JP5224409B2 - 光コネクタ取付用工具 - Google Patents

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本発明は、光ファイバ同士を接続するための光コネクタを組み立てる際に使用する光コネクタ取付用工具に関する。
近年、FTTH(Fiber To The Home)等の普及によって光通信網が一般家庭などで多数用いられるに伴い、ユーザ宅などの接続現場で簡単に組み立て可能なメカニカルスプライス型の光ファイバコネクタ(以下、光コネクタ)が開発され、実用化されている。このメカニカルスプライス型の光コネクタは、フェルールに短尺の光ファイバ(以下、内蔵光ファイバ)を予め装着しておき、接続しようする光ファイバ(以下、接続光ファイバ)を内蔵光ファイバに突き当てて接続することで、組み立てられる。
光コネクタにおいて、接続光ファイバと内蔵光ファイバとを突き合わせる際の押圧荷重(突き当て力)が小さいと、接続端面の間隔が空いてしまうため、安定した光学特性を得ることができない。一方、押圧荷重が大きすぎると、両光ファイバを突き合わせた部分に過剰な負荷が掛かり、光ファイバが欠けてしまう虞がある。すなわち、両光ファイバを突き合わせる際には、好適な押圧荷重で突き当てる必要がある。
そこで、光コネクタに光ファイバを取り付ける作業においては、一般に、接続光ファイバと内蔵光ファイバを好適な押圧荷重で突き当てることのできる光コネクタ取付用工具が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
図10に光コネクタ取付用工具の一例を示す。図10に示すように、光コネクタ取付用工具200は、光コネクタ5を保持する光コネクタ保持部11と接続光ファイバ3を保持する光ファイバ保持部12を有する光コネクタホルダ1と、接続光ファイバ3が装着され、光コネクタホルダ1の光ファイバ保持部12に軸線方向にスライド可能に係合される光ファイバホルダ2とで構成される。また、光ファイバホルダ2は、接続光ファイバ3を軸線方向に移動可能に把持するファイバガイド部22と接続光ファイバ3を移動不能に固定するファイバ固定部24を有している。
この光コネクタ取付用工具200を用いて光コネクタ5を組み立てる場合、光コネクタホルダ1の光コネクタ保持部11に光コネクタ5を取り付け、光ファイバ保持部12に接続光ファイバ3を装着した光ファイバホルダ2を取り付ける。このとき、接続光ファイバ3の先端は、光ファイバホルダ2の前端から所定長だけ突出して固定される。また、光コネクタ5のファイバ挿入口と、光ファイバホルダ2に装着された接続光ファイバ3は調心された状態となっている。
そして、光コネクタホルダ1上で光ファイバホルダ2を光コネクタ5側にスライドさせることで光コネクタ5の内部に接続光ファイバ3を挿入する。この挿入された接続光ファイバ3を光コネクタ5の内蔵光ファイバ(図示略)と突き合わせて接続することで、光コネクタ5に接続光ファイバ3が取り付けられる。
光コネクタ取付用工具200では、接続光ファイバ3が内蔵光ファイバに突き当たると、接続光ファイバ3はそれ以上先には進入できないので、さらに押圧されると、ファイバガイド部22とファイバ固定部24との間に撓みが形成されることとなる。特許文献1では、接続光ファイバ3の挿入工程において、接続光ファイバ3の一部に所定の撓みを形成させ、この撓みによって接続光ファイバ3の先端に所定の押圧荷重が付加されるようにしている。
特開2007−121863号公報
しかしながら、接続光ファイバ3の撓みによって接続光ファイバ3の先端に付加される押圧荷重は、光ファイバの種類(剛性)によって異なる。具体的には、撓み長が同じである場合、剛性の高い光ファイバほど接続光ファイバ3の先端に付加される押圧荷重が大きくなる。そのため、従来の光コネクタ取付用工具200では、ファイバ種に応じて撓み長を調整しなければ、接続光ファイバ3の先端に所望する押圧荷重を付加させることができない。すなわち、ファイバ種毎にファイバガイド部とファイバ固定部の間隔が異なる光ファイバホルダを用意する必要があり、余分な手間や費用が掛かっていた。また、作業現場においてファイバ種を判別することは困難であり、ファイバ種を判別できなかった場合に作業を行うことができないという問題があった。
