JP5245984B2 - 撮像素子、読み出し信号の変換方法およびカメラ - Google Patents

撮像素子、読み出し信号の変換方法およびカメラ Download PDF

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Description

本発明は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子、読み出し信号の変換方法およびカメラに関するものである。
CMOSイメージセンサ等では、画素回路から読み出されたアナログ信号がデジタル信号に変換(A/D変換)される(たとえば特許文献1)。A/D変換は、カラム処理回路内部のADC回路で行われることが多い。
ADC回路は、電圧比較器などによって、DAC回路にて生成されるランプ波形の参照電圧と画素回路から読み出したアナログ信号の電圧との大小を比較することにより、A/D変換を行う。カラム処理回路は、DAC回路と数千本も配線によって接続されている。
このため、多画素化に伴い、カラム処理回路のレイアウト面積が増大するという問題がある。
これに加え、多画素化に伴って、DAC回路により多くの電流を流し、DAC回路の駆動能力を上げる必要がある。この場合、配線が複雑なために、DAC回路やカラム処理回路の負荷が大きくなるという問題がある。
このような問題を解決する一つの方法として、電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator、以下「VCO」)を使用してA/D変換を行うADC回路が開示されている(たとえば特許文献2)。
VCOを使用するADC回路では、電圧比較器を使用しないため、配線パターンが簡潔になり、上述した問題を解決することができる。
特開2006−303752号公報 特開2006−270293号公報
しかしながら、VCOは、温度や電源電圧、あるいは製造プロセスによって、性能にばらつきがある。このようなばらつきは、P相にてA/D変換を行う際に、カウンタによるカウント値の変動を引き起こす。
このため、VCOの発振周波数が安定した後、カウントを行わなければならず、A/D変換に要する時間が長くなる問題がある。
VCOを使用するADC回路は、VCOが発振する周波数のクロック信号をカウントすることによってA/D変換を行うため、発振周波数を低くする必要がある。
このため、VCOを構成する遅延素子のCR時定数が大きくなる上、カラム処理回路のレイアウト面積が大きくなる問題がある。
本発明は、VCOの性能に左右されず、高速にA/D変換を実行できるだけでなく、カラム処理回路のレイアウト面積を縮小させることができる撮像素子、読み出し信号の変換方法およびカメラを提供することにある。
本発明の撮像素子は、入射光をその光量に応じた電気信号に変換する画素部と、第1の期間および第2の期間に、上記画素部から読み出し信号を読み出す読み出し部とを有し、上記読み出し部は、上記読み出し信号電圧に応じた周波数のクロック信号を生成するクロック信号生成部と、上記クロック信号生成部によって生成された上記クロック信号をカウントする第1のカウンタ部と、上記第1のカウンタの出力クロック信号をカウントする第2のカウンタ部と、上記第1の期間には、上記第1および上記第2のカウンタ部のカウント開始前に上記読み出し信号電圧を一定に校正し、上記第1の期間における上記第1および上記第2のカウンタ部のカウント開始後および上記第2の期間には、上記読み出し信号電圧の校正を停止する第1の校正部と、上記第1のカウンタ部の上記出力クロック信号の周波数を当該周波数よりも高い周波数に校正する第2の校正部とを有する。
本発明の読み出し信号の変換方法は、第1の期間に、画素部から読み出し信号を読み出す第1のステップと、上記第1のステップにおいて読み出した上記読み出し信号電圧を一定に校正する第2のステップと、上記第2のステップにおける上記読み出し信号電圧の校正を停止する第3のステップと、上記第3のステップにおいて校正した上記読み出し信号電圧に応じた周波数のクロック信号を生成する第4のステップと、上記第4のステップにおいて生成した上記クロック信号をカウントする第5のステップと、上記第5のステップにおける出力クロック信号の周波数を当該周波数よりも高い周波数に校正する第6のステップと、上記第6のステップにおいて校正した上記出力クロック信号をカウントする第7のステップと、第2の期間に、上記画素部から読み出し信号を読み出す第8のステップと、上記第8のステップにおいて読み出した上記読み出し信号電圧に応じた周波数のクロック信号を生成する第9のステップと、上記第9のステップにおいて生成した上記クロック信号をカウントする第10のステップと、上記第10のステップにおける出力クロック信号の周波数を当該周波数よりも高い周波数に校正する第11のステップと、上記第11のステップにおいて校正した上記出力クロック信号をカウントする第12のステップとを有する。
本発明のカメラは、撮像素子と、上記撮像素子の画素領域に入射光を導く光学系と、上記撮像素子が出力した出力信号を処理する信号処理部とを有し、上記撮像素子は、入射光をその光量に応じた電気信号に変換する画素部と、第1の期間および第2の期間に、上記画素部から読み出し信号を読み出す読み出し部とを有し、上記読み出し部は、上記読み出し信号電圧に応じた周波数のクロック信号を生成するクロック信号生成部と、上記クロック信号生成部によって生成された上記クロック信号をカウントする第1のカウンタ部と、上記第1のカウンタの上記出力クロック信号をカウントする第2のカウンタ部と、上記第1の期間には、上記第1および上記第2のカウンタ部のカウント開始前に上記読み出し信号電圧を一定に校正し、上記第1の期間における上記第1および上記第2のカウンタ部のカウント開始後および上記第2の期間には、上記読み出し信号電圧の校正を停止する第1の校正部と、上記第1のカウンタ部の上記出力クロック信号の周波数を当該周波数よりも高い周波数に校正する第2の校正部とを有する。
本発明によれば、第1の期間に、読み出し部は、画素部から読み出し信号を読み出す。
そして、第1の校正部は、読み出し信号の電圧を一定に校正し、その後電圧の校正を停止する。
そして、クロック信号生成部は、第1の校正部によって一定に校正された読み出し信号電圧に応じた周波数のクロック信号を生成する。
そして、第1のカウンタは、クロック信号生成部からクロック信号が入力されると、このクロック信号をカウントする。
そして、第2の校正部は、第1のカウンタの出力クロック信号の周波数をこの周波数よりも高い周波数に校正する。
そして、第2のカウンタは、第2の校正部によって校正された第1のカウンタの出力クロック信号をカウントする。
第2の期間に、読み出し部は、画素部から読み出し信号を読み出す。
そして、クロック信号生成部は、読み出し信号電圧に応じた周波数のクロック信号を生成する。
そして、第1のカウンタは、クロック信号生成部からクロック信号が入力されると、このクロック信号をカウントする。
そして、第2の校正部は、第1のカウンタの出力クロック信号の周波数をこの周波数よりも高い周波数に校正する。
そして、第2のカウンタは、第2の校正部によって校正された第1のカウンタの出力クロック信号をカウントする。
本発明によれば、VCOの性能に左右されず、高速にA/D変換を実行できるだけでなく、カラム処理回路のレイアウト面積を縮小させることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成例を示す概略ブロック図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る画素回路の構成例を示す等価回路図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係るカラム処理回路の構成例を示す概略ブロック図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係るADC回路の構成例を示す概略ブロック図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係るVCOの構成例を示す等価回路図である。 図6は、本発明の第1実施形態に係るVCOの入力電圧−出力周波数の関係を示す一例の図である。 図7(A)〜(C)は、本発明の第1実施形態に係るPLL回路(A)およびPLL回路(B)の動作例を説明するための図である。 図8(A)〜(C)は、本発明の第1実施形態に係る画素回路の動作例を示すタイミングチャートである。 図9(A)〜(J)は、本発明の第1実施形態に係るカラム処理回路の動作例を示すタイミングチャートである。 図10は、本発明の第2実施形態に係るカラム処理回路の構成例を示す概略ブロック図である。 図11(A)〜(H)は、本発明の第2実施形態に係るカラム処理回路の動作例を示すタイミングチャートである。 図12(A)、(B)は、本発明の第1実施形態に係るAD変換に要する時間と第2実施形態に係るAD変換に要する時間との比較例を示す概念図である。 図13は、本発明の第3実施形態に係るカラム処理回路の構成例を示す概略ブロック図である。 図14(A)〜(C)は、本発明の第3実施形態に係るカラム処理回路の動作例を示すタイミングチャートである。 図15(A)〜(D)は、本発明の第3実施形態に係るカラム処理回路の動作例を示すタイミングチャートである。 図16は、本発明の第4実施形態に係るカメラの構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。なお、説明は以下の順番で行う。
