JP5245904B2 - 半導体レーザ素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体レーザ素子の製造方法に関し、特に基板上に積層半導体が形成されたウェハから半導体レーザ素子に分割する製造方法に関するものである。
半導体レーザ素子は、化合物半導体によって形成されている。例えば、窒化物半導体であれば、InxAlyGa1-x-yN(0≦x、0≦y、0≦x+y≦1)等の化合物半導体によって形成されている。半導体レーザ素子は、大容量・高密度の情報記録・再生が可能な光ディスクシステムへの利用、パーソナルコンピュータ等の電子機器への利用、ディスプレイ及び医療用の光源への利用等、種々の用途に対する要求が高く、半導体レーザ素子を安定な特性を維持しながら、再現性よく製造する研究が盛んに行われている。
例えば、共振器面の劈開の際のリッジの欠け等を防止して、窒化物半導体レーザ素子のダメージを低減するとともに、電流−電圧特性を確保する等のために、レーザ素子の共振器方向に延び、窒化物半導体成長層の上面からpn接合を構成する界面に至る溝部を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1:特開2004−327879号公報、特許文献2:特開平04−206549号公報等)。
しかし、このような溝部を形成するだけでは、半導体レーザ素子のチップ化の際に、リッジの欠け等の防止及び素子ダメージの低減に対して十分に機能せず、安定した歩留まりを得ることが未だに困難である。つまり、チップ化を容易にするために溝部を深く形成すると、ハンドリングの際にその溝部によって、個々の素子に意図せずに分離してしまうことがある。また、溝部を浅く形成すると、チップ化の際に不要な押力が必要となり、意図しない部分の欠け、意図しない方向への分割等が生じ、所望の形状で正確に個々のチップに分割することが困難になるという課題がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、歩留まりを改善し、安定した品質の半導体レーザ素子を効率的に製造することができる半導体レーザ素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の窒化物半導体レーザ素子の製造方法は、
(1)基板上に、第1導電型半導体層、活性層及び第2導電型半導体層をこの順に積層した積層半導体を有する半導体レーザ素子の製造方法であって、
前記基板上に積層半導体を形成する工程と、
前記積層半導体の表面におけるレーザ素子形成領域の共振器方向に、該共振器の端面側から第1領域と、該第1領域よりも深さが深くかつ基板が露出する第2領域と、前記第1領域よりも深さが浅くかつ第1導電型半導体層が露出する第3領域と、を順に有する補助溝を形成する工程と、
前記補助溝を利用して基板及び積層半導体を分割する工程と、を備えることを特徴とする。
また、このような半導体レーザ素子の製造方法では、以下のいずれか1以上をさらに備えることが好ましい。
(2)前記補助溝は、前記共振器の端面と対向するもう一方の共振器の端面側から前記共振器の端面側に向かって前記第1領域と、前記第2領域とを順に有する。
(3)前記補助溝の幅は、前記第1領域を前記第3領域よりも幅広に形成する。
(4)前記補助溝の長さは、前記第3領域及び前記第2領域を前記第1領域よりも長く形成する。
(5)前記積層半導体は、基板上に、第1導電型半導体層、活性層及び第2導電型半導体層の順に積層したものであり、前記補助溝の形成工程において、前記第1領域は基板又は第1導電型半導体層が露出するように形成する。
(6)前記積層半導体上において、該積層半導体の一部を除去することにより前記共振器を有する素子領域と、該素子領域と分離した島状層とを形成する工程を備える。
(7)前記素子領域と前記島状層とを分離する分離溝の深さは、前記補助溝の第1領域よりも浅く形成する。
(8)前記補助溝は、前記島状層に隣接させて形成する。
(9)前記補助溝の第2領域は、前記基板が露出するように形成する。
(10)前記補助溝の第1領域及び/又は第2領域を、レーザスクライブにより形成する。
(11)前記補助溝は、前記レーザ素子形成領域の両側に形成する。
(12)前記分離溝は、前記補助溝の第3領域と同じ工程で形成する。
(13)前記分離溝は、前記第1導電型半導体層を露出するように形成する。
(14)前記島状層を、少なくとも光出射側の共振器の端面の両隅部に配置するように形成する。
本発明によれば、歩留まりを改善し、安定した品質の半導体レーザ素子を効率的に製造することが可能となる。また、本発明によれば、半導体レーザ素子の製造段階でのウェハ形状やバー形状といった状態での強度を維持しながら、安定した品質の半導体レーザ素子を製造することが可能となる。
本発明の半導体レーザ素子の製造方法により形成する半導体レーザ素子のレイアウトを示す平面図(A)である。 図1−1の半導体レーザ素子の単位素子の平面図(B)、(B)におけるc−c’線断面図(C)、(B)におけるd−d’線断面図(D)、(B)におけるe−e’線断面図(E)である。 本発明の半導体レーザ素子の製造方法により形成する別の半導体レーザ素子のレイアウトを示す平面図(A)である。 図2−1の半導体レーザ素子の単位素子の平面図(B)、(B)におけるc−c’線断面図(C)、(B)におけるd−d’線断面図(D)、(B)におけるe−e’線断面図(E)である。 本発明の半導体レーザ素子の製造方法により形成するさらに別の半導体レーザ素子の単位素子の平面図(A)である。 本発明の半導体レーザ素子の製造方法により形成するさらに別の半導体レーザ素子の単位素子の平面図(A)、(A)におけるc−c’線断面図(B)、(A)におけるd−d’線断面図(C)である。 本発明の半導体レーザ素子の製造方法により形成する別の半導体レーザ素子のレイアウトを示す平面図(A)である。 図5−1の半導体レーザ素子の単位素子の平面図(B)、(B)におけるc−c’線断面図(C)、(B)におけるd−d’線断面図(D)、(B)におけるe−e’線断面図(E)である。 本発明の半導体レーザ素子の製造方法により形成する別の半導体レーザ素子のレイアウトを示す平面図(A)である。 図6−1の半導体レーザ素子の単位素子の平面図(B)、(B)におけるc−c’線断面図(C)、(B)におけるd−d’線断面図(D)、(B)におけるe−e’線断面図(E)である。
