JP5253350B2 - 発券装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばロール紙を複数巻装填し、それぞれのロール紙から媒体を繰り出す機能を備え、媒体を所定の長さにカットし、印刷、磁気書込み等を行い、乗車券等を発行するような発券装置に関する。
鉄道旅客等の乗車券等の発券装置では、旅客の待ち時間を短縮するために装置の停止時間の短縮が求められている。
これに対して、取り扱う媒体のジャム等の障害発生数を低減したり、発生した媒体のジャムを取り除き易くする等、障害からの回復時間を短くする等により、装置の停止時間短縮が図られている。
また、使用中のロール紙を最後まで使った後、新しいロール紙を装填して使用を再開できる様にするまでの時間の短縮も求められている。この要求に対し、ロール紙を簡単に投入できるスロットイン方式や、装填したロール紙を自動で繰出せるオートローディング方式にしてロール紙の装填手順そのものを簡単することがなされている。
また、ロール紙を予め2巻装填しておき、一方のロール紙がなくなったら他方のロール紙に自動的に切替える方式も提案されている。このようにして、旅客対応中の係員によるロール紙の装填作業をなくす等して、時間の短縮が図られている。
ロール紙を予め2巻装填しておく方式としては、ロール紙から切り出された媒体に印刷や磁気書込みを行う共通搬送路の延長線上に、ロール紙を並べる方式がある。この場合、2つのロール紙は前後や上下等、縦列に並ぶこととなる。この方式では装置の幅方向のサイズは小さく抑えることが可能だが、ロール紙が縦列に並ぶ方向、例えばロール紙を前後に縦列に配置した場合は、装置奥行き方向のサイズ増大につながることとなる。
また、別の方式として、1つめのロール紙は共通搬送路の延長線上に配置し、2つめのロール紙はその横に並列に配置する方式がある。この方式では、2つめのロール紙から繰出された媒体は何らかの手段により、横方向へ幅寄せし、共通搬送路に供給する必要がある。
横方向への幅寄せ手段としては、幅寄せする側のロール紙を所定角度に傾けた幅寄せローラに巻き回し、幅寄せローラの外周面に沿ってロール紙を螺旋方向に周回させながら幅寄せして共通搬送路上に供給する方式が提案されている(特許文献1参照)。
特開平5−225411号公報
しかし、上述した特許文献1の方式は、幅寄せを行う際に360度の周回を行うこととなり、媒体にカール癖が付く原因となる。媒体にカール癖が付くと、印刷や排出スタック等の装置内での後工程での処理において、媒体ジャムの原因となる問題が生じる。また、旅客に手渡された場合にもカール癖が付いていると見栄えが悪いという問題も生じる。
また、特許文献1の方式は、精度良く螺旋状に周回させるために、搬送ガイドを高精度に加工する必要があり、コスト増につながるという問題点もある。
本発明は、上述した問題点に鑑み、複数巻ロール紙を装填する発券装置について、加工精度の高い部品を使うことなく、ロール紙から分離したロール紙先端を無理なく共通搬送路に誘導でき、360度の周回を行う方式に比べてロール紙にカール癖が付くことを防止できる発券装置を提供することを目的とする。
この発明は、ロール紙が繰出し可能に装填される複数のロール紙装填部と、前記複数のロール紙装填部からそれぞれ繰り出されるロール紙先端を共通して搬送する共通搬送路と、前記ロール紙装填部から繰り出されたロール紙先端を前記共通搬送路へ搬送する接続搬送路とを備えた発券装置であって、少なくとも一部の前記ロール紙装填部は、前記共通搬送路の搬送方向に対して前記ロール紙先端の繰出方向が略逆向きの斜め方向となるように配置され、該斜め方向となるように配置されたロール紙装填部からロール紙先端を受け取る前記接続搬送路は、前記ロール紙先端をUターンさせつつV字状に方向転換して前記共通搬送路へ搬送する捻り円弧部を有する発券装置であることを特徴とする。
この発明により、加工精度の高い部品を使うことなく、ロール紙から分離したロール紙先端を無理なく共通搬送路に誘導でき、360度の周回を行う方式に比べてロール紙にカール癖が付くことを防止できる発券装置を提供することができる。
