JP5245924B2 - 信号伝送回路及び電力変換装置 - Google Patents
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Description
図3は、昇降圧コンバータを用いた車両駆動システムの概略構成を示すブロック図である。
図3において、車両駆動システムには、昇降圧コンバータ1102に電力を供給する電源1101、電圧の昇降圧を行う昇降圧コンバータ1102、昇降圧コンバータ1102から出力された電圧を3相電圧に変換するインバータ1103及び車両を駆動する電動機1104が設けられている。
そして、車両駆動時には、昇降圧コンバータ1102は、電源1101の電圧(例えば280V)を電動機1104の駆動に適した電圧(例えば750V)に昇圧し、インバータ1103に供給する。そして、インバータ1103のスイッチング素子をオン/オフ制御することにより、昇降圧コンバータ1102にて昇圧された電圧を3相電圧に変換して、電動機1104の各相に電流を流し、スイッチング周波数を制御することで車両の速度を変化させる。
図4において、昇降圧コンバータ1102には、エネルギーの蓄積を行うリアクトルL、電荷の蓄積を行うコンデンサC、インバータ1103に流入する電流を通電及び遮断するスイッチング素子SW1、SW2、スイッチング素子SW1、SW2の導通及び非導通を指示する制御信号を生成する制御回路1111が設けられている。
ここで、スイッチング素子SW1には、制御回路1111からの制御信号に従ってスイッチング動作を行うIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)1105が設けられ、IGBT1105に流れる電流と逆方向に電流を流すフライホイールダイオードD1がIGBT1105に並列に接続されている。
図5において、昇圧動作では、スイッチング素子SW1のIGBT1105がオン(導通)すると、IGBT1105を介してリアクトルLに電流Iが流れ、LI2/2のエネルギーがリアクトルLに蓄積される。
次に、スイッチング素子SW1のIGBT1105がオフ(非導通)すると、スイッチング素子SW2のフライホイールダイオードD2に電流が流れ、リアクトルLに蓄えられたエネルギーがコンデンサCに送られる。
次に、スイッチング素子SW2のIGBT1106がオフ(非導通)すると、スイッチング素子SW1のフライホイールダイオードD1に電流が流れ、リアクトルLに蓄えられたエネルギーが電源1101へ回生される。
VL/VH=ON Duty(%) ……(1)
ただし、VLは電源1101の電圧、VHはコンデンサCの電圧、ON DutyはフライホイールダイオードD2(昇圧動作の場合)又はスイッチング素子SW2(降圧動作の場合)のスイッチング周期に対する導通期間の割合である。
図3、4の昇降圧コンバータ1102に対し、絶縁トランスを用いて信号を伝送するパワーエレクトロニクス機器を適用することが提案されている(例えば特許文献1参照)。図6は、そのようなパワーエレクトロニクス機器の一つであるIPM(Inteligent Power Module)及びその周辺回路の概略構成を示すブロック図である。
また、スイッチング素子SW1、SW2は、それぞれ下アーム用、上アーム用として動作する。
同様に、下アーム用のスイッチング素子SW1を構成するIGBT1105が形成されたチップには、チップの温度変化に起因するダイオードDD2のVF変化を測定原理として用いた温度センサ、及びIGBT1105の主回路電流を分流した電流を抵抗RD1、RD2を介して検出することにより主回路電流を検出する電流センサが設けられている。
CPU1111aは、保護機能付きゲートドライバIC1115U、1115D或いは、アナログ−PWM変換器CU、CDからのアラーム信号SU2、SD2、SU3、SD3が通知されたときには、PWM信号の生成を停止する。
ここで、前記信号伝送部1117は、図6に示すように、絶縁トランスにより信号伝送を行なう信号伝送回路TUを複数備えており、この信号伝送回路TUは信号線毎に設けられている。
図7において、半導体基板2011には引き出し配線層2012が埋め込まれると共に、半導体基板2011上には1次巻線パターン2014が形成されている。そして、1次巻線パターン2014上には平坦化膜2015が形成され、平坦化膜2015上には、2次巻線パターン2017が形成され、2次巻線パターン2017は保護膜2018にて覆われている。そして、保護膜2018には、2次巻線パターン2017の中心を露出させる開口部2019が形成され、開口部2019を介して2次巻線パターン2017の中心にボンディングワイヤを接続することにより、2次巻線パターン2017からの引き出しを行なうことができる。
