JP5243363B2 - 除湿機 - Google Patents

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Description

本発明は、外部の空気を除湿ロータで除湿すると共に、除湿ロータに高温の再生空気を通過させて除湿ロータを再生する除湿機に関するものである。
除湿機において、吸着材や除湿ロータを再生した後の高温の再生空気を冷却すると結露水が生じるため、この結露水を集めて本体外部に排水する必要がある。
このため、例えば特許文献1には、吸着材を再生した後の再生空気を冷却する際に、循環風路内に生じる結露水を、下り勾配により結露水の自重を利用し最下点に導き集水する構成を備えた除湿機が記載されている。
また、特許文献2には、除湿ロータを再生した後の再生空気を冷却する冷却用熱交換器の下部にドレインバンを設け、冷却用熱交換器のパイプ内で凝縮して落下する結露水を集める除湿機が記載されている。
しかし、上記いずれの特許文献に記載の除湿機でも、結露水を集めて排水するために、除湿機内に独立した集水部を設けているので、部品点数が増え、製造コストが増加するという問題があった。
特開2007−185657号公報 特許第3445790号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、除湿機内に生じる結露水を集め本体外部に排水するために、独立した排水通路を設けず、部品点数を減らし、製造コストを低減することができる除湿機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る除湿機は、
外部から空気を取り込み、除湿手段で除湿し、外部に排出する除湿通路と、
加熱手段で加熱された再生空気を前記除湿手段に吹き出し、前記除湿手段に吸着した水分を蒸発させて再生し、前記除湿手段を通過した再生空気をラジエータに供給して再生空気中の水分を結露させて回収する再生通路とを備え、
前記再生通路は、前記除湿手段を通過した高温の再生空気を前記ラジエータまで案内する高温空気流動通路と、前記ラジエータで冷却された低温の再生空気を前記加熱手段まで案内する低温空気流動通路とからなる除湿機において、
前記高温空気流動通路および低温空気流動通路の底面に、排水通路を設けたものである。
この構成により、排水通路を再生通路の底面に設けたので、別途、独立した排水通路を設ける必要がなく、除湿機の部品点数を減らし製造コストを低減することができる。
前記高温空気流動通路と低温空気流動通路とを、隔壁を介して隣接させることが好ましい。
これにより、隔壁を介して高温の再生空気と低温の再生空気とが熱交換を行うことで、ラジエータに流入する前の高温の再生空気を予め冷やし、加熱手段に流入する前の低温の再生空気を予め温めることができる。
前記排水通路は、前記高温空気流動通路および低温空気流動通路の最下点に設けた排水口と、前記高温空気流動通路および低温空気流動通路の底面を構成し、前記ラジエータの下方から前記排水口に向かう案内面とからなることが好ましい。
案内面により結露水はその自重で排水口に向かって、排水通路、すなわち高温空気流動通路および低温空気流動通路を流動することができる。
前記高温空気流動通路側の案内面は、前記ラジエータの下方から前記排水口に向かう下り勾配であることが好ましい。
これにより、高温空気流動通路内を流れる高温空気が案内面に衝突し、高温空気に含まれる埃が案内面を流動している結露水に付着するので、高温空気中の埃を除去することができる。
前記高温空気流動通路および低温空気流動通路に内方に向かって突出するリブを交互に設け、前記隔壁を、前記リブを回避するように凹凸形状に蛇行させることが好ましい。
これにより、高温空気流動通路内の再生空気の移動距離を長くすることで、再生空気に含まれる埃を自重により落ちやすくし排水通路内の結露水に付着させて、埃を除去することができる。また、再生空気を蛇行させることで、高温空気流動通路および低温空気流動通路の側壁、または隔壁に生じる結露水にも埃を付着させ、より除去しやすくなる。
前記低温空気流動通路を内部に空気を取り込む吸気口側に配置し、前記高温空気流動通路を前記低温空気流動通路を間にして前記吸気口と反対側に配置したことが好ましい。