1.第1実施形態(第1の校正部および第2の校正部を有する場合)
2.第2実施形態(第1の校正部のみを有する場合)
3.第3実施形態(第1の校正部の変形例)
4.第4実施形態(カメラ)
〈1.第1実施形態〉
[CMOSイメージセンサ1の構成例]
図1は、本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成例を示す概略ブロック図である。
図1には、CMOSイメージセンサ1の主要部が図示されている。
図1に図示する撮像素子としてのCMOSイメージセンサ1は、画素部10、複数の画素回路11、行選択回路12、行駆動回路13、カラム処理回路14、水平走査回路15、制御回路16、およびデジタル信号処理回路(以下「DPU」)17を有する。
画素部10は、入射光を受光する画素領域である。画素部10には、m(行方向)×n(列方向)個の画素回路11がマトリクス状に配列されている。
各々の画素回路11は、一例として、ベイヤー型に配列されている。各画素回路11には、Gr(緑)、R(赤)、B(青)、およびGb(緑)の何れかのカラーフィルタが被され、各色のカラーフィルタに対応した色を検知する。
このとき、画素回路11は、光電変換によって入射光を電荷(電子)に変換し、この電荷を電圧信号(本発明の読み出し信号)として垂直信号線LVSL(n)上のノードND1に出力する。
行選択回路12は、制御回路16から入力された行選択信号に基づいて、m行目の画素回路11を選択する。
行駆動回路13は、行駆動回路13から入力された行選択信号、および制御回路16から入力された基準クロックCKに基づいて、m行目の画素回路11を駆動する。
カラム処理回路(本発明の読み出し部)14は、ADC回路141を垂直列(カラム)ごとに有する。ADC回路141の個数は、列方向の画素回路11の個数(n個)と同数である。
ADC回路141は、水平走査回路15の制御に基づいて、画素回路11から電圧信号を列毎に読み出す。この読み出された電圧信号は、アナログ信号であるため、ADC回路141は、相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling、以下「CDS」)処理を行う。これによって、アナログ信号がデジタル信号に変換(A/D変換)される。
水平走査回路15は、たとえば、シフトレジスタ等によって構成されている。水平走査回路15は、制御回路16から入力された基準クロックCKに基づいて、カラム処理回路14のADC回路141を列ごとに順次選択する。
制御回路16(本発明の指示部)は、制御信号発生回路(以下「SG」)161、およびSG161用のPLL(Phase Locked Loop)回路162を有する。
SG161は、PLL回路162の位相制御によって、種々の制御信号を生成する。制御信号には、後述する、制御信号SCTL(本発明の指示信号)やカウントイネーブル信号SCE(本発明のカウント開始信号、以下「CE信号SCE」)、基準クロックCK等が含まれる。
制御回路16は、基準クロックCKを行選択回路12、行駆動回路13、および水平走査回路15に出力する。制御回路16は、制御信号SCTLやCE信号SCE等をカラム処理回路14に出力する。
DPU17(本発明の演算部)は、P相でのカウント値と、D相でのカウント値との差分を求めることにより、画素部10から読み出した本来の画像データのデジタル値を取得する。
[画素回路11の回路構成例]
画素回路11の回路構成例を図2に関連付けて説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る画素回路の構成例を示す等価回路図である。
図2には、n行m列目の画素回路が図示されている。
図2に図示する画素回路11は、たとえばフォトダイオードで形成された光電変換素子111、転送トランジスタ112、リセットトランジスタ113、増幅トランジスタ114、および選択トランジスタ115を有する。
光電変換素子111は、アノード側が接地(GND)され、カソード側が転送トランジスタ112のソースに接続されている。光電変換素子111は、入射光をその光量に応じて電荷(電子)に光電変換し、その電荷を蓄積する。
図2に図示する各々のトランジスタには、nチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタが一例として採用されている。
転送トランジスタ112は、光電変換素子111が蓄積した電荷をフローティングディフュージョンFD(以下「FD」)に転送するために、光電変換素子111のカソード側とFDとの間に接続されている。転送トランジスタ112のゲートには、転送信号線LTRN(m)が接続されている。この転送信号線LTRN(m)の一端は、行駆動回路13に接続されている。
FDには、転送トランジスタ112のドレイン、リセットトランジスタ113のソース、および増幅トランジスタ114のゲートが接続されている。
リセットトランジスタ113は、FDの電位を電源電圧VDDにリセットするために、FDと電源電圧VDDとの間に接続されている。リセットトランジスタ113のゲートには、リセット信号線LRST(m)が接続されている。このリセット信号線LRST(m)の一端は、行駆動回路13に接続されている。
増幅トランジスタ114は、ドレインが電源電圧VDDに、ソースが選択トランジスタ115のドレインに接続されている。増幅トランジスタ114は、FDの電位を増幅する。
選択トランジスタ115は、増幅トランジスタ114と直列接続となるようにドレインが増幅トランジスタ114のソースに接続され、ソースが垂直信号線LVSL(n)に接続され、ゲートが選択信号線LSEL(m)に接続されている。この選択信号線LSEL(m)の一端は、行駆動回路13に接続されている。
垂直信号線LVSL(n)には、電流源18が接続されており、増幅トランジスタ114と電流源18とによって、ソースフォロワ回路が形成されている。垂直信号線LVSL(n)の一端には、カラム処理回路14が接続されている。
[カラム処理回路14の概略]
カラム処理回路14の概略を図3に関連付けて説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係るカラム処理回路の構成例を示す概略ブロック図である。
説明を明確にするため、図3には、カラム処理回路およびその周辺部の主要部のみが概略的に図示されている。
図3に図示するように、カラム処理回路14には、カラム(列)ごとにADC回路141が配列されている。
ADC回路141は、A/D変換の際にCDS処理を行うため、画素回路11から電圧信号SVSLを2回読み出す。
1回目には、ADC回路141は、リセットレベルでの電圧信号SVSLを読み出し、この電圧信号SVSLに対してA/D変換を行う。このときにA/D変換される期間はP相(本発明の第1の期間)と称される。リセットレベルとは、画素回路11のFDの電位が電源電圧VDDにリセットされたときのFDの電圧レベルをいう。
2回目には、ADC回路141は、光電変換素子111が蓄積した電荷を読み出し(画素の読み出し)、この電荷量に応じた電圧信号SVSLに対してA/D変換を行う。このときにA/D変換される期間はD相(本発明の第2の期間)と称される。
A/D変換の際に、ADC回路141は、ノードND1の電圧をその電圧に応じた周波数のクロック信号に変換し(V/F変換)、このクロック信号をカウントする。
高速なA/D変換を可能にするため、ADC回路141では、下位ビットのカウントと上位ビットのカウントとが個別のカウンタによって行われる。
なお、A/D変換の分解能がNビット(bit)の場合、LSB側の下位ビットがMビットであるものとすると、MSB(Most Significant Bit)側の上位ビットは(N−M)ビットである。
このようなA/D変換を行うため、各ADC回路141は、VCO1411aと、カウンタ(CNT)1412a、1412b、1412cとを有する。
VCO1411a(本発明のクロック信号生成部)は、V/F変換を行うために設けられ、電圧信号SVSLに基づいたクロック信号を生成する。
カウンタ1412a(本発明の第1のカウンタ部)は、例えば、Mビットのカウントが可能な2進カウンタである。カウンタ1412aは、分周器としても機能し、VCO1411aが出力したクロック信号の下位ビット分をカウントする。
カウンタ1412bは、例えば、(N−M)/2ビット分のカウントが可能な2(N−M)/2進カウンタである。カウンタ1412bは、分周器としても機能し、カウンタ1412aが出力したクロック信号の上位ビットの半分をカウントする。
カウンタ1412c(本発明の第2のカウンタ部)は、例えば、上位(N−M)/2ビット分のカウントが可能な2(N−M)/2進カウンタである。カウンタ1412cは、カウンタ1412bが出力したクロック信号の上位ビットの半分をカウントする。
そして、カウンタ1412a〜1412cは、制御回路16からハイレベルのCE信号SCEが入力されると、入力されたクロック信号のカウントを行い、各カウント値をDPU17に出力する。
なお、カウンタ1412a〜1412cは、カウント値を0にリセットするリセット機能も各々有する。
ところで、VCO1411aは、電圧信号SVSLに基づいたクロック信号を生成する。
