JP5229835B2 - バネ構造体 - Google Patents

バネ構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP5229835B2
JP5229835B2 JP2010540536A JP2010540536A JP5229835B2 JP 5229835 B2 JP5229835 B2 JP 5229835B2 JP 2010540536 A JP2010540536 A JP 2010540536A JP 2010540536 A JP2010540536 A JP 2010540536A JP 5229835 B2 JP5229835 B2 JP 5229835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
compression coil
coil springs
handed
spring structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010540536A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010061958A1 (ja
Inventor
誠二 沢井
豊 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2010540536A priority Critical patent/JP5229835B2/ja
Publication of JPWO2010061958A1 publication Critical patent/JPWO2010061958A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5229835B2 publication Critical patent/JP5229835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F3/00Spring units consisting of several springs, e.g. for obtaining a desired spring characteristic
    • F16F3/02Spring units consisting of several springs, e.g. for obtaining a desired spring characteristic with springs made of steel or of other material having low internal friction
    • F16F3/04Spring units consisting of several springs, e.g. for obtaining a desired spring characteristic with springs made of steel or of other material having low internal friction composed only of wound springs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G11/00Resilient suspensions characterised by arrangement, location or kind of springs
    • B60G11/14Resilient suspensions characterised by arrangement, location or kind of springs having helical, spiral or coil springs only
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G15/00Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type
    • B60G15/02Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring
    • B60G15/06Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper
    • B60G15/062Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper the spring being arranged around the damper
    • B60G15/065Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper the spring being arranged around the damper characterised by the use of a combination of springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/02Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant
    • F16F1/04Wound springs
    • F16F1/12Attachments or mountings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2202/00Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
    • B60G2202/10Type of spring
    • B60G2202/12Wound spring
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/12Mounting of springs or dampers
    • B60G2204/124Mounting of coil springs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/40Constructional features of dampers and/or springs
    • B60G2206/42Springs

Description

本発明は、自動車の懸架バネやエンジンの吸気弁や排気弁に取り付けられるバネ等の種々の用途に用いられるバネ構造体に関する。
従来から、例えば、自動車や自動二輪車等においては、車輪と車体とをアーム、リンク、ロッドなどで揺動自在に連結する懸架装置が設けられており、この懸架装置においては、バネ構造体を備えた緩衝装置で、車輪の衝撃や振動が車体に伝わることを防止している。例えば、特開平10−26166号公報に開示された懸架バネ(バネ構造体)では、巻き方向が同一の2個の圧縮コイルバネが直列に配列され、かつ各圧縮コイルバネの相互に対向する端部どうしが互いに螺合し合って重ね合わされた構成をしている。そして、この懸架バネは、車体に支持される車体側チューブと、車軸を支持する車軸側チューブとの間に設置されている。また、この懸架バネには、圧縮コイルバネの重ね合わせ長さを変更可能にするためのバネ定数アジャスタが備わっている。
本発明者等は実験の結果、前述した従来の懸架バネでは、以下のような問題が存在するとの知見を得た。すなわち、懸架バネの伸縮にともなって懸架バネの両端にねじれ方向のずれやねじれ力が発生し、これにより懸架バネの両端と車体側や車輪側との当接部に余分な摩擦力が発生したり、懸架装置にねじれ力が作用したりして、緩衝装置や懸架装置の作動性に影響を及ぼすことがある。これは、懸架バネを単一の圧縮コイルバネで構成した場合でも同様である。また、懸架バネ以外の種々の用途のバネも同様の問題を備えている。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、圧縮コイルバネの両端に伸縮によるねじれ方向のずれやねじれ力が発生することを防止するとともに、その対策に伴う新たな課題も解決することにより作動性を向上できるバネ構造体を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明に係るバネ構造体の構成上の特徴は、基部と、基部に対して進退する移動部との間に取り付けられるバネ構造体であって、巻き方向が異なる2個の圧縮コイルバネのそれぞれの一方の端部を基部または移動部に直接または所定の部材を介して支持させ、それぞれの他方の端部を他方の両端部間に介在させたスプリングシートの表裏両面に互いの位置を圧縮コイルバネの有効巻き開始点または素線端部を基準として2個の圧縮コイルバネの軸回り方向にずらした状態で当接させることにより、2個の圧縮コイルバネをスプリングシートを介して同軸に沿うように配置し、かつ、スプリングシートを2個の圧縮コイルバネの軸方向および軸周り方向に移動可能にしたことにある。
本発明に係るバネ構造体では、巻き方向の異なる2個の圧縮コイルバネを、スプリングシートを介して、同軸上に位置するように直列に配置している。また、スプリングシートは、2個の圧縮コイルバネの軸方向および軸周り方向移動可能になっているため、2個の圧縮コイルバネから受ける力にしたがって自由に移動できる。そして、2個の圧縮コイルバネは巻き方向が異なるため、伸縮の際、2個の圧縮コイルバネのスプリングシート側の端部同士は回動方向が同方向になりスプリングシートを軸周り方向に回動させる。このため、2個の圧縮コイルバネに生じるねじれ力がスプリングシートの回転により逃がされ、圧縮コイルバネの両端にねじれ方向のずれやねじれ力が発生せず、これによって、良好な作動性を発揮できるバネ構造体を得ることができる。
また、本発明に係るバネ構造体では、2個の圧縮コイルバネにおけるスプリングシートを介して対向するそれぞれの他方の端部の位置を、圧縮コイルバネの有効巻き開始点または素線端部を基準として、2個の圧縮コイルバネの軸回り方向にずらしている。このため、2個の圧縮コイルバネにそれぞれ大きな力が加わってバネ構造体が収縮するときに、バネ構造体の軸心に対して両側に均等に力が加わることにより2個の圧縮コイルバネは全体として直線状態を維持するようになる。なお、2個の圧縮コイルバネのそれぞれの一方の端部と基部または移動部との間に設けられる所定の部材としては、例えば、補助バネやシート部材等がある。
また、本発明に係るバネ構造体の他の構成上の特徴は、2個の圧縮コイルバネにおけるスプリングシートに当接するそれぞれの他方の端部の軸回り方向のずれを、有効巻き開始点または素線端部を基準として180±45度の範囲に設定したことにある。
