JP5240647B2 - シール機構、ステージ装置、及び電子線描画装置 - Google Patents

シール機構、ステージ装置、及び電子線描画装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5240647B2
JP5240647B2 JP2007197010A JP2007197010A JP5240647B2 JP 5240647 B2 JP5240647 B2 JP 5240647B2 JP 2007197010 A JP2007197010 A JP 2007197010A JP 2007197010 A JP2007197010 A JP 2007197010A JP 5240647 B2 JP5240647 B2 JP 5240647B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bellows
vacuum chamber
stage
hollow
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007197010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009033005A (ja
Inventor
浩史 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007197010A priority Critical patent/JP5240647B2/ja
Publication of JP2009033005A publication Critical patent/JP2009033005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5240647B2 publication Critical patent/JP5240647B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、シール機構、ステージ装置、及び電子線描画装置に係り、更に詳しくは、真空チャンバと、該真空チャンバの内部に引き込まれた移動体との間の気密を維持するシール機構、真空チャンバ内で基板を移動するステージ装置、及び基板にパターンを描画する電子線描画装置に関する。
近年、情報のデジタル化に伴い、光ディスクやハードディスクの大容量化に対する要求が高まっており、CD(Compact Disk)や、DVD(Digital Versatile Disk)などの従来型光ディスクに代わり、例えば波長が400nm程度の紫外光により情報の記録及び再生が行なわれる次世代型の光ディスクや、高密度記録が可能なパターンドメディアの研究開発が盛んに行なわれている。
次世代型光ディスクの原盤(スタンパ)やパターンドメディアの記録媒体等の製造工程では、記録層に形成されるパターンが従来型の光ディスクに比べて微細であることから、例えば、極細線描画が可能な電子線描画装置がよく用いられている。この電子線描画装置は、基板を回転させるとともに水平面内で移動可能に保持するステージ装置を備え、基板をステージ装置で駆動しながら電子線を照射することで、基板表面にスパイラル状又は同心円状の微細パターンを描画する装置である(例えば特許文献1参照)。
この種の電子線描画装置では、基板を保持するステージ装置は、所定の真空度に維持された例えば真空室内に配置されている。このため、ステージ装置に駆動エアや電力等を供給するケーブルや管路(以下、管路等という)などは、例えばフレキシブルチューブ等によって屈曲された状態で配置されるのが一般的である。しかしながら、このような状態で配置された管路等は、ステージ装置が稼動することで生じる反力の発生要因の一つとなっていた。そこで、最近では描画パターンの微細化に伴って、この反力を抑制しつつ真空室内に駆動エアや電力等を供給する手段が種々提案されている(例えば特許文献2、及び特許文献3参照)。
特許文献2に記載の装置は、1対のスライド軸が貫通する真空チャンバの貫通部とエアスライド軸受との間に、真空チャンバ内へ気体が流入するのを防止する蛇腹状の隔壁を有する露光装置である。この装置では、隔壁を収縮可能な蛇腹状の金属製剛体で構成することで,真空引き等による真空室壁面の変形を蛇腹作用で吸収し、スライド軸とエアスライド軸受への影響を抑えている。
また、特許文献3に記載の装置は、大気空間と真空空間の仕切り部にベローズが配置された装置である。この装置では、ベローズの先端側が可動物体に連結され、可動物体の移動はベローズの軸方向の伸縮により確保される構造になっている。そして、ベローズの内部空間と外部空間との圧力は一定に維持されている。このため、ベローズは気圧差の影響を受けることなくスムースに伸縮することが可能となっている。
特開2004−218662号公報 特開2001−308161号公報 特開2003−287146号公報
しかしながら、特許文献2記載された装置では、真空引きにより真空室の底面の中央部が盛り上がるように変形するため、例えば底面に取付けられたベース上にある4つのエアスライド軸受の支持部材もさまざまな方向に変形し、エアスライド軸受の軸芯の高さや方向に差異が生じることがある。さらに、スライド軸は、ステージのガイドとしても使用されているため、1対のスライド軸の真直度や平行度の狂いはそのまま露光精度の低下につながる。また、この装置では、真空引きの前後でエアスライド軸受の姿勢が変化するので、大気圧状態での組付け状態と実使用状態とが異なり、組付調整が困難となる。また、メンテナンス等により真空引きと大気開放とを繰り返し行なった場合には、ステージ機構に無理な力がその都度作用することとなり、耐久性を損ない、ひいては精度劣化を起こし、露光精度の低下につながるという問題もある。
また、特許文献3に記載の装置では、ベローズの伸縮に伴って可動物体に作用するベローズの復元力をキャンセルすることができないため、ベローズの復元力はステージ機構にそのまま外力として作用してしまう。したがって、ステージ装置を駆動するための推力を向上する必要が生じる。また、ステージ装置の駆動に伴って移動する案内管をガイドする機構を配置するスペースが十分に設けられていないため、案内管を片持ちで支持することしかできない。したがって、耐振動性を向上させることが困難であり、結果として露光精度の低下につながる。
