JP6286182B2 - 推定方法およびそれを利用した推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、推定技術に関し、未知の発信源の位置を推定する推定方法およびそれを利用した推定装置に関する。
因子グラフとsum−productアルゴリズムとの組合せを使用することによって、位置を推定する技術が提案されている。その際、因子グラフの因子ノードと変数ノードの間で交換すべき情報が、TOA(Time of Arrival)やTOA/DOA(Direction of Arrival)によって生成される。この情報は、ガウス分布した測定データの平均と分散とを含む(例えば、非特許文献1参照)。
Jung−Chieh Chen, Pangan Ting,Ching−Shyang Maa and Jiunn−Tsair Chen、「Wireless Geolocation with TOA/AOA Measurements Using Factor Graph and Sum−Product Algorithm」、IEEE VTC 2004、2004年9月、vol.5、p.3526−3529
DOAとRSS(Received Signal Strength)での測定データの統計的性質、例えば、因子グラフでの平均と分散を効率的に使用することが望まれる。また、このことによって位置推定精度の向上も望まれる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、位置推定精度を向上する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の推定装置は、対象となる無線装置からの信号が複数のセンサのそれぞれにおいて受信されており、各センサから、当該センサにて測定された信号の到来方向の角度を取得する取得部と、取得部において取得した角度をガウス分布にしたがうと近似することによって、センサ毎の第1変数ノードを導出する第1処理部と、(1)一方において第1変数ノードに接続されるとともに、他方において第2変数ノード、第3変数ノードに接続されるセンサ毎の第1因子ノードと、(2)一方において複数のセンサにわたった第2変数ノードに接続されるとともに、他方において第4変数ノードに接続される第2因子ノードと、(3)一方において複数のセンサにわたった第3変数ノードに接続されるとともに、他方において第5変数ノードに接続される第3因子ノードとが含まれた因子グラフを反復処理することによって、第4変数ノードと第5変数ノードとを導出する第2処理部とを備える。第2処理部における第1因子ノードでは、正接の級数展開のうち、一定次数までの項を使用することによって、第1変数ノードから第2変数ノードの分散値を導出するとともに、第1変数ノードから第3変数ノードの分散値を導出し、第2処理部において導出される第4変数ノードと第5変数ノードの組合せは、対象となる無線装置の位置座標を示す。
本発明の別の態様もまた、推定装置である。この装置は、対象となる無線装置からの信号が複数のセンサのそれぞれにおいて受信されており、各センサから、当該センサにて測定された信号の到来方向の角度を取得する第1取得部と、各センサから、当該センサにて測定された信号の受信電力を取得する第2取得部と 第1取得部において取得した角度をガウス分布にしたがうと近似することによって、センサ毎の第1変数ノードを導出する第1処理部と、第2取得部において取得した受信電力をガウス分布にしたがうと近似することによって、センサ毎の第6変数ノードを導出する第2処理部と、(1)一方において第1変数ノードに接続されるとともに、他方において第2変数ノード、第3変数ノードに接続されるセンサ毎の第1因子ノードと、(2)一方において複数のセンサにわたった第2変数ノードに接続されるとともに、他方において第4変数ノードに接続される第2因子ノードと、(3)一方において複数のセンサにわたった第3変数ノードに接続されるとともに、他方において第5変数ノードに接続される第3因子ノードと、(4)一方において複数のセンサにわたった第6変数ノードに接続されるとともに、他方において第4変数ノード、第5変数ノードに接続される第4因子ノードとが含まれた因子グラフを反復処理することによって、第4変数ノードと第5変数ノードとを導出する第3処理部とを備える。第3処理部において、第2因子ノードからの出力と第4因子ノードからの出力とが重みづけ加算されることによって、第4変数ノードが導出されるとともに、第3因子ノードからの出力と第4因子ノードからの出力とが重みづけ加算されることによって、第5変数ノードが導出され、第3処理部において導出される第4変数ノードと第5変数ノードの組合せは、対象となる無線装置の位置座標を示す。
