JP2013159244A - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の過度な操舵操作を抑制し、操舵安定性を維持して、運転者の操舵操作を補助する。
【解決手段】制御ユニットのCPUは、カウンタステアが行われているか否かを判定し、カウンタステアが行われていない場合には、ヨーレートが0のときに第1所定トルクで最大となりヨーレートの大きさの増大に応じて第2所定トルクまで漸次減少し、且つ車速が遅いほど当該第1所定値が大きなアシストトルクをアシスト機構に発生させ、カウンタステアが行われていない場合には、ヨーレートに関わらず第1所定トルクであり、且つ車速が遅いほど当該第1所定トルクが大きなアシストトルクをアシスト機構4に発生させる。アシスト機構4は、発生したアシストトルクを操舵軸に付与する。
【選択図】図2

Description

本発明は、運転者の操舵操作を補助するパワーステアリング装置に関する。
特開2010−190071号公報には、ステアリングホイールの操舵角速度に基づいて、操舵角速度が高いほど大きいアシスト力をステアリングホイールに付与し、運転者の操舵操作を補助するパワーステアリング装置が記載されている。
特開2010−190071号公報
上記従来の装置では、操舵角速度が速いほど大きなアシスト力がステアリングホイールに付与されるので、運転者は、例えば、急な操舵操作を行った場合に、操舵操作を過度に行ってしまい、車両が横滑りするなど操舵安定性を維持することができない可能性が生じる。
そこで、本発明は、過度な操舵操作を抑制し、操舵安定性を維持して、運転者の操舵操作を補助することが可能なパワーステアリング装置の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の第1の態様のパワーステアリング装置は、操舵軸とアシスト機構とヨーレート検出手段と制御手段とを備える。操舵軸は、車両の操舵操作によって回転する。アシスト機構は、操舵軸が回転している方向に作用するアシストトルクを発生して操舵軸に付与する。ヨーレート検出手段は、車両のヨーレートを検出する。制御手段は、ヨーレート検出手段が検出したヨーレートに基づいて、アシストトルクをアシスト機構に発生させる。制御手段は、ヨーレート検出手段が検出したヨーレートが0のときに所定の最大値となり、該ヨーレートの増大に応じて所定の最小値まで漸次減少する第1の目標トルクをアシストトルクとしてアシスト機構に発生させる。
上記構成では、車両のヨーレートに基づいて、ヨーレートが0のときに最大であってヨーレートの増大に応じて漸次減少する第1の目標トルクが、操舵軸が回転している方向に作用するアシストトルクとして操舵軸に付与される。このように、車両が急旋回するほどアシストトルクを小さくすることによって、運転者が急な操舵操作を行った場合であっても、過度な操舵操作を抑制し、操舵安定性を維持して、運転者の操舵操作を補助することができる。
また、本発明の第2の態様のパワーステアリング装置は、上記第1の態様のパワーステアリング装置であって、車両の速度を検出する車速検出手段を備える。この場合、制御手段は、ヨーレート検出手段が検出したヨーレートと車速検出手段が検出した速度とに基づいて、アシストトルクをアシスト機構に発生させる。また、第1の目標トルクの最大値は、車速検出手段が検出した速度が遅いほど大きい。
上記構成では、第1の目標トルクの最大値は、車両の速度が遅いほど大きい。このため、大きな操舵力を要する低速時であっても、運転者の操舵操作を適切に補助することができる。
また、本発明の第3の態様のパワーステアリング装置は、上記第1の態様のパワーステアリング装置であって、操舵操作においてカウンタステアが行われたか否かを判定するカウンタステア判定手段を備える。この場合、制御手段は、カウンタステアが行われていないとカウンタステア判定手段が判定した場合には、第1の目標トルクをアシストトルクとしてアシスト機構に発生させ、カウンタステアが行われたとカウンタステア判定手段が判定した場合には、第1の目標トルクの最小値よりも大きい所定値に予め設定された第2の目標トルクを、ヨーレート検出手段が検出したヨーレートに関わらずアシストトルクとしてアシスト機構に発生させる。
上記構成では、カウンタステアが行われていない場合には、車両のヨーレートに基づいて、第1の目標トルクがアシストトルクとして操舵軸に付与され、カウンタステアが行われている場合には、第1の目標トルクの最小値よりも大きい所定の第2の目標トルクが、車両のヨーレートに関わらずアシストトルクとして操舵軸に付与される。このため、所定の第2の目標トルクを適切に設定することによって、運転者がカウンタステアを容易に行うことができ、車両の走行状態を速やかに安定させることができる。従って、車両がオーバステア状態となった場合であっても、操舵安定性を維持して、運転者の操舵操作を補助することができる。
