JP5236802B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧によってベルト式の無段変速機を制御する自動二輪車において、車体の左右方向への傾きに起因して空気が混ざった作動油を、油路から排出するための技術に関する。
従来、油圧によって制御されるベルト式の無段変速機が利用されている(例えば、特許文献1)。このような無段変速機では、一対のプーリのそれぞれに、油室が設けられている。プーリは油圧によってベルトを挟んでいる。プーリの油室に繋がる油路には、スロットル開度や車速など車両の運転状態に基づいて制御される制御バルブが設けられている。制御バルブには、油路の油圧が制御装置の信号に応じた圧力になるように、油路の作動油を排出する排出ポートを開閉するものがある。制御バルブは、例えば無段変速機に大きなトルクが入力される時など、プーリに大きなクランプ力(ベルトを挟む力)が要求される場合には、排出ポートを閉じることで作動油の排出量を抑え、それによって、油路の油圧を上昇させている。
特開平11−82725号公報
しかしながら、このような油圧制御の無段変速機を自動二輪車に搭載する場合、次のような問題が生じる。すなわち、自動二輪車は左右方向に大きく傾く場合があり、その場合、オイルサンプに溜まっている作動油の油面が変動し、オイルポンプの吸い込み口が作動油から露呈する。その結果、作動油とともに空気がオイルポンプによって吸い込まれ、油路内の作動油に混じり、十分な油圧を得ることが難しくなる。
この点、自動二輪車の姿勢が正常に戻った後、排出ポートが開かれている場合には、オイルポンプが新たな作動油を油路に送り出すのにともなって、空気の混じった作動油は徐々に油路から排出ポートを通して排出される。しかしながら、自動二輪車の姿勢が正常に戻った後に、上述したような運転状態に基づく制御が実行され、排出ポートが閉じられてしまうと、作動油が油路から排出され難くなる。その結果、空気の混じった作動油が油路に留まる時間が長くなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、空気の混じった作動油が油路内に留まる時間を短縮できる自動二輪車を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る自動二輪車は、エンジンと、無段変速機とを備える。前記無段変速機は、油室が設けられ当該油室の油圧によってベルトを挟むとともに前記エンジンのトルクが入力されるプライマリプーリと、油室が設けられ当該油室の油圧によって前記ベルトを挟むとともに前記プライマリプーリからトルクが伝達されるセカンダリプーリと、を有する。また、前記自動二輪車は、前記プライマリプーリの前記油室と前記セカンダリプーリの前記油室とに作動油を送るオイルポンプと、前記オイルポンプから前記油室の少なくとも一方に至る油路から作動油を排出する排出ポートを有し、当該排出ポートを開閉するバルブと、を有する。さらに前記自動二輪車は、当該自動二輪車の運転状態に基づいて前記バルブを作動させる制御を通常制御として実行する制御装置を有する。前記制御装置は、前記自動二輪車の傾きが予め定めた閾値を越えた否かを判定する傾き判定部を備え、前記自動二輪車の傾きが予め定めた閾値を超えた場合に、前記排出ポートが閉じるのを抑制するように前記バルブを作動させる排出促進制御を実行する。
本発明によれば、自動二輪車の傾きが予め定めた閾値を超えた場合に、排出ポートが閉じることが抑制されるので、空気の混じった作動油が油路内に留まる時間を短縮できる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 上記自動二輪車が有するエンジン、無段変速機、及び制御装置の概略図である。 上記自動二輪車に設けられた油圧回路の概略図である。 上記制御装置を構成するエンジンユニット制御装置と変速機制御装置の構成を示すブロック図である。 上記変速機制御装置が有する制御部と、上記エンジンユニット制御装置が有する制御部の機能ブロック図である。 上記変速機制御装置の制御部が実行する処理の例のフローチャートである。 上記エンジンユニット制御装置が有する制御部が実行する処理の例のフローチャートである。 排出促進制御が実行された場合のライン圧の変化を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態の例である自動二輪車1の側面図であり、図2は自動二輪車1が有する制御装置10、エンジン20、無段変速機30の概略図である。
図1又は図2に示すように、自動二輪車1は、前輪8と、後輪3とを有している。また、自動二輪車1は、エンジン20と、エンジン20の回転を減速して後輪3に伝達する無段変速機30と、エンジン20と無段変速機30とを制御する制御装置10と、油圧回路50とを有している。この例では、制御装置10は、変速機制御装置4と、エンジンユニット制御装置2とによって構成されている。
図1に示すように、前輪8は、フロントサスペンション9の下端部によって回転可能に支持されている。フロントサスペンション9の上部には、左右に回転可能に支持されたステアリングシャフト5が設けられている。ステアリングシャフト5の上方には、ハンドル6が配置されている。ハンドル6と、ステアリングシャフト5と、フロントサスペンション9と、前輪8は、一体的に左右に回転するように設けられており、ハンドル6の操作によって前輪8の操舵が可能となっている。ハンドル6の右側には、搭乗者によって操作されて回転するアクセルグリップ6aが設けられている。
図1に示すように、ハンドル6の後方には、搭乗者が跨って座ることのできるシート7が配置されている。シート7の下方にはエンジン20が配置されている。エンジン20は、シリンダ21と、クランクケース23とを有している。図2に示すように、シリンダ21には吸気管24が接続されている。吸気管24には、燃料タンク(不図示)内の燃料を、シリンダ21に噴射するインジェクタ26が設けられている。
吸気管24には、吸気管24を流れる空気量を調整するスロットルバルブ25aが内部に配置されたスロットルボディ25が接続されている。スロットルボディ25を通過した空気は、吸気管24からシリンダ21に流れ込む。スロットルバルブ25aは電子制御式のスロットルであり、スロットルボディ25には、スロットルバルブ25aを開閉するスロットルアクチュエータ25cが設けられている。スロットルアクチュエータ25cは、エンジンユニット制御装置2から供給される電力によって動作するモータを含み、エンジンユニット制御装置2はモータに供給する電力を変化させることで、スロットルバルブ25aの開度であるスロットル開度を制御している。
シリンダ21の内部には、点火プラグ29によって点火された燃料の燃焼によって、往復動するピストン21aが配置されている。ピストン21aはクランクシャフト23aに連結されており、ピストン21aが往復動することによってクランクシャフト23aが回転し、エンジン20からトルクが出力される。なお、シリンダ21には、燃料の燃焼によって発生した排気ガスを排出する排気管27が接続されている。
エンジン20と無段変速機30との間、すなわち、エンジン20から後輪3に至るトルク伝達経路における無段変速機30の上流には、エンジン20のトルクを無段変速機30に伝達し、又は伝達を規制するクラッチ61が設けられている。クラッチ61は、クランクシャフト23aと一体的に回転する駆動部材61aと、プライマリ軸36と一体的に回転する被駆動部材61cとを有している。駆動部材61aと被駆動部材61cとが互いに押し付けられ、すなわちクラッチ61が接続することによって、エンジン20のトルクは無段変速機30に伝達される。また、駆動部材61aと被駆動部材61cとが離れ、すなわちクラッチ61が切断されることによって、トルク伝達が規制される。
この例では、クラッチ61は、その接続及び切断がエンジンユニット制御装置2によって制御されるクラッチであり、例えば、電磁クラッチや、油圧クラッチによって構成されている。この例では、駆動部材61aを被駆動部材61cに押し付けたり、被駆動部材61cから離すクラッチアクチュエータ62が設けられている。クラッチアクチュエータ62は、エンジンユニット制御装置2から供給される電力によって作動するモータを含んでいる。なお、クラッチ61は、これに限られず、電子的に制御可能な機構が設けられた遠心クラッチでもよい。
