JP2018004609A - 無線通信端末の位置計測方法、および無線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信機の現在位置が検知エリア内であるか否かを受信電力の強度を用いて判定する無線位置計測方法において、誤判定が生じにくく、判定閾値を調整することなく様々な設置条件に対応可能な方式および無線装置を提供する。【解決手段】無線装置200は低サイドローブ特性を有するアンテナを備え、アンテナのメインローブ方向に強電界領域を形成すると同時に、無線装置200の近傍を含み前記強電界領域に隣接する領域に弱電界領域を形成し、強電界領域における受信電力と弱電界領域における受信電力の差を著しく大きくすることにより、無線装置200が送信する無線信号を受信する受信装置の現在位置が前記強電界領域の内部であるか否かの判定を確実に行えるようにする。【選択図】図9

Description

本発明は、電波を用いて無線通信端末の現在位置が検知エリア内であるか否かを判定することによる無線通信端末の位置計測方法および、無線装置に関する。
GPS(グローバルポジショニングシステム)を用いた位置計測方法があるが、屋内等のGPS衛星から送信される電波が届きにくい環境においては位置を計測できない、あるいは位置計測誤差が大きい等の課題がある。このような事情から、GPSを用いない無線位置計測方法が要望されている。
GPSによる位置計測方法においては連続的な空間座標値(緯度・経度)として位置が得られるが、屋内等の人工的な空間における位置計測においては連続的な空間座標値として位置が得られる必要は必ずしもなく、現在位置が特定の領域の中であるか否かを判定できれば十分である場合がある。このような場合に用いる無線位置計測方法として、スポット測位方式がある。
電波の距離減衰量は(距離/波長)の対数なので、例えば2.4GHz帯の周波数では送受信機間の距離が約1m以下になると急激に受信電力値が大きくなる。つまり、送信機の近傍において特に電界強度の強い強電界領域が形成される。スポット測位方式は、ある地点に設置した送信機の近傍に形成される強電界領域を検知エリアとして、前記送信機が送信する無線信号を移動可能な受信機において受信して受信電力を測定し、前記受信機の現在位置が前記検知エリア内であるか否かを受信電力の強度を用いて判定することによる、位置計測方法である。
このようなスポット測位方式の例として、前記の判定を正確に行うために指向性アンテナを用いたものがある。(例えば、特許文献1参照)
GPSによる位置計測方法と同様に、現在位置を連続的な空間座標値として推定できる方法としては、スポット測位方式と自律航法を組み合わせて用いるハイブリッド測位方式が考えられている。(例えば、非特許文献1参照)
自律航法は、加速度センサ等を用いて移動量と移動方向を測定することにより基準位置からの相対移動量を推定し、基準位置に対する相対位置を得る。自律航法においては、センサの誤差や計算誤差が蓄積して位置推定誤差が次第に大きくなるため、基準位置を得る毎に現在位置を較正する必要がある。前記のスポット測位方式を用いて、移動可能な受信機が検知エリア内に存在する場合に、送信機の設置位置を自律航法の基準位置として与えれば、GPSを用いずに無線位置計測を行って現在位置を連続的な空間座標値として得ることができる。
自律航法における基準位置を得るためのスポット測位方式として、指向性アンテナを用いて天井から床面方向に向かって電波を送信し、受信機がこのアンテナの直下を通過する瞬間に受信電力値のピークを検出することを利用して、自律航法における基準位置を精度よく得る方法がある(例えば、非特許文献2参照)。
特開2014−238315号公報
電子情報通信学会「知識ベース」11群(社会情報システム)2編(電子航法・ナビゲーションシステム)3章 陸上システム 「B−19−5アンテナ指向性を利用した高精度スポット測位の検討」電子情報通信学会総合大会講演論文集、2012年_通信(2),pp.628 「相互結合を考慮したアダプティブアレー理論による指向性合成」電気学会論文誌C、Vol.122(2002)No.11,P1925−1930
しかしながら、スポット測位方式を用いて受信機の現在位置が検知エリア内であるか否かを受信電力の強度を用いて判定する際に、誤判定が生じないように適切な判定閾値を選ぶことが難しい問題があった。これを図を用いて説明する。
図2は、図1に示すように指向性アンテナを備えた無線装置100を通路の壁面101に設置して強電界領域102を形成し、無線装置100からの距離がdであって壁面101と平行な直線103に沿って受信装置104を移動させながら受信電力を測定した結果を、距離dが1mおよび3mの場合について示している。
図2において、X=0m付近の受信電力が相対的に大きい領域を検知エリアとして、受信電力値が判定閾値以上である場合に受信装置104が検知エリア内に存在すると判定する場合、図2(b)に示すd=3mの場合には前記判定閾値として適切な値はおよそ−57dBm以上−55dBm以下の狭い範囲に限定されてしまう。
