JP2012100445A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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達矢 沖島
Toshihiko Kamiya
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Abstract

【課題】回転電機のロータを適切に回転可能に支持することができ、更に回転センサをコンパクトに配置することができる車両用駆動装置を実現する。
【解決手段】車両の駆動力源としての回転電機MGと、回転電機MGのロータRoの回転位置を検出する回転センサ13と、を備えた車両用駆動装置。回転電機MGは、ロータRoを径方向内側から支持するロータ支持部材22を備え、ロータ支持部材22は軸方向に延びる円筒状の支持円筒状部25を有する。支持円筒状部25は、第一筒状部26と、内周面及び外周面の双方が第一筒状部よりも小径に形成された第二筒状部27と、を有する。ロータ支持部材22を回転可能に支持する支持軸受61が、第一筒状部26の内周面に接して配置されていると共に、回転センサ13のセンサロータ14が、第二筒状部27の外周面に接して配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の駆動力源としての回転電機と、回転電機のロータの回転位置を検出する回転センサと、を備えた車両用駆動装置に関する。
上記のような車両用駆動装置として、例えば下記の特許文献1に記載された装置が既に知られている。当該特許文献1の図2等に示されているように、この車両用駆動装置では、ロータ本体(特許文献1における多数の積層板m4;以下同様)を径方向内側から支持するロータ支持部材(RS)は、ロータ(ロータm1)の回転軸と同軸上に配置され軸方向に延びる円筒状の支持円筒状部を有している。この支持円筒状部はロータ支持部材が径方向で占める領域の中間位置に形成されており、ロータ支持部材を回転可能に支持する支持軸受(第1回転軸受けB1)が、支持円筒状部の内周面に接して配置されている。これにより、回転電機のロータを適切に回転可能に支持することが可能となっている。また、回転センサ(レゾルバR)のセンサロータ(レゾルバ・ロータRr)が、支持円筒状部の外周面に接して配置されている。
また、例えば下記の特許文献2に記載された車両用駆動装置には、ロータ支持部材(特許文献2におけるロータ8のハブ部;以下同様)と動力伝達部材(トルクコンバータのポンプ羽根車5)との連結部に、ボルト(ボルト4)により互いを締結固定する締結固定部が設けられている。このような構成では、ロータ支持部材と動力伝達部材とを連結する際には、回転電機(電気的な機械)に対して軸方向に隣接する支持壁(ケーシング10の壁部)に工具挿通孔が設けられ、その工具挿通孔に軸方向に挿通される工具によりボルト操作が行われるものと理解できる。
ここで、特許文献2の装置には回転センサは設けられていないが、特許文献1に記載された構成を特許文献2の構成に適用することも考えられる。しかし、特許文献1の装置では、支持軸受の径方向外側にセンサロータが配置されるので、回転センサの外径が大きくなり易かった。装置全体の小型化を図るため、一般的には回転センサをコンパクトに配置したいという要請がある。特許文献2の装置のように、支持壁に設けられる工具挿通孔に工具が軸方向に挿通されるような構成の車両用駆動装置においては、工具の挿通時に回転センサと工具とが干渉しないように考慮しなければならないので、上記のような要請が特に強い。
特開2009−101730号公報 特許3080612号公報
そこで、回転電機のロータを適切に回転可能に支持することができ、更に回転センサをコンパクトに配置することができる車両用駆動装置の実現が望まれる。
本発明に係る、車両の駆動力源としての回転電機と、前記回転電機のロータの回転位置を検出する回転センサと、を備えた車両用駆動装置の特徴構成は、前記回転電機は、前記ロータを径方向内側から支持するロータ支持部材を備え、前記ロータ支持部材は、軸方向に延びる円筒状の支持円筒状部を有し、前記支持円筒状部は、第一筒状部と、内周面及び外周面の双方が前記第一筒状部よりも小径に形成された第二筒状部と、を有し、前記ロータ支持部材を回転可能に支持する支持軸受が、前記第一筒状部の内周面に接して配置されていると共に、前記回転センサのセンサロータが、前記第二筒状部の外周面に接して配置されている点にある。
なお、「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。
上記の特徴構成によれば、第二筒状部との関係で内周面及び外周面の双方が大径に形成された第一筒状部の内周面に接して支持軸受が配置されているので、比較的大型の支持軸受を用いて、ロータ支持部材を高い精度で適切に回転可能に支持することができる。また、第一筒状部との関係で内周面及び外周面の双方が小径に形成された第二筒状部の外周面に接して回転センサのセンサロータが配置されているので、センサロータを小径化し、ひいては回転センサを小径化することができる。よって、回転センサ全体をコンパクトに配置することができる。
従って、回転電機のロータを適切に回転可能に支持することができ、更に回転センサをコンパクトに配置することができる車両用駆動装置が実現できる。
ここで、前記回転電機の動力を車輪側に伝達する動力伝達部材を備え、前記回転センサに対して軸方向で前記ロータ支持部材とは反対側において少なくとも径方向に延びる支持壁を備え、前記ロータ支持部材と前記動力伝達部材との連結部に、ボルトにより互いを締結固定する締結固定部が設けられ、前記支持壁における前記締結固定部に対応する径方向位置に、前記ボルトの操作を行うための工具を挿通可能な工具挿通孔が少なくとも1つ設けられ、前記回転センサのセンサステータが、前記支持壁に固定された状態で前記工具挿通孔を避けて設けられている構成とすると好適である。
この構成によれば、ボルトを用いて動力伝達部材をロータ支持部材に適切に締結固定することができる。この際、支持壁における締結固定部に対応する径方向位置に工具挿通孔が少なくとも1つ設けられているので、支持壁に対して軸方向に隣接して配置される、ロータ支持部材と動力伝達部材との締結固定部に対して、工具挿通孔から工具を挿通させてボルトの締結及びその解除を行うことができる。よって、装置の組み立てや保守の容易化を図ることができる。更に、センサステータが、支持壁に固定された状態で工具挿通孔を避けて設けられているので、支持壁とロータ支持部材及び動力伝達部材との間に回転センサが配置されている構成においても、センサステータとの干渉を避けて適切にボルト操作を行うことができる。
また、車両の駆動力源としての内燃機関と前記回転電機との間を選択的に駆動連結する係合装置、及び内部に充填された流体を介して駆動力を伝達可能な流体継手、の一方又は双方を備え、前記係合装置が有する回転部材の1つである係合回転部材、前記流体継手が有する回転部材の1つである継手回転部材、又は一体的に連結された前記係合回転部材及び前記継手回転部材、により前記回転電機の動力を車輪側に伝達する動力伝達部材が構成され、前記回転センサが、前記ロータ支持部材に対して軸方向で前記動力伝達部材とは反対側に配置されている構成とすると好適である。
