JP2010265087A - 発行機 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送対象となる媒体に対する搬送負荷を軽減し、安定して媒体を搬送することができる発行機を提供する。
【解決手段】堆積された複数のカード状の媒体を保持する底板部を有する堆積ユニットを備えた発行機であって、堆積ユニットは、底板部を上方に引き上げる弾性力を有する弾性体と、堆積された複数の媒体の最上位にある媒体の上面に当接し、媒体を繰り出す第1のローラ部と、複数の媒体のうち第1のローラ部に当接している媒体のみを通過させるゲート部と、ゲート部を通過した媒体を堆積ユニットの外部に搬送する第2のローラ部と、を搭載したプレート部と、プレート部を媒体の搬送方向に追従するように回転させる回転軸と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】堆積された複数のカード状の媒体を保持する底板部を有する堆積ユニットを備えた発行機であって、堆積ユニットは、底板部を上方に引き上げる弾性力を有する弾性体と、堆積された複数の媒体の最上位にある媒体の上面に当接し、媒体を繰り出す第1のローラ部と、複数の媒体のうち第1のローラ部に当接している媒体のみを通過させるゲート部と、ゲート部を通過した媒体を堆積ユニットの外部に搬送する第2のローラ部と、を搭載したプレート部と、プレート部を媒体の搬送方向に追従するように回転させる回転軸と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、磁気カードやIC(Integrated Circuit)カード等のカード類を発行する発行機に関する。
従来から、磁気カードやIC(Integrated Circuit)カード等のカード類を発行する装置には様々なものが存在する。例えば、特許文献1には、堆積したカードのうち、最上位の1枚のカードを繰り出すことにより、カードを発行するカード類発行機構が開示されている。
図9は、特許文献1に記載されたカード類発行機構を模式的に表した図である。特許文献1に記載されたカード類発行機構の場合、堆積箱1内部の底板2上に堆積したカード3は、まず、バネ4の弾性力によって堆積箱1の下方から上方に押し上げられ、堆積箱1上部にある繰り出しローラ5に押し付けられる。
そして、堆積したカード3が繰り出しローラ5に押し付けられた状態で、繰り出しローラ5が駆動モータ(不図示)によって回転駆動され、堆積したカード3のうち最上位のカード3’がゲート7の向き(矢印Aの向き)に搬送される。その後、ゲート7付近に設けられた搬送ローラ8が搬送モータ(不図示)によって回転駆動され、カード3’が回転駆動した搬送ローラ8に挟まれ、堆積箱1外部の搬送路10に搬送される。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、堆積箱1の搬送対象となるカード3’は、繰り出しローラ6によって搬送された際に、ゲート7に挟まれ、かつカード3’の下に堆積されているカード3に接している。したがって、搬送対象となるカード3’への搬送負荷(摩擦)が大きくなり、搬送ローラ8がスリップする場合があった。すなわち、そのような搬送負荷によって、搬送対象となるカード3’の搬送不良が生じ、搬送対象となるカードを安定して搬送することができない場合があるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、搬送対象となる媒体に対する搬送負荷を軽減し、安定して媒体を搬送することができる発行機を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明にかかる発行機は、堆積された複数のカード状の媒体を保持する底板部を有する堆積ユニットを備えた発行機であって、前記堆積ユニットは、前記底板部を上方に引き上げる弾性力を有する弾性体と、前記堆積された複数の媒体の最上位にある媒体の上面に当接し、前記媒体を繰り出す第1のローラ部と、前記複数の媒体のうち前記第1のローラ部に当接している媒体のみを通過させるゲート部と、前記ゲート部を通過した前記媒体を前記堆積ユニットの外部に搬送する第2のローラ部と、を搭載したプレート部と、前記プレート部を前記媒体の搬送方向に追従するように回転させる回転軸と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる発行機は、堆積された複数のカード状の媒体を保持する底板部を有する堆積ユニットを備えた発行機であって、前記底板部を上昇または下降させる駆動部と、前記堆積された複数の媒体の最上位にある媒体の上面に当接し、前記媒体を繰り出す第1のローラ部と、前記複数の媒