JP5242906B2 - 基板処理装置の制御装置、制御方法および制御プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に所定の処理を施す基板処理装置の制御装置、制御方法および制御プログラムを記憶した記憶媒体に関し、より詳細には、基板処理装置にて所定の処理を実行する際のフィードバック値の適正化に関する。
複数枚の基板に連続して所望の処理を施す際、処理中に生成される反応生成物が基板処理装置の内壁に徐々に付着するなどの理由により、基板処理装置内の雰囲気は徐々に変化していく。その変化に対応しながら常に精度良く基板処理を遂行するため、フィードフォワード制御およびフィードバック制御が従来から提案されている(たとえば、特許文献1を参照。)。
フィードバック制御では、たとえば、基板をエッチング処理する場合、その処理の前後における基板表面の状態を測定器に測定させ、測定させた処理前後の基板表面の状態から実際に削れた量が目標値からどれだけずれていたかを求め、求められたずれ量から、たとえばエッチング量/時間などのフィードバック値(以下、FB(Feed Back)値ともいう。)を算出し、算出されたフィードバック値を用いて目標値を更新する。このようにして、目標値は、現状の基板処理装置内の雰囲気の変化を反映するように常に最適化される。
フィードフォワード制御では、フィードバック制御により求められた最新の目標値を制御値として、この制御値に基づいて基板に所定の処理を施す。たとえば、目標値がエッチング量/時間である場合、基板処理装置内の雰囲気が徐々に変化しても、それに応じたエッチング量/時間にしたがって基板は良好に処理される。
特開2004−207703号公報
ところで、特許文献1では、今回算出されたフィードバック値が、基板処理装置の性質上、基板処理装置により制御することができる限界値より大きい値になっている場合、算出されたフィードバック値は破棄されるようになっている。たとえば、フィードバック値が基板処理装置内に投入されるパワーを示す場合、最新のフィードバック値が基板処理装置に投入可能な最大パワーにより実現される値より大きければ、そのフィードバック値には大きな誤差が含まれると推定される。この場合、そのフィードバック値を用いて目標値を更新すると、目標値が現状の基板処理装置内の雰囲気を反映した値(理想値)から遠ざかる。そこで、特許文献1では、このような場合には、今回算出されたフィードバック値を破棄し、目標値をそのまま維持することにより、基板に対する処理の精度を良好に保つようになっている。
しかしながら、上述したフィードバック制御のみでは、なお目標値が理想値から遠ざかる場合がある。たとえば、前回算出されたフィードバック値に対する今回算出されたフィードバック値の変化が、誤差レベルと考えられる小さな変動である場合、今回のフィードバック値により目標値を更新してしまうと、目標値に誤差が混入することにより目標値が不必要に振動してしまい、目標値が現状の基板処理装置内の雰囲気を反映した理想値から遠ざかる。
また、前回算出されたフィードバック値に対する今回算出されたフィードバック値の変化が、突発的に大きな変動である場合、今回のフィードバック値により目標値を更新してしまうと、目標値に大きな誤差が混入することにより目標値が大きく変動してしまい、目標値が現状の基板処理装置内の雰囲気を反映した理想値から遠ざかる。
そこで、本発明は、フィードバック値の変化の程度に基づき、フィードフォワード制御時の制御値となる目標値をより精度良く算出する基板処理装置の制御装置、制御方法および制御プログラムを記憶した記憶媒体を提供する。
すなわち、上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、基板に上記所定の処理を施す基板処理装置を制御する制御装置であって、基板に所定の処理を施すときの制御値となる所定の目標値を記憶する記憶部と、上記基板処理装置により処理される基板の処理状態を測定器に測定させ、測定させた情報を受信する通信部と、上記通信部により受信された測定情報のうち、今回処理する基板の処理前および処理後の測定情報に基づいて今回処理された基板の処理状態に応じたフィードバック値を算出し、今回より前に算出されたフィードバック値のいずれか対する今回算出されたフィードバック値の変化値を算出する演算部と、上記演算部により算出されたフィードバック値の変化値と所与の閾値とを比較することにより、上記今回算出されたフィードバック値を破棄するか否かを判定する判定部と、上記判定部により破棄しないと判定された場合、上記今回算出されたフィードバック値を用いて上記記憶部に記憶された目標値を更新する更新部とを備える基板処理装置の制御装置が提供される。
ここで、上記所定の目標値の一例としては、基板の処理時間(たとえば、エッチング量/時間)、基板処理装置内の圧力、基板処理装置に投入されるパワー、基板処理装置の所定位置(たとえば、上部電極、下部電極、ステージ、装置の側壁)の温度、上記基板処理装置に供給される複数ガスの混合比、基板処理装置に供給されるガスの流量等、プロセス条件となるパラメータが挙げられる。
フィードバック値の変化値は、今回より前に算出されたフィードバック値のいずれかに対する今回算出されたフィードバック値の変化値であればよく、たとえば、前回算出されたフィードバック値に対する今回算出されたフィードバック値の変化量であってもよく、目標値に対する今回算出されたフィードバック値の変化量であってもよい。
これによれば、フィードバック値の変化値に着目し、フィードバック値の変化値を基板処理装置内の雰囲気の変化に応じた値と捉える。すなわち、フィードバック値の変化値と、基板処理装置内の雰囲気の変化を反映しているかどうかを判定するための所与の閾値と、を比較することにより、フィードバック値の変化値が、基板処理装置内の雰囲気の変化を反映しているか否かが推定される。
比較の結果、フィードバック値の変化値が、基板処理装置内の雰囲気の変化を反映していると推定される場合、今回算出されたフィードバック値を用いて目標値は更新される。この結果、基板処理装置内の雰囲気の変化を反映していないフィードバック値により、目標値が現状の基板処理装置内の雰囲気に対応した理想値から遠ざかることを回避することができ、これにより、基板処理装置につぎに搬入される基板を精度良く処理することができる。
フィードバック値の変化値が、基板処理装置内の雰囲気の変化を反映していないと推定される一例としては、たとえば、上記所与の閾値が、第1の閾値を含み、上記第1の閾値は、上記測定器の性能に応じて上記測定器が測定可能な限界値より小さい値に予め定められていて、上記フィードバック値の変化値の絶対値が上記第1の閾値以下である場合が挙げられる。
たとえば、測定器が1nmレベルまでしか誤差なく測定することができない場合、1nm未満の値の変動から生じるフィードバック値の変化には、測定上の誤差が多く含まれていると推測される。このような場合にも、今回算出されたフィードバック値により目標値を更新すると、目標値が測定上の誤差により不必要に振動してしまい、目標値が現状の基板処理装置内の雰囲気に対応した理想値から遠ざかってしまう。
そこで、かかる制御装置によれば、上記フィードバック値の変化値の絶対値が第1の閾値以下である場合、今回算出されたフィードバック値は破棄され、目標値は更新されず、そのまま維持される。これにより、測定時に発生する誤差に基づき、目標値が不必要に振動することを回避して、目標値を現状の基板処理装置内の雰囲気に応じて変化する理想値または理想値に近似した値に維持しておくことができる。この結果、基板処理装置につぎに搬入される基板に精度良く所定の処理を施すことができる。
フィードバック値の変化値が、基板処理装置内の雰囲気の変化を反映していないと推定される他の例としては、たとえば、上記所与の閾値が、第2の閾値を含み、上記第2の閾値は、上記基板処理装置内を制御するプロセス条件の変化値として許容可能な限界値に基づき上記フィードバック値の変化値として予測される限界値より大きい値に予め定められていて、上記フィードバック値の変化値の絶対値が上記第2の閾値以上である場合が挙げられる。
フィードバック値は、処理中に反応生成物が基板処理装置の内壁に徐々に堆積するなどの理由により、基板処理装置内の雰囲気が経時的にゆっくりと変化するのに応じて徐々に変化すると考えられる。このような理由から、たとえば、測定器による測定誤差や被処理体自体のバラツキにより、フィードバック値の変化値が、突発的に大きな値になる場合、そのフィードバック値には、大きな誤差が包まれると推定される。このような場合にも、今回算出されたフィードバック値により目標値を更新すると、目標値が大きく変動してしまい、目標値が現状の基板処理装置内の雰囲気に対応した理想値から遠ざかってしまう。
特に、目標値の算出には、平均を取る期間を徐々にずらしてその期間のフィードバック値の平均をとる方法(移動平均)が用いられるが、このうち、過去のフィードバック値よりも最近のフィードバック値を重要視するような重みを与えて指数平滑化する指数重み付き移動平均(EWMA:Exponentially weighted moving average)が用いられる場合、突発的に大きく変動したフィードバック値による誤差は、次回以降の目標値の算出に長期的に大きな影響を与えてしまう。
そこで、かかる制御装置によれば、上記フィードバック値の変化値の絶対値が上記第2の閾値以上である場合、上記今回算出されたフィードバック値は破棄され、目標値は、更新されずそのまま維持されるか、または上記第2の閾値に応じて更新される。この結果、大きな誤差を含んだフィードバック値により目標値を更新することによって、目標値が理想値から大きくずれることを回避し、これにより、基板に精度良く所定の処理を施すことができる。
