JP5256833B2 - 車両のフェンダ支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フェンダパネルがフードの車幅方向側縁に対向する見切り部分を車体側に支持させる車両のフェンダ支持構造に関する。
フェンダパネルとフードとの見切り部分にほぼ上方から何らかの物体が衝突した際には、フェンダパネルの見切り側端部の反力を低くして衝撃を低減することが好ましい。一方、フェンダパネルの支持剛性は、通常に手で押した程度では変形しないことが必要である。
そこで、従来のフェンダ支持構造として、フェンダパネルがフードの車幅方向側縁に対向する見切り部分を下方に折曲してフェンダ縦壁部を形成し、そのフェンダ縦壁部を、エプロンアッパメンバに固定した支持パネルの上部に設けた段部で支持するようにしたものが知られている(例えば特許文献1)。かかる構成では、段部を保持部と保持爪とによって二股状に形成し、それら保持部と保持爪との間にフェンダ縦壁部の下端部を差し込むことにより、上方から衝撃荷重が入力した際に、フェンダ縦壁部の下端部を支持パネルの保持爪から外して、衝撃力を緩和するようにしてある。
特開2000−177647号公報
しかしながら、かかる従来のフェンダ支持構造では、フェンダ縦壁部の下端が支持パネルの段部に当接した状態で支持してあり、また、衝撃荷重の入力によりフェンダ縦壁部がある程度下降した段階で保持爪が外れるようになっている。
このため、衝撃荷重が入力した時には、フェンダ縦壁部から支持パネルに一時的に荷重が入力されてしまう。つまり、衝撃荷重の入力時に支持パネルが一時的にフェンダ縦壁部の支えとなって、衝撃荷重に対する反力が増大し、衝撃力の緩和効果がやや低くなってしまう虞がある。
そこで、本発明は、新規な構成によって、通常時の支持剛性と衝撃荷重入力時の衝撃緩和性とをより良好に両立することが可能な車両のフェンダ支持構造を得ることを目的とする。
本発明は、フェンダ縦壁部と車体側の部材に固定したフェンダ支持壁部とをそれぞれの先端部が開放状態となるように車幅方向に重ね合わせて、上方からの衝撃荷重によって分離可能に結合した車両のフェンダ支持構造であって、衝撃荷重によってフェンダ縦壁部とフェンダ支持壁部とが相互に分離した場合に、フェンダ支持壁部に形成した傾斜面に、フェンダ縦壁部の先端部を当接させるようにし、当該傾斜面と先端部との間にクリアランスを設定したことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、結合部の破断強度を適宜に設定することで、通常時の支持剛性を確保することができる。また、フェンダパネルの見切り部分に上方から衝撃荷重が入力した際には、一方の傾斜面と他方の先端部とが相互に当接することになるが、傾斜面と先端部との間にはクリアランスを設けてあるため、結合部の分離当初において、フェンダ支持壁部がフェンダ縦壁部に対する支えとなるのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)図1は、本実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す分解斜視図、図2は、フェンダパネルの支持部分を示す断面図、図3は、フェンダパネルの見切り部分に衝撃荷重が入力する直前を示す断面図、図4は、フェンダパネルの見切り部分に衝撃荷重が入力した初期状態を示す断面図、図5は、フェンダパネルの見切り部分に衝撃荷重が入力して変形が進行した状態を示す断面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態では、フェンダパネル1がフード2の車幅方向側縁2aに対向する部分を下方に折曲してフェンダ縦壁部11を形成し、そのフェンダ縦壁部11をフード2の下方に配設されたフードリッジメンバ(車体側の部材)4に固定したフェンダ支持壁部5によって、支持するようになっている。
フード2は、図2に示すように、エンジンルームなどのフロントコンパートメントF・Cを開閉可能に覆う蓋体で、フードアウタパネル21と、このフードアウタパネル21の内側面(下側面)を所定間隔をもって適宜に覆うフードインナパネル22と、を備えている。そして、フードアウタパネル21の周縁部をフードインナパネル22の周縁にヘミング加工することで、これら両パネル21,22を一体に結合してある。
フードリッジメンバ4は、フロントコンパートメントF・Cの車幅方向両側部の上部に配設されて車両前後方向に延在し、それぞれを矩形状の閉断面に形成して車両後方端部を図示省略したフロントピラーに一体に結合してある。