発券装置の構成を示す左側面図。 1つのロール紙装填部と共通搬送路の周辺の拡大説明図。 2巻のロール紙を装填するための基本構造を示す概略構成図。 Uターン部分の拡大平面図。 2つのロール紙装填部と共通搬送路との平面図。 スロットイン機構を説明する発券装置の部分拡大左側面図。 実施例2の3つのロール紙と共通搬送路との平面図。 実施例3の2つのロール紙と共通搬送路との平面図。 実施例3における真っ直ぐのロール紙装填部の基本構造の概略構成図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。本実施形態は、鉄道旅客システムなどで、乗車券等を発券する発券装置に関するものである。
図1は本発明を実施した発券装置の構成を示す左側面図である。
発券装置1は、2つのロール紙装填部2と、繰出搬送路3と、分離・繰出されたロール紙を所定の長さに切出すカッタ部4と、前記カッタ部によりロール紙から切出された媒体の印刷面に印刷を行う印刷部5と、前記媒体の磁気面に対し磁気情報の書込み/読取りを行う磁気エンコード部6と、前記媒体を排出する排出部7と、これらを繋ぎ媒体を搬送する共通搬送路8とを備えている。
ロール紙装填部2は、ロール紙20を収納するロール紙収納部11と、ロール紙収納部11に収納されたロール紙20からロール紙先端を分離して繰出搬送路3に繰出すロール紙繰出機構12とで構成されている
発券装置1は、さらに、旅客が持参した乗車券等を装置に挿入する挿入部13と、媒体にパンチ孔を穿孔するパンチ部14と、控除済みの券等を回収・スタックする回収部15と、定期券を収納し、1枚ずつ繰出す定期券繰出部16等の機能を備えている。この挿入部13〜定期券繰出部16等の機能は、運用形態に合わせて省略することもできる。
図2は、1つのロール紙装填部2と共通搬送路8の周辺を拡大して説明する説明図である。図2(A)は、左側面から見た縦断端面図であり、図2(B)は背面図である。
ロール紙20は、ロール紙収納部11の下部に配置されているロール紙繰出機構12の2本の繰出ローラ31により支持されている。この2本の繰出ローラ31は、ロール紙20の芯である紙管20aの直径よりも短い間隔を隔てて回転軸を平行にして同一の高さに配置されている。
ロール紙繰出機構12の下方位置には、一方の繰出ローラ31の内側から他方の繰出ローラ31の下を通過して下方側へUターンする接続搬送路としての搬送ガイド37が設けられている。
この搬送ガイド37の入り口側になる上記一方の繰出ローラ31は、図2(B)に示すように同軸上のプーリ34を介してベルト33で駆動モータ32に接続されており、駆動モータ32の回転力を得て繰出し方向に回転する。
搬送ガイド37の入り口付近の上部で2つの繰出ローラ31の間位置には、ロール紙20の底面付近に接触してロール紙20の先端を分離するロール紙先端分離板35が設けられている。このロール紙先端分離板35は、図示省略するバネによりロール紙20に押し付けられる構造であり、ロール紙20の径の大小に関らず、常に先端がロール紙20に密着する状態となっている。
搬送ガイド37の後段には、搬送ベルト38が設けられている。この搬送ベルト38は、搬送ガイド37で略U字状に方向転換されたロール紙20の先端を共通搬送路8へ搬送する。
図3は、発券装置1において2巻のロール紙20を装填するための基本構造を示す概略構成図である。ロール紙装填部2は、共通搬送路8に対して斜めに配置される。すなわち、ロール紙装填部2からのロール紙20の繰出方向Aと共通搬送路8の搬送方向Bとが平面視V字型となるように配置されている。また、ロール紙装填部2に接続する繰出搬送路3は、搬送ガイド37のUターン部分37a(捻り円弧部)で搬送幅方向へ捻り、斜めに繰出されたロール紙20を共通搬送路8上に導く形状としている。
