JP4464458B1 - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】ICタグシールによる基板等の管理を行う場合に、ICタグシールを生かした状態での不正行為を効果的に防止することが可能な遊技台を提供する。
【解決手段】本発明に係る遊技台では、カバー部材250は、基板ケース210の開封または取り外しを阻止する第1の位置から基板ケース210の開封または取り外しを阻止しない第2の位置へ移動可能に構成されると共に、貼付部に貼付されたシール部材215の読取機能を不能化させて識別情報の読み取りを不可とする読取不可手段254を備え、読取不可手段254は、カバー部材250が第1の位置から第2の位置に移動される移動動作に伴ってシール部材215の読取機能を不能化させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(パチンコ機)に代表される遊技台に関する。
従来、遊技台の一つとして、例えばスロットマシンが知られている。このスロットマシンは、一般に、複数種類の図柄が施された複数のリールと、メダルの投入を前提条件として、リールの回転開始を指示するスタートスイッチと、各リールに対応して設けられ、各リールを個別に停止させるためのストップスイッチと、予め定めた入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段とを備え、入賞役に内部当選した場合であって、停止時のリールによって表示される図柄の組合せが、内部当選した入賞役に対応して予め定められた図柄の組合せである場合に、その入賞役に入賞し、払い出しが必要な場合には所定数のメダルを払い出すように構成されている。
このような遊技台は、CPUやROM、RAM等からなる遊技制御基板を備え、この遊技制御基板によって入賞役の内部抽選やメダルの払い出し等を制御している。このため、制御プログラムや抽選データ等が記憶されたROMを交換する等、様々な不正行為が遊技制御基板に対して行われる場合があった。
このような不正行為の防止を強化する観点から、遊技制御基板を内部に収納する基板ケース(基板収納ケース)を封印すると共に、基板ケースを開封(開放)したときに、その開封を行った痕跡が残るように構成された基板ケースの不正開放防止機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
2004−283445号公報
近年では、不正行為の手口がより巧妙になり、基板収納ケースの不正開放防止機構だけでは、遊技制御基板に対する不正行為の撲滅までには届かず、より効果的な、さらなる不正防止対策が求められてきている。このため、さらなる不正防止対策として従来技術の基板収納ケースに遊技台固有の識別情報を記憶したICタグシールを貼付し、ICタグシールの識別情報を専用のID読取器にて読取り、遊技制御基板(基板収納ケース含む)が正規の基板か、または不正に交換された基板かを識別して、遊技台に取り付けられた遊技制御基板の管理を行う試みがなされている。
しかしながら、このICタグシールを利用した不正防止対策については、基板収納ケースに貼付されたICタグシールを生かした状態での不正行為が懸念されるという問題があった。このICタグシールを生かした状態での不正行為としては、例えば、遊技台から基板収納ケースを取り外し、ICタグシールが貼り付けられたままで基板収納ケース内(基板全体、またはROMのみ)だけを巧妙に交換する不正行為や、不正に偽造した複製基板収納ケース(偽造基板を収納)にICタグシールを移植する不正行為等が考えられている。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、ICタグシールによる基板等の管理を行う場合に、ICタグシールを生かした状態での不正行為を効果的に防止することが可能な遊技台を提供しようとするものである。
(1)本発明は、遊技に関する制御を行う制御基板を収納する基板ケースと、前記基板ケースの開封または取り外しを阻止するために設けられ、前記基板ケースの少なくとも一部を覆うカバー部材と、を備える遊技台であって、前記基板ケースは、識別情報が記憶されると共に前記記憶された識別情報を所定の機器により非接触の状態で読み取ることができる読取機能が付加されたシール部材を貼付するための貼付部を有し、前記カバー部材は、前記基板ケースの開封または取り外しを阻止する第1の位置から前記基板ケースの開封または取り外しを阻止しない第2の位置へ移動可能に構成されると共に、前記貼付部に貼付された前記シール部材の前記読取機能を不能化させて前記識別情報の読み取りを不可とする読取不可手段を備え、前記読取不可手段は、前記カバー部材が前記第1の位置から前記第2の位置に移動される移動動作に伴って前記シール部材の前記読取機能を不能化させることを特徴とする、遊技台である。
(2)本発明はまた、前記シール部材に記憶される前記識別情報は、予め定められた遊技台固有の識別情報であることを特徴とする、上記(1)に記載の遊技台である。
(3)本発明はまた、前記カバー部材は、前記第1の位置において前記シール部材側に向けて突出する突出部を有し、前記読取不可手段は、前記カバー部材が前記第1の位置から前記第2の位置に移動される移動動作に伴い、前記突出部を前記シール部材に干渉させて前記読取機能を不能化させることを特徴とする、上記(1)または(2)に記載の遊技台である。
(4)本発明はまた、前記カバー部材は、前記第1の位置で封印がなされ、前記封印を解除することで前記第2の位置に移動可能になると共に、前記封印を解除した痕跡が残る構成とされていることを特徴とする、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の遊技台である。
(5)本発明はまた、前記第1の位置において前記シール部材側に向けて突出する突出部と、前記突出部を前記シール部材に干渉しない非干渉位置から干渉する干渉位置に移動動作させる突出部移動機構と、をさらに備え、前記読取不可手段は、前記カバー部材が前記第1の位置から前記第2の位置に移動される移動動作に連動させて前記突出部移動機構を動作させることにより、前記非干渉位置から前記干渉位置に前記突出部を移動動作させ、前記突出部を前記シール部材に干渉させて前記読取機能を不能化させることを特徴とする、上記(1)または(2)に記載の遊技台である。
(6)本発明はまた、前記基板ケースは、前記制御基板を収納する基板収納体と、前記基板収納体に蓋をして前記制御基板を封印する蓋体と、前記基板収納体および前記蓋体を封印すると共に封印を解除することで痕跡が残る構成とされたカシメ部と、を有し、前記突出部起動機構は、前記基板ケースに収納され、前記カシメ部により封印されていることを特徴とする、上記(5)に記載の遊技台である。
(7)本発明はまた、前記カバー部材は、前記第1の位置において前記シール部材の少なくとも一部を覆うことを特徴とする、上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の遊技台である。
(8)本発明はまた、前記基板ケースは、前記制御基板を収納する基板収納体と、前記基板収納体に蓋をして前記制御基板を封印する蓋体と、前記基板収納体および前記蓋体を封印すると共に封印を解除することで痕跡が残る構成とされたカシメ部と、を有し、前記カバー部材は、前記第1の位置において少なくとも前記カシメ部を覆うことを特徴とする、上記(1)乃至(7)のいずれかに記載の遊技台である。
(9)本発明はまた、前記基板ケースは、前記制御基板に実装されたコネクタ部を基板ケース外に突出させるためのコネクタ部逃げ孔を有し、前記カバー部材は、前記第1の位置において少なくとも前記コネクタ部逃げ孔を覆うことを特徴とする、上記(1)乃至(8)のいずれかに記載の遊技台である。
(10)本発明はまた、前記シール部材は、前記所定の機器から発信される電波を少なくとも受信するためのアンテナ部材を含み、前記読取不可手段は、前記カバー部材が前記第1の位置から前記第2の位置となる間に、突出部が前記シール部材に干渉して前記アンテナ部材を破断することにより前記読取機能を不能化させることを特徴とする、上記(1)乃至(9)のいずれかに記載の遊技台である。
本発明に係る遊技台によれば、ICタグシールによる基板等の管理を行う場合に、ICタグシールを生かした状態での不正行為を効果的に防止することが可能という優れた効果を奏し得る。
本発明の実施例1に係るスロットマシンの外観斜視図である。 スロットマシンの内部構成の概略を示す前面扉を開いた斜視図である。 主基板収納ケース周囲の構成を示した分解斜視図である。 (a)ICタグ封印シールの一例を示した外観図である。(b)ICタグ封印シールの内部構造の一例を透過して示した図である。 取付ベースへの主基板収納ケースの取り付け、およびカバー部材の封印を示した図である。 (a)カバー部材が閉塞状態で封印された状態を示した図である。(b)カバー部材の封印の解除方法を示した図である。 (a)および(b)図6(a)および(b)のA部拡大図である。 主制御部の回路ブロック図を示したものである。 副制御部の回路ブロック図を示したものである。 主制御部のメイン処理の流れを示すフローチャートである。 (a)副制御部の割込み処理の流れを示すフローチャートである。(b)副制御部のメイン処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の主基板収納ケースおよびカバー部材を示した分解斜視図である。 (a)カバー部材が第1の位置にある状態を示した図である。(b)カバー部材が第2の位置にある状態を示した図である。 (a)および(b)図13(a)および(b)のB部拡大図である。 実施例3の主基板収納ケース、取付ベースおよびカバー部材を示した分解斜視図である。 カバー部材の取り付け方法を示した図である。 図16のC部およびD部拡大図である。 (a)カバー部材が第1の位置にある状態を示した図である。(b)カバー部材が第2の位置にある状態を示した図である。 (a)および(b)図18(b)のE部拡大図である。 実施例4の主基板収納ケース、取付ベースおよびカバー部材を示した分解斜視図である。 カバー部材の取り付け方法を示した図である。 (a)カバー部材が第1の位置にある状態を示した図である。(b)カバー部材が第2の位置にある状態を示した図である。 (a)および(b)図22(a)および(b)のF部拡大図である。 実施例5の主基板収納ケース、取付ベースおよびカバー部材を示した分解斜視図である。 破断部材の分解斜視図である。 (a)および(b)カバー部材の取り付け方法を示した図である。 (a)カバー部材の第1の位置までの移動を示した図である。(b)図27(a)のG部拡大図である。 (a)カバー部材が第1の位置にある状態を示した図である。(b)コネクタの遮蔽の解除の方法を示した図である。 (a)および(b)コネクタの遮蔽の解除方法を拡大して示した図である。 パチンコ機の正面図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施例に係るスロットマシン(遊技台)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本実施例に係るスロットマシン100の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン100の外観斜視図を示したものである。
スロットマシン100は、略箱状の本体101と、この本体101の前面開口部に取り付けられた前面扉102とを有して構成されている。スロットマシン100の本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が所定コマ数だけ配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。なお、本実施例では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
また、図柄表示窓113の外枠には、点滅や点灯などの点灯制御によって、後述する有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED(図示省略)が配置されている。
さらに、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部からなる光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間を、リールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入されたメダルの数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
スタートランプ121は、リール110〜112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。告知ランプ123は、内部抽選において、特定の入賞役(例えば、BB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)等のボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技回数表示器126は、メダル投入時のエラー表示や、ビッグボーナスゲーム中(BBゲーム中)の遊技回数、所定の入賞役の入賞回数等を表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。
メダル投入ボタン130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルを所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130または131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入することもできる。精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダルおよびベットされたメダルを精算し、メダル払出口155よりメダル受皿156に排出するためのボタンである。メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。