この場合の有効巻き開始点とは、各圧縮コイルバネの端部側部分が当接する部材から離れる点、または圧縮コイルバネの座巻部分から圧縮コイルバネの有効巻き部分が開始する点、すなわち圧縮コイルバネの端部側部分と当接部材との接触部分と非接触部分との境界点、または圧縮コイルバネの有効巻き部分と座巻部分との境界点である。また、素線端部とは、圧縮コイルバネの先端面や先端部である。このように、2個の圧縮コイルバネにおけるスプリングシートに当接する端部の軸回り方向のずれを、有効巻き開始点または素線端部を基準として設定することにより、両端部のずれ量を正確に設定することができ、これによって、より好適なバネ構造体を得ることができる。この場合の最も好ましいずれ量は、2個の圧縮コイルバネの他方の端部の有効巻き開始点または素線端部が軸回り方向に180度ずれていることである。
また、本発明に係るバネ構造体のさらに他の構成上の特徴は、スプリングシートにおける2個の圧縮コイルバネの端部が当接する表裏両面を平面に形成するとともに、スプリングシートに当接する2個の圧縮コイルバネの端部を、2個の圧縮コイルバネの軸に直交する平面に形成したことにある。これによると、スプリングシートを介して配置される2個の圧縮コイルバネを正確に同軸上に配置することができるため、バネ構造体の作動性をより向上できる。また、この場合、2個の圧縮コイルバネの端部とスプリングシートの表裏両面との間に互いに係合する係合部や位置決め部等を設けることもでき、これによると、圧縮コイルバネの端部をスプリングシートの適正位置に位置決めできる。
また、本発明に係るバネ構造体のさらに他の構成上の特徴は、スプリングシートを、2個の圧縮コイルバネの端部が当接する当接板部と、当接板部の表裏両面に設けられ、2個の圧縮コイルバネを同軸上に保持する同軸保持部とで構成したことにある。
この場合のスプリングシートとしては種々の形状のものを用いることができるが、例えば、スプリングシートを、環状または円板状の板部からなる当接板部と、当接板部の外周に設けられた筒状部からなる同軸保持部とで構成したものや、環状の板部からなる当接板部と、環状の当接板部の内周に設けられた筒状部からなる同軸保持部とで構成したもので構成することができる。環状または円板状の当接板部の外周に筒状部からなる同軸保持部を設けた場合には、2個の圧縮コイルバネの端部をそれぞれ筒状部の両側から筒状部内に挿入することにより、2個の圧縮コイルバネを同軸上に保持できる。また、筒状部で、2個の圧縮コイルバネにおけるスプリングシート側の端部を保護することもできる。
また、環状の当接板部の内周に筒状部からなる同軸保持部を設けた場合には、2個の圧縮コイルバネの端部をそれぞれ筒状部の両側から筒状部の外周に位置させることにより、2個の圧縮コイルバネを同軸上に保持できる。また、これによると、筒状部の内部に異物が溜まることを防止できる。このように、2個の圧縮コイルバネにおけるスプリングシートを介して対向するそれぞれの他方の端部の位置を2個の圧縮コイルバネの軸回り方向にずらすことに加えて、スプリングシートに同軸保持部を設けることにより、2個の圧縮コイルバネをより確実に同軸上に保持できる。
さらに、スプリングシートを、環状の板部からなる当接板部と、環状の当接板部の内周部から一方に延びる筒状部と、環状の当接板部の外周部から他方に延びる筒状部とで構成することもできる。この場合には、一方の圧縮コイルバネの端部を一方に延びる筒状部の外周に位置させ、他方の圧縮コイルバネを他方に延びる筒状部の内部に位置させることにより、2個の圧縮コイルバネにおけるスプリングシート側の端部が当接板部に対して軸方向からずれることを確実に防止できる。なお、本発明における当接板部の表裏両面に設けられた同軸保持部には、当接板部の外周縁部および内周縁部から当接板部の表裏両側に延びるものも含まれる。また、同軸保持部は、管状部でなくてもよく、2個の圧縮コイルバネを同軸上に保持できる構成のものであればよい。
また、本発明に係るバネ構造体のさらに他の構成上の特徴は、スプリングシートにおける2個の圧縮コイルバネの端部が位置する表裏両面に2個の圧縮コイルバネの素線端部が当接できる係合突部を形成したことにある。
これによると、係合突部に圧縮コイルバネの素線端部を当接させることによって、スプリングシートに対して圧縮コイルバネを正確に位置決めできる。
また、本発明に係るバネ構造体のさらに他の構成上の特徴は、スプリングシートに当接する2個の圧縮コイルバネの端部に被係合凹部を設けるとともに、スプリングシートにおける2個の圧縮コイルバネの端部が当接する表裏両面に2個の圧縮コイルバネの被係合凹部が係合できる係合突部を形成したことにある。
これによると、係合突部に圧縮コイルバネの被係合凹部を係合させることによって、スプリングシートに対して圧縮コイルバネを正確に位置決めできる。この場合の端部は、先端部およびその近傍部分であり、圧縮コイルバネの端面も含むものである。
また、本発明に係るバネ構造体のさらに他の構成上の特徴は、スプリングシートに当接する2個の圧縮コイルバネの端部を切り放し形状にするとともに、スプリングシートにおける2個の圧縮コイルバネの端部が当接する表裏両面に2個の圧縮コイルバネの素線端部が係合できる係合凹部を形成したことにある。
これによると、圧縮コイルバネの端部を、軸方向に直交する平面に加工することなく、切り放し端面にしたままの状態で圧縮コイルバネをバネ構造体に組み込むことができるため製造コストの低減が可能になる。また、この場合の係合凹部としては、圧縮コイルバネの端部近傍における周面と端面との少なくとも一部をそれぞれ支持できる面を備えた凹部で構成し、スプリングシートに対して圧縮コイルバネの端部が位置ずれしないようにすることが好ましい。
さらに、本発明に係るバネ構造体は、スプリングシートにおける2個の圧縮コイルバネの端部が当接する部分に周方向の位置がずれた凹部をそれぞれ設け、スプリングシートに当接する2個の圧縮コイルバネの端部がそれぞれ凹部に位置するようにすることが好ましい。この場合の端部も先端部およびその近傍部分であり、これによると、バネ構造体の軸方向の長さを短くすることができる。
また、本発明に係るバネ構造体のさらに他の構成上の特徴は、巻き方向の異なる2個の圧縮コイルバネをそれぞれ直径が異なる圧縮コイルバネで構成したことにある。これによると、バネ構造体を設置する場所にスペースの狭い部分がある場合には、直径の小さな圧縮コイルバネをスペースの狭い部分に位置させてバネ構造体を設置することができる。
また、本発明に係るバネ構造体のさらに他の構成上の特徴は、巻き方向の異なる2個の圧縮コイルバネをそれぞれ直径が異なる圧縮コイルバネで構成するとともに、スプリングシートにおける2個の圧縮コイルバネの端部が当接する部分を、軸方向の位置が異なる段違い状に形成し、2個の圧縮コイルバネに軸方向に重なり合った部分ができるようにしたことにある。これによると、バネ構造体を設置する場所にスペースの狭い部分がある場合には、直径の小さな圧縮コイルバネをスペースの狭い部分に位置させてバネ構造体を設置することができるとともに、バネ構造体の軸方向の長さを短くすることができるため、上下方向が狭い場所でも設置することができる。
また、本発明に係るバネ構造体のさらに他の構成上の特徴は、巻き方向の異なる2個の圧縮コイルバネをそれぞれ圧縮させたときに、2個の圧縮コイルバネがそれぞれ示す、たわみ量に対する回転方向のねじれ角の特性を略同じにしたことにある。これによると、2個の圧縮コイルバネが同時に伸縮する際に、それぞれ生じるねじれ角が略等しくなり、その結果、2個の圧縮コイルバネに生じるねじれ力がスプリングシートの回動により完全に逃がされ圧縮コイルバネの両端にねじれ方向のずれやねじれ力が発生することを完全に防止できる。
また、本発明に係るバネ構造体のさらに他の構成上の特徴は、外周部にバネ受け部が設けられた内側軸部と、この内側軸部に対し、軸方向に移動可能に組み付けられ、外周部にバネ受け部が設けられた外側軸部とから伸縮軸を構成し、伸縮軸における内側軸部と外側軸部とのいずれか一方を基部として、他方を移動部とし、伸縮軸の外周における両バネ受け部間に取り付けられたことにある。
この場合、伸縮軸としては、車両で用いられるダンパや、エンジンにおける吸排気弁とその吸排気弁を摺動自在に支持する弁ガイドとからなる機構を用いてもよい。また、本発明では、スプリングシートの中央に挿通孔を形成し、伸縮軸をスプリングシートの挿通孔に貫通させることもできる。
図1は、第1実施形態に係るバネ構造体を自動車の車体と前輪との間に配置した状態を示した正面図である。
図2は、バネ構造体を自動車の車体と後輪との間に配置した状態を示した正面図である。
図3は、第1実施形態に係るバネ構造体を示した正面図である。
図4は、第1実施形態に係るバネ構造体を示した断面図である。
図5は、比較例に係るバネ構造体における力が加わる位置を示した正面図である。
図6は、図5に示したバネ構造体を収縮させた状態を示した正面図である。
図7は、第1実施形態に係るバネ構造体における力が加わる位置を示した正面図である。
図8は、図7に示したバネ構造体を収縮させた状態を示した正面図である。
図9は、コイルバネのねじれ角とたわみ量との関係を示したグラフである。
図10は、第2実施形態に係るバネ構造体の要部を示した正面図である。
図11は、第2実施形態に係るバネ構造体の要部を示した断面図である。
図12は、変形例1に係るバネ構造体の要部を示した正面図である。
図13は、図12の13−13断面図である。
図14は、変形例2に係るバネ構造体の要部を示した正面図である。
図15は、変形例2に係るバネ構造体が備える右巻きバネの下面を示した底面図である。
図16は、第3実施形態に係るバネ構造体の要部を示した正面図である。
図17は、第3実施形態に係るバネ構造体の要部を示した断面図である。
図18は、第4実施形態に係るバネ構造体の要部を示した正面図である。
図19は、第4実施形態に係るバネ構造体の要部を示した断面図である。
図20は、第4実施形態に係るバネ構造体に含まれるスプリングシートを示しており、(a)は左側面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。
図21は、図20(b)の21−21断面図である。
図22は、変形例3に係るバネ構造体の要部を示した正面図である。
図23は、変形例3に係るバネ構造体の要部を示した断面図である。
図24は、第5実施形態に係るバネ構造体を示しており、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図25は、図24(a)の25−25断面図である。
図26は、第5実施形態に係るバネ構造体に含まれるスプリングシートを示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。
図27は、図26(c)の27−27断面図である。
図28は、第6実施形態に係るバネ構造体を示した断面図である。
