JP5229943B2 - 積層成形システムの移載装置とその移載制御方法 - Google Patents

積層成形システムの移載装置とその移載制御方法 Download PDF

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本発明は、積層成形システムのプレス装置へ成形材料を搬入するか又は前記プレス装置から成形品を搬出する積層成形システムの移載装置とその移載制御方法に関するものである。
このような技術分野においては、例えば特許文献1に示す技術が知られている。特許文献1は、被プレス材料を搭載した送り板を多段プレス装置の熱板若しくはプレス板上のプレス位置に送出入させるための多段プレス装置用ローダ・アンローダであって、前記送り板の幅方向の両端部を支持して該送り板を搭載するための互いに平行な一対の支持アームの組を、前記多段プレス装置の熱板若しくはプレス板の配設間隔に対応して上下に複数組備えてなる送り板支持装置と、少なくとも、前記支持アームに搭載した送り板を前記多段プレス装置の各対応する熱板若しくはプレス板から所定距離浮上させる浮上位置と、該送り板を各対応する熱板若しくはプレス板上に載置して前記支持アームから離脱させる離脱位置との間で、該送り板支持装置を昇降させる昇降手段と、前記支持アームに搭載した送り板を前記多段プレス装置の熱板若しくはプレス板間のプレス位置に位置せしめる前進位置と、該送り板を多段プレス装置の熱板若しくはプレス板間から外れた退避位置に位置せしめる後退位置との間で、前記送り板支持装置を前記支持アームの延出方向に進退移動させる進退手段と、前記送り板支持装置が前記浮上位置に達したことを検出する浮上位置検出手段と、前記送り板支持装置が前記離脱位置に達したことを検出する離脱位置検出手段と、前記送り板支持装置が前記前進位置に達したことを検出する前進位置検出手段と、前記送り板支持装置が前記後退位置に達したことを検出する後退位置検出手段と、それら浮上位置検出手段、離脱位置検出手段、前進位置検出手段および後退位置検出手段の各検出手段の検出結果に基づいて前記昇降手段と進退手段とを駆動制御し、前記送り板支持装置の支持アームに搭載した送り板を、前記多段プレス装置の熱板若しくはプレス板の各対応するプレス位置に、それら熱板若しくはプレス板から浮上させた状態で送入して載置させる一方、それら熱板若しくはプレス板のプレス位置に載置された送り板を、前記送り板支持装置の支持アームに搭載して、それら熱板若しくはプレス板から浮上させた状態で該多段プレス装置から取り出させる駆動制御手段とを含む多段プレス装置用ローダ・アンローダに関するものである。
すなわち、特許文献1の技術に基づいて、多段プレス装置の熱板若しくはプレス板上のプレス位置に被プレス材料を載置した送り板を搬入させるときには、送り板を搭載した支持アームを走行台車から延出させる。そして、支持アームは、送り板を多段プレス装置の熱板若しくはプレス板上のプレス位置に載置した後、支持アームが延出する前の位置と同じ最後退位置まで支持アームのみで後退するのである。このように作動させねばならないのは、並設された他の多段プレス装置へ走行台車を移動させるときに、支持アームの先端が多段プレス装置に接触するからである。それ故に、支持アームは無駄な距離を移動することになり、多段プレス成形の段取り時間の遅延を招き、生産効率を低下させる。
特公平7−115240号公報
本発明は、上記した問題を解決すべくなされたものであって、積層成形システムにおける成形材料や成形品の移載を高効率で行うことのできる積層成形システムの移載装置とその移載制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数のプレス装置が並設されたプレス積層成形システムのプレス装置へ成形材料を搬入するか又は前記プレス装置から成形品を搬出する積層成形システムの移載装置であって、並設された前記プレス装置に対して横移動される移載装置と、前記移載装置の一部であって、前記成形材料又は前記成形品を載置するキャリアプレートを前記プレス装置に対して前後移動させる移動手段と、前記移動手段が成形材料を載置するキャリアプレートを目的のプレス装置へ搬入するに際して前記目的のプレス装置へ向けて前記移載装置を横移動するときには前記移動手段を前記移載装置に対して規定される後退限度位置まで後退させ、前記移動手段が成形品を載置するキャリアプレートを目的のプレス装置から搬出するに際して前記目的のプレス装置へ向けて前記移載装置を横移動するときには前記移動手段を前記後退限度位置よりも前進側であって前進限度位置との間に前記移載装置に対して規定される中途位置で停止させるように制御する制御機構とを備えることをその要旨としている。