本発明のさらに別の態様は、推定方法である。この方法は、対象となる無線装置からの信号が複数のセンサのそれぞれにおいて受信されており、各センサから、当該センサにて測定された信号の到来方向の角度を取得するステップと、取得した角度をガウス分布にしたがうと近似することによって、センサ毎の第1変数ノードを導出するステップと、(1)一方において第1変数ノードに接続されるとともに、他方において第2変数ノード、第3変数ノードに接続されるセンサ毎の第1因子ノードと、(2)一方において複数のセンサにわたった第2変数ノードに接続されるとともに、他方において第4変数ノードに接続される第2因子ノードと、(3)一方において複数のセンサにわたった第3変数ノードに接続されるとともに、他方において第5変数ノードに接続される第3因子ノードとが含まれた因子グラフを反復処理することによって、第4変数ノードと第5変数ノードとを導出するステップとを備える。第1因子ノードでは、正接の級数展開のうち、一定次数までの項を使用することによって、第1変数ノードから第2変数ノードの分散値を導出するとともに、第1変数ノードから第3変数ノードの分散値を導出し、第4変数ノードと第5変数ノードの組合せは、対象となる無線装置の位置座標を示す。
本発明のさらに別の態様もまた、推定方法である。この方法は、対象となる無線装置からの信号が複数のセンサのそれぞれにおいて受信されており、各センサから、当該センサにて測定された信号の到来方向の角度を取得するステップと、各センサから、当該センサにて測定された信号の受信電力を取得するステップと 取得した角度をガウス分布にしたがうと近似することによって、センサ毎の第1変数ノードを導出するステップと、取得した受信電力をガウス分布にしたがうと近似することによって、センサ毎の第6変数ノードを導出するステップと、(1)一方において第1変数ノードに接続されるとともに、他方において第2変数ノード、第3変数ノードに接続されるセンサ毎の第1因子ノードと、(2)一方において複数のセンサにわたった第2変数ノードに接続されるとともに、他方において第4変数ノードに接続される第2因子ノードと、(3)一方において複数のセンサにわたった第3変数ノードに接続されるとともに、他方において第5変数ノードに接続される第3因子ノードと、(4)一方において複数のセンサにわたった第6変数ノードに接続されるとともに、他方において第4変数ノード、第5変数ノードに接続される第4因子ノードとが含まれた因子グラフを反復処理することによって、第4変数ノードと第5変数ノードとを導出するステップとを備える。第2因子ノードからの出力と第4因子ノードからの出力とが重みづけ加算されることによって、第4変数ノードが導出されるとともに、第3因子ノードからの出力と第4因子ノードからの出力とが重みづけ加算されることによって、第5変数ノードが導出され、第4変数ノードと第5変数ノードの組合せは、対象となる無線装置の位置座標を示す。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、位置推定精度を向上できる。
本発明の実施例に係るRSS−DOA結合型因子グラフの構成を示す図である。 図1のRSS−DOA結合型因子グラフにおけるDOA因子グラフの構成を示す図である。 図1のRSS−DOA結合型因子グラフにおけるRSS因子グラフの構成を示す図である。 図1のRSS−DOA結合型因子グラフにおける結合部分の構成を示す図である。 図1のRSS−DOA結合型因子グラフを実装した推定装置の構成を示す図である。 図5の推定装置による推定処理の手順を示すフローチャートである。
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例は、不法無線局や未知発信源の位置を推定する推定装置に関する。推定装置は、複数のセンサに接続され、各センサからの測定結果を受けつける。測定結果は、DOAによる信号の到来方向の角度と、RSSによる信号の受信電力である。測定装置は、各センサからの到来方向の角度と受信電力とをもとに、RSSとDOAとを結合した因子グラフ(以下、「RSS−DOA結合型因子グラフ」という)を処理することによって、不法無線局や未知発信源の位置を推定する。その際、推定装置は、DOA因子グラフの中で、テイラー展開を使用することによって、正接関数の分散を導出する。
図1は、本発明の実施例に係るRSS−DOA結合型因子グラフの構成を示す。第1センサ処理は、図示しない第1センサに接続されており、第1センサから、到来方向の角度と受信電力を受けつける。第1センサ処理は、独立したRSS因子グラフとDOA因子グラフとを含む。第2センサ処理と第3センサ処理も、それぞれ第2センサと第3センサとに対して、第1センサ処理と同様の処理を実行する。ここでは、センサの数を「3」としているが、これに限定されるものではない。位置推定処理は、第1センサ処理から第3センサ処理に接続され、RSS因子グラフとDOA因子グラフとを接続することによって、対象となる無線装置、前述の不法無線局や未知発信源の位置(x,y)を推定する。