無段変速機30は、ベルト式の無段変速機であり、プライマリ軸36と一体的に回転するプライマリプーリ31と、セカンダリ軸34と一体的に回転するセカンダリプーリ32とを有している。また、無段変速機30は、プライマリプーリ31とセカンダリプーリ32とに巻かれ、プライマリプーリ31の回転をセカンダリプーリ32に伝達する環状のベルト33を有している。このベルト33は、例えば金属ベルトや樹脂ベルトである。
プライマリプーリ31は、プライマリ軸36の軸方向に移動可能な可動シーブ31aと、当該可動シーブ31aと軸方向に向き合う固定シーブ31bとを有している。セカンダリプーリ32も、セカンダリ軸34の軸方向に移動可能な可動シーブ32aと、当該可動シーブ32aと軸方向に向き合う固定シーブ32bとを有している。可動シーブ31aと可動シーブ32aとが軸方向に動き、可動シーブ31a,32aと固定シーブ31b,32bとの間隔が変化することによって、無段変速機30の変速比は変化する。
セカンダリ軸34は、ギアを介して後輪3の車軸に連結されており、プライマリプーリ31からセカンダリプーリ32に伝達された回転(トルク)は、ギアを介して後輪3の車軸に伝達される。
無段変速機30は、油圧によって制御される変速機であり、自動二輪車1には油圧回路50が設けられている。プライマリプーリ31には油室(以下、プライマリ油室)37が設けられ、セカンダリプーリ32には油室(以下、セカンダリ油室)38が設けられている。油圧回路50は、第1油路81と第2油路82とを有している。セカンダリ油室38には第1油路81が接続され、プライマリ油室37には第2油路82が接続されている。可動シーブ31a,32aは、プライマリ油室37又はセカンダリ油室38の油圧を受けて軸方向に移動する。また、可動シーブ31a,32aと固定シーブ31b,32bは、それらの間に配置されたベルト33を、油圧によって挟んでいる。
図3は、油圧回路50の構成を示す概略図である。オイルポンプ58は、オイルサンプ57に溜まっている作動油を、ストレーナが設けられた吸い込み口58aから吸い込んで、第1油路81に送り出す。オイルポンプ58は、不図示のギアやチェーンによってクランクシャフト23aと連結されており、エンジン20の回転に連動する。そのため、オイルポンプ58による作動油の供給量は、エンジン20の回転速度の上昇に伴って多くなる。
油圧回路50には、第1制御バルブ56と、第2制御バルブ55とが設けられている。第1油路81は、セカンダリ油室38に接続されるメイン油路81aと、メイン油路81aから分岐して第1制御バルブ56に接続される油路81bと、メイン油路81aから分岐して第2制御バルブ55に接続される油路81cとを有している。
第1制御バルブ56は、リリーフバルブによって構成されている。第1制御バルブ56は、第1油路81の油路81bが接続され、オイルポンプ58が送り出した作動油を当該第1油路81から導入する導入ポート56aと、第1油路81から作動油を排出するための排出ポート56bとを有している。この例では、第1制御バルブ56のスプール56cは、当該第1制御バルブ56内を移動することによって、排出ポート56bを開閉する。スプール56cは、排出ポート56bと閉じる位置(以下、閉位置(図3において最も左方向の位置))と、排出ポート56bとを開ける位置(以下、開位置(図3において最も右方向の位置))との間で移動し、排出ポート56bを開閉する。すなわち、スプール56cは、導入ポート56aと排出ポート56bとを連通させたり、連通を制限する。なお、スプール56cは、導入ポート56aを閉じることによって、導入ポート56aと排出ポート56bとの連通を規制し、結果的に排出ポート56bを閉じてもよい。
第1制御バルブ56には、第1油路81のフィードバック圧が入力されるフィードバック室56dと、スプール56cを挟んでフィードバック室56dとは反対側に位置する信号圧室56eとが設けられている。油圧回路50は、変速機制御装置4から供給される電流に応じて作動するソレノイドバルブ54を備え、信号圧室56eには油路83を介してソレノイドバルブ54が接続されている。ソレノイドバルブ54は、変速機制御装置4から供給される電流に応じた信号圧を信号圧室56eに入力する。
第1制御バルブ56は、排出ポート56bを開閉することによって、第1油路81の油圧(以下、ライン圧)と、セカンダリ油室38の油圧(以下、セカンダリ圧)と制御する。例えば、ソレノイドバルブ54の信号圧、すなわち信号圧室56eの圧力が高まり、フィードバック室56dの油圧が相対的に低くなると、スプール56cが閉位置側に配置される。これによって、ライン圧及びセカンダリ圧が上昇する。一方、ソレノイドバルブ54の信号圧が低くなり、フィードバック室56dの圧力が相対的に高まると、スプール56cが開位置側に配置される。その結果、第1油路81の作動油は、排出ポート56bから排出されるようになり、ライン圧及びセカンダリ圧が下降する。このように、第1制御バルブ56は、変速機制御装置4が出力する電流、すなわちソレノイドバルブ54の信号圧に応じて、ライン圧及びセカンダリ圧を制御する。
なお、この例では、排出ポート56bには、エンジン20の各部を潤滑する潤滑路に繋がる油路84と、潤滑路の油圧を調整する潤滑路圧調整弁71とが接続されている。排出ポート56bから排出された作動油は、潤滑路又は潤滑路圧調整弁71を経由してオイルサンプ57に流入し、オイルサンプ57において解放される。
上述したように第1油路81には第2制御バルブ55も接続されている。第2制御バルブ55は導入ポート55aを有し、メイン油路81aから分岐した油路81cは導入ポート55aに接続されている。また、第2制御バルブ55は入出力ポート55bを有している。この入出力ポート55bにプライマリ油室37に繋がる第2油路82が接続されている。第2制御バルブ55は、第2油路82の油圧及びプライマリ油室37の油圧を制御する減圧弁によって構成されている。
また、第2制御バルブ55には、オイルサンプ57に繋がる排出ポート55cが設けられている。第2制御バルブ55のスプール55dは、第2制御バルブ55内を移動することによって、導入ポート55aと排出ポート55cとを開閉する。この例では、スプール55dは、導入ポート55aを開け、排出ポート55cを閉じる位置(以下、開位置(図3において最も左方向の位置))と、導入ポート55aを閉じ、排出ポート55cを開ける位置(以下、閉位置(図3において最も右方向の位置))との間で移動する。スプール55dが開位置に配置されている状態では、導入ポート55aと入出力ポート55bとが連通し、スプール55dが閉位置側に配置されている状態では、導入ポート55aと入出力ポート55bとの連通が規制され、入出力ポート55bと排出ポート55cとが連通する。
第2制御バルブ55には、第2油路82のフィードバック圧が入力されるフィードバック室55eと、スプール55dを挟んで、フィードバック室55eとは反対側に位置する信号圧室55fとが設けられている。油圧回路50は、変速機制御装置4から供給される電流に応じて作動するソレノイドバルブ53を備え、信号圧室55fにはソレノイドバルブ53が油路85を介して接続されている。ソレノイドバルブ53は、変速機制御装置4から供給される電流に応じた信号圧を信号圧室55fに入力する。
第2制御バルブ55は、導入ポート55aと入出力ポート55bとを連通させたり、或いは、入出力ポート55bと排出ポート55cとを連通させることによって、第2油路82の油圧とプライマリ油室37の油圧(以下、プライマリ圧)とを制御する。すなわち、フィードバック室55eの圧力が高まり、ソレノイドバルブ53の信号圧(すなわち信号圧室55fの圧力)が相対的に低くなると、スプール55dは閉位置側に配置され、入出力ポート55bと排出ポート55cとが連通する。そして、第2油路82の作動油は排出ポート55cから排出され、第2油路82の油圧及びプライマリ圧が下がる。一方、フィードバック室55eの圧力が下がり、信号圧室55fの油圧が相対的に高くなると、スプール55dは開位置側に配置され、導入ポート55aと入出力ポート55bとが連通する。そして、第1油路81の作動油が第2制御バルブ55を通って第2油路82に流入し、第2油路82の油圧及びプライマリ圧が上昇する。このように、第2制御バルブ55は、変速機制御装置4が出力する電流、すなわちソレノイドバルブ53の信号圧に応じて、第2油路82の油圧及びプライマリ圧を制御する。
