JP4701813B2 - カード処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、カード処理装置に関し、特に、積層したカードを一枚ずつ繰出す繰出し手段を備えたカード処理装置に関する。
従来より、カード集積部等に積層したカードを一枚ずつ繰出す繰出し手段を備えたカード処理装置が知られている。
この繰出し手段には、ローラの回転でカードを繰出すタイプと、往復移動する爪でカードを繰出すタイプがあるが、ローラでカードを繰出すタイプは、汚れや経年劣化によりローラ表面の摩擦係数が変化して、安定したカードの繰出しが行えなくなるといった問題がある。
一方、爪でカードを繰出すタイプでは、摩擦係数の変化等の問題はないものの、カードの湾曲変形等で、カードが爪に係合せずに、安定してカード繰出しできないおそれがあった。
この問題に対して、例えば、下記特許文献1では、カードの中心と両端にそれぞれ係合する位置に爪を設け、カードが上側に湾曲した場合でも下側に湾曲した場合でもこれらの爪のいずれかがカードに係合するようにして、安定してカードの繰出しを行うものが提案されている。
実開平5−87659号公報
ところで、近年は、ICカード等の普及によりカードの再利用(リサイクル)が促進されつつある。
しかしながら、このようにカードのリサイクルが進むと、繰出し回数も極めて増加し、例えば一枚のカードが1000回以上の多数回繰出される場合が生じ、カードの外表面、特に爪が係合する部分である端部(エッジ)にカード傷みが生じるおそれがある。
こうして、カードの端部(エッジ)にカード傷みが生じると、カードの繰出しの際、カードの端部(エッジ)に爪が十分に係合せず、空振りして、繰出しが困難になるといった問題が生じる。
前述の特許文献1のように爪を複数設けたとしても、結局、その係合する端部(エッジ)には、カード傷みが生じ、カードの繰出しが困難になるため、この問題を対策することはできない。
そこで、本発明は、積層したカードを一枚ずつ繰出す繰出し手段を備えたカード処理装置において、カードの端部(エッジ)に、カード傷みが生じた場合でも、確実に繰出しを行うことができるカード処理装置を提供することを目的とする。
この発明のカード処理装置は、カード集積部内に積層したカードを一枚ずつ繰出すカード繰出し手段を備えたカード処理装置であって、前記カード繰出し手段は、前記カード集積部の積層端側より繰出されるカードの繰出し方向後方端部に対し、その後方側から係合する爪部を備えた係合アームと、前記係合アームを搭載して前記カード繰出し方向に往復運動するスライダーと、前記スライダーにカード繰出し方向の駆動力を伝達することにより前記係合アームをカード繰出し方向に移動させる移動手段とを備え、前記係合アームを、カード繰出し方向と直交するカード幅方向に複数個並設し、該並設された複数個の前記係合アームの各爪部の並び位置をカード繰出し方向にずらして配置するとともに、該係合アームの前端側を、前記スライダーのカード幅方向に固定された支持シャフトに回動自由に軸支させ、該支持シャフトを回動中心として該係合アームの後端側に位置する爪部をカード積層方向に揺動自在に支持して構成したものである。
上記構成によれば、複数個の爪部の並び位置を繰出し方向にずらしたことで、一回のカード繰出し過程で、カード傷みにより、カードの端部の所定箇所に爪部が係合しなくても、カード幅方向に並設され、繰出し方向にずれた他の爪部が係合することになる。
このため、カードの端部の所定箇所にカード傷みが生じていた場合でも、他のカード傷みが生じていない箇所に、爪部が係合してカードの繰出しを行うことができる。
なお、上記カード幅方向とは、カードの長手方向、短手方向、何れも含む概念である。
また、上記複数個の爪部の位置の繰出し方向の「ずらし」方は、カード幅方向で一方側に傾斜させてもよいし、ランダムにしてもよい。また、カード幅方向中心を最もカード側に近接させて両端を離間させることでカードに対して略逆V字形状にずらすようにしてもよい。
さらに、カードの積層方向についても、上下方向でも、水平方向でもよく、繰出すカードについても、最下位置のみならず、最上位置や、最左端位置、最右端位置等のカードであってもよい。