また、本発明の第4の態様のパワーステアリング装置は、上記第3の態様のパワーステアリング装置であって、車両の速度を検出する車速検出手段を備える。この場合、制御手段は、ヨーレート検出手段が検出したヨーレートと車速検出手段が検出した速度とに基づいて、アシストトルクをアシスト機構に発生させる。また、第1の目標トルクの最大値及び第2の目標トルクのうち少なくとも一方は、車速検出手段が検出した速度が遅いほど大きい。
上記構成では、第1の目標トルクの最大値及び第2の目標トルクのうち少なくとも一方は、車両の速度が遅いほど大きい。このため、大きな操舵力を要する低速時であっても、運転者の操舵操作を適切に補助することができる。
また、本発明の第5の態様のパワーステアリング装置は、上記第1〜第4のパワーステアリング装置であって、アシスト機構は、パワーシリンダと伝達手段と油路と供給手段と流量調整手段と切り替え手段とを有する。パワーシリンダは、内部を各々に作動油が流入する2つのシリンダ室に区画し、これら2つのシリンダ室の一方に作動油が流入されたときに、2つのシリンダ室間に生じる油圧の差に応じた移動力で移動するパワーピストンを有する。伝達手段は、パワーピストンと操舵軸とに連結され、パワーピストンの移動力に応じたトルクを操舵軸に付与する。油路は、2つのシリンダ室の各々へ作動油を流入させる。供給手段は、油路へ作動油を供給する。流量調整手段は、油路を流通する作動油の流量を調整流量に調整する。切り替え手段は、操舵軸にアシストトルクが付与される方向にパワーピストンが移動するように、シリンダ室の一方への油路のみを連通させる。この場合、制御手段は、アシスト機構が目標トルクを発生するために必要な必要流量を決定し、調整流量を決定した必要流量に設定する。
上記構成では、アシスト機構として油圧によってアシストトルクを発生する油圧式のアシスト機構を備える。このため、モータがアシストトルクを発生するような電動式のアシスト機構を備えるパワーステアリング装置において、大きなアシストトルクを発生させるために生じる装置の大型化という不都合をきたすことなく、大きなアシストトルクを発生させることができる。従って、大きな操舵力が必要な大型車等を含め、あらゆる車両において、運転者の操舵操作を適切に補助することができる。
また、本発明の第6の態様のパワーステアリング装置は、上記第5の態様のパワーステアリング装置であって、供給手段及び流量調整手段として可変容量形ポンプを用いる。
上記構成では、所望の油圧を発生させるための供給手段及び流量調整手段として、一回転あたりの吐出量を調整可能な可変容量形ポンプが用いられる。このため、エンジンの動力によって可変容量形ポンプが駆動される場合であっても、エンジンの回転数に関わらず、所望のアシストトルクを確実に発生させることができ、運転者の操舵操作を適切に補助することができる。また、可変容量形ポンプを駆動するための動力を低減させることができ、エンジンの動力によって可変容量形ポンプが駆動される場合に、燃費の向上を図ることができる。
本発明によれば、運転者の過度な操舵操作を抑制し、操舵安定性を維持して、運転者の操舵操作を補助することができる。
一実施形態のパワーステアリング装置の構成図である。 一実施形態のパワーステアリング装置における必要流量を示す概念図である。 一実施形態の制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態のパワーステアリング装置1について、図面を参照して説明する。図1は、一実施形態のパワーステアリング装置の構成図である。図2は、一実施形態のパワーステアリング装置における必要流量を示す概念図である。図3は、一実施形態の制御処理を示すフローチャートである。
図1に示すように、本実施形態のパワーステアリング装置1は、操舵軸2とアシスト機構12とヨーレートセンサ44と車速センサ45と舵角センサ46と制御ユニット47とを備える。
操舵軸2は、一端がステアリングホイール3に回転可能に連結され、運転者がステアリングホイール3を操舵操作することによって、ステアリングホイール3の回転方向と同方向に回転する。また、操舵軸2は、他端がアシスト機構4に連結され、アシスト機構4を介してタイロッド5及び操舵輪6に連結されている。
アシスト機構4は、ステアリングギアボックス7とパワーシリンダ13と可変容量形ベーンポンプ(以下、単にベーンポンプと称する)19とコントロールバルブ30とリザーバタンク35と油圧配管38とを有する。
ステアリングギアボックス7は、ピニオン8とラック11とを有するラックアンドピニオン式である。ピニオン8は、棒状であり、一端がトーションバー9を介して操舵軸2に連結され、他端側にギア10が形成されている。トーションバー9は、運転者から操舵軸2に付与される操舵トルクと路面反力とに応じて捻れる。ラック11は、棒状であり、両端がタイロッド5に連結され、一端側にピニオン8に形成されたギア10に噛み合うギア12が形成されている。ラック11は、ステアリングホイール3、操舵軸2及びピニオン8が回転する方向に操舵輪6が回転するように、ギア12がピニオン8に形成されたギア10に噛み合わされて、ピニオン8に対して直交方向に配置される。
