JP5248969B2 - カード搬出搬入装置およびカード発行回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カードが積層されて収納されるカード収納部からカードを搬出するとともに、カード収納部へカードを搬入するカード搬出搬入装置に関する。また、本発明は、かかるカード搬出搬入装置を備えるカード発行回収装置に関する。
従来から、カセット(カートリッジ)内に積層されて収納されたカードを発行するカード発行装置が知られている。この種のカード発行装置は、カセット内に積層されたカードを1枚ずつ送り出すための払い出し装置を備えている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の払い出し装置は、カセット内に積層されたカードのうちの一番上のカード(最上位のカード)を吸引するためのファンと、ファンに吸引されたカードの上面が当接するタイヤと、タイヤに当接したカードを送り出すためのローラと、このローラに対向配置される補助ローラと、2枚のカードの送り出し(二重送り)を防止するための反転ローラとを備えている。
特開2001−118137号公報
近年、カード発行装置から大量に発行されたカードを回収して再利用することが多くなっている。この場合、カードを回収するカード回収装置をカード発行装置とは別に設置して、カード回収装置でカードを回収し、回収されたカードをカード発行装置にセットすることでカードが再利用されている。このように、発行されるカードを再利用するためには、カード発行装置とカード回収装置とを個別に設置する必要があり、不便である。そのため、市場では、カセット内のカードを発行するとともに、カセット内へカードを回収することができるカード発行回収装置が要求されている。
しかしながら、特許文献1には、カセット内に積層されたカードを搬出するための構成は開示されているが、カセットにカードを搬入するための構成は開示されていない。したがって、特許文献1に記載の払い出し装置を用いて、カセットからのカードの発行機能とカセットへのカードの回収機能とを備えるカード発行回収装置を実現することは困難である。
そこで、本発明の課題は、カードが積層されて収納されるカード収納部からのカードの搬出およびカード収納部へのカードの搬入を適切に行うことが可能なカード搬出搬入装置を提供することにある。また、本発明の課題は、このカード搬出搬入装置を備えるカード発行回収装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のカード搬出搬入装置は、カードが積層されて収納されるカード収納部からカードを搬出するとともに、カード収納部へカードを搬入するカード搬出搬入装置であって、カードに当接してカードを搬送する搬送ローラと、搬送ローラに対向配置されるとともに搬送ローラに向かって付勢され搬送ローラで搬送されるカードに当接する対向ローラと、搬送ローラおよび対向ローラを駆動するモータと、モータの動力を対向ローラへ伝達する動力伝達機構とを備え、動力伝達機構は、モータの動力によって搬送ローラの回転方向と同方向へ対向ローラが回転可能となるように構成されるとともに、動力伝達機構は、カードを搬出する方向へ搬送ローラが回転するときに、モータから対向ローラへ伝達される動力の大きさに応じてモータから対向ローラへの動力伝達を断続するトルクリミッタと、カードを搬入する方向へ搬送ローラが回転するときに、モータから対向ローラへの動力伝達を切断するワンウェイクラッチとを備えることを特徴とする。
本発明において、トルクリミッタは、たとえば、搬送ローラと対向ローラとの間に1枚のカードが挟まれているときには、モータから対向ローラへの動力伝達を切断し、搬送ローラと対向ローラとの間に2枚のカードが挟まれているときには、モータから対向ローラへ動力を伝達するように構成されている。
本発明のカード搬出搬入装置では、モータの動力を対向ローラへ伝達する動力伝達機構は、モータの動力によって搬送ローラの回転方向と同方向へ対向ローラが回転可能となるように構成されている。また、動力伝達機構は、カードを搬出する方向へ搬送ローラが回転するときに、モータから対向ローラへ伝達される動力の大きさに応じてモータから対向ローラへの動力伝達を断続するトルクリミッタを備えている。
そのため、搬送ローラと対向ローラとの間に1枚のカードが挟まれて、対向ローラが当接するカードと搬送ローラとの間の摩擦抵抗が大きくなるときには、トルクリミッタを作用させて、モータから対向ローラへの動力伝達を切断することが可能になる。すなわち、搬送ローラの回転方向と逆方向へ対向ローラを回転させて(すなわち、搬送ローラに追従するように対向ローラを回転させて)、搬送ローラと対向ローラとの間に挟まれる1枚のカードを適切に搬出することが可能になる。
また、搬送ローラと対向ローラとの間に2枚のカードが挟まれて、対向ローラが当接するカードともう1枚のカードとの間の摩擦抵抗が小さくなるときには、トルクリミッタを作用させずに、モータから対向ローラへ動力を伝達することが可能になる。すなわち、搬送ローラの回転方向と同方向へ対向ローラを回転させて(すなわち、カードを搬入する方向へ対向ローラを回転させて)、対向ローラに当接するカードをカード収納部に戻すことが可能になる。また、搬送ローラに当接するカードをそのまま搬出することが可能になる。したがって、2枚のカードが同時に搬出されるカードの二重送りを防止することが可能になる。
また、本発明のカード搬出搬入装置では、動力伝達機構は、カードを搬入する方向へ搬送ローラが回転するときに、モータから対向ローラへの動力伝達を切断するワンウェイクラッチを備えている。そのため、カードを搬入する際には、対向ローラは、搬送ローラに追従してカードの搬入方向に空転する。したがって、対向ローラによってカードの搬入が妨げられることがなくなる。
このように、本発明では、カードの搬出時には、カードの二重送りを防止してカード収納部からカードを適切に搬出することが可能になる。また、カードの搬入時にも、カード収納部へカードを適切に搬入することが可能になる。
