JP5251014B2 - 電動機 - Google Patents

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本発明は、径方向に加振力が発生する電動機に関する。
この種の技術としては、特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報では、回転子の軸長に対して複数の回転子ピースに分割し、隣り合う回転子ピースの永久磁石は回転子の円周方向に電気角の位相差が0,πとなるように配置している。
特開2004−357405号公報
特許文献1に記載された従来技術にあっては、固定子と回転子との間に位相の変化に応じて向きが変化する径方向の加振力が発生する。加振力は回転子の分割面を境に逆向きとなっているため回転子の分割面上は力が打ち消しあうものの、分割面以外の部分では加振力が作用するため固定子において振動が発生する。この固定子の振動がハウジングに伝達して騒音が発生するという問題があった。
本発明は上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、ハウジングに伝達する固定子の振動を抑制して、発生する騒音を抑制できる電動機を提供することである。
上記の目的を達成するため、第1発明では、回転子の隣り合うピースの接続面に対向する固定子の軸方向位置を接続面位置としたときに、回転子の回転駆動による固定子に作用する加振力の変化により、固定子の接続面位置が振動の節となり、固定子の軸方向両端面が振動の腹となるようにし、軸方向に対して固定子の一方の端面と他方の面との間を連結位置とし、該連結位置においてハウジングと固定子とを連結した。
第2発明では、回転子の隣り合うピースの接続面に対向する固定子の軸方向位置を接続面位置とし、固定子の隣り合う接続面位置の軸方向中心位置を接続面中心位置としたときに、回転子の回転駆動による固定子に作用する加振力の変化により、固定子の接続面位置が振動の節となり、接続面中心位置および固定子の軸方向両端面が振動の腹となるようにし、軸方向に対して固定子の隣り合う接続面中心位置の間を連結位置とし、また固定子の端面と、該端面に隣接する接続面中心位置との間を連結位置としたときに、連結位置の少なくとも1箇所において、ハウジングと固定子とを連結した。

よって、固定子の両端部を腹、接続面位置を節とする振動を固定子に発生させることができ、固定子の変位量の小さい位置で連結部材を介してハウジングと連結するとこが可能となる。そのため、固定子からハウジングに伝達される振動の変位量を小さくすることができ、ハウジングの振動の変位量を抑制し電動機の低騒音化を図ることができる。
以下、本発明の最良の形態を図面に基づき説明する。
まず、構成を説明する。
[電動機の構成]
図1は電動機1の断面図であって、図1(a)は図1(b)におけるA-A断面図、図1(b)は軸方向断面図である。電動機1は、シャフト2の周囲に設けられた回転子3と、回転子3の外周に配置され複数の電磁コイルからなる固定子4とから形成されている。回転子3および固定子4は、円筒形のハウジング5と、ハウジング5の一端の開口部を封鎖するフロントカバー6と、他端の開口部を封鎖するリアカバー7とにより画成された空間の内部に収容されている。
回転子3は軸方向に分割された第1ピース3aと第2ピース3bとの2つの永久磁石から構成されている。第1ピース3aと第2ピース3bとの間には、接続面3cが形成されている。回転子3は全体の軸長を2Lとすると、第1ピース3aと第2ピース3bはそれぞれ軸長さがLに形成される。第1ピース3aと第2ピース3bとは電気角の位相がπずれるようにシャフト2に固定されている。シャフト2は、軸受8を介してフロントカバー6と、軸受9を介してリアカバー7に支持されている。
固定子4は、複数の電磁コイルから形成されている。この固定子4は、連結部材10に焼きばめされ、連結部材10を介してハウジング5に固定されている。
以下説明のため、回転子3の第1ピース3aと対向する固定子4の位置を第1ピース位置4a、回転子3の第2ピース3bと対向する固定子4の位置を第2ピース位置4b、回転子3の接続面3cと対向する固定子4の位置を接続面位置4cとする。
連結部材10には、連結部材10の外周面であって回転子3の接続面3cの位置と軸方向において略一致する位置に凸部10aが形成されている。またハウジング5には、ハウジング5の内周面であって回転子3の接続面3cの位置と軸方向において略一致する位置に凸部5aが形成されている。連結部材10とハウジング5は、凸部10aと凸部5aにおいてボルト11によって締結されている。
ハウジング5の内周側と連結部材10の外周側との間は水が供給される水路12となっている。隣り合うボルト11の間には貫通孔5b,10bが形成され、水路12のフロントカバー6側とリアカバー7側が連通されている。
[加振力について]
回転子3は、第1ピース3aと第2ピース3bとの位相がπずれるようにシャフト2に固定されているため、固定子4の第1ピース位置4aと第1ピース3aとの間に発生する磁力と、固定子4の第2ピース位置4bと第2ピース3bとの間に発生する磁力は逆方向となる。この固定子4と回転子3との間に発生する磁力によって、固定子4には加振力が作用する。
図2は、固定子4に作用する加振力を示す模式図であり、図2(a)は回転子3の位置が位相0(ゼロ)のとき、図2(b)は位相π/2のとき、図2(c)は位相πのとき、図2(d)は位相3π/2のときを示す。なお、図2の矢印は加振力の方向を示す。
回転子3の位置が位相0(ゼロ)のときには、図2(a)に示すように、回転子3の第1ピース3aと固定子4の第1ピース位置4aとの間には反発力が作用して第1ピース位置4aには径方向外側に加振力が作用する。また、回転子3の第2ピース3bと固定子4の第2ピース位置4bとの間には吸引力が作用して第2ピース位置4bには径方向内側に加振力が作用する。
回転子3の位置が位相π/2のときには、図2(b)に示すように、回転子3の第1ピース3aと固定子4の第1ピース位置4aとの間、および回転子3の第2ピース3bと固定子4の第2ピース位置4bとの間には反発力・吸引力が作用しないため、固定子4には加振力が作用しない。
回転子3の位置が位相3π/2のときには、図2(c)に示すように、回転子3の第1ピース3aと固定子4の第1ピース位置4aとの間には吸引力が作用して第1ピース位置4aには径方向内側に加振力が作用する。また、回転子3の第2ピース3bと固定子4の第2ピース位置4bとの間には反発力が作用して第2ピース位置4bには径方向外側に加振力が作用する。
