JP2002309390A - 電子式フィルターの洗浄装置 - Google Patents

電子式フィルターの洗浄装置

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JP2002309390A
JP2002309390A JP2001111103A JP2001111103A JP2002309390A JP 2002309390 A JP2002309390 A JP 2002309390A JP 2001111103 A JP2001111103 A JP 2001111103A JP 2001111103 A JP2001111103 A JP 2001111103A JP 2002309390 A JP2002309390 A JP 2002309390A
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cleaning liquid
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Kazuo Shiraishi
和男 白石
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TOKYO DYNAMICS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、傷・損傷・変形等が発生せず、第2
に、汚れが十分かつ確実に除去でき、第3に、環境問題
も発生せず、第4に、処理時間が短縮され、第5に、水
しみ等が残ることもなく、第6に、洗浄液の再生使用が
可能で、大量の水を使用することもない、電子式フィル
ターの洗浄装置を提案する。 【解決手段】 この洗浄装置1は、空調用の電子式フィ
ルターAに付着した汚れを除去する。そして、洗浄液C
として臭素系炭化水素系溶剤を採用すると共に、洗浄液
Cで満たされ超音波洗浄を行う第1槽2と、洗浄液Cで
満たされ気泡を含んだ噴流洗浄を行う第2槽3と、洗浄
液Cで満たされ蒸気洗浄を行う第3槽4と、を有してな
る。更に、第1槽2,第2槽3に付設された温度管理用
の冷却装置5と、第3槽4に組み込まれた温度管理用の
ヒーター19と、蒸留器やデカンタを備えた再生装置7
と、を有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子式フィルター
の洗浄装置に関する。すなわち、空調用に使用され汚れ
が付着した電子式フィルターについて、付着した汚れを
除去する洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】《技術背景》空調用に使用されるエアー
フィルター、特に業務用のものとしては、不織布製フィ
ルターや濾紙製フィルターが代表的であるが、最近、電
子式フィルターも注目されつつある。この電子式フィル
ターは、電圧印加されたアルミ板間に汚れを集塵,付着
させる静電フィルター式よりなり、不織布製フィルター
や濾紙製フィルターに比べ、集塵能力が高く、例えば5
00倍から1,000倍程度の能力を備えてなり、今後
の需要拡大が見込まれている。
【0003】《従来技術》電子式フィルターは、このよ
うに極めて高い集塵能力を備えているので、付着した汚
れを定期的に除去することが重要となる。電子式フィル
ターに集塵された多量の汚れが、もしも付着したままと
なると、集塵能力自体の低下を招くと共に、アーク放電
・コロナ放電・スパークの危険があり、火災の原因とも
なる。そこで電子式フィルターは、従来より、例えば2
週間に1度程度から2〜3カ月に1度程度の割合で、定
期的に、専用の洗浄装置を用い、付着した汚れが除去さ
れている。そして、この種従来例の電子式フィルターの
洗浄装置は、次の洗浄部と、すすぎ部と、乾燥部
と、を備えた構成よりなっていた。すなわち、この種従
来例の洗浄装置では、まず、洗浄部において、電子式
フィルターを、希釈されたアルカリ洗剤で満たされた液
槽中に浸漬して、ブラシ等を用い手作業で付着した汚れ
を除去した後、→次に、すすぎ部において、電子式フ
ィルターに対し、ポンプで圧送された水をノズルから噴
射して、残留していた洗剤成分を除去しつつ、残った汚
れも除去してから、→最後に、乾燥部において、自然
乾燥に近い方式で、残留した水分を乾燥させていた。乾
燥部において多くの場合、常温による自然乾燥に近い方
式が採用されていたのは、主に大量処理に伴うコスト的
な理由による。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】《第1の問題につい
て》ところで、このようなこの種従来例の電子式フィル
ターの洗浄装置にあっては、次の問題が指摘されてい
た。まず第1に、電子式フィルターについて傷・損傷・
変形等が発生し易い、という問題が指摘されていた。す
なわち、電子式フィルターを構成するアルミ板は、極薄
のものが平行に配設されているが、この種従来例の洗浄
装置にあっては、洗浄部において、手作業で汚れを除
去する際に、アルミ板に損傷・変形、例えば傷,ねじ
れ,曲がり,折曲等が発生しやすく、更に、すすぎ部
において、ポンプで高圧の水を噴射する際にも、アルミ
板に損傷・変形、例えば傷,ねじれ,曲がり,折曲等が
発生しやすかった。そして、洗浄時にアルミ板に傷・損
傷・変形等が発生してしまった電子式フィルターを、そ
の後に再使用すると、集塵能力が低下するという問題
や、集塵能力が変化してアーク放電・コロナ放電・スパ
ークの危険が生じ、火災の原因ともなる、等の問題が指
摘されていた。
【0005】《第2の問題について》第2に、付着した
汚れの除去が不十分・不確実である、という問題が指摘
されていた。すなわち、この種従来例の洗浄装置にあっ
ては、洗浄部において、アルカリ洗剤を用い手作業で
汚れの除去作業を行った後、すすぎ部において、水を
噴射することにより汚れの除去作業を行っていたが、こ
のような作業では、電子式フィルターのアルミ板に付着
した汚れが十分に除去されず、汚れの除去が不確実であ
るという指摘があった。このような不十分・不確実な汚
れの除去は、上述した所に準じ、集塵能力の低下やアー
ク放電・コロナ放電・スパーク火災の原因ともなる。特
に、タバコのヤニや油脂類等が頑固な汚れとして取れに
くく、電子式フィルターが業務用に使用された場合(例
えばパチンコ店で使用された場合)、大きな問題となっ
ていた。又、洗浄部における汚れ除去や、すすぎ部
におけるすすぎは、手作業が主となっており、手作業に
よる洗浄ムラも、このような不十分・不確実な汚れ除去
の原因となっていた。
【0006】《第3の問題について》第3に、廃液や廃
水により環境問題発生の虞がある、という問題が指摘さ
れていた。すなわち、この種従来例の洗浄装置にあって
は、洗浄部で電子式フィルターの汚れ除去に使用され
るアルカリ洗剤、つまり大量の水で希釈されたアルカリ
洗剤は、逐時入れ換え,交換,消費された後、使用済と
して廃液処理されている。又、すすぎ部では、極めて
大量の水が、ポンプにて圧送されて電子式フィルターの
すすぎ用に使用された後、使用済として廃水処理されて