しかしながら、VCO1411aは、温度、電源電圧、トランジスタ等の周波数特性等に左右されやすく、VCO1411aの入力電圧が一定であっても、その発振周波数が不安定になる場合がある。
その結果、カウンタ1412aによるカウント値にばらつきが生じやすくなる。精度よく安定したカウントを行うためには、VCO1411aの入力電圧だけではなく、その発振周波数も一定であることが望ましい。
そこで、VCO1411aの発振周波数を一定に校正するためのPLL回路(A)(本発明の(第1の)位相同期ループ)が形成されている。
ただし、PLL回路(A)は、P相においてカウントが開始される前(後述する校正期間)に形成される。
PLL回路(A)は、このクロック信号の位相と、信号線L1に供給された所定周波数の参照クロック信号CKrefとの位相差が減少するように動作する。この位相差が無くなると(ロック状態)、VCO1411aが出力したクロック信号が参照クロック信号CKrefに同期し、VCO1411aの出力が一定に校正される。
このように、P相においてPLL回路(A)が形成されると、VCO1411aの発振周波数が安定するため、精度よく安定したカウントが可能となる。
上位ビットのカウントを高速に行うため、VCO1411b(本発明の第2の電圧制御発振器)およびカウンタ1412b等によってPLL回路(B)(本発明の第2の位相同期ループ)が形成されている。
PLL回路(B)は、カウンタ1412aが出力したクロック信号を基準信号とし、この基準信号とカウンタ1412bの出力信号とを同期させることにより、この基準信号の周波数を所望する逓倍率で逓倍させる。
PLL回路(B)がロック状態になると、カウンタ1412cは、周波数が逓倍されたカウンタ1412bの出力信号を基にカウントを行う。
その結果、カウンタ1412cによって行われる、MSB側の上位(N−M)/2ビット分のカウントを高速に行うことができる。
[ADC回路141の構成例]
ADC回路141の構成例を図4に関連づけて説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係るADC回路の構成例を示す概略ブロック図である。
図4には、n列目のADC回路141が図示されている。
図4に図示するように、ADC回路141は、VCO1411a、1411b、カウンタ(CNT)1412a〜1412c、位相比較器(PC)1413a、1413b、チャージポンプ(CHP)1414a、1414b、および、ローパスフィルタ(LPF)1415a、1415bを有する。更に、各ADC回路141は、キャパシタCa、およびクランプスイッチSWを有する。
[PLL回路(A)の接続形態]
図4に図示するように、PLL回路(A)が、VCO1411a、カウンタ1412a、位相比較器1413a、チャージポンプ1414a、ローパスフィルタ1415a、およびクランプスイッチSWによって形成されている。
このPLL回路(A)の各構成要素は、次のような接続形態を採っている。
ローパスフィルタ1415aの入力側は、ノードND2に接続されている。ローパスフィルタ1415aの出力側は、VCO1411aの制御端子に接続されている。
なお、キャパシタCaは、ノードND1に出力された電圧信号のDC(直流)成分をカットするため、ノードND1とノードND2との間に接続されている。
VCO1411aの出力端子は、カウンタ1412aの入力端子に接続されている。
カウンタ1412aの第1出力端子は、ノードND3を介して位相比較器1413aの第1入力端子と位相比較器1413bの第2入力端子とに接続されている。カウンタ1412aの第2出力端子は、DPU17に接続されている。
位相比較器1413aの第2入力端子は、信号線L1に接続されている。位相比較器1413aの出力端子は、チャージポンプ1414aの入力端子に接続されている。
チャージポンプ1414aの出力端子は、クランプスイッチSWを介してノードND2に接続されている。
ただし、PLL回路(A)は、クランプスイッチSWがオンの状態に保持されている校正期間にのみ形成される。なお、図4には、クランプスイッチSWがオンの状態が図示されている。
[PLL回路(B)の接続形態]
カウンタ1412aの出力カウント値としてのクロック信号を基準信号とするように、PLL回路(B)が、VCO1411b、カウンタ1412b、位相比較器1413b、チャージポンプ1414b、およびローパスフィルタ1415bによって形成されている。
このPLL回路(B)の各構成要素は、次のような接続形態を採っている。
ローパスフィルタ1415bの入力側は、チャージポンプ1414bの出力端子に接続されている。ローパスフィルタ1415bの出力側は、VCO1411bの制御端子に接続されている。
VCO1411bの出力端子は、カウンタ1412bの入力端子に接続されている。
カウンタ1412bの第1出力端子は、位相比較器1413bの第1入力端子とカウンタ1412cの入力端子とに接続されている。カウンタ1412bの第2出力端子は、DPU17に接続されている。
位相比較器1413bの第2入力端子は、ノードND3に接続されている。位相比較器1413bの出力端子は、チャージポンプ1414bの入力端子に接続されている。
チャージポンプ1414bの出力端子は、ローパスフィルタ1415bの入力側に接続されている。
なお、PLL回路(A)は、VCO1411aの入力電圧だけではなく、その発振周波数も校正することから、PLL回路(A)を第1の校正部REVC1とも称する。
PLL回路(B)は、PLL回路(A)の出力信号を逓倍する、即ち、カウンタ1412aの出力信号の周波数をこの周波数よりも高くなるように校正することから、PLL回路(B)を第2の校正部REVC2とも称する。
[PLL回路(A):VCO1411aの構成例]
以下、PLL回路(A)の各構成要素について説明する。先ず、VCO1411aの構成例を図5に関連づけて説明する。
図5は、本発明の第1実施形態に係るVCOの構成例を示す等価回路図である。
図5に図示するVCO1411aは、本実施形態においては、リングオシレータ型のVCOである。なお、VCO1411bもVCO1411aと同様の構成である。
VCO1411aは、3個のインバータ14111〜14113、電流量を可変できる定電流源14114〜14116、および比較器14117を有する。
初段のインバータ14111の入力端子は、VCO1411aの制御端子CINに接続されている。なお、制御端子CINは、ローパスフィルタ1415aの出力側に接続されている。
各インバータ14111〜14113は、出力が次段のインバータに入力されるようにリング状に接続されている。このとき、最終段のインバータ14113の出力が初段のインバータ14111にフィードバックされるように、ノードND4とノードND5とが互いに接続されている。
各インバータ14111〜14113の第1電源接続端子は、電源電圧VDDに接続されている。各インバータ14111〜14113の第2電源接続端子は、定電流源14114〜14116に接続されている。
比較器14117の入力端子は、ノードND5に接続され、比較器14117の出力端子は、VCO1411aの出力端子COUTに接続されている。
VCO1411aの動作例について説明する。
VCO1411aの制御端子CINに画素回路11から電圧信号(アナログ信号)SVSLが供給されると、最終段のインバータ14113は、初段のインバータ14111に入力された信号と逆位相の信号を出力する。最終段のインバータ14113の出力が初段のインバータ14111の入力にフィードバックされることから、初段のインバータ14111に入力された信号が発振する。
そして、比較器14117は、例えば、最終段のインバータ14113の出力と接地電位とを比較し、ハイレベルの信号のみを出力する。
これにより、比較器14117は、パルス状のクロック信号SCKを出力端子COUTに出力する。
なお、インバータの数は発振を可能にするため奇数個であればよく、好適な数(たとえば5個)のインバータをリング状に接続することができる。
このように、リングオシレータ型のVCO1411aを用いると、回路構成が簡潔となり、VCO1411aのレイアウト面積を縮小することができる。
その結果、カラム処理回路のレイアウト面積を、電圧比較器を採用したものよりも小さくすることができる。
図6は、本発明の第1実施形態に係るVCOの入力電圧−出力周波数の関係を示す一例の図である。
図6に図示するように、VCO1411aは、入力電圧Vが高い程、発振周波数Fが高いクロック信号SCK(図5参照)を出力する。入力電圧Vが電圧V1〜V2の範囲では、入力電圧Vに対する出力周波数Fの変化の割合KVCO(=ΔF/ΔV)は一定である。
すなわち、VCO1411aは、電圧V1〜V2の範囲において、入力電圧Vに比例した周波数Fのクロック信号SCKを生成する。
なお、VCO1411bもVCO1411aと同様である。以下、入力電圧Vは、電圧V1〜V2の範囲であるものとする。
ロック状態では、VCO1411aの発振周波数Fが「M×F(CKref)」に固定される。Mは分周比を示し、F(CKref)は参照クロック信号CKrefの周波数を示す。
発振周波数Fは、図5に図示する定電流源14114〜14116の電流量を制御することによって調整することができる。この場合、制御回路16が制御信号SCTRLを定電流源14114〜14116に出力することによって、定電流源14114〜14116の電流量が可変される。