除湿通路内の空気の温度により近い低温空気流動通路を、内部に空気を取り込む吸気口側に配置することで、吸気口側に高温空気流動通路を設ける場合と比べて、除湿通路上流側の空気と低温空気流動通路内の再生空気との温度差を近づけることができる。よって、再生空気の熱が除湿通路上流側の空気に奪われるのを防止することができる。
本発明によれば、排水通路を再生通路に一体に設けたので、結露水を排水するために別途、独立した排水通路を設ける必要がなく、除湿機の部品点数を減らし製造コストを低減することができる。
本発明に係る除湿機の部分破断斜視図である。 図1と反対方向から見た除湿機の部分破断斜視図である。 図1の除湿機の仕切り部材の斜視図である。 図3と反対方向から見た仕切り部材の斜視図である。 図1の除湿機の除湿ロータの拡大斜視図である。 図5の除湿ロータのギヤの拡大側面図である。 図6のギヤの検出穴とフォトインタラプタの状態を示す断面図である。 図7のフォトインタラプタが除湿ロータの正回転を検出するときの出力信号を示す図である。 図7のフォトインタラプタが除湿ロータの逆回転を検出するときの出力信号を示す図である。 図1の除湿機に除湿ロータを取り付けた状態を示す正面図である。 図1の除湿機の再生通路を概略的に示す図である。 図1の除湿機のヒータケースの部分拡大断面図である。 図4の除湿機のBーB線断面図である。 図3の除湿機のラジエータのAーA線断面図である。 図1の除湿機のラジエータと熱交換部との位置関係を示す断面図である。 図15のラジエータの部分破断斜視図である。 図1の除湿機の熱交換部を示す斜視図である。 図17の熱交換部の変形例を示す平面断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る除湿機11を示す。この除湿機11は、本体12の内部に、除湿通路と再生通路とを備える。
本体12は、略直方体形状のケーシング21の内部空間を仕切り部材41によって前後に2分割したものである。
ケーシング21は、除湿通路上流側に配設された前カバー22と、除湿通路下流側に配設された後カバー23と、これらの上部に配設された天カバー24とからなる。
前カバー22の前面には、除湿機11内部に空気を取り込む複数のスリットからなる吸気口28が形成されている。
図2に示すように、後カバー23の上面には除湿機11内部の空気を機外に排出する格子状の排気口33が形成されている。
天カバー24は略直方体形状であり、上面には、後カバー23の排気口33に至る凹部36が形成されている。この凹部36の前カバー22側の支軸37に回動可能に開閉板38が取り付けられている。開閉板38を回動させ所定の位置に配置することにより、除湿機11内部の空気を機外に排気する方向を調節することができる。
仕切り部材41には、図3および図4に示すように、円形開口部44と、この円形開口部44に隣接し、空気が吹き抜けるように設けられた矩形状筒部45とが形成されている。円形開口部44および矩形状筒部45よりも下側には、分離壁46が設けられており、この分離壁46の上側には後述する熱交換部91が配置され、分離壁46の下側には、結露水14を集水する貯水タンク15が配置される。
仕切り部材41の後側には、メインファン47が収容されている。メインファン47の吹き出し口48の周囲には、吹き出された空気を排気口33に案内するインボリュート通路49が構成されている。
除湿通路は、吸気口28から排気口33に至る通路であり、その途中には、空気中の水分を吸着する除湿ロータ51と、メインファン47とが配設されている。
除湿ロータ51は、図5に示すように、円板状の吸着材からなるロータ本体52と、ロータ本体52の外周縁部に取り付けられたロータホルダ53とから構成されている。ロータ本体52の中心部には、貫通穴54aが形成されたロータベアリング54が接着固定されている。除湿ロータ51は後述する回転支持部材58により外周が支持されているので、自重を軸周りに支えるための、中心から半径方向外方に向かって放射状に延びる支持リブが設けられていない。従って、除湿ロータ51の開口面積が増え、より多くの空気を吸引することができる。
ロータ本体52には、ゼオライトやシリカゲルなどを結合させたセラミックハニカム状の吸着材が使用される。吸着材として例えば、耐熱温度が低い(例えば300℃から400℃)除湿ロータを使用する。この耐熱温度が低い除湿ロータは、200℃から300℃などの低温で再生する。従って、ロータ本体52を加熱し再生する加熱手段であるヒータ64の発熱量を下げ、除湿機11の消費電力を低減すると共に、ヒータ64の温度制御を適切に行うことができる。