本発明の半導体レーザ素子の製造方法では、まず、基板上に、半導体層からなる積層半導体を形成する。ここで用いる半導体層は窒化物半導体からなるものであるが、本発明の半導体レーザ素子はこの材料に限定されるものではない。
半導体層は、通常、基板上に第1導電型半導体層、活性層及び第2導電型半導体層を順に積層することにより形成することができる。この半導体層の積層条件については後述する。
続いて、基板上に積層半導体が形成された後に、この積層半導体の表面に補助溝(図1−1A中、24)を形成する。この補助溝は、レーザ素子形成領域を外郭するものであって、少なくとも1つ、共振器方向に沿って延設する。特に、この補助溝はレーザ素子形成領域の両側にそれぞれ形成することが好ましい。半導体レーザ素子のチップ自体の小型化、薄膜化がより進むとこの構成がより有効となる。
通常、半導体レーザ素子の製造工程には、共振器面を形成する分割工程と、共振器方向にレーザ素子領域を形成する分割工程を有する。共振器面を形成する分割工程は劈開工程又はバー形成工程と呼ばれるものである。また、共振器方向にレーザ素子領域を形成する分割工程は、レーザ素子の側面を形成するチップ化工程と呼ばれるものである。特に、このチップ化工程においては、基板又は積層体の結晶構造、半導体レーザ素子のチップ幅などに起因して、意図しない方向にブレーキングされ、レーザ素子領域が破損することがある。しかし、本発明の補助溝を設けることにより、この共振器方向にレーザ素子領域を形成する分割(チップ化)工程での歩留まりを飛躍的に向上させることができる。
また、共振器面付近の端部に、後述する島状層(図2−1A中、15a)が存在することによって、劈開工程が所望の位置で行われるようにガイドされ、劈開方向の矯正がなされるため、チップ化工程での歩留まりをさらに向上させることができる。
特に、六方晶系の結晶構造を有する材料からなる基板及び積層半導体を用いる場合において、M面及びC面以外の面(例えばA面、R面等)で半導体レーザ素子の側面を形成する場合には、分割工程時のチップの欠け等が問題となりやすい。しかし、上述した補助溝を形成することにより、チップ化工程の歩留まりを良好なものとすることができる。
例えば、図1−1Aに示すように、補助溝24は、共振器の端面側から中心部に向かって、3種類の領域(第1領域21、第2領域22及び第3領域23)が順に形成されたものである。この補助溝を構成する第1領域、第2領域、第3領域は、深さが異なるものであって、第2領域は第1領域よりも深さが深く、第3領域は第1領域よりも深さが浅い。ここで深さが深いとは、第1領域の最も低い部位が、基板の裏面により近い位置に配置していることを意味する。
半導体レーザ素子のチップ化工程において、共振器の端面側から中心部に向かって第1領域と第2領域のみを順に形成した補助溝ではハンドリング時の強度を保つことができない。
また、半導体レーザ素子のチップ化工程において、共振器の端面側から中心部に向かって第2領域と第3領域のみを順に形成した補助溝は、第1領域が形成されていないために共振器の端面部分の強度を保つことができない。
さらに、半導体レーザ素子のチップ化工程において、共振器の端面側から中心部に向かって第1領域と第3領域を順に形成した補助溝は、第2領域が形成されていないためにチップ化するには余分な押力が必要となり、意図しない方向にチップ化されることもあり、補助溝としては不十分である。このような補助溝であると、この補助溝によって分割されないため、チップ化工程での歩留まりを低下させる。
また、補助溝が第1領域、第2領域、第3領域の順に形成されていたとしても、補助溝の深さの関係が上述した条件を満たさなければハンドリング時の強度を保つことができないか、ブレイカーでチップ化するときに補助溝に沿って半導体レーザ素子のチップ化ができず、意図しない方向でチップ化されるため、補助溝としては不十分なものとなる。
補助溝の第1領域は、共振器の端面に隣接して形成されている。この第1領域は、積層半導体の表面側から形成される。第1領域の深さは、後述する第1導電型半導体層又は基板が露出する深さで形成することが適している。具体的には、半導体層の表面から2〜20μm程度の深さが挙げられる。
補助溝の第2領域は、第1領域及び後述する第3領域よりも底部が深い位置に形成されている。この第2領域は、基板が露出する深さで形成することが適している。具体的には、積層半導体の表面から5μm〜50μm程度の深さが挙げられる。この第2領域は、第1領域に隣接して形成されることが好ましい。これにより、チップ化工程での分割方向を所望の方向にすることができる。
補助溝の第3領域は、第1領域や第2領域よりも浅く形成される。この第3領域の深さは、後述する第1導電型半導体層が露出する深さで形成することが適している。具体的には、積層半導体の表面から0.5〜10μm程度の深さが挙げられる。この第3領域は、レーザ素子形成領域の共振器方向において、中心部に形成される。この第3領域は、ウェハ形状又はバー形状での強度を維持するために形成されたものである。第3領域は、第2領域に隣接して形成されることが好ましい。この第3領域は、積層半導体を素子領域と後述する島状層とに分離するための分離溝と同じ深さ及び/又は幅及び/又は同じ工程で形成することができる。
このように、補助溝の深さを単位半導体レーザの位置に対して変更することによって、補助溝の形成から共振器方向への分割までの間の種々の製造工程におけるハンドリング時に、不要な分割を生じさせることがないように適切な補強効果を与える。さらに、共振器方向への分割において、分割予定線の逸脱を効率的に最小限にとどめ又は回避することができ、歩留まりを飛躍的に向上させることができる。
補助溝は、共振器の端面側から共振器方向に第1領域、第2領域、第3領域の順に形成されるものであるが、さらに共振器のもう一方の端面側から第3領域に向かって第1領域、第2領域の順に形成されるものである。この構成は、補助溝が共振器の端面側からもう一方の端面側に向かって第1領域、第2領域、第3領域、第2領域、第1領域の順に形成されるものである。半導体レーザ素子の外郭は、共振器面を形成する分割工程と、共振器方向にレーザ素子領域を形成する分割工程によって形成されるものであるが、この共振器方向にレーザ素子領域を形成する補助溝を上記構成で形成することにより、共振器方向にレーザ素子領域を形成する分割工程、言い換えるとチップ化工程での歩留まりを飛躍的に向上させることができる。