スタートレバー135は、遊技の開始操作を行うためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口134に所望する枚数のメダルを投入して、スタートレバー135を操作すると、これを契機としてリール110〜112が回転し、遊技が開始される。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112に対する停止操作を行うためのボタンであり、各リール110〜112に対応して設けられている。そして、いずれかのストップボタン137〜139を操作すると対応するいずれかのリール110〜112が停止することになる。
ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。メダル受皿156は、メダル払出口155から払出されたメダルを溜めるための器である。なお、メダル受皿156は、本実施例では発光可能な受皿を採用している。
上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。演出装置190は、例えば開閉自在な扉(シャッター)163が前面に取り付けられた液晶表示装置を含み、この演出装置190には、例えば小役告知等の各種の情報が表示される。音孔160は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。タイトルパネル162には、スロットマシン100を装飾するための図柄が描かれる。
<内部構成>
次に、スロットマシン100の内部構成について簡単に説明する。図2は、スロットマシン100の内部構成の概略を示す前面扉102を開いた斜視図である。本体部としてのキャビネット101の内部には、主基板収納ケース210、副制御基板収納ケース220およびリールユニット185や、図示を省略した電源ボックス、メダル払出装置180、メダル補助収納部240、中央スピーカユニット、外部中継端子板等の諸装置が配設されている。
リールユニット185は、樹脂製のケース221内にステッピングモータで駆動されるリール110〜112を個別に着脱可能に取り付けて構成している。そして、このリールユニット185は、ケース221により3本のリールをユニット化し、キャビネット101に設けたリールユニット載置台198に対する着脱を容易に行えるように構成している。また、リールユニット載置台198の下部には、音通路197が取り付けられ、前面扉102がキャビネット101に閉じられた状態で前面扉102に取り付けられた音通路192と組み合わさるように構成している。中央スピーカユニットから出力された音は、この音通路197および音通路192を通過して外部に出力される。
キャビネット101の内部には、透明な樹脂ケースからなる主基板収納ケース210が、キャビネット101を構成している後板の上部に、取付ベース230を介して取り付けられている。この主基板収納ケース210の内部空間には、スロットマシン100の全体的な制御を行う主制御部300を構成する電子部品を実装した主制御基板が収納されている。
また、図示を省略した電源ボックスは、キャビネット101の後板の壁面に装着され、金属製ケースの内部に、スロットマシン100の諸装置へ必要な電力を供給するための電源基板が収納されている。
さらに、キャビネット101の内部には、メダルを払い出すためのメダル払出装置180(以下、ホッパー180ということがある)が配設してある。メダル払出装置180は、DCモータで駆動されメダルを1枚ずつ払い出すと共に、メダルを払い出す毎に検出信号を出力する払出装置本体181と、払出装置本体181にメダルを供給すると共にメダルを蓄積するメダルタンク182とで構成されている。そして、メダル払出装置180の横には、メダル補助収納部240が置かれており、前記メダル払出装置180がメダルでいっぱいになると、余分なメダルは流れ落ち、このメダル補助収納部240内に蓄積される。
そして、前記主制御基板およびリール110〜112の側方、即ち向って左側の側板には、演出の制御を行う副制御部400を構成する副制御基板を収納した副基板収納ケース220が配設してある。
一方、キャビネット101の側板にヒンジ装置196を介して蝶着された前面扉102には、演出装置190、この演出装置を制御する演出制御基板を収納した演出制御基板収納ケース195、上部スピーカ194、図柄表示窓113を有するリールパネル193、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿156に落下させる際にメダルが通過する通路191等が設けてある。メダルセレクタ170は、さらに、投入されたメダルをメダルタンク182に案内する通路171を備えている。
<主基板収納ケース周囲の構成>
次に、図3〜7を用いて、主基板収納ケース210周囲の構成について説明する。図3は、主基板収納ケース210周囲の構成を示した分解斜視図である。
<主基板収納ケース>
まず、主基板収納ケース210について説明する。主基板収納ケース210は、底面が略矩形の角皿状である基板収納体212および蓋体213を組み合わせて構成される箱体となっている。この主基板収納ケース210の内部の空間には、遊技に関するプログラムや各種データ等を記憶したROM312や、CPU、RAM等のその他の電子部品211aが実装され、後述する主制御部300を構成する主制御基板211が、ネジ211bによって四隅を基板収納体212に固定された状態で収納される。基板収納体212および蓋体213は、それぞれ透光性の樹脂から構成されており、主基板収納ケース210内部に収納された主制御基板211を外部から視認することが可能となっている。
基板収納体212の下側縁には門型のヒンジ部212aが2箇所に設けられている。そして、蓋体213の下側縁にはヒンジ部212aと係合するフック状のフック部213aが2箇所に設けられ、上側縁の左右両端部には基板収納体212の上側縁と係止する凸部を備える係止舌片213bがそれぞれ設けられている。従って、主基板収納ケース210を組み立てる場合には、まず、蓋体213のフック部213aを基板収納体212のヒンジ部212aに係合させ、次に、ヒンジ部212aを中心に蓋体213を揺動させて基板収納体212と蓋体213を合わせると共に蓋体213の係止舌片213bを基板収納体212の上側縁に係止させる。
また、基板収納体212および蓋体213の上部には、ケース用かしめピン214aを挿入して両者を分離できないように封印(かしめ)するためのケース用かしめ部212c、213cが、それぞれ4箇所に設けられている。これらのケース用かしめ部212c、213cは、基板収納体212および蓋体213を組み合わせた場合に、基板収納体212のケース用かしめ部212cが蓋体213のケース用かしめ部213c内に収容され、ケース用かしめピン214aが挿入される挿入孔がそれぞれ連通するように構成されている。そして、この連通した挿入孔に挿入されたケース用かしめピン214aが、ケース用かしめ部212c、213cのそれぞれに取り外し不可能に係止するようになっている。すなわち、ケース用かしめピン214aを挿入することにより、ケース用かしめ部212c、213cが互いに分離不可能に結合され、主基板収納ケース210が封印される。
なお、一旦封印した主基板収納ケース210を開封する場合には、蓋体213のケース用かしめ部213cを蓋体213から切断する。これにより、基板収納体212および蓋体213を分離した後も、蓋体213のケース用かしめ部213cが基板収納体212のケース用かしめ部212cと結合したまま基板収納体212に残ることととなり、主基板収納ケース210を開封した痕跡が残るようになっている。本実施例では、ケース用かしめ部212c、213cが4箇所に設けられているため、主基板収納ケース210の封印を4回行うことができるようになっている。
また、基板収納体212および蓋体213の上部の左右両端には、固定用かしめピン214bを挿入することによって主基板収納ケース210の取付ベース230への固定を封印するための固定用かしめ部212d、213dが2箇所に設けられている。これらの固定用かしめ部212d、213dは、基板収納体212および蓋体213を組み合わせた場合に、基板収納体212の固定用かしめ部212d内に蓋体213の固定用かしめ部213dの一部が収容され、固定用かしめピン214bが挿入される挿入孔がそれぞれ連通するように構成されている。そして、蓋体213側から固定用かしめピン214bをこの連通した挿入孔に挿入すると共に、基板収納体212の背後に突出した固定用かしめピン214bの先端部を取付ベース230に設けられた嵌入孔231内に嵌入することにより、主基板収納ケース210の取付ベース230への固定が封印されるようになっている。
固定用かしめピン214bは、先端部が基板収納体212の背後に突出して嵌入孔231に嵌入した状態では、蓋体213の固定用かしめ部213dと係止して取り外せないようになっている。本実施例では、固定用かしめ部212d、213dが2箇所に設けられているため、主基板収納ケース210の固定の封印を2回行うことが可能となっている。主基板収納ケース210の取付ベース230への固定の詳細については後述する。
また、本実施例では、ケース用かしめ部212c、213cの配置に応じて、2つのケース用かしめピン214aを略コの字形状の連結部材214cで連結している。このように、複数のケース用かしめピン214aを連結し、一体化することによって、ケース用かしめピン214aの紛失を防止すると共に、封印忘れを防止することができる。
主基板収納ケース210の上部中央は、ICタグ封印シール215を貼付ける部分となっている。基板収納体212の上部中央には、蓋体213に向けて突出する矩形状の凸部212eが設けられており、基板収納体212と蓋体213を組み合わせた場合に、蓋体213の上部中央に設けられた凹部213e内に収容されるようになっている。そして、ICタグ封印シール215は、基板収納体212の凸部212eの表面とその下方の蓋体213の表面に跨って貼付けられる(図5参照)。従って、本実施例では、主基板収納ケース210を開封するにはICタグ封印シール215を剥がす、または破断する必要があり、これによっても主基板収納ケース210を開封した痕跡が残るようになっている。すなわち、主基板収納ケース210は、ICタグ封印シール215によっても封印されている。
また、本実施例では、基板収納体212の凸部212e表面の右端から中央部にかけて左右方向に連続する逃げ溝212fが形成されており、ICタグ封印シール215は、この逃げ溝212fの右端部以外の部分を塞ぐようにして貼付けられる。
図4(a)はICタグ封印シール215の一例を示した外観図であり、同図(b)はICタグ封印シール215の内部構造の一例を透過して示した図である。この例では、同図(a)に示されるように、ICタグ封印シール215の表面の中央部には、矩形状の識別番号表示領域215aが設けられており、この識別番号表示領域215aには、「**A**/****」等の複数の数字および記号からなる主制御基板211の識別番号、ならびにこの識別番号のバーコードが記載されている。また、識別番号表示領域215aの上方には「複製禁止」という警告表示が記載され、下方には「****遊技機協同組合」等のICタグ封印シール215の出所表示が記載されている。
このICタグ封印シール215の内部には、同図(b)に示されるように、ICチップ215b、およびコイル状のアンテナ215cからなるICタグが配設されている。これらのICチップ215bおよびアンテナ215cは、例えば積層された樹脂フィルムや紙等の間に挟持された状態で配置されている。ICチップ215bは、各種情報を記憶するメモリを備えると共に、アンテナ215cを介して外部のICタグリーダ/ライタから受信したコマンドに基づいて、メモリに記憶した情報の送信や、受信した情報のメモリへの書き込み等を制御する制御部等を備えている。また、ICチップ215bは、外部のICタグリーダ/ライタから送信される無線信号(電磁波)から動作用の電力を得るように構成されている。
ICチップ215bのメモリには、ICチップ215bの製造時に書き込まれるICチップ215b固有のID(UID)、およびICタグ封印シール215の製造時またはスロットマシン100の出荷検査時に書き込まれる主制御基板211の識別番号等の遊技台固有の情報が記憶されている。従って、遊技店では、前面扉102を開いてICタグリーダ/ライタをICタグ封印シール215の近傍にかざすだけで、これらの情報を容易に読み取ることができる。そして、この読み取った情報に基づいて、ICタグ封印シール215が正規のものか否か、またはICタグ封印シール215に破壊等の異常が生じているか否かを判断することができ、これにより主制御基板211に対して不正行為が行われたか否かを容易に確認することが可能となっている。
図3に戻って、主制御基板211には、外部の各種基板等に繋がるケーブルを接続するための複数のコネクタ211cが実装されており、蓋体213には、これらのコネクタ211cに対応する位置に複数のコネクタ孔213fが設けられている。主制御基板211が主基板収納ケース210内に収納された状態では、各コネクタ211cは、対応するコネクタ孔213fから一部が露出するようになっている。従って、主基板収納ケース210を開封しなくとも、外部の各種基板等に繋がるケーブルを各コネクタ211cに接続することが可能となっている。また、逆に、各コネクタ211cに接続されたケーブルを外さない限り、基板収納体212と蓋体213を分離して主基板収納ケース210を開封することができないため、これらのコネクタ211cは、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214a、固定用かしめ部212d、213dおよび固定用かしめピン214b、ならびにICタグ封印シール215と共に、主基板収納ケース210の開封または取り外しを阻止する開封阻止部として機能している。なお、本実施例では、コネクタ211cが主制御基板211の左右両端部に実装されているため、コネクタ孔213fは蓋体213の左右両端部にのみ設けられている。
<取付ベース>
