JP5237592B2 - 基板処理装置、基板処理装置の排気ガス処理方法及び基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置、基板処理装置の排気ガス処理方法及び基板処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、拡散装置やCVD装置などの反応炉、例えば縦型拡散炉を備えた基板処理装置に関し、特に、炉内に窒素ガスなどを供給してウェーハなどの半導体基板を処理する反応炉のガス導入・排出路を備えた基板処理装置に関するものである。
従来より、反応炉内に窒素ガス等を供給して半導体基板を熱処理し、排ガス及びドレインを排気・排水させるように構成された縦型拡散炉を備えた半導体製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この文献の技術によれば、ポリイミドベーク炉を備えた半導体製造装置において、プロセス排気管のドレインバルブを開閉制御することにより、熱処理を行った反応管から排出されてガスクーラ(トラップ)を通過した排気ガスから液化ポリイミドを適正に廃棄処理することができるので、結果的に半導体基板の製造歩留りを向上させることが可能となる。
図5は、一般的な半導体製造装置における反応炉とプロセス排気管の構成を示す概念図である。つまり、この図は、縦型拡散炉の一種である半導体製造装置におけるポリイミドベーク炉の概略的な構成を示している。
ポリイミドベーク炉はウェーハ上に塗布したポリイミド前駆体を熱処理する縦型炉であり、炉内に窒素ガス(N2)を供給してウェーハの熱処理を行う反応室51と、反応室51内で処理済みの排気ガスを排出するプロセス排気管52と、プロセス排気管52の端部に設けられて反応室51から排出されたポリイミドの排気ガスを冷却するトラップ53と、トラップ53で液化された液化ポリイミドを貯えるタンク54と、液化ポリイミドのドレインが含まれない排気ガスを外部に排出するエキゾースト排気管55と、反応室51ないしトラップ53内の圧力を調節する圧力調節バルブ56とを備えた構成になっている。
このような構成の半導体製造装置におけるポリイミド熱処理の過程においては、気化したポリイミドがプロセス排気管52を通ってトラップ53で冷却されて液化され、液化ポリイミドのドレインがタンク54に貯えられると共に、液化ポリイミドなどの副生成物の含まれない排気ガスがエキゾースト排気管55から大気へ排出される。
図6は、図5に示すプロセス排気管52に接続された従来のトラップ53を詳細に示す概念図である。従来のトラップ53は、プロセス排気管52やエキゾースト排気管55などの排気管より大幅に大きな空間が設けられている。したがって、プロセス排気管52からトラップ53の内部の案内経路58へ排出された排気ガスG51は、トラップ53の内部空間において排気ガスG52となって流速が遅くなる。そのため、排気ガスG52は徐々に冷却されることになり、その排気ガスG52に含まれる副生成物G53を液化させてタンク54へ捕集することができる。
すなわち、トラップ53の1次側であるプロセス排気管52からは高温の排気ガスG51がトラップ53へ流入してくる。そして、トラップ53の流入ロから底面までは排気ガスG51を案内する案内経路58があるため、トラップ53の内部空間において排気ガスG52が循環して冷却され、液化された副生成物G53はトラップ53の底面に落ちてトラップ下部に設置されたタンク54に溜まる。これによって、トラップ53の内部空間を循環した排気ガスG52は、副生成物G53の含まれないガス状態でトラップ2次側のエキゾースト排気管55から圧力調節バルブ56を通過して工場排気される。
特開平11−233503号公報