回転子3の位置が位相3π/2のときには、図2(d)に示すように、回転子3の第1ピース3aと固定子4の第1ピース位置4aとの間、および回転子3の第2ピース3bと固定子4の第2ピース位置4bとの間には反発力・吸引力が作用しないため、固定子4には加振力が作用しない。
このように、固定子4の第1ピース位置4aと第2ピース位置4bには加振力が逆方向に作用するため、接続面位置4cでは加振力が打ち消しあい加振力が作用しない。
図3は、固定子4に作用する加振力の大きさを示したグラフである。実線は固定子4の第1ピース位置4a、一点鎖線は第2ピース位置4b、点線は接続面位置4cにおける加振力を示す。図3に示すように、固定子4の第1ピース位置4aと第2ピース位置4bに作用する加振力は2πの周期で変化するが、接続面位置4cに作用する加振力は常に0(ゼロ)となる。
[固定子の変位]
回転子3を第1ピース3aと第2ピース3bの2つのピースに分割し、第1ピース3aと第2ピース3bの電気角の位相をπずらしたため、固定子4には加振力によって固定子4の両端部を腹とし、接続面位置4cを節とする振動が発生する。以下、固定子4に発生する振動について説明する。
図4は、加振力によって変位する固定子4を示す模式図であり、図4(a)は回転子3の位置が位相0(ゼロ)のとき、図4(b)は位相π/2のとき、図4(c)は位相πのとき、図4(d)は位相3π/2のときを示す。なお、図4では矢印の方向で加振力を示す。
回転子3の位置が位相0(ゼロ)のときには、図4(a)に示すように、固定子4の第1ピース位置4aには径方向外側に加振力が作用して径方向外側に変位する。また、固定子4の第2ピース位置4bには径方向内側に加振力が作用して径方向内側に変位する。固定子4の第1ピース位置4aと第2ピース位置4bには加振力が逆方向に作用し、接続面位置4cでは加振力が打ち消しあい力が作用しないため、接続面位置4cは変位しない。
回転子3の位置が位相π/2のときには、図4(b)に示すように、固定子4の第1ピース位置4aと第2ピース位置4bには加振力が作用しないため固定子4は変位しない。
回転子3の位置が位相3π/2のときには、図4(c)に示すように、固定子4の第1ピース位置4aには径方向内側に加振力が作用して径方向内側に変位する。また、第2ピース位置4bには径方向外側に加振力が作用して径方向外側に変位する。固定子4の第1ピース位置4aと第2ピース位置4bには加振力が逆方向に作用し、接続面位置4cでは加振力が打ち消しあい、力が作用しないため、接続面位置4cは変位しない。
回転子3の位置が位相3π/2のときには、図4(d)に示すように、第1ピース位置4aと第2ピース位置4bには加振力が作用しないため固定子4は変位しない。
図5は、固定子4の変位量を示したグラフである。実線は第1ピース位置4a、一点鎖線は第2ピース位置4b、点線は接続面位置4cにおける変位量を示す。図5に示すように、第1ピース位置4aと第2ピース位置4bの変位量は2πの周期で変化するが、接続面位置4cの変位量は常に0(ゼロ)となる。
[ハウジングの変位]
図6は比較例の電動機1の断面図である。実施例1の電動機1では、固定子4には連結部材10に焼きばめされ、この連結部材10を介してハウジング5に固定されている。これに対し、比較例の電動機1では、固定子4がハウジング5に直接焼きばめされている。図6(a)は図6(b)のA-A断面図、図6(b)は軸方向断面図である。図1と同じ構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
固定子4は、ハウジング5に直接焼きばめされている。ハウジング5は、軸方向に貫通孔が形成されこの貫通孔により水路12を形成している。
図7は、ハウジング5の振動を示す模式図である。固定子4はハウジング5に直接焼きばめされているため、図7に示すように固定子4の振動は直接ハウジング5に伝達される。固定子4に発生する振動は、接続面位置4cが節、固定子4の両端部が腹となるため、ハウジング5の両端部の変位量は大きくなり電動機1は大きな騒音が発生することがある。
また、ハウジング5の肉厚を厚くすることにより、ハウジング5の振動を抑制することができるが、ハウジングの径が拡大し、電動機1の搭載性が悪化してしまう。
また、電動機1の出力を小さくすることにより、固定子4の振動を抑制し、ハウジング5に伝達する振動も抑制することができるものの、電動機1の十分な動力性能を確保することができない。
そこで実施例1の電動機1では、固定子4を連結部材10に焼きばめし、軸方向において回転子3の接続面3cと略一致する位置に設けた連結部材10の凸部10aとハウジング5の凸部5aとをボルト11によって締結した。
[連結部材の変位]
実施例1の電動機1では、固定子4は連結部材10に焼きばめされているため、連結部材10は固定子4と一体となって振動する。前述のように、固定子4の接続面位置4cは固定子4の振動の節となり、この固定子4の振動の節付近である回転子3の接続面3cの位置(固定子4の接続面位置4c)と軸方向において略一致する位置に、連結部材10の凸部10aを設けため、他の連結部材10の部分に比べて、凸部10aの変位量を小さくすることが可能となる。以下、連結部材10と凸部10aの変位について説明する。
図8は、連結部材10の変位を示す模式図であり、図8(a)は回転子3の位置が位相0(ゼロ)のとき、図8(b)は位相π/2のとき、図8(c)は位相πのとき、図8(d)は位相3π/2のときを示す。
回転子3の位置が位相0(ゼロ)のときには、図8(a)に示すように、固定子4の第1ピース位置4aは径方向外側に変位するため、連結部材10の第1ピース位置4a側は径方向外側に変位する。また、固定子4の第2ピース位置4bは径方向内側に変位するため、連結部材10の第2ピース位置4b側は径方向内側に変位する。このとき連結部材10の凸部10aは径方向にはほとんど変位しない。
回転子3の位置が位相π/2のときには、図8(b)に示すように、固定子4が変位しないため連結部材10は変位しない。
回転子3の位置が位相3π/2のときには、図8(c)に示すように、固定子4の第1ピース位置4aは径方向内側に変位するため、連結部材10の第1ピース位置4a側は径方向内側に変位する。また、固定子4の第2ピース位置4bは径方向外側に変位するため、連結部材10の第2ピース位置4b側は径方向外側に変位する。このとき連結部材10の凸部10bは径方向にはほとんど変位しない。
