JP5252216B2 - 自動車のサイドシル構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フロアの左右両側に車両前後方向に沿って配設され、サイドシルインナパネルの上側フランジと下側フランジがサイドボディアウタパネルに接合されている自動車のサイドシル構造に関する。
サイドシルのサイドシルインナパネルは一般に車外側が開放の断面ハット形状に形成され、上側フランジと下側フランジがサイドボディアウタパネルに車内側から接合されて、サイドシルインナパネルとサイドボディアウタパネルがドア用開口の下方で閉じ断面を形成している。サイドシル内には、サイドシルを補強する断面ハット形状のサイドシルストレングスが車両前後方向に沿って配置されている。
そして、ドア用開口の下方ではサイドシルストレングスの上側フランジがサイドシルインナパネルの上側フランジとサイドボディアウタパネルの上側フランジに挟まれて接合され、サイドシルストレングスの下側フランジがサイドシルインナパネルの下側フランジとサイドボディアウタパネルの下側フランジに挟まれて接合されている。
サイドシルのセンターピラーとの接合部では、サイドシルインナパネルの上側フランジとサイドボディアウタパネルは接合されず、サイドシルインナパネルの上側フランジにはセンターピラー部材(センターピラーインナパネルやセンターピラーリンフォース)が重ねられて接合される。
また、例えば側部ドアが4枚の車両では、センターピラー部材の車両前後方向の両端部がサイドシルストレングスと共にサイドシルインナパネルの上側フランジとサイドボディアウタパネルに挟まれて接合され、側部ドアが2枚の車両では、センターピラー部材の車両前方側の前端部がサイドシルストレングスと共にサイドシルインナパネルの上側フランジとサイドボディアウタパネルに挟まれて接合されている。
従って、サイドシルのセンターピラーに対する接合部と、ドア用開口の周縁部を形成するサイドシルの上端部との間にはセンターピラー部材の板厚分の段差が形成される。
従来、自動車のサイドシル構造では、特許文献1に開示されているように、センターピラー部材の板厚分の段差がサイドボディアウタパネルに形成されていた。
実開平4−78081号公報
ドア用開口の周縁を形成するサイドシルの上端部にはウエザストリップが取り付けられることから、従来の構造のように、前記段差がサイドボディアウタパネルに形成された構造では、ウエザストリップが取り付けられるドア用開口の周縁を形成するサイドボディアウタパネルの上側フランジと、ウエザストリップに対するドアの当接面との間の間隔が異なる箇所が生じてウエザストリップのシール性が低下していた。
本発明の目的は、サイドシルの上端部に取り付けられるウエザストリップのシール性を向上させることができる自動車のサイドシル構造を提供する点にある。
フロアの左右両側に車両前後方向に沿って配設され、サイドシルインナパネルの上側フランジと下側フランジがサイドボディアウタパネルに接合されている自動車のサイドシル構造であって、
前記サイドシルインナパネルの上側フランジのセンターピラーに対する接合部に、車内側に段差状に突出し、センターピラー部材が配置される突出部が形成され、
前記突出部の車両後方側の後端部は前記センターピラーの車両後方側の後端部側に配置され、
前記突出部の後端部の突出量は前記センターピラー部材の板厚に相当する量に設定され、
前記突出部の後端部の車外側を向く内面は、前記センターピラー部材の車両後方側の後端部が車外側から接合される第1接合面に構成され、
前記突出部の車両前方側の前端部は車両前後方向で前記センターピラー内に位置し、
前記突出部の前端部は他の形状の車体においてドア用開口の周縁部に位置し、
前記突出部の前端部の突出量は他の形状の車体におけるセンターピラー部材の板厚に相当する量に設定され、
前記突出部の前端部の車外側を向く内面は、前記他の形状の車体におけるセンターピラー部材の車両前方側の前端部が車外側から接合可能な第2接合面に構成され、
前記ドア用開口の下方では、サイドシルを補強する車内側が開放の断面ハット形状のサイドシルストレングスの上側フランジが、前記サイドシルインナパネルの前記上側フランジと前記サイドボディアウタパネルの上側フランジに挟まされて溶接接合され、前記サイドシルストレングスの下側フランジが前記サイドシルインナパネルの前記下側フランジと前記サイドボディアウタパネルの下側フランジに挟まされて溶接接合されており、前記サイドシルインナパネルと前記サイドボディアウタパネルが前記ドア用開口の下方で閉じ断面を形成し、
