JP5061716B2 - ノイズ除去回路 - Google Patents

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本発明はノイズ除去回路に関し、特に、空芯型絶縁トランスを介してスイッチング素子に信号を伝送する方法に適用して好適なものである。
近年の車両機器では、高効率化および省エネ対策を図るために、駆動力を生む電動機の駆動システムに、昇降圧コンバータおよびインバータの搭載が行われている。
図7は、従来の昇降圧コンバータを用いた車両駆動システムの概略構成を示すブロック図である。
図7において、車両駆動システムには、昇降圧コンバータ1102に電力を供給する電源1101、電圧の昇降圧を行う昇降圧コンバータ1102、昇降圧コンバータ1102から出力された電圧を3相電圧に変換するインバータ1103および車両を駆動する電動機1104が設けられている。なお、電源1101は、架線からの給電電圧または直列接続されたバッテリーから構成することができる。
そして、車両駆動時には、昇降圧コンバータ1102は、電源1101の電圧(例:280V)を電動機1104の駆動に適した電圧(例:750V)に昇圧し、インバータ1103に供給する。そして、スイッチング素子をオン/オフ制御することにより、昇降圧コンバータ1102にて昇圧された電圧を3相電圧に変換して、電動機1104の各相に電流を流し、スイッチング周波数を制御することで車両の速度を変化させることができる。
一方、車両の制動時には、インバータ1103は、電動機1104の各相に生じる電圧に同期してスイッチング素子をオン/オフ制御することにより、整流動作を行い、直流電圧に変換してから、昇降圧コンバータ1102に供給する。そして、昇降圧コンバータ1102は、電動機1104から生じる電圧(例:750V)を電源1101の電圧(例:280V)に降圧して電力の回生動作を行うことができる。
図8は、図7の昇降圧コンバータの概略構成を示すブロック図である。
図8において、昇降圧コンバータ1102には、エネルギーの蓄積を行うリアクトルL、電荷の蓄積を行うコンデンサC、インバータ1103に流入する電流を通電および遮断するスイッチング素子SW1、SW2、スイッチング素子SW1、SW2の導通および非導通を指示する制御信号をそれぞれ生成する制御回路1111、1112が設けられている。
そして、スイッチング素子SW1、SW2は直列に接続されるとともに、スイッチング素子SW1、SW2の接続点には、リアクトルLを介して電源1101が接続されている。ここで、スイッチング素子SW1には、制御回路1111からの制御信号に従ってスイッチング動作を行うIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)1105が設けられ、IGBT1105に流れる電流と逆方向に電流を流すフライホイールダイオードD1がIGBT1105に並列に接続されている。
また、スイッチング素子SW2には、制御回路1112からの制御信号に従ってスイッチング動作を行うIGBT1106が設けられ、IGBT1106に流れる電流と逆方向に電流を流すフライホイールダイオードD2がIGBT1106に並列に接続されている。そして、IGBT1106のコレクタは、コンデンサCおよびインバータ1103の双方に接続されている。
図9は、昇圧動作時に図8のリアクトルLに流れる電流の波形を示す図である。
図9において、昇圧動作では、スイッチング素子SW1のIGBT1105がオン(導通)すると、IGBT1105を介してリアクトルLに電流Iが流れ、LI2/2のエネルギーがリアクトルLに蓄積される。
次に、スイッチング素子SW1のIGBT1105がオフ(非導通)すると、スイッチング素子SW2のフライホイールダイオードD2に電流が流れ、リアクトルLに蓄えられたエネルギーがコンデンサCに送られる。
一方、降圧動作では、スイッチング素子SW2のIGBT1106がオン(導通)するとIGBT1106を介してリアクトルLに電流Iが流れ、LI2/2のエネルギーがリアクトルLに蓄積される。
次に、スイッチング素子SW2のIGBT1106がオフ(非導通)すると、スイッチング素子SW1のフライホイールダイオードD1に電流が流れ、リアクトルLに蓄えられたエネルギーが電源1101へ回生される。
ここで、スイッチング素子のオン時間(ON Duty)を変更することで、昇降圧の電圧を調整することが可能であり、概略の電圧値は以下の(1)式にて求めることができる。
L/VH=ON Duty(%) (1)
ただし、VLは電源電圧、VHは昇降圧後の電圧、ON Dutyはスイッチング素子SW1、SW2のスイッチング周期に対する導通期間の割合である。
ここで、実際には負荷の変動、電源電圧VLの変動などがあるので、昇降圧後の電圧VHを監視し、昇降圧後の電圧VHが目標値となるように、スイッチング素子SW1、SW2のオン時間(ON Duty)の制御が行われている。
また、車体筐体に接地される制御回路1111、1112側は低圧であり、スイッチング素子SW1、SW2に接続されるアーム側は高圧となる。このため、スイッチング素子SW1、SW2の破壊などの事故が発生しても、人体が危険に晒されることがないようにするために、アーム側とは、絶縁トランスを用いて制御回路1111、1112と電気的に絶縁しながら信号の授受が行われる。
そして、絶縁トランスによる信号伝送では、1次巻線に流れる電流の微分に相当する電圧が得られるので、ロジック信号を伝送する場合には、キャリア信号伝送方式または状態遷移信号伝送方式にいる信号処理が行われる。
ここで、キャリア信号伝送方式では、伝送されるロジック信号の論理に基づいて振幅変調された高周波キャリア信号にて1次巻線を励磁し、2次巻線の出力電圧をローパスフィルタにて平滑してロジック信号が取り出される。
状態遷移信号伝送方式では、伝送されるロジック信号の状態遷移(ロジック信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジ)を検出し、ロジック信号の立ち上がりでパルスを伝送するセット用絶縁トランスから得られるパルス信号でフリップフロップをセットし、ロジック信号の立ち下がりでパルスを伝送するリセット用絶縁トランスから得られるパルス信号でフリップフロップをリセットすることで、ロジック信号の状態が取り出される。
一方、微細加工技術を適用して形成された絶縁トランスは、銅線を用いた巻線型トランスに比べて、巻線の導体断面積が小さく、許容直流電流は遥かに少ない。この許容直流電流は、電流が流れることによって巻線の導体抵抗により発生する消費電力に起因して発生するジュール熱に応じて規定されている。このため、微細加工技術を適用して形成された絶縁トランスを用いる場合、絶縁トランスに電流を流す期間を短くして大電流を流すことにより、平均電流を許容直流電流以下にする必要がある。
ここで、キャリア信号伝送方式では、ロジック信号がハイレベルの期間に常にキャリア信号にて絶縁トランスが励磁され、絶縁トランスの巻線抵抗による発熱を抑えることができないことから、微細加工技術を適用して形成された絶縁トランスによる信号伝送では状態遷移信号伝送方式を用いることが提案されている。
図10は、空芯型絶縁トランスに適用される信号伝送回路の回路構成を示す図、図11は、図10の信号伝送回路の各部の信号波形を示す図である。
図10および図11において、信号伝送回路には、入力信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジを検出する変換回路KU0、入力信号の立ち上がりエッジに応じたパルス電流を伝送するセット用絶縁トランスTL1およびパルス信号の立ち下がりエッジに応じたパルス電流を伝送するリセット用絶縁トランスTL2が設けられている。
