JP2010062194A - 基板処理装置、半導体装置の製造方法及び排気トラップ - Google Patents

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Takayuki Nakada
高行 中田
Satoyuki Matsuda
智行 松田
Shinya Morita
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Abstract

【課題】 メンテナンスフリーで反応副生成物の捕捉効率の高い排気トラップを有する基板処理装置を提供する。
【解決手段】 基板を処理する処理室と、処理室に処理ガスを供給するガス供給ラインと、処理室からの排気ガスを排気するガス排気ラインと、排気ガスに含まれる成分を除去する排気トラップであって、少なくとも、ガス排気ラインに装着されるケース310と、ケース310の開口部を閉塞する蓋体331と、ケース310内に設けられ排気ガスに含まれる成分を捕集する捕集体343と、蓋体331に設けられ、捕集体343を支持する中空支持体と、蓋体331外側から蓋体331を貫通し中空支持体内に至るように配置されるヒートパイプ345と、蓋体331外側のヒートパイプ345に設けられる放熱部と、放熱部に設けられるヒータ350とを有する排気トラップ300とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は排気ガス中の反応副生成物を捕捉するための排気トラップを有する基板処理装置、半導体装置の製造方法及び排気トラップに関するものである。
従来の排気トラップは、基板処理装置の排気ラインの途中に設けられ、冷却管に冷却水等を流して冷却することにより排気ガスに含まれる成分を除去するようになっている(例えば、特許文献1参照)。そのような従来の排気トラップの構成を図5に示す。図5(a)は排気トラップ10の軸方向に沿った断面図、図5(b)は排気トラップ内に挿着される冷却部30の斜視図である。排気トラップ10は、腐食に強いステンレスで形成されており、排気ガスを取り込むケース11と、ケース11内に挿着されて排気ガスを冷却する冷却部30とを備えて構成されている。ケース11には、ガス導入管12とガス導出管13とがケース軸方向に対して斜めに連結されている。
冷却部30はケース11に対して着脱自在に構成されている。
冷却部30は、蓋体31と、蓋体31に取り付けられた冷却部本体32とから構成され、冷却部本体32は、冷却管33と捕集体34と整流用フィン35とから構成される。
冷却管33は、冷却水を導入する導入冷却管33aと冷却水を導出する導出冷却管33bとを備える。導入冷却管33aと導出冷却管33bとは蓋体31の外側から蓋体31を貫通してケース11内に至るように配置される。ケース11内には導入冷却管33aと導出冷却管33bとを連結する折返し冷却管33cが配置される。捕集体34は冷却管33に取り付けられて冷却されるようになっている。この捕集体34は、排気ガスに含まれる成分を捕集するように板状体で構成される。整流用フィン35は、捕集体34に取り付けられて、排気ガスを整流して捕集体34に向けて流すように設けられる。排気トラップ10に外部から冷却水を冷却管33へ供給する冷却配管は、図示しないが、工場設備から流量計を通り、複雑な経路を経由して排気トラップ10の冷却管33に接続される。
上述したような構成の排気トラップ10において、ガス導入管12よりケース11内に導入される排気ガスの反応副生成物等は、ケース11内において、捕集体34や冷却管33に衝突した際に、これらの上に反応副生成物が析出して捕捉される。反応副生成物等が取り除かれたガスは、蓋体31の裏面に回り込んでから、捕集体34背面とケース11内面との間の流路に沿って矢印に示すように流れ、ガス導出管13からケース11外へ排出される。
国際公開WO2006/093037号公報
しかしながら、上述した従来の排気トラップには、次のような問題があった。
(1)反応副生成物を捕捉した排気トラップを定期的にメンテナンスするため、排気トラップを解体する必要があるが、その際、排気トラップの冷却管と外部の冷却配管との接続を切り離す作業を行わなければならないため、メンテナンス性が悪い。
(2)メンテナンスの周期が2週間〜3週間と短く、煩雑に必要になるため、基板処理装置の稼動効率が低下する。またメンテナンスを人手で行うため、排気トラップの取り付けミスが発生するとガスリーク等の不測の事態が発生することがある。また、排気トラップの取扱いの際に、誤って、排気トラップを損傷させてしまうこともある。
(3)排気トラップを冷却水により冷却する方式は、エネルギー消費効率が悪く、反応生成物の捕集が十分になされないことがある。また、冷却のための配管が必要となり、設
備全体が複雑化する。
本発明の目的は、反応副生成物の捕捉効率が高く、メンテナンスフリーな排気トラップを有する基板処理装置、半導体装置の製造方法及び排気トラップを提供することにある。
本発明の一態様によれば、基板を処理する処理室と、処理室に処理ガスを供給するガス供給ラインと、処理室からの排気ガスを排気するガス排気ラインと、排気ガスに含まれる成分を除去する排気トラップであって少なくともガス排気ラインに装着されるケースと、ケースの開口部を閉塞する蓋体と、ケース内に設けられ排気ガスに含まれる成分を捕集する捕集体と、蓋体に設けられ、捕集体を支持する中空支持体と、蓋体外側から蓋体を貫通し中空支持体内に至るように配置されるヒートパイプと、蓋体外側のヒートパイプに設けられる放熱部と、放熱部に設けられるヒータとを有する排気トラップとを備える基板処理装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、処理ガスを処理室に供給しながら処理室から排気ガスをガス排気ラインに排気して処理室に収容されている基板を処理する基板処理工程と、少なくとも、排気ラインに装着されるケースと、ケースの開口部を閉塞する蓋体と、排気ガスに含まれる成分を捕集する捕集体と、蓋体に設けられ捕集体を支持する中空支持体と、蓋体外側から蓋体を貫通し中空支持体内に至るように配置されるヒートパイプと、蓋体外側のヒートパイプに設けられる放熱部と、放熱部に設けられるヒータとを有する排気トラップにより、少なくとも、基板処理工程中に、排気ガスを通過させて前記排気ガスに含まれる成分を除去する工程と、ヒータで前記ヒートパイプを加熱することにより、捕集体に付着した排気ガスに含まれる成分を除去する工程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