なお、「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力を伝達可能に連結された状態を意味し、当該2つの回転要素が一体的に回転するように連結された状態、或いは当該2つの回転要素が一又は二以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態を含む概念として用いている。このような伝動部材としては、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材が含まれ、例えば、軸、歯車機構、ベルト、チェーン等が含まれる。また、このような伝動部材として、回転及び駆動力を選択的に伝達する係合装置、例えば摩擦クラッチや噛み合い式クラッチ等が含まれていても良い。
また、「流体継手」は、トルク増幅機能を有するトルクコンバータ、及びトルク増幅機能を有さない通常の流体継手のいずれをも含む概念として用いている。
この構成によれば、係合装置が有する係合回転部材、流体継手が有する継手回転部材、及び一体的に連結された係合回転部材及び継手回転部材、により構成される動力伝達部材を介して、少なくとも回転電機の動力を車輪側に伝達して車両を走行させることができる。このとき、ロータ支持部材に対して軸方向で回転センサとは反対側に動力伝達部材が配置されているので、回転センサ、ロータ支持部材、及び動力伝達部材を軸方向に並べてこれら全体をコンパクトに配置することができる。よって、装置全体の小型化を図ることができる。
実施形態に係る駆動装置の概略構成を示す模式図である。 駆動装置の部分断面図である。 図2における部分拡大図である。 駆動装置の要部断面図である。 工具挿通孔と第一ボルトと回転センサとの関係を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る駆動装置1の概略構成を示す模式図である。駆動装置1は、車両の駆動力源として内燃機関E及び回転電機MGの一方又は双方を用いるハイブリッド車両用の駆動装置(ハイブリッド駆動装置)である。この駆動装置1は、いわゆる1モータパラレル方式のハイブリッド車両用の駆動装置として構成されている。以下、本実施形態に係る駆動装置1について、詳細に説明する。
1.駆動装置の全体構成
まず、本実施形態に係る駆動装置1の全体構成について説明する。図1に示すように、この駆動装置1は、車両の第一の駆動力源としての内燃機関Eに駆動連結される入力軸Iと、車輪Wに駆動連結される出力軸Oと、車両の第二の駆動力源としての回転電機MGと、を備えている。また、駆動装置1は、入力クラッチC1と、トルクコンバータTCと、変速機構TMと、を備えている。これらは、入力軸Iと出力軸Oとを結ぶ動力伝達経路上で、入力軸Iの側から、入力クラッチC1、回転電機MG、トルクコンバータTC、及び変速機構TMの順に配置されている。また、これらの各構成は、入力軸Iの一部と出力軸Oの一部とを除き、ケース(駆動装置ケース)3内に収容されている。
なお、本実施形態では、入力軸I、回転電機MG、トルクコンバータTC、及び出力軸Oはいずれも軸心X(図2を参照)上に配置されており、本実施形態に係る駆動装置1は、FR(Front Engine Rear Drive)方式の車両に搭載される場合に適した一軸構成とされている。また、以下の説明においては、特に明記して区別している場合を除き、軸心Xを基準として「軸方向」、「径方向」及び「周方向」の各方向を規定している。更に、駆動装置1内の特定の部位に注目した場合における軸方向に沿った方向性に関して、軸方向一方側である内燃機関E側(図2における左側)に向かう方向を「軸第一方向A1」とし、軸方向他方側である出力軸O側(図2における右側)に向かう方向を「軸第二方向A2」としている。
内燃機関Eは、機関内部における燃料の燃焼により駆動されて動力を取り出す装置であり、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の公知の各種エンジンを用いることができる。本例では、内燃機関Eのクランクシャフト等の出力回転軸がダンパ装置(図示せず)を介して入力軸Iに駆動連結されている。また、入力軸Iは入力クラッチC1を介して回転電機MGに駆動連結されている。入力クラッチC1の係合状態では、入力軸Iを介して内燃機関Eと回転電機MGとが一体回転するように駆動連結され、入力クラッチC1の解放状態では内燃機関Eと回転電機MGとが分離される。すなわち、入力クラッチC1は内燃機関Eと回転電機MGとの間を選択的に駆動連結する。本実施形態においては、入力クラッチC1が本発明における「係合装置」に相当する。
回転電機MGは、ステータStとロータRoとを有して構成され、電力の供給を受けて動力を発生するモータ(電動機)としての機能と、動力の供給を受けて電力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能と、を果たすことが可能とされている。そのため、回転電機MGは、蓄電装置(図示せず)と電気的に接続されている。本例では、蓄電装置としてバッテリが用いられている。なお、蓄電装置としてキャパシタ等を用いても好適である。回転電機MGは、バッテリから電力の供給を受けて力行し、或いは、内燃機関Eが出力するトルク(駆動力)や車両の慣性力により発電した電力をバッテリに供給して蓄電させる。回転電機MGのロータRoは、動力伝達部材Tを介してトルクコンバータTCのポンプインペラ41に駆動連結されている。
トルクコンバータTCは、内燃機関E及び回転電機MGの一方又は双方のトルクを変換して中間軸Mに伝達する装置である。トルクコンバータTCは、動力伝達部材Tを介して回転電機MGのロータRoに駆動連結されたポンプインペラ41と、中間軸Mと一体回転するように駆動連結されたタービンランナ45と、これらの間に設けられたステータ48(図2を参照)と、を備えている。トルクコンバータTCは、その内部に充填された油(流体の一例)を介して、ポンプインペラ41とタービンランナ45との間でトルクの伝達を行うことが可能である。その際、ポンプインペラ41とタービンランナ45との間に回転速度差が生じている場合には、回転速度比に応じてトルク変換されたトルクが伝達される。本実施形態においては、トルクコンバータTCが「流体継手」に相当する。
また、トルクコンバータTCは、ロックアップクラッチC2を備えている。ロックアップクラッチC2は、ポンプインペラ41とタービンランナ45とを選択的に駆動連結する。このロックアップクラッチC2の係合状態では、トルクコンバータTCは、内部の油を介さずに、内燃機関E及び回転電機MGの一方又は双方のトルクをそのまま中間軸Mに伝達する。この中間軸Mは、変速機構TMの入力軸(変速入力軸)となっている。
変速機構TMは、中間軸Mの回転速度を所定の変速比で変速して出力軸Oへ伝達する装置である。このような変速機構TMとして、本実施形態では、変速比の異なる複数の変速段を切替可能に備えた自動有段変速機構が用いられている。なお、変速機構TMとして、変速比を無段階に変更可能な自動無段変速機構、変速比の異なる複数の変速段を切替可能に備えた手動式有段変速機構等を用いても良い。変速機構TMは、各時点における所定の変速比で、中間軸Mの回転速度を変速すると共にトルクを変換して出力軸Oへ伝達する。出力軸Oへ伝達された回転及びトルクは、出力用差動歯車装置DFを介して左右2つの車輪Wに分配されて伝達される。これにより、駆動装置1は、内燃機関E及び回転電機MGの一方又は双方のトルクを車輪Wに伝達させて車両を走行させることができる。
