JP5229680B2 - 電動式ステアリングコラム装置 - Google Patents

電動式ステアリングコラム装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5229680B2
JP5229680B2 JP2007275116A JP2007275116A JP5229680B2 JP 5229680 B2 JP5229680 B2 JP 5229680B2 JP 2007275116 A JP2007275116 A JP 2007275116A JP 2007275116 A JP2007275116 A JP 2007275116A JP 5229680 B2 JP5229680 B2 JP 5229680B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering column
link member
motor
shaft
nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007275116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009101839A (ja
Inventor
弘 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2007275116A priority Critical patent/JP5229680B2/ja
Priority to PCT/JP2007/074061 priority patent/WO2008072711A1/ja
Publication of JP2009101839A publication Critical patent/JP2009101839A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5229680B2 publication Critical patent/JP5229680B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Description

本発明は、ステアリングシャフトを、チルト方向及びテレスコ方向に駆動調整する電動式ステアリングコラム装置に関する。
ステアリングコラム装置は、車両の重要安全保安部品であり、衝突時に乗員の安全を確保するために衝突時におけるその挙動を、どのように制御するかが非常に重要である。通常は、ステアリングコラム装置自体に衝撃エネルギー吸収機構を設けるともに、ステアリングホイール内に収納したエアーバッグの支持部材としても重要な役割を担っている。
また、ステアリングコラム装置にはステアリングシャフトの先端に取り付けたステアリングホィールを、運転者の体格、体型、好みによりチルト・テレスコ方向に調整できると、よりユーザーフレンドリーである。従来は調整機構の無いもの、チルトのみ調整できるものが多かったが、近年は、車両の快適性・商品性向上の流れに沿って、チルト・テレスコ両方向に調整できるものが増加している。
さらに高級化を狙って、電動でステアリングホイールの位置を変更できる電動式ステアリングコラム装置が開発されている。例えば特許文献1の電動式ステアリングコラム装置においては、チルト用の駆動部とテレスコピック用の駆動部とをそれぞれ備え、これらによりロアコラム又はアッパコラムを移動させて、チルト移動又はテレスコ移動を電動で行うようにしている。
特開2005−319826号公報
ここで、車両における運転者の膝回りのスペースは非常に制限されているという実情がある。従って、電動式ステアリングコラム装置を、よりコンパクトにしたいという強い要請がある。これに対し、特許文献1の技術によれば、チルト用の駆動部とテレスコピック用の駆動部は、それぞれ別体で設定されているため、レイアウト上スペースが大きく必要となるという潜在的な問題が有る。これに対し、本発明者は、ステアリングコラムを2つのリンク部材を介して支持することで、チルト移動又はテレスコ移動を行わせる電動式ステアリングコラム装置を開発した。しかしながら、かかる 電動式ステアリングコラム装置をどのように駆動制御するかという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、適正な制御により、簡素な構成でありコンパクト化を実現できる電動式ステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
本発明の電動式ステアリングコラム装置は、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムを、X方向及びY方向に対して位置調整可能に駆動する電動式ステアリングコラム装置において、
車体に対して取り付けられた第1のモータ(11)と、
前記第1のモータに連結された第1の軸(12)と、
前記ステアリングコラムに対して一端を枢動可能に連結された第1のリンク部材(L1)と、
前記第1の軸(12)の回転運動を前記第1のリンク部材(L1)の他端の軸線方向運動に変換する第1の変換機構(13)と、
車体に対して取り付けられた第2のモータ(21)と、
前記第1の軸(12)に並行し、前記第2のモータ(21)に連結された第2の軸(22)と、
前記ステアリングコラムに対して一端を枢動可能に連結された第2のリンク部材(L2)と、
前記第2の軸(22)の回転運動を前記第2のリンク部材(L2)の他端の軸線方向運動に変換する第2の変換機構(23)と、
前記第1のリンク部材(L1)の位置を検出して、対応する信号Aとして出力し、前記第2のリンク部材(L2)の位置を検出して、対応する信号Bとして出力する検出手段と、
前記検出手段が検出した信号A、Bの和により、前記ステアリングコラムのX方向の位置を求め、前記検出手段が検出した信号A、Bの差により、前記ステアリングコラムのY方向の位置を求めて、前記第1のモータ(11)と前記第2のモータ(21)を制御する制御手段と、を有し、
前記第1のリンク部材(L1)の他端と前記第2のリンク部材(L2)の他端とを逆方向に移動させることで、前記ステアリングコラムはX方向に移動可能となっており、