さらに、本発明のさらに他の一態様によれば、基板を処理する処理室と、前記処理室に処理ガスを供給するガス供給ラインと、前記処理室からの排気ガスを排気するガス排気ラインと、を備える基板処理装置の排気ガスに含まれる成分を除去する排気トラップであって、少なくとも、前記ガス排気ラインに装着されるケースと、該ケースの開口部を閉塞する蓋体と、前記排気ガスに含まれる成分を捕集する捕集体と、前記蓋体に設けられ前記捕集体を支持する中空支持体と、前記蓋体外側から前記蓋体を貫通し前記中空支持体内に至るように配置されるヒートパイプと、前記蓋体外側のヒートパイプに設けられる放熱部と、該放熱部に設けられるヒータとを備える排気トラップが提供される。
本発明によれば排気トラップの捕捉性能を向上させることができると共に、排気トラップをメンテナンスフリーとすることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の最適な実施の形態を説明する。なお、以下の実施の形態では、シリコン基板(以下、ウエハという)の表面にCVD処理により薄膜を成膜する基板処理装置および半導体装置の製造方法について説明するが、本発明は、前記処理により生じる排気ガスを捕集体に接触させ、反応副生成物及び反応に関して余剰な未反応成分(以下、反応副生成物等という)を析出させることによって反応副生成物等を除去する各種の処理装置、方法に適用されるものとする。なお、本実施形態において、数量、材質、材料、形状についてはこれによって本発明が特定されない限り単なる例示に過ぎない。
まず、図3を参照して本発明の実施の形態に係る半導体デバイス製造装置の一例として減圧CVD処理炉について説明する。なお、実施の形態によっては、処理炉は、LCD製
造装置を含む基板処理装置であることもある。
図3は減圧CVD処理炉(以下、処理炉という)の縦断面図である。処理炉200の外管(以下、アウターチューブ)205は、例えば、石英(SiO)等の耐熱性材料で構成されており、上端が閉塞され、下端に開口する開口部を有する円筒状に形成されている。また、内管(以下、インナーチューブという)204は、両端に開口部を有する円筒状に形成され、アウターチューブ205内に同心円状に配置される。インナーチューブ204内に複数枚のウエハWを処理する処理室201が形成される。アウターチューブ205とインナーチューブ204とは互いに筒状空間250を区画する。インナーチューブ204の上部開口から上昇したガスは、前記筒状空間250を通過してガス排気管231から排気される。
アウターチューブ205及びインナーチューブ204の下端には、例えば、ステンレス等で形成されたマニホールド209が係合され、このマニホールド209にアウターチューブ205及びインナーチューブ204が保持される。このマニホールド209は、保持手段(以下、ヒータベースという)251に固定される。アウターチューブ205の下端部及びマニホールド209の上部開口端部には、それぞれ環状のフランジが設けられており、これらのフランジ間には、気密部材(シール部材)としてのOリング220が設けられ、このOリング220により気密にシールされる。
マニホールド209の下端開口部には、例えばステンレス等で形成された円盤状の蓋体(以下、シールキャップという)219がOリング220を介して気密シール可能に着脱自在に取り付けられる。シールキャップ219には、ガス供給管232が貫通するよう設けられる。このガス供給管232により、処理用の基板処理ガスがインナーチューブ204内に供給される。このガス供給管232はガスの流量制御手段(以下マスフローコントローラ(以下、MFC241という))に連結される。MFC241はガス流量制御部に接続されており、供給するガスの流量を所定量に制御し得る。なお、ガス供給管232はシールキャップ219にではなく、マニホールド209に貫通するよう設けられて、インナーチューブ204内に基板処理ガスが供給される場合もある。
前記マニホールド209の上部には、圧力調節器(例えばAPC、N2バラスト制御器(以下、APCを用いる))242及び、減圧排気装置(以下、真空ポンプという)246に連結されたガス排気管231が接続されており、アウターチューブ205とインナーチューブ204との間の筒状空間250を流れるガスを排出し、アウターチューブ205内の圧力をAPC242により制御することによって所定の圧力の減圧雰囲気にするため、圧力検出装置(以下、圧力センサという)245によって筒状空間250の圧力を検出し、圧力制御部により制御する。
なお、前記ガス排気管231は、後述する実施の形態では、上流側排気管と下流側排気管とに分割され、排気トラップ(図4の符号231a、231b、300参照)を介して接続されている。
シールキャップ219には、回転手段(以下、回転軸という)254が連結されており、回転軸254により、基板保持具(以下、ボートという)217及びボート217上に保持された基板(以下、ウエハという)Wを回転させる。また、シールキャップ219は昇降装置(以下、ボートエレベータという)115に連結されていて、ボート217を昇降させる。回転軸254、及びボートエレベータ115が所定のスピードに制御されるようにするため、駆動制御部が設けられる。
アウターチューブ205の外周には、加熱装置(以下、ヒータ)207が同心円状に設けられる。ヒータ207は、アウターチューブ205内の温度を所定の処理温度とするため温度検出器(以下、熱電対という)263により温度を検出し、温度制御部(図示せず
)により制御される。
図3を参照して前記処理炉200による半導体デバイスの製造方法の例として減圧CVD処理方法の一例を説明すると、まず、ボートエレベータ115によりボート217を下降させる。ボート217に複数枚のウエハWを保持する。次いで、ヒータ207の加熱によりアウターチューブ205内の温度を所定の処理温度に昇温する。ガス供給管232に接続されたMFC241により予めインナーチューブ204内に不活性ガスを充填しておき、ボートエレベータ115により、ボート217を上昇させてインナーチューブ204内にボート217を挿入し、アウターチューブ205の内部温度を所定の処理温度に維持する。アウターチューブ205内を所定の真空度まで排気した後は、回転軸254により、ボート217及びボート217上に保持されているウエハWを回転させる。同時にガス供給管232から基板処理ガスを供給する。供給された基板処理ガスは、インナーチューブ204内を上昇し、ウエハWに対して均等に供給される。
減圧CVD処理中のインナーチューブ204及びアウターチューブ205内は、ガス排気管231を介して排気され、所定の真空度になるようAPC242により圧力が制御され、所定時間、減圧CVD処理を行う。処理済みのガスは排気される過程で、ガス排気管231に接続された排気トラップ300により捕捉される。