床面や壁面から到来する反射波や無線装置100から到来する直接波が相互に干渉することによってフェージングが発生し、受信装置104において測定される受信電力値には5〜10dBもしくはそれ以上の変動幅が容易に生じることを考慮すれば、図2(b)の場合、検知エリア外のX=±3m付近で測定される受信電力値よりも例えば5dB以上高い値を前記判定閾値として、誤検知を生じないための判定マージンを設ける必要があるが、このように判定閾値を高くすると、受信装置がX=0m付近に存在する場合に誤検知が生じる確率が高くなってしまう。従って、判定マージンを十分に確保することができない。
また、図2(a)に示すd=1mの場合には、判定閾値とできる値の範囲はおよそ−52dBm以上−46dBm以下の範囲となり、図2(a)に示すd=3mの場合とは判定閾値として適切な値の範囲が異なる。従って、図1において、受信装置104が検知エリアの境界を通過する瞬間における位置から無線装置100までの距離Dがとりうる値の範囲がごく狭い場合、つまり図1における通路の幅wが狭い場合を除き、判定閾値を適切に選ぶことができない。
以上のような判定閾値の選定にかかる問題を回避する方法として、受信電力値の変化量あるいはピークを検出する方法がある(例えば特許文献1、非特許文献2参照)。しかしながら、受信装置104が静止している場合は受信電力値の変化量あるいはピークが検出されないので、これらの方法を適用することができない。
本発明の一局面にかかる位置計測方法は、無線装置を識別するための識別符号を含む無線信号を出力する無線信号出力ステップと、前記無線信号を前記無線装置に備えられた低サイドローブアンテナを用いて送信することによって前記低サイドローブアンテナのメインローブ方向に前記無線信号の電界強度が相対的に高い強電界領域を形成すると同時に、前記無線装置の近傍を含み前記強電界領域に隣接する領域に前記無線信号の電界強度が低い弱電界領域を形成する検知エリア形成ステップと、前記検知エリア形成ステップにおいて送信された前記無線信号を受信装置が受信する無線信号受信ステップと、前記無線信号受信ステップにおいて受信した前記無線信号の受信電力および前記無線信号に含まれる前記識別符号を対応づけた受信電力情報を取得する受信電力情報取得ステップと、前記受信電力情報取得ステップで取得した前記受信電力情報に含まれる前記識別符号を用いて、前記無線装置から送信された無線信号に対応する受信電力情報を特定し、特定した受信電力情報に含まれる受信電力の値と判定閾値を比較することによって、前記検知エリア形成ステップによって形成される前記強電界領域を検知エリアとして、前記受信装置の現在位置が前記検知エリア内であるか否かを判定するエリア検知ステップ、を含む。
この構成によれば、検知エリア形成ステップにおいて形成される強電界領域と弱電界領域における受信電力の差が著しく大きくなるため、前記弱電界領域において測定されうる受信電力の最大値よりも十分大きく、なおかつ前記強電界領域において測定されうる受信電力の最大値よりも十分に小さい値を判定閾値としてエリア検知ステップを実行することができる。
従って、フェージング等による受信電力値の変動を考慮しても、エリア検知ステップにおける判定マージンが十分に得られるように前記の判定閾値を設定することができ、エリア検知ステップにおける誤検知を生じにくくする効果が得られる。
また、この構成によれば、検知エリア形成ステップにおいて形成される強電界領域と弱電界領域における受信電力の差が著しく大きく、エリア検知ステップにおける判定閾値として適する値の範囲が広くなるので、前記の距離Dが所定の範囲内であれば、共通の値を前記判定閾値としてエリア検知ステップを実行できるように判定閾値を選ぶことができる。
従って、例えば前記無線装置を幅の広い通路の壁面に設置する場合等、前記の距離Dが所定の範囲内で様々な値を取りうる場合であっても前記受信装置の位置計測を行うことができる。また、例えば前記無線装置を通路の天井に設置して前記受信装置の位置計測を行う場合には、設置箇所の天井高に応じて前記判定閾値を調整する必要が生じない利点がある。
さらにこの構成によれば、検知エリア形成ステップにおいて形成される弱電界領域は前記無線装置の近傍を含むように形成することができ、例えば、前記無線装置から約1m以下の地点を含むように弱電界領域を形成することができるから、前記の距離Dがとりうる所定の範囲として、D=1m程度の近傍地点を含めることができる。
従って、例えば前記無線装置を通路の壁面に設置する場合や、天井高が低い通路の天井に設置する場合等、受信装置が前記無線装置から1m程度の近傍地点に存在しうる場合を含めて、上記と同様に共通の値を前記判定閾値とすることができる。
また、この構成によれば、受信電力値と判定閾値の大小比較によって受信装置の現在位置が前記検知エリア内であるか否かを判定することができるので、実装が容易にでき、受信装置が静止している場合にも適用可能な、受信装置の位置計測方法が提供される。