前記第1のリンク部材(L1)の他端と前記第2のリンク部材(L2)の他端とを同一方向に移動させることで、前記ステアリングコラムはY方向に移動可能となっていることを特徴とする。
本発明によれば、例えば前記ステアリングコラムをチルト方向に移動させたいときは、前記第1のモータと前記第2のモータとを駆動することにより、前記第1のリンク部材の他端と前記第2のリンク部材の他端とを逆方向に移動させればよく、或いは前記ステアリングコラムをテレスコ方向に移動させたいときは、前記第1のモータと前記第2のモータとを駆動することにより、前記第1のリンク部材の他端と前記第2のリンク部材の他端とを同一方向に移動させればよいので、任意のX方向成分とY方向成分とを合成した方向に、前記ステアリングコラムを駆動できるにもかかわらず、駆動系の配置が簡素化され、コンパクトな構成を提供できる。更に本発明によれば、前記検出手段が、前記第1のリンク部材の位置を検出して、対応する信号Aとして出力し、前記第2のリンク部材の位置を検出して、対応する信号Bとして出力し、前記制御手段が、前記検出手段が検出した信号A、Bの和により、前記ステアリングコラムのX方向の位置を求め、前記検出手段が検出した信号A、Bの差により、前記ステアリングコラムのY方向の位置を求めて、前記第1のモータ(11)と前記第2のモータ(21)を制御するので、制御態様が簡素化されるにもかかわらず、高精度な制御が可能となる。
前記X方向はチルト方向であり、前記Y方向はテレスコ方向であると好ましい。但しこれに限らず、X方向の任意成分とY方向の任意成分とを合成した方向をチルト方向又はテレスコ方向とできる。
前記制御手段は、イグニッションスイッチと連動して、前記ステアリングコラムを所定位置へと変位するように、前記駆動手段を制御すると、運転者の乗り降りがし易くなる。
前記ステアリングコラムの許容範囲を超えた変位を抑制する制限部材を有すると、フェイルセーフ機能が確保される。
前記制御手段は、駆動中に前記ステアリングコラムが許容範囲を超えようとするときは、前記駆動手段の制御を変更するので、制御の確実性を担保できる。「制御を変更する」とは、駆動手段を停止すること、駆動手段の制御を補正することのいずれも含む。
前記制御手段は、所定のタイミングで、前記ステアリングコラムを原点位置へと変位させるように前記駆動手段を制御し、前記ステアリングコラムが前記原点位置に移動したときに、前記検出手段のゼロ点校正を行うので、長期間使用した際における制御値のドリフトなどを抑制できる。
以下、本発明の実施の形態に係るチルト ・テレスコピック式の電動式ステアリングコラム装置を図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の斜視図であり、図2は、本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の側面図であり、図3は、本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の下面図であり、図4は、本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の上面図である。
筒状のコラム本体1は、その下端において軸線方向沿って延在する長孔1a内に挿通されたボルトLBに対して揺動可能に、不図示の車体に固定されたロワーブラケット3を介して不図示の車体に取り付けられるようになっている。駆動ユニットDUの筐体10は、アッパブラケット2を介して不図示の車体に取り付けられるようになっている。図4に示すように、アッパブラケット2は、不図示の車体に固定された離脱プレート4に対して離脱可能に取り付けられている。また図2,3に示すように、アッパブラケット2と筐体10とは、折り曲げられたエネルギ吸収プレート5を介して連結されている。コラム本体1内には、ステアリングホイールSW(図1)と操舵機構(不図示)とを連結するステアリングシャフトSが挿通され、不図示のベアリングにより回転自在に支持されている。
図5は、アッパブラケット2をボルト止め又は溶接で取り付けた状態で示す駆動ユニット部DUの斜視図であり、図6は、アッパブラケット2を取りはずした状態で示す駆動ユニット部DUの斜視図である。図6において、筐体10の一端には、第1のモータ11と第2のモータ21とが固定されている。第1のモータ11の回転軸は、不図示のカップリング(又は減速機構)を介して第1のねじ軸12に連結されており、第2のモータ21の回転軸は、不図示のカップリング(又は減速機構)を介して第2のねじ軸22に連結されている。第1のねじ軸12と第2のねじ軸22とは、互いに平行に延在し、筐体10に対して不図示の軸受により回転自在に支持されている。
第1のねじ軸12には、第1のナット13が螺合している。第1のナット13は、第1のねじ軸12の回転角に応じて軸線方向に移動するようになっている。第1のねじ軸12と第1のナット13とで第1の変換機構(すべりねじ機構)を構成する。
第1のナット13には、2本のアーム片14,15の下端が枢動可能に連結されている。アーム片14,15の上端は、駆動軸30に枢動可能に係合している。アーム片14,15が、第1のリンク部材L1を構成する。
一方、第2のねじ軸22には、第2のナット23が螺合している。第2のナット23は、第2のねじ軸22の回転角に応じて軸線方向に移動するようになっている。第2のねじ軸22と第2のナット23とで第2の変換機構(すべりねじ機構)を構成する。
第2のナット23には、2本のアーム片24,25の下端が枢動可能に連結されている。アーム片24,25の上端は、駆動軸30に枢動可能に係合している。アーム片24,25が、第2のリンク部材L2を構成する。第1のリンク部材L1の両端枢動端間の距離Aは、第2のリンク部材L2の両端枢動端間の距離Aに等しくなっている(図6)。
駆動軸30の両端は、図5に示すようにガイド板31に回転可能に取り付けられている。ガイド板31は、コラム本体1の下面に取り付けられている。第1のモータ11と第2のモータ21は、不図示のスイッチにつながれたECUを介して電力を供給され、それぞれ独立して回転可能となっている。