[PLL回路(A):カウンタ1412aの詳細]
カウンタ1412aは、VCO1411aからクロック信号SCKが入力されると、制御回路16から入力されたCE信号SCEがハイレベルの期間に、クロック信号SCKをアップカウントする。なお、このカウントは、ダウンカウントであってもよい。
カウント終了後、カウンタ1412aは、ADC回路141内部のメモリ(不図示)にカウント値を格納する。その後、カウンタ1412aは、水平走査回路15から選択信号SHが入力されると、このカウント値をDPU17に出力する。
カウンタ1412aは、このカウント値をクロック信号として、位相比較器1413aの第1入力端子、および、位相比較器1413bの第2入力端子にも出力する。
なお、カウンタ1412aが出力したクロック信号は、クロック信号SCKを1/Mに分周したものである。
[PLL回路(A):位相比較器1413a]
位相比較器1413aは、カウンタ1412aによって分周されたクロック信号SCK/Mの位相(周波数)と、信号線L1に供給された参照クロック信号CKrefの位相(周波数)とを比較する。位相比較器1413aは、この2つの信号の位相差(周波数差)に比例した電圧を生成し、生成した電圧をチャージポンプ1414aに出力する。
[PLL回路(A):チャージポンプ1414a]
チャージポンプ1414aは、位相比較器1413aから入力された電圧を上昇させ、上昇させた電圧をローパスフィルタ1415aに出力する。
[PLL回路(A):ローパスフィルタ1415a]
ローパスフィルタ1415aは、ノードND2に電圧信号SVSLが供給されると、電圧信号SVSLの高周波成分や位相比較器1413aにて生じた高周波成分を除去し、チャージポンプ1414aによって急激に上昇した電圧を平滑化する。
[PLL回路(A):クランプスイッチSW]
クランプスイッチSWは、制御回路16の制御信号SCTLに基づきオンまたはオフの状態に保持される。具体的には、クランプスイッチSWは、制御信号SCTLがハイレベルのとき、オンの状態に保持され、制御信号SCTLがローレベルのとき、オフの状態に保持される。
クランプスイッチSWがオンの場合には、PLL回路(A)が形成されるため、VCO1411aの発振周波数が校正される。
一方、クランプスイッチSWがオフの場合には、PLL回路(A)の形成が解除されるため、VCO1411aの発振周波数の校正が停止される。
[PLL回路(B)の詳細]
PLL回路(B)の各構成要素、即ち、VCO1411b、カウンタ1412b、1412c、位相比較器1413b、チャージポンプ1414b、および、ローパスフィルタ1415bの各機能は、PLL回路(A)のものと基本的に同様である。
ただし、PLL回路(B)は、クランプスイッチSWのオンまたはオフに拘わらず、カウンタ1412aによって分周されたクロック信号SCK/Mを基準信号とし、これを逓倍する。
[PLL回路(B):カウンタ1412bの詳細]
以下、PLL回路(A)の各構成要素と異なる点について説明する。
カウンタ1412bは、VCO1411bからクロック信号SCKが入力されると、制御回路16から入力されたCE信号SCEがハイレベルの期間に、クロック信号SCKをアップカウントする。なお、このカウントは、ダウンカウントであってもよい。
カウント終了後、カウンタ1412bは、ADC回路141内部のメモリ(不図示)にカウント値を格納する。その後、カウンタ1412bは、水平走査回路15から選択信号SHが入力されると、このカウント値をDPU17に出力する。
カウンタ1412bは、カウント値としての出力クロック信号を位相比較器1413bの第1入力端子、および、カウンタ1412cに出力する。
[PLL回路(B):位相比較器1413b]
位相比較器1413bは、カウンタ1412aによって分周されたクロック信号SCK/Mの位相と、カウンタ1412bの出力クロック信号の位相とを比較する。
位相比較器1413bは、この2つの信号の位相差に比例した電圧を生成し、生成した電圧をチャージポンプ1414bに出力する。
なお、PLL回路(B)がロック状態となり、両者の信号が同期した場合には、カウンタ1412bの出力クロック信号は、クロック信号SCK/Mとなる。
[PLL回路(A)およびPLL回路(B)の動作例]
図4および図7を参照しながら、第1の校正部REVC1としてのPLL回路(A)と、第2の校正部REVC2としてのPLL回路(B)の動作例をカウンタ1412a〜1412cの動作に関連づけて説明する。
図7(A)〜(C)は、本発明の第1実施形態に係るPLL回路(A)およびPLL回路(B)の動作例を説明するための図である。
図7(A)は、カウンタ1412aによる下位ビットのカウント例を示す図である。
図7(B)は、カウンタ1412b、カウンタ1412cによる上位ビットのカウント例を示す図である。
図7(C)は、DPU17に出力されるカウント値を示す図である。
図4に図示するように、クランプスイッチSWがオフからオンに切り替わると、PLL回路(A)が形成される。電圧信号SVSLがノードND2に供給されると、PLL回路(A)は、VCO1411aが出力したクロック信号を参照クロック信号CKrefに同期させる。
先に述べたように、VCO1411aの入力電圧が一定であっても、その発振周波数が不安定になる場合がある。
しかしながら、PLL回路(A)がロック状態になることで、図6に図示する変化の割合KVCO(=ΔF/ΔV)が一定となり、VCO1411aが出力したクロック信号SCKが一定に校正される。
なお、VCO1411aの入力電圧V、変化の割合KVCOおよびPLL回路(B)の分周比M1を用いれば、PLL回路(A)は、次式で示される出力周波数F(PLL(A))のクロック信号をPLL回路(B)に出力する。
(数1)
F(PLL(A))=V×KVCO/M1 …(1)
一方、PLL回路(B)は、カウンタ1412aが出力したクロック信号SCK/Mを基準信号とし、VCO1411bが出力したクロック信号SCKを基準信号に同期させることにより、クロック信号SCK/Mを逓倍する。
なお、PLL回路(A)の出力周波数F(PLL(A))およびカウンタ1412bの分周比M2を用いれば、PLL回路(B)は、次式で示される出力周波数F(PLL(B))のクロック信号SCKをカウンタ1412cに出力する。
(数2)
F(PLL(B))=F(PLL(A))×M2 …(2)
(1)式を用いれば、F(PLL(B))は、次式のようにも表すこともできる。
(数3)
F(PLL(B))=V×KVCO(M2/M1) …(3)
その後、クランプスイッチSW等のよるスイッチングノイズの影響を防ぐために、クランプスイッチSWがオンからオフに切り替わる。カウンタ1412aは、ハイレベルのCE信号SCEが入力されると、クロック信号SCKのカウントを開始する。
以下の説明では、AD変換の分解能が14ビットであるものと仮定し、カウンタ1412a〜1412cは、各々2進カウンタであるものと仮定する。
図7(A)に図示するように、カウンタ1412aは、下位5ビット分のカウントを行う。即ち、図7(C)に図示するように、カウンタ1412aは、第0ビット目から第4ビット目までのカウント値を生成する。
この場合、カウンタ1412aは、1ビットをカウントするごとに、クロック信号SCKを1/2に分周する。
その結果、図7(A)に図示するように、カウンタ1412aが第4ビット目(図7(C)では第4ビット目)をカウントするときには、クロック信号SCKが1/2=1/16に分周される。
一方、カウンタ1412bも、ハイレベルのCE信号SCEが入力されると、カウンタ1412aが出力したクロック信号SCK/Mのカウントを開始する。
図7(B)に図示するように、カウンタ1412bは、上位9ビットの内、LSB(Least Significant Bit)側の4ビット分(図7(C)では第5ビット〜第8ビット)のカウント値を生成する。
ただし、クランプスイッチSWがオフに切り替わったときに、カウンタ1412bのカウント値がリセットされる。
その結果、カウンタ1412bは、0からカウントを開始する。カウンタ1412bも1ビットをカウントするごとに、クロック信号SCKを1/2に分周する。図7(B)に図示するように、カウンタ1412bが第4ビット目(図7(C)に図示する第8ビット目)をカウントするときには、VCO1411aが出力したクロック信号SCKが1/2=1/16に分周される。
なお、A/D変換の分解能が14ビットであるものと仮定しているため、図7(C)に図示する第4ビット目のカウント値には、図7(A)に図示する第4ビット目の値が用いられる。
図7(B)に図示するように、カウンタ1412cは、上位9ビットの内、MSB側の5ビット分(図7(C)では第9ビット〜第13ビット)のカウント値を生成する。
カウンタ1412cは、ハイレベルのCE信号SCEが入力されると、カウンタ1412bが出力したクロック信号SCK/Mのカウントを開始する。
カウンタ1412cも1ビットをカウントするごとに、クロック信号SCK/Mを1/2に分周する。ただし、カウンタ1412cには、PLL回路(B)によって周波数が逓倍されたカウンタ1412bの出力クロック信号が入力される。
このため、図7(C)に図示するように、カウンタ1412cが第9ビット目をカウントするときには、クロック信号SCKが1/2=1/32に分周される。カウンタ1412cが第13ビット目をカウントするときには、クロック信号SCKが1/2=1/512に分周される。