2.駆動装置の各部の構成
次に、本実施形態に係る駆動装置1の各部の構成について、図2及び図3を参照して説明する。なお、図3は図2の断面図の部分拡大図である。また、図4は図2における要部拡大図である。
2−1.ケース
図2に示すように、ケース3は、概略円筒状に形成されている。本実施形態では、ケース3は、概略円筒状であって回転電機MGや入力クラッチC1、トルクコンバータTC等の径方向外側を覆う周壁4と、回転電機MG及び入力クラッチC1の軸第一方向A1側を覆う端部支持壁5と、トルクコンバータTCの軸第二方向A2側を覆う中間支持壁6と、を備えている。そして、ケース3内における端部支持壁5と中間支持壁6との間の空間に、回転電機MG、入力クラッチC1、及びトルクコンバータTCが収容されている。また、図示は省略しているが、中間支持壁6よりも軸第二方向A2側の空間に、変速機構TMが収容されている。
端部支持壁5は、少なくとも径方向に延びる形状を有し、ここでは径方向及び周方向に延びる略円板状の壁部とされている。本実施形態においては、端部支持壁5が本発明における「支持壁」に相当する。この端部支持壁5の径方向中心部には、筒状突出部11が設けられている。筒状突出部11は、軸心Xに対して同軸状に配置され、端部支持壁5から軸第二方向A2側に向かって突出するように形成された円筒状の突出部である。筒状突出部11は、端部支持壁5と一体的に形成されている。筒状突出部11は、ロータRoの軸方向長さよりも長い軸方向長さを有している。この筒状突出部11の径方向中心部には、軸方向に貫通する軸心貫通孔11a(図3等を参照)が形成されている。そして、この軸心貫通孔11aに入力軸Iが挿通されている。これにより、入力軸Iは、筒状突出部11の径方向内側を貫通するように配置され、端部支持壁5を貫通してケース3内に挿入されている。
本実施形態では、図3にその一部を示すように、第一油路(図示せず)、第二油路L2、及び第三油路L3が筒状突出部11に形成されている。第一油路は、入力クラッチC1の後述する作動油圧室H1に油を供給するための油供給路である。第二油路L2は、入力クラッチC1の後述する循環油圧室H2に油を供給するための油供給路である。第三油路L3は、循環油圧室H2から排出される油をオイルパン(図示せず)へ戻すための油排出路である。
中間支持壁6は、少なくとも径方向に延びる形状を有し、ここでは径方向及び周方向に延びる略円板状の壁部とされている。本実施形態では、中間支持壁6は、周壁4とは別部材として構成されており、ボルト等の締結部材により周壁4の内周面に形成された段差部に締結固定されている。この中間支持壁6には、オイルポンプ9が設けられている。オイルポンプ9のポンプロータは、ポンプ駆動軸43を介してポンプインペラ41と一体回転するように駆動連結されている。ポンプインペラ41の回転に伴い、オイルポンプ9はオイルを吐出し、駆動装置1の各部に油を供給するための油圧を発生させる。
2−2.回転電機
図2に示すように、回転電機MGは、端部支持壁5よりも軸第二方向A2側であってトルクコンバータTCよりも軸第一方向A1側に配置されている。また、回転電機MGは、入力軸I及び入力クラッチC1に対して径方向外側に配置されている。回転電機MGと入力クラッチC1とは、径方向に見て重複する部分を有する位置に配置されている。なお、2つの部材の配置に関して、「ある方向に見て重複する部分を有する」とは、当該方向を視線方向として当該視線方向に直交する各方向に視点を移動させた場合に、2つの部材が重なって見える視点が少なくとも一部の領域に存在することを意味する。回転電機MGのステータStは、ケース3に固定されている。ステータStの径方向内側に、ロータRoが配置されている。ロータRoは、ステータStに対して径方向に微小隙間を空けて対向配置されると共に、回転可能な状態でケース3に支持されている。具体的には、ロータRoを支持して当該ロータRoと一体的に回転するロータ支持部材22が、第一軸受61を介してケース3の筒状突出部11に対して回転可能に支持されている。
図2及び図3に示すように、ロータ支持部材22は、回転電機MGのロータRoを径方向内側から支持する部材である。ロータ支持部材22は、入力クラッチC1に対して軸第一方向A1側に配置されている。ロータ支持部材22は、ロータRoの径方向内側に配置された第一軸受61に対してロータRoを支持するべく、少なくとも径方向に延びる形状に形成されている。本実施形態では、ロータ支持部材22は、ロータ保持部23、径方向延在部24、及び支持円筒状部25、を備えている。
ロータ保持部23は、ロータRoを保持する部分である。ロータ保持部23は、軸心Xに対して同軸状に配置され、ロータRoの内周面及び軸方向両側面に接するように略円筒状に形成されている。径方向延在部24は、ロータ保持部23と一体的に形成され、ロータ保持部23の軸方向の中央部近傍から径方向内側に延びるように形成されている。本例では、径方向延在部24は径方向及び周方向に延びる円環板状部とされている。また、径方向延在部24の周方向の複数箇所には、第一ボルト挿通孔24aが設けられている。第一ボルト挿通孔24aには、ロータ支持部材22と筒状連結部材32との締結を行うための第一ボルト71が挿通される。
径方向延在部24の径方向内側端部に、支持円筒状部25が一体的に設けられている。支持円筒状部25は、軸心Xに対して同軸状に配置され、径方向延在部24に対して軸方向両側に延在するように形成された円筒状部である。本実施形態では、支持円筒状部25の内周面に接して第一軸受61が配置され、当該支持円筒状部25の内周面と筒状突出部11の外周面との間に配置された第一軸受61によりロータ支持部材22が支持される。これにより、ロータ支持部材22は、第一軸受61を介して回転可能な状態で筒状突出部11の外周面に支持される。本実施形態においては、第一軸受61に対して軸第一方向A1側において、支持円筒状部25と筒状突出部11との間にシール部材が配置されている。これにより、支持円筒状部25と筒状突出部11との間が密閉されている。
また、本実施形態では、回転電機MGのステータStに対するロータRoの回転位置を検出する回転センサ13が、支持円筒状部25の外周面に設けられている。回転センサ13は、軸方向で端部支持壁5とロータ支持部材22(ここでは、主に径方向延在部24)との間に配置されている。言い換えれば、回転センサ13に対して軸方向でロータ支持部材22とは反対側に、端部支持壁5が配置されている。なお、回転センサ13として、本例ではレゾルバが用いられている。この回転センサ13の詳細な配置構造に関しては、後述する。
2−3.入力クラッチ
入力クラッチC1は、入力軸Iと回転電機MG及びトルクコンバータTCとの間を選択的に駆動連結する摩擦係合装置である。入力クラッチC1は、湿式多板クラッチ機構として構成されている。また、図2に示すように、入力クラッチC1は、軸方向でロータ支持部材22とトルクコンバータTCとの間に配置されている。また、入力クラッチC1は、径方向で筒状突出部11と回転電機MGのロータRoとの間に配置されている。筒状突出部11、入力クラッチC1、及びロータRoは、径方向に見て互いに重複する部分を有するように配置されている。入力クラッチC1は、クラッチハブ31、筒状連結部材32、摩擦部材33、ピストン34、及び作動油圧室H1を備えている。