次に、取付ベース230について説明する。取付ベース230は、透光性のある樹脂から構成された略矩形状の部材であり、中央に主基板収納ケース210を固定して収容するための矩形状の窪みである収容凹部230aが形成されている。収容凹部230a底面の下側の左右角部の近傍には、取付ベース230をキャビネット101に固定するためのネジを挿通する挿通孔232が形成されている。これらの挿通孔232は、収容凹部230a内に主基板収納ケース210が固定された状態では、主基板収納ケース210によって遮蔽されることとなる。従って、主基板収納ケース210を取付ベース230から取り外さない限り、取付ベース230をキャビネット101から取り外すことができないようになっている。
収容凹部230aは、主基板収納ケース210よりやや大きいサイズに形成されている。そして、収容凹部230aの下部側面には、主基板収納ケース210のヒンジ部212a(およびヒンジ部212aに係合しているフック部213a)と係合する2つの係合凹部230bが形成されている。従って、主基板収納ケース210は、収容凹部230a内に収容される際に、ヒンジ部212aを係合凹部230bに係合させることによって取付ベース230に固定される。なお、収容凹部230aの上部側面には、ケース用かしめピン214aと干渉しないようにするための2つの切欠き部230cが形成されている。
ヒンジ部212aを係合凹部230bに係合させた後、固定用かしめ部212d、213dを通して固定用かしめピン214bを収容凹部230aの底面に設けられた嵌入孔231に嵌入することによって、主基板収納ケース210の取付ベース230への固定が封印される。これにより、固定用かしめピン214bまたは固定用かしめ部212d、213dを破壊する等の痕跡を残さない限り、主基板収納ケース210を取り外すことが不可能となる。嵌入孔231は、係合凸部212fを係合凹部230bに係合させた状態での固定用かしめ部212d、213dに対応する位置、すなわち収容凹部230a底面の上側の左右角部の近傍にそれぞれ設けられている。
なお、収容凹部230aは、主基板収納ケース210の基板収納体212と蓋体213の合せ面が収容凹部230a内に位置する深さに形成されている。本実施例では、収容凹部230aの深さをこのように設定することで、基板収納体212と蓋体213の合せ面への外部からのアクセスを遮断し、この合せ面を介した不正行為を防止するようにしている。
取付ベース230表面の左端部には、主制御基板211のコネクタ211cに接続されたケーブルを部分的に収容するためのケーブル用凹部230dが形成されている。また、取付ベース230表面の左上部および右上部には、後述するカバー部材250を取付ベース230に取り付けるためのフック部233が設けられている。これら2つのフック部233は、後述するカバー部材250の門型のヒンジ部251と係合するフック状に形成されている。
また、取付ベース230表面の左下部には、後述するカバー用かしめピン260の一部が挿入される係止溝234、および係止孔235が設けられている。係止溝234は、左右方向に所定の長さで形成された溝状の孔であり、左側半分の幅広の脱離部234a、および右側半分の幅狭の係止部234bから構成されている。
<カバー部材>
次に、カバー部材250について説明する。カバー部材250は、取付ベース230に固定された主基板収納ケース210の上部に配置されたケース用かしめ部212c、213c、固定用かしめ部212d、213d、およびICタグ封印シール215を前方(表側)から覆う(遮蔽する)と共に、主基板収納ケース210の左端部に位置するコネクタ211cを前方から覆う(遮蔽する)ための部材である。従って、カバー部材250は、水平方向に伸びる横長の略長方形板状の水平部250a、および水平部250aの左端部を基端として下方向に伸びる縦長の略長方形板状の垂直部250bから構成された略L字形の一体形状の部材となっている。換言すれば、カバー部材250は、前方(表側)から見た場合に、主基板収納ケース210の左上角部から右方向に略水平に伸びる辺の近傍の領域、および左上角部から下方向に略垂直に伸びる辺の近傍の領域を覆うことが可能なL字形状に一体的に構成されている。
本実施例では、このようにカバー部材250をL字形状とすることにより、主基板収納ケース210の開封を阻止する開封阻止部であるケース用かしめ部212c、213c、固定用かしめ部212d、213d、ICタグ封印シール215、およびコネクタ211cを1つの部材で効率的に覆い、主基板収納ケース210の開封または取付ベース230からの取り外しを阻止するようになっている。また、主基板収納ケース210内部の視認性、特に中央部の視認性を確保することで、主制御基板211に実装されたROM312の目視による確認を阻害することがないようにしている。また、CPUやRAM等のその他の電子部品211aについても、目視により容易に状態を確認することができるようになっている。
カバー部材250の水平部250aの上端の左右両端部近傍には、門型のヒンジ部251が設けられている。カバー部材250は、これら2つのヒンジ部251を取付ベース230のフック部233に係合させることにより、取付けベース230に揺動可能、すなわち開閉可能に取付けられる。また、これらのヒンジ部251は、取付ベース230のフック部233よりも幅広に形成されているため、カバー部材250を取付けベース230に取付けた状態で、カバー部材250を左右にスライドさせることが可能となっている。
カバー部材250の垂直部250bは、コネクタ211cを覆う部分であるため、コネクタ211cに接続されるケーブルと干渉しないように垂直部250bの一部を前方(表側)に向けて膨出させた膨出部252が形成されている。従って、カバー部材250を取付ベース230に固定した状態では、コネクタ211cに接続されたケーブルは部分的にこの膨出部252の内部に収容されることとなる。また、垂直部250bの下端近傍には、後述するカバー用かしめピン260の一部が挿入される所定の幅の溝状の挿入孔253が設けられている。
さらに、カバー部材250の水平部250a裏面の中央部やや右よりには、棒状の破断部254が突設されている。この破断部254は、取付ベース230状でカバー部材250を閉塞状態(主基板収納ケース210の一部を覆う状態)にした場合に、主基板収納ケース210の逃げ溝212f内に挿入される位置に設けられている。
カバー部材250は、カバー用かしめピン260により、取付ベース230上における閉塞状態が封印(かしめ)される。このカバー用かしめピン260は、カバー部材250の挿入孔253を通して取付ベース230の係止溝234に係止する第1係止部261と、取付ベース230の係止孔235に係止する第2係止部262と、第1係止部261および第2係止部262を連結する連結部263から構成されている。
第1係止部261は、略矩形平板状の基部261aと、基部261aに突設された平板状の挿入部261bと、挿入部261bの先端部から基端側に向けて斜めに突設された2つ舌片部261cから構成されている。また、第2係止部262は、略円盤状の基部262aと、取付ベース230の係止孔235に挿入されて係止する挿入部262bから構成されている。
<カバー部材の封印、および封印の解除>
次に図5〜7を用いて、カバー部材250の封印、および封印の解除について説明する。図5は、取付ベース230への主基板収納ケース210の取り付け、およびカバー部材250の封印を示した図である。
カバー部材250はヒンジ部251およびフック部233を介して予め取付ベース230に取り付けられている。そして、同図に示されるように、カバー部材250を上方に開いた状態(開放状態)で、主基板収納ケース210を取付ベース230に取り付ける。主基板収納ケース210は、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214aによる封印がなされ、ICタグ封印シール215が貼付けられた状態で取付ベース230に固定され、固定用かしめ部212d、213dおよび固定用かしめピン214bにより主基板収納ケース210の取付ベース230への固定が封印される。そして、コネクタ211cに外部からのケーブル211d(図6参照)を接続した後に、カバー部材250を下方に揺動させて閉塞状態とする。
カバー部材250を閉塞状態にする場合は、カバー部材250を右側に寄せた状態(第1位置にある状態)で行う。この第1の位置においては、カバー部材250の破断部254は、主基板収納ケース210の逃げ溝212fの、ICタグ封印シール215に塞がれていない部分(右端部)内に挿入されるようになっている。
カバー部材250を閉塞状態とした後に、カバー用かしめピン260による封印を行う。具体的には、カバー用かしめピン260の第2係止部262を取付ベース230の係止孔235に挿入して係止させると共に、第1係止部261をカバー部材250の挿入孔253、および取付ベース230の係止溝234に挿入する。第1の位置における閉塞状態では、カバー部材250の挿入孔253と係止溝234の係止部234bが連通するようになっている。従って、第1係止部261は、舌片部261cを弾性変形させながら挿入部261bが挿入孔253および係止溝234の係止部234b内に挿入される。そして、基部261aがカバー部材250に略当接するまで挿入されたときに、舌片部261cが係止溝234の係止部234bを通過して弾性変形が解除され、第1係止部261は、取付ベース230とカバー部材250を接続した状態で係止溝234の係止部234bに取り外し不可能に係止する。これにより、カバー部材250は、カバー用かしめピン260によってスライドおよび揺動が規制され、カバー用かしめピン260を破壊する等の痕跡を残さない限り、開放状態とすることが不可能となる。すなわち、カバー部材250の閉塞状態が封印される。
図6(a)は、カバー部材250が閉塞状態で封印された状態を示した図である。同図に示されるように、カバー部材250を閉塞状態で封印した状態では、カバー部材250は、主基板収納ケース210のケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214a、固定用かしめ部212d、213dおよび固定用かしめピン214b、ICタグ封印シール215、ならびにコネクタ211cの開封阻止部を覆っている。このため、これらの開封阻止部への外部からのアクセスを困難にし、主制御基板211に対する不正行為をより確実に防止することが可能となっている。また、カバー部材250は、主基板収納ケース210の中央部分の視認性を阻害しないため、不正行為を効果的に防止しながらも、主制御基板211の状態(例えば、ROM312に異常が生じていないか)を外部から容易に目視で確認可能となっている。
図6(b)は、カバー部材250の封印の解除方法を示した図である。カバー部材250を開放する場合には、カバー部材250を第1の位置から左方向にスライドさせて、第2の位置に移動させる。第2の位置における閉塞状態では、カバー部材250の挿入孔253と係止溝234の脱離部234aが連通するようになっている。従って、カバー部材250の移動に伴い、カバー用かしめピン260の第1係止部261は、係止溝234の係止部234bから脱離部234aに移動する。第1係止部261の挿入部261bおよび舌片部261cは、第2の位置においては脱離部234aから抜き取り可能となっている。このため、第2の位置においては、カバー部材250を開放状態とすることが可能となっている。
カバー部材250の封印を解除する場合には、同図に示されるように、カバー部材250の左方向へのスライドを規制しているカバー用かしめピン260を連結部263において切断する。これにより、カバー部材250を左方向にスライドさせることが可能となり、カバー部材250を第2の位置に移動させて開くことが可能となる。カバー部材250を開放状態とした後も、カバー用かしめピン260の第1係止部261はカバー部材250に係止した状態で残存し、第2係止部262は取付ベース230に係止した状態で残存する。従って、カバー部材250の封印が解除されたことを容易に識別可能となっている。
本実施例では、さらに、カバー部材250の封印を解除してカバー部材250を左方向にスライドさせた場合に、ICタグ封印シール215の一部を破壊し、ICタグ封印シール215の機能を不能化させるようになっている。
図7(a)および(b)は、図6(a)および(b)のA部拡大図である。まず、同図(a)に示されるように、第1の位置においてカバー部材250が封印された状態では、カバー部材250の破断部254は、逃げ溝212fの右端部内に挿入され、ICタグ封印シール215の右横に位置する状態となっている。この状態では、破断部254とICタグ封印シール215は干渉しておらず、ICタグ封印シール215は機能を発揮可能、すなわちICタグリーダ/ライタと通信可能であり、ICタグ封印シール215に記憶された情報を外部から読み取り可能となっている。
カバー部材250の封印が解除され、カバー部材250が第2の位置に向けて左方向にスライドされると、破断部254は逃げ溝212fに沿ってカバー部材250と共に左方向に移動することとなる。従って、同図(b)に示されるように、破断部254とICタグ封印シール215が干渉し、ICタグ封印シール215は破断部254によって一部を破断される。これにより、ICタグ封印シール215に内蔵されたアンテナ215cが切断されるため、ICタグ封印シール215とICタグリーダ/ライタの通信が不可能となる。従って、ICタグ封印シール215に記憶された情報を外部から読み取ることが不可能となり、ICタグ封印シール215の機能が不能化される。
このように、本実施例では、カバー部材250の封印を解除して開放する場合に、ICタグ封印シール215の機能が不能化されるようになっている。これにより、主制御基板211に対する不正行為を行おうとした場合に、その前段階のカバー部材250の開放においてICタグ封印シール215の機能が不能化するため、ICタグ封印シール215の機能を生かしたまま主制御基板211に対する不正行為が行われるのを確実に防止することができる。
