JP5251238B2 - 更生タイヤ用トレッド及びこれを用いた更生タイヤ - Google Patents

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本発明は、例えば乗用車、トラック、バス等に用いられる更生タイヤ用トレッド及びこれを用いた更生タイヤに関するものである。
一般に、バスやトラック等の重荷重用空気入りタイヤにおいては、トレッド部の残溝が寿命に達すると、トレッド面を切削、バフ掛けし、その残されたタイヤ本体からなる台タイヤに新しいトレッドを貼り付けることにより、更生タイヤとして再使用するようにしたものが知られている。
このような更生タイヤに使用するトレッドとしては、帯状の加硫ゴムの表面にトレッドパターンを形成してなる、いわゆるプレキュアトレッドが用いられる。また、このトレッドとしては、トレッド部のタイヤ幅方向両側からタイヤ幅方向外側に向かって延びるウィングチップ部を備え、ウィングチップ部を台タイヤのショルダー部に貼り合わせることにより、台タイヤとの剥離を防止するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−96652号公報
しかしながら、前記トレッドを台タイヤに巻き付けると、ウィングチップ部の内周面はタイヤ幅方向に亘ってほぼ均一な周長になるのに対し、台タイヤのショルダー部はタイヤ径方向内側に向かって傾斜しているため、ウィングチップ部と台タイヤとの間の周長差がタイヤ幅方向外側に向かって大きくなる。このため、ウィングチップ部を台タイヤのショルダー部に貼り合わせると、ウィングチップ部にしわが発生して更生タイヤの外観を損なうとともに、ウィングチップ部の貼り合わせ端部にクラックが発生しやすくなるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウィングチップ部のしわの発生及びクラックの発生を効果的に抑制することのできる更生タイヤ用トレッド及びこれを用いた更生タイヤを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、トレッド部のタイヤ幅方向両側からタイヤ幅方向外側に向かって延びるウィングチップ部を備え、ウィングチップ部を台タイヤのショルダー部に貼り合わせるようにした更生タイヤ用トレッドにおいて、前記ウィングチップ部に、タイヤ周方向一方に向かって斜めに延びる凹部と、タイヤ周方向他方に向かって斜めに延びる凹部とを互いに交差するように設けている。
これにより、トレッドを台タイヤに貼り付ける際、ウィングチップ部の各凹部をタイヤ幅方向に収縮させながらウィングチップ部をショルダー部に沿って周長を縮小させることにより、ウィングチップ部がしわを発生させることなくショルダー部に貼り合わせられる。その際、タイヤ周方向一方に向かって斜めに延びる凹部と、タイヤ周方向他方に向かって斜めに延びる凹部とが互いに交差するように設けられていることから、ウィングチップ部のタイヤ周方向への収縮性がより向上する。
本発明によれば、トレッドを台タイヤに貼り付ける際、ウィングチップ部をしわが発生しないように台タイヤのショルダー部に貼り合わせることができるので、しわの発生による外観不良のみならず、ウィングチップ部の貼り合わせ端部のクラックの発生も効果的に抑制することができ、外観及び耐久性の向上を図ることができる。その際、タイヤ周方向一方に向かって斜めに延びる凹部と、タイヤ周方向他方に向かって斜めに延びる凹部により、ウィングチップ部のタイヤ周方向への収縮性をより向上させることができる。
図1乃至図5は本発明の前提技術を示すもので、図1は更生タイヤの部分正面断面図、図2は更生タイヤ用トレッドの部分底面図、図3は図2のA−A線矢視方向断面図、図4は更生タイヤの部分分解正面断面図、図5は試験結果を示す図である。
この更生タイヤは、残溝が寿命に達したタイヤのトレッド面を切削、バフ掛けしてなる台タイヤ10と、新品タイヤと同様のトレッドパターンを有するトレッド20とからなり、トレッド20は接着用クッションゴム30を介して台タイヤ10の外周面に貼り付けられる。
台タイヤ10は、外周面を切削、バフ掛けされたトレッド部11と、タイヤ幅方向両側に形成されるサイドウォール部12と、トレッド部11とサイドウォール部12との間に形成されるショルダー部13と、サイドウォール部12のタイヤ径方向内側に形成されるビード部14とを備え、ビード部14にはビードコア14aが埋設されている。
トレッド20は、ブロックパターンを有するトレッド部21と、トレッド部21のタイヤ幅方向両側からタイヤ幅方向外側に向かって延びるウィングチップ部22とからなり、押出機で押し出された帯状の未加硫ゴムを金型で加硫成型することにより所定長さに形成されている。トレッド部21はタイヤ周方向に延びる複数の主溝21aを有し、主溝21aによって複数のリブ21bが区画形成されている。ウィングチップ部22はトレッド部21のタイヤ幅方向両端からタイヤ幅方向外側に向かって徐々に薄くなるように形成され、その底面(タイヤ内周面側)には、タイヤ幅方向外側に向かって延びる複数の溝状の凹部22aが互いにタイヤ周方向に間隔をおいて設けられている。この場合、各凹部22aは、例えば深さ1mm以上2mm以下、幅1mm以上2mm以下に形成され、互いに1mm以上2mm以下の間隔をおいて設けられている。