ロータホルダ53の外周にはギヤ部55が形成されており、このギヤ部55には、図6に示すように、除湿ロータ51の回転および回転方向を検出するための検出穴56が設けられている。この検出穴56は個々のギヤ55aに、除湿ロータ51の中心から延び各ギヤ55aの中心を通る直線に対して非対称に設けられている。検出穴56は、ギヤ55aの除湿ロータ51回転方向上流側に扇型形状に設ければよい。そして、検出穴56を、発光素子57aと受光素子57bからなる非接触式センサであるフォトインタラプタ57によって出力信号として検出し(図7参照)、除湿ロータ51の回転動作を判断する。フォトインタラプタ57の出力信号は、除湿ロータ51が正回転している場合には図8に示すように、個々のギヤ55aでは検出時間の長い波形の次に検出時間の短い波形を構成する。一方、除湿ロータ51が逆回転している場合には図9に示すように、個々のギヤ55aでは検出時間の短い波形の次に検出時間の長い波形を構成する。このように、フォトインタラプタ57の出力信号により除湿ロータ51の回転および回転方向を検出することができる。
また、除湿ロータ51は仕切り部材41の円形開口部44に配設され、図10に示すように、2カ所に設けた回転支持部材58によって支持され、1カ所に設けた駆動ギヤ59aを介して、除湿ロータ51中心を中心に回転する。
回転支持部材58は、仕切り部材41の円形開口部44中心よりも下側であって、除湿ロータ51を支持するように仕切り部材41の円形開口部44の周縁に沿って配置されている。回転支持部材58は、ロータホルダ53のギヤ部55と噛合し、除湿ロータ51の回転に従動して回転する。従って、検出穴56を、ロータホルダ53のギヤ部55に代えて、図11に示すように回転支持部材58に設けてもよい。これにより、検出穴56を設けるために大型化していたロータホルダ53のギヤ55aを小型化することができるので、除湿ロータ51全体を小型化することができる。回転支持部材58として、ここではロータホルダ53と噛合し回転する歯車を採用している。ただし、回転支持部材58は除湿ロータ51を支持することができるのであれば、ローラであってもよい。
駆動ギヤ59aは、除湿ロータ駆動モータ59の回転軸に固定されている。除湿ロータ駆動モータ59は、仕切り部材41の円形開口部44中心よりも上側であって、除湿ロータ51と後述するラジエータ81との間に仕切り部材41の円形開口部44の周縁に沿って、配設されている。
メインファン47は、公知のシロッコファンである。
再生通路は、除湿ロータ51から吸着した水分を除去して再生するための通路であり、図11に示す閉ループを構成している。再生通路の途中には、ヒータユニット61と、ラジエータ81と、ヒータユニット61とラジエータ81とを連通する熱交換部91とが設けられている。再生通路内を流動する空気を以下、再生空気という。
ヒータユニット61は、図4に示すように、ユニット本体62と、ユニット本体62の一端に配設されたサブファン63と、ユニット本体62の他端に配設されたヒータ64とから構成されている。
ユニット本体62は、サブファン63を配設するファンケース66と、除湿ロータ51の半径方向に沿って設けられた中空直方体形状のヒータケース67とを備えている。
サブファン63は公知のシロッコファンであり、熱交換部91内の再生空気を吸い込み、ヒータユニット61内に吹き出すことで、前記閉ループ内の空気を循環させる。
ヒータケース67は、除湿ロータ51の周縁から中心まで、半径方向に沿って、除湿ロータ51の表面と対向し所定の間隔を隔てて配設されている。ロータ本体51の表面のうち、1/8の領域に対応する部分がヒータケース6と対向しており、残る7/8の領域は通風可能に開口し、除湿通路内に位置している。