本発明において、カード搬出搬入装置は、下方に配置されるカード収納部に積層されるカードのうちの最上位のカードの上面に当接して搬送ローラに向けて最上位のカードを送り出す取出ローラと、最上位のカードの上面に当接して最上位のカードを支持する支持部材とを備え、取出ローラは、回転中心に対して所定の角度範囲で形成される大径部と、大径部よりも半径の小さな小径部とを備え、大径部の半径は、支持部材で支持される最上位のカードの上面に大径部が接触可能な大きさであり、小径部の半径は、支持部材で支持される最上位のカードの上面に小径部が接触できない大きさであることが好ましい。
このように構成すると、取出ローラの大径部によって搬送ローラに向けて最上位のカードを送り出すことが可能になる。また、最上位のカードを送り出した後には、支持部材によって次の最上位のカードを支持して、取出ローラが次の最上位のカードを送り出さないようにすることが可能になる。すなわち、大径部によって最上位のカードを送り出した後に、支持部材に当接するカードの上方を小径部が通過するようにすることで、取出ローラは次の最上位のカードを送り出さない。したがって、取出ローラと支持部材とを用いた簡易な構成で、搬送ローラに向けてカードを1枚ずつ送り出すことが可能になる。
本発明において、カード搬出搬入装置は、3個の支持部材を備え、最上位のカードを3点で支持することが好ましい。このように構成すると、最上位のカードを安定した状態で支持することが可能になる。
本発明において、支持部材は、最上位のカードの上面に当接して回転する支持ローラであることが好ましい。このように構成すると、支持部材にカードが当接する場合であっても、カードに傷が生じるのを抑制することができる。
本発明において、取出ローラは、搬送ローラと対向ローラとの間に挟まれた搬入時のカードが搬送ローラと対向ローラとの間から抜けるタイミングで、カードの搬入方向におけるカードの略中心位置に大径部が接触を開始するように回転することが好ましい。このように構成すると、搬入方向におけるカードの略中心位置が大径部によってたたかれるため、カードを水平状態でカード収納部の中へ落下させやすくなる。したがって、搬入されるカードをカード収納部内に適切に積層することが可能になる。
本発明のカード搬出搬入装置は、カード搬出搬入装置の下方に配置されるカード収納部を有しカード収納部内のカードを昇降させるカード昇降装置を備えるカード発行回収装置に用いることができる。このカード発行回収装置では、カード収納部からのカードの搬出およびカード収納部へのカードの搬入を適切に行うことが可能になる。したがって、1台の装置で、カードの発行機能とカードの回収機能とを果たすことが可能になる。
以上のように、本発明のカード搬出搬入装置およびカード発行回収装置では、カード収納部からのカードの搬出およびカード収納部へのカードの搬入を適切に行うことが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(カード発行回収装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるカード発行回収装置1を示す斜視図である。図2は、図1に示すカード発行回収装置1の正面図である。図3は、図1に示すカード発行回収装置1の背面図である。
なお、以下の説明では、図1〜図3のX1方向側を「右」側、X2方向側を「左」側、Y1方向側を「前」側または「手前」側、Y2方向側を「後(後ろ)」側または「奥」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。
本形態のカード発行回収装置1は、カード2が積層されて収納されるカード収納部としてのカートリッジ3からカード2を発行するカード発行機能と、発行されたカード2を再利用するためにカード2をカートリッジ3に回収するカード回収機能とを備えている。
このカード発行回収装置1は、図1〜図3に示すように、カード2に記録された情報の再生および/またはカード2への情報の記録を行うカードリーダ4と、カートリッジ3に収納されたカード2をカードリーダ4に向けて搬出するとともにカードリーダ4からカートリッジ3に向けてカード2を搬入するカード搬出搬入装置5と、カートリッジ3に収納されたカード2を昇降させるカード昇降装置6とを備えている。カード昇降装置6は、カード搬出搬入装置5の下方に配置され、カードリーダ4は、カード搬出搬入装置5の左方に配置されている。
また、本形態のカード発行回収装置1は、不要、使用済みあるいはエラー等となったカード2を回収するためのリジェクトカード回収部7と、リジェクトカード回収部7にカード2を回収するための搬送路切替装置8とを備えている。搬送路切替装置8は、カードリーダ4とカード搬出搬入装置5との間に配置されている。また、リジェクトカード回収部7は、搬送路切替装置8の下方に配置されている。
カード2は、たとえば、厚さが0.7〜0.8mm程度の矩形状の塩化ビニール製のカードである。このカード2の表面には、たとえば、磁気情報が記録される磁気ストライプが形成されている。また、たとえば、カード2の表面には、ICチップが固定されている。なお、カード2には、通信用のアンテナが内蔵されても良い。また、カード2の表面には、感熱方式によって印字が行われる印字部が形成されても良い。また、カード2は、厚さが0.18〜0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードであっても良いし、所定の厚さの紙カード等であっても良い。
カードリーダ4は、カード2が挿入、排出されるカード挿入排出部9と、カードリーダ4内でカード2を搬送するためのカード搬送機構とを備えている。また、カードリーダ4は、磁気ヘッド、IC接点および/または通信用アンテナ等の情報の記録や再生を行うための記録再生手段を備えている。
リジェクトカード回収部7は、上端側が開口する箱状に形成されている。搬送路切替装置8は、カードリーダ4から排出されるカード2がカード搬出搬入装置5へ向かうように、または、リジェクトカード回収部7へ向かうように、搬送路を切り替える搬送路の切替手段を備えている。
(カード昇降装置の構成)