体のうち前記第1のローラ部に当接している媒体のみを通過させるゲート部と、前記ゲート部を通過した前記媒体を前記堆積ユニットの外部に搬送する第2のローラ部と、前記第2のローラ部による前記媒体の搬送が開始された旨を検知する検知部と、前記検知部が前記第2のローラ部による搬送が開始された旨を検知した場合に、前記底板部を下降させるように前記駆動部の動作を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、搬送対象となる媒体に対する搬送負荷を軽減し、安定して媒体を搬送することができる発行機を提供することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる発行機の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態にかかる発行機1000の外観を示す図である。発行機1000は、種々のカード状の媒体を発行・発券するものである。図1に示すように、発行機1000は、カード挿入排出口21と、搬送路22と、読取部23と、印字部24と、堆積ユニット100と、制御ユニット200と、を含んで構成されている。
図1は、本実施形態にかかる発行機1000の外観を示す図である。発行機1000は、種々のカード状の媒体を発行・発券するものである。図1に示すように、発行機1000は、カード挿入排出口21と、搬送路22と、読取部23と、印字部24と、堆積ユニット100と、制御ユニット200と、を含んで構成されている。
以下の説明では、発行機1000は、発行等する媒体として、磁気カード、あるいは接触または非接触式IC(Integrated Circuit)カードを発行するものとして説明しているが、これらのカードに限らず、剛性のある一般的なカード状(平板状)の媒体を発行等するものであればよい。なお、以下の説明では、カードが搬送される方向(進行方向)の端をカード先端と呼び、カード先端とは逆の端をカード後端と呼ぶこととする。
カード挿入排出口21は、搬送路22から搬送されてきたカードを排出したり、あるいは発行機1000の利用者によって挿入されるカードを受け入れるものである。カード挿入排出口21の幅・高さは、1枚のカードが通過することができる程度の幅・高さをもたせて構成されている。
搬送路22は、カード挿入排出口21から堆積ユニット100まで、または堆積ユニット100からカード挿入排出口21までの間カードを搬送するものである。すなわち、カードを堆積ユニット100から発行機1000の外部に排出するためのものである。
図1に示したように、発行機1000は複数の搬送路22を有しており、搬送路22のそれぞれは、カード等を搬送するための1対の搬送ローラRによって略水平に連なっている。堆積ユニット100から排出されたカードは、これらの搬送路22によってカード挿入排出口21まで搬送される。なお、図1に示した例では、発行機1000には複数の搬送路22を備えた構成となっているが、1つの搬送路22によってカードを搬送してもよい。
読取部23は、カード挿入排出口21から挿入されたカードのエンボス部分のイメージや、カード等に記載された文字列やID(IDentification)等の各種情報を読み取り、読み取ったこれらの情報を、後述する制御ユニット200に出力する。
印字部24は、後述する制御ユニット200が、新たにカードを発行する要求を受けた場合に、カードのシリアル番号や利用者の氏名等の各種情報を打刻または印字するものである。
堆積ユニット100は、複数のカードを蓄積するとともに、蓄積された複数のカードの中から、カードを1枚ずつ搬送路22に排出するためのユニットである。図2は、図1に示した堆積ユニット100の具体的な構成を示す図である。
図2に示すように、堆積ユニット100は、搬送ガイド11と、プレートPと、回転軸14と、繰り出しローラ16と、底板17と、引き上げバネ18と、収納庫19と、を含んで構成されている。
搬送ガイド11は、後述するプレートPの搬送ローラ12によって搬送されたカードを搬送部22まで誘導するためのガイドである。搬送ガイド11は、カード挿入排出口21と同様に、その高さ・幅は、1枚のカードが通過することができる程度の幅・高さをもたせて構成されている。
なお、搬送ガイド11は、図2に示すように、収納庫19に堆積された複数のカード(カード群)Cのうち、搬送対象となる最上位のカードC’が搬送される方向Hに対して俯角αを成すように傾斜している。この理由は、後述するように、搬送ローラ12が、搬送対象となる最上位のカードC’を搬送ガイド11の方向に搬送する場合に、カードC’とカード群Cとが接触しないようにするためである。具体的な説明については、後述するプレートPについて説明する際にあわせて説明する。
