JP5235560B2 - 端末位置推定システム及び方法ならびに位置推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線端末と複数の基地局間の電波の到来方向を推定することで端末の位置を推定する端末位置推定システム及び方法ならびに位置推定装置に関する。
図5は、本発明の背景となった技術による無線装置(端末位置推定システム)の構成を示すブロック図である。この図に示す無線装置による端末位置推定方法では、複数の無線基地局S0−1〜S0−Nと1又は複数の端末T0を装備した無線装置において、端末と複数の無線基地局間の電波の到来方向を推定することで、端末の位置が推定される。
この場合、各無線基地局S0−1〜S0−Nは、複数のアンテナ#1、#2、…、#M〜#1、#2、…、#Mと無線部R1〜RNと到来方向推定部B1〜BNとを装備している。各無線基地局S0−1〜S0−Nは、到来方向推定部B1〜BNにて、各々電波の到来方向を推定し、各無線基地局S0−1〜S0−Nの座標から到来方向推定直線L〜Lを決定し、端末位置推定部Dが、その到来方向推定直線L〜Lから端末T0の位置を求める。具体的には、無線基地局が二つの場合は各々の無線基地局S0−1、S0−2で算出した到来方向推定直線L、Lの交点P12の座標を端末位置とする。無線基地局が3つ以上あった場合は各々の到来方向推定直線L〜Lの交点P12、P13、P23、…、PNMが複数存在することから、該交点を幾何学平均した座標を端末位置とする(例えば、非特許文献1参照)。もしくは到来方向推定直線の方程式をそれぞれ正規化し、擬似逆行列演算にて求めた解を端末位置とする(例えば、非特許文献2(特に第8章)参照)。
Jun Terada, Takahashi, H. Sato, Y. Mutoh, S."A novel location-estimation method using direction-of-arrival estimation,"Vehicular Technology Conference, 2005. VTC-2005-Fall. 2005 IEEE 62nd, 28-25 Sept., 2005 Volume: 1, On page(s):424-428 Ben Noble, James W. Danie"Applied Linear Algebra,"Prentice Hall; 3 edition (November 11, 1987)
しかしながら、上述した非特許文献1や2に示されているような従来の技術では、無線伝搬環境において、特に無線基地局から遠く離れた場所では端末から送信された無線信号の電力が大きく減衰してしまい、雑音による影響が大きくなり無線信号の到来方向の推定誤差が大きくなる。したがって、そのような環境下では各々の無線基地局で算出した到来方向推定直線の信頼度がそれぞれ異なり、各々の到来方向推定直線から端末の位置を推定する際に、信頼度の低い到来方向推定直線の影響を受け測位精度が劣化する。本現象は、全ての到来方向推定直線の信頼度を同じとして端末の位置を算出する従来技術では改善できないという課題がある。
また、端末の位置検出の精度が悪化するため、無線システムにおいて位置検出を行う場合に基地局による無線セルサイズを大きくできず、広いエリアをカバーするには多数の基地局が必要だった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、端末と無線基地局間の無線通信信号に基づいて算出した到来方向推定直線から端末位置を推定する際に、端末の位置推定精度を向上させることができる端末位置推定システム及び方法ならびに位置推定装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、端末と、複数のアンテナを有し、互いに離れた場所に設置された3台以上の基地局と、前記端末及び前記基地局間の無線信号の到来方向に基づいて当該端末の位置を推定する、いずれかの前記基地局内にあるいは前記端末及び前記基地局とは独立に設置された位置推定装置とからなる端末位置推定システムであって、前記基地局は、複数のアンテナそれぞれにおいて受信された前記端末からの受信信号の受信電力を測定する受信電力測定手段と、前記受信信号から電波の到来方向を推定する到来方向推定手段と、を具備し、前記位置推定装置は、前記各基地局それぞれの到来方向推定直線を、前記基地局の前記到来方向推定手段で推定された電波の到来方向と、当該基地局の座標とから算出する到来方向推定直線算出手段と、前記到来方向推定直線算出手段で算出された前記各基地局の到来方向推定直線と、当該各基地局の前記受信電力測定手段で測定された受信電力に基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで前記端末の位置を推定する端末位置推定手段とを具備し、前記端末位置推定手段が、前記到来方向推定直線の方程式に対して、該到来方向推定直線のベクトルの大きさで規格化した受信レベルであって前記受信電力測定手段で測定した受信レベルを用いて重み付けし、前記重み付け後の複数の到来方向推定直線方程式に対して擬似逆行列演算を行うことで端末の位置を推定する、ことを特徴とする端末位置推定システムである。
また、本発明は、上記端末位置推定システムにおいて、前記基地局が、前記基地局とは独立に設置された前記位置推定装置の代わりに前記到来方向推定直線算出手段を具備し、前記到来方向推定直線算出手段は、自基地局の前記到来方向推定手段で推定された到来方向と、自基地局の座標から到来方向推定直線を算出する、ことを特徴とする。