いる。そして、このような廃液や廃水は、現状では、そ
のまま下水等に流されることが多く、アルカリ洗剤成分
を含んでいることに鑑み、環境問題発生の虞が指摘され
ていた。
【0007】《第4の問題について》第4に、処理時間
がかかり、作業性が悪く、ランニングコストがかさむ、
という問題も指摘されていた。すなわち、この種従来例
の洗浄装置にあっては、すすぎ部において、水を用い
たすすぎが必須的であるのに伴い、乾燥部において、
すすぎ部で電子式フィルターに付着,残留した水を、自
然乾燥に近い方式で乾燥させており、その乾燥処理に長
時間を要していた。更に、洗浄部における汚れ除去や
すすぎ部におけるすすぎも、手作業が主となってお
り、その分、処理時間がかかっていた。このように、
洗浄部,すすぎ部,特に乾燥部において、処理時間
が非常にかかり大量処理が困難であり、手作業が主であ
り手間がかかることも合いまって、作業性が悪く作業効
率に問題があり、ランニングコストがかさむ、という指
摘があった。
【0008】《第5の問題について》第5に、乾燥後に
水しみ(ウォーターマーク)が発生・残留し、見映えが
悪い、という問題も指摘されていた。すなわち、この種
従来例の洗浄装置にあっては、電子式フィルターについ
て、すすぎ部において、水を用いてすすぎを行った
後、乾燥部において、残留した水を乾燥していたが、
乾燥後の電子式フィルターのアルミ板等の表面に、水し
みが発生・残留してしまい、事後の使用に際し見映えが
悪い、という指摘があった。特に、この種の電子式フィ
ルターは業務用に使用されることに鑑み、このような見
映えの悪さも、大きな問題となっていた。
【0009】《第6の問題について》第6に、アルカリ
洗剤や水は、使用後に、すべてが廃液や廃水とされてお
り、コストが非常にかかっていた。すなわち、この種従
来例の洗浄装置では、洗浄部で使用されたアルカリ洗
剤や、すすぎ部で使用されていた水は、そのまま使用
済として、廃液処理や廃水処理されていた。つまり、
洗浄部で1度使用されたアルカリ洗剤は、再生使用され
ることはなく、希釈用の大量の水と共に、そのまま廃液
処理されており、又、すすぎ部では、大量の水が使
用,廃水処理されており、これらの面から、コスト面に
問題が指摘されていた。
【0010】《本発明について》本発明の電子式フィル
ターの洗浄装置は、このような実情に鑑み、上記従来例
の課題を解決すべく、発明者の鋭意研究努力の結果なさ
れたものである。そして、洗浄液として臭素系炭化水素
系溶剤を採用すると共に、洗浄液で満たされ超音波洗浄
を行う第1槽と、洗浄液で満たされ気泡を含んだ噴流洗
浄を行う第2槽と、洗浄液で満たされ蒸気洗浄を行う第
3槽と、を有してなること、を特徴とする。更に、第1
槽,第2槽に付設された温度管理用の冷却装置と、第3
槽に組み込まれた温度管理用のヒーターと、蒸留器やデ
カンタを備えた再生装置と、を有してなること、を特徴
とする。もって本発明は、第1に、傷・損傷・変形等が
発生せず、第2に、汚れが十分かつ確実に除去でき、第
3に、環境問題も発生せず、第4に、処理時間が短縮さ
れ作業性が向上し、第5に、水しみ等が残ることもな
く、第6に、洗浄液の再生使用が可能で、大量の水を使
用することもない、電子式フィルターの洗浄装置を提案
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】《各請求項について》こ
のような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のと
おりである。まず、請求項1については次のとおり。す
なわち、この請求項1の電子式フィルターの洗浄装置
は、空調用の電子式フィルターに付着した汚れを、除去
する。該電子式フィルターは、電圧印加されたアルミ板
間に汚れを集塵,付着させる、静電フィルター式よりな
る。そして該洗浄装置は、臭素系炭化水素系溶剤よりな
る洗浄液で満たされると共に、汚れが付着した該電子式
フィルターを浸漬して洗浄する液槽を、有してなるこ
と、を特徴とする。
【0012】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2の電子式フィルターの洗浄装置
は、請求項1に記載した電子式フィルターの洗浄装置に
おいて、該液槽は、第1槽と第2槽を備えてなる。そし
て該第1槽は、浸漬された該電子式フィルターを、超音
波の照射により超音波洗浄する超音波振動子が、組み込
まれている。該第2槽は、該第1槽から移されて浸漬さ
れた該電子式フィルターを、該洗浄液の噴流により噴流
洗浄すること、を特徴とする。請求項3については次の
とおり。すなわち、この請求項3の電子式フィルターの
洗浄装置は、請求項2に記載した電子式フィルターの洗
浄装置において、該第2槽は、該電子式フィルターを、
気泡を含んだ該洗浄液の噴流により噴流洗浄すると共
に、該洗浄液の循環配管が付設されている。そして該循
環配管には、該洗浄液を圧送するポンプと、該洗浄液に
気泡を混入させる気泡混入部と、該洗浄液を該第2槽内
で回動スイングしつつ液中噴射するノズルとが、順に設
けられていること、を特徴とする。
【0013】次に、請求項4については次のとおり。す
なわち、この請求項4の電子式フィルターの洗浄装置
は、請求項2に記載した電子式フィルターの洗浄装置に
おいて、更に、第3槽が設けられている。該第3槽は、
該洗浄液で満たされると共に該洗浄液を蒸発させ、該第
2槽から引き上げられた該電子式フィルターを、該洗浄
液の蒸気により蒸気洗浄する。又、該洗浄液は、該第2
槽から該第1槽へ、該第1槽から該第3槽へと、順次供
給されること、を特徴とする。請求項5については次の
とおり。すなわち、この請求項5の電子式フィルターの
洗浄装置は、請求項4に記載した電子式フィルターの洗
浄装置において、該第1槽では、付設された冷却装置に
より、該洗浄液が超音波洗浄用に40℃程度〜50℃程
度に温度管理される。該第2槽では、付設された冷却装
置により、該洗浄液が冷浴用に20℃程度〜30℃程度
に温度管理される。該第3槽では、組み込まれたヒータ
ーにより、該洗浄液が蒸発用に71℃の沸点を勘案し7
0℃程度に温度管理されること、を特徴とする。
【0014】次に、請求項6については次のとおり。す
なわち、この請求項6の電子式フィルターの洗浄装置
は、請求項4に記載した電子式フィルターの洗浄装置に
おいて、更に、該洗浄液の再生装置が付設されており、
該再生装置は、蒸留器とデカンタを備えてなる。そして
該蒸留器は、該第3槽から使用済みの該洗浄液が供給さ
れると共に、タンクから新鮮な該洗浄液を必要に応じ補
充可能となっている。該デカンタは、該蒸留器や該第1
槽,該第2槽,該第3槽から、蒸発後に凝縮回収された
該洗浄液が供給されると共に、途中で含有されていた水
を分離除去して、再生された該洗浄液を該第2槽に循環
供給可能となっていること、を特徴とする。
【0015】《作用について》本発明は、このようにな
っているので、次のようになる。アルミ板間に汚れが付
着した電子式フィルターは、定期的に、洗浄液として臭
素系炭化水素系溶剤を採用した洗浄装置を用いて、汚れ
が除去される。まず、洗浄装置に供給された電子式フィ