そして、変換回路KU0において、抵抗R1の一端はコンデンサC1を介して接地されるとともに、排他的論理和回路U1Aの一方の入力端子に接続され、抵抗R1の他端は信号源Gに接続されている。また、排他的論理和回路U1Aの他方の入力端子には信号源Gが接続される。また、否定論理積回路U3Aの一方の入力端子には、排他的論理和回路U1Aの出力端子がインバータU2Aを介して接続されるとともに、否定論理積回路U3Aの他方の入力端子には信号源Gが接続されている。さらに、否定論理積回路U3Bの一方の入力端子には、排他的論理和回路U1Aの出力端子がインバータU2Aを介して接続されるとともに、否定論理積回路U3Bの他方の入力端子には、インバータU2Bを介して信号源Gが接続されている。
また、セット用絶縁トランスTL1には1次巻線M1および2次巻線M2が設けられ、リセット用絶縁トランスTL2には1次巻線M3および2次巻線M4が設けられている。
そして、セット用絶縁トランスTL1の1次巻線M1の両端はダイオードD1を介して接続されるとともに、セット用絶縁トランスTL1の1次巻線M1の一端は、Nチャンネル電界効果型トランジスタTr1のドレインに接続され、セット用絶縁トランスTL1の1次巻線M1の他端は電源電位VCC1に接続されている。
また、リセット用絶縁トランスTL2の1次巻線M3の両端はダイオードD2を介して接続されるとともに、リセット用絶縁トランスTL2の1次巻線M3の一端は、Nチャンネル電界効果型トランジスタTr2のドレインに接続され、セット用絶縁トランスTL2の1次巻線M1の他端は電源電位VCC1に接続されている。
そして、否定論理積回路U3Aの出力端子はインバータU2Cを介してNチャンネル電界効果型トランジスタTr1のゲートに接続されるとともに、否定論理積回路U3Bの出力端子はインバータU2Dを介してNチャンネル電界効果型トランジスタTr2のゲートに接続されている。
そして、演算増幅器U4Aの非反転入力端子は、セット用絶縁トランスTL1の2次巻線M2の一端に接続されるとともに、抵抗R3を介して電源電位VCC2に接続され、演算増幅器U4Aの反転入力端子は、セット用絶縁トランスTL1の2次巻線M2の他端に接続されるとともに、抵抗R2を介して接地されている。
また、演算増幅器U4Bの非反転入力端子は、リセット用絶縁トランスTL2の2次巻線M4の一端に接続されるとともに、抵抗R5を介して電源電位VCC2に接続され、演算増幅器U4Bの反転入力端子は、リセット用絶縁トランスTL2の2次巻線M4の他端に接続されるとともに、抵抗R4を介して接地されている。
また、演算増幅器U4Aの出力端子はフリップフロップU5Aのクロック端子CLKに接続され、演算増幅器U4Bの出力端子はフリップフロップU5Aのリセット端子CLRに接続されている。また、フリップフロップU5Aの入力端子Dは電源電位VCC2に接続されるとともに、フリップフロップU5Aの非反転出力端子Qは抵抗R6を介して接地されている。
そして、信号源Gにて生成された入力信号S1(図11(a))は、抵抗R1およびコンデンサC1からなる遅延回路にて遅延させられ、入力信号S1と、この入力信号S1を遅延させた信号とが排他的論理和回路U1Aに入力され、排他的論理和回路U1Aにて排他論理和がとられることにより、入力信号S1の論理値“0”から論理値“1”への立ち上がりエッジまたは論理値“1”から論理値“0”への立ち下がりエッジに同期したエッジ信号S3が抽出される(図11(b))。そして、このエッジ信号S3は、インバータU2Aを介して否定論理積回路U3A、U3Bに入力されるとともに、否定論理積回路U3Aには入力信号S1が入力され、否定論理積回路U3BにはインバータU2Bを介して入力信号S1が入力される。
そして、否定論理積回路U3Aにてエッジ信号S3と入力信号S1との否定論理積がとられることにより、立ち上がりエッジパルスS4が生成されるとともに(図11(c))、論理積回路U3Bにてエッジ信号S3と入力信号S1の反転信号との否定論理積がとられることにより、論理積回路U3Bにて立ち下がりエッジパルスS5が生成される(図11(d))。
そして、否定論理積回路U3Aにて生成された立ち上がりエッジパルスS4はインバータU2Cを介してNチャンネル電界効果型トランジスタTr1のゲートに入力されるとともに、否定論理積回路U3Bにて生成された立ち下がりエッジパルスS5はインバータU2Dを介してNチャンネル電界効果型トランジスタTr2のゲートに入力され、入力信号S3の立ち上がりと立ち下がりとでは、セット用絶縁トランスTL1の1次巻線M1およびリセット用絶縁トランスTL2の1次巻線M3に流れるパルス電流のタイミングが互いに異なるような動作を行うことができる。
そして、立ち上がりエッジパルスS4がNチャンネル電界効果型トランジスタTr1のゲートに入力されると、Nチャンネル電界効果型トランジスタTr1がオンし、セット用絶縁トランスTL1の1次巻線M1が励磁される。また、立ち下がりエッジパルスS52がNチャンネル電界効果型トランジスタTr2のゲートに入力されると、Nチャンネル電界効果型トランジスタTr2がオンし、リセット用絶縁トランスTL2の1次巻線M3が励磁される。
そして、セット用絶縁トランスTL1の1次巻線M1が励磁されると、セット用絶縁トランスTL1の2次巻線M2に起電力が発生し、セット用絶縁トランスTL1の2次巻線M2に発生した起電力は、演算増幅器U4Aに導かれる。また、リセット用絶縁トランスTL2の1次巻線M3が励磁されると、リセット用絶縁トランスTL2の2次巻線M4に起電力が発生し、リセット用絶縁トランスTL2の2次巻線M4に発生した起電力は、演算増幅器U4Bに導かれる。
そして、入力信号S1の立ち上がりエッジでは、セット用絶縁トランスTL1の2次巻線M2の端子電圧のレベルの変化に伴って、演算増幅器U4AからパルスS14が送出され(図11(e))、入力信号S1の立ち下がりエッジでは、リセット用絶縁トランスTL2の2次巻線M4の端子電圧のレベルの変化に伴って、演算増幅器U4BからパルスS15が送出される(図11(f))。そして、これらのパルスS14、S15がフリップフロップU5Aに入力されると、演算増幅器U4AからのパルスS14にてフリップフロップU5Aがセットされるとともに、演算増幅器U4BからのパルスS15にてフリップフロップU5Aがリセットされ、送信側の入力信号S1が復元された出力信号S16がフリップフロップU5Aから出力される。
また、特許文献1には、通過周波数決定用のコンデンサのリフレッシュを行なう際に発生するリンギングを抑制するために、リフレッシュ用アナログスイッチがオン/オフするとき、そのリフレッシュ用アナログスイッチの内部抵抗を徐々に増大させてオフさせるための制御クロックを作成する方法が開示されている。
また、特許文献2には、入力信号の立ち上がりまたは立ち下がりを検出し、その検出時点から積分を行う積分回路と、その積分結果が所定値になった時に入力信号の立ち上がりまたは立ち下がりが一定時間継続したとして有効とするとともに、その積分回路をリセットする方法が開示されている。
また、特許文献3、4には、排他的論理和回路と遅延回路とを用いることで、パルス信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとを検出する方法が開示されている。
特開平8−327675号公報 特開昭61−212111号公報 特開2002−208844号公報 特開平8−162923号公報
しかしながら、図8のIGBT1105、1106などに流れる主回路電流は通常運転時には最大でも250A程度であるが、例えば、車両の発進時や空転後の負荷などでは、900A以上流れる場合がある。そして、このような大電流を伴うスイッチングによる磁界変化に起因するノイズが図10の信号伝送回路の入力信号S1に重畳すると、図8の昇降圧コンバータの誤動作を引き起こすという問題があった。