前記突出部の車両前後方向中間部は前記突出部の前記前端部と前記後端部に対してさらに車内側に段差状に突出し、前記突出部の前記車両前後方向中間部の車外側を向く内面は、前記前後両端部の間の前記サイドシルストレングスが車外側から接合される第3接合面に構成され、
前記サイドシルストレングスは、前記サイドシルインナパネルの前記突出部の前記第1接合面、前記第2接合面、前記第3接合面に対応した段差状に形成され、
前記第1接合面に前記サイドシルストレングスの車内側に段差状に突出した第1接合部が重なって溶接接合され、
前記第2接合面に前記サイドシルストレングスの車内側に段差状に突出した第2接合部が重なって溶接接合され、
前記第3接合面に前記サイドシルストレングスの車内側に突出した第3接合部が重なって溶接接合され、
前記サイドシルストレングスの車内側に突出した前記第1接合部及び前記第2接合部の前記サイドシルストレングスの非突出部に対する突出量は、前記センターピラー部材の板厚に相当する量に設定され、前記センターピラー部材の車両後方側のフランジの車外側を向く外面と、前記サイドシルストレングスの非突出部の車外側を向く外面とが車両の左右方向でほぼ同一位置に位置し、両外面に車外側から重なる前記サイドボディアウタパネルには段差が形成されていない点にある。(請求項1)
サイドシルインナパネルの上側フランジに形成された車内側に突出する突出部にセンターピラー部材を配置して、上側フランジをサイドボディアウタパネルに接合することで、サイドボディアウタパネルに段差部が形成されることがなくなる。
その結果、ウエザストリップが取り付けられるドア用開口の周縁部を形成するサイドボディアウタパネルの上側フランジと、前記ウエザストリップに対するドアの当接面との間の間隔が異なる箇所が生じることがなくなって、ウエザストリップのシール性を向上させることができる。(請求項1)
センターピラー部材の車両後方側の後端部を前記上側フランジの突出部の第1接合面に接合するとともに、前記上側フランジとセンターピラー部材の後端部をサイドボディアウタパネルに接合することで、サイドボディアウタパネルに段差部が形成されることがなくなる。
その結果、ウエザストリップが取り付けられるドア用開口の周縁部を形成するサイドボディアウタパネルの上側フランジと、前記ウエザストリップに対するドアの当接面との間の間隔が異なる箇所が生じることがなくなって、ウエザストリップのシール性を向上させることができる。
例えば、突出部の車両前方側の前端部側の突出部内に、突出部の突出量に対応した部材が配置されていないと、突出部の内面と車外側のサイドボディアウタパネルとの間に隙間が形成されて、前記突出部とサイドボディアウタパネルを溶接接合することができなくなる。
これに対して本発明の上記構成によれば、突出部の車両前方側の前端部が車両前後方向でセンターピラー内に位置しているから、突出部の前端部にサイドボディアウタパネルが溶接接合されることがなく、前記突出部を形成したことによるサイドボディアウタパネルとサイドシルインナパネルとの溶接接合の面での不具合が生じることがない。(請求項1)
第1形状の車体を製造する場合、サイドシルインナパネルの上側フランジに形成された車内側に突出した突出部の後端部に、第1形状の車体におけるセンターピラー部材の車両後方側の後端部を配置して突出部の第1接合面に接合するとともに、上側フランジとセンターピラー部材の後端部をサイドボディアウタパネルに接合して前記第1形状の車体におけるサイドシル構造を構成する。
また、第2形状の車体を製造する場合、前記突出部の前端部の第2接合面に、他の第2形状の車体におけるセンターピラー部材の車両前方側の前端部を車外側から接合して、他の第2形状の車体におけるサイドシル構造を構成する。
このように、2種類の形状の車体を製造する場合、上記サイドシルインナパネルの形状を同一にすることができてサイドシルインナパネルを共通化することができる。(請求項1)
本第1及び第2発明によれば、サイドシルの上端部に取り付けられるウエザストリップのシール性を向上させることができる自動車のサイドシル構造を提供することができた。
自動車の全体側面図 図1のX矢視図(模式図) 図1のY矢視図(模式図) 図2のA−A断面図(模式図) 図2のC−C断面図(模式図) 2ドアの車両における図3のB−B断面図 4ドアの車両における図3のB−B断面図 2ドアと4ドアの車両の関係を示す図3のB−Bに相当する断面図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1に4ドアの自動車の全体側面図を示してある。図1における破線Hは、この自動車を2ドアに構成した場合のセンターピラーの車両前方側の周縁部を示している。
