JP2015058226A - 使い捨て着用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観のよい使い捨て着用物品の提供。【解決手段】前胴回り域11と、後胴回り域12と、前後胴回り域の間に延びる股間域13と、股間域から前後胴回り域に向け延び出す吸収構造体15とを備え、前後胴回り域で熱可塑性樹脂製の繊維不織布及びフィルムの少なくとも一方を含む複数枚のシート状部材が重なり、前後胴回り域の胴回り縁17,18に沿って胴回り弾性領域40が延び、前後胴回り域の少なくとも一方の胴回り弾性領域に、胴回り縁に沿って延びる連続弾性領域47と、連続弾性領域と股間域との間で横方向に延びる分割弾性領域48とが含まれるとともに、分割弾性領域の横方向中央部に胴回り弾性部材の弾性が失活された弾性失活区画49が設けられ、弾性失活区画に吸収構造体の端部15aが接合され、弾性失活区画内に点在する複数の熱溶着点59において複数枚のシート状部材が互いに接合されている使い捨て着用物品。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の使い捨て着用物品に関する。
従来、使い捨て着用物品は公知であり、特許文献1には、液透過性の表面シート、液不透過性の防漏シート及び液保持性の吸収体を具備し、着用者の胴回りに位置する胴周囲部に、周方向に向けて配された複数の胴回り弾性部材を備えたパンツ型使い捨ておむつにおいて、胴回り弾性部材は、少なくとも吸収体の両側縁よりも外方の部位に、伸縮弾性が発現されるように伸張状態で配設固定されており、且つ吸収体が存在する部位の少なくとも中央部には伸縮弾性が発現されるような状態では配設されておらず、おむつの製品幅に対する、胴回り弾性部材の配された部位に対応する吸収体の幅の割合が30〜60%であると共に、おむつの製品幅に対する、伸縮弾性を発現する胴回り弾性部材の配設幅の割合が40〜95%であるパンツ型使い捨ておむつが開示されている。
特許第5225248号公報
特許文献1によれば、吸収体が存在する部位の少なくとも中央部に胴回り弾性部材が伸縮弾性を発現するような状態で配設されていないので、吸収体が配された領域にはギャザーが形成されず、装着状態での外観がすっきりとしたものとなるという。しかし、通常のおむつでは、吸収体が存在する部位の上方にも胴回り弾性部材が位置しており、この胴回り弾性部材が収縮したとき生じる皺(ギャザー)が吸収体存在部位の中央部にまで及んでおむつの外観が損なわれることがあり、改良が望まれている。
また、特許文献1に開示された発明では、吸収体が存在する部位の中央部において、胴回り弾性部材を切断することにより、胴回り弾性部材が伸縮弾性を発現しないようにしている。しかし、特許文献1のように胴回り弾性部材を切断した場合、おむつの外側に位置する表面シートと、おむつの内側に位置する防漏シートとを連結する部材が無くなるので、表面シートが防漏シートから遊離して浮き上りやすくなる。この結果、表面シート皺が生じて外観が損なわれるだけでなく、幼児用おむつの場合には着用物品の前後を表示するグラフィックが見難くなったり、大人用着用物品の場合には、例えばズボンのファスナーに挟みこまれたりするおそれがあった。
本発明は、従来の着用物品の改良を目的とし、外観がよく、吸収体が存在する部位におけるシートの浮き上りのおそれがない使い捨て着用物品を提供することを目的とする。
本発明は、縦方向及び横方向を有し、前胴回り域と、後胴回り域と、前記前後胴回り域の間に位置する股間域と、前記股間域から前記前後胴回り域に向け延び出す吸収構造体とを備え、前記前後胴回り域で熱可塑性樹脂製の繊維不織布及びフィルムの少なくとも一方を含む複数枚のシート状部材が重なり合い、前記前後胴回り域がそれぞれ、前記横方向に延びる前胴回り縁及び後胴回り縁と、前記縦方向に延びる一対の側縁とを有し、前記前後胴回り域のそれぞれの前記前後胴回り縁に沿って、胴回り弾性部材が前記横方向に伸長状態で接合されて成る胴回り弾性領域が延びる使い捨て着用物品に関する。
本発明に係る使い捨て着用物品は、前記前後胴回り域の少なくとも一方の前記胴回り弾性領域に、前記胴回り縁に沿って連続して延びる連続弾性領域と、前記連続弾性領域と前記股間域との間で前記横方向に延びる分割弾性領域とが含まれ、前記分割弾性領域の横方向中央部に、前記分割弾性領域に含まれる前記胴回り弾性部材の弾性が失活された弾性失活区画が設けられ、
前記弾性失活区画に前記吸収構造体の前記縦方向における両端部の内の一方の端部が接合され、前記弾性失活区画内において、前記弾性失活区画内に点在する複数の熱溶着点によって前記複数枚のシート状部材が互いに接合されていることを特徴とする。