なお、第2の閾値を定めるときに用いられるプロセス条件としては、基板処理装置内の圧力やパワー、基板処理装置の所定位置(たとえば、上部電極、下部電極、ステージ、装置の側壁)の温度、基板処理装置に供給される複数ガスの混合比、基板処理装置に供給されるガスの流量、エッチング量/時間などが挙げられる。
フィードバック値の変化値が、基板処理装置内の雰囲気の変化を反映していないと推定されるさらなる例としては、たとえば、上記所与の閾値が、第3の閾値を含み、上記第3の閾値は、上記基板処理装置の性能に応じて上記基板処理装置が制御可能な限界値より大きい値に予め定められていて、上記今回算出されたフィードバック値が上記第3の閾値以上である場合が挙げられる。
今回算出されたフィードバック値の絶対値が、基板処理装置の性質上、基板処理装置により制御することができる限界値より大きい値になっている場合、そのフィードバック値は、現状の基板処理装置内の雰囲気に対応した理想値とかけ離れた値となっていると推測される。たとえば、フィードバック値が基板処理装置内に投入されるパワーを示す場合、最新のフィードバック値が基板処理装置に投入可能な最大パワーにより実現される値より大きければ、フィードバック値には大きな誤差が含まれると推定される。このような場合にも、今回算出されたフィードバック値により目標値を更新すると、目標値が現状の基板処理装置内の雰囲気を反映した理想値から遠ざかる。
そこで、かかる制御装置によれば、今回算出されたフィードバック値の絶対値が第3の閾値以上である場合、今回算出されたフィードバック値は破棄され、目標値は、更新されずそのまま維持されるか、または第3の閾値に応じて更新される。この結果、大きな誤差を含んだフィードバック値により目標値を更新することによって、目標値が理想値から大きくずれることを回避し、これにより、基板に精度良く所定の処理を施すことができる。
以上のようにして、誤差を多く含むと予測されるフィードバック値を破棄することによって目標値を最適化することにより、フィードフォワード制御時、最適化された目標値に基づき、基板処理装置内の経時的変化に対応しながら、基板処理装置に搬入された基板に精度良く所定の処理を施すことができる。
さらに、制御装置は、複数の基板処理装置を制御してもよい。この場合、制御装置は、基板処理装置毎に上記目標値をそれぞれ設け、基板処理装置毎に上記今回算出されたフィードバック値により各目標値を更新するか否かを判定し、上記判定の結果定められた各目標値に基づいて各基板処理装置にそれぞれ搬入された基板をそれぞれフォードフォワード制御するようにしてもよい。
これによれば、たとえば、工場内の各エリアに設けられた複数の基板処理装置は、制御装置により個別独立して制御される。この結果、フィードバック制御時、基板処理装置毎に最適化された目標値をそれぞれ算出することにより、各基板処理装置にて基板に所定の処理を施す際、最適化された目標値に基づき、各基板処理装置内の経時的変化に対応しながら、各基板処理装置に搬入された基板に精度良く所定の処理を施すことができる。
なお、上記所定の処理は、エッチング処理であってもよい。また、他の例としては、成膜処理、アッシング処理、スパッタリング処理が挙げられる。
また、上記受信される測定情報は、基板のクリティカルディメンジョン(CD:Critical Dimension、臨海寸法)、エッチングレート、成膜速度の少なくともいずれかを算出するための情報であってもよい。なお、CDとは、エッチング前のマスク寸法に対するエッチング後のパターン寸法のシフト量をいう。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、板に所定の処理を施す基板処理装置を制御する制御方法であって、基板に上記所定の処理を施すときの制御値となる所定の目標値を記憶部に記憶し、上記基板処理装置により処理された基板の処理状態を測定器に測定させ、測定させた情報を受信し、上記受信された測定情報のうち、今回処理する基板の処理前および処理後の測定情報に基づいて今回処理された基板の処理状態に応じたフィードバック値を算出し、今回より前に算出されたフィードバック値のいずれかに対する今回算出されたフィードバック値の変化値を算出し、上記算出されたフィードバック値の変化値と所与の閾値とを比較することにより、上記今回算出されたフィードバック値を破棄するか否かを判定し、上記破棄しないと判定された場合、上記今回算出されたフィードバック値により上記記憶部に記憶された目標値を更新する基板処理装置の制御方法が提供される。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、基板に所定の処理を施す基板処理装置の制御をコンピュータに実行させる制御プログラムを記憶した記憶媒体であって、基板に上記所定の処理を施すときの制御値となる所定の目標値を記憶部に記憶する処理と、上記基板処理装置により処理された基板の処理状態を測定器に測定させ、測定させた情報を受信する処理と、上記受信された測定情報のうち、今回処理する基板の処理前および処理後の測定情報に基づいて今回処理された基板の処理状態に応じたフィードバック値を算出し、今回より前に算出されたフィードバック値のいずれかに対する今回算出されたフィードバック値の変化値を算出する処理と、上記算出されたフィードバック値の変化値と所与の閾値とを比較することにより、上記今回算出されたフィードバック値を破棄するか否かを判定する処理と、上記破棄しないと判定された場合、上記今回算出されたフィードバック値により上記記憶部に記憶された目標値を更新する処理とをコンピュータに実行させる基板処理装置の制御プログラムを記憶した記憶媒体が提供される。
これらによれば、フィードバック値の変化値に基づいて、今回のフィードバック値により目標値を更新すべきか否かを判定することにより、目標値が現状の基板処理装置内の雰囲気に対応した理想値から遠ざかることを回避することができる。
以上説明したように、本発明によれば、フィードバック値の変化の程度に基づき、フィードフォワード制御時の制御値となる目標値をより精度良く算出することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、同一の構成及び機能を有する構成要素については、同一符号を付することにより、重複説明を省略する。
なお、本明細書中1Torrは(101325/760)Pa、1sccmは(10−6/60)m/secとする。
まず、本発明の一実施形態にかかる制御装置を用いた基板処理システムについて、図1を参照しながらその概要を説明する。なお、本実施形態では、基板処理システムを用いてシリコンウエハ(以下、ウエハと称呼する。)をエッチング処理する例を挙げて説明する。
(基板処理システム)
基板処理システム10は、ホストコンピュータ100、装置コントローラ(以下、EC(Equipment Controller)200と称呼する)、5つのマシーンコントローラ300a〜300e(以下、MC(Machine Controller)300とも称呼する)、2つのプロセスモジュール400a、400b(以下、PM(Process Module)400とも称呼する)、2つのロードロックモジュール500a、500b(以下、LLM(Load Lock Module)500と称呼する)、1つの測定器(以下、IMM(Integrated Metrology Module)600と称呼する)、管理サーバ700およびプロセス調整コントローラ(以下、TL(Tool Level)800と称呼する)を有している。
(基板処理システム)
基板処理システム10は、ホストコンピュータ100、装置コントローラ(以下、EC(Equipment Controller)200と称呼する)、5つのマシーンコントローラ300a〜300e(以下、MC(Machine Controller)300とも称呼する)、2つのプロセスモジュール400a、400b(以下、PM(Process Module)400とも称呼する)、2つのロードロックモジュール500a、500b(以下、LLM(Load Lock Module)500と称呼する)、1つの測定器(以下、IMM(Integrated Metrology Module)600と称呼する)、管理サーバ700およびプロセス調整コントローラ(以下、TL(Tool Level)800と称呼する)を有している。
ホストコンピュータ100とEC200との間および管理サーバ700とTL800との間は、顧客側LAN(Local Area Network)900a、900bによりそれぞれ接続されている。さらに、管理サーバ700は、PC1000などの情報処理機器と接続され、オペレータによりアクセス可能な状態になっている。
EC200、MC300a〜300e、PM400a、400b、LLM500a、500b、IMM600は、工場内の所定エリアQに設けられている。TL800とEC200との間およびEC200と5つのMC300との間は、工場内LANによりそれぞれ接続されている。各MC300とPM400a、400b、LLM500a、500b、IMM600との間も、同様に工場内LANにより接続されている。
ホストコンピュータ100は、データ管理など基板処理システム10全体を管理する。EC200は、基板をエッチング処理するために使用するプロセスレシピを保持し、そのプロセスレシピにしたがってPM400a、400bにて基板に所望のエッチング処理が施されるように各MC300に指示信号を送信したり、使用されたプロセスレシピの履歴管理などを行う。
MC300a〜300dは、EC200から送信された指示信号に基づいてPM400a、400bおよびLLM500a、500bをそれぞれ制御することにより、ウエハWの搬送制御とともに、PM400a、400bにてプロセスレシピにしたがったエッチング処理が実行されるように制御する。プロセス条件の変化(たとえば、温度、圧力およびガス流量などの経時変化)を示すデータは、MC300a〜300dからEC200を介してホストコンピュータ100に送信される。