しかしながら、トラップ53の内部において排気ガスG52の流速が十分に下がらないために排気ガスG52の冷却が十分になされず、結果的に、捕捉しきれない副生成物G53が2次側のエキゾースト排気管55の内部で液化又は固化して圧力調節バルブ56に詰まりを発生させるおそれがある。さらに、1次側のプロセス排気管52より流入した高熱の排気ガスG51が、殆んど冷却されないままエキゾースト排気管55の圧力調節バルブ56に流れ込むため、圧力調節バルブ56とエキゾースト排気管55の接続部分をシーリング(密閉)しているOリングが熱によって劣化するおそれがある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、排気系に設置されたトラップ内を適正に冷却して排気ガスの温度を下げることにより、副生成物を含まない排気ガスを工場排気することができる排気系を備えた基板処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る基板処理装置は、反応室より排出された排気ガスに含まれる副生成物を捕捉するトラップを排気系に付設する基板処理装置であって、前記トラップの内部に、排気ガスの流れに対し、少なくとも上流側および下流側ともに、前記排気ガスを強制冷却するための強制冷却手段を備え、前記強制冷却手段は、排気ガスの下流側より上流側の冷却力が大きくなるように構成されている。また、さらに、前記トラップの内部に、前記排気ガスを滞留させるための遮蔽手段を備える構成をとっている。
好適な実施形態としては、強制冷却手段としてトラップの内部に冷却パイプを配管し、この冷却パイプに冷却液又は冷却ガスを循環させる。これによって、トラップの内部空間を流れる排気ガスが強制冷却されるので、効果的に副生成物を液化して捕捉することができる。なお、冷却パイプにフィンを設けて冷却面積を広げれば、さらに効果的に排気ガスを冷却して副生成物を液化させることができる。なお、冷却ガスを用いてトラップの内部を冷却する場合は、冷却パイプを設けないで、トラップの内部に冷却ガスを直接注入しても排気ガスを冷却することができる。
また、本発明に係る基板処理装置は、上記の発明の構成に加えて、さらに、トラップの内部に排気ガスを滞留させるための遮蔽手段を備える構成を採っている。このような構成によれば、トラップの内部に遮蔽部材などを設けることによって排気ガスの流速を低下させることができるので、トラップ内の排気ガスを効果的に冷却して副生成物を捕捉することができる。
また、本発明に係る基板処理装置の具体的な構成としては、基板を処理する処理室と、その処理室内のガスを排気する第一の排気ラインと、第一の排気ラインと第一の開口部にて連通し処理室から排気された排気ガスの中に含まれる処理室で生成された反応生成物を液化して除去するトラップと、トラップの底部に設けられた第二の開口部にて連通しトラップにより液化された反応生成物を捕集する捕集ラインと、トラップと第三の開口部にて連通しトラップから排気された排気ガスを排気する第二の排気ラインとを備える基板処理装置であって、トラップには、第一の開口部から排気される排気ガスを第三の開口部から遠ざけるようにトラップ内に案内する案内経路と、その案内経路からトラップ内に排気ガスを排気する第四の開口部と、第四の開口部から排気された排気ガスを冷却するように捕集ラインから第二の開口部を経て第三の開口部側まで延在する冷却手段とを備える構成を採っている。
また、本発明に係る基板処理装置の他の具体的な構成としては、基板を処理する処理室と、その処理室内のガスを排気する第一の排気ラインと、第一の排気ラインと第一の開口部にて連通し処理室から排気された排気ガスの中に含まれる処理室で生成された反応生成物を液化して除去するトラップと、そのトラップの底部に設けられた第二の開口部にて連通しトラップにより液化された反応生成物を捕集する捕集ラインと、トラップと第三の開口部にて連通しトラップから排気された排気ガスを排気する第二の排気ラインとを備える基板処理装置であって、トラップには、第一の開口部から排気される排気ガスを第三の開口部から遠ざけるようにトラップ内に案内する案内経路と、案内経路からトラップ内に排気ガスを排気する第四の開口部と、第四の開口部から排気された排気ガスを冷却するよう冷却ガスを供給する冷却ガス供給手段とを備える構成を採っている。
