以下、図面を用いて、本発明の実施例に係るスロットマシン(遊技台)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本実施例に係るスロットマシン100の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン100の外観斜視図を示したものである。
スロットマシン100は、略箱状の本体101と、この本体101の前面開口部に取り付けられた前面扉102とを有して構成されている。スロットマシン100の本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が所定コマ数だけ配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。なお、本実施例では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
また、図柄表示窓113の外枠には、点滅や点灯などの点灯制御によって、後述する有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED(図示省略)が配置されている。
さらに、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部からなる光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間を、リールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入されたメダルの数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
スタートランプ121は、リール110〜112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。告知ランプ123は、内部抽選において、特定の入賞役(例えば、BB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)等のボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技回数表示器126は、メダル投入時のエラー表示や、ビッグボーナスゲーム中(BBゲーム中)の遊技回数、所定の入賞役の入賞回数等を表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。
メダル投入ボタン130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルを所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130または131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入することもできる。精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダルおよびベットされたメダルを精算し、メダル払出口155よりメダル受皿156に排出するためのボタンである。メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。
スタートレバー135は、遊技の開始操作を行うためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口134に所望する枚数のメダルを投入して、スタートレバー135を操作すると、これを契機としてリール110〜112が回転し、遊技が開始される。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112に対する停止操作を行うためのボタンであり、各リール110〜112に対応して設けられている。そして、いずれかのストップボタン137〜139を操作すると対応するいずれかのリール110〜112が停止することになる。
ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。メダル受皿156は、メダル払出口155から払出されたメダルを溜めるための器である。なお、メダル受皿156は、本実施例では発光可能な受皿を採用している。
上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。演出装置190は、例えば開閉自在な扉(シャッター)163が前面に取り付けられた液晶表示装置を含み、この演出装置190には、例えば小役告知等の各種の情報が表示される。音孔160は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。タイトルパネル162には、スロットマシン100を装飾するための図柄が描かれる。
<内部構成>
次に、スロットマシン100の内部構成について簡単に説明する。図2は、スロットマシン100の内部構成の概略を示す前面扉102を開いた斜視図である。本体部としてのキャビネット101の内部には、主基板収納ケース210、副制御基板収納ケース220およびリールユニット185や、図示を省略した電源ボックス、メダル払出装置180、メダル補助収納部240、中央スピーカユニット、外部中継端子板等の諸装置が配設されている。
リールユニット185は、樹脂製のケース221内にステッピングモータで駆動されるリール110〜112を個別に着脱可能に取り付けて構成している。そして、このリールユニット185は、ケース221により3本のリールをユニット化し、キャビネット101に設けたリールユニット載置台278に対する着脱を容易に行えるように構成している。また、リールユニット載置台278の下部には、音通路277が取り付けられ、前面扉102がキャビネット101に閉じられた状態で前面扉102に取り付けられた音通路268と組み合わさるように構成している。中央スピーカユニットから出力された音は、この音通路277および音通路268を通過して外部に出力される。
キャビネット101の内部には、透明な樹脂ケースからなる主基板収納ケース210が、キャビネット101を構成している後板の上部に、取付ベース230を介して取り付けられている。この主基板収納ケース210の内部空間には、スロットマシン100の全体的な制御を行う主制御部300を構成する電子部品を実装した主制御基板が収納されている。
また、図示を省略した電源ボックスは、キャビネット101の後板の壁面に装着され、金属製ケースの内部に、スロットマシン100の諸装置へ必要な電力を供給するための電源基板が収納されている。
さらに、キャビネット101の内部には、メダルを払い出すためのメダル払出装置180(以下、ホッパー180ということがある)が配設してある。メダル払出装置180は、DCモータで駆動されメダルを1枚ずつ払い出すと共に、メダルを払い出す毎に検出信号を出力する払出装置本体181と、払出装置本体181にメダルを供給すると共にメダルを蓄積するメダルタンク182とで構成されている。そして、メダル払出装置180の横には、メダル補助収納部240が置かれており、前記メダル払出装置180がメダルでいっぱいになると、余分なメダルは流れ落ち、このメダル補助収納部240内に蓄積される。
そして、前記主制御基板およびリール110〜112の側方、即ち向って左側の側板には、演出の制御を行う副制御部400を構成する副制御基板を収納した副基板収納ケース220が配設してある。