補助溝の幅は、第1領域を第3領域よりも幅広に形成することが好ましい。第1領域は共振器方向にレーザ素子を形成する分割工程で、応力がかかる起点となる領域であるため、幅をある程度の広さで形成する必要がある。第3領域は、半導体レーザ素子の共振器方向における中心部に位置するため、第1領域とは機能が異なるものであり、ウェハ形状又はバー形状での強度を維持するために形成される。第3領域の幅は他の領域に比べて狭く形成されるものが好ましい。補助溝の第2領域の幅は、上記第1領域の幅と第3領域の幅との間の範囲であれば特に限定されないが、この第2領域は他の領域に比べて深さが深く形成されるものであるため、第2領域の幅は第1領域の幅と同じ幅であるか又は第1領域の幅に近い範囲で形成されることが好ましい。第1及び第2領域の幅は、例えば、2〜25μm程度が挙げられる。第3領域の幅は、0.5〜10μm程度が挙げられる。
補助溝は、第3領域及び第2領域を第1領域よりも長く形成することが好ましい。共振器長が短い場合には、共振器方向にレーザ素子領域を形成する分割工程での押力がより必要となるため、第2領域を第1領域や第3領域よりも長く形成することが好ましい。共振器長が長く形成される場合には、ウェハ形状やバー形状での強度がより要求されるため、第3領域を第2領域と同じか、第2領域よりも長く形成することが好ましい。通常、この補助溝の長さを第1領域が最も短く、次に第3領域、第2領域の順に共振器方向に長く形成することが適している。具体的には、得ようとする半導体レーザ素子の共振器長によって適宜調整することができるが、例えば、第1領域、第2領域、第3領域の長さの比は1:1.5〜10:4〜20で形成される。補助溝の長さは、第1領域、第2領域、第3領域の順に、5〜50μm:7.5〜500μm:20〜1000μmの長さで形成される。このように各領域の長さを調整することにより、後述する共振器方向への分割の前におけるハンドリング中に、不要な分割が生じることがなくなるとともに、適当な押力を加えることにより、所望の分割予定位置での分割を確実に行うことができ、極めて高い歩留まりを実現することができる。
補助溝は、当該分野で公知の方法により形成することができる。例えば、フォトリソグラフィ及びエッチング工程によって形成してもよいし、RIE等のエッチング、レーザスクライバー(DISCO社製装置、レーザソリューション社製装置、オプトシステム社製装置等)等を利用して形成してもよい。なかでも、第1領域及び/又は第2領域を、レーザスクライバーを利用して形成することが好ましい。容易に深さ、幅を制御することができるからである。
レーザスクライバーを利用して補助溝を形成する場合には、用いるレーザ光の集光スポット、入射するレーザ光の大きさ、伝播時に発生する発散角、焦点距離などを調整するとともに、焦点深度を、波長、集光スポットサイズ、焦点距離等によって適宜調整することが好ましい。
一例として、用いるレーザ光の波長を150μm〜600μm程度、エネルギーを0.1W〜10W程度とすることが挙げられる。レーザスクライブにより第2領域等の比較的深い補助溝を設ける場合、その形成条件によってはpn接合が破壊され、リークが発生することが懸念されるが、本発明のように、島状層の素子領域とは反対側に補助溝を形成することにより、リークの発生を抑制することができる。
基板上に積層半導体が形成されたウェハ上に、レーザ素子形成領域が、共振方向及び/又は共振方向に直交する方向に複数形成される場合、補助溝は、基板全体にわたって、この工程における単一の操作で形成することが好ましい。このように、補助溝を形成する場合には、ウェハ全体の溝形成部分を、ウェハ単位で画像認識することができるために、単一の操作によって、ウェハ上の全部のレーザ素子形成領域に対して補助溝を形成することができる。よって、加工工程を簡略化し、ウェハ全体に補助溝を形成するのにかかる加工時間の短縮を図ることが可能となる。
このような補助溝を形成した後、任意に洗浄を行ってもよい。補助溝を形成した後、レーザ光のエネルギーにより、溝内部の表面又は溝周辺の露出領域の表面等に、半導体層を構成する金属元素の飛散物等が付着していることがある。従って、このような飛散物等を、例えば、硝酸、フッ化水素酸、硫酸、塩酸、酢酸、過酸化水素等の酸の単独又は2種以上の混合液、アンモニア等のアルカリの単独又はアンモニアと過酸化水素等の混合液、各種界面活性剤等の適当なエッチャントを用いて、浸漬、リンシング、超音波洗浄等、公知の方法によって、洗浄することが好ましい。この洗浄により、エッチャントを用いて飛散物等の除去を確実に行うことができるため、これらの飛散物等に起因する素子特性の低下を回避することができる。
また、この段階で、共振器面が未だ形成されていない場合には、共振器面をエッチャントにさらすことがなく、共振器面にダメージを与えずに、飛散物を有効に除去することが可能となる。
なお、補助溝の第1及び第2領域は、主として、後述するように、基板の第2主面に電極を形成した後、共振器面を形成する分割工程を行うまでに形成することが好ましい。これにより、製造工程上のウェハのハンドリングを円滑に行うことができ、安定した品質のレーザ素子を効率的に製造することができる。
次に、基板上に積層半導体を形成したウェハを分割する工程について説明する。
この分割工程には、まず、共振器面を形成する分割工程があり、この工程でウェハ形状からバー形状となる。次に、共振器方向にレーザ素子領域を形成する分割工程があり、この工程はチップ化工程であり、バー形状から単一のチップ形状とするものである。補助溝は、共振器方向にレーザ素子領域を形成する分割工程において、利用される。
上述した2種の分割工程は、例えば、ブレードブレイク、ローラーブレイク又はプレスブレイク等、公知の方法を利用することができる。具体的には、基板側に刃物(ブレード)又は円形ローラー等を当てて、補助溝に応力集中を与えることにより、基板及び積層半導体を劈開して分割することができる。これらの工程によって、半導体レーザ素子の1単位を構成するチップを得ることができる。
特に、ブレードブレイクを利用する場合には一般に市販されているブレードを用いることができる。また、そのブレイカーを使用する条件としては、押し込み量を30〜70μmの範囲で用いることが好ましい。