入力クラッチC1は、摩擦部材33として、対となる入力側摩擦部材と出力側摩擦部材とを有する。ここで、入力クラッチC1は、複数の入力側摩擦部材と複数の出力側摩擦部材とを有し、これらは軸方向に交互に配置されている。複数の摩擦部材33は、いずれも円環板状に形成されており、クラッチハブ31と筒状連結部材32との間に配置されている。
クラッチハブ31は、複数の入力側摩擦部材(本例では、ハブ側摩擦部材)を径方向内側から支持するように径方向に延びる円環板状部材である。クラッチハブ31は、軸方向でピストン34とトルクコンバータTCの後述するカバー部42との間を通って径方向に延びるように形成されており、当該クラッチハブ31の径方向内側端部が入力軸Iに連結されている。これにより、入力軸Iとクラッチハブ31とが一体回転するように連結されている。なお、クラッチハブ31は、入力軸Iを介して内燃機関Eの回転及びトルクが伝達される部材であり、入力クラッチC1の入力側回転部材(係合入力側部材)である。
筒状連結部材32は、複数の摩擦部材33の少なくとも径方向外側を覆うと共に、出力側摩擦部材(本例では、ドラム側摩擦部材)を径方向外側から支持するように形成された略円筒状部材である。筒状連結部材32は、入力クラッチC1のクラッチドラムとして機能するように構成されている。また、筒状連結部材32は、ピストン34の軸第一方向A1側と、ピストン34の径方向外側と、を更に覆うように全体として碗状に形成された部分を有する。そして、筒状連結部材32は、回転電機MGのロータ支持部材22に連結されると共にカバー部42に連結されている。筒状連結部材32は、クラッチハブ31と対をなし、入力クラッチC1の係合状態でクラッチハブ31に入力される回転及びトルクを出力軸O側となるトルクコンバータTCに伝達する、入力クラッチC1の出力側回転部材(係合出力側部材)である。本実施形態においては、筒状連結部材32が本発明における「係合回転部材」に相当する。
図3に示すように、クラッチドラムとしての筒状連結部材32は、軸方向延在部32a、径方向延在部32b、筒状延在部32d、筒状突出部32e、及び径方向延出部32fを備えている。軸方向延在部32aは、円筒状に形成され、軸心Xに対して同軸状に配置されている。軸方向延在部32aは、摩擦部材33の少なくとも径方向外側を覆うように軸方向に延びる筒状に形成されている。軸方向延在部32aは、軸第一方向A1側ではロータ支持部材22の径方向延在部24に接すると共に軸第二方向A2側ではトルクコンバータTCのカバー部42に接している。軸方向延在部32aには、カバー部42が径方向に当接しつつ嵌合されている。径方向延出部32fは、軸方向延在部32aと一体的に形成され、当該軸方向延在部32aの軸第二方向A2側の端部から径方向外側へ延出するように円環板状に形成されている。
径方向延在部32bは、軸方向延在部32aと一体的に形成され、当該軸方向延在部32aの軸第一方向A1側の端部から径方向内側に向かって延びるように略円環板状に形成されている。径方向延在部32bは、摩擦部材33に対して軸第一方向A1側に配置されている。軸方向延在部32aと径方向延在部32bとの間の連結部位には、取付部32cが軸方向延在部32a及び径方向延在部32bと一体的に形成されている。この取付部32cは、軸方向及び径方向に所定厚さを有する肉厚部として形成されており、筒状連結部材32とロータ支持部材22とを取り付けるための部位となっている。取付部32cの周方向の複数箇所には、第一ボルト71が締結される第一ボルト締結孔が設けられている。また、径方向延在部32bは、取付部32cよりも径方向内側に、当該径方向延在部32bと一体的に構成されて軸方向に延在する円筒状の筒状延在部32dを有する。すなわち、径方向延在部32bは、筒状延在部32dよりも径方向内側部位が径方向外側部位に対して軸第二方向A2側にオフセットされた形状となるように形成されている。この筒状延在部32dは、ロータ支持部材22の支持円筒状部25に対して径方向に当接しつつ嵌合する。
筒状突出部32eは、径方向延在部32bと一体的に形成され、当該径方向延在部32bの径方向内側端部から軸方向両側に延在するように円筒状に形成されている。筒状突出部32eは、摩擦部材33の径方向内側に、径方向に見て摩擦部材33と重複する部分を有する位置に配置されている。また、筒状突出部32eは、ケース3の筒状突出部11の軸第二方向A2側の端部の径方向外側に、当該筒状突出部11に対して所定間隔を空けた状態で径方向に対向して配置されている。そして、筒状突出部32eとケース3の筒状突出部11との間には、スリーブ56が配置されている。すなわち、筒状突出部32eの内周面とケース3の筒状突出部11の外周面とに接するように、スリーブ56が配置されている。
押圧方向に沿って摩擦部材33を押圧するピストン34が、筒状延在部32dの外周面及び筒状突出部32eの外周面に対して軸方向に沿って摺動可能に配置されている。本実施形態では、ピストン34は、径方向延在部32b側となる軸第一方向A1側から摩擦部材33を押圧するように設けられている。従って、本例では軸第二方向A2が上記「押圧方向」に一致し、軸第一方向A1が「反押圧方向」に一致している。本実施形態では、ピストン34は径方向の所定位置に軸方向に延びる筒状の筒状延在部34aを有する。ピストン34は、筒状延在部34aよりも径方向側外部位が径方向内側部位に対して軸第一方向A1側にオフセットされた形状となるように形成されている。
ここで、ピストン34の筒状延在部34aよりも径方向側外部位は、摩擦部材33に当接した状態で当該摩擦部材33を押圧可能に設けられた当接押圧部34bとなっている。当接押圧部34bは、軸方向で筒状連結部材32の取付部32cと摩擦部材33との間に、軸方向に見てこれらと重複する位置に設けられている。
筒状連結部材32の筒状延在部32dとピストン34の筒状延在部34aとの間、及び筒状突出部32eとピストン34の径方向内側端部との間には、それぞれOリング等のシール部材が配置されている。これにより、径方向延在部32b、筒状延在部32d、筒状突出部32e、及びピストン34により区画されて密閉された空間として、作動油圧室H1が形成されている。本例では特に、径方向延在部32bとピストン34の筒状延在部34aよりも径方向内側部位との間に作動油圧室H1が形成されている。この作動油圧室H1は、本実施形態では摩擦部材33の径方向内側に、当該摩擦部材33と重複する部分を有する位置に形成されている。作動油圧室H1には、第一油路(図示せず)を介してピストン34の作動用の油が供給される。
軸方向延在部32aの径方向内側であってかつ作動油圧室H1の径方向外側に、皿ばね35が配置されている。皿ばね35は、作動油圧室H1に供給される作動用の油圧とは無関係にピストン34を押圧方向となる軸第二方向A2に付勢する。すなわち、本例では、筒状連結部材32の径方向延在部32bと一体的に形成された取付部32cとピストン34との間に皿ばね35が配置されており、取付部32cにより反力が支持された状態で、皿ばね35はピストン34を軸第二方向A2に付勢する。