これによれば、成形サイクル時間が短縮された積層成形システムを構築することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の積層成形システムの移載装置において、前記移動手段は、前記キャリアプレートを押圧して前記プレス装置へ搬入させる押圧部と、前記キャリアプレートに係合して前記キャリアプレートを前記プレス装置から搬出させる爪部とを有することをその要旨としている。これによれば、簡易にキャリアプレートの搬出入機構を構成することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の積層成形システムの移載装置において、前記中途位置は、移動手段を中途位置に停止させた状態で、並設されたプレス装置に対して移載装置を横移動させる際に、プレス装置と移送手段が接触しない位置に規定され、後退限度位置は、移動手段を後退限度位置まで後退させた状態で、並設されたプレス装置に対して移載装置を横移動させる際に、プレス装置とキャリアプレートが接触しない位置に規定されていることをその要旨としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの項に記載の積層成形システムの移載装置において、前記移動手段の前記中途位置の前進移動方向における近傍に、前記移動手段の後退移動速度を減速させる位置検出手段を設けたことをその要旨としている。これによれば、移動手段の後退移動時間が短縮されるとともに、移動手段の中途位置での停止位置精度を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、複数のプレス装置が並設された積層成形システムのプレス装置へ成形材料を搬入するか又は前記プレス装置から成形品を搬出する積層成形システムの移載装置の移載制御方法であって、並設された前記プレス装置に対して横移動される移載装置と、前記移載装置の一部であって、成形材料又は前記成形品を載置するキャリアプレートを前記プレス装置に対して前後移動させる移動手段とが設けられ、前記成形材料又は前記成形品を載置するキャリアプレートが前記移載装置に搭載されるときには、前記キャリアプレートを前記プレス装置に対して前後移動させる移動手段を、前記キャリアプレートの先端が前記プレス装置に接触しないように前記移載装置に対して規定される後退限度位置まで後退させて、並設された前記プレス装置に平行して前記移載装置を横移動させるとともに、前記キャリアプレートが前記プレス装置内に収納されて前記移載装置に搭載されないときには、前記移動手段を前記後退限度位置よりも前進側であって前進限度位置との間に前記移載装置に対して規定される中途位置に停止させて、並設された前記プレス装置に平行して前記移載装置を横移動させるように制御することをその要旨としている。これによれば、積層成形システムの成形サイクル時間を短縮することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の積層成形システムの移載装置の移載制御方法において、前記移動手段の前記後退限度位置は、前記キャリアプレートの搬出入方向の長さに応じて調節されることをその要旨としている。これによれば、異なった大きさの成形材料を連続して容易に積層成形することができる。
本発明は、複数のプレス装置が並設されたプレス積層成形システムのプレス装置へ成形材料を搬入するか又は前記プレス装置から成形品を搬出する積層成形システムの移載装置であって、並設された前記プレス装置に対して横移動される移載装置と、前記移載装置の一部であって、前記成形材料又は前記成形品を載置するキャリアプレートを前記プレス装置に対して前後移動させる移動手段と、前記移動手段が成形材料を載置するキャリアプレートを目的のプレス装置へ搬入するに際して前記目的のプレス装置へ向けて前記移載装置を横移動するときには前記移動手段を前記移載装置に対して規定される後退限度位置まで後退させ、前記移動手段が成形品を載置するキャリアプレートを目的のプレス装置から搬出するに際して前記目的のプレス装置へ向けて前記移載装置を横移動するときには前記移動手段を前記後退限度位置よりも前進側であって前進限度位置との間に前記移載装置に対して規定される中途位置で停止させるように制御する制御機構とを備えるので、積層成形システムにおける成形材料や成形品の移載を高効率で行うことができる。
図面に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、積層成形システムの概要を示す平面配置図である。図2は、積層成形システムのうちホットプレス装置と移載装置が対向した状態を示す側面図である。図3は、図2におけるA−