IMM600は、エッチング処理前のウエハの表面の処理状態およびエッチング処理後のウエハの表面の処理状態を測定する。測定データは、MC300eからEC200を介してTL800に送信される。なお、ウエハの表面の状態を測定する方法については後述する。
管理サーバ700は、オペレータの操作によりPC1000から送信されたデータに基づいて、各装置の動作条件を設定したストラテジを生成する。すなわち、管理サーバ700は、エリアQ内に設置された各装置を制御するためのシステムレシピ、フィードバック制御を遂行するためフィードバックプランおよびフィードフォワード制御を遂行するためフィードフォワードプランに関するデータを保持したストラテジを生成する。
TL800は、管理サーバ700にて生成されたストラテジを保存する。TL800は、フィードバックプランに基づきIMM600により測定された測定情報に基づいて処理前CD値(CDb)および処理後CD値(CDa)を算出し、各CD値を用いてフィードバック値を算出するとともに、EWMA(指数重み付き移動平均)を用いて、今回および今回より前に算出されたフィードバック値からフィードフォワード制御時の制御値となる目標値を算出する(フィードバック制御)。TL800は、また、フィードフォワードプランに基づき、フィードバック制御時に算出された目標値にしたがい、つぎにPM400に搬入されるウエハへのエッチング処理を制御する(フィードフォワード制御)。
(PM、LLM、IMMのハードウエア構成)
つぎに、工場内の所定エリアQに設置されているPM400、LLM500、IMM600のハードウエア構成について、図2および図3を参照しながら説明する。工場内の所定エリアQには、図2に示したように、第1のプロセスシップQ1、第2のプロセスシップQ2、搬送ユニットQ3、位置合わせ機構Q4およびカセットステージQ5が設置されている。
第1のプロセスシップQ1は、PM400aおよびLLM500aを有している。第2のプロセスシップQ2は、第1のプロセスシップQ1と平行に配設されていて、PM400b、LLM500bを有している。PM400a、400bは、プラズマを用いてウエハに所定の処理(たとえば、エッチング処理)を施す。PM400は、基板に所定の処理を施す基板処理装置に相当する。TL800は、その基板処理装置を制御する制御装置の一例である。なお、PM400の内部構成の詳細については後述する。
LLM500a、500bは、両端に設けられた気密に開閉可能なゲートバルブVの開閉により真空状態にあるPM400a、400bと大気中の搬送ユニットQ3との間でウエハを搬送する。
搬送ユニットQ3は、矩形の搬送室であり、第1のプロセスシップQ1および第2のプロセスシップQ2と接続されている。搬送ユニットQ3には搬送アームArmが設けられていて、搬送アームArmを用いてウエハを第1のプロセスシップQ1または第2のプロセスシップQ2に搬送する。
搬送ユニットQ3の一端には、ウエハの位置決めを行う位置合わせ機構Q4が設けられている。位置合わせ機構Q4は、ウエハを載置した状態で回転台Q4aを回転させながら、光学センサQ4bによりウエハの周縁部の状態を検出することにより、ウエハの位置を合わせるようになっている。
搬送ユニットQ3の他端には、IMM600が設けられている。IMM600は、図5の下部に示したように、光学部605を有している。光学部605は、発光器605a、偏光子605b、検光子605cおよび受光器605dを有している。
発光器605aは、白色光をウエハWに向けて出力し、偏光子605bは、出力された白色光を直線偏光に変換した後、ステージSに載置されたウエハWに照射する。検光子605cは、ウエハWを反射した楕円偏光のうち、特定の偏向角度をもつ偏向のみを透過させる。受光器605dは、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等から構成され、検光子605cを透過した偏光を受光し、受光した偏光を電気信号に変換し、変換した電気信号をMC300eに出力する。MC300eに出力された電気信号は、EC200を介してTL800に送信される。
再び図2に戻ると、搬送ユニットQ3の側面には、カセットステージQ5が設けられている。カセットステージQ5には、3つのカセット容器LP1〜LP3が載置されている。各カセット容器LPには、たとえば、最大で25枚のウエハが多段に収容される。
かかる構成により、搬送ユニットQ3は、カセットステージQ5、位置合わせ機構Q4、IMM600およびプロセスシップQ1、Q2との間でウエハを搬送する。
(PMの内部構成)
つぎに、図3に模式的に示したPM400の縦断面図を参照しながら、PM400の内部構成について説明する。
PM400は、天井部の略中央部および底部の略中央部が開口された角筒形状の処理容器Cを有している。処理容器Cは、たとえば、表面が陽極酸化処理されたアルミニウムにより構成されている。
処理容器Cの内部には、その上方にて上部電極405が設けられている。上部電極405は、処理容器Cの上部の開口周縁に設けられた絶縁材410により処理容器Cに対して電気的に分離されている。上部電極405には、整合回路415を介して高周波電源420が接続されている。整合回路415には、その周囲にてマッチングボックス425が設けられていて、整合回路415の接地筐体となっている。
上部電極405には、また、ガスライン430を介して処理ガス供給部435が接続されていて、処理ガス供給部435から供給される所望のガスを複数のガス噴射孔Aから処理容器C内に噴射する。このようにして、上部電極405は、ガスシャワーヘッドとしても機能するようになっている。上部電極405には、温度センサ440が設けられている。温度センサ440は、処理容器内の温度として上部電極405の温度を検出する。
処理容器Cの内部には、その下方にて下部電極445が設けられている。下部電極445は、ウエハWを載置するサセプタとしても機能する。下部電極445は、絶縁材450を介して設けられた支持体455により支持されている。これにより、下部電極445は、処理容器Cに対して電気的に分離されている。
処理容器Cの底面に設けられた開口の外周近傍には、ベローズ460の一端が装着されている。ベローズ460の他端には、昇降プレート465が固着されている。かかる構成により、処理容器Cの底面の開口部は、ベローズ460および昇降プレート465によって密閉されている。また、下部電極445は、ウエハWを載置する位置を処理プロセスに応じた高さに調整するために、ベローズ460および昇降プレート465と一体となって昇降する。
下部電極445は、導電路470、インピーダンス調整部475を介して昇降プレート465に接続されている。上部電極405および下部電極445は、カソード電極およびアノード電極に相当する。処理容器内部は、排気機構480によって所望の真空度まで減圧される。かかる構成により、ゲートバルブ485の開閉によって処理容器Cの気密を保ちながらウエハWが処理容器Cの内部に搬送された状態にて、処理容器内部に供給されたガスが印加された高周波電力によりプラズマ化され、生成されたプラズマの作用によりウエハWに所望のエッチングが施される。
(EC、MC、TLのハードウエア構成)
つぎに、TL800のハードウエア構成について、図4を参照しながら説明する。なお、EC200、MC300、管理サーバ700およびホストコンピュータ100のハードウエア構成はTL800と同様であるためここでは説明を省略する。
図4に示したように、TL800は、ROM805、RAM810、CPU815、バス820、内部インタフェース(内部I/F)825および外部インタフェース(外部I/F)830を有している。
ROM805には、TL800にて実行される基本的なプログラムや、異常時に起動するプログラム、各種レシピ等が記録されている。RAM810には、各種プログラムやデータが蓄積されている。なお、ROM805およびRAM810は、記憶装置の一例であり、EEPROM、光ディスク、光磁気ディスクなどの記憶装置であってもよい。
CPU815は、各種レシピにしたがって基板の処理を制御する。バス820は、ROM805、RAM810、CPU815、内部インタフェース825および外部インタフェース830の各デバイス間でデータをやりとりする経路である。
内部インタフェース825は、データを入力し、必要なデータを図示しないモニタやスピーカ等に出力するようになっている。外部インタフェース830は、LAN等のネットワークにより接続されている機器との間でデータを送受信するようになっている。
(TLの機能構成)
つぎに、TL800の各機能をブロックにて示した図5を参照しながら説明する。TL800は、記憶部850、通信部855、データベース860、演算部865、判定部870、更新部875およびプロセス実行制御部880の各ブロックにより示される機能を有している。
図6に示したように、記憶部850には、各種プロセスを実行するための動作条件が設定されたストラテジが複数記憶されている。ここでは、ストラテジAおよびストラテジBが記憶されている。記憶部850は、管理サーバ700との通信が確立した時点および新たなストラテジが利用可能になった時点で、管理サーバ700から送られてくるストラテジを記憶する。また、記憶部850は、記憶していたストラテジのいずれかが利用不可能になった時点で、該当ストラテジを削除する。