また、本発明に係る基板処理装置の具体的な構成としては、好ましくは前記発明における冷却手段は冷却パイプであり、さらに、好ましくは冷却パイプには多数のフィンが設けられている。また、好ましくは冷却ガス供給手段は、第四の開口部に向けて冷却ガスを供給するように構成されている。さらに、好ましくは冷却ガス供給手段は、第四の開口部と第三の開口部との間に複数の冷却ガス供給口を有し、それらの冷却ガス供給口から供給される冷却ガスの流量又は流速を第四の開口部側に近づくにつれて大きくするように制御する制御部を備えている。
さらに、本発明に係る基板処理装置の具体的な構成としては、好ましくは、第四の開口部と第三の開口部との間に第四の開口部から排気された排気ガスを滞留させるための遮蔽部材を設けている。さらに、好ましくは第四の開口部と第三の開口部との間に第四の開口部から排気された排気ガスを滞留させるための遮蔽部材が、冷却ガス供給手段のうち少なくとも一つの冷却ガス供給口が第四の開口部側に配置されるように設けられている。
また、本発明は基板処理装置の排気ガス処理方法を提供することもできる。すなわち、基板を処理する処理室と、その処理室内のガスを排気する第一の排気ラインと、第一の排気ラインと第一の開口部にて連通し処理室から排気された排気ガスの中に含まれる処理室で生成された反応生成物を液化して除去するトラップと、トラップの底部に設けられた第二の開口部にて連通しトラップにより液化された反応生成物を捕集する捕集ラインと、トラップと第三の開口部にて連通しトラップから排気された排気ガスを排気する第二の排気ラインとを備える基板処理装置の排気ガス処理方法であって、処理室から排気された排気ガスを第三の開口部から遠ざけるように案内経路によってトラップ内に案内する第1の手順と、その案内経路から第四の開口部を経てトラップ内に排気ガスを排出する第2の手順と、捕集ラインから第二の開口部を経て第三の開口部側まで延在する冷却手段によって第四の開口部から排出された排気ガスを冷却する第3の手順と、冷却された排気ガスから液化副生成物を捕捉する第4の手順と、液化副生成物の含まれない排気ガスを第5の開口部から工場排気させる第5の手順とを含む構成を採っている。
本発明によれば、排気系に設置されたトラップの中に強制冷却できる冷却手段を設けることにより、高熱の排ガスを確実に冷却し副生成物を効率的に捕集している。これによって、低温で副生成物を含まない排気ガスを排出することのできる排気系を有する基板処理装置を実現することが可能となる。
また、本発明によれば、トラップ内で排気ガスを十分に冷却することができるので、副生成物の捕集効果が向上する。さらに、トラップ冷却媒体の導入方法を必要に応じて変えることにより、さらに排気ガスの冷却効果と副生成物の捕集効果を向上させることができる。また、副生成物の含まれない排気ガスがエキゾースト排気管より排出されるので、圧力調節バルブの詰まりが解消される。さらに、エキゾースト排気管より排出される排気ガスは充分に冷却されることになり、圧力調節バルブ付近のOリングの熱対策を実現することができる。また、トラップだけ又はトラップのタンクだけの定期的交換で済むのでメンテナンス性がよくなる。以上のような作用・効果によって、低温で副生成物を含まない排気ガスを工場排気することのできる排気系を有する半導体製造装置を実現することが可能となる。
先ず、本発明の概要について説明する。本発明は、半導体製造技術、特に、半導体ウェーハなどの被処理基板を処理室に収容してヒータによって加熱した状態で処理を施す熱処理技術に改良を加えたものである。具体的には、半導体集積回路(半導体デバイス)が作り込まれる半導体ウェーハに酸化処理、拡散処理、イオン打ち込みなどを行った後のキャリア活性化や平坦化のためのリフロー、アニール及び熱CVD反応による成膜処理などに使用される基板処理装置に改良を加えた技術である。
言い換えると、本発明は、排気系に副生成物を捕捉するトラップを有する基板処理装置であって、トラップ内に副生成物を強制冷却及び捕捉するための冷却手段を設けたことを特徴としている。すなわち、本発明の基板処理装置によれば、トラップ内に設置した冷却パイプなどの冷却手段によって排気ガスの冷却効率を上げることにより、副生成物の捕捉効率を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明における基板処理装置の実施の形態について詳細に説明する。本発明は、基板処理装置における排気系のトラップに改良を加えた発明であるが、理解を容易にするために、先ず、反応室と排気系の構成及び反応室の内部構成について概略説明する。