プレートPは、収納庫19に堆積したカードのうち最上位のカードが繰り出しローラ16によって繰り出された場合に、そのカードを搬送ガイド11まで搬送するためのユニットである。図2に示すように、プレートPは、搬送ローラ12と、ゲート13と、ストッパ15と、を含んで構成されている。
搬送ローラ12は、ゲート13を通過したカードを搬送ガイド11まで搬送するためのローラである。搬送ローラ12は、搬送対象となるカードを上下から挟むように対を成して構成されている。それぞれの搬送ローラ12は、駆動モータM1によって回転駆動され、搬送対象となるカードを搬送ガイド11まで搬送する。
ゲート13は、収納庫19に蓄積された複数のカード(カード群C)の中から、最上位の1枚のカードのみが搬送ローラ12に搬送されるようにするものである。すなわち、カード群Cは引き上げバネ18によって駆動ローラ16に押圧されているので、駆動ローラ16が最上位のカードを搬送しようとした場合、そのすぐ下にある最上位から2枚目のカードとの摩擦が生じる。このとき、最上位から2枚目以降のカードが最上位のカードに引きずられて搬送ローラ12付近まで搬送される場合があるが、その際に生じる複数のカードが搬送ローラ12に噛み合ってしまうような搬送不良をゲート13によって防止している。
ストッパ15は、弾性部材(例えば、バネ)から構成され、後述するように、回転軸14によってプレートPが搬送ガイド11の方向に回転し、カードC’が搬送ガイド11に搬送された場合に、プレートPを元の位置に戻すためのものである。なお、以下の説明では、ストッパ15は、バネである前提で説明しているが、プレートPを元の位置に戻すことができる部材・装置であればどのようなものでもよい。
また、カードC’が完全に搬送ガイド11に搬送された場合、プレートPはストッパ15によって元の位置に戻ることとしているが、ストッパ15を設けず、単に、プレートPのみの自重によって元の位置に戻すこととしてもよい。続いて、回転軸14について説明する。
回転軸14は、堆積ユニット100の筐体(不図示)に固定され、プレートPをカードの搬送方向に回転させるための中心軸である。回転軸14は、水平かつカードC’の進行方向とは垂直となる向きに配置されている。カードC’は、ゲート13を通過した場合に、搬送ローラ12の回転駆動力によってその先端が搬送ガイド11に押し当てられる。
そして、カードC’は搬送ガイド11からの応力を受けつつ、搬送ガイド11と略平行となるように、その進行方向を変えながら搬送される。その後、カードとプレートPを含む全体の重心位置が、回転軸14の位置よりも左側に位置するようになると、プレートPは自重により回転軸14を中心に回転(図3に示す例では反時計回りの方向に回転)を始める。
図3は、搬送対象となるカード(カード群Cの最上位のカードC’)が、プレートPの回転によって搬送ガイド11まで搬送される様子を示す図である。図3に示すように、プレートPが中心軸14を中心として反時計回りに回転しているので、カードC’は、カード群Cとは離れる方向(図3に示すBの方向)に回動しつつ、搬送ローラ12によって搬送ガイド11に押し出される。
すなわち、カードC’は、ゲート13を通過した後、搬送ローラ12によって搬送ガイド11に押し出されると、カードC’の先端は搬送ガイド11に押し当てられる。その後、カードC’は、その先端が搬送ガイド11に押し当てられた状態で、俯角αの方向に沿って進む。その結果、カードC’とプレートPの全体の重心位置も、カードC’が進む方向に沿って移動する。このように、搬送ガイド11は、搬送ローラ12がカードC’の搬送を開始した場合に、カードC’とカード群Cとを接触させないためのトリガとなっている。
図4は、カードC’が、搬送ガイド11の方向に進んだ様子を示す図である。図4に示すように、カードC’は、搬送ローラ12によって全体が搬送ガイド11に搬送されると、その後、搬送ガイド11に沿って斜めに進み、搬送路22に排出される。
このように、搬送対象となるカードC’が、搬送ローラ12によって搬送ガイド11の位置にまで搬送されると、搬送ガイド11がカードC’の進行方向とは俯角を成して配置されているためカードC’の先端が下方に向き、カードC’の後端が、カード群Cの上面から上方に離れて回動し、搬送ローラ12がカードC’の搬送を開始した後は、カードC’とカード群Cとは接触することはなくなる。したがって、カードC’を搬送ガイド11に搬送する際に、搬送ローラ12がスリップを生じることがなくなる。
繰り出しローラ16は、収納庫19に蓄積されたカード群Cの上面に当接し、カードC’をプレートPのゲート13に搬送するためのローラである。図2に示すように、繰り出しローラ16は、搬送ローラ12と同様の駆動モータM2によって回転駆動される。