本発明は、接続光ファイバの撓み長を作業者が調整することなく、所定の押圧荷重で内蔵光ファイバに突き当てることができる光コネクタ取付用工具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、内蔵光ファイバが装着された光コネクタと、接続しようとする光ファイバが装着された光ファイバホルダを、前記光コネクタのファイバ挿入口と前記光ファイバとが調心された状態で保持し、前記光ファイバホルダを前記光コネクタ側にスライドさせることにより前記光ファイバホルダ内で前記光ファイバに撓みを形成させ、この撓みにより生じる押圧荷重で前記光ファイバを前記内蔵光ファイバに突き当てる光コネクタ取付用工具であって、
前記光ファイバホルダは、
前記光ファイバを載置する基台と、
前記光ファイバの先端を所定長だけ突出させた状態で前記基台との間で把持するファイバガイド部と、
前記ファイバガイド部による把持位置よりも後端側において前記基台との間で前記光ファイバを狭持して固定するファイバ固定部と、
前記ファイバガイド部と前記ファイバ固定部との間に配置され、前記基台から前記光ファイバが浮遊しないように保持するともに、前記光ファイバに生じた力に応じて前記光ファイバの撓み長を調整する撓み調整部と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光コネクタ取付用工具において、前記撓み調整部は、前記光ファイバに生じた力に応じて、前記光ファイバの保持状態を維持又は開放することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光コネクタ取付用工具において、前記撓み調整部は、前記光ファイバを前記基台に押圧して保持し、前記光ファイバに生じた力に応じて前記光ファイバの押圧状態を維持又は開放することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の光コネクタ取付用工具において、前記撓み調整部は、前記基台の長手方向に沿って配置された回動軸に可動蓋が軸支されて構成され、前記基台に装着された前記光ファイバ上に被装されて閉状態となる一方、前記光ファイバに所定以上の力が生じた場合に押し上げられて開状態となることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の光コネクタ取付用工具において、前記可動蓋は、自重により前記光ファイバを押圧し、前記光ファイバに所定以上の力が生じた場合に押し上げられることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の光コネクタ取付用工具において、前記可動蓋は、前記閉状態で前記基台に係合されて回動不能となり、前記光ファイバに所定以上の力が生じた場合に係合状態が解除され、押し上げられることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の光コネクタ取付用工具において、前記可動蓋は、前記閉状態で前記回動軸に係合されて回動不能となり、前記光ファイバに所定以上の力が生じた場合に係合状態が解除され、押し上げられることを特徴とする。
本発明によれば、接続光ファイバのファイバ種に応じて、接続光ファイバに形成される撓み長を変化させることができるので、ファイバ種に関わらず好適な押圧荷重で接続光ファイバを内蔵光ファイバに突き当てることができる。したがって、光コネクタにおいて良好な光接続が実現されるので、安定した特性を有する光コネクタを簡単に組み立てることができる。