反応室と排気系の構成は、従来技術で述べた図5の構成と全く同じであるが、本発明の実施形態では、従来技術と区別するために、図5を用いて括弧内の一桁の符号を用いることにする。すなわち、本発明の基板処理装置における反応室及び排気系は、炉内に窒素ガス(N2)を供給してウェーハの熱処理を行う反応室1と、反応室1内で処理済みの排ガスを排気するプロセス排気管2と、プロセス排気管2の端部に設けられて反応室1から排出されたポリイミドの排ガスを冷却するトラップ3と、トラップ3で液化された液化ポリイミドを貯えるタンク4と、液化ポリイミドのドレインが含まれない排ガスを外部に排出するエキゾースト排気管5と、反応室51ないしトラップ3内の圧力を調節する圧力調整手段としての圧力調節バルブ6とを備えた構成になっている。尚、圧力調整バルブ6は、圧力センサの検出する値により、バルブの開度を調整するが圧力センサは、圧力調整バルブ6内に設けても良いし、エキゾースト排気管5に設けても良い。また、圧力調整バルブ9その他、基板処理装置を構成する各部は、図示しないコントローラにより制御される。
このような構成の半導体製造装置におけるポリイミド熱処理の過程においては、気化したポリイミドがプロセス排気管2を通ってトラップ3で冷却されて液化され、液化ポリイミドのドレインがタンク4に貯えられると共に、液化ポリイミドなどの副生成物の含まれない排ガスがエキゾースト排気管5から大気へ排出される。
次に、図5に示す反応室1の反応管の内部構成について説明する。図1は、一般的な縦型反応炉の要部縦断面図であり、図1おいて、縦型反応炉の反応管35はインナチューブ22とアウタチューブ21とから構成され、インナチューブ22は上方が開放され、インナチューブ22の外側にガスを流すための所定の空間を開けてアウタチューブ21が同心円状に配置され、アウタチューブ21の上方は特に図示されていないがドーム型に閉じている。インナチューブ22及びアウタチューブ21のチューブ下端は短い筒状の炉口アダプタ24によって支持されている。
チューブ下端を除くアウタチューブ21の外方には、インナチューブ22内のウェーハ27を加熱するためのヒータ29が円筒状に配置される。このヒータ29の回りは断熱材33で覆われる。ヒータ29の下部にはヒータ29及び断熱材33を支持するためのヒータベース32が設置される。
インナチューブ22の内部には、チューブ開口端である炉口部36から、多数のウェーハ27を支持したボート28が挿入される。ボート28は、ボート受け台34に設けられた炉口蓋30上の円筒形のボートキャップ23を介して載置される。上記炉口蓋30が炉口アダプタ24の下部フランジ24aに当接することで反応管35内を気密に閉塞するようになっている。なお、ボートキャップ23とインナチューブ22との間にもガスを流すための所定の空間が設けられる。
上記インナチューブ22とボートキャップ23との間の所定空間の入口に面した炉口アダプタ24の下部の周方向の複数箇所に、反応ガス、またはN2 ガスなどの不活性ガス(以下、単にガスという)を反応管35内に供給するガス導入ポート26を設けてある。また、アウタチューブ21とインナチューブ22との間の空間の入口に面した炉口アダプタ24の下部の周方向の複雑箇所に、ガス排気口25を設けてある。ガス導入ポート26から反応管35内に供給されたガス(白抜き矢印で示す)は、インナチューブ22とボートキャップ23との間の空間を周回しながら昇っていき、ボート28に支持されたウェーハ27間を流通して反応管35の上部に抜け、上部から方向転換してインナチューブ22とアウタチューブ21の間の空間を周回しながら下降して、ガス排気口25から排気される。ガスがウェーハ27間を流通する過程でヒータ29によって加熱されたウェーハ27に膜を生成したり、ウェーハベークを行ったりする。
次に、上述した反応炉の排気系に含まれる本発明のトラップの内部構成について幾つかの実施形態を説明する。