本発明は上述の事情の下になされたもので、その第1の目的は、外部から真空チャンバ内に引き込まれた移動体に外力を作用させることなく、真空チャンバと移動体との間を気密することが可能なシール機構を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、真空チャンバ内で基板を精度よく移動することが可能なステージ装置を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、真空チャンバ内で基板に精度よくパターンを描画することが可能な電子線描画装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、真空チャンバと、前記真空チャンバの内部に引き込まれた移動体との間の気密を維持するシール機構であって、前記真空チャンバの内部に配置される一側と、前記真空チャンバの外部に配置される他側に、前記移動体が貫通する開口が形成された中空部材と;前記移動体を保持して前記中空部材の内部を摺動する摺動部材と;前記移動体を包囲した状態で、一端が前記摺動部材の一端面の第1部分を包囲するように固定され、他端が前記中空部材の一側に前記開口を包囲するように固定された、前記摺動部材の摺動方向へ伸縮する第1ベローズと;前記移動体を包囲した状態で、一端が前記中空部材の他側に前記開口を包囲するように固定され、他端が前記摺動部材の他端面の前記第1部分よりも面積が大きい第2部分を包囲するように固定された、前記摺動部材の摺動方向へ伸縮する第2ベローズと;前記中空部材の内部の圧力を調整する調圧装置と:を有するシール機構である。
これによれば、シール機構は、一側と他側に開口が形成された中空部材と、中空部材の内部を摺動する摺動部材とを有している。そして、中空部材の一側及び他側と、摺動部材の一側と他側とに、伸縮可能な第1ベローズ及び第2ベローズの一側と他側がそれぞれ固定されることで、中空部材の内部が第1ベローズと第2ベローズとに囲まれる空間と、その他の空間の相互に気密された3つの空間に分割される。また、この状態で摺動部材は、3つの空間相互間の機密性を維持したままで中空部材に対して摺動可能である。
したがって、移動体を、第1ベローズ及び第2ベローズに包囲された状態で、摺動部材を介して真空チャンバ内へ引き込むことで、真空チャンバ内の機密性を維持したまま移動体を移動可能とすることができる。また、摺動部材の第1ベローズ及び第2ベローズによって包囲される部分の面積が異なるため、中空部材の内部空間の圧力を、調圧装置によって調圧することで、移動体の位置に応じて作用する第1ベローズと第2ベローズの復元力の合力と、真空チャンバの内部空間と外部空間の差圧等によって移動体に作用する外力をキャンセルすることができる。
また、本発明は第2の観点からすると、真空チャンバ内で基板を移動するステージ装置であって、前記真空チャンバ内で前記基板を鉛直軸回りに回転可能に保持する保持装置と;前記保持装置を水平面内で移動する移動ステージと;前記真空チャンバに設けられた本発明のシール機構と;一端が保持装置に接続され他端が前記真空チャンバの外部に引き出されるとともに、前記シール機構の摺動部材に移動可能に支持される中空シャフトと;前記中空シャフトを移動させる移動機構と;を備えるステージ装置である。
これによれば、ステージ装置では、中空シャフトが外部空間から本発明のシール機構を介して真空チャンバの内部空間に引き込まれ、保持装置に接続されている。したがって、真空チャンバ内の気密を維持したまま、中空シャフトを介して保持装置へ電源、駆動エアを供給し、また信号線を引き込むことが可能となる。また、移動ステージの移動に伴って中空シャフトが移動した場合にも、調圧装置によって中空部材の内部空間の圧力を調整することで、中空シャフトに作用する外力をキャンセルすることができ、結果的に真空チャンバ内で基板を精度よく移動することが可能となる。
また、本発明は第3の観点からすると、基板にパターンを描画する電子線描画装置であって、本発明のステージ装置と;前記ステージ装置に載置された基板に電子線を照射する電子線照射装置と;を備える電子線描画装置である。
これによれば、電子線描画装置は、本発明のステージ装置を備えている。したがって、真空チャンバ内で基板を精度よく移動することができるため、結果的に基板に精度よくパターンを描画することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1には本実施形態に係る電子線描画装置100の概略構成が示されている。この電子線描画装置100は、例えば真空度が10−4Pa程度の環境下において、レジスト材がコーティングされた基板Wに電子線を照射することにより、基板Wの描画面に微細パターンを描画する電子線描画装置である。
図1に示されるように、電子線描画装置100は、電子線を基板Wに照射する照射装置10、基板Wを保持する移動ユニット30、移動ユニット30を収容する真空チャンバ20、及び上記各部を統括的に制御する不図示の制御装置などを備えている。
前記照射装置10は、長手方向をZ軸方向とするケーシング10aと、該ケーシング10aの内部上方から下方に向かって順次配置された、電子銃11、ブランキング電極12、電界レンズ13、アパーチャ部材14、走査電極15、対物レンズ16、及び動的焦点補正レンズ17を備えている。
前記ケーシング10aは、下方が開放された円筒状のケーシングであり、真空チャンバ20上面に形成された開口に、上方から隙間なく嵌合されている。また、真空チャンバ20内部に位置する部分は、その直径が−Z方向に向かって小さくなるテーパー形状となっている。
前記電子銃11は、前記ケーシング10aの内部上方に配置されている。この電子銃11は、陰極から熱と電界により取り出した電子を射出する熱電界放射型の電子銃であり、例えば、直径20〜50nm程度の電子線を下方(−Z方向)へ射出する。
前記ブランキング電極12は、電子銃11の下方に配置されている。このブランキング電極12は、X軸方向に相互に対向するように配置された1対の電極を有し、制御装置より(偏向電極に)印加される電圧に応じて、電子銃11から射出された電子線を+X方向又は−X方向へ偏向する。