パワーシリンダ13は、略円筒形状であり、内部にラック11の他端側を配置して設けられる。また、パワーシリンダ13は、内部にパワーピストン14を有する。パワーピストン14は、略円盤形状であり、ラック11の軸方向に対して直交方向に配置され、ラック11と一体的に形成されている。パワーピストン14は、パワーシリンダ13の内部を、右操舵用シリンダ室15と左操舵用シリンダ室17とに区画する。右操舵用シリンダ室15及び左操舵用シリンダ室17は、各々に作動油が流出入する流出入口16,18が形成されている。
一方のシリンダ室に作動油が流入すると、当該シリンダ室の油圧が高まり、パワーピストン14とパワーピストン14が形成されたラック11とが、一方のシリンダ室から他方のシリンダ室へ向かう方向に、2つのシリンダ室15,17間に生じた油圧の差に応じた量だけ移動する。ラック11が移動すると、ラック11の移動方向及び移動量に応じて、タイロッド5が作動されて操舵輪6が回転するとともに、ピニオン8が操舵輪11と同方向に回転する。ピニオン8が回転すると、ピニオン8の回転方向と同方向に作用してピニオン8の回転量に応じた大きさのトルクが操舵軸2に付与される。ラック11が右操舵用シリンダ室15から左操舵用シリンダ室17へ向かう右操舵方向に移動すると、操舵輪6は右回転方向に回転し、右回転方向に作用するトルクが操舵軸2に付与される。一方、ラック11が左操舵用シリンダ室17から右操舵用シリンダ室15へ向かう左操舵方向に移動すると、操舵輪6は左回転方向に回転し、左回転方向に作用するトルクが操舵軸2に付与される。
このため、右操舵用シリンダ室15に作動油が流入すると、ラック11が右操舵方向に2つのシリンダ室15,17間の油圧の差に応じた量だけ移動し、ラック11の移動量に応じて、操舵輪6が右回転方向に回転するとともに、ピニオン8が右回転方向に回転して、右回転方向に作用してピニオン8の回転量に応じた大きさのトルクが操舵軸2に付与される。また、左操舵用シリンダ室17に作動油が流入すると、ラック11が左操舵方向に2つのシリンダ室15,17間の油圧の差に応じた量だけ移動し、ラック11の移動量に応じて、操舵輪6が左回転方向に回転するとともに、ピニオン8が左回転方向に回転して、左回転方向に作用してピニオン8の回転量に応じた大きさのトルクが操舵軸2に付与される。
ベーンポンプ19は、ボディ20と駆動軸23とカムリング24とロータ27と電磁弁(図示省略)とを有する。ボディ20には、ボディ20の内外を連通する吸入口21及び吐出口22が形成されている。駆動軸23は、一端側がボディ20に回転自在に支持され、他端にプーリー(図示省略)が設けられる。駆動軸23は、プーリーがエンジンのクランクシャフトの一端に設けられたプーリーにベルトを介して連結され、エンジンが駆動されてクランクシャフトが回転することによって、クランクシャフトの回転が伝達されて回転する。
カムリング24は、ボディ20の内部に設けられるアダプタ(図示省略)の内部に配置され、駆動軸23の軸心に対して偏心可能にアダプタに支持される。カムリング24は、外周面がアダプタの内部を第1液圧室25と第2液圧室26とに区画し、第1液圧室25と第2液圧室26との間に油圧の差が生じることによって偏心する。また、カムリング24には、カムリング24の内外を連通する内吸入口(図示省略)と内吐出口(図示省略)と調整口(図示省略)とが形成されている。内吸入口は、ボディ20の吸入口21に吸入用流路を介して連通されている。内吐出口は、ボディ20の吐出口22に吐出用流路を介して連通されている。調整口は、ボディ20の吐出口に調整流路及び第1液圧室25を介して連通されている。
ロータ27は、駆動軸23の一端に連結され、駆動軸23が回転することによって回転する。また、ロータ27は、カムリング24の内部に配置され、外周面に複数のすり割(図示省略)が形成されており、複数のすり割に一端側が挿入される複数のベーン28を有する。複数のベーン28は、ロータ27が回転すると、遠心力によって外側に飛び出してカムリング24の内周面に当接し、それぞれ、ロータ27の外周面とカムリング24の内周面とによって区画される空間を複数のポンプ室29に区画する。複数のポンプ室29は、カムリング24が偏心することによって容量が変化し、作動油を内吸入口から内吐出口までカムリング24の偏心具合に応じた度合いで加圧しながら運搬する。
電磁弁は、弁と駆動部とを有する。弁は、調整流路に設けられ、駆動部によって開度が変更される。駆動部は、制御ユニット47によって通電を制御されるソレノイドを有し、ソレノイドの通電量に応じて弁の開度を変更する。弁の開度が変更されると、弁の下流側へ流通する作動油の流量が変化するとともに弁の上流側の作動油の流量が変化し、第1液圧室の油圧が変化する。第1液圧室の油圧が変化すると、第1液圧室25と第2液圧室26との間に油圧の差が生じ、カムリング24が偏心する。カムリング24が偏心すると、複数のポンプ室29の容量が変化し、内吸入口から内吐出口までの間における加圧量が変化する。このため、ベーンポンプ19は、吸入口21から吸入した作動油の流量を調整流量に調整して吐出口22から吐出する。