また、この構成によれば、前記無線信号出力ステップにおいて無線信号を間欠的に出力するようにしても前記エリア検知ステップを実行することができ、前記受信装置の位置計測精度に対する影響は生じないので、前記無線信号の出力間隔を長くすることによって、前記無線装置の省電力化を図ることができる。
従って、前記無線装置の電源として1次電池、もしくは光電池などの発電デバイスを用いて前記無線装置を動作させることが容易となり、前記無線装置を設置する際の電源工事が不要となるため、安価に設置することができる。
また、上記の位置計測方法において、前記無線装置を複数の地点に設置して、前記エリア検知ステップにおいて受信装置の現在位置が1つ以上の検知エリア内であると判定した場合に、前記無線装置のそれぞれの設置位置と識別符号を対応づけて記憶したテーブルを参照して前記受信装置が位置する検知エリアに対応する無線装置の設置位置を取得し、この設置位置から検知エリアの位置を求め、これを受信装置の現在位置として決定してもよい。
この構成によれば、前記の複数の無線装置が、それぞれの検知エリアが重複しないように疎に設置されている場合には、前記検知エリアの大きさ以下の誤差で受信装置の現在位置を計測することができる。
また、前記の複数の無線装置が、それぞれの検知エリアが重複するように密に設置されている場合には、前記エリア検知ステップにおいて受信装置の現在位置が1つまたは複数の検知エリア内と判定される場合があることおよび、検知エリアの重複を利用して前記検知エリアを分割することによって、前記検知エリアの大きさよりも小さい誤差で受信装置の現在位置を計測することができ、位置計測精度を向上させることができる。
本発明の他の局面にかかる無線装置は、専ら上記の位置計測方法を実施するために用いられる無線装置であって、無線装置を識別するための識別符号を記憶する識別符号記憶部と、前記識別符号を含む無線信号を所定の送信電力で出力する無線信号出力部と、前記無線信号を送信するための低サイドローブ特性を有するアンテナを備える。
前記の無線装置が備えるアンテナは、低サイドローブ特性を有する任意の構成のアレーアンテナであってもよい。
前記の無線装置が備えるアンテナは、低サイドローブ特性を有する任意の構成のアレーアンテナであって、前記アレーアンテナを構成するアンテナ素子がマイクロストリップアンテナであってもよい。
この構成によれば、前記アレーアンテナを平面アンテナとして構成することができるから、前記無線装置を薄型かつ小型にすることができる。
本発明にかかる位置計測方法は、例えば前記受信電力情報取得ステップおよびエリア検知ステップを実行する位置計測プログラムをサーバあるいは携帯情報端末において実行することにより実現できる。上記に加えて、前記位置計測プログラムは位置決定ステップを実行してもよい。この目的に供するための計算機プログラムが本発明において提供される。
また、前記プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、例えば汎用のコンピュータに前記プログラムをインストールすることができる。ここで、プログラムを記憶した前記記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
本発明によれば、GPSによる位置計測方法が適していない屋内などの環境においても適用でき、誤検知が生じにくい位置計測方法を提供することができる。
また、本発明によれば、受信電力値と判定閾値の大小比較によって受信機の位置を計測できるため、実装が容易であり、受信機が静止している場合にも使用可能であり、無線信号を間欠送信することによって省電力化を図ることができる等の効果がある。
特に、本発明によれば、判定閾値として適する値の範囲が広いため、本発明に係る無線装置を幅の広い通路等の壁面に設置して受信機の位置を計測できる等、設置性を高めることができる。別の観点では、本発明に係る無線装置の設置条件によって判定閾値を調整する作業を不要とする効果がある。さらに、本発明に係る無線装置を検知エリアが重複するように複数設置することによって位置計測精度を向上できる等、多大な効果を奏する。
