JP5237062B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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本発明は、ファスニングテープを備える展開型の使い捨ておむつに関する。
従来より、本体の背側部の両側部それぞれにファスニングテープを備えた使い捨ておむつが知られている。装着した際に、使い捨ておむつと装着者とのフィット性を高めるために、例えば、特許文献1には、使い捨ておむつの本体の幅方向に延びる直線に対して傾斜した弾性部材を有し、この弾性部材と一直線上に並ぶように配したファスニングテープを有する使い捨ておむつが記載されている。また、特許文献2には、本体の背側部の両側部から幅方向外方に延出する一対のサイドフラップ部それぞれに、ファスニングテープを備え、サイドフラップ部の延出方向の側縁が傾斜しており、サイドフラップ部の側縁に対して略鉛直方向に延びるファスニングテープを有する使い捨ておむつが記載されている。
しかし、特許文献1に記載の使い捨ておむつにおいては、弾性部材が傾斜して設けられているため、使い捨ておむつと装着者との間に隙間が生じる場合があり、フィット性が劣る場合があった。
また、特許文献2に記載の使い捨ておむつにおいては、一対のファスニングテープの間には、幅方向に延びる伸縮部材が配されていないため、使い捨ておむつと装着者との間に隙間が生じる場合があり、フィット性が劣る場合があった。
特開2006−246999号公報 特開平8−266572号公報
したがって、本発明の目的は、使い捨ておむつと装着者との間に隙間が生じ難く、フィット性が向上する使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、腹側部、背側部、及び該腹側部と該背側部との間に位置する股下部を有する本体における該背側部の両側部から幅方向外方に延出する一対のサイドフラップ部それぞれに、ファスニングテープを備える展開型の使い捨ておむつであって、一対の前記サイドフラップ部は、八の字状に形成されており、一対の前記サイドフラップ部それぞれは、その延出方向の側縁それぞれが前記本体の長手方向に延びる中心線に対して傾斜して形成されており、前記側縁の傾斜方向は、前記背側部の端縁の中心に向かう方向であり、一対の前記ファスニングテープは、一対の前記サイドフラップ部の前記側縁それぞれから該側縁に対して略鉛直方向に延出して形成されており、一対の前記ファスニングテープの間には、幅方向に延びる伸縮部材が配されており、該伸縮部材の前記背側部寄り部分の伸縮力が、前記股下部寄り部分の伸縮力よりも強い展開型の使い捨ておむつを提供するものである。
本発明の使い捨ておむつによれば、装着者との間に隙間を生じ難く、フィット性を向上させることができる。
以下、本発明の使い捨ておむつの好ましい一実施形態について、図1〜図4に基づいて説明する。
本実施形態の使い捨ておむつ1は、図1〜図3に示すように、腹側部A、背側部B、及び腹側部Aと背側部Bとの間に位置する股下部Cを有する本体5における背側部Bの両側部51から幅方向(以下「X方向」という。X方向:使い捨ておむつ1Aの長手方向に延びる中心線CLに垂直な方向をいう。)外方に延出する一対のサイドフラップ部6,6それぞれに、ファスニングテープ8,8を備えている。本実施形態の使い捨ておむつ1の一対のサイドフラップ部6,6は、八の字状に形成されている。一対の前記サイドフラップ部6,6それぞれは、その延出方向の側縁61,61それぞれが本体5の長手方向に延びる中心線CLに対して傾斜して形成されている。側縁61,61の傾斜方向は、背側部Bの端縁52の中心に向かう方向である。本実施形態の使い捨ておむつ1の一対のファスニングテープ8,8は、一対のサイドフラップ部6,6の側縁61,61それぞれから側縁61に対して略鉛直方向に延出して形成されている。本実施形態の使い捨ておむつ1の一対のファスニングテープ8,8の間には、幅方向に延びる伸縮部材9が配されており、伸縮部材9の背側部寄り部分9aの伸縮力が、股下部寄り部分9bの伸縮力よりも強い。
本実施形態の使い捨ておむつ1は、図1に示すように、中心線CLに対して左右対称に形成されている。従って以下の説明では、主に、図1に示す右側の構成について説明する。
本実施形態の使い捨ておむつ1について、詳述すると、本実施形態の使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」ともいう。)は、図1に示すように、装着時に装着者の腹側に位置する腹側部A、背側に位置する背側部B、及び該腹側部と該背側部との間に配置される股下部Cを有する本体5を備え、背側部Bの両側部51から幅方向(X方向)外方に延出するサイドフラップ部6を備え、サイドフラップ部6にファスニングテープ8を備える、いわゆる展開型のおむつである。おむつ1は、全体視して、図1に示すように、その両側縁が、長手方向(以下「Y方向」という。Y方向:中心線CLに平行な方向をいう。)の中央部において内方に括れた形状を有しており、長手方向(Y方向)の両端部の幅が、長手方向(Y方向)中央部の幅よりも広くなっている。おむつ1は、図1に示すように、腹側部Aの外面に、ファスニングテープ8を止着するターゲットテープ10を有している。尚、おむつ1は、図1に示すように、平面状に拡げた状態において、本体5と同方向に長い形状を有している。