本発明に係る使い捨て着用物品は、弾性失活区画内に点在する複数の熱溶着点において前後胴回り域を構成する複数枚のシート状部材が互いに接合されているので、熱溶着によりシートの剛性が高くなる結果、胴回り弾性部材が収縮したとき生じる皺が伝わりにくくなる。これにより、前後胴回り域を構成するシート状部材の平面性が保たれ、外観が改善された着用物品が提供される。さらに、熱溶着点において前後胴回り域を構成する複数枚のシート状部材が互いに接合されているので、前後胴回り域を構成する複数枚のシート状部材が遊離して浮き上ることが防止される。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
使い捨て着用物品の実施形態に係るパンツ型おむつの斜視図。 おむつの一部破断展開平面図。 図2に示すおむつの分解斜視図。 図2のIV−IV線断面模式図。 熱溶着点の配置パターンの変形例を表す模式図。 本発明の別の変形例を表す模式図。
下記の実施の形態は、添付の図面に示すおむつに関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。
図1〜3を参照すると、本発明に係る着用物品の第1実施形態に係る使い捨てのパンツ型のおむつ10は、横方向X及び縦方向Yと、前胴回り域11と後胴回り域12と股間域13とを備え、前後胴回り域11,12がそれぞれ、横方向Xに延びる前後胴回り縁17,18と、縦方向Yに延びる一対の側縁19,19とを有し、前後胴回り域11,12のそれぞれの前後胴回り縁17,18に沿って、胴回り弾性領域40が延びる(図2,3参照)。パンツ型のおむつ10は、前後胴回り域11,12の前後胴回り縁17,18により形成される胴回り開口16と、股間域13の両側に位置する一対の脚回り開口21とを有する。前後胴回り域11,12は、一対の側縁19,19に沿って縦方向Yに延びる一対のシーム部22において互いに接合されている。また、前胴回り域11の胴回り弾性領域40には、前胴回り縁17に沿って横方向Xに連続して延びる連続弾性領域47と、連続弾性領域47と股間域13との間で横方向Xに延びる分割弾性領域48とが含まれ、分割弾性領域48の横方向X中央部には、後述する第2弾性糸32の弾性が失活された弾性失活区画49が設けられている。第2弾性糸32は、特許請求の範囲でいう胴回り弾性部材に相当する。前胴回り域11の弾性失活区画49内には、複数の熱溶着点59が点在している。
図2は、おむつ10の前胴回り域11と後胴回り域12とのシーム部22における接合を解いて平面に展開し、一部破断して表す図である。図3は平面に展開したおむつ10の分解斜視図であり、図4は図2のIV−IV線に沿う断面模式図である。
図2,3を参照して、おむつ10は、前胴回り域11と、後胴回り域12と、前胴回り域11及び後胴回り域12の間に位置する股間域13とを備え、着用者の肌に対向する肌対向面と、その反対側の非肌対向面とを有する。おむつ10には、おむつ10のベース形態を形成するシャーシ14と、シャーシ14の肌対向面に設けられ、股間域13を中心として縦方向Yへ延びる吸収構造体15とが含まれる。吸収構造体15の前端部15a及び後端部15bは、それぞれ前胴回り域11、及び後胴回り域12まで延びている。
おむつ10のシャーシ14は、横方向Xに互いに並行に延びる前後胴回り域11,12の前後胴回り縁17,18と、縦方向Yに互いに離間して延びる前後胴回り域11,12の直状の両側縁19,19と、シャーシ14の内側に向けて曲状に窪む股間域13の股間域両側縁20,20とを有する。股間域両側縁20,20は、着用者の大腿部に沿ってフィットするように、股間域13において前胴回り域11寄りの位置の幅が最も狭くなっている。また、互いに対向する前後胴回り域11,12の両側縁19,19どうしを重ね合わせて縦方向Yへ互いに並行に断続的に延びるシーム部22によって接合することによって、前後胴回り域11,12の前後胴回り縁17,18により胴回り開口16が形成され、股間域13に位置する股間域両側縁20,20により一対の脚回り開口21が形成される。シーム部22における前後胴回り域11,12の接合は、熱溶着、超音波溶着、またはホットメルト接着剤による接着など、公知の方法により行うことができる。
シャーシ14は、肌対向面に位置する繊維不織布製のベースシート25と、非肌対向面側に位置し、縦方向Yにおいて互いに離間対向し、ベースシート25に重ねられる繊維不織布製の前後ウエストシート26,27とを有する。前後ウエストシート26,27は、おむつ10の外装シートとなる。ベースシート25は、前後胴回り域11,12及び股間域13を有し、前ウエストシート26は前胴回り域11に配置され、後ウエストシート27は後胴回り域12に配置される。ベースシート25は、縦方向Yにおいて互いに離間対向する前端縁25a及び後端縁25bと、横方向Xにおいて互いに離間対向する両側縁25c,25dとを有する。両側縁25c,25dは、前後胴回り域11,12における直状部と、股間域13において吸収構造体15に向けて窪む曲状部から成る。シャーシ14の前胴回り域11には、ベースシート25と前ウエストシート26とを互いに接合する複数の熱溶着点59が点在している。熱溶着点59については後述する。