因子グラフは、複雑さを低減するために、グローバル関数をローカル関数の積に変換する。因子グラフは、2種類のノードによって構成される。それらは、因子ノードと変数ノードである。因子ノードは、ひとつ以上の変数ノードから情報を扱うための関数を含む。図1において、因子ノードは、黒色の四角で示され、変数ノードは、白色の円で示される。ふたつ以上の因子ノードが接続されている場合、変数ノードは、すべての情報を乗算する。一方、ふたつだけの因子ノードが存在する場合、情報は通過する。
図2は、RSS−DOA結合型因子グラフにおけるDOA因子グラフの構成を示す。因子ノードDθiには、第iセンサでの到来方向の角度が入力される。因子ノードDθiは、ガウス分布にしたがうと近似するように次の処理を実行する。
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ここで、mは平均を示し、σは標準偏差を示す。
因子ノードCθiは、正接関数から平均を導出する。
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以下では、因子ノードCθiにおいて導出される分散を説明する。テイラー展開は次のように示される。
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このようなテイラー展開における1次の項は次のように示される。
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このような1次のテイラー展開を使用すると、平均と分散は次のように近似される。
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tan(θ)とcot(θ)の平均と分散は、次のように示される。
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ここで、独立した変数の積は、次のように示される。
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因子ノードCθiでのΔyθiとΔxθiの分散は、次のように示される。
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続いて、因子ノードAθiとBθiの平均と分散は次のように示される。なお、i番目のセンサの位置は、(X,Y)と示され、対象となる無線装置の位置は、(x,y)と示される。
Figure 0006286182
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DOA因子グラフの場合において、くり返し処理の途中では、対象となる無線装置の位置が次のように推定される。
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DOA因子グラフの場合において、収束した後では、対象となる無線装置の位置が次のように推定される。
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図3は、RSS−DOA結合型因子グラフにおけるRSS因子グラフの構成を示す。因子ノードDpiには、第iセンサでの受信電力が入力される。因子ノードDpiは、ガウス分布にしたがうと近似するように次の処理を実行する。
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式(28)の右辺の第1項は、エラーフリーの受信電力を示し、式(28)の右辺の第2項は、測定したエラーを示す。
ガウシアン近似pdf(probability density function)は、次のように示される。
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なお、ここでは、因子ノードCpiにおける受信電力pと位置(x,y)との関係を説明する。i番目のセンサにおいて、M観測スポットは、プレーン方程式PDP(Power Decay Profile)を生成する。
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ここで、(x,y)は観測スポットの位置を示す。また、左辺の第3項の右側要素は、j番目の観測スポットからi番目のセンサで受信された電力を示す。この方程式は、次の行列で表現される。
Figure 0006286182
ここで、Bは、式(31)の左辺の各項の右側要素が含まれた行列を示し、Aは、式(31)の左辺の各項の左側要素が含まれたベクトルを示し、Cは、定数ベクトルを示す。最小二乗(LS)を使用すると、次の式が得られる。