また、ピストン34に対して作動油圧室H1とは反対側(ここでは、軸第二方向A2側)には、循環油圧室H2が形成される。この循環油圧室H2は、主にピストン34、軸方向延在部32a、トルクコンバータTCのカバー部42、筒状突出部11、入力軸I、及びクラッチハブ31により区画された空間として形成されている。本実施形態では、筒状突出部11と入力軸Iとの間、及び軸方向延在部32aとカバー部42との間が、それぞれシール部材により密閉されている。これにより、循環油圧室H2は密閉空間として形成されている。循環油圧室H2には、オイルポンプ9により吐出され、油圧制御装置(図示せず)により所定の油圧レベルに調整された圧油が、第二油路L2を介して供給される。また、循環油圧室H2からの油は、入力軸Iの内部に形成された連絡油路を介して、第三油路L3から供給される。
2−4.トルクコンバータ
図2に示すように、トルクコンバータTCは、回転電機MG及び入力クラッチC1よりも軸第二方向A2側であって中間支持壁6及び変速機構TMよりも軸第一方向A1側に配置されている。トルクコンバータTCは、ポンプインペラ41、タービンランナ45、ステータ48、及びこれらを収容するカバー部42を備えている。
カバー部42は、ポンプインペラ41と一体回転するように構成されている。ここでは、カバー部42の内側に、ポンプインペラ41が一体的に設けられている。また、カバー部42は、筒状連結部材32に連結されている。カバー部42は、筒状連結部材32及びロータ支持部材22を介して、回転電機MGのロータRoと一体回転するように駆動連結されている。従って、一体回転するポンプインペラ41及びカバー部42は、内燃機関E及び回転電機MGの一方又は双方の回転及びトルクが伝達される部材であり、トルクコンバータTCの入力側回転部材(継手入力側部材)である。本実施形態においては、カバー部42が本発明における「継手回転部材」に相当する。また、カバー部42は、ポンプ駆動軸43に連結されている。カバー部42は、ポンプ駆動軸43を介してオイルポンプ9のポンプロータと一体回転するように駆動連結されている。
タービンランナ45は、ポンプインペラ41の軸第一方向A1側に当該ポンプインペラ41に対向して配置されている。タービンランナ45は、ポンプインペラ41と対をなし、ポンプインペラ41に入力される回転及びトルクを出力軸O側となる中間軸Mに伝達する、トルクコンバータTCの出力側回転部材(継手出力側部材)である。タービンランナ45は、径方向に延びる径方向延在部46を有する。本実施形態では、この径方向延在部46と、当該径方向延在部46を貫通するように配置された中間軸Mとが、スプライン連結されている。また、ステータ48は、軸方向において、ポンプインペラ41とタービンランナ45との間に配置されている。このステータ48は、一方向クラッチ49及び固定軸を介して中間支持壁6に支持されている。
本実施形態では、対向配置されるポンプインペラ41とタービンランナ45とにより、トルクコンバータTCの本体部が構成されている。そして、ポンプインペラ41を外側から保持するカバー部42が、更にタービンランナ45をも収容するように配置されている。つまり、カバー部42は、トルクコンバータTCの本体部を収容するように配置されている。また、本実施形態では、トルクコンバータTCの本体部に対して軸第一方向A1側に配置されたロックアップクラッチC2等も、カバー部42内に収容されている。
2−5.動力伝達部材
動力伝達部材Tは、回転電機MGの動力(トルク)を車輪W側となる変速機構TMへ伝達する部材である。本実施形態においては、回転電機MGの回転及びトルクをトルクコンバータTCのポンプインペラ41に伝達することにより、上記回転及びトルクを、トルクコンバータTCを介して変速機構TMへ伝達する。そのため、動力伝達部材Tは、回転電機MGのロータ支持部材22及びポンプインペラ41と一体回転するように連結されている。本実施形態に係る動力伝達部材Tは、入力クラッチC1の出力側回転部材としての筒状連結部材32と、トルクコンバータTCのカバー部42と、が一体的に連結されて構成されている。なお、入力クラッチC1の係合状態では、動力伝達部材Tは内燃機関E及び回転電機MGの双方の動力(トルク)を車輪W側へ伝達可能である。
ロータ支持部材22と動力伝達部材Tとは、第一締結固定部F1で連結されている。第一締結固定部F1は、ロータ支持部材22と筒状連結部材32とを締結固定するための部位である。本実施形態では、ロータ支持部材22の径方向延在部24と筒状連結部材32の取付部32cとは、軸方向に互いに接して配置されている。本例では、取付部32cが径方向延在部24に対して軸第二方向A2側から接して配置されている。これらは、径方向延在部24に設けられた複数の第一ボルト挿通孔24aの軸心と取付部32cに設けられた複数の第一ボルト締結孔の軸心とが全て一致する状態で配置されている。第一ボルト71は、それぞれの第一ボルト挿通孔24aに挿通されて第一ボルト締結孔に締結される。これにより、径方向延在部24と取付部32cとが第一ボルト71により互いに締結固定され、径方向延在部24と取付部32cと間の締結部位により、第一締結固定部F1が構成される。本実施形態においては、第一締結固定部F1が本発明における「締結固定部」に相当する。なお、本例では、第一ボルト71、第一ボルト挿通孔24a、及び第一ボルト締結孔は、複数組が互いに等しい径方向位置において周方向に分散して配置されている。そのため、「第一締結固定部F1」とは、それら複数組を総称する用語として用いている。
なお、本実施形態では、支持円筒状部25の外周面と筒状延在部32dの内周面とが、周方向の全体に亘って互いに当接しつつ嵌合している。これにより、ロータ支持部材22と筒状連結部材32との径方向の相互位置決めが行われている。
動力伝達部材Tを構成する筒状連結部材32とカバー部42とは、第二締結固定部F2で連結されている。第二締結固定部F2は、筒状連結部材32とカバー部42とを締結固定するための部位である。本実施形態では、筒状連結部材32の径方向延出部32fとカバー部42のうち径方向に延在する部位とが第二ボルト72により互いに締結固定される。これにより、径方向延出部32fとカバー部42と間の締結部位により、第二締結固定部F2が構成される。
一体回転するロータ支持部材22及び動力伝達部材T(すなわち、一体回転するロータ支持部材22、筒状連結部材32、及びカバー部42)は、図2等に示すように、軸第一方向A1側では、第一軸受61を介して回転可能な状態で、端部支持壁5と一体的に形成された筒状突出部11の外周面に径方向に支持されている。第一軸受61としては、比較的大きな径方向荷重を受けることが可能な軸受が用いられ、本例ではボールベアリングが用いられている。本実施形態においては、第一軸受61が本発明における「支持軸受」に相当する。一方、一体回転するロータ支持部材22及び動力伝達部材Tは、軸第二方向A2側では、第二軸受62を介して回転可能な状態で、中間支持壁6の貫通孔の内周面に径方向に支持されている。第二軸受62としては、径方向荷重を受けることが可能な軸受が用いられ、本例ではニードルベアリングが用いられている。
また、端部支持壁5の筒状突出部11を貫通する状態で配置された入力軸Iは、第三軸受63を介して回転可能な状態で、筒状突出部11の内周面に径方向に支持されている。第三軸受63としては、径方向荷重を受けることが可能な軸受が用いられ、本例ではニードルベアリングが用いられている。本実施形態では、入力軸Iは、筒状突出部11の内周面に沿って軸方向に所定距離を隔てて分かれて配置された2つの第三軸受63を介して、筒状突出部11の内周面に支持されている。