図4は、図1に示すカード昇降装置6の主要部を右手前側の下方から示す斜視図である。図5は、図1に示すカード昇降装置6の主要部を右奥側の上方から示す斜視図である。図6は、図1に示すカード昇降装置6の主要部を左奥側の上方から示す斜視図である。図7は、図1に示すカード昇降装置6の一部を左側から示す側面図である。図8は、図4に示す保持機構20の主要部の拡大図である。図9は、図7のE部の拡大図である。図10は、図7のE部を左手前側の上方から示す拡大斜視図である。
カード昇降装置6は、カートリッジ3と、カートリッジ3に収納されるカード2を昇降させる昇降機構11とを備えている。
カートリッジ3は、カード昇降装置6の本体フレーム10(図1参照)に対して着脱可能となっている。このカートリッジ3は、略角筒状に形成されており、その上端および下端は開口している。また、カートリッジ3の奥側面の左右方向の中間位置には、昇降機構11を構成する後述の載置台12の一部が通過する通過溝3aが上端から下端まで形成されている。カートリッジ3の下端の内周側には、収納されたカード2を保持するための縁部3bが形成されており、カード2は、カートリッジ3の上端からカートリッジ3内に収納される。
昇降機構11は、カートリッジ3に収納されるカード2が載置される載置台12と、載置台12を上方向に付勢する付勢部材としての引張りコイルバネ13とを備えている。引張りコイルバネ13の一端は、載置台12に取り付けられている。また、引張りコイルバネ13は、カード昇降装置6の上端側に配置される滑車(具体的には、プーリ)14に吊り下げられている。引張りコイルバネ13の他端は、バネ端固定部材としての昇降部材15に取り付けられている。昇降部材15は、カード昇降装置6の上端側に配置されるプーリ16とカード昇降装置6の下端側に配置されるプーリ17と架け渡されたベルト18に固定されており、昇降可能となっている。上述のように、引張りコイルバネ13の一端は載置台12に取り付けられ、引張りコイルバネ13の他端は昇降部材15に取り付けられているため、ベルト18が回転して、昇降部材15が昇降すると、載置台12も昇降する。
また、昇降機構11は、上端側に配置されるプーリ16を駆動するための駆動機構19と、上下方向における昇降部材15の位置を保持するための保持機構20と、保持機構20による昇降部材15の保持状態を解除して昇降部材15の昇降を可能とするための解除機構21とを備えている。
さらに、昇降機構11は、載置台12が下限にあること(すなわち、カートリッジ3内のカード2が満杯になったこと)を検出するためのセンサ22(図5参照)と、昇降部材15が下限にあることを検出するためのセンサ23(図5参照)と、カートリッジ3内に積層されるカード2のうちの最上位(一番上)のカード2が所定位置にあることを検出するための検出機構としてのセンサ24、25(図7参照)とを備えている。
載置台12は、上下方向を軸方向として本体フレーム10に固定されたガイド軸27に沿って上下方向に移動可能となっており、載置されたカード2をカートリッジ3内で昇降させる。載置台12には、ガイド軸27に係合して載置台12を上下方向に案内するための複数のガイドローラ28が回動可能に取り付けられている。
この載置台12は、カートリッジ3の内部に配置される載置部12aと、カートリッジ3の外部に配置されガイドローラ28が取り付けられるローラ取付部12bと、載置部12aとローラ取付部12bとを繋ぐ接続部12cとから構成されている。接続部12cは、カートリッジ3の通過溝3aを通過するように配置されている。ローラ取付部12bの下端には、センサ22とともに載置台12が下限にあることを検出するための検出部12dが形成されている。また、引張りコイルバネ13の一端は、ローラ取付部12bに取り付けられている。
滑車14は、プーリ16が固定される回転軸29に軸受(図示省略)を介して回動可能に支持されている。プーリ16、17は、外周面に複数の歯が形成された歯付きプーリである。また、下端側に配置されるプーリ17は、ベルト18に所定の張力を与えるためのテンションプーリである。ベルト18は、内周面に複数の歯が形成された歯付きベルトである。このベルト18には、載置台12を強制的に下降させるための掛け具30が固定されている。具体的には、図5、図6に示すように、掛け具30が載置台12よりも上側に配置されるように、掛け具30がベルト18に固定されている。掛け具30には、載置台12のローラ取付部12bの上端に係合する爪部30aが形成されている。
駆動機構19は、モータ31と、モータ31の出力軸に固定されたプーリ32と、回転軸29の奥端に固定されたプーリ33と、プーリ32、33に架け渡されたベルト34とを備えている。本形態では、モータ31が駆動すると、ベルト18に動力が伝達され、ベルト18に固定された昇降部材15および掛け具30が昇降する。
昇降部材15は、上下方向を長手方向として本体フレーム10に固定された細長いガイド板36に沿って上下方向に移動可能となっている。昇降部材15には、ガイド板36の側面に係合して昇降部材15を上下方向に案内するための複数のガイドローラ37が回動可能に取り付けられている。また、昇降部材15の下端側には、センサ23とともに昇降部材15が下限にあることを検出するための検出板38が取り付けられている。
保持機構20は、図8に示すように、複数のラック歯39aが形成された細長い板状のラック39と、ラック歯39aに係合する係合爪40aが形成されたラッチレバー40とを備えている。ラック39は、上下方向を長手方向としてガイド板36に固定されている。ラッチレバー40は、昇降部材15に回動可能に取り付けられている。また、ラッチレバー40は、ネジリコイルバネ41によって、ラック歯39aと係合爪40aとが係合する方向に付勢されている。本形態では、ラック歯39aと係合爪40aとが係合することで、上下方向における昇降部材15の位置が保持される。ラッチレバー40には、ラック歯39aと係合爪40aとの係合を解除するための突起部40bが形成されている。なお、本形態のネジリコイルバネ41は、ラック歯39aに向けて係合爪40aを付勢する係合爪付勢部材である。
