JP5502390B2 - 除湿機 - Google Patents

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Description

本発明は、除湿ロータを再生させるために発生する高温空気を凝縮し、冷却するラジエータを備えた除湿機に関するものである。
従来、種々のラジエータを備えた除湿機が提案されている。
例えば特許文献1には、被凝縮流体導入部からラジエータに取り込まれた被凝縮流体が、上下方向に設けられた被凝縮流体通過管を下方に向かって一方向に移動し、下部の排出部に到達するまでの間、除湿ファンからの送風で冷却されるラジエータを備えた除湿機が記載されている。
特許文献2には、上側取付板と下側取付板との間に接合されたパイプ内を再生空気が下方に流動する間に、パイプを通過する空気と熱交換を行い冷却するラジエータを備えた除湿機が記載されている。
しかし、いずれの特許文献に記載のラジエータを備えた除湿機でも、被凝縮流体が上部の被凝縮流体導入部から取り込まれ、下部の排出部に到達するまでの間に、被凝縮流体を冷却し凝縮させる必要があるので、被凝縮流体を十分に冷却されない場合があるという問題があった。
特許第3947301号公報 特開第2003−329377号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、被凝縮流体を十分に冷却することができるラジエータを備えた除湿機を提供することを課題とする。
本発明は、外部から空気を取り込み、除湿手段で除湿し、外部に排出する除湿通路と、
加熱手段で加熱された再生空気を前記除湿手段に吹き出し、前記除湿手段に吸着した水分を蒸発させて再生し、前記除湿手段を通過した再生空気をラジエータに供給して再生空気中の水分を結露させて回収する再生通路と、
外部から空気を取り込み、前記ラジエータを冷却する冷却通路とを備え、
前記ラジエータは、複数のパイプから構成され、高温の再生空気が通過する高温用ラジエータ部と、該高温用ラジエータ部を通過して折り返した後の再生空気が通過する低温用ラジエータ部とを有する除湿機であって、
空気の通過方向に対して前記除湿手段と前記ラジエータとが重なるよう配置され、前記除湿手段に対して前記ラジエータと、前記加熱手段と前記除湿手段を介して対向するロータカバーとが同じ側に配置され、前記ラジエータと前記ロータカバーとが隣接して配置されると共に、前記複数のパイプの両端に連通部を設け、該連通部内に配設した仕切り部材により、前記再生空気を少なくとも1回以上折り返し、
前記高温用ラジエータ部を冷却通路の下流側に配置し、前記低温用ラジエータ部を冷却通路の上流側に配置し、前記高温用ラジエータ部を構成するパイプの径を、前記低温用ラジエータ部を構成するパイプ径よりも太くし、
前記ラジエータの前記パイプの下端を軸心に対して傾斜するように形成し、前記パイプを固定する下板の下方に配置された弾性シートの、前記パイプの外径よりも小さく形成された貫通穴に挿通したものである。
これにより、高温用ラジエータ部を通過し折り返した後の再生空気は低温用ラジエータ部に流入し、上流側の冷却空気と熱交換を行う。従って、高温用ラジエータ部により冷却の進んだ再生空気が上流側の冷却空気と熱交換を行うので、ラジエータ内の再生空気温度をより低下させてラジエータの冷却性能を向上させることができる。
上記構成により、仕切り板を設けるのみで、再生空気を少なくとも1回以上折り返すことができるので、ラジエータの構成を簡単にすることができる。また、再生空気を少なくとも1回以上折り返すことで、ラジエータ内を流動する再生空気が冷却通路の空気と熱交換をする回数を増やし、冷却性能を高めることができる。
上記構成により、高温用ラジエータ部を構成するパイプの断面積が大きくなるので、上方に再生空気を搬送しつつパイプ内で発生する結露水をパイプの下端まで導き、滴下することができる。
上記構成により、除湿手段をラジエータから加熱手段に向かって回転させると、加熱手段よりも除湿手段回転方向上流側では、外部から取り入れた空気がラジエータを介して除湿手段を通過するので、ラジエータとの熱交換により高温になった空気が除湿手段を通過する。また、加熱手段よりも除湿手段回転方向下流側では、外部から取り入れた空気が直接、除湿手段を通過する。従って、加熱手段通過前で低温の除湿手段の温度を高め、加熱手段通過後、高温となった除湿手段をより早く冷却するので除湿手段の除湿効率を向上することができる。