図12は、主回路電流の変化によって誘導されたノイズが重畳された伝送信号波形を示す図である。
図12において、下アーム側のIGBT1105が導通して電流Icが0Aから600Aに変化している間に、この電流Icの変化の時間微分に相当する電圧波形がノイズとして信号伝送回路の入力信号S1に重畳しているのが判る(領域R1)。
また、特許文献2に開示された方法では、ノイズが連続して到来すると、積分回路が積分を続けるため、正規の入力ではないにもかかわらず、その入力が有効として出力されるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、ノイズが連続して到来した場合においても、入力信号に重畳されるノイズの影響を低減しつつ、低圧側と高圧側とを電気的に絶縁しながら信号の授受を行うことが可能なノイズ除去回路を提供することである。
上記した課題を解決するために、請求項1記載のノイズ除去回路、パルス信号のパルス幅が所定値を越える場合、前記パルス信号の立ち上がりおよび立ち下がりに基づいて状態を遷移させるとともに、前記パルス信号のパルス幅が前記所定値以下の場合、現在の状態をそのまま維持するようにしたノイズ除去回路であって、前記パルス信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジに基づいて状態反転を行うフリップフロップと、前記フリップフロップからの出力を積分する積分回路と、前記積分回路の積分値が閾値に達したかどうかを検出する検出回路と、前記パルス信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの検出時、あるいは前記積分回路の積分値が閾値に達した時に、前記積分回路の積分値をクリアするクリア回路とを備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、パルス信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジにて積分回路の積分値をクリアしながら、パルス信号の状態の継続時間を積分回路にて監視させることができる。このため、ノイズが連続して到来した場合においても、積分回路が積分を続けるのを防止することができ、入力信号に重畳されるノイズの影響を低減しつつ、低圧側と高圧側とを電気的に絶縁しながら信号の授受を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る信号伝送回路について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る信号伝送回路が適用される昇降圧コンバータ用インテリジェントパワーモジュール(IPM:Inteligent Power Module)の概略構成を示すブロック図である。
図1において、昇降圧コンバータ用インテリジェントパワーモジュールには、負荷へ流入する電流を通電および遮断するスイッチング素子SWU、SWDおよびスイッチング素子SWU、SWDの導通および非導通を指示する制御信号をそれぞれ生成する制御回路1が設けられている。ここで、制御回路1は、CPU4または論理IC、あるいは論理ICとCPUが搭載されたシステムLSIなどで構成することができる。
また、スイッチング素子SWU、SWDはそれぞれ上アーム2用および下アーム3用として動作するように直列に接続されている。そして、スイッチング素子SWUには、ゲート信号SU4に基づいてスイッチング動作を行うIGBT6が設けられ、IGBT6に流れる電流と逆方向に電流を流すフライホイールダイオードDU1がIGBT6に並列に接続されている。また、IGBT6が形成されたチップには、チップの温度変化に起因するダイオードDU2のVF変化を測定原理として用いた温度センサ、および抵抗RU1、RU2を介してIGBT6のエミッタ電流を分流して主回路電流を検出する電流センサが設けられている。
また、スイッチング素子SWDには、ゲート信号SD4に従ってスイッチング動作を行うIGBT5が設けられ、IGBT5に流れる電流と逆方向に電流を流すフライホイールダイオードDD1がIGBT5に並列に接続されている。また、IGBT5が形成されたチップには、チップの温度変化に起因するダイオードDD2のVF変化を測定原理として用いた温度センサ、およびIGBT5のエミッタ電流を抵抗RD1、RD2を介して分流して主回路電流を検出する電流センサが設けられている。
そして、上アーム2側には、温度センサからの過熱検知信号SU6および電流センサからの過電流検知信号SU5を監視しながら、IGBT6の制御端子を駆動するためのゲート信号SU4を生成する保護機能付きゲートドライバIC8が設けられるとともに、IGBT6の温度に対応したPWM信号を生成するアナログPWM変換器CUが設けられている。なお、保護機能付きゲートドライバIC8には、スイッチング素子SWD、SWUの状態信号を生成する自己診断回路を設けることができ、自己診断回路はスイッチング素子SWD、SWUの状態信号を生成することができる。
また、下アーム3側には、温度センサからの過熱検知信号SD6および電流センサからの過電流検知信号SD5を監視しながら、IGBT5の制御端子を駆動するためのゲート信号SD4を生成する保護機能付きゲートドライバIC7が設けられるとともに、IGBT5の温度に対応したPWM信号を生成するアナログPWM変換器CDが設けられている。
また、制御回路1には、CPU4から出力されたゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに応じたパルス信号SU1、SD1をそれぞれ生成する変換回路KU1、KD1および空芯型絶縁トランスTU1、TD1の2次巻線に発生する電圧パルスのレベルに基づいてゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0を復元する復元回路PU1、PD1が設けられている。
また、変換回路KU1、KD1の前段には、グリッジフィルタとして動作するノイズ除去回路NU1、ND1がそれぞれ設けられている。そして、ノイズ除去回路NU1、ND1は、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0のパルス幅が所定値を越える場合、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0の立ち上がりおよび立ち下がりに基づいて出力状態をハイレベルとロウレベルとの間で遷移させるとともに、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0のパルス幅が所定値以下の場合、現在の出力状態をイレベルまたはロウレベルにそのまま維持することができる。
また、車体筐体に接地される制御回路1側と、高圧となる上アーム2側および下アーム3側との間には、空芯型絶縁トランスTU1〜TU3、TD1〜TD3がそれぞれ介挿され、制御回路1では、空芯型絶縁トランスTU1〜TU3、TD1〜TD3を用いて上アーム2側および下アーム3側と電気的に絶縁しながら信号の授受が行われる。
すなわち、上アーム2側において、ゲートドライブ用PWM信号SU0の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに応じたパルス信号SU1は、空芯型絶縁トランスTU1を介して復元回路PU1に入力される。また、保護機能付きゲートドライバIC8から出力されたアラーム信号SU2は、空芯型絶縁トランスTU2を介してCPU4に入力される。また、アナログPWM変換器CUから出力されたIGBTチップ温度PWM信号SU3は、空芯型絶縁トランスTU3を介してCPU4に入力される。