なお、共振器面を形成する分割工程は、例えば、端面形成用補助溝を形成した後に、公知の分割方法により行うことが好ましい。端面形成用補助溝の形成は、例えば、分離溝とともに又は分離溝の形成の前後に、任意の側から、任意の深さ及び幅で形成することができる。この分割工程は、端面形成用補助溝を形成した面と反対側、例えば、基板側に円形ローラー又は刃物等を当てて、端面形成用補助溝に応力集中を与えることにより、基板及び積層体を劈開してバー状にすることができる。
ここで用いる基板としては、サファイア、スピネル(MgA1)のような絶縁性基板でもよいし、炭化珪素、シリコン、ZnS、ZnO、GaAs、ダイヤモンド及び窒化物半導体と格子接合するニオブ酸リチウム、ガリウム酸ネオジウム等の酸化物基板でもよいが、窒化物半導体基板(GaN、AlN等)であることが好ましい。
窒化物半導体基板を用いる場合には、第1主面及び/又は第2主面に0.03〜10°程度のオフ角を有するものであることがより好ましい。その厚みは50μmから10mm程度が挙げられる。GaN基板の場合、(0001)面がガリウム極性面となっている。窒化物半導体基板は、MOVPE(有機金属気相成長法)、MOCVD(有機金属化学気相成長法)、HVPE(ハイドライド気相成長法)、MBE(分子線エピタキシー法)等の気相成長法、超臨界流体中で結晶育成させる水熱合成法、高圧法、フラックス法、溶融法等により形成することができる。また、市販のものを用いてもよい。
窒化物半導体基板は、その一表面において、転位密度が面内でストライプ状に周期的に分布しているものでもよい。例えば、ELO法等の選択成長方法を用いて低転位密度領域と高転位密度領域とを交互にストライプ状に形成したもの、結晶方向等が異なる領域がストライプ状に配置したもの等が挙げられる。また、極性が異なる領域が分布しているものでもよい。例えば、低転位密度領域と高転位密度領域とで、ストライプ状に極性が分断されていてもよい。
ここで、低転位密度領域とは、単位面積当たりの転位数が1×10/cm以下、好ましくは1×10/cm以下の領域であり、高転位密度領域とは、これよりも転位密度が高い領域であればよい。低転位密度領域と高転位密度領域とが交互にストライプを形成する場合、低転位密度領域の幅は10μm〜500μm程度が挙げられ、高転位密度領域の幅は2μm〜100μm程度が挙げられる。ストライプ形状は、破線状に形成されているものを含む。これらの転位測定はCL観察やTEM観察等で行うことができる。
窒化物半導体基板は、その一表面において、異なる結晶成長面が分布していてもよい。例えば、低転位密度領域が(0001)面とすれば、高転位密度領域は(0001)面と異なる(000−1)面、(10−10)面、(11−20)面、(10−14)面、(10−15)面、(11−24)面等の結晶成長面が挙げられる。このように部分的に結晶成長面が異なる面を有する基板を用いることにより、基板内部に発生する応力や歪みを緩和させることができ、基板上に応力緩和層を形成することなく、半導体層を膜厚5μm以上で積層することが可能となる。
次に、基板上に形成する積層半導体について説明する。この積層半導体には、レーザ素子として機能する半導体層を形成する。ここで、基板上に、バッファ層、中間層等を設けてもよいが、通常は省略される。
この基板の第1主面上に形成する積層半導体をここでは窒化物半導体層を用いて説明する。窒化物半導体層は、例えば、一般式がInAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で示される。これに加えて、III族元素としてBが一部に置換されたものを用いてもよいし、V族元素としてNの一部をP、Asで置換されたものを用いてもよい。第1導電型半導体層はn型半導体層を意味する。また、第2導電型半導体層は、p型半導体層を意味する。
n型半導体層は、n型不純物として、Si、Ge、Sn、S、O、Ti、Zr、CdなどのIV族元素又はVI族元素等を1種類以上含有していてもよい。
p型半導体層は、p型不純物として、Mg、Zn、Be、Mn、Ca、Sr等を含有している。
これらの不純物は、例えば、5×1016/cm〜1×1021/cm程度の濃度範囲で含有されていることが好ましい。第1導電型半導体層及び第2導電型半導体層を構成する半導体層の全てが必ずしも不純物を含有していなくてもよい。
積層半導体は、第1導電型半導体層、活性層、第2導電型半導体層の順に形成されている。また、第1導電型半導体層及び/又は第2導電型半導体層に光ガイド層を有する構造であってもよい。その場合には、光ガイド層で活性層を挟んだ構造であるSCH(Separate Confinement Heterostructure)構造とすることが好ましい。積層半導体は、第1導電型半導体層、又は第2導電型窒化物半導体層に、単一膜構造、多層膜構造又は組成比が互いに異なる2層からなる超格子構造を備えていてもよい。また、これらの層に組成傾斜層や濃度傾斜層を備えたものであってもよい。
n型半導体層は、組成及び/又は不純物濃度が異なる2層以上の構造であってもよい。例えば、第1のn型半導体層は、AlxGa1-xN(0≦x≦0.5)、好ましくはAlxGa1-xN(0<x≦0.3)によって形成することができる。具体的な成長条件としては、反応炉内での成長温度を900℃以上で形成することが好ましい。また、第1のn型半導体層はクラッド層として機能させることができる。膜厚は0.5〜5μm程度が適当である。第1のn型半導体層上には第2のn型半導体層が形成される。この第2のn型半導体層は、光ガイド層として機能させることができ、InAlGa1−x−yN(0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦1)によって形成することができる。膜厚は0.1〜5μmが適当である。第2のn型半導体層は省略可能である。
活性層は、多重量子井戸構造又は単一量子井戸構造のいずれでもよい。井戸層は、少なくともInを含有している一般式InAlGa1−x−yN(0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦1)を有することが好ましい。Al含有量を高くすることで紫外域の発光が可能となる。300nm〜650nm程度の波長域での発光が可能である。活性層を量子井戸構造で形成することにより、発光効率を向上させることができる。