回転子3の位置が位相3π/2のときには、図8(d)に示すように、固定子4は変位しないため連結部材10は変位しない。
[実施例1の構成による作用]
実施例1の電動機1では、固定子4を複数の電磁コイルから形成し、回転子3を軸方向に分割された第1ピース3aと第2ピース3bの2つの永久磁石から形成し、第1ピース3aと第2ピース3bとは電気角の位相がπずれるようにシャフト2に固定した。よって、固定子4の第1ピース位置4aと第2ピース位置4bには逆方向の加振力が作用し、接続面位置4cでは加振力が打ち消しあって力が作用しないため、固定子4の両端部を腹、接続面位置4cを節とする振動を固定子4に発生させることが可能となる。
また、連結部材10に固定子4を焼きばめし、回転子3の接続面3cの位置と軸方向において略一致する位置に形成した連結部材10の凸部10aとハウジング5の凸部5aによって、固定子4とハウジング5とを連結するようにした。図9は、ハウジング5に伝達する変位を示す模式図である。固定子4の振動の節付近で連結部材10とハウジング5とを連結するため、固定子4からハウジング5へ伝達する振動を抑制することができる。
また、ハウジング5に変位が入力される部分は凸部5aのみであるため、ハウジング5に入力される変位の範囲を小さくすることができる。
[実施例1の効果]
(1)軸方向に対し2つの第1ピース3aと第2ピース3bからなる永久磁石を有し、永久磁石が隣り合うピースの間に接続面3cを有するとともに、隣り合うピースの電気角の位相がπずれるように永久磁石を配置した回転子3と、回転子3に対向する面に複数の電磁コイルを有する固定子4と、固定子4を支持するハウジング5とを備えた電動機1において、軸方向に対して固定子4の一方の端面と一致する端面位置と、他方の端面と一致する端面位置との間を連結位置とし、この連結位置においてハウジング5と固定子4とを連結する連結部材10を設けた。
よって、固定子4の両端部を腹、接続面位置4cを節とする振動を固定子4に発生させることができ、固定子4の変位量の小さい位置で連結部材10を介してハウジング5と連結するとこが可能となる。そのため、固定子4からハウジング5に伝達される振動の変位量を小さくすることができ、ハウジング5の振動の変位量を抑制し電動機1の低騒音化を図ることができる。
(2)連結部材10の凸部10aおよびハウジング5の凸部5aを、軸方向において回転子3の接続面3cと一致する位置に設けて、連結部材10を介して固定子4をハウジング5に固定した。
よって、固定子4の変位量が最も小さい位置でハウジング5と連結でき、ハウジング5に伝達される変位量を小さくすることが可能となる。そのため、ハウジング5の振動の変位量を抑制することが可能となり、電動機1の低騒音化を図ることができる。
実施例1の電動機1では、回転子3を第1ピース3aと第2ピース3bの2つのピースに分割していた。これに対し、実施例2の電動機1では、回転子3を第1ピース3d、第2ピース3e、第3ピース3fの3つのピースに分割した点で、実施例1の電動機1と異なる。以下、実施例2の電動機1について説明するが、実施例1の電動機1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
[電動機の構成]
図10は電動機1の断面図であって、図10(a)は図10(c)におけるA-A断面図、図10(b)は図10(c)におけるB-B断面図、図10(c)は軸方向断面図である。
回転子3は軸方向に分割された第1ピース3d、第2ピース3e、第3ピースfの3つの永久磁石から構成されている。第1ピース3dと第2ピース3eとの間には第1接続面3gが形成され、第2ピース3eと第3ピース3fとの間には第2接続面3hが形成されている。第1ピース3dと第2ピース3eとは電気角の位相がπずれるようにシャフト2に固定されている。同じく第2ピース3eと第3ピース3fとは電気角の位相がπずれるようにシャフト2に固定されている。
固定子4は、連結部材10に焼きばめされ、連結部材10を介してハウジング5に固定されている。
以下、説明のため、回転子3の第1ピース3dと対向する固定子4の位置を第1ピース位置4d、回転子3の第2ピース3eと対向する固定子4の位置を第2ピース位置4e、回転子3の第3ピース3fと対向する固定子4の位置を第3ピース位置4f、回転子3の第1接続面3gと対向する固定子4の位置を第1接続面位置4g、回転子3の第2接続面3hと対向する固定子4の位置を第2接続面位置4hとする。
連結部材10には、連結部材10の外周面であって回転子3の第1接続面3gと第2接続面3hの位置と軸方向において略一致する位置にそれぞれ第1凸部10cと第2凸部10dが形成されている。第1凸部10cの外径は、第2凸部10dの外径よりも大きく形成されている。
またハウジング5には、ハウジング5の内周面であって回転子3の第1接続面3gと第2接続面3hの位置と軸方向において略一致する位置にそれぞれ第1凸部5cと第2凸部5dが形成されている。ハウジング5の第1凸部5cの内径は、連結部材10の第2凸部10dの外径よりも大きく形成されている。ハウジング5の第2凸部5dの内径は、連結部材10がフロントカバー6側から挿入されたときに、ハウジング5の第2凸部5dの側面と連結部材10の第2凸部10dの側面とが当接するように、第2凸部10dの外径よりも小さく形成されている。連結部材10の第1凸部10cの外径は、連結部材10がフロントカバー6側から挿入されたときに、連結部材10の第1凸部10cの側面とハウジング5の第1凸部5cの側面とが当接するように、第1凸部5cの内径よりも大きく形成されている。
連結部材10とハウジング5は、第1凸部10cと第1凸部5cにおいてボルト11aによって、第2凸部10dと第2凸部5dにおいてボルト11bによって締結されている。
ハウジング5の内周側と連結部材10の外周側との間は水が供給される水路12となっている。ハウジング5の第1凸部5cと連結部材10の第2凸部10dがボルト11aによって締結される位置の間には貫通孔5e,10eが形成されている。また、ハウジング5の第2凸部5dと連結部材10の第2凸部10dがボルト11bによって締結される位置の間には貫通孔5f,10fが形成されている。貫通孔5e,10eおよび貫通孔5f,10fによって、水路12のフロントカバー6側とリアカバー7側が連通されている。
[加振力について]
