JP5223814B2 - クランク軸用軸受装置 - Google Patents

クランク軸用軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5223814B2
JP5223814B2 JP2009186005A JP2009186005A JP5223814B2 JP 5223814 B2 JP5223814 B2 JP 5223814B2 JP 2009186005 A JP2009186005 A JP 2009186005A JP 2009186005 A JP2009186005 A JP 2009186005A JP 5223814 B2 JP5223814 B2 JP 5223814B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical
outer race
semi
divided pieces
mating surfaces
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009186005A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011038587A (ja
Inventor
遼 森岡
真一 笹峯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2009186005A priority Critical patent/JP5223814B2/ja
Publication of JP2011038587A publication Critical patent/JP2011038587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5223814B2 publication Critical patent/JP5223814B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/58Raceways; Race rings
    • F16C33/60Raceways; Race rings divided or split, e.g. comprising two juxtaposed rings

Description

本発明は、車両等に装備された内燃機関(エンジン)のクランク軸を転がり軸受を用いて支持するクランク軸用軸受装置に関する。
車両等に搭載された内燃機関のクランク軸は、クランクアームやバランスウェイトが径方向外側に張り出し、端部にはフライホィール等の大径部が装着されている。このため、クランク軸を支持する軸受は、これらの張出部や大径部を通過させて内側軸受部やジャーナル部に装着できないため、2分割されてクランク軸に装着される。
従来、かかるクランク軸の軸受にはすべり軸受が用いられていた。しかし、すべり軸受は、回転時の摩擦抵抗が大きく、かつ境界面に油膜を形成する必要があり、始動時にこの油膜形成に時間がかかる等の問題があった。
そこで、最近では、摩擦抵抗が少なく、始動のための準備時間を要しない転がり軸受を用い、これによって、車両の低燃費化を図ることが提案されている。
特許文献1(特開2008−232279号公報)に、内燃機関のクランク軸を回転可能に支持する軸受装置において、2分割されたニードルベアリングを用いた例が開示されている。この軸受装置を図8により説明する。図8において、ニードルベアリング108は、シリンダブロック102の固定部104及びその固定部104に対応するジャーナルキャップ106と、クランク軸100のジャーナル部100aとの間に介装される。クランク軸100は、クランクピン100bやカウンターウェイト100c等を備えている。
ニードルベアリング108は、周方向に2分割されて半筒状をなす一対の分割片110a及び110bで形成される2分割型のアウターレース110と、該アウターレース110の内周面を軌道面とする複数のころ(ニードル)112と、複数のころ112を周方向に所定間隔で保持すると共に、周方向に分離されて半環状をなす一対の分離片114a及び114bで形成される保持器114とで構成されている。保持器114には、半径方向の内外に貫通する複数のポケット部Pが周方向に沿って等間隔で設けられ、この各ポケット部P内にころ112が収容されている。ころ112は、アウターレース110の内周面及びジャーナル部100aの外周面に夫々形成された軌道面間で転動する。
ニードルベアリング108は、固定部104に設けられた半筒状を呈する凹面104aと、ジャーナルキャップ106に設けられた半筒状を呈する凹面106aとが対面配置して形成される円筒状保持面に収容される。即ち、一対の分割片110a、110bで構成されるアウターレース110が固定部104及びキャップ106に一体的に固定され、ジャーナル部100aが内輪として相対回転可能に連結される。固定部104にボルト116に対応する雌ネジ穴104hが形成されており、ジャーナルキャップ106に形成された挿通孔106hを介してボルト116が締結される。