各ストラテジには、フィードフォワード制御のための処理手順が示されたフィードフォワードプラン、フィードバック制御のための処理手順が示されたフィードバックプラン、およびウエハWをエッチング処理するための手順を示したシステムレシピが保持されている。たとえば、ストラテジAには、フィードフォワードプランA、フィードバックプランAおよびシステムレシピAが保持され、ストラテジBには、フィードフォワードプランB、フィードバックプランBおよびシステムレシピBが保持されている。
フィードフォワードプランA、Bには、ウエハWにエッチング処理を施すときの制御値となる目標値f(fa、fb)が保持されている。本実施形態では、目標値fa、fbは、エッチング量/時間である。システムレシピA、Bには、ストラテジA、BにおけるウエハWの搬送ルートおよび対象プロセスレシピのリンク情報が格納されている。たとえば、システムレシピAは、搬送ルートに基づき、ウエハWは、IMM(1)(=IMM600)に搬送され、つぎにPM1(=PM400a)に搬送され、最後に再びIMM(1)に搬送されることを指示する。また、システムレシピAは、対象プロセスレシピのリンク情報に基づき、一例として図7に示したプロセスレシピAの処理手順にしたがってウエハWをエッチング処理すること指示する。
通信部855は、上述したようにIMM600にて測定され、電気信号に変換されたウエハ表面の処理状態を示す測定情報をMC300e、EC200を介して受信する。具体的には、システムレシピにて指示された搬送ルートに基づき、ウエハWがIMM600に搬送されるたびに測定され、変換される電気信号を測定情報として受信する。したがって、搬送ルートがIMM(1)−PM1−IMM(1)の場合、通信部855は、各ウエハWについて、PM1によりエッチング処理される前のウエハの状態を測定情報として受信するとともに、PM1によりエッチング処理された後のウエハの状態を測定情報として受信する。通信部855により受信された測定情報は、データベース860に保存され、蓄積される。
演算部865は、通信部855により受信され、データベース860に蓄積された測定情報のうち、今回処理されるエッチング処理前後の測定情報に基づいて今回処理されたウエハWの処理状態に応じたフィードバック値fを算出する。
フィードバック値fを算出するために、まず、演算部865は、エッチング処理前の測定情報から処理前のCD値(図9AのCDb)を算出し、エッチング処理後の測定情報から処理後のCD値(図9GのCDa)を算出する。
具体的には、演算部865は、測定情報に含まれる入射光と反射光との位相差Δおよび振幅の変位ψから、次の式に基づいてエリプソメトリ法によりウエハWの表面の構造を判別し、CD値を算出する。
位相差Δ=(Wp−Ws)反射光−(Wp−Ws)入射光
ただし、Wpは、入射光または反射光のp成分波の位相であり、Wsは、入射光または反射光のs成分波の位相である。
振幅の変位ψ=tan−1[Rp/Rs]、Rp=(I反射光/I入射光)p、Rs=(I反射光/I入射光)s
ただし、Ipは、入射光または反射光のp成分波の強度であり、Isは、入射光または反射光のs成分波の強度であり、Rpは、p成分波の反射率であり、Rsは、s成分波の反射率である。
演算部865は、このようにして判別されたウエハWの表面の構造から、処理前後のCD値を求め、求められたCD値から実際に削れた量が目標値からどれだけずれていたかを算出し、算出したずれ量から最適なエッチング量/時間をフィードバック値として算出する。また、目標値の算出には、平均を取る期間を徐々にずらしてその期間のフィードバック値の平均をとる方法(移動平均)のうち、指数重み付き移動平均(EWMA)が用いられる。このEWMAは、過去のフィードバック値よりも最近のフィードバック値を重要視するような重みを与えて指数平滑化する方法である。
判定部870は、演算部865により算出されたフィードバック値の変化値ΔFBと所与の閾値とを比較することにより、今回算出されたフィードバック値fを破棄するか否かを判定する。所与の閾値には、第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値が含まれている。
第1の閾値は、IMM600の性能に応じてIMM600が測定可能な限界値より小さい値(最小変化値Ded)に予め定められている。たとえば、IMM600が1nmレベルまでしか誤差なく測定することができない場合、第1の閾値は、1nm未満の所定の値に設定される。
第2の閾値は、PM400内を制御するプロセス条件の変化値として予測される限界値に基づきフィードバック値の変化値として予測される限界値より大きい値(最大変化値MxC)に予め定められている。なお、プロセス条件となるパラメータは、ウエハWのエッチング量/時間、圧力、パワー、PM400の所定位置の温度、複数種類のガスの混合比、ガスの流量の少なくともいずれかであればよい。
第3の閾値は、PM400の性能に応じてPM400が制御可能な限界値より大きい値(最大限界値MxLよび最小限界値MnL)に予め定められている。すなわち、第3の閾値は、PM400の性能上、実行が不可能な値に設定される。
判定部870により今回算出されたフィードバック値を破棄しないと判定された場合、更新部875は、そのフィードバック値により目標値を更新する。一方、判定部870により今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定された場合、更新部875は、目標値をそのまま維持するか、所定の閾値に応じて更新する。なお、具体的な更新方法については、後程、フローチャートを用いて詳細に説明する。
プロセス実行制御部880は、指定されたストラテジに設定されているシステムレシピ内のプロセスレシピに定義された手順に基づき、指定されたPM400内でウエハWに対してエッチング処理を実行する。このエッチング処理では、目標値を制御値として、目標値(エッチング量/時間)から目標となるエッチング量を達成できる時間だけ、ウエハWに対してエッチング処理が施される。
以上に説明した各部の機能によれば、演算部865、判定部870および更新部875の機能により、フィードバック制御が実行され、すなわち、今回算出されたフィードバック値に基づいてフィードフォワード制御時の制御値となる目標値が最適化される。
また、プロセス実行制御部880の機能により、フィードフォワード制御が実行され、すなわち、最適化された目標値にしたがい、つぎにPM400に搬入されるウエハWへのエッチング処理が制御される。
なお、以上に説明したTL800の各部の機能は、実際には、図4のCPU815がこれらの機能を実現する処理手順を記述したプログラム(レシピを含む)を記憶したROM805やRAM810などの記憶媒体からプログラム読み出し、プログラムを解釈して実行することにより達成される。たとえば、本実施形態では、演算部865、判定部870、更新部875、プロセス実行制御部880の各機能は、実際には、CPU815がこれらの機能を実現する処理手順を記述したプログラムを実行することにより達成される。
(トリミング処理)
FF/FB制御処理について説明する前に、本実施形態にて実行されるトリミング処理について説明する。トリミング処理は、ウエハW上により細かく配線する場合に有効である。すなわち、通常、ウエハWに所定のパターンを形成する場合、露光工程および現像工程の技術的限界により、0.07μm程度以下の線幅のマスク層を形成することは困難である。しかし、予めマスク層の線幅を本来形成した幅よりも広く設定しておき、この縁幅をエッチング工程により狭くする(すなわち、トリミングする)ことにより、マスク層の露光工程および現像工程においてマスク層の線幅を無理に狭くすることなく、線幅の狭い配線を形成することができる。
図8A〜図8Eは、図2に示したシステムをさらに簡略かつ模式化した図を用いてウエハWの搬送ルートを段階的に示した図である。また、図9A〜図9Gは、ポリシリコン(Poly-Si)により形成されたゲート電極のトリミング処理を段階的に示した図である。
オペレータが、ロット投入に際し、図6のストラテジAを特定した場合、ストラテジAのシステムレシピAによれば、搬送ルートはIMM(1)−PM1−IMM(1)(=IMM600−PM400a−IMM600)である。そこで、図8Aに示したように、プロセス実行制御部880は、最初に、アームArmを用いて該当ウエハWをLPから取り出して把持し、搬送ユニットQ3を搬送してIMM600のステージSに載置する。
載置されたウエハWは、図9Aに示したように、基板900上に、High−k層905、ポリシリコンにより形成されたゲート電極910、有機系反射防止膜915が順に積層され、有機系反射防止膜915の上にパターン化されたフォトレジスト膜920が形成されている。
IMM600は、図5に示した光学部605を用いて、図9Aに示したウエハWの表面の形状を測定し、測定情報を通信部855に向けて送信する。通信部855は、測定情報を受信し、データベース860に保存する。演算部865は、データベース860に保存された測定情報を用いて、上述したエリプソメトリ法に基づき、ウエハWの表面の構造を判別し、エッチング前のCD値(図9AのCDb)を算出する。たとえば、エッチング前のCD値(CDb)が120nmだとする。目標値のCDが100nmの場合、プロセス実行制御部880は、さらに20nmエッチングが必要であると判断する。
IMM600によるウエハ処理前の測定後、図8Bに示したように、プロセス実行制御部880は、ウエハWをシステムレシピの搬送ルートにしたがってPM400a(PM1)に搬送し、プロセスレシピAにしたがってウエハWをエッチングする。
このとき、プロセス実行制御部880は、ストラテジAにて指示されたフィードフォワードプランAに内包された目標値fa(n−1番目の目標値)を用いてPM400aに搬入されたウエハWをフィードフォワード制御する。その結果、図9Bに示したように、ゲート電極910および有機系反射防止膜915が削られる。つぎに、図9Cに示したように、プロセス実行制御部880は、プロセスレシピAにしたがって、アッシング等によりフォトレジスト膜920および有機系反射防止膜915を取り除く。