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最終的に、i番目のセンサにおいて、受信電力pと位置(x,y)との関係は、次のように示される。
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式(34)は、次のように示される。
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その結果、因子ノードCpiにおける平均と分散は、次のように示される。
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RSS因子グラフの場合において、くり返し処理の途中では、対象となる無線装置の位置が次のように推定される。
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RSS因子グラフの場合において、収束した後では、対象となる無線装置の位置が次のように推定される。
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図4は、RSS−DOA結合型因子グラフにおける結合部分の構成を示す。これは、図1において第1センサ処理から第3センサ処理と、位置推定処理とを結合する部分に相当する。くり返し処理の間の平均と分散は次のように示される。
Figure 0006286182
変数が統計的に独立していれば、平均と分散は、次のように示される。
Figure 0006286182
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ここで、wとwθは、RSS方式とDOA方式のそれぞれに対する重み係数である。重み係数は、例えば、実験、シミュレーション等によって導出されればよい。
くり返し処理がなされることによって、収束すると、式(50)〜(53)においてj=iとされる。対象となる無線装置の位置推定(x,y)の値として、mΛxとmΛyの最終的な値は、次のように示される。
Figure 0006286182
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図5は、RSS−DOA結合型因子グラフを実装した推定装置100の構成を示す。推定装置100は、第1センサ用第1取得部10、第1センサ用第2取得部12、第2センサ用第1取得部14、第2センサ用第2取得部16、第3センサ用第1取得部18、第3センサ用第2取得部20、第1センサ用第1処理部22、第1センサ用第2処理部24、第2センサ用第1処理部26、第2センサ用第2処理部28、第3センサ用第1処理部30、第3センサ用第2処理部32、第3処理部34、出力部36を含む。
なお、第1センサ用第1取得部10、第2センサ用第1取得部14、第3センサ用第1取得部18は、「第1取得部」と総称され、第1センサ用第2取得部12、第2センサ用第2取得部16、第3センサ用第2取得部20は、「第2取得部」と総称される。第1センサ用第1処理部22、第2センサ用第1処理部26、第3センサ用第1処理部30は、「第1処理部」と総称され、第1センサ用第2処理部24、第2センサ用第2処理部28、第3センサ用第2処理部32は、「第2処理部」と総称される。
第1取得部は、対象となる無線装置からの信号が複数のセンサのそれぞれにおいて受信されており、各センサから、当該センサにて測定された信号の到来方向の角度を取得する。また、第2取得部は、各センサから、当該センサにて測定された信号の受信電力を取得する。第1処理部は、第1取得部において取得した角度をガウス分布にしたがうと近似することによって、式(1)のごとく、センサ毎の第1変数ノードを導出する。第1変数ノードは、前述のθに相当する。第2処理部は、第2取得部において取得した受信電力をガウス分布にしたがうと近似することによって、式(28)〜(30)のごとく、センサ毎の第6変数ノードを導出する。第6変数ノードは、前述のpに相当する。
第3処理部34は、(1)一方において第1変数ノードに接続されるとともに、他方において第2変数ノード、第3変数ノードに接続されるセンサ毎の第1因子ノードを含む。第1因子ノードは、Cθiに相当し、第2変数ノードは、Δxθiに相当し、第3変数ノードは、Δyθiに相当する。第1因子ノードにおける平均は、式(3)、(4)に相当し、分散は、式(14)、(15)に相当する。ここで、第1因子ノードは、正接の級数展開、例えばテイラー展開の式(5)のうち、一定次数までの項を式(6)のように使用する。その結果、第1変数ノードから第2変数ノードの分散値が導出されるとともに、第1変数ノードから第3変数ノードの分散値が導出される。なお、級数展開として、テイラー展開ではなく、エルミート展開等が使用されてもよい。