前記電界レンズ13は、ブランキング電極12の下方に配置された環状のレンズであり、ブランキング電極12を通過した電子線に対して集束する方向のパワーを作用させる。
前記アパーチャ部材14は、中央に電子線が通過する開口が設けられた板状の部材である。このアパーチャ部材14は、電界レンズ13を通過した電子線が収束する点近傍に開口が位置するように配置されている。
前記走査電極15は、アパーチャ部材14の下方に配置されている。この走査電極15は、X軸方向に相互に対向するように配置された1対の電極と、Y軸方向に相互に対向するように配置された1対の電極とを有し、印加される電圧に応じて、アパーチャ部材14を通過した電子線をX軸方向又Y軸方向へ偏向する。
前記対物レンズ16は、走査電極15の下方に配置され、走査電極15を通過した電子線を、回転テーブル70cに載置された基板Wの表面に収束する。
前記動的焦点補正レンズ17は、前記対物レンズ16により基板Wの表面に収束された電子線のビームスポット径の微調整を行う。
上述した照射装置10では、電子銃11から射出された電子線は、電界レンズ13を通過することにより集束され、アパーチャ部材14に設けられた開口近傍(以下、クロスオーバポイントという)で一旦交差される。次に、クロスオーバポイントを通過した電子線は、発散しつつアパーチャ部材14を通過することによりそのビーム径が整形される。そして、対物レンズ16によって、回転テーブル70cに載置された基板Wの表面に収束される。
また、上記動作と並行して、ブランキング電極12に所定の電圧を印加して、電子線をX軸方向に偏向させることで、アパーチャ部材14で電子線を遮蔽し、基板Wに対する電子線のブランキングをすることができるようになっている。また、走査電極15に印加する電圧を制御して、電子線をX軸方向又はY軸方向に偏向させることにより、基板W上の電子線照射位置の調整を行うことができるようになっている。
前記真空チャンバ20は、直方体状の中空部材であり上面には円形の開口が形成され、該開口には、上述した照射装置10のケーシング10aの下端部が挿入されている。
図2は、前記移動ユニット30を上方から見た図である。この図2と図1を総合して見るとわかるように、前記移動ユニット30は、真空チャンバ20の内部底面に載置された定盤41、定盤41上をX軸方向に移動するメインステージ42、メインステージ42に保持される回転ユニット70、一端が回転ユニット70にそれぞれ固定された1組の中空シャフト52A,52B、中空シャフト52A,52Bと真空チャンバ20との間をそれぞれ気密するシール機構50A,50B、中空シャフト52A,52Bを移動する駆動機構55、シール機構50A,50Bへ圧縮空気の供給等を行う調圧ユニット80などを含んで構成されている。
前記定盤41は、長手方向をX軸方向とする長方形板状の部材であり、真空チャンバ20の内部に、上面がほぼ水平になるように載置されている。
前記メインステージ42は、長手方向をX軸方向とする長方形板状の部材であり、定盤41上に転がりガイド43を介して、X軸方向に所定のストロークで往復移動可能に配置されている。このメインステージ42の+X側端部には、長手方向をX軸方向とするボールネジ45aが羅合されている。そして、このボールネジ45aが、真空チャンバ20の+X側の外壁面に固定された駆動機構45によって回転されることで、メインステージ42は、X軸方向に所定の速度で移動されるようになっている。また、駆動機構45には、例えばボールネジ45aの回転数に基づいて、メインステージ42の移動量を検出する位置検出器46が設けられている。この位置検出器46としては、メインステージ42の絶対位置を検出することができるものが好ましく、例えばバッテリなどによって電源がオフの場合にも位置情報を保持することが可能なものが望ましい。
前記回転ユニット70は、メインステージ42の上面に固定されている。この回転ユニット70は、回転テーブル70c、回転装置70a、及びシール70bを備えている。
前記回転テーブル70cは、円形板状の部材であり基板Wを保持した状態で、鉛直軸回りに回転可能に支持されている。
前記回転装置70aは、回転テーブル70cを浮上支持するとともに、所定の線速度又は角速度で回転させる回転機構を有している。また、回転装置70aには、+Y側及び−Y側に突出する引き込み部70dが形成され、回転機構の駆動源である電気、駆動エアなどは、引き込み部70dを介して引き込まれるケーブル、エア配管、(以下引き込み管路82(図3参照)という)などによって外部から供給される。また、この回転装置70aと回転テーブル70cとの間はシール70bによって気密されている。これにより、回転装置70aと真空チャンバ20の内部との気密が維持されている。
前記中空シャフト52A,52Bは、外径が50mm程度の長手方向をX軸方向とする筒状の部材である。これら中空シャフト52A,52Bは、真空チャンバ20の+X側の側壁の+Y側端部及び−Y側端部から、シール機構50A,50Bを介して真空チャンバ20の内部空間にそれぞれ引き込まれている。そして、中空シャフト52A,52Bそれぞれの−X側端部は、X軸方向に伸縮する接続部材72を介して、回転装置70aに形成された引き込み部70dに接続されている。接続部材72の+X側及び−X側端は、中空シャフト52A,52Bの−X側端部と回転装置70aの引き込み部70dに隙間なく接続され、これによって真空チャンバ20内部と中空シャフト52内部及び回転装置70a内部の気密が維持されている。また、前記引き込み管路82は、この中空シャフト52を介して、回転装置70aに引き込まれている。
前記シール機構50A,50Bそれぞれは、真空チャンバ20の+X側の側壁の+Y側端部及び−Y側端部にそれぞれ設けられている。これらのシール機構50A,50Bは相互に同等の構成を有しているため、以下、シール機構50Aを代表的に取り上げて、その構成及び動作について説明する。
図3は、前記シール機構50AのZX断面図である。図3に示されるように、シール機構50Aは、長手方向をX軸方向として真空チャンバ20の側壁に固定されたガイド部材51、ガイド部材51の内部空間をX軸方向に摺動するスライダ60、スライダ60の−X側及び+X側に設けられた第1ベローズ61、及び第2ベローズ62、などを含んで構成されている。