また、本発明は、複数のアンテナを有する端末と、互いに離れた場所に設置された3台以上の基地局とからなり、前記端末及び前記基地局間の無線信号の到来方向に基づいて当該端末の位置を推定する端末位置推定システムにおいて、前記端末は、複数のアンテナそれぞれにおいて受信された各基地局からの受信信号の受信電力を測定する受信電力測定手段と、前記各基地局からの受信信号より各電波の到来方向を推定する到来方向推定手段と、前記到来方向推定手段で推定された各電波の到来方向と、当該各電波の送信元の前記基地局の座標とから到来方向推定直線を算出する到来方向推定直線算出手段と、前記到来方向推定直線算出手段で算出された前記各基地局からの電波の到来方向推定直線と、前記受信電力測定手段で測定された当該基地局からの受信電力とに基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで自端末の位置を推定する端末位置推定手段とを具備し、前記端末位置推定手段が、前記到来方向推定直線の方程式に対して、該到来方向推定直線のベクトルの大きさで規格化した受信レベルであって前記受信電力測定手段で測定した受信レベルを用いて重み付けし、前記重み付け後の複数の到来方向推定直線方程式に対して擬似逆行列演算を行うことで端末の位置を推定する、ことを特徴とする端末位置推定システムである。
また、本発明は、端末と、複数のアンテナを有し、互いに離れた場所に設置された3台以上の基地局と、前記端末及び前記基地局間の無線信号の到来方向に基づいて当該端末の位置を推定する、いずれかの前記基地局内にあるいは前記端末及び前記基地局とは独立に設置された位置推定装置とからなる端末位置推定システムに用いられる端末位置推定方法であって、前記基地局が、複数のアンテナそれぞれにおいて受信された前記端末からの受信信号の受信電力を測定する受信電力測定過程と、前記受信信号から電波の到来方向を推定する到来方向推定過程と、前記位置推定装置が、前記各基地局それぞれの到来方向推定直線を、前記基地局の前記到来方向推定過程で推定された電波の到来方向と、当該基地局の座標とから算出する到来方向推定直線算出過程と、前記到来方向推定直線算出過程で算出された前記各基地局の到来方向推定直線と、当該各基地局の前記受信電力測定過程で測定された受信電力に基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで前記端末の位置を推定する端末位置推定過程とを有し、前記端末位置推定過程で、前記到来方向推定直線の方程式に対して、該到来方向推定直線のベクトルの大きさで規格化した受信レベルであって前記受信電力測定過程で測定した受信レベルを用いて重み付けし、前記重み付け後の複数の到来方向推定直線方程式に対して擬似逆行列演算を行うことで端末の位置を推定することを特徴とする端末位置推定方法である。
また、本発明は、上記端末位置推定方法において、前記基地局とは独立に設置された前記位置推定装置の代わりに前記基地局前記到来方向推定直線算出過程を前記基地局が行い、前記到来方向推定直線算出過程においては、前記到来方向推定過程で推定された到来方向と、自基地局の座標から到来方向推定直線を算出する、ことを特徴とする。
また、本発明は、複数のアンテナを有する端末と、互いに離れた場所に設置された3台以上の基地局とからなり、前記端末及び前記基地局間の無線信号の到来方向に基づいて当該端末の位置を推定する端末位置推定システムにおける端末位置推定方法であって、前記端末が、複数のアンテナそれぞれにおいて受信された各基地局からの受信信号の受信電力を測定する受信電力測定過程と、前記各基地局からの受信信号より各電波の到来方向を推定する到来方向推定過程と、前記到来方向推定過程で推定された各電波の到来方向と、当該各電波の送信元の前記基地局の座標とから到来方向推定直線を算出する到来方向推定直線算出過程と、前記到来方向推定直線算出過程で算出された前記各基地局からの電波の到来方向推定直線と、前記受信電力測定過程で測定された当該基地局からの受信電力とに基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで端末の位置を推定する端末位置推定過程とを有し、前記端末位置推定過程で、前記到来方向推定直線の方程式に対して、該到来方向推定直線のベクトルの大きさで規格化した受信レベルであって前記受信電力測定過程で測定した受信レベルを用いて重み付けし、前記重み付け後の複数の到来方向推定直線方程式に対して擬似逆行列演算を行うことで端末の位置を推定することを特徴とする端末位置推定方法である。
また、本発明は、端末と、複数のアンテナを有し、互いに離れた場所に設置された3台以上の基地局と、前記端末及び前記基地局間の無線信号の到来方向に基づいて当該端末の位置を推定する、いずれかの前記基地局内にあるいは前記端末及び前記基地局とは独立に設置された位置推定装置とからなる端末位置推定システムにおける前記位置推定装置であって、前記各基地局それぞれの到来方向推定直線を、当該基地局が複数のアンテナそれぞれにおいて受信した前記端末からの受信信号より推定した電波の到来方向と、当該基地局の座標とから算出する到来方向推定直線算出手段と、前記各基地局の到来方向推定直線と、前記各基地局において測定された前記受信信号の受信電力に基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで端末の位置を推定する端末位置推定手段とを具備し、前記端末位置推定手段が、前記到来方向推定直線の方程式に対して、該到来方向推定直線のベクトルの大きさで規格化した受信レベルであって前記基地局装置が有する複数のアンテナそれぞれにおいて受信された前記端末からの受信信号の受信レベルを用いて重み付けし、前記重み付け後の複数の到来方向推定直線方程式に対して擬似逆行列演算を行うことで端末の位置を推定することを特徴とする位置推定装置である。
