JP5241441B2 - 配送関連帳票付き配送伝票 - Google Patents

Description

本発明は、配送伝票に関し、特に配送関連帳票付きの配送伝票に関する。ここで、配送関連帳票とは、配送品の納品書や商品明細書のような配送時に使用される配送伝票以外の帳票をいう。

従来から２種類の伝票を並列的に配置した配送伝票は知られている（例えば、特許文献１）。また、配送伝票と納品書を並列的に配置した配送伝票も知られている（例えば、特許文献２）。これらの従来例にあっては、並列的配置した各伝票部分の厚さが異なるので、段差を生じている。

特開平７−７６１９１号公報 特開平７−６１１６７号公報

このため、並列する各伝票部分に印字するにあたっては、段差があるために配送伝票の円滑な移送が阻害されるので、円滑かつ確実な印字動作を行うことができない、という不都合があった。この不都合を解消するため、各伝票部分の厚さを均一化するために薄い伝票部分に対応して厚さ調整片を設けることも行われているが、この厚さ調整片は十分な厚みが必要なので、伝票を構成する紙片と、同一材質の紙片を使用することができず、見かけ上の厚みは同一になっても、移送ローラで移送される際に付与される押圧力で生起する厚み方向の収縮が異なってしまい、移送適性は劣るものとなる。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、印字時の移送適性に優れ、円滑かつ確実な印字動作をなし得る配送関連帳票付き配送伝票を提供することを目的とする。

この目的を達成するために、本発明に係る配送関連帳票付き配送伝票は、台紙上に伝票基材と伝票片を順次重ねて互いに接着し、前記伝票基材と前記伝票片は、スリットで分割して配送伝票部と配送関連帳票部を形成し、前記配送伝票部は前記台紙に対して剥離可能に構成し、前記伝票基材と前記伝票片の接着面は少なくとも前記配送伝票部において剥離可能に構成し、前記台紙における前記伝票基材との剥離可能な接着面には印刷を施し、前記配送伝票部と前記配送関連帳票部の表出面には、それぞれ情報印字部を設けてなるものである。

本発明に係る配送関連帳票付き配送伝票によれば、配送伝票表裏面に段差がないとともに、配送伝票部と配送関連帳票部は、ともに台紙上に設けた伝票基材と伝票片とを分割してなるので、前記配送伝票部と前記配送関連帳票部は、各層が互いに同一材質の３層構造となるので、見かけ上のみならず実質的にも同一厚となり、印字動作や移送動作を円滑かつ確実に行うことができる、という効果を奏する。また、台紙に施した印刷が配送伝票部を剥離後に露出するので、配送品の届け先に、通常の配送情報以外の宣伝広告情報や各種案内情報を伝達できるという効果を奏する。

以下、本発明を配送関連帳票として納品書を使用した場合の好適な実施形態を添付図面に基づき説明する。ここにおいて、図１は納品書付き配送伝票の平面図、図２は図１のＡ−Ａ線断面図、図３は配送伝票部を分離した状態を示す平面図である。

図１及び図２に示すように、納品書付き配送伝票１は、台紙２上に、同一大の伝票基材３と伝票片４を順に重ね合わせて、四周縁に沿った所定幅部分を除いて互いに接着してなる。前記伝票基材３と前記伝票片４とを、スリット５で分割して配送伝票部６と配送関連帳票部たる納品書７とを形成し、前記配送伝票部６は、さらに、スリット８で貼付票９と配達票兼受領票１０とに分割されている。

図２に示すように、配送伝票部６の伝票基材３の裏面には粘着剤１１が設けられる一方、台紙２の表面側には案内文１２が印刷されるとともに剥離剤１３が設けられ、前記配送伝票部６は台紙２に対して剥離可能に構成されている。前記剥離剤１３は、案内文１２の印刷後に設ける場合には、透視可能である必要がある一方、案内文１２の印刷を剥離剤１３上に行う場合には、透視可能である必要はない。また、納品書７の前記伝票基材６の裏面には、前記粘着剤１１が設けられ、前記台紙２に対して剥離困難に接着されている。

同じく図２に示すように、伝票基材３と伝票片４の重ね合わせ面は、接着力の弱い接着後に剥離可能な接着剤１４によって、剥離可能に疑似接着されている。配送伝票部６の前記伝票片４と前記伝票基材３との剥離可能な接着面には、配送票兼受領票１０の裏面を除いて、宣伝広告文１５，１６が印刷されている。前記配送伝票部６と配送関連帳票部たる納品書７の表出面には、それぞれ情報印字部を設けてなる。