最終的なカウント値は、カウンタ1412a〜1412cによる各カウント値の和である。
ただし、カウンタ1412cによるカウントでは、カウントが32逓倍(=512/16)されているため、そのカウント値には、逓倍率TM(この場合TM=32)を乗算する必要がある。
以上の説明では、14ビットの内、LSB側の5ビットが下位ビットであるものとし、MSB側の9ビットが上位ビットであるものとしたが、下位ビットと上位ビットとの比率は好適に設定可能である。
したがって、各カウンタ1412a〜1412cの分周比も好適に設定可能である。
例えば、カウンタ1412bによるカウントを行わずにカウンタ1412a、1412cのみでカウントすることもできる。この場合、例えば、カウンタ1412a、1412cが共に7ビットのカウントを行うようにすればよい。
[画素回路11の動作例]
以下、CMOSイメージセンサ1の動作について説明する。始めに、m行n列目の画素回路11の動作例を図2および図8を参照しながら説明する。
図8(A)〜(C)は、本発明の第1実施形態に係る画素回路の動作例を示すタイミングチャートである。
図8(A)は、リセット信号線LRST(m)に供給されるリセット信号SRSTを示す。
図8(B)は、転送信号線LTRN(m)に供給される転送信号STRNを示す。
図8(C)は、選択信号線LSEL(m)に供給される選択信号SELを示す。
初めに、m行目の画素回路11に対してリセット(電子シャッタ)が実行される。
時間t1において、行駆動回路13は、図8(A)に図示するように、パルス状のリセット信号SRSTをリセット信号線LRST(m)に供給する。
同時に、行駆動回路13は、図8(B)に図示するように、パルス状の転送信号STRNを転送信号線LTRN(m)に供給する。
転送トランジスタ112およびリセットトランジスタ113は、パルス幅の期間、同時にオン状態となる。光電変換素子111に蓄積されている電荷が、FDに転送され、光電変換素子111に蓄積された電荷が、電源電圧VDDに排出されると共に、FDの電位が電源電圧VDDにリセットされる。
リセットの実行後、光電変換素子111は、入射光を受けて電荷の蓄積を開始する。画素回路11が電荷を蓄積する期間は、電荷蓄積時間Δtで示される期間である。その後、画素回路11に蓄積された電荷の読み出しが行われる。
時間t2において、行駆動回路13は、図8(C)に図示するように、ハイレベルの選択信号SELを電荷の読み出し動作が終了する時間t4まで選択信号線LSEL(m)に供給する。
画素回路11の選択トランジスタ115は、同一行の画素回路11の電荷の読み出し動作が終了するまでオン状態が保持される。
これと共に、行駆動回路13は、図8(A)に図示するように、パルス状のリセット信号SRSTをリセット信号線LRST(m)に供給する。
これにより、FDの電位が一旦、電源電圧VDDにリセットされる。このとき、FDの電位が電圧信号SVSLとして垂直信号線LVSL(n)上のノードND1に出力される。
このとき、ノードND1に出力された電圧信号SVSLが、カラム処理回路14に入力される。
カラム処理回路14のADC回路141は、入力された電圧信号SVSLをA/D変換する(P相)。
時間t3において、行駆動回路13は、図8(B)に図示するように、パルス状の転送信号STRNを転送信号線LTRN(m)に供給する。
パルス幅の期間、転送トランジスタ112がオン状態となる。このとき、リセットトランジスタ113は、オフ状態に保持されているため、光電変換素子111に蓄積されている電荷がFDに転送される。そして、FDの電位は、増幅トランジスタ114によって増幅される。
図2に図示するように、増幅トランジスタ114と電流源18とによって、ソースフォロワ回路が形成されている。
これによって、電流源18と増幅トランジスタ114との間にバイアス電流が流れ、増幅された電圧信号は、選択トランジスタ115を介して垂直信号線LVSL(n)上のノードND1に出力される。
その後、ノードND1に出力された電圧信号SVSLが、カラム処理回路14のADC回路141に入力される(D相)。
[カラム処理回路14の動作例]
図4に図示するn列目のカラム処理回路14の動作を中心に、CMOSイメージセンサ1の動作について説明する。
図9(A)〜(J)は、本発明の第1実施形態に係るカラム処理回路の動作例を示すタイミングチャートである。
図9(A)は、リセット信号SRSTを示し、図9(B)は、転送信号STRNを示し、図9(C)は、選択信号SELを示す。
図9(D)は、電圧信号SVSLを示す。
図9(E)は、クランプスイッチSWのオン・オフを制御する制御信号SCTLを示す。
図9(F)は、PLL回路(B)のロック状態を示す。
図9(G)は、VCO1411aの発振周波数F(VCO)を示す。
図9(H)は、CE信号SCEを示す。
図9(I)は、カウンタ1412aのカウント値を示し、図9(J)は、カウンタ1412cのカウント値を示す。
ただし、図9(J)に示すカウント値には、逓倍率TMが乗算されている。なお、図9(A)〜(J)に示す時間t2およびt3は、図8に示す時間t2およびt3に各々対応している。
[P相でのカラム処理回路14の動作]
P相でのカラム処理回路14の動作について説明する。
時間t2において、図9(A)に図示するように、パルス状のリセット信号SRSTがリセットトランジスタ113のゲートに供給される。これと共に、図9(C)に図示するように、ハイレベルの選択信号SELが選択トランジスタ115のゲートに供給される。
これにより、FDの電位が一旦、電源電圧VDDにリセットされる。このとき、図9(D)に図示するように、FDの電位が電圧信号SVSLとして垂直信号線LVSL(n)上のノードND1に出力される。
時間t2において電圧信号SVSLの電圧は急激に上昇している。電圧信号SVSLの電圧が略一定の電圧Vpとなる時間t2aにおいて、制御回路16は、ハイレベルの制御信号SCTLをクランプスイッチSWに出力する。
これによって、クランプスイッチSWは、時間t2aから時間t2cまでの期間、オンの状態に保持される。時間t2a〜t2cまでの期間を校正期間ΔTRと称する。
校正期間ΔTRに、第1の校正部REVC1としてのPLL回路(A)が形成される。そして、PLL回路(A)は、VCO1411aが出力したクロック信号SCKを参照クロック信号CKrefに同期させる。
これにより、図9(G)に図示するように、PLL回路(A)がロック状態となり、VCO1411aの発振周波数Fが一定の発振周波数Fpに校正される。
この校正期間ΔTRに、PLL回路(A)を形成することで、VCO1411aの発振周波数が安定し、後のカウントを精度よく行うことができる。
一方、PLL回路(B)は、カウンタ1412aが出力したクロック信号SCM/Mを基準信号とし、VCO1411bが出力したクロック信号が基準信号に同期すると、図9(F)に図示するように、時間t2bにてロック状態となる。その結果、クロック信号SCM/Mが逓倍される。
なお、カウンタ1412a、1412bは、クロック信号SCKが入力されるため、校正期間ΔTRであっても動作する。しかしながら、図9(H)に図示するように、校正期間ΔTRには、CE信号SCEがローレベルであるため、カウンタ1412a、1412bは、各カウント値をDPU17に出力しない。
図9(F)に図示するように、時間t2cにおいて、PLL回路(A)およびPLL回路(B)がロック状態になったとき、制御回路16は、ハイレベルの制御信号SCTLをハイレベルからローレベルに切り替える。
これによって、クランプスイッチSWがオフの状態に保持される。
クランプスイッチSWがオフに切り替わると、PLL回路(A)の形成が解除されているため、電圧信号SVSLに応じて、VCO1411aの発振周波数が変動する。
PLL回路(B)は形成されているため、例えば、図9(F)に図示するように、時間t2dにおいて、PLL回路(B)が再びロック状態になる。
PLL回路(B)がロック状態になった後、時間t2eにおいて、制御回路16は、ハイレベルのCE信号SCEを時間t2fまでカウンタ1412a〜1412cに出力する。
CE信号SCEがハイレベルの期間、カウンタ1412aは、VCO1411aが出力したクロック信号SCKのアップカウントを行う。
同様に、カウンタ1412bは、カウンタ1412aの出力クロック信号SCK/Mのアップカウントを行う。
カウンタ1412cも、カウンタ1412bの出力クロック信号SCK/Mのアップカウントを行う。
時間t2fにおいて、カウンタ1412aによるカウント値をCNT1pとし、カウンタ1412bによるカウント値をCNT2pとし、カウンタ1412cによるカウント値をCNT3pとする。
ただし、カウンタ1412cによるカウントは、PLL回路(B)によって逓倍されているため、実際のカウント値は、逓倍率TM×カウント値CNT3pである。
カウントが終了した時間t2fにおいて、カウンタ1412a〜1412cは、カウント値CNT1p、CNT2pおよびCNT3pをADC回路141内部のメモリ(不図示)に各々格納する。
[D相でのカラム処理回路14の動作]
D相でのカラム処理回路14の動作について説明する。
時間t3において、図9(B)に図示するように、パルス状の転送信号STRNが転送信号線LTRN(m)に供給されると、光電変換素子111に蓄積されている電荷がFDに転送される。
増幅トランジスタ114によって増幅された電圧信号は、選択トランジスタ115を介して垂直信号線LVSL(n)上のノードND1に出力される。