本体5は、図1,図2に示すように、液透過性の表面シート2と、液不透過性又は撥水性の裏面シート3と、これら両シート2,3間に介在された液保持性の吸収体4とを有している。表面シート2及び裏面シート3それぞれは、図1,図2に示すように、吸収体4の肌当接面側の全面及び非肌当接面側の全面を覆っており、吸収体4の周縁から延出している。また、表面シート2は、図2に示すように、幅方向(X方向)の長さが裏面シート3よりも短くなっている。吸収体4は、図1に示すように、縦長の形状を有し、その両側縁が、長手方向(Y方向)の中央部において内方に括れた形状を有している。
本体5は、図1,図3に示すように、長手方向(Y方向)の側部51に、表面シート2を介してサイドシート62が配されている。サイドシート62は、図1に示すように、本体5(表面シート2)の肌当接面側であって、側部51の長手方向(Y方向)の全域に亘って覆っている。サイドシート62は、図2に示すように、本体5(表面シート2)の幅方向(X方向)外方の端部において、表面シート2と接合され、固定部63を形成している。固定部63は、長手方向(Y方向)に直線状に延びて形成されている。サイドシート62の幅方向(X方向)内方の端部は、図2に示すように、自由端となっている。図1に示すように、股下部Cにおける自由端近傍には立体ギャザー形成用の弾性部材64が伸長状態で配設固定されており、着用時には、その弾性部材64の収縮力により、自由端から所定幅の部分が表面シート2から離間して立体ギャザーを形成する。
おむつ1には、図1,図2に示すように、背側部Bにおいて、固定部63から幅方向(X方向)外方に延出したサイドシート62と裏面シート3とが接合され、サイドフラップ部6が形成されている。同様に、腹側部Aにおいても、サイドフラップ部6が形成されている。即ち、サイドフラップ部6は、図1に示すように、背側部B及び腹側部Aにおける本体5の側縁51よりも幅方向(X方向)外方に延出している部分であり、サイドフラップ部6の肌当接面側及び非肌当接面側は、それぞれ、サイドシート62及び裏面シート3から形成されている。
おむつ1には、図1に示すように、股下部Cにおいて、固定部63から幅方向(X方向)外方に、幅方向(X方向)外方に延出したサイドシート62と裏面シート3とが接合され、レッグフラップ部7が形成されている。レッグフラップ部7には、図1に示すように、股下部Cにおいて、レッグギャザー形成用の弾性部材71が伸長状態で、長手方向(Y方向)に配設固定されており、着用時には、その弾性部材71の収縮力により、レッグギャザーが形成される。
一対のサイドフラップ部6,6は、八の字状に形成されている。サイドフラップ部6は、その延出方向の側縁61が本体5の長手方向(Y方向)に延びる中心線CLに対して傾斜して形成されている。尚、側縁61の傾斜方向は、図1に示すように、背側部Bにおける本体5の長手方向(Y方向)の端縁52の中心に向かう方向である。サイドフラップ部6の側縁61は、図1に示すように、中心線CLに平行な直線L1とのなす角度αが、5°〜25°であることが好ましく、7.5°〜22.5°であることがより好ましく、10°〜20°であることが更に好ましい。ここで、側縁と中心線CLに平行な直線L1とのなす角度αとは、図1に示すように、サイドフラップ部6の側縁61における背側部Bの端縁52側の外端61aとサイドフラップ部6の側縁61におけるレッグフラップ7側の内端61bとを結ぶ直線が、直線L1と交差する角度を意味する。本実施形態のサイドフラップ部6の側縁61は直線であるが、側縁が上記範囲を満たすような曲線であってもよい。
ファスニングテープ8は、サイドフラップ部6の側縁61から側縁61に対して略鉛直方向に延出して形成されている。おむつ1における各ファスニングテープ8は、図3に示すように、ベースシート81の表面に多数の係合突起(不図示)が設けられてなるフック材82と、フック材82のベースシート81の裏面に接合されているシート材83とから形成されている。フック材82は、ファスニングテープ8の止着部となる部分である。ファスニングテープ8は、図1に示すように、背側部Bの両側部に備えられている。ファスニングテープ8のシート材83は、図2,図3に示すように、サイドシート62と裏面シート3との間に固定された部分(図2の波線部分)と、サイドフラップ部6の側縁61から延出して、ファスニングテープ8の一部を構成している部分とを有している。ファスニングテープ8が、サイドフラップ部6の側縁61に対して略鉛直方向に延出して形成されているとは、具体的には、図1,図3に示すように、ファスニングテープ8のシート材83の延出方向の中心が、サイドフラップ部6の側縁61に対して略鉛直方向に延出して形成されていることを意味する。
