JP2015107824A - フィリングバルブ - Google Patents

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Tatsumi Maeda
達巳 前田
清隆 中島
Kiyotaka Nakajima
清隆 中島
勇気 岡田
Yuki Okada
勇気 岡田
雄基 會澤
Yuki Aizawa
雄基 會澤
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Abstract

【課題】ベントチューブの昇降動作の挙動に影響するスプリングの取り付けを改良することで、容器への液体の注入量や、注入された液体の容量、品質等のばらつきを低減できるフィリングバルブを提供する。
【解決手段】ビールを缶に注入するフィリングバルブ20は、下方に缶が配置されるハウジングと、ハウジングに挿通して配置されたバルブインサート40と、バルブインサート40に挿通されるとともにバルブインサート40に対して昇降可能に配置されたベントチューブ50と、バルブインサート40内に配置されたスプリング81,82と、スプリング81の一端部及びバルブインサート40と固定されたスペーサリング60と、スプリング82の他端部及びベントチューブ50と固定されたガイドベアリング65を備え、ベントチューブ50はスプリング81,82によってバルブインサート40に対して下方に付勢される。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体を容器に注入するフィリングバルブに関する。
液体製品の製造工場には、容器支持部によって支持された複数の缶やビン等の容器を円周軌道に沿って公転させながら、複数のフィリングバルブによって個々の容器にフィラーボウル内に注入された飲料、化粧品、医薬品などの液体を注入するフィラー装置が備えられている。
このようなフィリングバルブとして、特許文献1には、フィラーボウル10に貯留された液体として飲料であるビールを、容器としての缶に注入するフィリングバルブ15が開示されている。なお、当該背景技術の説明において使用する各符号は、引用文献1中に使用されているものと対応するものであり、本願発明の説明において使用する符号とは必ずしも一致するものではない。
フィリングバルブ15は、内部にビールの流路が形成された中空円筒形の下部ハウジング17の内部に配置され、下部ハウジング17の内周部とその外周部で囲まれた空間に、その下部に配置された缶に注入するビールの液体供給路を構成する上部ハウジング18と、ハウジング16(下部ハウジング17と上部ハウジング18)に挿通配置されたベントチューブ24を備えている。さらに上部ハウジング18の内側には、ベントチューブ24に固定されたストッパ30と、中心軸方向に移動可能にベントチューブ24に外装されたスペーサリング31とを備え、上部ハウジング18とベントチューブ24との間の空間には、上部ハウジング18の上端とスペーサリング31との間にスプリングである上部スプリング32が配置され、スペーサリング31とストッパ30との間に同じくスプリングである下部スプリング33が配置されて構成されている。
このようなベントチューブ24は、少なくともその自重及びスプリング(上部スプリング32と下部スプリング33)の弾性力によって、その下部が下部ハウジング17の下方にセットされた缶内に位置する下降位置に移動させられ、また、前記自重及び弾性力に抗するように予め所定の大きさに設定された外力によって、前記下部が前記缶外に位置する上昇位置に移動させられるように構成されている。
缶へのビールの注入時には、予めビール内に溶存させておいた炭酸ガスが缶内で分離したり、発泡したりするのを防止するために、ベントチューブ24は下降位置に移動させられ、缶内に炭酸ガスを充填して内部を所定の圧力に予圧する。その後、前記液体供給路を通してフィラーボウル10内のビールが缶内に注入される。ビールの注入は、ベントチューブ24を介した缶内の炭酸ガスのフィラーボウル10への排出が行われなくなるまで、すなわち、缶内に注入されたビールがベントチューブ24の下端部を塞ぐまで行われる。ビールの注入が終わると、ベントチューブ24は上昇位置に移動させられる。その後ビールの酸化を防止するために缶内のヘッドスペースの炭酸ガスをスニフトガスで置換する処理が行われ、すぐにシーマーによって蓋の巻締密封処理が行われる。
特開2010−95287号公報
缶へのビールの注入の際のベントチューブ24の一連の昇降動作の繰り返しに伴って、スプリング(上部スプリング32と下部スプリング33)は伸縮を繰り返す。このとき、上部スプリング32の両端部は上部ハウジング18の上端及びスペーサリング31に対して固定されておらず、下部スプリング34の両端部もスペーサリング31とストッパ30に対して固定されていないため、スプリング(上部スプリング32と下部スプリング33)の伸縮の繰り返しに伴って、スプリング(上部スプリング32と下部スプリング33)の両端部が上部ハウジング18やスペーサリング31やストッパ30に対して伸縮方向に垂直な方向へずれる虞があった。