活性層上にp型半導体層を積層する。第1のp型半導体層は、p型不純物を含有したAlGa1−xN(0≦x≦0.5)によって形成することができる。第1のp型半導体層はp側電子閉じ込め層として機能する。第2のp型半導体層は、InAlGa1−x−yN(0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦1)によって形成することができる。第3のp型半導体層は、p型不純物を含有したAlGa1−xN(0≦x≦0.5)で形成することができる。第3のp型半導体層はGaNとAlGaNとからなる超格子構造であることが好ましく、クラッド層として機能する。第4のp型半導体層は、p型不純物を含有したAlGa1−xN(0≦x≦1)で形成することができる。これらの半導体層にはInを混晶させてもよい。第1のp型半導体層、第2のp型半導体層は省略可能である。各層の膜厚は、3nm〜5μm程度が適当である。なお、積層半導体層の層間には、単数又は複数の半導体層を追加形成してもよい。
半導体層の成長方法は、特に限定されないが、MOVPE、MOCVD、HVPE、MBEなど、半導体層の成長方法として知られている全ての方法を用いることができる。特に、MOCVDは、減圧〜大気圧の条件で、結晶性良く成長させることができるので好ましい。
また、本発明の別形態として、上述した補助溝に加えて、積層半導体の表面上に分離溝を形成してもよい。この分離溝によって、積層半導体は、素子領域と島状層とに分離される。
ここで、素子領域とは、積層半導体のうちレーザ素子として機能する領域であり、その内部にレーザ光導波路を有する領域である。例えば、上面視において、図2−2Bに示す単位レーザ素子領域のうち、端面形成用補助溝23a及び分離溝23bで囲まれた、例えば、リッジ14を含む第2導電型窒化物半導体層13の領域である。
島状層とは、少なくとも素子領域における第2導電型窒化物半導体層及び活性層と分離溝によって離間している領域である。島状層は、上面視において、その幅が共振器方向に変動している。島状層の幅は、共振器端面側から内部方向に向かって狭くなるように形成されている。
分離溝のパターン(積層体の上面視のパターン)は、特に限定されるものではなく、少なくとも、単位レーザ素子の共振器に沿った一方端(つまり、共振器端面とは異なる側面)に、島状層が配置されるようなパターンとすることが好ましい。言い換えると、島状層が、素子領域の片側又は両側、好ましくは両側に、共振器方向に沿って配置されるようなパターンとすることが好ましい。このパターンで形成された分離溝の一部は補助溝の第3領域23となるため、基板及び積層体の分割を、分割予定位置で確実に行うことができるようにガイドする機能を果たすことができる。
具体的な分離溝のパターンとしては、単位レーザ素子の2隅部又は4隅部に略L字状の島状層(図2−2B、15a参照)又は略四角形状の島状層(図5−2B、45a参照)が形成されるような形状、単位レーザ素子の側面に略コ字状の島状層又はT字状もしくはI字状の島状層(図6−2B、55a、55b参照)が配置されるようなパターンが例示される。ただし、島状層の形状及び大きさは、後述する分離溝等の幅等によって適宜調整することができる。島状層は、共振器方向に連続して配置される場合には、上述した割れ防止のガイド機能を効果的に果たす。特に、共振器方向の中心領域、またその付近の積層半導体を除去することによって、クラックの発生を抑制しながら効果的に反りを緩和することができる。これによって、製造工程上のウェハのハンドリングを円滑に行うことができ、安定した品質のレーザ素子を効率的に製造することが可能となる。
分離溝の幅は、特に限定されるものではなく単位レーザ素子の大きさ、分離溝の形成方法等の種々の要因によって適宜調整することができ、島状層と素子領域における積層体との間で絶縁性が確保することができる程度に両者が離間していればよい。具体的には、分離溝の幅は、0.5〜15μm程度が挙げられる。溝の幅は、全長にわたって均一でもよいが、特に、単位レーザ素子の共振器端面及び側面に接触して配置される場合(例えば、端面形成用補助溝及び/又は第3領域)には、その部位が、例えば、単位レーザ素子の内側に配置される部位よりも幅広であることが好ましい。単位レーザ素子への分割の際に、補助的な溝としての役割を果たしやすいからである。
分離溝の深さは、窒化物半導体層の組成、得ようとするレーザ素子の特性等の種々の要因によって適宜調整することができる。例えば、第1導電型半導体層が露出する程度、さらに、1.5〜5μm程度が挙げられる。この分離溝は、補助溝を構成する第1及び第2領域よりも浅く形成されている。この分離溝は、補助溝を構成する第3領域と同じ幅及び/又は同じ深さであってもよく、第3領域と同一の工程、つまり、同一マスクを用いた同一のエッチング工程で同時に形成してもよいし、別工程で形成してもよい。また、この分離溝は、単位レーザ素子の共振器端面の形成に利用する溝(上述した「端面形成用補助溝」)と同一の工程で同時に形成してもよい。
分離溝は、例えば、第2導電型半導体層側から、少なくとも第2導電型半導体層及び活性層を除去することによって形成することができる。任意に、第1導電型半導体層、さらには基板の一部を除去することにより形成してもよい。これらの層の除去は、当該分野で公知の方法によって、所望のマスクパターンを形成し、それをマスクとして半導体層の厚み方向にエッチングすることにより実現できる。
基板上に、複数のレーザ素子形成領域が形成される場合、例えば、共振器方向と直交する方向又はマトリクス状にそれぞれ複数形成される場合には、分離溝も複数形成されることになる。この場合、分離溝の幅は、全て同じでもよいし、交互に分離溝の幅を異ならせるなどしてもよい。
このような分離溝は、上述した補助溝と組み合わせることによって特に有効である。特定の窒化物半導体基板を用いた場合において、低転位密度領域及び/又は高転位密度領域等の配置、転位密度、結晶欠陥密度、不純物濃度、凹凸の程度、結晶面等の差異に対応して、基板上に形成される窒化物半導体層が良好なレーザ特性を実現できるように、分離溝の幅を補助溝の幅とともに適宜調整することが好ましい。このように分離溝の幅を、低転位密度領域及び/又は高転位密度領域等の配置等に対応させて形成することにより、基板及びその上に積層された窒化物半導体層における結晶欠陥、転位密度等の比較的多い領域と、共振器を構成する活性層等とを分離することができ、活性層における転位、結晶欠陥等によるリーク電流等を防止することが可能となる。