特許文献2(特開2003−214442号公報)には、ニードルベアリングを用いた2分割型クランク軸用軸受装置が開示されている。転がり軸受の中でも、ニードルベアリングは、断面高さが小さいので、軸受スペースを節約でき、クランク室の小形軽量化を可能すると共に、負荷容量や最大許容荷重等が大きい等の長所をもっている。
特許文献2には、背景技術として、「分割型転がり軸受は、クランク軸等の被装着部材に組み付けた状態で軌道面の真円度が低下したり、軌道面の分割線部分に微小な段差が生じることがある。これによって、転動体が強く擦り付けられる部分が軌道面に生じ、長期間に亘って使用することにより、軌道面及び転動体の転動面がうろこ状に剥離するフレーキング現象が発生しやすくなって、軸受の耐久性が著しく低下してしまう。軌道面の真円度が低下したり、軌道面の分割線部分に微小な段差が生じる原因は、軌道面の硬度を向上させるために熱処理を行なったときの残留応力が分割時に開放され、分割された軌道輪半部の形状が僅かに歪むためと考えられる。」と記述されている。
そこで特許文献2に開示された軸受は、軌道輪を夫々半円筒形状の分割体に2分割し、クランク軸への装着時に2個の軌道輪半部の合わせ面に段差部を形成し、この段差部を利用して軌道輪半部を互いに嵌合させ位置決めさせることにより、ころ軌道面の真円度を確保し、分割部分を段差のない滑らかな面に形成できるようにしている。以下、図9により、特許文献2に開示された軸受のアウターレースの合わせ面の構成を説明する。
図9において、アウターレース120を構成する一対の分割片120a及び120bの合わせ面122は、アウターレース120の内周面124から径方向外側へ延びる第1の分割面126a及び126bと、この第1の分割面126a、126bの先端から周方向へ延びる第2の分割面128a及び128bと、この第2の分割面128a、128bの先端から径方向外側へ延びる第3の分割面130a及び130bとで形成されている。
分割片120a及び120bをクランク軸のジャーナル部100aに組み付けた状態で、第1の分割面126a、126bは、互いに押圧し合うように形成されている。第2の分割面128a及び128bは、前記組み付け状態で互いに接触し、径方向に対する分割片120aと分割片120bとの相対的な移動を規制している。第3の分割面130a及び130bは、隙間sを隔てて対向しており、分割片120a、120bの周方向への相対的な移動を許容するように形成されている。
このように、第3の分割面130a、130b間に隙間sを形成することによって、分割片120a、120bを互いに嵌合させたときに、第1の分割面126a、126b同士を確実に対接できるようにすると共に、前記組み付け状態で、分割片120a、120b間に生じる押圧力を第1の分割面126a、126bのみに作用させるようにしている。
かかる構成によって、実際にクランク軸に組み付けていない仮組付けの状態でも、合わせ面122を周方向と径方向の両方向で位置決めできるので、クランク軸に組み付けた状態と同一の状態に位置決めできる。このため、仮組付けの状態で軌道面に熱処理や研磨などを施してアウターレース120の内周面を最終仕上げ形成した後、軌道輪半部を互いに分離させて被装着部材に装着する。これによって、ころ軌道面の真円度を確保し、分割部分を段差のない滑らかな面に形成できるので、クランク軸が回転するときの抵抗を軽減し、クランク軸の高速回転を可能にしている。なお、転がり軸受を構成するアウターレースは、一般に、アルミ製のシリンダブロックに対して高い硬度を有する鋼製とすることにより、転がり軸受の強度を確保している。
アウターレースを構成する分割片の加工は、自然割り加工と機械割り加工とがある。このうち自然割り加工は、焼入れ、焼鈍しされた部材の片面又は両面にノッチ部を形成し、該ノッチ部にくさびの打ち込み等で集中応力を発生させ、破断させるものである。機械割り加工は、ワイヤーカット等を用いて切断する加工である。自然割り加工は、破断面に結晶粒の境界に沿う微細な凹凸が形成されるので、破断された分割片の合わせ面の位置決めが容易になるという利点がある。自然割り加工は、例えば特許文献3(実公昭63−46725号公報)及び特許文献4(特開平10−184674号公報)に開示されている。
クランク軸用軸受装置では、シリンダブロック102の固定部104に設けられる半筒状の凹面104aと、ジャーナルキャップ106に設けられる半筒状の凹面106aが形成する円筒形状の保持面の真円度を維持するために、ジャーナルキャップ106をボルト116でシリンダブロック102に締付け固定した状態で、該凹面104a及び106aを加工する方法が採用されている。また、破断後の分割片の合わせ面の位置決めを容易にするため、アウターレース110を自然割り加工で2分割している。