図4は、制御装置10を構成するエンジンユニット制御装置2と変速機制御装置4の構成を示すブロック図である。
図2又は図4に示すように、ハンドル6には、搭乗者によるアクセルグリップ6aの操作量(アクセルグリップ6aの回転位置)を検知するためのアクセルセンサ6bが設けられている。アクセルセンサ6bは、例えばポテンショメータによって構成され、搭乗者の操作量に応じた電気信号を出力する。吸気管24には、当該吸気管24内の空気圧を検知するための吸気圧センサ24aが設けられている。吸気圧センサ24aは、例えば、半導体圧力センサによって構成され、吸気管24内の空気圧に応じた電気信号を出力する。スロットルボディ25には、スロットル開度を検知するためのスロットルセンサ25bが設けられている。スロットルセンサ25bは、例えばポテンショメータによって構成され、スロットル開度に応じた電気信号を出力する。
エンジン20には、クランクシャフト23aの回転速度に応じた周波数の信号を出力するエンジン回転速度センサ23bが設けられている。また、無段変速機30には、プライマリ軸36の回転速度に応じた周波数の信号を出力するプライマリ回転速度センサ36aが設けられている。さらに、無段変速機30には、セカンダリ軸34の回転速度に応じた周波数の信号を出力するセカンダリ回転速度センサ34aが設けられている。これらエンジン回転速度センサ23bと、プライマリ回転速度センサ36aと、セカンダリ回転速度センサ34aは、例えば、電磁ピックアップ方式の回転センサによって構成される。
図3又は図4に示すように、第1油路81には、第1油路81の油圧に応じた電気信号を出力する油圧センサ86が設けられ、第2油路82には、当該第2油路82の油圧に応じた電気信号を出力する油圧センサ87が設けられている。これらの油圧センサ86,87は、例えば、ダイヤフラム或いはピエゾ素子を含む圧力センサによって構成される。
さらに、自動二輪車1には、車体の左右方向への傾きを検知するための傾きセンサ19が設けられている。傾きセンサ19は、例えば加速度センサによって構成されている。車体が左右方向に傾き、車体の上下方向が鉛直方向からずれた場合には、重力の一部(以下、重力左右成分)が車体の左右方向に作用する。傾きセンサ19は、重力左右成分に応じた電子信号を出力する。
エンジンユニット制御装置2は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を有する記憶部12と、マイクロプロセッサを有する制御部11とを有している。記憶部12には、制御部11が実行するプログラムや、制御部11の処理において利用されるマップが予め格納されている。
また、エンジンユニット制御装置2は、スロットルアクチュエータ駆動回路13と、インジェクタ駆動回路15と、クラッチアクチュエータ駆動回路16とを有している。スロットルアクチュエータ駆動回路13は、制御部11から入力される信号に応じた電力をスロットルアクチュエータ25cに供給している。インジェクタ駆動回路15は、制御部11から入力される信号に応じて、インジェクタ26を構成するソレノイドに、その駆動電力を供給している。インジェクタ26による燃料の噴射量(噴射時間)は、制御部11によって制御されている。クラッチアクチュエータ駆動回路16は、制御部11から入力される信号に応じた電力をクラッチアクチュエータ62に供給する回路である。クラッチアクチュエータ駆動回路16は、制御部11の信号に従って、クラッチアクチュエータ62を作動させ、クラッチ61を接続したり切断したりする。また、エンジンユニット制御装置2には、点火プラグ29に高電圧を印加するイグナイタ28が接続されている。イグナイタ28は、制御部11の出力信号に応じたタイミングで点火プラグ29に高電圧を印加する。
制御部11には、エンジン回転速度センサ23bと、プライマリ回転速度センサ36aと、セカンダリ回転速度センサ34aとの出力信号が入力されており、制御部11は、これらのセンサの出力信号に基づいて、エンジン回転速度と、プライマリ軸36の回転速度(以下、プライマリ回転速度)と、セカンダリ軸34の回転速度(以下、セカンダリ回転速度)と、車速とを算出する。また、制御部11には、アクセルセンサ6bと、スロットルセンサ25bと、吸気圧センサ24aの出力信号が入力されており、制御部11は、これらの出力信号によって、搭乗者によるアクセルグリップ6aの操作量(以下、アクセル操作量)と、スロットル開度と、吸気圧とを検知する。後述するように、制御部11は、これらのセンサによって検知する運転状態に基づいてエンジン20とクラッチ61とを制御している。また、制御部11には、傾きセンサ19の出力信号が入力されており、制御部11は、その出力信号に基づいて車体の左右への傾き具合を検知している。
変速機制御装置4も、RAM及びROMによって構成される記憶部49と、マイクロプロセッサを有し、記憶部49に予め格納されたプログラムを実行する制御部40とを有している。記憶部49には、制御部40が実行するプログラムの他に、制御部40が実行する処理において利用されるマップや閾値が予め格納されている。
また、変速機制御装置4は、バルブ駆動回路17,18を備えている。バルブ駆動回路17は、制御部40から入力される信号に応じた電流をソレノイドバルブ53に供給する。そして、第2制御バルブ55は、第2油路82及びプライマリ圧が制御部40の信号に応じた圧力になるように作動する。バルブ駆動回路18は、制御部40から入力される信号に応じた電流をソレノイドバルブ54に供給する。そして、第1制御バルブ56は、第1油路81の油圧であるライン圧とセカンダリ圧が、制御部40の信号に応じた圧力になるように作動する。
エンジン回転速度センサ23bと、プライマリ回転速度センサ36aと、セカンダリ回転速度センサ34aの出力信号は、制御部40にも入力されており、制御部40は、これらのセンサの出力信号に基づいて、エンジン回転速度等を算出する。また、制御部40は、このように算出したプライマリ回転速度と、セカンダリ回転速度とに基づいて、無段変速機30の変速比を算出する。さらに、制御部40には、油圧センサ86,87と、スロットルセンサ25bの出力信号が入力されており、制御部40は、これらのセンサの出力信号に基づいて、プライマリ油室37の油圧であるプライマリ圧と、セカンダリ油室38の油圧であるセカンダリ圧と、スロットル開度とを検知する。
制御部40は、以上のセンサによって検知するデータに基づいて無段変速機30を制御する。本実施形態では、特に、制御部40は、空気の混じった作動油を油路から排出するための制御を実行する。すなわち、自動二輪車1が倒された場合など、車体の左右方向への傾きが大きくなった場合には、オイルサンプ57に溜まっている作動油の油面が傾く結果、オイルポンプ58の吸い込み口58aが作動油から露出し、オイルポンプ58が空気を吸い込み、作動油に空気が混じる。制御部40は、空気の混じった作動油を、第1油路81から排出する制御を実行する。
エンジンユニット制御装置2と変速機制御装置4は、バスを介して互いに接続されており、一方の制御装置の動作状況等を他方の制御装置に通知している。本実施形態では特に、エンジンユニット制御装置2は、傾きセンサ19の出力信号に基づいて車体の左右方向への傾きが予め定めた閾値(以下、傾き判定値)を越えたか否かを判定している。そして、エンジンユニット制御装置2は、車体の左右方向への傾きが傾き判定値を超えた場合に、その旨を変速機制御装置4に通知している。
変速機制御装置4の制御部40が実行する処理について説明する。図5は、制御部40と制御部11とが実行する処理を示す機能ブロック図である。同図に示すように、制御部40は、その機能として、第1制御バルブ56を制御する第1バルブ制御部41と、第2制御バルブ55を制御する第2バルブ制御部42と、通常復帰判定部43とを備えている。