一方、キャビネット101の側板にヒンジ装置276を介して蝶着された前面扉102には、演出装置190、この演出装置を制御する演出制御基板を収納した演出制御基板収納ケース274、上部スピーカ272、図柄表示窓113を有するリールパネル270、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿156に落下させる際にメダルが通過する通路266等が設けてある。メダルセレクタ170は、さらに、投入されたメダルをメダルタンク182に案内する通路171を備えている。
<主基板収納ケース周囲の構成>
次に、図3〜7を用いて、主基板収納ケース210周囲の構成について説明する。図3は、主基板収納ケース210周囲の構成を示した分解斜視図である。
<主基板収納ケース>
まず、主基板収納ケース210について説明する。主基板収納ケース210は、底面が略矩形の角皿状である基板収納体212および蓋体213を組み合わせて構成される箱体となっている。この主基板収納ケース210の内部の空間には、遊技に関するプログラムや各種データ等を記憶したROM312や、CPU、RAM等のその他の電子部品211aが実装され、後述する主制御部300を構成する主制御基板211が、ネジ211bによって四隅を基板収納体212に固定された状態で収納される。基板収納体212および蓋体213は、それぞれ透光性の樹脂から構成されており、主基板収納ケース210内部に収納された主制御基板211を外部から視認することが可能となっている。
基板収納体212の下側縁には門型のヒンジ部212aが2箇所に設けられ、左右側縁の上部には矩形状の窪みである係止凹部212bがそれぞれ設けられている。そして、蓋体213の下側縁にはヒンジ部212aと係合するフック状のフック部213aが2箇所に設けられ、左右側縁の上部には係止凹部212bと係止する凸部を備える係止舌片213bがそれぞれ設けられている。従って、主基板収納ケース210を組み立てる場合には、まず、蓋体213のフック部213aを基板収納体212のヒンジ部212aに係合させ、次に、ヒンジ部212aを中心に蓋体213を揺動させて基板収納体212と蓋体213を合わせると共に蓋体213の係止舌片213bを基板収納体212の係止凹部212bに係止させる。
また、基板収納体212および蓋体213の上部には、ケース用かしめピン214aを挿入して両者を分離できないように封印(かしめ)するためのケース用かしめ部212c、213cが、それぞれ4箇所に設けられている。これらのケース用かしめ部212c、213cは、基板収納体212および蓋体213を組み合わせた場合に、基板収納体212のケース用かしめ部212cが蓋体213のケース用かしめ部213c内に収容され、ケース用かしめピン214aが挿入される挿入孔がそれぞれ連通するように構成されている。そして、この連通した挿入孔に挿入されたケース用かしめピン214aが、ケース用かしめ部212c、213cのそれぞれに取り外し不可能に係止するようになっている。すなわち、ケース用かしめピン214aを挿入することにより、ケース用かしめ部212c、213cが互いに分離不可能に結合され、主基板収納ケース210が封印される。
なお、一旦封印した主基板収納ケース210を開封する場合には、蓋体213のケース用かしめ部213cを蓋体213から切断する。これにより、基板収納体212および蓋体213を分離した後も、蓋体213のケース用かしめ部213cが基板収納体212のケース用かしめ部212cと結合したまま基板収納体212に残ることととなり、主基板収納ケース210を開封した痕跡が残るようになっている。本実施例では、ケース用かしめ部212c、213cが4箇所に設けられているため、主基板収納ケース210の封印を4回行うことができるようになっている。
また、基板収納体212および蓋体213の上部の左右両端には、固定用かしめピン214bを挿入することによって主基板収納ケース210の取付ベース230への固定を封印するための固定用かしめ部212d、213dが2箇所に設けられている。これらの固定用かしめ部212d、213dは、基板収納体212および蓋体213を組み合わせた場合に、基板収納体212の固定用かしめ部212d内に蓋体213の固定用かしめ部213dの一部が収容され、固定用かしめピン214bが挿入される挿入孔がそれぞれ連通するように構成されている。そして、蓋体213側から固定用かしめピン214bをこの連通した挿入孔に挿入すると共に、基板収納体212の背後に突出した固定用かしめピン214bの先端部を取付ベース230に設けられた嵌入孔231内に嵌入することにより、主基板収納ケース210の取付ベース230への固定が封印されるようになっている。
固定用かしめピン214bは、先端部が基板収納体212の背後に突出して嵌入孔231に嵌入した状態では、蓋体213の固定用かしめ部213dと係止して取り外せないようになっている。本実施例では、固定用かしめ部212d、213dが2箇所に設けられているため、主基板収納ケース210の固定の封印を2回行うことが可能となっている。
なお、主基板収納ケース210の基板収納体212の左端部には、矩形状の2つの係合凸部212fが突設されており、この2つの係合凸部212fを取付ベース230に設けられた係合凹部230bに係合させることによって、主基板収納ケース210は取付ベース230に固定される。主基板収納ケース210の取付ベース230への固定の詳細については後述する。
また、本実施例では、ケース用かしめ部212c、213cおよび固定用かしめ部212d、213dの配置に応じて、2つのケース用かしめピン214aおよび1つの固定用かしめピン214bを略E字形状の連結部材214cで連結している。このように、複数のケース用かしめピン214aおよび固定用かしめピン214bを連結し、一体化することによって、これらのかしめピン214a、214bの紛失を防止すると共に、封印忘れを防止することができる。
主基板収納ケース210の上部中央は、ICタグ封印シール215を貼付ける部分となっている。基板収納体212の上部中央には、蓋体213に向けて突出する矩形状の凸部212eが設けられており、基板収納体212と蓋体213を組み合わせた場合に、蓋体213の上部中央に設けられた凹部213e内に収容されるようになっている。そして、ICタグ封印シール215は、基板収納体212の凸部212eの表面とその下方の蓋体213の表面に跨って貼付けられる(図5参照)。従って、本実施例では、主基板収納ケース210を開封するにはICタグ封印シール215を剥がす、または破断する必要があり、これによっても主基板収納ケース210を開封した痕跡が残るようになっている。すなわち、主基板収納ケース210は、ICタグ封印シール215によっても封印されている。
図4(a)はICタグ封印シール215の一例を示した外観図であり、同図(b)はICタグ封印シール215の内部構造の一例を透過して示した図である。この例では、同図(a)に示されるように、ICタグ封印シール215の表面の中央部には、矩形状の識別番号表示領域215aが設けられており、この識別番号表示領域215aには、「**A**/****」等の複数の数字および記号からなる主制御基板211の識別番号、ならびにこの識別番号のバーコードが記載されている。また、識別番号表示領域215aの上方には「複製禁止」という警告表示が記載され、下方には「****遊技機協同組合」等のICタグ封印シール215の出所表示が記載されている。
このICタグ封印シール215の内部には、同図(b)に示されるように、ICチップ215b、およびコイル状のアンテナ215cからなるICタグが配設されている。これらのICチップ215bおよびアンテナ215cは、例えば積層された樹脂フィルムや紙等の間に挟持された状態で配置されている。ICチップ215bは、各種情報を記憶するメモリを備えると共に、アンテナ215cを介して外部のICタグリーダ/ライタから受信したコマンドに基づいて、メモリに記憶した情報の送信や、受信した情報のメモリへの書き込み等を制御する制御部等を備えている。また、ICチップ215bは、外部のICタグリーダ/ライタから送信される無線信号(電磁波)から動作用の電力を得るように構成されている。
