JP5238781B2 - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、基板上に強磁性記録部を所望のトラックパターン又はビットパターンに形成した磁気記録媒体の製造方法に関する。
近年、高密度磁気記録媒体として、記録トラック間を物理的に分離するディスクリートトラック型パターン媒体(DTR媒体)や、ダウントラック方向(ディスク円周方向)にも記録ビットを物理的に分離したビットパターンド媒体(BPM)が注目されている。
この種のパターンド媒体は、10nm以下の浮上量で浮上した記録再生ヘッドと組み合わせてHDD(磁気記録装置)を成すものであるから、媒体の表面平坦性が重要である。記録再生ヘッドを安定浮上させるためには、パターンド媒体の表面凹凸は10nm以下が望ましい。そこで、物理的に分離された記録トラック、若しくは記録ビット間の空隙に非磁性体を埋め込み、表面を平坦化することが一般的に実施されている。
しかし、非磁性体埋め込み及び平坦化という工程が加わることで、プロセスダメージ及び工程増加による生産性低下、高コスト化という課題がある。
特許第3686067号公報 特許第4309944号公報
前述したようにDTR媒体やBPMでは、表面凹凸を10nm以下にする必要があるが、記録トラック間や記録ビット間の空隙に非磁性体を埋め込んで表面を平坦化すると、プロセスダメージ及び工程増加を招く問題があった。
本実施形態は、プロセスダメージや工程増加を招くことなく、表面凹凸を小さくできる磁気記録媒体の製造方法を提供する。
実施形態によれば、基板上に強磁性記録部を所望のトラックパターン又はビットパターンに形成した磁気記録媒体の製造方法であって、基板上に強磁性体膜を形成する工程と、強磁性体膜をトラック間又はビット間で分離するための領域にB薄膜を形成する工程と、B薄膜にイオンを照射することにより、強磁性体膜の前記B薄膜が形成された部分を、B含有量を15at%以上にして非磁性化する工程と、を含むことを特徴とする。
実施形態に用いたUVインプリント用スタンパの製造工程を示す断面図。 DTR媒体のセクタパターンを示す平面図。 BPMのセクタパターンを示す平面図。 第1の実施形態に係わるパターンド媒体の製造工程を示す断面図。 第1の実施形態に係わるパターンド媒体の製造工程を示す断面図。 第1の実施形態のパターンド媒体の構造を従来例と比較して示す断面図。 第1の実施形態のパターンド媒体の構造を拡大して示す断面図。 第2の実施形態に係わる磁気記録装置の概略構成を示す斜視図。 DTR媒体の表面の凹凸高さと記録密度との関係を示す特性図。 DTR媒体の非記録部のB含有量と記録密度との関係を示す特性図。 DTR媒体の非記録部の膜厚方向位置とB含有量との関係を示す特性図。 表面粗さRaの差と衝撃試験パス率との関係を示す特性図。
前述したようにDTR媒体やBPMでは、表面凹凸を10nm以下にする必要がある。本発明者らは、非磁性体埋め込み及び平坦化工程を行うことなく、記録再生ヘッドの浮上性を確保しつつサイドイレース現象、サイドリード現象を抑制できるパターンド媒体作製方法を既に考案している(特許文献2)。これは、強磁性記録層膜厚の15nmのうち10nmを物理的に除去し、残りの5nmをHe(ヘリウム)ガスとN2(窒素)ガスの混合ガスを用いたIBE(イオンビームエッチング)により磁気的に失活させる方法である。物理的な凹凸は10nmであるが、磁気的には15nm深さで分離している構造になっている。
しかし、1Tb/in2 超の記録密度を達成するには、記録媒体と記録再生ヘッドの隙間(スペーシング)を可能な限り小さくし、記録再生ヘッドの記録能力を向上させ、線方向記録密度(bpi)を向上しなくてはならない。記録再生ヘッドの浮上量を一時的に小さくする方法として、DFH(ダイナミックフライトハイトコントロール)がある。DFHを活用することで、一時的に記録媒体と記録再生ヘッドのスペーシングを極小にできるが、DTR媒体/BPMの表面凹凸が10nmあると、DFH制御が極めて不安定になる。従って、1Tb/in2 超の記録密度を達成するためには、DTR媒体/BPMの表面凹凸を可能な限り小さくする必要がある。
本発明者らは、上記の課題を鑑みて鋭意検討した結果、B(ボロン)を強磁性記録層にミキシングさせることで非磁性化(磁化ゼロ)できることを見出した。この現象を利用してDTR媒体/BPMを作製すると、表面凹凸を4nm以下にすることができる。
Bを強磁性記録層にミキシングさせるには、固体BターゲットをDCスパッタすることで、非磁性化したい部分に選択的にBを成膜し、その後にHe,Ne,Ar等のイオン照射を行う方法がある。Bと強磁性記録層がHe等のアシストで効率的にミキシングし、非磁性化する。
強磁性記録層としては、DTR媒体にはCoCrPt合金、BPMにはCoPt合金が一般的に用いられる。これらCoPt系合金にBをミキシングさせていくと、5at%未満であれば、CoCrPt若しくはCoPtのグラニュラー化を促進し、保磁力(Hc)が増大する。ミキシング量が5at%以上、15at%未満だと軟磁性化し、Hcが1000Oe以下となる。そして、ミキシング量を15at%以上にすると非磁性化し、Hcはゼロとなる。即ち、Bのミキシング量を15at%以上にすることにより、強磁性記録部を確実に分離することが可能となる。
本実施形態は、上記の研究結果に基づき、表面平坦性が良く、1Tb/in2 超の記録密度に対応可能なパターンド媒体を作製する方法である。
(第1の実施形態)
まず、パターンド媒体を製造するには、UVインプリント用スタンパ(樹脂スタンパ)が必要になるが、これは周知の方法により作製されたものを用いればよい。
図1は、本実施形態に用いたUVインプリント用スタンパの製造工程を示す断面図である。
図1(a)に示すように、例えば直径6インチSi基板11上にEB(電子ビーム)描画レジストをスピンコートした後、200℃で3分間プリベークして、厚さ約50nmのレジスト層12を形成する。続いて、EB描画装置を用いて基板11上のレジスト層12に、図2又は図3に示したパターンを直接描画した。その後、現像液に90秒間浸漬してレジスト層12を現像し、図1(b)に示すようなマスタ原盤を作製した。