ヒータケース67の内部は図12に示すように、断面がL字形状のヒータ反射板71により、除湿ロータ51回転方向の上流側に位置する上流側開口部72と除湿ロータ51回転方向の下流側に位置する下流側開口部73とに分割されている。上流側開口部72には除湿ロータ51と対向するようにヒータ64が配設され、除湿ロータ51に加熱された再生空気を供給する加熱領域76が形成されている。一方、下流側開口部73にはヒータ64が配設されず、サブファン63から吹き出された再生空気を直接、除湿ロータ51に供給する冷却領域77が形成されている。除湿ロータ51は矢印に示すように、加熱領域76に続いて、冷却領域77を通過する。ヒータ反射板71は金属製であり、ここではステンレス430を採用している。
また、ヒータケース67には図13に示すように、除湿ロータ51の中心部に設けられたロータベアリング54と対向するように、略円形の取付部74が一体に形成されている。後述するロータカバー111の、ロータベアリング54と対向する面には、ロータベアリング54の貫通穴54a内に挿通し、ヒータケース67の取付部74まで延びる突出部112が設けられている。ヒータケース67の取付部74とロータカバー111の突出部112とがネジ113により連結されることで、前記取付部74を基準に、ヒータ64と除湿ロータ51との隙間を一定以内に保持することができる。これにより、再生空気経路からの空気漏れを防ぎ、除湿能力の低下を防止することができる。更に、ヒータ64と除湿ロータ51との隙間を一定以内に支持することで、ヒータ64と除湿ロータ51との隙間が狭くなり、ヒータ64が除湿ロータ51に接触するのを防止することができる。
ヒータ64は、上流側開口部72を通過する空気を加熱して除湿ロータ51に供給するほか、除湿ロータ51を直接加熱する。これにより、除湿ロータ51に吸着された水分を蒸発させることができ、除湿ロータ51の吸着能力を回復させることが可能となっている。
ここでは前述の通り、除湿ロータ51として例えば、200℃から300℃などの低温で再生する低温再生型除湿ロータを使用している。これにより、除湿機11の製造コストを低減することができる。この低温再生型除湿ロータは、除湿素子の吸着スピード、吸着性能が低いため、広い吸着面積を確保する必要がある。そこで、ここで使用するヒータ64には、ヒータの専有面積を小さくするため、放熱性能が高く、高いワット密度でも運転可能な小型ヒータであるPTCヒータを使用している。
PTCヒータは、図示しない電源からの供給電力により発熱する。また、PTCヒータはチタン酸バリウム(BaTi03)を主成分とする半導体セラミックからなり、ヒータ自身の温度が上がれば抵抗値を大きくして、発熱量を抑制する。このため、PTCヒータは高温になることがなく、耐熱性の低い前記低温再生型除湿ロータを使用することができる。
前記PTCヒータはヒータケース67に、除湿ロータ51の中心から半径方向外方に向かって広がる扇型形状に配設されることが好ましい。ただし、除湿ロータ51を十分に加熱することができる限り、半径方向に沿った長方形状であってもよい。この長方形状のPTCヒータを使用する場合には、除湿ロータ51内周側の単位長さあたりの加熱時間が長く、除湿ロータ51外周側の単位長さあたりの加熱時間が短くなり、除湿ロータ51を均一に加熱することができなくなる。このため、外周側のワット密度を大きくし、内周側のワット密度を小さくしたり、または、内周側のヒータ開口部の面積を小さくすることが有効である。ここで、ワット密度とはヒータ容量をヒータ表面積で割った値で、単位面積あたりのワット数をいう。
ラジエータ81は、図14に示すように、ヒータ64からの熱が流入する第1ラジエータ部82と、この第1ラジエータ部82で一旦、冷却された再生空気が流入する第2ラジエータ部83と、この2つのラジエータ部83の上端を密封し連通する密封部である蓋体84とで構成されている。また、ラジエータ81は本体12の矩形状筒部45に、後述する熱交換部91の、サブファン63が配置された反対側の端部の上側に取り付けられている(図15参照)。
各ラジエータ部82、83は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂材料からなる複数のパイプ85(85a、85b)から構成されている。第1ラジエータ部82は径の太いパイプ85aから構成され、第2ラジエータ部83は径の細いパイプ85bから構成されている。図16に示すように、これら複数のパイプ85は、上端が1枚の平板形状の上板86に、下端が1枚の平板形状の下板87に溶着されることで、一体となりラジエータ81を構成している。第1ラジエータ部82の下端は、後述する熱交換部91の高温空気流動通路105と連通し、第2ラジエータ部83の下端は、後述する熱交換部91の低温空気流動通路106と連通している。また、蓋体84は、一面が開口した中空の直方体であり、上板86にネジ止めされている。従って、ラジエータ81内の再生空気は、高温空気流動通路105から、上方に再生空気を搬送する第1ラジエータ部82を通過し、蓋体84で折り返され、下方に再生空気を搬送する第2ラジエータ部83に流入して搬送され、低温空気流動通路106まで至る。