第1バルブ制御部41は、上述したセンサによって検知する運転状態に基づいて第1制御バルブ56を作動させる制御を通常制御として実行する。具体的には、第1バルブ制御部41は、その通常制御では、車両の運転状態に応じた目標圧(以下、目標ライン圧Pl−tg)をライン圧について設定し、目標ライン圧Pl−tgに応じた信号をバルブ駆動回路18に出力する。この例では、第1油路81はセカンダリ油室38に接続されており、第1バルブ制御部41は、通常制御においては、ベルト33の滑りを生じさせない油圧を目標ライン圧Pl−tgとして設定する。第1制御バルブ56は、このように設定された目標ライン圧Pl−tgに応じて排出ポート56bを開閉する。すなわち、第1制御バルブ56は、実際のライン圧(以下、実ライン圧Pl)が目標ライン圧Pl−tgになるように、排出ポート56bを開閉する。
エンジンユニット制御装置2の処理において、車体の傾きが傾き判定値を越えたと判断された場合、第1バルブ制御部41は、第1制御バルブ56の排出ポート56bが閉じるのを抑制するように、当該第1制御バルブ56を作動させる制御(以下、排出促進制御)を実行する。具体的には、第1バルブ制御部41は、排出ポート56bが閉じるのを抑制するように、目標ライン圧Pl−tgを設定する。これによって、通常制御が実行される場合に比べて排出ポート56bから作動油が排出され易くなるため、空気の混じった作動油を第1油路81から解消するために要する時間が短縮され得る。
なお、ここでは、傾き判定値は、車両が路上で倒された時の車体の傾きである。後述するように、エンジンユニット制御装置2は、車体の傾きが傾き判定値を越えたと判断した時に、エンジン20の駆動を停止する。車体の傾きに起因してエンジン20の駆動が停止された後、エンジン20の駆動が再開された時(すなわち、エンジン停止後の最初の始動時(以下、傾き後初駆動時))に、第1バルブ制御部41は排出促進制御を実行する。
以下、第1バルブ制御部41が実行する処理について詳説する。図5に示すように、第1バルブ制御部41は、目標ライン圧算出部41aと、バルブ作動処理部41bと、排出促進処理部41cとを備えている。
目標ライン圧算出部41aは、通常制御において、車両の運転状態に応じた目標ライン圧Pl−tgを算出する。例えば、目標ライン圧算出部41aは、エンジン20が出力するトルク(以下、エンジントルクT)と、無段変速機30の実際の変速比(以下、実変速比Rt)とに基づいて、ベルト33の滑りを生じさせないセカンダリプーリ32のクランプ力(可動シーブ32aと固定シーブ32bとがベルト33を挟む力(以下、目標セカンダリクランプ力Fs))を算出する。そして、目標ライン圧算出部41aは目標セカンダリクランプ力Fsに対応する圧力を目標ライン圧Pl−tgとする。なお、目標ライン圧算出部41aは、例えば、スロットルセンサ25bの出力信号に基づいて検知するスロットル開度(以下、スロットル開度Th)と、エンジン回転速度センサ23bの出力信号に基づいて算出するエンジン回転速度(以下、エンジン回転速度Espd)とに基づいてエンジントルクTを算出する。目標ライン圧算出部41aは、プライマリ回転速度センサ36aの出力信号に基づいて算出するプライマリ回転速度(以下、プライマリ回転速度Pspd)と、セカンダリ回転速度センサの出力信号に基づいて算出するセカンダリ回転速度(以下、セカンダリ回転速度Sspd)と基づいて、実変速比Rtを算出する。
バルブ作動処理部41bは、実ライン圧Plが目標ライン圧Pl−tgになるように第1制御バルブ56を作動させる。具体的には、バルブ作動処理部41bは、目標ライン圧Pl−tgに対応する指令値をバルブ駆動回路18に出力する。ここで、バルブ作動処理部41bは、実ライン圧Plが目標ライン圧Pl−tgになるように指令値を変化させるフィードバック制御を実行してもよい。バルブ駆動回路17は、指令値に応じた電流をソレノイドバルブ53に供給する。第1制御バルブ56の信号圧室56eには、指令値に応じた信号圧がソレノイドバルブ53から入力される。目標ライン圧Pl−tgとして高い圧力が設定された場合には、ソレノイドバルブ53から出力される信号圧も高くなる。その結果、スプール56cは閉位置側に配置され、実ライン圧Pl及びセカンダリ圧が上昇する。また、目標ライン圧Pl−tgとして低い圧力が設定された場合には、ソレノイドバルブ53から出力される信号圧も低くなる。その結果、スプール56cは開位置側に配置され、実ライン圧Pl及びセカンダリ圧が下がる。
排出促進処理部41cは上述した排出促進制御を実行する。具体的には、排出促進処理部41cは、排出ポート56bが閉じるのを抑制するように目標ライン圧Pl−tgを設定する。例えば、排出促進処理部41cは、目標ライン圧Pl−tgを予め定められた最小値(以下、排出促進圧Plmin)に設定する。ここで排出促進圧Plminは、例えば、通常のアイドリング時、或いはアイドリングに達する前の始動時に目標ライン圧算出部41aが算出する目標ライン圧Pl−tgよりさらに低い圧力であって、第1油路81やセカンダリ油室38に必要とされる最低限の圧力である。また、排出促進圧Plminは、目標ライン圧算出部41aの処理において設定され得る目標ライン圧Pl−tgの最小値でもよい。排出促進制御では、バルブ作動処理部41bは、排出促進圧Plminに応じた指令値を出力し、第1制御バルブ56は実ライン圧Plが排出促進圧Plminになるように作動する。排出促進圧Plminが上述したような小さな値に設定されるため、排出促進制御ではスプール56cは開位置側に配置され、作動油は第1油路81から排出され易くなる。
なお、排出促進処理部41cの処理は、以上説明した処理に限られない。例えば、排出促進処理部41cは、実ライン圧Plに基づいて目標ライン圧Pl−tgを更新してもよい。例えば、排出促進処理部41cは、目標ライン圧Pl−tgが実ライン圧Plより、予め定められた値(以下、最小差圧ΔPlmin)だけ低くなるように、当該目標ライン圧Pl−tgを更新してもよい。すなわち、排出促進処理部41cは、実ライン圧Plから最小差圧ΔPlminを減算した値を目標ライン圧Pl−tgとしてもよい。この場合にも、スプール56cは開位置側に配置される結果、作動油が第1油路81から排出され易くなる。
また、排出促進処理部41cは、排出ポート56bが閉じるのを抑制するように、目標ライン圧算出部41aが算出した目標ライン圧Pl−tgを補正してもよい。例えば、排出促進処理部41cは、目標ライン圧算出部41aが算出した目標ライン圧Pl−tgから予め定められた値を減算し、得られた値を最終的な目標ライン圧Pl−tgとしてもよい。
第2バルブ制御部42について説明する。第2バルブ制御部42は、上述したセンサによって検知する車両の運転状態に基づいて第2制御バルブ55を作動させる制御を通常制御として実行する。この例では、第2制御バルブ55は、第1油路81が接続された導入ポート55aと、プライマリ油室37に繋がる第2油路82が接続された入出力ポート55bとを有するバルブである。第2バルブ制御部42は、その通常制御では、車両の運転状態に応じた目標圧(以下、目標プライマリ圧Pp−tg)をプライマリ圧について設定する。そして、第2バルブ制御部42は、目標プライマリ圧Pp−tgに応じた信号をバルブ駆動回路17に出力する。第2制御バルブ55は、このように設定された目標プライマリ圧Pp−tgに応じて、連通させるポートを変化させる。すなわち、第2制御バルブ55は、実際のプライマリ圧(以下、実プライマリ圧Pp)が目標プライマリ圧Pp−tgになるように、導入ポート55aと入出力ポート55bとを連通させたり、入出力ポート55bと排出ポート55cとを連通させる。
また、第2バルブ制御部42は、車体の傾きが傾き判定値を超えたと判断された場合には、導入ポート55aと入出力ポート55bとの連通が抑制されるように第2制御バルブ55を作動させる流入抑制制御を実行する。具体的には、第2バルブ制御部42は、導入ポート55aと入出力ポート55bとの連通が抑制されるように目標プライマリ圧Pp−tgを設定する。これによって、車体が傾いたことに起因して空気の混じった作動油が、第2油路82及びプライマリ油室37に流入するのを抑えることができる。なお、ここでは、第2バルブ制御部42は、第1バルブ制御部41と同様に、傾き後初駆動時に流入抑制制御を実行する。