解除機構21は、突起部40bに当接してラック歯39aと係合爪40aとの係合を解除する方向へ係合爪40aを移動させる解除部材44を備えている。解除部材44は、上下方向を軸方向として本体フレーム10に回動可能に支持される回動軸45に固定されている。また、回動軸45には、図4に示すように、回動軸45とともに解除部材44を回動させる回動機構46が連結されている。
解除部材44は、上下方向を長手方向とする細長い板状に形成されている。この解除部材44には、突起部40bに当接する当接部44aが形成されている。当接部44aは、昇降部材15に取り付けられるラッチレバー40が上下方向のどの位置にあっても、突起部40bに当接するように、上下方向に長い長尺状に形成されている。
回動機構46は、回動軸45の下端側に連結されている。この回動機構46は、駆動源となるソレノイド47や、ソレノイド47と回動軸45の下端側とを連結する複数のレバー部材等を備えている。
本形態では、ソレノイド47が駆動すると、上下方向を軸方向として解除部材44が回動する。解除部材44が回動すると、当接部44aに当接する突起部40bが当接部44aに押されるため、ラッチレバー40は、図8に示すように、図8の時計方向に回動する。ラッチレバー40が回動すると、図8の二点鎖線で示すように、ラック歯39aと係合爪40aとの係合が解除されて、昇降部材15の昇降が可能になる。
センサ22、23は、図5に示すように、カード昇降装置6の下端側に配置されている。センサ22は、発光素子と受光素子とが対向配置された透過型の光学センサであり、載置台12の検出部12dが発光素子と受光素子との間を遮ると、載置台12が下限にあることが検出される。センサ23は、センサ22と同様に、透過型の光学センサであり、検出板38が発光素子と受光素子との間を遮ると、昇降部材15が下限にあることが検出される。
センサ24、25は、発光素子と受光素子とが隣接配置された反射型の光学センサである。このセンサ24、25は、図9に示すように、上下方向に所定の間隔をあけた状態で、カード昇降装置6の上端側に配置されている。また、センサ24、25は、発光素子からの光がカートリッジ3の通過溝3aを通過するように配置されている。
本形態では、カードリーダ4からカートリッジ3内にカード2を搬入する際に、センサ24、25を利用して、上下方向におけるセンサ24とセンサ25との間にカートリッジ3内の最上位のカード2を配置する。すなわち、上側に配置されるセンサ24がカード2を検出せず、かつ、下側に配置されるセンサ25がカード2を検出するように、昇降部材15を昇降させ、載置台12を昇降させる。本形態では、図9に示すように、上下方向におけるセンサ24とセンサ25との間に配置された最上位のカード2とカートリッジ3の上端との間には所定の隙間が形成されている。この隙間は、カートリッジ3内にカード2を収納するための収納空間となる。
本体フレーム10の上端側には、図9、図10に示すように、板バネ48が固定されている。具体的には、板バネ48の一部がカートリッジ3の通過溝3aからカートリッジ3の内部に入り込むように、本体フレーム10に板バネ48が固定されている。より具体的には、センサ24、25の設置位置から上方に向かって狭い範囲で板バネ48の一部がカートリッジ3の内部に入り込むように、板バネ48が固定されている。この板バネ48は、カード2の搬入時にカートリッジ3の上方からカートリッジ3内に落下するカード2に接触して、落下するカード2をカートリッジ3の手前側に寄せる機能を果たしている。
本形態では、板バネ48のバネ力は、積層されるカード2の間の摩擦抵抗に抗して、板バネ48に接触するカード2を手前側に寄せることが可能となるように設定されている。また、板バネ48のバネ力は、落下するカード2の奥端が板バネ48に接触してもカード2の落下が妨げられないように設定されている。
以上のように構成されたカード昇降装置6では、カートリッジ3内からカードリーダ4に向けてカード2を搬出する際には、カード搬出搬入装置5を構成する後述の支持ローラ64、65にカートリッジ3内の最上位のカード2が所定の接触力で当接するように、載置台12が上昇する。すなわち、モータ31が起動し、昇降部材15が下降して、載置台12が上昇する。また、カードリーダ4からカートリッジ3内にカード2を搬入する際には、カートリッジ3内の最上位のカード2がセンサ24とセンサ25との間に配置されて、カートリッジ3内にカード2の収納空間が形成されるように、載置台12が下降する。すなわち、モータ31が起動し、昇降部材15が上昇して、載置台12が下降する。
ここで、本形態の引張りコイルバネ13のバネ定数は、カード2の単位厚さ当たりの重量と略等しくなっている。そのため、カード2の搬出時には、カートリッジ3から搬出されたカード2の枚数分だけ引張りコイルバネ13が縮んで、載置台12とともにカード2が上昇する。したがって、カートリッジ3内の最上位のカード2は支持ローラ64、65に常にほぼ一定の接触力で当接する。また、カード2の搬入時には、カートリッジ3内に搬入されたカード2の枚数分だけ引張りコイルバネ13が伸びて、載置台12とともにカード2が下降する。したがって、最上位のカード2の位置は、常にセンサ24とセンサ25との間になる。
なお、支持ローラ64、65にカートリッジ3内の最上位のカード2が所定の接触力で当接するように昇降部材15が下降した後、あるいは、カートリッジ3内にカード2の収納空間が形成されるように昇降部材15が上昇した後には、保持機構20が作用して、昇降部材15の位置が保持される。また、昇降部材15が昇降動作を行うときには、解除機構21が作用して、昇降部材15の昇降動作が可能になる。
また、本形態では、本体フレーム10からカートリッジ3を取り外す際には、載置台12の載置部12aがカートリッジ3の中から抜けて、カートリッジ3の下方に配置されるように、載置台12を強制的に下降させる。具体的には、モータ31が起動して、掛け具30を下降させ、掛け具30とともに載置台12を強制的に下降させる。なお、載置台12がカートリッジ3の内部にあるときに、本体フレーム10からカートリッジ3が不用意に取り外されることがないように、カートリッジ3は、誤操作防止ロック機構によってロックされている。この誤操作防止ロック機構によるカートリッジ3のロック状態は、掛け具30による載置台12の下方への強制下降に連動して解除される。