ルターは、洗浄液で満たされ40℃程度〜50℃程度に
温度管理された第1槽に浸漬され、超音波振動子にて超
音波洗浄されて、アルミ板に付着していた多くの汚れが
除去される。それから電子式フィルターは、第1槽から
引き上げられて、洗浄液で満たされ20℃程度〜30℃
程度に温度管理された第2槽に浸漬され、洗浄液の噴流
により冷浴されつつ噴流洗浄されて、アルミ板の残りの
汚れが除去される。第2槽には循環配管が付設されてお
り、洗浄液が、圧送されつつ気泡が混入されて、回動ス
イングするノズルから液中に噴射され、気泡の作用によ
り、アルミ板の汚れが分離,除去される。
【0016】しかる後、電子式フィルターは、第2槽か
ら引き上げられて第3槽上に吊り下げられ、第3槽は、
洗浄液で満たされ70℃程度に温度管理され、洗浄液を
蒸発させている。そこで電子式フィルターは、洗浄液の
蒸気により蒸気洗浄されて、汚れが最終的に除去され
る。すなわち電子式フィルターは、第2槽での冷浴によ
り蒸気との温度差があり、蒸気がアルミ板の表面に付着
し易いと共に、第2槽からの引き上げに伴ないアルミ板
の表面に汚れが再付着し易いが、このような汚れも除去
される。
【0017】電子式フィルターは、このように第1槽,
第2槽,第3槽を順次辿ることにより、汚れが、簡単容
易に十分かつ確実に除去される。そしてこの洗浄装置
は、超音波洗浄,噴流洗浄,蒸気洗浄により汚れを除去
するので、アルミ板に傷・損傷・変形等が生じることは
なく、水しみが発生,残留することもなく、短時間の内
に自動的に・システム的に汚れを除去し、洗浄ムラもな
く、廃液や廃水の量も少ない。ところでこの洗浄装置で
は、洗浄液は、第2槽,第1槽,第3槽へと、順次供給
される。そして、洗浄液の再生装置が付設されており、
使用済みの洗浄液が、第3槽から蒸留器へと供給される
と共に、蒸留器や第1槽,第2槽,第3槽から、蒸発し
て凝縮回収された洗浄液がデカンタに供給されて、途中
で含有されていた水が分離除去され、再生された洗浄液
が第2槽に循環供給される。
【0018】
【発明の実施の形態】《図面等について》以下本発明
を、図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説
明する。図1,図2,図3等は、本発明の実施の形態の
説明に供する。そして図1は、全体の左部分の正面説明
図であり、図2は、全体の右部分の正面説明図である。
図3の(1)図は、第2槽のノズルの一例を示す平面説
明図であり、(2)図は、第2槽のノズルの他の例を示
す正面説明図であり、(3)図は、冷却装置の配管説明
図である。
【0019】《洗浄装置1の概要について》まず、この
洗浄装置1は、空調用の電子式フィルターAに付着した
汚れを、除去する。前提となる電子式フィルターAは、
電圧印加されたアルミ板B間に、汚れを集塵,付着させ
る静電フィルター式よりなる。すなわち電子式フィルタ
ーAは、各種ビル,病院,工場,パチンコ店等におい
て、空調用として業務用に使用されるものが代表的であ
り、空調装置に装着されて、室内の汚れを吸収,除去す
べく使用される。汚れとしては、ゴミ,ほこり,ちり,
スラッジ,タバコのヤニ,その他の油脂類,樹脂類,ゴ
ム類、等々が代表的である。そして電子式フィルターA
は、極薄のアルミ板Bが、風向き方向に平行に配設され
ており、1対のアルミ板Bにおいて、その間隔が5mm
程度で、一方が陽極印加され他方が陰極印加されると共
に、一方が8,000V〜10,000V程度に電圧印
加され、他方が4,000V〜5,000V程度に電圧
印加される。そして、このように電圧印加されたアルミ
板B間に、汚れが集塵,付着される、静電フィルター式
よりなる。
【0020】さて、この洗浄装置1では、洗浄液Cとし
て、臭素系炭化水素系溶剤が選択,採用されており、例
えば、ディップソール社のディップソールSC−52S
(ディップソール液)が使用される。そして、この臭素
系炭化水素系溶剤は、次の特徴を備えてなる。すなわち
、沸点が71℃であり水より低く、乾燥が早い。、
洗浄後の残さが極めて少ない。、塩素系溶剤と同等の
洗浄力・汚れ除去性能を有している。、特にKB値
(カウリブタノール値)が125と高く、電子式フィル
ターAの汚れの中でも落ち難いタバコのヤニ、その他の
油脂類,樹脂類,ゴム類等を、容易に溶解,除去可能で
ある。、フロン系溶剤や塩素系溶剤が配合されていな
いのは勿論のこと、有機溶剤予防規則に該当する溶剤は
一切配合されていない。引火点のない不燃性タイプよ
りなり、消防法の危険物には該当しない、等々の特徴を
備えている。
【0021】そして、この洗浄装置1は、電子式フィル
ターAに付着した汚れを、このような臭素系炭化水素系
溶剤を採用した洗浄液Cを用いて、除去すべく、次の構
成を採用してなる。すなわち、この洗浄装置1は、液槽
たる第1槽2,第2槽3と、蒸気発生用の第3槽4と、
を有してなる。図示例では更に、これらに加え、冷却装
置5,循環配管6,再生装置7等を、付帯設備として備
えてなる。以下、これらについて詳述する。
【0022】《第1槽2について》まず、図1を参照し
つつ、第1槽2について述べる。第1槽2は、臭素系炭
化水素系溶剤よりなる洗浄液Cで、満たされると共に、
アルミ板Bに汚れが付着した電子式フィルターAが、浸
漬される。そして第1槽2は、浸漬された電子式フィル
ターAを、超音波の照射により超音波洗浄する超音波振
動子8が、組み込まれており、付設された冷却装置5に
より、洗浄液Cが、超音波洗浄用に40℃程度〜50℃
程度に温度管理される。
【0023】このような第1槽2について、更に詳述す
る。まず電子式フィルターAは、最初に、この第1槽2
に浸漬されて洗浄され、→次に、第2槽3に浸漬されて
洗浄され、更に、第3槽4上で蒸気洗浄される。これに
対し洗浄液Cは、第2槽3から第1槽2へ、→第1槽2
から第3槽4へと、順次供給されており、→更に、再生
装置7を介し第2槽3へと循環供給される。そして、こ
の超音波ディップ槽たる第1槽2には、超音波振動子8
が組み込まれており、超音波(S/V)の照射により、
電子式フィルターAのアルミ板Bを振動させて、付着し
ていた汚れを除去すべく超音波洗浄する。超音波振動子
8からは、例えば25KH〜45KH(代表的には
45KH )の超音波が、照射される。又、この超音波
振動子8には電圧調整器(スライダック)が付設され、
出力調整可能となっており、120V程度〜200V程
度(代表的には160V程度)の出力に設定される。こ
のような超音波値や出力値は、浸漬された電子式フィル
ターAのアルミ板Bについて、エッチングを誘発せしめ
ない値に設定することが重要であり、その際、アルミ板
Bの肉厚等も考慮される。
【0024】第1槽2の周側面には、冷却装置5の冷却
パッケージ9が取付けられており、第1槽2内の洗浄液
Cを40℃程度〜50℃程度、つまり超音波洗浄に最適
な温度に温度管理する。第1槽2内の洗浄液Cは、超音
波の照射により温度が上昇し易く、冷却装置5を取付け
ない場合は60程度となるが、この温度では超音波洗浄
のききが悪いので、冷却パッケージ9を取付けることに
より、効率的な超音波洗浄が行われる40℃程度〜50