ここで、図2及び図3のパターンはセクターの一例を示しており、図2はDTR媒体の例、図3はBPMの例である。セクターは、サーボパターンが形成されたサーボデータ領域21と記録データを保存するための記録データ領域22とに分けられる。サーボデータ領域21は、回転制御のためのプリアンブルパターン211、セクター識別のためのセクター情報パターン212、半径方向にトラックを識別するためのトラック情報パターン213、及びトラックの位置を合わせるためのバーストパターン214に分けられる。記録データ領域22は、連続したトラック221の場合、いわゆるディスクリートトラック媒体となり、ビット毎に分割された記録ビット222の場合、いわゆるビットパターンド媒体となる。本実施形態は何れの媒体にも適用可能である。
次いで、Niスタンパを作製した。図1(c)に示すように、上記のマスタ原盤に、スパッタによって厚さ約10nmのNi導電膜13を形成した。続いて、図1(d)に示すように、導電膜を付けたマスタ原盤をスルファミン酸ニッケル鍍金液に浸漬することによりNiメッキ層14を形成した。その後、表面に付着したレジスト層12を酸素RIEで除去することにより、Niスタンパを作製した。
次いで、図1(e)に示すように、Niスタンパを射出成形装置にセットし、射出成形にて樹脂スタンパ30を作製した。樹脂スタンパ30の成形材料は環状オレフィンポリマーであるが、ポリカーボネート材でもよい。
次に、本実施形態に係わるパターンド媒体の製造工程を、図4及び図5を参照して説明する。
まず、図4(a)に示すように、円盤状のガラス基板41上に、厚さ120nmのCoZrNb層(軟磁性層)42及び厚さ20nmのRu層(配向制御用下地層)43を形成した支持基板40上に、厚さ15nmのCoCrPt−SiO2 層(強磁性記録層)44を成膜した。強磁性記録層44としては、CoCrPtやCoPtでも同様に用いることができる。続いて、強磁性記録層44上に厚さ15nmのC層(保護層)45を成膜した。その後、保護層45上に、UVインプリントレジストを磁気記録媒体上に密着させるための密着層46(3〜5nm)を成膜した。密着層46としては、CoPt,Cu,Al,NiTa,Ta,Ti,Si,Cr,NiNbZrTiの材料の中から選ぶことができる。今回はSiを選んだ。
次いで、図4(b)に示すように、密着層46上に、スピンコート法で、UVインプリントレジスト47を厚さ50nmになるように塗布した。このレジスト47は、前記図1に示す工程で作製された樹脂スタンパ30によりパターンを形成するものである。UVインプリントレジスト47は紫外線硬化性を持つ材料であり、モノマー、オリゴマー、重合開始剤から構成されるものである。例えば、モノマーをイソボルニルアクリレート(IBOA)、オリゴマーをポリウレタンジアクリレート(PUDA)、重合開始剤としてダロキュア(登録商標)1173とし、組成はIBOA85%、PUDA10%、重合開始剤5%としたものを用いることができる。
次いで、図4(c)に示すように、レジスト47に樹脂スタンパ30を密着させ、スタンパ30の裏面側から紫外線を照射させることでUVインプリントを行った。
次いで、図4(d)に示すように、樹脂スタンパ30をレジスト47から剥離した後、CF4 プラズマ、若しくはアルゴンイオンビームを用いてインプリント残渣を除去する。例えば、CF4 プラズマを用いて、チャンバ圧2mTorr、投入電力100WのRIE装置で、15秒のエッチングを行うことにより、インプリントプロセスで形成された残渣及びSi密着層46を除去できる。
次いで、図5(e)に示すように、酸素ガスを用いたICPエッチング装置(例えば、チャンバ圧2mTorr、投入電力100W)を用いて、保護膜45をエッチングすることにより、Cマスクを作製した。なお、このエッチングが終了した時点では、レジスト47はその大部分が消失している。
マスク材料としてはC,Mo,Ta,Ti,W,Cuを用いることができる。マスク材料としてMo,Ta,Ti,Wを用いた場合、後述するマスク剥離工程(図5(h))でフッ素系ガスを用いたRIEを用いるのが好適である。フッ素系ガスとは、CF4 ,C28 ,CHF3 ,SF6 等があげられる。フッ素系ガスのRIEでマスク剥離を行う場合、再付着物が生成する可能性があるので、マスク剥離工程の後に水洗工程をいれると良い。これら金属マスクは、後述するイオン照射工程(図5(g))のイオンの遮蔽効果が高いという利点がある。遮蔽効果が高い金属マスクとしてCuを用いても良い。Cuの場合、酸素RIEやフッ素RIEで剥離できないので、Arイオンエッチングでマスク剥離を行う。CuはArイオンエッチング耐性が低いため、容易に剥離可能である。
次いで、図5(f)に示すように、固体B(ボロン)ターゲットを用いたDCスパッタでB薄膜51を成膜する。B薄膜51の膜厚は10nm以下、より好ましくは5nm以下が好適である。今回は低圧(0.5Pa)で3nmの膜厚で成膜した。
次いで、図5(g)に示すように、Bをミキシングさせるためにイオンを照射した。イオンは不活性な軽元素が好ましく、He,Ne,Arが好適である。軽い元素ほど低加速で強磁性体深くまで進入できるため、Bのミキシングには好適である。今回はHeガスをECR(電子サイクロトロン)でイオン化し、1000Vの加速電圧で試料に照射した。この工程を経ることで、試料表面に成膜されたBが強磁性記録層44に拡散され、ミキシングして磁性が失活する。これにより、磁性失活部52が形成される。
ここで、磁性失活部52が強磁性記録層44にBをミキシングすることにより形成されることから、磁性失活部52は元の強磁性体よりも体積が増すため、磁性失活部52の表面が強磁性記録層44の表面よりも高くなり、さらに磁性失活部52の表面粗さが大きくなる。
次いで、図5(h)に示すように、酸素ガスを用いたRIE(例えば100mTorr、100W、エッチング時間30秒)で酸素プラズマ処理を行うことにより、Cマスク及びマスク上に形成されたB薄膜51を除去した。