また図2〜図5に、フロア1の左右両側に車両前後方向に沿って配設され、サイドシルインナパネル2の上側フランジ2F1と下側フランジ2F2がサイドボディアウタパネル3に接合されている上記自動車のサイドシル構造を示してある。図2〜図5は図1の符号Zの部分の模式図である。このうちの
図2は、車外側から図1のX方向に見たサイドシル構造(センターピラー箇所)を示している。ただし図2ではサイドボディアウタパネル3を省いてある。
図3は、車内側から図1のY方向に見たサイドシル構造(センターピラー箇所)を示している。
図4は、図2のA−A断面図である。この図4ではサイドボディアウタパネル3の断面構造も描いてある。
図5は、図2のC−C断面図である。この図5ではサイドボディアウタパネル3とドア10も描いてある。
次に前記自動車のサイドシル構造について説明する。
[自動車のサイドシル構造]
図4に示すように、前記サイドシルインナパネル2は車外側W2が開放の断面ハット形状に形成され、サイドボディアウタパネル3は車内側W1が開放の断面ハット形状に形成されている。
そしてドア用開口5(図1参照)の下方では、サイドシル50を補強する車内側W1が開放の断面ハット形状のサイドシルストレングス4の上側フランジ4F1が、サイドシルインナパネル2の上側フランジ2F1とサイドボディアウタパネル3の上側フランジ3F1(図7参照)に挟まされて溶接接合され、サイドシルストレングス4の下側フランジ4F2がサイドシルインナパネル2の下側フランジ2F2とサイドボディアウタパネル3の下側フランジ3F2に挟まされて溶接接合されている。これにより、サイドシルインナパネル2とサイドボディアウタパネル3がドア用開口5の下方で閉じ断面を形成している。
図4,図7,図8に示すように、サイドシル50のセンターピラー6との接合部では、サイドシルインナパネル2の上側フランジ2F1とサイドボディアウタパネル3は接合されず、サイドシルインナパネル2の上側フランジ2F1にはセンターピラーインナパネル7とセンターピラーリンフォース8(センターピラー部材に相当)が重ねられて溶接接合されている。
すなわち、サイドシル50のセンターピラー6との接合部では、センターピラーインナパネル7とセンターピラーリンフォース8の車両前後方向の両端部がサイドシルストレングス4と共にサイドシルインナパネル2の上側フランジ2F1とサイドボディアウタパネル3に挟まれて溶接接合されている。
図5に示すように、ドア用開口5(図1参照)の周縁を形成するセンターピラー6の車両後方側Rrの後端部とサイドシル50の上端部にはゴム状弾性体から成るウエザストリップ9が取り付けられている。ウエザストリップ9はサイドシル50の上端部等に外嵌する断面U字状の取付基部9Aと、この取り付け基部9Aから車外側W2に突出して、ドア10の車内側W1の面に圧縮される中空シール部9Bとを備えている。
[4ドアの車体構造におけるサイドシルインナパネル2の構造]
図7,図8に示すように、サイドシルインナパネル2の上側フランジ2F1のセンターピラー6に対する接合部11に、車内側W1に段差状に突出してセンターピラーリンフォース8(センターピラー部材に相当)の車両後方側Rrのフランジ8F2(センターピラー部材の車両後方側の端部に相当)が配置される突出部20が形成されている。
[サイドシルインナパネル2の突出部20の構造]
突出部20の車両後方側Rrの後端部20Bはセンターピラー6の車両後方側Rrの後端部側に配置され、突出部20の後端部20Bの突出量はセンターピラーリンフォース8の板厚に相当する量に設定されている。また、突出部20の後端部20Bの車外側W2を向く内面は、サイドシルストレングス4を介してセンターピラーリンフォース8が車外側W2から溶接接合される第1接合面21に構成されている。
突出部20の車両前方側Frの前端部20Aは車両前後方向でセンターピラー6内に位置している。突出部20の前端部20Aの突出量は突出部20の後端部20Bの突出量とほぼ同一に設定されている。また、突出部20の前端部20Aの車外側W2を向く内面は、サイドシルストレングス4を介してセンターピラーインナパネル7の車両後方側Rrの後端部7Bが車外側W2から溶接接合される第2接合面22に構成されている。