そして、フェンダ支持壁部5の下部をフードリッジメンバ4の上面41に沿う方向に折曲してフランジ部51を形成し、そのフランジ部51をフードリッジメンバ4の上面41にボルト6およびナット61を介して固定してある。このとき、フランジ部51にはボルト6挿通用の取付穴51aを形成してある。このようにフードリッジメンバ4に固定したフェンダ支持壁部5は、フードリッジメンバ4から上方に立設する。なお、本実施形態では、フランジ部51には取付穴51a間に長穴状のスリット51bを適宜形成してある。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、フェンダ縦壁部11の下端部(先端部)11aとフェンダ支持壁部5の上端部(先端部)5aとを車幅方向(図中左右方向)に相互に重ね合わせ、その重ね合わせ部分Lに、上方からの衝撃荷重F(図3参照)の入力で両壁部11,5を分離可能に結合する結合部としてのリベット7を設けてある。本実施形態では、フェンダ縦壁部11の下端部11aを、フェンダ支持壁部5の上端部5aに対して車幅方向内方に重ね合わせてある。
すなわち、図1に示すように、フェンダ縦壁部11の重ね合わせ部分Lとなる下端部11aに、車両前後方向に適宜間隔をもってリベット7の挿通穴11bを複数形成するとともに、フェンダ支持壁部5の重ね合わせ部分Lとなる上端部5aには、挿通穴11bに対応する位置にリベット7の挿通穴5bを複数形成してある。
そして、フェンダ縦壁部11の下端部11aとフェンダ支持壁部5の上端部5aとを重ね合わせた状態で、リベット7を双方の挿通穴11b,5bに挿通した後、図2に示すように、リベット7の挿通側端部を加締めるようになっている。なお、リベット7の加締め状態は、フェンダ縦壁部11の下端部11aとフェンダ支持壁部5の上端部5aとが圧着しない程度、つまり、衝撃荷重Fが入力した際に双方の壁部11,5間に大きな摩擦抵抗力が発生しない程度としてある。
もちろん、リベット7の破断強度は、通常時に人の手でフェンダパネル1を強く押圧した程度では破断しないように適切に設定してある。
また、図2および図3に示すように、フェンダ支持壁部5には、衝撃荷重Fの入力により上述したリベット7が分離(破断)した際に、フェンダ縦壁部11の下端部11aが当接する第1の傾斜面52を設け、この傾斜面52と下端部11aとの間に所定のクリアランスδ1を設定してある。
さらに、フェンダ縦壁部11には、リベット7が分離(破断)した際に、フェンダ支持壁部5の上端部5aが当接する第2の傾斜面12を設け、この傾斜面12と上端部5aとの間に所定のクリアランスδ2を設定してある。
したがって、図4に示すように、衝撃荷重Fによってリベット7が破断した際には、フェンダ縦壁部11がクリアランスδ1の分だけ下降した際に、その下端部11aが第1の傾斜面52に当接するとともに、フェンダ支持壁部5の上端部5aは、フェンダ縦壁部11がクリアランスδ2の分だけ下降した際に第2の傾斜面12に当接するようになっている。
さらに、フェンダ支持壁部5の上端部5aの先端には、第2の傾斜面12と同一傾斜方向となる先端傾斜面53を形成してある。なお、本実施形態では、フェンダ縦壁部11の下端部11aの先端は、車幅方向内方にほぼ直角な折曲面13を形成してあるが、この折曲面13を第1の傾斜面52と同一傾斜方向に傾斜させておいてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、フェンダ縦壁部11の下端部11aとフェンダ支持壁部5の上端部5aとを重ね合わせて、その重ね合わせ部分Lに設けたリベット7によって、フェンダ縦壁部11は所定の結合力をもってフェンダ支持壁部5に支持される。このため、リベット7の剛性および強度を適宜に設定することにより、フェンダパネル1の見切り部分3を手で押した程度では容易に変形しない支持剛性を確保できる。
また、本実施形態では、フェンダパネル1の見切り部分3に上方から衝撃荷重Fが入力した際には、重ね合わせたフェンダ縦壁部11とフェンダ支持壁部5とがリベット7の破断によって分離する。このとき、フェンダ支持壁部5の第1の傾斜面52とフェンダ縦壁部11の下端部11aとの間、ならびに、フェンダ縦壁部11の第2の傾斜面12とフェンダ支持壁部5の上端部5aとの間には、所定のクリアランスδ1,δ2を設定してあるので、フェンダ縦壁部11はフェンダ支持壁部5に突っ張られることなく下降することができる。したがって、リベット7の分離当初において、フェンダ支持壁部5がフェンダ縦壁部11の支えとなるのを抑制することができ、ひいては、フェンダパネル1の見切り部分3に衝撃荷重Fが入力した瞬間から反力を効率良く低下させて、衝撃力を緩和させることができる。すなわち、本実施形態によれば、通常時の支持剛性と衝撃荷重入力時の衝撃緩和性とをより良好に両立することができる。