本実施形態に係る光コネクタ取付用工具の構成を示す平面図である。 光コネクタ取付用工具を構成する光ファイバホルダの外観斜視図である。 撓み調整部の一例を示す断面図である。 光コネクタ取付用工具を適用できる光コネクタの一例を示す断面図である。 接続光ファイバが光コネクタの内部に挿入され、内蔵光ファイバに突き当てられた状態について示した図である。 光ファイバホルダをスライドさせた結果、光ファイバに撓みが形成された様子について示した図である。 光ファイバホルダをスライドさせた結果、光ファイバに撓みが形成された様子について示した図である。 撓み調整部の他の一例を示す断面図である。 撓み調整部の他の一例を示す断面図である。 従来の光コネクタ取付用工具の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係る光コネクタ取付用工具の構成を示す平面図、図2は光コネクタ取付用工具を構成する光ファイバホルダの外観斜視図、図3は光ファイバホルダの撓み調整部の断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る光コネクタ取付用工具100は、光コネクタホルダ1と、光ファイバホルダ2と、を備えて構成される。
光コネクタホルダ1は、略矩形板状の部材であり、長手方向一方側に光コネクタ5を載置するコネクタ保持部11を有し、他方側に光ファイバホルダ2をスライド可能に載置するファイバ保持部12を有している。コネクタ保持部11とファイバ保持部12は、光コネクタホルダ1の長手方向略中央に横設された凸状の係止体13によって区画される。
図示を省略するが、コネクタ保持部11には光コネクタ5を固定するための固定部材等が形成されており、ファイバ保持部12には光ファイバホルダ2をスライド可能に係合させる係合溝等が形成されている。
図1及び図2に示すように、光ファイバホルダ2は、基台21と、ファイバガイド部22と、撓み調整部23と、ファイバ固定部24と、を備えて構成される。
基台21は、略矩形板状の部材であり、この基台21の先端側にファイバガイド部22が設けられ、基台21の後端側にファイバ固定部24が設けられ、ファイバガイド部22とファイバ固定部24の間に撓み調整部23が設けられている。
また、基台21の上面において、ファイバガイド部22と撓み調整部23の間には長手方向に沿ってファイバ溝25が形成され、ファイバガイド部22、撓み調整部23及びファイバ固定部24の前段又は後段には接続光ファイバ3の移動を規制する規制部材26が形成されている。
ファイバガイド部22は、基台21の側辺に沿って配置された軸(図示せず)にガイド蓋221が開閉可能に取り付けられて構成される。ガイド蓋221にはガイド溝221aが形成されており、ガイド蓋221を基台21に被せて閉状態としたときに接続光ファイバ3が移動可能となっている。ファイバガイド部22では、基台21とガイド蓋221の間で接続光ファイバ3が軸方向に移動可能に把持される。また、ガイド蓋221は、閉状態において基台21に脱離不能に係合される。
ファイバ固定部24は、基台21の側辺に沿って配置された軸(図示せず)に固定蓋241が開閉可能に取り付けられて構成される。ファイバ固定部24では、閉状態において固定蓋241が接続光ファイバ3に当接することにより、基台21と固定蓋241の間で接続光ファイバ3が軸方向に移動不能に狭持される。また、固定蓋241は、閉状態において基台21に脱離不能に係合される。
なお、特に図示しないが、固定蓋241の接続光ファイバ3との当接面にゴム等の抵抗部材を貼り付けることで、接続光ファイバ3を強固に固定することができる。
撓み調整部23は、図3に示すように、基台21の側辺に沿って配置された回動軸232に可動蓋231が開閉可能に取り付けられて構成される。撓み調整部23では、閉状態において可動蓋231が接続光ファイバ3に当接することにより、基台21と可動蓋231の間で接続光ファイバ3が軸方向に移動不能に狭持される。
また、撓み調整部23において、可動蓋231は、接続光ファイバ3に生じる力に応じて、すなわち接続光ファイバ3のファイバ種に応じて閉状態から開状態に移行する。可動蓋231の開閉状態によって、接続光ファイバ3に生じる撓み長が調整されることとなる。
本実施形態では、可動蓋231が自重により接続光ファイバ3を押圧し、接続光ファイバ3に所定以上の力が生じた場合に可動蓋231が押し上げられるようになっている。