突出部20の車両前後方向中間部20Cは突出部20の前端部20Aと後端部20Bに対してさらに車内側W1に段差状に突出している。突出部20の車両前後方向中間部20Cの前記前後両端部20A,20Bに対する突出量は、突出部20の後端部20Bの突出量とほぼ同一に設定されている。また、突出部20の車両前後方向中間部20Cの車外側W2を向く内面は、前記前後両端部20A,20Bの間のサイドシルストレングス4が車外側W2から接合される第3接合面23に構成されている。
つまり、車両前後方向で前記第1接合面21の前後に段差部Dが形成されて前記突出部20の後端部20Bが階段状に形成されるとともに、車両前後方向で第2接合面22の前後に段差部Dが形成されて前記突出部20の前端部20Aが階段状に形成されている。
前記第1接合面21の車両前後方向における長さは第2接合面22の車両前後方向における長さよりも短く、第3接合面23の車両前後方向における長さは、第1接合面21の長さと第2接合面22の長さを合計した長さよりも長く設定されている。
前記サイドシルストレングス4は、前記サイドシルインナパネル2の突出部20の第1接合面21〜第3接合面23に対応した段差状に形成されている。そして、前記第1接合面21にサイドシルストレングス4の車内側W1に突出した第1接合部31が重なり、この第1接合部31にセンターピラーリンフォース8の車両後方側Rrのフランジ8F2が重なり、このフランジ8F2に、サイドボディアウタパネル3の膨出部3Bよりも車両後方側Rrに位置する部分が重なって、これら四者が一体に溶接接合されている。つまり、サイドシルストレングス4の第1接合部31を介してセンターピラーリンフォース8のフランジ8F2が前記第1接合面21に車外側W2から溶接接合されている。
前記突出部20よりも車両後方側Rrでは、サイドボディアウタパネル3の上側フランジ3F1とサイドシルインナパネル2の上側フランジ2F1にサイドシルストレングス4の上側フランジ4F1が挟み込まれてこれら三者が一体に溶接接合されている。符号40はサイドシルインナパネル2同士の接続部である。
サイドシルストレングス4の車内側W1に突出した第1接合部31の突出量(サイドシルストレングス4の非突出部に対する突出量)は、センターピラーリンフォース8の板厚に相当する量に設定され、センターピラーリンフォース8の車両後方側Rrのフランジ8F2の車外側W2を向く外面と、サイドシルストレングス4の非突出部の車外側W2を向く外面とが車両の左右方向でほぼ同一位置に位置している。従って、これらに車外側W2から重なるサイドボディアウタパネル3には段差が形成されていない。
また、突出部20の第2接合面22にサイドシルストレングス4の車内側W1に段差状に突出した第2接合部32が重なり、この第2接合部32にセンターピラーインナパネル7の車両後方側Rrの後端部7Bが重なって、これら三者が一体に溶接接合されている。
センターピラーインナパネル7の後端部7Bは車内側W1に段差状に突出している。そして、前記突出部20よりも車両前方側Frでは、センターピラーインナパネル7の車両前後方向中間部とサイドシルインナパネル2の上側フランジ2F1とにサイドシルストレングス4の上側フランジ4F1が挟み込まれてこれら三者が一体に溶接接合されている。
前記第3接合面23にはサイドシルストレングス4の車内側W1に突出した第3接合部33が重なって溶接接合されている。
[サイドシルインナパネル2の共通化のための構造]
図6は、2ドアの自動車における図3のB−Bに相当する断面図、図8は、2ドアと4ドアの自動車の関係を示す図3のB−Bに相当する断面図である。両図及び図1に示すように、前記突出部20の前端部20Aは2ドアの車体(他の形状の車体に相当)においてドア用開口5の周縁部に位置する。
そして前述のように、前記突出部20の後端部20Bの車外側W2を向く内面は、前記突出部20の後端部20Bの車両後方側Rrにドア10が配置される車体構造(4ドアの車体構造)におけるセンターピラーリンフォース8の車両後方側Rrのフランジ8F2(センターピラー部材の車両後方側の端部に相当)を接合可能な第1接合面21に構成され、車両前後方向で第1接合面21の前後に段差部Dが形成されて前記突出部20の後端部20Bが階段状に形成されている。
また、前記突出部20の前端部20Aの突出量は2ドアの車体におけるセンターピラーリンフォース8(センターピラー部材に相当)の板厚に相当する量に設定され、前記突出部20の前端部20Aの車外側W2を向く内面は、2ドアの車体におけるセンターピラーリンフォース8の車両前方側Frのフランジ8F1(センターピラー部材の車両前方側の端部に相当)が車外側W2からサイドシルストレングス4を介して溶接接合可能な第2接合面22に構成されている。