前記ガイド部材51は、長手方向をX軸方向とする筒状の筒状部と、この筒状部の両側を塞ぐ円形板状の側壁部からなる部材である。そして、ガイド部材51の−X側の側壁部には、内径が中空シャフト52Aの外径よりも十分大きい円形開口51aが形成され、+X側の側壁部には、内径が中空シャフト52Aの外径とほぼ等しい円形開口51bが形成されている。また、ガイド部材51の内壁面中央部からは連通路51eを介して圧縮空気が吐出されるようになっており、後述するスライダ60に対する静圧軸受が形成されている。
前記スライダ60は、ガイド部材51の内部空間を移動する筒状のエアブッシュ60aと、エアブッシュ60aの内部に設けられた環状のバランスプレート60bの2部分からなる部材である。
前記エアブッシュ60aは、多孔質材料を素材とし形成され、その外径がガイド部材51の筒状部の内径とほぼ等しくなっている。そして、ガイド部材51の内壁面中央部から連通路51eを介して吐出される圧縮空気により、エアブッシュ60aは、ガイド部材51の内壁面に対して、例えば10μm程度のクリアランスを介して摺動可能に保持されている。
前記バランスプレート60bは、中央に中空シャフト52Aの外径とほぼ同径の円形開口が形成され、その周囲にバランスプレート60bの+X側と−X側の空間を連通する開口部が複数形成されている。そして、バランスプレート60bとエアブッシュ60aは、バランスプレート60bの外周面がエアブッシュ60aの内壁面に固定されることで一体化されている。
前記第1ベローズ61は、外周面が蛇腹形状となったX軸方向に伸縮自在なベローズであり、+X側端部が、バランスプレート60bの−X側の面に円形開口を囲むように固定され、−X側端部が、ガイド部材51の側壁部に開口51aを囲むように固定されている。
前記第2ベローズ62は、内径が第1ベローズ61よりも大きく、外周面が蛇腹形状となったX軸方向に伸縮自在なベローズであり、−X側端部が、バランスプレート60bの−X側の面に円形開口を囲むように固定され、+X側端部が、ガイド部材51の側壁部に開口51bを囲むように固定されている。
上述したシール機構50Aでは、図3に示されるように、中空シャフト52Aが、ガイド部材51の円形開口51a,51bに挿入されるとともに、バランスプレート60bの円形開口に嵌合されている。これにより、中空シャフト52Aは、スライダ60によって、X軸方向に移動可能に保持された状態となっている。また、中空シャフト52Aとバランスプレート60bとの嵌合部は気密性が維持されており、真空チャンバ20の内部空間は、ガイド部材51と、第1ベローズ61と、バランスプレート60bとによって、外部空間に対して気密された状態となっている。そして、中空シャフト52Aとガイド部材51の円形開口51bとの間隙は20μm程度で、X軸方向の長さが10mmであり、4×10Pa程度の真空度を十分に維持することが可能なシール構造となっている。また、第1ベローズ61、及び第2ベローズ62とは、中空シャフト52Aに取り付けられたガイドリング63,64によって、自重による撓みが生じないように支持されている。
以下、説明の便宜上、図3に示されるように、シール機構50Aの、第1ベローズ61の内部空間を空間V2と、第2ベローズの内部空間を空間V3と、ガイド部材51の内部空間のうち、空間V2と空間V3以外の空間を空間V1と定義する。
前記駆動機構55は、図2及び図3を参酌するとわかるように、シール機構50A,50Bそれぞれに設けられたガイド部材51の+X側の側壁部から、+X方向へ延設された支持部材53によって支持されている。この駆動機構55は中空シャフト52A,52Bの+X側端部に取り付けられた突出部54に螺合するボールネジ55aをX軸に平行な軸回りに回動することで、スライダ60に支持される中空シャフト52A,52BをX軸方向へ移動させる。
また、駆動機構55には、例えばボールネジ55aの回転数に基づいて、中空シャフト52A,52Bの移動量を検出する位置検出器56がそれぞれ設けられている。この位置検出器56としては、中空シャフト52A,52Bの絶対位置を検出することができるものが好ましく、例えばバッテリなどによって電源がオフの場合にも位置情報を保持することが可能なものが望ましい。
前記調圧ユニット80は、例えば圧縮ポンプ、真空ポンプ及び精密レギュレータなどを含んで構成され、図3に示されるように、ガイド部材51に形成された開口部51cを介して、空間V1の内部圧力を所望の値に調整する。
次に、駆動機構55によって中空シャフト52A,52Bが駆動されたときの、シール機構50A,50Bの動作について、シール機構50Aを代表的に取り上げて説明する。本実施形態では、前提として、図3に示されるように、スライダ60が、ガイド部材51の内部空間の中央位置にあるとき、第1ベローズ61及び第2ベローズ62は自然長であるものとする。また、空間V2は真空チャンバ20の内部と同等の真空度(=4×10−4Pa)となっており、空間V3は不図示の真空ポンプなどにより、例えば内部圧力が4×10Pa程度に真空引きされているものとする。また、バランスプレート60bについては、+X側及び−X側の面の面積をそれぞれSとし、第1ベローズ61によって区画される面積をS2、第2ベローズ62によって区画される面積をS3(S3>S2)とする。そして、空間V2及び空間V3の内部圧力をそれぞれP2、P3(P2<P3)と定義し、調圧ユニット80によって調整される空間V1の内部圧力をP1と定義する。
図3に示されるように、スライダ60が中央位置にある場合には、第1ベローズ61、及び第2ベローズ62は自然長であるため、各ベローズ61,62の復元力は0である。したがって、この状態のときにバランスプレート60bに作用する力F3は、各空間V1,V2,V3の内部圧力差によって決まり、次式(1)で示される。ただし、+X方向を正とする。
F3=[S2・P2+(S−S2)・P1]−[S3・P3+(S−S3)・P1]
=S2・(P2−P1)−S3・(P3−P1)
=(S3−S2)・P1−(S3・P3−S2・P2) …(1)