なお、上述した工程の適当な段階で、積層半導体の表面、つまり第2導電型半導体層の表面に、導波路領域として機能するストライプ状のリッジを形成する。これにより、ストライプ状の共振器を形成することができる。例えば、リッジの形成は、積層半導体を素子領域と島状層とに分離する前後のいずれか段階で形成することが好ましい。リッジの幅は1.0μm〜50.0μm程度が適当である。リッジは、積層半導体上にマスクパターンを形成し、このマスクパターンを用いてエッチングすることにより形成することができる。本発明の半導体レーザ素子の製造方法では、リッジを形成するのに代えて、電流狭窄層を形成してもよい。
リッジストライプを形成する場合には、その後の任意の段階で、リッジの両側面及び第2導電型半導体層の表面に、第1の保護膜を形成することが好ましい。第1の保護膜の材料はTi、Al、Zr、V、Nb、Hf、Ta、Ga、Si等の酸化物や窒化物が挙げられる。第1の保護膜の形成方法は、当該分野で公知、例えば、CVD法、蒸着法、ECR(電子サイクロトロン共鳴プラズマ)スパッタ法、マグネトロンスパッタ法等種々の方法によって単層又は積層構造で形成することができる。
任意の段階で、第2導電型半導体層の表面(リッジが形成されている場合にはその表面)に、p電極を形成する。p電極として、例えば、Ni―AuやNi−Au−Pt、Ni−Au−Pdの順に形成する。p電極の上には、任意にパッド電極を形成してもよい。パッド電極は、Ni、Ti、Au、Pt、Pd、W等の金属からなる積層膜とすることが好ましい。具体的には、p電極側からW−Pd−Au又はNi−Ti−Au、Ni−Pd−Auの順に形成した膜が挙げられる。p電極を形成した後の任意の段階で、例えば、オーミックアニールすることが好ましい。
第1の保護膜を形成した後の任意の段階で、例えば、第1の保護膜の上に、第2の保護膜を形成してもよい。第2の保護膜は、当該分野で公知の方法により形成することができ、上述した第1の保護膜と同様の材料の中から選択することができる。
p電極の形成前後の任意の段階で、例えば、基板の第2主面を研磨し、部分的又は全面に、n電極を形成することが好ましい。ただし、n電極は、補助溝及び/又は端面形成用補助溝等を除く領域に任意のパターンで形成することが好ましい。n電極は、例えば、スパッタ法、CVD、蒸着等で形成することができる。n電極の形成には、リフトオフ法を利用することが好ましく、n電極を形成した後、300℃程度以上でアニールを行うことが好ましい。
n電極としては、特に限定されるものではないが、好ましくは総膜厚が1μm程度以下で形成される。例えば、基板側から、V−Pt−Auの順に形成される。なお、n電極は、基板の第2主面でなく、この段階又はそれ以降の任意の段階で、第1導電型半導体層を露出させた領域に形成してもよい。
さらに、任意に、n電極上にメタライズ電極を形成してもよい。メタライズ電極は、公知の材料を用いて形成することができる。また、メタライズ電極の膜厚は、特に限定されない。
任意の段階で、反応容器内において、ウェハを窒素雰囲気中、700℃程度以上の温度でアニールして、p型半導体層を低抵抗化してもよい。
また、任意に、共振器端面を形成した後、得られた共振器端面、つまり、共振器面の光反射側及び/又は光出射面に、誘電体膜を形成することが好ましい。誘電体膜はSiO2、ZrO2、TiO2、Al2、Nb2、AlN、AlGaN等からなる単層膜又は多層膜とすることが好ましい。
以下に、本発明の半導体レーザ素子の製造方法の実施例を示す。但し、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
実施例1
この実施例の半導体レーザ素子の製造方法を以下に示す。
まず、基板上に窒化物半導体からなる積層半導体を形成する。n型GaNからなる基板をMOVPE反応容器内にセットし、Siを約1018/cmドープしたn−Al0.02Ga0.98Nよりなる第1層を成長させる。その後、Siを約1018/cmドープしたn−In0.06Ga0.94Nよりなる第2層を成長させる。次に、Siを約1018/cmドープしたAl0.06Ga0.94Nよりなるn型クラッド層を成長させる。続いて、SiをドープしたGaNとアンドープのGaNよりなるn側光ガイド層を成長させる。
次に、Siを約1018/cmドープしたIn0.03Ga0.97Nよりなる層とアンドープのGaNよりなる層を成長させる。その後、アンドープのIn0.14Ga0.86Nよりなる井戸層を成長させる。次に、アンドープのGaNよりなる層を成長させる。その後、アンドープのIn0.14Ga0.86Nよりなる井戸層を成長させる。最後に、アンドープのIn0.03Ga0.97Nよりなる層を成長させることにより、多重量子井戸(MQW)からなる活性層を成長させる。
次に、Mgを約1019/cmドープしたp型Al0.15Ga0.85NとMgを約1019/cmドープしたp型Al0.15Ga0.85Nよりなるp型層を成長させる。続いて、アンドープのGaNとMgをドープしたGaNよりなるp側光ガイド層を成長させる。次に、アンドープAl0.10Ga0.90Nよりなる層と、Mg濃度が約1019/cmからなるGaNよりなる層を繰り返し成長させた超格子層よりなるp型クラッド層を成長させる。最後に、p型クラッド層の上に、Mgを約1020/cmドープしたp型GaNよりなるp型コンタクト層を成長させる。
次いで、基板上に窒化物半導体層を積層させたウェハを、反応容器から取り出し、p型コンタクト層上に所望の形状のマスクパターンを形成し、このマスクパターンを用いて、p型コンタクト層側から、n型クラッド層の途中までRIE法によりエッチングする。これによって、図1−1A及び1−2B等に示したように、n側光ガイド層を露出する、補助溝24の一部である第3領域23と、端面形成用補助溝23aとを同時に形成する。ここでは、共振器の長さを約400μmとする。また、第3領域23、端面形成用補助溝23aの深さを3μm程度とし、それらの幅を2μm程度に設定した。この補助溝24の第3領域23を形成することで、共振器面に誘電体膜を形成する工程等のデバイス工程での強度を維持しつつ、チップ化を精度よく行うことが可能となる。
続いて、得られたウェハにおける最上層のp型コンタクト層の表面に、幅5μmのストライプ状のSiOよりなるマスクパターンを形成する。その後、RIE(反応性イオンエッチング)を用い、p型クラッド層とp側光ガイド層との界面付近までエッチングを行い、ストライプ状のリッジ14を形成する(図1−1A及び1−2B中の14参照)。