前ウエストシート26は、前胴回り域11と股間域13の一部とを形成する台形状のシート部材であって、横方向Xに並行に延びる中間内端縁26a及び外端縁26bと、外端縁26bの両端から縦方向Yに延び出す両外側縁26c,26dと、両外側縁26c,26dの各末端と中間内端縁26aの両端とをむすぶ両側湾曲端縁26e,26fとを有する。両側湾曲端縁26e,26fは、外側縁26c,26dの末端からそれぞれ横方向Xへ互いに接近するように延び出す直状部位と、該直状部位から中間内端縁26aの両端に向けてそれぞれ湾曲しながら延び出す曲状部位とを有する。前ウエストシート26は、両外側縁26c,26d間において横方向Xへ延びる矩形状の主体部71と、主体部71よりも幅狭であって、両側湾曲端縁26e,26f間に位置する延出部72とに区分される。
図3に示すように、前ウエストシート26は、縦方向Yに延びる両外側縁26c,26dの間で横方向Xへ延びる前折曲線63に沿って折り曲げ可能であり、ベースシート25の前胴回り域11の肌対向面の一部を覆う前折曲部35と、ベースシート25の前胴回り域11の非肌対向面に接合される前端部カバー部39とを有する。前折曲線63は、前胴回り域11の前胴回り縁17に一致する。また、前ウエストシート26の前端部カバー部39の形状は、ベースシート25の前胴回り域11の形状に対応する。
後ウエストシート27は、後胴回り域12と股間域13の一部とを形成する略台形状であって、横方向Xへ並行して延びる中間内端縁27a及び外端縁27bと、外端縁27bの両端から縦方向Yへ延び出す両外側縁27c,27dと、両外側縁27c,27dの末端と内端縁27aの両端とをそれぞれ結ぶ曲線状の両側内端縁27e,27fとから形成される。後ウエストシート27は、両外側縁27c,27d間において横方向Xへ延びる矩形状の主体部73と、主体部73よりも幅狭であって、両側内端縁27e,27f間に位置する略台形状の延出部74とに区分される。
後ウエストシート27は、縦方向Yに延びる両外側縁26c,26dの間で横方向Xへ延びる後折曲線64に沿って折り曲げられ、ベースシート25の後胴回り域12の肌対向面の一部を覆う後折曲部38と、ベースシート25の後胴回り域12の非肌対向面に接合される後端部カバー部36とを有する。後折曲線64は、後胴回り域12の後胴回り縁18に一致する。また、後ウエストシート27の後端部カバー部36の形状は、ベースシート25の後胴回り域12の形状に対応する。
また、後ウエストシート27の延出部74とベースシート25との間には、股間域13における脚回り開口21の周縁の後部、すなわち、後ウエストシート27の外側縁27c,27dの下端側から両側内端縁27e,27fに沿って湾曲して延び、股間域13を横断して中間内端縁27aの下端まで延びる複数条のレッグ弾性体37が、弾性的に伸長及び収縮可能に接合されている。
ベースシート25、及び前後ウエストシート26,27を形成するシート材料には、例えば単位面積当り質量が約10〜40g/mのスパンボンド繊維不織布、SMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)繊維不織布、エアスルー繊維不織布、プラスチックシート、またはそれらのラミネートシートなどを用いることができる。一例を挙げると、ベースシート25には単位面積当り質量が約12〜18g/mのSMS繊維不織布を用い、前後ウエストシート26,27には、単位面積当り質量が約14〜40g/mのスパンボンド繊維不織布を用いることができる。本実施形態では、ベースシート25には単位面積当り質量が約13g/mのSMS繊維不織布を用い、前後ウエストシート26,27には、単位面積当り質量が約20g/mのスパンボンド繊維不織布を用いている。
図2〜4を参照すると、吸収構造体15はおむつ10において縦方向Yに延び、その縦方向両端部に、前端部15a及び後端部15bを有する。前端部15aは前胴回り域11側に位置し、後端部15bは後胴回り域12側に位置する。吸収構造体15では、肌対向面側に位置する透液シート50と非肌対向面側に位置する防漏シート53との間に、体液吸液性の吸収体51が介在する。防漏シート53は吸収体51の非肌対向面に接合され、透液シート50は吸収体51の肌対向面側に接合される。縦方向Yにおいて、吸収構造体15の吸収体51の前端縁51a及び後端縁51bは、それぞれ吸収構造体15の前端部15a及び後端部15bの内側に位置する。別言すれば、吸収体51の前端縁51a及び後端縁51bのそれぞれから、吸収構造体15の前端部15a及び後端部15bが縦方向Yに延び出す。吸収構造体15は、ドット状又はスパイラル状等の公知のパターンで塗布されたホットメルト接着剤(図示せず)により、ベースシート25の肌対向面側に接合される。