《第1の実施形態》
図2は、本発明の第1の実施形態に係る排気系のトラップを詳細に示す概念図である。トラップ3の上端部には第1の開口部3aが設けられており、この第1の開口部3aには、反応室(反応管)に接続されたプロセス排気管2が接続されている。また、トラップ3の底部には、第2の開口部3bが設けられており、この第2の開口部3bには、捕集ライン12が接続されている。この捕集ライン12には、排気ガスG2から液化分離された副生成物(反応生成物)G3を貯えるタンク4が接続されている。さらに、トラップ3の上端部であって、第1の開口部3aと異なる位置には、第3の開口部3cが設けられており、この第3の開口部3cには、工場排気するためのエキゾースト排気管5が接続されている。
また、トラップ3の内部には、第1の開口部3aから流入された排気ガスを、第2の開口部3bから離れるように案内経路8が設けられている。案内経路8には、トラップ3内部の空間3dと案内経路8とを連通させるように第4の開口部3eが設けられている。またトラップ3の内部であって案内経路8とは異なる空間3dには、高熱の排気ガスG1を冷却するための冷却媒体例えば冷却ガス又は冷却液G4を導入・排出させる冷却パイプ9が設けられている。好ましくは、この冷却パイプ9には冷却効率を高めるため及び冷却面積を広げるためにフィン10を多数設置すると良い。尚、このフィン10の大きさは、排気ガスG2の流速が速ければ大きくし、排気ガスG2の流速が遅ければ小さくする。このようにすることによって、排気ガスG2の温度及び流速を定量的に管理することができる。
冷却パイプ9は、トラップ3の底面とタンク4との間に接続された捕集ライン12の部分に導入側と排出側とが設けられており、第3の開口部3c近傍まで延在されている。このように構成することにより、冷却パイプ9または、冷却パイプ9およびフィン10によって捕捉された副生成物G3を捕集ライン12及びタンク4ヘ案内することができるので、トラップ3の内面に副生成物G3を残さずに捕集することが可能となる。
また、プロセス排気管2からトラップ3の案内経路8へ流入した高温の排気ガスG1は、導入されたばかりの冷却液G4により第4の開口部3eから流入された排気ガスが効果的に冷却される。その後、排気ガスG2は、第3の開口部3cに向かって流れるが、冷却パイプ9が第3の開口部3cに向かって延在しているため、よりいっそう効果的に冷却することができる。尚、冷却液G4は、第3の開口部3cに近づくにしたがって、排気ガスG2との間の熱交換により、温められることになるが、最も冷えた冷却液G4により、第4の開口部3e近傍、すなわちトラップ3の底面で冷却した方が冷却効果が大きい。したがって、排気ガスの下流側より上流側の冷却力を大きくした方が、冷却された排気ガスG2から副生成物G3が効果的に液化分離され、副生成物G3は捕集ライン12を経由してタンク4に貯えられる。これによって、副生成物G3の含まれない排気ガスG2をエキゾースト排気管5より工場排気することができ、圧力調節バルブ6に副生成物G3が蓄積してつまるおそれがなくなる。
《第2の実施形態》
図3は、本発明の第2の実施形態に係るプロセス排気管のトラップを詳細に示す概念図である。図2のように冷却ガスG5を冷却パイプで導入/回収せずに、直接トラップ3の内部に流入しても冷却効果を得ることができる。すなわち、冷却ガス流入口12a,12b,12cより冷却ガスG5をトラップ3の内部に流入しても排気ガスG2を冷却することができる。
すなわち、冷却ガスG5の流入口を上段/中段/下段など多数段に設けることによって、トラップ3内の排気ガスG2を効果的に冷却することができる。この場合、冷却ガスG5の流量は上中下段で変えることが望ましい。つまり、上段は冷却ガスG5の流量を少なくして、下段へ行くにしたがって冷却ガスG5の流量を多くする、すなわち、排気ガスの下流側より上流側に行くにしたがって冷却力が大きくなるようすることが望ましい。