そして、1次巻線パターン2014に印加された電流により生成された磁束φ=L1*I1の大部分が2次巻線パターン2017の鎖交磁束となり、2次巻線パターン2017の両端には、dφ/dTに比例するM21*dI1/dTの電圧が得られる。ただし、L1は1次巻線パターン2014の自己インダクタンス、I1は1次巻線パターン2014に流れる電流、M21は1次巻線パターン2014と2次巻線パターン2017の相互インダクタンスである。
ここで、キャリア信号伝送方式では、伝送されるロジック信号の論理に基づいて振幅変調された高周波キャリア信号にて1次巻線を励磁し、2次巻線の出力電圧をローパスフィルタにて平滑してロジック信号が取り出される。
ここで、キャリア信号伝送方式では、ロジック信号がハイレベルの期間に常にキャリア信号にて絶縁トランスが励磁され、絶縁トランスの巻線抵抗による発熱を抑えることができない。このため、微細加工技術を適用して形成された絶縁トランスによる信号伝送では状態遷移信号伝送方式を用いることが提案されている。
信号伝送回路TUは、入力信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出する変換回路KU0、入力信号の立ち上がりエッジに応じたパルス電流を伝送するセット用絶縁トランスTL1及びパルス信号の立ち下がりエッジに応じたパルス電流を伝送するリセット用絶縁トランスTL2を備えている。これらセット用絶縁トランスTL1及びリセット用絶縁トランスTL2は、例えば空芯型絶縁トランスで構成される。
そして、セット用絶縁トランスTL1の1次巻線M1の両端はダイオードD1を介して接続されるとともに、セット用絶縁トランスTL1の1次巻線M1の一端は、Nチャネル電界効果型トランジスタTr1のドレインに接続され、セット用絶縁トランスTL1の1次巻線M1の他端は電源電位Vcc1に接続されている。
そして、否定論理積回路U3Aの出力端子はインバータU2Cを介してNチャネル電界効果型トランジスタTr1のゲートに接続され、否定論理積回路U3Bの出力端子はインバータU2Dを介してNチャネル電界効果型トランジスタTr2のゲートに接続されている。
また、リセット用絶縁トランスTL2の2次巻線M4の一端は、抵抗R5を介して電源電位Vcc2に接続されると共に、コンパレータU4Bの非反転入力端子に接続され、リセット用絶縁トランスTL2の2次巻線M4の他端は、抵抗R4を介して接地されると共に、コンパレータU4Bの反転入力端子に接続される。
図10において、放熱の役割を行う銅ベース71上には、絶縁用セラミックス基板72を介して、IGBTチップ73aおよびFWD(フライホイールダイオード)チップ73bが実装されている。そして、IGBTチップ73aおよびFWDチップ73bは、ボンディングワイヤ74a〜74cを介して互いに接続されるとともに、主回路電流の取り出しを行う主端子77、78に接続されている。また、IGBTチップ73aおよびFWDチップ73b上には、IGBTのゲート駆動および監視を行う回路基板75が配置され、IGBTチップ73a、FWDチップ73bおよび回路基板75はモールド樹脂76にて封止されている。ここで、IGBTチップ73aおよびFWDチップ73bは、負荷へ流入する電流を通電および遮断するスイッチング素子を構成することができ、上アーム用および下アーム用として動作するようにスイッチング素子を直列に接続することができる。また、回路基板75には、スイッチング素子の導通および非導通を指示する制御信号を生成する制御回路を設けることができる。
このような大電流を伴うスイッチングによる磁界変化に起因するノイズが図8に示す信号伝送回路TUの各部の信号に重畳されると、結果的に昇降圧コンバータの誤動作を引き起こすという問題がある。
図11において、下アーム側のIGBT1105が導通してIGBT1105に流れる電流Icが0Aから600Aに変化している間に、この電流Icの変化の時間微分に相当する電圧波形がノイズ(グリッチノイズ)として信号伝送回路TUの入力信号S1に重畳しているのが判る(領域AR1)。なお、図中のVceはIGBT1105のコレクタ・エミッタ間電圧である。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題点に着目してなされたものであり、外部からの磁界変化によるノイズの影響を低減しつつ絶縁状態で信号授受を行なうことの可能な、信号伝送回路及び電力変換装置を提供することを目的としている。