また、除湿手段を加熱手段からラジエータに向かって回転させると、除湿空気はラジエータを通過し熱交換を行い温められた後、加熱手段で加熱された後の除湿手段を通過する。よって、加熱手段で加熱された除湿手段の冷却を遅らせることができ、一定温度以下でしか空気中の水分を吸着しない除湿手段の吸着開始時間を遅らせる。従って、除湿手段への水分吸着量を減少させることで、除湿量を低減することができる。
本発明によれば、冷却の進んだ再生空気が上流側の冷却空気と熱交換を行うので、ラジエータ内の再生空気温度をより低下させてラジエータの冷却性能を向上することができる。
本発明に係る除湿機の部分破断斜視図である。 図1と反対方向から見た除湿機の部分破断斜視図である。 図1の除湿機の仕切り部材の斜視図である。 図3と反対方向から見た仕切り部材の斜視図である。 図1の除湿機に除湿ロータを取り付けた状態を示す正面図である。 図1の除湿機の再生通路を概略的に示す図である。 図3の除湿機のラジエータのAーA線断面図である。 図7のラジエータの部分破断斜視図である。 図1のラジエータを除湿ロータに重ねて配置した除湿機を示す斜視図である。 図7のラジエータの変形例を示す平面断面図である。 (a)は図7のラジエータを構成するパイプの変形例を示す部分拡大断面図、(b)は(a)の更なる変形例を示す部分拡大断面図である。 図11のパイプを下板に取り付ける状態を示す部分拡大断面図である。 図11のパイプを取り付ける下板の変形例を示す部分拡大断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る除湿機11を示す。この除湿機11は、本体12の内部に、除湿通路と再生通路と冷却通路とを備える。
本体12は、略直方体形状のケーシング21の内部空間を仕切り部材41によって前後に2分割したものである。
ケーシング21は、除湿通路上流側に配設された前カバー22と、除湿通路下流側に配設された後カバー23と、これらの上部に配設された天カバー24とからなる。
前カバー22の前面には、除湿機11内部に空気を取り込む複数のスリットからなる吸気口28が形成されている。
図2に示すように、後カバー23の上面には除湿機11内部の空気を機外に排出する格子状の排気口33が形成されている。
天カバー24は略直方体形状であり、上面には、後カバー23の排気口33に至る凹部36が形成されている。この凹部36の前カバー22側の支軸37に回動可能に開閉板38が取り付けられている。開閉板38を回動させ所定の位置に配置することにより、除湿機11内部の空気を機外に排気する方向を調節することができる。
仕切り部材41には、図3および図4に示すように、円形開口部44と、この円形開口部44に隣接し、空気が吹き抜けるように設けられた矩形状筒部45とが形成されている。円形開口部44および矩形状筒部45よりも下側には、分離壁46が設けられており、この分離壁46の上側には後述する熱交換部91が配置され、分離壁46の下側には、結露水を集水する貯水タンク15が配置される。
仕切り部材41の後側には、メインファン47が収容されている。メインファン47の吹き出し口48の周囲には、吹き出された空気を排気口33に案内するインボリュート通路49が構成されている。
除湿通路は、吸気口28から排気口33に至る通路であり、その途中には、空気中の水分を吸着する除湿ロータ51と、メインファン47とが配設されている。
除湿ロータ51のロータ本体52には、ゼオライトやシリカゲルなどを結合させたセラミックハニカム状の吸着材が使用される。吸着材として例えば、耐熱温度が低い(例えば300℃から400℃)除湿ロータを使用する。この耐熱温度が低い除湿ロータは、200℃から300℃などの低温で再生する。従って、ロータ本体52を加熱し再生する加熱手段であるヒータ64の発熱量を下げ、除湿機11の消費電力を低減すると共に、ヒータ64の温度制御を適切に行うことができる。
また、除湿ロータ51は仕切り部材41の円形開口部44に配設され、図5に示すように、2カ所に設けた回転支持部材58によって支持され、1カ所に設けた駆動ギヤ59aを介して、除湿ロータ51中心を中心に回転する。