(カード搬出搬入装置の構成)
図11は、図1に示すカード搬出搬入装置5の要部の斜視図である。図12は、図1に示すカード搬出搬入装置5の要部の平面図である。図13は、図12のF−F方向からカード搬出搬入装置5の要部の概略構成を示す正面図である。なお、以下の説明では、図13における時計方向を時計方向、反時計方向を反時計方向とする。
カード搬出搬入装置5は、カード2に当接してカード2を左右方向へ搬送する搬送ローラ61と、搬送ローラ61に対向配置される対向ローラ62と、カード2の搬出時にカートリッジ3から搬送ローラ61に向けてカード2を送り出す取出ローラ63と、カード2の搬出時にカートリッジ3内の最上位のカード2の上面に当接して最上位のカード2を支持する支持部材としての支持ローラ64、65とを備えている。取出ローラ63および支持ローラ64、65は、カートリッジ3の上方に配置されている。搬送ローラ61および対向ローラ62は、取出ローラ63および支持ローラ64、65の左方に配置されるとともに、カートリッジ3の上方から外れた位置に配置されている。
また、カード搬出搬入装置5は、搬送ローラ61、対向ローラ62および取出ローラ63を回転駆動するモータ66と、モータ66からの動力を搬送ローラ61、対向ローラ62および取出ローラ63へ伝達する動力伝達機構67とを備えている。さらに、カード搬出搬入装置5は、取出ローラ63がホームポジションにあることを検出するためのセンサ68を備えている。
本形態では、搬送ローラ61が時計方向に回転するときに、カートリッジ3に収納されるカード2がカードリーダ4に向けて搬出される。また、搬送ローラ61が反時計方向に回転するときに、カードリーダ4からカートリッジ3に向けてカード2が搬入される。
搬送ローラ61は、カード搬送搬入装置5のフレーム(図示省略)に回転可能に支持される回転軸69に固定されている。本形態では、前後方向に所定の間隔をあけた状態で2個の搬送ローラ61が回転軸69に固定されている。搬送ローラ61は、半径が一定の丸ローラである。また、搬送ローラ61は、樹脂製または金属製の芯金の外周側にゴム輪が嵌め込まれたゴムローラである。
対向ローラ62は、回転軸70に固定されている。本形態では、搬送ローラ61と同様に、前後方向に所定の間隔をあけた状態で2個の対向ローラ62が回転軸70の両端側に固定されている。対向ローラ62は、半径が一定の丸ローラである。また、対向ローラ62は、樹脂製または金属製の芯金の外周側にゴム輪が嵌め込まれたゴムローラである。
回転軸70は、支持フレーム71に軸受を介して回転可能に支持されている。支持フレーム71は、回転軸70の左方に配置される回転軸73を回動中心としてカード搬送搬入装置5のフレームに対して回動可能となっている。回転軸73は、カード搬送搬入装置5のフレームに回転可能に支持されている。
支持フレーム71の左端側の下端には、カード搬送搬入装置5のフレームに一端が取り付けられた2個の引張りコイルバネ74の他端が取り付けられており、支持フレーム71は、図13に示すように、回転軸73を中心として、反時計方向に付勢されている。すなわち、対向ローラ62は、搬送ローラ61に向かって下側から付勢されている。
取出ローラ63は、カード搬送搬入装置5のフレームに回転可能に支持される回転軸75に固定されている。本形態では、搬送ローラ61と同様に、前後方向に所定の間隔をあけた状態で2個の取出ローラ63が回転軸75の両端側に固定されている。また、支持ローラ64は、回転軸75に回転可能に支持されている。本形態では、前後方向に所定の間隔をあけた状態で、かつ、取出ローラ63よりも内側で、2個の支持ローラ64が回転軸75に支持されている。支持ローラ64は、半径が一定の丸ローラである。また、支持ローラ64は、樹脂で形成された樹脂ローラである。
取出ローラ63は、樹脂製または金属製の芯金の外周側にゴム輪が嵌め込まれたゴムローラである。この取出ローラ63の外周側は、その回転中心に対して所定の角度範囲で形成される大径部63aと、大径部63aよりも半径の小さな小径部63bとによって構成されている。すなわち、取出ローラ63は、略扇形状に形成されている。
大径部63aの半径は、支持ローラ64の半径よりも大きくなっている。また、小径部63bの半径は、支持ローラ64の半径よりも小さくなっている。すなわち、大径部63aの半径は、支持ローラ64に当接する最上位のカード2の上面に大径部63aが接触可能な大きさとなっており、小径部63bの半径は、支持ローラ64に当接する最上位のカード2の上面に小径部63bが接触できない大きさとなっている。また、大径部63aの円弧長は、少なくとも最上位のカード2の左端が搬送ローラ61と対向ローラ62との間に到達するまで最上位のカード2を搬送できる長さとなっている。
手前側に配置される取出ローラ63には、センサ68とともに取出ローラ63のホームポジションを検出するための検出部63cが手前側に向かって突出するように形成されている。
支持ローラ65は、取出ローラ63の右方に配置されるとともに、支持フレーム76の左端に回転可能に支持されている。支持ローラ65は、半径が一定の丸ローラである。また、支持ローラ65は、樹脂で形成された樹脂ローラである。支持フレーム76は、カード搬送搬入装置5のフレームの右端側に固定された固定軸77に回動可能に支持されている。また、支持フレーム76は、図示を省略するバネによって、固定軸77を中心として、反時計方向に付勢されている。すなわち、支持ローラ65は、図13に示すように、カード2の搬出時に最上位のカード2に当接する方向に付勢されている。
動力伝達機構67は、モータ66の出力軸に固定されたプーリ78と、回転軸69の奥端側に固定されたプーリ79と、回転軸73の奥端側に出力側が固定されたトルクリミッタ80と、トルクリミッタ80の入力側に固定されたプーリ81と、回転軸73の中心部に固定されるプーリ82と、回転軸70の中心部に固定されるプーリ83とを備えている。プーリ78、79、81には、ベルト84が架け渡され、プーリ82、83には、ベルト85が架け渡されている。また、動力伝達機構67は、ベルト84に所定の張力を与えるためのテンションプーリを備えている。