なお、繰り出しローラ16は、カードC’の搬送が開始された後、できるだけ早いタイミングでプレートPを回転させるため、収納庫19の上方であって、プレートP(より具体的には搬送ローラ12)とは離れた位置(図2に示した例では、カードC’の後端側)に配置されていることが望ましい。
底板17は、収納庫19に蓄積されたカード群Cを保持する平板状のものである。
引き上げバネ18は、上述した底板17を上方に引き上げる弾性力を有する弾性部材(例えば、バネ)である。また、収納庫19は、カード群Cを発行機1000に収納させるものである。続いて、制御ユニット200について説明する。
制御ユニット200は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置から構成され、読取部23によって読み取られたカードに記載された文字列やID等の各種情報を受け取り、本人確認等の認証処理や、発行機1000の入力画面等のインタフェース(不図示)から新たにカードを発行する要求を受けた場合に、印字部24にカードのシリアル番号や利用者の氏名等の各種情報を打刻または印字させる等、上述した各部の動作を制御する。
このように、堆積された複数のカードを保持する底板17を有する堆積ユニット100を備えた発行機1000において、堆積ユニット100は、引き上げバネ18が底板17を上方に引き上げる弾性力を有し、繰り出しローラ16が複数のカードの最上位にあるカードの上面に当接し、カードを繰り出し、プレートPが複数のカードのうち繰り出しローラ16に当接しているカードのみを通過させるゲート13と、ゲート13を通過したカードを堆積ユニット100の外部に搬送する搬送ローラ12と、を搭載し、回転軸14がプレートPをカードの搬送方向に追従するように回転させるので、搬送対象となるカードに対する搬送負荷を軽減し、安定してカードを搬送することができる。
なお、上述した実施の形態においては、回転軸14はプレートPの底部であって、カードC’の進行方向とは垂直方向に軸が位置するように配置されている前提で説明しているが、プレートPの中心に位置してもよい。この場合、プレートPの中心よりも下半分の部分が回転によって収納庫19に接触しないように、プレートPの回転半径よりも離れた位置に回転軸14を設けることが必要となる。
(第2の実施の形態)
上述した第1の実施の形態においては、プレートPの底部に回転軸14を設け、搬送対象となるカードと収納庫19に蓄積されたカード群とが搬送時に接触しないように、カードの進行方向にプレートPを回転させることとした。しかし、搬送対象となるカードの剛性が低い場合には、カードとプレートPとの全体の重心位置が不安定となり、プレートPが搬送ガイド11の方向に自重によって回転しない場合も存在する。そこで、そのような場合に、プレートPを機械的に回転させてカードを搬送する場合について説明する。
上述した第1の実施の形態においては、プレートPの底部に回転軸14を設け、搬送対象となるカードと収納庫19に蓄積されたカード群とが搬送時に接触しないように、カードの進行方向にプレートPを回転させることとした。しかし、搬送対象となるカードの剛性が低い場合には、カードとプレートPとの全体の重心位置が不安定となり、プレートPが搬送ガイド11の方向に自重によって回転しない場合も存在する。そこで、そのような場合に、プレートPを機械的に回転させてカードを搬送する場合について説明する。
図5は、第2の実施の形態にかかる発行機2000の外観を示す図である。図5に示すように、第2の実施の形態にかかる発行機2000は、第1の実施の形態における制御ユニット200とは異なる制御ユニット400と、第1の実施の形態における堆積ユニット100とは異なる堆積ユニット600と、を備えている点で第1の実施の形態における発行機1000とは異なっている。
また、図6は、図5に示した堆積ユニット600の具体的な構成を示す図である。図6に示すように、堆積ユニット600は、吸引部601と、連結部602と、検知部603と、をさらに含んで構成されている点で、第1の実施の形態における堆積ユニット100とは異なっている。以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。まず、堆積ユニット600の各部について説明する。
吸引部601は、プレートPを、回転軸14を中心として搬送ガイド11の方向に回転させるためのユニットであり、例えば、ソレノイドから構成される。吸引部601は、後述する制御部400からの制御信号に従って、内部の心棒(鉄心)を長手方向に移動させてソレノイド内部に磁界を発生させ、連結部602を介してプレートPを、搬送ガイド11の方向(図6に示す例では反時計回りの方向)に回転させる。