このようなスプリングの両端部のズレは弾性力にブレを生じさせて、ベントチューブの昇降動作に不安定な挙動を生じさせる。すると、ビールの注入の際に重要な工程である缶内への炭酸ガスの充填、缶内からの炭酸ガスの排出にばらつきが生じ、ビールの注入量や注入されたビールの容量、品質等、製品にばらつきが生じる虞があった。このようなスプリングのズレに起因する製品のばらつきを低減するために、ベントチューブの昇降動作の挙動に影響するスプリングの取り付けに関して改良が望まれていた。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、ベントチューブの昇降動作の挙動に影響するスプリングの取り付けを改良することで、容器への液体の注入量や、注入された液体の容量、品質等のばらつきを低減できるフィリングバルブを提供することを目的とする。
本発明の第一特徴構成は、液体を容器に注入するフィリングバルブであって、下方に前記容器が配置される筒状のハウジングと、前記ハウジングに挿通して配置された筒状のバルブインサートと、前記バルブインサートに挿通されるとともに前記バルブインサートに対して昇降可能に配置されたベントチューブと、前記バルブインサート内に配置されたスプリングと、前記スプリングの一端部と固定され、かつ前記バルブインサートと固定されている第一固定部と、前記スプリングの他端部と固定され、かつ前記ベントチューブと固定されている第二固定部を備え、前記ベントチューブは、前記スプリングによって前記バルブインサートに対して下方に付勢される点にある。
上述の構成によれば、容器への液体の注入の際のベントチューブの一連の昇降動作に伴って、前記スプリングは、前記バルブインサート内で前記一端部や前記他端部が位置ズレを起こすことなく、伸縮方向に沿って安定した伸縮を繰り返すことができる。前記スプリングの安定的な伸縮が可能となることで、容器への液体の注入時のベントチューブの昇降動作の挙動が安定するため、液体の注入量や注入された液体の容量、品質等のばらつきを低減することが可能となる。
本発明の第二特徴構成は、前記第一固定部は、前記一端部の少なくとも内周部または外周部に当接して前記一端部が前記スプリングの伸縮方向に交差する方向への移動を規制する第一当接部を備え、前記第二固定部は、前記他端部の少なくとも内周部または外周部に当接して前記他端部が前記スプリングの伸縮方向に交差する方向への移動を規制する第二当接部を備えている点にある。
上述の構成によれば、第一当接部によってスプリングの一端部の前記スプリングの伸縮方向と交差する方向への移動が確実に防止でき、第二当接部によって前記スプリングの他端部の前記スプリングの伸縮方向と交差する方向への移動が確実に防止できる。従って、前記スプリングは、その一端部及び他端部が前記スプリングの伸縮方向と交差する方向への移動が規制された状態で安定して伸縮するので、前記スプリングの一端部及び/または他端部のズレに起因する弾性力のブレをなくすことができる。
本発明の第三特徴構成は、前記スプリングは、伸縮方向に直列的に配設された複数のスプリングで構成され、前記複数のスプリングのうち最上段に配設されたスプリングの上端部が前記一端部として前記第一固定部に固定され、前記複数のスプリングのうち最下段に配設されたスプリングの下端部が前記他端部として前記第二固定部に固定されるとともに、前記複数のスプリングのうち上下に隣接するスプリングは、前記バルブインサート及び前記ベントチューブに対して前記ベントチューブの昇降方向に沿って移動可能に配置された連結部を介して連結されている点にある。
スプリングは、長さに比例して蛇行や座屈が生じやすくなる。このような蛇行や座屈は、スプリングの弾性力にブレを生じさせ、ベントチューブの昇降動作を不安定にさせる要因となる。ベントチューブの目標とする昇降距離が、備えられるスプリングの縦横比、長さ、伸縮代に対して長いときは、上述の構成のように、複数の短いスプリングを直列的に連結して用いることで、一本の長いスプリングを用いた場合より蛇行や座屈を生じにくくすることができ、結果として前記ベントチューブの昇降動作の不安定な挙動を抑制することができる。
本発明の第四特徴構成は、前記上下に隣接するスプリングは、互いに巻方向が異なる方向に設定されている点にある。
スプリングは巻き方向と反対方向の捻りに弱く、巻き方向に捻った状態と、巻き方向に反対方向に捻った状態とでは弾性力が異なる。連結部を介して連結される前記上下に隣接するスプリングの巻き方向を互いに異なる方向に設定することで、前記巻き方向を同じ方向に設定する場合に比べて、上下に隣接するスプリングの弾性力の合計の変化を小さくすることができる。
以上説明した通り、本発明によれば、ベントチューブの昇降動作の挙動に影響するスプリングの取り付けを改良することで、容器への液体の注入量や、注入された液体の容量、品質等のばらつきを低減できるフィリングバルブを提供することができるようになった。