図7、8は、本実施の形態にかかる電動式ステアリングコラム装置の側面図であるが、図2に対して簡略化して図示している。ステアリングコラムであるコラム本体1をチルト動作させる場合、運転者のスイッチの操作により、第1のモータ11と第2のモータ21とを逆方向に回転させる。すると、第1のねじ軸12と第2のねじ軸22が、互いに逆方向に回転するため、図7の矢印に示すように、第1のナット13と第2のナット23(図7で不図示)とは、例えば近接する方向に移動する。
かかる場合、第1のナット13と第2のナット23の移動量が等しければ、第1のリンク部材L1と第2のリンク部材L2とが駆動軸30に対して枢動しながら接近しても、駆動軸30はステアリングシャフトSの軸線方向に移動しない。従って、ガイド板31は軸線に直交する方向にのみ押し上げられ、これによりコラム本体1は、ステアリングシャフトSと共にボルトLB回りに揺動することで、上方側へのチルト動作が行われる。尚、明らかであるが、第1のナット13と第2のナット23とが、離れる方向に移動するように、第1のモータ11と第2のモータ21とを回転させれば、下方側へのチルト動作が行われることとなる。
これに対し、コラム本体1をテレスコ動作させる場合、運転者のスイッチの操作により、第1のモータ11と第2のモータ21とを同一方向に回転させる。すると、第1のねじ軸12と第2のねじ軸22が、互いに同一方向に回転するため、図8の矢印に示すように、第1のナット13と第2のナット23(図8で不図示)とは一体で、例えばステアリングホイール側に移動する。
かかる場合、第1のナット13と第2のナット23の移動量が等しければ、第1のリンク部材L1と第2のリンク部材L2とは、その姿勢(傾き)を維持したまま移動するため,駆動軸30に対する相対位置関係は不変であり、従ってガイド板31は押し上げ又は押し下げられることなく軸線方向にのみ移動する。これにより、コラム本体1は、ボルトLBが長孔1aに沿って移動し、それと共にステアリングシャフトSが伸長することで、例えば運転者側(車両後方側)へのテレスコ動作が行われる。尚、明らかであるが、第1のナット13と第2のナット23とが、運転者から遠ざかる方向に移動するように、第1のモータ11と第2のモータ21とを回転させれば、車両前方側へのテレスコ動作が行われることとなる。
更に、明らかであるが、第1のナット13と第2のナット23の移動量や速度を異なるように調整して駆動すれば、任意の方向へのチルト及びテレスコ動作を複合的に行うことができる。また、第1のナット13や第2のナット23の移動量や速度を前記センサにより検出し、その信号をもとにモータへの駆動信号を制御すれば、チルトおよびテレスコの動作もしくは前記複合動作をより安定させることができ望ましい。
次に、衝撃吸収動作について説明する。車両の衝突時に、慣性で前方に移動する運転者の体がステアリングホイールSW(図1)に衝突し、所謂2次衝突が生じた場合、ステアリングホイールSWからの衝撃は、ステアリングシャフトS、コラム本体1,ガイド板31、リンク部材L1,L2、ナット13,23,ねじ軸12,22、筐体10という順序で、アッパブラケット2に伝達される。
アッパブラケット2と離脱プレート4とは、ステアリングシャフトSの軸線方向に所定値以上の力が作用した場合には係脱するようになっているので、衝撃力を受けたアッパブラケット2は、離脱プレート4即ち車体から離脱する。このとき、衝撃吸収装置としてのエネルギ吸収プレート5は、アッパーブラケット2に支持されているため、アッパー側固定ボルト(図示せず)との間で折り曲げ位置が変位し、その際にエネルギを吸収するようになっている。ここで、ロアブラケット3は、車体に固定されたままであるが、コラム本体1は長孔1aに沿って車両前方へ移動が可能であるため、運転者が受ける衝撃を緩和できる。尚、衝撃吸収装置はプレートのみならず、ワイヤー等のエネルギ吸収部材から構成されていても良い。アッパブラケット2の車体への取り付けをより強固にするためには アッパブラケット2とロアブラケット3を結合するか、もしくは筐体10の一部を延長してロアブラケット3と結合するとよい。結合部は衝突時に離脱できるようにしておくことが望ましい。
本実施の形態によれば、コラム本体1をチルト及びテレスコ方向に駆動する装置を駆動ユニットDUとして設けているので、コンパクトな構成を提供できる。又、駆動ユニットDUに平行なねじ軸12,22を設けており、更に第1のリンク部材L1と第2のリンク部材L2の上端における駆動軸30に枢動可能に取り付けられ同一の枢動軸線回りに枢動可能となるようにしたので、チルト・テレスコ動作の作用点が1点に集約され、これをガイド板31を介してコラム本体1に取り付けることで、簡素且つコンパクトな構成を実現できる。ガイド板31無しで、リンクの一端(駆動軸30)を直接コラム本体1に連結しても良い
本実施の形態においては、図3に示すように、ねじ軸12,22の双方に、回転方向及び回転角度をそれぞれ検出するセンサS1,S2(検出手段としてのロータリーエンコーダ)を設けている。センサS1,S2からの検出信号は、制御手段であるECUに入力され、それに基づく駆動信号が、駆動手段である第1のモータ11及び第2のモータ21に出力されるようになっている。センサS1,S2の位置測定対象は、ねじ軸に限らず、モータの回転軸、減速器、リンク部材、ナットなど種々のものが考えられる。尚、ECUには、ステアリングコラムの操作スイッチからの信号OPや、イグニッションスイッチからの信号IGが入力されている。
ここで、図9を参照して、本実施の形態にかかる電動式ステアリングコラム装置の具体的な制御態様を説明する。図9においては図示を省略しているが、上述したように、第1のリンク部材(第1の駆動部材)L1の下端は、第1のねじ軸12に螺合した第1のナット13(図6参照)に連結されており、第2のリンク部材(第2の駆動部材)L2の下端は、第2のねじ軸22に螺合した第2のナット23(図6参照)に連結されている。従って、第1のリンク部材L1の下端の移動方向及び移動量は、第1のねじ軸12の回転方向及び回転角度(原点からの検出パルス数)を検出することで求めることが出来、第2のリンク部材L2の下端の移動方向及び移動量は、第2のねじ軸22の回転方向及び回転角度(原点からの検出パルス数)を検出することで求めることが出来る。原点におけるゼロ点校正については、例えば製造時に行うことができる。