また、吸引部601は、後述する制御部400からの制御信号に従って、内部の心棒(鉄心)を長手方向に移動させてソレノイド内部の磁界を変化させ、連結部602を介してプレートPを搬送ガイド11とは逆の方向(図6に示す例では時計回りの方向)に回転させ、プレートPを元の位置まで戻す。
連結部602は、上述した吸引部601とプレートPとを連結するものである。
検知部603は、例えば、赤外線センサであり、搬送対象となるカードが、搬送ガイド11の所定の位置まで搬送された場合に、搬送されたカード(カードの先端またはカードの後端)を検知し、その検知信号を制御ユニット400に出力する。例えば、検知部603は、照射する赤外光が遮光された場合にはカードの先端部分まで搬送された旨を検知し、その後、遮光された赤外光が透光された場合には、カードの後端部分まで搬送された旨を検知する。続いて、制御部400について説明する。
制御部400は、第1の実施の形態における制御ユニット200と同様の処理を行うほか、上述した検知部603から検知信号を受け取ると、吸引部601の鉄心を移動してプレートPを回転させる旨の制御信号を出力する。
具体的には、制御部400は、発行機2000の入力画面等のインタフェース(不図示)から新たにカードを発行する要求を受けた場合において、検知部603からカードの先端を検知した旨の検知信号を受けると、吸引部601に対して、プレートPを搬送ガイド11の方向に回転させる旨の制御信号を出力する。
また、制御部400は、その後、検知部603からカードの後端を検知した旨の検知信号を受けると、吸引部601に対して、回転した向きとは逆の向きにプレートPを回転させる旨の制御信号を出力する。この場合、プレートPは、ストッパ15の弾性力によって、プレートPを元の位置まで戻すこととしてもよい。
このように、吸引部601が回転軸14を中心として、プレートPをカードの搬送方向に追従させるので、搬送対象となるカードの剛性が低い場合であっても、搬送対象となるカードに対する搬送負荷を軽減し、安定してカードを搬送することができる。
なお、上述した第2の実施の形態においては、プレートPを吸引部601によって回転駆動させることとしたが、例えば、吸引部601に代えて、回転軸14と同軸の位置にモータを設け、そのモータの駆動力によってプレートPを回転駆動させることとしてもよい。
(第3の実施の形態)
上述した第1または第2の実施の形態においては、プレートを搬送ガイドの方向(カードの進行方向)に回転させることとした。しかし、発行機の構造によっては、プレートを回転させたり、搬送ガイドを傾斜させるスペースがない場合、あるいは堆積ユニットとしてコンパクト化が求められる場合も存在する。そこで、そのような場合に、プレートを回転させることなく、よりコンパクトな構成で搬送対象となるカードを搬送する場合について説明する。
上述した第1または第2の実施の形態においては、プレートを搬送ガイドの方向(カードの進行方向)に回転させることとした。しかし、発行機の構造によっては、プレートを回転させたり、搬送ガイドを傾斜させるスペースがない場合、あるいは堆積ユニットとしてコンパクト化が求められる場合も存在する。そこで、そのような場合に、プレートを回転させることなく、よりコンパクトな構成で搬送対象となるカードを搬送する場合について説明する。
図7は、第3の実施の形態にかかる発行機3000の外観を示す図である。図7に示すように、第3の実施の形態にかかる発行機3000は、第1の実施の形態における制御ユニット200または第2の実施の形態における制御ユニット400とは異なる制御ユニット500と、第1の実施の形態における堆積ユニット100または第2の実施の形態における堆積ユニット600とは異なる堆積ユニット700と、を備えている点で第1の実施の形態における発行機1000または第2の実施の形態における発行機2000とは異なっている。
また、図8は、図7に示した堆積ユニット700の具体的な構成を示す図である。図8に示すように、堆積ユニット700は、第1の実施の形態または第2の実施の形態における搬送ガイド11とは異なる搬送ガイド110を備え、第1の実施の形態または第2の実施の形態における引き上げバネ18に代えて駆動部701を備えている点で、第1の実施の形態における堆積ユニット100または第2の実施の形態における堆積ユニット600とは異なっている。
以下の説明では、上述した第1の実施の形態または第2の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。まず、堆積ユニット700の各部について説明する。