回転支持部材58は、仕切り部材41の円形開口部44中心よりも下側であって、除湿ロータ51を支持するように仕切り部材41の円形開口部44の周縁に沿って配置されている。回転支持部材58として、ここではロータホルダ53と噛合し回転する歯車を採用している。ただし、回転支持部材58は除湿ロータ51を支持することができるのであれば、ローラであってもよい。
駆動ギヤ59aは、除湿ロータ駆動モータ59の回転軸に固定されている。除湿ロータ駆動モータ59は、仕切り部材41の円形開口部44中心よりも上側であって、除湿ロータ51と後述するラジエータ81との間に仕切り部材41の円形開口部44の周縁に沿って、配設されている。
メインファン47は、公知のシロッコファンである。
再生通路は、除湿ロータ51から吸着した水分を除去して再生するための通路であり、図6に示す閉ループを構成している。再生通路の途中には、ヒータユニット61と、ラジエータ81と、ヒータユニット61とラジエータ81とを連通する熱交換部91とが設けられている。再生通路内を流動する空気を以下、再生空気という。
ヒータユニット61は、図4に示すように、ユニット本体62と、ユニット本体62の一端に配設されたサブファン63と、ユニット本体62の他端に配設されたヒータ64とから構成されている。
ユニット本体62は、サブファン63を配設するファンケース66と、除湿ロータ51の半径方向に沿って設けられた中空直方体形状のヒータケース67とを備えている。
サブファン63は公知のシロッコファンであり、熱交換部91内の再生空気を吸い込み、ヒータユニット61内に吹き出すことで、前記閉ループ内の空気を循環させる。
ヒータケース67は、除湿ロータ51の周縁から中心まで、半径方向に沿って、除湿ロータ51の表面と対向し所定の間隔を隔てて配設されている。除湿ロータ51の表面のうち、1/8の領域に対応する部分がヒータケース67と対向しており、残る7/8の領域は通風可能に開口し、除湿通路内に位置している。
ヒータ64は、上流側開口部72を通過する空気を加熱して除湿ロータ51に供給するほか、除湿ロータ51を直接加熱する。これにより、除湿ロータ51に吸着された水分を蒸発させることができ、除湿ロータ51の吸着能力を回復させることが可能となっている。
ここでは前述の通り、除湿ロータ51として例えば、200℃から300℃などの低温で再生する低温再生型除湿ロータを使用している。これにより、除湿機11の製造コストを低減することができる。この低温再生型除湿ロータは、除湿素子の吸着スピード、吸着性能が低いため、広い吸着面積を確保する必要がある。そこで、ここで使用するヒータ64には、ヒータの専有面積を小さくするため、放熱性能が高く、高いワット密度でも運転可能な小型ヒータであるPTCヒータを使用している。
PTCヒータは、図示しない電源からの供給電力により発熱する。また、PTCヒータはチタン酸バリウム(BaTi03)を主成分とする半導体セラミックからなり、ヒータ自身の温度が上がれば抵抗値を大きくして、発熱量を抑制する。このため、PTCヒータは高温になることがなく、耐熱性の低い前記低温再生型除湿ロータを使用することができる。
ラジエータ81は、図7に示すように、ヒータ64からの熱が流入する高温用ラジエータ部である第1ラジエータ部82と、この第1ラジエータ部82で一旦、冷却された再生空気が流入する低温用ラジエータ部である第2ラジエータ部83と、この2つのラジエータ部82、83の上端を密封し連通する連通部である蓋体84とで構成されている。また、ラジエータ81は本体12の矩形状筒部45に取り付けられている。
各ラジエータ部82、83は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂材料からなる複数のパイプ85(85a、85b)から構成されている。第1ラジエータ部82は径の太いパイプ85aから構成され、第2ラジエータ部83は径の細いパイプ85bから構成されている。図8に示すように、これら複数のパイプ85は、上端が1枚の平板形状の上板86に、下端が1枚の平板形状の下板87に溶着されることで、一体となりラジエータ81を構成している。第1ラジエータ部82の下端は、後述する熱交換部91の高温空気流動通路105と連通し、第2ラジエータ部83の下端は、後述する熱交換部91の低温空気流動通路106と連通している。また、蓋体84は、一面が開口した中空の直方体であり、上板86にネジ止めされている。従って、ラジエータ81内の再生空気は、高温空気流動通路105から、上方に再生空気を搬送する第1ラジエータ部82を通過し、蓋体84で折り返され、下方に再生空気を搬送する第2ラジエータ部83に流入して搬送され、低温空気流動通路106まで至る。