図10に、前記凹面104a及び106aを加工した後、ニードルベアリング108をクランク軸のジャーナル部100aに装着した軸受装置を示す。図10は、内燃機関の組立時の姿勢で図示したものである。ジャーナルキャップ106とシリンダブロックの固定部104との接触面117a、117bは、水平面H上に位置し、分割片110a、110bが互いに当接する合わせ面118a、118bは、水平面Hから周方向にずらした位置に配置されている。即ち、該合わせ面及び中心Oを通る平面Cは、クランク軸のジャーナル部100aの中心Oを中心として水平面Hから時計方向に角度α(例えば5〜10°)だけ傾けた位置にある。
特開2008−232279号公報(図4) 特開2003−214442号公報 実公昭63−46725号公報 特開平10−184674号公報
図11は、ニードルベアリング108をボルト116でシリンダブロックに締付け固定する前後の凹面104a及び106aの形状変化を示す。図11中、Pは中心Oを通る垂線であり、Dは締付け固定前、Eは締付け固定後の凹面104a、106aの形状を示す。図示のように、締付け固定前の凹面形状Dは、上下方向に伸びた瓢箪形をし、その後、ボルト116による締付けにより、上下方向から締付け力(図12中の力F)が付加されることにより、締付け固定後の凹面形状Eは、凹面104a、106aの真円度が戻る形状となる。このように、凹面104a、106aは、ニードルベアリング108を締付け固定した後真円となるように加工してあるため、締付け固定前は、瓢箪形となる。
そのため、締付け固定前に分割片110a、110bを凹面104a、106aに装着しようとすると、該分割片に水平方向両側から挟み込む力が加わる。この挟み込み力が分割片110a、110bに作用する影響を避けるため、また、熱膨張係数の違いなどにより、エンジン運転中、ジャーナルキャップにズレが生じた場合、アウターレースが、その影響をそのまま受けることを避けるため、アウターレース110の合わせ面118a、118bは、接触面117a、117bから角度αだけずらした位置に配置している。
合わせ面118a、118bを水平面Hより時計方向に角度αだけずらしてあるため、分割片110aの一方の端部110aが分割片110b側に先に進入する。このとき、凹面104a、106aの挟み込み力の影響及び分割片自体の残留応力により、該端部110aが浮き上がり、分割片110bの端面との間でズレGを生じる(図13参照)。このズレGにより、他方の合わせ面118bでもズレが発生する。合わせ面118a、118bのズレ量は、通常5〜40μm(0.005mm〜0.04mm)(合わせ面118a及び118bにおけるズレ量Gの合計値)程度になる。
ニードルベアリング108をシリンダブロックに締付け固定した後、上下方向から凹面104a、106aに締付け力Fが付加されて、凹面104a、106aの真円度が戻るが、合わせ面118a〜bのズレが小さくならない場合がある。合わせ面118a〜b間にズレを生じたままニードルベアリング108がジャーナル部100aに装着されると、ニードルベアリング108に摩擦部分が発生する。そのため、ころ112等に過摩耗部分が発生し、これによって、ニードルベアリング108が損傷したり、その耐久性が低下するおそれが出てくる。
特許文献2に開示されたアウターレース分割片の合わせ面は、3つの分割面で構成された複雑な形状をしているため、隙間sの形成など精密な加工を要する。そのため、加工に時間と手間がかかり、高コストとなる。また、合わせ面に段差部を設けるため、合わせ面にズレが生じたときに、ズレの方向によっては該段差部が障害となってズレの解消が困難になる虞がある。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、クランク軸を支承する軸受に2分割型の転がり軸受を用いた場合、アウターレースを構成する分割片の合わせ面のズレを少なくすることによって、締付け固定の該合わせ面のズレをなくし、これによって、軸受に発生する偏摩擦力に起因した過摩耗部分の発生を防止して、軸受の耐久性を向上させることを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明のクランク軸用軸受装置は、
内燃機関のクランク軸を分割型転がり軸受で支持すると共に、該分割型転がり軸受を、予めシリンダブロックの固定部にキャップ部材を固定した状態で円筒形状の保持面を加工し、その後に該キャップ部材を取り外して形成されるシリンダブロック及びキャップ部材に夫々形成された半円筒形状の凹面を合わせて形成した円筒形状の保持面に嵌合固定してなるクランク軸用軸受装置において、
前記分割型転がり軸受を構成するアウターレースを2個の半円筒形状分割片で構成すると共に、該半円筒形状分割片の合わせ面を該アウターレースの軸中心線を含む平面に対して傾斜させ、前記2個の半円筒形状分割片の合わせ面を前記シリンダブロックとキャップ部材とが接する接触面と同一面上に配置すると共に、両合わせ面をアウターレースの軸中心線に対して対称となるようにハの字方向又は逆ハの字方向に配置された傾斜面で形成し、さらに、前記2個の半円筒形状分割片の合わせ面にアウターレースの軸中心線方向に沿って凹凸を形成するようにしたものである。