ファスニングテープ8は、図3に示すように、ファスニングテープ8のフック材82が、側縁61から延出したシート材83の部分における延出方向の中央領域に配されている。ファスニングテープ8は、図3に示すように、フック材82の延出方向の外方端82aとシート材83の延出方向の外方端83aとの間は、シート材83の1枚から形成されており摘み部84となる部分を有している。ファスニングテープ8は、図3に示すように、フック材82の延出方向の内方端82bと背側部Bの側縁61との間は、シート材83の1枚から形成されており、柔軟であり、容易に折り曲げることができる。
一対のファスニングテープ8,8の間には、図1に示すように、幅方向(X方向)に延びる伸縮部材9が配されており、伸縮部材9の背側部寄り部分9aの伸縮力が、股下部寄り部分9bの伸縮力よりも強くなるように配されている。本実施形態の伸縮部材9は、図1,図2に示すように、一対のファスニングテープ8,8の間に亘って配されている。本実施形態の伸縮部材9は、複数本の弾性部材91からなり、複数本の弾性部材91が、図1,図3に示すように、長手方向(Y方向)に間欠的に並設されている。具体的には、本実施形態においては、複数本の弾性部材91が、伸張状態で、一対のファスニングテープ8,8のシート材83,83の間に亘って配設固定され、弾性部材91同士が、長手方向(Y方向)に間欠的に並設固定されている。
本実施形態の伸縮部材9の股下部寄り部分9bには、図1に示すように、本体5の吸収体4が配されている。本実施形態の股下部寄り部分9bとは、図1に示すように、平面視して、吸収体4と重なる部分に配されている弾性部材91からなり、複数本の弾性部材91が、吸収体4の長手方向(Y方向)に間欠的に並設されている。本実施形態においては、股下部寄り部分9bにある複数本の弾性部材91は、図1に示すように、吸収体4が配されている領域には、伸縮部材9である複数本の弾性部材91bが幅方向(X方向)に配されておらず、非連続的に配されている。伸縮部材9が配されていないとは、吸収体4の幅方向(X方向)の長さ(全幅)に対して、60%以上の部分に配されていないことを意味する。従って、図1,図3に示すように、吸収体4の長手方向(Y方向)の端部における両側部にのみ、弾性部材91が配されている形態を含んでいる。股下部寄り部分9bの弾性部材91は、吸収体4の一部の下面、表面シート2の一部、サイドシート62の一部及びファスニングテープ8のシート材83の一部、並びに裏面シート3の間に配されている(図2参照)。
背側部寄り部分9aとは、伸縮部材9の股下部寄り部分9b以外の部分であり、本実施形態においては、複数本の弾性部材91が、図1に示すように、吸収体4と重ならない部分に、長手方向(Y方向)に間欠的に並設されている。本実施形態においては、図1に示すように、背側部寄り部分9aにある複数本の弾性部材91は、吸収体4の近傍領域には、弾性部材91が配されておらず、非連続的に配されており、その他の領域では、連続的に配されている。背側部寄り部分9aの弾性部材91の非連続的な部分の間隔は、図1に示すように、股下部寄り部分9bの弾性部材91の非連続的な部分の間隔と同じである。背側部寄り部分9aの弾性部材91は、表面シート2、サイドシート62の一部及びファスニングテープ8のシート材83の一部、並びに裏面シート3の間に配されている(図2参照)。
伸縮部材9の背側部寄り部分9aの伸縮力が、股下部寄り部分9bの伸縮力よりも強いとは、以下のサンプルを測定することにより判断する。
<収縮力の測定法>
図3に示すように、伸張した状態のおむつ1から、一対のファスニングテープ8,8の間の伸縮部材9の配置された部位をカットする。このカット片Pは、図2に示すように、幅方向(X方向)に長い長方形状のものであり、伸縮部材9以外に、吸収体4の一部、表面シート2の一部、サイドシート62の一部、ファスニングテープ8のシート材83の一部、及び裏面シート3の一部を含む複合材である。次に、カット片Pを、さらに幅方向(X方向)にカットし、背側部寄り部分9aのサンプルP1、及び股下部寄り部分9bのサンプルP2を得る。本実施形態においては、股下部寄り部分9bに吸収体4が配されているため、カット片Pを、吸収体4の長手方向(Y方向)の端縁の位置で、幅方向(X方向)にカットし、吸収体4の一部を含む股下部寄り部分9bのサンプルP2と、吸収体4を含まない背側部寄り部分9aのサンプルP1とを得る。次に、サンプルP1,P2それぞれの伸長した状態にある長さと自然状態にある長さとから伸長倍率を求め、サンプルP1,P2それぞれをテンシロン引張試験機(オリエンテック製)にチャック間距離100mm(自然状態でのサンプルの長さに応じて変更可能)で固定し、一定速度300mm/minで、求めた伸長倍率まで伸長させる。この時の応力を収縮力とする。