また、本実施形態では、第1ベローズ61により区画される面積S2は、第2ベローズ62により区画される面積S3よりも小さいため、(S3−S2)を正の定数Aに置きかえ、空間V3の内部圧力P3は、空間V2の内部圧力P2よりも大きいため、(S3・P3−S2・P2)を正の整数Bに置きかえると、式(1)は次式(2)のように変形することができる。
F3=A・P1−B …(2)
上記式(2)は、A及びBの値は一定であるため、調圧ユニット80を介して、空間V1の内部圧力P1の大きさを調整することで、スライダ60のバランスプレート60bに任意の大きさの力F3を作用させることが可能であることを示している。したがって、図3に示されるように、スライダ60がガイド部材51に形成された中空部の中央位置にある場合には、各ベローズ61,62が自然長であるため、F3の大きさが0となるように、調圧ユニット80を駆動して空間V3の内部圧力P1を調整する。
図4(A)は、駆動機構55によって、中空シャフト52Aが左端(−X方向)に移動したときのシール機構50Aの様子を示す図である。図4(A)に示されるように、中空シャフト52Aが左端に移動するとスライダ60も左端に移動する。そして、これにより第1ベローズ61は収縮され、第2ベローズ62は伸長されるため、バランスプレート60bには、図4(B)に示されるように、第1ベローズ61による右向きの復元力F1と、第2ベローズ62による右向きの復元力F2とが作用する。
この場合には、大きさが復元力F1と復元力F2の合力と等しい左向きの力F3を作用させることで、バランスプレート60bに作用する力をキャンセルすることが可能となる。したがって、図4(A)に示されるように、中空シャフト52Aとともにスライダ60が左端に移動している場合には、第1ベローズ61による右向きの復元力F1と、第2ベローズ62による右向きの復元力F2との合力を打ち消すように、内部圧力P1の大きさを調整して、図4(B)に概念的に示される力F3を、バランスプレート60bに作用させ、中空シャフト52Aに作用するX軸方向の外力をキャンセルする。
また、図5(A)は、駆動機構55によって、中空シャフト52Aが右端(+X方向)に移動したときのシール機構50Aの様子を示す図である。図5(A)に示されるように、中空シャフト52Aが右端に移動するとスライダ60も右端に移動する。そして、これにより第1ベローズ61は伸長され、第2ベローズ62は収縮されるため、バランスプレート60bには、図5(B)に示されるように、第1ベローズ61による左向きの復元力F1と、第2ベローズ62による左向きの復元力F2とが作用する。
この場合には、大きさが復元力F1と復元力F2の合力と等しい右向きの力F3を作用させることで、バランスプレート60bに作用する力をキャンセルすることが可能となる。したがって、図5(A)に示されるように、中空シャフト52Aとともにスライダ60が右端に移動している場合には、第1ベローズ61による復元力F1と、第2ベローズ62による復元力F2との合力を打ち消すように、内部圧力P1の大きさを調整して、図5(B)に概念的に示される力F3を、バランスプレート60bに作用させ、中空シャフト52Aに作用するX軸方向の外力をキャンセルする。
ところで、第1ベローズ61と第2ベローズ62との伸縮による復元力は、第1ベローズ61及び第2ベローズ62それぞれのバネ定数に伸縮量を乗じた大きさとなるため、空間V1の内部圧力P1は、一例として図6に示されるように、リニアに変化させればよい。本実施形態ではスライダ60が中央位置にある場合には、内部圧力P1はPとなり、右端及び左端にある場合には、内部圧力P1はそれぞれP及びPとなる。
なお、本実施形態では、S1とS2との面積差が20cm程度であり、各ベローズ61,62の合成バネ定数が1N/mm程度である。そして、スライダ60の片側の移動量が80mmである。このため、各ベローズ61,62によって、バランスプレート60bに最大80Nの復元力が作用する。したがって、上記P,P,Pはそれぞれの大きさは、0.15MPa、0.11MPa、0.19MPa程度となっている。
本実施形態にかかる電子線描画装置100では、上述したシール機構50A,50B動作と並行して、描画開始指令が入力または通知されると、制御装置(不図示)により、まず移動ユニット30のメインステージ42が駆動機構45を介してX軸方向へ移動されるとともに、駆動機構55を介して中空シャフト52A,52Bが、メインステージ42に追従するように移動される。そして、回転テーブル70cが回転されることによって所定の線速度又は角速度で回転される基板Wに、照射装置10によって描画パターンに基づいて変調された電子線が照射され、基板Wの表面に同心円状又はスパイラル状のパターンが形成される。
以上説明したように、本実施形態では、シール機構50A,50Bは、調圧ユニット80を駆動して、空間V1の内部圧力P1を調整することで、真空チャンバ20の外部から引き込まれ、真空チャンバ20の内部に配置された移動ユニット30の回転装置70aに接続された中空シャフト52A,52Bに作用する外力をキャンセルしつつ、真空チャンバ20の内部空間と中空シャフト52A,52Bとの間を精度よく気密することが可能となる。
また、本実施形態にかかる電子線描画装置100では、回転ユニット70の回転装置70aに、メインステージ42に追従して移動する中空シャフト52A,52Bを介して、引き込み管路82が引き込まれている。したがって、引き込み管路82の移動によって回転装置70aに外力が作用することがなく、基板Wを精度よく真空チャンバ20の内部で移動させ、また回転させることが可能となる。また、基板Wに精度よく電子線を照射することができ、結果的に基板Wに精度よくパターンを描画することが可能となる。
また、本実施形態では、中空シャフト52A,52Bそれぞれは、接続部材72を介して、回転装置70aに形成された引き込み部70dに接続されている。したがって、メインステージ42の移動に対して中空シャフト52A,52Bの追従が遅れたとしても、接続部材72の伸縮で吸収し、メインステージ42の移動精度に与える影響を低減することが可能となる。
また、中空シャフト52A,52Bを介して伝播される振動のうち、接続部材72によって、高周波成分を遮断することが可能となる。なお、振動に含まれる低周波成分(数Hz〜数十Hz)の振動はメインステージ42の応答性によって制御することが可能である。