透液シート50は、透液性を有する繊熱可塑性樹脂製の維不織布から成り、防漏シート53は不透液性の熱可塑性樹脂製のフィルム又は繊維不織布から成る。吸収体51は、単位面積当り質量が約100〜500g/mのフラッフパルプと、吸収性ポリマー粒子等との混合物から成る芯材55と、芯材55全体を被包するティッシュペーパ等の透液性のラップシート56とを備える。
前述のように前後胴回り域11,12のそれぞれの前後胴回り縁17,18に沿って、胴回り弾性領域40が延びる。前胴回り域11の胴回り弾性領域40には、前胴回り縁17に沿って連続して延びる連続弾性領域47と、連続弾性領域47と股間域13との間で横方向Xに延びる分割弾性領域48とが含まれ、分割弾性領域48の横方向X中央部には、後述する第2弾性糸32の弾性が失活された弾性失活区画49が設けられている。後胴回り域12の胴回り弾性領域40には分割弾性領域48は設けられていない。
前胴回り域11の連続弾性領域47には、複数条の第1弾性糸31を前胴回り域11の前胴回り縁17に沿って横方向Xへ伸長させた状態で接合して成る第1弾性領域41と、第1弾性領域41から縦方向Yにおいて離間し、弾性不織布60を横方向Xに伸長させた状態で接合して成る第2弾性領域42と、第1弾性領域41と第2弾性領域42との間で横方向Xに延びるとともに弾性部材を備えない第1非弾性領域44が含まれる。前胴回り域11の分割弾性領域48には、第2弾性領域42から縦方向Yにおいて離間し、複数条の第2弾性糸32を横方向Xへ伸長させた状態で接合して成る第3弾性領域43と、第3弾性領域43の横方向X中央部において第2弾性糸32の弾性が失活された弾性失活区画49と、第2弾性領域42と第3弾性領域43との間で横方向Xに延び、弾性部材を備えない第2非弾性領域45とが含まれる。弾性失活区画49には吸収構造体15の前端部15aが接合され、複数の熱溶着点59が、横方向X及び縦方向Yにおいて互いに離間して点在している。弾性失活区画49は、吸収構造体15の前端部15aが接合されることにより、第1〜第3弾性領域41,42,43と比較して平坦になりやすい。
本願で「弾性が失活された」というときは、弾性部材の有する弾性が、機械的処理、化学的処理、又は熱処理により発現しないようにされていることを意味する。本実施形態では、前胴回り域11の一対の側縁19,19の間に、ホットメルト接着剤を間隔をあけ、かつ弾性失活区画49となる部分を除いて塗布した後、第2弾性糸32を伸長状態で接合し、次いで横方向Xに延びる第2弾性糸32の中央部分をカッターで切断して第2弾性糸32をおむつ10の中央部分から側縁19,19に向けて収縮させること(いわゆるスナップバック)により、弾性失活区画49を形成している。これに代えて、横方向Xに延びる第2弾性糸32の中央部分をカッターで細かく分断して弾性失活区画49を形成することもできる。または、加熱処理又は化学処理により横方向Xに延びる第2弾性糸32の中央部分の弾性を消失させて、弾性失活区画49を形成することもできる。
図3,4に示すように、前胴回り域11の第1弾性領域41に含まれる数条の第1弾性糸31は前ウエストシート26に伸長状態で接合され、外端縁26bに最も近い弾性糸31が前ウエストシート26の前折曲線63、すなわち前胴回り域11の前胴回り縁17に沿って配置される。残余の第1弾性糸31は、前折曲線63と吸収構造体15の前端部15aとの間に位置するようにして配置される。また、第1弾性領域41を構成する複数条の第1弾性糸31は、ベースシート25の前端縁25aで覆われ、さらに前ウエストシート26の前折曲部35を前折曲線63に沿って折り返した内側に挟み込まれる。前胴回り域11では、第1弾性領域41は吸収構造体15の前端部15aから縦方向Yにおいて離間しており、吸収構造体15により収縮が妨げられることは無い。
後胴回り域12の胴回り弾性領域40には、前胴回り11と同様の第1弾性領域41及び第2弾性領域42と、複数条の第2弾性糸32を横方向Xへ伸長させた状態で接合して成る第3弾性領域43と、第1弾性領域41と第2弾性領域42との間に位置し弾性部材を備えない第1非弾性領域44と、第2弾性領域42と第3弾性領域43との間に位置し弾性部材を備えない第2非弾性領域45とが含まれる。第1〜第3弾性領域41,42,43と第1及び第2非弾性領域44,45は、いずれも横方向Xに延びるとともに縦方向Yにおいて互いに離間する。
後胴回り域12の第1弾性領域41でも、前胴回り域11と同様にして、複数条の第1弾性糸31が後ウエストシート27に伸長状態で接合され、ベースシート25の後端縁25bで覆われ、さらに後ウエストシート27の後折曲部38を後折曲線64に沿って折り返した内側に挟み込まれている。後胴回り域11でも、第1弾性領域41は、縦方向Yにおいて吸収構造体15の後端部15bから離間している。