前述のように、シリンダブロックやキャップ部材に設けられた凹面の形状変化に起因した水平方向の挟み込み力がアウターレースに働く。本発明では、2個の半円筒形状分割片の合わせ面を該アウターレースの軸中心線を含む平面に対して傾斜させたことにより、両分割片の合わせ面同士が嵌りやすくなるため、突合せ時のズレを少なくできる。そのため、ボルト等でキャップ部材をシリンダブロックに締付け固定する時、合わせ面のズレを少なくできる。そして、締付け固定時に付加される締付け力によって、締付け固定後の合わせ面のズレを無くすことができる。
従って、転がり軸受の構成部品に偏摩擦力が発生せず、過摩耗部分が発生しないので、転がり軸受の損傷をなくし、軸受の耐久性を維持することができる。また、半円筒形状分割片の合わせ面を傾斜させるだけの加工で済むので、低コストで加工できる。
本発明の軸受装置は、半円筒形状分割片の合わせ面をシリンダブロックとキャップ部材とが接する接触面と同一面上に配置すると共に、両合わせ面をアウターレースの軸中心線に対して対称となるようにハの字方向又は逆ハの字方向に配置する。これによって、2箇所で同時に合わせ面が形成されるが、合わせ面をハの字方向又は逆ハの字方向に配置することにより、合わせ面同士が嵌りやすくなるため、突合せ時のズレを少なくできる。そのため、締付け固定前の合わせ面のズレを少なくし、締付け固定時に付加される締付け力によって、締付け固定後の合わせ面のズレを無くすことができる。
また、本発明は、半円筒形状分割片の合わせ面にアウターレースの軸中心線方向に沿って凹凸を形成する。これによって、2個の半円筒形状分割体を組み付けるときに、該凹凸部があることで、アウターレース軸中心線方向の位置決めが容易になる。
本発明の軸受装置において、半円筒形状分割片を円筒形状のアウターレース素材から自然割り加工で分割形成するとよい。これによって、分割面に生じた結晶粒に沿う微細な凹凸が生じるので、軸受装置の組付け時に、両分割片の位置決めを容易にすると共に、この微細凹凸により合わせ面のズレを抑制する作用を生む利点がある。
半円筒形状分割片を自然割り加工で分割形成する前記構成に加えて、2個の半円筒形状分割片の合わせ面の互いに対面する位置にノックピン挿入穴を穿設し、該ノックピン挿入穴にノックピンを装着し、該ノックピンにより両分割片の軸方向位置決めを行なうようにするとよい。これによって、ノックピンを用いた簡単な構成で、2個の分割片の再組付け時に、分割片の軸方向の位置決めが容易になると共に、分割片の軸方向のズレをなくすことができる。
本発明のクランク軸用軸受装置によれば、内燃機関のクランク軸を分割型転がり軸受で支持すると共に、該分割型転がり軸受をシリンダブロック及びキャップ部材に夫々形成された半円筒形状の凹面を合わせて形成した円筒形状の保持面に嵌合固定してなるクランク軸用軸受装置において、分割型転がり軸受を構成するアウターレースを2個の半円筒形状分割片で構成すると共に、該半円筒形状分割片の合わせ面を該アウターレースの軸中心線を含む平面に対して傾斜させてなることにより、両分割片の合わせ面同士が嵌りやすくなるため、締付け固定前の合わせ面でのズレを軽減できる。
これによって、ボルト等でキャップ部材をシリンダブロックに締付け固定する時、合わせ面のズレを少なくできる。そして、締付け固定時に付加される締付け力によって、締付け固定後の合わせ面のズレを無くすことができる。従って、2分割型転がり軸受に発生した偏摩擦力に起因した過摩擦部分の発生を防止でき、転がり軸受の損傷を防止し、耐久性を向上できる。また、合わせ面を低コストで加工できる。
本発明の軸受装置の参考例に係る正面図である。 前記参考例で軸受装置の装着前後の合わせ面を示す図1の一部拡大図である。 本発明の軸受装置の第実施形態に係る正面図である。 前記第実施形態の変形例に係る正面図である。 本発明の軸受装置の第実施形態に係るアウターレースの斜視図である。 前記第実施形態の変形例に係るアウターレースの斜視図である。 本発明の軸受装置の第実施形態に係るアウターレースを展開して示す斜視図である。 クランク軸用軸受装置を展開して示す斜視図である。 従来のクランク軸用軸受のアウターレースの合わせ面の断面図である。 従来のクランク軸用軸受装置の正面図である。 従来のクランク軸用軸受を収容するシリンダブロック側保持面の形状変化を示す説明図である。 図10のクランク軸用軸受装置のアウターレースの挙動を示す説明図である。 図12中のB部拡大図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
参考例