トルクリミッタ80は、モータ66から対向ローラ62に伝達される動力の大きさに応じてモータ66から対向ローラ62に伝達される動力を断続する。すなわち、トルクリミッタ80は、モータ66からの所定値を超えるトルクを対向ローラ62に伝達せずに、モータ66と対向ローラ62との間でスリップするように構成されている。また、プーリ83は、内部にワンウェイクラッチが内蔵されたワンウェイプーリである。具体的には、プーリ83は、時計方向に空転するように構成されたワンウェイプーリである。
上述のように、プーリ78、79、81には、ベルト84が架け渡され、プーリ82、83には、ベルト85が架け渡されている。そのため、本形態の対向ローラ62は、モータ66の動力によって搬送ローラ61の回転方向と同方向へ回転可能となっている。すなわち、搬送ローラ61が時計方向に回転するときには、モータ66は、対向ローラ62を時計方向に回転するための動力を発生させ、搬送ローラ61が反時計方向に回転するときには、モータ66は、対向ローラ62を反時計方向に回転するための動力を発生させている。
ただし、上述のように、本形態のプーリ83は、時計方向に空転するように構成されたワンウェイプーリである。そのため、搬送ローラ61が反時計方向に回転するときには、搬送ローラ61に向かって付勢される対向ローラ62は、搬送ローラ61に追従して時計方向に回転する。
また、本形態のトルクリミッタ80は、搬送ローラ61が時計方向に回転する場合において、搬送ローラ61と対向ローラ62との間に1枚のカード2が挟まれているときには、モータ66から対向ローラ62への動力伝達を切断し、搬送ローラ61と対向ローラ62との間に2枚(あるいは2枚以上)のカード2が挟まれているときには、モータ66から対向ローラ62へ動力を伝達するように構成されている。
すなわち、搬送ローラ61と対向ローラ62との間に1枚のカード2が挟まれており、対向ローラ62が当接するカード2と搬送ローラ61との間の摩擦抵抗が大きくなるときには、モータ66から対向ローラ62への動力伝達を切断し、搬送ローラ61と対向ローラ62との間に2枚のカード2が挟まれており、対向ローラ62が当接するカード2ともう1枚のカード2との間の摩擦抵抗が小さくなるときには、モータ66から対向ローラ62へ動力を伝達するようにトルクリミッタ80が構成されている。
したがって、本形態では、搬送ローラ61が時計方向に回転する場合において、搬送ローラ61と対向ローラ62との間に1枚のカード2が挟まれているときには、対向ローラ62は、搬送ローラ61に追従して反時計方向に回転する。一方、搬送ローラ61と対向ローラ62との間に2枚のカード2が挟まれているときには、対向ローラ62にモータ66の動力が伝達され、対向ローラ62は、搬送ローラ61と同じ時計方向に回転する。
また、動力伝達機構67は、回転軸69の中心部に固定される歯車86と、歯車86に噛み合う歯車87と、回転軸75の中心部に固定され歯車87に噛み合う歯車88とを備えている。そのため、取出ローラ63は、モータ66の動力によって搬送ローラ61の回転方向と同方向へ回転する。すなわち、搬送ローラ61が時計方向に回転するときには、取出ローラ63は、時計方向に回転し、搬送ローラ61が反時計方向に回転するときには、取出ローラ63は、反時計方向に回転する。
センサ68は、発光素子と受光素子とが対向配置された透過型の光学センサであり、取出ローラ63の検出部63cが発光素子と受光素子との間を遮ると、取出ローラ63がホームポジションにあることが検出される。本形態では、図13に示すように、円周方向における大径部63aの略中心位置が右端に配置されるとともに、大径部63aの時計方向端が最上位のカード2に接触する直前の状態が、取出ローラ63のホームポジションである。
(カードの搬出動作、搬入動作)
図14は、図11に示すカード搬出搬入装置5でのカード2の搬出動作の前半部分を説明するための図である。図15は、図11に示すカード搬出搬入装置5でのカード2の搬出動作の後半部分を説明するための図である。図16は、図11に示すカード搬出搬入装置5でのカード2の搬入動作を説明するための図である。
以上のように構成されたカード搬出搬入装置5では、以下のように、カートリッジ3内からカードリーダ4へのカード2の搬出動作およびカードリーダ4からカートリッジ3内へのカード2の搬入動作が行われる。以下、カード2の搬出動作と搬入動作とをこの順番で説明する。
カード2を搬出する際には、上述のように、支持ローラ64、65にカートリッジ3内の最上位のカード2が所定の接触力で当接するように、載置台12が上昇する。このとき、取出ローラ63はホームポジションにあるため、図14(A)に示すように、取出ローラ63は、最上位のカード2に当接していない。
この状態で、モータ66が時計方向に回転を始めると、搬送ローラ61および取出ローラ63が時計方向に回転して、大径部63aが最上位のカード2の上面に当接する。大径部63aが最上位のカード2に当接すると、図14(B)に示すように、取出ローラ63が搬送ローラ61に向けてカード2を送り出し、カード2は、搬送ローラ61と対向ローラ62との間に挟まれる。このとき、対向ローラ62は、上述のように、搬送ローラ61に追従して反時計方向に回転している。
なお、2枚のカード2が搬送ローラ61と対向ローラ62との間に挟まれると、上述のように、対向ローラ62は、搬送ローラ61と同じ時計方向に回転する。すなわち、対向ローラ62は、カード2を搬入する方向に回転する。そのため、対向ローラ62に接触する上から2枚目のカード2(最上位のカード2の直下のカード2)は、カートリッジ3内に戻される。
さらに、取出ローラ63が時計方向に回転すると、図14(C)に示すように、大径部63aの反時計方向端と最上位のカード2の右端とが接触して、その後、最上位のカード2から取出ローラ63が離れる。取出ローラ63から離れたカード2は、搬送ローラ61と対向ローラ62とによって搬出される。