また、第3処理部34は、(2)一方において複数のセンサにわたった第2変数ノードに接続されるとともに、他方において第4変数ノードに接続される第2因子ノードも含む。第2因子ノードは、Aθiに相当し、第4変数ノードは、xに相当する。第2因子ノードにおける平均は、式(16)に相当し、分散は、式(18)に相当する。第3処理部34は、(3)一方において複数のセンサにわたった第3変数ノードに接続されるとともに、他方において第5変数ノードに接続される第3因子ノードも含む。第3因子ノードは、Bθiに相当し、第5変数ノードは、yに相当する。第3因子ノードにおける平均は、式(17)に相当し、分散は、式(19)に相当する。なお、xとyの組合せは、対象となる無線装置の位置座標を示す。
さらに、第3処理部34は、(4)一方において複数のセンサにわたった第6変数ノードに接続されるとともに、他方において第4変数ノード、第5変数ノードに接続される第4因子ノードも含む。第4因子ノードは、Cpiに相当する。第4因子ノードにおける平均は、式(37)、(38)に相当し、分散は、式(39)、(40)に相当する。ここで、第3処理部における(2)、(3)、(4)に関して、第2因子ノードからの出力と第4因子ノードからの出力とが重みづけ加算されることによって、第4変数ノードが導出されるとともに、第3因子ノードからの出力と第4因子ノードからの出力とが重みづけ加算されることによって、第5変数ノードが導出される。この処理は、式(50)から(53)および式(55)から(58)に相当する。第3処理部34は、(1)から(4)が含まれた因子グラフを反復処理することによって、第4変数ノードと第5変数ノードとを導出する。反復処理の反復回数は、例えば、10回である。なお、これは10回に限定されない。
第3処理部34は、RSS−DOA結合型因子グラフに対する処理であって、かつ式(50)から(53)および式(55)から(58)の処理に加えて、DOA因子グラフに対する式(20)から式(27)を実行するとともに、RSS因子グラフに対する式(41)から(48)も実行する。なお、第3処理部34は、DOA因子グラフに対する処理、RSS因子グラフに対する処理の一方だけをRSS−DOA結合型因子グラフに対する処理に加えて実行してもよく、RSS−DOA結合型因子グラフに対する処理だけを実行してもよい。出力部36は、第3処理部34において最終的な導出した位置座標(x、y)を出力する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
以上の構成による推定装置100の動作を説明する。図6は、推定装置100による推定処理の手順を示すフローチャートである。第3処理部34は、式(32)、(33)のごとく、B行列を導出し(S10)、式(34)のごとく、プレーンプロファイル方程式を導出する(S12)。第3処理部34は、式(4)、(15)のごとく、Δxの平均と分散を計算し(S14)、式(16)、(18)のごとく、xの平均と分散を計算する(S20)。第3処理部34は、式(3)、(14)のごとく、Δyの平均と分散を計算し(S16)、式(17)、(19)のごとく、yの平均と分散を計算する(S22)。第3処理部34は、式(37)、(38)、(39)、(40)のごとく、xpiとypiを計算する(S18)。
10回くり返しになっていなければ(S24のN、S26のN、S28のN)、第3処理部34は、式(50)、(51)、(52)、(53)のごとく、(x、y)の平均と分散を計算する(S30)。これに続いて、第3処理部34は、式(17)、(19)のごとく、yの平均と分散を計算し(S32)、ステップ14に戻る。また、第3処理部34は、式(16)、(18)のごとく、xの平均と分散を計算し(S34)、ステップ16に戻る。さらに、第3処理部34は、ステップ30からステップ18にも移行する。10回くり返しになっていれば(S24のY、S26のY、S28のY)、第3処理部34は、式(55)、(56)、(57)、(58)のごとく、最終的な(x、y)の平均と分散を計算する(S36)。出力部36は、結合RSS−DOAに対する(x、y)を出力する(S38)。
第3処理部34は、式(4)、(15)のごとく、Δxの平均と分散を計算し(S40)、式(16)、(18)のごとく、xの平均と分散を計算する(S44)。第3処理部34は、式(3)、(14)のごとく、Δyの平均と分散を計算し(S42)、式(17)、(19)のごとく、yの平均と分散を計算する(S46)。10回くり返しになっていなければ(S48のN、S50のN)、第3処理部34は、式(20)、(21)、(22)、(23)のごとく、(x、y)の平均と分散を計算する(S52)。これに続いて、第3処理部34は、式(17)、(19)のごとく、yの平均と分散を計算し(S54)、ステップ40に戻る。また、第3処理部34は、式(16)、(18)のごとく、xの平均と分散を計算し(S56)、ステップ42に戻る。10回くり返しになっていれば(S48のY、S50のY)、第3処理部34は、式(24)、(25)、(26)、(27)のごとく、最終的な(x、y)の平均と分散を計算する(S58)。出力部36は、DOAに対する(x、y)を出力する(S60)。