ICチップ215bのメモリには、ICチップ215bの製造時に書き込まれるICチップ215b固有のID(UID)、およびICタグ封印シール215の製造時またはスロットマシン100の出荷検査時に書き込まれる主制御基板211の識別番号等の遊技台固有の情報が記憶されている。従って、遊技店では、前面扉102を開いてICタグリーダ/ライタをICタグ封印シール215の近傍にかざすだけで、これらの情報を容易に読み取ることができる。そして、この読み取った情報に基づいて、ICタグ封印シール215が正規のものか否か、またはICタグ封印シール215に破壊等の異常が生じているか否かを判断することができ、これにより主制御基板211に対して不正行為が行われたか否かを容易に確認することが可能となっている。
図3に戻って、主制御基板211には、外部の各種基板等に繋がるケーブルを接続するための複数のコネクタ211cが実装されており、蓋体213には、これらのコネクタ211cに対応する位置に複数のコネクタ孔213fが設けられている。主制御基板211が主基板収納ケース210内に収納された状態では、各コネクタ211cは、対応するコネクタ孔213fから一部が露出するようになっている。従って、主基板収納ケース210を開封しなくとも、外部の各種基板等に繋がるケーブルを各コネクタ211cに接続することが可能となっている。また、逆に、各コネクタ211cに接続されたケーブルを外さない限り、基板収納体212と蓋体213を分離して主基板収納ケース210を開封することができないため、これらのコネクタ211cは、主基板収納ケース210の開封を阻止する開封阻止部として機能している。なお、本実施例では、コネクタ211cが主制御基板211の左右両端部に実装されているため、コネクタ孔213fは蓋体213の左右両端部にのみ設けられている。
<取付ベース>
次に、取付ベース230について説明する。取付ベース230は、透光性のある樹脂から構成された略矩形状の部材であり、中央に主基板収納ケース210を固定して収容するための矩形状の窪みである収容凹部230aが形成されている。収容凹部230a底面の四隅近傍には、取付ベース230をキャビネット101に固定するためのネジを挿通する挿通孔232が形成されている。これらの挿通孔232は、収容凹部230a内に主基板収納ケース210が固定された状態では、主基板収納ケース210によって遮蔽されることとなる。従って、主基板収納ケース210を取付ベース230から取り外さない限り、取付ベース230をキャビネット101から取り外すことができないようになっている。
収容凹部230aは、主基板収納ケース210の基板収納体212の2つの係合凸部212fと係合する2つの係合凹部230bが左側面に設けられると共に、左右方向の幅が主基板収納ケース210よりやや大きく形成され、収容凹部230内で主基板収納ケース210を左右にスライド可能に構成されている。従って、主基板収納ケース210は、一旦右よりに収容凹部230a内に収容した後に左方向にスライドさせ、係合凸部212fを係合凹部230bに係合させることによって取付ベース230に固定される。なお、収容凹部230aの下側側面には、主基板収納ケース210のヒンジ部212aおよびフック部213aと干渉しないようにするための2つの切欠き部230cが形成されている。
係合凸部212fを係合凹部230bに係合させた後、固定用かしめ部212d、213dを通して固定用かしめピン214bを収容凹部230aの底面に設けられた嵌入孔231に嵌入し、主基板収納ケース210の左右方向の移動を規制することによって、主基板収納ケース210の取付ベース230への固定が封印される。これにより、固定用かしめピン214bまたは固定用かしめ部212d、213dを破壊する等の痕跡を残さない限り、主基板収納ケース210を取り外すことが不可能となる。嵌入孔231は、係合凸部212fを係合凹部230bに係合させた状態での固定用かしめ部212d、213dに対応する位置、すなわち収容凹部230a底面の上側の左右角部の近傍にそれぞれ設けられている。
なお、収容凹部230aは、主基板収納ケース210の基板収納体212と蓋体213の合せ面が収容凹部230a内に位置する深さに形成されている。本実施例では、収容凹部230aの深さをこのように設定することで、基板収納体212と蓋体213の合せ面への外部からのアクセスを遮断し、この合せ面を介した不正行為を防止するようにしている。
取付ベース230の右側面下部には、外部集中端子板233を固定するための外部集中端子板固定部230dが突設されている。この外部集中端子板233は、遊技店等に設置される情報収集装置(例えば、ホールコンピュータ)、および主制御基板211に接続され、主制御基板211から情報収集装置への各種情報の送信を中継するためのものである。なお、主制御基板211と情報収集装置の間の通信は一方向通信であり、情報収集装置から主制御基板への情報の送信はできないようになっている。外部集中端子板233は、外部集中端子板固定部230dの表面において、左側端部を2つの固定片230eの背後に嵌め込んだ後に右側端部を2つの係止片230fに係止させることによって固定される。
取付ベース230表面の左端部には、主制御基板211のコネクタ211cに接続されたケーブルを部分的に収容するためのケーブル用凹部230gが形成されている。ケーブル用凹部230gには、主制御基板211の左側に配置されたコネクタ211cに接続されるケーブルを拘束する(図5参照)ためのケーブル拘束具234が2つ配設されている。これらのケーブル拘束具234は、ケーブル用凹部230gの底面に設けられた2つの取付孔230hに、固定ピン234aを挿入して係止させることにより、着脱可能に取付けられる。
取付ベース230表面の左上部、右上部、および左下部の3箇所には、後述するカバー部材250を取付ベース230に取り付けるための、案内溝235が設けられている。これらの案内溝235は、左右方向に所定の長さで形成された溝状の孔であり、左側半分の幅広の挿脱部235a、および右側半分の幅狭の案内部235bから構成されている。さらに、取付ベース230表面の左下部には、取付ベース230に取り付けたカバー部材250の左方向への移動を規制するための制止片236が設けられている。この制止片236は、取付ベース230の一部を切り欠くことにより、弾性変形によって先端部が表裏方向に移動可能な舌片状に形成したものである。制止片236の先端部表面には、先端に向けて漸次肉厚が増すように形成された斜面部236aが設けられている。従って、制止片236の先端部は、斜面部236aが取付ベース230の表面から突出した状態となっている。
また、取付ベース230表面の右上部には、後述するカバー用かしめピン260の一部が挿入される平坦部用第1挿入孔237およびカバー用かしめピン260の一部が係止する退避部用第1係止孔238が設けられている。
<カバー部材>
次に、カバー部材250について説明する。カバー部材250は、取付ベース230に固定された主基板収納ケース210の上部に配置されたケース用かしめ部212c、213c、固定用かしめ部212d、213d、およびICタグ封印シール215を前方(表側)から覆う(遮蔽する)と共に、主基板収納ケース210の左端部に位置するコネクタ211cを前方から覆う(遮蔽する)ための部材である。従って、カバー部材250は、水平方向に伸びる横長の略長方形板状の水平部250a、および水平部250aの左端部を基端として下方向に伸びる縦長の略長方形板状の垂直部250bから構成された略L字形の一体形状の部材となっている。換言すれば、カバー部材250は、前方(表側)から見た場合に、主基板収納ケース210の左上角部から右方向に略水平に伸びる辺の近傍の領域、および左上角部から下方向に略垂直に伸びる辺の近傍の領域を覆うことが可能なL字形状に一体的に構成されている。