また、繰出し方向に爪部がずれていることで、カードが新しい場合には、カード側に最も近接する爪部のみと係合してカードが繰出されるので、繰出し方向にずれて係合していない爪部の位置ではカード傷みが発生しない。このため、カードが古くなった場合でも、他の爪部が確実にカードに係合することになり、カード繰出しを確実に行うことができる。
この発明の一実施態様においては、前記複数個の爪部を、それぞれ独立した付勢手段でカードに接する方向に付勢したものである。
上記構成によれば、独立した付勢手段が、各々の爪部をカードに接する方向に付勢するため、各爪部は、独立してカードに圧着すると共に、独立して沈み込むことになる。
このため、カード繰出し時に、カード端部に係合しなかった爪部が、独立して沈み込むため、この爪部が、カードを積層方向に押し上げるおそれがなくなる。
よって、係合しなかった爪部が、繰出しのカードに対して悪影響を与えることがなくなり、安定してカードの繰出しを行うことができる。
なお、この付勢手段は、爪部に付勢力を与えるものであれば、コイルバネ、フック状バネ、弾性ゴム、弾性樹脂等々、特に限定されるものではない。
この発明の一実施態様においては、前記複数個の爪部の間に、隙間を形成したものである。
上記構成によれば、爪部の間に隙間を形成することで、各爪部が独立して沈み込む際、隣接する爪部に接触することなく、隣接する爪部同士が互いに干渉しあうおそれをなくすことができる。
よって、各々の爪部が独立して確実に出没することになるため、より安定してカードの繰出しを行うことができる。
また、隙間があることで、隣接する爪部によるカード側のカード傷みの影響(具体的には、爪部の幅よりも幅広となるカード傷みにより、引っ掛かりがあまくなり空振りとなる)が少なくなり、より確実にカード繰出しを行うことができる。
この発明の一実施態様においては、前記カード幅方向に並設された複数個の係合アームの各爪部の並び位置を、カード幅方向長さの中間位置を基準として左右対称に配置したものである。
上記構成によれば、爪部の並び位置、カード繰出し方向にずらしてカード幅方向に左右対称に配置したことで、所定の爪部がカードに係合した場合も、その爪部が係合せずに他の爪部がカードに係合した場合でも、常に爪部がカード幅方向長さの中間位置(以下カード幅方向中心と称す)に対して対称に係合することになる。
このため、カード繰出しの際には、カードが傾斜することなく、安定してカードを繰出すことができる。
よって、カード繰出し時に、カードのつまり(ジャム)が生じるおそれがなくなり、さらに安定して、カードの繰出しを行うことができる。
この発明の一実施態様においては、前記複数個の爪部のうちカード幅方向中心の爪部を、カードから最も離間した位置に配置し、カード幅方向両端の爪部を、カードに最も近接した位置に配置したものである。
上記構成によれば、カード繰出しの際、通常時には、カード幅方向の両側端位置で爪部が係合し、カード傷みがある例外的な場合のみにカード幅方向中心で爪部が係合することになる。
このため、カード幅方向の両端部にカード傷みがない通常の場合には、カード幅方向の両端部を両持ち状態で安定的に繰出すことができ、カード傷みがある例外的な場合のみカード幅方向中心で繰出すことになる。
よって、カード幅方向の端位置での安定的な繰出しを、多くすることができ、カード繰出しの際の安定性をさらに高めることができる。
この発明によれば、カードの端部の所定箇所にカード傷みが生じていた場合でも、他のカード傷みが生じていない箇所に、爪部が係合してカードの繰出しを行うことができる。
したがって、積層したカードを一枚ずつ繰出す繰出し手段を備えたカード処理装置において、カードの端部にカード傷が生じた場合でも、確実に繰出しを行うことができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本発明の実施形態に係るカード処理装置たるカード発行機1の全体側面図、図2はカード繰出し時におけるカード発行機1の全体側面図、図3はカード繰出し機構部の平面図、図4はカード発行機1のシステムブロック図である。
このカード発行機1は、図1に示すように、略立方形状のフレーム2内に、複数のカードを積層状態で収納するカードカセット3と、カードカセット3の下方でカードを一枚ずつ繰出すカード繰出し機構部4と、カードカセット3の繰出し方向前方側(図面左側)でカードに対して情報の読み書きを行うカード処理機構部5とを備えている。