背景技術であるスポット測位方式の適用例を示す図である。 技術課題の説明のため、図1に示した適用例において、受信装置104を直線103に沿って移動させながら受信電力値を測定した結果を示す線図である。 本開示の実施形態における無線装置の構成を示す構成図である。 縁端効果の影響により生じる、アレーアンテナ両端のアンテナ素子における指向性の偏りを示す図である。 5素子アレーアンテナに低サイドローブ特性を与えるための励振分布(テイラー分布)および、縁端効果が無い場合における計算上のサイドローブレベルを示す図表である。 縁端効果の影響を定性的に把握する目的で、5素子アレーアンテナの放射指向特性を縁端効果の影響を考慮して計算した結果である。 アンテナ素子数に対するサイドローブレベルの変化を定性的に把握する目的で、4〜7素子のアレーアンテナの放射指向特性を縁端効果の影響を考慮してそれぞれ計算した結果である。 本開示の実施形態における無線装置の構成要素である低サイドローブアンテナ210の近傍数mの範囲における受信電力値を、縁端効果の影響を考慮して計算した結果である。 本発明に係る位置計測方法の実施形態の一例を示す図である。 図9に示した実施形態の一例において、携帯情報端末310を直線302に沿って移動させながら受信電力値を測定した結果を示す線図である。 本発明に係る位置計測方法の実施形態の一例であって、本発明に係る無線装置を天井に設置する場合を示す図である。 本発明に係る位置計測方法の実施形態の一例であって、本発明に係る無線装置を複数用いて検知エリアを重複させて形成する場合を示す図である。 受信電力情報の一例を示す図表である。 無線装置配置テーブル323の一例を示す図表である。 携帯情報端末310および位置データベース装置320の構成を示す構成図である。 携帯情報端末310において実行される位置計測プログラムのフローチャートである。 位置データベース装置320において実行される位置計測プログラムのフローチャートである。
図3に、本発明に係る無線装置の実施形態の一例として無線装置200の構成を示す。この実施形態の無線装置200は、低サイドローブアンテナ210、無線信号送信部211、識別符号記憶部212、電源部213からなる。無線信号送信部211は、Bluetooth規格に適合した2.4GHz帯の無線信号を送信する。この無線信号は識別符号記憶部212に記憶された識別符号を含んでおり、低サイドローブアンテナ210から放射される。
低サイドローブアンテナ210は5素子リニアアレーアンテナであって、ガラスエポキシ基板(FR−4)の表面に形成されたアンテナ素子220〜224と前記基板の裏面全体に形成された地導体225からなるマイクロストリップアンテナおよび、マイクロストリップ線路によるT分岐線路226〜228からなる電力分配・合成回路から構成される。前記アンテナ素子220〜224は2.4〜2.5GHzで円偏波を発生する円偏波アンテナである。
T分岐線路226〜228からなる電力分配・合成回路は、無線信号送信部211からアンテナ素子220〜224へ入力される無線信号が同一位相であって、アンテナ素子220〜224に対して入力される電力の比、すなわち励振分布が前記5素子リニアアレーアンテナにおいて十分な低サイドローブ特性が得られる励振分布となるように構成される。具体的には、図5に示した励振分布243を得るようにT分岐線路226〜228を構成している。
次いで、この実施形態における低サイドローブアンテナ210として用いているアレーアンテナについて、十分な低サイドローブ特性を得るための励振分布およびアンテナ素子数の決定手順を以下に説明する。
アレーアンテナにおいて縁端効果(Edge Effect)が生じることが知られている。縁端効果は、同一指向特性のアンテナ素子を並べてアレーアンテナを構成すると、アンテナ素子間の相互結合の影響によって各素子の指向特性がそれぞれ異なったものになる現象である。縁端効果は特にアレー両端のアンテナ素子において強く生じ、アレーの外側方向に対してアレー両端のアンテナ素子の利得が増大する。(例えば、非特許文献3参照)
具体的には図4に示すように、この実施形態における低サイドローブアンテナ210を構成するアンテナ素子220、224はそれぞれ230、231の方向に対して利得が増大する。
縁端効果がサイドローブレベルに及ぼす影響を説明するため、図5に示す励振分布241〜244を5素子アレーアンテナに適用した場合における放射指向特性を、縁端効果を考慮して計算した結果を図6に示す。
アレーアンテナを構成するアンテナ素子の指向性が全て同一である場合において、アレーアンテナにおいて所望のサイドローブレベルを与えるような励振分布の計算法が各種知られており、図5に示す励振分布241〜244は、素子間隔が0.5波長である5素子アレーアンテナにおいて、サイドローブレベルをそれぞれ−30dB、−40dB、−50dB、−60dBとするテイラー分布であるが、縁端効果のため、図6に示すようにサイドローブレベルはおよそ−25dB程度しか得られないことが分かる。
図7は、アレーアンテナの励振分布としてサイドローブレベルを−50dBとするテイラー分布を適用し、アレーアンテナの素子数nを変えた場合について、縁端効果を考慮して放射指向特性を計算した結果である。
図7から、縁端効果を考慮した場合には、アレーアンテナの素子数が少ない場合にはサイドローブレベルを十分低くすることができず、アレーアンテナの素子数を多くするほどサイドローブレベルを低くできることが分かる。