図9において、駆動軸30の移動許容範囲を一点鎖線の矩形枠で示しており、その原点Oは左上の隅とする。理解しやすいように、図9で上下方向をチルト方向とし、水平方向をテレスコ方向とするが、駆動軸30の移動範囲の原点Oに対して、水平方向にX軸をとり右方を正とし、上下方向にY軸をとり下方を正として説明する。ここで、第1のリンク部材L1の下端の移動量(図で右方を正とする)をx1とし、第2のリンク部材L2の下端の移動量をx2とし、0≦x1,x2≦xmaxの範囲で移動可能であるものとする。すると、テレスコ方向における駆動軸30は、0≦(x1+x2)≦xmaxの範囲内で移動可能であることがわかる。
ここで、センサS1,S2からの検出信号を入力したECUは、(x1+x2)がゼロであれば、駆動軸30即ちステアリングコラムが最もテレスコ方向で引き込み側にあると判断し、テレスコ動作の下限であるから、それ以上リンク部材L1,L2が負方向(図9で左方)に移動しないように、モータ11,21に停止信号を出力する。一方、ECUは、(x1+x2)がxmaxであれば、テレスコ動作の上限であると判断する。更に、駆動軸30即ちステアリングコラムが最もテレスコ方向で突き出し側にあると判断し、テレスコ動作の上限であるから、それ以上リンク部材L1,L2が正方向(図9で右方)に移動しないように、モータ11,21に停止信号を出力する。更に、ECUは、センサS1,S2からの検出信号により、駆動軸30即ちステアリングコラムが、原点から所定のテレスコ位置にあることを検出することができる。
また、センサS1,S2からの検出信号を入力したECUは、(x1−x2)がゼロであれば、駆動軸30即ちステアリングコラムが最もチルト方向で上げ側にあると判断し、チルト動作の上限であるとして、モータ11,21に停止信号を出力する。一方、ECUは、(x1−x2)がymaxであれば、駆動軸30即ちステアリングコラムが最もチルト方向で下げ側にあると判断し、チルト動作の下限であるとして、モータ11,21に停止信号を出力する。更に、ECUは、センサS1,S2からの検出信号により、駆動軸30即ちステアリングコラムが、原点から(x1−x2)に基づき決定される所定のチルト位置にあることを検出することができる。
このように、本実施の形態によれば、ECUが、センサS1,S2からの検出信号の和及び差に基づいて、モータ11,21を駆動するので、ソフトウェア的にシンプルなロジックで高精度な制御を行うことができる。尚、モータ11,21には、センサS1,S2からの検出信号に対してフィードバック制御を行い、例えば上限又は下限が近づいてきたら、モータ11,21の速度をゆるめるなどの制御を行うと、リンク部材のオーバーシュートなどを未然に防止できる。モータ11,21は同期させて、等しい速度で制御すると更に好ましい。但し、本発明は、以上に限られず、運転者の操作により操作した分だけリンク部材を駆動するオープン制御又は独立制御の形を採っても良い。
ところで、ECUから等しい駆動信号をモータ11,21に付与したとしても、モータ特性のバラツキや、減速機構、ねじ軸、ナット間の摩擦状態によって、ナット13,23の移動速度が不均一となり、リンク部材L1,L2の移動速度にバラツキが生じる場合がある。運転者の意思でチルト・テレスコ調整を行う場合には、ステアリングシャフトそのものが角度をもって取り付けられ、且つ明確なチルト方向、テレスコ方向の基準がないために、運転者が微妙な違いに気づく恐れは少ない。しかしながら、例えば図9に点線で軌跡を示すように、駆動軸30の許容限界近傍で平行移動を行うように制御したときに、上述したバラツキによって、駆動軸30の移動がふらつき、局所的に限界を超えてしまう恐れもある。
その対策としては、テレスコ方向の動作中に、(x1−x2)をリアルタイムで検出し、これがymaxを超えるか0未満になる恐れがある場合には、超えないようにモータ11,21にフィードバック制御を与えるか、或いは一旦停止させるのが好ましい。又、チルト方向の動作中に、(x1+x2)をリアルタイムで検出し、これがxmaxを超えるか0未満になる恐れがある場合には、超えないようにモータ11,21にフィードバック制御を与える、或いは一旦停止させるのが好ましい
尚、以上のようなソフトウェアを用いた手法で、駆動軸30がチルト・テレスコ調整範囲を超えてしまうことを抑制する代わりに、もしくは併用して、機械的に駆動軸30がチルト・テレスコ調整範囲を超えてしまうことを抑制するようにしても良い。具体的には、ステアリングコラムの可動部の重量や取り付け角に合わせて、自重キャンセル用のメカニカルばねを取り付けて、そのバランス位置を、チルト・テレスコ調整範囲内に中央近傍とする。すると、駆動軸30がチルト・テレスコ調整範囲に近づくにつれて、駆動軸30をチルト・テレスコ調整範囲の中央に戻そうとするメカニカルばねの付勢力が強まり、これにより例え駆動系のバラツキが生じても、駆動軸30がチルト・テレスコ調整範囲を超えてしまうことを抑制できる。
以上述べたようなソフトウェア制御やメカニカルばね等による付勢によれば、駆動軸30がチルト・テレスコ調整範囲を超えたときに衝接させる機械的ストッパを設けるよりも機械的ダメージが少なく、或いは簡素な機械的ストッパ(後述する図11、12に示す構成)を設けるだけで足り、衝接時のモータに対する電気的負荷の増大を抑えることができると共に、衝接時における異音や振動が低く運転者の違和感も少ないという利点がある。尚、このような現象は、同じチルト位置やテレスコ位置での調整を繰り返したりする場合に生じ、且つソフトウェア制御やメカニカルばね等による付勢も微小なものであるから、通常の動作時に運転者が気づく恐れはほとんどない。