このとき、図9(D)に図示するように、電圧信号SVSLは、電圧Vpから電圧Vdまでゆっくりと下降する。
D相では、図9(E)に図示するように、制御信号SCTLがローレベルであるため、クランプスイッチSWはオフの状態に保持される。したがって、PLL回路(A)の形成は解除されている。
VCO1411aは、図9(G)に図示するように、電圧Vpから電圧Vdまでゆっくりと下降する電圧に応じた発振周波数のクロック信号SCKをカウンタ1412aに出力する。
VCO1411aの発振周波数が刻々と変化しているので、カウンタ1412aが出力するクロック信号SCKも刻々と変化しているが、やがて、図9(D)に図示するように、時間t3aにおいて電圧信号SVSLが電圧Vdに安定する。
ところで、PLL回路(B)は、カウンタ1412aが出力したクロック信号SCK/Mを基準信号とし、クロック信号SCK/Mを基準信号に同期させている。時間t3aにおいて電圧信号SVSLが電圧Vdに安定したため、PLL回路(B)は、図9(F)に図示するように、ロック状態になる。
ここで、制御回路16は、D相におけるカウントの開始前に、リセット信号をカウンタ1412a〜1412cに出力し、一旦カウンタ1412a〜1412cのカウント値をリセットしておく。
PLL回路(B)がロック状態になった時間t3bにおいて、制御回路16は、ハイレベルのCE信号SCEを時間t3cまでカウンタ1412a〜1412cに出力する。
CE信号SCEがハイレベルの期間、カウンタ1412aは、VCO1411aが出力したクロック信号SCKのアップカウントを行う。
同様に、カウンタ1412bは、カウンタ1412aが出力したクロック信号SCK/Mのアップカウントを行う。
カウンタ1412cも、カウンタ1412bが出力したクロック信号SCK/Mのアップカウントを行う。
なお、時間t3cにおいて、カウンタ1412aによるカウント値をCNT1dとし、カウンタ1412bによるカウント値をCNT2dとし、カウンタ1412cによるカウント値をCNT3dとする。
P相の場合と同様に、カウンタ1412cによるカウントは、32逓倍されているため、実際のカウント値は、逓倍率TM×カウント値CNT3dである。
カウントが終了した時間t3cにおいて、カウンタ1412a〜1412cは、カウント値CNT1d、CNT2dおよびCNT3dをADC回路141内部のメモリ(不図示)に各々格納する。
その後、DPU17は、P相でのカウント値CNT1p、CNT2pおよびCNT3pと、D相でのカウント値CNT1d、CNT2dおよびCNT3dとをADC回路141内部のメモリから読み出す。
そして、DPU17は、(4)、(5)式に示すように、P相における各カウント値の和Cp、および、D相における各カウント値の和Cdを算出する。
(数4)
Cp=CNT1p+CNT2p+TM×CNT3p …(4)
Cd=CNT1d+CNT2d+TM×CNT3d …(5)
(4)、(5)式に示すように、DPU17は、カウンタ1412cによるカウント値CNT3p、CNT3dには、逓倍率TMを乗じている。
次に、DPU17は、最終的なアナログ信号に対するデジタル値としてのカウント値ΔCNTを次式に示すように算出する。
(数5)
ΔCNT=Cp−Cd …(6)
以上、詳細に説明した第1実施形態によれば、PLL回路(B)を形成し、PLL回路(A)の出力をPLL回路(B)の基準信号とすることにより、次の効果を得ることができる。
第1に、一般的なV/F変換を行うADC回路よりも高速にA/D変換を行うことができる。
第2に、アナログである電圧信号SVSLをPLL回路(B)に直接入力させる配線等を用意する必要がない。したがって、配線の寄生容量等の影響を考慮する必要も、例えばPLL回路(B)上に多層配線化する必要もないという利点がある。
第3に、参照クロック信号CKrefをPLL回路(A)に対して入力すればよいため、ADC回路141の回路構成を簡素化することができる。具体的には、参照クロック信号CKrefを供給するための配線を制御回路16とPLL回路(B)との間に設ける必要がないため、クロック信号SCKを高速化することができる。
VCO1411aの性能に左右されず、それらの発振周波数を素早く安定させることができるため、P相におけるA/D変換の際に安定したカウントを行うことができる。
さらに、カウンタ1412a〜1412cが、ハイレベルのCE信号SCEを受けた期間にのみカウントを行うため、VCO1411a、1411bの性能にばらつきがあっても、D相でのカウント値を精度良く求めることができる。
したがって、P相でのA/D変換の所要時間を短縮することができるだけでなく、A/D変換自体を高速に行うことができる。
カラム処理回路14は、ランプ状の参照電圧等を生成するDAC回路や電圧比較器を使用しない。このため、カラム処理回路内部の配線が簡潔となり、カラム処理回路14のレイアウト面積がDAC回路や電圧比較器を使用したカラム処理回路のものよりも縮小することができるという利点がある。
信号の伝送路を短くすることができるため、カラム処理回路14の駆動周波数を上げることができる。
これにより、フレームレートやA/D変換されたデジタル信号のビット幅を上げることができる。
デジタル信号のビット幅が上がれば、精度の高いデジタルゲインを得ることができるため、CMOSイメージセンサ1が出力した画像信号に対してアナログゲインを掛ける必要がないという利点がある。
カウンタ1412a〜1412cは、カウント値がオーバーフローにならない限り、一定期間動作しているため、カウンタ1412a〜1412cの消費電力が規則的に変動する。
したがって、A/D変換の際に発生したノイズの解析を容易に行うことができる。
VCO1411a、1411bが出力するクロック信号は、発振周波数のデジタル信号である。
したがって、クロック信号の振幅を低く抑えることにより、カラム処理回路14の消費電力を低減することができる。
VCO1411a、1411bが出力するクロック信号の振幅を低く抑えることによる効果として、クロック信号がハイレベルからローレベル(ローレベルからハイレベル)に遷移する遷移時間が短くなる。
このため、VCO1411a、1411bの発振周波数を上げれば、更にA/D変換の高速化を図ることができる。
〈2.第2実施形態〉
上述したように、PLL回路(B)は、A/D変換におけるカウントを高速化するものであるため、PLL回路(B)を形成せずにADC回路141を構成することもできる。
第2実施形態では、PLL回路(B)を形成せずにADC回路141を構成した場合を例に挙げると共に、第1実施形態に係るCMOSイメージセンサ1の効果を説明する。
[カラム処理回路14aの構成例]
図10は、本発明の第2実施形態に係るカラム処理回路の構成例を示す概略ブロック図である。
図10に図示するように、カラム処理回路14aのADC回路141aには、PLL回路(A)が、VCO1411a、カウンタ1412a、位相比較器1413a、チャージポンプ1414a、および、ローパスフィルタ1415aによって形成されている。
ただし、図3には、クランプスイッチSWがオフの状態が図示されている。
ADC回路141aでは、第1実施形態に係るCMOSイメージセンサ1のように、PLL回路(B)が形成されず、カウンタ1412bの出力クロック信号SCK/Mがカウンタ1412cに直接入力される。
そして、カウンタ1412cは、クロック信号SCK/Mを基に、上位(N−M)ビット分のカウントを行う。
図11(A)〜(H)は、本発明の第2実施形態に係るカラム処理回路の動作例を示すタイミングチャートである。
図11(A)は、リセット信号SRSTを示し、図11(B)は、転送信号STRNを示し、図11(C)は、選択信号SELを示す。
図11(D)は、電圧信号SVSLを示す。
図11(E)は、クランプスイッチSWのオン・オフを制御する制御信号SCTLを示す。
図11(F)は、VCO1411aの発振周波数F(VCO)を示す。
図11(G)は、CE信号SCEを示す。
図11(H)は、カウンタ1412cのカウント値を示す。
図11(A)〜(H)に図示するように、カラム処理回路14aの動作は、基本的に第1実施形態に係るカラム処理回路14の動作と同様である。
ただし、図11(E)に図示する校正期間ΔTRには、PLL回路(A)がロック状態でないため、参照クロック信号CKrefとカウンタ1412aの出力とに位相差が生じる。
このため、校正期間ΔTRには、カウンタ1412aのみが動作し、カウント値が最大に達する度に、0にリセットされる。
カウンタ1412a、1412cは、P相ではアップカウントを行い、D相ではP相でのカウント値CNTpからダウンカウントを行う。
D相でのカウント値をCNTdとすると、最終的なカウント値ΔCNTは、(5)式のように、ΔCNT=CNTp−CNTdである。
次に、第1実施形態に係るAD変換に要する時間と第2実施形態に係るAD変換に要する時間との比較を図12に関連づけて行う。
図12(A)、(B)は、本発明の第1実施形態に係るAD変換に要する時間と第2実施形態に係るAD変換に要する時間との比較例を示す概念図である。
図12(A)は、第2実施形態に係るA/D変換に要する時間T(2)を示す。
図12(B)は、第1実施形態に係るA/D変換に要する時間T(1)を示す。
以下、P相でのカウント時間を例に挙げて説明する。