本発明によるフィリングバルブの説明図 フィラー装置の概略図 第一の実施形態によるフィリングバルブの要部説明図 溝部の説明図 溝部の説明図 ビールの注入処理の説明図 ビールの注入処理の説明図 ビールの注入処理の説明図 ビールの注入処理の説明図 ビールの注入処理の説明図 ビールの注入処理の説明図 ビールの注入処理の説明図 ビールの注入処理の説明図 フィリングバルブの要部説明図 溝部の説明図 溝部の説明図 溝部の説明図 溝部の説明図 複数の連結部の説明図 第二の実施形態によるフィリングバルブの要部説明図
以下、図面を参照しながら本発明によるフィリングバルブの好適な実施形態について説明する。なお、下記実施形態では、フィラー装置がビールの製造工場に設置され、液体が飲料であるビールであり、液体を注入する容器が缶であり、フィリングバルブがビールを缶に注入するフィリングバルブである場合を例に説明する。
図1及び図2に示すように、フィラー装置10は、搬入コンベア14によって系外から連続的に送られてくる缶13を容器支持部11で支持しつつ円状の軌道に沿って公転させながら、公転する缶13の開口部を、缶13の公転と同期して回転する複数のフィリングバルブ20の各流体供給口21に対面させ、各フィリングバルブ20の開閉を行うことによってフィラーボウル12内のビールを各缶13へ注入し、ビールの注入が終了した缶13を搬出コンベア15に送り出す装置である。
容器支持部11は、搬入コンベア14によって系外から連続的に送られてくる複数の缶13を公転軌道上に等間隔で支持しつつ所定の速度で公転させ、所定の距離を公転させた後に連続的に搬出コンベア15に送り出す。フィラーボウル12は、缶13に注入すべきビールを貯留するタンクであり、フィラーボウル12の内部は、ビールの注入時に発生する泡立ちを防止するために、ビールは所定の温度に維持され、ビールの液面の空間には炭酸ガスが注入され、かつ所定の圧力に維持されている。
フィラーボウル12には、複数(例えば、百数十個)のフィリングバルブ20が、容器支持部11に支持された缶13に対応するように等間隔に配設されている。各フィリングバルブ20は、缶13の公転軌道と同一の軌道に沿って、容器支持部11に支持されて直下に位置する複数の缶13と同期して公転する。各缶13には、器支持部11及び各フィリングバルブ20の公転の一周期内、各フィリングバルブ20によってフィラーボウル12に貯留されているビールが注入される。ビールの注入が終了した缶13は、搬出コンベア15によって容器支持部11からシーマー16に連続的に搬出され、巻締め、密封される。
図1には本発明よるフィリングバルブ20の第一の実施形態が示されている。フィリングバルブ20は、ハウジング30と、ハウジング30の外部に配置されるチューリップ23と、ハウジング30の内部に配置されるバルブインサート40と、バルブインサート40の内部に配置されるベントチューブ50を備えている。フィリングバルブ20の各部は、注入対象の液体に応じて耐食性があり、かつ耐久性のある材質が用いられ、例えば、本実施形態では、ハウジング30、チューリップ23、バルブインサート40及びベントチューブ50はステンレス鋼で構成されている。
ハウジング30は上下に開口を有する中空円筒形に形成され、その側面には外方に向けて形成された延出部31を備えている。ハウジング30には、中心軸と平行なスニフト流路32が形成されており、スニフト流路32は、下端がハウジング30の下方に向けて開放され、上端が延出部31に備えられたスニフトバルブ33に接続されている。
チューリップ23は、ハウジング30よりも大径の中空円筒形に形成され、ハウジング30の外周に配設され、ハウジング30の外周に摺動して、所定の上昇位置と下降位置の範囲内で昇降可能に配設されている。チューリップ23は、所定の上昇位置から所定の下降位置まで下降して、フィリングバルブ20の下方で、容器支持部11に支持された缶13の開口部に密着して、缶13の開口部を密閉する。チューリップ23の下端部にはシール部材24が配設され、当該シール部材24が缶13の開口部の上端面に押し付けられ、缶13の密閉が確実になされる。
バルブインサート40は、ハウジング30よりも小径の中空円筒形に形成され、ハウジング30に挿通され、スライドガイド42とガイドベアリング43がハウジング30の内周に摺動して、所定の上昇位置と下降位置の範囲内で昇降可能に構成されている。バルブインサート40の下端部にはバルブコーン44が配設され、バルブコーン44とハウジング30の下端部34とが協働して、バルブインサート40が前記上昇位置であるときに閉弁され、前記下降位置であるときに開弁される流体供給口21を構成する。バルブインサート40及びバルブコーン44の外周とハウジング30の内周とが、フィラーボウル12からのビールを流体供給口21に供給する流体供給路22を構成する。
バルブインサート40の上端の周囲には、バルブインサート40の外径より大径の中空円筒形に形成されたプレッシャスリーブ37が上下に摺動可能に周設されている。プレッシャスリーブ37の上端にはプレッシャキャップ36が、バルブインサート40の上端を覆うように設置されている。プレッシャスリーブ37の下端部とバルブインサート40の上端側の外周面に外方に向けて形成されたリブ41との間にはプレッシャスプリング38が備えられている。従って、プレッシャスリーブ37及びプレッシャキャップ36はプレッシャスプリング38によって上方に付勢される。