また、本実施形態では、フェンダ支持壁部5には第1の傾斜面52を、また、フェンダ縦壁部11には第2の傾斜面12を設けてあるので、衝撃荷重Fによりフェンダ縦壁部11が大きく下降した際には、フェンダ縦壁部11の下端部11aが第1の傾斜面52に当接するとともに、フェンダ支持壁部5の上端部5aが第2の傾斜面12に当接する。このため、図5に示すように、フェンダ縦壁部11とフェンダ支持壁部5とを、第1の傾斜面52および第2の傾斜面12に沿って互いに離反する方向に積極的に倒れ変形させることができる。
したがって、フェンダ縦壁部11およびフェンダ支持壁部5の変形により、衝撃荷重Fが入力した際のエネルギーを効率良く吸収できるとともに、それら両壁部11,5が互いに突っ張るのを、フェンダパネル1の下方変位のより広い範囲に亘って抑制できるので、衝撃荷重に対する反力をより一層効果的に低減することができる。
また、本実施形態では、フェンダ支持壁部5の上端部5aの先端に、第2の傾斜面12と同一傾斜方向となる先端傾斜面53を形成してあるので、フェンダ支持壁部5の上端部5aが第2の傾斜面12に当接した際には、先端傾斜面53が第2の傾斜面12に接触して互いに排斥し合うため、フェンダ縦壁部11とフェンダ支持壁部5とを離反する方向により効果的に変形させることができる。
ところで、本実施形態では、結合部としてリベット7を用いた場合を例示したが、結合部は、これに限られるものではなく、溶接や、メカニカルクリンチ、接着剤、その他の接合手段を用いることができ、もちろん、それら各場合についても、上記実施形態と同様に、重ね合わせ部分Lの分離荷重(破断強度)を適切に設定することができる。
また、本実施形態では、結合部としてのリベット7の上下両側でフェンダ支持壁部5とフェンダ縦壁部11とを相互に当接させるように構成したが、これらをいずれか一方としてもよい。
(第2実施形態)図6は、本実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す断面図、図7は、フェンダパネルの見切り部分に衝撃荷重が入力して変形が進行した状態を示す断面図である。
本実施形態でも、図6に示すように、フェンダ縦壁部11をフードリッジメンバ4に固定したフェンダ支持壁部5によって支持するようになっている。また、フェンダ縦壁部11の下端部11aとフェンダ支持壁部5の上端部5aとを車幅方向に相互に重ね合わせ、その重ね合わせ部分Lにリベット7を設けて、衝撃荷重Fの入力で両壁部11,5を分離可能に結合してある。
ただし、本実施形態では、フェンダ縦壁部11の下端部11aを、フェンダ支持壁部5の上端部5aに対して車幅方向外方に重ね合わせた点が、上記第1実施形態と相違している。
また、フェンダ支持壁部5には、フェンダ縦壁部11の下端部11aが当接する第1の傾斜面52Aを設けて、当該傾斜面52Aと下端部11aとの間にクリアランスδ1を設定してあるとともに、フェンダ縦壁部11の下端部11aの先端には、第1の傾斜面52Aと同一傾斜方向となる先端傾斜面13Aを形成してある。
また、本実施形態では、フェンダ支持壁部5を、その基端側から先端側にかけて全体的に傾斜させてある。この傾斜方向は、第1の傾斜面52Aに当接したフェンダ縦壁部11の下端部11aを車幅方向外方かつ下方に逃がせるよう、当該第1の傾斜面52Aの傾斜方向と略一致させてある。
したがって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様に、重ね合わせ部分Lに設けたリベット7により、フェンダパネル1の見切り部分3を手で押した程度では容易に変形しない支持剛性を確保することができる。
一方、フェンダパネル1の見切り部分3に上方から衝撃荷重Fが入力した際には、図8に示すように、相互に重ね合わせたフェンダ縦壁部11とフェンダ支持壁部5とがリベット7の破断によって分離するとともに、クリアランスδ1によってフェンダ縦壁部11はフェンダ支持壁部5に突っ張られることなく下降する。したがって、フェンダパネル1の見切り部分3に衝撃荷重Fが入力した当初から反力を効率良く低下させて、衝撃力を緩和させることができる。
また、フェンダ支持壁部5に第1の傾斜面52Aを設けてあるので、フェンダ縦壁部11が大きく下降した際には、フェンダ縦壁部11の下端部11aが第1の傾斜面52Aに当接して、フェンダ縦壁部11とフェンダ支持壁部5とを互いに離反する方向に積極的に変形させ、衝撃エネルギーを吸収できる。