実施例2の電動機1においては、固定子4の隣り合う第1ピース位置4dと第2ピース位置4e、第2ピース位置4eと第3ピース位置4fにはそれぞれ逆方向の加振力が作用する。以下、固定子4に作用する加振力について説明する。
回転子3は、第1ピース3dと第2ピース3eとは位相がπずれるようにシャフト2に固定されているため、固定子4の第1ピース位置4dと第1ピース3dとの間に発生する磁力と、固定子4の第2ピース位置4eと第2ピース3eとの間に発生する磁力は逆方向となる。また回転子3は、第2ピース3eと第3ピース3fとは位相がπずれるようにシャフト2に固定されているため、固定子4の第2ピース位置4eと第2ピース3eとの間に発生する磁力と、固定子4の第3ピース位置4fと第3ピース3fとの間に発生する磁力は逆方向となる。この固定子4と回転子3との間に発生する磁力によって、固定子4には加振力が作用する。
図11は、回転子3の回転に応じて変化する加振力を示す模式図であり、回転子3の位置が位相0(ゼロ)のときを示す。なお、図11の矢印は加振力の方向を示す。
回転子3の位置が位相0(ゼロ)のときには、図11に示すように、回転子3の第1ピース3dと第1ピース位置4dとの間には反発力が作用して、第1ピース位置4dには径方向外側に加振力が作用する。また、回転子3の第2ピース3eと第2ピース位置4eとの間には吸引力が作用して、第2ピース位置4eには径方向内側に加振力が作用する。回転子3の第3ピース3fと第3ピース位置4fとの間には反発力が作用して第3ピース位置4fには径方向外側に加振力が作用する。
回転子3の位置が位相πのときには、固定子4には逆方向の加振力が作用する。すなわち、第1ピース位置4dには径方向内側に加振力が作用し、第2ピース位置4eには径方向外側に加振力が作用し、第3ピース位置4fには径方向内側に加振力が作用する。
実施例1と同じく、回転子3の位置が位相π/2のとき、位相3π/2のときには、回転子3と固定子4との間には反発力・吸引力が作用しないため、固定子4には加振力が作用しない。
回転子3を第1ピース3d、第2ピース3e、第3ピース3fの3つのピースに分割したため、固定子4には加振力によって固定子4の両端部と中心部を腹とし、第1接続面位置4g、第2接続面位置4hを節とする振動が発生する。
[連結部材の変位]
実施例2の電動機1では、固定子4は連結部材10に焼きばめされているため、固定子4と連結部材10は一体に振動する。前述のように、固定子4の第1接続面位置4g、第2接続面位置4hは固定子4の振動の節となり、この固定子4の振動の節付近である回転子3の第1接続面3f、第2接続面3hの位置(固定子4の第1接続面位置4g、第2接続面位置4h)と軸方向において略一致する位置に、連結部材10の第1凸部10c、第2凸部10dを設けため、他の連結部材10の部分に比べて第1凸部10c、第2凸部10dの変位量は小さくすることができる。また、連結部材10の第1凸部10cと第2凸部10dの軸方向変位を逆方向とすることができる。以下、連結部材10と第1凸部10c、第2凸部10dの変位について説明する。
図12は、加振力によって変位する固定子4によって変位する連結部材10を示す模式図であり、回転子3の位置が位相0(ゼロ)のときを示す。
回転子3の位置が位相0(ゼロ)のときには、図12に示すように、固定子4の第1ピース位置4dは径方向外側に変位するため、連結部材10の第1ピース位置4d側は径方向外側に変位する。また、固定子4の第2ピース位置4eは径方向外側に変位するため、連結部材10の第2ピース位置4e部分は径方向内側に変位する。また、固定子4の第3ピース位置4fは径方向外側に変位するため、連結部材10の第3ピース位置4f側は径方向外側に変位する。
このとき連結部材10の第1凸部10cは径方向にはほとんど変位しないが、連結部材10の第1ピース位置4d側が径方向外側に変位し、連結部材10の第2ピース位置4eの位置は径方向内側に変位するため、曲げモーメントに起因して軸方向振動が発生する。また、連結部材10の第2凸部10dは径方向にはほとんど変位しないが、連結部材10の第2ピース位置4dの位置が径方向内側に変位し、連結部材10の第3ピース位置4f側が径方向外側に変位するため、曲げモーメントに起因して軸方向振動が発生する。
[実施例2の構成による作用]
実施例2の電動機1では、固定子4を複数の電磁コイルから形成し、回転子3を軸方向に分割された第1ピース3d、第2ピース3e、第3ピース3fの3つの永久磁石から形成し、第1ピース3dと第2ピース3e、第2ピース3eと第3ピース3fは電気角の位相がπずれるようにシャフト2に固定した。よって、固定子4の第1ピース位置4dと第2ピース位置4e、第2ピース位置4eと第3ピース位置4fには逆方向の加振力が作用し、第1接続面位置4g、第2接続面位置4hでは加振力が打ち消しあって、径方向に対する力が作用しない。そのため、固定子4の両端部および中央部を腹、第1接続面位置4g、第2接続面位置4hを節とする振動を固定子4に発生させることが可能となる。
また、連結部材10に固定子4を焼きばめし、回転子3の第1接続面3gと第2接続面3hの位置と軸方向において略一致する位置に形成した連結部材10の第1凸部10cおよび第2凸部10dとハウジング5の第1凸部5cおよび第2凸部5dによって、固定子4とハウジング5とを連結するようにした。図13は、実施例1の電動機1において固定子4からハウジング5に伝達する変位を示す模式図である。
固定子4の振動の節付近で連結部材10とハウジング5とを連結するため、固定子4からハウジング5へ伝達する振動を抑制することができる。
また、連結部材10の第1凸部10cから固定子4の第1凸部5cに伝達される軸方向振動と、連結部材10の第2凸部10dから固定子4の第2凸部5dに伝達される軸方向振動とは互いに逆方向であるため、軸方向振動がハウジング5内で打ち消され、ハウジング5の振動を抑制することができる。
[実施例2の効果]
(3)軸方向に対し複数のピース(第1ピース3d、第2ピース3e、第3ピース3f)からなる永久磁石を有し、永久磁石が隣り合うピースの間に複数の接続面(第1接続面3g、第2接続面3h)を有するとともに、隣り合うピースの電気角の位相がπずれるように磁石を配置した回転子3と、回転子3に対向する面に複数の電磁コイルを有する固定子4と、固定子4を支持するハウジング5とを備えた電動機1において、軸方向に対して第1接続面3gと、第2接続面3hの中心位置と、固定子の端面と一致する端面位置との間を連結位置として、ハウジング5と固定子4とを連結する連結部材10を設けた。