ベントチューブ50は、バルブインサート40よりも小径の中空円筒形に形成されている。ベントチューブ50は、上端部にカバーシール51が固設され、下端内部に昇降可能なボール53からなる弁を備えている。ベントチューブ50の内部に形成されたガス流路52は、ボール53の下降と上昇に応じて、開放または閉鎖される。
ベントチューブ50は、バルブインサート40に挿通され、ベントチューブ50の中央下方の外周に配設されたチューブストップ54がハウジング30の内周に摺動してするとともに、ベントチューブ50の下端部がバルブコーン44の内周に摺動して、所定の上昇位置と下降位置の範囲内で昇降可能に構成されている。
チューブストップ54は、ハウジング30の上方内周面に形成された段部35に当接することで下方への移動が規制され、かつバルブインサート40のスライドガイド42に当接することで上方への移動が規制された所定距離だけ昇降可能に配置されている。従って、ベントチューブ50は、ハウジング30に対して前記所定距離だけ昇降可能となっている。
バルブインサート40の上端には、ベントチューブ40に内装されサークリップで抜け止められたスペーサリング60が固設されている。ベントチューブ50の中央近傍の外周にはガイドベアリング65が固設されている。スペーサリング60とガイドベアリング65の間には連結部70が配設されている。連結部70の外径はバルブインサート40の内径より小さく形成され、内径はベントチューブ50の外径より大きく形成されている。従って、連結部70はベントチューブ50の昇降方向に沿って移動可能になっている。
ベントチューブ50の内周面とバルブインサート40の外周面の間の空間であって、スペーサリング60と連結部70との間にはスプリング81が備えられ、連結部70とガイドベアリング65との間にはスプリング82が備えられている。スプリング81,82の夫々両端部には、伸縮に寄与しない1巻から数巻のいわゆる座巻部が構成されている。
従って、ベントチューブ50は、スプリング81,82の弾性力によって、バルブインサート40に対して下方に付勢された状態で配置される。ベントチューブ50の下端部は、少なくともスプリング81,82の弾性力によって缶13の内部に進入した所定の下降位置と、少なくともスプリング81,82の弾性力に抗して缶13の外部に退出した所定の上昇位置との間を昇降する。
スプリング81,82は、それぞれ鋼線、ピアノ線、ステンレス鋼線等の公知の材料によって、クローズドエンド、オープンエンド等公知の端部処理がされた圧縮コイルスプリングで構成されている。スプリング81,82は、その直径がスプリング81,82が収容される箇所のバルブインサート40の内径より小さく、ベントチューブ50の外径より大きく、伸縮によってバルブインサート40の内周や、ベントチューブ50の外周に摺動しないような適当な直径に設定され、伸縮によって、その長さが蛇行や座屈が生じない適当な長さに設定されている。なお、スプリング81とスプリング82は互いに巻き方向が異なる方向に設定されていることが好ましい。スプリングは巻き方向と反対方向の捻りに弱く、巻き方向に捻った状態と、巻き方向に反対方向に捻った状態とでは弾性力が異なる。従って、連結部70を介して連結される上下に隣接するスプリング81,82の巻き方向を互いに異なる方向に設定することで、前記巻き方向を同じ方向に設定する場合に比べて、スプリング81,82に捻りが生じた場合の弾性力の変化を小さくすることができる。
図3に示すように、スペーサリング60は、中央にベントチューブ50を挿通可能な開口部61が形成されるとともに、開口部61の下面側の周囲が下方に突出した凸部62を備えている。凸部62は、基端部から先端部にかけて縮径するように構成され、基端部の外径がスプリング81の上端部(上端の座巻部)81Tの内径より大きく設定され、先端部の外径がスプリング81の上端部81Tの内径より小さく設定されている。スペーサリング60と凸部62は、樹脂によって一体形成されている。但し、樹脂は例示であって、バルブインサート40及びベントチューブ50の材質に応じて、ステンレス鋼等の金属材料で形成してもよい。この場合、他部材との摺動部に樹脂を配設して構成してもよい。
連結部70は、中央にベントチューブ50を挿通可能な開口部71が形成されるとともに、開口部71の上面側及び下面側の周囲が夫々上方または下方に突出した凸部72,73を備えている。凸部72は、基端部から先端部にかけて縮径するように構成され、基端部の外径がスプリング81の下端部(下端の座巻部)81Bの内径より大きく設定され、先端部の外径がスプリング81の下端部81Bの内径より小さく設定されている。同じく、凸部73は、基端部から先端部にかけて縮径するように構成され、基端部の外径がスプリング82の上端部(上端の座巻部)82Tの内径より大きく設定され、先端部の外径がスプリング82の上端部82Tの内径よりに小さく設定されている。連結部70と凸部72,73は、樹脂によって一体形成されている。但し、樹脂は例示であって、バルブインサート40及びベントチューブ50の材質に応じて、ステンレス鋼等の金属材料で形成してもよい。この場合、他部材との摺動部に樹脂を配設して構成してもよい。