第2バルブ制御部42が実行する処理について詳説する。図5に示すように、第2バルブ制御部42は、目標プライマリ圧算出部42aと、バルブ作動処理部42bと、流入抑制処理部42cとを有している。
目標プライマリ圧算出部42aは、車両の運転状態に応じた目標プライマリ圧Pp−tgを算出する。具体的には、目標プライマリ圧算出部42aは、車両の運転状態に基づいて目標とする変速比(以下、目標変速比Rt−tg)を算出し、当該目標変速比Rt−tgに基づいて目標プライマリ圧Pp−tgを算出する。
例えば、目標プライマリ圧算出部42aは、変速比を維持するために必要なプライマリプーリ31のクランプ力(可動シーブ31aと固定シーブ31bとがベルト33を挟む力(以下、変速維持クランプ力Fpk))を算出する。また、目標プライマリ圧算出部42aは、スロットル開度Thとセカンダリ回転速度Sspdに基づいて目標変速比Rt−tgを算出し、当該目標変速比Rt−tgと、実変速比Rtとに基づいて変速の速度(以下、変速速度Drt)を算出する。そして、目標プライマリ圧算出部42aは、上述した変速維持クランプ力Fpkに対して、変速速度Drtに応じた力を加算又は減算することによって、変速に必要なクランプ力(以下、目標プライマリクランプ力Fp)を算出する。そして、目標プライマリ圧算出部42aは、この目標プライマリクランプ力Fpに対応する圧力を目標プライマリ圧Pp−tgとする。なお、変速維持クランプ力Fpkは、例えば、実変速比Rtに対応する推力比(プライマリプーリ31のクランプ力とセカンダリプーリ32のクランプ力の比)と、セカンダリプーリ32の実際のクランプ力とに基づいて算出される。
バルブ作動処理部42bは、実プライマリ圧Ppが目標プライマリ圧Pp−tgになるように第1制御バルブ56を作動させる。具体的には、バルブ作動処理部42bは、目標プライマリ圧Pp−tgに対応する指令値をバルブ駆動回路17に出力する。ここで、バルブ作動処理部42bは、実プライマリ圧Ppが目標プライマリ圧Pp−tgになるように指令値を変化させるフィードバック制御を実行してもよい。バルブ駆動回路17は、指令値に応じた電流をソレノイドバルブ53に供給する。第2制御バルブ55の信号圧室55fには、指令値に応じた信号圧がソレノイドバルブ53から入力される。目標プライマリ圧Pp−tgとして高い圧力が設定された場合には、ソレノイドバルブ53から出力される信号圧も高くなる。その結果、スプール55dは開位置側に配置され、プライマリ圧Pp及び第2油路82の油圧が上昇する。また、目標プライマリ圧Pp−tgとして低い圧力が設定された場合には、ソレノイドバルブ54から出力される信号圧も低くなる。その結果、スプール55dは閉位置側に配置され、実プライマリ圧Pp及び第2油路82の油圧が下がる。
流入抑制処理部42cは、上述した流入抑制制御を実行する。すなわち、流入抑制処理部42cは、導入ポート55aと入出力ポート55bとの連通が抑制されるように目標プライマリ圧Pp−tgを設定する。例えば、流入抑制処理部42cは、目標プライマリ圧Pp−tgを予め定められた値(以下、流入抑制圧Ppmin)に設定する。ここで流入抑制圧Ppminは、例えば、通常のアイドリング時、或いはアイドリングに達する前の始動時において目標プライマリ圧算出部42aが算出する目標プライマリ圧Pp−tgよりさらに低い圧力であって、第2油路82やプライマリ油室37に必要とされる最低限の圧力である。また、流入抑制圧Ppminは、目標プライマリ圧算出部42aの処理において設定され得る目標プライマリ圧Pp−tgの最小値でもよい。流入抑制制御では、バルブ作動処理部42bは、流入抑制圧Ppminに応じた指令値を出力するため、第2制御バルブ55は実プライマリ圧Ppが流入抑制圧Ppminになるように作動する。流入抑制圧Ppminが上述したような小さな値であるため、流入抑制制御では、スプール55dは閉位置側に配置され、作動油が第2制御バルブ55を通って第2油路82とプライマリ油室37に流入することが抑制され得る。
なお、流入抑制処理部42cの処理は、以上説明したものに限られない。例えば、流入抑制処理部42cは、実プライマリ圧Ppに基づいて目標プライマリ圧Pp−tgを更新してもよい。具体的には、流入抑制処理部42cは、目標プライマリ圧Pp−tgが実プライマリ圧Ppより、予め定められた値(以下、最小差圧ΔPpmin)だけ低くなるように、当該目標プライマリ圧Pp−tgを更新してもよい。すなわち、流入抑制処理部42cは、実プライマリ圧Ppから最小差圧ΔPpminを減算した値を目標プライマリ圧Pp−tgとしてもよい。この場合にも、スプール55dが閉位置側に配置され、作動油が第2油路82とプライマリ油室37に流入することが抑制される。
また、流入抑制処理部42cは、目標プライマリ圧算出部42aが算出した目標プライマリ圧Pp−tgを補正してもよい。例えば、流入抑制処理部42cは、目標プライマリ圧算出部42aが算出した目標プライマリ圧Pp−tgから予め定められた値を減算し、得られた値を最終的な目標プライマリ圧Pp−tgとしてもよい。
通常復帰判定部43は、油圧回路50の状態が予め定めた条件(以下、復帰条件)に該当するか否かを判定する。ここで復帰条件は、例えば、実ライン圧Plが予め定めた閾値(以下、復帰判定圧Pth)を越えることであり、通常復帰判定部43は、油圧センサ86の出力信号に基づいて実ライン圧Plを検知し、実ライン圧Plが復帰判定圧Pthを越えたか否かを判定する。ここで復帰判定圧Pthは、例えば、上述した排出促進圧Plminであり、通常復帰判定部43は、排出促進処理部41cが目標ライン圧Pl−tgとして設定する排出促進圧Plminに、実ライン圧Plが至ったか否かを判定する。
実ライン圧Plが復帰判定圧Pthを越えたと判断された場合に、第1バルブ制御部41と第2バルブ制御部42は、排出促進制御と流入抑制制御とを停止し、車両の運転状態に応じた目標圧を設定して第1制御バルブ56と第2制御バルブ55とを制御する通常制御を開始する。なお、後述するように、排出促進制御が実行されている間、エンジンユニット制御装置2では、エンジン回転速度を上昇させるなど、オイルポンプ58の供給量を増やす制御が行われる。制御部40は、実ライン圧Plが復帰判定圧Pthを越えたと判断された場合に、すなわち排出促進制御を終了する場合に、その旨をエンジンユニット制御装置2に通知する。これによって、エンジンユニット制御装置2は、オイルポンプ58の供給量を増すなどの制御を終了する。
エンジンユニット制御装置2の制御部11が実行する処理について説明する。図5に示すように、制御部11は、その機能として、傾き対処処理部11aと、エンジン制御部11cと、クラッチ制御部11gとを備えている。傾き対処処理部11aは傾き判定部11bを含んでいる。また、エンジン制御部11cは、アイドリング制御部11dと、出力トルク制御部11eと、エンジン停止処理部11fとを含んでいる。
傾き判定部11bは、車体の傾きが傾き判定値を超えて傾いたか否かを判定する。具体的には、傾き判定部11bは、傾きセンサ19によって検知する重力左右成分に基づいて、車体の傾きが傾き判定値を超えて傾いたか否かを判定する。ここで傾き判定値は、例えば、重力左右成分についての閾値である。この場合、傾き判定部11bは、傾きセンサ19によって検知する重力左右成分重力左右成分が傾き判定値を越えたか否かを判定する。また、傾き判定値は、車体の傾斜角度(鉛直方向と車体の上下方向とがなす角度、或いは、水平方向と車体の左右方向とがなす角度)についての閾値でもよい。この場合、傾き判定部11bは、傾きセンサ19によって検知する重力左右成分に基づいて、車体の傾斜角度を算出する。そして、傾き判定部11bは、車体の傾斜角度が傾き判定値を越えたか否かを判定する。
傾き対処処理部11aは、車体の傾きが傾き判定値を越えた場合に、その旨を示す情報(以下、傾き超過情報)を記憶部12に格納する。また、傾き対処処理部11aは、変速機制御装置4に傾き超過情報を送信して、車体の傾きが傾き判定値を超えたことを変速機制御装置4に通知する。