具体的には、接続光ファイバ3の剛性が高い場合(例えば、ナイロン被覆で外径0.9mmの光ファイバ)に可動蓋231が開状態となり、剛性が低い場合(例えば、紫外線硬化樹脂被覆で外径0.25mmの光ファイバ、又はポリ塩化ビニル被覆で外径0.9mmの光ファイバ)に可動蓋231の閉状態が保持されるように、可動蓋231の重さが設定されている。すなわち、可動蓋231に自重以上の力が加わったときに、可動蓋231が回動して押し上げられる。具体的には、可動蓋231の重さを1〜5gとした場合に、上記した結果を得ることができる。
本実施形態では、接続光ファイバ3の剛性が高い場合には、ファイバガイド部22とファイバ固定部24との間で接続光ファイバ3が撓むので、このときの撓みによって接続光ファイバ3の先端に好適な押圧荷重が付加されるように、ファイバガイド部22とファイバ固定部24の間隔が設定される。
接続光ファイバ3の剛性が低い場合には、ファイバガイド部22と撓み調整部23との間で接続光ファイバ3が撓むので、このときの撓みによって接続光ファイバ3の先端に好適な押圧荷重が付加されるように、ファイバガイド部22と撓み調整部23の間隔が設定される。
また、撓みによって吸収される長さ(内蔵光ファイバF1に接続光ファイバ3を突き当てたときの係止体13からファイバガイド部22までの距離)は、上記が同時に満たされるように設定される。
光ファイバホルダ2においては、先端部の被覆を除去された接続光ファイバ3が、前端(ファイバガイド部22側の端)から所定長だけ突出した状態で、ファイバ溝25及び規制部材26に沿って基台21に載置される。そして、ガイド蓋221、可動蓋231及び固定蓋241を閉状態とすることで、基台21と各蓋221,231、241との間に接続光ファイバ3が狭持され、固定される(図2(b)参照)。
光コネクタ取付用工具100では、光コネクタホルダ1のコネクタ保持部11に光コネクタ5が固定され、ファイバ保持部12に光ファイバホルダ2がスライド可能に載置される。そして、光ファイバホルダ2を光コネクタ5側にスライドさせることで、光ファイバホルダ2に装着された接続光ファイバ3が光コネクタ5内に挿入され、光コネクタ5に装着されている内蔵光ファイバF1に所定の押圧荷重で突き当てられ、接続される。
ここで、実施形態の光コネクタ取付用工具を利用して光ファイバを接続可能なメカニカルスプライス型の光コネクタの一例を図4に示す。図4に示す光コネクタ5は、いわゆるSCコネクタである。
図4に示すように、光コネクタ5は、接続光ファイバ(図示略)を内蔵光ファイバF1に突き当てて接続するための光ファイバ接続部50と、光ファイバ接続部50を収容するフレーム61と、フレーム61に対して光ファイバ接続部50を固定するストップリング62と、光ファイバ接続部50とストップリング62の間に介在し光ファイバ接続部50を接続方向に付勢するコイルばね63とを備えて構成される。フレーム61とストップリング62でいわゆるハウジングが構成され、フレーム61の先端部が接続先(例えば光コネクタ)とのインターフェースとなる。
光ファイバ接続部50は、フェルール51、ベース部材52、ファイバ押え部材53,54及びクランプ部材55を備えて構成される。ベース部材52は、内蔵光ファイバF1を予め装着したフェルール51を保持する鍔部521と、接続光ファイバを保持するファイバ固定溝(例えばV字溝)522を有している。ファイバ固定溝522に、内蔵光ファイバF1のフェルール51の後端から突出した部分と、接続光ファイバの先端部分が載置される。
光ファイバ接続部50では、内蔵光ファイバF1に接続光ファイバを突き当てた状態で、ベース部材52とファイバ押え部材53,54により内蔵光ファイバF1と接続光ファイバを狭持し、クランプ部材55によって付勢することによって固定する。
本実施形態に係る光コネクタ取付用工具100を用いて接続光ファイバ3を光コネクタ5に装着する場合、まず、接続光ファイバ3の先端部の被覆を所定長だけ除去して裸ファイバを露出させる。次に、ファイバガイド部22、撓み調整部23、及びファイバ固定部24をそれぞれ開状態とし、裸ファイバを露出させた接続光ファイバ3を基台21の上面に形成されたファイバ溝25、及び規制部材26に沿って載置する。このとき、接続光ファイバ3は、光ファイバホルダ2の前端から接続光ファイバ3が所定長だけ突出した状態とされる。