図29は、第6実施形態に係るバネ構造体の要部を示した断面図である。
図30は、第6実施形態に係るバネ構造体に含まれるスプリングシートを示した平面図である。
図31は、第1実施形態に係るバネ構造体と、右巻きバネと左巻きバネとの配置を変えたバネ構造体とを車体に取り付けた状態を示した説明図である。
図32は、図31の両バネ構造体を左右配置を変えて車体に取り付けた状態を示した説明図である。
図33は、第7実施形態に係るバネ構造体をエンジンの吸気弁と排気弁とに組み付けた状態を示した断面図である。
図34は、第8実施形態に係るバネ構造体をエンジンの吸気弁に組み付けた状態を示した断面図である。
図35は、第9実施形態に係るバネ構造体を示した正面図である。
図36は、図35のバネ構造体を収縮させた状態を示した正面図である。
図37は、第10実施形態に係るバネ構造体を示した正面図である。
図38は、図37のバネ構造体を収縮させた状態を示した正面図である。
図39は、参考例に係るバネ構造体の要部を示した正面図である。
図40は、図39に示した左巻きバネと右巻きバネとの接合部分を示した説明図である。
以下、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する。図1は同実施形態に係るバネ構造体20を示しており、図2はバネ構造体20aを示している。バネ構造体20は、自動車の車体11の前部における左右両側に配置された前輪FL,FRと車体11との間にそれぞれ配置され、バネ構造体20aは、自動車の車体11の後部における左右両側に配置された後輪RL,RRと車体11との間にそれぞれ配置されている。このバネ構造体20,20aは、懸架装置の一部を構成しており、この懸架装置によって、前輪FL,FRおよび後輪RL,RRから車体11に衝撃や振動が伝わることを防止している。
懸架装置における前部側部分には、請求項12に記載のように、車体11側に連結された基部としての内側軸部13(図4参照)と、前輪FL,FR側に連結された移動部としての筒状の外側軸部14(図3および図4参照)とからなる本発明に係る伸縮軸としてのダンパDが備わっており、そのダンパDの外周にバネ構造体20が設置されている。なお、ダンパDを上下逆とし、車体11側に基部としての外側軸部14を、前輪FL,FR側に移動部としての内側軸部13を配置してもよい。内側軸部13は、車体11に固定された固定部13aと、固定部13aの中央部からゴムマウント13dを介して下方に延びるピストンロッド13bと、ピストンロッド13bの下端外周に取り付けられたピストン13cとを備えている。そして、固定部13aの細径になった下部の下面に、平面からなる環状の上部バネ受け部15が形成され、上部バネ受け部15の内周縁部から下方に向って軸方向の長さが短い係止用の円筒部15aが突出している。
外側軸部14は、前輪FL,FR側のアーム16に連結された連結部14aと、底部が閉塞された円筒体からなり底部が連結部14aに溶接されたシリンダ14bと、シリンダ14bの上端開口を閉塞し、ピストンロッド13bを摺動自在に支持するピストンロッドガイド14dと、シリンダ14bの外周面における上下方向の中央よりもやや上方の位置に設けられたバネ受け部14cとを備えている。バネ受け部14cは、上面が平面に形成された環状の下部バネ受け部17と、下部バネ受け部17の内周縁部からシリンダ14bに沿って上方に延びる軸方向の長さが短い係止用の円筒部17aとで構成されており、円筒部17aの内周面が、シリンダ14bの外周面に係止リング17bを介して固定されている。
内側軸部13のピストン13cは、外側軸部14のシリンダ14bの内周面に対して液密的に接触した状態で摺動可能になっている。また、シリンダ14bの内部は、ピストン13cにより、上下2室に画成されたオイル室を構成しており、さらに、オイル室は、高圧ガス室が隣接していてフリーピストンを介して常時加圧されている。そして、ピストン13cには、上下面間を連通する公知の一対の流路が形成されており、この一対の流路を介してピストン13cの上方と下方のオイル室間でオイルが移動することによりダンパDに減衰力が発生する。
また、内側軸部13の上部バネ受け部15には、弾性材からなる蛇腹状のカバー部材18の上端部が固定され、その下端部はフリーの状態でシリンダ14bの外周上端部付近まで延在している。これにより、ピストンロッド13bへの泥などの付着を防止している。なお、後述するが、カバー部材18の上端には、シート19aが一体成形されており、このシート19aが右巻きバネ21と上部バネ受け部15との間に挟持されている。
バネ構造体20は、上部バネ受け部15と下部バネ受け部17との間における上部側に配置された右巻きバネ21と、下部側に配置された左巻きバネ22と、右巻きバネ21と左巻きバネ22との間に配置されたスプリングシート23とで構成されている。右巻きバネ21と左巻きバネ22とは、直径、軸方向の長さ、ばね定数等がすべて同じに設定されたバネからなっている。すなわち、右巻きバネ21と左巻きバネ22とは、巻き方向が異なること以外はすべて同じ構成になっている。このため、右巻きバネ21と左巻きバネ22との回転方向のねじれ角の特性(ねじれ角とたわみ量との関係)も同じになる。
また、右巻きバネ21と左巻きバネ22のそれぞれの両端部は、加工が施されてバネの軸方向に対して直交する平面に形成されている。そして、右巻きバネ21の両端に座巻き部21a,21bが1巻き設けられ、左巻きバネ22の両端に座巻き部22a,22bが1巻き設けられている。座巻き部21a,21bは、素線端部A(図4参照)を始点に1周した線が再び素線端部Aと密着部Bで隣接するまでの1巻きで、バネとして作用しない部分であり、座巻き部22a,22bも同様である。このような両端の座巻き部21a,21bや,座巻き部22a,22bで挟まれた中間部分は、バネとして作用する有効巻き部であり、その有効巻き開始点は、上記密着部Bである。以後、有効巻き開始点もBと呼ぶ。
また、本実施形態においては、右巻きバネ21と左巻きバネ22におけるそれぞれの両端側の有効巻き開始点Bは、それぞれ右巻きバネ21と左巻きバネ22との軸回り方向に180度ずれた位置になるようにして右巻きバネ21と左巻きバネ22とは形成されている。
また、スプリングシート23は、アルミニウム等の金属材料からなる成形体で構成されており、環状の当接板部23aの外周に、本発明に係る同軸保持部としての円筒状の筒状部23bを連結した形状をしている。当接板部23aは、内径がカバー部材18の外径よりもやや大きく、外径が右巻きバネ21と左巻きバネ22との外径と同じかそれよりもやや大きな環状の平面板部で構成されており、その上面に右巻きバネ21の下端の平面部(座巻き部21bの一部)が当接し、下面に左巻きバネ22の上端の平面部(座巻き部22aの一部)が当接している。
当接板部23aは、上下両面が平面になっているとともに一定の厚みに形成されており、右巻きバネ21と左巻きバネ22の軸方向に対して直交した状態で、右巻きバネ21と左巻きバネ22の端部の平面およびそれぞれ対応する座巻き部21b,22aに当接している。筒状部23bは、軸方向を上下に向け配置されており、その内周面における上下方向の中央部に当接板部23aの外周を沿わせた状態で当接板部23aに連結されている。そして、筒状部23bの上部側内部に右巻きバネ21の下端部が挿入され、筒状部23bの下部側内部に左巻きバネ22の上端部が挿入されている。このスプリングシート23を介して、右巻きバネ21と左巻きバネ22とは、同軸上に位置するように保持されている。
そして、特筆すべき第1の点は、スプリングシート23が、右巻きバネ21と左巻きバネ22とに挟持され右巻きバネ21と左巻きバネ22とから受ける力に応じてその位置を変更することである。右巻きバネ21と左巻きバネ22とが伸縮する際、各バネ21,22は縮む工程ではバネ21,22の巻きが緩む方向に、伸びる工程では巻きが締まる方向にねじれるため、右巻きバネ21と左巻きバネ22のスプリングシート23側の端部同士は、回転(ねじれ)方向が同方向になり、スプリングシート23を軸周り方向に回動させる。このため、右巻きバネ21と左巻きバネ22とに生じるねじれ力がスプリングシート23の回動により逃がされつつ、スプリングシート23は、右巻きバネ21と左巻きバネ22との軸方向に移動する。これにより、圧縮コイルバネの両端に伸縮によるねじれ方向のずれやねじれ力が発生することを防止するという第1の課題は解決できる。
また、特筆すべき第2の点として、詳細は後述するが、この場合、右巻きバネ21の下端の有効巻き開始点Bの位置と、左巻きバネ22の上端の有効巻き開始点Bの位置を、それぞれ右巻きバネ21と左巻きバネ22との軸回り方向に180度ずれた位置としている点である。なお、本実施形態では、右巻きバネ21の上端の有効巻き開始点Bと、左巻きバネ22の下端の有効巻き開始点Bとは、それぞれ右巻きバネ21と左巻きバネ22との軸回り方向に180度ずれた位置になるようにして右巻きバネ21と左巻きバネ22とは配置されているが、この点は本発明にとって必須ではない。
上記のように、第1実施形態では、右巻きバネ21の下端の有効巻き開始点Bと左巻きバネ22の上端の有効巻き開始点Bを軸回り方向に180度ずらしている。これにより、バネ構造体20が収縮する際、右巻きバネ21と左巻きバネ22との境界部分がスプリングシート23とともに軸方向に対して直交する方向へ偏移するのを防止して右巻きバネ21と左巻きバネ22とは全体として直線状態を維持できるようになる。これにより、第1の課題に伴う新たな課題である第2の課題は解決できる。
この点を詳述すれば、例えば、図5に示した比較例に係るバネ構造体20bのように、右巻きバネ21の下端の有効巻き開始点Bと、左巻きバネ22の上端の有効巻き開始点Bとを軸回り方向の同じ位置に位置決めした場合、バネ構造体20bを収縮させると、図6の状態になって作動性に影響を及ぼすことが実験を通じて知見できた。すなわち、図5に示した黒色の矢印は、各有効巻き開始点Bの位置を示しており、右巻きバネ21および左巻きバネ22を収縮させるときには、この部分に大きな力Fが加わる。
このため、図6に示した白色の矢印aの方向に力が加わって、バネ構造体20bが収縮すると、大きな力Fがバネ構造体20bの軸心に対して一方の側に片寄って加わることにより右巻きバネ21と左巻きバネ22との境界部分がスプリングシート23とともに、白色の矢印bの方向、すなわち、バネ構造体20bの軸方向に対して直交する方向に偏移する。しかしながら、図7に示したバネ構造体20のように、右巻きバネ21の下端の有効巻き開始点Bと、左巻きバネ22の上端の有効巻き開始点Bとを、それぞれ軸回り方向に180度ずらすことにより、図6に示した偏移の発生を防止できる。