以上のように、図6および図7から読み取れる定性的傾向をふまえて、まず、アレーアンテナの素子数毎にサイドローブレベルが下限付近となるような励振分布を探索し、次に、メインローブ方向に形成される強電界領域における電界強度と、サイドローブ方向に形成される弱電界領域における電界強度の差が十分得られるようにアンテナ素子数を選ぶと、比較的小型であって十分な低サイドローブ特性を得られるようにアレーアンテナのアンテナ素子数および励振分布を決定することができる。
図8は、図7と同様にアレーアンテナの励振分布としてサイドローブレベルを−50dBとするテイラー分布を適用し、アレーアンテナの素子数を4および5とした場合について、縁端効果を考慮してアレーアンテナの近傍数mの範囲における受信電力値を計算した結果である。なお、アレーアンテナの設置位置は図8の座標原点である。
図8において、例えば判定閾値を−60dBmとする場合、つまり受信電力値が−60dBm以上の領域を検知エリアとする場合は、フェージング等による受信電力値の変動を考慮して誤検知を生じにくくする観点では、検知エリアに隣接して受信電力値が少なくともおよそ−70dBm以下であるように弱電界領域を形成する必要がある。
例えば、無線装置200を天井に設置する際に天井高が2m程度である場合には、図8においておよそ1≦Y≦2の範囲においてX軸方向に受信装置が移動することになるから、X=0m付近に形成された検知エリア内およびその境界付近を除く1≦Y≦2の範囲の全ての地点が−70dBm以下となるように弱電界領域を形成する必要がある。図8から、上記の条件を満たすように弱電界領域を形成するためには、アレーアンテナの素子数は4よりも5のほうが好適であることがわかる。
上記のようにして、無線装置200の設置条件などから定まる、アレーアンテナの近傍数m以下の範囲で受信装置が存在しうる範囲であって検知エリア内および検知エリアの境界付近を除く範囲がすべて弱電界領域に属するように、弱電界領域をアレーアンテナの近傍を含む領域に形成させるために必要なアンテナ素子数や励振分布を検討することができる。
なお、無線装置200を屋内に設置することを考慮すると、美観や設置性の観点からは低サイドローブアンテナ210は小型であるほうが望ましく、従って本発明の効果が得られる範囲内でアレーアンテナの素子数は少ないほうが望ましい。
以上を総合して、この実施形態においては、低サイドローブアンテナ210のアンテナ素子数を5とし、図5に示す励振分布243を得るようにT分岐線路226〜228における電力分配比を設定し、サイドローブレベルとしておよそ−25dBを得た。
なお、この実施形態においては、低サイドローブアンテナ210として5素子リニアアレーアンテナを用いたが、低サイドローブ特性が十分に得られる限りにおいて、素子数は特に限定されない。より低いサイドローブレベルを得るために6素子以上のリニアアレーアンテナとしてもよいし、例えば非特許文献3に開示されているように無給電素子を付加することによって縁端効果を抑制し、それによって低サイドローブ特性を得てもよい。また、例えば25個のアンテナ素子から構成される5x5素子の2次元アレーアンテナとして、図3のXY平面方向のみならずYZ平面方向にも低サイドローブ特性を持たせる構成としてもよいし、例えば10個のアンテナ素子から構成される5x2素子の2次元アレーアンテナとして、YZ平面方向に指向性を持つようにしてもよい。
また、この実施形態においては、低サイドローブアンテナ210の励振分布をテイラー分布としたが、前記アンテナの近傍に強電界領域と弱電界領域を形成し、強電界領域における受信電力と弱電界領域における受信電力が大きく異なる限りにおいて、励振分布は特に限定されない。低サイドローブ特性を与えることが知られている各種の励振分布を適用してもよいし、フーリエ級数法によって任意の指向性パターンを合成してもよい。また、遺伝的アルゴリズムなどの確率的探索手法を用いて励振分布を最適化してもよい。
また、この実施形態における低サイドローブアンテナ210を構成するアレーアンテナ素子の形状、種類および構造についても、特に限定されない。例えば、マイクロストリップアンテナに代えてダイポールアンテナ等の線状アンテナを用いてもよい。
また、この実施形態では円偏波を発生するアンテナ素子を用いたが、直線偏波アンテナを用いてもよく、偏波の種類は特に限定されない。
なお、この実施形態においては、低サイドローブアンテナ210としてアレーアンテナを用いているが、アレーアンテナ以外の低サイドローブアンテナを用いてもよい。例えば、軸モードヘリカルアンテナを用いて低サイドローブ特性を有するアンテナを得ることもできる。しかしながら、アレーアンテナを用いれば平面的な形状の低サイドローブアンテナを実現できるから、特に屋内に設置する場合には美観や設置性の面で有利である。
電源部213は、無線装置200の各構成要素を動作させるための電源である。例えば、電源部213は外部電源に接続されて給電される構成としてもよいが、無線装置200を設置する際に電源配線工事が必要となり設置コストが上昇するため、電源配線工事を必要としない他の構成が望ましい。例えば、電源部213は1次電池であってもよいし、光電池等の発電デバイスを用いて電源を供給するように構成してもよい。