搬送ガイド110は、第1の実施の形態における搬送ガイド11とは異なり、カードの進行方向と略水平に配置されている。その理由は、後述するように、搬送ローラ12およびゲート13は、第1の実施の形態におけるプレートPとして、回転軸14を中心として回転するように一体となって構成されていないためである。すなわち、搬送対象となるカードは、ゲート13を通過すると、搬送ローラ12によって、略水平に搬送されるので、その進行方向に合わせて、搬送ガイド110もまた水平に配置されている。
駆動部701は、底板17を上方または下方に移動させるものである。図8に示すように、駆動部701は、モータ7011と、ベルト7012と、を含んで構成されている。
モータ7011は、例えば、パルスモータであり、堆積ユニット700の筐体(不図示)に固定され、その中央部には、上述したベルト7012を回転させるギア70111を含んで構成されている。モータ7011は、制御ユニット500が、搬送されたカードの先端を検知した旨の検知信号を検知部603から受け取った場合に、制御ユニット500からの制御信号に応じて、ギア70111を図8に示す矢印Dの向きに回転駆動させる。そして、回転駆動されたギア70111によって、ベルト7012が図8に示す矢印Eの向きに等速に駆動され、底板17が下降する。
このように、制御ユニット500からの制御信号に応じて、モータ7011が底板17を下降させることによって、搬送対象となる最上位のカードC’とカード群Cとが搬送途中で接触することがなくなるため、搬送ローラ12のスリップを防止することができる。
また、モータ7011は、さらに、制御ユニット500が、搬送されたカードの後端を検知した旨の検知信号を検知部603から受け取ると、図8に示す矢印Dの向きとは逆の向きにギア70111を回転駆動させる。このとき、モータ7011は、制御ユニット500からの制御信号に従って、底板17を下げた場合と同じ距離に、あらかじめ定められたカード1枚の厚さを加えた距離だけ底板17を上昇させる。
このように、制御部500が、底板17を下降させた距離に加えてカード1枚分の厚さを加えた距離を上昇させることによって、最上位のカードC’が搬送ガイド11に搬送された後、カード群Cの中の最上位のカードが繰り出しローラ16に当接し、その最上位のカードが繰り出し可能な状態となる。
ベルト7012は、底板17を上昇または下降させるものである。ベルト7012は、底板17と接合され、上述したモータ7011によって駆動される。続いて、制御部500について説明する。
制御部500は、第1の実施の形態における制御ユニット200と同様の処理を行うほか、上述した検知部603から検知信号を受け取ると、モータ7011に対して、ギア70111を回転駆動させる旨の制御信号を出力する。なお、底板17を下降させる距離については、あらかじめメモリ(不図示)等の記憶媒体に記憶され、制御部500は、メモリ等の記憶媒体からこの距離を読み出すことにより、底板17を所定の距離だけ下降させる旨の制御信号を出力する。
また、制御部500は、さらに上述した検知部603から検知信号を受け取ると、モータ7011に対して、ギア70111を回転駆動させた向きとは逆の向きにギア70111を回転駆動させる旨の制御信号を出力する。制御部500は、底板17を下降させた場合と同じ距離を読み出し、その距離に1枚のカードの厚さを加えた距離だけ底板17を上昇させる旨の制御信号を出力する。
このように、堆積された複数のカードを保持する底板17を有する堆積ユニット700を備えた発行機3000において、駆動部701が底板17を上昇または下降させ、繰り出しローラ16が複数のカードの最上位にあるカードの上面に当接し、カードを繰り出し、ゲート13が複数のカードのうち繰り出しローラ16に当接しているカードのみを通過させ、搬送ローラ12がゲート13を通過したカードを堆積ユニット700の外部に搬送し、検知部603が搬送ローラ12によるカードの搬送が開始された旨を検知し、検知部603が搬送ローラ12による搬送が開始された旨を検知した場合に、制御部500が底板17を下降させるように駆動部701の動作を制御するので、省スペースの空間においても、搬送対象となるカードに対する搬送負荷を軽減し、安定してカードを搬送することができる。
なお、繰り出しローラ16は、搬送対象となる最上位のカードC’がプレートPによって回転しないため、第1の実施の形態または第2の実施の形態の場合とは異なり、収納庫19の上方であって、プレートPとは離れた位置に配置されていなくともよい。すなわち、収納庫19の上方であって、最上位のカードC’の搬送方向と略同じ高さであれば、どの位置に配置されていてもよい。図8は、その一例として、繰り出しローラ16を収納庫19の上方の中央部に配置した場合を示したものである。
本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