クッションゴム30はシート状の未加硫ゴムからなり、トレッド20と同等の幅及び長さに形成されている。
前記更生タイヤを製造する場合には、トレッド20を台タイヤ10に巻き付けるとともに、トレッド20をクッションゴム30を介して台タイヤ10に密着させ、加熱及び加圧してクッションゴム30を加硫することにより、トレッド20を台タイヤ10に貼り付ける。その際、トレッド20を台タイヤ10に巻き付けると、トレッド20のウィングチップ部22の内周面がタイヤ幅方向に亘ってほぼ均一な周長になるのに対し、台タイヤ10のショルダー部13はタイヤ径方向内側に向かって傾斜しているが、ウィングチップ部22には複数の凹部22aが互いにタイヤ周方向に間隔をおいて設けられているため、各凹部22aをタイヤ幅方向に収縮させながらウィングチップ部22をショルダー部13に沿って周長を縮小させることにより、ウィングチップ部22がしわを発生させることなくショルダー部13に貼り合わされる。
また、前記前提技術の実施例1〜4及び比較例1〜2について、外観評価及び耐久性の試験を行ったところ、図5に示す結果が得られた。実施例1〜4及び比較例2〜4には、ウィングチップ部に凹部を設けた更生タイヤを用い、比較例1には凹部を有しない更生タイヤを用いた。尚、本試験は、タイヤサイズ11R22.5のタイヤを標準リムに装着したものを用いて行った。
外観評価試験では、加工後のウィングチップ部におけるしわの発生の有無を目視により確認して行った。試験の結果、比較例1にはしわの発生があったが、実施例1〜4及び比較例2は、しわの発生がなく、比較例1よりも優れている結果が得られた。
耐久性試験では、JATMA規定の空気圧及び最大荷重の145%の条件の下、ウィングチップ部のしわ、またはウィングチップ部の貼り合わせ端部のクラックが発生するまで走行させ、その走行距離を指数化し、指数の値が大きいほど優位性があるとして評価した。試験の結果、実施例1〜4は比較例1〜2に対し、耐久性に優れている結果が得られた。
このように、前記更生タイヤによれば、トレッド20を台タイヤ10に貼り付ける際、トレッド20のウィングチップ部22にタイヤ幅方向外側に向かって延びる複数の凹部22aを互いにタイヤ周方向に間隔をおいて設けたので、各凹部22aをタイヤ幅方向に収縮させながらウィングチップ部22をショルダー部13に沿って周長を縮小させることにより、ウィングチップ部22をしわが発生しないようにショルダー部13に貼り合わせることができる。これにより、しわの発生による外観不良のみならず、ウィングチップ部22の貼り合わせ端部のクラックの発生も効果的に抑制することができ、外観及び耐久性の向上を図ることができる。
また、各凹部22aをウィングチップ部22のタイヤ内周面側に設けたので、各凹部22aが更生タイヤの外面側に露出することがなく、外観の向上に極めて有利である。
尚、前記更生タイヤでは、タイヤ幅方向外側に向かって延びる複数の凹部22aを互いにタイヤ周方向に間隔をおいて設けたものを示したが、図6に示す本発明の一実施形態では、タイヤ周方向一方に向かって斜めに延びる凹部22bと、タイヤ周方向他方に向かって斜めに延びる凹部22bとを互いに交差するように設けているので、ウィングチップ部22のタイヤ周方向への収縮性をより向上させることができる。
本発明の前提技術を示す更生タイヤの部分正面断面図 更生タイヤ用トレッドの部分底面図 図2のA−A線矢視方向断面図 更生タイヤの部分分解正面断面図 試験結果を示す図 本発明の実施形態を示す更生タイヤ用トレッドの部分底面図
符号の説明
10…台タイヤ、13…ショルダー部、20…トレッド、21…トレッド部、22…ウィングチップ部、22a,22b…凹部。

Claims (3)

  1. トレッド部のタイヤ幅方向両側からタイヤ幅方向外側に向かって延びるウィングチップ部を備え、ウィングチップ部を台タイヤのショルダー部に貼り合わせるようにした更生タイヤ用トレッドにおいて、
    前記ウィングチップ部に、タイヤ周方向一方に向かって斜めに延びる凹部と、タイヤ周方向他方に向かって斜めに延びる凹部とを互いに交差するように設けた
    ことを特徴とする更生タイヤ用トレッド。
  2. 前記各凹部をウィングチップ部のタイヤ内周面側に設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の更生タイヤ用トレッド。
  3. 請求項1または2記載の更生タイヤ用トレッドを用いた
    ことを特徴とする更生タイヤ。
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