前後胴回り域11,12のそれぞれにおいて、第1弾性領域41の縦方向Yにおける寸法は同じである。第1弾性領域41を構成する複数条の第1弾性糸31には、例えば470〜1240dtexのストランド状またはストリング状の弾性体を用いることができる。本実施形態では、第1弾性糸31は780dtexの糸ゴムである。また、複数条の第1弾性糸31の伸長倍率は、1.5倍〜5.0倍の範囲とすることができ、2.0倍〜3.5倍の範囲であることが好ましい。本実施形態では、前後胴回り域11,12の各第1弾性領域41には、この糸ゴム5本を6mmピッチ(ピッチとは、隣り合う糸ゴムの長手方向中心線間の距離である)で配置し、伸長倍率を3.0倍で伸長させた状態で前後胴回り域11,12に、ホットメルト接着剤(図示せず)により接合している。
図3,4を参照して、前後胴回り域11,12の第2弾性領域42は、ベースシート25の肌対向面に対し、弾性不織布60を横方向Xに伸長させた状態で接合して構成されている。本実施形態では、前胴回り域11に配置される第2弾性領域42の下端67から前胴回り域11の前胴回り縁17までの離間寸法L1の方が、後胴回り域12に配置される2弾性領域42の下端68から後胴回り域12の後胴回り縁18までの離間寸法L2よりも大きい(図2参照)。但し、離間寸法L1と、離間寸法L2とを同じにすることもできるし、離間寸法L1を離間寸法L2より小さくすることもできる。また、前後胴回り域11,12の第2弾性領域42には吸収体51は接合されておらず、吸収体51の剛性により横方向Xへの収縮が妨げられることは無い。
第2弾性領域42を構成する弾性不織布60には、熱可塑性エラストマーの繊維と、熱可塑性樹脂の繊維とからなる公知の弾性を有する不織布を用いることができる。弾性不織布60は、一方向のみに弾性を示すものでもよく、二方向以上に弾性を示すものでもよい。第2弾性領域42を構成する弾性不織布60の横方向Xにおける伸長倍率は、1.5倍〜5.0倍の範囲であり、1.5倍〜3.0倍の範囲であることが好ましい。また、弾性不織布60の横方向Xにおける伸長倍率は、第1弾性領域41を構成する第1弾性糸31、及び第3弾性領域43を構成する第2弾性糸32の伸長倍率より低く設定することが好ましい。別言すれば、第2弾性領域42の収縮率の方が、第1及び第3弾性領域41,43の収縮率よりも小さくなるようにすることが好ましい。本実施形態では、単位面積当り質量が28g/mの弾性不織布60を、伸長倍率2.0倍で横方向Xに伸長させて用いている。
前後胴回り11,12において、弾性不織布60の縦方向Yにおける両端部の内、第1弾性領域41に近い側の上端60aが、前ウエストシート26の前折曲部35及び後ウエストシート27の後折曲部38で覆われている。弾性不織布60の、前折曲部35及び後折曲部38で覆われていない部分はおむつ10の内側に露出する。この弾性不織布60がおむつ10の内側に露出した部分は平坦になる。
第3弾性領域43は、前後胴回り域11,12のそれぞれにおいて、第2弾性領域42と股間域13との間で横方向Xに延びる複数条の第2弾性糸32で構成されている。本実施形態では、前胴回り域11の第3弾性領域43を構成する複数条の第2弾性糸32として780dtexの糸ゴム6本を用い、これらの糸ゴムを10mmピッチで配置し、伸長倍率3.2倍で伸長させた状態で用いている。また、後胴回り域12の第3弾性領域43を構成する複数条の第2弾性糸32として940dtexの糸ゴム6本を用い、10mmピッチで配置して、伸長倍率3.2倍で伸長させた状態で、後ウエストシート27とベースシート25との間にホットメルト接着剤により接合している。後胴回り域12の第3弾性領域43は、吸収構造体15に含まれる吸収体51の後端縁51bとは重なり合わない。
前胴回り域11において、分割弾性領域48に含まれる第3弾性領域43は前ウエストシート26の主体部71と、ベースシート25の前胴回り域11の非肌対向面との間に、複数条の第2弾性糸32を伸長させた状態で接合した後、第2弾性糸32が接合された領域の中央部を縦方向Yに切断することにより形成されている。また、これにより、分割弾性領域48の横方向X中央部に、前述の弾性失活区画49が形成される。本実施形態の弾性失活区画49の横方向Xの寸法は、80mmである。弾性失活区画49は、吸収構造体15に含まれる吸収体51の前端縁51aと重なり合う。なお、前ウエストシート26とベースシート25との間に複数条の第2弾性糸32を伸長させた状態で接合する際、第2弾性糸32を接合する領域の中央部、すなわち前ウエストシート26及びベースシート25において弾性失活区画49となる部分にはホットメルト接着剤は塗布しない。また、縦方向Yにおいて弾性失活区画49に隣接する第2非弾性領域45には、吸収体51は接合されていない。
前胴回り域11ではさらに、少なくとも弾性失活区画49内に複数の熱溶着点59が点在する。複数の熱溶着点59では、前ウエストシート26とベースシート25とが互いに接合されている。前述のように、前ウエストシート26及びベースシート25において弾性失活区画49となる部分にはホットメルト接着剤が塗布されていないので、そのままでは第2弾性糸32を切断したとき前ウエストシート26とベースシート25とが遊離してしまうが、弾性失活区画49に複数の熱溶着点59を設けることにより、前ウエストシート26とベースシート25との遊離を防止することができる。