ガイドベアリング65は、中央に形成された開口部66に挿通されたベントチューブ50と固定されるとともに、開口部66の上面側の周囲が上方に突出した凸部67を備えている。凸部67は、基端部から先端部にかけて縮径するように構成され、基端部の外径がスプリング82の下端部(下端の座巻部)82Bの内径より大きく設定され、先端部の外径がスプリング82の下端部82Bの内径より小さく設定されている。ガイドベアリング65と凸部67は、樹脂によって一体形成されている。但し、樹脂は例示であって、バルブインサート40及びベントチューブ50の材質に応じて、ステンレス鋼等の金属材料で形成してもよい。この場合、他部材との摺動部に樹脂を配設して構成してもよい。
スプリング81の上端部81Tの内側に凸部62を挿入し、スプリング81の下端部81Bの内側に凸部72を挿入することで、凸部62によってスプリング81の上端部81Tが、スプリング81の伸縮方向と交差する方向へ移動することを確実に防止でき、凸部72によってスプリング81の下端部81Bが、スプリング81の伸縮方向と交差する方向へ移動することを確実に防止できる。同様に、スプリング82の上端部82Tの内側に凸部73を挿入し、スプリング82の下端部82Bの内側に凸部67を挿入することで、凸部73によってスプリング82の上端部82Tが、スプリング82の伸縮方向と交差する方向へ移動することを確実に防止でき、凸部67によってスプリング82の下端部82Bが、スプリング82の伸縮方向と交差する方向へ移動することを確実に防止できる。すなわちスプリング81,82は、その上下両端部がスプリング81,82の伸縮方向と交差する方向への移動が規制された状態で安定して伸縮するので、スプリング81,82の上下両端部のズレに起因する弾性力のブレをなくすことができる。
なお、凸部62、67、72、73は、基端部から先端部にかけて同径に構成してもよい。この場合、凸部62、67、72、73の外径は、スプリング81,82の端部の内径より大きくても小さくてもよく、スプリング81,82の伸縮方向と交差する方向への大きな移動を規制できる程度の適度な大きさに設定される。さらに、凸部62、67、72、73の先端部には面取を施してもよい。これによりスプリング81,82への凸部62、67、72、73の挿入が容易となる。
図4及び図5に示すように、スペーサリング60、ガイドベアリング65、スペーサ70の表面及び/または凸部62,67,72,73の外周面に、夫々当接するスプリング81,82の上下両端部の座巻部の形状に合わせて溝部64を形成してもよい。スプリング81,82の端部を凸部62,67,72,73の溝部64と嵌合することで、スプリング81,82の端部をより確実に固定できる。なお、図4及び図5では、ガイドベアリング65部分のみを例示しているが、その他も同様である。
本実施形態では、伸縮方向に直列的に配設された複数のスプリング81,82が、バルブインサート40内に配置されたスプリングを構成する。スペーサリング60が、スプリング81の上端部と固定され、かつバルブインサート40と固定されている第一固定部を構成し、ガイドベアリング66が、スプリング82の下端部と固定され、かつベントチューブ50と固定されている第二固定部を構成する。前記第一固定部であるスペーサリング60に形成された凸部62が、スプリング81の上端部81Tの内周部に当接して上端部81Tがスプリング81の伸縮方向に交差する方向への移動を規制する第一当接部を構成し、前記第二固定部であるガイドベアリング66に形成された凸部67が、スプリング82の下端部82Bの内周部に当接して下端部82Bがスプリング82の伸縮方向に交差する方向への移動を規制する第二当接部を構成する。
図1に戻り、プレッシャキャップ36と、カバーシール51の間には、ビールの注入処理の段階に応じてバルブインサート40の昇降動作及びベントチューブ50の昇降動作を制御する制御機構25が備えられている。
制御機構25は、プレッシャキャップ36とカバーシール51に当接して、プレッシャキャップ36またはカバーシール51を押圧する当接部26と、缶の公転の位置に応じて当接部26を操作する操作部27を備えて構成されている。
操作部27が当接部26を下方に操作し、当接部26がプレッシャキャップ36を下方に押圧すると、プレッシャスリーブ37、リブ41の間に配設されたプレッシャスプリング38の弾性力によってバルブインサート40は下降位置に移動させられ、流体供給口21が開弁される。操作部27が当接部26の下方への操作をしていないときは、プレッシャキャップ36の下方への押圧が停止される。