3.回転センサの配置構造
次に、本実施形態に係る回転センサ13の配置構造について説明する。本実施形態では、回転センサ13は、概略的には端部支持壁5及び当該端部支持壁5と一体的に形成される筒状突出部11と、ロータ支持部材22と、の間に配置されている。以下、詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、本実施形態では、筒状突出部11の外周面の軸方向の所定位置に、軸方向の第一段差部11bが設けられている。ここで、外周面における「軸方向の段差部」とは、筒状突出部11の軸方向の所定位置に形成される、当該位置において筒状突出部11の外径が変化する部分である。筒状突出部11の外周面は、第一段差部11bを境界として、当該第一段差部11bよりも軸第一方向A1側が大径部とされ、第一段差部11bよりも軸第二方向A2側が小径部とされている。本例では、その小径部の外周面に接するように第一軸受61が配置されている。なお、第一段差部11bは、後述する支持円筒状部25の内周段差部25aよりも僅かに軸第一方向A1側となる軸方向位置に形成されている。
図3に示すように、筒状突出部11の外周面のうち、第一段差部11bよりも軸第二方向A2側の所定位置に、第二段差部11cが設けられている。筒状突出部11の外周面は、第二段差部11cを境界として、当該第二段差部11cよりも軸第二方向A2側が更に小径に形成されている。このように小径部よりも更に小径に形成された筒状突出部11の軸第二方向A2側の端部には、その外周面に接してスリーブ56が嵌合されている。スリーブ56の外径は、筒状突出部11の小径部の外径に一致している。また、スリーブ56の外周面に対して径方向に対向するように筒状連結部材32の筒状突出部32eが配置されている。
また、筒状突出部11の径方向外側に、第一軸受61を介してロータ支持部材22が回転可能な状態で径方向に支持されている。本実施形態では、ロータ支持部材22を構成するロータ保持部23及び支持円筒状部25は、いずれも少なくとも径方向延在部24に対して軸第一方向A1側に向かって延在している。そして、ロータ保持部23、径方向延在部24、及び支持円筒状部25により、軸第一方向A1側に開口するポケット状空間が画定され、当該ポケット状空間に回転センサ13が配置されている。すなわち、回転センサ13は、径方向延在部24に対して軸第一方向A1側に、径方向に見てロータ保持部23及び支持円筒状部25と重複する部分を有する位置に配置されている。ここで、本実施形態では、ロータ支持部材22に対して軸第二方向A2側に動力伝達部材Tを構成する筒状連結部材32が配置されているので、回転センサ13は、ロータ支持部材22(ここでは、主に径方向延在部24)に対して軸方向で動力伝達部材Tとは反対側に配置されていることになる。
本実施形態では、支持円筒状部25は、一体的に形成された第一筒状部26と第二筒状部27とを有する。第二筒状部27は、内周面及び外周面の双方が第一筒状部26よりも小径に形成されると共に、第一筒状部26に対して軸第一方向A1側に配置されている。本例では、支持円筒状部25の内周面の軸方向の所定位置に、内周段差部25aが設けられている。内周段差部25aに対して軸第一方向A1側の第二内周面27aは、内周段差部25aに対して軸第二方向A2側の第一内周面26aよりも小径に形成されている。そして、第一内周面26aと内周段差部25aの軸第二方向A2側の側面とに接するように、第一軸受61が配置されている。なお、本実施形態では、内周段差部25aは、径方向延在部24よりも軸第一方向A1側に形成されている。そして、第一軸受61は、径方向に見て径方向延在部24と重複する部分を有する位置に配置されている。
支持円筒状部25の外周面の、径方向延在部24に対して軸第一方向A1側の所定位置に、外周段差部25bが設けられている。当該外周段差部25bに対して軸第一方向A1側の第二外周面27bは、外周段差部25bに対して軸第二方向A2側の第一外周面26bよりも小径に形成されている。なお、外周段差部25bは内周段差部25aよりも軸第一方向A1側に設けられている。従って、本実施形態では、支持円筒状部25のうち、内周段差部25aよりも軸第二方向A2側の筒状部分が第一筒状部26であり、外周段差部25bよりも軸第一方向A1側の筒状部分が第二筒状部27である。本実施形態では、第一筒状部26及び第二筒状部27は、第一筒状部26の内径と第二筒状部27の外径とが略等しくなるようにそれぞれ形成されている。また、軸方向で外周段差部25bと内周段差部25aとの間は、第一筒状部26に略等しい外径を有すると共に第二筒状部27に略等しい内径を有するように形成された、第一筒状部26と第二筒状部27との連結部となっている。
本実施形態では、第二筒状部27の径方向外側に、回転センサ13のセンサロータ14が配置されている。センサロータ14は、第二筒状部27の外周面(第二外周面27b)と外周段差部25bの軸第一方向A1側の側面とに接するように取り付けられている。センサロータ14は、その内周面が第二筒状部27に嵌合しつつ、外周段差部25bと第二筒状部27に対して軸第一方向A1側から外挿される保持部材とによって挟持された状態で保持されている。センサロータ14の径方向外側には、当該センサロータ14に対して径方向に微小隙間を空けてセンサステータ15が対向配置されている。
このように、本実施形態では、ロータ支持部材22を回転可能に支持する第一軸受61が、第二内周面27aよりも大径の第一内周面26aに接して配置されているので、比較的大型の第一軸受61を用いて、ロータ支持部材22を高い精度で適切に回転可能に支持することができる。また、センサロータ14が、第一外周面26bよりも小径の第二外周面27bに接して配置されているので、センサロータ14を小径化し、ひいてはセンサステータ15をも小径化することができる。よって、回転電機MGのロータRoの支持精度を高く維持しながら、回転センサ13の全体を限られた大きさの空間内にコンパクトに配置することが可能となっている。特に、センサステータ15の本体部15a(図4及び図5を参照)を、複数の第一ボルト71が配置される径方向位置よりも径方向内側の範囲内に収めて配置することが可能となっている。なお、本体部15aは、センサロータ14と径方向に対向して配置され、センサロータ14の回転位置を検出する部分である。
また、図4等に示すように、センサステータ15は、ケース3の端部支持壁5に取り付けられている。本実施形態では、端部支持壁5にはセンサステータ取付部52が設けられている。センサステータ取付部52は、端部支持壁5と一体的に、当該端部支持壁5から軸第二方向A2側に隆起するように形成されている。そして、そのセンサステータ取付部52に、第三ボルト73によりセンサステータ15が締結固定されている。本実施形態では、センサステータ15は、本体部15aと一体的に形成された取付フランジ部15bを有する。取付フランジ部15bは、本体部15aに対して径方向外側に延在するように形成された円環板状部材である。この回転センサ13の平面形状は、図5によく表れている。なお、図5は、端部支持壁5を軸第一方向A1側から見た軸方向視図であり、端部支持壁5に対して軸第二方向A2側に配置された回転センサ13及び第一ボルト71を透視して破線で示している。