前述のカードカセット3は、上側で水平方向に延びるカセット天板31と、下側で水平方向に延びるカセット底板32と、繰出し方向後方側(図面右側)で垂直方向に延びて回転ヒンジ33を介してカセット天板31と連結された扉34と、繰出し方向前方側(図面左側)で垂直方向に延びるゲート35を備え、このゲート35とカセット底板32との間で、カード一枚の厚み(約0.5mm)より若干大きな隙間(カード繰出し口36)を設定している。
そして、このカードカセット3内には、多数のカード100を長手方向を繰出し方向に向けた状態で、上下方向に整列して積層している。このカード100は、ICチップを埋設した厚さ約0.5mmのプラスチック製の非接触型のICカードであり、情報の読み書きを繰り返しできるリサイクル可能なカードである。
この積層したカード100の上方には、所定の重量を有する矩形形状のオモリ37を載置することで、積層したカード100の浮き上がりを防止している。
前述のカード繰出し機構部4は、カード繰出し用の駆動力を発生する繰出しモータ41と、この繰出しモータ41の回転を繰出し方向の往復運動に変換するリンク部42と、このリンク部の動きにより往復運動するスライダー部43とを備える。
繰出しモータ41は、スライダー部43の下方に設置され、作動信号を受けた際に出力軸41aを回転させることで、リンク部42を駆動するように構成している。
リンク部42は、繰出しモータ41の出力軸41aに連結されてこの出力軸41a廻りに回転する第一レバー42aと、下端がフレーム1に軸支され上端がスライダー部43に連係される第二レバー42bとを備え、この第一レバー42aと第二レバー42bとを、第二レバー42bの長孔44に第一レバー42aの外端ピン45を係合させることで連係している。
スライダー部43は、カード繰出し方向(図1〜図3で示す方向)に平行に延びる二本のスライダー案内シャフト46,46と、このスライダー案内シャフト46,46の前端と後端を、それぞれカード繰出し方向と直交するカード幅方向(図3に示す方向)に延びて固定する二本の固定金具47,47と、スライダー案内シャフト46,46に対して嵌合してカード繰出し方向にスライド自在となったスライダー48とを備える。
このうち、スライダー48には、その側面にカード幅方向に延びる連結ピン49を設け、この連結ピン49を前述の第二レバー42bの長孔44に係合している。
このように構成することで、図2に示すように、カード繰出し機構部4は、繰出しモータ41が回転することで、第一レバー42aが回転し、その第一レバー42aの回転で第二レバー42bが繰出し方向に揺動し、その揺動する第二レバー42bの動きにより、スライダー48がカード繰出し方向を前後に往復運動するようになっている。
スライダー48の上面、すなわち、カード100側には、図3に示すように、カード100のエッジ101に係合する係合アーム61,62,63,64,65,66をカード幅方向に複数設けている。
この係合アーム61〜66は、スライダー48の上面に固定されたカード幅方向に延びる支持シャフト67に、その前端が軸支されており、その支持シャフト67を中心として、上下方向に揺動自在(出没自在)となるように構成している。
また、この係合アーム61〜66とスライダー48との間には、それぞれコイルバネ69…を独立に介装して、係合アーム61〜66を、上方、すなわちカード100に接する方向に付勢している。
各係合アーム61〜66の後端には、0.5mm程上方に突出する突出段部61a〜66aを形成し、その前端面(繰出し方向前方側面)をカードのエッジ(繰出し方向後方端部)に係合する爪61b〜66bとして構成している。
この爪61b〜66bの位置は、図3に示すように、カード幅方向中心の爪61b,62bを最もカード100から離間した後方位置に設定して、カード両端の爪65b,66bを最もカード100に近接した前方位置に設定することで、これらの爪61b〜66bが、カード幅方向中心を基準として左右対称となるように設定している。すなわち、各爪61b〜66bが、カード100に対して略V字形状にずれて位置するように設定しているのである(それぞれのズレ量は、例えば2mm程度)。
また、各爪61b〜66bは、所定の幅W(例えば5mm程度)を有し、カード100のエッジ101に係合した際に、エッジ101にできるだけ傷をつけにくい幅としている。この幅が小さすぎると、カード100のエッジ101に傷が付きやすくなる。