また、本発明は、上記位置推定装置において、前記基地局が、前記基地局とは独立に設置された当該位置推定装置の代わりに前記到来方向推定直線算出手段を具備し、前記端末位置推定手段は、前記各基地局が推定した電波の到来方向及び自基地局の座標から算出した到来方向推定直線と、前記各基地局において測定された前記受信電力とに基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで端末の位置を推定する、ことを特徴とする。
この発明によれば、端末・基地局間の無線通信において、複数のアンテナで測定された受信電力に基づいて、推定された複数の到来方向に重み付けがなされ、その上で端末の位置が推定される。したがって、それぞれの到来方向推定直線の信頼度に基づいた端末位置の推定を行うことが可能となり、端末位置推定精度を向上させることができる。
また、本発明によれば、到来方向推定直線の交点に、受信電力測定手段で測定された受信電力の例えば平均値、最大値または最小値に基づき重み付けを行い、複数の交点の位置を幾何学荷重平均し端末位置と決定する。したがって、それぞれの到来方向推定直線の信頼度に基づいた端末位置の推定を行うことが可能となり、端末位置推定精度を向上させることができる。
また、本発明によれば、到来方向推定直線の方程式に受信電力測定手段で測定された受信電力に基づき重み付けを行い、該重み付けした方程式の解を擬似逆行列演算にて求め、該解を端末位置と決定する。したがって、それぞれの到来方向推定直線の信頼度に基づいた端末位置の推定を行うことが可能となり、端末位置推定精度を向上させることができる。
また、本発明によれば、本発明適用前のものに比べて、同一セルサイズにおける端末の位置推定精度を向上させることができる。すなわち、無線セルサイズを拡大した場合でも位置推定精度の低下を抑えることができるので、無線セルサイズを拡大することができ、これによって基地局数を削減する効果を有する。
以下、本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。
図1は本発明の第1実施形態による無線装置(端末位置推定システム)の構成を示すブロック図である。図1の無線装置は、複数の無線基地局装置S1〜SNと、各無線基地局装置S1〜SNと所定の通信回線で接続された重み付け端末位置推定部Cと、1又は複数の無線端末T0(図1では1台のみ示している)とから構成されている。なお、重み付け位置推定部C(位置推定装置)は、いずれかの無線基地局装置S1〜SN内や無線端末内に設けられていてもよいし、あるいは無線基地局装置や無線端末から独立した装置内に設置されていてもよい。
図において、無線基地局装置S1〜SNは、それぞれ複数の受信アンテナ#1、#2、…、#M〜#1、#2、…、#Mと、無線信号を送受信するための無線部R1〜RNと、受信アンテナ#1、#2、…、#M〜#1、#2、…、#M毎に受信された、無線端末T0からの受信信号の電波についての各無線基地局装置S1〜SNにおける受信電力W〜Wを算出する受信電力算出部A1〜ANと、複数の受信アンテナ#1、#2、…、#M〜#1、#2、…、#Mを介して無線部R1〜RNで受信された無線信号から各無線端末T0からの電波の到来方向を推定する到来方向推定部B1〜BNを装備し、互いに離れた場所に配置されている。無線端末T0から送信された無線信号は各無線基地局装置S1〜SNで受信され、それぞれの到来方向推定部B1〜BNにて周知の方法(後述)により、無線信号の到来方向を算出する。この到来方向推定部B1〜BNで算出した到来方向と各無線基地局装置S1〜SNの座標とから到来方向推定直線L〜L(ax+by=c,ax+by=c,…,ax+by=c)を算出することができるが、この到来方向推定直線の方程式L〜Lの算出は、無線基地局装置S1〜SNで各々算出してから重み付け端末位置推定部Cに渡しても、各々算出した到来方向情報を重み付け端末位置推定部Cに渡して重み付け端末位置推定部Cで全無線基地局装置分の方程式をまとめて算出してもどちらでもよい。この重み付け端末位置推定部Cは、後述するようにして、受信電力に基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで端末の位置を推定する。
また、各々の無線基地局装置S1〜SNに装備されている受信電力算出部A1〜ANにて各無線基地局装置S1〜SNにおける測定対象となっている無線端末T0からの受信信号の電力W〜Wを算出する。受信電力は、アナログ信号処理でAGC(Automatic Gain Control)などを用いて算出しても、ディジタル信号処理で複素信号の二乗成分の移動平均などを用いて算出しても良く、受信電力を算出する任意の方法で良い。また受信電力算出処理はRF(Radio Frequency)信号のまま行っても、ベースバンド信号で行っても良い。
本実施形態の重み付け端末位置推定部Cは、受信電力算出部A1〜ANで算出された受信電力に基づき、到来方向推定部B1〜BNで算出された電波の到来方向を用いて無線端末T0の端末推定位置Zestを算出する。
なお、到来方向推定部B1〜BNでの到来方向推定方法としてはCMA(Constant Modulus Algorithm)やMMSE(Minimum Mean Square Error)、MUSIC(Multiple Signal Classification)法など複数アンテナを用いて到来方向推定を行うあらゆる方法が考えられる。
ここで、重み付け端末位置推定部Cにおける端末位置の算出の方法について詳細に説明する。
(1)第1の重み付け端末位置推定方法