よって、固定子4の両端部と、第1接続面3gと第2接続面3hの中心部とを腹、接続面位置4cを節とする振動を固定子4に発生させることができ、固定子4の変位量の小さい位置で連結部材10を介してハウジング5と連結するとこが可能となる。そのため、固定子4からハウジング5に伝達される振動の変位量を小さくすることができ、ハウジング5の振動の変位量を抑制し電動機1の低騒音化を図ることができる。
(4)連結部材10は、第1凸部10cと第2凸部10dの2箇所においてハウジング5と固定子4を連結した。
よって、連結部材10の第1凸部10cから固定子4の第1凸部5cに伝達される軸方向振動と、連結部材10の第2凸部10dから固定子4の第2凸部5dに伝達される軸方向振動とを互いに逆方向にすることが可能となるため、軸方向振動がハウジング5内で打ち消されてハウジング5の振動を抑制することができる。
実施例1の電動機1では、連結部材10の凸部10aとハウジング5の凸部5aとを締結することによって、固定子4をハウジング5に固定子していた。これに対し、実施例3の電動機1では、アウターリング13を設け、アウターリング13を介して連結部材10の凸部10aとリアカバー7の軸方向側面とを連結して、固定子4をリアカバー7に固定した点で実施例1の電動機1と異なる。以下、実施例2の電動機1について説明するが、実施例1の電動機1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
[電動機の構成]
図14は電動機1の断面図であって、図14(a)は軸方向断面図、図14(b)はリアカバー7方向から見た図、図14(c)は図14(a)におけるA-A断面図である。
電動機1は、アウターリング13を有する。このアウターリング13は、連結部材10よりも大径であって、ハウジング5よりも小径に形成されている円筒部材である。アウターリング13は、連結部材10の外周側にリアカバー7側から挿入されて、アウターリング13の一端は連結部材10の凸部10aにボルト11cによって締結され、他端はリアカバー7にボルト14によって締結されている。また、アウターリング13の外周には複数の溝13aが形成され、水路12と連通している。
[実施例3の構成による作用]
実施例3の電動機1では、アウターリング13によって、連結部材10の凸部10aとリアカバー7とを接続するようにした。図15は、リアカバー7に伝達する振動を示す模式図である。連結部材10が変位することにより凸部10aに曲げモーメントに起因する軸方向振動が発生し、この軸方向振動によってアウターリング13を介してリアカバー7に振動が伝達される。リアカバー7に伝達された振動は、ハウジング5にも伝達されるがリアカバー7によって振動が減衰するため伝達される変位量は小さくすることができる。
また、リアカバー7は、シャフト2や軸受9が挿入される部分を除けば中実となっているため、剛性が高く伝達された振動をより減衰するため、ハウジング5に伝達する変位量は小さくすることができる。また、リアカバー7には一般に減速機が取り付けられ外気と接触しないため、騒音の発生を抑制することができる。
[実施例3の効果]
(5)連結部材10の凸部10aとリアカバー7の軸方向側面とを接続するアウターリング13を設けた。
すなわち、連結部材10の変位は凸部10aとアウターリング13を介してリアカバー7に伝達される。リアカバー7に伝達された変位は、ハウジング5にも伝達されるが、リアカバー7によって振動が減衰するため伝達される変位量は小さくすることができる。
以上、本発明の電動機1を各実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加は許容される。
以下、各実施例の変形例を記載する。
[変形例1]
変形例1は、実施例2の変形例である。実施例2の電動機1では、連結部材10をハウジング5に挿入するため、連結部材10の第1凸部10cと第2凸部10dの外径が異なるように形成し、ハウジング5の第1凸部5cと第2凸部5dの内径が異なるように形成していた。これに対し、変形例1の電動機1は、連結部材10をハウジング5に挿入するため、連結部材10の第1凸部10cと第2凸部10dの周方向位置が異なるように形成し、ハウジング5の第1凸部5cと第2凸部5dの周方向位置が異なるように形成した点で実施例2の電動機1と異なる。
以下、変形例1の電動機1について説明するが、実施例2の電動機1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図16は、変形例1の電動機1の断面図であり、図16(a)は図16(c)のA-A断面図、図16(b)は図16(c)のB-B断面図、図16(c)は軸方向断面図である。
連結部材10の第1凸部10cと第2凸部10dは、周方向位置に重ならないように形成されているとともに外径の大きさが等しく形成されている。また、ハウジング5の第1凸部5cと第2凸部5dは、周方向位置に重ならないように形成されているとともに外径の大きさが等しく形成されている。ハウジング5の第1凸部5cと連結部材10の第1凸部10cとの間には、ハウジング5の第2凸部5dと連結部材10の第2凸部10dの幅よりも大きな幅の貫通孔5g、10gが形成され、ハウジング5の第2凸部5dと連結部材10の第2凸部10dとの間には、ハウジング5の第1凸部5cと連結部材10の第1凸部10cの幅よりも大きな幅の貫通孔5h、10hが形成されている。
連結部材10をフロントカバー6側からハウジング5の内部に挿入する際に、ハウジング5の貫通孔10gを連結部材10の第2凸部10dが通過することが可能となる。またハウジング5の第2凸部5dと連結部材10の第2凸部10dとをボルト11bで締結する際には、工具をフロントカバー6側から貫通孔5g、10gに挿入することが可能となる。よって、連結部材10の第1凸部10cの外径と、第2凸部10dの外径を等しく形成し、ハウジング5の第1凸部5cの内径と第2凸部5dの内径を等しく形成することが可能となり、ハウジング5の径の大きさを小さくすることができる。
[変形例2]
変形例2は、実施例1の変形例である。実施例1の電動機1では、ハウジング5の凸部5aと連結部材10の凸部10aとをボルト11によって固定するようにしていた。これに対し、変形例2の電動機1は、ハウジング5の凸部5aと連結部材10の凸部10aとをスプラインによって勘合し、Cリング15によって軸方向の移動を規制した点で実施例2の電動機1と異なる。