また、本発明の電力変換装置によれば、制御回路で生成した制御信号を駆動回路に伝送する信号伝送部として、ノイズの影響を低減することのできる信号伝送回路を用いたため、ノイズによる電力変換装置の誤動作を低減し、信頼性のより高い電力変換装置を得ることができる。
この実施の形態は、本発明の一実施形態に係る信号伝送回路TUを、昇降圧コンバータ用のインテリジェントモジュール(IPM:Inteligent Power Module)に適用したものであって、図1は、その概略構成を示すブロック図である。また、図2は、信号伝送回路TUの各部の信号波形を示す図である。
そして、セット用絶縁トランスTL11の1次巻線M11の一端は、電源電位Vcc1に接続されると共に、1次巻線M11に蓄積されたエネルギーを強制的に消滅させるためのPチャネル電界効果型トランジスタTr11のソースに接続される。1次巻線M11の他端は、Pチャネル電界効果型トランジスタTr11のドレインに接続されると共に、1次巻線M11に励磁電流を供給するためのNチャネル電界効果型トランジスタTr12のドレインに接続される。このNチャネル電界効果型トランジスタTr12のソースは接地されている。
そして、Pチャネル電界効果型トランジスタTr11及びNチャネル電界効果型トランジスタTr12のゲートには論理積回路15Aの出力端子が接続され、Pチャネル電界効果型トランジスタTr13及びNチャネル電界効果型トランジスタTr14のゲートには論理積回路15Bの出力端子が接続される。
そして、セット用絶縁トランスTL11の2次巻線M12の一端は、負パルス検出用コンパレータ21の反転入力端子に接続されると共に正パルス検出用コンパレータ22の非反転入力端子に接続される。
時間間隔計測ユニット25は、負パルス検出用コンパレータ21の出力S106が立ち上がった時点から正パルス検出用コンパレータ22の出力S107が立ち上がった時点までのパルス時間間隔を計測する。そして、計測したパルス時間間隔が、予め設定した許容時間範囲内の値をとるときには、セット用電圧信号S104に生じた振幅パルスは、ノイズではなく信号変換部1側から伝送された正規の振幅パルスであると判断し、パルス信号からなるセット信号S110を出力する。一方、計測したパルス時間間隔が、前記許容時間範囲内の値をとらないときには、セット用電圧信号S104に生じた振幅パルスは、ノイズであると判断し、セット信号S110を出力しない。
また、負パルス検出用コンパレータ23の非反転入力端子は、コンデンサC13を介して低電位側の基準電位に接続されると共に、直列に接続された抵抗R15及びR16の接続点に接続され、当該接続点の電位である基準電圧Vth2が印加される。正パルス検出用コンパレータ24の反転入力端子は、コンデンサC14を介して低電位側の基準電位に接続されると共に、直列に接続された抵抗R14及びR15の接続点に接続され、当該接続点の電位である基準電圧Vth3が印加される。
時間間隔計測ユニット26は、負パルス検出用コンパレータ23の出力S108が立ち上がった時点から正パルス検出用コンパレータ24の出力S109が立ち上がった時点までのパルス時間間隔を計測する。そして、計測したパルス時間間隔が、予め設定した許容時間範囲内の値をとるときには、リセット用電圧信号S105に生じた振幅パルスは、ノイズではなく信号変換部1側から伝送された正規の振幅パルスであると判断し、パルス信号からなるリセット信号S111を出力する。一方、計測したパルス時間間隔が、前記許容時間範囲内の値をとらないときには、リセット用電圧信号S105に生じた振幅パルスは、ノイズであると判断し、リセット信号S111を出力しない。
前述のように、抵抗R11とコンデンサC11とで入力信号S100を予め設定した規定時間だけ遅延させる積分回路を構成していて、エッジ信号S102およびS103の時間幅は、当該遅延回路による遅延時間に等しい。すなわち、エッジ信号S102およびS103は、時間幅が上記規定時間で規定された方形波の信号となる。また、上記規定時間は、インテリジェントモジュール(IPM)に発生するノイズの時間幅とは異なるよう設定される。