また、本実施例では、取付ベース230のフック部233および係止溝234、カバー部材250のヒンジ部251および挿入口253、ならびにカバー用かしめピン260の第1係止部261の構成により、カバー部材250を封印した後はカバー部材250を第1の位置から第2の位置に移動させる方向(左方向)にしか移動(スライド)できないようになっている。さらに、カバー部材250を開放するためには、この左方向にカバー部材250を移動させることが必要となっている。すなわち、本実施例では、カバー部材250を解除(開放)するための解除方向が一方向に規制されている。本実施例では、このようにカバー部材250の解除方向を一方向に規制することによって、ICタグ封印シール215の機能を不能化させるための動作を確実に行わせるようにしている。
なお、本実施例では、ICタグ封印シール215を破断するための破断部254を円形断面の棒状に構成しているが、これに限定されるものではなく、例えばICタグ封印シール215を破断しやすいように、側面に鋭利な部分を設けるようにしてもよい。また、本実施例では、カバー部材250を右側に寄せた位置を第1の位置、左側に寄せた状態を第2の位置としているが、第1の位置および第2の位置はこれに限定されるものではなく、例えば、カバー部材250を左側に寄せた位置を第1の位置、右側に寄せた状態を第2の位置としてもよいし、カバー部材250を上側(または下側)に寄せた位置を第1の位置、下側(または上側)に寄せた状態を第2の位置としてもよい。さらに、カバー部材250を直線的にスライドさせるのではなく、例えば回転させることによって第1の位置と第2の位置の間を移動させるようにしてもよい。
<制御部>
次に、図8および図9を用いて、このスロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300より送信されたコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部400と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、図8を用いて、スロットマシン100の主制御部300について説明する。なお、同図は主制御部300の回路ブロック図を示したものである。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバスおよびアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が12MHzの場合に、分周後のクロックは6MHzとなる。CPU310は、クロック補正回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
また、CPU310には、センサやスイッチの状態を常時監視するためのタイマ割り込み処理の周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを6MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを44に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×44÷6MHz=1.877msとなる。
さらに、CPU310には、各ICを制御するためのプログラム、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等の各種データを記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部400においても同様である。また、CPU310には、外部の信号を受信するための入力インタフェース360が接続され、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、メダル投入ボタンセンサ323、精算スイッチセンサ324、メダル払い出しセンサ326、電源判定回路327の状態を検出し、各センサを監視している。
メダル投入センサ320は、メダル投入口134に投入されたメダルを検出するためのセンサである。スタートレバーセンサ321はスタートレバー135の操作を検出するためのセンサである。ストップボタンセンサ322はストップボタン137〜139のいずれかが押された場合、どのストップボタンが押されたかを検出するためのセンサである。メダル投入ボタンセンサ323はメダル投入ボタン130、131のいずれかが押下された場合、どのメダル投入ボタンが押されたかを検出するためのセンサである。精算スイッチセンサ324は、精算ボタン132に設けられており、精算ボタン132が一回押されると、貯留されているメダルおよびベットされているメダルが精算されて払い出されることになる。メダル払い出しセンサ326は、払い出されるメダルを検出するためのセンサである。電源判定回路327は、スロットマシン100に供給される電源の遮断を検出するための回路である。
CPU310には、更に、入力インタフェース361、出力インタフェース370、371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。入力インタフェース361には、インデックスセンサ325が接続されている。インデックスセンサ325は、各リール110〜112の取付台の所定位置に設置されており、リール110〜112に設けた遮光片がこのインデックスセンサ325を通過するたびにハイレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのモータを制御するリールモータ駆動部330と、ホッパー180のモータを駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122、告知ランプ123、メダル投入ランプ124等)と、7セグメント(SEG)表示器341(払出枚数表示器125、遊技回数表示器126、貯留枚数表示器127等)が接続されている。
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器311および水晶発振器316から発振されるクロックに基づいて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、後述する入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。主制御部300と副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は副制御部400へコマンドを送信するが、副制御部400から主制御部300へ何らかのコマンド等を送信することはできない。
<副制御部>
次に、図9を用いて、スロットマシン100の副制御部400について説明する。なお、同図は副制御部400の回路ブロック図を示したものである。
副制御部400は、主制御部300より送信された主制御コマンド等に基づいて副制御部400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバスおよびアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。
また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU410には、副制御部400の全体を制御するための命令およびデータ、ライン表示LEDの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。
さらに、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、図柄表示窓113の外枠に配設され、点滅や点灯などの点灯制御によって有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED420、前面扉102の開閉を検出するための扉センサ421、RAM413のデータをクリアにするためのリセットスイッチ422が接続されている。
CPU410には、データバスを介して主制御部300から主制御コマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等が実行される。また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース461、時計IC423、7セグメント表示器440への信号を出力するための出力インタフェース472等が接続されている。
時計IC423が接続されていることで、CPU410は、現在時刻を取得することが可能である。7セグメント表示器440は、スロットマシン100の内部に設けられており、たとえば副制御部400に設定された所定の情報を遊技店の係員等が確認できるようになっている。更に、出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。即ち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信されたデータに応じて上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、リールパネルランプ128、タイトルパネルランプ170、払出口ストロボ171を制御する。タイトルパネルランプ170は、タイトルパネル162を照明するランプであり、払出口ストロボ171は、メダル払い出し口155の内側に設置されたストロボタイプのランプである。なお、CPU410は、扉・液晶画面制御部490への信号送信は、デマルチプレクサ419を介して実施する。扉・液晶画面制御部490は、液晶表示装置157および扉163を制御する制御部である。
<主制御部の処理>
次に、図10を用いて、主制御部300のメイン処理について説明する。なお、同図は、主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
遊技の基本的制御は主制御部300のCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、同図の処理を実行する。また、各処理の実行によって得られた情報は副制御部400に送信する。
スロットマシン100に電源投入が行われると、まず、ステップS101で初期処理が実行される。ここでは各種の初期化処理が行われる。
ステップS102ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー130が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS104へ進む。
ステップS103では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップS104では乱数発生器で発生させた乱数を取得する。
ステップS105では、現在の遊技状態に応じてROMに格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS104で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。ステップS106では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップS107では全リール110〜112の回転を開始させる。ステップS108では、ストップボタン137〜139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110〜112のいずれかをステップS106で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110〜112が停止するとステップS109へ進む。
ステップS109では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に、「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。但し、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)については、今回の遊技で入賞しなかった場合は、次回の遊技に内部当選フラグがONの状態が維持される。所謂フラグの持ち越しが行われる。
ステップS110では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。ステップS111では遊技状態制御処理を行う。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<副制御部の処理>
次に、図11(a)および(b)を用いて、副制御部400の処理について説明する。図11(a)は、副制御部400の割込み処理の流れを示すフローチャートである。副制御部400は、所定の周期(本実施例では、2msに1回)でタイマ割込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込みを契機として、副制御部400の割込み処理を実行する。
ステップS201では、受信コマンドがあるか否かを判定する。主制御部300からコマンドを受信した場合はステップS202に進み、そうでない場合は処理を終了する。ステップS202では、受信コマンドを未処理コマンドとしてRAM413のコマンド記憶領域に記憶(格納)する。
図11(b)は、副制御部400のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301では、RAM413のコマンド記憶領域に未処理コマンド(上記副制御部400の割込み処理によって格納される制御コマンド)が格納されているか否かを判定する。未処理コマンドがある場合はステップS302に進み、そうでない場合は上記判定を繰り返す。ステップS302では、未処理コマンドの内容を解析して判定する。
ステップS303では、演出制御処理を行う。ここでは、主制御部300から受信したコマンド等に基づいて、副制御部400の各演出デバイス(演出ランプ430、スピーカ483等)、ならびに液晶表示装置157および扉装置163等による各種演出制御の設定や、動作制御データ等の更新を行う。