以下、変形例2の電動機1について説明するが、実施例1の電動機1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図17は、変形例2の電動機1の断面図であり、図17(a)は図17(b)のA-A断面図、図17(b)は軸方向断面図である。
ハウジング5の凸部5aには、凸部5aを軸方向に一部を切り欠いて径方向側に凸状のキー5jが複数形成され、キー5jのリアカバー7側には、キー5jよりも径方向内側に突出した突き当て部5iが形成されている。連結部材10の凸部10aの外周側には、ハウジング5のキー5jに対応する位置にキー溝10iが形成されている。連結部材10は、フロントカバー6側からハウジング5内に挿入されて、ハウジング5のキー5jと連結部材10のキー溝10iが嵌合され、凸部10aは突き当て部5iに当接されている。ハウジング5の凸部5aと連結部材10の凸部10aのフロントカバー側にCリング15が設けられており、このCリング15によって凸部10aは凸部5aに対して軸方向の移動が規制されている。
上記の構成により、1つのCリング15によって、連結部材10とハウジング5を連結することが可能となるため、電動機1の組み立て作業性が向上する。また、ハウジング5と連結部材10をスプラインによって嵌合し、Cリングによって軸方向移動を規制したため、スプラインは軸方向にはガタを有し、固定子4からハウジング5へ伝達する振動の軸方向成分の伝達を抑制することができる。
[変形例3]
変形例3は、実施例2の変形例である。実施例2の電動機1では、ハウジング5の第1凸部5cと連結部材10の第1凸部10cをボルト11aによって、ハウジング5の第2凸部5dと連結部材10の第2凸部10dをボルト11bによって固定するようにしていた。これに対し、変形例3の電動機1は、ハウジング5の第1凸部5cと連結部材10の第1凸部10c、ハウジング5の第2凸部5dと連結部材10の第2凸部10dをスプラインによって勘合し、Cリング15によって軸方向移動を規制した点で実施例2の電動機1と異なる。
以下、変形例5の電動機1について説明するが、実施例2の電動機1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図18は、変形例2の電動機1の断面図であり、図18(a)は図18(b)のA-A断面図、図18(b)は軸方向断面図である。
ハウジング5の第1凸部5cには、第1凸部5cを軸方向に一部を切り欠いて径方向側に凸状のキー5kが複数形成されている。ハウジング5の第2凸部5dには、第2凸部5dを軸方向に一部を切り欠いて径方向側に凸状のキー5mが複数形成され、キー5mのリアカバー7側には、キー5mよりも径方向内側に突出した突き当て部5nが形成されている。
連結部材10の第1凸部10cの外周側には、ハウジング5のキー5kに対応する位置にキー溝10jが形成され、第2凸部10dの外周側には、キー5mに対応する位置にキー溝10kが形成されている。連結部材10は、フロントカバー6側からハウジング5内に挿入されて、ハウジング5と連結部材10は、キー5kとキー溝10j、キー5mとキー溝10kとが嵌合され、第2凸部10dは突き当て部5nに当接されている。ハウジング5の第1凸部5cと連結部材10の第1凸部10cのフロントカバー側にCリング15が設けられており、このCリング15によって第1凸部10cは第1凸部5cに対して、第2凸部10dは第2凸部5dに対して軸方向移動が規制されている。
上記の構成により、1つのCリング15によって、連結部材10とハウジング5を連結することが可能となるため、電動機1の組み立て作業性が向上する。また、ハウジング5と連結部材10をスプラインによって固定したため、スプラインは軸方向にはガタを有し、固定子4からハウジング5へ伝達する振動の軸方向成分の伝達を抑制することができる。
[変形例4]
変形例4は、実施例3の変形例である。
実施例3の電動機1では、アウターリング13と連結部材10の凸部10aとをボルト11cによって固定するようにしていた。これに対し変形例3の電動機1は、アウターリング13と連結部材10の凸部10aとをスプラインによって勘合し、Cリング15によって軸方向移動を規制した点で実施例3の電動機1と異なる。
以下、変形例4の電動機1について説明するが、実施例3の電動機1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図19は、変形例4の電動機1の断面図であり、図19(a)は図19(b)のA-A断面図、図19(b)は軸方向断面図、図19(c)はリアカバー側から見た図である。
アウターリング13には、アウターリング13を軸方向に一部を切り欠いて径方向側に凸状のキー13cが複数形成され、キー13cのリアカバー7側には、キー13cよりも径方向内側に突出した突き当て部13dが形成されている。連結部材10の凸部10aの外周側には、アウターリング13のキー13cに対応する位置にキー溝10iが形成されている。また、アウターリング13の内周には複数の溝13bが形成され、水路12と連通している。
連結部材10は、フロントカバー6側からアウターリング13内に挿入されて、アウターリング13のキー13cと連結部材10のキー溝10iが嵌合され、凸部10aは突き当て部13dに当接されている。アウターリング13と連結部材10の凸部10aのフロントカバー側にCリング15が設けられており、このCリング15によって凸部10aは凸部5aに対して軸方向の移動が規制されている。
上記の構成により、1つのCリング15によって、連結部材10とハウジング5を連結することが可能となるため、電動機1の組み立て作業性が向上する。また、アウターリング13と連結部材10をスプラインによって固定したため、軸方向にはガタを有し、固定子4からハウジング5へ伝達する振動の軸方向成分の伝達を抑制することができる。
[変形例5]
変形例5は、実施例2の変形例である。実施例2の電動機1では、回転子3を3つのピースに分割していた。これに対し変形例5の電動機1では、回転子3を4つのピースに分割した点で実施例2の電動機1と異なる。
変形例5の電動機1の構成は、実施例2の電動機1に対して、ハウジング5の第1凸部5c、第2凸部5d、連結部材10の第1凸部10c、第2凸部10dの数が増えるのみであるため、具体的な構成の説明は省略し、以下、固定子4に作用する加振力、連結部材10の変位について説明する。