℃程度に、温度管理している。又、第1槽2には、除去
された汚れを回収除去する付設配管10が付設されてい
る。この付設配管10により、第1槽2内の洗浄液C
は、バスケットストレーナー11,ポンプ12,フィル
ター13等を介し、再び第1槽2内へと戻されると共
に、比較的大きな汚れ用のバスケットストレーナー11
や、比較的小さな汚れ用・1〜2μm程度用のコットン
製やステンレス製のフィルター13により、汚れが除去
される。14は、付設配管10に付設された圧力計であ
る。第1槽2は、このようになっている。
【0025】《第2槽3について》次に、図1を参照し
つつ、第2槽3について述べる。第2槽3は、臭素系炭
化水素系溶剤よりなる洗浄液Cで満たされると共に、ア
ルミ板Bに汚れが付着・残留した電子式フィルターA
が、第1槽2から移されて浸漬され、洗浄液Cの噴流に
より、噴流洗浄される。図示例の第2槽3は、電子式フ
ィルターAを、気泡を含んだ洗浄液Cの噴流により噴流
洗浄すると共に、洗浄液Cの循環配管6が付設されてい
る。この循環配管6には、洗浄液Cを圧送するポンプ1
5と、洗浄液Cに気泡を混入させる気泡混入部16と、
洗浄液Cを第2槽3内で回動スイングしつつ液中噴射す
るノズル17とが、順に設けられている。又、この第2
槽3では、付設された冷却装置5により、洗浄液Cが冷
却用に、20℃程度〜30℃程度に温度管理される。
【0026】このような第2槽3について、更に詳述す
る。まず、水流ディップ槽たる第2槽3内の洗浄液C
は、例えば循環配管6のポンプ15や回動スイングする
ノズル17により、第2槽3内をジェット噴流・水流・
液流となって流れる。そして、このような洗浄液Cの噴
流は、浸漬された電子式フィルターAのすみずみまで、
洗浄液Cを行き渡らせ、もって洗浄ムラを解消させる機
能と、電子式フィルターAから除去された汚れを、浮遊
させずに第2槽3の槽底に降下,沈殿させる機能と、を
発揮する。ところで、このような洗浄液Cの噴流の流速
・流量の設定(ポンプ12の能力設定)に関しては、浸
漬された電子式フィルターAの極薄のアルミ板Bについ
て、ねじれ,曲がり,折曲等の変形を誘発しないよう
に、留意が必要である。このような変形の誘発は比較的
少ないが、それでも留意が必要である。なお、ノズル1
7の回動スイング方式については、各種可能であり、図
3の(1)図には左右スイング方式のものが、図3の
(2)図には上下スイング方式のものが示されている。
【0027】更に、図示例の噴流は、気泡を含んだもの
となっている。すなわち、循環配管6には、気泡混入部
16が介装されており、ポンプ15にて循環配管6を高
速・高圧で圧送される洗浄液Cに対し、気泡混入部16
において加圧エアーを吹き付けることにより、加圧エア
ーを、介在形成された略真空域を介し、洗浄液Cの内部
に引き込むようになっている。そして、このように洗浄
液Cに引き込まれた加圧エアーは、細かい気泡となる
が、このような洗浄液C中の気泡は、第2槽3内で噴流
となって、電子式フィルターAのアルミ板Bに付着して
いた汚れに接触,作用し、もって汚れをアルミ板Bから
分離せしめる機能を発揮する。なお循環配管6にも、フ
ィルター13や圧力計14が介装,付設されている。
【0028】又、第2槽3の周側面には、冷却装置5の
冷却パッケージ9が取付けられており、第2槽3内の洗
浄液Cを、浸漬された電子式フィルターAの冷浴用とし
て機能させるべく、20℃程度〜30℃程度に温度管理
する。すなわち、電子式フィルターAは、この第2槽3
の次に第3槽4上に吊り下げられて、蒸気洗浄される
が、その際の蒸気Dの付着を良くするため、蒸気Dとの
温度差(最適な温度差は30℃程度から40℃程度)を
つけるべく、この第2槽3において、予め電子式フィル
ターAを冷却しておくとよい。そこで、この第2槽3の
洗浄液Cは、冷却装置5により20℃程度〜30℃程度
に、温度管理されており、浸漬された電子式フィルター
Aのアルミ板Bを、20℃程度〜30℃程度に冷却す
る。もって電子式フィルターAは、次の第3槽4上に吊
り下げられた際、洗浄液Cの70℃程度の蒸気Dとの温
度差が大であり、蒸気Dの付着が促進される。
【0029】なお、この第2槽3にも、前述した第1槽
2と同様に、汚れを回収除去する付設配管10が付設さ
れており、バスケットストレーナー11,ポンプ12,
フィルター13,圧力計14等が、介装,付設されてい
る。なお、第2槽3に新鮮な洗浄液Cを、必要に応じ、
付設された洗浄液Cのタンク(図示せず)から補充可能
な補充配管38が、この付設配管10には接続されてい
る。ところで洗浄液Cは、この第2槽3から前述した第
1槽2へと、オーバーフローして直接的に流下供給され
た後、第1槽2から次に述べる第3槽4へと、介装配管
18を介し、オーバーフローした分が供給される。第2
槽3は、このようになっている。
【0030】《第3槽4について》次に、図1を参照し
つつ、第3槽4について述べる。第3槽4は、洗浄液C
で満たされると共に洗浄液Cを蒸発させ、もって第2槽
3から引き上げられた電子式フィルターAを、洗浄液C
の蒸気Dにより蒸気洗浄する。そして第3槽4では、組
み込まれたヒーター19により、洗浄液Cが、蒸発用に
71℃の沸点を勘案して、70℃程度に温度管理されて
いる。
【0031】このような第3槽4について、更に詳述す
る。第3槽4は、第2槽3から介装配管18にて供給さ
れた洗浄液Cで満たされており、この洗浄液Cは、組み
込まれたヒーター19により、70℃程度に温度管理さ
れている。電子式フィルターAは、このような第3槽4
上に吊り下げられ、洗浄液Cの蒸気Dにて蒸気洗浄され
る。すなわち、前述した第2槽3の洗浄液Cの液面付近
等には、除去された汚れが浮遊しており、第2槽3から
引き上げられる電子式フィルターAのアルミ板Bの外表
面には、このような除去された汚れが、引き上げに伴い
再び付着し易い。そこで、第3槽4上の蒸気Dにて、こ
のような電子式フィルターAのアルミ板Bを蒸気洗浄す
ることにより、アルミ板Bの外表面に再付着した汚れ等
を、除去せしめる。
【0032】このような第3槽4上での蒸気洗浄に使用
される蒸気Dは、洗浄液Cが気化したもの、つまり不純
物等が100%取り除かれたものであり、電子式フィル
ターAを最終洗浄するのに最適である。なお、この第3
槽4にも、底面に冷却装置5の冷却パッケージ9が付設
されているが、この冷却装置5は、第3槽4内に組み込
まれたヒーター19の過熱防止,保護用として機能す
る。第3槽4は、このようになっている。
【0033】《冷却装置5について》次に、図1,図
2,図3の(3)図等を参照しつつ、冷却装置5につい
て述べる。この洗浄装置1では、前述したように第1槽
2,第2槽3,第3槽4に、冷却装置5の冷却パッケー
ジ9が付設されている。この冷却装置5は、第1槽2,
第2槽3,第3槽4内の洗浄液Cを、循環する冷却水を
利用して、温度管理すべく用いられる。図3の(3)図
に示したように冷却装置5は、冷水機20を備えてな
り、若干暖まって冷却水入口Rから回収された冷却水
は、冷水機20にて所定温度例えば5℃〜20℃程度に
冷却されて、冷却水出口Sから再び供給され、その循環