本実施例では、このようにカバー部材250をL字形状とすることにより、主基板収納ケース210の開封を阻止する開封阻止部であるケース用かしめ部212c、213c、固定用かしめ部212d、213d、ICタグ封印シール215、およびコネクタ211cを1つの部材で効率的に覆いながらも、主基板収納ケース210内部の視認性、特に中央部の視認性を確保することで、主制御基板211に実装されたROM312の目視による確認を阻害することがないようにしている。また、CPUやRAM等のその他の電子部品211aについても、目視により容易に状態を確認することができるようになっている。
カバー部材250の水平部250aの上端の左右両端部近傍、および垂直部250bの下端の3箇所には、鉤形舌片251が設けられている。この3つの鉤形舌片251は、後方の取付ベース230に向けて(裏側に向けて)突設された平板の先端部を外側に向けて曲折した形状となっている。また、垂直部250bの下端近傍には、矩形断面の孔である制止孔252が設けられている。これらの鉤形舌片251および制止孔252は、カバー部材250を取付ベース230に固定するためのものである。カバー部材250の取付ベース230への取付については後述する。
カバー部材250の垂直部250bは、コネクタ211cを覆う部分であるため、コネクタ211cに接続されるケーブルと干渉しないように垂直部250bの一部を前方(表側)に向けて膨出させた膨出部253が形成されている。従って、カバー部材250を取付ベース230に固定した状態では、コネクタ211cに接続されたケーブルは部分的にこの膨出部253の内部に収容されることとなる。
カバー部材250は、カバー用かしめピン260により、取付ベース230への固定が封印(かしめ)される。このカバー用かしめピン260は、カバー部材250に係止する第1係止部261と、カバー部材250および取付ベース230の両方に係止する第2係止部262と、第1係止部261および第2係止部262を連結する連結部263から構成されている。さらに、第2係止部262は、カバー部材250および取付ベース230の両方に係止せずに挿入される平坦部262aと、カバー部材250を通して取付ベース230に係止することでカバー部材250および取付ベース230の両方に係止する退避部262bと、平坦部262aおよび退避部262bの間に突設され、位置決めのためにカバー部材250のみに挿入される四角柱状の位置決め部262cから構成されている。
カバー部材250の水平部250aの右端部近傍には、カバー用かしめピン260の第1係止部261と係止する第1係止部用係止孔254と、平坦部262aが挿入される平坦部用第2挿入孔255と、退避部262bが挿入される退避部用挿入孔256と、位置決め部262cが挿入される位置決め部用挿入孔257が設けられている。
<カバー部材の取り付け、取り外し>
次に、取付ベース230へのカバー部材250の取り付け方法について説明する。図5は、取付ベース230へのカバー部材250の取り付け方法を示した図である。
同図に示されるように、カバー部材250を取り付ける前に、主基板収納ケース210が取付ベース230に固定される。主基板収納ケース210は、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214aによる封印がなされ、ICタグ封印シール215が貼付けられた状態で取付ベース230に固定され、固定用かしめ部212d、213dおよび固定用かしめピン214bにより主基板収納ケース210の取付ベース230への固定が封印される。そして、コネクタ211cに外部からのケーブル211dを接続すると共に、ケーブル拘束具234によってケーブル211dを拘束した後に、カバー部材250を取付ベース230に取り付け、カバー用かしめピン260により封印する。
図6(a)は、カバー部材250が固定位置において取付ベース230に固定されると共に封印された状態を示した図である。カバー部材250を取付ベース230に取り付ける場合には、まず、3つの鉤形舌片251を、取付ベース230の対応する案内溝235の挿脱部235aに、前方(表側)からそれぞれ挿入する。そして、鉤形舌片251を挿脱部235aに挿入したまま、右方向、すなわち案内部235bに向けてカバー部材250をスライドさせ、鉤形舌片251の右端が案内部235bの右端に略当接する固定位置まで移動させる。この固定位置では、鉤形舌片251と案内部235bが係合した状態となるため、カバー部材250の前後方向(表裏方向)の移動は規制されることとなる。
取付ベース230の制止片236は、カバー部材250をスライドさせているときには先端の斜面部236aがカバー部材250の裏面に押圧されて弾性変形し、後方(裏側方向)に曲がって逃げた状態となっている。その後、カバー部材250が固定位置まで移動すると、カバー部材250の制止孔252の位置が制止片236の斜面部236aの位置と一致し、斜面部236aに対する押圧が解除され、斜面部236aが制止孔252内に収容された状態となる。斜面部236aが制止孔252内に収容された状態では、制止片236の先端面が制止孔252の内側面に当接することで、カバー部材250の左方向への移動が規制されることとなる。なお、カバー部材250の右方向への移動は、鉤形舌片251の右端が案内部235bの右端に当接することで規制されている。
最後に、カバー用かしめピン260を取り付けて、カバー部材250の取付ベース230への固定を封印する。固定位置では、取付ベース230の平坦部用第1挿入孔237とカバー部材250の平坦部用第2挿入孔255が連通した状態となると共に、取付ベース230の退避部用第1係止孔238とカバー部材250の退避部用挿入孔256が連通した状態となっている。従って、第1係止部261をカバー部材250の第1係止部用係止孔254に挿入して係止させた上で、カバー部材250側から第2係止部262の平坦部262aを平坦部用第2挿入孔255および平坦部用第1挿入孔237に挿入すると共に、退避部262bを退避部用挿入孔256および退避部用第1係止孔238に挿入して係止させることにより、カバー部材250の取付ベース230への固定が封印される。これにより、退避部262b、退避部用挿入孔256または退避部用第1係止孔238を破壊する等の痕跡を残さない限り、カバー部材250を取り外すことが不可能となる。
図6(a)に示されるように、カバー部材250を取付ベース230に固定して封印した状態では、カバー部材250は、主基板収納ケース210のケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214a、固定用かしめ部212d、213dおよび固定用かしめピン214b、ICタグ封印シール215、ならびにコネクタ211cの開封阻止部を覆っている。このため、これらの開封阻止部への外部からのアクセスを困難にし、主制御基板211に対する不正行為をより確実に防止することが可能となっている。また、カバー部材250は、主基板収納ケース210の中央部分の視認性を阻害しないため、不正行為を効果的に防止しながらも、主制御基板211の状態を外部から容易に目視で確認可能となっている。