図3に示すように、熱交換部91は中空のタンク状のものであり、本体12の除湿ロータ51およびラジエータ81の下方であって、分離壁46よりも上側に取り付けられている。熱交換部91の内部は、側壁103と同一形状の隔壁104により、ヒータ64から除湿ロータ51を通過した高温の空気をラジエータ81まで搬送する高温空気流動通路105と、ラジエータ81で冷却された低温の空気を加熱ユニット64まで搬送する低温空気流動通路106とに分割されている。この隔壁104は熱伝導率の高い金属製であり、例えばアルミニウムからなっている。
高温空気流動通路105の一方の端部は、ヒータケース67と除湿ロータ51を介して対向し、除湿ロータ51の表面領域から退避するように伸びるロータカバー111と連通し、他方の端部は、第1水平面94を介して第1ラジエータ部82と連通している。従って、高温の再生空気は高温空気流動通路105内を、図3中の矢印の方向に搬送される。
低温空気流動通路106の一方の端部は、第2ラジエータ部83と連通し、他方の端部は、ヒータユニット61と連通している。従って、低温の再生空気は低温空気流動通路106内を、図3中の矢印の方向に搬送される。
また、ラジエータ81で生じた結露水は熱交換部91の底面に滴下し、該底面の傾斜によりその自重で排水口99(図6参照)に向かい、排水される。
次に、本実施形態に係る除湿機11の除湿動作について具体的に説明する。
メインファン47の駆動により、吸気口28から吸い込まれる周囲の空気は、除湿通路である除湿ロータ51側とラジエータ81側に向かって流れる。
除湿通路では、吸気口28から吸い込まれた空気が除湿ロータ51を通過する際に、含有した水分が吸着される。これにより、乾燥した空気がインボリュート通路49を流動し、後カバー23の排気口33から室内に排出される。
ラジエータ81では、前記と同様に吸気口28から吸い込まれた空気が、第1ラジエータ部82、第2ラジエータ部83を通過し、これらのラジエータ81内を流動する再生空気と熱交換を行い、再生空気を冷却する。メインファン47に吸い込まれ、ラジエータ81を通過する空気を以下、冷却空気、およびこの冷却空気が通過する通路を冷却通路という。
再生通路では、サブファン63の駆動によりヒータケース67に流入した再生空気は、ヒータケース67内のヒータ64で加熱された後、除湿ロータ51を通過する。
高温の再生空気は除湿ロータ51を通過する際に、除湿ロータ51に吸着した水分を加熱し蒸発させる。除湿ロータ51を通過した再生空気は、ロータカバー111を鉛直下方に移動し、高温空気流動通路105を介して第1ラジエータ部82に流入する。
第1ラジエータ部82に流入した再生空気は、パイプ85a内を上方に向かって搬送される。再生空気が第1ラジエータ部82を通過する際、ラジエータ81を通過する冷却空気との温度差による熱交換で再生空気は冷却され、再生空気の含有している水分が結露する。この結露水が、ラジエータ81から熱交換部91の底面に滴下し、排水口99まで流れて貯水タンク15に回収される。また、第1ラジエータ部82を構成するパイプ85aの径が大きい、すなわちパイプ85aの断面積が大きくなるので、上方に再生空気を搬送しつつパイプ85a内で発生する結露水を、パイプ85aの下端まで導き、排水することができる。
第1ラジエータ部82から流出した再生空気は、蓋体84で折り返し第2ラジエータ部83に流入し、上流側の冷却空気と熱交換を行う。具体的には、第2ラジエータ部83内の再生空気、つまり、冷却の進んだ再生空気が上流側の冷却空気と熱交換を行うので、ラジエータ81内の再生空気温度をより低下させてラジエータ81の冷却性能を向上させることができる。
第2ラジエータ部83から流出し、低温空気流動通路106内に流入した再生空気は、サブファン63によりヒータケース67に向かって再び供給される。