一方、下アーム3側において、ゲートドライブ用PWM信号SD0の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに応じたパルス信号SD1は、空芯型絶縁トランスTD1を介して復元回路PD1に入力される。また、保護機能付きゲートドライバIC7から出力されたアラーム信号SD2は、空芯型絶縁トランスTD2を介してCPU4に入力される。また、アナログPWM変換器CDから出力されたIGBTチップ温度PWM信号SD3は、空芯型絶縁トランスTD3を介してCPU4に入力される。
ここで、空芯型絶縁トランスTU1〜TU3、TD1〜TD3には、送信側の1次巻線および受信側の2次巻線がそれぞれ設けられている。そして、空芯型絶縁トランスTU1〜TU3、TD1〜TD3の2次巻線には、2次巻線を鎖交する外部磁束による起電圧を打ち消し合うとともに、2次巻線を鎖交する信号磁束による起電圧を強め合うよう構成された複数の巻線が設けられている。そして、空芯型絶縁トランスTU1〜TU3、TD1〜TD3の1次巻線と2次巻線とは絶縁層を介して互いに積層することができ、空芯型絶縁トランスTU1〜TU3、TD1〜TD3は、半導体プロセス技術などの微細加工技術によって形成することができる。
また、空芯型絶縁トランスTU1には、CPU4から出力されたゲートドライブ用PWM信号SU0の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに応じたパルス信号SU1をそれぞれ別個に伝送するセット用絶縁トランスとリセット用絶縁トランスとを設けてもよく、空芯型絶縁トランスTD1には、CPU4から出力されたゲートドライブ用PWM信号SD0の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに応じたパルス信号SD1をそれぞれ別個に伝送するセット用絶縁トランスとリセット用絶縁トランスとを設けてもよい。
そして、CPU4は、IGBT5、6の導通または非導通をそれぞれ指示するゲートドライブ用PWM信号SD0、SU0を生成し、ノイズ除去回路NU1、ND1をそれぞれ介して変換回路KD1、KU1にそれぞれ入力する。
ここで、ノイズ除去回路NU1、ND1は、ゲートドライブ用PWM信号SD0、SU0がCPU4から入力されると、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0のパルス幅を監視することができる。そして、各ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0のパルス幅が所定値以下の場合、各ノイズ除去回路NU1、ND1は、現在の出力状態をハイレベルまたはロウレベルにそのまま維持し、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0のパルス幅が所定値を越えると、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0の立ち上がりおよび立ち下がりに基づいて出力状態をハイレベルとロウレベルとの間で遷移させることで、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0に重畳されたノイズを除去する。
そして、変換回路KD1、KU1は、ゲートドライブ用PWM信号SD0、SU0がノイズ除去回路NU1、ND1からそれぞれ入力されると、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに応じたゲートドライブ用パルス信号SU1、SD1をそれぞれ生成し、このゲートドライブ用パルス信号SU1、SD1に基づいて、絶縁トランスTD1、TU1の1次巻線に励磁電流が流れるように空芯型絶縁トランスTD1、TU1を駆動することができる。
そして、ゲートドライブ用パルス信号SD1、SU1に基づいて絶縁トランスTD1、TU1が駆動されると、空芯型絶縁トランスTD1、TU1は、このゲートドライブ用パルス信号SD1、SU1を復元回路PU1、PD1にそれぞれ絶縁伝送する。そして、復元回路PU1、PD1は、ゲートドライブ用パルス信号SD1、SU1が空芯型絶縁トランスTD1、TU1をそれぞれ介して絶縁伝送されると、このゲートドライブ用パルス信号SD1、SU1に基づいて元のゲートドライブ用PWM信号SD0、SU0をそれぞれ復元し、保護機能付きゲートドライバIC7、8にそれぞれ入力する。そして、保護機能付きゲートドライバIC7、8は、ゲートドライブ用PWM信号SD0、SU0にそれぞれ基づいてゲート信号SD4、SU4を生成し、IGBT5、6の制御端子をそれぞれ駆動することにより、IGBT5、6をそれぞれスイッチング動作させる。
ここで、温度センサから出力された過熱検知信号SD6、SU6が保護機能付きゲートドライバIC7、8にそれぞれ入力されるとともに、電流センサから出力された過電流検知信号SD5、SU5が保護機能付きゲートドライバIC7、8にそれぞれ入力される。そして、保護機能付きゲートドライバIC7、8は、IGBT5、6が破壊しない閾値を超過した場合には、空芯型絶縁トランスTD2、TU2をそれぞれ介してCPU4にアラーム信号SD2、SU2を伝送する。そして、CPU4は、保護機能付きゲートドライバIC7、8からアラーム信号SD2、SU2をそれぞれ受け取ると、ゲートドライブ用PWM信号SD1、SU1の生成をそれぞれ停止することにより、IGBT5、6に流れる電流を遮断する。
なお、保護機能付きゲートドライバIC7、8は、温度センサから出力された過熱検知信号SD6、SU6および電流センサから出力された過電流検知信号SD5、SU5に基づいて、IGBTが破壊しない閾値を下回ったと判断した場合、一定の時間が経過した後にアラーム信号SD2、SU2を解除する。
さらに、細かい監視を行う場合には、温度センサから出力された過熱検知信号SD6、SU6がアナログPWM変換器CD、CUにそれぞれ入力される。そして、アナログPWM変換器CD、CUは、過熱検知信号SD6、SU6のアナログ値をデジタル信号にそれぞれ変換することにより、IGBTチップ温度PWM信号SD3、SU3をそれぞれ生成し、空芯型絶縁トランスTD3、TU3をそれぞれ介してCPU4にIGBTチップ温度PWM信号SD3、SU3を伝送する。そして、CPU4は、IGBTチップ温度PWM信号SD3、SU3からIGBT5、6のチップ温度をそれぞれ算出し、予め設けられた数段階の閾値に応じて、IGBT5、6のスイッチング周波数の段階的な低下を行ったり、スイッチング停止を行ったりすることができる。
ここで、空芯型絶縁トランスTU1〜TU3、TD1〜TD3の1次巻線と2次巻線とを微細加工技術によって形成することにより、1次巻線と2次巻線の巻径を小さくすることが可能となるとともに、1次巻線と2次巻線との間隔を小さくすることができる。このため、1次巻線と2次巻線との結合係数を高めつつ、1次巻線および2次巻線に磁束が鎖交する面積を小さくすることができ、外部磁束に起因するノイズとしての影響を軽減することが可能となるとともに、低圧側と高圧側とを電気的に絶縁しながら信号の授受を行うために、フォトカプラを用いる必要がなくなり、経時劣化を抑制しつつ、耐環境性を向上させることが可能となる。