このため、時刻t11において、入力信号S100の立ち上がりエッジに同期してエッジ信号S102が立ち上がると(図2(b))、Pチャネル電界効果型トランジスタTr11は非導通状態、Nチャネル電界効果型トランジスタTr12は導通状態となる。これにより、電源電位Vcc1、1次巻線M11、Nチャネル電界効果型トランジスタTr12、接地という経路で励磁電流が流れ(図2(f))、これに伴いNチャネル電界効果型トランジスタTr12のドレイン電流も増加し(図2(d))、1次巻線M11の励磁電流及びNチャネル電界効果型トランジスタTr12のドレイン電流は、1次巻線M11の直流抵抗値と電源電位Vcc1とにより定まる電流値(Vcc1/抵抗値)相当の一定電流に保持される。
前記1次巻線M11、1次巻線M11の直流抵抗及びPチャネル電界効果型トランジスタTr11のオン抵抗は、1次巻線M11に流れる励磁電流を急速に減少し得る値であって、この励磁電流の減少に伴い、2次巻線M12から得られる電圧信号に正のパルスを発生させることが可能な値に設定される。1次巻線M11のインダクタンスL11は比較的小さいため、回路の時定数も小さくなり、Pチャネル電界効果型トランジスタTr11を導通させると励磁電流は速やかに減衰し、これに伴って、Pチャネル電界効果型トランジスタTr11のドレイン電流は、急速に増加した後、1次巻線M11に蓄積されていたエネルギーの消費に伴い急速に減少する(図2(e))。
このような構成とすることにより、図2(f)に示すように、セット用絶縁トランスTL11の1次巻線M11を励磁するためのパルス信号となるエッジ信号S102が、時刻t11でLOWレベルからHIGHレベルに立ち上がるときに、大きな“+di/dt”を発生すると共に、時刻t12でHIGHレベルからLOWレベルに切り替わるときに、大きな“−di/dt”となる励磁電流を1次巻線M11に発生させることが可能となる。
積分終了時の積分電圧が、予め設定した許容時間相当の許容電圧範囲(Vth4以上Vth5以下)にあるとき、セット用電圧信号S104に生じた振幅パルスは、信号変換部1から伝送された入力信号S100に応じた正規のパルスであると判断し、セット信号S110が出力される(図2(k))。
そして、時刻t14において、入力信号S100の立ち下がりエッジに同期してエッジ信号S103が立ち上がると(図2(c))、エッジ信号S103は、リセット用絶縁トランスTL12側の、Pチャネル電界効果型トランジスタTr13及びNチャネル電界効果型トランジスタTr14のゲート端子にそれぞれ入力されるため、リセット用絶縁トランスTL12の1次巻線M13を励磁するためのリセット用絶縁トランス励磁パルスとして動作することになる。
前記1次巻線M13、1次巻線M13の直流抵抗及びPチャネル電界効果型トランジスタTr13のオン抵抗は、1次巻線M13に流れる励磁電流を急速に減少し得る値であって、この励磁電流の減少に伴い、2次巻線M14から得られる電圧信号に正のパルスを発生させることが可能な値に設定されている。1次巻線M13のインダクタンスL13は比較的小さいため、回路の時定数も小さくなり、Pチャネル電界効果型トランジスタTr13を導通させると励磁電流は速やかに減衰し、これに伴って、Pチャネル電界効果型トランジスタTr13のドレイン電流は、急速に増加した後、1次巻線M13に蓄積されていたエネルギーの消費に伴い急速に減少する(図2(m))。
このような構成とすることにより、図2(n)に示すように、リセット用絶縁トランスTL12の1次巻線M13を励磁するための励磁パルスとなるエッジ信号S103が、時刻t14でLOWレベルからHIGHレベルに立ち上がるときに、大きな“+di/dt”を発生すると共に、時刻t15でHIGHレベルからLOWレベルに切り替わるときに、大きな“−di/dt”となる励磁電流を発生させることが可能となる。
積分終了時の積分電圧が、予め設定した許容時間相当の許容電圧範囲(Vth4以上Vth5以下)にあるとき、リセット用電圧信号S105に生じた振幅パルスは正規の振幅パルスであるとして、リセット信号S111が出力される(図2(s))。
なお、時刻t14からt16では、セット用電圧信号S104は、LOWレベルのままであるため、セット用絶縁トランスTL11側は動作しない。
以上の動作により、図2(a)に示す入力信号S100が、セット用絶縁トランスTL11、リセット用絶縁トランスTL12を介して伝達され、図2(t)に示すように、フリップフロップ27の出力信号S112として復元されることになる。
ここで、時間間隔計測ユニット25では、パルス時間間隔の許容範囲として、ノイズがのらない状態において、パルス時間間隔がとり得る最大値及び最小値の範囲相当に設定されている。
このように、コンパレータ21の出力S106及びコンパレータ22の出力S107に生じたパルスのパルス時間間隔を計測することにより、セット用電圧信号S104にノイズが混入したことに起因して、入力信号S100が立ち上がったとして誤判断されることを低減することができる。
