JP5244031B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents
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Description
このような従来の車両用操舵装置では、積雪路等の摩擦係数の低い路面での操舵の際に、路面反力が小さいために補助操舵力が過剰傾向となり、運転者に違和感を与えるという問題があった。このような不都合、つまり、滑りやすい路面での操向ハンドルを切り過ぎてしまう傾向となることを改善し、かつ、操向ハンドルのカウンタステアを阻害することのないようにする技術が、例えば、特許文献1に開示されている。
更に、まだ同一方向のヨーレートが検出される状態で運転者がカウンタステア状態で中立点を越えて逆の舵角にまで操作子を操作したときは、カウンタステアと逆方向の舵角反力を付与する舵角反力制御手段からの出力を停止して、ヨーレート反力制御手段からの操舵反力のみを操作子に付与し続けるので、運転者に舵角の中立点を越えたカウンタステア状態においても、操作子に舵角の中立点方向への操舵反力の増加をなくし、ヨーレートを抑制する方向の操舵反力による抵抗感の小さい操舵感を運転者に与えることができる。
図1は、実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概要図である。
図1において、電動パワーステアリング装置100は、操向ハンドル(操作子)2が設けられたメインステアリングシャフト3と、シャフト1と、ピニオン軸5とが、2つのユニバーサルジョイント4によって連結され、また、ピニオン軸5の下端部に設けられたピニオンギア7は、車幅方向に往復運動可能なラック軸8のラック歯8aに噛合し、ラック軸8の両端には、タイロッド9,9を介して左右の転舵輪(前輪)10,10が連結されている。この構成により、電動パワーステアリング装置100は、操向ハンドル2の操舵時に車両の進行方向を変えることができる。ここで、ピニオン軸5、ピニオンギア7、ラック軸8、ラック歯8a、タイロッド9,9は転舵機構を構成する。
なお、ピニオン軸5はその下部、中間部、上部を軸受6a,6b,6cを介してステアリングギアボックス20に支持されている。
図2は、EPS_ECUの機能ブロック構成図である。
EPS_ECU200は、前記した機能ブロックとして、大きく分けると、図2に示すように基本制御部51、操舵反力制御部52、減算器53、及び駆動電流制御部54を有しており、最終的に減算器53において電動機11に発生させる補助操舵力に対応する目標電流Itが演算され、駆動電流制御部54に入力される。
電動機速度演算部64は、レゾルバ33からの電動機11の回転角θを示す信号を受け、回転角θを時間微分して電動機回転角速度ωを演算し、ダンパ補償部63に入力する。
ここで、アシスト電流Iaは、例えば、運転者の右方向への操舵操作を補助する補助操舵力を与えるときは、正の値であり、左方向への操舵操作を補助する補助操舵力を与えるときは、負の値であるとする。
駆動電流制御部54では、電動機11に電動機駆動回路40から供給されるU相、V相、W相の実電流(図2中、「IU,IV,IW」で表示)と目標電流Itとの偏差が小さくなるように電動機11に電動機駆動回路40から供給する電流を制御する。具体的には、駆動電流制御部54は、前記偏差が小さくなるように電動機駆動回路40に含まれるスイッチング素子に入力するデューティ信号を制御する。
例えば、右側に舵角δをとったときを正とし、左側に舵角δをとったとき負とすると、ゲインGsも、右側の舵角δのとき正であり、左側の舵角δのとき負である。
車速係数テーブル66bは、車速VSが大きくなるほど係数Ksが大きくなるように設定されている。
舵角反力補正電流Isは、舵角反力制御制限部67に入力される。
舵角反力制御制限部67は、規範ヨーレート演算部(オーバステア状態検出手段)67a、オーバステア状態_カウンタステア状態判定制御部(オーバステア状態検出手段、カウンタステア状態終了検出手段)67b、舵角反力制御ON/OFFスイッチ部67cを有している。
規範ヨーレート演算部67aは、車速センサ31からの車速VSを示す信号、舵角センサ35からの舵角δを示す信号及び横加速度センサ37からの横加速度αXを示す信号にもとづいて、規範ヨーレートを演算し、オーバステア状態_カウンタステア状態判定制御部67bに入力する。この規範ヨーレートの演算方法については、公知の技術であり、例えば、特開2008−126916号公報に記載されたものが知られており、詳細な説明は省略する。