1000,2000,3000…発行機、21…カード挿入排出口、22…搬送路、23…読取部、24…印字部、100,600,700…堆積ユニット、200,400,500…制御ユニット、11…搬送ガイド、P…プレート、16…繰り出しローラ、17…底板、18…引き上げバネ、19…収納庫、601…吸引部、602…連結部、603…検知部、701…駆動部、7011…モータ、70111…ギア、7012…ベルト、M1…搬送モータ、M2…駆動モータ。
Claims (7)
- 堆積された複数のカード状の媒体を保持する底板部を有する堆積ユニットを備えた発行機であって、
前記堆積ユニットは、前記底板部を上方に引き上げる弾性力を有する弾性体と、
前記堆積された複数の媒体の最上位にある媒体の上面に当接し、前記媒体を繰り出す第1のローラ部と、
前記複数の媒体のうち前記第1のローラ部に当接している媒体のみを通過させるゲート部と、前記ゲート部を通過した前記媒体を前記堆積ユニットの外部に搬送する第2のローラ部と、を搭載したプレート部と、
前記プレート部を前記媒体の搬送方向に追従するように回転させる回転軸と、
を備えることを特徴とする発行機。 - 前記プレート部は、前記回転軸を中心として、前記媒体が前記堆積ユニットに保持されている前記複数の媒体の上面から上方に離れて回動する方向に回転することにより、前記媒体の搬送方向に追従する、
ことを特徴とする請求項1に記載の発行機。 - 前記第2のローラ部が前記媒体を搬送している場合に、前記回転軸を中心として、前記プレート部が自重により前記媒体の搬送方向に追従する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の発行機。 - 前記堆積ユニットは、前記回転軸を中心として、前記プレート部を前記媒体の搬送方向に追従させる駆動部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の発行機。 - 前記堆積ユニットは、前記媒体が、前記第2のローラ部による搬送が開始された旨を検知する検知部をさらに備え、
前記駆動部は、前記検知部が、前記媒体が前記第2のローラ部による搬送が開始された旨を検知した場合に、前記回転軸を中心として、前記プレート部を前記媒体の搬送方向に追従させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の発行機。 - 前記発行機は、前記媒体を前記発行機の外部に搬送するための搬送路をさらに備え、
前記堆積ユニットは、前記媒体の搬送方向に対して俯角を成すように傾斜し、前記第2の搬送ローラによって搬送された前記媒体を前記搬送路まで誘導するガイド部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の発行機。 - 堆積された複数のカード状の媒体を保持する底板部を有する堆積ユニットを備えた発行機であって、
前記底板部を上昇または下降させる駆動部と、
前記堆積された複数の媒体の最上位にある媒体の上面に当接し、前記媒体を繰り出す第1のローラ部と、
前記複数の媒体のうち前記第1のローラ部に当接している媒体のみを通過させるゲート部と、
前記ゲート部を通過した前記媒体を前記堆積ユニットの外部に搬送する第2のローラ部と、
前記第2のローラ部による前記媒体の搬送が開始された旨を検知する検知部と、
前記検知部が前記第2のローラ部による搬送が開始された旨を検知した場合に、前記底板部を下降させるように前記駆動部の動作を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする発行機。
Priority Applications (1)
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JP2009118714A JP2010265087A (ja) | 2009-05-15 | 2009-05-15 | 発行機 |
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CN104495431A (zh) * | 2015-01-05 | 2015-04-08 | 广州广电运通金融电子股份有限公司 | 一种卡片单张分离装置及卡片分发设备 |
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2009
- 2009-05-15 JP JP2009118714A patent/JP2010265087A/ja active Pending
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