本発明は前記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
ラジエータ81に関しては、図9に示すように、除湿ロータ51の表面の一部と重なるように設置してもよい。具体的には、ラジエータ81はロータカバー111と隣接するように設置され、除湿ロータ51表面の略半分と重なっている。
これにより、除湿ロータ51を矢印B方向に回転すると、ヒータ64よりも除湿ロータ51回転方向上流側では、吸気口28から取り入れた空気がラジエータ81を介して除湿ロータ51を通過するので、ラジエータ81との熱交換により高温になった空気が除湿ロータ51を通過する。また、ヒータ64よりも除湿ロータ51回転方向下流側では、吸気口28から取り入れた空気が直接、除湿ロータ51を通過する。従って、ヒータ64通過前で低温の除湿ロータ51の温度を高め、ヒータ64通過後、高温となった除湿ロータ51をより早く冷却するので除湿ロータ51の除湿効率を向上することができる。
また、除湿ロータ51を矢印C方向に回転すると、除湿空気はラジエータ81を通過し熱交換を行い温められた後、ヒータ64で加熱された後の除湿ロータ51を通過する。よって、ヒータ64で加熱された除湿ロータ51の冷却を遅らせることができ、一定温度以下でしか空気中の水分を吸着しない除湿ロータ51の吸着開始時間を遅らせる。従って、除湿ロータ51への水分吸着量を減少させることで、意図的に除湿量を低減することができる。
以上の構成により、除湿ロータ51の回転方向を変更するのみで、除湿量を低減させる、または除湿効率を向上するかを選択することができるため、ヒータ64を多段階に切り替える必要がなくなり、部品点数を減少することができる。また、除湿量を低減すると、ラジエータ81で生じる結露水の量が減少し、再生空気に付与される蒸発潜熱が減少するので、ラジエータ出口の温度上昇を低減することができる。
次に、図10に示すように、ラジエータ81を4つのラジエータ部121(122、123、124、125)で構成することも可能である。このラジエータ81は、4つのラジエータ部121と、4つのラジエータ部121の上端を密封し連通する蓋体126と、4つのラジエータ部121の下端を密封し連通する底体127と、長方形状の平板である仕切り板128とからなる。
蓋体126の上面131およびラジエータ部121の上板86には、対向するように第2ラジエータ部123と第3ラジエータ部124との間に仕切り用凹条132が設けられている。蓋体126内部は、仕切り用凹条132に仕切り板128をはめ込むことにより、第1上側通路133と第2上側通路134とに区切られている。
底体127は、4つのラジエータ部121の下端を密封し連通するように、下板87にネジ止めされている。底体127の下面135および下板87には、蓋体126と同様に対向するように第1ラジエータ部122と第2ラジエータ部123の間、第3ラジエータ部124と第4ラジエータ部125の間に仕切り用凹条132が設けられている。底体127内部は仕切り用凹条132に仕切り板128をはめ込むことにより、高温空気流動通路105と連通する第1下側通路136と、第2ラジエータ部123および第3ラジエータ部124の下端を連通する第2下側通路137と、低温空気流動経路106と連通する第3下側通路138とに区切られている。
ラジエータ81内の再生空気は、第1下側通路136から、上方に再生空気を案内する第1ラジエータ部122を通過し、第1上側通路133で折り返され、下方に再生空気を案内する第2ラジエータ部123に流入する。そして、第2ラジエータ部123の下端から流出した再生空気は、第2下側通路137で折り返され、上方に再生空気を案内する第3ラジエータ部124に流入する。次いで、第3ラジエータ部124から流出した再生空気は、第2上側通路134で折り返され、下方に再生空気を案内する第4ラジエータ部125を流動して、第3下側通路138まで至る。これにより、再生空気を3回折り返すことで、ラジエータ81内を流動する再生空気が冷却空気と熱交換をする回数を増やし、冷却性能を高めることができる。
また、仕切り板128を設けるのみで、複数のラジエータ部121内に再生空気を折り返し循環させることができるので、ラジエータ81の構成を簡単にすることができる。