このようにして減圧CVD処理が終了すると、次のウエハWの減圧CVD処理に移るべく、インナーチューブ204内の基板処理済みガスが不活性ガスに置換されると共に、圧力を常圧にし、その後、ボートエレベータ115によりボート217を下降させて、ボート217及び処理済のウエハWをインナーチューブ204から取り出す。インナーチューブ204から取り出されたボート217上の処理済のウエハWは、未処理のウエハWと交換され、再度、前述と同様にしてインナーチューブ204内に上昇され、減圧CVD処理が実施される。
なお、本実施の形態の処理炉200で、直径300mmのシリコンウエハの表面に成膜をする場合の成膜条件を例示すると、Si膜の成膜においては、ウエハ温度は600〜800℃、ガス種AはSiHCl、その供給量は0.05〜0.2l/min、ガス種BはNH、その供給量は0.5〜2l/min、処理圧力は30〜500Paであり、捕捉物はNHCl(塩化アンモニウム)である。
図4は、排気トラップをガス排気ラインの途中に設けた処理炉の解説図である。
処理炉200は、ウエハWを処理する処理室201を備える。処理室201は反応管203内に区画形成される。処理炉200には、さらに処理室201に処理ガスを供給するガス供給管ラインと、処理室201からの排気ガスを排気するガス排気ラインと、ガス排気ラインの途中に設けられ排気ガスに含まれる成分を除去する排気トラップ300とが設けられる。実施の形態によっては、ガス供給ラインはガス供給管で構成され、ガス排気ラインはガス排気管で構成されている。また、排気トラップ300が途中に設けられるガス排気ラインは、排気トラップ300の上流側に接続される第1の排気管と排気トラップ300の下流側に接続される第2の排気管とに分割して形成される。尚、第1の排気管と第2の排気管とに分割して形成される以外にも、例えば第1の排気管、第2の排気管それぞれがさらに分割して形成されても良いし、第1の排気管、第2の排気管のうちの一方がさらに分割して形成されても良い。
図4に示す実施の形態では、処理室201の下部にガス供給管232が設けられ、処理室201に処理ガスが供給される。また、処理室201の下部にガス排気管231が設けられる。ガス排気管231には減圧排気装置としての真空ポンプ246が接続され、この真空ポンプ246により処理室201からの基板処理済みガス等が排気されるようになっ
ている。
ガス排気管231は、処理室201からガス排気管231を経て処理済みガスを排出する第1の排気管としての上流側排気管231aと、排気トラップ300から処理済みガス中の成分を除去したガスを排気する第2の排気管としての下流側排気管231bとに分割されている。上流側排気管231aと下流側排気管231bとは、処理済みガスに含まれる成分を除去する排気トラップ300を介して連結されている。
排気トラップ300は、排気ガスを導入するためのガス導入管311と、排気トラップ300から排気ガスを導出するためのガス導出管312とが設けられており、上流側排気管231aと下流側排気管231bとを連結している。なお、ガス導入管311及びガス導出管312の接続には、例えば、クランプ(図示せず)が用いられる。
ガス排気管231には、処理室201へ圧力を調整する等のため、排気トラップ300の上流側に圧力調整器(圧力調整バルブ)242が設けられている。さらに、上流側排気管231a、圧力調整バルブ242及びガス導入管311には、基板処理済みガス中の残留成分(反応副生成物等)の付着を防止するため配管用ヒータ234が取り付けられている。この配管用ヒータ234は、例えば、シリコンラバーヒータやリボンヒータ等の面状ヒータで構成されており、反応管203との接続部から排気トラップ300までが加熱範囲となるように上流側排気管231a、圧力調整バルブ242に巻き付けられる。
ウエハWを処理する際は、処理室201内の温度、圧力が調節され、その後、処理室201に処理ガスが供給される。処理ガスは、加熱により反応し、反応により生成された成膜成分はウエハWの表面に堆積する。反応副生成物等は、排気トラップ300によって基板処理済みガスから回収される。
実施の形態の排気トラップ300では、排気トラップ300は、少なくとも排気ラインに装着されるケースと、ケースの開口部を閉塞する蓋体と、処理済みガスに含まれる成分を捕集する捕集体と、蓋体に設けられ捕集体を支持する中空支持体と、蓋体外側から蓋体を貫通し中空支持体内に至るように配置されるヒートパイプとで構成される。
以下、排気トラップ300の実施の形態について詳述する。
《第1の実施の形態》
図1に示す第1の実施の形態では、排気トラップ300は、排気ガスを取り込むケース310と、ケース310内に収容されて排気ガスを冷却する冷却部330とを備えて構成される。
冷却部330はケース310に着脱自在に構成されている。冷却部330は金属、好ましくは、熱交換効率のよいアルミニウム製ないしアルミ含有材で形成されているが、より好ましくはアルミニウムないしアルミ含有材に腐食対策としてフッ化処理などの腐食対策を施すとよい。なお、アルミ含有材としては、シリコンや、鉄、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、チタン等と、アルミニウムとを含有した合金などを挙げることができる。
従来のように排気トラップ300がステンレス材で構成されていると、排気トラップ300の重量は過多となりやすく、排気トラップ自体はもとより、排気トラップ300を構成している冷却部330などの部品の取り扱いが面倒であり、メンテナンス性が悪い。また、ステンレス材はエネルギー消費効率が悪いため、例えば冷却水を用いる場合には、冷却水を無駄に消費させる。また、排気トラップ300がステンレス材で構成されていると、熱伝導率が悪いため、冷却水により冷却部330を冷却しても、エネルギー消費効率が悪く、満足のいく反応副生成物の捕集がなされないことがある。排気トラップ300をアルミニウム製ないしアルミ含有材とするのは、これを防止するためである。
ケース310は例えば円筒状に形成されており、ケース310には、そのガス導入口3
13から排気ガスをケース310内に導入するガス導入管311と、ケース310内のガスを導出するガス導出管312とがそれぞれ連結されている。ケース310に連結されるガス導入管311はその軸方向がケース310の軸方向に対して略直角となるようにケース310の円筒側面部に連結される。下流側排気管231bに連結されるガス導出管312はその軸方向がケース310の軸方向と略直角となるようにケース310の一端部に連結される。ガス導入管311とガス導出管312とは、ケース310の軸方向の円筒部を挟んで対象の位置に配置され、互いに軸方向が一致している。なお、ガス導入管311及びガス導出管312は、それぞれもしくは一方が導入口側、導出口側が屈曲した曲管状に形成してもよい。