本発明のクランク軸用軸受装置の参考例を図1に基づいて説明する。図1は、車両等に搭載された内燃機関を構成するシリンダブロックに装着された本参考例のクランク軸用軸受装置10を示し、本図は従来のクランク軸用軸受装置を示す図10に相当し、内燃機関の組立時の姿勢で図示している。図1において、シリンダブロックの固定部12に半筒状の凹面12aが形成されている。一方、ジャーナルキャップ14にも半筒状の凹面14aが形成されている。ニードルベアリング15は、凹面12aと凹面14aとが対面して形成する円筒状の保持面13に収容される。
ニードルベアリング15は、半円筒形状分割片16a及び16bからなるアウターレース16と、アウターレース16の内側に配置され、半環状をなす一対の分離片18a及び18bからなる保持器18と、分離片18a、18bに夫々回転可能に装着された複数のころ(ニードル)20とから構成されている。分割片16a及び分離片18aをジャーナルキャップ14の凹面14aに収容すると共に、分割片16b及び分離片18bを固定部12の凹面12aに収容した状態で、上下方向からクランク軸のジャーナル部100aを挟み、図示省略のボルトで固定部12にジャーナルキャップ14を締付け固定する。
ニードルベアリング15の構成機器は高強度で耐摩耗性の高い材料でできており、ころ20は小径でやや軸長の円筒状をなしている。従って、軸受装置10は負荷容量が大きく、かつ断面高さが小さいので、軸受スペースを節約できる長所をもつ。ころ20がクランク軸のジャーナル部100aの外周面に接し、回転しながらジャーナル部100aを回転可能に支持している。
固定部12とジャーナルキャップ14とが接触する接触面22a及び22bは、ジャーナル部100aの中心Oを通る水平面H上に位置している。一方、分割片16a及び16bの両端で形成される合わせ面24a及び24bは、中心Oを中心として、水平面Hから周方向に角度α(例えば5〜10°)だけ時計方向にずれた位置に設けられている。合わせ面24a及び24bは、合わせ面24a、24b及び中心Oを通る平面Cに対して傾斜した平面をなし、かつ両合わせ面は互いに平行となるように形成されている。
合わせ面24aでは、分割片16aの先端が外周側に傾斜し、その延設端部16aが凹面12a側に進入している。延設端部16aに当接する分割片16b先端は内周側に傾斜している。合わせ面24bでは、この逆の配置となっており、分割片16aの先端が内周側に傾斜し、分割片16bの先端が外周側に傾斜している。
固定部12にジャーナルキャップ14がボルトで締付け固定された状態で、凹面12a及び14aが加工される。これによって、ニードルベアリング15を収容する保持面13の運転時の真円度を保っている。
しかし、図11に示すように、ジャーナルキャップ14を固定部12から取り外すと、固定部12及びジャーナルキャップ14の残留応力により、凹面12a及び14aに水平面Hの方向で凹面12a、14aの直径を小さくする形状変化が生じる。この形状変化でアウターレース16に水平方向の挟み込み力が働く。
この挟み込み力と、アウターレース自体の残留応力により、従来は、軸受の組付け時に、図12及び図13に示すように、合わせ面118a〜bでズレGが生じていた。
この理由は、合わせ面118a、118bが、凹面104a、106aの変形方向と略同一方向に形成されていたので、凹面104a、106aの変形の影響を直接蒙り、分割片110a〜bが凹面104a、106aの変形に追従してしまうものと考えられる。しかも、このズレGは分割片110a、110bが先に接する合わせ面118a側で先に起こると考えられるので、合わせ面118a側でこのズレGを防止すれば、合わせ面118b側でのズレ防止も可能になると考えられる。
図2(A)は、ボルト締付け前の合わせ面24a、24b付近を示し、図2(B)はボルト締付け後の合わせ面24a、24bの状態を示す。
参考例によれば、合わせ面24a、24bが中心O及び合わせ面24a、24bを通る平面Cに対して傾斜した平面として形成されているので、合わせ面同士が嵌りやすくなるため、突合せ時のズレを少なくできる。そのため、ボルト等でジャーナルキャップ14を固定部12に締付け固定する時、合わせ面24a、24bのズレを少なくできる。そして、締付け固定時に付加される締付け力によって、締付け固定後の合わせ面24a、24bのズレを無くすことができる。
また、ニードルベアリング15を保持面13に収容する時、分割片16aが凹面12a側に進入する側で、最初に分割片16aと分割片16bとが接触する。このとき、合わせ面24aは、分割片16aの先端16aが外周側に傾斜した傾斜面を有するので、ジャーナルキャップ14をシリンダブロックの固定部12に締付けた時、該先端が16aが合わせ面24aで外側へ向けられるので、合わせ面24aでのズレを少なくすることができる。これによって、合わせ面24bでも分割片16a、16b間のズレを軽減できる。そして、ボルトによる締付け固定時に付加される締付け力によって、締付け固定後の両合わせ面24a、24bのズレを無くすことができる。
従って、ニードルベアリング15の構成部品に偏摩擦力が発生しないので、局部的な過摩耗が起こらない。そのため、軸受装置10の構成部品の損傷を防止し、耐久性を向上できる。また、合わせ面24a、24bは傾斜平面であるので、その加工は容易であり、低コストで加工できる。