その後、プロセス実行制御部880は、図9Dのトリミング処理を実行する。すなわち、反応性ガスを等方向に噴射させることにより、露出したゲート電極910の表面が反応性ガスと反応し、これにより形成された反応層910aを除去した結果、図9Eに示したように、ゲート電極910の線幅は狭くなる。このようにして、このトリミング処理を繰り返す(図9Fおよび図9G)ことにより、ゲート電極910の線幅をプロセスレシピAにしたがって所定の幅まで狭くする。
たとえば、先程、演算部865によりさらに20nmエッチングが必要と判断されていることから、プロセス実行制御部880は、目標値fa(20nm/30秒=エッチング量/時間)に基づき20nmエッチングするには30秒エッチングすることが必要であると予測する。そこで、エッチングガスとしてよく知られたCl、HBr、HCl、CF、SFの少なくとも1つを含む混合ガスにて、30秒間、ウエハWをエッチングする。
以上に説明した一連のプラズマ処理をウエハWに施した後、プロセス実行制御部880は、システムレシピAの搬送ルートに基づき、図8Cに示したように、ウエハWを再びIMM600に搬送する。IMM600は、再び、光学部605を用いて、図9Gに示したウエハWの表面の形状を測定し、測定情報を通信部855に向けて送信する。通信部855は、測定情報を受信し、データベース860に保存する。演算部865は、データベース860に保存された測定情報を用いて、上述したエリプソメトリ法に基づき、ウエハWの表面の構造を判別し、エッチング後のCD値(図9GのCDa)を算出する。
たとえば、エッチング後のCD値(CDa)が、90nmだとする。この結果、判定部870は、30秒間のエッチングで30nmエッチングされたと判定する。そこで、更新部875は、最新の目標値f(フィードバック値)を20nm/30秒から30nm/30秒に更新(フィードバック)する。
その後、図8Dに示したように、プロセス実行制御部880は、処理済のウエハWをふたたびLPに戻し、つぎのウエハWを搬出して、まず、IMM600にて処理前のウエハ状態を測定した後、図8Eに示したように、PM400aに搬送して、フィードバック制御処理により最適化された最新の目標値faもしくは最新の目標値fb(n番目の目標値)に基づいてウエハWにフィードフォワード制御を施す。
(TLの動作)
以上に説明したトリミング処理を含むプラズマ処理の間に、TL800により実行される測定情報蓄積処理の動作について、図10に示したフローチャートを参照しながら説明するとともに、その間に、TL800により実行されるフィードバック制御処理およびフィードフォワード制御処理(プロセス実行制御処理)の動作について、図11を参照しながら説明する。
なお、フィードバック制御処理を開始する前、フィードフォワード制御処理時にプロセスを制御するための制御値となる目標値fa、fbは、プロセス条件に基づいて予め所定のエッチング量/時間(初期値)に設定されている。また、図10の測定情報蓄積処理と図11のFF/FB制御処理とは、それぞれ予め定められた所定時間毎に繰り返し処理が開始される。
オペレータが、ストラテジAの実行を特定してロットスタートボタンを「オン」すると、該当ロットが投入され、そのロットに含まれる25枚のウエハが順に搬送される。このタイミングにあわせて、図10のステップ1000から測定情報蓄積処理が開始されるとともに、図11のステップ1100からFF/FB制御処理が開始される。
(測定情報蓄積処理)
通信部855は、所定時間経過毎に、ステップ1005にてIMM600により測定された測定情報を受信し、ステップ1010にて受信した測定情報をデータベース860に格納し、ステップ1095にて本処理を一旦終了する。
(FF/FB制御処理)
通信部855は、所定時間経過毎に、ステップ1105にてウエハ処理後の測定情報を受信したか否かを判定する。この時点では、一枚目のウエハは処理されていない。そこで、ステップ1110に進み、通信部855は、ウエハ処理前の測定情報を受信したか否かを判定し、受信していない場合には、ステップ1195に進んで本処理を終了する。一方、受信している場合には、ステップ1115に進み、プロセス実行制御部880は、記憶部850に記憶されたストラテジのうち、オペレータにより特定されたストラテジAのシステムレシピAにて指定されているプロセスレシピA、フィードフォワードプランAにしたがって、該当PM400に搬入されたウエハWにエッチング処理を実行(フィードフォワード制御)した後、ステップ1195に進んで本処理を終了する。
その後、通信部855が、ウエハ処理後の測定情報を受信すると、ステップ1120に進み、演算部865、判定部870および更新部875は、記憶部850に記憶された該当フィードバックプランAにしたがって、ステップ1120にて呼び出される図12のフィードバック(FB)制御処理を実行し、その後、ステップ1195に進んで本処理を終了する。
以上のように、フィードフォワード制御時、最適化された目標値に基づき、つぎに搬入されるウエハWをエッチング処理する。このようにして、PM400内の雰囲気の変化に合わせてウエハWを精度良く処理することができる。なお、一枚目のウエハWに対しては、予め定められた目標値により制御しているため、フィードバック制御により適正化された目標値に基づき、実質的にフィードフォワード(FF)制御が開始されるのは二枚目以降のウエハWからである。
(FB制御処理)
図12に示されたフィードバック(FB)制御処理は、ステップ1200から処理が開始され、ステップ1205にて演算部865は、ウエハ処理前の測定情報およびウエハ処理後の測定情報に基づき、ウエハ処理前およびウエハ処理後の基板表面の状態を表すCDa、CDbを算出する。つぎに、ステップ1210に進んで、演算部865は、実際に削れた量が目標値からどれだけずれていたかを求め、求められたずれ量から適正と推定されるエッチング量/時間をフィードバック値として算出する。
つぎに、ステップ1215にて、演算部865は、前回算出されたフィードバック値と今回算出されたフィードバック値との差分をフィードバック値の変化量ΔFBとして求め、ステップ1220に進みFB値調整処理を呼び出す。
図13に示されたFB値調整処理は、ステップ1300から処理が開始され、ステップ1305にて判定部870は、判定フラグに「0」をセット(判定フラグの初期化)し、ステップ1310の微少変化調整処理(図14)、ステップ1315の最大変化調整処理(図16)、ステップ1320の限界調整処理(図18)を実行する。
(微少変化調整処理)
図14の微少変化調整処理は、ステップ1400から処理が開始され、判定部870は、ステップ1405にて微小変化調整パラメータが有効か否かを判定する。微小変化調整パラメータは、オペレータの操作により有効/無効が予め設定されている。微小変化調整パラメータが有効の場合、ステップ1410に進んで、判定部870は、ΔFB(FB値の変化量)の絶対値が、予め定められた最小変化値Ded以下か否かを判定する。最小変化値Ded(第1の閾値に相当)は、IMM600が測定可能な限界値より小さい値に予め定められている。ΔFBが最小変化値Ded以下である場合、判定部870は、ステップ1415にて、今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定したことを示すために、判定フラグに「1」をセットし、ステップ1495に進んで本処理を終了する。
たとえば、IMM600が1nmレベルまでしか誤差なく測定することができない場合、1nm未満の値の変動から生じるフィードバック値の変化には、測定上の誤差が多く含まれていると推測される。このような場合にも、今回算出されたフィードバック値により目標値を更新すると、たとえば、図15のウエハNo.5〜7に示したように、測定上の誤差により、理想値に対して目標値が不必要に振動してしまい、目標値が現状のPM400内の雰囲気に対応した理想値から遠ざかってしまう。
そこで、微小変化調整処理にて、TL800の判定部870は、フィードバック値の変化値の絶対値ΔFBが最小変化値Ded以下である場合、今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定する。これにより、測定時に発生する誤差に基づき、目標値が不必要に振動することを回避して、目標値を現状のPM400内の雰囲気に応じて変化する理想値または理想値に近似した値に維持しておくことができる。これにより、最適化された目標値に基づき、PM400につぎに搬入されるウエハWに精度良くエッチング処理を施すことができる。
なお、ステップ1405にて微小変化調整パラメータが無効に設定されている場合、または、ステップ1410にてフィードバック値の変化量ΔFBの絶対値が最小変化値Dedより大きい場合には、フィードバック値の微小変化に対する調整の必要がないので直ちに本処理を終了する。
(最大変化調整処理)
微小変化調整処理終了後に実行される図16の最大変化調整処理は、ステップ1600から処理が開始され、判定部870は、ステップ1605にて最大変化調整パラメータが有効か否かを判定する。最大変化調整パラメータは、オペレータの操作により有効/無効が予め設定されている。最大変化調整パラメータが有効の場合、ステップ1610に進んで、判定部870は、ΔFB(FB値の変化量)の絶対値が、予め定められた最大変化値MxC以上か否かを判定する。最大変化値MxC(第2の閾値に相当)は、PM400内を制御するプロセス条件の変化値として許容可能な限界値に基づきフィードバック値の変化値として予測される限界値より大きい値に予め定められている。