ガス導入管311とガス導出管312との軸方向を一致させると、図4に示すように、直線状のガス排気管231に排気トラップ300を容易に取り付けることができる共に、排気トラップ300をガス排気管231に取り付けた状態で冷却部330をケース310から容易に着脱することができる。
冷却部330は、ケース310の他端部の開口を閉じる蓋体331と、蓋体331に取り付けられ排気ガスを冷却することにより反応副生成物を捕集する捕集体343とで構成される。
冷却部330は、ケース310に対して挿入・取出し自在に設けられる。
冷却部330の蓋体331はケース310の開口部310aに対して着脱自在に設けられる。また、蓋体331を開けて捕集体343をケース310内から取り出すと、冷却部330がケース310から取り外されるようになっている。
捕集体343は、排気ガスと衝突させて排気ガスに含まれる成分を析出させるため、例えば、板状体で構成されている。捕集体343の下流側部には、ケース310内の上流側の流路と下流側流路とを接続するため、連通口343aが設けられている。
尚、ヒートパイプ345の断面は、円形状であっても良いし、多角形状であっても良い。また、扁平断面形状であっても良い。また、ヒートパイプの方式は、毛管作用により凝縮液を加熱部に環流するサイホン方式、または凝縮液を重力により加熱部へ環流するウィック方式を用いて製作できる。しかし、好ましくは、ウィック式を用いると取付位置向き等を注意せずとも設置可能とすることができる。
中空支持体は、例えば角柱状のヒートパイプブロック342で構成されている。ヒートパイプブロック342は、例えば、前記連通口343aを挟んで両側に設けられる。尚、ヒートパイプブロック342は、単数であっても良いし、複数であっても良いが、好ましくは複数設けると、熱交換効率を向上させることができる。
ヒートパイプブロック342には、ヒートパイプ345の吸熱部が挿入される挿入部342aと、ヒートパイプ345を蓋体331に支持させるための取付部342bとが設けられる。
取付部342bは、例えば、フランジ状に形成されている。ヒートパイプブロック342の挿入部342aは、ヒートパイプブロック342の取付部342bのケース310側の面(以下、裏面という)からヒートパイプ345を挿入する側(以下、外側という)とは反対側に向かって直線状に延びている。
ヒートパイプブロック342の挿入部342aに対応する位置のヒートパイプブロック342の取付部342bには開口部が設けられている。蓋体331の中心部にはヒートパイプ345を挿入部342aに挿入させるためのヒートパイプ挿入孔331aが設けられている。
好ましくは、ヒートパイプ345は熱伝導が可能な金属で形成されると良い。
この場合、ヒートパイプ345はステンレス製としてもよいがステンレスよりも銅の方が熱交換効率が良いので、好ましくは、ヒートパイプ345の少なくとも一部は、銅材で構成されると良い。
ここで、少なくとも一部とは、ヒートパイプ345の放熱部又は、もしくは、及び吸熱部のことである。なお、サイホン式のヒートパイプを開いた場合、ヒートパイプ345の特性として、放熱用が重力方向上方、吸熱用が重力方向下方となるようにヒートパイプ345を配置することで、放熱、吸熱の効率が実質的に向上する。そのため、好ましくは、ヒートパイプ345は、少なくとも蓋体331の外側が上方、蓋体331のケース310側(以下、内側という)が下方となるように配置されると良い。また、このような配置とすると冷却部330をケース310に容易に着脱できるという利点もある。また、好ましくは、ヒートパイプ345及び挿入部342aは、ケース310に蓋体331を取り付けてケース310の開口部310aを閉鎖した状態で、少なくとも蓋体331の外側から排気トラップ300のガス導入口313側に対向する位置まで延在させて設けられていると良い。ヒートパイプ345がこのように延在させて設けられることで捕集体343の捕捉効率を向上させることができる。また、さらに好ましくは、ヒートパイプ345を複数設けると熱交換効率を向上させることができるため、捕集体343の捕捉効率を向上させることができる。さらに好ましくは、連通口343aを挟んで両側にヒートパイプ345を配置するとさらに熱交換効率を向上させることができるため、捕集体343の捕捉効率を向上させることができる。
ヒートパイプ345の吸熱部がヒートパイプブロック342の挿入部342aに挿入されると、ヒートパイプ345の外面は挿入部342aの内面と熱伝導可能に接触する。これにより、ヒートパイプ345、挿入部342aを介しての熱伝導が可能になり、ヒートパイプ345の熱輸送によるヒートパイプブロック342の冷却が可能となる。
捕集体343は、複数又は単数のヒートパイプブロック342の挿入部342aのガス導入口313側の面(以下、上面という)に支持されており、捕集体343のガス排気口312a側の面(以下、下面という)が挿入部342aの上面と熱伝導可能に接触される。これにより、捕集体343からヒートパイプ345の吸熱部へ、ヒートパイプ345の吸熱部からヒートパイプ345の放熱部へ熱が輸送され、熱輸送により捕集体343を冷却することができる。
捕集体343には、例えば、排気ガスの進入方向と反対方向に凹状に湾曲する凹面(図示せず)を形成することにより、捕集体343からケース310のガス導入口313への排気ガスの反射量を低減させるようにしてもよい。この場合、凹面はヒートパイプブロック342の全面投影面積よりも大きくし、排気ガスに含まれる成分をより多く析出させるようにすると、より捕捉効率を向上させることができる。
捕集体343の蓋体331側と反対側の一端部には半円形の邪魔板346がケース310の軸方向と直交するように設けられており、ケース310内に導入された排気ガスが連通口343aを経由せずに直接ガス導出管312側へ抜けることがないようになっている。
捕集体343には整流用フィン344が複数枚、立設される。この実施の形態では、各整流用フィン344は、例えばC字状に形成されていて、C字状の開口部が捕集体343の捕集面に取り付けられ、C字状の閉塞部がガス導入口313の方向を向くようになっていて、捕集体343の捕集面、すなわち、ガス導入口313側の面と整流用フィン344との間を上流側から下流側に排気ガスの主流が流れを形成するようにしている。尚、捕集体343の中でもヒートパイプブロック342と接触する部位が最も冷却されるため、その部位での捕捉効率が良い。そのため、さらに捕捉効率を向上させるべく、複数枚の整流用フィン344を、ヒートパイプブロック342の長手方向に所定間隔を隔ててヒートパイプブロック342を中心軸としてこの軸周りに配列させるようにしてもよい。また、複数枚の整流用フィン344のC字の軸方向が、ヒートパイプブロック342の軸方向と平行になるようにヒートパイプブロック342に沿って複数枚の整流用フィン344を配列