また、合わせ面24a、24bは平面をなしているので、円筒形状のアウターレース素材から自然割り加工で分割片16a、16bに分割できる。自然割り加工することで、分割面に生じた結晶粒に沿う微細な凹凸が生じるので、軸受装置の組付け時に、両分割片の位置決めを容易にすると共に、この微細凹凸により合わせ面のズレを抑制できる。さらに、合わせ面24a、24bは、互いに平行となるように形成されているので、機械割り加工又は自然割り加工が容易になるという利点がある。
(実施形態
次に、本発明装置の第実施形態を図3により説明する。本実施形態の軸受装置10では、2個の半円筒形状の分割片16a、16bの合わせ面30a、30bが、水平面H上に位置している。即ち、合わせ面30a、30bは、固定部12とジャーナルキャップ14の接触面22a、22bと同一面上に配置され、かつ合わせ面30a、30bは、ジャーナル部100aの中心Oに対してハの字を形成する方向に対称に配置された平坦な傾斜面を形成している。その他の構成は、前記参考例と同一である。
本実施形態では、軸受装置10をシリンダブロックに組み付ける時、分割片16a、16bの両端が同時に接触する。そして、水平方向に起こる凹面12a、14aの形状変化に起因した挟み込み力に対して、合わせ面30a、30bが傾斜しているので、両分割片16a、16bの合わせ面同士が嵌りやすくなるため、突合せ時のズレを少なくできる。そのため、ボルト等でジャーナルキャップ14を固定部12に締付け固定する時、締付け固定時に付加される締付け力によって、締付け固定後の両合わせ面のズレを無くすことができる。
そのため、両合わせ面30a、30bでのズレが生じないので、ニードルベアリング15の構成部品に過摩擦部分が発生しない。従って、ニードルベアリング15の構成部品の損傷を防止し、その耐久性を向上できる。また、合わせ面24a、24bの加工も容易で、低コストで加工できる。
図4は、前記第実施形態の変形例である。図4において、本変形例は、分割片16a、16bの合わせ面40a、40bが、第実施形態と同様に、水平面H上に位置している。しかし、該合わせ面は、ジャーナル部100aの中心Oに対して逆ハの字を形成する方向に対称に配置された平坦な傾斜面を形成しており、この点で、第実施形態と異なっている。その他の構成は第実施形態と同一である。
本変形例では、軸受装置10をシリンダブロックに組み付ける時、第実施形態と同様に、分割片16a、16bの両端が同時に接触する。そして、固定部12等からアウターレース16に水平方向に働く挟み込み力に対して、水平面Hと傾斜した合わせ面40a〜bでズレの発生を軽減できる。そのため、固定部12に締付け固定後の合わせ面40a、40bにズレが生じない。従って、ニードルベアリング15の構成部品に過摩擦部分が発生しないので、ニードルベアリング15の構成部品の損傷を防止し、耐久性を向上できる。また、合わせ面40a、40bの加工も容易である。
(実施形態
次に、本発明装置の第実施形態を図5により説明する。図5は、軸受装置10のアウターレース16の斜視図である。本実施形態では、円筒形状のアウターレース素材を機械割り加工で2個の半円筒形状の分割片16a、16bに分割したものである。そして、分割片16a、16bの合わせ面50a、50bを、ジャーナル部100aの中心Oを通る水平面H上に配置すると共に、合わせ面50a、50bを中心Oに対してハの字の方向に配置している。さらに、合わせ面50a、50bの軸線Aの方向に沿って、分割片16aの合わせ面に山形凹面52aを設けると共に、分割片16bの合わせ面に山形凸面52bを設けたものである。
本実施形態では、前記参考例及び第実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、これに加えて、合わせ面50a、50bに山形凹凸面52a、52bを設けたことにより、分割片16aと分割片16bとを接触させて位置決めする場合に、自然割り加工したときより、軸線A方向の位置決めが容易になる。
図6は、前記第実施形態の変形例を示している。図6において、本変形例では、2個の半円筒形状の分割片16a、16bを前記第実施形態と同様に、機械割り加工で分割したものである。そして、分割片16a、16bの合わせ面60a、60bを、ジャーナル部100aの中心Oを通る水平面H上に配置すると共に、中心Oに対して逆ハの字の方向に配置している。さらに、合わせ面60a、60bに軸線Aの方向に沿って、分割片16aの合わせ面に段差状凹面62aを設けると共に、分割片16bの合わせ面に段差状凸面62bを設けたものである。
本変形例では、前記参考例及び第実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、これに加えて、合わせ面60a、60bに軸線Aの方向に対して、段差状の凹凸面62a、62bを設けたことにより、分割片16a、62bを接触させて位置決めする場合に、自然割り加工したときより、軸線A方向の位置決めが容易になる利点をもつ。