第3処理部34は、式(37)、(38)、(39)、(40)のごとく、xpiとypiを計算する(S62)。10回くり返しになっていなければ(S64のN)、第3処理部34は、式(41)、(42)、(43)、(44)のごとく、(x、y)の平均と分散を計算し(S66)、ステップ62に戻る。10回くり返しになっていれば(S64のY)、第3処理部34は、式(45)、(46)、(47)、(48)のごとく、最終的な(x、y)の平均と分散を計算する(S68)。出力部36は、RSSに対する(x、y)を出力する(S70)。
本発明の実施例によれば、RSSとDOAを結合した因子グラフに対して処理を実行するので、信号の到来方向と受信電力とを考慮して位置を推定できる。また、信号の到来方向と受信電力とを考慮して位置が推定されるので、位置推定精度を向上できる。また、正接のテイラー展開を使用するので、分散の導出精度を向上できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素の組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、第3処理部34は、反復処理の反復回数として固定値を使用している。しかしながらこれに限らず例えば、反復回数は可変値であってもよい。その際、第3処理部34は、第4変数ノードと第5変数ノードとの収束の程度に応じて、反復処理の回数を決定する。具体的に説明すると、予め定めた範囲の中に収束した場合に、第3処理部34は、反復処理を終了する。本変形例によれば、無駄な反復処理を回避できる。
本発明の実施例において、推定装置100は、RSS−DOA結合型因子グラフに対する処理を実行している。しかしながらこれに限らず例えば、推定装置100は、RSS−DOA結合型因子グラフに対する処理を実行せず、DOA因子グラフに対する処理を実行してもよい。また、推定装置100は、RSS−DOA結合型因子グラフに対する処理以外の処理と、DOA因子グラフに対する処理を実行してもよい。本変形例によれば、正接のテイラー展開を使用することによって導出精度が向上した分散を使用するので、位置推定精度を向上できる。
10 第1センサ用第1取得部、 12 第1センサ用第2取得部、 14 第2センサ用第1取得部、 16 第2センサ用第2取得部、 18 第3センサ用第1取得部、 20 第3センサ用第2取得部、 22 第1センサ用第1処理部、 24 第1センサ用第2処理部、 26 第2センサ用第1処理部、 28 第2センサ用第2処理部、 30 第3センサ用第1処理部、 32 第3センサ用第2処理部、 34 第3処理部、 36 出力部、 100 推定装置。

Claims (3)

  1. 対象となる無線装置からの信号が複数のセンサのそれぞれにおいて受信されており、各センサから、当該センサにて測定された信号の到来方向の角度を取得する第1取得部と、
    各センサから、当該センサにて測定された信号の受信電力を取得する第2取得部と
    前記第1取得部において取得した角度をガウス分布にしたがうと近似することによって、センサ毎の第1変数ノードθ を導出する第1処理部と、
    前記第2取得部において取得した受信電力をガウス分布にしたがうと近似することによって、センサ毎の第6変数ノード を導出する第2処理部と、
    (1)一方において第1変数ノードθ に接続されるとともに、他方において第2変数ノードΔx θi 、第3変数ノードΔy θi に接続されるセンサ毎の第1因子ノードと、(2)一方において複数のセンサにわたった第2変数ノードΔx θi に接続されるとともに、他方において第4変数ノードに接続される第2因子ノードと、(3)一方において複数のセンサにわたった第3変数ノードΔy θi に接続されるとともに、他方において第5変数ノードに接続される第3因子ノードと、(4)一方において複数のセンサにわたった第6変数ノード に接続されるとともに、他方において第4変数ノード、第5変数ノードに接続される第4因子ノードとが含まれた因子グラフであって、かつ(1)第1因子ノードは、平均をmと示し、標準偏差をσと示す場合に、
    Figure 0006286182
    Figure 0006286182
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    と示され、(2)第2因子ノードは、
    Figure 0006286182
    Figure 0006286182