A矢視であり、移載装置の平面図である。図4は、図2におけるB−B矢視であり、移載装置の正面図である。図5は、図2におけるC部の部分拡大図である。図6は、図3におけるD−D矢視の部分拡大図である。図7は、成形材料又は成形品が載置されたキャリアプレートの平面図である。図8は、図4におけるE−E矢視であり、リミットスイッチの配置を示す平面図である。
積層成形システム1は、並設した複数のホットプレス装置2と、ホットプレス装置2の列の一方の端に設けられコンベア5で搬送された成形材料Mを貯留するインストッカ3と、ホットプレス装置2の列の他方の端に設けられ貯留した成形品Pをコンベア6へ搬出するアウトストッカ4と、並設されたホットプレス装置2の列に平行に敷設された一対のレール8と、レール8上をインストッカ3からアウトストッカ4までの間の任意の装置間を移動してそれらの装置と正対向して停止する移載装置7とからなる。
この積層成形システム1は、多層プリント配線基板の積層成形を実施するとき特に効果的に採用されるが、ICカードやMPU用ソケット等の他の積層成形に係る積層成形システムにおいても有効である。多層プリント配線基板の積層成形であれば、成形材料Mはコア材とプリプレグを重ねたものであり、成形品Pは成形材料Mの層間がホットプレス装置2で接着されて一体となったものである。
ホットプレス装置2は、固定盤9下面と可動盤10上面との間のチャンバに複数の熱板12を等間隔に配設し、可動盤10の下面に固着した油圧シリンダ等からなる圧締手段11を上方に駆動して、熱板12間に載置した成形材料Mを圧締するとともに、電気ヒータや熱媒体で温調された熱板12により成形材料Mを加熱する。チャンバの解放された四方のうち移載装置7に対向する面を除く三方は、カバー13で気密に被覆されている。チャンバの移載装置7に対向する面には、開閉扉14が設けられている。成形材料Mがチャンバ内に搬入された後、開閉扉14が上昇してチャンバの開口部が閉鎖される。このようにして、チャンバ内は、気密となるので、図示しない真空ポンプで脱気すれば真空状態となり、積層成形が良好に行われる。
圧締手段11が最下降し、全ての熱板12がそれぞれの衝止位置に位置決めされ、熱板12の相互間に所定の等間隔が出現しているとき、熱板12間には、キャリアプレート26を進入させる図示しない案内棹が位置するように設けられている。この案内棹は、全ての熱板12間の同じ位置に設けられ、リンク機構等で同期して上下移動するように構成されている。この構成は、浮上装置と称して公知のものであり、上昇したときには、キャリアプレート26を移載装置7から受入れ案内して、キャリアプレート26の下面と熱板12の上面とを接触させることなくキャリアプレート26を熱板12間に搬入させることを可能にする。そして、浮上装置が下降することにより、キャリアプレート26を熱板12上面に載置することができる。そのため、移載装置7は、特許文献1に示される支持アームのようなものを備える必要がない。また、支持アームが不要なことから、キャリアプレートは両端部に段部を備える必要がなく、図7に示すように、薄板の平板状に形成すればよい。そのため、簡易で低コストなものとなるとともに、取り扱いが極めて容易なものとなる。
移載装置7は、モータ28とチェーン29で駆動される車輪30を下面に備えてレール8上を移動可能な移動架台15と、移動架台15の上面に立設された固定枠17と、固定枠17の内側であってホットプレス装置2の案内棹が上昇したときと同じ高さ位置にホットプレス装置2の方向に設けられキャリアプレート26の両端部を案内する案内棚18と、移動架台15の上面にモータ19とチェーンでホットプレス装置2に対して所定ストローク前後移動可能に設けられた移載架台20と、移載架台20の上面に立設された移動手段としてのプッシュプラ16とからなる。
プッシュプラ16は、移載架台20の上面に立設した支持柱21と、支持柱21を囲曉して上下に案内され移動する支持枠22と、支持柱21の内部に設けられ支持枠22を上下駆動する駆動手段としてのエアシリンダ46と、支持枠22の案内棚18に対向する二面に案内棚18と同数、同方向に同間隔で設けられる押引棹23とからなる。さらに、押引棹23の先端面には、図5及び図6に示すように、爪部としての爪25が押引棹23の下面から下方へ突出するように設けられている。また、押引棹23の先端近傍には、押圧板24が各押引棹23の間を連結するように設けられている。押圧板24の爪25側の前面と爪25との間隔は、キャリアプレート26の移動方向端部に穿孔された貫通穴27の中心とキャリアプレート26の端面との距離に等しくなるように設定されている。また、爪25はエアシリンダ46を収縮させて支持枠22を下降させたとき貫通穴27を遊嵌して、押引棹23とキャリアプレート26とを係合する。したがって、押圧板24がキャリアプレート26に当接して、押引棹23はキャリアプレート26を押圧することができるとともに、爪25が貫通穴27を遊嵌しキャリアプレート26と係合するときには、押引棹23はキャリアプレート26を牽引することができる。