図１に示すように、配送伝票部６の貼付票９の表出面には「貼付票」なる表題と情報印字部たる配送情報記入欄１７及び受付年月日記入欄１８が設けられ、配達票兼受領票１０の表出面には「配達票兼受領票」なる表題と情報印字部たる配送情報記入欄１９及び受付年月日記入欄２１が設けられるとともに、受領印捺印欄２０が設けられている。一方、納品書７の表出面には、「納品書」なる表題と情報印字部たる納品情報記入欄２２、納品先記入欄２３及び受付年月日記入欄２４が設けられるとともに、納品元表示２５が設けられている。そして、前記各記入欄１７，１８，１９，２１，２２，２３，２４には、当初は何も印字されていない。

本実施形態は上述のごとく構成したので、図２で理解できるように、納品書付き配送伝票１の表裏面に段差がなく、各記入欄１７，１８，１９，２１，２２，２３，２４への印字動作は円滑になされ、また、各印字情報のマッチングもとれる。また、四周縁に沿った所定幅部分には粘着剤１１や接着剤１４が設けられていないので、これら粘着剤１１や接着剤１４が印字動作時にはみ出ることもない。そして、所定情報が印字された納品書付き配送伝票１は、配送伝票部６である貼付票９と配達票兼受領票１０が台紙２から剥離され、露出した伝票基材３の裏面の粘着剤１１によって配送品の包装容器（図示せず）に貼付される。

これによって、図３に示すように、案内文１２が露出し、納品書７が残った台紙２は、配送品（図示せず）とともに包装容器（図示せず）内に収納されて配送される。この配送作業における適宜な時に、包装容器に貼付されている配達票兼受領票１０が伝票基材３から剥離され、配送先で受領印捺印欄２０に受領印の捺印を受けるものである。前記配達票兼受領票１０が剥離されると、伝票基材３の表出面の宣伝広告文１５が露出して、配送品届け先にこの宣伝広告文１５を伝達することができる。同様に、配送品届け先で貼付票９が剥離されると、伝票基材３の表出面の宣伝広告文１５と、貼付票９の裏面の宣伝広告文１６が露出して、配送品届け先にこれらの宣伝広告文１５，１６を伝達することができる。

なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、配送関連帳票部は納品書７のほか、配送する商品明細書など、配送品とともに届け先に送られる、配送時に使用する帳票であれば如何なるものでもよい。また、配送伝票部６と伝票基材３との接着面に印刷した広告宣伝文１５，１６は、必ずしも設けなくてもよいものである。さらに、配送関連帳票部たる納品書７の伝票片４と伝票基材３とは、剥離可能ではなく、剥離困難に接着してもよい。またさらに、剥離可能な接着剤１４については、印字動作時などにはみ出したとしても支障がないので、伝票片４と伝票基材３の四周縁に沿った所定幅部分を除くことなく、全面的に設けてもよいものである。

納品書付き配送伝票の平面図。 図１のＡ−Ａ線断面図。 納品書付き配送伝票から配送伝票部を剥離した状態を示す平面図。

符号の説明

１ 納品書付き配送伝票
２ 台紙
３ 伝票基材
４ 伝票片
５，８ スリット
６ 配送伝票部
７ 納品書
９ 貼付票
１０ 配達票兼受領票
１１ 粘着剤
１２ 案内文
１３ 剥離剤
１４ 剥離可能な接着剤
１５，１６ 宣伝広告文
１７，１９ 配送情報記入欄
１８，２１，２４ 受付年月日記入欄
２２ 納品情報記入欄
２３ 納品先記入欄

Claims (1)

1. 台紙上に伝票基材と伝票片を順次重ねて互いに接着し、前記伝票基材と前記伝票片は、スリットで分割して配送伝票部と配送関連帳票部を形成し、前記配送伝票部は前記台紙に対して剥離可能に構成し、前記伝票基材と前記伝票片の接着面は少なくとも前記配送伝票部において剥離可能に構成し、前記台紙における前記伝票基材との剥離可能な接着面には印刷を施し、前記配送伝票部と前記配送関連帳票部の表出面には、それぞれ情報印字部を設けてなることを特徴とする配送関連帳票付き配送伝票。

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