[加振力について]
変形例5の電動機1では、回転子3を第1ピース3i、第2ピース3j、第3ピース3k、第4ピース3mの4つのピースに分割している。第1ピース3iと第2ピース3jとの間には第1接続面3n、第2ピース3jと第3ピース3kとの間には第2接続面3p、第3ピース3kと第4ピース3mとの間には第3接続面3qが形成されている。隣り合う各ピースは電気角の位相がπずれるようにシャフト2に固定されている。
以下、説明のため、回転子3の第1ピース3iと対向する固定子4の位置を第1ピース位置4i、回転子3の第2ピース3jと対向する固定子4の位置を第2ピース位置4j、回転子3の第3ピース3kと対向する固定子4の位置を第3ピース位置4k、回転子3の第4ピース3mと対向する固定子4の位置を第4ピース位置4m、回転子3の第1接続面3nと対向する固定子4の位置を第1接続面位置4n、回転子3の第2接続面3pと対向する固定子4の位置を第2接続面位置4p、回転子3の第3接続面3qと対向する固定子4の位置を第3接続面位置4qとする。
図20は、変形例5の電動機1の固定子4に作用する加振力を示す模式図である。図中の矢印は加振力の方向を示す。
変形例5の電動機1においては、固定子4の隣り合う第1ピース位置4iと第2ピース位置4j、第2ピース位置4jと第3ピース位置4k、第3ピース位置4kと第4ピース位置4mにはそれぞれ逆方向の加振力が作用する。
回転子3を第1ピース3i、第2ピース3j、第3ピース3k、第4ピース3mの4つのピースに分割したため、固定子4には加振力によって固定子4の両端部と、第1接続面位置4nと第2接続面位置4pの中心部、第2接続面位置4pと第3接続面位置4qの中心部を腹とし、第1接続面位置4n、第2接続面位置4p、第3接続面位置4qを節とする振動が発生する。
[連結部材の変位]
固定子4は連結部材10に焼きばめされているため、固定子4と連結部材10は一体に振動する。固定子4の第1接続面位置4n、第2接続面位置4p、第3接続面位置4qは固定子4の振動の節となる。この固定子4の振動の節付近である回転子3の第1接続面3n、第2接続面3p、第3接続面3qの位置(固定子4の第1接続面位置4n、第2接続面位置4p、第3接続面位置4q)と軸方向において略一致する位置の連結部材10に第1凸部10m、第2凸部10n、第3凸部10p設けられている。連結部材10の第1凸部10m、第2凸部10n、第3凸部10pは、他の連結部材10の部分に比べて変位量を小さくすることができる。以下、連結部材10と第1凸部10m、第2凸部10n、第3凸部10pの変位について説明する。
図21は、加振力によって変位する固定子4によって変位する連結部材10を示す模式図であり、回転子3の位置が位相0(ゼロ)のときを示す。
回転子3の位置が位相0(ゼロ)のときには、図21に示すように、連結部材10の変位量は、第1凸部10m、第2凸部10n、第3凸部10pはほとんど変位しない。連結部材10の変位のため、第1凸部10mは曲げモーメントに起因する軸方向振動が発生し、第2凸部10nは曲げモーメントに起因する軸方向振動が発生し、第3凸部10pは曲げモーメントに起因する軸方向振動が発生する。
連結部材10の第1凸部10mと第2凸部10nには逆方向に軸方向振動が発生し、第2凸部10nと第3凸部10pには逆方向に軸方向振動が発生する。そのため、第1凸部10mと第2凸部10n、または第2凸部10nと第3凸部10pの2箇所でハウジング5と連結部材10とを固定すると、ハウジング5に伝達される軸方向振動がハウジング5内で打ち消され、ハウジング5の振動を抑制することができる。
[変形例6]
変形例6は、実施例2の変形例である。
実施例2の電動機1では、回転子3を3つのピースに分割していた。変形例6の電動機1では、回転子3を5つのピースに分割した点で実施例2の電動機1と異なる。
変形例6の電動機1の構成は、実施例2の電動機1に対して、ハウジング5の第1凸部5c、第2凸部5d、連結部材10の第1凸部10c、第2凸部10dの数が増えるのみであるため、具体的な構成の説明は省略し、以下、固定子4に作用する加振力、連結部材10の変位について説明する。
[加振力について]
変形例5の電動機1では、回転子3を第1ピース3r、第2ピース3s、第3ピース3t、第4ピース3u、第5ピース3vの5つのピースに分割している。第1ピース3rと第2ピース3sとの間には第1接続面3w、第2ピース3sと第3ピース3tとの間には第2接続面3x、第3ピース3tと第4ピース3uとの間には第3接続面3y、第4ピース3uと第5ピース3vとの間には第3接続面3zが形成されている。隣り合う各ピースは電気角の位相がπずれるようにシャフト2に固定されている。
以下、説明のため、回転子3の第1ピース3rと対向する固定子4の位置を第1ピース位置4r、回転子3の第2ピース3sと対向する固定子4の位置を第2ピース位置4s、回転子3の第3ピース3tと対向する固定子4の位置を第3ピース位置4t、回転子3の第4ピース3uと対向する固定子4の位置を第4ピース位置4u、回転子3の第5ピース3vと対向する固定子4の位置を第4ピース位置4v、回転子3の第1接続面3wと対向する固定子4の位置を第1接続面位置4w、回転子3の第2接続面3xと対向する固定子4の位置を第2接続面位置4x、回転子3の第3接続面3yと対向する固定子4の位置を第3接続面位置4y、回転子3の第4接続面3zと対向する固定子4の位置を第4接続面位置4zとする。
図22は、変形例6の電動機1の固定子4に作用する加振力を示す模式図である。図中の矢印は加振力の方向を示す。
変形例5の電動機1においては、固定子4の隣り合う第1ピース位置4rと第2ピース位置4s、第2ピース位置4sと第3ピース位置4t、第3ピース位置4tと第4ピース位置4u、第4ピース位置4uと第5ピース位置4vにはそれぞれ逆方向の加振力が作用する。
回転子3を第1ピース3r、第2ピース3s、第3ピース3t、第4ピース3u、第5ピース3vの4つのピースに分割したため、固定子4には加振力によって固定子4の両端部と、第1接続面位置4wと第2接続面位置4xの中心部、第2接続面位置4xと第3接続面位置4y、第3接続面位置4yと第4接続面位置4zの中心部を腹とし、第1接続面位置4w、第2接続面位置4x、第3接続面位置4y、第4接続面位置4zを節とする振動が発生する。
[連結部材の変位]