言いかえると、トラップ3の排気ガス流入ロ(第1の開口部3a)から案内経路8の出口(第4の開口部3e)に向かって排気ガスG1が流れるので、第4の開口部3e、すなわちトラップ3の底面付近(つまり、下段)へ向けて大量の冷却ガスG5を流した方が排気ガスG1の冷却効果が高く、かつトラップ3の底面のタンク4に副生成物G3を捕集しやすい。そのため、トラップ3の下段の冷却ガスG5の流量を最大にすることが望ましい。なお、排気ガスの成分に合わせて冷却ガスを選択すれば、化学反応によって副生成物を抽出/捕集することができるので、さらに効果的である。
さらに、冷却ガスG5をトラップ3内に導入することにより、トラップ3内の圧力が高まるため、圧力調節バルブ6の開度が大きくなる。そのため、副生成物が圧力調節バルブ6に付着した場合でも、圧力調節バルブ6が閉塞する(つまる)までの期間が延びる効果がある。さらに、あらかじめコントローラに、基板を処理する前であって、反応生成物が生成されていない初期の状態であって圧力センサが検知する圧力値が所定の値のときの圧力調整バルブ6の開度を記憶しておき、この初期開度から所定の範囲外に開度がずれたときに『メンテナンスが必要』というアラームを報知するように設定しておく。このようにすることで、実際に基板を処理した際に、圧力調節バルブ6の開度を監視し、あらかじめ記憶された圧力センサが検知する圧力値となった状態のときに、初期開度より、所定の範囲以上ずれた場合に副生成物がつまったと判断して、『メンテナンスが必要』のアラームを報知することができ、不具合な状態を事前に防ぐこともできる。
《第3の実施形態》
図4は、本発明の第3の実施形態に係るプロセス排気管のトラップを詳細に示す概念図である。トラップ3の容積がそれ程大きくない場合か又はトラップ3が軽い場合は、トラップ3の内壁を二重構造にして、冷却剤流入口13aから内壁隙間14に冷却ガスG5又は冷却液G4を流して冷却剤流出口13bへ循環させても、トラップ3内の排気ガスG2の冷却効果が得られる。
この場合は、タンク4はそれ程重要ではないので無くても問題はない。また、排気ガスG1はトラップ3の上部から導入することで、熱を吸収して温まった液体を回収しやすいので効率的である。
《第4の実施形態》
図2、図3,図4に示すように、上記の第1,第2,第3の実施形態に共通して、トラップ3の排気ガス流入口から底面への案内経路8の出口付近に排気ガスを滞留させるための遮蔽部材11を設ければ、排気ガスG2を一時的に確実に滞留させることができる。その結果、排気ガスG2の流速を落とす効果が得られるので、排気ガスG2の冷却効果及び捕集効果をさらに高めることができる。
一般的な縦型反応炉の要部縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る排気系のトラップを詳細に示す概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る排気系のトラップを詳細に示す概念図である。 本発明の第3の実施形態に係る排気系のトラップを詳細に示す概念図である。 一般的な半導体製造装置における反応炉とプロセス排気管の構成を示す概念図である。 図5に示すプロセス排気管52に接続された従来のトラップ53を詳細に示す概念図である。
符号の説明
1 反応室、2 プロセス排気管、3 トラップ、4 タンク、5 エキゾースト排気管、6 圧力調節バルブ、8 案内径路、9 冷却パイプ、10 フィン、
11 遮蔽部材、12 捕集ライン、12a,12b,12c 冷却ガス流入口、13a 冷却剤流入口、13b 冷却剤流出口、14 内壁隙間

Claims (4)

  1. 処理室より排出された排気ガスに含まれる副生成物を捕捉するトラップを排気系に付設する基板処理装置であって、
    前記処理室内のガスを排気する第一の排気ラインと前記トラップとを連通する前記トラップの上部に設けられた第一の開口部と、
    前記トラップと前記排気ガスの中に含まれる副生成物を補集する補集ラインとを連通する前記トラップの底部に設けられた第二の開口部と、
    前記トラップと前記トラップ内の排気ガスを排気する第二の排気ラインとを連通する前記トラップの上部に設けられた第三の開口部と、
    を有し、
    前記トラップは、