また、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジに応じたパルス信号SU1、SD1を空芯型絶縁トランスTU1、TD1を介して伝送し、空芯型絶縁トランスTU1、TD1の2次側でゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0を復元することにより、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0のパルス幅が長い場合においても、空芯型絶縁トランスTU1、TD1の1次巻線および2次巻線に電流を流す期間を短くすることが可能となる。このため、空芯型絶縁トランスTU1、TD1の1次巻線と2次巻線とを微細加工技術によって形成したために、空芯型絶縁トランスTU1、TD1の1次巻線および2次巻線の導体断面積が小さくなった場合においても、空芯型絶縁トランスTU1、TD1の1次巻線に流れる平均励磁電流を許容直流電流以下にすることができ、ジュール熱に起因する1次巻線の溶断を防止することができる。
また、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0のパルス幅が所定値を越える場合、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0の立ち上がりおよび立ち下がりに基づいて出力状態をハイレベルとロウレベルとの間で遷移させるとともに、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0のパルス幅が所定値以下の場合、現在の出力状態をイレベルまたはロウレベルにそのまま維持することにより、ノイズが連続して到来した場合においても、正規ではない入力が有効として出力されるのを防止することができ、ゲートドライブ用PWM信号SU0、SD0に重畳されるノイズの影響を低減しつつ、低圧側と高圧側とを電気的に絶縁しながら信号の授受を行うことが可能となる。
図2(a)は、図1の空芯型絶縁トランスの概略構成の一例を示す断面図、図2(b)は、図1の空芯型絶縁トランスの概略構成の一例を示す平面図である。
図2において、半導体基板11には引き出し配線層12が埋め込まれるとともに、半導体基板11上には1次コイルパターン14が形成されている。そして、1次コイルパターン14は引き出し部13を介して引き出し配線層12に接続されている。そして、1次コイルパターン14上には平坦化膜15が形成され、平坦化膜15上には、2次コイルパターン17が形成され、2次コイルパターン17は保護膜18にて覆われている。そして、保護膜18には、2次コイルパターン17の中心を露出させる開口部19が形成され、開口部19を介して2次コイルパターン17の中心にボンディングワイヤを接続することにより、2次コイルパターン17からの引き出しを行うことができる。
なお、例えば、1次コイルパターン14および2次コイルパターン17の巻線幅は5〜10μm、厚みは4〜5μm、巻線の最外径は500μmとすることができる。
そして、1次コイルパターン14に印加された電流により生成された磁束φ=L1*I1の大部分が2次コイルパターン17の鎖交磁束となり、2次コイルパターン17の両端には、dφ/dTに比例するM21*dI1/dTの電圧が得られる。ただし、L1は1次コイルパターン14の自己インダクタンス、I1は1次コイルパターン14に流れる電流、M21は1次コイルパターン14と2次コイルパターン17の相互インダクタンスである。
図3は、図1の空芯型絶縁トランスに用いられる信号伝送回路の概略構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、ノイズ除去回路NU1を例にとって説明するが、ノイズ除去回路ND1についても同様の構成を用いることができる。
図3において、ノイズ除去回路NU1には、入力信号S1の立ち上がり側のノイズを除去する立ち上がり側グリッジパルス阻止部21および入力信号S1の立ち下がり側のノイズを除去する立ち下がり側グリッジパルス阻止部22が設けられている。
ここで、立ち上がり側グリッジパルス阻止部21には、入力信号S1を保持するD型フリップフロップ23、D型フリップフロップ23の出力を積分する積分回路24、積分回路24の積分値S6が閾値に達した時にパルス信号S7を出力する単パルス化回路25、入力信号S1の状態に基づいて単パルス化回路25からのパルス信号S7をパルス信号S8として出力するステート判定回路26、入力信号S1の立ち下がりエッジに応じたパルス信号S5を生成する立ち下がりパルス生成回路27、単パルス化回路25からパルス信号S7が出力された時または立ち下がりパルス生成回路27からパルス信号S5が出力された時にD型フリップフロップ23および積分回路24をクリアする論理和回路28が設けられている。
また、立ち下がり側グリッジパルス阻止部22には、反転回路29にて反転された入力信号S1を保持するD型フリップフロップ30、D型フリップフロップ30の出力を積分する積分回路31、積分回路31の積分値S9が閾値に達した時にパルス信号S10を出力する単パルス化回路32、入力信号S1の状態に基づいて単パルス化回路32からのパルス信号S10を出力するステート判定回路33、入力信号S1の立ち上がりエッジに応じたパルス信号S4を生成する立ち上がりパルス生成回路34、単パルス化回路32からパルス信号S10が出力された時または立ち上がりパルス生成回路34からパルス信号S4が出力された時にD型フリップフロップ30および積分回路31をクリアする論理和回路35が設けられている。
また、ステート判定回路26からのパルス信号S8を保持するとともに、ステート判定回路33からのパルス信号S10が反転回路29にて反転されたパルス信号S11に基づいてクリアするD型フリップフロップ37が設けられている。
そして、立ち上がり側グリッジパルス阻止部21において、入力信号S1がロウレベルからハイレベルに変化すると、D型フリップフロップ23の出力がロウレベルからハイレベルに変化し、D型フリップフロップ23の出力が積分回路24にて積分される。
そして、積分回路24の積分値S6が閾値に達する前に入力信号S1がハイレベルからロウレベルに変化すると、立ち下がりパルス生成回路27にて入力信号S1の立ち下がりエッジに応じたパルス信号S5が生成され、論理和回路28を介してD型フリップフロップ23および積分回路24に出力されることで、D型フリップフロップ23および積分回路24がクリアされる。
一方、入力信号S1がハイレベルからロウレベルに変化する前に積分回路24の積分値S6が閾値に達すると、単パルス化回路25にてパルス信号S7が生成され、そのパルス信号S7がステート判定回路26に出力される。そして、ステート判定回路26は、反転回路29にて反転された入力信号S1の状態を判定し、反転回路29にて反転された入力信号S1がロウレベルの場合、パルス信号S7を反転させたパルス信号S8をD型フリップフロップ37に入力する。そして、パルス信号S8がD型フリップフロップ37に入力されると、D型フリップフロップ37の出力信号S12がロウレベルからハイレベルに変化し、入力信号S1のロウレベルからハイレベルへの状態遷移が出力信号S12として出力される。
また、立ち下がり側グリッジパルス阻止部22において、入力信号S1は反転回路29を介してD型フリップフロップ30にて入力され、入力信号S1がハイレベルからロウレベルに変化すると、D型フリップフロップ30の出力がロウレベルからハイレベルに変化し、D型フリップフロップ30の出力が積分回路31にて積分される。
そして、積分回路31の積分値S9が閾値に達する前に入力信号S1がロウレベルからハイレベルに変化すると、立ち上がりパルス生成回路34にて入力信号S1の立ち上がりエッジに応じたパルス信号S4が生成され、論理和回路35を介してD型フリップフロップ30および積分回路31に出力されることで、D型フリップフロップ30および積分回路31がクリアされる。