図9および図10は、本発明に係る位置計測方法の実施形態の一例を示す図である。
図9に示すように、本発明に係る無線装置200を通路壁面301に固定して強電界領域を形成するとともに、前記強電界領域と隣接して弱電界領域を形成する。携帯情報端末310は、前記無線装置200が送信する無線信号を受信する機能および受信電力を測定する機能を有している。
図10は、図9に示すように、無線装置200からの距離がdであって壁面301と平行な直線302に沿って携帯情報端末310を移動させながら受信電力を測定した結果である。
図10から、−61dBm以上−53dBm以下の範囲のいずれかの値を1つ選んで前記判定閾値とすれば、前記の距離dが1m以上3m以下の範囲で、図10のX=0付近において相対的に受信電力値が高い領域を検知エリアとして、X=0付近において受信装置310の現在位置が検知エリア内であることを確実に検出でき、なおかつ受信電力値が前記のように選んだ判定閾値以下である領域においては、検知エリアの境界付近を除いて、携帯情報端末310の現在位置が検知エリア内であるとする誤判定が生じないようにできる。
なお、前記の範囲の中央付近である−57dBmを判定閾値に選べば、フェージング等に起因する受信電力値の変動に対する判定マージンを最大化することができる。
図9では無線装置200を壁面に設置しているが、図11に示すように無線装置200、201を天井に設置してもよい。このとき床面からの高さが約1mの位置で携帯情報端末310が保持されるならば、無線装置200、201の設置箇所の天井高h1およびh2がおよそ2m以上4m未満の範囲であれば、上記のように選んだ判定閾値を適用して携帯情報端末310の位置を計測することができ、天井高に応じて前記判定閾値を調整せずに済む。
図11、図12は、本発明に係る位置計測方法の実施形態の一例を示す図である。
図12に示すように、複数の無線装置200、201、202を短い間隔で天井に設置してそれぞれ床面方向に向かって強電界領域を形成し、図12のX軸正負方向に前記強電界領域に隣接する弱電界領域を形成する。従って、図12の点線に示すように複数の検知エリアが一部重複して形成される。
携帯情報端末310は、無線装置200〜202を含む複数の無線装置から送信される無線信号を受信する無線信号受信ステップと、前記無線信号の受信電力値および、前記無線信号を復調して得られる識別符号を取得して受信電力情報を作成する受信電力情報取得ステップを実行する。受信電力情報は、無線装置200〜202を含む複数の無線装置から送信される各無線信号の受信電力値と、各無線信号に含まれる識別符号を対応づけた情報である。図13に、受信電力情報の一例を示す。
携帯情報端末310は、上記のように作成した受信電力情報を何らかの通信手段、例えば携帯電話通信網あるいは無線LANを用いて、位置データベース装置320へ送信する。位置データベース装置320は、無線装置200〜202を含む複数の無線装置の識別符号と設置位置を対応づけて記憶した無線装置配置テーブル323を備える。図14に、無線装置配置テーブル323の内容の例を示す。
位置データベース装置320は、携帯情報端末310から送信された受信電力情報を受信すると、前記無線装置配置テーブル323を参照して、無線装置200〜202から送信される無線信号に対応する受信電力情報を特定し、特定された受信電力情報に含まれる受信電力の値が予め定めた判定閾値以上である場合、特定された受信電力情報に含まれる識別符号を用いて、無線装置の設置位置を取得するステップを実行する。
このとき、図11に示すように、複数の無線装置が形成する強電界領域が重複しないように前記無線装置が設置した場合は、前記のステップにおいて無線装置の設置位置が1個だけ取得されるので、取得された設置位置の直下である地点336または337を携帯情報端末310の位置として決定すればよい。この場合、位置計測誤差はおよそ検知エリアの幅w以下となる。
一方、図12に示すように複数の無線装置が形成する検知エリアが重複するように前記無線装置が設置されている場合には、検知エリアが重複している領域に携帯情報端末310が存在していれば、前記のステップにおいて無線装置の設置位置が複数取得されるので、例えば、これらの検知エリアが重複している領域内の地点である332または334を携帯情報端末310の位置として決定すればよい。検知エリアが重複していない領域に携帯情報端末310が存在していれば、前記のステップにおいて無線装置の設置位置が1つ取得されるので、無線装置200〜202の設置位置関係を考慮して、地点331、333、335のいずれかを携帯情報端末310の位置として決定することができる。この場合、検知エリアが重複している領域および、それ以外の検知エリアからなる領域のそれぞれの幅w1〜w5以下程度の位置計測誤差となる。
このようにして、無線装置200〜202の設置間隔を狭くして各無線装置が形成する検知エリアを重複させれば、位置計測精度を高めることができる。