ステップS304では、副制御部400の各演出デバイス、ならびに液晶表示装置157および扉装置163を制御する扉・液晶画面制御部490に制御データを出力する必要があるか否かを判定する。制御データを出力する必要がある場合はステップS905に進み、そうでない場合はステップS301に戻る。ステップS305では、副制御部400の各演出デバイスおよび扉・液晶画面制御部490に制御データを出力した後に、ステップS301に戻って上記処理を繰り返し実行する。
次に、本発明の実施例2に係るスロットマシンについて説明する。本実施例に係るスロットマシンは、主基板収納ケース210の一部を変更すると共に、カバー部材260を適用したものであり、他の構造については上記実施例1に係るスロットマシン100と同一である。このため、同一部分については図中において同じ符号を付すと共に、その説明は省略し、以下、スロットマシン100と異なる部分についてのみ説明する。
<主基板収納ケースおよびカバー部材>
図12は、主基板収納ケース210およびカバー部材260を示した分解斜視図である。同図に示されるように、本実施例の主基板収納ケース210は、固定用かしめ部を有さずに構成されている。また、ヒンジ部212aおよびフック部213aは、基板収納体212の左側縁および蓋体213の左側縁にそれぞれ設けられている。そして、基板収納体212の凸部212e表面には、右端から右下にかけて円弧状に連続する逃げ溝212fが形成されている。ICタグ封印シール215は、この逃げ溝212fの全体を塞ぐと共に、基板収納体212の凸部212eの表面と蓋体213の表面に跨って貼付けられる(図13参照)。
主制御基板211は、右上角部近傍および左下角部近傍に形成された係合孔211e内に、基板収納体212に設けられた係合凸部212gが挿入されると共に、蓋体213に設けられた押圧凸部213gによって押圧されることによって主基板収納ケース210内に固定される。また、コネクタ211cは、主制御基板211の下端部に実装されている。
本実施例では、カバー部材260は、基板収納ケース210の右側のケース用かしめ部212c、213cを前方から覆い(遮蔽し)、主基板収納ケース210の開封を阻止する部材である。カバー部材260は、略長方形板状の部材であり、左下角部の裏面に突設された円筒状の支軸260aと、右端部に設けられた係止部260bと、右下部の表面に突設された回転操作用の操作突起260cと、左上角部近傍の裏面に突設された破断部260dを備えている。また、カバー部材260の表面の右側部分には、回転操作の方向を示す円弧状の矢印260eが形成されている。
カバー部材260は、蓋体213のケース用かしめ部213cと凹部213eの間に形成された回転孔213h内に前方(表側)から支軸260aが挿入され、後方(裏側)からネジ261が螺合されることによって蓋体213に回転自在に固定される。蓋体213に固定されたカバー部材260は、支軸260aを中心に回転することで、ケース用かしめ部213cを遮蔽する第1の位置と、第1の位置から反時計回りに略90度回転してケース用かしめ部213cを遮蔽しない第2の位置の間を移動する。
なお、カバー部材260は、第1の位置においては、係止部260bが、蓋体213のケース用かしめ部213cの右側に設けられた係止突起213iに係止するようになっており、第1の位置にある状態を保持することが可能となっている。また、この係止突起213iは、カバー部材260が第1の位置から時計回りに回転しないようするストッパとしても機能している。すなわち、カバー部材260の回転方向(移動方向)は、正面から見て反時計回りのみに規制されている。
図13(a)は、カバー部材260が第1の位置にある状態を示した図であり、同図(b)は、カバー部材260が第2の位置にある状態を示した図である。同図(a)に示されるように、第1の位置においては、カバー部材260は、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214aを前方から遮蔽する閉塞状態となっている。そして、同図(b)に示されるように、第2の位置においては、カバー部材260は、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214aを遮蔽しない開放状態となっている。さらに、本実施例では、カバー部材260を回転操作により第1の位置から第2の位置に移動させる際に、ICタグ封印シール215がカバー部材260の破断部260dによって破断されるようになっている。
図14(a)および(b)は、図13(a)および(b)のB部拡大図である。まず、同図(a)に示されるように、カバー部材260は、第1の位置にあり、係止部260bが蓋体213の係止突起213iに係止した状態となっている。そして、破断部260は、逃げ溝212fの右側外部にあり、ICタグ封印シール215とは干渉しない位置にある。この状態から係止部260bの係止突起213iへの係止を解除した上で、操作突起260cを介して矢印260eの方向に回転操作することにより、カバー部材260を第2の位置に移動させることができる。
カバー部材260の破断部260dは、カバー部材260の回転に伴って逃げ溝212f内に進入し、逃げ溝212fに沿って移動するようになっている。従って、同図(b)に示されるように、破断部260dとICタグ封印シール215が干渉し、ICタグ封印シール215は破断部260dによって一部が破断される。これにより、ICタグ封印シール215に内蔵されたアンテナ215cが切断されるため、ICタグ封印シール215の機能が不能化される。
このように、本実施例では、カバー部材260を第2の位置に移動させた場合に、ICタグ封印シール215の機能が不能化されるようになっている。これにより、主制御基板211に対する不正行為を行おうとした場合に、その前段階のカバー部材260の開放においてICタグ封印シール215の機能が不能化するため、ICタグ封印シール215の機能を生かしたまま主制御基板211に対する不正行為が行われるのを確実に防止することができる。
また、本実施例では、蓋体213の係止突起213iおよびカバー部材260の係止部260bの構成により、カバー部材260を第1の位置から第2の位置に移動させる方向(反時計回り)にしか移動(回転)できないようになっている。さらに、カバー部材260を開放するためには、この方向にカバー部材260を移動させることが必要となっている。すなわち、本実施例では、カバー部材260を解除(開放)するための解除方向が一方向に規制されている。本実施例では、このようにカバー部材260の解除方向を一方向に規制することによって、ICタグ封印シール215の機能を不能化させるための動作を確実に行わせるようにしている。
なお、本実施例では、主基板収納ケース210の右側のケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214aを遮蔽するカバー部材260の例を示したが、これに限定されるものではなく、カバー部材260は、主基板収納ケース210の左側のケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214aを遮蔽するものであってもよいし、全てのケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214aを遮蔽するものであってもよい。
次に、本発明の実施例3に係るスロットマシンについて説明する。本実施例に係るスロットマシンは、主基板収納ケース210および取付ベース230の一部を変更すると共に、カバー部材270を適用したものであり、他の構造については上記実施例1に係るスロットマシン100と同一である。このため、同一部分については図中において同じ符号を付すと共に、その説明は省略し、以下、スロットマシン100と異なる部分についてのみ説明する。
<主基板収納ケース、取付ベースおよびカバー部材>
図15は、主基板収納ケース210、取付ベース230およびカバー部材260を示した分解斜視図である。同図に示されるように、本実施例の主基板収納ケース210では、ケース用かしめ部212c、213cが左端部に配置されている。また、蓋体213の右側縁に突設された2つの係止片213jを基板収納体212の右側縁に形成された2つの係止孔212hに係止させることによって、基板収納体212と蓋体213を組み合わせるように構成されている。さらに、基板収納体212の凸部212eの上部中央には、矩形状の凹部212iが形成されている。ICタグ封印シール215は、この凹部212iの全体を塞ぐと共に、基板収納体212の凸部212eの表面と蓋体213の表面に跨って貼付けられる(図16参照)。
主制御基板211は、右上角部近傍および左下角部近傍に形成された係合孔211e内に、基板収納体212に設けられた係合凸部212gが挿入されると共に、蓋体213に設けられた押圧凸部213gによって押圧されることによって主基板収納ケース210内に固定される。また、コネクタ211cは、主制御基板211の下端部に実装されている。
取付ベース230の収容凹部230aの下側縁には、主基板収納ケース210の下端部を前方(表側)から押さえることで、固定用かしめピン214bと共に主基板収納ケース210を取付ベース230に固定するための3つの押さえ部材236が突設されている。また、取付ベース230の上部には、前部(表面)および左部が開口した矩形状の箱体である突設部237が設けられている。この突設部237の前部の開口の右側縁には、カバー部材270の上下方向の移動を案内する溝状のガイド部237aが設けられ、前部開口の上側縁の左端部近傍には、長方形板状の押圧部237bが下方に向けて突設されている。さらに、取付ベース230の右端面下部には、カバー部材270の一部が係合する係合溝238が形成されている。この係合溝238は、略I字形状またはT字形状の溝であり、最下部のやや幅広の挿入部238aと、挿入部238a上の幅狭の案内部238bと、案内部238b上の幅広の脱離部238cから構成されている。
カバー部材270は、取付ベース230に固定された主基板収納ケース210の上部に配置された固定用かしめ部212d、213d、およびICタグ封印シール215を前方(表側)から覆う(遮蔽する)と共に、主基板収納ケース210の左端部に配置されたケース用かしめ部212c、213cを前方から覆い(遮蔽し)、主基板収納ケース210の開封または取付ベース230からの取り外しを阻止するための部材である。従って、カバー部材270は、水平方向に伸びる横長の略長方形板状の水平部270aと、水平部270aの左端部を基端として下方向に伸びる縦長の略長方形板状の垂直部270bと、垂直部270bの左端部を基端として後方(裏側)に向けて突出する側壁部270cから構成された略L字形の一体形状の部材となっている。
水平部270a表面の上部の右端部近傍には、前方(表側)に向けて矩形状に膨出する破断部材収容部271が設けられている。破断部材収容部271の上面は開口しており、後端部に支軸272が水平方向に配設されている。この支軸272には、破断部材273が支軸272を中心に回転自在に取り付けられる。
破断部材273は、3つの略S字形状の部材を一方の湾曲部において並列に連結して構成した部材である。破断部材273の連結された一方の湾曲部は、支軸272に取り付けられる基部273a、他方の湾曲部は、先端が鋭利に形成された刃部273bとなっている。基部273aは、湾曲部を弾性変形させて広げ、支軸272の外側に嵌め込まれることにより、支軸272に回転自在に取り付けられる。刃部273bは、先端が鋭利に形成されたフック状または釣針状となっている。
側壁部270cの裏面(右側面)の下端近傍には、取付ベース230と係合するための係合突起274が突設されている。係合突起274は、矩形断面の棒状の挿入部274a、および挿入部274aの先端部から基端側に向けて斜めに突設された2つの舌片部274bから構成されている。
<カバー部材の取り付け、取り外し>
次に、図16〜19を用いてカバー部材270の取り付けおよび取り外しについて説明する。図16は、カバー部材270の取り付け方法を示した図である。
同図に示されるように、カバー部材270を取り付ける前に、主基板収納ケース210が取付ベース230に固定される。主基板収納ケース210は、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214aによる封印がなされ、ICタグ封印シール215が貼付けられた状態で取付ベース230に固定され、固定用かしめ部212d、213dおよび固定用かしめピン214bにより主基板収納ケース210の取付ベース230への固定が封印される。
カバー部材270は、左方から係合突起274を係合溝238の挿入部238aに挿入することで取付ベース230に取り付けられる。図17は、図16のC部およびD部拡大図である。同図に示されるように、係合突起274は、2つの舌片部274bを弾性変形させながら挿入部238a内に挿入され、舌片部274bの弾性変形が解除された後は、挿入部238aから抜き取り不可能に係止する。
本実施例では、係合突起274を係合溝238から抜き取ってカバー部材270を取り外す場合には、まず、カバー部材270を上方に向けてスライドさせ、挿入部274aを係合溝238の案内部238bに沿わせながら係合突起274を脱離部238cまで移動させる。そして、カバー部材270を左方に向けて移動させて幅広の脱離部238cから係合突起274を抜き取り、カバー部材270を取付ベース230から取り外す。従って、本実施例では、係合突起274が挿入部238aに位置し、カバー部材270を取り外し不可能となる下側の位置が第1の位置であり、係合突起274が脱離部238cに位置し、カバー部材270を取り外し可能となる上側の位置が第2の位置となる。
図16に戻って、カバー部材270が取付ベース230に取り付けられた状態では、水平部270aの右端が取付ベース230のガイド部237aに嵌り込んだ状態となる。従って、取付ベース230にカバー部材270をしっかりと取り付けることが可能となっている。また、水平部270aの右端がガイド部237aに案内されることにより、カバー部材270を取り外す場合に、スムーズにスライドさせることが可能となっている。
また、カバー部材270が取付ベース230に取り付けられた状態では、支軸272に取り付けられた破断部材273の受圧部273cが、取付ベース230の突設部237に設けられた押圧部273bに対応する位置に位置するようになっている。なお、この破断部材273の受圧部273cは、中央の略S字形状部材の基部273aの先端部に設けられている。