次に、マスクパターンが形成された状態で、積層半導体である窒化物半導体層の表面に膜厚20nmのZrOからなる第1の保護膜を形成する。その後、400℃でアニールを行った後、p側コンタクト層上に形成されているマスクパターンを溶解除去し、リフトオフ法によりSiOよりなるマスクパターンとともに、p型コンタクト層上に形成されている第1の保護膜を除去する。
続いて、p型コンタクト層のリッジ最表面に、p側オーミック電極をストライプ状に形成し、その上に、p側オーミック電極と電気的に接続したp側パッド電極を形成する。
また、基板の裏面を研磨し、研磨したn型GaN基板の裏面にn側オーミック電極を形成する。
その後、GaN基板を、例えば、図1−1Aの矢印X1、X2に沿って、劈開してウェハをバー状とし、そのバーの劈開面に共振器面を作製する。
得られた共振器面に、誘電体膜を形成する。光出射側は、ZrO及びAlを膜厚550nmで形成する。反対側は、ZrO2及びAlを総膜厚1150nmの積層膜で多層誘電体膜を形成する。
続いて、補助溝の第2領域22を形成する。この第2領域22は、レーザスクライバー(DISCO社製装置、レーザソリューション社製装置)を利用し、レーザ光の波長を300μm程度、エネルギーを5〜10W程度として形成する。第2領域22は、第3領域23の両側に一部オーバーラップするように、深さ10μm程度、幅6μm程度で形成する。
その後、同じレーザスクライバーを利用し、第1領域21を形成する。第1領域21は、第2領域22の両側に一部オーバーラップするように、深さ5μm程度、幅6μm程度で形成する。その後、共振器に平行な方向に(例えば、図1−1Aの矢印Y1及びY2に沿って)分割し、バー状のウェハをチップ化した。これによって、図1−1Aの破線で囲まれる単位素子を得ることができる。
得られた半導体レーザ素子は、図1−2B〜Eに示すように、基板10上に、n型半導体層11、活性層12、表面にリッジ14が形成されたp型半導体層13が積層され、リッジ14の両側に第1の保護膜(図示せず)が形成されて構成される。また、リッジ14に電気的に接続するp電極(図示せず)と、基板10に電気的に接続するn電極(図示せず)とが形成されている。
上記実施例の方法で製造した場合、共振器面への保護膜の形成工程等における強度が保持されており、かつ、補助溝を利用したウェハの分割において意図する方向へのブレイクを確実に行うことができ、飛躍的に歩留まりを向上させることができることを確認した。
また、レーザスクライブを利用することにより、ウェハ単位でレーザスクライブする部分を認識し、加工することができるため、加工時間の短縮、ランニングコストを低減することができ、物理的な接触を伴うスクライブ法における摩耗部材の交換を不要とするために、より製造コストを低減することができる。
実施例2
この実施例の半導体レーザ素子の製造方法を以下に示す。
実施例1と同様に、基板上に窒化物半導体層を積層させたウェハを形成する。このウェハを、反応容器から取り出し、p側コンタクト層上に所望の形状のマスクパターンを形成し、このマスクパターンを用いて、p側コンタクト層側から、n側クラッド層の途中までRIE法によりエッチングする。これによって、図2−1A及び2−2B等に示したように、n側光クラッド層を露出する、補助溝の一部である第3領域23cと、端面形成用補助溝23aと、分離溝23bとを同時に形成するとともに、島状層15aを形成する。ここでは、共振器の長さを約400μmとする。また、第3領域23c、端面形成用補助溝23a及び分離溝23bの深さを3μm程度とし、これらの幅を2μm程度に設定した。この補助溝の第3領域を形成することで、共振器面に誘電体膜を形成する工程等のデバイス工程での強度を維持しつつ、チップ化を精度よく行うことが可能となる。
続いて、実施例1と同様に、ストライプ状のリッジを形成する(図2−1A及び2−2B中の14参照)。
次に、実施例1と同様に、第1の保護膜を形成し、p側オーミック電極、p側パッド電極及びn側オーミック電極を形成する。
その後、GaN基板を、例えば、図2−1Aの矢印X1、X2に沿って、劈開してウェハをバー状とし、そのバーの劈開面に共振器面を作製する。
得られた共振器面に、実施例1と同様に、誘電体膜を形成する。
続いて、実施例1と同様に、補助溝の第2領域22及び第1領域21を形成する。その後、共振器に平行な方向に(例えば、図2−1Aの矢印Y、Y1及びY2に沿って)分割し、バー状のウェハをチップ化した。
得られた半導体レーザ素子は、図2−2B〜Eに示すように、基板10上に、n型半導体層11、活性層12、表面にリッジ14が形成されたp型半導体層13が積層され、リッジ14の両側に第1の保護膜(図示せず)が形成されて構成される。また、リッジ14に電気的に接続するp電極(図示せず)と、基板10に電気的に接続するn電極(図示せず)とが形成されている。さらに、レーザ素子形成領域の4隅に、略L字状の島状層15aが配置している。この島状層15aは、分離溝23bによって、素子領域を形成する活性層12等と分離されている。
なお、比較のために、補助溝の位置に深さ10μm、幅6μmの溝を設けた以外、上記と同様にして、半導体レーザ素子を作製した。この補助溝では、チップ化工程の前に、共振器面への保護膜の形成工程での強度が足りず、意図せずにチップ状に分離してしまう問題が発生した。
また、別の比較例として、補助溝の位置に深さ5μm、幅6μmの溝を設けた以外、上記と同様にして、半導体レーザ素子を作製した。この補助溝では、チップ化工程を行うことが困難であり、分割位置が補助溝から逸れるものが発現した。
一方、上記実施例の方法で製造した場合、上述した比較例に比較して、共振器面への保護膜の形成工程等における強度が保持されており、かつ、補助溝を利用したウェハの分割において意図する方向へのブレイクを確実に行うことができ、飛躍的に歩留まりを向上させることができることを確認した。
上記実施例の方法では、図1B等に示すように、島状層15aの幅が補助溝の位置によって狭広差を有しているために、仮に、分割位置が補助溝から素子領域の方にずれたとしても、その位置によっては島状層15aの幅広部分が分割ずれを補強することとなり、分割位置を補助溝に効果的にガイドすることが容易となり、歩留まりの向上につながる。
また、レーザスクライブを利用することにより、ウェハ単位でレーザスクライブする部分を認識し、加工することができるため、加工時間の短縮、ランニングコストを低減することができ、物理的な接触を伴うスクライブ法における摩耗部材の交換を不要とするために、より製造コストを低減することができる。