図7に示した黒色の矢印も右巻きバネ21と左巻きバネ22との各有効巻き開始点Bの位置を示しており、右巻きバネ21および左巻きバネ22が収縮するときには、この部分に大きな力Fが加わる。この場合、図8に示した白色の矢印aの方向に力が加わって、バネ構造体20が収縮すると、大きな力Fがバネ構造体20bの軸心に対して両側に均等に加わることにより、図8に示したように、バネ構造体20は軸方向に直線状に収縮していく。この場合、スプリングシート23だけが、右巻きバネ21と左巻きバネ22との軸方向に対して僅かに傾くようになる。
また、図4に示したように、上部バネ受け部15と右巻きバネ21の上端部との間にはカバー部材18と一体成形の環状のシート19aが設置され、下部バネ受け部17と左巻きバネ22の下端部との間には環状の弾性シート19bが設置されている。これらのシート19aおよび弾性シート19bは、バネの自励振動が車体11に伝わらないようにするための公知のものである。なお、シートはこれに限らず、当接板部23aと、右巻きバネ21および左巻きバネ22との間に設置してもよい。
このように構成されたバネ構造体20を備えた自動車は、走行中に、前輪FL,FR等が路面からの反発力により振動したり衝撃を受けたりしても、バネ構造体20の作用により車体にその振動や衝撃が伝わることが防止されるとともに、ダンパDの作動により減衰力が発生して良好な走行状態を維持できる。また、本実施形態に係るバネ構造体20では、巻き方向の異なる右巻きバネ21と左巻きバネ22とをスプリングシート23を介して、同軸上に配置している。そして、スプリングシート23は、固定されず、右巻きバネ21と左巻きバネ22との挟持のみによって支持されているため、バネ構造体20の軸方向および軸周り方向に移動可能になっている。
このため、右巻きバネ21と左巻きバネ22とが伸縮する際に、スプリングシート23側の端部同士は回転(ねじれ)方向が同方向になり、スプリングシート23を軸周り方向に回動させる。これによって、バネ構造体20は、良好な作動性を発揮することができる。また、スプリングシート23の当接板部23aの上下両面が平面に形成されているとともに、右巻きバネ21と左巻きバネ22との端部がバネ構造体20の軸方向に対して直交する平面に形成されている。このため、スプリングシート23を介して配置される右巻きバネ21と左巻きバネ22とを正確に同軸的に配置することができ、バネ構造体20の作動性をより向上できる。
さらに、右巻きバネ21の下端の有効巻き開始点Bと左巻きバネ22の上端の有効巻き開始点Bを、それぞれ軸回り方向に180度ずらしたため、バネ構造体20が収縮する際、右巻きバネ21と左巻きバネ22との境界部分がスプリングシート23とともに、それぞれの軸方向に対して直交する方向に偏移することを防止して右巻きバネ21と左巻きバネ22とを直線状態に維持できる。
また、右巻きバネ21と左巻きバネ22とにおけるスプリングシート23側の端部がスプリングシート23の筒状部23bに上下から内部に挿入される。これにより、右巻きバネ21と左巻きバネ22とを同軸上に保持できるとともに、右巻きバネ21と左巻きバネ22とのスプリングシート23側の端部を保護することができる。なお、両バネ21,22のスプリングシート23との当接面を研磨して平面部を増やし、接着剤でスプリングシート23に固着すればいっそう両バネ21,22の軸心合わせが確実となり、また、両バネ21,22とスプリングシート23が一体となるため組付性が良好となる。
さらに、右巻きバネ21と左巻きバネ22とのたわみ量に対する回転方向のねじれ角の特性を略同じにしたため、右巻きバネ21と左巻きバネ22との伸縮時にそれぞれ生じるねじれ角が略等しくなり、その結果、右巻きバネ21と左巻きバネ22とに生じるねじれ力がスプリングシート23の回転方向に完全に逃がされて、バネ構造体20の両端にねじれ方向のずれやねじれ力が発生することを防止できる。この特性は、図9に示したように、コイルバネのねじれ角(度)とたわみ量(mm)との関係で表すことができ、図9は、軸方向の長さが300mm、内径が70mm、線径が11.5mm、有効巻き数が8.0のコイルバネを用いた場合のねじれ角とたわみ量との関係を示している。
この場合、コイルバネに外力が加わらないときには、ねじれ角およびたわみ量がともに「0」でコイルバネに変形は生じず、コイルバネに変形が生じる範囲での最大の外力が加わってねじれ角およびたわみ量がともに最大値になったときには、コイルバネの各部分間の隙間がなくなって各部分が互いに密着した状態になる。そして、「0」の状態から「密着」の状態に変化する際に、ねじれ角とたわみ量の値が小さい範囲では、たわみ量の増加よりもねじれ角の増加の方がやや多くなり、ねじれ角とたわみ量の値が大きい範囲では、たわみ量の増加よりもねじれ角の増加の方がやや少なくなるが、全体としては、ねじれ角とたわみ量とは略比例して増加していく。
図10および図11は、本発明の第2実施形態に係るバネ構造体30の要部を示している。このバネ構造体30では、スプリングシート33が、環状の当接板部33aの内周縁部に、本発明に係る同軸保持部としての円筒状の筒状部33bを連結して構成されている。筒状部33bは、軸方向を上下に向けて配置されており、その外周面における上下方向の中央部に当接板部33aの内周を沿わせた状態で当接板部33aに連結されている。そして、当接板部33aの上面に右巻きバネ31の下端部が当接し、当接板部33aの下面に左巻きバネ32の上端部が当接している。また、右巻きバネ31の下端部および左巻きバネ32の上端部は、それぞれ筒状部33bの外周面に係合している。
このバネ構造体30のそれ以外の部分の構成については、前述したバネ構造体20と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。このバネ構造体30によると、右巻きバネ31の下端部および左巻きバネ32の上端部をそれぞれ筒状部33bの外周に係合させることにより、右巻きバネ31と左巻きバネ32とを同軸上に保持できる。また、筒状部33bの内部に泥等の異物が溜まることを防止できる。このバネ構造体30のそれ以外の作用効果については、前述したバネ構造体20の作用効果と同様である。なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様、両バネ31,32とスプリングシート33とを接着してもよい。この場合も、バネ31,32におけるスプリングシート33と当接する部分を研磨して平面を形成することが好ましい。
図12および図13は、前述したバネ構造体30の変形例1に係るバネ構造体30aの要部を示している。このバネ構造体30aでは、スプリングシート34の当接板部34aの所定部分に当接板部34aの上面側に突出する係合突部34bが形成され、当接板部34aにおける係合突部34bが形成された部分から180度の間隔を保った部分に、当接板部34aの下面側に突出する係合突部34cが形成されている。また、右巻きバネ31aの下端の座巻き部31bの素線端部は略垂直に形成された被係合面31cで構成され、左巻きバネ32aの上端の座巻き部32bの素線端部は略垂直に形成された被係合面32cで構成されている。
そして、右巻きバネ31aは、被係合面31cを係合突部34bに当接させた状態で、当接板部34aの上面側に設置され、左巻きバネ32aは、被係合面32cを係合突部34cに当接させた状態で、当接板部34aの下面側に設置されている。このバネ構造体30aのそれ以外の部分の構成については、前述したバネ構造体30と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。このバネ構造体30aによると、右巻きバネ31aの下端部および左巻きバネ32aの上端部を、スプリングシート34の適正位置に正確に180度ずらして位置決めすることができる。このバネ構造体30aのそれ以外の作用効果については、前述したバネ構造体30の作用効果と同様である。なお、この場合も、第1実施形態と同様、バネ31a,32aにおけるスプリングシート34と当接する部分を研磨して平面を形成し、両バネ31a,32aとスプリングシート34とを接着してもよい。
図14は、前述したバネ構造体30の変形例2に係るバネ構造体30bの要部を示している。このバネ構造体30bでは、図15に示したように、右巻きバネ35の下端の座巻き部35aの先端側下面に被係合凹部35bが形成され、左巻きバネ36の上端の座巻き部36aの先端側上面に、図15に示した被係合凹部35bと同様にして、被係合凹部36bが形成されている。このバネ構造体30bのそれ以外の部分の構成については、前述したバネ構造体30aと同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このバネ構造体30bでは、右巻きバネ35は、被係合凹部35bを係合突部34bに係合させた状態で、当接板部34aの上面側に設置され、左巻きバネ36は、被係合凹部36bを係合突部34cに係合させた状態で、当接板部34aの下面側に設置されている。このため、右巻きバネ35の下端部および左巻きバネ36の上端部を、スプリングシート34の適正位置に正確に180度ずらして位置決めすることができる。このバネ構造体30bのそれ以外の作用効果については、前述したバネ構造体30の作用効果と同様である。この場合も、第1実施形態と同様、バネ35,36におけるスプリングシート34と当接する部分を研磨して平面を形成し、両バネ35,36とスプリングシート34とを接着してもよい。
なお、前述した変形例1のバネ構造体30aに備わっている係合突部34b,34cと被係合面31c,32cとからなる位置決め部や、変形例2のバネ構造体30bに備わっている係合突部34b,34cと被係合凹部35b,36bとからなる係合部を実施形態1のバネ構造体20に設けることもできる。
図16および図17は、本発明の第3実施形態に係るバネ構造体40の要部を示している。このバネ構造体40では、スプリングシート43が、板金をプレスして形成されており、環状の当接板部43aの内周に、円筒状の筒状部43bを連結するとともに、環状の当接板部43aの外周に、円筒状の筒状部43cを連結して構成されている。この場合、筒状部43bと筒状部43cとで、本発明に係る同軸保持部が構成される。筒状部43bは、軸方向を上下に向けて配置されており、その下端部に当接板部43aの内周を沿わせた状態で当接板部43aに連結されている。また、筒状部43cは、軸方向を上下に向けて配置されており、その上端部に当接板部43aの外周を沿わせた状態で当接板部43aに連結されている。