ECUは、チルトアウェイ機能およびステアリングポジションメモリ機能を有する。例えば運転者がシートに座り、イグニッションスイッチをオンにした状態で、第1のモータ11と第2のモータ21とを駆動して、ステアリングホイールを最適なチルト・テレスコ位置にしたものとする。ここで、運転者がイグニッションスイッチをオフにすると、ECUは運転者が降車すると判断し、乗降を妨げないようにステアリングホイールを所定の待機位置へと駆動する(チルトアウェイ機能)。このとき、センサS1,S2はねじ軸12,22の回転方向及び回転角度を検出しており、その値をECUは不揮発性のメモリに記憶する。その後、運転者が再度乗車してイグニッションスイッチをオンにすれば、ECU内のメモリに記憶された回転方向及び回転角度が読み出され、それに基づいてねじ軸12,22が元の回転位置になるまで第1のモータ11と第2のモータ21とを退避動作時とは逆に駆動する。これにより、ステアリングホイールが元のチルト・テレスコ位置に復帰することとなる(ステアリングポジションメモリ機能)。
図10は、変形例にかかる電動式ステアリングコラム装置の主要部断面図である。上述した実施の形態では、コラム本体1を一体物としているが、図10に示す変形例では、アウターコラム1Aに摺動可能にインナーコラム1Bが嵌合されてコラム本体1を構成している。ステアリングシャフトSは、インナーコラム1Bに対して軸受BRGにより回転自在に支持されたアッパ側シャフトS1と、ロア側シャフトS2とを、セレーション結合等により相対回転不能且つ軸線方向相対移動可能に連結してなる。インナーコラム1Bの外周に、ガイド板31を取り付け、このガイド板31に駆動ユニットDU(図5,6参照)を取り付けることで、上述した実施の形態と同様の機能をもたせることが可能である。
図11〜13は、別な変形例にかかる電動式ステアリングコラム装置を示す図である。図10に示す本変形例においては、駆動軸30の両端が、筐体10の両側壁に形成された矩形状の開口10a内に配置されており、更に駆動軸30の両端外周には、ゴムや樹脂からなる筒状の緩衝部材32を取り付けると好ましい。それ以外の構成については、上述した実施の形態と同様である。緩衝部材32の代わりに近接スイッチ(不図示)を設け、近接スイッチがオンすることに応じてモータを停止させると更に好ましい。
例えば、第1のモータ11と第2のモータ21とを同一方向に回転させると、駆動軸30は図12の左右方向に変位するが、緩衝部材32が制限部材である筐体10の開口10aの左右縁に衝接することで、それ以上の変位を制限するようになっている。即ち、開口10aがストッパとして機能し、テレスコ方向の変位制限を行うことができる。このとき、緩衝部材32がゴム又は樹脂から形成されているので、開口10aに衝接しても打音が小さく衝撃力を低減できる。一方、第1のモータ11と第2のモータ21とを逆方向に回転させると、駆動軸30は図12の上下方向に変位するが、緩衝部材32が筐体10の開口10aの上下縁に衝接することで、それ以上の変位を制限するようになっている。即ち、開口10aがストッパとして機能し、チルト方向の変位制限を行うことができる。
ところで、長期間の使用により各部にガタなどが生じると、ECUのメモリに記憶した原点の位置と、実際の原点とにズレが生じ、ステアリングコラムの位置決め精度が低下する恐れがある。そこで、所定のタイミング(例えば50回チルト又はテレスコ動作した後、イグニッションスイッチの投入時等)で、ECUが駆動ユニットDUに対して、駆動軸30を強制的に原点へと移動させ、その際のセンサS1,S2の検出パルス数をリセットしてゼロとおくようにしている。
より具体的には、第1のモータ11と第2のモータ21とを逆方向に回転させて、任意の位置にある駆動軸30を筐体10の開口10aの上縁に当接させる(図13の位置C)。かかる状態は、モータの負荷が、規定値を超えたり、センサ信号が一定期間変化しなかったりすることなどによりECUが検出できる。続いて、第1のモータ11と第2のモータ21とを先ほどとは逆に駆動し、駆動軸30を開口10aの上縁から、センサS1,2の検出信号に基づきわずかな量Δだけ下降させる(図13の位置D)。こうして駆動軸30の引っ掛かりを回避した上で、更に第1のモータ11と第2のモータ21とを同方向に回転させて、駆動軸30を筐体10の開口10aの左縁に当接させる(図13の位置E)。かかる状態も、同様にしてECUが検出できる。続いて、第1のモータ11と第2のモータ21とを先ほどとは逆に駆動し、駆動軸30を開口10aの左縁から、センサS1,2の検出信号に基づきわずかな量Δだけ右方変位させる(図13の位置F)。かかる位置を、駆動軸30の原点とし、センサS1,S2のゼロ点校正を行う。即ち、かかる時点でのセンサS1,S2の検出信号をゼロと扱う。尚、以上の例においても、モータの負荷、センサ信号の滞留のほか、接触スイッチや近接スイッチを用いて位置検出を行える。
図13では、駆動軸30の原点を、開口10aの左上としたが、開口40aの4隅のいずれの位置でも良いし、図2に示す実施の形態の場合には、筐体10の側面の切欠の左下、右下又は右上であって良い。又、ストッパは、駆動軸30に当接する開口10aとしたが、リンク部材L1,L2やナット13,23が当接するものであっても良い。ステアリングコラムが移動可能範囲を超えたことは、ストッパに接触センサや近接スイッチを設けて検出しても良い。図11、12 に示すような機械的なストッパーは、センサ信号x1、x2によるチルト・テレスコ調整範囲の制御があれば不要である。逆に、センサ信号x1、x2による制御をせず、機械的なストッパーのみに頼ることも可能である。しかしながら、機械的なストッパーの突き当てやスイッチ(接触式・近接式)による検出により衝撃音やダメージが生じる恐れがあることを勘案すると、本発明のようなソフト的制御方式の方が好ましい。なお、但しフェイルセーフを充実させる観点からは、上述したように、ソフト的制御方式と機械的ストッパーやスイッチ(接触式・近接式)とを併用することがより好ましい。とくに、原点出しには、上述したように 機械的な突き当てによる方式やスイッチ(接触式・近接式)による検出方式との併用が好ましい。
図14は、別な実施の形態にかかる電動式ステアリングコラム装置の、ステアリングシャフトの軸線直交断面図である。図15は、本電動式ステアリングコラム装置の側面図であるが、フレームは点線で示している。図14、15において、不図示の車体にボックス状のフレーム110を取り付けている。フレーム110内には、円筒状のアウタコラム101が車体に対して位置調整可能に配置されている。アウタコラム101の一端(図15で端)に設けられたアーム状の取付部101bは、不図示のボルトにより不図示の車体に対して枢動可能に取り付けられ、これによりアウタコラム101は枢動点PV回りに枢動可能となっている。不図示のステアリングシャフトを回転自在に支持する円筒状のインナコラム102は、アウタコラム101に対して軸線方向に相対摺動可能に嵌合しており、図15に示すように、アウタコラム101の下部に形成した切欠101aより、その外面の一部が露出するようになっている