具体的には、図4の拡大平面図に示すように、ロール紙装填部2の繰出方向Aと共通搬送路8の搬送方向Bとの平面視角度を20度(交差鋭角)に設定した場合、繰出搬送路3のUターン部分37aでは、共通搬送路8の搬送幅方向Cに対して平面視10度(交差鋭角の2分の1の角度)傾けた仮想の円柱30に180度巻きつける形状で捻りを加えている。この形状のUターン部分37aを保つ搬送ガイド37を、繰出搬送路3に形成することで、共通搬送路8の搬送方向に対して20度傾けて配置したロール紙装填部2と、傾きのない共通搬送路8とを滑らかに繋ぐことができ、ロール紙装填部2から繰出されたロール紙先端を共通搬送路8にスムーズに導くことが可能となる。
図5は、2つのロール紙装填部2(2F,2R)と共通搬送路8との平面図を示す。2つのロール紙装填部2は、正面側の前段ロール紙装填部2Fと、その後方に配置された後段ロール紙装填部2Rとが、回転軸が平行で異なる位置となるように平面視斜めにずらして配置されている。前段ロール紙装填部2Fと、後段ロール紙装填部2Rの正面側の端部は、平面視するといずれも共通搬送路8と重なる位置に配置されている。また、後段ロール紙装填部2Rに対応するプーリ34Rは、前段ロール紙装填部2Fの平面視後方位置に配置されている。これにより、前段ロール紙装填部2Fと後段ロール紙装填部2Rの間にプーリ34Rが位置しないため、前段ロール紙装填部2Fと後段ロール紙装填部2Rを近接して隣接配置することができる。
図1に示したように、前段ロール紙装填部2Fの下方には、共通搬送路8に接続される前段搬送ガイド37Fが設けられ、後段ロール紙装填部2Rの下方には、共通搬送路8に接続される後段搬送ガイド37Rが設けられている。これらの前段搬送ガイド37Fおよび後段搬送ガイド37Rは、前述した搬送ガイド37である。
この配置により、前段ロール紙装填部2Fと後段ロール紙装填部2Rのいずれからでも共通搬送路8へロール紙先端を搬送することができる。
図6は、スロットイン機構を説明する発券装置1の部分拡大左側面図である。
発券装置1は、筐体40の正面にロール紙装填用扉39が設けられている。このロール紙装填用扉39は、下端を回動軸にして垂直状態から上端が手前へ倒れる開閉構造を有しており、下端の回動軸より上端が少し高い位置(図示する位置)でこれ以上開かないように回動停止する構成となっている。そして、ロール紙装填用扉39の回動軸となる下端は、ロール紙繰出機構12を構成する繰出ローラ31と同程度の高さに位置するように構成されている。
この構成により、開いたロール紙装填用扉39の上にロール紙20を載せて内側へ転がせば、ロール紙20が繰出ローラ31上で停止するスロットイン方式での装填が実現される。
次に、係員がロール紙20を装填し、ロール紙20の先端を繰出し、共通搬送路8へ搬送する動作について説明する。
係員は、図6に示したように、発券装置1のロール紙装填用扉39を開け、開いた口からロール紙収納部11内へロール紙20を転がし入れ、ロール紙20をロール紙繰出機構12上にセットする。
係員によりロール紙装填用扉39が閉じられると、発券装置1は、図示省略するセンサにより閉じられたことを検知し、この検知を契機にして発券装置1のイニシャライズを開始する。なお、このイニシャライズの開始タイミングは、これに限らず別途備えた開始ボタンの押下を受けたときとするなど、適宜のタイミングにするとよい。
イニシャライズの際、発券装置1は、図2に示したロール紙繰出機構12の繰出ローラ31を駆動モータ32により回転させ、ロール紙20も繰出方向へ回転させる。2本の回転ローラ31の間にはロール紙先端分離板35があるため、回転しているロール紙20の先端がロール紙先端分離板35のところに来ると、ロール紙20の先端がロール紙先端分離板35によりロール紙20から分離される。
分離されたロール紙20の先端は、繰出搬送路3側へと搬送される。そして、繰出されたロール紙先端は、繰出搬送路3内にある搬送ローラ36により搬送ガイド37へ搬送される。