後述するように、車体の傾きが傾き判定値を超えたと判断された時には、エンジン制御部11cは直ちにエンジン20の駆動を停止する。変速機制御装置4の制御部40は、傾き後初駆動時に、傾き超過情報に基づいて、前回の走行において車体の傾きが傾き判定値を越えて傾いたか否かを判定する。例えば、制御部40は、エンジンユニット制御装置2から傾き超過情報を受信した場合には、当該傾き超過情報を記憶部49に格納する。そして、搭乗者が車両のメインスイッチをオンし、変速機制御装置4が起動された時に、制御部40は、記憶部49に傾き超過情報が格納されているか否かを判定する。記憶部49に傾き超過情報が格納されている場合に、制御部40は、前回の車両の走行において、車体の傾きが傾き判定値を超えて傾いていたと判断する。その場合に、制御部40は、上述した排出促進制御や流入抑制制御を実行する。
なお、傾き対処処理部11aは、車体の傾きが傾き判定値を超えたと判断した時には傾き超過情報を、一旦記憶部12に格納し、傾き後初駆動時に、傾き超過情報を変速機制御装置4に送信してもよい。
エンジン制御部11cは、上述したセンサによって検知する運転状態に基づいて、エンジン20を制御する。具体的には、アイドリング制御部11dは、エンジン20のアイドリング時におけるエンジン回転速度を制御する。例えば、アイドリング制御部11dは、予め記憶部12に格納されたマップ(以下、アイドリング制御マップ)や関係式を参照し、エンジン20の状態(例えば、エンジン20の冷却水温等)に基づいて、目標エンジン回転速度を算出する。そして、アイドリング制御部11dは、エンジン回転速度Espdが目標エンジン回転速度になるように、エンジン20に供給する空気量を制御する。すなわち、アイドリング制御部11dは、目標エンジン回転速度に応じた指令値をスロットルアクチュエータ駆動回路13に出力する。これによって、指令値に応じた角度にスロットルバルブ25aが設定される。
また、アイドリング制御部11dは、排出促進制御が実行されている間に、オイルポンプ58による作動油の供給量を増やすための制御を実行する。具体的には、アイドリング制御部11dは、アイドリング時のエンジン回転速度を上昇させる制御を実行する。すなわち、アイドリング制御部11dは、排出促進制御が実行されている間のアイドリング時では、通常制御が実行されている間のアイドリング時よりエンジン回転速度が高くなるように、エンジン20を制御する。例えば、アイドリング制御部11dは、上述したアイドリング制御マップを参照し、エンジン20の状態に基づいて目標エンジン回転速度を算出する。そして、アイドリング制御部11dは、そのように算出した目標エンジン回転速度に予め定められた値を加算するなどの補正を行って、補正後の値を最終的な目標エンジン回転速度とする。
なお、シリンダ21に至る吸気経路に、アイドル時のエンジン回転速度を制御するための専用のバルブ(すなわちアイドル制御バルブ)が設けられている場合には、アイドリング制御部11dは、エンジン回転速度Espdが目標エンジン回転速度になるように、アイドル制御バルブを作動させてもよい。
出力トルク制御部11eはエンジン20が出力するトルクを制御する。例えば、出力トルク制御部11eは、アクセルセンサ6bによって検知するアクセル操作量(以下、アクセル操作量Acc)に基づいて、スロットル開度を制御するスロットル制御を実行する。具体的には、出力トルク制御部11eは、アクセル操作量Accに対応するスロットル開度(以下、目標スロットル開度)を算出し、スロットル開度Thが目標スロットル開度に一致するように、スロットルアクチュエータ25cを作動させる。
また、変速機制御装置4において排出促進制御と流入抑制制御とが実行されている間においては、出力トルク制御部11eは、エンジン20から無段変速機30に入力されるトルクを制限する制御(以下、トルク制限制御)を実行する。例えば、出力トルク制御部11eは、トルク制限制御においては、上述したようなアクセル操作量Accに基づくスロットル制御を行うことなく、スロットル開度を予め定められた値に設定する。なお、シリンダ21に至る吸気経路に、スロットルバルブ25aの他に、上述したアイドル制御バルブが設けられている場合には、出力トルク制御部11eは、トルク制限制御においてスロットル開度を0%にしてもよい。
また、出力トルク制御部11eは、吸気圧センサ24aによって検知する吸気圧(以下、吸気圧Pin)と、エンジン回転速度Espdとに基づいてインジェクタ26の燃料の噴射量を制御する噴射量制御を実行してもよい。例えば、出力トルク制御部11eは、吸気圧Pinとエンジン回転速度Espdとに基づいて燃料の噴射量を算出し、インジェクタ26が当該算出した量の燃料を噴射するように、インジェクタ駆動回路15に指令値を出力してもよい。また、出力トルク制御部11eは、排出促進制御が実行されている間においては、吸気圧Pin等に基づく噴射量制御を行うことなく、インジェクタ26による燃料の噴射量が予め定められた量を維持するように、インジェクタ26を作動させるトルク制限制御を実行してもよい。
エンジン停止処理部11fは、傾き判定部11bの処理において車体の傾きが傾き判定値を超えたと判断された場合に、エンジン20の駆動を直ちに停止する。例えば、エンジン停止処理部11fは、インジェクタ26による燃料の噴射を停止したり、イグナイタ28から点火プラグ29への電圧の印加を停止する。
クラッチ制御部11gは、車両の運転状態に基づいて、クラッチ61を制御する。例えば、クラッチ制御部11gは、エンジン回転速度Espdとプライマリ回転速度Pspdとの差に基づいてクラッチアクチュエータ62を作動させて、クラッチ61を接続又は切断する。
この例では特に、クラッチ制御部11gは、変速機制御装置4において排出促進制御が実行されている間に、無段変速機30へのトルク伝達が規制されるようにクラッチ61を制御する。すなわち、クラッチ制御部11gは、排出促進制御が実行されている間では、クラッチ61を切断する。
ここで、変速機制御装置4とエンジンユニット制御装置2とにおいて実行される処理の流れについて説明する。図6は、エンジン20の始動時に、変速機制御装置4の制御部40が実行する処理の例を示すフローチャートであり、図7は、同じくエンジン20の始動時に、エンジンユニット制御装置2の制御部11が実行する処理の例を示すフローチャートである。
図6を参照して、制御部40が実行する処理について説明する。変速機制御装置4が起動すると、制御部40は、まず、前回の走行において、車体の傾きが傾き判定値を超えていたか否かを判定する(S101)。具体的には、上述したように、制御部40は、エンジンユニット制御装置2から傾き超過情報を受信したか否かを判定する。ここで、前回の走行において車体の傾きが傾き判定値を超えていたと判断した場合には、制御部40は、クラッチ61が切断されているか否かを判定する(S102)。ここでクラッチ61が切断されている場合には、第1バルブ制御部41は排出促進制御を実行し、第2バルブ制御部42は流入抑制制御を実行する。
すなわち、排出促進処理部41cは排出促進圧Plminを目標ライン圧Pl−tgとする(S103)。そして、バルブ作動処理部41bは、排出促進圧Plminに応じた指令値をバルブ駆動回路18に出力する(S104)。これによって、第1制御バルブ56のスプール56cが開位置側に配置され、作動油が第1油路81から排出され易くなる。
また、流入抑制処理部42cは流入抑制圧Ppminを目標プライマリ圧Pp−tgとする(S105)。そして、バルブ作動処理部42bは流入抑制圧Ppminに応じた指令値をバルブ駆動回路17に出力する(S106)。これによって、第2制御バルブ55においては、スプール55dが閉位置側に配置され、空気の混じった作動油が、第2制御バルブ55を通って第2油路82及びプライマリ油室37に流入することが抑制される。
その後、通常復帰判定部43は、油圧センサ86の出力信号に基づいて、空気の混じった作動油が第1油路81から適切に排出されたか否かを判定する。具体的には、通常復帰判定部43は、実ライン圧Plが上述した復帰判定圧Pth(例えば、目標ライン圧Pl−tgとして設定されている排出促進圧Plmin)を越えたか否かを判定する(S107)。制御部40は、実ライン圧Plが復帰判定圧Pthを越えるまで、S103乃至S107の処理を実行する。