フレーム110は、第1のモータ111と第2のモータ121を側面に取り付けている。第1のモータ111の回転軸111aは、図14で左下方に向かって突出し、第2のモータ121の回転軸121aは、図14で右下方に向かって突出している。回転軸111aには、ウォーム111bが形成され、回転軸121aには、ウォーム121bが形成されている。
フレーム110に対して、第1のねじ軸112と、第2のねじ軸122とが平行して回転自在に配置されており、その各端部に取り付けられたウォームホイール131,132(一点鎖線で図示)は、ウォーム111b、121bにそれぞれ噛合している。図14から明らかであるが、回転軸111a、121aの軸線は、ねじ軸112,122の軸線で形成される平面に対して、逆方向に同一角度でそれぞれ傾いている。ウォームホイール131,132と、ウォーム111b、121bとを覆うギヤカバーは省略している。
第1のねじ軸112には、第1のナット113が螺合している。第1のナット113は、第1のねじ軸112の回転角に応じて軸線方向に移動するようになっている。第1のねじ軸112と第1のナット113とで第1の変換機構(すべりねじ機構)を構成する。
第1のナット113には、第1のリンク部材L1の下端が枢動可能に連結されている。第1のリンク部材L1の上端は、アウタコラム101の切欠101aより露出したインナコラム102の取付部102aに枢動可能に固定されている。
一方、第2のねじ軸122には、第2のナット123が螺合している。第2のナット123は、第2のねじ軸122の回転角に応じて軸線方向に移動するようになっている。第2のねじ軸122と第2のナット123とで第2の変換機構(すべりねじ機構)を構成する。
第2のナット123には、第2のリンク部材L2の下端が枢動可能に連結されている。第2のリンク部材L2の上端は、アウタコラム101の切欠101aより露出したインナコラム102の取付部102bに枢動可能に固定されている。第1のリンク部材L1の両端枢動端間の距離は、第2のリンク部材L2の両端枢動端間の距離に等しくなっている。尚、リンク部材L1,L2の上端は、軸線方向にシフトしているが、一致していても良い。
第1のモータ111と第2のモータ121は、不図示のスイッチにつながれたECUを介して電力を供給され、それぞれ独立して回転可能となっている。
不図示のステアリングホイールをチルト動作させる場合、運転者のスイッチの操作により(もしくはECUの駆動制御により)、第1のモータ111と第2のモータ112とを同方向に回転させる。すると、ウォーム111b、121bとウォームホイール131,132とを介して回転力が伝達され、第1のねじ軸112と第2のねじ軸122が、互いに逆方向に回転するため、第1のナット113と第2のナット123とは、例えば近接する方向に移動する。
かかる場合、第1のナット113と第2のナット123の移動量が等しければ、第1のリンク部材L1と第2のリンク部材L2とがインナコラム102に対して枢動しながら接近しても、アウタコラム101に対してインナコラム102はステアリングシャフトの軸線方向に移動しないが、フレーム110に対してアウタコラム101と共に上方に押し上げられる。これによりステアリングホイールは、ステアリングシャフトと共に枢動点PV回りに揺動することで、上方側へのチルト動作が行われる。尚、明らかであるが、第1のナット113と第2のナット123とが、離れる方向に移動するように、第1のモータ111と第2のモータ112とを回転させれば、下方側へのチルト動作が行われることとなる。
これに対し、コラム本体1をテレスコ動作させる場合、運転者のスイッチの操作により(もしくはECUの駆動制御により)、第1のモータ111と第2のモータ112とを逆方向に回転させる。すると、ウォーム111b、121bとウォームホイール131,132とを介して回転力が伝達され、第1のねじ軸112と第2のねじ軸122が、互いに同一方向に回転するため、第1のナット113と第2のナット123とは一体で、例えばステアリングホイール側に移動する。
かかる場合、第1のナット113と第2のナット123の移動量が等しければ、第1のリンク部材L1と第2のリンク部材L2とは、その姿勢(傾き)を維持したまま移動するため,インナコラム101の上下方向位置は不変であるが、フレーム110及びアウタコラム101に対して軸線方向に移動する。これにより、ステアリングシャフトとともにステアリングホイールは、例えば運転者側(車両後方側)へ移動してテレスコ動作が行われる。尚、明らかであるが、第1のナット113と第2のナット123とが、運転者から遠ざかる方向に移動するように、第1のモータ111と第2のモータ112とを回転させれば、車両前方側へのテレスコ動作が行われることとなる。本実施の形態において、ECUにより上述した制御を用いてモータを駆動することは任意である。
以上、実施の形態を参照して本発明を詳細に説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきでなく、その趣旨を損ねない範囲で適宜変更、改良可能であることはもちろんである。例えば、駆動ユニットDUは、コラム本体1の下側に配置されているが、コラム本体1の上側に配置されてもかまわない。又、両ねじ軸の螺旋溝巻き方向を逆にすれば、モータの回転方向を同一方向とすることでテレスコ駆動を実現し、逆方向とすることでチルト駆動を実現できる。更に、すべりねじ機構の代わりにボールねじ機構を用いることもできる。更に、本発明は、操舵機構に補助操舵力を出力する電動式パワーステアリング装置を、ステアリングコラムに設けた構成や、設けない構成のいずれにも適用することもできる。