操作部27が当接部26を上方に操作し、当接部26がカバーシール51を上方に押圧すると、ベントチューブ50が上昇位置に移動させられベントチューブ50の下端部が缶13の外部に退出させられる。このとき、ベントチューブ50の上昇に伴って、チューブストップ54が上昇する。チューブストップ54の上昇に伴ってスライドガイド42も同時に引き上げられ、つまりバルブインサート40は上昇位置に移動させられるので、流体供給口21が閉弁されることとなる。操作部27が当接部26の上方への操作をしていないときは、スプリング81,82の弾性力によって、ベントチューブ50は下降位置に移動させられる。
図6から図13に基づいて、以上のように構成されたフィラー装置10による缶13へのビールの注入処理を説明する。なお、図6から図13では、適宜ビールの流れを実線矢印で示し、炭酸ガスの流れを破線矢印で示している。
図6は、缶13へのビールの注入前の状態を示している。ここでは、チューリップ23が下降して、缶13の開口部に密閉している。また、制御機構25の当接部26によって、ベントチューブ50は上昇位置に配置されている。この状態で、スニフトバルブ33を開いてスニフト流路32を介して不活性ガスを缶13に供給して、缶13内の空気を押し出し、次いでベントチューブ50の内部に形成されたガス流路52を介して炭酸ガスを缶13に圧入し、缶13内のガス圧が高められる。これは、缶13内のガス圧がフィラーボウル12の内圧と等しくなるまで行われる(図7)。
図8に示すように、制御機構25の当接部26がベントチューブ25の上方への押圧をやめると、スプリング81,82の弾性力によって、ベントチューブ50は、バルブインサート40に対して下降して、ベントチューブ50の下端が缶13内に進入する。次いで、図9に示すように、制御機構25の当接部26がプレッシャキャップ36を下方に押圧すると、プレッシャスリーブ37、リブ41の間に配設されたプレッシャスプリング38の弾性力によってバルブインサート40は下降位置に移動させられ、流体供給口21が開弁され、フィラーボウル12内のビールが流体供給路22を介して、缶13へ注入される。缶13内の炭酸ガスは、ビールによって押し出されるようにして、ベントチューブ50のガス流路52を介して、フィラーボウル12内へと移動させられる。
図10に示すように、缶13へのビールの注入が進み、所定の容量となったら、当該ビールによって、下端のボール53が上昇することでガス流路52が閉塞され、缶13へのビールの注入が停止する。次いで、図11に示すように、制御機構25の当接部26がプレッシャキャップ36の下方への押圧をやめ、図12に示すように、制御機構25の当接部26がベントチューブ50の上方への押圧をする。このとき、ベントチューブ50の上昇、及び、バルブインサート40の上昇がされ、缶13のビール液面上の空間に対してビールの酸化を防止するためにスニフトガスの供給がされた後、図13に示すように、チューリップ23を上昇させる。その後すぐにシーマー16によって蓋の巻締密封処理が行われる。このようにして、缶ビールが完成する。
このような缶13へのビールの注入処理において、上述した第一の実施形態によるフィリングバルブ20によると、缶13へのベールの注入の際のベントチューブ50の一連の昇降動作に伴って、スプリングは、バルブインサート40内で上下両端部が位置ズレを起こすことなく、伸縮方向に沿って安定した伸縮を繰り返すことができる。スプリングの安定的な伸縮が可能となることで、缶13へのビールの注入時のベントチューブ50の昇降動作の挙動が安定するため、ビールの注入量や、缶13に注入されたビールの容量、品質等のばらつきを低減することが可能となる。
フィリングバルブ20は、上述した構成に限らなくても同様の作用効果を奏することができる。
第一の実施形態によるフィリングバルブ20の第二の態様を説明する。図14に示すように、スペーサリング60に形成された開口部61の下面側の外周部が下方に突出して形成され、その中央が凹部63を構成してもよい。凹部63の内径は、スプリング81の上端部81Tの外径より小さく設定される。スプリング81の上端部81Tを凹部63に挿入することで、凹部63の内周部がスプリング81の上端部81Tの外周部に当接して上端部81Tがスプリング81の伸縮方向に交差する方向への移動が規制される。従って、スペーサリング60の凹部63がスプリング81の上端部81Tの外周部に当接する第一当接部を構成する。
同様に、ガイドベアリング65に形成された開口部66の上面側の外周部が上方に突出して形成され、その中央が凹部68を構成してもよい。凹部68の内径は、スプリング82の下端部82Bの外径より小さく設定される。スプリング82の下端部82Bを凹部68に挿入することで、凹部68の内周部がスプリング82の下端部82Bの外周部に当接して下端部82Bがスプリング82の伸縮方向に交差する方向への移動が規制される。従って、ガイドベアリング65の凹部68がスプリング82の下端部82Bの外周部に当接する第一当接部を構成する。
さらに、連結部70の開口部71の上面側及び下面側の外周部が、夫々上方または下方に突出形成され、その中央が凹部74,75を構成してもよい。凹部74の内径は、スプリング81の下端部81Bの外径より小さく設定される。同じく、凹部75の内径は、スプリング82の上端部82Tの外径より小さく設定される。スプリング81の下端部81Bを凹部74に挿入することで、凹部74の内周部がスプリング81の下端部81Bの外周部に当接する。スプリング82の上端部82Tを凹部75に挿入することで、凹部75の内周部がスプリング82の上端部82Tの外周部に当接する。