させるようにしてもよい。
また、ヒートパイプ345の蓋体331よりも外側にはヒートパイプ345を主として冷却するための冷却部が設けられる。
ヒートパイプ345を冷却する冷却部は、中実のブロックで形成される冷却ブロック351で主要部が構成されている。
ヒートパイプブロック342には、取付部342bに支持されるフランジ状の取付部351bと、冷却ブロック351を冷却する複数の放熱フィン347と、ヒートパイプ345の露出部を収容する収容部351aと、加熱により冷却ブロック351を昇温するためのヒータ350と、ヒータ350の温度を検知するためのセンサ、例えば、熱電対352とが設けられている。
冷却ブロック351の収容部351aにヒートパイプ345の露出部、すなわち、ヒートパイプ345の放熱部を挿入すると、ヒートパイプ345の外面は収容部351aの内面に熱伝導可能に接触する。
ヒートパイプ345の収容部351aは冷却ブロック351の軸中心から若干ずらされて、例えば、下部に設けられており、ヒータ350の収容部350aは冷却ブロック351の軸中心から収容部351aとは反対側に若干ずらされて、例えば、上部に設けられている。
ヒータ350としては、例えば、カートリッジヒータが用いられる。尚、ヒータ350は、収容部350aに設けずに、ヒートパイプの放熱部に直接配置しても良い。
カートリッジヒータは取り扱いが簡単なのでメンテナンスが容易になる。
熱電対352は、ヒータ350の収容部350aとヒートパイプ345の収容部351aとの間であってそれぞれに隣接する冷却ブロック351のセンサ収容部351cに設けられる。
なお、ヒートパイプブロック342の取付部342bは蓋体331にボルト(図示せず)により連結され、冷却ブロック351の取付部351bもヒートパイプブロック342の取付部342bにボルトにより連結されている。
冷却ブロック351の放熱能力、すなわち、放熱フィン347の枚数、放熱面積は、捕集体343の冷却温度に基づいて決定される。冷却ブロック351の径を大きくし、放熱フィン347の放熱面積を大きくすると、捕集体343に対する冷却能力を増加させることができる。放熱フィン347を冷却ブロック351に設けると、ヒートパイプ345の吸熱部で吸熱した熱がヒートパイプ345の放熱部を介して冷却ブロック351に熱伝導され、冷却ブロック351の放熱フィン347から外気中に放射されるので、捕集体343の温度を副生成物等の捕捉温度に低下させることができる。これにより反応副生成物等を捕集体343に捕捉させることができる。
また、冷却ブロック351にヒータを設け、ヒータの加熱温度を制御して冷却ブロック351の温度を上昇させると、冷却ブロック351が高温側(吸熱部)、捕集体343が低温側とすることができ、ヒータの加熱により捕集体343の温度を、反応副生成物の昇華温度(ガス化温度)、例えば、反応副生成物が塩化アンモニウム(NHCl)である場合、80pa〜133pa程度の圧力下にて150℃〜170℃の温度に維持させると、ガス排気管233に排気トラップ300を取り付けたままの状態で捕集体343に捕集されている反応副生成物をガス状排出物として除去することができる。
このため、本実施の形態では、冷却ブロック351にヒータ350と温度検出のための熱電対352が設けられ、ヒータ350、熱電対352が温度コントローラ500に接続される。
温度コントローラ500は、熱電対352の検知温度と予め設定されたヒータ設定温度
とに基づいてヒータ350を所定時期に加熱するようになっており、加熱により、ヒートパイプ345を介して捕集体343の温度を反応副生成物の昇華温度に昇温させるようになっている。
次に、図1を参照して上述したような排気トラップ300の反応副生成物の捕集について説明する。
基板処理装置により基板処理が実施されると、反応副生成物等がガス排気管231に排出される。
排気トラップ300では、ガス導入管311よりケース310内に導入された排気ガスが整流用フィン344間に沿って捕集体343に向かって進入する。
排気ガスは、整流用フィン344の整流によって速度を落としながら、ヒートパイプ345によって冷却された捕集体343及びヒートパイプブロック342周辺の領域に進入し、捕集体343(凹面が設けられている場合は凹面)や整流用フィン344に衝突する。このとき、ヒータ350は温度コントローラ500によって加熱が停止されており、捕集体343から冷却ブロック351への熱移動(熱輸送)によって、捕集体343がヒートパイプ345を介して反応副生成物等の捕集温度に冷却されているので、捕集体343に反応副生成物等が捕捉される。反応副生成物等が取り除かれたガスは、邪魔板346によりガス導出管312への流れが阻まれ、一旦蓋体331側に流れるようにしている。整流用フィン344を中空のC字状としている。そして、排気ガスは、蓋体331の裏面連通口343aに回り込んでから、捕集体343背面とケース310の内面との間の流路に沿って矢印に示すように流れ、ガス導出管312からケース310外へ排出される。
この際、ガス導入管311及びケース310は冷却されておらず、排気ガスは高温で流速も高いので、ガス導入管311のガス導入口313、及び整流用フィン344間の入口には反応副生成物等による閉塞が発生しない。また、整流用フィン344の整流によって排気ガスの速度が落ちているので、排気ガスのガス導入口313への反射量が大幅に減少する。このため、ガス導入管311のガス導入口313又は、もしくは、及び整流用フィン344間の入口に反応副生成物等が付着することは殆どない。ここで、排気トラップ300で回収される反応副生成物等は次の通りである。
例えば、基板処理ガスとして、SiHClとNHとの混合ガスを用い、ウエハWの表面にCVD処理によりSi膜を成膜する場合には、処理室201内で下式(1)の反応が生じ、ウエハWの表面には反応副生成物であり成膜成分であるSi(窒化珪素)が堆積する。
反応により発生したHClは、下式(2)の二次反応によって、NH(アンモニウム)と結合してNHCl(塩化アンモニウム)となり、これが他の反応成分と共に反応生物等としてガス排気管231を通じて排気トラップ300へと供給される。
3SiHCl+4NH→Si+6HCl+6H…(1)
NH+HCl→NHCl…(2)
排気トラップ300は、反応によって発生した一次成分、一次成分同士の副反応による反応副生成物及び反応に関して余剰な未反応成分(前記反応副生成物)を基板処理済みガスから回収する。
温度コントローラ500は上述のような基板処理が終了すると、ヒータ350を加熱し、ヒートパイプ345を介して捕集体343の温度を予め設定された所定の加熱時間、反応副生成物の昇華温度に昇温させる。捕集体343に捕集されている反応副生成物等は、捕集体343が反応副生成物等の昇華温度に昇温されることにより、ガス状排出物となって排気ガスラインに排出される。