重み付け端末位置推定部Cによる第1の重み付け端末位置推定方法としては、例えば、図2(算出方法(1))に示すように到来方向推定直線LとLの交点P12に受信電力WとWの平均値Wave12=mean(W,W)の重みを、到来方向推定直線LとLの交点P23に受信電力WとWの平均値Wave23=mean(W,W)の重みを、到来方向推定直線LN−1とLの交点P(N−1)Nに受信電力WN−1とWの平均値Wave(N−1)N=mean(WN−1,W)の重みを、というように、それぞれ交点座標に乗算していき、複数の交点の位置を、mean(Wave1212+Wave2323+…+Wave(N−1)N(N−1)N)と幾何学荷重平均し、最終的な端末推定位置Zestと決定する。
なお、図2に示す例では、重み付け端末位置推定部Cが、交点算出部C−1と重み乗算部C−2とから構成されている。この交点算出部C−1は、到来方向推定部B1〜BNから到来方向推定直線L〜Lの方程式(連立方程式)ax+by=c,ax+by=c, …,ax+by=cの情報を受け取り、各到来方向推定直線L〜Lの各交点P12、P13、…、PNMを算出して出力する。重み乗算部C−2は、受信電力算出部A1〜ANから受信電力W〜Wの情報を受け取るとともに交点算出部C−1で算出された各交点P12、P13、…、PNMの情報に基づいて、例えば上記の方法で端末推定位置Zest(推定端末位置座標(xest,yest))を算出する。
(2)第2の重み付け端末位置推定方法
重み付け端末位置推定部Cによる第2の重み付け端末佐原推定方法としては、例えば、図2(算出方法(2))に示すように到来方向推定直線LとLの交点P12に受信電力WとWの最大値Wmax12=max(W,W)の重みを、到来方向推定直線LとLの交点P23に受信電力WとWの最大値Wmax23=max(W,W)の重みを、到来方向推定直線LN−1とLの交点P(N−1)Nに受信電力WN−1とWの最大値Wmax(N−1)N=max(WN−1,W)の重みを、というように、それぞれ交点座標に乗算していき、複数の交点の位置を、mean(Wmax1212+Wmax2323+…+Wmax(N−1)N(N−1)N)と幾何学荷重平均し、最終的な端末推定位置Zestと決定する。
(3)第3の重み付け端末位置推定方法
重み付け端末位置推定部Cによる第3の重み付け端末位置推定方法としては、例えば、図2(算出方法(3))に示すように到来方向推定直線LとLの交点P12に受信電力WとWの最小値Wmin12=min(W,W)の重みを、到来方向推定直線LとLの交点P23に受信電力WとWの最小値Wmin23=min(W,W)の重みを、到来方向推定直線LN−1とLの交点P(N−1)Nに受信電力WN−1とWの最小値Wmin(N−1)N=min(WN−1,W)の重みを、というように、それぞれ交点座標に乗算していき、複数の交点の位置を、mean(Wmin1212+Wmin2323+…+Wmin(N−1)N(N−1)N)と幾何学荷重平均し、最終的な端末推定位置Zestと決定する。
以上(1)〜(3)のように、各到来方向推定直線の各交点に対して、受信レベルを用いて重み付けすることで、受信レベルが低い無線基地局装置、つまり無線端末との距離が大きく到来方向に誤差が大きいと考えられる基地局から得られる交点の重みを低くすることで、より正確な端末位置の推定を実現する。
(4)第4の重み付け端末位置推定方法
重み付け端末位置推定部Cによる第4の重み付け端末位置推定方法としては、例えば、図3に示すように到来方向推定直線L,L,〜,Lの方程式のax+by=c,ax+by=c,…,ax+by=c、受信電力の振幅|W|〜|W|を用いて重み付けして、
Figure 0005235560
として、AZ=Cと表現できることより、行列式Aの擬似逆行列をAとし、Aを左側から乗算し、
Figure 0005235560
より求めた解Zを最終的な端末推定位置Zestとする。
なお、図3は、図1の重み付け端末位置推定部Cを、重み付け端末位置推定部Caとして示したものである。この例では重み付け端末位置推定部Caが重み乗算部Ca−3から構成されている。この重み乗算部Ca−3は、到来方向推定部B1〜BNから到来方向推定直線L〜Lの方程式(連立方程式)ax+by=c,ax+by=c,…,ax+by=cの情報を受け取るとともに、受信電力算出部A1〜ANから受信電力W〜Wの情報を受け取り、上記のようにして擬似逆行列演算を行い、解を求めることで、端末推定位置Zest(推定端末位置座標(xest,yest))を算出する。すなわち、重み乗算部Ca−3は、到来方向推定直線の方程式に対して測定した受信電力のレベルを用いて重み付けし、重み付け後の複数の到来方向推定直線方程式に対して擬似逆行列演算を行うことで端末の位置を推定する。
(5)第5の重み付け端末位置推定方法
重み付け端末位置推定部Cによる第5の重み付け端末位置推定方法としては、例えば、図4に示すように到来方向推定直線L,L,〜,Lの方程式ax+by=c,ax+by=c,…,ax+by=c、受信信号の振幅√|W|〜√|W|を用いて重み付けして、
Figure 0005235560
として、AZ=Cと表現できることより、行列式Aの擬似逆行列をAとし、Aを左側から乗算し、
Figure 0005235560
より求めた解Zを最終的な端末推定位置Zestとする。
なお、図4は、図1の重み付け端末位置推定部Cを、重み付け端末位置推定部Cbとして示したものである。この例では重み付け端末位置推定部Cbが重み乗算部Cb−3から構成されている。この重み乗算部Cb−3は、到来方向推定部B1〜BNから到来方向推定直線L〜Lの方程式(連立方程式)ax+by=c,ax+by=c,…,ax+by=cの情報を受け取るとともに、受信電力算出部A1〜ANから受信電力W〜Wの情報を受け取り、上記のようにして擬似逆行列演算を行い、解を求めることで端末推定位置Zest(推定端末位置座標(xest,yest))を算出する。すなわち、重み乗算部Cb−3は、到来方向推定直線の方程式に対して測定した受信電力のレベルを用いて重み付けし、重み付け後の複数の到来方向推定直線方程式に対して擬似逆行列演算を行うことで端末の位置を推定する。