このように構成することで、すなわちスプリング81,82は、その上下両端部が凹部63,68,74,75によってスプリング81,82の伸縮方向と交差する方向への移動が規制された状態で安定して伸縮するので、スプリング81,82の上下両端部のズレに起因する弾性力のブレをなくすことができる。
凹部63,68,74,75の内径は、スプリング81,82の端部の外径より大きくてもよいが、この場合であってもスプリング81,82の伸縮方向と交差する方向への移動を規制できる程度の適度な大きさに設定される。さらに、凹部63,68,74,75の先端部には面取を施してもよい。これにより凹部63,68,74,75へのスプリング81,82の挿入が容易となる。さらに、凹部63,68,74,75は、基底部から先端部にかけて拡径するように構成され、基底部の内径がスプリング81,82の外径より小さく設定され、先端部の内径がスプリング81,82の外径より大きく設定されていてもよい。
さらに、スペーサリング60、ガイドベアリング65、スペーサ70は、図15及び図16に示すように、凹部63,68,74,75の内周面に、夫々当接するスプリング81,82の上下両端部の座巻部の形状に合わせて溝部64を形成してもよい。スプリング81,82の端部を凹部63,68,74,75の溝部64と嵌合することで、スプリング81,82の端部をより確実に固定できる。なお、図15及び図16では、ガイドベアリング65部分のみを例示しているが、その他も同様である。
フィリングバルブ20の第一の態様の凸部62,67,72,73及び、第二の態様の凹部63,68,74,75は、スプリング81,82の上下両端部の全周に亘って当該上下両端部と接する構成であってもよいし、当該上下両端部と部分的に当接する構成であってもよい。
すなわち、前記第一当接部及び前記第二当接部が、スプリング81,82の上端部81Tまたは下端部82Bの内周部の全周に亘って当接する構成に限らず、スプリング81,82の上端部81Tまたは下端部82Bに部分的に当接する構成であってもよい。例えば、図17及び図18に示すように、ガイドベアリング65の開口部66の上面側の周囲に一つまたは複数のツメ部69を配設または埋設して、当該ツメ部69によってスプリング82の下端部82Bを把持するように構成してもよい。なお、当該ツメ部69と同様の構成を、スペーサリング60及びスペーサ70にも採用することができる。スプリング81,82の上下両端部の夫々伸縮方向に交差する方向への移動を規制できればよい。
フィリングバルブ20は、スペーサリング60とガイドベアリング65の間に連結部70を一つ備え、スペーサリング60と連結部70の間にスプリング81を備え、連結部70とガイドベアリング65の間にスプリング82を備える構成に限らずに、連結部を2以上の複数備えてもよい。
図19に第一の実施形態によるフィリングバルブ20の第三の態様を示す。フィリングバルブ20は、スペーサリング60とガイドベアリング65の間に2つの連結部76,77を備え、スペーサリング60と最上段の連結部76の間、上下に隣接する連結部76,77の間、最下段の連結部と77ガイドベアリング65の間に夫々スプリング83,84,85を備えている。
スプリングは、長さに比例して蛇行や座屈が生じやすくなる。ベントチューブ50の目標とする昇降距離が、備えられるスプリングの縦横比、長さ、伸縮代に対して長いときは、上述の構成のように、複数の短いスプリング83,84,85を連結部76,77を介して直列的に連結して用いることで、一本の長いスプリングを用いた場合より蛇行や座屈を生じにくくすることができ、結果としてベントチューブ50の昇降動作の不安定な挙動を抑制することができる。
スプリングは3つ以上の複数を備え、上下に隣接するスプリングを複数の連結部で連結してもよいし、このような連結部を備えずに、スプリングを一つ備える構成であってもよい。第一当接部及び第二当接部によって、スプリングの上下両端部の夫々伸縮方向に交差する方向への移動が規制されていればよい。
次に、本発明によるフィリングバルブの第二の実施形態について説明する。第二の実施形態によるフィリングバルブ120は、上述した第一実施形態によるフィリングバルブ20と、ベントチューブ50を下方に付勢するスプリングの構成が異なっている。従って、第一の実施形態によるフィリングバルブ20と異なっている構成について詳述し、第一の実施形態によるフィリングバルブ20と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図20に示すように、フィリングバルブ120のバルブインサート40の中央近傍には、ベントチューブ50を挿通可能な開口部161が形成されたスペーサリング160が、ベントチューブ40に内装されて固設されている。ベントチューブ50の上端近傍の外周にはガイドベアリング165が配設されている。ベントチューブ50の内周面とバルブインサート40の外周面の間の空間には、ガイドベアリング165とスペーサリング160との間にスプリング86が配置されている。スプリング86は、引張コイルスプリングで構成されている。スプリング86の上端部86Tはガイドベアリング165に固設され、下端部86Bはスペーサリング160に固設される。下端部86Bが第一固定部としてのスペーサリング60と固定されるスプリング86の一端部を構成し、上端部86Tが第二固定部としてのガイドベアリング165と固定されるスプリング86の他端部を構成する。