一方、入力信号S1がロウレベルからハイレベルに変化する前に積分回路31の積分値S9が閾値に達すると、単パルス化回路32にてパルス信号S10が生成され、そのパルス信号S10がステート判定回路33に出力される。そして、ステート判定回路33は、入力信号S1の状態を判定し、入力信号S1がロウレベルの場合、パルス信号S10を反転回路36を介してパルス信号S11としてD型フリップフロップ37に入力する。そして、パルス信号S11がD型フリップフロップ37に入力されると、D型フリップフロップ37の出力信号S12がハイレベルからロウレベルに変化し、入力信号S1のハイレベルからロウレベルへの状態遷移が出力信号S12として出力される。
図4は、図1の空芯型絶縁トランスに用いられる信号伝送回路の回路構成を示す図、図5は、図4の信号伝送回路の各部の信号波形を示す図である。
図4および図5において、図3のD型フリップフロップ23にはD型フリップフロップU14A、図3の積分回路24には抵抗R11、コンデンサC11、Nチャンネル電界効果型トランジスタTr11およびインバータU11C、図3の単パルス化回路25にはインバータU11A、U11B、抵抗R12、コンデンサC12および否定論理積回路U12A、図3のステート判定回路26には否定論理和回路U13B、図3の立ち下がりパルス生成回路27にはインバータU2B、U2Dおよび否定論理積回路U3B、図3の論理和回路28には否定論理和回路U13Aを設けることができる。
また、図3のD型フリップフロップ30にはD型フリップフロップU24A、図3の積分回路31には抵抗R21、コンデンサC21、Nチャンネル電界効果型トランジスタTr21およびインバータU21C、図3の単パルス化回路32にはインバータU21A、U21B、抵抗R22、コンデンサC22および否定論理積回路U22A、図3のステート判定回路33には否定論理和回路U23B、図3の立ち上がりパルス生成回路34には抵抗R1、コンデンサC1、排他的論理和回路U1A、インバータU2A、U2Cおよび否定論理積回路U3A、図3の論理和回路35には否定論理和回路U13Aを設けることができる。
ここで、抵抗R1の一端はコンデンサC1を介して接地されるとともに、排他的論理和回路U1Aの一方の入力端子に接続され、抵抗R1の他端は信号源Gに接続されている。また、排他的論理和回路U1Aの他方の入力端子には信号源Gが接続される。また、否定論理積回路U3Aの一方の入力端子には、排他的論理和回路U1Aの出力端子がインバータU2Aを介して接続されるとともに、否定論理積回路U3Aの他方の入力端子には信号源Gが接続されている。さらに、否定論理積回路U3Bの一方の入力端子には、排他的論理和回路U1Aの出力端子がインバータU2Aを介して接続されるとともに、否定論理積回路U3Bの他方の入力端子には、インバータU2Bを介して信号源Gが接続されている。
また、D型フリップフロップU14Aのクロック端子CLKにはインバータU2E、U2Fを順次介して信号源Gが接続され、D型フリップフロップU14Aのリセット端子CLRには否定論理和回路U13Aの出力端子が接続されている。また、D型フリップフロップU14Aの入力端子Dは電源電位VCC1に接続され、D型フリップフロップU14Aの非反転出力端子Qは、抵抗R11、インバータU11A、U11Bを順次介して否定論理積回路U12Aの一方の入力端子に接続されるとともに、抵抗R11、インバータU11A、抵抗R12を順次介して否定論理積回路U12Aの他方の入力端子に接続されている。
また、抵抗R11とインバータU11Aとの接続点には、コンデンサC11とNチャンネル電界効果型トランジスタTr11とが並列接続され、Nチャンネル電界効果型トランジスタTr11のゲートにはインバータU11Cを介して否定論理和回路U13Aの出力端子が接続されている。また、抵抗R12と否定論理積回路U12Aの他方の入力端子との接続点にはコンデンサC12が接続され、否定論理積回路U12Aの出力端子はインバータU11Dを介して否定論理和回路U13Aの一方の入力端子に接続されるとともに、否定論理和回路U13Bの一方の入力端子に接続されている。また、否定論理和回路U13Aの他方の入力端子にはインバータU2Dを介して否定論理積回路U3Bの出力端子が接続されるとともに、否定論理和回路U13Bの他方の入力端子にはインバータU2Eの出力端子が接続されている。
また、否定論理和回路U13Bの出力端子はD型フリップフロップU14Bのクロック端子CLKに接続されるとともに、D型フリップフロップU14Bの入力端子Dは電源電位VCC1に接続され、D型フリップフロップU14Bの非反転出力端子Qは抵抗R31を介して接地されている。
また、D型フリップフロップU24Aのクロック端子CLKにはインバータU2E、U2F、U3Aを順次介して信号源Gが接続され、D型フリップフロップU24Aのリセット端子CLRには否定論理和回路U23Aの出力端子が接続されている。また、D型フリップフロップU24Aの入力端子Dは電源電位VCC1に接続され、D型フリップフロップU24Aの非反転出力端子Qは、抵抗R21、インバータU21A、U21Bを順次介して否定論理積回路U22Aの一方の入力端子に接続されるとともに、抵抗R21、インバータU21A、抵抗R22を順次介して否定論理積回路U22Aの他方の入力端子に接続されている。
また、抵抗R21とインバータU21Aとの接続点には、コンデンサC21とNチャンネル電界効果型トランジスタTr21とが並列接続され、Nチャンネル電界効果型トランジスタTr21のゲートにはインバータU21Cを介して否定論理和回路U23Aの出力端子が接続されている。また、抵抗R22と否定論理積回路U22Aの他方の入力端子との接続点にはコンデンサC22が接続され、否定論理積回路U22Aの出力端子はインバータU21Dを介して否定論理和回路U23Aの一方の入力端子に接続されるとともに、否定論理和回路U23Bの一方の入力端子に接続されている。また、否定論理和回路U23Aの他方の入力端子にはインバータU2Cを介して否定論理積回路U3Aの出力端子が接続されるとともに、否定論理和回路U23Bの他方の入力端子にはインバータU2Fの出力端子が接続されている。また、否定論理和回路U23Bの出力端子はインバータU3Bを介してフリップフロップU14Bのリセット端子CLRに接続されている。
そして、信号源Gにて生成された入力信号S1(図5(a))は、抵抗R1およびコンデンサC1からなる遅延回路にて遅延させられ、入力信号S1と、この入力信号S1を遅延させた信号とが排他的論理和回路U1Aに入力され、排他的論理和回路U1Aにて排他論理和がとられることにより、入力信号S1の論理値“0”から論理値“1”への立ち上がりエッジまたは論理値“1”から論理値“0”への立ち下がりエッジに同期したエッジ信号S3が抽出される(図5(b))。そして、このエッジ信号S3は、インバータU2Aを介して否定論理積回路U3A、U3Bに入力されるとともに、否定論理積回路U3Aには入力信号S1が入力され、否定論理積回路U3BにはインバータU2Bを介して入力信号S1が入力される。
そして、否定論理積回路U3Aにてエッジ信号S3と入力信号S1との否定論理積がとられることにより、立ち上がりエッジパルスS4が生成されるとともに(図5(c))、論理積回路U3Bにてエッジ信号S3と入力信号S1の反転信号との否定論理積がとられることにより、論理積回路U3Bにて立ち下がりエッジパルスS5が生成される(図5(d))。