以上(4)、(5)のように、到来方向推定直線自体に受信レベルを用いて重み付けすることで、到来方向の推定精度を向上させることができ、精度の高い到来方向直線の方程式を用いた交点の導出により正確な端末位置の推定を実現する。
上述した第1の実施形態によれば、それぞれの到来方向推定直線の信頼度に基づいた端末位置の推定を行うことが可能となり、端末位置推定精度を向上させることができる。
なお、実施例では複数アンテナを持つ基地局が無線端末が送信した信号を受信し、その受信レベルと到来方向から端末の位置を推定する方法を説明したが、本発明の位置推定方法は、複数アンテナを持つ無線端末が、複数の基地局からの信号を受信し、受信レベルと到来方向を推定して、その情報を本発明における重み付け端末位置推定部に通知することで端末位置を推定してもよい。以下、そのような構成について第2実施形態として説明する。
図6、図7は本発明の第2実施形態による無線装置の構成を示すブロック図であり、図6が無線端末Tと複数の無線基地局装置S0−1〜S0−Nとからなる無線装置(端末位置推定システム)を、図7がその無線端末Tの内部構成の本発明に係る部分をそれぞれ示している。なお、図6では1台のみ示しているが、無線端末Tは1又は複数台設けられるものである。
図6及び図7において、無線端末Tはそれぞれ複数の受信アンテナ#1,#2,…,#Mを装備している。各無線基地局装置(以下、基地局とも記す。)S0−1〜S0−Nから送信された無線信号は無線端末Tで受信され、基地局判別部Iにてどの基地局からの受信信号かを判別または分離した後、到来方向推定部Eにて周知の方法により(後述)、各基地局からの無線信号の到来方向を算出する。ここで基地局判別部Iにてどの基地局かを判別、分離する方法として、基地局毎に電波の送信時間を変えることで時分割しても、送信周波数を変えることで周波数分割しても、符号により空間分割しても良く、基地局からの信号を判別、分離する任意の方法で良い。
また、無線端末Tに装備されている受信電力算出部Gにて、アンテナ#1,#2,…,#M毎に受信された、各無線基地局装置S0−1〜S0−Nからの受信信号の電力W〜Wを算出する。受信電力は、アナログ信号処理でAGCなどを用いて算出しても、ディジタル信号処理で複素信号の二乗成分の移動平均などを用いて算出しても良く、受信電力を算出する任意の方法で良い。また受信電力算出処理はRF信号のまま行っても、ベースバンド信号で行っても良い。
受信電力算出部Gで算出された受信電力に基づき、到来方向推定部Eで算出された電波の到来方向を用いて重み付け端末位置推定部Fで無線端末Tの端末推定位置Zestを算出する。この重み付け端末位置推定部Fは、後述するようにして、受信電力に基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで端末の位置を推定する。
到来方向推定方法としてはCMA(Constant Modulus Algorithm)やMMSE(Minimum Mean Square Error)、MUSIC(Multiple Signal Classification)法など複数アンテナを用いて到来方向推定を行うあらゆる方法が考えられる。
なお、比較のため、本実施の形態の特徴となる構成を有しない場合の従来の無線端末T1の構成例を図11に示した。この構成例では、無線端末T1は、複数の受信アンテナ#1,#2,…,#Mと基地局判別部Iと到来方向推定部Eと端末位置推定部Hとから構成されている。この構成では、無線端末T1は、到来方向推定部Eにて、各無線基地局からの電波の到来方向を推定し、各無線基地局の座標から到来方向推定直線L〜Lを決定し、端末位置推定部Hが、その到来方向推定直線L〜Lから当該無線端末T1の位置を求める。
ここで、重み付け端末位置推定部Fにおける端末位置の算出の方法について詳細に説明する。
(1)第1の重み付け端末位置推定方法
重み付け端末位置推定部Fによる第1の重み付け端末位置推定方法としては、例えば、図8に示すように到来方向推定直線LとLの交点P12に受信電力WとWの平均値Wave12=mean(W,W)の重みを、到来方向推定直線LとLの交点P23に受信電力WとWの平均値Wave23=mean(W,W)の重みを、到来方向推定直線LN−1とLの交点P(N−1)Nに受信電力WN−1とWの平均値Wave(N−1)N=mean(WN−1,W)の重みを、それぞれ交点座標に乗算していき、複数の交点の位置を、mean(Wave1212+Wave2323+…+Wave(N−1)N(N−1)N)と幾何学荷重平均し、最終的な端末推定位置Zestと決定する。
なお、図8に示す例では、重み付け端末位置推定部Fが、交点算出部F−1と重み乗算部F−2とから構成されている。この交点算出部F−1は、到来方向推定部Eから各無線基地局装置S0−1〜S0−Nからの無線信号の到来方向推定直線L〜Lの方程式(連立方程式)ax+by=c,ax+by=c,…,ax+by=cの情報を受け取り、各到来方向推定直線L〜Lの各交点P12、P13、…、PNMを算出して出力する。なお、到来方向推定部Eは、推定された各無線基地局装置S0−1〜S0−Nからの電波の到来方向と、各無線基地局S0−1〜S0−Nの座標から到来方向推定直線L〜Lを決定する。重み乗算部F−2は、受信電力算出部Gから各無線基地局装置S0−1〜S0−Nからの無線信号の受信電力W〜Wの情報を受け取るとともに交点算出部F−1で算出された各交点P12、P13、…、PNMの情報に基づいて、例えば上記の方法で端末推定位置Zest(推定端末位置座標(xest,yest))を算出する。
(2)第2の重み付け端末位置推定方法