なお、前記図5(f)の工程でB薄膜51を成膜する際に、低圧スパッタを用いることで、Cマスク側面へのBの付着を抑制し、ドライプロセスでのリフトオフでマスク及びB薄膜51を効果的に除去することができる。
B薄膜51の膜厚が厚すぎたり、高圧スパッタで成膜した場合、Cマスク側壁にBが付着してしまうため、ドライプロセスでのリフトオフは困難になる。この場合は、ウェットプロセスでのリフトオフを用いることができる。ウェットプロセスでリフトオフするには、前記図4(a)の工程で強磁性記録層44を成膜した後、リフトオフ層(例えばMo,Mg等)を成膜し、その上にC保護層45を順次成膜する。リフトオフ層は過酸化水素水H22 に溶解するので、図5(h)の工程で酸素プラズマプロセスの代わりにH22 溶液に浸漬することで、Mo若しくはMgの上にあるCマスク及びB薄膜51を除去することができる。
ウェットプロセスでのリフトオフは、酸素プラズマを用いないため、強磁性記録層44のプロセスダメージを抑制できるという利点があるが、試料表面に汚れが発生するリスクがある。その場合は二流体洗浄、超音波洗浄、メガソニック洗浄、スクラブ洗浄等を組み合わせればよい。
最後に、図5(i)に示すように、CVDで表面C保護膜53を4nm形成し、潤滑剤を塗布することでDTR媒体、BPMを得ることができる。
このようにして作製された本実施形態のパターンド媒体の構造は、図6(a)に示したように、非記録部(磁性失活部)52の上面が強磁性記録層(記録トラック,ビット)44の上面に比べて僅かに高いことが特徴となっている。即ち、表面凹凸が4nm以下であり、強磁性記録層44が凹になっており、磁性失活部52が凸となった構造である。これは、図6(b)に示す従来構造とは逆の構成となっている。さらに、図7(a)(b)に示すように、凸部である磁性失活部52の表面粗さが、凹部の強磁性記録層44の表面粗さよりも大きくなっている。これは、Bのミキシングにより体積が増したためである。
本実施形態のパターンド媒体は、HDDに組み込んだ場合、落下等の衝撃を受けた際に故障し難いという特徴がある。これは、次の理由による。即ち、落下等の衝撃で記録再生ヘッドとパターンド媒体が接触する際に、記録部と接触した場合は、接触した記録部が破損して記録できない状態になる。しかし、本実施形態の構造だと、強磁性記録部ではなく磁性失活部が凸部となっているため、ヘッドに接触するのは非記録部となる。このため、例え記録再生ヘッドが接触してパターンド媒体が破損したとしても、非記録部のみ破損した状態になるので、記録は保持される。つまり、従来のパターンド媒体記録装置では落下等の衝撃でユーザーの記録が失われるリスクが多大であるが、本実施形態のパターンド媒体記録装置は、落下等で記録が失われるリスクが少ない。
ここで、非記録部と記録部を別々の工程で作られた別々の材料とした場合、非記録部と記録部の境の密着性が悪く、落下等の衝撃で破損する可能性が極めて高い。これに対して本実施形態では、磁性失活部52が強磁性記録層44を部分的にBで変質させた構造であるため、記録部と非記録部は同一工程で作製した同種材料の薄膜である。このため、記録部と非記録部を別々の工程で作られた別々の材料とした場合に比べて、大幅な耐久性の向上がある。
また、従来のパターンド媒体は、非磁性体からなる非記録部と強磁性体からなる記録部で構成されるが、非磁性体表面は、保護膜Cとの密着性が悪いことが知られている。保護膜CはCVD(化学気相堆積法)で成膜するが、CVDは下地の影響を大きく受ける成膜法であり、強磁性体に合わせた条件でCVDによりCを成膜すると、非磁性体上に成膜されたCの強度が低下する。例えば、CVDを行うために200℃程度にパターンド媒体表面を加熱する必要があるが、真空中でランプ加熱を行うと、強磁性体は温まりやすく、非磁性体は温まり難い。強磁性体を200℃に加熱する条件だと、非磁性体部表面温度は200℃にならないため、非磁性体部のみ局所的に低温でCVD成膜を行うことになり、保護膜Cの質が劣化して強度低下する。
本実施形態のパターンド媒体の非記録部は、前記図4(a)の工程で成膜した強磁性記録層にBを添加したものであるため、真空中でランプ加熱を行ったとしても、記録部と非記録部での温度上昇率は概ね同一であり、従来例のような局所的な温度変動がなく、強固なC保護膜が作製できる。C保護膜の強度劣化は、下地との密着性に密接な関わりがあり、密着性が高いほど剥がれ難く強固なC保護膜が得られる。
また、下地の表面粗さが大きい方が、その上に形成されるC保護膜53の密着性は良くなる。そこで、実施形態のパターンド媒体は、非記録部52の表面粗さを意図的に大きくすることによって、非記録部上部のC保護膜53の密着強度を増している。これにより、
落下等の衝撃に伴うパターンド媒体記録装置の破損に対してより強い耐性を得ることができる。
このように本実施形態によれば、B薄膜51の形成とイオン照射によるミキシングを利用して強磁性記録層44に磁性失活部52を形成することにより、プロセスダメージや工程増加を招くことなく、表面凹凸を小さくできる磁気記録媒体を製造することができる。しかも、記録部44に対して非記録部52の表面高さが高くなるため、落下等の衝撃にも強いという特徴がある。また、非記録部52の表面粗さが大きいため、表面保護層53との密着性が向上し、信頼性の更なる向上をはかることができる。
(第2の実施形態)
図8は、パターンド媒体を用いたハードディスクドライブ(磁気記録装置)の概略構成を示す斜視図である。
この装置は、ロータリーアクチュエータを用いた形式であり、筐体60の内部に、磁気ディスク(磁気記録媒体)61と、スピンドルモータ62と、磁気ヘッドを含むヘッドスライダー66と、ヘッドスライダー66を支持するヘッドサスペンションアッセンブリ67と、ボイスコイルモータ68と、回路基板(図示せず)とを備えている。
磁気ディスク61はパターン媒体であり、垂直磁気記録方式により各種のデジタルデータが記録されるものであり、スピンドルモータ62に装着されて回転されるようになっている。ここで、本装置は、複数の磁気ディスク61を備えたものとしても良い。