量は例えば100L/H程度〜150L/Hである。す
なわち、各所の冷却水入口R1,R2,R3,R4,R
5,R6,R7,R8からクーリングパイプ21を介し
て回収された冷却水は、冷水機20にて冷却された後、
弁やクーリングパイプ21を介し、各所の冷却水出口S
1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8へと供
給される。このようにして、5℃〜20℃程度の冷却水
が、冷水機20から、第1槽2,第2槽3,第3槽4,
その他の各所に、常時循環されるようになっている。
【0034】そして、後述する再生装置7にも、冷水機
20からの冷却水が、循環供給されている。すなわち、
まず第1槽2,第2槽3,第3槽4を下部に収納してな
る全体槽22の上部には、冷却水出口S1や冷却水入口
R1を経由して、冷却装置5のクーリングパイプ21が
配設されている。そして、このクーリングパイプ21
は、第1槽2,第2槽3,第3槽4等から全体槽22の
上部へと蒸発,気化した洗浄液Cの蒸気Dについて、外
部への流出防止用として機能すると共に、再生装置7の
ための凝縮促進用としても機能する。又、再生装置7の
蒸留器23の上部にも、冷却水出口S2や冷却水入口R
2を経由して、冷却装置5のクーリングパイプ21が配
設されている。このクーリングパイプ21は、蒸留器2
3内で蒸発,気化した洗浄液Cの蒸気Dについて、外部
への流出防止用として機能すると共に、再生のための凝
縮促進用としても機能する。更に、再生装置7の2個の
デカンタ24にも、それぞれ冷却水出口S3,S4や冷
却水入口R3,R4を経由して、冷却装置5のクーリン
グパイプ21が配設されている。このクーリングパイプ
21は、洗浄液Cの冷却用、つまり蒸気Dを凝縮回収し
てなる洗浄液Cについて、その温度を低下させるべく機
能すると共に、含有された水と洗浄液Cとの分離を促進
させるべく機能する。
【0035】又、前述したように第1槽2,第2槽3,
第3槽4、更には蒸留器23には、周側面や底面に冷却
パッケージ9が取付けられており、これらの冷却パッケ
ージ9は、それぞれ、クリーングパイプ21,冷却水出
口S5,S6,S7,S8,冷却水入口R5,R6,R
7,R8等を経由して、冷却水が循環される。又、この
ように冷却装置5のクーリングパイプ21や冷却パッケ
ージ9が配設される第1槽2,第2槽3,第3槽4,蒸
留器23等は、それぞれ、次のように温度管理されてい
る。すなわち、それぞれについて、温度計(TG),温
度センサー(TC),温度アラーム(TA)等、が付設
されており、それぞれ内部の洗浄液Bの管理温度がチェ
ックされている。そして、温度対応が必要な場合には、
冷水機20により供給される冷却水の温度やヒーター1
9が制御されるが、更に第1槽2については、温度上昇
の起因となる超音波を照射する超音波振動子8が制御さ
れる。冷却装置5は、このようになっている。
【0036】《再生装置7について》次に、図2更には
図1を参照しつつ、再生装置7について述べる。この洗
浄装置1には、洗浄液Cの再生装置7が付設されてお
り、この再生装置7は、蒸留器23とデカンタ24,2
5を、備えてなる。蒸留器23は、第3槽4から使用済
みの洗浄液Cが供給されると共に、タンク(図示せず)
から新鮮な洗浄液Cを必要に応じ補充可能となってい
る。デカンタ24,25は、蒸留器23や第1槽2,第
2槽3,第3槽4から、蒸発後に凝縮回収された洗浄液
Cが供給されると共に、途中で含有されていた水を分離
除去し、再生された洗浄液Cを、第2槽3に循環供給可
能となっている。
【0037】このような再生装置7について、更に詳述
する。まず第3槽4には、その流面の高さレベルに回収
配管26の基端が開口しており、回収配管26の先端
は、蒸留器23に開口している。このような回収配管2
6を介して、使用済となった洗浄液Cが、第3槽4から
オーバーフローして蒸留器23に供給される。つまり、
電子式フィルターAから除去された汚れを含む最も汚れ
た洗浄液Cが、蒸留器23へと流入する。蒸留器23
は、槽状をなし、下部にヒーター19が配されると共
に、上部に前述した冷却装置5のクーリングパイプ21
が配されている。第3槽4から供給された汚れた洗浄液
Cは、蒸留器23の下部に貯留されると共に、ヒーター
19で加熱される。
【0038】ヒーター19による加熱により、蒸気Dと
なって蒸発,気化した洗浄液Cは、蒸留器23の上部に
配された冷却装置5のクーリングパイプ21にて冷却せ
しめられることにより、汚れ等を含まない純粋な洗浄液
Cとなって、凝縮回収される。凝縮回収され純粋化され
た洗浄液Cは、回収配管27を介し、デカンタ25へと
供給される。なお、蒸留器23内の下部の洗浄液Cが、
ヒーター19にて加熱されているので、上部のクーリン
グパイプ21は段を高くして配設されており、このクー
リングパイプ21は、蒸気Dとなった洗浄液Cが外部へ
蒸発,気化して流出することを防止すべく機能する。蒸
留器23による蒸留量は、例えば80L/H程度〜10
0L/H程度である。又、蒸留器23には、温度サーモ
スタットや液面計(LG)等が付設されており、蒸発に
より蒸留器23下部の洗浄液Cの量が不足したと判断さ
れた場合には、洗浄液Cのタンクから、新鮮な洗浄液C
が蒸留器23に補充されるようになっている。
【0039】他方、上面が開放された第1槽2,第2槽
3,第3槽4等は、全体槽22の下部に収納されてお
り、全体槽22の上部には、冷却装置5のクーリングパ
イプ21が配されている。そして、第1槽2の液面,第
2槽3の液面,第3槽4の液面等から蒸発,気化した洗
浄液Cの蒸気Dは、上部のクーリングパイプ21にて冷
却せしめられることにより、汚れ等を含まない純粋な洗
浄液Cとなって、凝縮回収される。このように凝縮回収
され純粋化された洗浄液Cは、回収配管28を介し、デ
カンタ24へと供給される。
【0040】デカンタ24にはこのように回収配管28
を経由し、デカンタ25には回収配管27を経由して、
それぞれ、凝縮回収され純粋化された洗浄液Cが供給さ
れる。水分離器たるデカンタ24,25では、洗浄液C
中に途中で含有されていた水が、分離除去される。すな
わち、前述したように凝縮回収は、洗浄液Cの蒸発,気
化を利用して実施されるので、途中で蒸気Dとなった際
に併存していた空気中の水分も、同時に凝縮回収されて
しまう。なお、このように洗浄液C中に混入された水の
量は、1%程度に過ぎない。そしてデカンタ24,25
内では、洗浄液Cつまり臭素系炭化水素系溶剤と水との
比重差を利用して、水が除去され、純粋化された洗浄液
Cのみが、下部側から回収される。回収された洗浄液
C、つまりきれいに再生された洗浄液Cは、デカンタ2
4から供給配管29にて、デカンタ25から供給配管3
0にて、それぞれ、第2槽3へと供給される。再生装置
7は、このようになっている。
【0041】《その他》なお、第1槽2,第2槽3,第
3槽4,蒸留器23等には、それぞれ、液面計(L
G),液面アラーム(LA)等が付設されている。そし
て、それぞれ内部の洗浄液Cの量が管理,チェックされ
ており、対応が必要な場合には、内部の洗浄液Cが不足