さらに、各係合アーム61〜66の間には、所定の隙間S(例えば2mm程度)を設けている。これにより、隣り合う係合アーム61〜66同士が、相互の出没動作に対して、互いに影響を与えないようにしている。
また、図3に示すように、カセット底板32の繰出し方向後方側には、大きな切欠き32aを設けている。この切欠き32aにより、係合アーム61〜66が繰出し方向側に移動する際のカセット底板32との干渉を防いでいる。なお、係合アーム61〜66の上面(段部を除く)とカセット底板32との上面とは、面一致するように設定し、これらの面で最下位置のカード100を支持するように構成している。
前述のカード処理機構部5は、繰出されたカード100をカード放出口51まで搬送する駆動力を発生する搬送モータ52と、この搬送モータ52によって駆動されて繰出されたカード100を搬送する搬送部53と、搬送部53の中央に設置され繰出されたカードに情報を書き込み又は読み込みを行うヘッド部54とを備える。
搬送モータ52は、搬送部53の上方に設置され、作動信号を受けた際に、出力軸52aを回転させることで搬送部53を駆動するように構成している。
搬送部53は、搬送モータ52の出力軸に巻き掛けられた第一ベルト55と、第一ベルト55の回転を受けて従動する第二ベルト56を備え、各ベルト55,56は、それぞれに設けたプーリ57,57,58,58でその回転位置を規定している。そして、これらのベルト55,56の間でカード100を挟持して、カード放出口51まで搬送するように構成している。
ヘッド部54は、第二ベルト56側、すなわち、カード100の搬送路59の下側に設置され、搬送されるカード100に対して非接触で情報の読み書きを行う、いわゆる非接触式ICカードR/Wヘッドで構成している。
なお、この他、第二レバー42bの位置を検出してカード繰出し機構部4の作動状態を検出するレバー検知センサ71と、カード100の繰出し状態を検出する繰出し検知センサ72,72と、カード100の放出状態を検出する放出検知センサ73,73とを、それぞれ対応する位置に設置している。
この実施形態のカード発行機1は、図4に示すシステムブロックで制御を行う。
中央に設置した演算処理装置たるCPU80には、所定のプログラムを格納したメモリ81を結合し、入力手段として、繰出し検知センサ72、放出検知センサ73、レバー検知センサ71を結合し、さらに出力手段として、搬送用モータ52、繰出しモータ41、ヘッド部54を、それぞれ結合している。
そして、このシステムブロックが図示しない所定の制御フローで制御されることで、カード繰出しとカード処理(情報の読み書き処理)とを行うことになる。
本実施形態では、前述のように係合アーム61〜66の各爪61b〜66bの位置を、カード100に対して略V字形状に位置するように設定しているため、リサイクルされ、繰出しが1000回以上行われるようなカードであっても、確実に安定して繰出すことができる。
このカード繰出しの作用について、図5〜図7の詳細図で説明する。
図5、図6はカードのエッジに対して係合アームの爪が係合する際の平面図と側面図、図7はカードのエッジの所定箇所にカード傷みが生じ、爪が係合しなかった場合の側面図である。なお、前述した構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
カードが繰出される場合には、係合アーム61〜66の爪61b〜66bの内、通常、両側端に位置する第一の爪65b,66bが、カード100のエッジ101の両側部に係合する。この係合によって、カード100は、両持ち状態で繰出されることになり、傾斜することなく安定して繰出されることになる。
もっとも、この両側部に第一の爪65b,66bが常に係合することで、カード100のリサイクルによって何度も同じ箇所に爪65b,66bが係合することになり、カード100の両側部に、図5及び図6に示すようにカード傷みXが生じる。
このように、カード傷みXが生じると、第一の爪65b,66bが十分にカード100のエッジ101に係合しなくなり、カード繰出しが空振りとなる。
そこで、この場合には、カード幅方向中心側の後方に位置する第二の爪63b,64bが、カード100のエッジ101を係合することで空振りを防いでいる。すなわち、図7に示すように、第一の爪65b,66bが空振りとなるものの、第二の爪63b,64bがエッジ101の他の箇所に係合するのである。