磁気ディスク61に対して情報の記録再生を行うヘッドスライダー66は、薄膜状のサスペンションの先端に取り付けられている。ここで、ヘッドスライダー66は、磁気記録ヘッドをその先端付近に搭載している。ヘッドスライダー66に組み込まれている磁気ヘッドはいわゆる複合型ヘッドであり、単磁極構造のライトヘッドと、シールド型MR再生素子(GMR,TMRなど)を用いたリードヘッドとを含む。
装置の基本構成は従来装置と同様であるが、本実施形態が従来装置と異なる点は、パターンド媒体61として第1の実施形態で製造したものを用いたことにある。このようなバターンド媒体61を用いることにより、記録密度の更なる向上をはかることができる。また、先にも説明したように、パターンド媒体の磁性失活部の方が強磁性記録部よりも凸となっているため、落下等の衝撃で記録再生ヘッドとパターンド媒体が接触しても、非記録部のみ破損した状態になるので、落下等で記録が失われるリスクが少ないと云う利点もある。
以下、本実施形態を更に具体的に示す実施例を説明する。
(実施例1)
前記図4及び図5に示した方法で1Tb/in2 (トラックピッチTP:50nm)のDTR媒体を作製した。照射イオン種にHeを用い、Moリフトオフ層を採用したウエットリフトオフ法で作製した。表面凹凸は4nmであった。作製したDTR媒体をドライブに組み込みBER(ビットエラーレート)を測定したところ−7乗が得られた。
続いて、DFHを用いた記録密度試験を行ったところ、記録密度1.5Tb/in2 の記録再生を確認できた。これは、表面凹凸が従来のDTR媒体よりも小さいため、DFHを強く効かせることができたためである。
このように本実施例によれば、エッチングマスクの上から固体Bを付着させ、アシストイオン(He)を照射することで、表面凹凸が小さく、高記録密度なDTR媒体を作製可能となる。
なお、本実施例の場合、DFHを用いない状態で、1Tb/in2 の記録密度ではBER=−7乗である。この状態をリファレンスとし、その状態からDFHを用いて記録再生ヘッドの浮上量を下げることで記録能力を向上させ、記録周波数を上げてbpi(ビット方向密度)を大きくしていく。通常の場合、DFHも用いると記録容量は増大していくが、BERが劣化していく。BERが−5.5乗まで劣化した状態(パターンド媒体搭載装置作動の下限)の密度を、そのパターンド媒体における「最大記録密度」とした。本明細書中では、この試験による記録密度見積もりを記録密度試験と称した。
(実施例2)
前記図5(f)の工程でBを成膜する際に、0.5Paの低圧スパッタを用いた。この条件にすることでCマスク側面にBが付着せず、図5(h)の工程で酸素RIEによるマスク剥離を行うことができた。この場合、作成したDTR媒体の表面パーティクル数は20個以下であった。
B成膜圧力を0.5〜9Paの間で変えた実験を行ったところ、0.5Pa以上1.0Pa未満の成膜条件では、Cマスク側壁にBが付着することがなく、図5(f)の工程で酸素RIEによるマスク剥離を行うことができた。1.0Pa以上9.0Pa以下の圧力でBを成膜した場合は、Cマスク側壁にBが付着することが判り、酸素RIEによるマスク剥離を行うことができなかった。
そこで、前記図4(a)の工程で強磁性記録層44を成膜した後、リフトオフ層としてMoを1nm成膜し、その上にC保護膜45を成膜してマスクを作製したところ、過酸化水素水(H22 )によるウエットリフトオフでマスク剥離(図5(h)工程)を行うことができた。この場合、Cマスク剥離に酸素RIEを用いないため、酸化によるプロセスダメージを完全に抑制できるが、生成したDTR媒体の表面パーティクル数は40個以下と若干多くなった。
このように本実施例によれば、B薄膜を成膜する条件が、0.5Pa以上1.0Pa以下の場合、表面パーティクル数の極めて少ないDTR媒体を作製できる。また、B薄膜を成膜する条件が1.0Pa以上9.0Pa以下の場合、酸化プロセスダメージを完全に抑制できる。
(実施例3)
照射イオン種にNe,Arを用いた以外は(実施例1)と同一の方法でDTR媒体(TP:50nm)を作製した。Neイオンを用いたDTR媒体の凹凸は3nm、Arイオンを用いて作製したDTR媒体の凹凸は2nmであった。これは、前記図5(g)の工程で照射したイオン種によって「ミキシング効果」に加えて「スパッタエッチ効果」が生じるからである。つまり、HeよりもNe,Arの方が「スパッタエッチ効果」が強いということである。
作製したDTR媒体をドライブに組み込み、DFHを用いて記録密度を算出したところ、全てのサンプルにおいて記録密度1.5Tb/in2 の記録再生を確認できた。凹凸が小さいほどDFHが効いて密度が向上するはずであるが、結果はHe(実施例1)と同じであった。これは、Ne,Arは「スパッタエッチ効果」が強いため凹凸を小さくすることができ、その分DFHを強くすることができ、記録密度向上が期待できるが、反面「ミキシング効果」が小さくなるため、BERが相殺されるからである。
このように、B薄膜に照射するガス種がNeやArでも、(実施例1)と同様の結果となる。
(実施例4)
先に説明した(実施例1)と同じ方法でDTR媒体(TP:50nm)を作製した。DTR媒体の断面TEM(透過型電子顕微鏡)測定を行ったところ、凸部が非記録部になっており、凹凸4nmである構造(図6の構造)であることが確認できた。
続いて、図5(f)の工程のプロセス条件を変えて凹凸の異なるDTR媒体を作製した。具体的には、加速電圧とガス流量、チャンバ内圧を変化させた。凹凸が0〜18nmのサンプルを作製した。凹凸0nmを実現するには、加速電圧を装置スペック極限まで小さくする必要があり、そのためプロセス時間が数10分と長時間化してしまう。凹凸1nm以上のサンプルは、加速電圧を一般的な値(300V以上)に設定できるため、プロセス時間は数分以下で済む。
記録密度試験を行い、凹凸と記録密度の関係を調べると、図9のようになった。凹凸15nm以上のサンプルは、記録再生ヘッドが浮上せず、記録密度試験を行うことができなかった。記録密度は凹凸が小さくなる毎に向上する傾向が得られた。凹凸が4nm以下で飛躍的に向上し、リファレンスと比べて1.5倍の向上が見られた。この結果から、凹凸は小さい程良く、8nm以下、望ましくは4nm以下が好適である。しかし、凹凸0nmサンプルは、図5(g)の工程のプロセス時間を著しく長時間化しなくてはならない。このため、製造的観点からは凹凸1nm以上、4nm以下が好適である。