ここで、時間間隔計測ユニット26では、パルス時間間隔の許容範囲として、ノイズがのらない状態において、パルス時間間隔がとり得る最大値及び最小値の範囲相当に設定される。
また、セット用絶縁トランスTL11の2次巻線M12の電圧信号に、入力信号S100の立ち上がりに同期した振幅パルスとこれよりも規定時間だけ遅延した振幅パルスとを発生させる方法として、エッジ信号S102の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとを利用したため、2次巻線M12側に入力信号S100よりも規定時間だけ遅延した振幅パルスを発生させるために、新たな制御信号を生成することなく、実現することができる。
また、空芯型のトランスに適用した場合について説明したが、鉄心を有するトランスであっても適用することができる。
例えば、入力信号S100の立ち上がりエッジに同期した第1のパルスと、入力信号S100の立ち上がりエッジよりも規定時間だけ遅延した第2のパルスとを生成し、これらのパルスを1次巻線M11側に入力し、2次巻線M12側に発生した、第1のパルスに相当する振幅パルスと、第2のパルスに相当する振幅パルスとの時間間隔が規定時間相当であるかを判定することにより、第1のパルスに相当する振幅パルスを正規の振幅パルスであるか否かを判定する構成としてもよい。
例えば、ノイズであるか否かに関わらず、セット信号S110及びリセット信号S111に基づいて入力信号S100の復元を行う構成とし、さらに、ノイズであると判別されたときのセット信号S110或いはリセット信号S111であるか否かに応じて、この復元信号を有効な信号として取り扱うかどうかを判断する等、ノイズと判断されたか否かに応じて復元信号の取り扱い内容を変更するようにしてもよい。
この場合においても、本発明が適用できることは明らかである。例えば、図1において、入力信号S100が入力される信号変換部1の入力端と抵抗R11の間にインバータを設け、復元信号S11をフリップフロップ27の反転出力端子Qバーから出力するようにすればよい。
この場合においても、本発明が適用できることは明らかである。例えば、図1において、論理積回路15A、15Bの後段にそれぞれインバータを設けるとともに、コンパレータ21,22と時間間隔計測ユニット25との接続関係を逆にし、かつ/もしくは、コンパレータ23,24と時間間隔計測ユニット26との接続関係を逆にすればよい。
また、セット用絶縁トランスTL11が請求項2の第1のトランス手段に対応し、リセット用絶縁トランスTL12が請求項2の第2のトランス手段に対応している。
また、IGBT1105、1106が負荷へ流入する電流を通電及び遮断するスイッチング素子に対応し、CPU1111aが制御回路に対応し、保護機能付きゲートドライバIC1115U、1115Dが駆動回路に対応し、信号伝送部1117が信号伝送部に対応している。
また、HIGHレベル信号を検出する場合の入力信号S100の立ち上がりエッジもしくはLOWレベル信号を検出する場合の入力信号S100の立ち下がりエッジが入力信号の開始エッジに対応し、HIGHレベル信号を検出する場合の入力信号S100の立ち下がりエッジもしくはLOWレベル信号を検出する場合の入力信号S100の立ち上がりエッジが入力信号の終了エッジに対応している。
2 信号復元部
12 バッファ
13 排他的論理和回路
14 インバータ
15A、15B 論理積回路
21、23 負パルス検出用コンパレータ
22、24 正パルス検出用コンパレータ
25、26 時間間隔計測ユニット
27 フリップフロップ
1101 電源
1102 昇降圧コンバータ
1103 インバータ
1104 電動機
1105、1106 IGBT
1111 制御回路
1111a CPU
1115U、1115D 保護機能付きゲートドライバIC
1117 信号伝送部
CU、CD アナログ−PWM変換器
C、C11〜C14 コンデンサ
D1、D2 フライホイールダイオード
DD2、DU2 ダイオード
L リアクトル
M11、M12、M13、M14 巻線
R11〜R17 抵抗
RD1、RD2、RU1、RU2 抵抗
S100 入力信号
S102、S103 エッジ信号
S104 セット用電圧信号
S105 リセット用電圧信号
S106 コンパレータ21の出力
S107 コンパレータ22の出力
S108 コンパレータ23の出力
S109 コンパレータ24の出力
S110 セット信号
S111 リセット信号
S112 復元信号
SW1、SW2 スイッチング素子
TL11 セット用絶縁トランス
TL12 リセット用絶縁トランス
Tr11、Tr13 Pチャネル電界効果型トランジスタ
Tr12、Tr14 Nチャネル電界効果型トランジスタ
TU 信号伝送回路
Claims (6)
- トランス手段を有し、
時間幅が規定された方形波の開始エッジにより前記トランス手段の1次巻線のコイル電流の通電を開始または停止させ、前記方形波の終了エッジにより前記トランス手段の1次巻線のコイル電流の通電を停止または開始させることにより、前記トランスの2次巻線側に、前記方形波の開始エッジにより誘起される第1のパルスと前記方形波の終了エッジにより誘起される第2のパルスを得て、
前記第1のパルスと前記第2のパルスの時間間隔が所定の時間範囲にあるときに、前記第1のパルスと前記第2のパルスとから前記方形波相当の波形を復元することを特徴とする信号伝送回路。 - 第1および第2のトランス手段と、
入力信号の開始及び終了のエッジに同期して時間幅が規定された第1および第2の方形波を生成するとともに、該第1および第2の方形波をそれぞれ前記第1および第2のトランス手段の1次巻線側に入力するエッジ検出信号生成手段を有し、
前記第1および第2のトランス手段の2次巻線側に生成されたパルス信号に基づきそれぞれの1次巻線側に入力された前記第1および第2の方形波相当の波形を復元しこれらに基づき前記入力信号を復元するようにした信号伝送回路であって、
前記第1および第2のトランス手段のそれぞれにおいて、
前記方形波の開始エッジにより前記トランス手段の1次巻線のコイル電流の通電を開始または停止させ、前記方形波の終了エッジにより前記トランス手段の1次巻線のコイル電流の通電を停止または開始させることにより、前記トランスの2次巻線側に、前記方形波の開始エッジにより誘起される第1のパルスと前記方形波の終了エッジにより誘起される第2のパルスを得て、
前記第1のパルスと前記第2のパルスの時間間隔が所定の時間範囲にあるときに、前記第1のパルスと前記第2のパルスとから前記方形波相当の波形を復元することを特徴とする信号伝送回路。 - 前記トランス手段の、前記1次巻線の両端間に接続された、前記1次巻線の蓄積エネルギー消費用の第1のスイッチング素子と、
前記第1のスイッチング素子に一端が接続された、1次巻線励磁用の第2のスイッチング素子と、を備え、
前記第1のスイッチング素子は、前記方形波の開始エッジの検出タイミングで非導通状態または導通状態、前記方形波の終了エッジの検出タイミングで導通状態または非導通状態に制御され、
前記第2のスイッチング素子は、前記方形波の開始エッジの検出タイミングで導通状態または非道通状態、前記方形波の終了エッジの検出タイミングで非導通状態または導通状態に制御されることを特徴とする請求項1または2に記載の信号伝送回路。 - 前記第1のスイッチング素子はPまたはNチャネル電界効果型トランジスタであり、前記第2のスイッチング素子はドレイン側が前記PまたはNチャネル電界効果型トランジスタに接続されたNまたはPチャネル電界効果型トランジスタであって、
前記方形波が前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子のゲートに入力されることを特徴とする請求項3記載の信号伝送回路。 - 前記2次巻線の出力電圧をそれぞれの基準電圧と比較して前記第1および第2のパルス信号を抽出する第1および第2のコンパレータと、前記第1のパルス信号をトリガーとして第1および第2の時間をそれぞれ計時する第1および第2のタイマーを備え、
前記第1のタイマーが前記第1の時間の計時を完了してから前記第2のタイマーが前記第2の時間の計時を完了するまでの期間に前記第2のパルス信号が抽出されたときに、前記方形波相当の波形を復元することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の信号伝送回路。 - 負荷へ流入する電流を通電及び遮断するスイッチング素子と、
前記スイッチング素子の導通及び非導通を指示する制御信号を生成する制御回路と、
前記制御信号に基づいて前記スイッチング素子の制御端子を駆動する駆動回路と、
前記制御回路で生成した前記制御信号を前記駆動回路に伝送する信号伝送部と、を備え、
前記請求項1から請求項5の何れかに記載の信号伝送回路を、前記信号伝送部として利用したことを特徴とする電力変換装置。
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