    と示され、(3)第3因子ノードは、
    Figure 0006286182
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    と示され、(4)第4因子ノードは、
    Figure 0006286182
    Figure 0006286182
    Figure 0006286182
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    と示される因子グラフを反復処理することによって、第4変数ノードと第5変数ノードとを導出する第3処理部とを備え、
    前記第3処理部において、第2因子ノードからの出力と第4因子ノードからの出力とが重みづけ加算されることによって、第4変数ノードが導出されるとともに、第3因子ノードからの出力と第4因子ノードからの出力とが重みづけ加算されることによって、第5変数ノードが導出され、
    前記第3処理部において導出される第4変数ノードと第5変数ノードの組合せは、対象となる無線装置の位置座標を示し、
    前記第3処理部における第1因子ノードでは、正接のテイラー展開のうち、一定次数までの項を使用することによって、第1変数ノードθ から第2変数ノードΔx θi の平均値と分散値を導出するとともに、第1変数ノードθ から第3変数ノードΔy θi の平均値と分散値を導出することを特徴とする推定装置。
  2. 前記第3処理部は、第4変数ノードと第5変数ノードとの収束の程度に応じて、反復処理の回数を決定することを特徴とする請求項に記載の推定装置。
  3. 対象となる無線装置からの信号が複数のセンサのそれぞれにおいて受信されており、各センサから、当該センサにて測定された信号の到来方向の角度を取得するステップと、
    各センサから、当該センサにて測定された信号の受信電力を取得するステップと
    取得した角度をガウス分布にしたがうと近似することによって、センサ毎の第1変数ノードθ を導出するステップと、
    取得した受信電力をガウス分布にしたがうと近似することによって、センサ毎の第6変数ノード を導出するステップと、
    (1)一方において第1変数ノードθ に接続されるとともに、他方において第2変数ノードΔx θi 、第3変数ノードΔy θi に接続されるセンサ毎の第1因子ノードと、(2)一方において複数のセンサにわたった第2変数ノードΔx θi に接続されるとともに、他方において第4変数ノードに接続される第2因子ノードと、(3)一方において複数のセンサにわたった第3変数ノードΔy θi に接続されるとともに、他方において第5変数ノードに接続される第3因子ノードと、(4)一方において複数のセンサにわたった第6変数ノード に接続されるとともに、他方において第4変数ノード、第5変数ノードに接続される第4因子ノードとが含まれた因子グラフであって、かつ(1)第1因子ノードは、平均をmと示し、標準偏差をσと示す場合に、
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    と示され、(2)第2因子ノードは、
    Figure 0006286182
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    と示され、(3)第3因子ノードは、
    Figure 0006286182
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    と示され、(4)第4因子ノードは、
    Figure 0006286182
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    Figure 0006286182
    Figure 0006286182
    と示される因子グラフを反復処理することによって、第4変数ノードと第5変数ノードとを導出するステップとを備え、
    第2因子ノードからの出力と第4因子ノードからの出力とが重みづけ加算されることによって、第4変数ノードが導出されるとともに、第3因子ノードからの出力と第4因子ノードからの出力とが重みづけ加算されることによって、第5変数ノードが導出され、
    第4変数ノードと第5変数ノードの組合せは、対象となる無線装置の位置座標を示し、
    第1因子ノードでは、正接のテイラー展開のうち、一定次数までの項を使用することによって、第1変数ノードθ から第2変数ノードΔx θi の平均値と分散値を導出するとともに、第1変数ノードθ から第3変数ノードΔy θi の平均値と分散値を導出することを特徴とする推定方法。
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