図6(b)は、取付ベース230からのカバー部材250の取り外し方法を示した図である。カバー部材250を取付ベース230から取り外す場合には、まずカバー用かしめピン260の第2係止部262を切断して封印を解除する(詳細は後述する)。次に、制止孔252から制止片236の斜面部236aを取付ベース230内部に向けて(裏側に向けて)押圧し、制止片236の先端面が制止孔252の内側面と当接しない状態とした上で、カバー部材250を左方向にスライドさせ、鉤形舌片251を案内溝235の案内部235bから挿脱部235aに移動させる。そして、鉤形舌片251を挿脱部235aから脱離させることにより、カバー部材250は取付ベース230から取り外される。
<カバー部材の封印、および封印の解除>
次に、カバー部材250の取付ベース230への取付の封印、および封印の解除について詳細に説明する。図7(a)〜(c)は、カバー部材250の封印、および封印の解除を示した断面図である。
まず、同図(a)は、カバー部材250を封印している状態を示している。同図(a)に示されるように、カバー用かしめピン260の第1係止部261は、略円盤状の基部261a、およびこの基部261aに突設された2つの舌片部261bから構成されている。2つの舌片部261bの先端部の外側面には、楔形状の係止突起261cがそれぞれ設けられている。
第2係止部262の平坦部262aは、平板状の基部262a1、およびこの基部262a1に突設された円柱状の棒部262a2から構成されている。そして、第2係止部262の退避部262bは、先端側が細く基端側が太く形成された段付の角柱状の棒部262b1と、棒部262b1の先端部の外側面から基端側に向けて斜めに突設された第1舌片部262b2と、棒部262b1の先端面に突設された2つの第2舌片部262b3から構成されている。2つの第2舌片部262b3の先端部の外側面には、楔形状の係止突起262b4がそれぞれ設けられている。
位置決め部262cは、平坦部262aの基部262a1の退避部262b側に突設されている。平坦部262aおよび退避部262bは、接続部262dによって一体的に接続されている。この接続部262dは、平坦部262aの基部262a1よりも幅狭に形成されており、ニッパやカッタ等によって容易に切断可能となっている。
連結部263は、M字形の波状に形成された細い棒状の部材である。本実施例では、このように連結部263をM字形の波状に形成することで、連結部263の変形の自由度を増し、第1係止部261と第2係止部262の相対的な位置関係を容易に変更可能としている。
第1係止部261は、楔形状の係止突起261cにより2つの舌片部261bが弾性変形して内側に曲がりながらカバー部材250の第1係止部用係止孔254に挿入される。係止突起261cが第1係止部用係止孔254を通過すると、2つの舌片部261bの弾性変形が解除されて外側に広がるため、係止突起261cによって第1係止部261が第1係止部用係止孔254に係止される。カバー部材250が取付ベースに固定された状態では、係止突起261cはカバー部材250の裏側に遮蔽された状態となるため、破壊等の痕跡を残さずに第1係止部261の係止を解除することは不可能となっている。
第2係止部262は、平坦部262aの棒部262a2が、カバー部材250の平坦部用第2挿入孔255、および取付ベース230の平坦部用第1挿入孔237に挿入されると共に、位置決め部262cがカバー部材250の位置決め部用挿入孔257に挿入される。棒部262a2および位置決め部262cは、平坦部262aの基部262a1がカバー部材250に当接するまで挿入される。
また、退避部262bは、第1舌片部262b2が弾性変形して内側に曲がりながらカバー部材250の退避部用挿入孔256、および取付ベース230の退避部用第1係止孔138に挿入される。2つの第1舌片部262b2は、退避部用第1係止孔238を通過すると、弾性変形が解除されて外側に広がるため、これにより、退避部262bは、退避部用第1係止孔238に取り外し不可能に係止される。退避部262bの挿入深さは、平坦部262aの基部262a1によって制限されるため、退避部262bは、同図(a)に示されるように、退避部用第1係止孔238に係止される位置で停止する。退避部262bが退避部用第1係止孔238に係止されるこの位置は、取付ベース230へのカバー部材250の取り付け状態を保持する保持位置となっている。
なお、取付ベース230の退避部用第1係止孔238の下方には、第1舌片部262b2の弾性変形を解除するために内径を拡大された拡大部238aが同軸的に設けられている。また、拡大部238aの下方には、退避部用第1係止孔238と略同じ内径の収容部238bが同軸的に設けられ、収容部238bの下端には、収容部238bよりも小径の退避部用第2係止孔238cが同軸的に設けられている。退避部262bが保持位置にある場合、第1舌片部262b2は拡大部238aおよび収容部238b内に収容され、第2舌片部262b3は収容部238b内に収容された状態となっている。
カバー部材250が封印された状態では、第2係止部262の平坦部262aおよび退避部262bによって、カバー部材250をスライドさせることが不可能となっている。また、退避部262bの第1舌片部262b2は、拡大部238aおよび収容部238b内に収容されているため、破壊等の痕跡を残さずに退避部262bの係止を解除することは不可能となっている。従って、破壊等の痕跡を残さない限りカバー部材250を取付ベース230から取り外すことは不可能となっている。
次に、同図(b)および(c)は、カバー部材250の封印を解除する方法を示している。カバー部材250の封印を解除する場合には、まず、同図(b)に示されるように、接続部262dを切断して平坦部262aおよび位置決め部262cと退避部262bを切り離す。そして、カバー部材250側から取付ベース230内に向けて(裏側に向けて)退避部262bをさらに押し込み、カバー部材250の取付ベース230への取り付け状態を保持しない非保持位置に退避(移動)させる。
退避部262bを押し込むと、楔形状の係止突起262b4により2つの第2舌片部262b3が弾性変形して内側に曲がりながら退避部用第2係止孔238cに挿入される。そして、係止突起262b4が退避部用第2係止孔238を通過して退避部262bが非保持位置に達すると、2つの第2舌片部262b3の弾性変形が解除されて外側に広がり、退避部262bは退避部用第2係止孔238cに係止される。2つの第2舌片部262b3は、取付ベース230の内部で退避部用第2係止孔238cに係止されるため、破壊等の痕跡を残さずに係止を解除することは不可能となっている。
この非保持位置では、退避部262bは、カバー部材250の退避部用挿入孔256から完全に脱出し、カバー部材250の取付ベース230への取り付け状態を保持しないようになっている。従って、同図(c)に示されるように、平坦部262aおよび位置決め部262cを抜き取ることによって、カバー部材250をスライドさせることが可能となり、取付ベース230からカバー部材250を取り外すことができる。
カバー部材250の封印を解除してカバー部材250を取付ベースから取り外した後も、第1係止部261、第2係止部262の平坦部262bおよび位置決め部262c、ならびに連結部263はカバー部材250に係止された状態で残存する。また、第2係止部262の退避部262bは、非保持位置で取付ベース230に係止した状態で残存する。従って、封印が解除されたことを外部から容易に確認することが可能となっている。
<制御部>
次に、図8および図9を用いて、このスロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300より送信されたコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部400と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、図8を用いて、スロットマシン100の主制御部300について説明する。なお、同図は主制御部300の回路ブロック図を示したものである。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバスおよびアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が12MHzの場合に、分周後のクロックは6MHzとなる。CPU310は、クロック補正回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