そして、当接板部43aの上面に右巻きバネ41の下端部が当接し、当接板部43aの下面に左巻きバネ42の上端部が当接している。また、右巻きバネ41の下端部は、筒状部43bの外周面に係合し、左巻きバネ42の上端部は筒状部43cの内周面に係合している。このバネ構造体40のそれ以外の部分の構成については、前述したバネ構造体20と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。このバネ構造体40によると、右巻きバネ41の下端部を筒状部43bの外周面に係合させ、左巻きバネ42の上端部を筒状部43cの内周面に係合させることにより、右巻きバネ41と左巻きバネ42とを同軸上に保持できる。このバネ構造体30のそれ以外の作用効果については、前述したバネ構造体20の作用効果と同様である。この場合も、バネ41,42におけるスプリングシート43と当接する部分を研磨して平面を形成し、両バネ41,42とスプリングシート43とを接着してもよい。
図18および図19は、本発明の第4実施形態に係るバネ構造体50の要部を示している。このバネ構造体50では、右巻きバネ51の下端部と左巻きバネ52の上端部とは加工が施されずに、切り放し状態の形状になっており、スプリングシート53が、図20および図21に示した環状の当接板部53aと円筒状の筒状部53bとで構成されている。図20(b)はスプリングシート53の平面図、図20(a)は、図20(b)の左側面図、図20(c)は、図20(b)の右側面図であり、図20(a)においては右側が上方で左側が下方になり、図20(c)においては右側が下方で左側が上方になっている。このスプリングシート53は、アルミ合金や樹脂で一体成形されている。
筒状部53bは、軸方向の長さが短い円筒状に形成されており、当接板部53aは、筒状部53bの外周面に連結され、上下面にそれぞれ上下方向に変化する複数の傾斜面が形成された板部で構成されている。すなわち、この当接板部53aの上面のうちの図20(b)における左側半分は、図20(b)の上部から下部に向って一定の勾配で高くなった傾斜面54で構成され、当接板部53aの上面のうちの図20(b)における右側半分は、中央部(図20(b)の右端)が下方に窪むようにして並んだ3個の傾斜面からなる曲面で構成されている。
当接板部53aの上面における図20(b)の右側半分は、図20(b)の上部から右端までの部分が前記傾斜面54と連続するよう傾斜面54と同じ一定の勾配で徐々に低くなった傾斜面55で構成され、右端から図20(b)のやや下部側にかけての部分が傾斜面55よりも大きな勾配で徐々に高くなり周方向の長さが短い傾斜面56で構成されている。そして、図20(b)における傾斜面56の下端から傾斜面54の下端までの部分が傾斜面56よりも小さな勾配で徐々に高くなった傾斜面57で構成されている。このため、傾斜面55と傾斜面56との間には下方に窪んだ凹部58が形成されている。
当接板部53aの下面は、上面に対して点対称に形成されており、上面の傾斜面54,55,56,57および凹部58にそれぞれ対応する傾斜面54a,55a,56a,57aおよび凹部58aを備えている。凹部58aは、上方に向って窪んでおり、上面の凹部58に対して周方向に180度の間隔を保って形成されている。この凹部58,58aで、本発明に係る係合凹部が構成される。また、図18に示したように、右巻きバネ51の下部は傾斜面54,55に沿うようにしてスプリングシート53に当接し、右巻きバネ51の素線端部の角部は、図18および図21に示したように、凹部58に位置決めされる。
同様に、左巻きバネ52の上部は傾斜面54a,55aに沿うようにしてスプリングシート53に当接し、左巻きバネ52の素線端部の角部は、図21に示したように、凹部58aに位置決めされる。凹部54,55,56,58および凹部54a,55a,56a,58aで本発明に係る凹部が構成される。なお、右巻きバネ51の下部と左巻きバネ52の上部には座巻き部は設けられてなく、右巻きバネ51の下部は右巻きバネ51の中央側部分と等ピッチに形成され、左巻きバネ52の上部は左巻きバネ52の中央側部分と等ピッチに形成されている。しかし、右巻きバネ51および左巻きバネ52をスプリングシート53に当接させた状態では、以下に説明するように、実質上の有効巻き開始点が存在する。
この場合、右巻きバネ51の下端の有効巻き開始点は、右巻きバネ51の下部がスプリングシート53の傾斜面55,54から離れる点、すなわち、右巻きバネ51における傾斜面54と傾斜面57との境界部Cに対向する部分となり、左巻きバネ52の上端の有効巻き開始点は、左巻きバネ52の上部がスプリングシート53の傾斜面55a,54aから離れる点、すなわち、左巻きバネ52における傾斜面54aと傾斜面57aとの境界部に対向する部分となる。この右巻きバネ51および左巻きバネ52には、実質上、3/4巻きの座巻き部が形成されたことになる。このバネ構造体50のそれ以外の部分の構成については、前述したバネ構造体20と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このバネ構造体50によると、右巻きバネ51の下端部と左巻きバネ52の上端部とを、切り放し形状にしたままの状態にしているため製造コストの低減が可能になる。また、右巻きバネ51の下端部と左巻きバネ52の上端部とのスプリングシート53に当接する位置がスプリングシート53の周方向に180度ずれるため、右巻きバネ51と左巻きバネ52とからスプリングシート53にバランスよく力が加わるようになり、スプリングシート53の姿勢が安定する。
また、上下のバネの切り放し形状の素線端部どうしを180度ずらすとともに、当接板部53aを上下両面に上下方向に変化する複数の傾斜面と係合凹部58,58aが形成された板部で構成したため、右巻きバネ51の下端部と左巻きバネ52の上端部との上下方向の位置に重複する部分を設けることができ、バネ構造体50の軸方向の長さを短くすることができる。なお、当接板部53aの上面と下面とに設けられた凹部58,58aの周方向のずれは180度以外、例えば、180±45度の範囲であってもよい。このバネ構造体50のそれ以外の作用効果については、前述したバネ構造体20の作用効果と同様である。
図22および図23は、前述したバネ構造体50の変形例である変形例3に係るバネ構造体50aの要部を示している。このバネ構造体50aでは、スプリングシート59が、前述したスプリングシート53と類似の構成をしている。すなわち、このスプリングシート53は、環状の当接板部59aと円筒状の筒状部59bとからなっているが、当接板部59aの上面に断面形状が半円状の溝状凹部59cが形成され、当接板部59aの下面に断面形状が半円状の溝状凹部59dが形成されている。溝状凹部59cは、右巻きバネ51の下端部との接触面積を大きくできるように右巻きバネ51の外周下部と略同じ形状に形成され、溝状凹部59dは、左巻きバネ52の上端部との接触面積を大きくできるように左巻きバネ52の外周上部と略同じ形状に形成されている。また、溝状凹部59c,59dの表面、右巻きバネ51の下面および左巻きバネ52の上面は研磨されており、そのそれぞれの研磨面に接着剤を塗布することにより、溝状凹部59cと右巻きバネ51の下端部および溝状凹部59dと左巻きバネ52の上端部とがそれぞれ接着されている。このバネ構造体50aのそれ以外の部分の構成については、前述したバネ構造体50と同一である。
これによると、右巻きバネ51と左巻きバネ52との軸心合わせが確実になるとともに、両バネ51,52とスプリングシート53が一体となるため組付性が良好になる。このバネ構造体50aのそれ以外の作用効果については、前述したバネ構造50の作用効果と同様である。
図24および図25は、本発明の第5実施形態に係るバネ構造体60をダンパDに取り付けた状態を示している。このバネ構造体60では、上方に配置される右巻きバネ61の直径が、下方に配置される左巻きバネ62の直径よりも大きく設定されている。すなわち、左巻きバネ62は、前述した左巻きバネ22等と略同じ直径および長さをしており、右巻きバネ61はそれよりも大きな直径を備えた圧縮コイルバネで構成されている。このため、このバネ構造体60が取り付けられるダンパDにおいては、内側軸部65の固定部65aに、右巻きバネ61の直径に応じた上部バネ受け部66が形成されている。ピストンロッド65bは、前述した各実施形態と同様、蛇腹状のカバー部材68で被覆されている。
また、下部バネ受け部67は、前述したスプリングシート53と同様の構成をしており、上面に形成された凹部67aに、左巻きバネ62の下端部が位置決めされている。このバネ構造体60では、右巻きバネ61の上下両端部および左巻きバネ62の上端部は、バネ構造体60の軸方向に対して直交する平面に形成され、左巻きバネ62の下端部は切り放し形状になっている。そして、左巻きバネ62の下部には座巻き部は設けられていない。スプリングシート63は、図26および図27に示したように、当接板部63a、筒状部63bおよび当接板部63aの上下両面にそれぞれ設けられた複数のリブ64a,64bで構成されている。
筒状部63bは、軸方向の長さが短い円筒状に形成されており、当接板部63aは、筒状部53bの軸方向の中央部から外周側と内周側との双方に延びる環状の板部で構成されている。そして、当接板部63aの内周側上面と筒状部63bの内周面との間に、円周方向に等間隔で6個のリブ64aが形成され、当接板部63aの外周側下面と筒状部63bの外周面との間に、円周方向に等間隔で6個のリブ64bが形成されている。リブ64aとリブ64bとは、周方向の位置をずらして配置されており、図26(a)および図26(c)に示した状態で、各リブ64aは、それぞれ2個のリブ64bの中央部に位置している。なお、リブ64a、64bは周方向の位置を一致させてもよい。
当接板部63aの上下面はそれぞれ平面状に形成されており、当接板部63aの上面における外周側に右巻きバネ61の下端部が当接し、当接板部63aの下面における内周側に左巻きバネ62の上端部が当接している。また、右巻きバネ61の下端部は、筒状部63bの外周面に係合し、左巻きバネ62の上端部は、筒状部63bの内周面に係合している。このバネ構造体60のそれ以外の部分の構成については、前述したバネ構造体20と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このバネ構造体60によると、バネ構造体60が前輪FL,FRに接近して配置される場合などに、左巻きバネ62を前輪FL,FRの近傍に位置させることにより配置スペースが狭い場合であっても、バネ構造体60と前輪FL,FRとが干渉することを防止してバネ構造体60を設置することができる。すなわち、右巻きバネ61を大きなバネで構成することによりバネ構造体60の強度を大きくしながら、左巻きバネ62を小さなバネで構成してその左巻きバネ62を狭いスペースに配置した状態で設置できる。このバネ構造体60のそれ以外の作用効果については、前述したバネ構造体20の作用効果と同様である。なお、この場合も、バネ61,62におけるスプリングシート63と当接する部分を研磨して平面部を増やし、両バネ61,62とスプリングシート63とを接着してもよい。