コントロールバルブ30は、スリーブ(図示省略)とロータ(図示省略)とを有する。スリーブは、略円筒形状であり、ピニオン8の一端側に固定され、スリーブの内外を連通する流入口31、流出口32、右操舵用油路流出入口33及び左操舵用油路流出入口34が形成されている。ロータは、略円筒形状であり、操舵軸2の一端側に固定されてスリーブの内側に配置され、外周面に複数の溝が形成されている。ロータは、操舵軸2が回転してトーションバー9に捻れが生じたときに、スリーブに対して回転する。流入口31、流出口32、右操舵用油路流出入口33及び左操舵用油路流出入口34の間は、ロータがスリーブに対して回転していないときには、互いに連通されており、ロータがスリーブに対して回転しているときには、ロータとスリーブとの位置関係に応じた組み合わせの流出入口間の連通が遮断される。具体的には、ロータがスリーブに対して右回転方向に回転しているときには、流入口31と左操舵用油路流出入口34との間、流出口32と右操舵用油路流出入口33との間、流入口31と流出口32との間、及び右操舵用油路流出入口33と左操舵用流出入口34との間の連通は遮断される。一方、ロータがスリーブに対して左回転方向に回転しているときには、流入口31と右操舵用油路流出入口33との間、流出口32と左操舵用油路流出入口34との間、流入口31と流出口32との間、及び右操舵用油路流出入口33と左操舵用流出入口34との間の連通は遮断される。
このため、コントロールバルブ30は、ロータがスリーブに対して回転していないとき、つまり操舵軸2が回転せずにトーションバー9に捻れが生じないときには、4つの流出入口31〜34が互いに連通された通常状態に設定される。また、ロータがスリーブに対して右回転方向に回転しているとき、つまり操舵軸2が右回転方向に回転してトーションバー9に捻れが生じたときには、流入口31と右操舵用油路流出入口33との間、流出口32と左操舵用油路流出入口34との間が連通された第1状態に設定される。ロータがスリーブに対して左回転方向に回転しているとき、つまり、操舵軸2が左回転方向に回転してトーションバー9に捻れが生じたときには、流入口31と左操舵用油路流出入口34との間、流出口32と右操舵用油路流出入口33との間が連通された第2状態に設定される。第1状態及び第2状態において、流入口31又は流出口32と右操舵用油路流出入口33又は左操舵用流出入口34との間に形成される流路面積は、トーションバー9の捻れ量に応じて変化する。これにより、右操舵用油路流出入口33又は左操舵用流出入口34から流出する流量は、トーションバー9の捻れ量に応じて変化する。
リザーバタンク35は、作動油が流入する流入口36と流出する流出口37とを有し、作動油が貯蔵される。
油圧配管38は、第1配管39と第2配管40と第3配管41と右操舵用配管42と左操舵用配管43とを有する。第1配管39は、リザーバタンク35の流出口37とベーンポンプ19の吸入口21との間に設けられ、内周面が第1油路を形成する。第2配管40は、ベーンポンプ19の吐出口22とコントロールバルブ30の流入口31との間に設けられ、内周面が第2油路を形成する。第3配管41は、コントロールバルブ30の流出口32とリザーバタンク35の流入口36との間に設けられ、内周面が第3油路を形成する。右操舵用配管42は、コントロールバルブ30の右操舵用油路流出入口33と右操舵用シリンダ室15の流出入口16との間に設けられ、内周面が右操舵用油路を形成する。左操舵用配管43は、コントロールバルブ30の左操舵用油路流出入口34と左操舵用シリンダ室17の流出入口18との間に設けられ、内周面が左操舵用油路を形成する。
エンジンが駆動されてベーンポンプ19が駆動されると、リザーバタンク35に貯蔵された作動油は、リザーバタンク35から第1油路へ流出してベーンポンプ19に吸入され、吸入された流量から調整流量に流量が調節されてベーンポンプ19から第2油路へ吐出され、流入口31からコントロールバルブ30へ流入する。コントロールバルブ30へ流入した調整流量の作動油は、コントロールバルブ30が通常状態に設定されている場合、つまり操舵軸2が回転していない場合には、流出口32から第3油路へ流出してリザーバタンク35に流入する。この場合、パワーピストン14及びラック11は移動しないので、操舵輪6は回転せず、操舵軸2にトルクは付与されない。
また、コントロールバルブ30が第1状態に設定されている場合、つまり操舵軸2が右回転方向に回転している場合には、コントロールバルブ30へ流入した調整流量の作動油は、トーションバー9の捻れ量に応じて流量が変化されて、右操舵用油路流出入口33から右操舵用油路へ流出する。右操舵用油路を流通する作動油は、右操舵用シリンダ室15へ流入し、パワーピストン14及びラック11を流入した流量に応じて右操舵方向に移動させる。パワーピストン14が右操舵方向に移動すると、左操舵用シリンダ室17の作動油が左操舵用油路へ流出して左操舵用油路流出入口34からコントロールバルブ30へ流入し、第3油路へ流出してリザーバタンク35に流入する。この場合、ラック11の移動量、つまり右操舵用シリンダ室15へ流入した作動油の流量に応じて、操舵輪6が右回転方向に回転するとともに、右回転方向に作用するトルク、つまり操舵軸2が回転している方向に作用するアシストトルクが操舵軸2に付与される。