つまり、前記突出部20の前端部20Aの車外側W2を向く内面は、前記突出部20の前端部20Aの車両後方側Rrにドアが配置されない車体構造(2ドアの車体構造)におけるセンターピラーリンフォース8の車両前方側Frのフランジ8F1を接合可能な第2接合面22に構成され、車両前後方向で第2接合面22の前後に段差部Dが形成されて前記突出部20の前端部20Aが階段状に形成されている。
このような構成によって、前記突出部20は2ドアの車体構造と4ドアの車体構造にて共通に使用され、突出部20の前端部20Aは2ドアの車体構造に、前記突出部20の後端部20Bは4ドアの車体構造に使用される。なお、2ドアの車体構造での突出部20の後端部20B及び4ドアの車体構造での突出部20の前端部20Aは、車両の前後位置でそれぞれセンターピラーの内部の位置に配置されている。
[2ドアの車体構造におけるサイドシルインナパネル2の詳細な構造]
図6,図8に示すように、サイドシルインナパネル2とサイドシルストレングス4とは4ドアの車体構造におけるそれらと共通化されており、両者の構造及び両者の接合構造は4ドアの車体構造におけるそれらの接合構造と同一である。
前記第2接合面22にサイドシルストレングス4の車内側W1に突出した第2接合部32が重なり、この第2接合部32にセンターピラーリンフォース8の車両前方側Frのフランジ8F1が重なり、このフランジ8F1に、サイドボディアウタパネル3の膨出部3Bよりも車両前方側Frに位置する部分が重なって、これら四者が一体に溶接接合されている。つまり、サイドシルストレングス4を介してセンターピラーリンフォース8の車両前方側Frのフランジ8F1が、前記第2接合面22に車外側W2から溶接接合されている。
サイドシルストレングス4の車内側W1に突出した第2接合部32の突出量(サイドシルストレングス4の非突出部に対する突出量)は、センターピラーリンフォース8の板厚に相当する量に設定され、センターピラーリンフォース8の車両前方側Frのフランジ8F1の車外側W2を向く外面と、サイドシルストレングス4の非突出部の車外側W2を向く外面とが車両の左右方向でほぼ同一位置に位置している。従って、これらに車外側W2から重なるサイドボディアウタパネル3には段差が形成されていない。
前記第3接合面23にはサイドシルストレングス4の車内側W1に突出した第3接合部33が重なって溶接接合されている。また、センターピラーインナパネル7の前端部7Aは車内側W1に段差状に突出している。そしてセンターピラーインナパネル7の前端部7Aが前記第3接合部33に車外側W2から重なってこれら三者が一体に溶接接合されている。前記第3接合部33に重なったセンターピラーインナパネル7の前端部7Aのうち、車両前方側Frの前端部部分7A1には、車外側W2からセンターピラーリンフォース8の前側のフランジ8F1が重ねられている。さらに、この前側のフランジ8F1とセンターピラーインナパネル7の前端部部分7A1とサイドシルストレングス4の第3接合部33と、サイドシルインナパネル2の第3接合面23とが重なってこれら四者が一体に溶接接合されている。
また、突出部20の第1接合面21にサイドシルストレングス4の車内側W1に段差状に突出した第1接合部31が重なって、両者が一体に溶接接合されている。
前記突出部20よりも車両前方側Frでは、サイドボディアウタパネル3とサイドシルインナパネル2にサイドシルストレングス4が挟み込まれてこれら三者が一体に溶接接合されている。
前記突出部20よりも車両後方側Rrでは、センターピラーインナパネル7とサイドシルインナパネル2とにサイドシルストレングス4が挟み込まれてこれら三者が一体に溶接接合されている。
ところで、図7には示してはないが、前記4ドアの自動車においては、センターピラー6の車両前方側Frの端部にも同様にサイドシルインナパネル2の前記突出部20が形成されている。すなわち、サイドシルインナパネル2の上側フランジ2F1のセンターピラー6に対する接合部11に、車内側W1に段差状に突出してセンターピラーリンフォース8の車両前方側Frのフランジが配置される突出部20が形成されて、前述と同様の接合構造(後ろ側の突出部20と同様の接合構造)に構成されている。