しない様に制御される。又、31,32は排液配管であ
り、常時は閉の排液バルブ33,34が付設されてい
る。35は排水配管であり、常時は閉の排水バルブ36
が付設されている。すなわち、第1槽2,第2槽3,第
3槽4,蒸留器23等の底面には、それぞれ、分岐され
た排液配管31の先端が排液バルブ33を介して接続さ
れており、集合した排液配管31の末端は、ポンプ37
を介し、外部への排出用に使用される。又、デカンタ2
4,25の底面には、それぞれ、分岐された排液配管3
2の先端が排液バルブ34を介して、又、分岐された排
水配管35の先端が、排水バルブ36を介して接続され
ている。集合した排液配管32や排水配管35の末端
は、それぞれ、外部への排出用に使用される。
【0042】《作用等について》本発明の洗浄装置1
は、以上説明したように構成されている。そこで、以下
のようになる。空調用に使用され、アルミ板B間に汚れ
が集塵,付着した電子式フィルターAは、2週間に1度
程度から2〜3カ月に1度程度の割合で、定期的に、こ
の洗浄装置1を用いて汚れが除去される(図1を参
照)。
【0043】すなわち、洗浄装置1に供給された電子式
フィルターAは、まず、液槽たる第1槽2に浸漬され
る。第1槽2は、臭素系炭化水素系溶剤よりなる洗浄液
Cで満たされると共に、付設された冷却装置5により、
40℃程度〜50℃程度に温度管理されている。そこ
で、このような第1槽2に浸漬された電子式フィルター
Aは、組み込まれた超音波振動子8にて超音波が照射さ
れることにより、超音波洗浄され、もってアルミ板Bに
付着していた多くの汚れが、除去される。
【0044】それから電子式フィルターAは、第1槽2
から引き上げられて、液槽たる第2槽3に移され浸漬さ
れる。第2槽3は、臭素系炭化水素系溶剤よりなる洗浄
液Cで満たされると共に、付設された冷却装置5によ
り、20℃程度〜30℃程度に温度管理されている。そ
こで、このような第2槽3に浸漬された電子式フィルタ
ーAは、洗浄液Cにて冷浴されると共に、洗浄液Cの噴
流により噴流洗浄され、もってアルミ板Bに付着してい
た残りの汚れが、除去される。つまり、第1槽2では除
去できなかった残りの汚れが、電子式フィルターAのア
ルミ板Bから除去される。ところで、この第2槽3に
は、洗浄液Cの循環配管6が付設されており、洗浄液C
は、循環配管6をポンプ15にて圧送されると共に、気
泡混入部16にて細かい気泡が混入されて、回動スイン
グ17するノズルから、第2槽3内の洗浄液C中に噴射
される。そこで電子式フィルターAは、このように気泡
を含んだ洗浄液Cの噴流により、噴流洗浄され、もって
アルミ板Bに付着していた残りの汚れが、気泡の作用に
よりアルミ板Bから分離,除去される。
【0045】しかる後、電子式フィルターAは、第2槽
3から引き上げられて、第3槽4上に吊り下げられる。
第3槽4は、臭素系炭化水素系溶剤よりなる洗浄液Cで
満たされると共に、組み込まれたヒーター19により、
洗浄液Cの71℃の沸点を勘案し、70℃程度に温度管
理されており、内部の洗浄液Cを蒸気Dとして蒸発させ
ている。そこで、第3槽4上に吊り下げられた電子式フ
ィルターAは、このような洗浄液Cの純粋な蒸気により
蒸気洗浄され、もって汚れが最終的に除去される。すな
わち、電子式フィルターAは、第2槽3にて冷浴されて
いたので蒸気との温度差があり、蒸気がアルミ板Bの表
面に付着しやすいと共に、第2槽3からの引き上げに伴
ないアルミ板Bの表面に汚れが再付着しやすいが、この
ような汚れも最終的に除去される。
【0046】ところで、この洗浄装置1において、洗浄
液Cは、第2槽3から第1槽2へ、第1槽2から第3槽
4へと、順次供給される。又、この洗浄装置1には、洗
浄液Cの再生装置7が付設されている(図2等を参
照)。そして、使用済みの洗浄液Cが、第3槽4から再
生装置7の蒸留器23へと供給されるが、第3槽4に
は、臭素系炭化水素系溶剤の新鮮な洗浄液Cが、必要に
応じタンクから補充される。これと共に、蒸留器23か
ら蒸気Dとなって蒸発,気化した後に凝縮回収された洗
浄液Cが、再生装置7のデカンタ25に供給される。
又、第1槽2,第2槽3,第3槽4から蒸気Dとなって
蒸発,気化した後に凝縮回収された洗浄液Cが、再生装
置7のデカンタ24に供給される。そして、デカンタ2
4,25は、途中で僅かに含有されていた水を分離除去
して、再生されたきれいな洗浄液Cを、第2槽3に循環
供給する。
【0047】《各利点について》さてそこで、この電子
式フィルターAの洗浄装置1は、次の第1,第2,第
3,第4,第5,第6のようになる。第1に、この洗浄
装置1は、電子式フィルターAを、第1槽2で超音波洗
浄した後、第2槽3で噴流洗浄し、第3槽4で最終的に
蒸気洗浄する。そこで、電子式フィルターAの平行に配
設されたアルミ板Bが、極薄の肉厚のものであるにもか
かわらず、洗浄に際し、傷,ねじれ,曲がり,折曲等の
損傷,変形が発生することは、回避される。この洗浄装
置1は、超音波洗浄,噴流洗浄,蒸気洗浄により汚れを
除去するので、電子式フィルターAのアルミ板Bに、傷
・損傷・変形等が生じることはない。
【0048】第2に、洗浄装置1は、汚れ除去性能に極
めて優れた臭素系炭化水素系溶剤を、洗浄液Cとして選
択採用してなり、例えばKB値(カウリブタノール値)
が高く、汚れの中でも落ち難いタバコのヤニや各種の油
脂類その他も、簡単に除去可能である。このような臭素
系炭化水素系溶剤を洗浄液Cとして採用すると共に、こ
の洗浄装置1は、洗浄液Cを利用した第1槽2における
超音波洗浄、気泡を含んだ洗浄液Cによる第2槽3にお
ける噴流洗浄、洗浄液Cによる第3槽4における蒸気洗
浄等を、複合した洗浄システムを採用してなる。もっ
て、形状もかなり大きい電子式フィルターAではある
が、付着した汚れは十分かつ確実に除去される。
【0049】又、この洗浄装置1は、第1槽2の超音波
洗浄、第2槽3の噴流洗浄、第3槽4の蒸気洗浄等によ
り、簡単容易・自動的・システム的に、電子式フィルタ
ーAのアルミ板Bに付着した汚れを除去する。つまり、
手作業に頼らず汚れを除去するので、除去ムラ・洗浄ム
ラは発生しない。電子フィルターAは、このように洗浄
装置1の第1槽2,第2槽3,第3槽4を、順次辿るス
テップにより、アルミ板Bに付着していた汚れが、簡単
容易に十分かつ確実に除去される。
【0050】第3に、この洗浄装置1は、洗浄液Cとし
て臭素系炭化水素系溶剤を採用してなる。もって、この
洗浄液Cは、第1槽2,第2槽3,第3槽4等での使用
に際し、水で希釈することなくそのまま使用されると共
に、事後に水を用いてすすぐ必要もない。そこで、希釈
用やすすぎ用に大量の水が用いられることはなく、使用
済の大量の洗浄液Cや水の廃液処理,廃水処理問題が発
生することもない。このように、この洗浄装置1は、廃
液や廃水の量も少ない。
【0051】第4に、この洗浄装置1では、洗浄液Cと
して臭素系炭化水素系溶剤が採用されている。そして、
この臭素系炭化水素系溶剤は、前述したように、沸点が
70℃と水より低く乾燥が早いと共に、洗浄後の残さが
少ない、という特徴を備えている。そして洗浄液Cは、
この臭素系炭化水素系溶剤のみを用いてなり、水を希釈