温度コントローラ500は、ヒータ350の加熱時間を終了すると、ヒータ350の加
熱を停止し、捕集体343に付着した反応副生成物等の除去を終了する。
このように、温度コントローラ500は、捕集体343による反応副生成物等の除去と、捕集体343からの反応副生成物等の除去を交互に繰り返すことで、排気トラップ300のメンテナンスフリーを達成する。
なお、基板処理の際は、基板処理装置のコントローラ241(図3参照)から温度コントローラ500にヒータ350の作動を禁止する信号を出力させるように構成するとよい。これによりヒータ350の誤作動を防止することができる。また、温度コントローラ500は、ヒータ350の加熱により、捕集体343に付着している付着物、すなわち、反応副生成物を除去するメンテナンスを実行するとき、及び実行中は、基板処理のレシピを実行する基板処理装置のコントローラに基板処理の実行を停止させる信号を出力させるようにするとよい。これにより、基板処理が実施されることない状態で排気トラップ300により排気ガス中の反応副生成物を除去することができるので、信頼性が向上する。
第1の実施の形態によれば、冷却部330にヒートパイプ345を用いたので、メンテナンスを行うために排気トラップ300を解体する際、従来のように冷却配管と冷却管との接続を切り離す作業を行う必要がない。
また、冷却部330にヒートパイプ345を用いることにより、冷却水により冷却する場合と比べて熱交換効率が向上し、反応副生成物の捕捉効率を向上することができるので、満足のいく反応副生成物等の捕集を行うことができる。特に、ヒートパイプ345を銅製とすると一層効果的である。
また、冷却水等を流す冷却管による熱伝導に比べて、より大きな熱輸送性能が得られるヒートパイプ345を用いると、エネルギー消費効率が向上し、環境に優しい装置とすることができる。
また、排気トラップ300の取付時は、従来のように冷却管に冷却水を流して冷却するものと異なり、工場設備から冷却配管を複雑な経路で引き回したり、外部から冷却配管を排気トラップ300に接続したりする必要がないので、装置をコンパクトに構成できる。また、冷却水導入/導出用に冷却管を少なくとも2本必要とする従来の排気トラップと異なり、本実施の形態のようにヒートパイプ345を用いると、ヒートパイプ345は1本でも充分足りるので、排気トラップ300をコンパクトに構成できる。
また、特に、ヒートパイプ345を除いた排気トラップ300の構成部品の一部をアルミニウム又はアルミ含有材で構成すると、排気トラップ300の軽量化を図ることができるので、メンテナンスの作業性をより一層改善できる。また、アルミニウム又はアルミ含有材で構成された排気トラップ300にフッ化処理すれば、耐腐食性を向上できる。
ここで、アルミニウム又はアルミ含有材で構成する排気トラップ300の構成部品としては、ヒートパイプブロック342、又はもしくは、及び蓋体331、又はもしくは、及び捕集体343とすることができる。
また、ヒートパイプ345を蓋体331の外側から蓋体331の内側のヒートパイプブロック342内に挿入して、ヒートパイプ345が排気トラップ300内の排気ガスに直接触れないようになっているので、ヒートパイプ345の腐食や破損を低減することができる。従って、メンテナンス周期も改善できる。
さらに、冷却ブロック351にヒータ350を設け、冷却ブロック351の加熱、冷却を交互に行うことで、反応副生成物等の捕集と、除去を交互に行うと、排気トラップ300の捕集性能を常時一定とすることができると共に、反応副生成物の成長によるつまりを防止することができるので、メンテナンスフリーとすることができる。
また、排気トラップ300に捕捉した反応副生成物を、基板処理以外の時期に除去する
ようにヒータ350が制御されるので、基板処理装置の稼働率を大幅に向上させることができる。
メンテナンスの際に、排気トラップ300をガス排気管233から取り外したり、解体する作業が不要となるので、取扱いの際の損傷を防止することができると共に、メンテナンス終了後の誤った取り付けなど、人手作業に起因した不測の損害を未然に防止することができる。
《第2の実施の形態》
図2は第2の実施の形態を示す。第1の実施の形態と異なる点は、冷却ブロック351にカバー349を設け、冷却ブロック351を冷却するための強制冷却ガス供給部となる送風ファン(冷却ファン)362をカバー349に設けて冷却ブロック351や放熱フィン347を強制的に冷却する点である。
カバー349は冷却ブロック351を収容するケース状に形成されており、例えば、アルミニウム等の金属部材で形成されている。
カバー349には蓋体331の取付部342bにカバー349を支持させるためフランジ349aが設けられる。フランジ349aの取付面には開口部349bが設けられ、開口部349bを通じて冷却ブロック351をカバー349内に収容するようになっている。カバー349には、冷却ブロック351を送風により冷却(空冷)するための強制冷却ガス供給部となる送風口360と排気口361とが設けられている。
送風口360は冷却ブロック351の放熱フィン347と対向させてカバー349の底面部に設けられ、排気口361は送風口360と同心であって、送風口360と冷却ブロック351を挟んで反対側の面部、カバー349の上面部に設けられる。
送風体としての送風ファン362は、カバー349の送風口360に設けられる。
このように、冷却ブロック351をカバー349内の強制流中に配置すると、冷却ブロック351及び放熱フィン347が良好に冷却され、冷却ブロック351と捕集体343との間にヒートパイプ345の熱輸送に適した温度差に発生させて捕集体343を冷却することができる。
なお、冷却ブロック351を冷却する際には、冷却効率と消費電力の両方を満足することができれば、送風ファン362を一つとしてもよいし、送風ファン362を複数設けてもよい。また、送風ファン362は、カバー349に取り付けず、冷却ブロック351の放熱フィン347に直接取り付けるようにしてもよい。また、クリーンルーム(図示せず)内のエアの流れを乱すことのないよう、カバー349の排気口361に通風ダクト(図示せず)を接続してクリーンルーム外に排気させるようにしてもよい。また、上述した実施の形態で例示したヒートパイプ345を複数本とすることで冷却効率、反応副生成物の除去効率を向上させるようにしてもよい。
また、放熱フィン347は、図6に示すように、送風ファン362側に向けて傾斜するように設けるとよい。すなわち、蓋体331と反対側の放熱フィン347は蓋体331面に平行に配置させているが、蓋体331近傍の放熱フィン347を、風流れの上流側から下流側に向かうにしたがって蓋体331側に接近するように傾斜させるようしてもよい。このようにすると、送風ファン362からの風が蓋体331の温度も低下させるので、蓋体331によっても反応副生成物を捕捉することができる。