ラジエータ81を2つのラジエータ部82、83で構成することにより、十分な表面積を増大させることが可能となっている。また、第1ラジエータ部82を径の太いパイプ85aから構成することで、第1ラジエータ部82内で発生した結露水14が、上方に向かう再生空気の流れに拘わらず、下方へと流下できるようになっている。
図17に示すように、熱交換部91は中空のタンク状のものであり、熱交換部91の上壁92には、ラジエータ81のパイプ85を挿通する挿通口93が形成されている。この挿通口93と反対側の上壁92には、高温空気搬送通路105とロータカバー111とを挿通する入口94が形成され、この入口94を介して再生空気が、ロータカバー111から高温空気搬送通路内105に流入する。そして、入口94側の熱交換部91の端部では、隔壁104が折り曲げられ、側壁103に形成された出口95を介して、低温空気搬送通路106内の再生空気がサブファン63に吸い込まれるようになっている。熱交換部91の底面をなす底壁98の最下点には、ラジエータ81からの結露水14を排水する排水口99が設けられており、熱交換部91の底壁98は、ラジエータ81の下方から排水口99に向かう下り勾配である案内面101と、底壁98の前記案内面101と反対側の端部から排水口99に向かう傾斜面102とから構成されている。熱交換部91の側壁103は、前記上壁92および底壁98の端面を覆うように形成されている。
また、熱交換部91は本体12の除湿ロータ51およびラジエータ81の下方であって、分離壁46よりも上側に取り付けられている。熱交換部91の内部は、側壁103と同一形状の隔壁104により、ヒータ64から除湿ロータ51を通過した高温の空気をラジエータ81まで搬送する高温空気流動通路105と、ラジエータ81で冷却された低温の空気を加熱ユニット64まで搬送する低温空気流動通路106とに分割されている。これにより、高温空気流動通路105と低温空気流動通路106とが隔壁104を介して、熱交換を行うことができる。
隔壁104は熱伝導率の高い金属製であり、例えばアルミニウムからなっている。また、隔壁104の側面には、複数の凹凸107が形成されているので、隔壁104の表面積を大きくすると共に、高温空気流動通路105および低温空気流動通路106内に乱流を発生させることで、熱交換を促進することができる。
高温空気流動通路105の一方の端部は、ヒータケース67と除湿ロータ51を介して対向し、除湿ロータ51の表面領域から退避するように伸びるロータカバー111と連通し、他方の端部は、第1水平面94を介して第1ラジエータ部82と連通している。従って、高温の再生空気は高温空気流動通路105内を、図16中の矢印の方向に搬送される。これにより、再生空気はロータカバー111から高温空気流動通路105に鉛直下向きに流入し、高温空気流動通路105を通過して、第1ラジエータ部82に鉛直上向きに流出する。つまり、再生空気は略U字型に搬送される。従って、再生空気よりも比重の大きい埃は、自重による落下に加えて遠心力によっても落下するので、案内面101を流れる結露水14に付着しやすくなり、再生空気内の埃をより確実に除去することができる。
案内面101は排水口99から、高温空気流動通路105を搬送される空気の流れる方向に沿って、所定の角度、立ち上がっている。従って、高温空気流動通路105内の高温空気が案内面101に衝突し、空気中の埃が案内面101を流れる結露水14にも付着しやすくなるので、高温空気中の埃をさらに除去することができる。
低温空気流動通路106の一方の端部は、第2ラジエータ部83と連通し、他方の端部は、ヒータユニット61と連通している。