また、中空シャフト52A,52Bによって、引き込み管路82を屈曲させることなく、真空チャンバ20から外部へ引き出すことができるため、引き込み管路82の屈曲部の伸展に伴って生じる外力が発生することがなく、基板Wの位置決め精度の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、シール機構50A,50Bが中空シャフト52A,52Bに外力を作用させることがないため、駆動機構55を大型化することなく、中空シャフト52A,52Bの移動感度を向上することが可能となる。
また、スライダ60はガイド部材51に非接触で支持されているため、シール機構50A,50Bで発生する振動を低減することが可能となる。
《変形例》
例えば、上記式(1)は、空間V1及び空間V2の内部圧力が一定であると考えると、次式(3)のように変形でき、空間V3の内部圧力P3以外の値を一定とすると、次式(3)は次式(4)のように変形できる。ただしA’、B’は定数である。
F3=[S2・P2+(S−S2)・P1]−[S3・P3+(S−S3)・P1]
=S2・P2−S2・P1−S3・P3+S3・P1
=(S2・P2−S2・P1+S3・P1)−S3・P3…(3)
F3=A’−B’.P3…(4)
上記式(4)は、A’及びB’の値は一定であるため、空間V3の内部圧力P3の大きさを調整することで、スライダ60のバランスプレート60bに任意の大きさの力F3を作用させることが可能であることを示している。したがって、上述したように調圧ユニット80によって、空間V1の内部圧力P1を調整するのではなく、空間V3の内部圧力P3を調整することにより、バランスプレート60bに作用する力をキャンセルすることとしてもよい。
本実施形態では連通路51eを介して圧縮空気が空間V1の内部へ供給されているため、空間V1の内部圧力を正圧とすることのほうが容易である。そこで、例えば空間V1の内部圧力P1を0.11MPaに維持したとすると、図3に示されるように、スライダ60がガイド部材51に形成された中空部の中央位置にある場合には、各ベローズ61,62が自然長であるため、F3の大きさが0となるように、調圧ユニット80を駆動して空間V3の内部圧力P3を調整する。
また、図4(A)に示されるように、空シャフト52Aとともにスライダ60が左端に移動している場合には、第1ベローズ61は収縮され、第2ベローズ62は伸長されるため、バランスプレート60bには、図4(B)に示されるように、第1ベローズ61による右向きの復元力F1と、第2ベローズ62による右向きの復元力F2とが作用する。したがって、この場合には、大きさが復元力F1と復元力F2の合力と等しい左向きの力F3を作用させることで、バランスプレート60bに作用する力をキャンセルすることが可能となる。
また、図5(A)に示されるように、空シャフト52Aとともにスライダ60が右端に移動している場合には、第1ベローズ61は収縮され、第2ベローズ62は伸長されるため、バランスプレート60bには、図5(B)に示されるように、第1ベローズ61による右向きの復元力F1と、第2ベローズ62による右向きの復元力F2とが作用する。したがって、この場合には、大きさが復元力F1と復元力F2の合力と等しい左向きの力F3を作用させることで、バランスプレート60bに作用する力をキャンセルすることが可能となる。
変形例においても、第1ベローズ61と第2ベローズ62との伸縮による復元力は、第1ベローズ61及び第2ベローズ62それぞれのバネ定数に伸縮量を乗じた大きさとなるため、空間V3の内部圧力P3は、一例として図7に示されるように、リニアに変化させればよい。本実施形態ではスライダ60が中央位置にある場合には、内部圧力P3はPとなり、右端及び左端にある場合には、内部圧力P3はそれぞれP及びPとなる。なお、本変形例では、上記P,P,Pそれぞれの大きさは、0.07MPa、0.05MPa、0.09MPa程度となる。
以上説明したように、本発明のシール機構は、真空チャンバと移動体との間を気密するのに適している。また、本発明のステージ装置は、真空チャンバ内で基板を精度よく移動するのに適している。また、本発明の電子線描画装置は、真空チャンバ内で基板に精度よくパターンを描画するのに適している。
本発明の一実施形態に係る電子線描画装置100の概略的な構成を示す図である。 移動ユニット30を上方から見た図である。 シール機構50AのZX断面図である。 図4(A)及び図4(B)は、シール機構50Aの動作を説明するための図(その1、その2)である。 図5(A)及び図5(B)は、シール機構50Aの動作を説明するための図(その3、その4)である。 空間V1の内部圧力P1の変化を示す図である。 空間V3の内部圧力P3の変化を示す図である。
符号の説明
10…照射装置、10a…ケーシング、11…電子銃、12…ブランキング電極、13…電界レンズ、14…アパーチャ部材、15…走査電極、16…対物レンズ、17…動的焦点補正レンズ、20…真空チャンバ、30…移動ユニット、41…定盤、42…メインステージ、43…転がりガイド、45…駆動機構、45a…ボールネジ、46…位置検出器、50A,50B…シール機構、51…ガイド部材、51a,51b…円形開口、51c…開口部、51e…連通路、52A,52B…中空シャフト、54…突出部、55…駆動機構、55a…ボールネジ、56…位置検出器、60…スライダ、60a…エアブッシュ、60b…バランスプレート、61…第1ベローズ、62…第2ベローズ、70…回転ユニット、70a…回転装置、70b…シール、70c…回転テーブル、70d…引き込み部、72…接続部材、80…調圧ユニット、82…引き込み管路、100…電子線描画装置、W…基板。

Claims (14)

  1. 真空チャンバと、前記真空チャンバの内部に引き込まれた移動体との間の気密を維持するシール機構であって、
    前記真空チャンバの内部に配置される一側と、前記真空チャンバの外部に配置される他側に、前記移動体が貫通する開口が形成された中空部材と;
    前記移動体を保持して前記中空部材の内部を摺動する摺動部材と;
    前記移動体を包囲した状態で、一端が前記摺動部材の一端面の第1部分を包囲するように固定され、他端が前記中空部材の一側に前記開口を包囲するように固定された、前記摺動部材の摺動方向へ伸縮する第1ベローズと;