本実施形態のおむつ1の形成材料について説明する。
表面シート2、裏面シート3、吸収体4、立体ギャザーやレッグギャザーを形成するサイドシート62としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、液透過性の不織布や、開孔フィルム、これらの積層体等を用いることができ、裏面シート3としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体4としては、パルプ等の繊維材料の繊維集合体又はこれに高吸収性ポリマーを担持させたものからを、ティッシュペーパーや透水性の不織布等の被覆材で包んでなるもの等を用いることができる。サイドシート62としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。立体ギャザー形成用の弾性部材64、レッグギャザー形成用の弾性部材71及び一対のファスニングテープ8,8の間に配されている弾性部材91としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる。
立体ギャザー形成用の弾性部材64、レッグギャザー形成用の弾性部材71及び一対のファスニングテープ8,8の間に配されている弾性部材91の固定に使用する接着剤としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。
表面シート2とサイドシート62との固定部63は、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる接着剤、熱融着等により表面シート2とサイドシート62とを接合することにより形成される。
ファスニングテープ8を形成するフック材82及びシート材83は、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、フック材82としては、「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(カネボウベルタッチ社製)等におけるオス部材等を用いることができる。シート材83としては、ポリエチレンや、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等などの合成樹脂、及びこれら合成樹脂2種以上の複合材料からなるシートや不織布等を用いることができ、特にポリプロピレンからなるシートや不織布、またはポリプロピレンとポリエチレンテレフタレートの複合材料からなるシートや不織布を用いることが、超音波エンボスや熱エンボスによりフック材82と容易に接合できる観点から好ましい。フック材82のベースシート81としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。フック材82の係合突起(不図示)は、錨形や鉤形等に形成されたものを用いることができる。
ターゲットテープ10としては、フック材82の係合突起(不図示)に係合可能な表面構造を有するループ材からなり、このようなループ材としては、フック材82を押しつけることにより、フック材82を止着可能なものを特に制限なく用いることができる。例えば、例えば上述した各種公知の機械的面ファスナーにおけるメス部材を用いることができる。また、腹側部Aの外表面を、フック材82の係合突起(不図示)と直接係合可能な材料、例えば係合性に富む不織布から構成することもできる。
次に上述した本発明の本実施形態のおむつ1を使用した際の作用効果について説明する。
本実施形態のおむつ1は、図1〜図3に示すように、一対のサイドフラップ部6,6それぞれが、傾斜して形成されており、一対のファスニングテープ8,8が、サイドフラップ部6の側縁61から略鉛直方向に延出して形成されている。そのため、ファスニングテープ8をターゲットテープ10に係合させて、おむつ1を装着すると、おむつ1は、図4に示すように、おむつ1の背側部Bが、腹側部Aに対して、上方に傾斜する形状となりながら、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を形成する。よって、装着時に腹囲変動に伴って伸縮性材料が伸び縮みすることに起因する胴回り域方向に延びる皺が発生したとしても、腹側部Aから背側部Bの方に向かって上方向きから下方向きまで一様に皺が発生するため、従来のような下方に傾斜する皺のみが発生することが無い。このように下方に傾斜する皺が発生し難いとともに、おむつ1の一対のファスニングテープ8,8の間には、幅方向に延びる伸縮部材9が配されており、伸縮部材9の背側部寄り部分9aの伸縮力が、股下部寄り部分9bの伸縮力よりも強いので、使い捨ておむつと装着者との間に隙間が生じ難く、フィット性が向上する。
また、本実施形態のおむつ1は、図1,図2に示すように、伸縮部材9が、一対のファスニングテープ8,8の間に亘って配されているので、伸縮部材9の収縮力を直接、ファスニングテープ8に伝えることができるので、使い捨ておむつと装着者との間に隙間が生じ難く、フィット性が向上する。