また、複数の熱溶着点59において前ウエストシート26及びベースシート25を構成する不織布を熱溶着させることにより、弾性失活区画49に位置する前ウエストシート26及びベースシート25の剛性が高くなる結果、弾性失活区画49の平面性が保たれ易くなる。このため、前胴回り域11の前胴回り縁17と弾性失活区画49との間に配置された第1及び第2弾性領域41,42が横方向Xに収縮して縦方向Yに延びる複数の縦皺が生じたときでも、この縦皺が弾性失活区画49内に及ぶことが抑制される。この結果、弾性失活区画49を平坦にして着用者の身体に対してより密接に接触させることが可能になる。また、弾性失活区画49は部分的に熱溶着されているので可撓性があり、着用者の身体の変形に対してなじみやすい。これにより、弾性失活区画49の着用者の身体に対する密着性がより高まって、前胴回り域11からの漏れが生じにくくなる。
本実施形態では、前胴回り域11において第2弾性領域42と第3弾性領域43との間に位置するとともに弾性部材及び吸収体51が存在しない第2非弾性領域45にも、複数の熱溶着点59が設けられている。これにより、第2非弾性領域45の平面性が向上するだけでなく、第1及び第2弾性領域41,42の収縮により生じた縦皺が弾性失活区画49に及ぶことをより有効に防止することができる。なお、第2非弾性領域45は、分割弾性領域48が複数条の紐状の弾性体で形成される場合、弾性失活区画49の上部に隣接する領域であって、縦方向Yにおける寸法が分割弾性領域48の紐状の弾性体間のピッチより大きい領域である。分割弾性領域48が弾性不織布で形成される場合は、弾性失活区画49の上部に隣接する領域であって弾性不織布が設けられていない領域である。
本実施形態ではさらに、弾性失活区画49の横方向X外側に位置する第3弾性領域43においても、複数条の第2弾性糸32の間に熱溶着点59が設けられている。熱溶着点59では、前ウエストシート26及びベースシート25を構成する繊維不織布が互いに熱溶着されているので、おむつ10の外装シートとなる前ウエストシート26と着衣との接触面積が低減する。この結果、おむつ10の装着時に、前ウエストシート26の毛羽立ちを抑制できる。このように、弾性失活区画49の外側にも複数の熱溶着点59を配置することにより、吸収体51が存在しない領域も含め、より広い範囲でおむつ10を構成するシート部材の皺の発生を抑制して平面性を保つことができ、さらにおむつ10の外装シートの毛羽立ちを抑制することができる。
本実施形態のおむつ10では、第2弾性領域42の収縮率の方が、第1及び第3弾性領域41,43の収縮率よりも小さくされている。これにより、第1〜第3弾性領域41,42,43を弾性的に弛緩させたとき、パンツ型のおむつ10において第2弾性領域42がおむつ10の外側に向けて突出しやすくなり、おむつ10を着用する際、この突出した部分を掴んで引き上げることができる。
前胴回り域11の熱溶着点59は、例えば前ウエストシート26とベースシート25との間に第1弾性糸31、弾性不織布60、及び第2弾性糸32を挟み込んで接合し、第2弾性糸32を切断して弾性失活区画49を形成した後、超音波溶着等の公知の手段により、弾性失活区画49、第2非弾性領域45、及び複数の第2弾性糸32の間に熱溶着点59を形成することができる。本実施形態の複数の熱溶着点59は格子状に配置されている。1つの熱溶着点59は直径2mmの円形であり、隣り合う熱溶着点59間の離間距離(縁の中心間の距離)はいずれも10mmである。しかし、複数の熱溶着点59の配置パターンはこれに限定されない。複数の熱溶着点59は、横方向X及び縦方向Yにおいて互いに離間し、広い範囲に存在するようにして設けることが好ましい。
図5に熱溶着点59の配置パターンの変形例を示す。この変形例では、複数の熱溶着点59を横方向X及び縦方向Yにおいて互いに離間させて配置しており、熱溶着点59の存在範囲を縦方向Yに投影したとき、図5(a)及び図5(b)に仮想線の円で示すように、横方向Xにおいて熱溶着点59の存在範囲が連続する。複数の熱溶着点59をこのようにして配置すれば、第1及び第2弾性領域41,42を含む連続弾性領域47から縦方向Yに皺が延び出したとしても、いずれかの熱溶着点59に必ず行き当たり、縦皺がそれ以上広がることを有効に阻止することができる。