低温空気流動通路106は除湿通路の上流側、すなわち内部に空気を取り込む吸気口28側に位置し、高温空気流動通路105が、除湿通路の下流側、すなわち低温空気流動通路106を間にして吸気口28と反対側に位置するように本体12に取り付けられている。吸気口28から周囲の空気を取り込む際、除湿通路上流側の空気が低温空気流動通路106と接触するように、下方側からも取り込むものである。これにより、除湿通路上流側に高温空気流動通路105を設ける場合と比べて、除湿通路上流側の空気と低温空気流動通路106内の再生空気との温度差を近づけることで、再生空気の熱が除湿通路上流側の空気に奪われるのを防止することができる。
また、熱交換部91の案内面101、すなわち高温空気流動通路105および低温空気流動通路106の底面は、ここで生じた結露水14の排水のみならず、ラジエータ81で生じた結露水14を貯水タンク105に排水する排水通路として使用することができる。排水通路は排水口99と、案内面101とから構成されている。ラジエータ81で生じた結露水14は案内面101に滴下し、案内面101の傾斜によりその自重で排水口99に向かい、排水される。この構成により、排水通路を高温空気流動通路105および低温空気流動通路106に一体に設けるので、別部品などを用いて排水通路を設ける必要がなく、除湿機11の部品点数を減らし製造コストを低減することができる。
次に、本実施形態に係る除湿機11の除湿動作について具体的に説明する。
メインファン47の駆動により、吸気口28から吸い込まれる周囲の空気は、除湿通路である除湿ロータ51側とラジエータ81側に向かって流れる。
除湿通路では、吸気口28から吸い込まれた空気が除湿ロータ51を通過する際に、含有した水分が吸着される。これにより、乾燥した空気がインボリュート通路49を流動し、後カバー23の排気口33から室内に排出される。
除湿ロータ51では、前述のように表裏面に支持リブが設けられておらず、除湿ロータ51の開口面積が増え、より多くの空気を吸引することができる。
ラジエータ81では、前記と同様に吸気口28から吸い込まれた空気が、第1ラジエータ部82、第2ラジエータ部83を通過し、これらのラジエータ81内を流動する再生空気と熱交換を行い、再生空気を冷却する。メインファン47に吸い込まれ、ラジエータ81を通過する空気を以下、冷却空気という。
再生通路では、サブファン63の駆動により、ヒータケース67に流入する。このヒータケース67内ではヒータ反射板71により、ヒータ64で加熱された後、除湿ロータ51を通過する高温の再生空気と、ヒータ64を経ずに除湿ロータ51を通過する低温の再生空気とに分配される。
高温の再生空気は除湿ロータ51を通過する際に、除湿ロータ51に吸着した水分を加熱し蒸発させる。低温の再生空気は除湿ロータ51を通過する際に、加熱された除湿ロータ51冷却することで、除湿ロータ51の熱が除湿通路と合流して機外に排出されるのを防止する。
除湿ロータ51を通過した高温および低温の再生空気は、ロータカバー111を介して熱交換部91の高温空気流動通路105に流入する。高温空気流動通路105は横方向に長いので、再生空気の移動距離が長くなる。よって、再生空気に含まれる埃を自重により落ちやすくし、底壁98に生じる結露水14に付着させ、再生空気中の埃を除去することができる。また、高温空気流動通路105の再生空気は案内面101に衝突し、再生空気中の埃が案内面101を流れる結露水14にも付着しやすくなるので、埃をさらに除去することができる。そして、再生空気はロータカバー111を鉛直下方に移動し、高温空気流動通路105内を略水平方向に移動し、第1ラジエータ部82を鉛直上方に移動する。これにより、再生空気は略U字型に搬送されるので、再生空気よりも比重の大きい埃は自重による滴下に加えて、遠心力によっても落下するので、案内面101を流れる結露水14に付着し、再生空気内の埃をより確実に除去することができる。
高温空気流動通路105を通過した再生空気は、第1ラジエータ部82に流入し、パイプ85a内を上方に向かって搬送される。再生空気が第1ラジエータ部82を通過する際、この再生空気とラジエータ81を通過する冷却空気との温度差による熱交換で再生空気は冷却され、再生空気の含有している水分が結露する。この結露水14が、ラジエータ81から熱交換部91の排水通路に排水され、排水口99から貯水タンク15に回収される。この構成により、排水通路を底壁98に一体に設けたので、別部品などを用いて排水通路を設ける必要がなく、除湿機11の部品点数を減らし製造コストを低減することができる。また、第1ラジエータ部82を構成するパイプ85aの径が大きい、すなわちパイプ85aの断面積が大きくなるので、上方に再生空気を搬送しつつパイプ85a内で発生する結露水14を、パイプ85aの下端まで導き、排水することができる。