また、CPU310には、センサやスイッチの状態を常時監視するためのタイマ割り込み処理の周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを6MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを44に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×44÷6MHz=1.877msとなる。
さらに、CPU310には、各ICを制御するためのプログラム、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等の各種データを記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部400においても同様である。また、CPU310には、外部の信号を受信するための入力インタフェース360が接続され、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、メダル投入ボタンセンサ323、精算スイッチセンサ324、メダル払い出しセンサ326、電源判定回路327の状態を検出し、各センサを監視している。
メダル投入センサ320は、メダル投入口134に投入されたメダルを検出するためのセンサである。スタートレバーセンサ321はスタートレバー135の操作を検出するためのセンサである。ストップボタンセンサ322はストップボタン137〜139のいずれかが押された場合、どのストップボタンが押されたかを検出するためのセンサである。メダル投入ボタンセンサ323はメダル投入ボタン130、131のいずれかが押下された場合、どのメダル投入ボタンが押されたかを検出するためのセンサである。精算スイッチセンサ324は、精算ボタン132に設けられており、精算ボタン132が一回押されると、貯留されているメダルおよびベットされているメダルが精算されて払い出されることになる。メダル払い出しセンサ326は、払い出されるメダルを検出するためのセンサである。電源判定回路327は、スロットマシン100に供給される電源の遮断を検出するための回路である。
CPU310には、更に、入力インタフェース361、出力インタフェース370、371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。入力インタフェース361には、インデックスセンサ325が接続されている。インデックスセンサ325は、各リール110〜112の取付台の所定位置に設置されており、リール110〜112に設けた遮光片がこのインデックスセンサ325を通過するたびにハイレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのモータを制御するリールモータ駆動部330と、ホッパー180のモータを駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122、告知ランプ123、メダル投入ランプ124等)と、7セグメント(SEG)表示器341(払出枚数表示器125、遊技回数表示器126、貯留枚数表示器127等)と、外部集中端子板233が接続されている。
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器311および水晶発振器316から発振されるクロックに基づいて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、後述する入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。主制御部300と副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は副制御部400へコマンドを送信するが、副制御部400から主制御部300へ何らかのコマンド等を送信することはできない。
<副制御部>
次に、図9を用いて、スロットマシン100の副制御部400について説明する。なお、同図は副制御部400の回路ブロック図を示したものである。
副制御部400は、主制御部300より送信された主制御コマンド等に基づいて副制御部400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバスおよびアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。
また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU410には、副制御部400の全体を制御するための命令およびデータ、ライン表示LEDの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。
さらに、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、図柄表示窓113の外枠に配設され、点滅や点灯などの点灯制御によって有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED420、前面扉102の開閉を検出するための扉センサ421、RAM413のデータをクリアにするためのリセットスイッチ422が接続されている。
CPU410には、データバスを介して主制御部300から主制御コマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等が実行される。また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース461、時計IC423、7セグメント表示器440への信号を出力するための出力インタフェース472等が接続されている。
時計IC423が接続されていることで、CPU410は、現在時刻を取得することが可能である。7セグメント表示器440は、スロットマシン100の内部に設けられており、たとえば副制御部400に設定された所定の情報を遊技店の係員等が確認できるようになっている。更に、出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。即ち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信されたデータに応じて上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、リールパネルランプ128、タイトルパネルランプ170、払出口ストロボ171を制御する。タイトルパネルランプ170は、タイトルパネル162を照明するランプであり、払出口ストロボ171は、メダル払い出し口155の内側に設置されたストロボタイプのランプである。なお、CPU410は、扉・液晶画面制御部490への信号送信は、デマルチプレクサ419を介して実施する。扉・液晶画面制御部490は、液晶表示装置157および扉163を制御する制御部である。
<主制御部の処理>
次に、図10を用いて、主制御部300のメイン処理について説明する。なお、同図は、主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