図18(a)は、カバー部材270が第1の位置にある状態を示した図であり、同図(b)は、カバー部材270が第2の位置にある状態を示した図である。同図(a)に示されるように、カバー部材270が第1の位置にある状態では、カバー部材270は、主基板収納ケース210のケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214a、固定用かしめ部212d、213dおよび固定用かしめピン214b、ならびにICタグ封印シール215の開封阻止部を覆っている。このため、これらの開封阻止部への外部からのアクセスを困難にし、主制御基板211に対する不正行為をより確実に防止することが可能となっている。また、カバー部材270は、主基板収納ケース210の中央部分の視認性を阻害しないため、不正行為を効果的に防止しながらも、主制御基板211の状態を外部から容易に目視で確認可能となっている。
また、本実施例では、カバー部材270を第1の位置から、同図(b)に示されるように、上方に向けてスライドさせて第2の位置に移動させた場合に、破断部材273によってICタグ封印シール215の一部を破断するようになっている。
図19(a)および(b)は、図18(b)のE部拡大図である。同図(a)に示されるように、カバー部材270が第1の位置にある状態では、破断部材273は、破断部材収容部271内に収容された状態で、ICタグ封印シール215の凹部212iを塞いでいる部分の前方に位置している。そして破断部材273の受圧部273cは、押圧部237bの略直下に位置している。
この状態から、カバー部材270を上方にスライドさせると、押圧部237bの先端が破断部材273の受圧部273cに当接する。そして、カバー部材270のスライドに伴って押圧部237bが受圧部273cを押圧し、破断部材273を支軸272を中心に回転させる。これにより、破断部材273の3つの刃部273bの先端が、前方からICタグ封印シール215に突き刺さり、同図(b)に示されるように、ICタグ封印シール215の一部を破断する。これにより、ICタグ封印シール215に内蔵されたアンテナ215cが切断されるため、ICタグ封印シール215の機能が不能化される。
このように、本実施例では、カバー部材270を取り外し可能な第2の位置に移動させた場合に、ICタグ封印シール215の機能が不能化されるようになっている。これにより、主制御基板211に対する不正行為を行おうとした場合に、その前段階のカバー部材280の取り外しにおいてICタグ封印シール215の機能が不能化するため、ICタグ封印シール215の機能を生かしたまま主制御基板211に対する不正行為が行われるのを確実に防止することができる。
また、本実施例では、取付ベース230の係合溝238、およびカバー部材270の係合突起274の構成により、カバー部材270を取付ベース230に取り付けた後はカバー部材270を第1の位置から第2の位置に移動させる方向(上方向)にしか移動(スライド)できないようになっている。さらに、カバー部材270を開放する(取り外す)ためには、この上方向にカバー部材270を移動させることが必要となっている。すなわち、本実施例では、カバー部材270を解除(開放)するための解除方向が一方向に規制されている。本実施例では、このようにカバー部材270の解除方向を一方向に規制することによって、ICタグ封印シール215の機能を不能化させるための動作を確実に行わせるようにしている。
次に、本発明の実施例4に係るスロットマシンについて説明する。本実施例に係るスロットマシンは、主基板収納ケース210および取付ベース230の一部を変更すると共に、カバー部材280を適用したものであり、他の構造については上記実施例1に係るスロットマシン100と同一である。このため、同一部分については図中において同じ符号を付すと共に、その説明は省略し、以下、スロットマシン100と異なる部分についてのみ説明する。
<主基板収納ケース、取付ベースおよびカバー部材>
図20は、主基板収納ケース210、取付ベース230およびカバー部材280を示した分解斜視図である。同図に示されるように、本実施例の主基板収納ケース210では、ケース用かしめ部212c、213cが左端部に配置されている。また、蓋体213の右側縁に突設された2つの係止片213jを基板収納体212の右側縁に形成された2つの係止孔212hに係止させることによって、基板収納体212と蓋体213を組み合わせるように構成されている。
基板収納体212の凸部212eの表面には、左端から中央部にかけて左右方向に連続する逃げ溝212fが形成されている。また、蓋体213表面の凹部213eの左側および下側には、3つの逃げ溝213kが形成されている。蓋体213の凹部213の左側の逃げ溝213kは、基板収納体212と蓋体213を組み合わせた場合に、基板収納体212の逃げ溝212fと連続するように形成されている。また、蓋体213の凹部213の下側の2つの逃げ溝213kは、連続した逃げ溝212f、213kと略同一の長さに形成されている。
蓋体213の3つの逃げ溝213kの右端部の後方(裏側)には、支軸272が上下方向に配設されている。この支軸272には、実施例3と同一の構成の破断部材273が回転自在に取り付けられる。支軸272に取り付けられた破断部材273は、3つの刃部273bがそれぞれ3つの逃げ溝213kを通して前方に突出可能な位置に位置している。ICタグ封印シール215は、連続した逃げ溝212f、213k、およびその下の2つの逃げ溝213kの左端部以外の部分を塞ぐようにして、基板収納体212の凸部212eの表面と蓋体213の表面に跨って貼付けられる(図21参照)。
主制御基板211は、右上角部近傍および左下角部近傍に形成された係合孔211e内に、基板収納体212に設けられた係合凸部212gが挿入されると共に、蓋体213に設けられた押圧凸部213gによって押圧されることによって主基板収納ケース210内に固定される。また、コネクタ211cは、主制御基板211の下端部に実装されている。
取付ベース230の収容凹部230aの下側縁には、主基板収納ケース210の下端部を前方(表側)から押さえることで、固定用かしめピン214bと共に主基板収納ケース210を取付ベース230に固定するための3つの押さえ部材236が突設されている。また、取付ベース230表面の上端部および左端部には、カバー部材280のスライドを案内するためのガイドレール238が設けられている。このガイドレール238は、カバー部材280の上下方向のスライドを案内する縦ガイドレール238a、および左右方向のスライドを案内する横ガイドレール238bから構成されている。縦ガイドレール238aおよび横ガイドレール238bには、カバー部材280の左端部および上端部が嵌り込む溝がそれぞれ形成されている。さらに、取付ベース230の下端面の左端部には、カバー部材270の一部が係合する係合溝238が形成されている。この係合溝238は、T字形状の溝であり、最左側部の幅狭の挿入部238aと、挿入部238a右の幅狭の案内部238bと、案内部238b右の幅広の脱離部238cから構成されている。
カバー部材280は、取付ベース230に固定された主基板収納ケース210の上部に配置された固定用かしめ部212d、213d、およびICタグ封印シール215を前方(表側)から覆う(遮蔽する)と共に、主基板収納ケース210の左端部に配置されたケース用かしめ部212c、213cを前方から覆い(遮蔽し)、主基板収納ケース210の開封または取付ベース230からの取り外しを阻止するための部材である。従って、カバー部材280は、水平方向に伸びる横長の略長方形板状の水平部280aと、水平部280aの左端部を基端として下方向に伸びる縦長の略長方形板状の垂直部280bと、垂直部280bの下端部を基端として後方(裏側)に向けて突出する側壁部280cから構成された略L字形の一体形状の部材となっている。
水平部280aの長手方向中間部には、矩形状に膨出する膨出部281が設けられている。この膨出部281の左内側面は、破断部材273の刃部273bを押圧するための押圧部282となっている。側壁部280cの裏面(右側面)の下端近傍には、取付ベース230と係合するための係合突起284が突設されている。係合突起284は、矩形断面の棒状の挿入部284a、および挿入部284aの先端部から基端側に向けて斜めに突設された2つの舌片部284bから構成されている。
<カバー部材の取り付け、取り外し>
次に、図21〜23を用いてカバー部材280の取り付けおよび取り外しについて説明する。図21は、カバー部材280の取り付け方法を示した図である。
同図に示されるように、カバー部材280を取り付ける前に、主基板収納ケース210が取付ベース230に固定される。主基板収納ケース210は、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214aによる封印がなされ、ICタグ封印シール215が貼付けられた状態で取付ベース230に固定され、固定用かしめ部212d、213dおよび固定用かしめピン214bにより主基板収納ケース210の取付ベース230への固定が封印される。破断部材273は、逃げ溝213k左端部のICタグ封印シール215に塞がれていない部分から前方に突出しており、刃部273bの先端がICタグ封印シール215の前方に位置している。
カバー部材280は、右端部を縦ガイドレール238aに沿わせて上方に向けてスライドさせ、下方から係合突起284を係合溝238の挿入部238aに挿入することで取付ベース230に取り付けられる。係合突起284は、2つの舌片部284bを弾性変形させながら挿入部238a内に挿入され、舌片部284bの弾性変形が解除された後は、挿入部238aから抜き取り不可能に係止する。このとき、カバー部材280の左端部は、縦ガイドレール238aの溝内に嵌り込んだ状態であり、カバー部材280の上端部は、横ガイドレール238bの溝内に嵌り込んだ状態であるため、カバー部材280は、取付ベース230にしっかりと取り付けられる。また、主基板収納ケース210から突出した破断部材273の刃部273bは、カバー部材280の膨出部281内に収容された状態となる。
本実施例では、係合突起284を係合溝238から抜き取ってカバー部材280を取り外す場合には、まず、カバー部材280を横ガイドレール238bに沿って右方に向けてスライドさせ、挿入部284aを係合溝238の案内部238bに沿わせながら係合突起284を脱離部238cまで移動させる。そして、カバー部材280を下方に向けて移動させて幅広の脱離部238cから係合突起284を抜き取り、カバー部材280を取付ベース230から取り外す。従って、本実施例では、係合突起284が挿入部238aに位置し、カバー部材280を取り外し不可能となる左側の位置が第1の位置であり、係合突起284が脱離部238cに位置し、カバー部材280を取り外し可能となる右側の位置が第2の位置となる。
図22(a)は、カバー部材280が第1の位置にある状態を示した図であり、同図(b)は、カバー部材280が第2の位置にある状態を示した図である。同図(a)に示されるように、カバー部材280が第1の位置にある状態では、カバー部材280は、主基板収納ケース210のケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214a、固定用かしめ部212d、213dおよび固定用かしめピン214b、ならびにICタグ封印シール215の開封阻止部を覆っている。このため、これらの開封阻止部への外部からのアクセスを困難にし、主制御基板211に対する不正行為をより確実に防止することが可能となっている。また、カバー部材280は、主基板収納ケース210の中央部分の視認性を阻害しないため、不正行為を効果的に防止しながらも、主制御基板211の状態を外部から容易に目視で確認可能となっている。
また、本実施例では、カバー部材280を第1の位置から、同図(b)に示されるように、右方に向けてスライドさせて第2の位置に移動させた場合に、破断部材273によってICタグ封印シール215の一部を破断するようになっている。
図23(a)および(b)は、図22(a)および(b)のF部拡大図である。同図(a)に示されるように、カバー部材280が第1の位置にある状態では、破断部材273は、突出した刃部273bが膨出部281内に収容された状態で、刃部273bの先端がICタグ封印シール215の逃げ溝212f、213kを塞いでいる部分の前方に位置している。
この状態から、カバー部材280を右方にスライドさせると、押圧部282bが突出した3つの刃部273bに当接する。そして、カバー部材280のスライドに伴って押圧部282bが刃部273bを押圧し、破断部材273を支軸272を中心に回転させる。これにより、刃部273bの先端が、前方からICタグ封印シール215に突き刺さり、同図(b)に示されるように、ICタグ封印シール215の一部を破断する。これにより、ICタグ封印シール215に内蔵されたアンテナ215cが切断されるため、ICタグ封印シール215の機能が不能化される。
このように、本実施例では、カバー部材280を取り外し可能な第2の位置に移動させた場合に、ICタグ封印シール215の機能が不能化されるようになっている。これにより、主制御基板211に対する不正行為を行おうとした場合に、その前段階のカバー部材280の取り外しにおいてICタグ封印シール215の機能が不能化するため、ICタグ封印シール215の機能を生かしたまま主制御基板211に対する不正行為が行われるのを確実に防止することができる。
また、本実施例では、取付ベース230の係合溝238、およびカバー部材280の係合突起284の構成により、カバー部材280を取付ベース230に取り付けた後はカバー部材280を第1の位置から第2の位置に移動させる方向(右方向)にしか移動(スライド)できないようになっている。さらに、カバー部材280を開放する(取り外す)ためには、この右方向にカバー部材280を移動させることが必要となっている。すなわち、本実施例では、カバー部材280を解除(開放)するための解除方向が一方向に規制されている。本実施例では、このようにカバー部材280の解除方向を一方向に規制することによって、ICタグ封印シール215の機能を不能化させるための動作を確実に行わせるようにしている。