S107の処理において、実ライン圧Plが復帰判定圧Pthを越えた場合には、第1バルブ制御部41と第2バルブ制御部42は、それぞれ排出促進制御と流入抑制制御を停止し、センサによって検知する運転状態に応じた目標ライン圧Pl−tgと、同じく運転状態に応じた目標プライマリ圧Pp−tgを設定する通常制御を開始する(S108)。
なお、制御部40は、実ライン圧Plが復帰判定圧Pthを越えた場合には、その旨を示す情報(以下、復帰通知情報)をエンジンユニット制御装置2に送信する。また、S101において、前回の走行において車体の傾きが傾き判定値を超えていない場合には、制御部40は、排出促進制御と流入抑制制御とを実行することなく、通常制御を開始する(S108)。
次に、エンジンユニット制御装置2の制御部11が実行する処理について説明する。図7に示すように、エンジンユニット制御装置2が起動されると、まず、傾き対処処理部11aが、前回の走行において車体の傾きが傾き判定値を超えていたか否かを判定する(S201)。具体的には、傾き対処処理部11aは、記憶部12に傾き超過情報が格納されているか否かを判定する。ここで、前回の走行において車体の傾きが傾き判定値を超えていた場合には、クラッチ制御部11gは、クラッチ61が切断されているか否かを判定する(S202)。ここで、クラッチ61が切断されていない場合には、クラッチ制御部11gはクラッチアクチュエータ62を作動させてクラッチ61を切断する(S203)。なお、上述したように、クラッチ61が切断された後に、変速機制御装置4では排出促進制御と流入抑制制御とが開始する。
S203において、クラッチ61が切断されている場合には、出力トルク制御部11eがトルク制限制御を開始する(S204)。具体的には、出力トルク制御部11eは、スロットル開度を予め定められた値に設定したり、インジェクタ26による燃料の噴射量を予め定められた量に維持する。また、アイドリング制御部11dは、目標エンジン回転速度を上昇させて、実際のエンジン回転速度を上昇させる(S205)。
その後、制御部11は、変速機制御装置4において排出促進制御が終了したか否かを判定する(S206)。具体的には、制御部11は、変速機制御装置4から、上述した復帰通知情報を受信したか否かを判定する。ここで、排出促進制御が未だ終了していない場合には、制御部11は、S204の処理に戻り、移行の処理を再び実行する。
S205の判定において、排出促進制御が終了している場合には、制御部11は、通常制御を開始する(S207)。具体的には、出力トルク制御部11eはトルク制限制御を終了し、アクセル操作量Accに基づくスロットル制御や、吸気圧Pinに基づく噴射量制御を開始する。また、アイドリング制御部11dは、目標エンジン回転速度を通常のアイドリング時の値に戻す。
図8は、排出促進制御が実行された場合の油圧の変化を説明するタイムチャートである。同図(a)では、傾き後初駆動時(すなわち車体の傾きに起因してエンジン20が停止された後の最初の始動時)のエンジン回転速度の時間的な変化が示され、同図(b)では、傾き後初駆動時に上述した排出促進制御が実行された場合の実ライン圧の変化が示されている。また、同図(c)では、傾き後初駆動時に、排出促進制御ではなく、通常制御が実行された場合の実ライン圧の変化が示されている。さらに、同図(d)では、通常の始動時(すなわち車体の傾きに起因することなく車両が停止した後の始動時)における実ライン圧の変化が示されている。
同図(a)で示すように、t1においてスタータモータが作動し、エンジン20のクランキングが開始すると、エンジン回転速度が上昇する。その後、t2においてエンジン20が完爆すると、エンジン回転速度は、僅かに吹き上がった後に、t5において、アイドル時のエンジン回転速度であるアイドル回転速度Ei1に至る。上述したように、アイドリング制御部11dは、前回の走行において車体の傾きが傾き判定値を超えていた場合には、通常よりエンジン回転速度が高くなるように、エンジン20を制御している。そのため、アイドル回転速度Ei1は、通常時のアイドル回転速度Ei2より高くなっている。
同図(d)で示すように、通常の始動時には、エンジン20のクランキングが開始すると、実ライン圧はエンジン回転速度に伴って上昇する(t1)。その後、t2においてエンジン20が完爆すると、実ライン圧は、目標ライン圧算出部41aがアイドリング時のエンジントルク等に基づいて設定する目標ライン圧(以下、目標ライン圧Pi)に達する(t3)。
一方、同図(c)で示すように、車体の傾きが傾き判定値を超えた後の始動時においては、t1においてエンジン20のクランキングが開始し、エンジン回転速度が上昇したにも拘わらず、作動油に空気が混じっているために、実ライン圧の上昇は制限されている。同図(c)におても、目標ライン圧算出部41aは、アイドリング時のエンジントルク等に基づいて目標ライン圧Piを設定しており、実ライン圧は、t7において目標ライン圧Piに達している。また、ここでは、通常のアイドリング時に設定される高い目標ライン圧Piが設定されているため、第1制御バルブ56では、実ライン圧を目標ライン圧Piに向けて上昇させるべく、スプール56cが閉位置側に配置される。その結果、実ライン圧が目標ライン圧Piに達するタイミングt7は、同図(d)に示す実ライン圧が目標ライン圧Piに達するタイミングt3から大きく遅れている。
排出促進制御が実行される同図(b)でも、同図(c)と同様に、クランキングが開始した直後は、作動油に空気が混じっているので、実ライン圧の上昇は制限される。ここでは、排出促進制御によって、予め定める最小値である排出促進圧Plminが、目標ライン圧として設定されている。その結果、同図(b)では、実ライン圧は、t4において排出促進圧Plminに達している。また、ここでは、目標ライン圧Piよりも低い排出促進圧Plminが、目標ライン圧として設定されているため、同図(d)で示す場合に比べて、スプール56cが開位置側に配置され、空気の混じった作動油はt1からt4の間に第1油路81から排出されている。その後、通常復帰判定部43による判定がなされ、実ライン圧が復帰判定圧Pth(ここでは排出促進圧Plmin)に達したと判断された後に、目標ライン圧算出部41aが、目標ライン圧として目標ライン圧Piを設定している(t6)。その結果、実ライン圧は、目標ライン圧Piに向かって上昇している。なお、上述したように、アイドリング制御部11dは、排出促進制御の終了に伴って、目標エンジン回転速度を通常のアイドリング時の値Ei2に戻す。そのため、図8(a)に示すように、t6を経過した後、アイドル回転速度は、通常のアイドル回転速度Ei2に向かって下がっている。
以上説明した自動二輪車1では、車両の運転状態に基づいて第1制御バルブ56を作動させる制御が通常制御として実行される一方で、車体の傾きが傾き判定値を超えたと判断された場合には、排出促進制御が実行される。排出促進制御では、第1制御バルブ56は、排出ポート56bが閉じるのを抑制するように作動している。これによって、車体が大きく傾いたことに起因して空気の混じった作動油が、第1油路81内に留まる時間を短縮できる。
また、自動二輪車1では、第1制御バルブ56は、変速機制御装置4が第1油路81の油圧、すなわちライン圧について設定する目標ライン圧に応じて排出ポート56bを開閉するバルブである。そして、変速機制御装置4は、排出促進制御においては、排出ポート56bが閉じるのを抑制するように目標ライン圧Pl−tgを設定している。これによって、空気の混じった作動油が第1油路81内に留まる時間を、簡単な処理で短縮できる。
また、自動二輪車1では、変速機制御装置4は、通常制御では車両の運転状態に応じて目標ライン圧Pl−tgを設定し、排出促進制御では、予め定められた値を目標圧として設定している。これによって、空気の混じった作動油が第1油路81内に留まる時間を、さらに簡単な処理で短縮できる
また、自動二輪車1では、第1制御バルブ56は、排出ポート56bと連通可能に設けられ、第1油路81から作動油を導入する導入ポート56aを有するリリーフバルブである。これによって、導入ポート56aから流入する作動油は円滑に排出ポート56bから排出され得る。