また、取出ローラ63から最上位のカード2が離れると、次の最上位のカード2の上面は、図15(A)に示すように、支持ローラ64、65に当接する。この状態で、取出ローラ63が回転しても、取出ローラ63は次の最上位のカード2の上面に接触しない。すなわち、支持ローラ64、65に当接する最上位のカード2の上方を小径部63bが通過する。
取出ローラ63が一回転すると(すなわち、搬送ローラ61が一回転すると)、最上位のカード2の右端は、図15(B)に示すように、搬送ローラ61と対向ローラ62との間から抜けて、カード2の搬出動作が終わる。
カード2を搬入する際には、上述のように、カートリッジ3内の最上位のカード2がセンサ24とセンサ25との間に配置されるように、載置台12が下降する。すなわち、図16(A)に示すように、カード搬出搬入装置5の下方のカートリッジ3内にカード2の収納空間が形成される。
この状態で、モータ66が反時計方向に回転を始めると、搬送ローラ61および取出ローラ63が反時計方向に回転し、搬送ローラ61と対向ローラ62との間にカード2が挟まれて、カード2がカートリッジ3に向けて搬入される。このとき、対向ローラ62は、上述のように、搬送ローラ61に追従して時計方向に回転している。
さらに、搬送ローラ61および対向ローラ62が回転して、カード2が右方向へ搬送されると、搬送ローラ61と対向ローラ62との間からカード2の左端が抜ける。本形態では、図15(B)に示すように、搬送ローラ61と対向ローラ62との間からカード2の左端が抜けるタイミングで、左右方向におけるカード2の略中心位置に大径部63aの反時計方向端が接触するように(すなわち、大径部63aが接触を開始するように)、取出ローラ63が回転している。
そのため、搬送ローラ61と対向ローラ62との間から抜けたカード2は、大径部63aにたたかれるようにして、カートリッジ3内に落下していく。なお、落下していくカード2は、上述のように、板バネ48によって、カートリッジ3の手前側に寄せられる(図9参照)。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、対向ローラ62は、モータ66の動力によって搬送ローラ61の回転方向と同方向へ回転可能となっている。また、トルクリミッタ80は、搬送ローラ61が時計方向に回転する場合において(すなわち、カード2を搬出する場合において)、搬送ローラ61と対向ローラ62との間に1枚のカード2が挟まれているときには、モータ66から対向ローラ62への動力伝達を切断し、搬送ローラ61と対向ローラ62との間に2枚のカード2が挟まれているときには、モータ66から対向ローラ62へ動力を伝達するように構成されている。
そのため、上述のように、カード2を搬出する場合において、搬送ローラ61と対向ローラ62との間に1枚のカード2が挟まれているときには、対向ローラ62は、搬送ローラ61に追従して回転する。したがって、カートリッジ3からのカード2の適切な搬出が可能になる。また、搬送ローラ61と対向ローラ62との間に2枚のカード2が挟まれているときには、対向ローラ62にモータ66の動力が伝達され、対向ローラ62は、カード2を搬入する方向に回転する。したがって、対向ローラ62に接触する上から2枚目のカード2をカートリッジ3に戻すことができ、カード2の二重送りを防止することができる。
また、本形態では、プーリ83は、時計方向に空転するように構成されたワンウェイプーリである。そのため、カード2を搬入する際には、対向ローラ62は、搬送ローラ61に追従してカード2の搬入方向に空転する。したがって、対向ローラ62によってカード2の搬入が妨げられることがない。
このように、本形態では、カード2の搬出時には、カード2の二重送りを防止してカートリッジ3からカード2を適切に搬出することができる。また、カード2の搬入時にも、カートリッジ3へカード2を適切に搬入することができる。
本形態では、取出ローラ63の外周側を構成する大径部63aの半径は、同軸上に配置される支持ローラ64の半径よりも大きくなっている。また、小径部63bの半径は、支持ローラ64の半径よりも小さくなっている。また、支持ローラ65は、カートリッジ3内の最上位のカード2に当接する方向に付勢されている。そのため、取出ローラ63の大径部63aが搬送ローラ61に向けて最上位のカード2を送り出して、カード2から大径部63aが離れると、支持ローラ64、65が次の最上位のカード2を支持して、取出ローラ63の小径部63bが次の最上位のカード2の上方を通過する。したがって、取出ローラ63は、次の最上位のカード2を送り出さない。その結果、カートリッジ3から搬送ローラ61に向けてカード2を1枚ずつ送り出すことが可能になる。
本形態では、前後方向に所定の間隔をあけた状態で配置される2個の支持ローラ64と支持ローラ64の右方に配置される1個の支持ローラ65とによって、最上位のカード2が3点で支持されている。そのため、最上位のカード2を安定した状態で支持することが可能になる。また、本形態では、回転可能な支持ローラ64、65によって、最上位のカード2を支持しているため、支持ローラ64、65にカード2が当接する場合であっても、カード2に傷が生じるのを抑制することができる。
本形態では、カード2の搬入時において、搬送ローラ61と対向ローラ62との間からカード2の左端が抜けるタイミングで、左右方向におけるカード2の略中心位置に大径部63aの反時計方向端が接触するように、取出ローラ63が回転している。そのため、上述のように、搬送ローラ61と対向ローラ62との間から抜けたカード2は、大径部63aにたたかれるようにして、カートリッジ3内に落下していく。したがって、カード2を水平状態でカートリッジ3の中へ落下させやすくなり、搬入されるカード2をカートリッジ3内に適切に積層することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、プーリ83にワンウェイクラッチが内蔵されている。この他にもたとえば、対向ローラ62にワンウェイクラッチが内蔵されても良い。また、上述した形態では、回転軸73にトルクリミッタ80が取り付けられているが、トルクリミッタ80と同様の機能を有するトルクリミッタが回転軸70に取り付けられても良い。