また、入力信号S1はインバータU2E、U2Fを順次介してD型フリップフロップU14Aのクロック端子CLKに入力される。そして、図5の時刻t1において、入力信号S1がロウレベルからハイレベルに変化すると(図5(a))、D型フリップフロップU14Aの出力端子Qがロウレベルからハイレベルに変化し、D型フリップフロップU14Aの出力が抵抗R11およびコンデンサC11からなる積分回路にて積分され、この積分回路から出力される積分値S6が徐々に増大する(図5(e))。
そして、時刻t2において、この積分回路の積分値S6が閾値に達する前に入力信号S1がハイレベルからロウレベルに変化すると、インバータU2Dを介して立ち下がりエッジパルスS5が否定論理和回路U13Aの一方の入力端子に出力され、否定論理積回路U12Aから出力されるパルス信号S7がハイレベルであるとすると(図5(f))、否定論理和回路U13Aの出力はロウレベルになる。そして、否定論理和回路U13Aの出力はインバータU11Cを介してNチャンネル電界効果型トランジスタTr11のゲートに入力されるとともに、D型フリップフロップU14Aのクリア端子CLRに入力され、否定論理和回路U13Aの出力がロウレベルになると、Nチャンネル電界効果型トランジスタTr11がオンして、コンデンサC11に蓄積された電荷が放電され、抵抗R11およびコンデンサC11からなる積分回路の積分値S6がクリアされるとともに(図5(e))、D型フリップフロップU14Aがクリアされ、D型フリップフロップU14Aの出力端子Qがハイレベルからロウレベルに変化する。この結果、否定論理積回路U12Aからの出力レベルはそのまま維持され、否定論理和回路U13Bからの出力もそのまま維持されることから、時刻t1における入力信号S1のロウレベルからハイレベルの変化は無効になり、D型フリップフロップU14Bからの出力信号S12はロウレベルを維持する。
また、時刻t3において、入力信号S1がロウレベルからハイレベルに再び変化すると(図5(a))、D型フリップフロップU14Aの出力端子Qがロウレベルからハイレベルに再び変化し、D型フリップフロップU14Aの出力が抵抗R11およびコンデンサC11からなる積分回路にて再び積分され、この積分回路から出力される積分値S6が徐々に増大する(図5(e))。
そして、その積分値S6は、インバータU11A、U11Bを順次介して否定論理積回路U12Aの一方の入力端子に入力されるとともに、インバータU11Aおよび抵抗R12とコンデンサC12からなる遅延回路を順次介して否定論理積回路U12Aの他方の入力端子に入力され、時刻t4において、この積分回路の積分値S6が閾値に達すると、否定論理積回路U12Aの一方の入力端子はロウレベルからハイレベルに変化するとともに、否定論理積回路U12Aの一方の入力端子がロウレベルからハイレベルに変化した後に所定時間だけ遅れて、否定論理積回路U12Aの他方の入力端子はハイレベルからロウレベルに変化し、否定論理積回路U12Aからパルス信号S7が出力される(図5(f))。
そして、否定論理積回路U12Aから出力されたパルス信号S7は否定論理和回路U13Bの一方の入力端子に入力され、否定論理和回路U13Bの一方の入力端子がパルス信号S7のパルス幅の時間だけロウレベルになるとともに、入力信号S1がインバータU2Eを介して否定論理和回路U13Bの他方の入力端子に入力され、否定論理和回路U13Bの他方の入力端子がロウレベルになる。この結果、否定論理和回路U13Bからは、パルス信号S7を反転させたパルス信号S8が出力され、D型フリップフロップU14Bに入力される(図5(g))。そして、パルス信号S8がD型フリップフロップU14Bに入力されると、D型フリップフロップU14Bの出力信号S12がロウレベルからハイレベルに変化し、入力信号S1のロウレベルからハイレベルへの状態遷移が出力信号S12として出力される(図5(k))。
また、入力信号S1はインバータU2E、U2F、U3Aを順次介してD型フリップフロップU24Aのクロック端子CLKに入力される。そして、図5の時刻t9において、入力信号S1がハイレベルからロウレベルに変化すると(図5(a))、D型フリップフロップU24Aの出力端子Qがロウレベルからハイレベルに変化し、D型フリップフロップU24Aの出力が抵抗R21およびコンデンサC21からなる積分回路にて積分され、この積分回路から出力される積分値S9が徐々に増大する(図5(h))。
そして、時刻t10において、この積分回路の積分値S9が閾値に達する前に入力信号S1がロウレベルからハイレベルに変化すると、インバータU2Cを介して立ち上がりエッジパルスS4が否定論理和回路U23Aの一方の入力端子に出力され、否定論理積回路U22Aから出力されるパルス信号S10がハイレベルであるとすると(図5(i))、否定論理和回路U23Aの出力はロウレベルになる。そして、否定論理和回路U23Aの出力はインバータU21Cを介してNチャンネル電界効果型トランジスタTr21のゲートに入力されるとともに、D型フリップフロップU24Aのクリア端子CLRに入力され、否定論理和回路U23Aの出力がロウレベルになると、Nチャンネル電界効果型トランジスタTr21がオンして、コンデンサC21に蓄積された電荷が放電され、抵抗R21およびコンデンサC21からなる積分回路の積分値S9がクリアされるとともに(図5(h))、D型フリップフロップU24Aがクリアされ、D型フリップフロップU24Aの出力端子Qがハイレベルからロウレベルに変化する。この結果、否定論理積回路U22Aからの出力レベルはそのまま維持され、否定論理和回路U23Bからの出力もそのまま維持されることから、時刻t9における入力信号S1のハイレベルからロウレベルの変化は無効になり、D型フリップフロップU14Bからの出力信号S12はハイレベルを維持する。
また、時刻t11において、入力信号S1がハイレベルからロウレベルに再び変化すると(図5(a))、D型フリップフロップU24Aの出力端子Qがロウレベルからハイレベルに再び変化し、D型フリップフロップU24Aの出力が抵抗R21およびコンデンサC21からなる積分回路にて再び積分され、この積分回路から出力される積分値S9が徐々に増大する(図5(h))。
そして、その積分値S9は、インバータU21A、U21Bを順次介して否定論理積回路U22Aの一方の入力端子に入力されるとともに、インバータU21Aおよび抵抗R22とコンデンサC22からなる遅延回路を順次介して否定論理積回路U22Aの他方の入力端子に入力され、時刻t12において、この積分回路の積分値S9が閾値に達すると、否定論理積回路U22Aの一方の入力端子はロウレベルからハイレベルに変化するとともに、否定論理積回路U22Aの一方の入力端子がロウレベルからハイレベルに変化した後に所定時間だけ遅れて、否定論理積回路U22Aの他方の入力端子はハイレベルからロウレベルに変化し、否定論理積回路U22Aからパルス信号S10が出力される(図5(i))。
そして、否定論理積回路U22Aから出力されたパルス信号S10は否定論理和回路U23Bの一方の入力端子に入力され、否定論理和回路U23Bの一方の入力端子がパルス信号S10のパルス幅の時間だけロウレベルになるとともに、入力信号S1がインバータU2E、U2Fを順次介して否定論理和回路U23Bの他方の入力端子に入力され、否定論理和回路U23Bの他方の入力端子がロウレベルになる。この結果、否定論理和回路U23Bからは、パルス信号S10の反転信号が出力され、さらにパルス信号S10の反転信号がインバータU3Bにて反転されたパルス信号S11がD型フリップフロップU14Bに入力される(図5(j))。そして、パルス信号S11がD型フリップフロップU14Bに入力されると、D型フリップフロップU14Bの出力信号S12がハイレベルからロウレベルに変化し、入力信号S1のハイレベルからロウレベルへの状態遷移が出力信号S12として出力される(図5(k))。