図6に本発明の別の変形例を示す。この変形例では、おむつ10の外装シートとなる前ウエストシート26及び後ウエストシート27の全面に、縦方向Yに交差する方向に互いに平行に延びる複数条の第1圧搾溝23と、縦方向Y及び第1圧搾溝23に交差する方向に互いに平行に延びる複数条の第2圧搾溝24とが設けられ、第1圧搾溝23と第2圧搾溝24とで囲まれる四辺形の中に熱溶着点59が配置されている。なお、図6では第1及び第2圧搾溝23,24の一部のみを図示している。外装シートとなる前後ウエストシート26,27の全面に、互いに交差する第1及び第2圧搾溝23,24を設けることにより、着衣と前後ウエストシート26,27との接触面積を低減でき、装着時に毛羽立ちを防止できる。第1圧搾溝23と第2圧搾溝24とで囲まれる四辺形の中に、さらに熱溶着点59を配置することにより、前後ウエストシート26,27の毛羽立ちをより有効に防止することができる。また、第1圧搾溝23と第2圧搾溝24とで囲まれる四辺形の対角線の1本が縦方向Yに平行になるため、縦方向Yに皺が伝わりやすくなるが、第1圧搾溝23と第2圧搾溝24とで囲まれる四辺形の中に熱溶着点59を配置することにより、四辺形の対角線に沿って縦方向Yに皺が伝わることを防止することが可能になる。さらに、四辺形の中において前後ウエストシート26,27がベースシート25から浮き上がりにくくすることができる。
上記では、使い捨て着用物品がパンツ型おむつ10である場合を例にして本発明について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々変更して実施することができ、例えば、使い捨て着用物品がテープファスナによって前後ウエスト域の両側部どうしを連結する、いわゆる開放型の使い捨ておむつであってもよい。また、第2弾性領域42を、弾性不織布60に代えて、複数条のストランド状またはストリング状の弾性体を用いて構成することもできるし、第1弾性領域41を弾性不織布で構成することもできる。あるいは、弾性失活区画49を、後胴回り域12に設けることもできる。さらに、熱溶着点59が円形である例について説明したが、楕円形等の別の形状にすることもできる。また、前後ウエストシート26,27の前後折曲部35,38が、主体部71,73と同一のシート材料から形成されている例について説明したが、前後折曲部35,38を主体部71,73とは別体のシート材料から形成し、主体部71,73の肌対向面に固定することもできる。上記の実施形態では、特に断りの無い限り接合はホットメルト接着剤により行っているが、熱溶着、超音波溶着により接合することもできる。本発明の使い捨ておむつ10を構成する各構成部材には、明細書に記載されている材料のほかに、使い捨て着用物品において通常用いられている各種公知の材料を制限なく用いることができる。また、明細書及び特許請求の範囲において、「第1」〜「第3」の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いられる。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記の事項に整理することができる。
縦方向及び横方向を有し、前胴回り域と、後胴回り域と、前記前後胴回り域の間に位置する股間域と、前記股間域から前記前後胴回り域に向け延び出す吸収構造体とを備え、前記前後胴回り域で熱可塑性樹脂製の繊維不織布及びフィルムの少なくとも一方を含む複数枚のシート状部材が重なり合い、前記前後胴回り域がそれぞれ、前記横方向に延びる前胴回り縁及び後胴回り縁と、前記縦方向に延びる一対の側縁とを有し、前記前後胴回り域のそれぞれの前記前後胴回り縁に沿って、胴回り弾性部材が前記横方向に伸長状態で接合されて成る胴回り弾性領域が延びる使い捨て着用物品であって、前記前後胴回り域の少なくとも一方の前記胴回り弾性領域に、前記胴回り縁に沿って連続して延びる連続弾性領域と、前記連続弾性領域と前記股間域との間で前記横方向に延びる分割弾性領域とが含まれ、前記分割弾性領域の横方向中央部に、前記分割弾性領域に含まれる前記胴回り弾性部材の弾性が失活された弾性失活区画が設けられ、前記弾性失活区画に前記吸収構造体の前記縦方向における両端部の内の一方の端部が接合され、前記弾性失活区画内において、前記弾性失活区画内に点在する複数の熱溶着点によって前記複数枚のシート状部材が互いに接合されていることを特徴とする前記着用物品。
上記段落0060に開示した本発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。該実施の形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
(1)複数の前記熱溶着点が、前記弾性失活区画の外側にも配置され、前記複数枚のシート状部材が前記熱溶着点によって互いに接合されている。
(2)前記連続弾性領域と、前記弾性失活区画を含む前記分割弾性領域との間に、弾性部材が配置されていない非弾性領域が設けられ、前記非弾性領域にも複数の前記熱溶着点が配置される。
(3)前記弾性失活区画において、複数の前記熱溶着点が前記縦方向及び前記横方向において互いに離間して配置され、前記熱溶着点の存在範囲を前記縦方向に投影したとき、前記横方向において前記接合点の存在範囲が連続する。