そして、ファイバガイド部22のガイド蓋221、撓み調整部23の可動蓋231、及びファイバ固定部24の固定蓋241をそれぞれ閉状態として、ファイバ溝25に挿入した接続光ファイバ3を基台21に保持する。このようにして接続光ファイバ3が装着された光ファイバホルダ2を、光コネクタホルダ1のファイバ保持部12に取り付ける。このとき、光コネクタ5のファイバ挿入口と、光ファイバホルダ2に固定された接続光ファイバ3は調心された状態となる。
一方、光コネクタホルダ1に予め固定された光コネクタ5においては、楔64を押入することによりベース部材52とファイバ押え部材53,54の接合面をわずかに離間させ、接続光ファイバ3を挿入可能な状態とする。
この状態で、光ファイバホルダ2(基台21)を光コネクタ5側にスライドさせると、基台21に保持された接続光ファイバ3がファイバ固定溝522に沿って光コネクタ5の内部に挿入され、内蔵光ファイバF1の後端に突き当たる(図5参照)。この時点では、光ファイバホルダ2と光コネクタホルダ1の係止体13とは離間長L3で離間しているので、光ファイバホルダ2をさらにスライドさせることができる。
光ファイバホルダ2をさらにスライドさせると、接続光ファイバ3はこれ以上進入できないため、接続光ファイバ3が固定されたまま光ファイバホルダ2のみがスライドされる。つまり、接続光ファイバ3の先端部が内蔵光ファイバF1に突き当てられた状態で後端側が近づくため、接続光ファイバ3に力が生じ、この力により接続光ファイバ3が上方に撓むように変形される(図6,7参照)。本実施形態では、接続光ファイバ3に凸の円弧状を呈しつつ湾曲した撓み31が形成される。なお、図6及び図7は、光ファイバホルダ2をスライドさせた結果、接続光ファイバ3に撓み31が形成された様子について示している。
光ファイバホルダ2は、光コネクタホルダ1の係止体13によって係止されるまでスライドされるので、接続光ファイバ3においては、突き当て時点の光ファイバホルダ2と係止体13との離間長L3が撓み31によって吸収されることとなる。
ここで、接続光ファイバ3の剛性が高い場合、接続光ファイバ3に生じる力により接続光ファイバ3を上方に変形させようとする力が可動蓋231の重さよりも大きくなるため、可動蓋231が押し上げられて開状態となる。そして、接続光ファイバ3はファイバガイド部22とファイバ固定部24との間撓むこととなる(撓み長L1)。撓み長が長くなった分だけ接続光ファイバ3に生じた力が緩和されるので、接続光ファイバ3と内蔵光ファイバF1は好適な押圧荷重で突き当てられることとなる。
一方、接続光ファイバ3の剛性が低い場合、接続光ファイバ3には可動蓋231を押し上げるだけの力が生じないため、閉状態が保持される。すなわち、接続光ファイバ3は、ファイバガイド部22と撓み調整部23との間で撓むこととなる(撓み長L2)。剛性の低い接続光ファイバ3においては、接続光ファイバ3が撓み長L2で撓んだときに、接続光ファイバ3と内蔵光ファイバF1が好適な押圧荷重で突き当てられるようになっている。
上述したように、接続光ファイバ3と内蔵光ファイバF1を好適な押圧荷重で突き当てた状態で、楔64を引き抜くことにより、内蔵光ファイバF1と接続光ファイバ3は、ベース部材52とファイバ押え部材53,54により狭持され、固定される。
このように、実施形態に係る光コネクタ取付用工具100は、内蔵光ファイバF1が装着された光コネクタ5と、接続光ファイバ(接続しようとする光ファイバ)3が装着された光ファイバホルダ2を、光コネクタ5のファイバ挿入口と接続光ファイバ3とが調心された状態で保持し、光ファイバホルダ2を光コネクタ5側にスライドさせることにより光ファイバホルダ2内で接続光ファイバ3に撓みを形成させ、この撓みにより生じる押圧荷重で接続光ファイバ3を内蔵光ファイバF1に突き当てる。