ΔFBが最大変化値MxC以上である場合、判定部870は、ステップ1615にて、MxC更新パラメータが有効か否かを判定する。MxC更新パラメータは、オペレータの操作により有効/無効が予め設定されている。MxC更新パラメータが有効の場合、ステップ1620に進んで、判定部870は、FB値の変化量ΔFBが0以上であるか否かを判定する。FB値の変化量ΔFBが0以上の場合、更新部875は、ステップ1625に進み、前回算出されたFB値に最大変化値MxCを加算した値を今回のFB値とし、ステップ1695にて本処理を終了する。一方、FB値の変化量ΔFBが0より小さい場合、更新部875は、ステップ1630に進み、前回算出されたFB値から最大変化値MxCを減算した値を今回のFB値とし、ステップ1695にて本処理を終了する。
フィードバック値は、反応生成物がPM400の内壁に徐々に堆積するなどの理由により、PM400内の雰囲気が経時的にゆっくりと変化するのに応じて徐々に変化すると考えられる。このような理由から、たとえば、IMM600による測定誤差や処理中のウエハW自体のバラツキにより、フィードバック値の変化値が、突発的に大きな値になる場合、そのフィードバック値には、大きな誤差が包まれると推定され、このような場合にも、今回算出されたフィードバック値により目標値を更新すると、目標値が大きく変動してしまい、目標値が現状のPM400内の雰囲気に対応した理想値から遠ざかってしまう。
特に、フィードバック値の算出には、過去のフィードバック値よりも最近のフィードバック値を重要視するような重みを与えて指数平滑化する指数重み付き移動平均(EWMA)が用いられるため、突発的に大きく変動したフィードバック値による誤差は、次回以降のフィードバック値の算出に長期的に影響を与えてしまう。
そこで、たとえば、図17のウエハNo.3に示したように、フィードバック値の変化値ΔFBの絶対値が最大変化値MxC以上である場合、変化値ΔFBが最大変化値MxCになるように今回のFB値を限定する。これにより、目標値が、理想値から大きくずれることを回避することができる。この結果、最適化された目標値に基づき、PM400につぎに搬入されるウエハWに精度良くエッチング処理を施すことができる。
なお、ステップ1605にて最大変化調整パラメータが無効に設定されている場合、または、ステップ1610にてフィードバック値の変化量ΔFBの絶対値が最大変化値MxCより小さい場合には、フィードバック値の最大変化に対する調整の必要がないので直ちにステップ1695に進んで本処理を終了する。また、ステップ1615にてMxC更新パラメータが無効である場合には、ステップ1635にて、判定部870は、今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定したことを示すために、判定フラグに「1」をセットし、ステップ1695に進んで本処理を終了する。
(限界調整処理)
図18の限界調整処理は、ステップ1800から処理が開始され、ステップ1805にて判定部870は、限界調整パラメータが有効か否かを判定する。限界調整パラメータは、オペレータの操作により有効/無効が予め設定されている。限界調整パラメータが有効の場合、判定部870は、ステップ1810に進んで、今回のFB値が、予め定められた最大限界値MxL以上か否かを判定する。最大限界値MxL(第3の閾値に相当)は、PM400の性能に応じてPM400が制御可能な最大限界値より大きい値に予め定められている。
今回のFB値が、最大限界値MxL以上である場合、判定部870は、ステップ1815にて、ML更新パラメータが有効か否かを判定する。ML更新パラメータは、オペレータの操作により有効/無効が予め設定されている。ML更新パラメータが有効の場合、更新部875は、ステップ1820に進んで、今回のFB値を最大限界値MxLの値に限定し、ステップ1895にて本処理を終了する。一方、ML更新パラメータが無効である場合、ステップ1825に進み、更新部875は、今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定したことを示すために、判定フラグに「1」をセットし、ステップ1895に進んで本処理を終了する。
一方、今回のFB値が、最大限界値MxLより小さい場合、判定部870は、ステップ1830にて、今回のFB値が、予め定められた最小限界値MnL以下か否かを判定する。最小限界値MnL(第3の閾値に相当)は、PM400の性能に応じてPM400が制御可能な最小限界値より小さい値に予め定められている。今回のFB値が、最小限界値MnL以下である場合、判定部870は、ステップ1835にて、ML更新パラメータが有効か否かを判定する。ML更新パラメータが有効の場合、更新部875は、ステップ1840に進んで、今回のFB値を最小限界値MnLの値に限定し、ステップ1895にて本処理を終了する。一方、ML更新パラメータが無効である場合、ステップ1825に進み、更新部875は、今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定したことを示すために、判定フラグに「1」をセットし、ステップ1895に進んで本処理を終了する。
今回算出されたフィードバック値の絶対値が、PM400の性質上、PM400により制御することができる最大限界値より大きい値になっている場合若しくはPM400により制御することができる最小限界値より小さい値になっている場合、そのフィードバック値は、現状のPM400内の雰囲気に対応した理想値とかけ離れた値となっていると推測される。たとえば、フィードバック値がPM400内に投入されるパワーを示す場合、今回のフィードバック値が、PM400に投入可能な最大パワーにより実現される値より大きければ、そのフィードバック値には大きな誤差が含まれると推定される。この場合、そのフィードバック値を反映して目標値を更新すると、目標値が現状のPM400内の雰囲気を反映した理想値から遠ざかる。
そこで、たとえば、図19のウエハNo.1に示したように、今回のフィードバック値が最小限界値MnL以下である場合、今回のFB値を最小限界値MnLに限定する。これにより、後述するステップ1325にて更新される目標値が、理想値から大きくずれることを回避することができる。この結果、最適化された目標値に基づき、PM400につぎに搬入されるウエハWに精度良くエッチング処理を施すことができる。
なお、ステップ1805にて限界調整パラメータが無効に設定されている場合、または、ステップ1830にて今回のフィードバック値が最小限界値MnLより大きい場合には、フィードバック値を限界調整する必要がないので直ちに本処理を終了する。
以上に説明した各種調整処理後、図13のステップ1325に進み、更新部875は、判定フラグが0か否かを判定する。判定フラグが0の場合、更新部875は、ステップ1330に進んで、今回のFB値を用いてフィードバック制御の制御値として使用する目標値(本実施形態では、つぎのウエハWをエッチング処理するときのエッチング量/時間)を算出する。具体的には、更新部875は、EWMAにより今回のフィードバック値を含むある期間のフィードバック値群に所定の重み付けをしてその平均を取ることにより目標値を算出する。その後、ステップ1395にて本処理を終了する。
一方、判定フラグが0でない場合、更新部875は、今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定されたと判断し、ステップ1335にて今回のFB値を破棄し、目標値を更新せずにそのまま維持する。その後、ステップ1395にて本処理を終了する。
以上、本実施形態によれば、フィードバック値の変化値に基づいて、今回のフィードバック値により目標値を更新すべきか否かを判定することにより、目標値が現状のPM400内の雰囲気に対応した理想値から遠ざかることを回避することができる。この結果、フィードバック値の変化の程度に基づき、フィードフォワード制御時の制御値となる目標値をより精度良く算出することができる。
なお、FB値調整処理としては、微小変化調整処理、最大変化調整処理のいずれか一方のみを実行してもよい。また、最大変化調整処理を実行することなく微小変化調整処理および限界調整処理のみを実行してもよく、微小変化調整処理を実行することなく最大変化調整処理および限界調整処理のみを実行してもよい。
また、上記実施形態では、フィードバック値の変化値ΔFBは、フィードバック値の今回より前に算出されたフィードバック値に対する今回算出されたフィードバック値の差分として求められた。しかし、フィードバック値の変化値ΔFBは、これに限られず、フィードバック値の変化の程度を示す値であればよく、たとえば、今回より前に算出されたフィードバック値に対する今回算出されたフィードバック値の比率であってもよい。
また、上記実施形態では、フィードバック値の変化値ΔFBとして、前回算出されたフィードバック値に対する今回算出されたフィードバック値の変化値を算出したが、今回より前に算出されたいずれかのフィードバック値に対する今回算出されたフィードバック値の変化値を算出することにより変化値ΔFBを求めてもよい。たとえば、変化値ΔFBは、目標値に対する今回算出されたフィードバック値の変化値であってもよい。
また、上記実施形態では、TL800は、PM400aのみを制御した。しかし、TL800は、PM400a、400bを制御し、PM400a、400b毎に目標値をそれぞれ設け、PM400a、400b毎に今回算出されたフィードバック値により各目標値を更新するか否かを判定し、前記判定の結果定められた各目標値に基づいて各PM400a、400bにそれぞれ搬入されたウエハWをそれぞれフィードフォワード制御することができる。
また、通信部855により受信される測定情報は、ウエハWのクリティカルディメンジョン(CD)に限られず、エッチングレートや成膜速度であってもよい。