図28は、本発明の第6実施形態に係るバネ構造体70をダンパDに取り付けた状態を示している。このバネ構造体70では、スプリングシート73は、図29および図30(図29のスプリングシート73は、図30の29−29断面を示している。)に示したように、上部当接板部73a、下部当接板部73b、筒状部73c、上部当接板部73aの上面に設けられた複数のリブ74aおよび下部当接板部73bの下面に設けられた複数のリブ74bで構成されている。筒状部73cは、軸方向の長さが短い円筒状に形成されており、上部当接板部73aは、筒状部73cの内周面における軸方向の中央部よりも上部側の部分から内周側に向って延びる環状の板部で構成されている。下部当接板部73bは、筒状部73cの外周面における軸方向の中央部よりも下部側の部分から外周側に向って延びる環状の板部で構成されている。
そして、上部当接板部73aの上面と筒状部73cの内周面との間に、円周方向に等間隔で6個のリブ74aが形成され、下部当接板部73bの下面と筒状部73cの外周面との間に、円周方向に等間隔で6個のリブ74bが形成されている。リブ74aとリブ74bとは、周方向の位置をずらして配置されており、図30に示した状態では、各リブ74aは、それぞれ2個のリブ74bの中央部に位置している。上部当接板部73aおよび下部当接板部73bの上下面はそれぞれ平面状に形成されており、上部当接板部73aの下面に左巻きバネ72の上端部が当接し、下部当接板部73bの上面に右巻きバネ71の下端部が当接している。
また、右巻きバネ71の下端部は、筒状部73cの外周面に係合し、左巻きバネ72の上端部は、筒状部73cの内周面に係合しており、右巻きバネ71と左巻きバネ72とには、上下方向で重なる部分が設けられている。このバネ構造体70のそれ以外の部分の構成については、前述したバネ構造体60と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。このバネ構造体70によると、軸方向の長さを短くすることができる。このバネ構造体70のそれ以外の作用効果については、前述したバネ構造体60の作用効果と同様である。この場合も、バネ71,72におけるスプリングシート73と当接する部分を研磨して平面部を増やし、両バネ71,72とスプリングシート73とを接着してもよい。
なお、前述した第1〜第6実施形態および変形例1〜3に係るバネ構造体20〜70は、図2に示した自動車の懸架装置における後部側に組み付けることもできる。すなわち、図2に示した後輪RL,RR側に設置されたバネ構造体20aは、ダンパDとは別体になってダンパDから離れた部分で、後輪RL,RRを接続するシャフトS(移動部)と車体11(基部)との間に配置されている。このバネ構造体20aとして前述したバネ構造体20,30,30a,30b,40,50,59a,60,70のうちのいずれかを用いることができる。
また、前述した第1〜第6実施形態および変形例1〜3に係るバネ構造体20〜70を自動車の懸架装置における前部側に組み付ける場合には、図31および図32に示したように、一方のダンパDにバネ構造体20〜70のいずれか、例えば、上部に右巻きバネ21が配置され下部に左巻きバネ22が配置されたバネ構造体20を取り付け、他方のダンパDに上部に左巻きバネ76が配置され下部に右巻きバネ77が配置され、それ以外はバネ構造体20と同じ構成を備えたバネ構造体75を用いることが好ましい。図31は、前輪FR側にバネ構造体20を配置し、前輪FL側にバネ構造体75を配置した車体11を前方から見た状態を示しており、図32は、前輪FR側にバネ構造体75を配置し、前輪FL側にバネ構造体20を配置した車体11を前方から見た状態を示している。
これによると、バネ構造体20とバネ構造体75とが伸縮するときのバネ構造体20のスプリングシート23とバネ構造体75のスプリングシート23の回転方向が逆になる。すなわち、図31の状態では、バネ構造体20を上方から見たときのスプリングシート23の回転方向が反時計周りになる場合には、バネ構造体75を上方から見たときのスプリングシート23の回転方向は時計周りになる。このため、車体11の前部はバランスよくバネ構造体20,75を介して前輪FR,FLに支持される。同様に、図32の状態では、バネ構造体75を上方から見たときのスプリングシート23の回転方向が時計周りになる場合には、バネ構造体20を上方から見たときのスプリングシート23の回転方向は反時計周りになる。このため、車体11の前部はバランスよくバネ構造体20,75を介して前輪FR,FLに支持される。
図33は、本発明の第7実施形態に係るバネ構造体80を示している。このバネ構造体80は、上下が逆になっていること以外は、前述したバネ構造体30と同じ構成をしており、左巻きバネ81、右巻きバネ82およびスプリングシート83で構成されている。そして、このバネ構造体80は、図33に示したようにして、エンジンのシリンダヘッド84の排気弁85と吸気弁86の弁駆動装置にそれぞれ組み付けられている。排気弁85は弁ガイド88aを介し排気ポート84aに対して進退可能に配置され、吸気弁86は弁ガイド88bを介し吸気ポート84bに対して進退可能に配置されている。
そして、バネ構造体80は、それぞれ排気弁85と吸気弁86との外周側に配置され、下端部をシリンダヘッド84の本体側に形成されたバネ受け部87a,87bに支持させ、上端部を排気弁85と吸気弁86との上端部にそれぞれ固定した状態で組み付けられている。この場合、バネ構造体80は、左巻きバネ81を上方に位置させ、右巻きバネ82を下方に位置させて取り付けられている。また、排気弁85と吸気弁86との上端部には、それぞれ油圧ラッシュアジャスター85a,86aを支点としたロッカアーム85b,86bを介して、クランク軸(図示せず)の駆動により回転する排気カム軸85cと吸気カム軸86cとの駆動力が伝達され、この駆動力によって排気弁85と吸気弁86とは駆動される。
そして、吸気弁86は、吸気のときに開いて吸気ポート84bを介して吸気装置(図示せず)から供給される空気をエンジン84のシリンダヘッド内に送り、排気のときに閉じる。排気弁85は、排気のときに開いて排気ポート84aを介してシリンダから吐出される排ガスを排気通路に送り出し、吸気のときに閉じる。このとき、バネ構造体80は、排気弁85と吸気弁86とをそれぞれ上方に付勢して、排気弁85と吸気弁86の上下動を排気カム軸85cと吸気カム軸86cの回転に追従させる。このバネ構造体80によっても、上端部と下端部との間にねじれ方向の力が発生することがないため弁駆動装置の作動性が向上する。この場合、シリンダヘッド84側が基部を構成し、排気弁85と吸気弁86とが移動部を構成する。
図34は、本発明の第8実施形態に係るバネ構造体90を示している。このバネ構造体90は、前述したバネ構造体40と略同じ構成をしており、左巻きバネ91、右巻きバネ92およびスプリングシート93で構成されている。そして、このバネ構造体90は、図34に示したようにして、エンジンのシリンダヘッド94の排気弁95と吸気弁(図示せず)とにそれぞれ組み付けられている。この場合も、第7実施形態と同じように、左巻きバネ91を上方に位置させ、右巻きバネ92を下方に位置させている。このバネ構造体90のそれ以外の部分の構成は、前述したバネ構造体80と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。また、このバネ構造体90の作用効果についても、前述したバネ構造体80の作用効果と同様である。なお、他の実施形態として、前述したバネ構造体20,30a,30b,50,50a,60,70と同じ構成のバネ構造体を、エンジン94の排気弁95と吸気弁とに組み付けることもできる。
図35および図36は、本発明の第9実施形態に係るバネ構造体100を自動車の懸架装置用ダンパDに取り付けた状態を示している。このバネ構造体100では、右巻きバネ101と左巻きバネ102とが、それぞれ前述したバネ構造体20の右巻きバネ21と左巻きバネ22よりも短くなっている。そして、右巻きバネ21の上方に中間シート105を介して公知の補助バネ(ヘルパースプリング)106が取り付けられている。補助バネ106は、最伸長時に、右巻きバネ101と左巻きバネ102とに遊びが生じることを防止するとともに、リバンプ側ストロークを確保するために設けられており、右巻きバネ101や左巻きバネ102よりもばね定数が小さなバネからなっている。また、補助バネ106は幅の小さな板を螺線状にした形状に形成されており、自動車の停止時には、図36に示したように、密着して円筒状になる。
右巻きバネ101と左巻きバネ102との間に配置されたスプリングシート103は、前述したスプリングシート23と略同じもので構成されている。また、中間シート105は、スプリングシート103と略同じ構成をしており、環状の当接板部105aの外周に、円筒状の筒状部105bを連結した形状に形成されている。筒状部105bの上下方向の長さは、スプリングシート103の筒状部103bの上下方向の長さよりもやや短くなっている。このバネ構造体100のそれ以外の部分の構成は、前述したバネ構造体20と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このバネ構造体100に、図36に矢印aで示したように、バネ構造体100を収縮させる力が加わると、まず、補助バネ106が収縮して各部分が密着した円筒状になり、その後、右巻きバネ101と左巻きバネ102とが収縮する。また、バネ構造体100を収縮させる力が解除されると、まず、右巻きバネ101と左巻きバネ102とが伸長して元の状態に戻り、その後、補助バネ106が伸長して元の状態に戻る。この場合、図35に示した状態では、補助バネ106は、右巻きバネ101と左巻きバネ102とに遊びが生じることを防止する。このバネ構造体100のそれ以外の作用効果については、前述したバネ構造体20の作用効果と同様である。この場合も、バネ101,102におけるスプリングシート103と当接する部分を研磨して平面部を増やし、両バネ101,102とスプリングシート103とを接着してもよい。
図37および図38は、本発明の第10実施形態に係るバネ構造体110を示しており、このバネ構造体110は、前述した第9実施形態と同様、自動車の懸架装置に用いられるものである。このバネ構造体110では、右巻きバネ111が、上部側が低ばね定数部111aで構成され下部側が高ばね定数部111bで構成された非線形バネからなっている。そして、右巻きバネ111の軸方向の長さは、左巻きバネ112の軸方向の長さよりも長くなっている。また、左巻きバネ112のばね定数は、右巻きバネ111の高ばね定数部111bのばね定数と同じに設定されている。この右巻きバネ111の低ばね定数部111aは、前述した補助バネ106と同様の目的で設けられている。このバネ構造体110のそれ以外の部分の構成は、前述したバネ構造体20と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このバネ構造体110に、図38に矢印aで示したように、バネ構造体110を収縮させる力が加わると、まず、右巻きバネ111の低ばね定数部111aが収縮して各部分が密着した円筒状になり、その後、右巻きバネ111の高ばね定数部111bと左巻きバネ112とが収縮する。この場合も、バネ構造体110が自動車の車体11に取り付けられていれば、自動車の停止時に、右巻きバネ111の低ばね定数部111aは密着して円筒状になる。