遊技の基本的制御は主制御部300のCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、同図の処理を実行する。また、各処理の実行によって得られた情報は副制御部400に送信する。
スロットマシン100に電源投入が行われると、まず、ステップS101で初期処理が実行される。ここでは各種の初期化処理が行われる。
ステップS102ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー130が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS104へ進む。
ステップS103では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップS104では乱数発生器で発生させた乱数を取得する。
ステップS105では、現在の遊技状態に応じてROMに格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS104で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。ステップS106では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップS107では全リール110〜112の回転を開始させる。ステップS108では、ストップボタン137〜139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110〜112のいずれかをステップS106で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110〜112が停止するとステップS109へ進む。
ステップS109では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に、「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。但し、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)については、今回の遊技で入賞しなかった場合は、次回の遊技に内部当選フラグがONの状態が維持される。所謂フラグの持ち越しが行われる。
ステップS110では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。ステップS111では遊技状態制御処理を行う。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<副制御部の処理>
次に、図11(a)および(b)を用いて、副制御部400の処理について説明する。図11(a)は、副制御部400の割込み処理の流れを示すフローチャートである。副制御部400は、所定の周期(本実施例では、2msに1回)でタイマ割込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込みを契機として、副制御部400の割込み処理を実行する。
ステップS201では、受信コマンドがあるか否かを判定する。主制御部300からコマンドを受信した場合はステップS202に進み、そうでない場合は処理を終了する。ステップS202では、受信コマンドを未処理コマンドとしてRAM413のコマンド記憶領域に記憶(格納)する。
図11(b)は、副制御部400のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301では、RAM413のコマンド記憶領域に未処理コマンド(上記副制御部400の割込み処理によって格納される制御コマンド)が格納されているか否かを判定する。未処理コマンドがある場合はステップS302に進み、そうでない場合は上記判定を繰り返す。ステップS302では、未処理コマンドの内容を解析して判定する。
ステップS303では、演出制御処理を行う。ここでは、主制御部300から受信したコマンド等に基づいて、副制御部400の各演出デバイス(演出ランプ430、スピーカ483等)、ならびに液晶表示装置157および扉装置163等による各種演出制御の設定や、動作制御データ等の更新を行う。
ステップS304では、副制御部400の各演出デバイス、ならびに液晶表示装置157および扉装置163を制御する扉・液晶画面制御部490に制御データを出力する必要があるか否かを判定する。制御データを出力する必要がある場合はステップS905に進み、そうでない場合はステップS301に戻る。ステップS305では、副制御部400の各演出デバイスおよび扉・液晶画面制御部490に制御データを出力した後に、ステップS301に戻って上記処理を繰り返し実行する。
以上説明したように、本実施例に係るスロットマシン100は、遊技に関連する電子部品を有する制御基板(本実施例では、主制御基板)211と、制御基板211を収納する基板収納体212、および基板収納体212に蓋をして制御基板211を封印する蓋体213を有する基板収納ケース(本実施例では、主基板収納ケース)210と、基板収納ケース210に設けられ、基板収納ケース210の開封を阻止する開封阻止部(本実施例では、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214a、固定用かしめ部212d、213dおよび固定用かしめピン214b、ICタグ封印シール215、ならびにコネクタ211c)と、基板収納ケース210の取り外しを阻止するために設けられ、基板収納ケース210を遮蔽するカバー部材250と、を備える遊技台であって、基板収納ケース210は、自身の一の角(本実施例では、左上角)から伸びる第1の辺の近傍となる第1の領域(本実施例では、上辺近傍の領域)と、第1の辺とは異なり、一の角から伸びる第2の辺の近傍となる第2の領域(本実施例では、左辺近傍の領域)と、第1の領域および第2の領域とは異なる領域であって、収納された制御基板211の電子部品の少なくとも一部が外部より視認できる視認可能領域(本実施例では、主に中央部の領域)と、を含み、開封阻止部には、第1の領域に配置された第1の開封阻止部(本実施例では、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214a、固定用かしめ部212d、213dおよび固定用かしめピン214b、ならびにICタグ封印シール215)と、第2の領域に配置された第2の開封阻止部(本実施例では、コネクタ211c)と、が含まれ、カバー部材250は、基板収納ケース210を遮蔽する場合に、視認可能領域の少なくとも一部を遮蔽せず、かつ第1の開封阻止部と第2の開封阻止部を遮蔽することが可能な一体形状から構成されている。
このため、第1の領域および第2の領域の2つの領域を遮蔽しながらも、カバー部材250の固定に最低必要な固定箇所(2箇所)を2つのカバー部材を使用した場合の2×2=4箇所から3箇所にすることが可能となり、他の装置や部材のレイアウトへの影響を最小限にしつつ、主制御基板に対する不正行為を効果的に防止することができる。また、主制御基板に対する不正行為を効果的に防止しながらも、遊技台内部の限られたスペースにおける設計や開発を容易にすることができる。
また、本実施例のように、カバー部材250を水平部250aおよび垂直部250bからなるL字形状に構成した場合、水平部250aおよび垂直部250bを繋ぐ補強部材(例えば筋交いのような部材)を設けるだけで、カバー部材250の剛性を容易に向上させることができる。このようにしてカバー部材250の剛性を向上させることにより、カバー部材250の軽量化が可能になると共に、材料コストを低減することができる。