重み付け端末位置推定部Fによる第2の重み付け端末位置推定方法としては、例えば、図8に示すように到来方向推定直線LとLの交点P12に受信電力WとWの最大値Wmax12=max(W,W)の重みを、到来方向推定直線LとLの交点P23に受信電力WとWの最大値Wmax23=max(W,W)の重みを、到来方向推定直線LN−1とLの交点P(N−1)Nに受信電力WN−1とWの最大値Wmax(N−1)N=max(WN−1,W)の重みを、それぞれ交点座標に乗算していき、複数の交点の位置を、mean(Wmax1212+Wmax2323+…+Wmax(N−1)N(N−1)N)と幾何学荷重平均し、最終的な端末推定位置Zestと決定する。
(3)第3の重み付け端末位置推定方法
重み付け端末位置推定部Fによる第3の重み付け端末位置推定方法としては、例えば、図8に示すように到来方向推定直線LとLの交点P12に受信電力WとWの最小値Wmin12=min(W,W)の重みを、到来方向推定直線LとLの交点P23に受信電力WとWの最小値Wmin23=min(W,W)の重みを、到来方向推定直線LN−1とLの交点P(N−1)Nに受信電力WN−1とWの最小値Wmin(N−1)N=min(WN−1,W)の重みを、それぞれ交点座標に乗算していき、複数の交点の位置を、mean(Wmin1212+Wmin2323+…+Wmin(N−1)N(N−1)N)と幾何学荷重平均し、最終的な端末推定位置Zestと決定する。
(4)第4の重み付け端末位置推定方法
重み付け端末位置推定部Fによる第4の重み付け端末位置推定方法としては、例えば、図9に示すように到来方向推定直線L,L,〜,Lの方程式のax+by=c,ax+by=c,…,ax+by=c、受信電力の振幅|W|〜|W|より、
Figure 0005235560
として、AZ=Cと表現できることより、行列式Aの擬似逆行列をAとし、Aを左側から乗算し、
Figure 0005235560
より求めた解Zを最終的な端末推定位置Zestとする。
なお、図9は、図7の重み付け端末位置推定部Fを、重み付け端末位置推定部Faとして示したものである。この例では重み付け端末位置推定部Faが重み乗算部Fa−3から構成されている。この重み乗算部Fa−3は、到来方向推定部Eから到来方向推定直線L〜Lの方程式(連立方程式)ax+by=c,ax+by=c,…,ax+by=cの情報を受け取るとともに、受信電力算出部Gから受信電力W〜Wの情報を受け取り、上記のようにして擬似逆行列演算を行い、解を求めることで端末推定位置Zest(推定端末位置座標(xest,yest))を算出する。
(5)第5の重み付け端末位置推定方法
重み付け端末位置推定部Fによる第5の重み付け端末位置推定方法としては、例えば、図10に示すように到来方向推定直線L,L,〜,Lの方程式ax+by=c,ax+by=c,…,ax+by=c、受信信号の振幅√|W|〜√|W|より、
Figure 0005235560
として、AZ=Cと表現できることより、行列式Aの擬似逆行列をAとし、Aを左側から乗算し、
Figure 0005235560
より求めた解Zを最終的な端末推定位置Zestとする。
なお、図10は、図7の重み付け端末位置推定部Fを、重み付け端末位置推定部Fbとして示したものである。この例では重み付け端末位置推定部Fbが重み乗算部Fb−3から構成されている。この重み乗算部Fb−3は、到来方向推定部Eから到来方向推定直線L〜Lの方程式(連立方程式)ax+by=c,ax+by=c,…,ax+by=cの情報を受け取るとともに、受信電力算出部Gから受信電力W〜Wの情報を受け取り、上記のようにして擬似逆行列演算を行い、解を求めることで端末推定位置Zest(推定端末位置座標(xest,yest))を算出する。
上述した第2の実施形態によれば、それぞれの到来方向推定直線の信頼度に基づいた端末位置の推定を行うことが可能となり、端末位置推定精度を向上させることができる。
以上のように、この発明によれば、3つ以上の無線基地局を用いることにより、各々の無線基地局ごとに受信電力を算出し、無線基地局ごとの受信電力に基づいて、3つ以上の到来方向推定直線から端末の位置を推定することができる。したがって、この場合、それぞれの到来方向推定直線の信頼度に基づいた端末位置の推定を行うことが可能となり、端末位置推定精度を向上させることができる。
また、本発明によれば、到来方向推定直線の交点に、該交点を算出した二つの無線基地局装置に係る受信電力の平均値、または最大値、または最小値に基づき重み付けを行い、複数の交点の位置を幾何学荷重平均し端末位置と決定する。したがって、それぞれの到来方向推定直線の信頼度に基づいた端末位置の推定を行うことが可能となり、端末位置推定精度を向上させることができる。
また、本発明によれば、到来方向推定直線の方程式に受信電力に基づき重み付けを行い、該重み付けした方程式の解を擬似逆行列演算にて求め、該解を端末位置と決定する。したがって、それぞれの到来方向推定直線の信頼度に基づいた端末位置の推定を行うことが可能となり、端末位置推定精度を向上させることができる。
また、本発明を適用しない場合には、例えば、端末の位置検出の精度が悪化するため、無線システムにおいて位置検出を行う場合に基地局による無線セルサイズを大きくできず、広いエリアをカバーするには多数の基地局が必要だった。しかし、本発明によれば、無線セルサイズの拡大により基地局数を削減する効果を有する。
なお、本発明の実施の形態は上記に限定されず、例えば第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせた構成として、基地局及び1又は複数の端末のどちらでも本発明による位置検出を行えるようにしたり、各ブロック図において示した各構成をさらに分割して構成したり、また分散して配置したり、あるいは統合して構成要素数を削減したり、さらには端末位置推定方法(例えば第1の実施形態の(1)〜(5)の推定方法)を複数用意して適宜切り替えてあるいは同時に使用できるようにして結果を選択的に採用したりする等の変更が適宜可能である。