移載架台20の移動架台15に対する位置決め制御について、図8に基づいて説明する。移載架台20の前後移動方向の一方の側面部にはカム31が、他方の側面部にはカム32が固着されている。カム31は、移動架台15のカム31に平行な一方の上面の移載架台20前進側に固着した取付溝33に設定位置を調節自在に取り付けたリミットスイッチ37,38,39,40,41に作用し、各リミットスイッチはそれぞれのリミットスイッチの位置信号を図示しない制御装置に伝送する。また、カム31は、移動架台15のカム31に平行な一方の上面の移載架台20後退側に固着した取付溝34に設定位置を調節自在に取り付けたリミットスイッチ42,43に作用し、各リミットスイッチはそれぞれのリミットスイッチの位置信号を図示しない制御装置に伝送する。さらに、カム32は、移動架台15のカム32に平行な他方の上面の移載架台20前進側に固着した取付溝35に設定位置を調節自在に取り付けたリミットスイッチ44に作用し、リミットスイッチ44はその位置信号を図示しない制御装置に伝送する。また、カム32は、移動架台15のカム32に平行な他方の上面の移載架台20後退側に固着した取付溝36に設定位置を調節自在に取り付けたリミットスイッチ45に作用し、リミットスイッチ45は位置信号を図示しない制御装置に伝送する。各リミットスイッチから位置信号を受信した制御装置は、その内部で論理演算しモータ19に出力する電流を変化させて、移載架台20の前後進速度を減速させたり停止させるように制御する。なお、位置検出手段としてリミットスイッチに代えて、直動式や回転式のエンコーダ等を採用してもよい。その場合には、位置の設定器を制御装置に設けることになる。このような位置検出手段と制御装置により制御機構が構成される。なお、制御装置はモータ28をも制御するように構成されている。
次に、位置検出手段としての各リミットスイッチの制御目的を列記する。リミットスイッチ37は、プッシュプラ16が前進しキャリアプレート26を押してホットプレス装置2又はアウトストッカ4へ搬入するとき、あるいはキャリアプレート26を搬出するためにプッシュプラ16が単独でホットプレス装置2側へ前進するときの移載架台20の前進限度位置を規定する。リミットスイッチ38は、移載架台20が前進限度位置に到達する手前で移載架台20の前進速度の減速を開始させる位置を規定する。リミットスイッチ40は、プッシュプラ16が前進しキャリアプレート26を押してホットプレス装置2又はアウトストッカ4へ搬入後、プッシュプラ16が単独で後退するときリミットスイッチ43で規定される後退限度位置より前進側に位置する中途位置でプッシュプラ16を停止させる位置を規定する。リミットスイッチ39は、移載架台20が中途位置に到達する手前で移載架台20の後退速度の減速を開始させる位置を規定する。これにより、移載架台20を減速させる前の後退速度を上昇させることができ移載架台20の後退時間が短縮されるとともに、中途位置での停止位置精度を向上させることができる。リミットスイッチ41は、運転開始時や保守・点検時に移載架台20が後退限度位置から中途位置へ移動するときの減速位置を規定するが、必須のものではない。リミットスイッチ43は、プッシュプラ16がインストッカ3又はホットプレス装置2から搬出したキャリアプレート26を移載架台20に保持して他のホットプレス装置2又はアウトストッカ4へ搬入するため移載架台20を横移動させるときの移載架台20の後退限度位置を規定する。リミットスイッチ42は、移載架台20が後退限度位置に到達する手前でその減速を開始する位置を規定する。リミットスイッチ44は、移載架台20の前進方向へのオーバーランを防止する安全装置である。リミットスイッチ45は、移載架台20の後退方向へのオーバーランを防止する安全装置である。なお、中途位置を規定するリミットスイッチ40の設定位置は、所定長さに固定されている押引棹23先端の爪25が、移動架台15によるプッシュプラ16の横移動時にホットプレス装置2に接触しないような位置まで後退するように設定される。しかるに、後退限度位置を規定するリミットスイッチ43の設定位置は、爪25で牽引され案内棚18上を案内されて後退するキャリアプレート26の先端面が、移動架台15によるプッシュプラ16の横移動時にホットプレス装置2に接触しないような位置まで後退するように設定される。