実施例3
実施例1において、補助溝の第2領域22の深さを15μm程度とする以外は、実施例1と同様の条件で半導体レーザ素子を形成する。
補助溝の第1領域21の深さは、5μm程度で形成される。また、補助溝の第3領域23の深さは、3μm程度で形成される。
上記条件で半導体レーザ素子を製造した場合、実施例1と同様に、共振器面への保護膜の形成工程等における強度が保持されており、かつ、補助溝を利用したウェハの分割において意図する方向へのブレイクを確実に行うことができ、飛躍的に歩留まりを向上させることができる。
実施例4
この実施例における半導体レーザ素子の製造方法では、図3に示したように、半導体レーザ素子の共振器長を変更し、補助溝の第3領域63cを、第1領域61及び第2領域62よりも長く形成し、島状層65aの形状を若干変更する以外、実質的に実施例2と同様の製造方法を行った。
つまり、半導体レーザ素子の共振器長を800μmとし、補助溝の第1領域61の共振方向の長さ25μm、第2領域62の長さ150μm、第3領域63cの長さ450μmとした。
この実施例の方法においても、実施例2と同様の効果を得ることができる。
実施例5
この実施例の半導体レーザ素子は、図4A〜4Cに示すように、端面形成用補助溝33a、分離溝33bのパターンをリッジ14に対して非対称で形成する以外、実質的に実施例1と同様に形成したものである。
これによって、図4A〜4Cに示すように、リッジ14に対して左右に島状層35a及び35bの形状が互いに異なった半導体レーザ素子を得た。
この実施例によっても、実施例2等と同様の効果を得ることができる。特に、補助溝21、22及び33cのガイドによって、共振器方向への分割において飛躍的に歩留まりを向上させることができる。
実施例6
この実施例の半導体レーザ素子は、図5−1A〜5−2Eに示すように、分離溝43bが略L字状に配置されている以外、実質的に実施例2と同様に形成したものである。
これによって、図5−1A〜5−2Eに示すように、半導体レーザ素子の四隅に、略長方形の同じ形状の島状層45aが配置した半導体レーザ素子を得た。
この実施例によっても、実施例2と同様の効果を得ることができる。特に、補助溝21、22及び43cのガイドによって、共振器方向への分割において飛躍的に歩留まりを向上させることができる。
実施例7
この実施例の半導体レーザ素子は、図6−1A〜6−2Eに示すように、分離溝53bが補助溝の第3領域53aと連結せずに、第3領域53aと分離した形状となっており、かつ、補助溝のパターンをリッジ14に対して非対称とする以外、実質的に実施例2と同様に形成したものである。
これによって、図6−1A〜6−2Eに示すように、リッジ14に対して左右に島状層55a及び55bの形状が互いに異なった半導体レーザ素子を得た。
この実施例によっても、実施例2と同様の効果を得ることができる。特に、補助溝21、22及び33cの補助によって、共振器方向への分割において飛躍的に歩留まりを向上させることができる。
また、このレーザ素子では、他の実施例と比較してレーザ素子の幅を若干小型化することができ、素子の片側に幅広の領域を設けることによって、ワイヤボンディングを行う領域を広くとることができる。
本発明は、レーザ素子のみならず、発光ダイオード(LED)等の発光素子の製造方法に利用することができる。
10 基板
11 n型半導体層
12 活性層
13 p型半導体層
15a、15b、35a、35b、45a、45b、55a、55b、65a 島状層
14 リッジ
21、61 第1領域
22、62 第2領域
23a、33a、43a、53a、63a 端面形成用補助溝
23b、33b、43b、53b、63b 分離溝
23、23c、33c、43c、53c、63c 第3領域
25 補助溝
特開平04−206549号 特開2004−327879号

Claims (12)

  1. 基板上に、第1導電型半導体層、活性層及び第2導電型半導体層をこの順に積層した積層半導体を有する半導体レーザ素子の製造方法であって、
    前記基板上に積層半導体を形成する工程と、
    前記積層半導体の表面におけるレーザ素子形成領域の共振器方向に、該共振器の端面側から第1領域と、該第1領域よりも深さが深くかつ基板が露出する第2領域と、前記第1領域よりも深さが浅くかつ第1導電型半導体層が露出する第3領域と、を順に有する補助溝を形成する工程と、
    前記補助溝を利用して基板及び積層半導体を分割する工程と、を備える半導体レーザ素子の製造方法。
  2. 前記補助溝は、前記共振器の端面と対向するもう一方の共振器の端面側から前記共振器の端面側に向かって前記第1領域と、前記第2領域と、を順に有する請求項1に記載の方法。
  3. 前記補助溝の幅は、前記第1領域を前記第3領域よりも幅広に形成する請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記補助溝の長さは、前記第3領域及び前記第2領域を前記第1領域よりも長く形成する請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 記第1領域は基板又は第1導電型半導体層が露出するように形成する請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 前記積層半導体上において、該積層半導体の一部を除去して分離溝を形成することにより前記共振器を有する素子領域と、該素子領域と分離した島状層と、を形成する工程を備える請求項1に記載の方法。
  7. 前記素子領域と前記島状層とを分離する分離溝の深さは、前記補助溝の第1領域よりも浅くかつ第1導電型半導体層が露出するように形成する請求項6に記載の方法。
  8. 前記補助溝は、前記島状層に隣接させて形成する請求項6に記載の方法。
  9. 前記補助溝の第1領域及び/又は第2領域を、レーザスクライブにより形成する請求項1〜のいずれか1つに記載の方法。
  10. 前記補助溝は、前記レーザ素子形成領域の両側に形成する請求項1〜のいずれか1つに記載の方法。
  11. 前記分離溝は、前記補助溝の第3領域と同じ工程で形成する請求項6に記載の方法。
  12. 前記島状層を、少なくとも光出射側の共振器の端面の両隅部に配置するように形成する請求項6に記載の方法。
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