図12〜図14を参照して上記実施形態の特性評価(シミュレーション)結果の一例について説明する。図12は特性評価の際に用いた各基地局の配置その他の条件を示し、図13は特性評価で用いた無線通信の仕様を示している。図14は特性評価によって得られたセル半径と測位誤差のRMS値(実効値)の関係を示している。上記(4)第4の重み付け端末位置推定方法すなわち受信電力の絶対値|W|〜|W|を用いた場合を提案方法1(○印)として、(5)第5の重み付け端末位置推定方法すなわち受信電力の振幅√|W|〜√|W|を用いた場合を提案方法2(△印)として、また受信電力による重み付けを行わない場合を背景技術方式(□印)として示している。また、無雑音環境下を破線で、雑音環境下を実線で示している。方式による差はあるものの、提案方式は、背景技術方式よりも良好な特性を示している。
第1の実施形態による無線装置を示すブロック図である。 重み付け端末位置推定部Cにおける第1〜第3の重み付け端末位置推定方法の詳細を表わすブロック図である。 重み付け端末位置推定部Cにおける第4の重み付け端末位置推定方法の詳細を表わすブロック図である。 重み付け端末位置推定部Cにおける第5の重み付け端末位置推定方法の詳細を表わすブロック図である。 背景技術としての無線装置を示すブロック図である。 第2の実施形態による無線装置を示すブロック図である。 第2の実施形態による無線装置を示すブロック図である。 重み付け端末位置推定部Fにおける第1〜第3の重み付け端末位置推定方法の詳細を表わすブロック図である。 重み付け端末位置推定部Fにおける第4の重み付け端末位置推定方法の詳細を表わすブロック図である。 重み付け端末位置推定部Fにおける第5の重み付け端末位置推定方法の詳細を表わすブロック図である。 背景技術としての無線装置を示すブロック図である。 本発明の実施例による特性評価結果を説明するための図である。 本発明の実施例による特性評価結果を説明するための図である。 本発明の実施例による特性評価結果を説明するための図である。
符号の説明
#1,#2…,#M,#1,#2,…#M,…#1,#2,…#M,#1,#2…,#M 受信アンテナ
A1,A2,…,AN、G 受信電力算出部
B1,B2,…,BN、E 到来方向推定部
C、Ca、Cb、F 重み付け端末位置推定部
C−1、F−1 交点算出部
C−2、Ca−3、Cb−3、F−2、Fa−3、Fb−3 重み乗算部
D、H 端末位置推定部
I 基地局判別部
T、T0 無線端末
S0,…,SN 無線基地局装置

Claims (8)

  1. 端末と、複数のアンテナを有し、互いに離れた場所に設置された3台以上の基地局と、前記端末及び前記基地局間の無線信号の到来方向に基づいて当該端末の位置を推定する、いずれかの前記基地局内にあるいは前記端末及び前記基地局とは独立に設置された位置推定装置とからなる端末位置推定システムであって、
    前記基地局は、
    複数のアンテナそれぞれにおいて受信された前記端末からの受信信号の受信電力を測定する受信電力測定手段と、
    前記受信信号から電波の到来方向を推定する到来方向推定手段と、
    を具備し、
    前記位置推定装置は、
    前記各基地局それぞれの到来方向推定直線を、前記基地局の前記到来方向推定手段で推定された電波の到来方向と、当該基地局の座標とから算出する到来方向推定直線算出手段と、
    前記到来方向推定直線算出手段で算出された前記各基地局の到来方向推定直線と、当該各基地局の前記受信電力測定手段で測定された受信電力に基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで前記端末の位置を推定する端末位置推定手段と
    を具備し、
    前記端末位置推定手段が、
    前記到来方向推定直線の方程式に対して、該到来方向推定直線のベクトルの大きさで規格化した受信レベルであって前記受信電力測定手段で測定した受信レベルを用いて重み付けし、
    前記重み付け後の複数の到来方向推定直線方程式に対して擬似逆行列演算を行うことで端末の位置を推定する、
    ことを特徴とする端末位置推定システム。
  2. 前記基地局が、前記基地局とは独立に設置された前記位置推定装置の代わりに前記到来方向推定直線算出手段を具備し、
    前記到来方向推定直線算出手段は、自基地局の前記到来方向推定手段で推定された到来方向と、自基地局の座標から到来方向推定直線を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末位置推定システム。
  3. 複数のアンテナを有する端末と、互いに離れた場所に設置された3台以上の基地局とからなり、前記端末及び前記基地局間の無線信号の到来方向に基づいて当該端末の位置を推定する端末位置推定システムにおいて、
    前記端末は、
    複数のアンテナそれぞれにおいて受信された各基地局からの受信信号の受信電力を測定する受信電力測定手段と、
    前記各基地局からの受信信号より各電波の到来方向を推定する到来方向推定手段と、
    前記到来方向推定手段で推定された各電波の到来方向と、当該各電波の送信元の前記基地局の座標とから到来方向推定直線を算出する到来方向推定直線算出手段と、
    前記到来方向推定直線算出手段で算出された前記各基地局からの電波の到来方向推定直線と、前記受信電力測定手段で測定された当該基地局からの受信電力とに基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで自端末の位置を推定する端末位置推定手段とを具備し、
    前記端末位置推定手段が、
    前記到来方向推定直線の方程式に対して、該到来方向推定直線のベクトルの大きさで規格化した受信レベルであって前記受信電力測定手段で測定した受信レベルを用いて重み付けし、