第1ラジエータ部82から流出した再生空気は、蓋体84で折り返し第2ラジエータ部83に流入し、冷却空気と熱交換を行う。具体的には、第2ラジエータ部83内の再生空気、つまり、冷却の進んだ再生空気が冷却空気の上流側と熱交換を行うので、ラジエータ81内の再生空気温度をより低下させてラジエータ81の冷却性能を向上させることができる。
また、熱交換部91内では、隔壁104を介して高温空気流動通路105と低温空気流動通路106内を再生空気が対向する方向に流動するので、隔壁104を介して高温の再生空気と低温の再生空気とが熱交換を行うことができる。これにより、ラジエータ81に流入する前の高温の再生空気を予め冷やし、ヒータ64に流入する前の低温の再生空気を予め温めることができる。
低温空気流動通路106から流出した再生空気は、サブファン63によりヒータケース67に向かって再び供給される。
本発明は前記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
熱交換部91に関しては、図18に示すように、側壁103に内方に向かって突出する複数のリブ108を設け、隔壁104をリブ108の形状に合わせて凹凸形状に蛇行させてもよい。これにより、高温空気流動通路105内の再生空気の移動距離を長くすることで、再生空気に含まれる埃を自重により落ちやすくし、排水通路内の結露水14に付着させ、埃を除去することができる。また、再生空気を蛇行させることで、高温空気流動通路105および低温空気流動通路106の側壁103、または隔壁104に生じる結露水14にも埃を付着させ、より除去しやすくなる。
11 除湿機
14 結露水
21 ケーシング
51 除湿ロータ(除湿手段)
64 ヒータ(加熱手段)
81 ラジエータ
99 排水口
101 案内面
105 高温空気流動通路
106 低温空気流動通路
108 リブ

Claims (6)

  1. 外部から空気を取り込み、除湿手段で除湿し、外部に排出する除湿通路と、
    加熱手段で加熱された再生空気を前記除湿手段に吹き出し、前記除湿手段に吸着した水分を蒸発させて再生し、前記除湿手段を通過した再生空気をラジエータに供給して再生空気中の水分を結露させて回収する再生通路とを備え、
    前記再生通路は、前記除湿手段を通過した高温の再生空気を前記ラジエータまで案内する高温空気流動通路と、前記ラジエータで冷却された低温の再生空気を前記加熱手段まで案内する低温空気流動通路とからなる除湿機において、
    前記高温空気流動通路および低温空気流動通路の底面に、排水通路を設けたことを特徴とする除湿機。
  2. 前記高温空気流動通路と低温空気流動通路とを、隔壁を介して隣接させたことを特徴とする請求項1に記載の除湿機。
  3. 前記排水通路は、前記高温空気流動通路および低温空気流動通路の最下点に設けた排水口と、前記高温空気流動通路および低温空気流動通路の底面を構成し、前記ラジエータの下方から前記排水口に向かう案内面とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の除湿機。
  4. 前記高温空気流動通路側の案内面は、前記ラジエータの下方から前記排水口に向かう下り勾配であることを特徴とする請求項3に記載の除湿機。
  5. 前記高温空気流動通路および低温空気流動通路に内方に向かって突出するリブを交互に設け、前記隔壁を、前記リブを回避するように凹凸形状に蛇行させたことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の除湿機。
  6. 前記低温空気流動通路を内部に空気を取り込む吸気口側に配置し、前記高温空気流動通路を前記低温空気流動通路を間にして前記吸気口と反対側に配置したことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の除湿機。
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