具体的には、オーバステア状態_カウンタステア状態判定制御部67bにおいて、オーバステア状態に入ったと判定した後、カウンタステア状態が継続している間の、舵角反力制御のON/OFF制御は、ヨーレートγの方向と舵角δの方向を比較し、ヨーレートγの方向と舵角δの方向が一致するとき、舵角反力制御ON/OFFスイッチ部67cにオン(ON)の指示を出力し、舵角反力制御のオン(ON)の状態を保持させ、ヨーレートγの方向と舵角δの方向が一致しないとき、舵角反力制御ON/OFFスイッチ部67cにオフ(OFF)の指示を出力し、舵角反力制御のオフ(OFF)の状態を保持させるものである。
なお、カウンタステア状態が継続している、または、カウンタステア状態が終了したとの判定は、例えば、前記した先行技術文献の段落に記載した特許文献2、及び特開2006−57730号公報等に記載されたような公知の技術により容易に可能である。
図5は、オーバステア状態_カウンタステア状態判定制御部における舵角反力制御をON/OFFする制御の流れを示すフローチャートである。
ヨーレートγの方向と舵角δの方向は、前記したように正負で判定可能にしてあるので、ヨーレートγの方向と舵角δの方向が一致するか否かは容易に判定可能である。
ステップS04では、舵角反力制御をオフ(OFF)の指示を舵角反力制御ON/OFFスイッチ部67cに出力し、舵角反力制御のオフ(OFF)の状態を保持させる(「舵角反力制御をOFFして保持」)。そして、ステップS06へ進む。
ここで、特に、図5のフローチャートにおけるステップS01が、特許請求の範囲に記載の「オーバステア状態検出手段」に対応し、ステップS06が、特許請求の範囲に記載の「カウンタステア状態終了検出手段」に対応する。
図6は、右旋回中にオーバステア状態になり、車両がテールスライドを起こし、運転者がカウンタステアを取り、正常な走行状態に復帰させようと操向ハンドルを操作している状況を説明する図であり、上段側に車両の上方から見た転舵輪の向きを示し、下段の表に舵角δ、ヨーレートγ、舵角反力の方向、ヨーレート反力の方向を示しており、(a)は、右旋回中にテールスライドを生じている状態の説明図、(b)は、右旋回中にカウンタステア開始したときの状態の説明図、(c)は、右旋回中にカウンタステアにより舵角δが中立点に戻った状態の説明図、(d)は、右旋回中にカウンタステアにより舵角δが左方向になった状態の説明図である。
ヨーレート反力の方向は、減算器53で減算されることにより左方向である。
なお、左旋回中にオーバステア状態になり、車両がテールスライドを起こし、運転者がカウンタステアを取り、正常な走行状態に復帰させようと操向ハンドル2(図1参照)を操作している場合は、図6に示した状況と左右逆の制御をすることになる。
10 転舵輪
11 電動機
30 トルクセンサ
31 車速センサ
35 舵角センサ
36 ヨーレートセンサ
37 横加速度センサ
51 基本制御部
52 操舵反力制御部
53 減算器
54 駆動電流制御部
64 電動機速度演算部
65 ヨーレート反力補正電流演算部(ヨーレート反力制御手段)
66 舵角反力補正電流演算部(舵角反力制御手段)
67 舵角反力制御制限部
67a 規範ヨーレート演算部(オーバステア状態検出手段)
67b オーバステア状態_カウンタステア状態判定制御部(オーバステア状態検出手段、カウンタステア状態終了検出手段)
67c 舵角反力制御ON/OFFスイッチ部
68 加算器
100 電動パワーステアリング装置(車両用操舵装置)
200 EPS_ECU
Ia アシスト電流
Iy ヨーレート反力補正電流
Is 舵角反力補正電流
Claims (2)
- ヨーレートに応じて前記ヨーレートを抑制する方向の操舵反力を操作子に付与するヨーレート反力制御手段と、
舵角に応じて前記舵角の中立点方向の操舵反力を前記操作子に付与する舵角反力制御手段と、を有し、
前記ヨーレートの方向と、前記舵角の方向を検知し、
前記ヨーレートの方向と前記舵角の方向が一致しているときは、前記ヨーレート反力制御手段と前記舵角反力制御手段とを作動させ、
前記ヨーレートの方向と前記舵角の方向が一致していないときには、前記ヨーレート反力制御手段を制御させるが、前記舵角反力制御手段は作動させないこと
を特徴とする車両用操舵装置。 - 車両のオーバステア状態を検出するオーバステア状態検出手段と、
前記車両のオーバステア状態検出後のカウンタステア状態の終了を検出するカウンタステア状態終了検出手段と、を更に有し、
前記オーバステア状態検出手段が、前記車両のオーバステア状態を検出した後、カウンタステア状態終了検出手段が、前記カウンタステア状態の終了を検出した場合、
前記ヨーレートの方向と前記舵角の方向が一致していないときに、前記ヨーレート反力制御手段を作動させるが、前記舵角反力制御手段は作動させない制御を終了することを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵装置。
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