また、光ファイバホルダ2は、接続光ファイバ3を載置する基台21と、接続光ファイバ3の先端を所定長だけ突出させた状態で基台21との間で把持するファイバガイド部22と、ファイバガイド部22による把持位置よりも後端側において基台21との間で接続光ファイバ3を狭持して固定するファイバ固定部24と、ファイバガイド部22とファイバ固定部24との間に配置され、基台21から接続光ファイバ3が浮遊しないように保持するともに、接続光ファイバ3に生じた力に応じて接続光ファイバ3の撓み長を調整する撓み調整部23と、を備えている。
光コネクタ取付用工具100によれば、接続光ファイバ3のファイバ種に応じて形成される撓み長を変化させることができるので、ファイバ種に関わらず好適な押圧荷重で接続光ファイバ3を内蔵光ファイバF1に突き当てることができる。したがって、光コネクタ5において良好な光接続が実現されるので、安定した特性を有する光コネクタ5を簡単に組み立てることができる。
また、撓み調整部23は、接続光ファイバ3に生じた力に応じて、接続光ファイバ3の保持状態を維持又は開放する。例えば、撓み調整部23は、接続光ファイバ3を基台21に押圧して保持し、接続光ファイバ3に生じた力に応じて接続光ファイバ3の押圧状態を維持又は開放する。これにより、接続光ファイバ3に生じた力に応じて接続光ファイバ3の撓み長を容易に調整することができる。
また、撓み調整部23は、基台21の長手方向に沿って配置された回動軸232に可動蓋231が軸支されて構成され、基台21に装着された接続光ファイバ3上に被装されて閉状態となる一方、接続光ファイバ3に所定以上の力が生じた場合に押し上げられて開状態となる。例えば、可動蓋231は、自重により接続光ファイバ3を押圧し、接続光ファイバ3に所定以上の力が生じた場合に押し上げられる。これにより、簡易な構成で撓み調整部23の開閉状態を制御し、撓み長を調整することができる。
<変形例>
実施形態では、撓み調整部23における可動蓋231の自重により接続光ファイバ3を押圧し、接続光ファイバ3に所定以上の力が生じた場合に押し上げられるようにしているが、図8、9に示すように、撓み調整部23に一定条件下で開閉を抑止するラッチ機構(係合部)を設けるようにしてもよい。
図8に示す例では、可動蓋231に係合孔233を形成し、基台21に係合孔233に係合する係合片211を形成している。可動蓋231は、閉状態で基台21に係合されて開閉不能となり、接続光ファイバ3に所定以上の力が生じた場合に係合状態が解除され、押し上げられる。つまり、接続光ファイバ3の剛性が高い場合に、接続光ファイバ3に生じる力により接続光ファイバ3を上方に変形させようとする力が、可動蓋231と基台21との係合力よりも大きくなるようにしている。これにより、簡易な構成で撓み調整部23の開閉状態を制御し、撓み長を調整することができる。
なお、図8では、可動蓋231に係合孔233を形成し、基台21に係合片211を形成するようにしているが、可動蓋231に係合片を形成し、基台21に係合孔を形成するようにしてもよい。
図9に示す例では、回動軸232に凸片232aを形成することにより、可動蓋231の閉状態で凸片232aが回動軸232に係合されて可動蓋231が回動不能となり、接続光ファイバ3に所定以上の力が生じた場合に係合状態が解除され、押し上げられるようになっている。つまり、接続光ファイバ3の剛性が高い場合に、接続光ファイバ3に生じる力により接続光ファイバ3を上方に変形させようとする力が、可動蓋231と回動軸232との係合力よりも大きくなるようにしている。これにより、簡易な構成で撓み調整部23の開閉状態を制御し、撓み長を調整することができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、撓み調整部23を、基台21の長手方向に沿って配置された回動軸232に可動蓋231が軸支された構成とすることにより、接続光ファイバ3を基台21に押圧して保持しているが、例えばゴム材やバネなどの付勢部材により、押圧体(例えば板状部材)を接続光ファイバ3に圧接させて保持するようにしてもよい。