    前記移動体を包囲した状態で、一端が前記中空部材の他側に前記開口を包囲するように固定され、他端が前記摺動部材の他端面の前記第1部分よりも面積が大きい第2部分を包囲するように固定された、前記摺動部材の摺動方向へ伸縮する第2ベローズと;
    前記中空部材の内部の圧力を調整する調圧装置と:を有するシール機構。
  2. 前記調圧装置は、前記中空部材の内部のうち、前記第1ベローズ及び前記第2ベローズの外部の空間の圧力、又は前記第2ベローズの内部の空間の圧力を調整することを特徴とする請求項1に記載のシール機構。
  3. 前記調圧装置は、前記第1ベローズ、及び前記第2ベローズの復元力の差をキャンセルするように、前記中空部材の内部の圧力を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載のシール機構。
  4. 前記摺動部材と前記中空部材とは、ガイド機構を構成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシール機構。
  5. 前記中空部材は前記摺動部材を摺動可能に保持する静圧軸受であり、
    前記静圧軸受へ空気を供給する空気供給装置を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のシール機構。
  6. 前記中空部材には、前記摺動部材の移動範囲の中央位置又はその近傍に、前記空気を吐出する孔が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のシール機構。
  7. 前記調圧装置は、レギュレータを含んで構成され、該レギュレータを用いて、前記中空部材の内部の圧力を調整することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のシール機構。
  8. 真空チャンバ内で基板を移動するステージ装置であって、
    前記真空チャンバ内で前記基板を鉛直軸回りに回転可能に保持する保持装置と;
    前記保持装置を水平面内で移動する移動ステージと;
    前記真空チャンバに設けられた請求項1〜7のいずれか一項に記載のシール機構と;
    一端が保持装置に接続され他端が前記真空チャンバの外部に引き出されるとともに、前記シール機構の摺動部材に移動可能に支持される中空シャフトと;
    前記中空シャフトを、前記移動ステージに追従して移動させる移動機構と;を備えるステージ装置。
  9. 前記保持装置の信号線は、前記中空シャフトを介して供給されることを特徴とする請求項8に記載のステージ装置。
  10. 前記保持装置の電源は、前記真空チャンバの外部から前記中空シャフトの内部に配線された電線を介して供給されることを特徴とする請求項8又は9に記載のステージ装置。
  11. 前記保持装置の駆動エアは、前記真空チャンバの外部から前記中空シャフトの内部に配管された管路を介して供給されるとともに排気されることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載のステージ装置。
  12. 前記中空シャフトは、伸縮自在な連結部材を介して、前記保持装置へ連結されていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載のステージ装置。
  13. 前記移動機構は、
    前記真空チャンバの外部に設けられ、前記中空シャフトを移動させる駆動機構と;
    前記中空シャフトの位置を検出する位置検出装置と;
    前記位置検出装置の検出結果に基づいて、前記移動ステージとの相対位置を算出する演算装置と;
    前記演算装置の演算結果に基づいて、前記中空シャフトが前記移動ステージに追従して移動するように、前記駆動機構を制御する制御装置と;を備える請求項8〜12のいずれか一項に記載のステージ装置。
  14. 基板にパターンを描画する電子線描画装置であって、
    請求項8〜13のいずれか一項に記載のステージ装置と;
    前記ステージ装置に載置された基板に電子線を照射する電子線照射装置と;を備える電子線描画装置。
JP2007197010A 2007-07-30 2007-07-30 シール機構、ステージ装置、及び電子線描画装置 Expired - Fee Related JP5240647B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007197010A JP5240647B2 (ja) 2007-07-30 2007-07-30 シール機構、ステージ装置、及び電子線描画装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007197010A JP5240647B2 (ja) 2007-07-30 2007-07-30 シール機構、ステージ装置、及び電子線描画装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009033005A JP2009033005A (ja) 2009-02-12
JP5240647B2 true JP5240647B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=40403174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007197010A Expired - Fee Related JP5240647B2 (ja) 2007-07-30 2007-07-30 シール機構、ステージ装置、及び電子線描画装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5240647B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101879177B1 (ko) * 2017-07-31 2018-07-17 (주)포톤 약액 공급 장치