さらに、フェンダ縦壁部11の下端部11aの先端には、第1の傾斜面52Aと同一傾斜方向となる先端傾斜面13Aを形成したので、フェンダ縦壁部11の下端部11aが第1の傾斜面52Aに当接することにより、フェンダ縦壁部11とフェンダ支持壁部5とを相互に離反する方向により効果的に変形させることができる。
そして、フェンダ支持壁部5を基端側から先端側に向けて起立部分を(上端部5aを除いて)全体的に傾斜させたので、フェンダ縦壁部11とフェンダ支持壁部5が相互に離反する際に、フェンダ支持壁部5をより効率的に離反方向に変形させることができる。
(第3実施形態)図8は、本実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す分解斜視図、図9は、フェンダパネルの支持部分を示す断面図、図10は、フェンダパネルの見切り部分に衝撃荷重が入力して変形が進行した状態を示す断面図である。
本実施形態でも、図9に示すように、フェンダ縦壁部11をフードリッジメンバ4に固定したフェンダ支持壁部5によって支持するようになっている。また、フェンダ縦壁部11の下端部11aとフェンダ支持壁部5の上端部5aとを車幅方向に相互に重ね合わせて、その重ね合わせ部分Lにリベット7を設けて、衝撃荷重Fの入力で両壁部11,5を分離可能に結合してある。
ただし、本実施形態では、フェンダ支持壁部5の下部に、上方からの衝撃荷重の入力で変形する易変形部としてのビード54を設けた点が、上記第1,第2実施形態と相違している。
本実施形態では、このビード54を、フェンダ支持壁部5の第1の傾斜面52の下方延長部と、フランジ部51からの立上げ部55と、が交差する角部に、車幅方向内方に向けて膨出させて形成してある。また、図8に示すように、本実施形態では、所定長さaのビード54を車両前後方向に所定間隔をもって複数配列させてある。
したがって、本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるのはもちろんのこと、特に、フェンダ支持壁部5の下部に、上方からの衝撃荷重の入力で変形する易変形部としてのビード54を設けたので、衝撃荷重Fによりフェンダ支持壁部5が変形する際に、このビード54を起点としてより確実に変形させることができる。したがって、フェンダ支持壁部5の変形起点を設定できるようになる分、衝撃荷重Fに対する反力をより効果的に低下させやすくなる。
ところで、本実施形態では、易変形部をビード54で形成した場合を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、穴や、薄肉部、曲げ稜線、その他の構造を、易変形部として採用することができる。
また、本実施形態にかかる構造は、第1実施形態のみならず、上記第2実施形態に対しても追加することができる。
(第4実施形態)図11は、本実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す分解斜視図、図12は、衝撃荷重が入力した際のフェンダパネルの変形モードを(a)、(b)に順を追って示す説明図(側面図)である。
本実施形態でも、図11に示すように、フェンダ縦壁部11の下端部11aをフェンダ支持壁部5の上端部5aに重ね合わせて支持するようになっている。また、フェンダ縦壁部11の下端部11aに、結合部としてのリベット7の挿通穴11bを形成してあるとともに、フェンダ支持壁部5の上端部5aにリベット7の挿通穴5bを形成してある。
ただし、本実施形態では、フェンダ縦壁部11のリベット7を避けた部位、つまり、リベット7の挿通穴11bを避けた部位に、衝撃荷重Fの入力で変形するフェンダ側切欠部14を設けた点が、上記第1〜第3実施形態と相違している。
このフェンダ側切欠部14では、挿通穴11bを形成した周縁部を残して、フェンダ縦壁部11の下端部11aの下側縁を略コ字状に切り欠いて下方に開放してある。
したがって、本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるのはもちろんのこと、特に、フェンダ縦壁部11の挿通穴11bを避けた部位にフェンダ側切欠部14を設けたため、図12(a)に示す通常状態から、図12(b)に示すように、フェンダパネル1の見切り部分に衝撃荷重Fが入力されると、フェンダパネル1において衝撃荷重Fの入力点まわりに曲げモーメントMが発生し、フェンダ縦壁部11がフェンダ側切欠部14を開くようにして略弓形に湾曲する。