さらに、ケース310の外周面にケース310を加熱すべくヒータ(図示せず)を設けてもよい。排気トラップ300を構成するケース310には、排気管233がクランプで連結されるため、ケース310を排気管233から取り外すのに手間がかかる。したがって、ケース310の洗浄や部品交換頻度を少なくするために、ケース310の内面に反応副生成物が付着しないようにするのが好ましい。このため、ケース310の外周面にもヒ
ータ(図示せず)を設けてこのヒータの加熱によるケース310の昇温によりケース310の外周面を加熱するとよい。これにより、蓋体331、捕集体343、ヒートパイプブロック342のみが冷却されることになり、これらの部分に反応副生成物等を集中的に捕集させることができ、ケース310の内面への反応副生成物等の付着を有効に防止できる。
また、図7に示すように、ケース310の上流側にガスポート333を設け、捕集体343を加熱するときに、加熱したガスを流入させて、捕集体343に付着した反応副生成物の除去の効率を上げると更に良い。ガスポート333は捕集体343の直近にあって上流側に配置するのが好ましく、例えばガス導入管311に設けることができる。流入させるガスは、好ましくは、窒素ガス等の不活性ガスとすると、基板処理ガスと反応することもなく、かつ排気トラップ300を腐食させずに済むため良い。流入させるガスの温度は、好ましくは、捕集体343を加熱維持する温度と同じ温度とするのが良い。ガスポート333はケース310内に均一にガスが流れるように、複数設けても良い。
次に、本発明に係る基板処理方法について説明する。
本実施の形態に係る基板処理方法では、まず、処理ガスを処理室201に供給しながらこの処理室201から排気ガスをガス排気ラインに排気して処理室201の雰囲気を所定温度、所定圧力に保持する。
その後、この温度、圧力を保持しながら処理室201に処理ガスを供給することにより、処理室201に収容されているウエハWを処理する基板処理工程を実施する。
この工程では、温度コントローラ500の停止によってヒータ350の加熱が停止され、捕集体343がヒートパイプ345により副生成物の捕集温度以下に冷却される。
基板処理工程以外の工程、例えば、ボート217へのウエハWのチャージ等、排気ラインへの排気ガスの排出やパージガスの排出を行わない、ウエハWの搬入、搬出工程時に、温度コントローラ500により、ヒータ350が加熱され、ヒータ350の加熱により、排気トラップ300の捕集体343の温度が反応副生成物等の昇華温に加熱される。
これにより、捕集体343に付着している反応副生成物が昇華してガス状排出物となり、排気管321bに排出される。ヒータ350の加熱による捕集体343の回復を終了すると、基板処理が可能となり、次の基板処理が実施される。
このように、本実施の形態に係る基板処理方法では、基板処理工程に基づいて基板処理工程の終了後、基板処理工程の開始前に、排気トラップ300の再生を実行し、基板処理装置の稼動効率を向上させる。
なお、排気トラップ300と真空ポンプ246との間には、排気ガスに含まれる有害成分を無害化する除害装置が設けられていて、昇華し、ガス状となった反応副生成物等を除害装置が除害することができるので、ヒータ350を基板処理中に加熱して副生成物の堆積量を少なくすることで、排気トラップ300のメンテナンス周期を大幅に延ばすようにしてもよい。
また、別の態様でいえば、除害装置を設けずに、排気トラップ300と真空ポンプ246との間に、切替バルブと別系統の排気ラインと該排気ラインに接続される昇華時用の真空ポンプとを設けるようにして、昇華時には、切替バルブにて切替え、該別系統排気ラインから排気するようにしても良い。このようにすると、真空ポンプ246が反応副生成物によりつまったりしにくいという利点がある。
[付記]
以下に、本発明の好ましい態様を付記する。
本発明は、基板を処理する処理室と、前記処理室に処理ガスを供給するガス供給ラインと、前記処理室からの排気ガスを排気するガス排気ラインと、前記排気ガスに含まれる成分を除去する排気トラップであって少なくとも前記ガス排気ラインに装着されるケースと、該ケースの開口部を閉塞する蓋体と、前記ケース内に設けられ前記排気ガスに含まれる
成分を捕集する捕集体と、前記蓋体に設けられ、前記捕集体を支持する中空支持体と、前記蓋体外側から前記蓋体を貫通し前記中空支持体内に至るように配置されるヒートパイプと、前記蓋体外側のヒートパイプに設けられる放熱部と、該放熱部に設けられるヒータとを有する排気トラップとで構成することで、排気トラップをメンテナンスフリーとする。
また、処理ガスを処理室に供給しながら該処理室から排気ガスをガス排気ラインに排気して処理室に収容されている基板を処理する基板処理工程と、少なくとも、前記排気ラインに装着されるケースと、該ケースの開口部を閉塞する蓋体と、前記排気ガスに含まれる成分を捕集する捕集体と、前記蓋体に設けられ前記捕集体を支持する中空支持体と、前記蓋体外側から前記蓋体を貫通し前記中空支持体内に至るように配置されるヒートパイプと、前記蓋体外側のヒートパイプに設けられる放熱部と、該放熱部に設けられるヒータとを有する排気トラップにより、少なくとも、前記基板処理工程中に、前記排気ガスを通過させて前記排気ガスに含まれる成分を除去する工程と、前記ヒータで前記ヒートパイプを加熱することにより、前記捕集体に付着した前記排気ガスに含まれる成分を除去する工程と、を有する半導体装置の製造方法により、メンテナンスフリーとし、排気ガス中の反応副生成物を効率的に捕集する。
また、基板を処理する処理室と、前記処理室に処理ガスを供給するガス供給ラインと、前記処理室からの排気ガスを排気するガス排気ラインと、を備える基板処理装置の排気ガスに含まれる成分を除去する排気トラップであって、少なくとも、前記ガス排気ラインに装着されるケースと、該ケースの開口部を閉塞する蓋体と、前記排気ガスに含まれる成分を捕集する捕集体と、前記蓋体に設けられ前記捕集体を支持する中空支持体と、前記蓋体外側から前記蓋体を貫通し前記中空支持体内に至るように配置されるヒートパイプと、前記蓋体外側のヒートパイプに設けられる放熱部と、該放熱部に設けられるヒータとを備える排気トラップを構成することで、メンテナンス性及び反応副生成物の捕捉効率を確実に向上する。
また、前記基板処理装置や前記排気トラップにおいて、前記ヒートパイプ及び前記中空支持体を複数設けるのが好ましい。これらを複数設けることで、反応副生成物の捕捉効率をより確実に向上することができる。
また、前記ヒートパイプは少なくとも前記蓋体外側から前記排気トラップのガス導入口側に対向する位置まで延在して設けられているのが好ましい。ヒートパイプを延在して設けることで、反応副生成物の捕捉効率をより確実に向上することができる。