(4)前記非弾性領域及び前記弾性失活区画において、複数の前記熱溶着点が前記縦方向及び前記横方向において互いに離間して配置され、前記熱溶着点の存在範囲を前記縦方向に投影したとき、前記横方向において前記熱溶着点の存在範囲が連続する。
(5)前記分割弾性領域が、前記横方向に互いに並行して延びる複数条の弾性糸から成るとともに、複数の前記熱溶着点が、前記複数条の弾性糸の間にも配置される。
(6)複数枚の前記シート状部材のうち、前記着用物品の外装シートとなるシート状部材が不織布であり、前記不織布に、前記縦方向に交差する方向に互いに平行に延びる複数条の第1圧搾溝と、前記縦方向及び前記第1圧搾溝に交差する方向に互いに平行に延びる複数条の第2圧搾溝とが設けられ、前記第1圧搾溝と前記第2圧搾溝とで囲まれる四辺形の中に前記熱溶着点が配置される。
10 おむつ(使い捨て着用物品)
11 前胴回り域
12 後胴回り域
13 股間域
15 吸収構造体
15a 吸収構造体の前端部
15b 吸収構造体の後端部
17 前胴回り縁
18 後胴回り縁
19 側縁
23 第1圧搾溝
24 第2圧搾溝
25 ベースシート(シート状部材)
26 前ウエストシート(シート状部材)
27 後ウエストシート(シート状部材)
31 第1弾性糸
32 第2弾性糸(胴回り弾性部材)
40 胴回り弾性領域
44 第1非弾性領域
45 第2非弾性領域
47 連続弾性領域
48 分割弾性領域
49 弾性失活区画
59 熱溶着点
X 横方向
Y 縦方向

Claims (7)

  1. 縦方向及び横方向を有し、前胴回り域と、後胴回り域と、前記前後胴回り域の間に位置する股間域と、前記股間域から前記前後胴回り域に向け延び出す吸収構造体とを備え、
    前記前後胴回り域で熱可塑性樹脂製の繊維不織布及びフィルムの少なくとも一方を含む複数枚のシート状部材が重なり合い、
    前記前後胴回り域がそれぞれ、前記横方向に延びる前胴回り縁及び後胴回り縁と、前記縦方向に延びる一対の側縁とを有し、前記前後胴回り域のそれぞれの前記前後胴回り縁に沿って、胴回り弾性部材が前記横方向に伸長状態で接合されて成る胴回り弾性領域が延びる使い捨て着用物品であって、
    前記前後胴回り域の少なくとも一方の前記胴回り弾性領域に、前記胴回り縁に沿って連続して延びる連続弾性領域と、前記連続弾性領域と前記股間域との間で前記横方向に延びる分割弾性領域とが含まれ、
    前記分割弾性領域の横方向中央部に、前記分割弾性領域に含まれる前記胴回り弾性部材の弾性が失活された弾性失活区画が設けられ、
    前記弾性失活区画に前記吸収構造体の前記縦方向における両端部の内の一方の端部が接合され、
    前記弾性失活区画内において、前記弾性失活区画内に点在する複数の熱溶着点によって前記複数枚のシート状部材が互いに接合されていることを特徴とする前記着用物品。
  2. 複数の前記熱溶着点が、前記弾性失活区画の外側にも配置され、前記複数枚のシート状部材が前記熱溶着点によって互いに接合されている、請求項1に記載の着用物品。
  3. 前記連続弾性領域と、前記弾性失活区画を含む前記分割弾性領域との間に、弾性部材が配置されていない非弾性領域が設けられ、前記非弾性領域にも複数の前記熱溶着点が配置される、請求項1または2に記載の着用物品。
  4. 前記弾性失活区画において、複数の前記熱溶着点が前記縦方向及び前記横方向において互いに離間して配置され、前記熱溶着点の存在範囲を前記縦方向に投影したとき、前記横方向において前記接合点の存在範囲が連続する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の着用物品。
  5. 前記非弾性領域及び前記弾性失活区画において、複数の前記熱溶着点が前記縦方向及び前記横方向において互いに離間して配置され、前記熱溶着点の存在範囲を前記縦方向に投影したとき、前記横方向において前記熱溶着点の存在範囲が連続する、請求項3又は4に記載の着用物品。
  6. 前記分割弾性領域が、前記横方向に互いに並行して延びる複数条の弾性糸から成るとともに、複数の前記熱溶着点が、前記複数条の弾性糸の間にも配置される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の着用物品。
  7. 複数枚の前記シート状部材のうち、前記着用物品の外装シートとなるシート状部材が不織布であり、前記不織布に、前記縦方向に交差する方向に互いに平行に延びる複数条の第1圧搾溝と、前記縦方向及び前記第1圧搾溝に交差する方向に互いに平行に延びる複数条の第2圧搾溝とが設けられ、前記第1圧搾溝と前記第2圧搾溝とで囲まれる四辺形の中に前記熱溶着点が配置される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の着用物品。
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