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101232902B1 (ko) * 2011-01-10 2013-02-13 엘아이지에이디피 주식회사 챔버용 실링장치, 이를 이용한 기판 합착장치 및 기판 처리장치
JP6245475B2 (ja) * 2014-07-30 2017-12-13 公益財団法人鉄道総合技術研究所 異種金属複合部材の製造方法
KR101861568B1 (ko) * 2016-07-13 2018-05-28 한전원자력연료 주식회사 압력보상형 하중전달장치
CN111390003B (zh) * 2020-03-19 2022-06-03 上海航天精密机械研究所 适用于膜盒的定形装置与方法
CN112198179B (zh) * 2020-08-03 2023-12-15 北京工业大学 一种电镜单电机驱动密封结构
CN112198180B (zh) * 2020-08-03 2023-11-24 北京工业大学 一种电镜真空转移台

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5141314B2 (ja) * 1972-10-06 1976-11-09
JPS6047357A (ja) * 1983-08-24 1985-03-14 Hitachi Ltd 直線導入器
JPH0610611Y2 (ja) * 1987-01-13 1994-03-16 日本電子株式会社 電子顕微鏡等の試料装置
JPH0745874Y2 (ja) * 1987-02-13 1995-10-18 株式会社島津製作所 材料試験機
JPH0374036A (ja) * 1989-08-11 1991-03-28 Jeol Ltd 電子顕微鏡における試料交換装置
JP2677913B2 (ja) * 1991-05-13 1997-11-17 三菱電機株式会社 半導体製造装置のシール機構および半導体装置の製造方法
JP2578780Y2 (ja) * 1991-12-04 1998-08-13 電子科学株式会社 高真空チャンバ用マニュピレータ
JPH06163668A (ja) * 1992-11-18 1994-06-10 Ebara Corp 真空用移動装置
JP3535396B2 (ja) * 1998-12-01 2004-06-07 日本電子株式会社 試料分析観察装置
JP2004214527A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Nikon Corp 差圧キャンセルベローズユニット及び露光装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101879177B1 (ko) * 2017-07-31 2018-07-17 (주)포톤 약액 공급 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009033005A (ja) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5240647B2 (ja) シール機構、ステージ装置、及び電子線描画装置
US7034319B2 (en) Electron beam irradiation apparatus, electron beam irradiation method, original disk, stamper, and recording medium
JP6054728B2 (ja) 試料位置決め装置および荷電粒子線装置
JP6087573B2 (ja) 処理装置、それを用いた物品の製造方法
US7025005B2 (en) Stage device and angle detecting device
JP5001661B2 (ja) 電子ビーム記録装置
EP0422655B1 (en) Charged-particle beam apparatus
JP4473964B2 (ja) Fibカラム
JP2005147956A (ja) 電子ビーム照射装置
JP6610890B2 (ja) 荷電粒子線露光装置及びデバイス製造方法
JP4062956B2 (ja) 検出装置、検出方法および電子ビーム照射装置
US6573511B2 (en) Electron beam irradiation system and electron beam irradiation method
US6649859B2 (en) Electron beam irradiation system and electron beam irradiation method
US9431208B2 (en) Charged-particle beam drawing apparatus and vibration damping mechanism
JP2020123521A (ja) ステージ移動システム
JP4559532B2 (ja) 電子線描画装置およびそのステージ機構
JP4296774B2 (ja) ステージ装置及び露光装置
JP2005203123A (ja) 荷電粒子ビーム装置。
JP2008146890A (ja) 照射ヘッド及びこれを備えた電子顕微鏡
WO2023042589A1 (ja) ステージ装置、荷電粒子線装置および真空装置
JP2004258379A (ja) 電子ビームフォーカス制御装置、電子ビーム照射ヘッドの姿勢制御装置、電子ビームフォーカス制御方法および電子ビーム照射ヘッドの姿勢制御方法
JP2896205B2 (ja) 電子ビーム露光装置
WO2022137427A1 (ja) 荷電粒子顕微鏡およびステージ
JP2009186594A (ja) 真空ステージ装置及び電子ビーム照射装置
JP4937014B2 (ja) ブランキング装置及び電子線描画装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130311

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130324

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees