JP5238278B2 - 2液式洗浄装置 - Google Patents

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この発明は、例えば硝子基板、液晶表示板、或いは、電子部品、光学部品、精密部品、金属部品等の被洗浄物を洗浄処理する際に用いられる2液式洗浄装置に関する。
従来、前記洗浄装置としては、例えば洗浄されるべき部品をタンク内の区分室の冷溶剤に浸漬して洗浄処理するとともに、区分室内の底部に沈降した重質で大部分が混和しない凝縮物を、ポンプの移送力により分離器へ移送して溶剤とペルフルオロカーボンとに分離する。分離された溶剤は区分室へ返還し、ペルフルオロカーボンはボイラーへ返還して循環する特許文献1の部品を洗浄し乾燥する方法および装置と、被洗浄物を浸漬冷却槽の清澄溶剤と、浸漬洗浄槽の洗浄液とに浸漬して洗浄処理するとともに、浸漬洗浄槽の洗浄液を、ポンプの移送力により蒸留塔に供給して蒸留再生し、汚れおよび不純物が除去された溶剤の蒸気を凝縮かつ過冷却せしめて浸漬冷却槽に返還して循環する特許文献2の有機溶剤を用いた洗浄装置とがある。
特許第2768743号公報 特開平6−206053号公報
しかし、前記特許文献1に開示された装置の運転を休止すると、濾過器及びポンプ、分離器が停止されるため、区分室内に貯液されたアルコール中にペルフルオロカーボンが残留することになり、アルコールからペルフルオロカーボンを完全に分離することができない。また、特許文献2に開示された装置も運転を休止すると、ポンプ及び蒸留塔が停止されるため、浸漬洗浄槽の洗浄液中に清澄溶剤が残留することになり、洗浄液から清澄溶剤を完全に分離することができない。
加えて、特許文献1には、アルコール層の温度を冷却コイルで蒸気の温度以下に維持することが開示されているが、アルコールに含まれるペルフルオロカーボンを冷却作用によって分離するという構成及び思想の開示がなく、アルコールとペルフルオロカーボンとに分離回収することはできない。また、特許文献2には、浸漬洗浄槽内の洗浄液と浸漬冷却槽内の清澄溶剤を冷却コイルで冷却することは開示されているが、洗浄液に含まれる清澄溶剤を冷却作用によって分離するという構成及び思想の開示がなく、洗浄液と清澄溶剤とに分離回収することはできない。
この発明は前記問題に鑑み、炭化水素系溶剤及びフッ素系溶剤を所望する洗浄力に保つとともに、該各溶剤を被洗浄物の洗浄処理に繰り返し使用することができる2液式洗浄装置の提供を目的とする。
この発明は、被洗浄物を浸漬槽に貯液された炭化水素系溶剤で浸漬洗浄した後、蒸気発生手段により炭化水素系溶剤の液面上に放出されたフッ素系溶剤の蒸気で蒸気洗浄する洗浄装置において、前記浸漬槽の貯液領域内に、前記浸漬槽に貯液された炭化水素系溶剤を該炭化水素系溶剤に含まれるフッ素系溶剤が分離される温度に冷却する溶剤冷却手段を設け、前記溶剤冷却手段より下方の貯液領域に、該溶剤冷却手段の冷却作用によって炭化水素系溶剤から分離された該炭化水素系溶剤より比重の重いフッ素系溶剤が集積される溶剤貯液槽を設け、前記浸漬槽と前記溶剤貯液槽とを連通する通路に、前記浸漬槽に貯液された炭化水素系溶剤に超音波振動を誘起するための超音波振動子を配置し、前記超音波振動子を、前記被洗浄物を下降動作及び上昇動作した際に発生する前記炭化水素系溶剤の波が遮られ、前記溶剤貯液槽のフッ素系溶剤に対して前記波が伝播されるのを防止する大きさ及び形状に設定し、前記溶剤貯液槽のフッ素系溶剤を該溶剤貯液槽に接続された溶剤回収槽に回収し、該溶剤回収槽に回収されたフッ素系溶剤を該フッ素系溶剤に含まれる炭化水素系溶剤から蒸発気化される温度に加熱して分離する溶剤分離手段を設け、前記溶剤分離手段によってフッ素系溶剤が分離された炭化水素系溶剤は返還路を介して浸漬槽へ返還し、該炭化水素系溶剤が分離されたフッ素系溶剤は凝縮液化してから返還路を介して前記蒸気発生手段へ返還する2液式洗浄装置であることを特徴とする。
さらに、浸漬槽内の溶剤中にて被洗浄物を下降動作及び上昇動作した際に発生する炭化水素系溶剤の波が、浸漬槽と溶剤貯液槽とを連通する通路に配置した超音波振動子によって遮られるため、炭化水素系溶剤の波が溶剤貯液槽に貯液されたフッ素系溶剤に伝播されることを阻止できる。これにより、溶剤貯液槽に貯液されたフッ素系溶剤が拡散したり、該溶剤貯液槽からフッ素系溶剤が流出することを防止できる。
また、この発明の態様として、前記浸漬槽の側部に、該浸漬槽からオーバーフローされる余剰分の炭化水素系溶剤を貯液するための余剰溶剤貯液槽を連設することにより、浸漬槽の上部貯液領域に貯液されたフッ素系溶剤よりも比重の軽い炭化水素系溶剤を余剰溶剤貯液槽へオーバーフローすることができる。
また、この発明の態様として、前記浸漬槽の上方に、該浸漬槽の上方に移動された被洗浄物に対して前記溶剤分離手段によって炭化水素系溶剤が分離されたフッ素系溶剤を吹き付けて冷却するための溶剤噴射手段を設けることにより、被洗浄物をフッ素系溶剤の蒸気が結露する温度に冷却することができる。
これにより、フッ素系溶剤の蒸気が凝縮液化され、被洗浄物の表面に結露される。炭化水素系溶剤とフッ素系溶剤とが持つ適度な相溶性により、被洗浄物に残着する炭化水素系溶剤がフッ素系溶剤に溶け込み、浸漬槽に滴下回収することができる。
前記被洗浄物は、例えば硝子基板、液晶表示板、或いは、電子部品、光学部品、精密部品、金属部品等で構成することができる。また、炭化水素系溶剤(HC)は、例えばノルマパラフィン系溶剤、ナフテン系溶剤、芳香族系溶剤、テルペン系溶剤等を主成分とする炭化水素系の溶剤(例えばエタノール、イソプロピルアルコール等)で構成することができる。また、フッ素系溶剤は、例えばハイドロフルオロエーテル(HFE)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)等を主成分とするフッ素系の溶剤で構成することができる。
実施例では、上記フッ素系溶剤の一例として、住友スリーエム株式会社製の<ノベック>HFE−7100(商品名)を使用しているが、同社製又は他社製の他の溶剤を洗浄液として使用してもよい。HFE−7100の主な物性は、沸点=61℃、比重(25℃)=1.52、蒸発潜熱=126KJ/Kg、表面張力(25℃)=13.6である。
また、炭化水素系溶剤の一例として、株式会社ジャパンエナジー製の<NSクリーン>NS−200(商品名)又はNS−100(商品名)を使用しているが、同社製又は他社製の他の溶剤を洗浄液として使用してもよい。NS−200の主な物性は、沸点=169℃、比重(25℃)=0.79、蒸発潜熱=66.0KJ/Kg、表面張力(25℃)=21.0である。
この発明によれば、浸漬槽に貯液された炭化水素系溶剤を冷却して、炭化水素系溶剤に含まれるフッ素系溶剤を比重差により上下分離するとともに、その比重分離されたフッ素系溶剤を該フッ素系溶剤に含まれる炭化水素系溶剤から蒸発気化される温度に加熱して分離する。フッ素系溶剤が分離された残りの炭化水素系溶剤は浸漬槽へ返還し、炭化水素系溶剤が分離されたフッ素系溶剤は凝縮液化して蒸気発生手段へ返還するので、浸漬洗浄用の炭化水素系溶剤と、蒸気洗浄用のフッ素系溶剤とを所望する濃度及び洗浄力に保つことができるとともに、各溶剤を被洗浄物の洗浄処理に用いられる洗浄液として繰り返し使用することができる。
また、従来の炭化水素系溶剤で洗浄処理する方法に比べて、被洗浄物の乾燥スピードが速く、残留溶剤の量が極めて少ない。装置を構成する機器の種類や数が少なくて済むので、装置全体の構成が簡素化され、運転時のエネルギー消費量が少なくなる。
この発明は、炭化水素系溶剤及びフッ素系溶剤を所望する洗浄力に保つとともに、該各溶剤を被洗浄物の洗浄処理に繰り返し使用するという目的を、浸漬槽に貯液された炭化水素系溶剤を冷却して該炭化水素系溶剤からフッ素系溶剤を比重分離し、前記フッ素系溶剤を該フッ素系溶剤に含まれる炭化水素系溶剤から蒸発気化される温度に加熱して分離することで達成した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、被洗浄物を、炭化水素系溶剤及びフッ素系溶剤の2液で洗浄処理する際に用いられる1室型の2液式洗浄装置を示している。
図1及び図2に於いて、この2液式洗浄装置1は、被洗浄物Aを、処理室2内の浸漬槽3に貯液された炭化水素系溶剤B(HC)からなる洗浄液中に浸漬して浸漬洗浄した後、該浸漬槽3の炭化水素系溶剤Bから取り出される被洗浄物Aを、炭化水素系溶剤Bの液面上に形成されたフッ素系溶剤C(HFE)の蒸気Caからなる蒸気層4中を通過させる際に蒸気洗浄或いはリンス洗浄するものである。
処理室2の上面側には、被洗浄物Aの搬入及び搬出が許容される出入口2aを設けている。その出入口2aの上部には、被洗浄物Aを処理室2内に搬入及び処理室2外に搬出するための運搬装置12を配置している。
運搬装置12は、被洗浄物Aが載置される載置台12aと、載置台12aを上下方向に昇降する昇降シリンダ12bと、出入口2a上面に連設された出入室12cとで構成される。
出入室12cの前面には、被洗浄物Aを出入口2a上方に移動された載置台12aに載置する際に開放され、載置台12aに載置された被洗浄物Aを出入口2a下方に移動する際に閉塞される図示しない扉を開閉自在に設けている。なお、例えばシャッター、扉等の閉塞部材を処理室2の出入口2aに対して開閉自在に設けてもよい。
また、出入室12c上部に配置された昇降シリンダ12bは、被洗浄物Aが載置される載置台12aを、処理室2内の浸漬槽3に貯液された炭化水素系溶剤Bに浸漬される出入口2a下方の降下位置と、処理室2外に取り出される出入口2a上方の上昇位置とに上下動する。
浸漬槽3は、1室型を有する処理室2の下部に一体形成されており、浸漬槽3の底部には、浸漬槽3に貯液された炭化水素系溶剤Bに超音波振動を誘起するための超音波振動子3Aを配置している。超音波振動子3Aは、図示しない超音波発信器に接続されており、超音波振動子3Aによる超音波振動を炭化水素系溶剤Bに誘起するので、被洗浄物Aの隙間、小さな孔等に付着する残液が効率よく洗浄除去される。つまり、炭化水素系溶剤Bが有する洗浄力と、該炭化水素系溶剤Bに誘起される超音波振動とによる洗浄作用が相乗して得られる。
浸漬槽3の底部中央には、炭化水素系溶剤Bから分離された該炭化水素系溶剤Bより比重の重いフッ素系溶剤Cが貯液される凹状の溶剤貯液槽3Bを設けている。
溶剤貯液槽3Bの内部中央には、該溶剤貯液槽3Bを含む浸漬槽3全体に貯液された炭化水素系溶剤Bを、該炭化水素系溶剤Bに含まれるフッ素系溶剤Cが分離される温度(10℃程度又は10℃以下の温度)に冷却するための冷却管3Cを配置している。
つまり、冷却管3Cの冷却作用により溶剤貯液槽3Bを含む浸漬槽3全体に貯液された炭化水素系溶剤Bを冷却又は保冷するので、炭化水素系溶剤Bに含まれるフッ素系溶剤Cの分離が促進される。
これにより、フッ素系溶剤Cより比重の軽い炭化水素系溶剤Bは浸漬槽3の上部貯液領域に貯液され、炭化水素系溶剤Bより比重の重いフッ素系溶剤Cは浸漬槽3の下部貯液領域に下降して、溶剤貯液槽3Bに集積される。
また、浸漬槽3と溶剤貯液槽3Bとの間には超音波振動子3Aを配置しているので、浸漬槽3の炭化水素系溶剤Bに浸漬された被洗浄物Aの下降動作時及び上昇動作時に発生する波が超音波振動子3Aによって遮られる。
これにより、溶剤貯液槽3Bに貯液されたフッ素系溶剤Cが拡散するか、該溶剤貯液槽3Bからフッ素系溶剤Cが流出するのを防止することができる。
なお、冷却管3Cは、例えばオイル、溶剤、水等の冷却媒体を所定温度に冷却して循環供給する図示しないチラー、ブラインチラー等の冷凍機に接続されており、冷凍機から循環供給される冷却媒体によって炭化水素系溶剤Bに含まれるフッ素系溶剤Cが分離される温度(10℃程度又は10℃以下の温度)に保たれている。また、冷却管3Cによる冷却温度を、洗浄用溶剤の種類に応じて所望する温度に変更してもよい。
溶剤貯液槽3Bの底部は、ポンプ3Ba、バルブ3Bb、回収路3Bcを介して、該溶剤貯液槽3Bに貯液されたフッ素系溶剤Cから炭化水素系溶剤Bを分離回収するための溶剤分離装置13(特開2005−7213号公報に開示される溶剤回収装置)の溶剤回収槽14に接続されている。
処理室2の側部(図1に示す左側)には、浸漬槽3に貯液された炭化水素系溶剤Bの液面上にフッ素系溶剤Cの蒸気Caからなる蒸気層4を形成するための蒸気発生槽5を配置している。蒸気発生槽5の底部には、該蒸気発生槽5に貯液されたフッ素系溶剤Cを蒸発気化する温度に加熱するための管状の加熱ヒータ5Aを配置している。
加熱ヒータ5Aは、例えばオイル、水等の液状の加熱媒体を所定温度に加熱して循環供給する図示しない加熱媒体供給装置に接続されており、加熱ヒータ5Aの発熱により蒸気発生槽5に貯液されたフッ素系溶剤Cを加熱して蒸発気化する。
加熱ヒータ5Aにより蒸発気化されたフッ素系溶剤Cの蒸気Caは、処理室2内の浸漬槽3に貯液された炭化水素系溶剤Bの液面と、後述する浸漬槽3の上方に配置された冷却ジャケット6との間に供給され、浸漬槽3の炭化水素系溶剤B中から取り出された被洗浄物Aを蒸気洗浄或いはリンス洗浄するための蒸気層4を形成する。
蒸気層4上方の処理室2の内壁面には、蒸気層4に放出されたフッ素系溶剤Cの蒸気Ca及び処理室2の出入口2aから侵入する大気中の水分を凝縮液化するための冷却ジャケット6を配置している。
冷却ジャケット6が配置された処理室2の側部壁面には、蒸気層4に放出されたフッ素系溶剤Cの蒸気Caを流入するための凝縮室8を連設している。凝縮室8には、該凝縮室8内に流入したフッ素系溶剤Cの蒸気Ca及び大気中の水分を凝縮液化するための凝縮コイル7を配置している。
冷却ジャケット6は、出入口2aと蒸気層4との間の内壁面に沿ってループ状に配置され、凝縮コイル7は、凝縮室8下部に連設された水分離槽9の上方に配置されている。なお、冷却ジャケット6は、運搬装置12による被洗浄物Aの搬入及び搬出、移動が妨げられないように配置されている。
冷却ジャケット6及び凝縮コイル7は、例えばチラーやブラインチラー等の図示しない冷凍機に接続されており、冷凍機から循環供給される冷却媒体によって、蒸気層4に放出されるフッ素系溶剤Cの蒸気Caと、出入口2aから処理室2内に侵入する大気中の水分が凝縮液化される温度(フッ素系溶剤Cの沸点以下の温度、例えば10℃以下の温度)に保たれている。
つまり、冷却ジャケット6の冷却作用により蒸気層4に放出されたフッ素系溶剤Cの蒸気Caが処理室2外へ放出され、大気中の水分が処理室2内に侵入しようとするのを防止している。また、冷却ジャケット6により凝縮液化されたフッ素系溶剤Cの一部は浸漬槽3に滴下されるが、フッ素系溶剤C及び水分のほとんどは冷却ジャケット6と凝縮コイル7との冷却作用により水分離槽9に滴下回収される。
水分離槽9の内部は、2枚の仕切り板9a,9bにより、凝縮コイル7により凝縮液化されたフッ素系溶剤C及び水分を貯液するための貯液槽9Aと、比重差により水分が分離されたフッ素系溶剤Cのみを貯液するための貯液槽9Bとに分割されている。
つまり、冷却ジャケット6及び凝縮コイル7により凝縮液化されて水分離槽9に滴下されたフッ素系溶剤C及び水分は、比重の軽い水分と、比重の重いフッ素系溶剤Cとに上下分離される。
貯液槽9Aの上部貯液領域は、バルブ9Aa、返還路9Abを介して、図示しない廃棄処理部に接続されており、貯液槽9Aの液面部分に浮上したフッ素系溶剤Cより比重の軽い水は、返還路9Abから廃棄処理部へ廃棄される。
貯液槽9Bの貯液領域は、返還路9Baを介して、蒸気発生槽5の上部貯液領域に接続されており、水分より比重の重いフッ素系溶剤Cは、高位に配置された水分離槽9の貯液槽9Aから、低位に配置された蒸気発生槽5へ返還される。なお、ポンプ、バルブ等の移送手段を返還路9Baに介在してもよい。
浸漬槽3の後部壁面には、浸漬槽3の上部貯液領域に貯液された炭化水素系溶剤Bの余剰分をオーバーフローするための流出路3aを介して、浸漬槽3から流出された炭化水素系溶剤Bを貯液するための余剰溶剤貯液槽10を連設している。
つまり、浸漬槽3の上部貯液領域に貯液されたフッ素系溶剤Cよりも比重の軽い炭化水素系溶剤Bを、流出路3aを介して、余剰溶剤貯液槽10へオーバーフローする。
余剰溶剤貯液槽10の下部貯液領域は、ポンプ10a、濾過器10b、熱交換器10c、バルブ10d、返還路10eを介して、浸漬槽3の上部貯液領域に接続されている。
つまり、ポンプ10aの移送力により、余剰溶剤貯液槽10にオーバーフローされた炭化水素系溶剤Bを濾過器10bで濾過し、冷却管3Cにより冷却する際の負担が軽減される温度に熱交換器10cで熱交換してから浸漬槽3へ返還する。
これにより、浸漬槽3に貯液される炭化水素系溶剤Bを清浄濾過されたクリーンな状態に保つことができる。
処理室2の出入口2aと蒸気層4の冷却ジャケット6との間の処理室2内壁面には、運搬装置12の運搬台12aにより蒸気層4中に移動された被洗浄物Aに向けてフッ素系溶剤Cを噴出するための噴射ノズル11を複数配置している。
噴射ノズル11は、ポンプ11a、バルブ11b、供給路11cを介して、前記貯液槽9Aの下部貯液領域に接続されている。つまり、貯液槽9Aに貯液されたフッ素系溶剤Cの温度は10℃程度又は10℃以下であるので、噴射ノズル11…から噴出されるフッ素系溶剤Cを、運搬台12aにより蒸気層4中に移動された被洗浄物Aに吹き付けることにより、被洗浄物Aをフッ素系溶剤Cの蒸気Caが結露される温度に冷却することができる。
これにより、フッ素系溶剤Cの蒸気Caが凝縮液化され、被洗浄物Aの表面に再結露される。炭化水素系溶剤Bとフッ素系溶剤Cとが持つ適度な相溶性により、被洗浄物Aに残着する炭化水素系溶剤Bがフッ素系溶剤Cに溶け込み、浸漬槽3に滴下回収される。
溶剤分離装置13は、ポンプ3Baの移送力により、浸漬槽3全体及び溶剤貯液槽3Bに貯液された炭化水素系溶剤Bが含まれるフッ素系溶剤Cを密閉型の溶剤回収槽14に回収する。
溶剤回収槽14の上端側を閉塞する蓋部14aと、該溶剤回収槽14に貯液されたフッ素系溶剤Cの液面との間には、フッ素系溶剤Cの蒸気Caが放出される蒸気空間14bを形成している。蒸気空間14bの蒸気放出領域は、返還路14cを介して、処理室2側部に連設された後述する凝縮室8に接続され、溶剤回収槽14内の蒸気空間14bに放出されたフッ素系溶剤Cの蒸気Caを凝縮室8へ返還する。
溶剤回収槽14の下部貯液領域は、返還路14dを介して、浸漬槽3の上部貯液領域に接続され、溶剤回収槽14の下部貯液領域に貯液されたフッ素系溶剤Cを浸漬槽3に返還する。
溶剤回収槽14の底部外面及び側部外面には、溶剤回収槽14に貯液されたフッ素系溶剤Cを間接的に加熱するための加熱部15を設けている。加熱部15内には、液状の加熱媒体を所定量貯液しており、加熱部15内の底部及び側部には、加熱媒体を加熱するための加熱ヒータ15aをそれぞれ配置している。
加熱ヒータ15aは、例えばオイル、水等の加熱媒体を所定温度に加熱して循環供給する図示しない加熱媒体供給装置に接続されており、加熱ヒータ15a…の発熱により加熱部15に貯液された液状の加熱媒体を加熱し、その加熱媒体に蓄熱された熱によって、溶剤回収槽14に貯液されたフッ素系溶剤Cを、該フッ素系溶剤Cに含まれる炭化水素系溶剤Bが蒸発気化する沸点に近い温度に加熱する。
蓋部14aの下部中央には、溶剤回収槽14に貯液されたフッ素系溶剤Cを上方に向けて移送するための螺旋状のスクリュー16を垂直に軸受している。スクリュー16は、蓋部14aの上部中央に設けられたモータ16aによりフッ素系溶剤Cが上方に向けて移送される方向へ回転される。
つまり、溶剤回収槽14に回収されたフッ素系溶剤Cを、加熱部15から伝導される熱によりフッ素系溶剤Cのみが蒸発気化される沸点に近い温度に加熱する。また、溶剤回収槽14に貯液された炭化水素系溶剤Bが含まれるフッ素系溶剤Cをスクリュー16の回転力により液面に向けて移送するとともに、液面上に露出するスクリュー16の螺旋羽根に連続して乗り上げさせながら円周方向及び径方向に向けてゆっくりと流動させる。
これにより、スクリュー16の螺旋羽根に沿って薄膜状に展開されたフッ素系溶剤Cを加熱部15から伝導される熱により加熱して蒸発気化する。
すなわち、溶剤貯液槽3Bに集積された炭化水素系溶剤Bが含まれるフッ素系溶剤Cを溶剤分離装置13に回収して、炭化水素系溶剤Bからフッ素系溶剤Cを蒸発気化させて分離する。
フッ素系溶剤Cが分離された炭化水素系溶剤Bは溶剤回収槽14に残留するので、返還路14dを介して浸漬槽3へ返還する。炭化水素系溶剤Bが分離されたフッ素系溶剤Cの蒸気Caは蒸気空間14bに放出されるので、フッ素系溶剤Cは蒸気Caのまま返還路14cを介して凝縮室8へ返還する。
凝縮室8で凝縮液化されたフッ素系溶剤Cは水分離槽9に滴下し、水分離槽9に貯液されたフッ素系溶剤Cは返還路9Baを介して蒸気発生槽5へ返還するので、炭化水素系溶剤B及びフッ素系溶剤Cを被洗浄物Aの洗浄処理に繰り返し使用することができる。
なお、スクリュー16の螺旋羽根に、該スクリュー16の回転軸を中心として線条の凸部又は凹部を放射状に形成してもよい。また、凸部又は凹部を、螺旋羽根の斜面上に形成される汚液が回転軸に向けて移送される角度に形成してもよい。
これにより、螺旋羽根の表面積の方が大きくなり、螺旋羽根の斜面上に形成される汚液の薄膜量が多くなる。螺旋羽根の斜面上から汚液が流れ落ちにくく、斜面上に留められている時間が長くなるので、螺旋羽根に蓄熱及び伝導された熱が、斜面上に形成された薄膜状の汚液に対して効率よく伝導される。
また、処理室2の側部(図1に示す右側)には、装置全体の駆動及び停止を制御するための制御装置17を配置している。制御装置17は、予め記憶された動作プログラムに沿って、ポンプ3Ba,10a,11a、溶剤分離装置13の駆動及び停止と、冷却管3Cによる冷却温度と、加熱ヒータ5A,15aによる加熱温度とを制御する。
また、制御装置17の操作盤には、冷却管3Cによる冷却温度と、加熱ヒータ5A,15aによる加熱温度と、溶剤分離装置13による分離時間とを可変調整するためのスイッチ類を配列している。
図示実施例は前記の如く構成するものにして、以下、2液式洗浄装置1による被洗浄物Aの洗浄方法を説明する。
先ず、図1、図2に示すように、理槽2の出入口2a上方に移動された運搬装置12の載置台12aを垂直に下降させ、載置台12aに載置された被洗浄物Aを処理室2の出入口2aから搬入して、浸漬槽3に貯液された炭化水素系溶剤Bに浸漬する。
被洗浄物Aを炭化水素系溶剤Bに浸漬すると、被洗浄物Aに付着する水分、油分等の異物が炭化水素系溶剤Bに溶解して分離・除去される。また、浸漬中において、超音波振動子3Aによる超音波振動を炭化水素系溶剤Bに誘起すれば、炭化水素系溶剤Bによる洗浄力と、炭化水素系溶剤Bに誘起される超音波振動との相乗作用により、被洗浄物Aに付着する異物を効率よく洗浄除去される。
被洗浄物Aの浸漬洗浄処理を所定時間行った後、載置台12aを上昇させて、被洗浄物Aを浸漬槽3の炭化水素系溶剤Bから取り出し、炭化水素系溶剤Bの液面上に形成されたフッ素系溶剤Cの蒸気Caからなる蒸気層4に移動させて蒸気洗浄或いはリンス洗浄する。
浸漬槽3に貯液された炭化水素系溶剤Bは、冷却管3Cの冷却作用によって炭化水素系溶剤Bに含まれるフッ素系溶剤Cが分離される低い温度(10℃程度又は10℃以下の温度)に保たれているので、炭化水素系溶剤Bから取り出された被洗浄物Aの表面温度は、蒸気層4に放出されたフッ素系溶剤Cの蒸気Caよりも低温である。
つまり、浸漬槽3の炭化水素系溶剤Bから取り出された低温の被洗浄物Aを、フッ素系溶剤Cの蒸気Caからなる高温の蒸気層4中に移動すると、被洗浄物Aの表面に接触するフッ素系溶剤Cの蒸気Caと、被洗浄物Aの表面付近を浮遊するフッ素系溶剤Cの蒸気Caとが凝縮液化され、被洗浄物Aの表面に結露される。
浸漬槽3の炭化水素系溶剤Bから取り出された被洗浄物Aに該炭化水素系溶剤Bが残着していても、被洗浄物Aの表面温度が10℃以上に上昇した際に、炭化水素系溶剤Bとフッ素系溶剤Cとが持つ適度な相溶性により、被洗浄物Aの表面に結露されたフッ素系溶剤Cに、被洗浄物Aの表面に残着する炭化水素系溶剤Bが溶け込み、フッ素系溶剤Cと一緒に浸漬槽3に滴下回収されるので、被洗浄物Aの表面から炭化水素系溶剤Bを除去することができる。