また、所定の目標値は、プロセス条件となるパラメータであればよく、その一例としては、基板の処理時間、圧力、パワー、上記基板処理装置の所定位置の温度、複数種類のガスの混合比、ガスの流量が挙げられる。
(エリアQ内における各装置の配置の変形例1)
また、工場内の所定エリアQにおける各装置の配置は、図2に示した配置に限られず、たとえば、図20に示した配置であってもよい。図20では、エリアQには、カセットチャンバ(C/C)400u1、400u2、トランスファチャンバ(T/C)400u3、プリアライメント(P/A)400u4、プロセスチャンバ(P/C)(=PM)400u5、400u6が配置されている。
カセットチャンバ400u1、400u2には、処理前の製品基板(ウエハW)および処理済の製品基板が収容されるとともに、ダミー処理用の非製品基板が、カセットの最下段にたとえば3枚収容されている。プリアライメント400u4は、ウエハWの位置決めを行う。
トランスファチャンバ400u3には、屈伸および旋回可能な多関節状のアーム400u31が設けられている。アーム400u31は、アーム400u31の先端に設けられたフォーク400u32上にウエハWを保持し、適宜屈伸および旋回しながらカセットチャンバ400u1、400u2とプリアライメント400u4とプロセスチャンバ400u5、400u6との間でウエハWを搬送するようになっている。
このような配置の各装置を制御する場合においても、図示しないIMMにより測定された測定情報に基づいて、FB値調整処理を含んだフィードバック制御およびフィードフォワード制御が実行される。
(エリアQ内における各装置の配置の変形例2)
さらに、工場内の所定エリアQにおける各装置の配置は、たとえば、図21に示した配置であってもよい。所定エリアQ内には、ウエハWを搬送する搬送システムHとウエハWに対して成膜処理またはエッチング処理等の基板処理を行う処理システムSとが配置されている。搬送システムHと処理システムSとは、ロードロック室(LLM:Load Lock Module)400t1、400t2を介して連結されている。
搬送システムHは、カセットステージ400H1と搬送ステージ400H2とを有している。カセットステージ400H1には、容器載置台H1aが設けられていて、容器載置台H1aには、4つのカセット容器H1b1〜H1b4が載置されている。各カセット容器H1bは、処理前の製品基板(ウエハW)、処理済の製品基板およびダミー処理用の非製品基板を多段に収容することができる。
搬送ステージ420には、屈伸および旋回可能な2本の搬送アームH2a1、H2a2が、磁気駆動によりスライド移動するように支持されている。搬送アームH2a1、H2a2は、先端に取り付けられたフォーク上にウエハWを保持するようになっている。
搬送ステージ400H2の一端には、ウエハWの位置決めを行う位置合わせ機構H2bが設けられている。位置合わせ機構H2bは、ウエハWを載置した状態で回転台H2b1を回転させながら、光学センサH2b2によりウエハWの周縁部の状態を検出することにより、ウエハWの位置を合わせるようになっている。
ロードロック室400t1、400t2には、その内部にてウエハWを載置する載置台がそれぞれ設けられているとともに、その両端にて気密に開閉可能なゲートバルブt1a、t1b、t1c、t1dがそれぞれ設けられている。かかる構成により、搬送システムHは、カセット容器H1b1〜H1b3とロードロック室400t1、400t2と位置合わせ機構H2bとの間でウエハWを搬送するようになっている。
処理システムSには、トランスファチャンバ(T/C)400t3および6つのプロセスチャンバ(P/C)400s1〜400s6(=PM1〜PM6)が設けられている。トランスファチャンバ400t3は、気密に開閉可能なゲートバルブs1a〜s1fを介してプロセスチャンバ400s1〜400s6とそれぞれ接合されている。トランスファチャンバ400t3には、屈伸および旋回可能なアームSaが設けられている。
かかる構成により、処理システムは、アームSaを用いてウエハWをロードロック室400t1、400t2からトランスファチャンバ400t3を経由してプロセスチャンバ400s1〜400s6に搬入し、ウエハWに対してエッチング処理などのプロセスが施された後、再び、トランスファチャンバ400t3を経由してロードロック室400t1、400t2へ搬出するようになっている。
このような配置の各装置を制御する場合においても、上述したように図示しないIMMにより測定された測定情報に基づいて、FB値調整処理を含んだフィードバック制御およびフィードフォワード制御が実行される。
(PMの内部構成の変形例)
さらに、PMの内部構成の変形例として、たとえば、図22の縦断面図に示したように、PM400は構成されていてもよい。
図22のPM400は、気密に構成された略円筒状の処理容器CPを備えており、処理容器CPの内部には、前述したようにウエハWを載置するサセプタ1400が設けられている。処理容器CP内には、ウエハWを処理する処理室Uが形成されている。サセプタ1400の内部には、ステージヒータ1400aおよび下部電極1400bが埋め込まれている。ステージヒータ1400aには、処理容器CPの外部に設けられた交流電源1405が接続されていて、交流電源1405から出力された交流電圧によりウエハWを所定の温度に保持するようになっている。サセプタ1400の外縁部には、ウエハWをガイドするとともにプラズマをフォーカシングするガイドリング1410が設けられている。サセプタ1400は、円筒状の支持部材1415により支持されている。
処理容器CPの天井部には、絶縁部材1420を介してシャワーヘッド1425が設けられている。シャワーヘッド1425は、上段ブロック体1425a、中段ブロック体1425bおよび下段ブロック体1425cから構成されている。各ブロック体1425a、1425b、1425cに形成された2系統のガス通路は、下段ブロック1425cに交互に形成された噴射孔Aおよび噴射孔Bとそれぞれ連通している。
ガス供給機構1430は、各種ガスを選択的に処理容器CP内に供給する。すなわち、ガス供給機構1430は、所定のガスを選択的にガスライン1435aに通し、噴射孔Aから処理容器CP内に供給する。また、ガス供給機構1430は、所定のガスを選択的にガスライン1435bに通し、噴射孔Bから処理容器CP内に供給する。
シャワーヘッド1425には、整合器1440を介して高周波電源1445が接続されている。一方、シャワーヘッド1425の対向電極としてサセプタ1400内部に設けられた下部電極1400bには、整合器1455を介して高周波電極1460が接続されていて、高周波電源1460から出力された高周波電力により下部電極1400aに所定のバイアス電圧を印加するようになっている。処理容器CP内は、排気管1465に連通する図示しない排気機構により所定の真空度に保持されるようになっている。
かかる構成により、ガス供給機構1430からシャワーヘッド1425を介して処理容器CPに噴射されたガスは、高周波電源1445からシャワーヘッド1425に供給された高周波電力によりプラズマ化され、そのプラズマによりウエハWに所望の薄膜が形成される。
以上に説明した変形例1,2にかかる各装置の配置および変形例にかかるPM400の内部構成によっても、フィードバック値の変化値に基づいて、今回のフィードバック値により目標値を更新すべきか否かを判定することにより、目標値が現状のPM400内の雰囲気に対応した理想値から遠ざかることを回避することができる。この結果、フィードバック値の変化の程度に基づき、フィードフォワード制御時の制御値となる目標値をより精度良く算出することができる。
上記実施形態において、各部の動作はお互いに関連しており、互いの関連を考慮しながら、一連の動作として置き換えることができ、これにより、基板処理装置の制御装置の実施形態を、基板処理装置の制御方法の実施形態とすることができる。また、上記各部の動作を、各部の処理と置き換えることにより、基板処理装置の制御方法の実施形態を、基板処理装置の制御プログラムの実施形態とすることができる。また、基板処理装置の制御プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶させることにより、基板処理装置の制御プログラムの実施形態をプログラムに記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施形態とすることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
たとえば、本発明にかかる基板処理装置は、マイクロ波プラズマ基板処理装置、誘導結合型プラズマ基板処理装置および容量結合型プラズマ基板処理装置のいずれであってもよい。
また、本発明にかかる基板処理装置では、成膜処理に限られず、熱拡散処理、エッチング処理、アッシング処理、スパッタリング処理等のあらゆる基板処理が実行可能である。
本発明にかかる制御装置は、TL800のみにより具現化されてもよいし、TL800とEC200とMC300とから具現化されていてもよい。