このため、フェンダパネル1のフェンダ縦壁部11の剛性を適宜に低下させることができ、以て、衝撃荷重Fに対する反力をより低減することができる。
ところで、本実施形態では、フェンダ側切欠部14を略コ字状に切り欠いた場合を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、楕円形や、三角形、その他の幾何学形状としてもよい。また、フェンダ側切欠部14の数や、大きさ、位置等を適宜に変更することも可能である。
また、本実施形態にかかる構造は、第1実施形態のみならず、上記第2,第3実施形態に対しても適用することができる。
(第5実施形態)図13は、本実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す分解斜視図である。
本実施形態でも、図13に示すように、フェンダ縦壁部11の下端部11aをフェンダ支持壁部5の上端部5aに重ね合わせて支持するようになっている。また、フェンダ縦壁部11の下端部11aに、結合部としてのリベット7の挿通穴11bを形成してあるとともに、フェンダ支持壁部5の上端部5aにリベット7の挿通穴5bを形成してある。
ただし、本実施形態では、フェンダ支持壁部5を、結合部、つまり、リベット7の挿通穴11bを含む複数の分離片5S,5S…で構成した点が、上記第1実施形態と相違している。
もちろん、各分離片5S、5S…には、上記第1実施形態と同様に、それぞれにフランジ部51、第1の傾斜面52、先端傾斜面53を形成してあり、かつ、重ね合わせ部分Lとなる上端部5aにリベット7の挿通穴5bを形成してあるとともに、フランジ部51にボルト6挿通用の取付穴51aを形成してある。
したがって、本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるのはもちろんのこと、フェンダ支持壁部5を、リベット7の挿通穴11bを含む複数の分離片5S,5S…で構成した分、軽量化を図ることができる。
また、本実施形態にかかる構成は、上記第1実施形態のみならず、上記第2〜第4実施形態に対しても適用することができる。
(第6実施形態)図14は、本実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す分解斜視図である。
本実施形態でも、図14に示すように、フェンダ縦壁部11の下端部11aをフェンダ支持壁部5の上端部5aに重ね合わせて支持するようになっている。また、フェンダ縦壁部11の下端部11aに、結合部としてのリベット7の挿通穴11bを形成してあるとともに、フェンダ支持壁部5の上端部5aにリベット7の挿通穴5bを形成してある。
ただし、本実施形態では、フェンダ支持壁部5を車体側部材としてのフードリッジメンバ4(図2参照)に固定するフランジ部51に、その固定部、つまり、ボルト6挿通用の取付穴51aを避けた部位に、衝撃荷重Fの入力で変形する固定側切欠部56を設けた点が、上記第1実施形態と相違している。
固定側切欠部56は、取付穴51aを形成した周縁部を残して、フランジ部51の車幅方向内側縁をコ字状に切り欠いて車内側に開放してある。
したがって、本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるのはもちろんのこと、特に、フランジ部51に、取付穴51aを避けた部位に固定側切欠部56を設けたため、衝撃荷重Fの入力によりフェンダ支持壁部5が倒れ変形する際にフランジ部51の剛性を低下させることができる。これにより、フェンダ支持壁部5の倒れ剛性の低下が可能となり、ひいては、衝撃荷重Fに対する反力を低減して、衝撃力をより効率的に緩和させることができる。
ところで、本実施形態では、固定側切欠部56を略コ字状に切り欠いてあるが、これに限定されるものではなく、固定側切欠部56を、例えば、楕円形や、三角形、その他の幾何学形状としてもよい。また、固定側切欠部56の数や、大きさ、位置等を適宜変更することもできる。
また、本実施形態は第1実施形態に限ることなく、前記第2〜第4実施形態にあっても適用することも可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記各実施形態では、フェンダ支持壁部を固定する車体側の部材をフードリッジメンバ4としたが、これ以外の車体側の部材(車体骨格部材)を用いてもよい。