図5に示すように、センサステータ15の取付フランジ部15bには、取付調整部15cと切欠部15dとが設けられている。取付調整部15cは、軸方向視で円弧状の長孔であり、取付フランジ部15bを軸方向に貫通して設けられている。そして、第三ボルト73が、軸第一方向A1側から軸第二方向A2側へ向かってセンサステータ取付部52のボルト挿通孔及び取付調整部15cを貫通し、軸第二方向A2側の端部にナットが締結される。これにより、センサステータ15がセンサステータ取付部52に締結固定される。このとき、取付調整部15cが円弧状の長孔とされているので、センサステータ15の周方向位置を調整することが可能となっている。
図4及び図5等に示すように、本実施形態では、ケース3の端部支持壁5には、当該端部支持壁5の軸第一方向A1側から第一ボルト71の操作を行うための工具を挿通可能な工具挿通孔51が設けられている。この工具挿通孔51は、第一ボルト71の締結やその解除を行うためのソケットレンチや六角レンチ等を挿通することが可能な内径を有する軸方向貫通孔とされている。工具挿通孔51は、端部支持壁5における第一締結固定部F1に対応する径方向位置に少なくとも1つ設けられている。言い換えると、工具挿通孔51は、第一締結固定部F1における複数の第一ボルト71の全ての軸心を通る仮想円筒面と端部支持壁5とが交差する円周上に少なくとも1つ設けられている。本実施形態では、工具挿通孔51は、第一ボルト71と同じ径方向位置となる上記円周の最上部に1つだけ設けられている。すなわち、工具挿通孔51は、第一ボルト71に対応する径方向位置のうち、鉛直方向で最上部に1つだけ設けられている。
センサステータ15は、端部支持壁5に固定された状態で、工具挿通孔51を避けて設けられている。本実施形態では、センサステータ15は、取付フランジ部15bの所定位置に切欠部15dを1つ有する。この切欠部15dは、端部支持壁5に固定された状態でセンサステータ15が工具挿通孔51を避けるために、取付フランジ部15bの周方向の一部が切り欠かれた部分である。本例では、切欠部15dは、一定の径方向幅及び周方向幅を有する円弧帯状に形成されている。この切欠部15dの周方向幅は、取付調整部15cによる調整可能幅よりも大きく設定されると好適である。
センサステータ15は、軸方向に見て切欠部15dが工具挿通孔51と重複する部分を有する状態で、センサステータ取付部52に締結固定されている。言い換えれば、センサステータ15の大部分は、軸方向に見て工具挿通孔51と重複する部分を有さない位置に設けられている。これにより、第一ボルト71とセンサステータ15とを、軸方向に見て互いに重複する部分を有さないような位置関係で配置することができる。また、本実施形態では、センサステータ取付部52は、工具挿通孔51とは周方向の異なる位置に形成されている。このようにして、センサステータ15及びセンサステータ取付部52は、第一締結固定部F1に対応する径方向位置に設けられる工具挿通孔51を避けて配置されている。これにより、工具挿通孔51からセンサステータ15及びセンサステータ取付部52との干渉を避けて工具を挿入して、適切に第一ボルト71の操作を行うことが可能となっている。
なお、ロータ支持部材22の回転位置を調節して第一締結固定部F1の位置を端部支持壁5の工具挿通孔51の位置に合わせれば、工具挿通孔51を介して第一ボルト71の頭部が操作可能となる。従って、端部支持壁5に対して軸第二方向A2側に配置されるロータ支持部材22と動力伝達部材T(本例では、一体回転する筒状連結部材32及びカバー部42)との第一締結固定部F1に対して、端部支持壁5の軸第一方向A1側から工具を挿通して第一ボルト71の締結及びその解除を行うことができる。以上の操作を、ロータ支持部材22の回転位置を調節しながら、周方向に均等に分散して配置される複数(図示の例では4つ)の第一ボルト71に対して順次行うことができる。よって、本実施形態に係る駆動装置1の構成では、組み立てや保守を容易に行うことができる。
4.その他の実施形態
最後に、本発明に係る車両用駆動装置の、その他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、その実施形態でのみ適用されるものではなく、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施形態においては、センサステータ15が、取付フランジ部15bの所定位置に切欠部15dを有することにより、端部支持壁5に固定された状態で工具挿通孔51を避けて設けられる場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えば取付フランジ部15bを含むセンサステータ15の全体を小径に形成することにより、センサステータ15が端部支持壁5に固定された状態で、軸方向に見てセンサステータ15の全体が工具挿通孔51と重複しないように構成することも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(2)上記の実施形態においては、工具挿通孔51が、第一締結固定部F1及び第一ボルト71に対応する径方向位置のうち、鉛直方向で最上部に1つだけ設けられている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、工具挿通孔51は、少なくとも第一締結固定部F1及び第一ボルト71に対応する径方向位置に設けられているのであれば、鉛直方向の位置は任意の位置とすることができる。また、工具挿通孔51が、第一締結固定部F1及び第一ボルト71に対応する径方向位置に複数設けられた構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。この場合、当該複数の工具挿通孔51は、周方向に均等に分散するように形成されていると好適である。更に、複数の工具挿通孔51の配置に応じてセンサステータ15の切欠部15dの位置、大きさ、及び範囲等が設定されていると好適であり、このとき、切欠部15dが複数設けられた構成としても好適である。
(3)上記の実施形態においては、支持円筒状部25における第一筒状部26及び第二筒状部27が、第一筒状部26の内径と第二筒状部27の外径とが略等しくなるようにそれぞれ形成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、少なくとも第二筒状部27における内周面及び外周面の双方が、第一筒状部26における内周面及び外周面よりもそれぞれ小径に形成されているのであれば、第一筒状部26の内径と第二筒状部27の外径との大小関係は任意である。また、これに関連して、第一筒状部26の外径と第二筒状部27の外径との差、すなわち外周段差部25bの高さ、も任意に設定することができる。このとき、第二外周面27bに接して配置されるセンサロータ14を含む回転センサ13の全体を小径化したいという要請を考慮すれば、一般に、外周段差部25bの高さをできるだけ大きく設定することが好ましい。但し、回転センサ13の性能を適切に維持することができるように、センサステータ15と第一筒状部26とが干渉しないような範囲内にとどめる点も考慮すべきである。