また、浸漬槽3の炭化水素系溶剤Bから取り出された被洗浄物Aの表面温度が10℃以上で、フッ素系溶剤Cの蒸気Caを結露させることが難しい場合、噴射ノズル11…から噴出されるフッ素系溶剤Cを被洗浄物Aの表面に吹き付けるか、被洗浄物Aの表面に滴り落す等してフッ素系溶剤Cの蒸気Caが結露する温度に冷却すればよい。
これにより、蒸気層4中に放出されたフッ素系溶剤Cの蒸気Caが凝縮液化され、被洗浄物Aの表面に再結露される。被洗浄物Aの表面温度が10℃以上に上昇した際に、被洗浄物Aの表面に残着する炭化水素系溶剤Bがフッ素系溶剤Cに溶け込み浸漬槽3に滴下されるので、被洗浄物Aの表面から炭化水素系溶剤Bを確実に除去することができる。
被洗浄物Aに残着する炭化水素系溶剤Bを除去した後、運搬装置12の載置台12aを上昇させ、被洗浄物Aが載置された載置台12aを処理室2の出入口2aから搬出すれば、被洗浄物Aの洗浄処理が完了する。
また、例えば液晶表示板、EL表示板等の薄型を有する被洗浄物Aを浸漬洗浄した場合、薄型の被洗浄物Aを浸漬槽3の炭化水素系溶剤Bから取り出すと、被洗浄物Aの表面温度が上昇し、フッ素系溶剤Cの蒸気Caが結露しにくい温度に変化する。
この場合、浸漬槽3の炭化水素系溶剤Bから取り出された被洗浄物Aの表面に、噴射ノズル11…から噴出されるフッ素系溶剤Cを吹き付けて冷却すれば、蒸気層4中に放出されたフッ素系溶剤Cの蒸気Caが被洗浄物Aの表面に結露される。被洗浄物Aの表面温度が10℃以上に上昇した際に、被洗浄物Aの表面に残着する炭化水素系溶剤Bがフッ素系溶剤Cに溶け込み浸漬槽3に滴下されるので、前記と同等の作用及び効果を奏することができる。
2液式洗浄装置1の運転中(洗浄中)において、浸漬槽3に貯液された炭化水素系溶剤Bを冷却管3Cの冷却作用により冷却して、炭化水素系溶剤Bからフッ素系溶剤Cを分離する。フッ素系溶剤Cより比重の軽い炭化水素系溶剤Bは浸漬槽3の上部貯液領域に貯液され、炭化水素系溶剤Bより比重の重いフッ素系溶剤Cは下降して溶剤貯液槽3Bに集積される。
これにより、溶剤貯液槽3Bに集積されたフッ素系溶剤Cに含まれる炭化水素系溶剤Bの含有率が7%〜12%程度に低減され、浸漬槽3に貯液された炭化水素系溶剤Bの濃度を88%〜93%程度に保つことができる。
溶剤貯液槽3Bに集積されたフッ素系溶剤Cは、溶剤分離装置13の溶剤回収槽14に回収してフッ素系溶剤Cと炭化水素系溶剤Bとに分離する。つまり、溶剤回収槽14に回収されたフッ素系溶剤Cを沸点に近い温度に加熱し、スクリュー16の回転によりフッ素系溶剤Cを液面に向けて移送して、炭化水素系溶剤Bからフッ素系溶剤Cを蒸発気化させて分離する。
フッ素系溶剤Cが分離された炭化水素系溶剤Bは溶剤回収槽14に残留するので、返還路14dを介して浸漬槽3へ返還して浸漬洗浄に使用する。
炭化水素系溶剤Bが分離されたフッ素系溶剤Cの蒸気Caは蒸気空間14bに放出されるので、フッ素系溶剤Cは蒸気Caのまま返還路14cを介して凝縮室8へ返還する。
凝縮室8で凝縮液化されたフッ素系溶剤Cは水分離槽9に滴下し、水分離槽9に貯液されたフッ素系溶剤Cは返還路9Baを介して蒸気発生槽5へ返還する。
これにより、炭化水素系溶剤Bとフッ素系溶剤Cとを所望する濃度及び洗浄力に保つことができるとともに、炭化水素系溶剤B及びフッ素系溶剤Cを被洗浄物Aの洗浄処理に繰り返し使用することができる。
なお、水分離槽9へ返還されるフッ素系溶剤Cの濃度は略100%程度に回復される。
また、2液式洗浄装置1の運転を休止又は停止した際に、制御装置17によって溶剤分離装置13のみを駆動する動作に切換える。浸漬槽3に貯液された炭化水素系溶剤Bと、溶剤貯液槽3Bに集積されたフッ素系溶剤Cとを溶剤回収槽14に回収しながら、炭化水素系溶剤B及びフッ素系溶剤Cを該フッ素系溶剤Cのみが蒸発気化する沸点に近い温度に加熱する。