本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の斜視図である。 本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の側面図である。 本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の下面図である。 本実施の形態に係る電動式ステアリングコラム装置の上面図である。 アッパブラケット2をボルト止め又は溶接で取り付けた状態で示す駆動ユニット部DUの斜視図である。 アッパブラケット2を取りはずした状態で示す駆動ユニット部DUの斜視図である。 本実施の形態にかかる電動式ステアリングコラム装置の側面図であり、チルト時の状態を示している。 本実施の形態にかかる電動式ステアリングコラム装置の側面図であり、テレスコ時の状態を示している。 一対のリンク部材と駆動軸の幾何学的関係を示す図である。 変形例にかかる電動式ステアリングコラム装置の主要部断面図である。 別な変形例にかかる電動式ステアリングコラム装置を示す斜視図である。 別な変形例にかかる電動式ステアリングコラム装置を示す側面図である。 別な変形例にかかる電動式ステアリングコラム装置を示す側面図である。 別な実施の形態にかかる電動式ステアリングコラム装置の、ステアリングシャフトの軸線直交断面図である。 本電動式ステアリングコラム装置の側面図である。
符号の説明
1 コラム本体
1A アウターコラム
1B インナーコラム
1a 長孔
2 アッパブラケット
3 ロワーブラケット
4 離脱プレート
5 エネルギ吸収プレート
10 筐体
11 第1のモータ
12 第1のねじ軸
13 第1のナット
14,15 アーム片
21 第2のモータ
22 第2のねじ軸
23 第2のナット
24,25 アーム片
30 駆動軸
31 ガイド板
101 アウタコラム
101a 切欠
101b 取付部
102 インナコラム
102a 取付部
102b 取付部
110 フレーム
111 第1のモータ
111a 回転軸
111b ウォーム
112 第1のねじ軸
113 第1のナット
121 第2のモータ
121a 回転軸
121b ウォーム
122 第2のねじ軸
123 第2のナット
131,132 ウォームホイール
PV 枢動点
BRG 軸受
ECU 制御手段
L1 第1のリンク部材
L2 第2のリンク部材
DU 駆動ユニット
LB ボルト
S ステアリングシャフト
S1 アッパ側シャフト
S2 ロア側シャフト
SW ステアリングホイール

Claims (6)

  1. ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムを、X方向及びY方向に対して位置調整可能に駆動する電動式ステアリングコラム装置において、
    車体に対して取り付けられた第1のモータ(11)と、
    前記第1のモータに連結された第1の軸(12)と、
    前記ステアリングコラムに対して一端を枢動可能に連結された第1のリンク部材(L1)と、
    前記第1の軸(12)の回転運動を前記第1のリンク部材(L1)の他端の軸線方向運動に変換する第1の変換機構(13)と、
    車体に対して取り付けられた第2のモータ(21)と、
    前記第1の軸(12)に並行し、前記第2のモータ(21)に連結された第2の軸(22)と、
    前記ステアリングコラムに対して一端を枢動可能に連結された第2のリンク部材(L2)と、
    前記第2の軸(22)の回転運動を前記第2のリンク部材(L2)の他端の軸線方向運動に変換する第2の変換機構(23)と、
    前記第1のリンク部材(L1)の位置を検出して、対応する信号Aとして出力し、前記第2のリンク部材(L2)の位置を検出して、対応する信号Bとして出力する検出手段と、
    前記検出手段が検出した信号A、Bの和により、前記ステアリングコラムのX方向の位置を求め、前記検出手段が検出した信号A、Bの差により、前記ステアリングコラムのY方向の位置を求めて、前記第1のモータ(11)と前記第2のモータ(21)を制御する制御手段と、を有し、
    前記第1のリンク部材(L1)の他端と前記第2のリンク部材(L2)の他端とを逆方向に移動させることで、前記ステアリングコラムはX方向に移動可能となっており、
    前記第1のリンク部材(L1)の他端と前記第2のリンク部材(L2)の他端とを同一方向に移動させることで、前記ステアリングコラムはY方向に移動可能となっていることを特徴とする電動式ステアリングコラム装置。
  2. 前記X方向はチルト方向であり、前記Y方向はテレスコ方向であることを特徴とする請求項1に記載の電動式ステアリングコラム装置。
  3. 前記制御手段は、イグニッションスイッチと連動して、前記ステアリングコラムを所定位置へと変位するように、前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電動式ステアリングコラム装置。
  4. 前記ステアリングコラムの許容範囲を超えた変位を抑制する制限部材を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電動式ステアリングコラム装置。
  5. 前記制御手段は、駆動中に前記ステアリングコラムが許容範囲を超えようとするときは、前記駆動手段の制御を変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電動式ステアリングコラム装置。
  6. 前記制御手段は、所定のタイミングで、前記ステアリングコラムを原点位置へと変位させるように前記駆動手段を制御し、前記ステアリングコラムが前記原点位置に移動したときに、前記検出手段のゼロ点校正を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電動式ステアリングコラム装置。
JP2007275116A 2006-12-13 2007-10-23 電動式ステアリングコラム装置 Active JP5229680B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007275116A JP5229680B2 (ja) 2007-10-23 2007-10-23 電動式ステアリングコラム装置