ここで、キャリアプレート26は、その上面に載置する成形材料Mの形状に応じて搬出入方向の長さを互いに相違させたものが用意される。そして、異なる成形サイクルでそれらのキャリアプレート26のうちから任意に適宜のものを選択して積層成形する場合がある。そのため、リミットスイッチ43は、キャリアプレート26の長さに応じて取付溝34への取り付け位置を蝶螺子等で容易に変更して設定位置が容易に調整され得るように設けられているのである。なお、リミットスイッチ43の取り付け位置を変更して設定位置を調整するのではなく、取付溝34や取付溝36に他のリミットスイッチを追加して取り付け、リミットスイッチ43と他のリミットスイッチとを制御装置で切換え選択するようにしてもよい。
次に、図1及び図8に基づいて、積層成形システム1における移載制御について説明する。
移載装置7がインストッカ3へ横移動して成形材料Mを載置したキャリアプレート26を搬出するとき、及び、移載装置7が積層成形の終了したホットプレス装置2へ横移動して成形品Pが載置されたキャリアプレート26を搬出するときの移載装置7の移載制御は、次の通りである。移載装置7は、移載架台20が中途位置にあることを確認後、移動架台15をモータ28で横移動制御し、目的のインストッカ3又はホットプレス装置2に正対向する位置に位置決め停止する。エアシリンダ46を伸長させて、図6に二点鎖線で示すように、爪25が貫通穴27に係合しないような位置まで爪25を上昇させる。移載架台20をモータ19で前進移動制御して、プッシュプラ16をリミットスイッチ37で規定する前進限度位置まで前進させる。エアシリンダ46を収縮させて、図6に実線で示すように、爪25が貫通穴27に係合する位置まで爪25を下降させる。移載架台20はモータ19で後退移動制御され、プッシュプラ16をリミットスイッチ43で規定する後退限度位置まで後退させる。
移載装置7がホットプレス装置2へ横移動して成形材料Mを載置したキャリアプレート26を搬入するとき、及び、移載装置7がアウトストッカ4へ横移動して成形品Pが載置されたキャリアプレート26を搬入するときの移載装置7の移載制御は、次の通りである。移載装置7は、移載架台20が後退限度位置にあることを確認後、移動架台15をモータ28で横移動制御し、目的のホットプレス装置2又はアウトストッカ4に正対向する位置に位置決め停止する。エアシリンダ46を伸長させて、図6に二点鎖線で示すように、爪25が貫通穴27に係合しないような位置まで爪25を上昇させる。移載架台20はモータ19で前進移動制御される。このとき、プッシュプラ16の押圧板24はキャリアプレート26の端面に当接しているので、キャリアプレート26はその両端部下面を移載装置7の案内棚18上面に案内されて前進する。そしてさらに、キャリアプレート26は案内棚18と同じ高さに設定された案内棹に案内されてホットプレス装置2の熱板12上方へ進入し、プッシュプラ16の前進限度位置として設定された所定位置に到達する。移載架台20はモータ19で後退移動制御され、プッシュプラ16はリミットスイッチ39で規定する減速位置で減速制御された後、リミットスイッチ40で規定する中途位置に停止する。なお、熱板12上方のキャリアプレート26は、案内棹を浮上装置で下降させることにより、熱板12上面に載置される。
このように、移載装置7は、プッシュプラ16を中途位置に停止させて待機しているので、プッシュプラ16を後退限度位置まで後退させておく場合と比較すると、少なくともプッシュプラ16が中途位置と後退限度位置間を移動するに要する時間(一実施例では約20秒)分成形サイクル時間を短縮させることが可能となる。
なお、本発明は、当業者の知識に基づいて様々な変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものを含む。また、前記変更等を加えた実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りいずれも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。例えば、積層成形システムとして移載装置が1台のみの場合を例示したが、移載装置を複数台設けて、成形材料の搬送と成形品の搬送を専用化して効率を上げるシステムにも本発明が適用できる。また、積層成形システムにおいて複数のプレス装置の一部をホットプレス装置ではなくコールドプレス装置に換えて冷却行程の効率化を図ったものとしてもよい。