用やすすぎ用として、併用することもない。更に、第1
槽2の超音波洗浄、第2槽3の噴流洗浄、第3槽4の蒸
気洗浄は、すべて自動化・システム化されており、手間
が省かれている。これらにより、この洗浄装置1では、
短い処理時間のうちに、電子式フィルターAに付着した
汚れが除去される。
【0052】第5に、この洗浄装置1にあっては、最終
的に、引き上げられた電子式フィルターAについて、蒸
気洗浄が実施されるので、電子式フィルターAのアルミ
板Bの表面に、汚れが付着,再付着,残留することはな
く、汚れは跡形無く除去される。そして、このように蒸
気洗浄されるので、電子式フィルターAのアルミ板Bの
表面に、水しみが乾燥後に発生,残留することもない。
【0053】第6に、この洗浄装置1は、洗浄液Cとし
て臭素系炭化水素系溶剤を採用してなる。もって洗浄液
Cは、蒸留器23やデカンタ24,25を備えた再生装
置7を、付帯設備として設けたことにより、第1槽2,
第2槽3,第3槽4等から容易に再生使用され、最大限
に活用される。更に、この洗浄装置1によると、洗浄液
Cは、第2槽3,→第1槽2,→第3槽4の順に、循環
使用される。つまり洗浄液Cは、汚れ度合の低い側から
高い側へと順次流れ、効率的に使用され、この面からも
最大限に活用される。これに対し、この洗浄装置1で
は、希釈用やすすぎ用に大量の水が使用されることもな
い。この洗浄装置1は、水を使用しない。
【0054】
【発明の効果】《本発明の特徴》本発明に係る電子式フ
ィルターの洗浄装置は、以上説明したように、洗浄液と
して臭素系炭化水素系溶剤を採用すると共に、洗浄液で
満たされ超音波洗浄を行う第1槽と、洗浄液で満たされ
気泡を含んだ噴流洗浄を行う第2槽と、洗浄液で満たさ
れ蒸気洗浄を行う第3槽と、を有してなること、を特徴
とする。更に、第1槽,第2槽に付設された温度管理用
の冷却装置と、第3槽に組み込まれた温度管理用のヒー
ターと、蒸留器やデカンタを備えた再生装置と、を有し
てなること、を特徴とする。もって、本発明の電子式フ
ィルターの洗浄装置は、次の効果を発揮する。
【0055】《第1の効果について》第1に、汚れの除
去に際し、電子式フィルターについて、傷・損傷・変形
等は発生しない。すなわち、この洗浄装置にあっては、
電子式フィルターを超音波洗浄,噴流洗浄,蒸気洗浄す
る。そこで、電子式フィルターを構成するアルミ板が、
極薄のものよりなるものの、汚れの除去に際し、このよ
うなアルミ板に傷・損傷・変形等が発生することは、回
避される。前述したこの種従来例、つまり洗浄部で手作
業で汚れを除去し、すすぎ部でポンプで高圧の水を噴射
していた、この種従来例の洗浄装置のように、汚れの除
去に際し、電子式フィルターのアルミ板に傷・損傷・変
形等が発生することは、回避される。もって、電子式フ
ィルターをその後に再使用した際、集塵能力が低下する
ことはなく、集塵能力が変化して、アーク放電・コロナ
放電・スパークが発生する危険もなく、火災の虞もなく
なる。
【0056】《第2の効果について》第2に、電子式フ
ィルターに付着していた汚れが、十分かつ確実に除去さ
れるようになる。すなわち、この洗浄装置にあっては、
洗浄液として臭素系炭化水素系溶剤を採用してなるの
で、汚れ除去性能に極めて優れており、例えばタバコの
ヤニや油脂類等も、簡単容易に除去可能となる。そし
て、この洗浄装置は、このような洗浄液を使用して第1
槽の超音波洗浄,第2槽の気泡を含んだ噴流洗浄、第3
槽の蒸気洗浄等を、複合した洗浄システムを採用したこ
とにより、汚れは十分かつ確実に除去される。
【0057】この洗浄装置によると、前述したこの種従
来例、つまり洗浄部で手作業で汚れを除去した後、すす
ぎ部で水を噴射していたこの種従来例の洗浄装置に比
し、電子式フィルターの各アルミ板に付着していた汚れ
は、十分かつ確実に除去されるようになる。このように
汚れが除去されるので、電子式フィルターの集塵能力
は、低下するようなことなく維持され、アーク放電・コ
ロナ放電・スパークが発生する危険もなく、火災の虞も
なくなる。そしてタバコのヤニや油脂類等の頑固な汚れ
も、簡単容易に除去されるので、電子式フィルターを業
務用に使用した場合(例えばパチンコ店で使用した場
合)、問題が生じることもなくなる。又、この洗浄装置
は、電子式フィルターに付着した汚れを、超音波洗浄,
噴流洗浄,蒸気洗浄により、自動的・システム的に除去
するので、主に手作業に頼っていた前述したこの種従来
例のように、手作業に起因した洗浄ムラの発生も回避さ
れる。この面からも、汚れが十分かつ確実に除去される
ようになる。
【0058】《第3の効果について》第3に、廃液や廃
水の量も少なく、環境問題発生の虞もない。すなわち、
この洗浄装置は、洗浄液として臭素系炭化水素系溶剤を
採用してなるので、洗浄液が水で希釈することなくその
まま使用されると共に、洗浄後の残さが少なく、事後に
水を用いたすすぎ部を設ける必要もない。もって、アル
カリ洗剤を使用していた前述したこの種従来例の洗浄装
置のように、洗浄部での希釈用やすすぎ部でのすすぎ用
に、大量の水が用いられることはなく、入れ換え,交
換,消費された使用済みのアルカリ洗剤成分を含んだ大
量の水の廃液処理,廃水処理問題、そして環境問題発生
の虞は解消される。更に、洗浄液として用いられる臭素
系炭化水素系溶剤は、有機溶剤予防規則に該当する配合
はなく、毒物及び劇物取締法や労働安全衛生法にも該当
せず、不燃性タイプであり消防法上は非危険物である等
々、これらの面からも環境に優しく,扱い易く,安全で
もある。
【0059】《第4の効果について》第4に、処理時間
が短縮化され、作業性が向上し、ランニングコストも低
減される。すなわち、この洗浄装置は、洗浄液として臭
素系炭化水素系溶剤を採用してなり、この臭素系炭化水
素系溶剤は、乾燥が早いと共に洗浄後の残さが少なく、
水を使用してすすぐ必要もない。このように、洗浄後に
水を用いたすすぎ部や水を乾燥させる乾燥部を設ける必
要がないので、装置全体としての処理時間が早く、短時
間のうちに多数枚の電子式フィルターの汚れを除去する
ことが可能である。そこで、自然乾燥に近い方式の乾燥
部が必須的であった、前述したこの種従来例の洗浄装置
のように、処理時間がかかり大量処理が困難である、と
いう問題は解消され、特に業務用に最適である。
【0060】又、この洗浄装置は、手作業が主であった
この種従来例に比し、超音波洗浄,噴流洗浄,蒸気洗浄
により自動化・システム化されており、この面からも処
理時間が短縮化され、手間も削減される。これらによ
り、この洗浄装置にあっては、作業性が向上して、作業
効率が改善され、ランニングコストも低減される。
【0061】《第5の効果について》第5に、水しみ
(ウォーターマーク)等が発生して、事後に残留するこ
ともない。すなわち、この洗浄装置にあっては、最終的
に、蒸気洗浄が実施されるので、電子式フィルターのア
ルミ板等の表面に、汚れが付着,再付着,残留すること
もなく、汚れは跡形も無く除去される。又、前述したこ
の種従来例の洗浄装置のように、すすぎ用の水を乾燥し
た後に、電子式フィルターのアルミ板等の表面に、水し