上述した形態では、2個の支持ローラ64と1個の支持ローラ65とによって、カートリッジ3内の最上位のカード2が3点で支持されている。この他にもたとえば、2個以上の支持ローラ65を設けて、最上位のカード2を4点以上で支持しても良い。
上述した形態では、カード2を搬出する際、カートリッジ3内の最上位のカード2は、支持ローラ64、65に当接している。この他にもたとえば、支持ローラ64、65に代えて、最上位のカード2に当接する球状部材(すなわち、ボール)が配置されても良い。また、支持ローラ64、65に代えて、摺動性に優れる材料で形成された支持突起が最上位のカード2に当接するように配置されても良い。
上述した形態では、カード2に対する記録や再生を行うカードリーダ4がカード搬出搬入装置5の左方に配置されている。この他にもたとえば、カード2の搬送機能のみを有するカード搬送装置やカード2に印字を行う印字機能を有するカード印字装置等の他のカード処理装置がカード搬出搬入装置5の左方に配置されても良い。
本発明の実施の形態にかかるカード発行回収装置を示す斜視図である。 図1に示すカード発行回収装置の正面図である。 図1に示すカード発行回収装置の背面図である。 図1に示すカード昇降装置の主要部を右手前側の下方から示す斜視図である。 図1に示すカード昇降装置の主要部を右奥側の上方から示す斜視図である。 図1に示すカード昇降装置の主要部を左奥側の上方から示す斜視図である。 図1に示すカード昇降装置の一部を左側から示す側面図である。 図4に示す保持機構の主要部の拡大図である。 図7のE部の拡大図である。 図7のE部を左手前側の上方から示す拡大斜視図である。 図1に示すカード搬出搬入装置の要部の斜視図である。 図1に示すカード搬出搬入装置の要部の平面図である。 図12のF−F方向からカード搬出搬入装置の要部の概略構成を示す正面図である。 図11に示すカード搬出搬入装置でのカードの搬出動作の前半部分を説明するための図である。 図11に示すカード搬出搬入装置でのカードの搬出動作の後半部分を説明するための図である。 図11に示すカード搬出搬入装置でのカードの搬入動作を説明するための図である。
符号の説明
1 カード発行回収装置
2 カード
3 カートリッジ(カード収納部)
5 カード搬出搬入装置
6 カード昇降装置
61 搬送ローラ
62 対向ローラ
63 取出ローラ
63a 大径部
63b 小径部
64、65 支持ローラ(支持部材)
66 モータ
67 動力伝達機構
80 トルクリミッタ
83 プーリ(ワンウェイクラッチ)

Claims (7)

  1. カードが積層されて収納されるカード収納部から前記カードを搬出するとともに、前記カード収納部へ前記カードを搬入するカード搬出搬入装置であって、
    前記カードに当接して前記カードを搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに対向配置されるとともに前記搬送ローラに向かって付勢され前記搬送ローラで搬送される前記カードに当接する対向ローラと、前記搬送ローラおよび前記対向ローラを駆動するモータと、前記モータの動力を前記対向ローラへ伝達する動力伝達機構とを備え、
    前記動力伝達機構は、前記モータの動力によって前記搬送ローラの回転方向と同方向へ前記対向ローラが回転可能となるように構成されるとともに、
    前記動力伝達機構は、前記カードを搬出する方向へ前記搬送ローラが回転するときに、前記モータから前記対向ローラへ伝達される動力の大きさに応じて前記モータから前記対向ローラへの動力伝達を断続するトルクリミッタと、前記カードを搬入する方向へ前記搬送ローラが回転するときに、前記モータから前記対向ローラへの動力伝達を切断するワンウェイクラッチとを備えることを特徴とするカード搬出搬入装置。
  2. 前記トルクリミッタは、前記搬送ローラと前記対向ローラとの間に1枚の前記カードが挟まれているときには、前記モータから前記対向ローラへの動力伝達を切断し、前記搬送ローラと前記対向ローラとの間に2枚の前記カードが挟まれているときには、前記モータから前記対向ローラへ動力を伝達するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のカード搬出搬入装置。
  3. 下方に配置される前記カード収納部に積層される前記カードのうちの最上位のカードの上面に当接して前記搬送ローラに向けて前記最上位のカードを送り出す取出ローラと、前記最上位のカードの上面に当接して前記最上位のカードを支持する支持部材とを備え、
    前記取出ローラは、回転中心に対して所定の角度範囲で形成される大径部と、前記大径部よりも半径の小さな小径部とを備え、
    前記大径部の半径は、前記支持部材で支持される前記最上位のカードの上面に前記大径部が接触可能な大きさであり、
    前記小径部の半径は、前記支持部材で支持される前記最上位のカードの上面に前記小径部が接触できない大きさであることを特徴とする請求項1または2記載のカード搬出搬入装置。
  4. 3個の前記支持部材を備え、前記最上位のカードを3点で支持することを特徴とする請求項3記載のカード搬出搬入装置。
  5. 前記支持部材は、前記最上位のカードの上面に当接して回転する支持ローラであることを特徴とする請求項3または4記載のカード搬出搬入装置。
  6. 前記取出ローラは、前記搬送ローラと前記対向ローラとの間に挟まれた搬入時の前記カードが前記搬送ローラと前記対向ローラとの間から抜けるタイミングで、前記カードの搬入方向における前記カードの略中心位置に前記大径部が接触を開始するように回転することを特徴とする請求項3から5いずれかに記載のカード搬出搬入装置。
  7. 請求項1から6いずれかに記載のカード搬出搬入装置と、前記カード搬出搬入装置の下方に配置される前記カード収納部を有し前記カード収納部内の前記カードを昇降させるカード昇降装置とを備えることを特徴とするカード発行回収装置。
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