搬送ガイド37に搬送されたロール紙先端は、搬送ガイド37のUターン部分37aにより、図4に示したように平面視V字状に方向転換するように捻りながらUターンする。そして、ロール紙先端は、図2(A)に示した搬送ベルト38等により構成される共通搬送路8へと搬送される。これにより、ロール紙20を発券装置1内に置くだけで、装置自身がロール紙先端を検知し搬送路に引き込むオートローディング機構を実現している。
以上の構成および動作により、発券装置1は、複数巻のロール紙20を装填することができ、加工精度の高い部品を使わずとも、ロール紙20から分離したロール紙先端を無理なく共通搬送路8に誘導でき、360度の周回を行う方式に比べてロール紙にカール癖が付くことを防止することができる。
搬送ガイド37は、斜め方向となるように配置されたロール紙繰出機構12の繰出方向Aと共通搬送路8の搬送方向Bとのなす交差鋭角の2分の1の角度だけ円弧の軸芯方向が共通搬送路8の搬送幅方向Cからロール紙繰出機構12側へ傾斜して配置されているため、繰出したロール紙先端をスムーズに方向転換して共通搬送路8へ搬送することができる。
また、ロール紙繰出機構12は、全て繰出方向Aが平行となるように並列配置されているため、前段ロール紙装填部2F用の前段搬送ガイド37Fと後段ロール紙装填部2R用の後段搬送ガイド37Rを同一形状にすることができ、どちらのロール紙20からでも同一の仕組みで1つの共通搬送路8へロール紙先端を搬送することができる。
また、発券装置1は、スロットイン機構を備えたため、ロール紙20のセットを容易かつ迅速に実行することができ、係員がロール紙20をセットする手間を大幅に軽減することができる。これにより、ロール紙20のセットから運用開始までの時間を短縮できる。
また、ロール紙20を斜めにずらして配置したため、オートローディング機構を容易に実現することができる。すなわち、オートローディングを行う場合、ロール紙20の下側に、ロール紙を回転させるためのローラおよび駆動機構が必要となるが、ロール紙20を2巻並列に配置すると、ローラおよび駆動機構が同じ軸上に重なることとなり、オートローディング機構の実現が困難となる。これに対し、発券装置1は、ロール紙20を斜めにずらした配置により繰出ローラ31の軸がずれることになり、オートローディングを容易に実現することができる。
このようにしてオートローディング機構を備えたため、ロール紙20からのロール紙先端の繰出しを容易にして係員の作業負担を軽減でき、人手でローディングする場合に比べてロール紙20の装填から運用開始までの時間を短縮できる。
また、前段ロール紙装填部2Fと後段ロール紙装填部2Rが、回転軸を平行にしつつ斜めに配置されているため、駆動モータ32から動力を受けるプーリ34をずらして配置できる。これにより、同軸上にプーリを配置した場合のように、プーリの幅だけ前段ロール紙装填部2Fと後段ロール紙装填部2Rの間に隙間が生じることを防止できる。従って、ロール紙20をオートローディングするオートローディング機構を実現しながらも、前段ロール紙装填部2Fと後段ロール紙装填部2Rを近接配置でき、複数のロール紙20の収納に必要な空間をコンパクトにして装置全体の小型化を図ることができる。
また、複数のロール紙20のセット位置を斜めにずらして配置しているため、使い終わったロール紙20の紙管20aを取り出す際に、紙管20aを取り出すための隙間および手掛かりを確保でき、紙管20aを容易に取り出すことができる。すなわち、複数のロール紙20を同軸で密接して配置した場合、紙管20aを取除くために手を入れる隙間や手掛かりが得にくくなるが、このようなことを防止できる。
また、複数のロール紙繰出機構12には、他のロール紙繰出機構12にセットされているロール紙20に影響されずに当該ロール紙繰出機構12にロール紙20をセットすることができる。このため、2つのロール紙20のロール紙装填用扉39を別々に設ければ、片方のロール紙20から券を繰出して発券している最中に他方のロール紙20を装填する、無停止補充も可能となる。