また、自動二輪車1には、第1制御バルブ56とは異なるバルブであって、オイルポンプ58に繋がる第1の油路81が接続された導入ポート55aと、プライマリ油室37に繋がる第2油路82が接続された入出力ポート55bとを有する第2制御バルブ55が設けられている。そして、変速機制御装置4は、車体の傾きが傾き判定値を超えた場合に、導入ポート55aと入出力ポート55bとの連通が抑制されるように第2制御バルブ55を作動させている。これによって、空気の混じった作動油が第2油路82及びプライマリ油室37に流入することを抑制できる。
また、自動二輪車1では、第2制御バルブ55は、変速機制御装置4が、第2油路82の油圧、すなわちプライマリ圧について設定する目標プリマリ圧に応じて入出力ポート55bと導入ポート55aとを連通させるバルブである。そして、変速機制御装置4は、車体の傾きが傾き判定値を超えたと判断された場合に、導入ポート55aと入出力ポート55bとの連通が抑制されるように目標プライマリ圧Pp−tgを設定している。これによって、空気の混じった作動油が第2油路82とプライマリ油室37に流入することを、簡単な処理によって抑制できる。
また、自動二輪車1では、オイルポンプ58はエンジン20の回転に連動するよう設けられ、エンジンユニット制御装置2は、排出促進制御が実行されている間、エンジン回転速度を上昇させる制御を実行している。これによって、排出促進制御が実行されている間、オイルポンプ58による作動油の供給量が増加する。その結果、排出ポート56bから排出される作動油の量も増加し、空気の混じった作動油の排出に要する時間を、さらに短縮できる。
また、自動二輪車1では、エンジンユニット制御装置2は、排出促進制御が実行されている間、エンジン20から無段変速機30に入力されるトルクを抑える制御を実行している。これによって、排出促進制御が実行されている間に、ベルト33の滑りが生じることを抑制できる。
また、自動二輪車1では、エンジンユニット制御装置2は、排出促進制御が実行されている間、無段変速機30へのトルク伝達が規制されるようにクラッチ61を制御している。これによって、排出促進制御が実行されている間に、ベルト33の滑りが生じることを抑制できる。
なお、本発明は以上説明した自動二輪車1に限られず、種々の変更が可能である。例えば、第1油路81から作動油を排出するバルブとして、リリーフバルブである第1制御バルブ56が設けられていた。しかしながら、第1制御バルブ56は、第1油路81から作動油を排出する排出ポートを有し、第1油路81の油圧を制御する減圧弁でもよい。この場合でも、変速機制御装置4は、車体の傾きが傾き判定値を越えた場合に、減圧弁の排出ポートが閉じるのを抑制するように、当該減圧弁を制御する。例えば、変速機制御装置4は、このような減圧弁の下流側の油路(セカンダリ油室38に繋がる油路)の油圧が下がるように、当該下流側の油路の油圧について目標圧を設定する。
また、第1制御バルブ56は、第1油路81から作動油を排出する排出ポートが設けられた切換弁でもよい。この場合でも、制御部40は、車体の傾きが傾き判定値を越えた場合に、切換弁の排出ポートが閉じるのを抑制するように、当該切換弁を制御する。
また、以上の説明では、第1バルブ制御部41が排出促進制御を実行している間、第2バルブ制御部42は流入抑制制御を実行し、導入ポート55aと入出力ポート55bとの連通が抑制されるように第2制御バルブ55を作動させていた。しかしながら、第2バルブ制御部42は、そのような流入抑制制御を実行することなく、車両の運転状態に基づいて第2制御バルブ55を作動させる通常制御を実行してもよい。
また、以上の説明では、排出促進制御では、排出促進処理部41cが目標ライン圧Pl−tgを設定して、バルブ作動処理部41bが、排出促進処理部41cによって設定された目標ライン圧Pl−tgに応じて第1制御バルブ56を作動させていた。しかしながら、排出促進処理部41cは、バルブ作動処理部41bに替わって、予め定められた最小の指令値をバルブ駆動回路18に出力してもよい。このような制御においても、第1制御バルブ56は、排出ポート56bが閉じるのを抑制するように作動する。
また、流入抑制制御では、流入抑制処理部42cは、目標プライマリ圧Pp−tgを設定していた。しかしながら、流入抑制処理部42cは、バルブ作動処理部42bに替わって、予め定められた最小の指令値をバルブ駆動回路17に出力してもよい。

Claims (9)

  1. エンジンと、
    油室が設けられ当該油室の油圧によってベルトを挟むとともに前記エンジンのトルクが入力されるプライマリプーリと、油室が設けられ当該油室の油圧によって前記ベルトを挟むとともに前記プライマリプーリからトルクが伝達されるセカンダリプーリと、を有する無段変速機と、
    前記プライマリプーリの前記油室と前記セカンダリプーリの前記油室とに作動油を送るオイルポンプと、
    前記オイルポンプから前記油室の少なくとも一方に至る油路から作動油を排出する排出ポートを有し、当該排出ポートを開閉するバルブと、
    自動二輪車の運転状態に基づいて前記バルブを作動させる制御を通常制御として実行する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記自動二輪車の傾きが予め定めた閾値を越えたか否かを判定する傾き判定部を備え、前記自動二輪車の傾きが予め定めた閾値を超えた場合に、前記排出ポートが閉じるのを抑制するように前記バルブを作動させる排出促進制御を実行する、
    ことを特徴とする自動二輪車。
  2. 請求項1に記載の自動二輪車において、
    前記バルブは、前記制御装置が前記油室の前記少なくとも一方の油圧について設定する目標圧に応じて前記排出ポートを開閉するバルブであり、
    前記制御装置は、前記排出促進制御においては、前記排出ポートが閉じるのを抑制するように前記目標圧を設定する、
    ことを特徴とする自動二輪車。
  3. 請求項2に記載の自動二輪車において、
    前記制御装置は、前記通常制御において前記自動二輪車の運転状態に応じて目標圧を設定し、前記排出促進制御においては予め定められた値を前記目標圧として設定する、
    ことを特徴とする自動二輪車。
  4. 請求項1に記載の自動二輪車において、
    前記バルブは、前記排出ポートと連通可能に設けられ前記油路から作動油を導入する導入ポートを有するリリーフバルブである、
    ことを特徴とする自動二輪車。
  5. 請求項1に記載の自動二輪車において、
    前記バルブとは異なるバルブであって、前記オイルポンプに繋がる第1の油路が接続された導入ポートと、前記油室のうちいずれか一方に繋がる第2の油路が接続された入出力ポートとを有する第2のバルブをさらに備え、
    前記制御装置は、前記自動二輪車の傾きが前記予め定めた閾値を超えた場合に、前記導入ポートと前記入出力ポートとの連通が抑制されるように前記第2のバルブを作動させる、
    ことを特徴とする自動二輪車。
  6. 請求項5に記載の自動二輪車において、
    前記第2のバルブは、前記制御装置が前記第2の油路の油圧について設定する目標圧に応じて前記入出力ポートと前記導入ポートとを連通させるバルブであり、
    前記制御装置は、前記自動二輪車の傾きが前記予め定めた閾値を超えた場合に、前記導入ポートと前記入出力ポートとの連通が抑制されるように前記目標圧を設定する、
    ことを特徴とする自動二輪車。
  7. 請求項1に記載の自動二輪車において、
    前記オイルポンプは前記エンジンの回転に連動するよう設けられ、
    前記制御装置は、前記排出促進制御を実行している間、前記エンジンの回転速度を上昇させる制御を実行する、
    ことを特徴とする自動二輪車。
  8. 請求項1に記載の自動二輪車において、
    前記制御装置は、前記排出促進制御を実行している間、前記エンジンから前記無段変速機に入力されるトルクを抑える制御を実行する、
    ことを特徴とする自動二輪車。
  9. 請求項7に記載の自動二輪車において、
    前記エンジンのトルクを前記無段変速機に伝達し又は伝達を規制するクラッチをさらに備え、
    前記制御装置は、前記排出促進制御を実行している間、前記無段変速機へのトルク伝達が規制されるように前記クラッチを制御する、
    ことを特徴とする自動二輪車。
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