また、バネ構造体110を収縮させる力が解除されると、まず、右巻きバネ111の高ばね定数部111bと左巻きバネ112とが伸長して元の状態に戻りその後、右巻きバネ111の低ばね定数部111aが伸長して元の状態に戻る。この場合も、図37に示した状態では、右巻きバネ111の低ばね定数部111aは、右巻きバネ111の高ばね定数部111bと左巻きバネ112とに遊びが生じることを防止する。また、バネ構造体110が収縮した状態から元の状態に戻る際には、右巻きバネ111の低ばね定数部111aは、右巻きバネ111の高ばね定数部111bと左巻きバネ112とが元の状態に伸長する際のストロークを確保する。このバネ構造体110のそれ以外の作用効果については、前述したバネ構造体20の作用効果と同様である。この場合も、バネ111,112におけるスプリングシート23と当接する部分を研磨して平面部を増やし、両バネ111,112とスプリングシート23とを接着してもよい。
本発明に係るバネ構造体は、前述した各実施形態に限定するものでなく、適宜変更して実施することが可能である。例えば、前述した各実施形態では、スプリングシート23等の同軸保持部を円筒状の筒状部23b等で構成しているが、この同軸保持部は、複数の突起等で構成することもできる。また、バネ構造体の内部にダンパD等を配置しない場合には、スプリングシート23等の当接板部を環状でなく円板状の板部等で構成してもよい。さらに、本発明に係るバネ構造体は、自動車等の車両やエンジンに限らず、基部に対して移動部が進退する機構を備えたものであれば利用することができる。
また、前述した各実施形態では、右巻きバネ21等と左巻きバネ22等との互いに対向する有効巻き開始点どうしが、軸回り方向に180度ずれるようにして右巻きバネ21等と左巻きバネ22等とを配置しているが、このずれ量は、180度に限るものでなく、右巻きバネ21等と左巻きバネ22等との境界部分がスプリングシート23等とともに軸方向に対して直交する方向に偏移することを防止して右巻きバネ21等と左巻きバネ22等とが全体として略直線状態を維持できるものであればよい。例えば、このずれ量は、180±45度の範囲に設定することが好ましい。
また、参考例として、図39に示したバネ構造体120を用いることもできる。このバネ構造体120は、左巻きバネ121と右巻きバネ122だけで構成されており、スプリングシートは備わっていない。そして、図40に示したように、左巻きバネ121の研磨された平面状の下端面に接着面121a,121bを形成するとともに、右巻きバネ122の研磨された平面状の上端面に接着面122a,122bを形成して、接着面121aと接着面122bおよび接着面121bと接着面122aがそれぞれ重なるようにして左巻きバネ121と右巻きバネ122を接着剤で接着している。図39における線1は、左巻きバネ121と右巻きバネ122との接合面の位置を示しており、図40において、実線で示した部分が左巻きバネ121の下端面を構成し、破線で示した部分が右巻きバネ122の上端面を構成している。このバネ構造体120によると、スプリングシートを省略できるため、構造を簡略化できるとともに、低コスト化が可能になる。

Claims (13)

  1. 基部と、前記基部に対して進退する移動部との間に取り付けられるバネ構造体であって、
    巻き方向が異なる2個の圧縮コイルバネのそれぞれの一方の端部を前記基部または前記移動部に直接または所定の部材を介して支持させ、それぞれの他方の端部を他方の両端部間に介在させたスプリングシートの表裏両面に互いの位置を前記圧縮コイルバネの有効巻き開始点または素線端部を基準として前記2個の圧縮コイルバネの軸回り方向にずらした状態で当接させることにより、前記2個の圧縮コイルバネを前記スプリングシートを介して同軸に沿うように配置し、かつ、前記スプリングシートを前記2個の圧縮コイルバネの軸方向および軸周り方向に移動可能に配置し、前記2個の圧縮コイルバネの伸縮時にそれらの前記他方の端部とともに前記スプリングシートを軸周りに回転させることを特徴とするバネ構造体。
  2. 前記2個の圧縮コイルバネにおける前記スプリングシートに当接するそれぞれの他方の端部の軸回り方向のずれを、有効巻き開始点または素線端部を基準として180±45度の範囲に設定した請求項1に記載のバネ構造体。
  3. 前記スプリングシートにおける前記2個の圧縮コイルバネの端部が当接する表裏両面を平面に形成するとともに、前記スプリングシートに当接する前記2個の圧縮コイルバネの端部を、前記2個の圧縮コイルバネの軸に直交する平面に形成した請求項1または2に記載のバネ構造体。
  4. 前記スプリングシートを、前記2個の圧縮コイルバネの端部が当接する当接板部と、前記当接板部の表裏両面に設けられ、前記2個の圧縮コイルバネを同軸上に保持する同軸保持部とで構成した請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載のバネ構造体。
  5. 前記スプリングシートにおける前記2個の圧縮コイルバネの端部が位置する表裏両面に前記2個の圧縮コイルバネの素線端部が当接できる係合突部を形成した請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載のバネ構造体。
  6. 前記スプリングシートに当接する前記2個の圧縮コイルバネの端部に被係合凹部を設けるとともに、前記スプリングシートにおける前記2個の圧縮コイルバネの端部が当接する表裏両面に前記2個の圧縮コイルバネの被係合凹部が係合できる係合突部を形成した請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載のバネ構造体。
  7. 前記スプリングシートに当接する前記2個の圧縮コイルバネの端部を切り放し形状にするとともに、前記スプリングシートにおける前記2個の圧縮コイルバネの端部が当接する表裏両面に前記2個の圧縮コイルバネの素線端部が係合できる係合凹部を形成した請求項1または2に記載のバネ構造体。
  8. 前記スプリングシートにおける前記2個の圧縮コイルバネの端部が当接する部分に周方向の位置がずれた凹部をそれぞれ設け、前記スプリングシートに当接する前記2個の圧縮コイルバネの端部がそれぞれ前記凹部に位置するようにした請求項7に記載のバネ構造体。
  9. 前記巻き方向の異なる2個の圧縮コイルバネをそれぞれ直径が異なる圧縮コイルバネで構成した請求項1ないし8のうちのいずれか一つに記載のバネ構造体。
  10. 前記巻き方向の異なる2個の圧縮コイルバネをそれぞれ直径が異なる圧縮コイルバネで構成するとともに、前記スプリングシートにおける前記2個の圧縮コイルバネの端部が当接する部分を、軸方向の位置が異なる段違い状に形成し、前記2個の圧縮コイルバネに軸方向に重なり合った部分ができるようにした請求項1ないし8のうちのいずれか一つに記載のバネ構造体。
  11. 前記巻き方向の異なる2個の圧縮コイルバネをそれぞれ圧縮させたときに、前記2個の圧縮コイルバネがそれぞれ示す、たわみ量に対する回転方向のねじれ角の特性を略同じにした請求項1ないし10のうちのいずれか一つに記載のバネ構造体。
  12. 外周部にバネ受け部が設けられた内側軸部と、この内側軸部に対し、軸方向に移動可能に組み付けられ、外周部にバネ受け部が設けられた外側軸部とから伸縮軸を構成し、前記伸縮軸における前記内側軸部と前記外側軸部とのいずれか一方を前記基部として、他方を前記移動部とし、前記伸縮軸の外周における前記両バネ受け部間に取り付けられた請求項1ないし11のうちのいずれか一つに記載のバネ構造体。
  13. 前記スプリングシートの中央に挿通孔が形成されており、前記伸縮軸が前記スプリングシートの挿通孔を貫通している請求項12に記載のバネ構造体。
JP2010540536A 2008-11-25 2009-11-25 バネ構造体 Active JP5229835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010540536A JP5229835B2 (ja) 2008-11-25 2009-11-25 バネ構造体

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008300117 2008-11-25
JP2008300117 2008-11-25
JP2010540536A JP5229835B2 (ja) 2008-11-25 2009-11-25 バネ構造体
PCT/JP2009/070210 WO2010061958A1 (ja) 2008-11-25 2009-11-25 バネ構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010061958A1 JPWO2010061958A1 (ja) 2012-04-26
JP5229835B2 true JP5229835B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=42225820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010540536A Active JP5229835B2 (ja) 2008-11-25 2009-11-25 バネ構造体

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8800980B2 (ja)
EP (1) EP2351945A4 (ja)
JP (1) JP5229835B2 (ja)
WO (1) WO2010061958A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110291338A1 (en) * 2010-05-27 2011-12-01 Pepka Charles F Preloaded dual-spring assembly
DE102011002065B4 (de) * 2011-04-14 2022-04-28 ThyssenKrupp Federn und Stabilisatoren GmbH Lageranordnung für eine Feder eines Fahrzeugfahrwerkes und Verfahren zur Bildung einer Lageranordnung