更に、コントロールバルブ30が第2状態に設定されている場合、つまり操舵軸2が左回転方向に回転している場合には、コントロールバルブ30へ流入した調整流量の作動油は、トーションバー9の捻れ量に応じて流量が変化されて、左操舵用油路流出入口34から左操舵用油路へ流出する。左操舵用油路を流通する作動油は、左操舵用シリンダ室17へ流入し、パワーピストン14及びラック11を流入した流量に応じて左操舵方向に移動させる。パワーピストン14が左操舵方向に移動すると、右操舵用シリンダ室15の作動油が右操舵用油路へ流出して右操舵用油路流出入口33からコントロールバルブ30へ流入し、第3油路へ流出してリザーバタンク35に流入する。この場合、ラック11の移動量、つまり左操舵用シリンダ室17へ流入した作動油の流量に応じて、操舵輪6が左回転方向に回転するとともに、左回転方向に作用するアシストトルクが操舵軸2に付与される。
すなわち、アシスト機構4において、ステアリングギアボックス7は、パワーピストン14の移動力に応じたトルクを操舵軸2に付与する伝達手段として機能する。また、ベーンポンプ19は、第2油路へ作動油を供給する供給手段、及び、第2油路を流通する作動油の流量を調整流量に調整する流量調整手段として機能する。更に、コントロールバルブ30は、操舵軸2にアシストトルクが付与される方向にパワーピストン14が移動するように、右操舵用油路及び左操舵用油路のうち一方のみを連通させる切り替え手段として機能する。
ヨーレートセンサ44は、車両のヨーレートを検出し、検出したヨーレートを制御ユニット47へ出力する。なお、本実施形態では、車両が直進状態のときのヨーレートを0とし、右旋回状態のときのヨーレートを正、左旋回状態のときのヨーレートを負とする。すなわち、ヨーレートセンサ44は、車両のヨーレートを検出するヨーレート検出手段として機能する。
車速センサ45は、車両の速度(車速)を検出し、検出した車速を制御ユニット47へ出力する。すなわち、車速センサ45は、車速を検出する車速検出手段として機能する。
舵角センサ46は、操舵軸2の回転角(舵角)を検出し、検出した舵角を制御ユニット47へ出力する。なお、本実施形態では、ステアリングホイール3が中立位置にあるときの舵角を0とし、右回転方向に回転されたときの舵角を正、左回転方向に回転されたときの舵角を負とする。
制御ユニット47は、記憶部48とCPU(Central Processing Unit)49とを有する。
記憶部48は、例えばRAM(Random Access Memory)などの記録媒体によって構成され、CPU49が各種処理を実行するための各種プログラムや各種データが記憶されている。各種プログラムには、CPU49が制御処理を実行するための制御処理実行プログラムが含まれる。制御処理実行プログラムには、所定のマップや算出式が含まれる。所定のマップには、流量マップと通電量マップとが含まれる。
流量マップには、通常時用流量マップとカウンタステア時用流量マップとが含まれる。通常時用流量マップ及びカウンタステア時用流量マップは、アシスト機構4が目標トルクを発生するためにベーンポンプ19が第2油路へ供給する作動油の必要流量が、ヨーレート及び車速に対応して示されたものである。通常時用流量マップには、アシスト機構4が第1の目標トルクを発生するための必要流量が示されている。第1の目標トルクは、ヨーレートが0のときに第1所定トルクで最大となりヨーレートの大きさの増大に応じて第2所定トルクまで漸次減少し、且つ車速が遅いほど当該第1所定トルクが大きく、更にトーションバー9の捻れ量が大きいほど大きい。この場合の必要流量は、図2(a)に示すように、ヨーレートが0のときに第1所定流量Qmaxとなり、ヨーレートの大きさの増大に応じて第2所定流量Qminまで漸次減少し、且つ、車速が遅いほど当該第1所定流量Qmaxは大きく設定されている。一方、カウンタステア時用流量マップには、アシスト機構4が第2の目標トルクを発生するための必要流量が示されている。第2の目標トルクは、ヨーレートに関わらず第1所定トルクであり、且つ車速が遅いほど当該第1所定トルクが大きく、更にトーションバー9の捻れ量が大きいほど大きい。この場合の必要流量は、図2(b)に示すように、ヨーレートに関わらず第1所定流量Qmaxであり、且つ、車速が遅いほど当該第1所定流量Qmaxは大きく設定されている。
通電量マップは、ベーンポンプ19が吐出する流量とソレノイドへの通電量との対応関係が示されたものである。所定の算出式には、車速と舵角とを用いて規範ヨーレートを算出する算出式が含まれる。また、記憶部48は、各種情報が読み書き自在に記憶される記憶領域を有する。