次に、本発明の実施例5に係るスロットマシンについて説明する。本実施例に係るスロットマシンは、主基板収納ケース210および取付ベース230の一部を変更すると共に、カバー部材290および破断部材500を適用したものであり、他の構造については上記実施例1に係るスロットマシン100と同一である。このため、同一部分については図中において同じ符号を付すと共に、その説明は省略し、以下、スロットマシン100と異なる部分についてのみ説明する。
<主基板収納ケース、取付ベースおよびカバー部材>
図24は、主基板収納ケース210、取付ベース230およびカバー部材290を示した分解斜視図である。同図に示されるように、本実施例の主基板収納ケース210では、ケース用かしめ部212c、213c、および固定用かしめ部212d、213dが左端部に配置されている。また、蓋体213の右側縁に突設された2つの係止片213jを基板収納体212の右側縁に形成された2つの係止孔212hに係止させることによって、基板収納体212と蓋体213を組み合わせるように構成されている。
基板収納体212の凸部212eの表面には、左端から右端にかけて左右方向に連続する取付レール212jが形成されている。また、凸部212eの右側には、破断部材500が2つのネジ501を介して取り付けられている。図25は、破断部材500の分解斜視図である。同図に示されるように、破断部材500は、本体部510と、スライド部520と、揺動部530から構成されている。本体部510は、横長の矩形状の中空体であり、長手方向の両端部にネジ501を挿通するための挿通孔511が形成されている。また長手方向の一端には、スライド部520の一部が挿入される円形の挿入孔512が形成され、前方(取り付けられる基板収納体212の反対側)の側面には横長の矩形状の突出孔513が形成されている。
スライド部520は、凹部521が設けられた横長の角皿状であり、長手方向の一端に円形断面の棒状の挿入部522が突設されている。また、幅方向の側面には、揺動部530を取り付けるための取付孔523が形成され、凹部521の幅方向の内側面には、矩形状のストッパ524が形成されている。また、挿入部522の外周にはコイルバネ525が配設されている。
揺動部530は、円柱状の基部531と、基部531から半径方向に突設された刃部532、および板バネ部533から構成されている。基部531の両端には、スライド部520の取付孔522内に挿入される支軸531aが突設されている。刃部532は、前方の側面にICタグ封印シール215を破断するための角部532aが設けられると共に、幅方向の両側面にストッパ532bが設けられている。板バネ部533は、矩形板状であり、刃部532とは所定の角度を有して刃部532の基端部近傍から突設されている。
揺動部530は、支軸531aを取付孔523内に挿入することで、スライド部520に揺動自在に取り付けられる。揺動部530がスライド部520に取り付けられた状態では、板バネ部533が凹部521の底面に当接して弾性変形するため、常に前方に向けて付勢された状態となる。従って、揺動部530のストッパ532bがスライド部520のストッパ524に当接して、刃部532が凹部521から突出した状態となる。スライド部520は、挿入部522を挿入孔512内に挿入することで、本体部510の内部にスライド可能に取り付けられる。
組み立てられた破断部材500は、揺動部530の刃部532が常に突出孔513から突出した状態となるが、外部から刃部532を板バネ部533の付勢力に抗して押圧することにより、刃部532全体を本体部内に収容することが可能となっている。また、スライド部520および揺動部530は、コイルバネ525の付勢力によって常に挿入孔512の反対側の端部に寄った状態となるが、外部から刃部532の先端をコイルバネ535の付勢力に抗して押圧することにより、スライド部520および揺動部530を挿入孔512に向けてスライドさせることが可能となっている。
図24に戻って、主制御基板211は、右上角部近傍および左下角部近傍に形成された係合孔211e内に、基板収納体212に設けられた係合凸部212gが挿入されると共に、蓋体213に設けられた押圧凸部213gによって押圧されることによって主基板収納ケース210内に固定される。主制御基板211の形状は、基板収納体212の凸部212eおよび破断部材500と干渉しないために略L字形状に形成されている。また、コネクタ211cは、主制御基板211の下端部に加えて、右上角部近傍にも実装されている。
蓋体213表面の上部には、カバー部材290を取り付けるための取付部213lが設けられている。この取付部213lは、蓋体213表面を横長の略矩形状に突出させたものであり、上下両端部には、それぞれカバー部材290の縁が嵌り込んで係合する取付レール213mが設けられている。なお、基板収納体212の取付レール212jは、基板収納体212と蓋体213を組み合わせた場合に、取付部213lの上端部の取付レール213mと連続し、取付レール213mの一部を構成するようになっている。
凹部213eの右側となる取付部213lの右上部には、破断部材500の一部を露出させるための破断部材孔213nが形成されている。また、取付部213lの右側には、主制御基板211の右上角部近傍に実装されたコネクタ211cの一部を露出させるためのコネクタ孔213fが形成されている。
ICタグ封印シール215は、蓋体213の取付部213lの表面、基板収納体212の凸部212eの表面、および破断部材500の本体部510の表面に跨って貼付けられる(図26(b)参照)。
カバー部材290は、本実施例では、主制御基板211の右上角部近傍に実装されたコネクタ211cを覆い(遮蔽し)、主基板収納ケース210の開封を阻止するための部材である。カバー部材290は、奥行きの異なる2つの箱体を組み合わせ、後端面(裏面)および右側面を開口させた形状に構成されている。カバー部材290の左右方向の中間部に設けられた段付部分の仕切り壁は、破断部材500の刃部532を押圧するための押圧部291となっている。
なお、本実施例では、ケース用かしめ部212c、213cおよび固定用かしめ部212d、213dの配置に応じて、2つのケース用かしめピン214aおよび1つの固定用かしめピン214bを略E字形状の連結部材214cで連結している。
<カバー部材の取り付け>
次に、図26および27を用いて、カバー部材290の取り付けについて説明する。図26(a)および(b)は、カバー部材290の取り付け方法を示した図である。
まず、同図(a)に示されるように、基板収納体212と蓋体213が組み合わされる。このとき、基板収納体212の取付レール212jと取付部213lの上端部の取付レール213mが連続する。また、取付部213lの表面、凸部212eの表面、および破断部材500の本体部510の一部の表面は、略面一となり、破断部材500の刃部532は、蓋体213の前方(表側)に突出した状態となる。
ICタグ封印シール215は、同図(b)に示されるように、破断部材500の刃部532の突出部分の左側において、取付部213lの表面、凸部212eの表面、および破断部材500の本体部510の表面に跨って貼付けられる。カバー部材290は、ICタグ封印シール215を貼付けた後に、左方から取付レール213mに縁部を嵌め込んで蓋体213に取り付けられる。そして、カバー部材290は、そのまま取付レール213mに沿って右方に向けてスライドされ、取付部213lの右側のコネクタ211cを覆う第1の位置まで移動される。
図27(a)は、カバー部材290の第1の位置までの移動を示した図であり、同図(b)は、同図(a)のG部拡大図である。同図(a)に示されるように、カバー部材290を第1の位置に向けて移動させると、途中で押圧部291が破断部材500の刃部532に当接する。そして、同図(b)に示されるように、押圧部291が刃部532を本体部510内に押し込みながらカバー部材290は右方に向けてスライドし、押圧部291が刃部532を通過した後に、コネクタ211cを覆う第1の位置にカバー部材290が到達する。押圧部291が刃部532を通過した後は、板バネ部533の復元力により、刃部532は再度突出した状態となる。
<コネクタの遮蔽の解除>
次に、図28および29を用いて、コネクタ211cの遮蔽の解除について説明する。図28(a)は、カバー部材290が第1の位置にある状態を示した図である。同図に示されるように、カバー部材290が第1の位置にある状態では、右上部のコネクタ211cはカバー部材290によって遮蔽されており、このコネクタ211cに接続されたケーブル211dを外すことが不可能となっている。また、カバー部材290は、ICタグ封印シール215の一部を遮蔽すると共に、主基板収納ケース210の中央部分の視認性を阻害しないようになっている。
実施例1で述べたように、コネクタ211cは、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214a、固定用かしめ部212d、213dおよび固定用かしめピン214b、ならびにICタグ封印シール215と共に、主基板収納ケース210の開封または取り外しを阻止する開封阻止部として機能している。従って、主基板収納ケース210を開封するには、コネクタ211cに接続されたケーブル211dを外す必要があり、本実施例では、カバー部材290による遮蔽を解除しない限り、右上部のコネクタ211cに接続されたケーブル211dを外すことができないようになっている。
図28(b)は、コネクタ211cの遮蔽の解除の方法を示した図である。コネクタ211cの遮蔽の解除は、同図に示されるように、カバー部材290を取付レール213mに沿って左方に向けてスライドさせ、右上部のコネクタ211cを開放する第2の位置にカバー部材290を移動させることによって行う。本実施例では、カバー部材290を第2の位置に移動させ、カバー部材290によるコネクタ211cの遮蔽を解除した場合に、破断部材500の刃部532によってICタグ封印シール215の一部を破断するようになっている。
図29(a)および(b)は、コネクタ211cの遮蔽の解除方法を拡大して示した図である。同図(a)に示されるように、カバー部材290が第1の位置にある状態では、押圧部291は、突出した刃部532の右側に位置している。この状態から、カバー部材290を左方の第2の位置に向けて移動させると、押圧部291が刃部532の先端に当接する。そして、カバー部材290のスライドに伴って、刃部532はスライド部520と共に左方に向けて移動し、同図(b)に示されるように、ICタグ封印シール215の一部を破断する。これにより、ICタグ封印シール215に内蔵されたアンテナ215cが切断されるため、ICタグ封印シール215の機能が不能化される。
なお、同図(b)は、カバー部材290が第2の位置にある状態を示しているが、本実施例では、カバー部材290は第2の位置にある状態を保持されないようになっている。具体的には、カバー部材290を左方に向けて押す力を解除すると、カバー部材290は、破断部材500のコイルバネ535の付勢力によって第1の位置に押し戻されるようになっている。
従って、カバー部材290を一旦第2の位置に移動(左方向に移動)させて、コネクタ211cに接続されたケーブル211dを外した後は、カバー部材290はコイルバネ535の付勢力によって自動的に第1の位置に移動(右方向に移動)する。ケーブル211dを外した後は、カバー部材290の押圧部291がケーブル211dと干渉しなくなるため、カバー部材290を取付レール213mに沿って右方向に移動させることが可能となる。そして、そのまま右方向に移動させることによりカバー部材290は取付レール213mから外れ、カバー部材290は蓋体213から取り外される。
このように、本実施例では、カバー部材290を取り外し可能な第2の位置に移動させた場合に、ICタグ封印シール215の機能が不能化されるようになっている。これにより、主制御基板211に対する不正行為を行おうとした場合に、その前段階のコネクタ211cに接続されたケーブル211cの取り外しにおいてICタグ封印シール215の機能が不能化するため、ICタグ封印シール215の機能を生かしたまま主制御基板211に対する不正行為が行われるのを確実に防止することができる。
また、本実施例では、蓋体213の取り付けレール213m、およびカバー部材290の構成により、カバー部材290を蓋体213に取り付けた後はカバー部材290を左右方向にしか移動(スライド)できないようになっている。さらに、コネクタ211cにケーブル211dが接続されている場合には、カバー部材290の押圧部291とケーブル211dの干渉により、カバー部材290を左方向にしか移動できないようになっている。そして、コネクタ211cに接続されたケーブル211dを外すためには、左方向にカバー部材290を移動させることが必要となっている。すなわち、本実施例では、カバー部材290を解除(コネクタ211cの遮蔽を解除)する解除方向が一方向に規制されている。本実施例では、このようにカバー部材290の解除方向を規制することによって、ICタグ封印シール215の機能を不能化させるための動作を確実に行わせるようにしている。
以上説明したように、上記各実施例に係るスロットマシンは、遊技に関する制御を行う制御基板(上記各実施例では、主制御基板)211を収納する基板ケース(上記各実施例では、主基板収納ケース)210と、基板ケース210の開封または取り外しを阻止するために設けられ、基板ケース210の少なくとも一部を覆うカバー部材250、260、270、280、290と、を備える遊技台であって、基板ケース210は、識別情報が記憶されると共に記憶された識別情報を所定の機器(上記各実施例では、ICタグリーダ/ライタ)により非接触の状態で読み取ることができる読取機能が付加されたシール部材(上記各実施例では、ICタグ封印シール)215を貼付するための貼付部(上記各実施例では、主基板収納ケース210表面の上部)を有し、カバー部材250、260、270、280、290は、基板ケース210の開封または取り外しを阻止する第1の位置から基板ケース210の開封または取り外しを阻止しない第2の位置へ移動可能に構成されると共に、貼付部に貼付されたシール部材215の読取機能を不能化させて識別情報の読み取りを不可とする読取不可手段(上記各実施例では、破断部または破断部材)254、260d、273、500を備え、読取不可手段254、260d、273、500は、カバー部材250、260、270、280、290が第1の位置から第2の位置に移動される移動動作に伴ってシール部材215の読取機能を不能化させる。