なお、この実施形態において、携帯端末装置310と位置データベース装置320を接続する通信手段としては、どのような構成を用いてもよい。例えば携帯電話通信網を用いることもできるし、無線LAN等を用いてもよい。
また、この実施形態においては携帯端末装置310と位置データベース装置320を別個の装置として構成し、通信手段を介して連係させているが、位置データベース装置320に相当する機能を携帯情報端末310の内部に設けて、携帯端末装置310単体で位置計測を行えるようにしてもよい。
本発明の他の局面にかかる位置計測プログラムは、例えば図15に示す構成のシステムにおいて実行される。
携帯情報端末310は無線信号受信部311、プログラム実行部312、プログラム格納部313、および通信部314を備える。位置データベース装置320は通信部321、プログラム実行部322、無線装置配置テーブル323、およびプログラム格納部314を備えるコンピュータである。
無線装置配置テーブル323は、無線装置200〜202を含む複数の無線装置の識別符号と設置位置を対応づけて記憶したテーブルであって、無線装置200〜202を含む複数の無線装置を設置する際に予め作成される。
図16に、携帯情報端末310において動作する前記位置計測プログラムのフローチャートを示す。この処理は、無線信号受信部が無線装置200〜202を含む不特定の無線装置から無線信号を受信する毎にプログラム実行部312上で実行される。
携帯情報端末310は、無線信号受信部311が無線信号を受信すると、前記無線信号の受信電力値および前記無線信号に含まれる識別符号を取得し、これらを関連づけて受信電力情報を作成する。図13は、作成される受信電力情報の例である。
次に、作成した受信電力情報を、通信部314を経由して位置データベース装置320へ送信する。位置データベース装置320が処理を完了するまで待機した後、携帯情報端末310が検知エリア内であるか否かの判定結果および、携帯情報端末310が前記無線信号を受信した位置として決定された、携帯情報端末310の現在位置を位置データベース装置320から受信する。
図17に、位置データベース装置320上で動作する前記位置計測プログラムのフローチャートを示す。この処理は、通信部321において携帯情報端末310から受信電力情報を受信する毎にプログラム実行部322上で実行される。
位置データベース装置320は、携帯情報端末310から受信電力情報を受信すると、前記受信電力情報に含まれる識別符号により無線装置配置テーブル323を検索する。検索結果が1つ以上得られれば、エリア検知ステップを実行して前記受信電力情報に含まれる受信電力値を判定閾値と比較する。
その結果、前記受信電力情報が作成された受信地点が1つまたはそれ以上の検知エリア内であると判定した場合は、それらの検知エリアに対応する無線装置の設置位置および、その周辺に設置された無線装置の設置位置を無線装置配置テーブル323から取得する。このとき、前記検知エリアの大きさの数倍程度の範囲内に設置された無線装置の設置位置を取得すれば十分である。
このように取得した設置位置から、無線装置が密に設置されていて前記検知エリアが他の無線装置の検知エリアと重複している場合には、これらの無線装置の設置位置関係を考慮して携帯情報端末310の現在位置を決定する。前記検知エリアが他の無線装置の検知エリアと重複していない場合には、前記検知エリアに対応する無線装置の設置位置を携帯情報端末310の現在位置として決定する。
このように決定した携帯情報端末310の現在位置およびエリア検知ステップの実行結果は、通信部321を経由して携帯情報端末310へ送信される。
なお、上記のシステムにおいては、携帯端末装置310と位置データベース装置320を別個の装置として構成し、それぞれの装置で動作するプログラムを通信部314、321を介して連係させているが、無線装置配置テーブル323を携帯端末装置310内に設けて、携帯端末装置310の内部で図17に示すプログラムを実行できる構成にしてもよい。この構成によれば、通信部314、321を不要とすることができる。
100 スポット測位方式の無線装置
101 壁面
102 強電界領域
103 受信装置の移動経路
104 受信装置
200〜202 無線装置
210 低サイドローブアンテナ
211 無線信号出力部
212 識別符号記憶部
213 電源部
220〜224 アンテナ素子
225 地導体
226〜228 T分岐回路を用いて構成された、電力分配・合成回路
230 縁端効果のため、アンテナ素子220の利得が増大する方向
231 縁端効果のため、アンテナ素子224の利得が増大する方向
241〜244 5素子アレーアンテナの励振分布(テイラー分布)
301 壁面
302 携帯情報端末310の移動経路
310 携帯情報端末
311 無線信号受信部
312 プログラム実行部
313 プログラム格納部
314 通信部