このように本実施例によれば、表面の凹凸(記録部と非記録部との段差)を1nm以上、4nm以下に設計することで、高記録密度と製造性が両立できる。
(実施例5)
先に説明した(実施例1)と同じ方法でDTR媒体(TP:50nm)を作製した。DTR媒体の断面TEM(透過型電子顕微鏡)測定を行ったところ、凸部が非記録部になっており、凹凸4nmである構造(図6の構造)であることが確認できた。凸部非記録部の物理組成をEDX(エネルギー分散型X線分光法)で分析したところ、Co,Cr,Pt及びBの元素から成ることが判明した。Bの含有量は15at%であった。
続いて、図5(f)(g)の工程を様々な条件に変更してDTR媒体を作製した。図10にEDXで分析したBの量と、DFHを用いた記録密度試験の結果をまとめた。非記録部に対するB含有量が大きいほど記録密度が向上し、15at%以上だと密度向上が飽和する。8at%以上の含有でリファレンス(1.0Tb/in2)に比べて密度向上が見られるが、密度向上幅は1.1倍であり、それほど大きくはない。
続いて、DFHを用いた記録密度試験を行い、1.5Tb/in2 の記録再生を確認できたサンプルをEDX分析したところ、B含有量は15at%であった。図5(f)(g)工程のプロセス条件を変えてサンプルを作製し、EDXでB含有量を調査したところ、概ね図10と同等の結果が得られた。この結果より、パターンド媒体の性能は作り方ではなく非記録領域に含まれるBの量で決まることが分かった。B含有量は8at%以上、望ましくは15at%以上が好適である。CoPt系合金にBをミキシングさせていくと、5at%以上、15at%未満だと軟磁性化するので、8at%以上、15at%未満のB含有量であるDTR媒体は、非記録部が軟磁性化している可能性があり、予期せぬ不良が発生する可能性がある。50at%以上の含有量は過剰となり、薄膜表面が荒れてしまうため好ましくない。
ここで測定したB含有量は、検出感度を上げるため試料表面から20nm程度の深さまで存在する全てのB含有量を測定する条件で行った。実際のB含有量は図11に示したようにB含有量は磁性層深さ方向に対して一定ではないため、ここに記載したB含有量は磁性層に含まれた平均的なB含有量を示している。
続いて、作製したDTR媒体(実施例1)の非記録部のEDXによる深さ方向解析を行った。図11にB含有量の概念図を示した。最表面は図5(f)工程で形成したB薄膜があるため、B含有量は100at%である。イオン照射(図5(g))の効果でBが強磁性層(CoCrPt−SiO2 )にミキシングし、表面から深くなるに従って徐々にB含有量が減衰していく。下地のRu層に入ると急激にB含有量が減少するが、これは照射されたイオンがRuまで届きにくい加速電圧(1000V)だからである。
このように本実施例によれば、B含有量を15at%以上、50at%未満にすることで、表面平坦性と高記録密度を両立できる。
(実施例6)
先に説明した(実施例1)と同様の方法でDTR媒体(TP:50nm)を作製し、前記図8に示したような磁気記録装置を作製した。2mの高さから落下させる衝撃試験を実施したところ、故障したのは50台中3台であった。続いて、一般的な方法で製造されたDTR媒体を磁気記録装置に組み込んで同様の試験を行ったところ、約半数である23台の故障が確認された。本実施例のパターンド媒体を搭載した磁気記録装置は、落下等の衝撃に強いことが分かった。
このように本実施例によれば、パターンド媒体は保護膜が強固であり、落下等の衝撃に強い。
(実施例7)
先に説明した(実施例6)で衝撃試験を行った装置を分解し、搭載されているDTR媒体の表面をAFM(原子間力顕微鏡)で測定したところ、記録部表面粗さ(Ra):0.65nm、非記録部Ra:1.00nmが得られた。記録部と非記録部のRa差はパターンド媒体のC保護膜強度に相関があると考え、非記録部と記録部のRaの差と衝撃試験パス率(衝撃を加えた後にDTR媒体搭載装置が異常動作しない確率)の関係を調べると、図12のようになった。
パス率90パーセントを超えているのはRaの差が0.2nm以上、2.0nm以下のサンプルであった。Ra差が0.2nm以下のサンプルの衝撃試験パス率が低いのは、記録部上部のC保護膜と非記録部上部の保護膜の強度が大きく異なり、衝撃に対して弱くなっているのを反映している。Ra差が2.0nm以上のサンプルで極端に衝撃試験パス率が低くなっているのは、そもそも非記録部のRaが悪くなっているので(3nm程度)、記録再生ヘッドの浮上性が悪化し、衝撃に対して弱くなっているのが原因である。
このように本実施例によれば、非記録部と記録部のRaの差が0.2nm以上、2.0nm以下にすることで、耐衝撃性を増すことができる。
(実施例8)
本実施形態の製造方法でパターンド媒体を作製するための原理検証を行った。パターンを形成しない以外は、図4及び図5と同様の製造方法でサンプルを作製した。VSM(振動試料型磁力系)で磁化を調べたところ、磁化ゼロを確認した。イオンはHe,Ne,Arを確認したが、全てのサンプルで磁化ゼロであった。続いて、図5(g)の工程でイオン照射を行わないサンプルを作製し、同様にVSMで磁化強度を測定したところ、450emu/ccが得られた。
これら基礎検討により、磁性失活部の磁化強度はゼロであり、記録部の磁化強度は一般的な垂直記録膜と同等の450emu/cc程度の磁化が存在することが分かった。
(実施例9)
EB描画で前記図3に示したパターンを描画した以外は、(実施例1)と同様の方法でBPMを作製した。作製したBPMのビットサイズは20nm×20nmであった。BPMはBERの定義ができないため、信号振幅強度で比較した。一方向に着磁し、ドライブへ組み込み再生波形を観察したところ、信号振幅強度200mVが得られた。DTR媒体と同様の作製方法でBPMも作製できることが分かった。
(変形例)