図12(A)、(B)に図示するように、A/D変換が開始してからPLL回路(A)がロックするまでに要する時間ΔT(PLL(A))は略同一である。
第1実施形態では、図12(B)に図示するように、PLL回路(A)がロック状態になった後に、PLL回路(B)がロック状態となり、その後にカウントが開始される。
なお、カウンタ1412aがカウントに要する時間がΔTa、カウンタ1412b、1411cがカウントに要する時間が各々ΔTbであるものとする。
第1実施形態では、カウンタ1412cによる上位ビットのカウントは、逓倍されて行われる。
このため、PLL回路(B)がロックするまでに時間ΔT(PLL(B))を要したとしても、カウンタ1412a〜1412cによるカウントは、図12(B)に図示するように、第2実施形態でのカウント時間の半分以下で完了する。
例えば、図12(B)に図示するように、第1実施形態では、カウンタ1412a〜1412cによるカウントが時間tαで終了したものとする。
このとき、図12(A)に図示するように、第2実施形態では、カウンタ1412a、1412cがカウント中であり、MSBのビットが反転する時間tβにも満たない。
このように、第1実施形態係るA/D変換では、カウンタ1412cによる上位5ビット分のカウントがPLL回路(B)によって逓倍されて行われる。
したがって、第1実施形態係るA/D変換は、第2実施形態に係るA/D変換よりも、よりに高速にA/D変換を実行することができる。
〈3.第3実施形態〉
VCO1411a、1411bの変化の割合KVCO(図6参照)は、温度、電源電圧、あるいは製造過程でのばらつきに左右される。特に、電圧信号SVSLに応じたクロック信号SCKを生成するVCO1411aに、このようなばらつきが生じると、正確なA/D変換が困難となる恐れがある。
第3実施形態では、このような温度などによる変化の割合KVCOに生じた変動を校正することができるカラム処理回路について説明する。
[カラム処理回路14bの構成例]
図13は、本発明の第3実施形態に係るカラム処理回路の構成例を示す概略ブロック図である。
図13には、垂直信号線LVSL(n)に接続されたm行目の画素回路11が図示され、転送信号線LTRN(m)等が適宜省略されている。
図13に図示するように、カラム処理回路14bは、VCO1411aの入力電圧Vを校正するためのトランジスタ19を有する。
なお、トランジスタ19およびPLL回路(A)によって本発明の第1の校正部が構成されている。
トランジスタ19のドレインは、信号線L2に接続されている。トランジスタ19のソースは、垂直信号線LVSL(n)上のノードND1とキャパシタCaと間に接続されている。
信号線L2には、トランジスタ19のゲートにゲート電圧Vdsfが印加されたとき、トランジスタ19がオンに保持される電圧が印加されている。
ゲート電圧Vdsfは、たとえば黒レベルの電圧V1(本発明の第1の電圧)、あるいはD相でのカウント期間(時間t3a〜t3b)に、カウンタ1412a〜1412cが最大レンジとなるような電圧V2(本発明の第2の電圧)である。
電圧V1、V2は、互いに異なる電圧であれば、好適に設定可能である。黒レベルとは、画素部10に入射光が入射しない場合のノードND1の電圧である。
[カラム処理回路14bの動作例]
VCO1411aの変化の割合KVCOの理論値(本発明の設定すべき変化の割合)は、予め把握されている。カラム処理回路14bの動作時の変化の割合KVCOを計測し、この計測値と理論値とを比較することで、計測値の理論値からのズレ(誤差)が算出される。この計測した変化の割合KVCOが理論値となるように校正される。
計測すべき変化の割合KVCOは、次の算出式によって求められる。
(数6)
KVCO=(F1−F2)/(V1−V2) …(7)
ただし、F1=ΔCNT1/ΔT1 …(8)
F2=ΔCNT2/ΔT2 …(9)
(7)〜(9)式において、F1(本発明の第1の出力周波数)は、P相でのゲート電圧Vdsfが電圧V1であるときのVCO1411aの出力周波数である。F2(本発明の第1の出力周波数)は、D相でのゲート電圧Vdsfが電圧V2であるときのVCO1411aの出力周波数である。
ΔCNT1は、P相でのゲート電圧Vdsfが電圧V1であるときのカウント値である。ΔCNT2は、D相でのゲート電圧Vdsfが電圧V2であるときのカウント値である。
ΔT1は、P相でのゲート電圧Vdsfが電圧V1であるときのカウント期間(時間t2b〜t2c)である。ΔT2は、D相でのゲート電圧Vdsfが電圧V2であるときのカウント期間(時間t2b〜t2c)である。
(7)式に示すように、変化の割合KVCOは、2つの出力周波数の差(F1−F2)と2つのゲート電圧Vdsfの差(V1−V2)との比である。以下、計測すべき変化の割合KVCOの算出方法について、図14を参照しながら説明する。
図14(A)〜(C)は、本発明の第3実施形態に係るカラム処理回路の動作例を示すタイミングチャートである。
図14(A)は水平期間を示す。
図14(B)はADC回路141bのA/D変換の処理を示す。
図14(C)はDPU17の処理を示す。
画素回路11は行単位で1行目から順次駆動され、画素の読み出しが行われる。図14(A)に図示するように、水平期間1HSにおいて、(7)式に示す発振周波数F1、F2、すなわちカウント値ΔCNT1、ΔCNT2およびカウント期間ΔT1、ΔT2が求められる。
水平期間1HSは、1行目の画素回路11が駆動され、これらの画素の読み出しが行われる期間(時間t1〜t4:図8参照)である。
具体的には、P相の時間t2において(図9参照)、トランジスタ19のゲートに電圧V1が印加される。このとき、垂直信号線LVSL(n)の電圧は、電圧V1に校正される。
その後、P相の時間t2aにおいて(図9参照)、クランプスイッチSWがオンの状態に保持される。時間t2cにおいて(図9参照)、第1の校正部REVC1によって、VCO1411aの発振周波数Fが一定となったとき、カウンタ1412a〜1412cがカウントを開始する。
これにより、P相での各カウント値の和Cpおよびカウント期間Tp(=t2f−t2e)が求まる。
その後、D相の時間t3において、トランジスタ19のゲートに電圧V2が印加される。このとき、垂直信号線LVSL(n)の電圧VSLは、電圧V2に校正される。
その後、時間t3a〜t3bにおいて、カウンタ1412a〜1412cはダウンカウントを行う。
これにより、D相における各カウント値の和Cdおよびカウント期間Td(=t3c−t3b)が求まる。
上述した水平期間1HSにおけるADC回路141の処理は、図14(B)に図示する「DSF信号」の期間に相当する。すなわち、ADC回路141bは、電圧V1および電圧V2に設定された電圧信号SVSLに対してA/D変換を行う。
そして、ADC回路141bは、(7)式に示す各パラメータの値をDPU17に出力する。
図14(C)に図示するように、DPU17(本発明の取得部、検出部および制御部)は、水平期間2HSにて、ADC回路141bから各パラメータの値を取得する。水平期間2HSは、2行目の画素回路11が駆動され、これらの画素の読み出しが行われる期間である。
その後、DPU17は、各パラメータから(7)式に従って変化の割合KVCOを算出する。DPU17は、計測値としての変化の割合KVCOと理論値としての変化の割合KVCOとを比較し、計測値の理論値からのズレを検出する。
DPU17は、このズレを補正すべき値に補正する校正データを作成する。そして、DPU17は、この校正データを反映させるべく、PLL回路を形成しているVCO1411aのバイアス電流を制御して、ゲインを調整する。本実施形態においては、DPU17は、チャージポンプ1414aを制御して、VCO1411aの入力電圧Vを校正する。
ADC回路141による変化の割合KVCOの計測は、水平期間1HSでのみ行われる。水平期間3HS以降は、変化の割合KVCOが補正されたVCO1411aによって、クロック信号SCKが生成され、A/D変換が行われる。
DPU17は、補正済のVCO1411a、1411bによってA/D変換されたデジタル信号に対して処理を行う。
図15(A)〜(D)は、本発明の第3実施形態に係るカラム処理回路の動作例を示すタイミングチャートである。
図15(A)は水平期間を示す。
図15(B)はADC回路141bのA/D変換の処理を示す。
図15(C)はDPU17の処理を示す。
図15(D)はチャージポンプ1414aの動作を示す。
DPU17からVCO1411aにフィードバックされた校正データは、次のようにして反映される。
図15(C)に図示するように、DPU17は、校正データに基づいて、水平期間3HSの直前に、チャージポンプ1414aを制御する。
DPU17は、変化の割合KVCOが理論値になるように、チャージポンプ1414aの電圧を上昇させる。これにより、VCO1411aの変化の割合KVCOが理論値に校正される。
ただし、校正データによる校正が反映されるまで、最短で1水平期間のタイムラグが生じる。
したがって、図15(C)に図示するように、水平期間3HSでは、DPU17による処理は行われない。
上述した実施形態1〜3において、DPU17は、以下の式に示す処理によって、カウント値から元の電圧信号に復元することができる。
(数7)
Cp=CNT1p+CNT2p+T×CNT3p
=Fp×Tp=KVCO×Tp×Vp …(10)
ただし、Vp=Cp/(KVCO×Tp) …(11)
Cd=Fd×Td=KVCO×Td×Vd …(12)