また、従来技術のような360度のターンが不要で180度分のターンですむため、カール癖をつきにくくすることができる。すなわち、複数備えたどのロール紙20からも最小限のコーナーを通過するだけで、印刷・磁気書込みを行う機能を有する共通搬送路8に、ロール紙先端を搬送することができるため、媒体(ロール紙先端部)にカール癖が付くことを極力防止することが可能となる。
また、360度のターンに比べて搬送ガイド37によるカール部分の搬送距離も短いため、長時間使用しない場合に巻き戻してカール癖を付かないようにする処理と組み合わせる場合も、退避時間および再繰出し時間を短縮することが可能となる。
また、搬送ガイド37のターン部分を形成するに際して、容易に形成することができる。すなわち、従来技術のように360度ターンを形成しようとすると、捻りの角度を保った曲げ加工を複数回行う必要がある。しかし、180度のターンであれば、1度の曲げ加工で形成することも可能となり、搬送ガイドの形成が容易となる。また、加工が比較的困難になる螺旋形状のUターン部分37aは、最大でも180度分だけ形成すれば良いため、コスト低減も図れる。
また、360度ターンを用いて複数のロール紙からロール紙先端を共通搬送路へ搬送する従来技術よりも、発券装置1はコンパクトな構成で複数のロール紙20のロール紙先端を共通搬送路8へ搬送することができる。
詳述すると、オートローディング方式を実現するためには、ロール紙20の径の大小に関らずロール紙先端が必ず通過するロール紙20の下側でロール紙先端を分離し、搬送路に引き込む必要がある。そして、駅の窓口等に設置する発券装置1では、その運用方法からロール紙20の装填を装置の前面から行うことになる。この場合、分離されたロール紙先端をロール紙20の前面側へ通すことができなくなるため、ロール紙20の下側から発券装置1の後方に向かって搬送することになる。ここで、既存のロール紙20を使用する場合、印刷・磁気書込みされた媒体を排出口で印刷面が上面になるように排出するためには、ロール紙20の装填向きを、ロール紙20の先端がロール紙下側から前方に繰出される向きにセットする必要がある。
しかしながら、ロール紙先端は、上述のように発券装置1の後方に向かって搬送する必要があるため、分離されたロール紙先端を180度Uターンさせることとなる。
この状況で、従来技術の360度ターンの方式により幅寄せを行うとすると、上記180度のUターンに加えて360度の周回を行うこととなる。そうすると、コンパクトに構成できず、180度ターンと360度周回のスペースが必要になる。
また、このように180度ターンと360度周回を行うと、短い距離で多くのコーナーに媒体を通過させ、媒体にカール癖が付く原因となる。そして、媒体にカール癖が付くと、印刷や排出スタック等の装置内での後工程での処理において媒体ジャムの原因になり、また、旅客に手渡された媒体にカール癖が付いていると見栄えが悪いという問題もある。
上述した発券装置1は、180度のUターンのみで幅寄せまで行えるため、コンパクトに構成できるとともに、このようなカール癖による問題を解消できる。
次に、ロール紙装填部2を3つ備えた場合の実施例2について説明する。
図7は、実施例2の3つのロール紙装填部2(2T,2F,2R)と共通搬送路8との平面図を示す。
この実施例2では、実施例1で説明したロール紙収納部11およびロール紙繰出機構12を前面側へさらに一段追加し、前段ロール紙装填部2Fのさらに正面側に最前段ロール紙装填部2Tが配置されるように構成している。この最前段ロール紙装填部2Tは、前段ロール紙装填部2Fおよび後段ロール紙装填部2Rと同一形状であり、その配置も後段ロール紙装填部2R、前段ロール紙装填部2F、最前段ロール紙装填部2Tの順で同じ間隔かつ同じ傾斜で配置されている。最前段ロール紙装填部2Tの下方位置には、図示省略する搬送ガイド37が設けられている。この搬送ガイド37も、前段搬送ガイド37Fおよび後段搬送ガイド37Rと同一である。
その他の構成は、実施例1と同一であるので、その詳細な説明を省略する。