なお、本発明は上述した実施形態及び各実施例に限定されるものではない。
実施形態ではガラス基板を用いたが、これに限らず、Al系合金基板、セラミック、カーボンや、酸化表面を有するSi単結晶基板、及びこれらの基板にNiP等のメッキが施されたもの等を用いることができる。ガラス基板としては、アモルファスガラス、結晶化ガラスがあり、アモルファスガラスとしては汎用のソーダライムガラス、アルミノシリケートガラスを使用できる。
また、結晶化ガラスとしては、リチウム系結晶化ガラスを用いることができる。セラミック基板としては、汎用の酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化珪素などを主成分とする焼結体や、これらの繊維強化物などが使用可能である。基板としては、上記金属基板、非金属基板の表面にメッキ法やスパッタ法を用いてNiP層が形成されたものを用いることもできる。また、基板上への薄膜の形成方法としてはスパッタリング法が一般的であるが、真空蒸着法や電解メッキ法などでも同様の効果を得ることができる。
また、軟磁性(裏打ち)層(SUL)は、垂直磁磁気記録層を磁化するための磁気ヘッド、例えば単磁極ヘッドからの記録磁界を、水平方向に通して、磁気ヘッド側へ還流させるという磁気ヘッドの機能の一部を担っている。さらに、磁界の記録層に急峻で充分な垂直磁界を印加させ、記録再生効率を向上させる役目を果たし得る。従って、軟磁性(裏打ち)層には、Fe,Ni,Coを含む材料を用いることができる。
このような材料の例として、FeCo系合金として例えばFeCo,FeCoVなど、FeNi系合金として例えばFeNi,FeNiMo,FeNiCr,FeNiSiなど、FeAl系合金及びFeSi系合金として例えばFeAl,FeAlSi,FeAlSiCr,FeAlSiTiRu,FeAlOなど、FeTa系合金として例えばFeTa,FeTaC,FeTaNなど、FeZr系合金として例えばFeZrNなど、を挙げることができる。また、Feを60at%以上含有するFeAlO,FeMgO,FeTaN,FeZrN等の微結晶構造、或いは微細な結晶粒子がマトリクス中に分散されたグラニュラー構造を有する材料を用いることができる。
また、軟磁性(裏打ち)層の他の材料として、Coと、Zr,Hf,Nb,Ta,Ti,及びYのうち少なくとも1種とを含有するCo合金を用いることができる。Coは、好ましくは80at%以上含まれる。このようなCo合金は、スパッタ法により製膜した場合にアモルファス層が形成されやすく、アモルファス軟磁性材料は、結晶磁気異方性,結晶欠陥,及び粒界がないため、非常に優れた軟磁性を示す。また、このアモルファス軟磁性材料を用いることにより、媒体の低ノイズ化を図ることができる。好適なアモルファス軟磁性材料としては、例えばCoZr,CoZrNb,及びCoZrTa系合金などを挙げることができる。SULの下には、SULの結晶性の向上或いは基板との密着性の向上のためにさらに下地層を設けることができる。
また、下地層材料としては、Ti,Ta,W,Cr,Pt,或いはこれらを含む合金、又はこれらの酸化物、窒化物を用いることができる。SULと記録層との間には、非磁性体からなる中間層を設けることができる。中間層の役割は、SULと記録層との交換結合相互作用を遮断することと、記録層の結晶性を制御することの二つがある。中間層材料としては、Ru,Pt,Pd,W,Ti,Ta,Cr,Si,或いはこれらを含む合金、又はこれらの酸化物、窒化物を用いることができる。スパイクノイズ防止のために、SUL層を複数の層に分け0.5〜1.5nmのRuを挿入することで反強磁性結合させても良い。また、CoCrPtやSmCo,FePt等の面内異方性を持った硬磁性膜、或いはIrMn,PtMn等の反強磁性体からなるピン層と軟磁性層とを交換結合させても良い。その際に、交換結合力を制御するために、Ru層の前後に磁性(例えばCo)或いは非磁性の膜(例えばPt)を積層させても良い。
また、強磁性記録層(垂直磁気記録層)としては、Coを主成分とすると共に少なくともPtを含み、さらに酸化物を含んだ材料からなり、この酸化物としては、特に酸化シリコン,酸化チタンが好適である。垂直磁気記録層は、層中に磁性粒子(磁性を有した結晶粒子)が分散していることが好ましい。この磁性粒子は、垂直磁気記録層を上下に貫いた柱状構造であることが好ましい。このような構造を形成することにより、垂直磁気記録層の磁性粒子の配向及び結晶性を良好なものとし、結果として高密度記録に適した信号/ノイズ比(S/N比)が得ることができる。このような構造を得るためには、含有させる酸化物の量が重要となる。酸化物の含有量は、Co,Cr,Ptの総量に対して、3mol%以上12mol%以下であることが好ましい。さらに好ましくは5mol%以上10mol%以下である。
垂直磁気記録層中の酸化物の含有量として上記範囲が好ましいのは、層を形成した際に磁性粒子の周りに酸化物が析出し、磁性粒子の孤立化及び微細化をすることができるためである。酸化物の含有量が上記範囲を超えた場合、酸化物が磁性粒子中に残留し、磁性粒子の配向性及び結晶性を損ね、更には磁性粒子の上下に酸化物が析出し、結果として磁性粒子が垂直磁気記録層を上下に貫いた柱状構造が形成されなくなるため、好ましくない。また、酸化物の含有量が上記範囲未満である場合、磁性粒子の分離、微細化が不十分となり、結果として記録再生時におけるノイズが増大し、高密度記録に適した信号/ノイズ比(S/N比)が得られなくなるため、好ましくない。
垂直磁気記録層のCrの含有量は、0at%以上16at%以下であることが好ましい。さらに好ましくは10at%以上14at%以下である。Cr含有量が上記範囲であるのは、磁性粒子の一軸結晶磁気異方性定数Kuを下げすぎず、また、高い磁化を維持し、結果として高密度記録に適した記録再生特性と十分な熱揺らぎ特性が得られるために好適だからである。Cr含有量が上記範囲を超えた場合、磁性粒子のKuが小さくなるため熱揺らぎ特性が悪化し、また、磁性粒子の結晶性及び配向性が悪化することで、結果として記録再生特性が悪くなるため好ましくない。