CPU49は、制御処置実行プログラムを実行することによって、受信部50、カウンタステア判定部51、流量決定部52、通電量決定部53及び制御部54として機能する。
受信部50は、ヨーレートセンサ44が検出したヨーレート、車速センサ45が検出した車速、及び舵角センサ46が検出した舵角を受信し、受信した各検出値を記憶部48に逐次更新して記憶する。
カウンタステア判定部51は、各センサ44〜46が検出したヨーレートと車速と舵角とを用いて、カウンタステアが行われているか否かを判定する。カウンタステア判定部51は、カウンタステアが行われているか否かを判定するために、車両がオーバステア状態であるか否かを判定する。オーバステア状態であるか否かの判定において、カウンタステア判定部51は、記憶部48から検出された車速と舵角とを読み出し、検出された車速と舵角とを所定の算出式に代入して規範ヨーレートを算出し、算出した規範ヨーレートと検出されたヨーレートとを比較する。カウンタステア判定部51は、検出されたヨーレートの大きさの方が規範ヨーレートの大きさよりも大きい場合には、オーバステア状態であると判定し、検出されたヨーレートの大きさが規範ヨーレートの大きさ以下である場合には、オーバステア状態ではないと判定する。オーバステア状態であると判定した場合には、カウンタステア判定部51は、検出されたヨーレートの方向と舵角の方向とが一致するか否かを判定する。カウンタステア判定部51は、ヨーレートの方向と舵角の方向とが一致すると判定した場合には、カウンタステアは行われていないと判定し、ヨーレートの方向と舵角の方向とが一致しないと判定した場合には、カウンタステアが行われていると判定する。一方、オーバステア状態ではないと判定した場合には、カウンタステア判定部51は、カウンタステアが行われていないと判定する。すなわち、カウンタステア判定部51は、操舵操作においてカウンタステアが行われたか否かを判定するカウンタステア判定手段として機能する。
流量決定部52は、カウンタステア判定部51が判定した判定結果と各センサ44,45が検出したヨーレートと車速とを用いて、右操舵用シリンダ室15又は左操舵用シリンダ室17に供給すべき作動油の必要流量を決定する。カウンタステアは行われていないとカウンタステア判定部51が判定したとき、流量決定部52は、記憶部48から検出されたヨーレートと車速とを読み出し、記憶部48に記憶された通常時用流量マップを参照して、検出されたヨーレートと車速とに対応する必要流量を決定する。一方、カウンタステアが行われているとカウンタステア判定部51が判定したとき、流量決定部52は、記憶部48から検出された車速を読み出し、記憶部48に記憶されたカウンタステア時用流量マップを参照して、検出された車速に対応する必要流量を決定する。
通電量決定部53は、流量決定部52が決定した必要流量を用いて、ベーンポンプ19のソレノイドへの通電量を決定する。通電量決定部53は、記憶部48に記憶された通電量マップを参照して、流量決定部52が決定した必要流量に対応する通電量を決定する。
制御部54は、ベーンポンプ19のソレノイドへの通電量を、通電量決定部53が決定した通電量に設定する。すなわち、流量決定部52、通電量決定部53及び制御部54は、駆動軸2に目標トルクが付与されるために必要な必要流量を決定し、ベーンポンプ19が吐出する作動油の調整流量を決定した必要流量に設定することによって、アシスト機構4に目標トルクを発生させる制御手段として機能する。
このため、ベーンポンプ19に吸入された作動油は、ベーンポンプ19において必要流量に調整されて第2油路へ吐出され、コントロールバルブ30において操舵トルクと路面反力とに応じて捻れるトーションバー9の捻れ量に応じた流量に調整されて、右操舵用シリンダ室15又は左操舵用シリンダ室17に流入する。これにより、カウンタステアが行われていない場合には、アシスト機構4は、ヨーレートが0のときに第1所定トルクで最大となりヨーレートの大きさの増大に応じて第2所定トルクまで漸次減少し、且つ車速が遅いほど当該第1所定トルクが大きく、更にトーションバー9の捻れ量が大きいほど大きいアシストトルクを発生して操舵軸2に付与する。また、カウンタステアが行われている場合には、アシスト機構4は、ヨーレートに関わらず第1所定トルクであり、且つ車速が遅いほど当該第1所定トルクが大きく、更にトーションバー9の捻れ量が大きいほど大きいアシストトルクを発生して操舵軸2に付与する。
次に、CPU49が実行する制御処理について図3を参照して説明する。本処理は、車両のイグニッションキーがON状態のとき、所定時間毎に繰り返して実行される。
本処理が開始されると、カウンタステア判定部51は、ヨーレートと車速と舵角とを用いて、車両がオーバステア状態であるか否かを判定する(ステップS1)。
オーバステア状態であると判定した場合(ステップS1:YES)には、カウンタステア判定部51は、ヨーレートの方向と舵角の方向とが一致するか否かを判定する(ステップS2)。