320 位置データベース装置
321 通信部
322 プログラム実行部
323 無線装置の識別符号と設置位置を対応づけて記憶した、無線装置配置テーブル
324 プログラム格納部
331〜335 地点
336〜337 地点

Claims (7)

  1. 無線装置を識別するための識別符号を含む無線信号を出力する無線信号出力ステップと、前記無線信号を前記無線装置に備えられた低サイドローブアンテナを用いて送信することによって前記低サイドローブアンテナのメインローブ方向に前記無線信号の電界強度が相対的に高い強電界領域を形成すると同時に、前記無線装置の近傍を含み前記強電界領域に隣接する領域に前記無線信号の電界強度が低い弱電界領域を形成する検知エリア形成ステップと、前記検知エリア形成ステップにおいて送信された前記無線信号を受信装置が受信する無線信号受信ステップと、前記無線信号受信ステップにおいて受信した前記無線信号の受信電力および前記無線信号に含まれる前記識別符号を対応づけた受信電力情報を取得する受信電力情報取得ステップと、前記受信電力情報取得ステップで取得した前記受信電力情報に含まれる前記識別符号を用いて、前記無線装置から送信された無線信号に対応する受信電力情報を特定し、特定した受信電力情報に含まれる受信電力の値と判定閾値を比較することによって、前記検知エリア形成ステップによって形成される前記強電界領域を検知エリアとして、前記受信装置の現在位置が前記検知エリア内であるか否かを判定するエリア検知ステップと、を含む、位置計測方法。
  2. 前記無線装置を複数の地点に設置して、前記エリア検知ステップにおいて前記受信装置の現在位置が1つ以上の検知エリア内であると判定した場合に、前記無線装置のそれぞれの設置位置と識別符号を対応づけて記憶したテーブルを参照して前記受信装置の現在位置を決定する位置決定ステップを含む、請求項1に記載の位置計測方法。
  3. 受信装置の位置が、無線装置の近傍に形成された特定の領域内であるか否かを判定することによって前記受信装置の位置を特定する用途において専ら用いられる無線装置であって、前記無線装置を識別するための識別符号を記憶する識別符号記憶部と、前記識別符号を含む無線信号を所定の電力で出力する無線信号出力部と、前記無線信号送信部から出力された無線信号を放射するアンテナを備え、前記アンテナは低サイドローブ特性を有するアンテナであって、前記アンテナのメインローブ方向に前記無線信号の電界強度が相対的に高い強電界領域を生じさせると同時に、前記強電界領域に隣接して前記無線信号の電界強度が低い弱電界領域を生じさせることを特徴とする、無線装置。
  4. 前記アンテナはアレーアンテナであることを特徴とする、請求項3に記載の無線装置。
  5. 前記アンテナはアレーアンテナであって、アレーアンテナを構成するアンテナ素子がマイクロストリップアンテナであることを特徴とする、請求項3に記載の無線装置。
  6. 無線装置から送信される無線信号を受信して、前記無線信号の受信電力および前記無線信号に含まれる識別符号を対応づけた受信電力情報を取得する受信電力情報取得手段および、
    前記受信電力情報取得手段で取得した受信電力情報に含まれる識別符号を用いて、前記無線装置から送信された無線信号に対応する受信電力情報を特定し、特定した受信電力情報に含まれる受信電力の値と判定閾値を比較することによって、前記無線信号を受信した位置が前記無線装置に対応する検知エリア内であるか否かを判定するエリア検知手段としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記無線装置は、請求項3〜5のいずれかに記載の無線装置であることを特徴とする位置計測プログラム。
  7. 無線装置から送信される無線信号を受信して、前記無線信号の受信電力および前記無線信号に含まれる識別符号を対応づけた受信電力情報を取得する受信電力情報取得手段および、
    前記受信電力情報取得手段で取得した受信電力情報に含まれる識別符号を用いて、前記無線装置から送信された無線信号に対応する受信電力情報を特定し、特定した受信電力情報に含まれる受信電力の値と判定閾値を比較することによって、前記無線信号を受信した位置が前記無線装置に対応する検知エリア内であるか否かを判定するエリア検知手段および、
    前記エリア検知手段において特定した受信電力情報に含まれる識別符号を用いて、複数の無線装置についてそれぞれの設置位置と識別符号を対応づけて記憶したテーブルを検索することによって得られる、前記無線信号を送信した無線装置の設置位置を用いて前記無線信号を受信した位置を決定する位置決定手段としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記無線装置は、請求項3〜5のいずれかに記載の無線装置であることを特徴とする位置計測プログラム。
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