また、本実施形態のおむつ1は、図1,図2に示すように、伸縮部材9の股下部寄り部分9bに、吸収体4が配されており、吸収体4が配されている領域には、弾性部材91が配されていない。そのため、吸収体に皺が発生し難く、皺に起因する漏れが起こり難い。
本発明の吸収性物品は、上述の本実施形態の使い捨ておむつに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、上述の本実施形態のおむつ1においては、図1,図2に示すように、伸縮部材9が、一対のファスニングテープ8,8の間に亘って配されているが、伸縮部材9が、おむつ1の幅方向(X方向)に配されていればよい。
また、上述の本実施形態のおむつ1においては、図1,図2に示すように、伸縮部材9が、複数本の糸状の弾性部材91であるが、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなるフィルム状の伸縮性材料であってもよい。
また、上述の本実施形態のおむつ1においては、図1,図2に示すように、伸縮部材9の股下部寄り部分9bには、吸収体4が配されているが、配されてなくてもよい。その際、伸縮部材9における背側部寄り部分9aと股下部寄り部分9bとの区別は、伸縮部材9全域を長手方向(Y方向)に二等分する位置で、幅方向(X方向)にカットし、一方の背側部Bの端縁52寄りのカット片を背側部寄り部分9aとし、他方の股下部C寄りのカット片を股下部寄り部分9bとする。
また、上述の本実施形態のおむつ1においては、図1,図2に示すように、股下部寄り部分9bの複数本の弾性部材91bは、非連続的に配されており、背側部寄り部分9aの複数本の弾性部材91aは、その一部が非連続的に配されているが、弾性部材91a,91bは何れも連続的に配されていてもよい。また、弾性部材91a,91bを連続的に配した場合、吸収体4の位置する部分を幅方向(X方向)に細かく分断等し、弾性力を発現しないようにしてもよい。
図1は、本発明の実施形態である使い捨ておむつを展開して伸張した状態を示す展開平面図である。 図2は、図1のX1−X1線断面図である。 図3は、図1に示す使い捨ておむつの要部拡大平面図である。 図4は、本発明の実施形態である使い捨ておむつの装着状態を示す側面図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 本体
51 側部
52 端縁
6 サイドフラップ部
61 側縁
61a 外端,61b 内端
62 サイドシート
63 固定部
64 弾性部材
7 レッグフラップ部
71 弾性部材
8 ファスニングテープ
81 ベースシート
82 フック材
82a 外方端,82b 内方端
83 シート材
84 摘み部
9 伸縮部材
9a 背側部寄り部分,9b 股下部寄り部分
91 弾性部材
10 ターゲットテープ

Claims (2)

  1. 腹側部、背側部、及び該腹側部と該背側部との間に位置する股下部を有する本体における該背側部の両側部から幅方向外方に延出する一対のサイドフラップ部それぞれに、ファスニングテープを備える展開型の使い捨ておむつであって、
    一対の前記サイドフラップ部は、八の字状に形成されており、一対の前記サイドフラップ部それぞれは、その延出方向の側縁それぞれが前記本体の長手方向に延びる中心線に対して傾斜して形成されており、
    前記側縁の傾斜方向は、前記背側部の端縁の中心に向かう方向であり、
    一対の前記ファスニングテープは、一対の前記サイドフラップ部の前記側縁それぞれから該側縁に対して略鉛直方向に延出して形成されており、
    一対の前記ファスニングテープの間には、幅方向に延びる伸縮部材が配されており、該伸縮部材の前記背側部寄り部分の伸縮力が、前記股下部寄り部分の伸縮力よりも強く、
    前記本体は、液保持性の吸収体を有し、該吸収体は、縦長の形状を有し、その両側縁が、長手方向の中央部において内方に括れた形状を有しており、
    前記伸縮部材は、複数本の弾性部材であり、複数本の該弾性部材が、長手方向に間欠的に並設されており、
    前記股下部寄り部分に配された複数本の前記弾性部材は、前記吸収体の両側部のみを含んで該両側部から幅方向外方に配されており、
    前記背側部寄り部分に配された複数本の前記弾性部材は、前記吸収体と重ならない部分に配されており、複数本の該弾性部材の内の前記本体の長手方向の端縁寄りの複数本の弾性部材が、幅方向に連続的に延びて配されており、残りの複数本の弾性部材が、前記吸収体の両側部の位置を含む位置から幅方向外方に配されている展開型の使い捨ておむつ。
  2. 前記伸縮部材は、一対の前記ファスニングテープの間に亘って配されている請求項1に記載の展開型の使い捨ておむつ。
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