(4)上記の実施形態においては、駆動装置1に入力クラッチC1及びトルクコンバータTCの双方が備えられ、入力クラッチC1の筒状連結部材32とトルクコンバータTCのカバー部42とが一体的に連結されて動力伝達部材Tが構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、駆動装置1に入力クラッチC1のみが備えられて当該入力クラッチC1の筒状連結部材32により動力伝達部材Tが構成され、或いは、駆動装置1にトルクコンバータTCのみが備えられて当該トルクコンバータTCのカバー部42により動力伝達部材Tが構成されることも、本発明の好適な実施形態の一つである。更には、駆動装置1に入力クラッチC1及びトルクコンバータTCのいずれもが備えられておらず、回転電機MGのロータ支持部材22と中間軸Mとの間を駆動連結する所定の回転部材により動力伝達部材Tが構成されることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(5)上記の実施形態においては、内燃機関Eと回転電機MGとの間を選択的に駆動連結する入力クラッチC1が、湿式多板クラッチ機構として構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、入力クラッチC1が、例えば乾式単板クラッチ機構や噛み合い式クラッチ機構等として構成されることも、本発明の好適な実施形態の一つである。また、上記の実施形態においては、内部に充填された油(流体の一例)を介してトルクの伝達を行うことが可能な流体継手として、ポンプインペラ41、タービンランナ45、及びステータ48を有するトルクコンバータTCが用いられている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、そのような流体継手として、例えばステータ48を有することなく、ポンプインペラ41及びタービンランナ45のみを有するフルードカップリング等を用いる構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(6)上記の実施形態においては、クラッチハブ31が入力軸Iと一体回転するように駆動連結されると共に、動力伝達部材Tを構成する筒状連結部材32が、クラッチハブ31と対をなすクラッチドラムとして機能している場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えばクラッチドラムが入力軸Iと一体回転するように駆動連結されると共に、当該クラッチドラムと対をなすクラッチハブが回転電機MG等と一体回転するように駆動連結された構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(7)上記の実施形態においては、駆動装置1が、FR(Front Engine Rear Drive)車両に搭載される場合に適した一軸構成とされている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えばカウンタギヤ機構等を備え、入力軸I及び中間軸Mに共通の軸心Xとは軸心を異ならせて車軸が配置された、複軸構成の駆動装置とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。このような構成の駆動装置は、FF(Front Engine Front Drive)車両に搭載される場合に適している。
(8)上記の実施形態においては、駆動装置1が、車両の駆動力源として内燃機関E及び回転電機MG双方を備えるハイブリッド車両用の駆動装置として構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、駆動装置1が、車両の駆動力源として回転電機MGのみを備える電動車両用の駆動装置として構成されることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(9)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、本願の特許請求の範囲に記載された構成及びこれと均等な構成を備えている限り、特許請求の範囲に記載されていない構成の一部を適宜改変した構成も、当然に本発明の技術的範囲に属する。
本発明は、車両の駆動力源としての回転電機と、回転電機のロータの回転位置を検出する回転センサと、を備えた車両用駆動装置に好適に利用することができる。
1 駆動装置(車両用駆動装置)
5 端部支持壁(支持壁)
14 センサロータ
15 センサステータ
22 ロータ支持部材
25 支持円筒状部
26 第一筒状部
26a 第一内周面
27 第二筒状部
27b 第二外周面
32 筒状連結部材(係合回転部材)
42 カバー部(継手回転部材)
51 工具挿通孔
61 第一軸受(支持軸受)
71 第一ボルト(ボルト)
E 内燃機関
MG 回転電機
Ro ロータ
C1 入力クラッチ(係合装置)
TC トルクコンバータ(流体継手)
T 動力伝達部材
X 軸心
F1 第一締結固定部(締結固定部)

Claims (3)

  1. 車両の駆動力源としての回転電機と、前記回転電機のロータの回転位置を検出する回転センサと、を備えた車両用駆動装置であって、
    前記回転電機は、前記ロータを径方向内側から支持するロータ支持部材を備え、
    前記ロータ支持部材は、軸方向に延びる円筒状の支持円筒状部を有し、
    前記支持円筒状部は、第一筒状部と、内周面及び外周面の双方が前記第一筒状部よりも小径に形成された第二筒状部と、を有し、
    前記ロータ支持部材を回転可能に支持する支持軸受が、前記第一筒状部の内周面に接して配置されていると共に、前記回転センサのセンサロータが、前記第二筒状部の外周面に接して配置されている車両用駆動装置。
  2. 前記回転電機の動力を車輪側に伝達する動力伝達部材を備え、
    前記回転センサに対して軸方向で前記ロータ支持部材とは反対側において少なくとも径方向に延びる支持壁を備え、
    前記ロータ支持部材と前記動力伝達部材との連結部に、ボルトにより互いを締結固定する締結固定部が設けられ、
    前記支持壁における前記締結固定部に対応する径方向位置に、前記ボルトの操作を行うための工具を挿通可能な工具挿通孔が少なくとも1つ設けられ、
    前記回転センサのセンサステータが、前記支持壁に固定された状態で前記工具挿通孔を避けて設けられている請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 車両の駆動力源としての内燃機関と前記回転電機との間を選択的に駆動連結する係合装置、及び内部に充填された流体を介して駆動力を伝達可能な流体継手、の一方又は双方を備え、
    前記係合装置が有する回転部材の1つである係合回転部材、前記流体継手が有する回転部材の1つである継手回転部材、又は一体的に連結された前記係合回転部材及び前記継手回転部材、により前記回転電機の動力を車輪側に伝達する動力伝達部材が構成され、
    前記回転センサが、前記ロータ支持部材に対して軸方向で前記動力伝達部材とは反対側に配置されている請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
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