固定子4は連結部材10に焼きばめされているため、固定子4と連結部材10は一体に振動する。固定子4の第1接続面位置4w、第2接続面位置4x、第3接続面位置4y、第4接続面位置4zは固定子4の振動の節となる。この固定子4の振動の節付近である回転子3の第1接続面3w、第2接続面3x、第3接続面3y、第4接続面3zの位置(固定子4の第1接続面位置4w、第2接続面位置4x、第3接続面位置4y、第4接続面位置4z)と軸方向において略一致する位置の連結部材10に第1凸部10q、第2凸部10r、第3凸部10s、第4凸部10tが設けられている。連結部材10の第1凸部10q、第2凸部10r、第3凸部10s、第4凸部10tは、他の連結部材10の部分に比べての変位量を小さくすることができる。以下、連結部材10と第1凸部10q、第2凸部10r、第3凸部10s、第4凸部10tの変位について説明する。
図23は、加振力によって変位する固定子4によって変位する連結部材10を示す模式図であり、回転子3の位置が位相0(ゼロ)のときを示す。
回転子3の位置が位相0(ゼロ)のときには、図23に示すように、連結部材10の変位量は、第1凸部10q、第2凸部10r、第3凸部10s、第4凸部10tはほとんど変位しない。また連結部材10の変位のため、第1凸部10qには曲げモーメントに起因する軸方向振動が発生し、第2凸部10rには曲げモーメントに起因する軸方向振動が発生し、第3凸部10sには曲げモーメントに起因する軸方向振動が発生し、第4凸部10tには曲げモーメントに起因する軸方向振動が発生する。
連結部材10の第1凸部10qと第2凸部10rは逆方向に軸方向振動が発生し、第2凸部10rと第3凸部10sは逆方向に軸方向振動が発生し、第3凸部10sと第4凸部10tは逆方向に軸方向振動が発生する。そのため、第1凸部10qと第2凸部10r、または第2凸部10rと第3凸部10s、または第3凸部10sと第4凸部10tの2箇所で、または第1凸部10qと第2凸部10rと第3凸部10sと第4凸部10tの4箇所でハウジング5と連結部材10とを固定すると、ハウジング5に伝達される軸方向振動がハウジング5内で打ち消され、ハウジング5の振動を抑制することができる。
実施例1の電動機の断面図である。 実施例1の固定子に作用する加振力を示す模式図である。 実施例1の固定子に作用する加振力の大きさを示したグラフである。 実施例1の固定子の変位を示す模式図である。 実施例1の固定子の変位量を示したグラフである。 固定子をハウジングに直接焼きばめしたときの電動機の断面図である。 固定子をハウジングに直接焼きばめしたときの固定子の変位を示す模式図である。 実施例1の連結部材の変位を示す模式図である。 実施例1のハウジングの変位を示す模式図である。 実施例2の電動機の断面図である。 実施例2の固定子に作用する加振力を示す模式図である。 実施例2の連結部材の変位を示す模式図である。 実施例2のハウジングの変位を示す模式図である。 実施例3の電動機の断面図である。 実施例3のハウジングの変位を示す模式図である。 変形例1の電動機の断面図である。 変形例2の電動機の断面図である。 変形例3の電動機の断面図である。 変形例4の電動機の断面図である。 変形例5の固定子に作用する加振力を示す模式図である。 変形例5の連結部材の変位を示す模式図である。 変形例6の固定子に作用する加振力を示す模式図である。 変形例6の連結部材の変位を示す模式図である。
符号の説明
1 電動機
2 シャフト
3 回転子
4 固定子
5 ハウジング
6 フロントカバー
7 リアカバー
10 連結部材

Claims (5)

  1. 軸方向に対し2つのピースからなる磁石を有し、前記磁石が隣り合うピースの間に接続面を有するとともに、隣り合うピースの電気角の位相がπずれるように磁石を配置した回転子と、
    前記回転子に対向する面に複数の電磁コイルを有する固定子と、
    前記固定子を支持するハウジングと、
    を備えた電動機において、
    前記回転子の前記隣り合うピースの前記接続面に対向する前記固定子の軸方向位置を接続面位置としたときに、
    前記回転子の回転駆動による前記固定子に作用する加振力の変化により、前記固定子の前記接続面位置が振動の節となり、前記固定子の軸方向両端面が振動の腹となるようにし、
    軸方向に対して前記固定子の一方の端面と他方の端面との間を連結位置とし、該連結位置において前記ハウジングと前記固定子とを連結する連結部材
    を設けたことを特徴とする電動機。
  2. 軸方向に対し複数のピースからなる磁石を有し、前記磁石が隣り合うピースの間に複数の接続面を有するとともに、隣り合うピースの電気角の位相がπずれるように磁石を配置した回転子と、
    前記回転子に対向する面に複数の電磁コイルを有する固定子と、
    前記固定子を支持するハウジングと、
    を備えた電動機において、
    前記回転子の前記隣り合うピースの前記接続面に対向する前記固定子の軸方向位置を接続面位置とし、前記固定子の隣り合う前記接続面位置の軸方向中心位置を接続面中心位置としたときに、
    前記回転子の回転駆動による前記固定子に作用する加振力の変化により、前記固定子の前記接続面位置が振動の節となり、前記接続面中心位置および前記固定子の軸方向両端面が振動の腹となるようにし、
    軸方向に対して前記固定子の隣り合う前記接続面中心位置の間を連結位置とし、また前記固定子の端面と該端面に隣接する前記接続面中心位置との間を連結位置としたときに
    前記連結位置の少なくとも1箇所において、前記ハウジングと前記固定子とを連結する連結部材を設けた
    ことを特徴とする電動機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動機において、
    前記連結部材は、前記連結位置を前記接続面位置としたことを特徴とする電動機。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電動機において、
    前記連結部材は、前記連結位置と前記ハウジングの軸方向側面とを接続する接続部材を有することを特徴とする電動機。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の電動機において、
    前記連結部材は、隣り合う前記連結位置の偶数箇所において前記ハウジングと前記固定子を連結することを特徴とする電動機。
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