このため、主基板収納ケース210の開封または取り外し行為においてICタグ封印シール215の機能を不能化させ、ICタグ封印シール215を生かした状態での不正行為を防止することができる。また、不正行為となる初期行為(例えば、主基板収納ケース210の取り外し)を把握することができる。
特に、本発明に係るスロットマシンは、積極的にICタグ封印シール215を破断するための部材を予め備えているため、従来のように破断するための工具類を別に用意することなく、開封行為や取り外し行為の際、自動的にICタグ封印シール215の機能を不能化させることができる。
また、シール部材215に記憶される識別情報は、予め定められた遊技台固有の識別情報である。この遊技台固有の識別情報は、遊技店等が定期的にチェックするものであるため、何らかの不正行為または不正行為の初期行為が行われたことを容易に把握することができる。
また、実施例1〜3のカバー部材250、260、270は、第1の位置においてシール部材215側に向けて突出する突出部(実施例1および2では破断部254、260d、実施例3では刃部273b)を有し、読取不可手段254、260d、273は、カバー部材250、260、270が第1の位置から第2の位置に移動される移動動作に伴い、突出部をシール部材215に干渉させて読取機能を不能化させる。
このため、低いコストで確実にICタグ封印シール215の機能を不能化させることができる。
また、実施例1のカバー部材250は、第1の位置で封印がなされ、封印を解除することで第2の位置に移動可能になると共に、封印を解除した痕跡が残る構成とされている。
このため、複数の痕跡(カバー部材250を取り外した痕跡、およびICタグ封印シール215が破壊された痕跡)を残すことが可能となり、何らかの不正行為または不正行為の初期行為が行われたことをより明確に把握することができる。また、カバー部材250による遮蔽性を向上させ、主基板収納ケース210へのアクセスをより困難にすることができる。
また、実施例3〜5のスロットマシンは、第1の位置においてシール部材215側に向けて突出する突出部(上記各実施例では、刃部)273b、532と、突出部273b、532をシール部材215に干渉しない非干渉位置から干渉する干渉位置に移動動作させる突出部移動機構(実施例3、4では回転機構、実施例5ではスライド機構)と、をさらに備え、読取不可手段273、500は、カバー部材270、280、290が第1の位置から第2の位置に移動される移動動作に連動させて突出部移動機構を動作させることにより、非干渉位置から干渉位置に突出部273b、532を移動動作させ、突出部273b、532をシール部材215に干渉させて読取機能を不能化させる。
このように、連動動作による間接的な破壊構造とすることにより、ICタグ封印シール215の機能が不能化されることを不正行為者に察知され難くすることができる。従って、不正行為または不正行為の初期行為が行われた際に、確実にICタグ封印シール215の機能を不能化させることができる。
また、実施例4および5の基板ケース210は、制御基板211を収納する基板収納体212と、基板収納体212に蓋をして制御基板211を封印する蓋体213と、基板収納体212および蓋体213を封印すると共に封印を解除することで痕跡が残る構成とされたカシメ部(上記各実施例では、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214a)と、を有し、突出部起動機構は、基板ケース210に収納され、カシメ部により封印されている。
このため、突出部移動機構を機能させないようにする行為を、既存のケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214aを活用して未然に防止することができる。
また、実施例1、3〜5のカバー部材250、270、280、290は、第1の位置においてシール部材215の少なくとも一部を覆う。このため、ICタグ封印シール215への不正接触を防止し、カバー部材250、270、280、290を移動させる前にICタグ封印シール215を取り外す行為を未然に防止することができる。
また、実施例2において、基板ケース210は、制御基板211を収納する基板収納体212と、基板収納体212に蓋をして制御基板211を封印する蓋体213と、基板収納体212および蓋体213を封印すると共に封印を解除することで痕跡が残る構成とされたカシメ部(実施例2では、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214a)と、を有し、カバー部材260は、第1の位置において少なくともカシメ部を覆う。
このため、ケース用かしめ部212c、213cおよびケース用かしめピン214aへの不正接触を防止すると共に、不正行為または不正行為の初期行為が行われた際に、確実にICタグ封印シール215の機能を不能化させることができる。
また、実施例1、3〜5において、基板ケース210は、制御基板211に実装されたコネクタ部211cを基板ケース210外に突出させるためのコネクタ部逃げ孔(上記各実施例では、コネクタ孔)213fを有し、カバー部材250、270、280、290は、第1の位置において少なくともコネクタ部逃げ孔213fを覆う。
このため、コネクタ211cへの不正接触を防止することができる。コネクタ211cに接続されたケーブル211dの取り外しは、主基板収納ケース210を開封するまたは取り外す場合に必須の行為となるため、不正行為または不正行為の初期行為が行われた際に、確実にICタグ封印シール215の機能を不能化させることができる。
また、シール部材215は、所定の機器から発信される電波を少なくとも受信するためのアンテナ部材215cを含み、読取不可手段254、260d、273、500は、カバー部材250、260、270、280、290が第1の位置から第2の位置となる間に、突出部(上記各実施例では、破断部254、260dまたは刃部273b、532)がシール部材215に干渉してアンテナ部材215cを破断することにより読取機能を不能化させる。
このように、アンテナ部材215cを破断することによって、容易且つ確実にICタグ封印シール215の機能を不能化させることができる。
また、カバー部材250、260、270、280、290は、取り付け構造によって遮蔽を解除する解除方向が一方向に規制されている。このため、主制御基板211に対する不正行為の前段階であるカバー部材250、260、270、280、290の遮蔽の解除においてICタグ封印シール215の機能を不能化させるための動作を確実に行わせることができる。
なお、本実施例では、本発明を主制御基板211に対して適用した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、副制御部400を構成する副制御基板等の他の制御基板に対して本発明を適用するようにしてもよい。
また、本実施例では、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンの例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシンやパチンコ機などにも適用可能である。
具体的には、本発明に係る遊技台は、図30に示す、「所定の遊技領域1002に遊技球を発射する発射装置1010と、発射装置1010から発射された遊技球を入球可能に構成された入賞口1006と、入賞口1006に入球した遊技球を検知する検知手段1008と、検知手段1008が遊技球を検知した場合に遊技球(賞球)を払出す払出手段1012と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1004を備え、入賞口1006に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1004が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ機1000」にも好適である。
さらに、本発明をアレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、スマートボール、およびカジノマシン等に適用しても、同様の効果を得ることができる。
なお、本発明に係る遊技台は、上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明は、スロットマシンやパチンコ機等に代表される遊技台の分野で特に利用することができる。
100 スロットマシン
210 主基板収納ケース
211 主制御基板
211c コネクタ
212 基板収納体
213 蓋体
213f コネクタ孔
212c 基板収納体のケース用かしめ部
213c 蓋体のケース用かしめ部
214a ケース用かしめピン
215 ICタグ封印シール
215c アンテナ
230 取付ベース
250、260、270、280、290 カバー部材
254、260d 破断部
273、500 破断部材
273b、532 刃部

Claims (10)

  1. 遊技に関する制御を行う制御基板を収納する基板ケースと、
    前記基板ケースの開封または取り外しを阻止するために設けられ、前記基板ケースの少なくとも一部を覆うカバー部材と、を備える遊技台であって、
    前記基板ケースは、識別情報が記憶されると共に前記記憶された識別情報を所定の機器により非接触の状態で読み取ることができる読取機能が付加されたシール部材を貼付するための貼付部を有し、
    前記カバー部材は、前記基板ケースの少なくとも一部を覆うことで前記基板ケースの開封または取り外しを阻止する第1の位置から、前記第1の位置における前記基板ケースの覆いを解除した状態または解除可能な状態となることで前記基板ケースの開封または取り外しを阻止しない第2の位置へ移動可能に構成されると共に、前記貼付部に貼付された前記シール部材の前記読取機能を不能化させて前記識別情報の読み取りを不可とする読取不可手段を備え、
    前記読取不可手段は、前記カバー部材が前記第1の位置から前記第2の位置に移動される移動動作に伴って前記シール部材の少なくとも一部を破断し、前記読取機能を不能化させることを特徴とする、
    遊技台。
  2. 前記シール部材に記憶される前記識別情報は、予め定められた遊技台固有の識別情報であることを特徴とする、
    請求項1に記載の遊技台。
  3. 前記カバー部材は、前記第1の位置において前記シール部材側に向けて突出する突出部を有し、
    前記読取不可手段は、前記カバー部材が前記第1の位置から前記第2の位置に移動される移動動作に伴い、前記突出部を前記シール部材に干渉させて前記シール部材の少なくとも一部を破断し、前記読取機能を不能化させることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の遊技台。
  4. 前記カバー部材は、前記第1の位置で封印がなされ、前記封印を解除することで前記第2の位置に移動可能になると共に、前記封印を解除した痕跡が残る構成とされていることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技台。
  5. 前記第1の位置において前記シール部材側に向けて突出する突出部と、
    前記突出部を前記シール部材に干渉しない非干渉位置から干渉する干渉位置に移動動作させる突出部移動機構と、をさらに備え、
    前記読取不可手段は、前記カバー部材が前記第1の位置から前記第2の位置に移動される移動動作に連動させて前記突出部移動機構を動作させることにより、前記非干渉位置から前記干渉位置に前記突出部を移動動作させ、前記突出部を前記シール部材に干渉させて前記シール部材の少なくとも一部を破断し、前記読取機能を不能化させることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の遊技台。
  6. 前記基板ケースは、前記制御基板を収納する基板収納体と、前記基板収納体に蓋をして前記制御基板を封印する蓋体と、前記基板収納体および前記蓋体を封印すると共に封印を解除することで痕跡が残る構成とされたカシメ部と、を有し、
    前記突出部動機構は、前記基板ケースに収納され、前記カシメ部により封印されていることを特徴とする、
    請求項5に記載の遊技台。
  7. 前記カバー部材は、前記第1の位置において前記シール部材の少なくとも一部を覆うことを特徴とする、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の遊技台。
  8. 前記基板ケースは、前記制御基板を収納する基板収納体と、前記基板収納体に蓋をして前記制御基板を封印する蓋体と、前記基板収納体および前記蓋体を封印すると共に封印を解除することで痕跡が残る構成とされたカシメ部と、を有し、
    前記カバー部材は、前記第1の位置において少なくとも前記カシメ部を覆うことを特徴とする、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の遊技台。
  9. 前記基板ケースは、前記制御基板に実装されたコネクタ部を基板ケース外に突出させるためのコネクタ部逃げ孔を有し、
    前記カバー部材は、前記第1の位置において少なくとも前記コネクタ部逃げ孔を覆うことを特徴とする、
    請求項1乃至8のいずれかに記載の遊技台。
  10. 前記シール部材は、前記所定の機器から発信される電波を少なくとも受信するためのアンテナ部材を含み、
    前記読取不可手段は、前記カバー部材が前記第1の位置から前記第2の位置となる間に、突出部が前記シール部材に干渉して前記アンテナ部材を破断することにより前記読取機能を不能化させることを特徴とする、
    請求項1乃至9のいずれかに記載の遊技台。
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