よって、第一の爪65b,66bが空振りとなった場合でも、第二の爪63b,64bがカード100のエッジ101に係合するため、スライダー48の一回の繰出し過程で、必ずカード100のエッジ101が係合して、安定したカードの繰出しを行うことができる。
なお、第二の爪63b,64bのカード幅方向中心側の後方には、第三の爪61b,62bを設定している。このため、第二の爪63b,64bがカード傷み等でカード100のエッジ101に係合しない場合でも、さらに第三の爪61b,62bが確実にカード100のエッジ101に係合して、より確実にカードの繰出しを行うことができる。
このように、本実施形態では、複数の爪61b〜66bの位置を、繰出し方向でずらしていることで、第一の爪65b,66bが係合しなくても、中心側の部分で第二の爪63b,64b、又は第三の爪61b,62bが係合することになる。
このため、カードのエッジの両側部にカード傷みXが生じていた場合でも、カード幅方向中心側で、第二の爪63b,64bや第三の爪61b,62bが係合して、カードの繰出しを行うことができる。
したがって、カード発行機1において、カードのエッジにカード傷みXが生じた場合でも、確実に繰出しを行うことができる。
また、この実施形態では、前述のように爪61b〜66bを設けた係合アーム61〜66を、それぞれ独立したコイルバネ69…で、カード100側、すなわち上方側に付勢している。
これにより、各係合アーム61〜66は、独立してカード100に圧着し、爪61b〜66bがカード100のエッジ101に係合しなかった場合には、それぞれ独立してカード100の下側に沈み込むことになる。
このため、カード繰出し時には、係合しなかった係合アーム61〜66が独立して沈み込むため、この係合アーム61〜66の爪61b〜66b(突出段部61a〜66a)がカード100を上方に押し上げるおそれがなくなる。
よって、係合しなかった爪61b〜66bが、繰出すカード100に対して悪影響を与えることはなく、安定してカード繰出しを行うことができる。
なお、コイルバネ69…以外にも、係合アーム61〜66と支持シャフト67との間に、スプリング部材等を設けることで、係合アーム61〜66を上方側に付勢するように構成してもよい。
また、この実施形態では、各係合アーム61〜66の間に、所定の隙間Sを形成しているため、各係合アーム61〜66が独立して沈み込む際、隣接する係合アーム61〜66に接触することなく、隣接する係合アーム61〜66が互いに干渉し合うおそれがない。
よって、各々の係合アーム61〜66が独立して確実に出没することになるため、より安定してカード繰出しを行うことができる。
また、この実施形態では、複数の爪61b〜66bを、カード幅方向中心を中心として左右対称に配置しているため、第一の爪65b,66bがカードに係合した場合も、第二の爪63b,64b、又は第三の爪61b,62bが係合した場合でも、常に爪61b〜66bがカード100の中心に対して対称に係合することになる。
このため、カード繰出しの際に、カード100が傾斜することなく、安定してカード100を繰出すことができる。
よって、カード100のつまり(ジャム)が生じるおそれがなくなり、さらに安定して、カード繰出しを行うことができる。
また、この実施形態では、各爪61b〜66bの位置を、カードに対して略V字形状に位置するように設定しているため、カード繰出しの際、通常時には、カード100の両側部で第一の爪65b,66bが係合し、カード傷みXがある例外的な場合のみにカード幅方向中心側で第二の爪63b,64bや第三の爪61b,62bが係合することになる。
このため、カード100の両側部にカード傷みXがない通常の場合(比較的新しいカードの場合)には、カード100の両側部を両持ち状態で安定的に繰出すことができ、カード傷みXがある例外的な場合(リサイクルされて劣化したカードの場合)には、カード100の中心で繰出すことになる。
よって、カード100の両側部での安定的な繰出しを、より多く行うことができ、カード繰出しの際の安定性をさらに高めることができる。
なお、本実施形態では、係合アーム61〜66を6つで構成しているが、カード100に対して各爪が略V字形状に位置するものであれば、3〜5つで構成しても、7つ以上で構成しても、同様の効果を得ることができる。