このように構成すると、前記サイドシルインナパネル2を共通化した状態で2ドアの自動車を製造する場合は、前記突出部20(前側の突出部20)が存在するためにサイドボディアウタパネル3の上側フランジ3F1とサイドシルインナパネル2の上側フランジ2F1の間に隙間が生じて両フランジ2F1,3F1の溶接接合ができないが、この位置はドア用開口の下辺部の車両前後方向中間部となるので重要な溶接箇所ではなく、両フランジ2F1,3F1同士を前記突出部20の前後で溶接接合することで、接合強度を確保することができる。
1 フロア
2 サイドシルインナパネル
2F1 上側フランジ
2F2 下側フランジ
3 サイドボディアウタパネル
5 ドア用開口
6 センターピラー
8 センターピラー部材(センターピラーリンフォース)
8F1 センターピラー部材の車両前方側の前端部(センターピラーリンフォースの車両前方側のフランジ)
8F2 センターピラー部材の車両後方側の後端部(センターピラーリンフォースの車両後方側のフランジ)
10 ドア
11 接合部
20 突出部
20A 突出部の車両前方側の前端部
20B 突出部の車両後方側の後端部
21 第1接合面(突出部の後端部の車外側を向く内面)
22 第2接合面(突出部の前端部の車外側を向く内面)
D 段差部
Rr 車両後方側
W1 車内側
W2 車外側

Claims (1)

  1. フロアの左右両側に車両前後方向に沿って配設され、サイドシルインナパネルの上側フランジと下側フランジがサイドボディアウタパネルに接合されている自動車のサイドシル構造であって、
    前記サイドシルインナパネルの上側フランジのセンターピラーに対する接合部に、車内側に段差状に突出し、センターピラー部材が配置される突出部が形成され、
    前記突出部の車両後方側の後端部は前記センターピラーの車両後方側の後端部側に配置され、
    前記突出部の後端部の突出量は前記センターピラー部材の板厚に相当する量に設定され、
    前記突出部の後端部の車外側を向く内面は、前記センターピラー部材の車両後方側の後端部が車外側から接合される第1接合面に構成され、
    前記突出部の車両前方側の前端部は車両前後方向で前記センターピラー内に位置し、
    前記突出部の前端部は他の形状の車体においてドア用開口の周縁部に位置し、
    前記突出部の前端部の突出量は他の形状の車体におけるセンターピラー部材の板厚に相当する量に設定され、
    前記突出部の前端部の車外側を向く内面は、前記他の形状の車体におけるセンターピラー部材の車両前方側の前端部が車外側から接合可能な第2接合面に構成され、
    前記ドア用開口の下方では、サイドシルを補強する車内側が開放の断面ハット形状のサイドシルストレングスの上側フランジが、前記サイドシルインナパネルの前記上側フランジと前記サイドボディアウタパネルの上側フランジに挟まされて溶接接合され、前記サイドシルストレングスの下側フランジが前記サイドシルインナパネルの前記下側フランジと前記サイドボディアウタパネルの下側フランジに挟まされて溶接接合されており、前記サイドシルインナパネルと前記サイドボディアウタパネルが前記ドア用開口の下方で閉じ断面を形成し、
    前記突出部の車両前後方向中間部は前記突出部の前記前端部と前記後端部に対してさらに車内側に段差状に突出し、前記突出部の前記車両前後方向中間部の車外側を向く内面は、前記前後両端部の間の前記サイドシルストレングスが車外側から接合される第3接合面に構成され、
    前記サイドシルストレングスは、前記サイドシルインナパネルの前記突出部の前記第1接合面、前記第2接合面、前記第3接合面に対応した段差状に形成され、
    前記第1接合面に前記サイドシルストレングスの車内側に段差状に突出した第1接合部が重なって溶接接合され、
    前記第2接合面に前記サイドシルストレングスの車内側に段差状に突出した第2接合部が重なって溶接接合され、
    前記第3接合面に前記サイドシルストレングスの車内側に突出した第3接合部が重なって溶接接合され、
    前記サイドシルストレングスの車内側に突出した前記第1接合部及び前記第2接合部の前記サイドシルストレングスの非突出部に対する突出量は、前記センターピラー部材の板厚に相当する量に設定され、前記センターピラー部材の車両後方側のフランジの車外側を向く外面と、前記サイドシルストレングスの非突出部の車外側を向く外面とが車両の左右方向でほぼ同一位置に位置し、両外面に車外側から重なる前記サイドボディアウタパネルには段差が形成されていない自動車のサイドシル構造。
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