炭化水素系溶剤B及びフッ素系溶剤Cをスクリュー16の回転により液面に向けて移送するとともに、スクリュー16の螺旋羽根に展開されたフッ素系溶剤Cを炭化水素系溶剤Bから蒸発気化させて分離する。
前記処理を繰り返すことにより、炭化水素系溶剤Bとフッ素系溶剤Cとを略100%の純度又は濃度に再生することができる。
フッ素系溶剤Cが分離された炭化水素系溶剤Bは溶剤回収槽14に残留するので、返還路14dを介して浸漬槽3へ返還する。
炭化水素系溶剤Bが分離されたフッ素系溶剤Cの蒸気Caは蒸気空間14bに放出されるので、フッ素系溶剤Cは蒸気Caのまま返還路14cを介して凝縮室8へ返還する。
凝縮室8で凝縮液化されたフッ素系溶剤Cは水分離槽9に滴下し、水分離槽9に貯液されたフッ素系溶剤Cは返還路9Baを介して蒸気発生槽5へ返還する。溶剤回収槽14に残留する炭化水素系溶剤Bの純度又は濃度が略100%近くに再生すれば浸漬槽3へ返還してもよい。
この発明の構成と、前記実施例との対応において、
この発明の蒸気発生手段は、実施例の蒸気発生槽5に対応し、
以下同様に、
溶剤冷却手段は、冷却管8に対応し、
溶剤噴射手段は、噴射ノズル11に対応し、
溶剤分離手段は、溶剤分離装置13に対応するも、
この発明は、前記実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
2液式洗浄装置による被洗浄物の洗浄方法を示す縦断正面図。 浸漬槽から余剰溶剤貯液槽へのオーバーフローを示す縦断側面図。
A…被洗浄物
B…炭化水素系溶剤
C…フッ素系溶剤
Ca…蒸気
1…2液式洗浄装置
2…処理室
3…浸漬槽
3A…超音波振動子
3B…溶剤貯液槽
3C…冷却管
4…蒸気層
5…蒸気発生槽
6…冷却ジャケット
7…凝縮コイル
8…凝縮室
9…水分離槽
10…余剰溶剤貯液槽
11…噴射ノズル
12…運搬装置
13…溶剤分離装置

Claims (3)

  1. 被洗浄物を浸漬槽に貯液された炭化水素系溶剤で浸漬洗浄した後、蒸気発生手段により炭化水素系溶剤の液面上に放出されたフッ素系溶剤の蒸気で蒸気洗浄する洗浄装置において、
    前記浸漬槽の貯液領域内に、前記浸漬槽に貯液された炭化水素系溶剤を該炭化水素系溶剤に含まれるフッ素系溶剤が分離される温度に冷却する溶剤冷却手段を設け、
    前記溶剤冷却手段より下方の貯液領域に、該溶剤冷却手段の冷却作用によって炭化水素系溶剤から分離された該炭化水素系溶剤より比重の重いフッ素系溶剤が集積される溶剤貯液槽を設け、
    前記浸漬槽と前記溶剤貯液槽とを連通する通路に、前記浸漬槽に貯液された炭化水素系溶剤に超音波振動を誘起するための超音波振動子を配置し、
    前記超音波振動子を、前記被洗浄物を下降動作及び上昇動作した際に発生する前記炭化水素系溶剤の波が遮られ、前記溶剤貯液槽のフッ素系溶剤に対して前記波が伝播されるのを防止する大きさ及び形状に設定し、
    前記溶剤貯液槽のフッ素系溶剤を該溶剤貯液槽に接続された溶剤回収槽に回収し、該溶剤回収槽に回収されたフッ素系溶剤を該フッ素系溶剤に含まれる炭化水素系溶剤から蒸発気化される温度に加熱して分離する溶剤分離手段を設け、
    前記溶剤分離手段によってフッ素系溶剤が分離された炭化水素系溶剤は返還路を介して浸漬槽へ返還し、該炭化水素系溶剤が分離されたフッ素系溶剤は凝縮液化してから返還路を介して前記蒸気発生手段へ返還することを特徴とする
    2液式洗浄装置。
  2. 前記浸漬槽の側部に、該浸漬槽からオーバーフローされる余剰分の炭化水素系溶剤を貯液するための余剰溶剤貯液槽を連設したことを特徴とする
    請求項1に記載の2液式洗浄装置。
  3. 前記浸漬槽の上方に、該浸漬槽の上方に移動された被洗浄物に対して前記溶剤分離手段によって炭化水素系溶剤が分離されたフッ素系溶剤を吹き付けて冷却するための溶剤噴射手段を設けたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の2液式洗浄装置。
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