オーバステア状態ではないと判定した場合(ステップS1:NO)、及びヨーレートの方向と舵角の方向とが一致すると判定した場合(ステップS2:YES)には、カウンタステアは行われていないとカウンタステア判定部51が判定し、流量決定部52は、通常時用流量マップを参照して、ヨーレートと車速とを用いて必要流量を決定する(ステップS3)。
一方、ヨーレートの方向と舵角の方向とが一致しないと判定した場合(ステップS2:NO)には、カウンタステアが行われているとカウンタステア判定部51が判定し、流量決定部52は、カウンタステア時用マップを参照して、車速を用いて必要流量を決定する(ステップS4)。
次に、通電量決定部53は、流量決定部52が決定した必要流量を用いて、ソレノイドへの通電量を決定する(ステップS5)。
次に、制御部54は、ソレノイドへの通電量を、通電量決定部53が決定した通電量に設定する(ステップS6)。
上記のように構成されたパワーステアリング装置1では、カウンタステアが行われていない場合には、ヨーレートが0のときに第1所定トルクで最大となりヨーレートの大きさの増大に応じて第2所定トルクまで漸次減少し、且つ車速が遅いほど当該第1所定トルクが大きく、更にトーションバー9の捻れ量が大きいほど大きいアシストトルクが操舵軸2に付与される。また、カウンタステアが行われている場合には、ヨーレートに関わらず第1所定トルクであり、且つ車速が遅いほど当該第1所定トルクが大きく、更にトーションバー9の捻れ量が大きいほど大きいアシストトルクが操舵軸2に付与される。
このように、本実施形態のパワーステアリング装置1では、カウンタステアが行われていない場合、操舵軸2に付与されるアシストトルクは、車両が緩やかに旋回するほど大きく急旋回するほど小さくなるので、運転者が急な操舵操作を行った場合であっても、過度な操舵操作を抑制し、操舵安定性を維持して、運転者の操舵操作を補助することができる。
また、カウンタステアが行われている場合、操舵軸2に付与されるアシストトルクは、車両が急旋回している場合であっても大きいので、運転者がカウンタステアを容易に行うことができ、車両の走行状態を速やかに安定させることができる。従って、車両がオーバステア状態となった場合であっても、操舵安定性を維持して、運転者の操舵操作を補助することができる。
また、操舵軸2に付与されるアシストトルクは、車両の速度が遅いほど大きいので、大きな操舵力を要する低速時であっても、運転者の操舵操作を適切に補助することができる。
また、操舵軸2に付与されるアシストトルクは、油圧式のアシスト機構4によって発生させるので、モータがアシストトルクを発生するような電動式のアシスト機構を備えるパワーステアリング装置において、大きなアシストトルクを発生させるために生じる装置の大型化という不都合をきたすことなく、大きなアシストトルクを発生させることができる。従って、大きな操舵力が必要な大型車等を含め、あらゆる車両において、運転者の操舵操作を適切に補助することができる。
また、所望の油圧を発生させるための供給手段及び流量調整手段として、可変容量形ベーンポンプ19を用いるので、エンジンの回転数に関わらず、所望のアシストトルクを確実に発生させることができ、運転者の操舵操作を適切に補助することができるとともに、ベーンポンプ19を駆動するための動力を低減させることができ、燃費の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、アシストトルクを発生して操舵軸2に付与する手段として、エンジンの回転を動力源として発生される油圧によってアシストトルクを発生する油圧式のアシスト機構4を備えるが、上記に限定されず、モータや電動アクチュエータによってアシストトルクを発生するような電動式アシスト機構や、モータや電動アクチュエータを動力源として発生される油圧によってアシストトルクを発生するような電動油圧式のアシスト機構を備えてもよい。
また、車両のステアリングシステムは、操舵軸2とタイロッド5とがラックアンドピニオン式のステアリングギアボックス7によって連結されるラックアンドピニオン式ステアリングシステムに限定されず、操舵軸2とタイロッド5とが、ボール、ウォームシャフト及びナットを有するボールアンドナット式のステアリングギアボックスによって連結されるボールアンドナット式ステアリングシステムなどであってもよい。
また、可変容量形ベーンポンプ19を用いて、第2油路へ作動油を供給する供給手段と、第2油路を流通する作動油の流量を調整流量に調整する流量調整手段とを一体的に備える構成に限定されず、定容量形ベーンポンプと流量調整弁とを用いて、供給手段と流量調整手段とを独立して備える構成であってもよい。
また、作動油を循環供給する油圧ポンプは、上述のベーンポンプ19であることに限定されず、他の油圧ポンプであってもよい。
また、カウンタステアが行われているか否かの判定方法は、上記に限定されず、他の方法であってもよい。
また、目標トルクの大きさは、ヨーレートが0のときに最大となりヨーレートの大きさの増大に応じて漸次減少するものであれば、車速や路面反力を考慮しないものや、車両の走行状態に関する他の情報等を考慮するものであってもよい。