また例えば、上記実施形態では、接続光ファイバ3を基台21に押圧して保持し、接続光ファイバ3に生じた力に応じて接続光ファイバ3の押圧状態を維持又は開放するようにしているが、テープなどの粘着材により接続光ファイバ3を基台21に保持し、接続光ファイバ3に生じた力に応じて接続光ファイバ3の保持状態が解除されるようにしてもよい。この場合、片面テープにより接続光ファイバ3を基台21に貼り付けるようにしてもよいし、基台21に両面テープを貼り付けておいて、これに接続光ファイバ3を載置して貼り付けるようにしてもよい。
さらには、撓み調整部23が光ファイバホルダ2の長手方向に移動可能に配置され、接続光ファイバ3に生じた力に応じてファイバ固定部24側にずれるようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 光コネクタ取付用工具
1 光コネクタホルダ
11 コネクタ保持部
12 ファイバ保持部
13 係止体
2 光ファイバホルダ
21 基台
22 ファイバガイド部
23 撓み調整部
24 ファイバ固定部
25 ファイバ溝
26 規制部材
3 接続光ファイバ
31 撓み
5 光コネクタ

Claims (7)

  1. 内蔵光ファイバが装着された光コネクタと、接続しようとする光ファイバが装着された光ファイバホルダを、前記光コネクタのファイバ挿入口と前記光ファイバとが調心された状態で保持し、前記光ファイバホルダを前記光コネクタ側にスライドさせることにより前記光ファイバホルダ内で前記光ファイバに撓みを形成させ、この撓みにより生じる押圧荷重で前記光ファイバを前記内蔵光ファイバに突き当てる光コネクタ取付用工具であって、
    前記光ファイバホルダは、
    前記光ファイバを載置する基台と、
    前記光ファイバの先端を所定長だけ突出させた状態で前記基台との間で把持するファイバガイド部と、
    前記ファイバガイド部による把持位置よりも後端側において前記基台との間で前記光ファイバを狭持して固定するファイバ固定部と、
    前記ファイバガイド部と前記ファイバ固定部との間に配置され、前記基台から前記光ファイバが浮遊しないように保持するともに、前記光ファイバに生じた力に応じて前記光ファイバの撓み長を調整する撓み調整部と、
    を備えることを特徴とする光コネクタ取付用工具。
  2. 前記撓み調整部は、前記光ファイバに生じた力に応じて、前記光ファイバの保持状態を維持又は開放することを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ取付用工具。
  3. 前記撓み調整部は、前記光ファイバを前記基台に押圧して保持し、前記光ファイバに生じた力に応じて前記光ファイバの押圧状態を維持又は開放することを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタ取付用工具。
  4. 前記撓み調整部は、前記基台の長手方向に沿って配置された回動軸に可動蓋が軸支されて構成され、前記基台に装着された前記光ファイバ上に被装されて閉状態となる一方、前記光ファイバに所定以上の力が生じた場合に押し上げられて開状態となることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の光コネクタ取付用工具。
  5. 前記可動蓋は、自重により前記光ファイバを押圧し、前記光ファイバに所定以上の力が生じた場合に押し上げられることを特徴とする請求項4に記載の光コネクタ取付用工具。
  6. 前記可動蓋は、前記閉状態で前記基台に係合されて回動不能となり、前記光ファイバに所定以上の力が生じた場合に係合状態が解除され、押し上げられることを特徴とする請求項4に記載の光コネクタ取付用工具。
  7. 前記可動蓋は、前記閉状態で前記回動軸に係合されて回動不能となり、前記光ファイバに所定以上の力が生じた場合に係合状態が解除され、押し上げられることを特徴とする請求項4に記載の光コネクタ取付用工具。
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