垂直磁気記録層のPtの含有量は、10at%以上25at%以下であることが好ましい。Pt含有量が上記範囲であるのは、垂直磁性層に必要なKuを得、さらに磁性粒子の結晶性及び配向性が良好であり、結果として高密度記録に適した熱揺らぎ特性及び記録再生特性が得られるため、好適だからである。Pt含有量が上記範囲を超えた場合、磁性粒子中にfcc構造の層が形成され、結晶性及び配向性が損なわれるおそれがあるため、好ましくない。また、Pt含有量が上記範囲未満である場合、高密度記録に適した熱揺らぎ特性を得るためのKuが得られないため、好ましくない。
垂直磁気記録層は、Co,Cr,Pt,酸化物の他に、B,Ta,Mo,Cu,Nd,W,Nb,Sm,Tb,Ru,Reから選ばれる1種類以上の元素を含むことができる。上記元素を含むことにより、磁性粒子の微細化を促進、或いは結晶性や配向性を向上させることができ、より高密度記録に適した記録再生特性及び熱揺らぎ特性を得ることができる。上記元素の合計の含有量は、8at%以下であることが好ましい。8at%を超えた場合、磁性粒子中にhcp相以外の相が形成されるため、磁性粒子の結晶性及び配向性が乱れ、結果として高密度記録に適した記録再生特性及び熱揺らぎ特性が得られないため、好ましくない。
また、垂直磁気記録層としては、上記の他、CoPt系合金、CoCr系合金、CoPtCr系合金(CoPtO,CoPtCrO,CoPtSi,CoPtCrSi)、及びPt,Pd,Rh,及びRuからなる群より選択された少なくとも一種を主成分とする合金とCoとの多層構造、さらに、これらにCr,B及びOを添加したCoCr/PtCr、CoB/PdB、CoO/RhOなどを使用することができる。
垂直磁気記録層の厚さは、好ましくは5〜60nm、より好ましくは10〜40nmである。この範囲であると、より高記録密度に適した磁気記録再生装置として動作し得る。垂直磁気記録層の厚さが5nm未満であると、再生出力が低過ぎてノイズ成分の方が高くなる傾向があり、垂直磁気記録層の厚さが40nmを超えると、再生出力が高過ぎて波形を歪ませる傾向がある。垂直磁気記録層の保磁力は、237000A/m(3000Oe)以上とすることが好ましい。保磁力が237000A/m(3000Oe)未満であると、熱揺らぎ耐性が劣る傾向がある。垂直磁気記録層の垂直角型比は、0.8以上であることが好ましい。垂直角型比が0.8未満であると、熱揺らぎ耐性に劣る傾向がある。
また、UVインプリントレジストは、紫外線硬化性を持つ材料であり、モノマー,オリゴマー,及び重合開始剤から構成される。溶媒は含まない。モノマー材料としては、下記のようなものが使われる。
・アクリレート類
ビスフェノールA・エチレンオキサイド変性ジアクリレート(BPEDA)
ジペンタエリスリトールヘキサ(ペンタ)アクリレート(DPEHA)
ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート(DPEHPA)
ジプロピレングリコールジアクリレート(DPGDA)
エトキシレイテドトリメチロールプロパントリアクリレート(ETMPTA)
グリセリンプロポキシトリアクリレート(GPTA)
4−ヒドロキシブチルアクリレート(HBA)
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA)
2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)
2−ヒドロキシプロピルアクリレート(HPA)
イソボルニルアクリレート(IBOA)
ポリエチレングリコールジアクリレート(PEDA)
ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)
テトラヒドロフルフリルアクリレート(THFA)
トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)
トリプロピレングリコールジアクリレート(TPGDA)
・メタクリレート類
テトラエチレングリコールジメタクリルレート(4EDMA)
アルキルメタクリレート(AKMA)
アリルメタクリレート(AMA)
1,3−ブチレングリコールジメタクリレート(BDMA)
n−ブチルメタクリレート(BMA)
ベンジルメタクリレート(BZMA)
シクロヘキシルメタクリレート(CHMA)
ジエチレングリコールジメタクリレート(DEGDMA)
2−エチルヘキシルメタクリレート(EHMA)
グリシジルメタクリレート(GMA)
1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート(HDDMA)
2−ヒドロキシエチルメタクリレート(2−HEMA)
イソボルニルメタクリレート(IBMA)
ラウリルメタクリレート(LMA)
フェノキシエチルメタクリレート(PEMA)
t−ブチルメタクリレート(TBMA)
テトラヒドロフルフリルメタクリレート(THFMA)
トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPMA)
これらの中でも特に、IBOA、TPGDA、HDDA、DPGDA、NPDA、TITAなどが、粘度10CP以下にすることができるため良好である。
オリゴマー材料としては、例えばウレタンアクリレート系材料、例えば、ポリウレタンジアクリレート(PUDA)やポリウレタンヘキサアクリレート(PUHA)、その他、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、フッ化ポリメチルメタクリレート(PMMA−F)、ポリカーボネートジアクリエート、フッ化ポリカーボネートメチルメタクリレート(PMMA−PC−F)などが使われる。
重合開始剤としては、イルガキュア(登録商標)184及びダロキュア(登録商標)1173などが使われる。
また、密着層は、UVインプリントレジストと垂直記録膜を密着させるための層であり、O2 或いはO3 ガスに耐性があって、Al,Ag,Au,Co,Cr,Cu,Ni,Pd,Pt,Si,Ta,Tiなどを主成分とするものが望ましい。膜厚は1〜15nmが好ましい。