ただし、Vd=Cd/(KVCO×Td) …(13)
(10)〜(13)式において、FpはP相でのVCO1411aの出力周波数である。FdはD相でのVCO1411aの出力周波数である。
VpはP相での電圧信号SVSLの電圧である。VdはD相での電圧信号SVSLの電圧である。
元の電圧信号Vsfは、Vp−Vdであることから、以下の式を得ることができる。
(数8)
Vsf=Vp−Vd=Cp/(KVCO×Tp)−Cd/(KVCO×Td)
=(Cp−α)/(KVCO×Tp) …(14)
ただし、Tp=α×Td …(15)
第3実施形態においても、VCOの性能に左右されず、高速にA/D変換を実行できるだけでなく、カラム処理回路のレイアウト面積を縮小させることができる。この他、第1および第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
〈4.第4実施形態〉
このような効果を奏するCMOSイメージセンサは、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像デバイスとして適用することができる。ここでは、第1実施形態に係るCMOSイメージセンサ1を例に挙げる。
図16は、本発明の第4実施形態に係るカメラの構成例を示す図である。
カメラ2は、図16に示すように、撮像素子としてのCMOSイメージセンサ1、このCMOSイメージセンサ1の画素領域(画素部10)に入射光を導く(被写体像を結像する)光学系、およびCMOSイメージセンサ1の出力信号を処理する信号処理回路(DSP)22を有する。光学系は、たとえば入射光(像光)を撮像面上に結像させるレンズ21で構成されている。
信号処理回路22は、CMOSイメージセンサ1の出力信号に種々の画像処理を施す。信号処理回路22で処理された画像信号は、たとえばメモリなどの記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像情報は、プリンタなどによってハードコピーされる。信号処理回路22で処理された画像信号は、液晶ディスプレイ等に動画として映し出される。
このように、高速なA/D変換が可能なCMOSイメージセンサ1をカメラ2に搭載することができる。
1…CMOSイメージセンサ、10…画素部、11…画素回路、12…行選択回路、13…行駆動回路、14…カラム処理回路、15…水平走査回路、16…制御回路、17…DPU、18…電流源、19…トランジスタ、111…光電変換素子、112…転送トランジスタ、113…リセットトランジスタ、114…増幅トランジスタ、115…選択トランジスタ、141…ADC回路、161…制御信号発生回路、162…制御回路16のPLL回路、1411a、1411b…VCO、1412a、1412b、1412c…カウンタ、1413a、1413b…位相比較器、1414a、1414b…チャージポンプ、1415a、1415b…ローパスフィルタ、14111〜14113…インバータ、14114…定電流源、2…カメラ、21…レンズ、22…信号処理回路

Claims (10)

  1. 入射光をその光量に応じた電気信号に変換する画素部と、
    第1の期間および第2の期間に、上記画素部から読み出し信号を読み出す読み出し部と
    を有し、
    上記読み出し部は、
    上記読み出し信号電圧に応じた周波数のクロック信号を生成するクロック信号生成部と、
    上記クロック信号生成部によって生成された上記クロック信号をカウントする第1のカウンタ部と、
    上記第1のカウンタの出力クロック信号をカウントする第2のカウンタ部と、
    上記第1の期間には、上記第1および上記第2のカウンタ部のカウント開始前に上記読み出し信号電圧を一定に校正し、上記第1の期間における上記第1および上記第2のカウンタ部のカウント開始後および上記第2の期間には、上記読み出し信号電圧の校正を停止する第1の校正部と、
    上記第1のカウンタ部の上記出力クロック信号の周波数を当該周波数よりも高い周波数に校正する第2の校正部と
    を有する撮像素子。
  2. 上記第1の校正部は、
    上記読み出し信号電圧に応じた周波数で発振可能な電圧制御発振器を少なくとも含む基準信号に対する位相同期ループを形成可能で、上記読み出し信号電圧を一定に校正すべき校正期間に、上記位相同期ループを形成し、当該位相同期ループに基づく電圧を上記電圧制御発振器に校正電圧として発振させる
    請求項1記載の撮像素子。
  3. 上記第2の校正部は、
    上記第1のカウンタ部の上記出力クロック信号を基準信号として上記出力クロック信号の周波数を逓倍可能に、上記出力クロック信号の電圧に応じた周波数で発振可能な第2の電圧制御発振器を少なくとも含む第2の位相同期ループを形成する
    請求項1または2記載の撮像素子。
  4. 上記第2のカウンタ部のカウント値に上記第1のカウンタの上記出力クロック信号の周波数に対して逓倍した逓倍率を乗じる演算部を有する
    請求項1から3のいずれか一に記載の撮像素子。
  5. 上記第1の校正部が上記読み出し信号電圧を一定に校正すべき校正期間を指示する指示信号を出力する指示部を有する
    請求項1から4のいずれか一に記載の撮像素子。
  6. 上記指示部は、
    上記第1の校正部による上記読み出し信号電圧の校正および上記第2の校正部による上記出力クロック信号の校正が完了した後、上記第1および上記第2のカウンタのカウント開始を指示するカウント開始信号を出力する
    請求項5記載の撮像素子。
  7. 上記クロック信号生成部の入力電圧に対する当該クロック信号生成部の出力周波数の変化の割合を取得する取得部と、
    上記取得部が取得した上記変化の割合と設定すべき変化の割合との誤差を検出する検出部と、
    上記検出部が上記誤差を検出した場合には、上記取得部が取得した上記変化の割合が上記設定すべき変化の割合に一致するように、上記第1の校正部の上記位相同期ループを形成している上記クロック信号生成部の電流量を制御する制御部と
    を有する
    請求項1から6のいずれか一に記載の撮像素子。
  8. 上記第1の校正部は、
    上記第1の期間の上記校正期間には、上記クロック信号生成部の入力電圧を第1の電圧に設定し、上記第2の期間には、当該クロック信号生成部の入力電圧を上記第1の電圧と異なる第2の電圧に設定し、
    上記取得部は、
    上記第1の期間における上記クロック信号生成部の第1の出力周波数と上記第2の期間における上記クロック信号生成部の第2の出力周波数との出力周波数差分と、上記第1の電圧と上記第2の電圧との電圧差分とから上記変化の割合を取得する
    請求項7記載の撮像素子。
  9. 第1の期間に、画素部から読み出し信号を読み出す第1のステップと、
    上記第1のステップにおいて読み出した上記読み出し信号電圧を一定に校正する第2のステップと、
    上記第2のステップにおける上記読み出し信号電圧の校正を停止する第3のステップと、
    上記第3のステップにおいて校正した上記読み出し信号電圧に応じた周波数のクロック信号を生成する第4のステップと、
    上記第4のステップにおいて生成した上記クロック信号をカウントする第5のステップと、
    上記第5のステップにおける出力クロック信号の周波数を当該周波数よりも高い周波数に校正する第6のステップと、
    上記第6のステップにおいて校正した上記出力クロック信号をカウントする第7のステップと、
    第2の期間に、上記画素部から読み出し信号を読み出す第8のステップと、
    上記第8のステップにおいて読み出した上記読み出し信号電圧に応じた周波数のクロック信号を生成する第9のステップと、
    上記第9のステップにおいて生成した上記クロック信号をカウントする第10のステップと、
    上記第10のステップにおける出力クロック信号の周波数を当該周波数よりも高い周波数に校正する第11のステップと、
    上記第11のステップにおいて校正した上記出力クロック信号をカウントする第12のステップと
    を有する読み出し信号の変換方法。
  10. 撮像素子と、
    上記撮像素子の画素領域に入射光を導く光学系と、
    上記撮像素子が出力した出力信号を処理する信号処理部と
    を有し、
    上記撮像素子は、
    入射光をその光量に応じた電気信号に変換する画素部と、
    第1の期間および第2の期間に、上記画素部から読み出し信号を読み出す読み出し部と
    を有し、
    上記読み出し部は、
    上記読み出し信号電圧に応じた周波数のクロック信号を生成するクロック信号生成部と、
    上記クロック信号生成部によって生成された上記クロック信号をカウントする第1のカウンタ部と、
    上記第1のカウンタの上記出力クロック信号をカウントする第2のカウンタ部と、
    上記第1の期間には、上記第1および上記第2のカウンタ部のカウント開始前に上記読み出し信号電圧を一定に校正し、上記第1の期間における上記第1および上記第2のカウンタ部のカウント開始後および上記第2の期間には、上記読み出し信号電圧の校正を停止する第1の校正部と、
    上記第1のカウンタ部の上記出力クロック信号の周波数を当該周波数よりも高い周波数に校正する第2の校正部と
    を有するカメラ。
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