また、カバー部材250をL字形状とすることで、部品点数の削減によるコストダウンが可能となると共に、製品管理を容易化することができる。さらに、部品点数および組み付け工数を増加させることなく、他の複数の部品との成形型の共取りを容易に実現することができる。
また、カバー部材250は、基板収納ケース210を遮蔽する場合に、視認可能領域の少なくとも一部を遮蔽せず、かつ第1の開封阻止部を含む第1の領域の全域と第2の開封阻止部を含む第2の領域の全域を遮蔽することが可能な一体形状から構成されている。
このため、主基板収納ケース210の視認性を阻害することなく、主基板収納ケース210のカバー性を向上させることが可能となり、不正行為を効果的に防止することができる。
また、電子部品には、遊技に関するプログラムが記憶されたICチップ(本実施例では、主制御部300のROM)312が含まれ、視認可能領域の少なくとも一部とは、ICチップ312が配置された領域となっている。
このため、主基板収納ケースの開封を効果的に防止すると共に、最も不正行為が行われやすいROM312の状態を容易に目視で確認することが可能となり、不正行為の管理を万全の状態で行うことができる。
また、開封阻止部には、基板収納体212と蓋体213とで制御基板211が封印される封印状態を保持し、封印状態の保持を解除することで解除した痕跡が残る構成とされたケースカシメ部(本実施例では、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214a)が含まれ、少なくとも第1の開封阻止部または第2の開封阻止部のいずれか一方には、ケースカシメ部が含まれている。
このため、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214aへのアクセスを確実に防止し、より強力に不正行為を防止することができる。
また、電子部品には、遊技の制御に関する制御信号を制御基板211の外部へ伝達する配線が接続可能なコネクタ部(本実施例では、コネクタ)211cが含まれ、少なくとも第1の開封阻止部または第2の開封阻止部のいずれか一方には、コネクタ部211aが含まれている。
このため、コネクタ211cへのアクセスを確実に防止し、より強力に不正行為を防止することができる。
また、スロットマシン100は、基板収納ケース210が取り付けられると共に、取り付けられた基板収納ケース210を遮蔽した状態でカバー部材250が取り付けられる取付ベース部材(本実施例では、取付ベース)230と、取付ベース部材230に取り付けられたカバー部材250の取付状態を保持し、取付状態の保持を解除することで解除した痕跡が残る構成とされたカバーカシメ部(本実施例では、カバー用かしめピン260)と、をさらに備えている。
このため、カバー部材250の封印が解除され、取付ベース230から取り外された痕跡を残すことが可能となり、より強力に不正行為を防止することができる。
また、カバーカシメ部260は、カバー部材250に係止される第1係止部261と、カバー部材250および取付ベース部材230に係止される第2係止部262と、第1係止部261および第2係止部262を連結する連結部263と、から構成され、第2係止部262は、カバー部材250側からカバー部材250に当接する平坦部262aと、平坦部262aとの繋がりを断ち切ることで、カバー部材250の取り付け状態を保持する保持位置から、保持位置よりも取付ベース部材230側であって、取付状態を保持しない非保持位置へ退避可能な退避部262bと、を有し、退避部262bは、非保持位置へ退避した場合に、取付ベース部材230に取り外し不可能に係止される。
このため、カバー部材250の封印が解除された痕跡を確実に残すと共に、封印が解除されたことを確実に視認することができる。
また、スロットマシン100は、制御基板211からの遊技の制御に関する制御信号を中継するための中継基板(本実施例では、外部集中端子板)233をさらに備え、中継基板233は、取付ベース部材230における第1の領域および第2の領域のいずれの近傍ともならない位置に配置されている。
このため、カバー部材250によって遮蔽されないスペースに外部集中端子板233を配置することが可能となり、限られたスペースを有効活用したレイアウトを実現することができる。また、カバー部材250を固定したままで、例えば外部集中端子板233にホールコンピュータからのケーブルを接続することができるため、カバー部材250を封印することによる不正行為の確実な防止と、外部集中端子板における高い作業性を両立させることができる。
なお、本実施例では、本発明を主制御基板211に対して適用した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、副制御部400を構成する副制御基板等の他の制御基板に対して本発明を適用するようにしてもよい。
また、本実施例では、主基板収納ケース210の左上角部から右方向に略水平に伸びる辺の近傍の領域、および左上角部から下方向に略垂直に伸びる辺の近傍の領域を覆うL字形状のカバー部材250の例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カバー部材は、例えば主基板収納ケース210の右下角部から左方向に略水平に伸びる辺の近傍の領域、および右下角部から上方向に略垂直に伸びる辺の近傍の領域を覆うL字形状等、その他のL字形状のものであってもよい。
また、本実施例では、主制御基板211と共に外部集中端子板233を取付ベース230に固定する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、外部集中端子板233以外の基板を取付ベース230に固定するようにしてもよい。
また、本実施例では、主制御基板211から情報収集装置への各種情報の送信を中継する外部集中端子板233を主制御基板211と共に取付ベース230に固定する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、主制御基板211から例えば副制御基板等の他の基板への各種情報の送信を中継する中継基板を取付ベース230に固定するようにしてもよい。
また、本実施例では、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンの例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシンやパチンコ機などにも適用可能である。
具体的には、本発明に係る遊技台は、図12に示す、「所定の遊技領域1002に遊技球を発射する発射装置1010と、発射装置1010から発射された遊技球を入球可能に構成された入賞口1006と、入賞口1006に入球した遊技球を検知する検知手段1008と、検知手段1008が遊技球を検知した場合に遊技球(賞球)を払出す払出手段1012と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1004を備え、入賞口1006に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1004が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ機1000」にも好適である。
さらに、本発明をアレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、スマートボール、およびカジノマシン等に適用しても、同様の効果を得ることができる。
なお、本発明に係る遊技台は、上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。