なお、図5及び図6に示す例では、合わせ面50a、50b又は合わせ面60a、60bを水平面H上に配置したが、参考例のように、水平面Hに対して円周方向に角度αだけずらして配置してもよい。
また、前記形状の凹凸面以外に、合わせ面に軸線Aに沿って円弧形状やそれ以外の凹凸を設けるようにしてもよい。
(実施形態
次に、本発明装置の第実施形態を図7により説明する。本実施形態は、円筒形状のアウターレース素材を自然割り加工で2個の分割片16a及び16bに分割したものである。そして、図5に示す第実施形態と同様に、分割片16a、16bの合わせ面70a、70bを、ジャーナル部100aの中心Oを通る水平面H上に配置すると共に、合わせ面70a、70bを中心Oに対してハの字の方向に配置している。
分割片16a、16bの合わせ面70a、70bの互いに対面する位置に、ノックピン挿入穴72a及び72bが穿設されている。そして、軸受装置をシリンダブロックに組み立てる時、該ノックピン挿入穴72a、72bにノックピン74を圧入して、分割片16a、16bの位置合わせを行なう。これによって、分割片16a、16bの位置決めを容易にできると共に、互いの位置ズレ防止を可能にしている。
本発明によれば、内燃機関のクランク軸の軸受として、2分割型転がり軸受を用いた場合に、軸受構成部品の偏摩耗をなくし、該部品の損傷を防止して、軸受の耐久性を向上できる。
10 ニードル型クランク軸用軸受装置
12,104 シリンダブロック固定部
12a、14a、104a、106a 凹面
13 保持面
14,106 ジャーナルキャップ(キャップ部材)
15,108 ニードルベアリング
16,110,120 アウターレース
16a、16b、110a、110b、120a、120b 分割片
18,114 保持器
18a、18b、114a、114b 分離片
20,112 ころ(ニードル)
22a、22b、117a、117b 接触面
24a、24b、30a、30b、40a、40b、50a、50b、60a、60b、70a、70b、118a、118b、122 合わせ面
52a 山形凹面
52b 山形凸面
62a 段差状凹面
62b 段差状凸面
72a、72b ノックピン挿入穴
74 ノックピン
100 クランク軸
100a ジャーナル部
102 シリンダブロック
116 ボルト
A 軸線
C 平面
H 水平面
O ジャーナル部中心
G ズレ

Claims (3)

  1. 内燃機関のクランク軸を分割型転がり軸受で支持すると共に、該分割型転がり軸受を、予めシリンダブロックの固定部にキャップ部材を固定した状態で円筒形状の保持面を加工し、その後に該キャップ部材を取り外して形成されるシリンダブロック及びキャップ部材に夫々形成された半円筒形状の凹面を合わせて形成した円筒形状の保持面に嵌合固定してなるクランク軸用軸受装置において、
    前記分割型転がり軸受を構成するアウターレースを2個の半円筒形状分割片で構成すると共に、該半円筒形状分割片の合わせ面を該アウターレースの軸中心線を含む平面に対して傾斜させ
    前記2個の半円筒形状分割片の合わせ面を前記シリンダブロックとキャップ部材とが接する接触面と同一面上に配置すると共に、両合わせ面をアウターレースの軸中心線に対して対称となるようにハの字方向又は逆ハの字方向に配置された傾斜面で形成し、
    さらに、前記2個の半円筒形状分割片の合わせ面にアウターレースの軸中心線方向に沿って凹凸を形成するようにしたことを特徴とするクランク軸用軸受装置。
  2. 前記2個の半円筒形状分割片を円筒形状のアウターレース素材から自然割り加工で分割形成したことを特徴とする請求項1に記載のクランク軸用軸受装置。
  3. 前記2個の半円筒形状分割片の合わせ面の互いに対面する位置にノックピン挿入穴を穿設し、該ノックピン挿入穴にノックピンを装着し、該ノックピンにより両分割片の軸方向位置決めを行なうようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のクランク軸用軸受装置。
JP2009186005A 2009-08-10 2009-08-10 クランク軸用軸受装置 Active JP5223814B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009186005A JP5223814B2 (ja) 2009-08-10 2009-08-10 クランク軸用軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009186005A JP5223814B2 (ja) 2009-08-10 2009-08-10 クランク軸用軸受装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011038587A JP2011038587A (ja) 2011-02-24