積層成形システムの概要を示す平面配置図である。 積層成形システムのうちホットプレス装置と移載装置が対向した状態を示す側面図である。 図2におけるA−A矢視であり、移載装置の平面図である。 図2におけるB−B矢視であり、移載装置の正面図である。 図2におけるC部の部分拡大図である。 図3におけるD−D矢視の部分拡大図である。 成形材料又は成形品が載置されたキャリアプレートの平面図である。 図4におけるE−E矢視であり、リミットスイッチの配置を示す平面図である。
1 積層成形システム
2 ホットプレス装置
3 インストッカ
4 アウトストッカ
5,6 コンベア
7 移載装置
8 レール
9 固定盤
10 可動盤
11 圧締手段
12 熱板
13 カバー
14 開閉扉
15 移動架台
16 プッシュプラ
17 固定枠
18 案内棚
19,28 モータ
20 移載架台
21 支持柱
22 支持枠
23 押引棹
24 押圧板
25 爪
26 キャリアプレート
27 貫通穴
29 チェーン
30 車輪
31,32 カム
33,34,35,36 取付溝
37,38,39,40,41,42,43,44,45 リミットスイッチ
46 エアシリンダ
M 成形材料
P 成形品

Claims (6)

  1. 複数のプレス装置が並設されたプレス積層成形システムのプレス装置へ成形材料を搬入するか又は前記プレス装置から成形品を搬出する積層成形システムの移載装置であって、
    並設された前記プレス装置に対して横移動される移載装置と、前記移載装置の一部であって、前記成形材料又は前記成形品を載置するキャリアプレートを前記プレス装置に対して前後移動させる移動手段と、前記移動手段が成形材料を載置するキャリアプレートを目的のプレス装置へ搬入するに際して前記目的のプレス装置へ向けて前記移載装置を横移動するときには前記移動手段を前記移載装置に対して規定される後退限度位置まで後退させ、前記移動手段が成形品を載置するキャリアプレートを目的のプレス装置から搬出するに際して前記目的のプレス装置へ向けて前記移載装置を横移動するときには前記移動手段を前記後退限度位置よりも前進側であって前進限度位置との間に前記移載装置に対して規定される中途位置で停止させるように制御する制御機構とを備えることを特徴とする積層成形システムの移載装置。
  2. 前記移動手段は、前記キャリアプレートを押圧して前記プレス装置へ搬入させる押圧部と、前記キャリアプレートに係合して前記キャリアプレートを前記プレス装置から搬出させる爪部とを有する請求項1に記載の積層成形システムの移載装置。
  3. 前記中途位置は、移動手段を中途位置に停止させた状態で、並設されたプレス装置に対して移載装置を横移動させる際に、プレス装置と移送手段が接触しない位置に規定され、後退限度位置は、移動手段を後退限度位置まで後退させた状態で、並設されたプレス装置に対して移載装置を横移動させる際に、プレス装置とキャリアプレートが接触しない位置に規定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層成形システムの移載装置。
  4. 前記移動手段の前記中途位置の前進移動方向における近傍に、前記移動手段の後退移動速度を減速させる位置検出手段を設けた請求項1乃至3のいずれかの項に記載の積層成形システムの移載装置。
  5. 複数のプレス装置が並設された積層成形システムのプレス装置へ成形材料を搬入するか又は前記プレス装置から成形品を搬出する積層成形システムの移載装置の移載制御方法であって、
    並設された前記プレス装置に対して横移動される移載装置と、前記移載装置の一部であって、成形材料又は前記成形品を載置するキャリアプレートを前記プレス装置に対して前後移動させる移動手段とが設けられ、前記成形材料又は前記成形品を載置するキャリアプレートが前記移載装置に搭載されるときには、前記キャリアプレートを前記プレス装置に対して前後移動させる移動手段を、前記キャリアプレートの先端が前記プレス装置に接触しないように前記移載装置に対して規定される後退限度位置まで後退させて、並設された前記プレス装置に平行して前記移載装置を横移動させるとともに、前記キャリアプレートが前記プレス装置内に収納されて前記移載装置に搭載されないときには、前記移動手段を前記後退限度位置よりも前進側であって前進限度位置との間に前記移載装置に対して規定される中途位置に停止させて、並設された前記プレス装置に平行して前記移載装置を横移動させるように制御することを特徴とする積層成形システムの移載装置の移載制御方法。
  6. 前記移載装置における前記移動手段の前記後退限度位置は、前記キャリアプレートの搬出入方向の長さに応じて調節される請求項5に記載の積層成形システムの移載装置の移載制御方法。
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