前記実施形態では、パイプ85の下端は軸心と直角に形成されているが、図11に示すように、パイプ139の下端を鋭角な切り込みやV字型など、軸心に対して傾斜するように形成してもよい。これにより、パイプ139の下端では、結露水とパイプ139内周面との接触面積が小さくなるので、パイプ139下端から結露水が滴下しやすくなる。
この場合、パイプ139の下端を下板87に溶着することができない。よって、図12に示すように、パイプ139の下端を、パイプ139外径よりも小さく形成されたシリコンゴムなどの弾性シート141の貫通穴142に挿通することで、ラジエータ部121を下板87に気密性を高めながら固定する構成も採用し得る。
また、図13に示すように、パイプ139の下端部に密着する下板87の厚さLを厚くすることで、パイプ139と下板87の貫通穴142との隙間の圧損を増大させ、空気の漏れを防止することにより、ラジエータ81内の気密性を高める構成も採用し得る。
更に、パイプ139の材質として、ポリプロピレンを使用すれば撥水効果を得ることができる。そして、シリコン系の撥水剤やフッ素系の撥水剤を添加する、またはパイプ139の内周面に塗布すれば、更に高い撥水効果を得ることができる。例えば、シリコン系添加剤を5%添加した場合、内周面に付着した結露水の自重落下径を約30%小さくすることができる。これにより、パイプ139内周面と結露水の水滴との接触面積は小さくなり、内周面と水滴との間に働く表面張力も小さくなるため、結露水の水滴の径が小さい段階でパイプ139の下方へ落下を開始する。従って、パイプ139の内周面積に占める結露水の水滴の面積が小さくなるので、再生空気はパイプ139内を通過し易くなる。パイプ139内を結露水が落下しやすくなるので、パイプ139の下端で結露水により水膜が生じ滞留することで再生空気の通過を阻止し、その結果、再生空気の減少による除湿能力の低下を防止することができる。
他の例として、パイプ139の内周面に例えば、フッ素系の親水剤を塗布することにより、パイプ139の内周面に親水効果を持たせることで、パイプ139内を結露水が落下しやすくなる。
11 除湿機
51 除湿ロータ(除湿手段)
64 ヒータ(加熱手段)
81 ラジエータ
82 第1ラジエータ部(高温用ラジエータ部)
83 第2ラジエータ部(低温用ラジエータ部)
84 蓋体(連通部)
85 パイプ
122 第1ラジエータ部(高温用ラジエータ部)
125 第4ラジエータ部(低温用ラジエータ部)
126 蓋体(連通部)
127 底体(連通部)
128 仕切り板(仕切り部材)
139 パイプ

Claims (1)

  1. 外部から空気を取り込み、除湿手段で除湿し、外部に排出する除湿通路と、
    加熱手段で加熱された再生空気を前記除湿手段に吹き出し、前記除湿手段に吸着した水分を蒸発させて再生し、前記除湿手段を通過した再生空気をラジエータに供給して再生空気中の水分を結露させて回収する再生通路と、
    外部から空気を取り込み、前記ラジエータを冷却する冷却通路とを備え、
    前記ラジエータは、複数のパイプから構成され、高温の再生空気が通過する高温用ラジエータ部と、該高温用ラジエータ部を通過して折り返した後の再生空気が通過する低温用ラジエータ部とを有する除湿機であって、
    空気の通過方向に対して前記除湿手段と前記ラジエータとが重なるよう配置され、前記除湿手段に対して前記ラジエータと、前記加熱手段と前記除湿手段を介して対向するロータカバーとが同じ側に配置され、前記ラジエータと前記ロータカバーとが隣接して配置されると共に、前記複数のパイプの両端に連通部を設け、該連通部内に配設した仕切り部材により、前記再生空気を少なくとも1回以上折り返し、
    前記高温用ラジエータ部を冷却通路の下流側に配置し、前記低温用ラジエータ部を冷却通路の上流側に配置し、前記高温用ラジエータ部を構成するパイプの径を、前記低温用ラジエータ部を構成するパイプ径よりも太くし、
    前記ラジエータの前記パイプの下端を軸心に対して傾斜するように形成し、前記パイプを固定する下板の下方に配置された弾性シートの、前記パイプの外径よりも小さく形成された貫通穴に挿通したことを特徴とする除湿機。
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