本発明の一実施形態にかかる基板処理システムを示す図である。 同実施形態にかかる工場エリアQ内の各装置の配置図である。 同実施形態にかかるPMの縦断面を模式的に示した図である。 同実施形態にかかるTL等のハードウエア構成図である。 同実施形態にかかるTLの機能構成図である。 記憶部に保存されているデータの一部を例示した図である。 プロセスレシピに含まれるデータの一部を例示した図である。 ウエハWの搬送ルートを段階的に示した図である。 ウエハWの搬送ルートを段階的に示した図である。 ウエハWの搬送ルートを段階的に示した図である。 ウエハWの搬送ルートを段階的に示した図である。 ウエハWの搬送ルートを段階的に示した図である。 ポリシリコンにより形成されたゲート電極のトリミング処理を段階的に示した図である。 ポリシリコンにより形成されたゲート電極のトリミング処理を段階的に示した図である。 ポリシリコンにより形成されたゲート電極のトリミング処理を段階的に示した図である。 ポリシリコンにより形成されたゲート電極のトリミング処理を段階的に示した図である。 ポリシリコンにより形成されたゲート電極のトリミング処理を段階的に示した図である。 ポリシリコンにより形成されたゲート電極のトリミング処理を段階的に示した図である。 ポリシリコンにより形成されたゲート電極のトリミング処理を段階的に示した図である。 同実施形態にて実行される測定情報蓄積処理ルーチンを示したフローチャートである。 同実施形態にて実行されるFF/FB制御処理ルーチンを示したフローチャートである。 同実施形態にて実行されるFB制御処理ルーチンを示したフローチャートである。 同実施形態にて実行されるFB値調整処理ルーチンを示したフローチャートである。 FB値調整処理ルーチンにて呼び出される微小変化調整処理ルーチンを示したフローチャートである。 微小変化調整処理による目標値の推移を説明するための図である。 FB値調整処理ルーチンにて呼び出される最大変化調整処理ルーチンを示したフローチャートである。 最大変化調整処理による目標値の推移を説明するための図である。 FB値調整処理ルーチンにて呼び出される限界調整処理ルーチンを示したフローチャートである。 限界調整処理による目標値の推移を説明するための図である。 工場エリアQ内の各装置の配置図の他の一例である。 工場エリアQ内の各装置の配置図の他の一例である。 PMの他の内部構成の縦断面を模式的に示した図である。
符号の説明
100 ホストコンピュータ
200 EC
300、300a〜300e MC
400、400a、400b PM
600 IMM
605 光学部
700 管理サーバ
800 TL
850 記憶部
855 通信部
860 データベース
865 演算部
870 判定部
875 更新部
880 プロセス実行制御部
Ded 最小変化値
MxC 最大変化値
MxL 最大限界値
MnL 最小限界値

Claims (14)

  1. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を制御する制御装置であって、
    基板に前記所定の処理を施すときの制御値となる所定の目標値を記憶する記憶部と、
    前記基板処理装置により処理される基板の処理状態を測定器に測定させ、測定させた情報を受信する通信部と、
    前記通信部により受信された測定情報のうち、今回処理する基板の処理前および処理後の測定情報に基づいて今回処理された基板の処理状態に応じたフィードバック値を算出し、今回より前に算出されたフィードバック値のいずれかに対する今回算出されたフィードバック値の変化値を算出する演算部と、
    前記演算部により算出されたフィードバック値の変化値と所与の閾値とを比較することにより、前記今回算出されたフィードバック値を破棄するか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により破棄しないと判定された場合、前記今回算出されたフィードバック値を用いて前記記憶部に記憶された目標値を更新する更新部とを備える基板処理装置の制御装置。
  2. 前記所与の閾値は、第1の閾値を含み、
    前記第1の閾値は、前記測定器の性能に応じて前記測定器が測定可能な限界値より小さい値に予め定められ、
    前記判定部は、
    前記フィードバック値の変化値の絶対値が前記第1の閾値以下である場合、前記今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定し、
    前記更新部は、
    前記今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定された場合、前記目標値を更新せずにそのまま維持する請求項1に記載された基板処理装置の制御装置。
  3. 前記所与の閾値は、第2の閾値を含み、
    前記第2の閾値は、前記基板処理装置内を制御するプロセス条件の変化値として許容可能な限界値に基づき前記フィードバック値の変化値として予測される限界値より大きい値に予め定められ、
    前記判定部は、
    前記フィードバック値の変化値の絶対値が前記第2の閾値以上である場合、前記今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定し、
    前記更新部は、
    前記今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定された場合、前記目標値を更新せずにそのまま維持するか、または前記目標値を前記第2の閾値に応じて更新する請求項1または請求項2のいずれかに記載された基板処理装置の制御装置。
  4. 前記所与の閾値は、第3の閾値を含み、
    前記第3の閾値は、前記基板処理装置の性能に応じて前記基板処理装置が制御可能な限界値より大きい値に予め定められ、
    前記判定部は、
    前記今回算出されたフィードバック値が前記第3の閾値以上である場合、前記今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定し、
    前記更新部は、
    前記今回算出されたフィードバック値を破棄すると判定された場合、前記目標値を更新せずにそのまま維持するかまたは前記目標値を前記第3の閾値に応じて更新する請求項2または請求項3のいずれかに記載された基板処理装置の制御装置。
  5. 基板に前記所定の処理を施す際、前記記憶部に記憶された目標値に基づき前記基板処理装置に搬入された基板をフィードフォワード制御するプロセス実行制御部をさらに備える請求項1〜4のいずれかに記載された基板処理装置の制御装置。
  6. 前記制御装置は、前記基板処理装置を複数制御し、
    基板処理装置毎に前記目標値をそれぞれ設け、基板処理装置毎に前記今回算出されたフィードバック値により各目標値を更新するか否かを判定し、前記判定の結果定められた各目標値に基づいて各基板処理装置にそれぞれ搬入された基板をそれぞれフィードフォワード制御する請求項5に記載された基板処理装置の制御装置。
  7. 前記演算部は、前回算出されたフィードバック値に対する今回算出されたフィードバック値の変化値を算出する請求項1〜6のいずれかに記載された基板処理装置の制御装置。
  8. 前記演算部は、前記目標値に対する今回算出されたフィードバック値の変化値を算出する請求項1〜6のいずれかに記載された基板処理装置の制御装置。
  9. 前記受信される測定情報は、基板のクリティカルディメンジョン(CD)、エッチングレート、成膜速度の少なくともいずれかを算出するための情報である請求項1〜8のいずれかに記載された基板処理装置の制御装置
  10. 前記目標値は、プロセス条件となるパラメータである請求項1〜9のいずれかに記載された基板処理装置の制御装置。
  11. 前記プロセス条件となるパラメータは、
    基板の処理時間、圧力、パワー、前記基板処理装置の所定位置の温度、複数種類のガスの混合比、ガスの流量の少なくともいずれかである請求項10に記載された基板処理装置の制御装置。
  12. 前記所定の処理は、エッチング処理である請求項1〜11のいずれかに記載された基板処理装置の制御装置。
  13. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を制御する制御方法であって、
    基板に前記所定の処理を施すときの制御値となる所定の目標値を記憶部に記憶し、
    前記基板処理装置により処理された基板の処理状態を測定器に測定させ、測定させた情報を受信し、
    前記受信された測定情報のうち、今回処理する基板の処理前および処理後の測定情報に基づいて今回処理された基板の処理状態に応じたフィードバック値を算出し、今回より前に算出されたフィードバック値のいずれかに対する今回算出されたフィードバック値の変化値を算出し、
    前記算出されたフィードバック値の変化値と所与の閾値とを比較することにより、前記今回算出されたフィードバック値を破棄するか否かを判定し、
    前記破棄しないと判定された場合、前記今回算出されたフィードバック値により前記記憶部に記憶された目標値を更新する基板処理装置の制御方法。
  14. 基板に所定の処理を施す基板処理装置の制御をコンピュータに実行させる制御プログラムを記憶した記憶媒体であって、
    基板に前記所定の処理を施すときの制御値となる所定の目標値を記憶部に記憶する処理と、
    前記基板処理装置により処理された基板の処理状態を測定器に測定させ、測定させた情報を受信する処理と、
    前記受信された測定情報のうち、今回処理する基板の処理前および処理後の測定情報に基づいて今回処理された基板の処理状態に応じたフィードバック値を算出し、今回より前に算出されたフィードバック値のいずれかに対する今回算出されたフィードバック値の変化値を算出する処理と、
    前記算出されたフィードバック値の変化値と所与の閾値とを比較することにより、前記今回算出されたフィードバック値を破棄するか否かを判定する処理と、
    前記破棄しないと判定された場合、前記今回算出されたフィードバック値により前記記憶部に記憶された目標値を更新する処理とをコンピュータに実行させる基板処理装置の制御プログラムを記憶した記憶媒体。
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