PCT/JP2007/074061 WO2008072711A1 (ja) 2006-12-13 2007-12-13 電動式ステアリングコラム装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007275116A JP5229680B2 (ja) 2007-10-23 2007-10-23 電動式ステアリングコラム装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009101839A JP2009101839A (ja) 2009-05-14
JP5229680B2 true JP5229680B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=40704074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007275116A Active JP5229680B2 (ja) 2006-12-13 2007-10-23 電動式ステアリングコラム装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5229680B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102101654B1 (ko) * 2014-02-05 2020-04-17 현대모비스 주식회사 전동식 조향장치
DE102020004667A1 (de) 2020-07-29 2022-02-03 Willi Elbe Gelenkwellen Gmbh & Co. Kg Verstelleinrichtung für Lenksäulen von Fahrzeugen

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0239967U (ja) * 1988-09-09 1990-03-19
JPH10178800A (ja) * 1996-12-19 1998-06-30 Aisin Seiki Co Ltd ステッピングモ−タ駆動装置
JPH10167082A (ja) * 1996-12-11 1998-06-23 Toyota Motor Corp ステアリングホイルの位置調整装置
JPH1170880A (ja) * 1997-06-27 1999-03-16 Aisin Seiki Co Ltd ステアリング位置調整制御装置
JP2000238647A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Nsk Ltd 電動式ステアリングコラム装置
US6637284B1 (en) * 2002-04-16 2003-10-28 Delphi Technologies, Inc. Position depend tilt and telescoping steering column
JP3976637B2 (ja) * 2002-08-07 2007-09-19 矢崎総業株式会社 ステアリング組立体のモータ接続固定構造
JP4193679B2 (ja) * 2003-11-13 2008-12-10 トヨタ自動車株式会社 ステアリング操作装置の取付装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009101839A (ja) 2009-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5131522B2 (ja) 車両用操舵装置
KR101285518B1 (ko) 토크 앵글 센서 및 이를 구비한 전동식 조향장치
US7748742B2 (en) Energy absorbing steering system
KR102109475B1 (ko) 차량용 액추에이터 및 이를 구비하는 차량 자세 제어 장치
JP5229680B2 (ja) 電動式ステアリングコラム装置
JP4082199B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5082913B2 (ja) 電動チルト式ステアリング装置
JP2011046309A (ja) 車両用操舵装置
JP5110352B2 (ja) 電動式ステアリングコラム装置
JP2012041034A (ja) 電動パワーステアリング装置
KR20180118383A (ko) 전동식 동력 보조 조향장치의 감속기
JP2021183454A (ja) ステアリング装置
KR101124840B1 (ko) 전동식 동력 보조 조향장치의 감속기 및 이를 구비한 전동식 동력 보조 조향장치
JP5163862B2 (ja) ステアリングコラム装置
KR102051817B1 (ko) 백래시 저감 기구 및 이를 구비하는 차량용 액추에이터
JP2006273070A (ja) 可変スタビライザ
KR20170067249A (ko) 전동식 동력 보조 조향장치의 감속기
JP4085878B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5288159B2 (ja) アクチュエータ
JP2013018397A (ja) ステアリング装置
WO2008072711A1 (ja) 電動式ステアリングコラム装置
JP5105233B2 (ja) 電動式ステアリングコラム装置
JP6620910B2 (ja) ステアリング装置
JP5828559B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
KR100623331B1 (ko) 고정축 출력전압 특성을 향상시킨 자동차용 전동식아웃사이드미러의 미러 구동장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5229680

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130310

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250