みが発生・残留してしまうようなこともない。この洗浄
装置は、すすぎ部や乾燥部が用いられないと共に、最終
的に蒸気洗浄が実施される。このように、この洗浄装置
によると、電子式フィルターについて、事後に跡形や水
しみが残ることもなく、使用に際しての見映えも良く、
業務用の電子式フィルターの洗浄に適している。
【0062】《第6の効果について》第6に、洗浄液の
再生使用等が可能であり、大量の水を使用することもな
く、コスト面に優れている。すなわち、この洗浄装置
は、洗浄液として臭素系炭化水素系溶剤を採用してな
り、この洗浄液は、再生装置により容易に再生循環使用
可能であると共に、第2槽,第1槽,第3槽と効率的に
循環使用される。このように、この洗浄装置では、洗浄
液が、無駄なく最大限に活用される。つまり、前述した
この種従来例の洗浄装置のように、洗浄に使用されたア
ルカリ洗剤が、そのまますべて廃液処分されると共に、
アルカリ洗剤の希釈用やすすぎ用に大量の水が、使用,
消費されていたのに比し、洗浄液の無駄が回避されると
共に、大量の水の使用も回避される。このように、この
洗浄装置によると、洗浄液が無駄なく活用されると共
に、水の使用量も削減される等、コスト面に優れてい
る。このように、この種従来例に存した課題がすべて解
決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大な
るものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子式フィルターの洗浄装置につ
いて、発明の実施の形態の説明に供し、全体の左部分の
正面説明図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、全体の右部
分の正面説明図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、第2槽のノズルの一例を示す平面説明図であり、
(2)図は、第2槽のノズルの他の例を示す正面説明図
であり、(3)図は、冷却装置の配管説明図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置 2 第1槽(液槽) 3 第2槽(液槽) 4 第3槽 5 冷却装置 6 循環配管 7 再生装置 8 超音波振動子 9 冷却パッケージ 10 付設配管 11 バスケットストレーナー 12 ポンプ 13 フィルター 14 圧力計 15 ポンプ 16 気泡混入部 17 ノズル 18 介装配管 19 ヒーター 20 冷水機 21 クーリングパイプ 22 全体槽 23 蒸留器 24 デカンタ 25 デカンタ 26 回収配管 27 回収配管 28 回収配管 29 供給配管 30 供給配管 31 排液配管 32 排液配管 33 排液バルブ 34 排液バルブ 35 排水配管 36 排水バルブ 37 ポンプ 38 補充配管 A 電子式フィルター B アルミ板 C 洗浄液 D 蒸気 R 冷却水入口 S 冷却水出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D054 AA11 BC02 BC24 DA06 DA11 DA20 4K053 PA10 QA04 RA04 RA33 SA06 SA09 SA18 SA19 XA11 YA02 YA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調用の電子式フィルターに付着した汚
    れを除去する、電子式フィルターの洗浄装置であって、 該電子式フィルターは、電圧印加されたアルミ板間に汚
    れを集塵,付着させる静電フィルター式よりなり、 該洗浄装置は、臭素系炭化水素系溶剤よりなる洗浄液で
    満たされると共に、汚れが付着した該電子式フィルター
    を浸漬して洗浄する液槽を、有してなること、を特徴と
    する電子式フィルターの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した電子式フィルターの
    洗浄装置において、該液槽は、第1槽と第2槽を備えて
    なり、 該第1槽は、浸漬された該電子式フィルターを、超音波
    の照射により超音波洗浄する超音波振動子が、組み込ま
    れており、該第2槽は、該第1槽から移されて浸漬され
    た該電子式フィルターを、該洗浄液の噴流により噴流洗
    浄すること、を特徴とする電子式フィルターの洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した電子式フィルターの
    洗浄装置において、該第2槽は、該電子式フィルター
    を、気泡を含んだ該洗浄液の噴流により噴流洗浄すると
    共に、該洗浄液の循環配管が付設されており、 該循環配管には、該洗浄液を圧送するポンプと、該洗浄
    液に気泡を混入させる気泡混入部と、該洗浄液を該第2
    槽内で回動スイングしつつ液中噴射するノズルとが、順
    に設けられていること、を特徴とする電子式フィルター
    の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載した電子式フィルターの
    洗浄装置において、更に、第3槽が設けられており、 該第3槽は、該洗浄液で満たされると共に該洗浄液を蒸
    発させ、該第2槽から引き上げられた該電子式フィルタ
    ーを、該洗浄液の蒸気により蒸気洗浄し、 該洗浄液は、該第2槽から該第1槽へ、該第1槽から該
    第3槽へと、順次供給されること、を特徴とする電子式
    フィルターの洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した電子式フィルターの
    洗浄装置において、 該第1槽では、付設された冷却装置により、該洗浄液が
    超音波洗浄用に40℃程度〜50℃程度に温度管理さ
    れ、該第2槽では、付設された冷却装置により、該洗浄
    液が冷浴用に20℃程度〜30℃程度に温度管理され、 該第3槽では、組み込まれたヒーターにより、該洗浄液
    が蒸発用に71℃の沸点を勘案し70℃程度に温度管理
    されること、を特徴とする電子式フィルターの洗浄装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載した電子式フィルターの
    洗浄装置において、更に、該洗浄液の再生装置が付設さ
    れており、該再生装置は、蒸留器とデカンタを備えてな
    り、 該蒸留器は、該第3槽から使用済みの該洗浄液が供給さ
    れると共に、タンクから新鮮な該洗浄液を必要に応じ補
    充可能となっており、 該デカンタは、該蒸留器や該第1槽,該第2槽,該第3
    槽から、蒸発後に凝縮回収された該洗浄液が供給される
    と共に、途中で含有されていた水を分離除去して、再生
    された該洗浄液を該第2槽に循環供給可能となっている
    こと、を特徴とする電子式フィルターの洗浄装置。
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