また、残渣除去には、RIE(反応性イオンエッチング)でレジストの残差除去を行う。プラズマソースは、低圧で高密度プラズマが生成可能なICP(Inductively Coupled Plasma)が好適だが、ECR(Electron Cyclotron Resonance)プラズマ、一般的な並行平板型RIE装置でも構わない。
また、保護層としては、垂直磁気記録層の腐食を防ぐと共に、磁気ヘッドが媒体に接触したときに媒体表面の損傷を防ぐ目的設けられる。その材料としては、例えばC,SiO2 ,ZrO2 を含むものがあげられる。保護層の厚さは、1〜10nmとすることが好ましい。これにより、ヘッドと媒体の距離を小さくできるので、高密度記録に好適である。カーボンは、sp2結合炭素(グラファイト)とsp3結合炭素(ダイヤモンド)に分類できる。耐久性、耐食性はsp3結合炭素のほうが優れるが、結晶質であることから表面平滑性はグラファイトに劣る。通常、カーボンの成膜はグラファイトターゲットを用いたスパッタリング法で形成される。この方法では、sp2結合炭素とsp3結合炭素が混在したアモルファスカーボンが形成される。sp3結合炭素の割合が大きいものはダイヤモンドライクカーボン(DLC)と呼ばれる。耐久性、耐食性に優れ、アモルファスであることから表面平滑性にも優れるため、磁気記録媒体の表面保護膜として利用されている。
CVD(Chemical vapor Deposition)法によるDLCの成膜は、原料ガスをプラズマ中で励起、分解し、化学反応によってDLCを生成させるため、条件を合わせることで、よりsp3結合炭素に富んだDLCを形成することができる。また、保護層上には、潤滑層を設けることができる。潤滑層に使用される潤滑剤としては、従来公知の材料、例えばパーフルオロポリエーテル、フッ化アルコール、フッ素化カルボン酸などを用いることができる。
また、C保護膜は、凹凸へのカバレッジを良くするためにCVD法で成膜することが望ましいが、スパッタ法、真空蒸着法でも構わない。CVD法でC保護膜を形成した場合、sp3結合炭素を多く含むDLC膜が形成される。膜厚は2nm以下だとカバレッジが悪くなり、10nm以上だと、記録再生ヘッドと媒体との磁気スペーシングが大きくなってSNRが低下するので好ましくない。また、保護層上には、潤滑層を設けることができる。潤滑層に使用される潤滑剤としては、従来公知の材料、例えばパーフルオロポリエーテル、フッ化アルコール、フッ素化カルボン酸などを用いることができる。
本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…Si基板
12…レジスト層
13…Ni導電膜
14…Niメッキ層
30…樹脂スタンパ
21…サーボデータ領域
211…プリアンブルパターン
212…セクター情報パターン
213…トラック情報パターン
214…バーストパターン
22…記録データ領域
221…トラック
222…記録ビット
40…支持基板
41…ガラス基板
42…CoZrNb層(軟磁性層)
43…Ru層(配向制御用下地層)
44…CoCrPt−SiO2 層(強磁性記録層)
45…C層(保護層)
46…密着層
47…UVインプリントレジスト
51…B薄膜
52…磁性失活部
53…C保護膜
60…筐体
61…磁気ディスク(磁気記録媒体)
62…スピンドルモータ
66…ヘッドスライダー
67…ヘッドサスペンションアッセンブリ
68…ボイスコイルモータ

Claims (6)

  1. 基板上に強磁性体膜を形成する工程と、
    前記強磁性体膜をトラック間又はビット間で分離するための領域上にB薄膜を形成する工程と、
    前記B薄膜にイオンを照射することにより、前記強磁性体膜の前記B薄膜が形成された部分を、B含有量を15at%以上にして非磁性化する工程と、
    を含むことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 円盤状の基板上に強磁性体膜を形成する工程と、
    前記強磁性体膜上にマスク材料層を形成する工程と、
    前記マスク材料層上にレジストを形成する工程と、
    スタンパを用いたインプリント法により、前記レジストに強磁性記録部のパターンを形成する工程と、
    前記強磁性記録部のパターンが形成されたレジストをマスクに用いて前記マスク材料層を選択エッチングする工程と、
    前記マスク材料層の選択エッチングにより露出した前記強磁性体膜の表面にB薄膜を形成する工程と、
    イオンの照射により前記B薄膜中のBを前記強磁性体膜に拡散させることにより、前記強磁性体膜の前記B薄膜が形成された部分に、B含有量が15at%以上の強磁性失活部を形成する工程と、
    前記強磁性失活部の形成後に前記マスク材料層を除去する工程と、
    を含むことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  3. 前記イオンは、He,Ne,又はArのイオンであることを特徴とする請求項2記載の磁気記録媒体の製造方法。
  4. 前記B薄膜の形成を0.5Pa以上1.0Pa未満の低圧で行うと共に前記マスク材料層の剥離をドライプロセスで行う、又は前記B薄膜の形成を1.0Pa以上9.0Pa未満の高圧で行うと共に前記マスク材料層の剥離をウェットプロセスで行うことを特徴とする請求項2記載の磁気記録媒体の製造方法。
  5. 前記非磁性化する工程で、非磁性化した部分の表面粗さを、前記強磁性体膜に比して大きくし、且つ前記非磁性化した部分の表面高さを、前記強磁性体膜よりも高くすることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体の製造方法。
  6. 前記強磁性失活部を形成する工程で、前記強磁性失活部の表面粗さを、前記強磁性体膜に比して大きくし、且つ前記強磁性失活部の表面高さを、前記強磁性体膜よりも高くすることを特徴とする請求項2記載の磁気記録媒体の製造方法。
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