    前記第三の開口部から遠ざかる方向に前記第一の開口部から前記排気ガスを前記トラップ内に案内する案内経路と、
    前記案内経路から前記排気ガスを排気する第四の開口部と、
    前記トラップの内部に、前記排気ガスを滞留させるための遮蔽手段と、
    前記トラップの内部に設けられた強制冷却手段と、
    を備え、
    前記強制冷却手段は、前記第四の開口部を経て前記トラップ内に排気された前記排気ガスを冷却する基板処理装置。
  2. 基板を処理する処理室と、前記処理室内のガスを排気する第一の排気ラインと前記処理室内から排気される排気ガス中に含まれる副生成物を捕捉するトラップとを連通する前記トラップの上部に設けられた第一の開口部と、前記トラップと前記排気ガスの中に含まれる副生成物を補集する補集ラインとを連通する前記トラップの底部に設けられた第二の開口部と、前記トラップと前記トラップ内の排気ガスを排気する第二の排気ラインとを連通する前記トラップの上部に設けられた第三の開口部とを備える基板処理装置の排気ガス処理方法であって、
    前記処理室から排気された排気ガスを第三の開口部から遠ざけるように案内経路によってトラップ内に案内する第1のステップと、
    その案内経路から第四の開口部を経てトラップ内に排気ガスを排出する第2のステップと、
    前記トラップ内に排気された前記排気ガスを前記トラップの内部に設けられた強制冷却手段によって冷却する第3のステップと、
    冷却された排気ガスから副生成物を捕捉する第4のステップと、
    副生成物の含まれない排気ガスを第五の開口部から排気する第5のステップと、
    から構成される基板処理装置の排気ガス処理方法。
  3. 基板を処理する処理室と、その処理室内のガスを排気する第一の排気ラインと、
    第一の排気ラインと第一の開口部にて連通し処理室から排気された排気ガスの中に含まれる処理室で生成された反応生成物を液化して除去するトラップと、トラップの底部に設けられた第二の開口部にて連通しトラップにより液化された反応生成物を捕集する捕集ラインと、トラップと第三の開口部にて連通しトラップから排気された排気ガスを排気する第二の排気ラインとを備える基板処理装置の排気ガス処理方法であって、
    処理室から排気された排気ガスを第三の開口部から遠ざけるように案内経路によってトラップ内に案内する第1のステップと、
    その案内経路から第四の開口部を経てトラップ内に排気ガスを排出する第2のステップと、
    捕集ラインから第二の開口部を経て第三の開口部側まで延在する冷却手段によって第四の開口部から排出された排気ガスを冷却する第3のステップと、
    冷却された排気ガスから液化副生成物を捕捉する第4のステップと、
    液化副生成物の含まれない排気ガスを第5の開口部から工場排気させる第5のステップと、
    から構成される基板処理装置の排気ガス処理方法。
  4. 基板を処理室内に搬入し処理する第1のステップと、前記処理室内から第一の排気ラインを通って排気された排気ガスをトラップ上部に設けられた第一の開口部を経て前記トラップ内に排気する第2のステップと、前記トラップにて前記排気ガスに含まれる副生成物を捕捉する第3のステップと、前記トラップの上部に設けられた第三の開口部を経て前記トラップ内の排気ガスを第二の排気ラインに排気する第4のステップと、を有する基板処理方法であって、
    前記第3のステップは、
    前記処理室から排気ガスを排気する第三の開口部から遠ざけるように案内経路によってトラップ内に案内する第5のステップと、
    前記案内経路から第四の開口部を経て前記トラップ内に排気ガスを排出する第6のステップと、
    前記トラップ内に排気された前記排気ガスを前記トラップの内部に設けられた強制冷却手段によって冷却する第7のステップと、
    前記トラップの底部に設けられた第二の開口部にて連通し前記トラップにより捕捉された副生成物を捕集する捕集ラインに副生成物を捕捉する第8のステップと、
    をさらに有する基板処理方法。
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