また、各爪の位置も、繰出し方向で「ずれて」いれば、一回の繰出し過程で、何れかの爪がカードのエッジに係合することになるため、カード幅方向で一方向に傾斜してもよいし、カード幅方向にランダムにずらしてもよい。また、カード100に対して略逆V字形状にずらしてもよい。
さらに、カード100の積層方向についても、上下方向のみならず水平方向でもよく、繰出し対象のカード100についても、最下位置のみならず、最上位置、最左端位置、最右端位置、何れのカードであってもよい。
加えて、カード100の繰出し方向も、この実施形態のように長手方向のみならず、短手方向であってもよい。
以上、この発明の構成と、前述の実施形態との対応において、
この発明のカード集積部は、実施形態のカードカセット3に対応し、
以下、同様に、
カード繰出し手段は、カード繰出し機構部4に対応し、
カードの端部は、カードのエッジ101に対応し、
爪部は、係合アーム61〜66及び爪61b〜66bに対応し、
移動手段は、繰出しモータ41、リンク部42、スライダー部43に対応し、
付勢手段は、コイルバネ69…に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆるカード処理装置に適用する実施形態を含むものである。
本発明の実施形態に係るカード発行機の全体側面図。 カード繰出し時におけるカード発行機の全体側面図。 カードカセット側から見たカード繰出し機構部の平面図。 カード発行機のシステムブロック図。 カードのエッジに対して係合アームの爪が係合する際の平面図。 カードのエッジに対して係合アームの爪が係合する際の側面図。 エッジにカード傷みが生じて爪が係合しなかった場合の側面図。
1…カード発行機
3…カードカセット(カード集積部)
4…カード繰出し機構部(カード繰出し手段)
41…繰出しモータ(移動手段)
42…リンク部(移動手段)
43…スライダー部(移動手段)
69…コイルバネ(付勢手段)
61,62,63,64,65,66…係合アーム(爪部)
61b,62b,63b,64b,65b,66b…爪(爪部)
S…隙間

Claims (5)

  1. カード集積部内に積層したカードを一枚ずつ繰出すカード繰出し手段を備えたカード処理装置であって、
    前記カード繰出し手段は、
    前記カード集積部の積層端側より繰出されるカードの繰出し方向後方端部に対し、その後方側から係合する爪部を備えた係合アームと、
    前記係合アームを搭載して前記カード繰出し方向に往復運動するスライダーと、
    前記スライダーにカード繰出し方向の駆動力を伝達することにより前記係合アームをカード繰出し方向に移動させる移動手段とを備え、
    前記係合アームを、カード繰出し方向と直交するカード幅方向に複数個並設し、該並設された複数個の前記係合アームの各爪部の並び位置をカード繰出し方向にずらして配置するとともに、該係合アームの前端側を、前記スライダーのカード幅方向に固定された支持シャフトに回動自由に軸支させ、該支持シャフトを回動中心として該係合アームの後端側に位置する爪部をカード積層方向に揺動自在に支持して構成した
    カード処理装置。
  2. 前記複数個の爪部を、それぞれ独立した付勢手段によってカードに接する方向に付勢した
    請求項1記載のカード処理装置。
  3. 前記複数個の爪部の間に、隙間を形成した
    請求項2記載のカード処理装置。
  4. 前記カード幅方向に並設された複数個の係合アームの各爪部の並び位置を、カード幅方向長さの中間位置を基準として左右対称に配置した
    請求項1〜3の何れか1項に記載のカード処理装置。
  5. 前記複数個の爪部のうちカード幅方向中心の爪部を、カードから最も離間した位置に配置し、
    カード幅方向両端の爪部を、カードに最も近接した位置に配置した
    請求項4記載のカード処理装置。
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JP2004189470A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Nidec Copal Corp カード供給装置
JP2005050370A (ja) * 2002-12-27 2005-02-24 Mars Engineering Corp カード処理装置および台間機

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