このように構成することで、3つのロール紙20をセットすることが可能となり、かつ、実施例1と同一の効果を得ることができる。また、同様の構成にしてさらに前面側へロール紙収納部11、ロール紙繰出機構12および搬送ガイド37を備えれば、さらに多数のロール紙20をセットでき、すべて共通搬送路8へ搬送することができる。
次に、最も奥に位置するロール紙装填部2を真っ直ぐに配置した実施例3について説明する。
図8は、実施例3の2つのロール紙装填部2(2F,2B)と共通搬送路8との平面図を示す。
この実施例では、最後段ロール紙装填部2Bおよび図示省略する搬送ガイド37が、共通搬送路8上に真っ直ぐに設けられて、実施例1,2のように傾斜配置されていない。そして、最後段ロール紙装填部2Bに対応する搬送ガイド37は、平面視V字状になるように捻られておらず、平面視一直線で側面視U字型にカーブする構成となっている。
従って、図9の基本構造の概略構成図に示すように、最後段ロール紙装填部2Bは、共通搬送路8に対して一直線状に平行配置される。すなわち、最後段ロール紙装填部2Bからのロール紙20の繰出方向Aと共通搬送路8の搬送方向Bとが平面視I字型となるように平面視重なって配置されている。また、ロール紙装填部2に接続する繰出搬送路3はUターン部分37bで真っ直ぐ下方へUターンし、方向を反転させたロール紙20を共通搬送路8上に導く形状としている。
前段ロール紙装填部2Fは、実施例1,2と同一の斜めに配置した構成となっている。
その他の構成は、実施例1と同一であるので、その詳細な説明を省略する。
以上の構成でも、実施例1と同一の効果を奏することができる。また、最後段ロール紙装填部2Bに対応する搬送ガイド37は、捻る必要がないために、さらに低コストで製造することが可能になる。
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明は、鉄道旅客等の乗車券等を発券する発券装置など、様々な分野で使用することができる。
1…発券装置、2…ロール紙装填部、2T…最前段ロール紙装填部、2F…前段ロール紙装填部、2R…後段ロール紙装填部、2B…最後段ロール紙装填部、8…共通搬送路、20…ロール紙、37…搬送ガイド、37a…Uターン部分、A…繰出方向、B…搬送方向、C…搬送幅方向

Claims (5)

  1. ロール紙が繰出し可能に装填される複数のロール紙装填部と、
    前記複数のロール紙装填部からそれぞれ繰り出されるロール紙先端を共通して搬送する共通搬送路と、
    前記ロール紙装填部から繰り出されたロール紙先端を前記共通搬送路へ搬送する接続搬送路とを備えた発券装置であって、
    少なくとも一部の前記ロール紙装填部は、前記共通搬送路の搬送方向に対して前記ロール紙先端の繰出方向が略逆向きの斜め方向となるように配置され、
    該斜め方向となるように配置されたロール紙装填部からロール紙先端を受け取る前記接続搬送路は、前記ロール紙先端をUターンさせつつV字状に方向転換して前記共通搬送路へ搬送する捻り円弧部を有する
    発券装置。
  2. 前記捻り円弧部は、前記斜め方向となるように配置されたロール紙装填部の繰出方向と前記共通搬送路の搬送方向とのなす交差鋭角の2分の1の角度だけ円弧の軸芯方向が前記共通搬送路の搬送幅方向から前記ロール紙装填部側へ傾斜して配置されている
    請求項1記載の発券装置。
  3. 前記複数のロール紙装填部は、全て繰出方向が平行となるように並列配置された
    請求項1または2記載の発券装置。
  4. 1つの前記ロール紙装填部を、前記ロール紙の繰出方向が前記共通搬送路と180度逆方向となるように該共通搬送路と平行に配置し、
    それ以外の前記ロール紙装填部を前記一部のロール紙装填部とした
    請求項1または2記載の発券装置。
  5. 前記ロール紙装填部は、
    前記ロール紙をオートローディングするオートローディング機構と、
    前記ロール紙のスロットインを許容するスロットイン機構とを備えた
    請求項1から4のいずれか1つに記載の発券装置。
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