JP5223814B2 true JP5223814B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=43766559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009186005A Active JP5223814B2 (ja) 2009-08-10 2009-08-10 クランク軸用軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5223814B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012174652A (ja) 2011-02-24 2012-09-10 Yazaki Corp 車両用室内照明灯
JP5994318B2 (ja) * 2012-03-23 2016-09-21 日本精工株式会社 軸受装置
US9273733B2 (en) * 2012-04-26 2016-03-01 Gkn Sinter Metals, Llc Main bearing cap with locating feature
DE102016205668A1 (de) * 2016-04-06 2017-10-12 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Ring
EP3727829A4 (en) * 2017-12-21 2021-09-15 Stolle Machinery Company, LLC ADJUSTABLE CRANKSHAFT ECCENTRIC FOR CHANGING THE SLIDE STROKE OF A BODY SHAPER

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5071775B2 (ja) * 2007-03-14 2012-11-14 株式会社ジェイテクト 2分割外輪及びそれを用いたころ軸受
JP2008215454A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Jtekt Corp ころ軸受及びその取付構造
JP2008232311A (ja) * 2007-03-21 2008-10-02 Jtekt Corp ころ軸受
JP5064910B2 (ja) * 2007-07-03 2012-10-31 Ntn株式会社 針状ころ軸受、およびクランクシャフト支持構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011038587A (ja) 2011-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090126195A1 (en) Roller bearing
JP5223814B2 (ja) クランク軸用軸受装置
WO2009142172A1 (ja) 二つ割り外輪、これを用いた二つ割り転がり軸受、転がり軸受の取付構造及び取付方法
US7647910B2 (en) Compensating shaft for an engine
JP4766141B2 (ja) 軸受装置
JP2012531569A (ja) 軸及びニードル軸受を備えた軸受装置
JP4002108B2 (ja) 転がり軸受およびクランク軸用軸受
JP2009014078A (ja) 針状ころ軸受、およびクランクシャフト支持構造
JP2008095723A (ja) 転がり軸受
JP3906754B2 (ja) クランク軸受
JP5223812B2 (ja) クランク軸用軸受装置及びその組立方法
JP5064910B2 (ja) 針状ころ軸受、およびクランクシャフト支持構造
JP5071452B2 (ja) クランク軸用軸受装置
JP5050954B2 (ja) カムシャフトの軸受装置
JP4979249B2 (ja) クランクシャフト支持構造
JP2010117010A (ja) 転がり軸受
JP2008232311A (ja) ころ軸受
JP2004314179A (ja) 強圧延装置用分割ケージ
US11754145B2 (en) Balance shaft assembly
JP2007162722A (ja) クランクシャフト支持構造
JP5556374B2 (ja) クランク軸受装置
JP5012265B2 (ja) クランクシャフトの支持構造及びクランクシャフト用軸受
JP2019100412A (ja) 軸受構造
JP2009036329A (ja) 針状ころ軸受の回転軸への組み込み方法
JPH03272312A (ja) クランクシャフト軸受面幅の増大方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5223814

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350