US9643141B2 (en) * 2011-10-27 2017-05-09 Trimr, Llc Shakeable container with agitator
DE102012112717B4 (de) * 2012-12-20 2015-05-13 Thyssenkrupp Bilstein Gmbh Federnbein für ein Kraftfahrzeug mit einer Höhenverstelleinrichtung
JP2015107824A (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 サントリーホールディングス株式会社 フィリングバルブ
GB2557788A (en) * 2015-09-15 2018-06-27 Thermolift Inc Spring arrangement for reciprocating apparatus
US10315480B2 (en) * 2015-12-18 2019-06-11 Fox Factory, Inc. Adjustable floating traction bar
JP7058505B2 (ja) 2018-01-09 2022-04-22 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 燃料供給ポンプ
GB2575079B (en) * 2018-06-28 2021-01-13 R5 Mss Ltd Suspension adjustment assembly
JP6949166B2 (ja) * 2020-03-31 2021-10-13 日本発條株式会社 コイルばね装置
CN114857395B (zh) * 2022-03-31 2023-10-24 满洲里达赉湖热电有限公司 一种疏水管道减振器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6086640U (ja) * 1983-11-18 1985-06-14 カヤバ工業株式会社 油圧緩衝器の懸架ばね調整装置
JPS6345236U (ja) * 1986-09-04 1988-03-26
JP2001080336A (ja) * 1999-09-13 2001-03-27 Nissan Motor Co Ltd 車両の姿勢制御装置
JP2004232768A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Fuji Heavy Ind Ltd スプリングシート構造

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2695169A (en) * 1949-11-30 1954-11-23 American Steel Foundries Coil spring
US2821971A (en) * 1955-02-09 1958-02-04 Kloeckner Humboldt Deutz Ag Arrangement for attenuating spring vibrations
JPS58178173U (ja) 1982-05-21 1983-11-29 株式会社リコー 感光体
JPH0611808Y2 (ja) 1985-02-13 1994-03-30 東洋電機製造株式会社 マ−ク読取部の紙押え機構
US5246215A (en) * 1989-06-16 1993-09-21 Nhk Spring Co., Ltd. Spring seat member with notch for ground spring end
DE4033945A1 (de) * 1990-10-25 1992-05-07 Kazimierz Bednarek Verfahren zur erzeugung von schraubenfedern, besonders von federn mit hoher federrate sowie von federn mit praeziser federrate
FR2677929A1 (fr) * 1991-06-24 1992-12-24 Bianchi Mauro Sa Procede de suspension pour vehicules utilisant deux raideurs, destinees respectivement a l'obtention d'un bon niveau de confort et d'un bon niveau de comportement.
GB2262583A (en) * 1991-12-18 1993-06-23 Jordan Valchev Georgiev Shock absorbing device
IL109267A (en) * 1993-04-13 1998-02-22 Hughes Aircraft Co Linear compressor including reciprocating piston and machined double-helix piston spring
JP3889086B2 (ja) 1996-07-10 2007-03-07 株式会社ショーワ 二輪車等のフロントフォークにおけるばね特性調整装置
JPH11129721A (ja) * 1997-10-31 1999-05-18 Chuo Spring Co Ltd 車両懸架装置
US6341767B1 (en) * 1999-06-29 2002-01-29 Joseph B. Seale Spring for valve control in engines
DE10055948A1 (de) * 2000-11-10 2002-05-23 Fev Motorentech Gmbh Drehmomentfreie Schraubenfederanordnung
BR0100781A (pt) * 2001-02-21 2002-11-12 Brasil Compressores Sa Compressor alternativo com motor linear
JP3801947B2 (ja) * 2001-05-29 2006-07-26 三菱製鋼株式会社 スプリングシート
DE10342958A1 (de) * 2003-09-17 2005-04-21 Deutz Ag Federeinheit für Einspritzpumpen oder Gaswechselventile
US7891645B2 (en) * 2006-10-27 2011-02-22 Hayes Bicycle Group, Inc. Adjustable and progressive coil spring system for two wheeled vehicles
US7637792B1 (en) * 2008-05-13 2009-12-29 Brunswick Corporation Propeller torque transmitting device

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6086640U (ja) * 1983-11-18 1985-06-14 カヤバ工業株式会社 油圧緩衝器の懸架ばね調整装置
JPS6345236U (ja) * 1986-09-04 1988-03-26
JP2001080336A (ja) * 1999-09-13 2001-03-27 Nissan Motor Co Ltd 車両の姿勢制御装置
JP2004232768A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Fuji Heavy Ind Ltd スプリングシート構造

Also Published As

Publication number Publication date
US8800980B2 (en) 2014-08-12
WO2010061958A1 (ja) 2010-06-03
US20110233836A1 (en) 2011-09-29
JPWO2010061958A1 (ja) 2012-04-26
EP2351945A1 (en) 2011-08-03
EP2351945A4 (en) 2018-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5229835B2 (ja) バネ構造体
EP1811196B1 (en) Shock absorber for achieving linear damping force characteristics
JP2005505734A (ja) 流体弾性ボールジョイント
US20120074630A1 (en) Anti-vibration bush
US11433725B2 (en) Bushing and vehicle suspension device
JP2005036833A (ja) ダストカバー用当接座およびそれを用いたサスペンション機構
JP4726039B2 (ja) バルブ構造
US11473646B2 (en) Bushing and vehicle suspension device
JP4105501B2 (ja) 油圧式振動減衰支持体
US11098785B2 (en) Mount for vehicle
CN110242700A (zh) 用于曲轴的阻尼器带轮
JP5137751B2 (ja) 防振装置
JPWO2020195833A1 (ja) フレキシブルフライホイール
JP7301234B2 (ja) ラバー構造
JP2000225944A (ja) 鉄道車両軸はり装置用防振ゴムブッシュ
JP4028165B2 (ja) マウントインシュレータ
US20190383352A1 (en) Torsion damper and motor vehicle
JPWO2022009551A5 (ja)
WO2015119156A1 (ja) 緩衝器
JP2014105793A (ja) サスペンション装置
WO2019131511A1 (ja) 防振装置
JP7457635B2 (ja) 防振装置
JP2021081018A (ja) ダイナミックダンパおよびその製造方法
JP7183024B2 (ja) 防振ブッシュ
JP4471909B2 (ja) 防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130313

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5229835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250