上記実施形態は、本発明の一例であり、本発明を逸脱しない範囲において変更可能である。
本発明は、運転者の操舵操作の補助に有効である。
1:パワーステアリング装置
2:操舵軸
4:アシスト機構
7:ステアリングギアボックス(伝達手段)
13:パワーシリンダ
19:ベーンポンプ(供給手段、流量調整手段)
30:コントロールバルブ(切り替え手段)
38:油圧配管(油路)
44:ヨーレートセンサ(ヨーレート検出手段)
45:車速センサ(車速検出手段)
46:舵角センサ
47:制御ユニット
48:記憶部
49:CPU
50:受信部
51:判定部(カウンタステア判定部)
52:流量決定部(制御手段)
53:通電量決定部(制御手段)
54:制御部(制御手段)

Claims (6)

  1. 車両の操舵操作によって回転する操舵軸と、
    前記操舵軸が回転している方向に作用するアシストトルクを発生して前記操舵軸に付与するアシスト機構と、
    前記車両のヨーレートを検出するヨーレート検出手段と、
    前記ヨーレート検出手段が検出したヨーレートに基づいて、前記アシストトルクを前記アシスト機構に発生させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記ヨーレート検出手段が検出したヨーレートが0のときに所定の最大値となり、該ヨーレートの増大に応じて所定の最小値まで漸次減少する第1の目標トルクを前記アシストトルクとして前記アシスト機構に発生させる
    ことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のパワーステアリング装置であって、
    前記車両の速度を検出する車速検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記ヨーレート検出手段が検出したヨーレートと前記車速検出手段が検出した速度とに基づいて、前記アシストトルクを前記アシスト機構に発生させ、
    前記第1の目標トルクの最大値は、前記車速検出手段が検出した速度が遅いほど大きい
    ことを特徴とするパワーステアリング装置。
  3. 請求項1に記載のパワーステアリング装置であって、
    前記操舵操作においてカウンタステアが行われたか否かを判定するカウンタステア判定手段を備え、
    前記制御手段は、カウンタステアが行われていないと前記カウンタステア判定手段が判定した場合には、前記第1の目標トルクを前記アシストトルクとして前記アシスト機構に発生させ、カウンタステアが行われたと前記カウンタステア判定手段が判定した場合には、前記第1の目標トルクの最小値よりも大きい所定値に予め設定された第2の目標トルクを、前記ヨーレート検出手段が検出したヨーレートに関わらず前記アシストトルクとして前記アシスト機構に発生させる
    ことを特徴とするパワーステアリング装置。
  4. 請求項3に記載のパワーステアリング装置であって、
    前記車両の速度を検出する車速検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記ヨーレート検出手段が検出したヨーレートと前記車速検出手段が検出した速度とに基づいて、前記アシストトルクを前記アシスト機構に発生させ、
    前記第1の目標トルクの最大値及び前記第2の目標トルクのうち少なくとも一方は、前記車速検出手段が検出した速度が遅いほど大きい
    ことを特徴とするパワーステアリング装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載のパワーステアリング装置であって、
    前記アシスト機構は、内部を各々に作動油が流入する2つのシリンダ室を区画し、これら2つのシリンダ室の一方に作動油が流入されたときに、2つのシリンダ室間に生じる油圧の差に応じた移動力で移動するパワーピストンを有するパワーシリンダと、前記パワーピストンと前記操舵軸とに連結され、前記パワーピストンの移動力に応じたトルクを前記操舵軸に付与する伝達手段と、前記2つのシリンダ室の各々へ作動油を流入させる油路と、前記油路へ作動油を供給する供給手段と、前記油路を流通する作動油の流量を調整流量に調整する流量調整手段と、前記操舵軸に前記アシストトルクが付与される方向に前記パワーピストンが移動するように、前記シリンダ室の一方への油路のみを連通させる切り替え手段と、を有し
    前記制御手段は、前記アシスト機構が前記目標トルクを発生するために必要な必要流量を決定し、前記調整流量を前記決定した必要流量に設定する
    ことを特徴とするパワーステアリング装置。
  6. 請求項5に記載のパワーステアリング装置であって、
    前記供給手段及び前記流量調整手段として可変容量形ポンプを用いる
    ことを特徴とするパワーステアリング装置。
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