    前記重み付け後の複数の到来方向推定直線方程式に対して擬似逆行列演算を行うことで端末の位置を推定する、
    ことを特徴とする端末位置推定システム。
  4. 端末と、複数のアンテナを有し、互いに離れた場所に設置された3台以上の基地局と、前記端末及び前記基地局間の無線信号の到来方向に基づいて当該端末の位置を推定する、いずれかの前記基地局内にあるいは前記端末及び前記基地局とは独立に設置された位置推定装置とからなる端末位置推定システムに用いられる端末位置推定方法であって、
    前記基地局が、
    複数のアンテナそれぞれにおいて受信された前記端末からの受信信号の受信電力を測定する受信電力測定過程と、
    前記受信信号から電波の到来方向を推定する到来方向推定過程と、
    前記位置推定装置が、
    前記各基地局それぞれの到来方向推定直線を、前記基地局の前記到来方向推定過程で推定された電波の到来方向と、当該基地局の座標とから算出する到来方向推定直線算出過程と、
    前記到来方向推定直線算出過程で算出された前記各基地局の到来方向推定直線と、当該各基地局の前記受信電力測定過程で測定された受信電力に基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで前記端末の位置を推定する端末位置推定過程と
    を有し、
    前記端末位置推定過程で、
    前記到来方向推定直線の方程式に対して、該到来方向推定直線のベクトルの大きさで規格化した受信レベルであって前記受信電力測定過程で測定した受信レベルを用いて重み付けし、
    前記重み付け後の複数の到来方向推定直線方程式に対して擬似逆行列演算を行うことで端末の位置を推定する
    ことを特徴とする端末位置推定方法。
  5. 前記基地局とは独立に設置された前記位置推定装置の代わりに前記到来方向推定直線算出過程を前記基地局が行い、
    前記到来方向推定直線算出過程においては、前記到来方向推定過程で推定された到来方向と、自基地局の座標から到来方向推定直線を算出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の端末位置推定方法。
  6. 複数のアンテナを有する端末と、互いに離れた場所に設置された3台以上の基地局とからなり、前記端末及び前記基地局間の無線信号の到来方向に基づいて当該端末の位置を推定する端末位置推定システムにおける端末位置推定方法であって、
    前記端末が、
    複数のアンテナそれぞれにおいて受信された各基地局からの受信信号の受信電力を測定する受信電力測定過程と、
    前記各基地局からの受信信号より各電波の到来方向を推定する到来方向推定過程と、
    前記到来方向推定過程で推定された各電波の到来方向と、当該各電波の送信元の前記基地局の座標とから到来方向推定直線を算出する到来方向推定直線算出過程と、
    前記到来方向推定直線算出過程で算出された前記各基地局からの電波の到来方向推定直線と、前記受信電力測定過程で測定された当該基地局からの受信電力とに基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで端末の位置を推定する端末位置推定過程と
    を有し、
    前記端末位置推定過程で、
    前記到来方向推定直線の方程式に対して、該到来方向推定直線のベクトルの大きさで規格化した受信レベルであって前記受信電力測定過程で測定した受信レベルを用いて重み付けし、
    前記重み付け後の複数の到来方向推定直線方程式に対して擬似逆行列演算を行うことで端末の位置を推定する
    ことを特徴とする端末位置推定方法。
  7. 端末と、複数のアンテナを有し、互いに離れた場所に設置された3台以上の基地局と、前記端末及び前記基地局間の無線信号の到来方向に基づいて当該端末の位置を推定する、いずれかの前記基地局内にあるいは前記端末及び前記基地局とは独立に設置された位置推定装置とからなる端末位置推定システムにおける前記位置推定装置であって、
    前記各基地局それぞれの到来方向推定直線を、当該基地局が複数のアンテナそれぞれにおいて受信した前記端末からの受信信号より推定した電波の到来方向と、当該基地局の座標とから算出する到来方向推定直線算出手段と、
    前記各基地局の到来方向推定直線と、前記各基地局において測定された前記受信信号の受信電力に基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで端末の位置を推定する端末位置推定手段と
    を具備し、
    前記端末位置推定手段が、
    前記到来方向推定直線の方程式に対して、該到来方向推定直線のベクトルの大きさで規格化した受信レベルであって前記基地局装置が有する複数のアンテナそれぞれにおいて受信された前記端末からの受信信号の受信レベルを用いて重み付けし、
    前記重み付け後の複数の到来方向推定直線方程式に対して擬似逆行列演算を行うことで端末の位置を推定する
    ことを特徴とする位置推定装置。
  8. 前記基地局が、前記基地局とは独立に設置された当該位置推定装置の代わりに前記到来方向推定直線算出手段を具備し、
    前記端末位置推定手段は、前記各基地局が推定した電波の到来方向及び自基地局の座標から算出した到来方向推定直線と、前記各基地局において測定された前記受信電力とに基づいて、受信電力が高いほど重みを大きくする重み付けを行うことで端末の位置を推定する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の位置推定装置。
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