本発明の第1実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの見切り部分に衝撃荷重が入力する直前を示す断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの見切り部分に衝撃荷重が入力した初期状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの見切り部分に衝撃荷重が入力して変形が進行した状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの見切り部分に衝撃荷重が入力して変形が進行した状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す分解斜視図である。 本発明の第3実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの見切り部分に衝撃荷重が入力して変形が進行した状態を示す断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す分解斜視図である。 本発明の第4実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造について衝撃荷重が入力した際のフェンダパネルの変形モードを(a),(b)に順を追って示す説明図である。 本発明の第5実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す分解斜視図である。 本発明の第6実施形態にかかる車両のフェンダ支持構造のフェンダパネルの支持部分を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 フェンダパネル
11 フェンダ縦壁部
11a 下端部(先端部)
12 第2の傾斜面
13A 先端傾斜面
14 フェンダ側切欠部
2 フード
2a フードの車幅方向側縁
3 見切り部分
4 フードリッジメンバ(車体側の部材)
5 フェンダ支持壁部
5a 上端部(先端部)
5S 分離片
51 フランジ部
52,52A 第1の傾斜面
53 先端傾斜面
54 ビード(易変形部)
56 固定側切欠部
7 リベット(締結部)
L 重ね合わせ部分
F 衝撃荷重
δ1,δ2 クリアランス

Claims (6)

  1. フェンダパネルがフードの車幅方向側縁に対向する見切り部分を下方に折曲してフェンダ縦壁部を形成し、当該フェンダ縦壁部をフード下方に配設された車体側の部材に固定したフェンダ支持壁部によって支持する車両のフェンダ支持構造において、
    前記フェンダ縦壁部の下端部と前記フェンダ支持壁部の上端部とをそれぞれの先端部が開放状態となるように車幅方向に相互に重ね合わせ、その重ね合わせ部分に、上方からの衝撃荷重の入力で両壁部を分離可能に結合する結合部を設けるとともに、
    少なくとも前記フェンダ支持壁部に、前記結合部が分離した際に前記フェンダ縦壁部の先端部を当接させる傾斜面を形成し、前記フェンダ縦壁部の先端部に前記傾斜面と同一傾斜方向となる先端傾斜面を形成し、前記フェンダ縦壁部の先端部と前記フェンダ支持壁部の傾斜面との間にクリアランスを設定したことを特徴とする車両のフェンダ支持構造。
  2. 前記フェンダ支持壁部を、その基端側から先端側にかけて全体的に傾斜させたことを特徴とする請求項1に記載の車両のフェンダ支持構造。
  3. 前記フェンダ支持壁部の下部に、上方からの衝撃荷重の入力で変形する易変形部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のフェンダ支持構造。
  4. 前記フェンダ縦壁部の少なくとも前記結合部を避けた部位に、上方からの衝撃荷重の入力で変形するフェンダ側切欠部を設けたことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一つに記載の車両のフェンダ支持構造。
  5. 前記フェンダ支持壁部を、前記結合部を含む複数の分離片で構成したことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一つに記載の車両のフェンダ支持構造。
  6. 前記フェンダ支持壁部を前記車体側部材に固定するフランジ部には、少なくともその固定部を避けた部位に、上方からの衝撃荷重の入力で変形する固定側切欠部を設けたことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一つに記載の車両のフェンダ支持構造。
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