このように構成することで、ベントチューブ50は、スプリング86の弾性力によって、バルブインサート40に対して下方に付勢された状態で配置される。ベントチューブ50の下端部は、少なくともスプリング86の弾性力によって缶13の内部に進入した所定の下降位置と、少なくともスプリング86の弾性力に抗して缶13の外部に退出した所定の上昇位置との間を昇降する。
特に、スプリング86の上端部86T、下端部86Bを、スペーサリング160、ガイドベアリング165に形成された凸部62,67または凹部63,68(図示せず)によって、スプリング86の伸縮方向に交差する方向への移動を規制して配設できるので、フィリングバルブ120が缶13へのベールの注入の際のベントチューブ50の一連の昇降動作に伴って、スプリング86は、バルブインサート40内で上下両端部が位置ズレを起こすことなく、伸縮方向に沿って安定した伸縮を繰り返すことができる。スプリング86の安定的な伸縮が可能となることで、缶13へのビールの注入時のベントチューブ50の昇降動作の挙動が安定するため、ビールの注入量や、缶13に注入されたビールの容量、品質等のばらつきを低減することが可能となる。
上述の何れの実施形態も、ビールを缶に注入するフィリングバルブを例に説明したが、本発明は、ビールに限らず、チューハイ等のアルコール飲料や、水、茶、コーヒー、清涼飲料水、牛乳等の飲料、その他調味料、薬品等さまざまな液体を、缶に限らず注入される液体に応じて缶、瓶、ペットボトル、紙パック等の各種容器に注入するフィリングバルブであっても適用することが可能である。
上述した実施形態は、何れも本発明の一例であり、該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能である。
10:フィラー装置
12:フィラーボウル
13:缶
20:フィリングバルブ
30:ハウジング
40:バルブインサート
50:ベントチューブ
60:スペーサリング(第一固定部)
62:凸部(第一当接部)
63:凹部(第一当接部)
65:ガイドベアリング(第二固定部)
67:凸部(第二当接部)
68:凹部(第二当接部)
70:連結部
81:スプリング
81T:上端部(一端部)
81B:下端部
82:スプリング
82T:上端部
82B:下端部(他端部)
86:スプリング
86T:上端部(他端部)
86B:下端部(一端部)

Claims (4)

  1. 液体を容器に注入するフィリングバルブであって、
    下方に前記容器が配置される筒状のハウジングと、
    前記ハウジングに挿通して配置された筒状のバルブインサートと、
    前記バルブインサートに挿通されるとともに前記バルブインサートに対して昇降可能に配置されたベントチューブと、
    前記バルブインサート内に配置されたスプリングと、
    前記スプリングの一端部と固定され、かつ前記バルブインサートと固定されている第一固定部と、
    前記スプリングの他端部と固定され、かつ前記ベントチューブと固定されている第二固定部を備え、
    前記ベントチューブは、前記スプリングによって前記バルブインサートに対して下方に付勢されることを特徴とするフィリングバルブ。
  2. 前記第一固定部は、前記一端部の少なくとも内周部または外周部に当接して前記一端部が前記スプリングの伸縮方向に交差する方向への移動を規制する第一当接部を備え、
    前記第二固定部は、前記他端部の少なくとも内周部または外周部に当接して前記他端部が前記スプリングの伸縮方向に交差する方向への移動を規制する第二当接部を備えている請求項1に記載のフィリングバルブ。
  3. 前記スプリングは、伸縮方向に直列的に配設された複数のスプリングで構成され、
    前記複数のスプリングのうち最上段に配設されたスプリングの上端部が前記一端部として前記第一固定部に固定され、
    前記複数のスプリングのうち最下段に配設されたスプリングの下端部が前記他端部として前記第二固定部に固定されるとともに、
    前記複数のスプリングのうち上下に隣接するスプリングは、前記バルブインサート及び前記ベントチューブに対して前記ベントチューブの昇降方向に沿って移動可能に配置された連結部を介して連結されている請求項1または2に記載のフィリングバルブ。
  4. 前記上下に隣接するスプリングは、互いに巻方向が異なる方向に設定されている請求項3に記載のフィリングバルブ。
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