また、前記基板処理装置や前記排気トラップにおいて、前記蓋体外側にある前記ヒートパイプには、放熱フィンが設けられているのが好ましい。放熱フィンが設けられていることで、反応副生成物の捕捉効率をより確実に向上することができる。
また、前記基板処理装置や前記排気トラップにおいて、前記蓋体外側にあるヒートパイプ又は/及び放熱フィンに向けて送風する送風体が設けられているのが好ましい。送風体を設けることで、反応副生成物の捕捉効率をより確実に向上することができる。
また、前記蓋体外側にある前記ヒートパイプには、放熱フィンが複数設けられており、少なくとも前記蓋体側の放熱フィンのうち少なくとも一部を、風流れの上流側から下流側に向かうに従い蓋体側に接近するように傾斜させるのが好ましい。放熱フィンの一部が傾斜していることで、反応副生成物の捕捉効率をより確実に向上することができる。
また、前記基板処理装置や前記排気トラップにおいて、前記ヒートパイプは、少なくとも一部が銅材で形成されているのが好ましい。ヒートパイプが銅材で形成されていることで、反応副生成物の捕捉効率をより確実に向上することができる。
また、前記基板処理装置や前記排気トラップにおいて、前記中空支持体、又は前記中空支持体及び蓋体、又は前記捕集体が少なくともアルミ含有材で形成されているのが好ましい。これらがアルミ含有材で形成されることで、排気トラップを軽量化することができると共に、熱交換効率を向上して反応副生成物の捕捉効率をより確実に向上することができる。好ましくは、アルミ含有材で形成される中空支持体はフッ化処理などの腐食対策を施すとよい。
また、前記基板処理装置や前記排気トラップにおいて、少なくとも前記ケースの外周にヒータを設けているのが好ましい。ヒータを設けてケースを加熱することにより、ケース内面への反応副生成物の付着を防止できる。
また、前記基板処理装置や前記排気トラップにおいて、前記蓋体外側に少なくとも前記送風体及び前記ヒートパイプの一部及び前記フィンを収納するカバーをさらに備えたり、前記カバーには前記送風体から送風される雰囲気に対しヒートパイプの下流側に排気口を設けたり、前記排気口には排気ダクトを接続したりするのが好ましい。これらカバーや排気口を備えたり、排気ダクトを接続したりすることで、反応副生成物の捕捉効率をより確実に向上することができる。
また、排気ラインにヒートパイプ式の排気トラップを有し、この排気トラップに加熱されたガスを供給するためのガスポートを有することにより、排気トラップで反応副生成物を捕集した後、排気トラップのケースの外周に設けたヒータによる捕集体の加熱に加え、ガスポートから供給される加熱されたガスにより、捕集体の加熱効率を上げ、捕集体に付着した副生成物の除去を行うことのできる半導体装置の製造方法により、メンテナンスフリーとし、排気ガス中の反応副生成物を効率的に捕集することができる。
本発明の半導体デバイス製造装置に備えられる排気トラップの第1の実施の形態を示す斜視断面図である。 本発明の半導体デバイス製造装置に備えられる排気トラップの第2の実施の形態を示す斜視断面図である。 本発明の半導体デバイス製造装置の一実施の形態を示す減圧CVD処理炉の縦断面図である。 本発明の一実施の形態における半導体デバイス製造装置の解説図である。 従来例の排気トラップを示し、(a)は全体断面図、(b)は冷却部の斜視図である。 本発明の放熱フィンの設置形態の一例を示す概略図である。 本発明の半導体デバイス製造装置に備えられる排気トラップの一変形例を示す斜視断面図である。
符号の説明
300 排気トラップ
310 ケース
311 ガス導入管
312 ガス導出管
313 ガス導入口
330 冷却部
331 蓋体
342 ヒートパイプブロック(中空支持体)
343 捕集体
345 ヒートパイプ
346 邪魔板
347 放熱フィン
347a 放熱フィン
347b 放熱フィン
349 カバー
350 ヒータ
351 冷却ブロック(放熱部)
352 熱電対
360 送風口
361 排気口
362 送風ファン(送風体)

Claims (3)

  1. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室に処理ガスを供給するガス供給ラインと、
    前記処理室からの排気ガスを排気するガス排気ラインと、
    前記排気ガスに含まれる成分を除去する排気トラップであって少なくとも前記ガス排気ラインに装着されるケースと、該ケースの開口部を閉塞する蓋体と、前記ケース内に設けられ前記排気ガスに含まれる成分を捕集する捕集体と、前記蓋体に設けられ、前記捕集体を支持する中空支持体と、前記蓋体外側から前記蓋体を貫通し前記中空支持体内に至るように配置されるヒートパイプと、前記蓋体外側のヒートパイプに設けられる放熱部と、該放熱部に設けられるヒータとを有する排気トラップと、
    を備える基板処理装置。
  2. 処理ガスを処理室に供給しながら該処理室から排気ガスをガス排気ラインに排気して処理室に収容されている基板を処理する基板処理工程と、
    少なくとも、前記排気ラインに装着されるケースと、該ケースの開口部を閉塞する蓋体と、前記排気ガスに含まれる成分を捕集する捕集体と、前記蓋体に設けられ前記捕集体を支持する中空支持体と、前記蓋体外側から前記蓋体を貫通し前記中空支持体内に至るように配置されるヒートパイプと、前記蓋体外側のヒートパイプに設けられる放熱部と、該放熱部に設けられるヒータとを有する排気トラップにより、少なくとも、前記基板処理工程中に、前記排気ガスを通過させて前記排気ガスに含まれる成分を除去する工程と、
    前記ヒータで前記ヒートパイプを加熱することにより、前記捕集体に付着した前記排気ガスに含まれる成分を除去する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  3. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室に処理ガスを供給するガス供給ラインと、
    前記処理室からの排気ガスを排気するガス排気ラインと、
    を備える基板処理装置の排気ガスに含まれる成分を除去する排気トラップであって、
    少なくとも、前記ガス排気ラインに装着されるケースと、該ケースの開口部を閉塞する蓋体と、前記排気ガスに含まれる成分を捕集する捕集体と、前記蓋体に設けられ前記捕集体を支持する中空支持体と、前記蓋体外側から前記蓋体を貫通し前記中空支持体内に至るように配置されるヒートパイプと、前記蓋体外側のヒートパイプに設けられる放熱部と、該放熱部に設けられるヒータとを備える排気トラップ。
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