そして、D型フリップフロップU14から出力信号S12が出力されると、この出力信号S12を図10の変換回路KU0に入力することにより、ノイズが除去された入力信号S1に基づいて立ち上がりエッジパルスS4および立ち下がりエッジパルスS5を再び生成することができる。
そして、これらの立ち上がりエッジパルスS4および立ち下がりエッジパルスS5をNチャンネル電界効果型トランジスタTr1、Tr2のゲートにそれぞれ入力することにより、Nチャンネル電界効果型トランジスタTr1、Tr2の誤動作を防止しつつ、セット用絶縁トランスTL1およびリセット用絶縁トランスTL2を励磁させることができる。
なお、図4の構成では、パルス信号S8、S11をD型フリップフロップU14Bに入力することで、入力信号S1が復元された出力信号S12を1次側で生成する方法について説明したが、パルス信号S8、S11を図10のインバータU2C、U2Dにそれぞれ入力し、パルス信号S8、S11をセット用絶縁トランスTL1およびリセット用絶縁トランスTL2をそれぞれ介して2次側に伝送してから、ノイズが除去された入力信号S1をD型フリップフロップU5Aにて2次側で復元するようにしてもよい。
図6は、図1の昇降圧コンバータ用インテリジェントパワーモジュールの実装状態を示す断面図である。
図6において、放熱の役割を行う銅ベース71上には、絶縁用セラミックス基板72を介して、IGBTチップ73aおよびFWDチップ73bが実装されている。そして、IGBTチップ73aおよびFWDチップ73bは、ボンディングワイヤ74a〜74cを介して互いに接続されるとともに、主回路電流の取り出しを行う主端子77に接続されている。また、IGBTチップ73aおよびFWDチップ73b上には、IGBTのゲート駆動および監視を行う回路基板75が配置され、IGBTチップ73a、FWDチップ73bおよび回路基板75はモールド樹脂76にて封止されている。ここで、IGBTチップ73aおよびFWDチップ73bは、負荷へ流入する電流を通電および遮断するスイッチング素子を構成することができ、上アーム用および下アーム用として動作するようにスイッチング素子を直列に接続することができる。また、回路基板75には、スイッチング素子の導通および非導通を指示する制御信号を生成する制御回路を設けることができる。
そして、主回路電流は、主端子77のみならず、主端子77とIGBTチップ73aおよびFWDチップ73bを接続するボンディングワイヤ74a〜74cにも流れるが、ボンディングワイヤ74a〜74cは回路基板75の直近に配置されるので、ボンディングワイヤ74a〜74cを流れる主回路電流で生成される磁界による影響の方が大きい。この主回路電流は、通常の運転時には、最高でも250A程度であるが、例えば発進時あるいは、空転後の負荷等では、900A以上流れる場合が有る。
ここで、車体筐体に接地される制御回路側と、高圧となる上アーム側および下アーム側との間には、空芯型絶縁トランスがそれぞれ介挿され、制御回路では、空芯型絶縁トランスを用いて上アーム側および下アーム側と電気的に絶縁しながら信号の授受が行われる。そして、状態遷移信号伝送方式にて制御回路側と上アーム側および下アーム側との間で信号を伝送する場合、空芯型絶縁トランスの1次側を駆動するための制御信号の経路上にノイズ除去回路を設けることができる。そして、制御信号のパルス幅が所定値を越える場合、制御信号の立ち上がりおよび立ち下がりに基づいてノイズ除去回路の出力状態をハイレベルとロウレベルとの間で遷移させるとともに、制御信号のパルス幅が所定値以下の場合、ノイズ除去回路の現在の出力状態をハイレベルまたはロウレベルにそのまま維持することにより、ノイズが連続して到来した場合においても、正規ではない入力が有効として出力されるのを防止することができ、IGBTの誤動作を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る信号伝送回路が適用される昇降圧コンバータ用インテリジェントパワーモジュールの概略構成を示すブロック図である。 図2(a)は、図1の空芯型絶縁トランスの概略構成の一例を示す断面図、図2(b)は、図1の空芯型絶縁トランスの概略構成の一例を示す平面図である。 図1の空芯型絶縁トランスに用いられる信号伝送回路の概略構成を示すブロック図である。 図1の空芯型絶縁トランスに用いられる信号伝送回路の回路構成を示す図である。 図4の信号伝送回路の各部の信号波形を示す図である。 図1の昇降圧コンバータ用インテリジェントパワーモジュールの実装状態を示す断面図である。 従来の昇降圧コンバータを用いた車両駆動システムの概略構成を示すブロック図である。 図7の昇降圧コンバータの概略構成を示すブロック図である。 昇圧動作時に図8のリアクトルに流れる電流の波形を示す図である。 空芯型絶縁トランスに適用される信号伝送回路の回路構成を示す図である。 図10の信号伝送回路の各部の信号波形を示す図である。 主回路電流の変化によって誘導されたノイズが重畳された伝送信号波形を示す図である。
符号の説明
1 制御回路
2 上アーム
3 下アーム
4 CPU
5、6 IGBT
7、8 保護機能付きゲートドライバIC
TU1〜TU3、TD1〜TD3 空芯型絶縁トランス
DU1、DU2、DD1、DD2 ダイオード
RU1、RU2、RD1、RD2、R1、R11、R12、R21、R22、R31 抵抗
C1、C11、C12、C21、C22 コンデンサ
CU、CD アナログPWM変換器
KU1、KD1 変換回路
PU1、PD1 復元回路
NU1、ND1 ノイズ除去回路
11 基板
12 引き出し配線層
13 引き出し部
14 1次コイルパターン
15 平坦化膜
17 2次コイルパターン
18 保護膜
19 開口部
21 立ち上がり側グリッジパルス阻止部
22 立ち下がり側グリッジパルス阻止部
23、30、37、U14A、U14B、U24A D型フリップフロップ
24、31 積分回路
25、32 単パルス化回路
26、33 ステート判定回路
27 立ち下がりパルス生成回路
28、35 論理和回路
29、36 反転回路
34 立ち上がりパルス生成回路
U1A 排他的論理和回路
U2A、U2B、U2C、U2D、U2E、U2F、U3A、U3B、U11A、U11B、U11C、U11D、U21A、U21B、U21C、U21D インバータ
U3A、U3B、U12A、U22A 否定論理積回路
U13A、U13B、U23A、U23B 否定論理和回路
Tr11、Tr21 Nチャンネル電界効果型トランジスタ
71 銅ベース
72 絶縁用セラミックス基板
73a IGBTチップ
73b FWDチップ
74a〜74c ボンディングワイヤ
75 回路基板
76 モールド樹脂
77 主端子

Claims (1)

  1. パルス信号のパルス幅が所定値を越える場合、前記パルス信号の立ち上がりおよび立ち下がりに基づいて状態を遷移させるとともに、前記パルス信号のパルス幅が前記所定値以下の場合、現在の状態をそのまま維持するようにしたノイズ除去回路であって、
    前記パルス信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジに基づいて状態反転を行うフリップフロップと、
    前記フリップフロップからの出力を積分する積分回路と、
    前記積分回路の積分値が閾値に達したかどうかを検出する検出回路と、
    前記パルス信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの検出時、あるいは前記積分回路の積分値が閾値に達した時に、前記積分回路の積分値をクリアするクリア回路とを備えることを特徴とするノイズ除去回路。
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