JP5221761B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電子放出源が平面に配列された電子放出源アレイとこれに対して対向配置された光電変換膜とを有する光導電型の撮像素子に関し、特に、かかる撮像素子と磁界集束構造を用いた撮像装置に関する。
電界を印加することによって電子を引き出す微小な電子放出源の複数を基板平面にマトリクス状に配置した電子放出源アレイが冷陰極として知られている。
かかる電子放出源の各々は、低電圧駆動が可能であり、構造が簡素であり、電子放出源アレイを用いた小型の撮像デバイスへの応用研究も進められている。
例えば、撮像デバイス分野において、電子放出源アレイを用いた撮像素子と磁界集束構造を組み合わせた撮像デバイスの研究も行われている。電子放出源アレイ平面の垂直方向(電子放出源からの電子ビームの進行方向と平行な方向)の磁力線を形成することで電子ビームが集束可能であることが報告されている。(特許文献1、参照)。
従来の磁界集束構造を組み合わせた撮像デバイスにおいて、円筒形の磁石の空洞の中央に撮像素子を配置して、当該撮像素子の電子放出源からの電子放出方向に平行な方向の磁界を形成している。さらに、特許文献1では、撮像素子を囲む円筒形磁石の他に、撮像素子の背面側に、撮像素子と対向して円盤形の永久磁石を配置した撮像デバイスも提案している。
従来の円筒形磁石の空洞を用いた場合、受光する有効な光電変換膜の面積範囲に、電子放出方向に平行な方向の磁界を形成するためには、円筒長さと円筒直径の大きな円筒形磁石が必要である。
特開2005−322581
そこで、発明者は撮像デバイスの小型化のために、実験を繰り返し、その結果、従来の撮像素子の周りに配置する磁界集束構造の円筒形磁石の内径を小さくすると磁界強度が不均一になり、かかる小型化は困難であることを知見した。
例えば、図1に、撮像素子821周りの円筒形磁石511と撮像素子背面の円盤磁石521とを用いた場合における、磁界分布のシミュレーションの実行結果(強さ)を示す。従来型の構成では、撮像素子が配置される点線内の磁力線は電子放出源アレイに垂直方向でなく、歪んでいることがわかる。図2に示すように、図中央の点線で示した撮像素子821の領域内の磁力線(矢印)は光電変換膜の垂直方向からずれていることが判る。この状態で電子放出源アレイから放出される電子ビームを集束させると、電子放出源アレイの中心部と外周部での集束度合いの違いから、画像に斑ができ撮像デバイスとして製品化するためには問題がある。さらに、撮像素子領域近辺の磁力線は電子放出源アレイと垂直方向でなく歪んでしまい、磁石外部にも漏えい磁界が大きくなり、撮像デバイスとして製品化するためには問題が生じる。
そこで本発明は、磁界集束構造を有する撮像素子内での磁界分布を均一化させるとともに、従来は磁石の内径を大きくしなければ均一磁界を得ることができなかった問題を解決し、装置の小型化に寄与する撮像装置を提供することが一例として挙げられる。
本発明の撮像装置は、光軸に垂直な平面に複数の電子放出源が配列された電子放出源アレイと、前記光軸上に空間を隔てて前記電子放出源アレイに対向して配置された光電変換膜を有する透光性基板と、を含み、前記電子放出源を点順次走査して電子を前記光電変換膜へ放出して、前記透光性基板からの光入射により前記光電変換膜上に投影された光学像に対応した電気信号として出力する撮像装置であって、
前記空間において前記透光性基板及び電子放出源アレイの主面それぞれに直交する方向の磁界を形成する磁石部を有し、
前記磁石部は、それぞれの磁極が前記光軸に平行な方向に順方向となりかつ、それぞれが接触しないように、前記光軸に平行に配置された複数の磁石からなることを特徴とする。
上記の撮像装置において、前記磁石部の前記複数の磁石は、各々がその対称軸に沿った空洞を画定し、前記透光性基板及び前記電子放出源アレイを前記空洞内の中央に収納する前記光軸上に同軸に整列された筒型の複数の永久磁石であることとすることができる。
上記の撮像装置において、前記磁石部の前記複数の磁石において、互いに隣り合う同士の間に間隙又は非磁性体が設けられていることとすることができる。
上記の撮像装置において、前記間隙又は非磁性体は前記光電変換膜よりも前記光入射側に設けられていることとすることができる。
上記の撮像装置において、前記磁石部の前記複数の磁石は、保磁力がそれぞれ異なる磁石であることとすることができる。
上記の撮像装置において、前記磁石部の前記複数の磁石は、磁石の内径がそれぞれ異なる磁石であることとすることができる。
上記の撮像装置において、前記磁石部の前記複数の磁石は、磁石の外径がそれぞれ異なる磁石であることとすることができる。
上記の撮像装置において、前記磁石部の前記複数の磁石は、磁石の厚さがそれぞれ異なる磁石であることとすることができる。
上記の撮像装置において、前記第2の磁石部を有し、前記第2の磁石部は、その対称軸が前記光軸上に同軸となるように、前記光軸上の光入射側の反対側に前記電子放出源アレイから空間を隔てて配置されかつ、前記電子放出源アレイと対向する円盤形の第2の永久磁石であることとすることができる。
上記の撮像装置において、前記第2の永久磁石は前記光軸上に同軸となる開口を有することとすることができる。
本発明による、光電変換膜と複数の電子放出源がアレイ状に配置された電子放出源アレイと、前記電子放出源アレイの放出電子ビームを集束させるための撮像素子周囲に配置された磁石と撮像素子後部に配置された磁石から構成される撮像素子において、撮像素子周囲に配置してある電子ビームを集束させる磁石が複数個で形成されているので、
本発明により、撮像素子内での磁界分布を均一化させたことより、従来では磁石の内径を大きくしなければ均一磁界を得ることができなかった問題を解決し、電子放出源アレイを用いた撮像装置の小型化を達成できる。
撮像素子周りの円筒形磁石と撮像素子背面の円盤磁石とを用いた場合における、撮像素子周りの磁界分布のシミュレーションを示す線図である。 撮像素子周りの円筒形磁石と撮像素子背面の円盤磁石とを用いた場合における、撮像素子周りの磁力線を示す線図である。 本発明による実施形態の撮像装置の円筒形の撮像素子の断面図である。 本発明による実施形態の撮像装置の撮像素子における電子放出源アレイ及びこれを駆動する回路を含む電子放出源アレイチップと、装置全体を制御するコントローラの構成を示すブロック図である。 本発明による実施形態のアクティブ駆動型電子放出源アレイの構造を説明する図であって、電子放出源部分を模式的に示す拡大部分断面図である。 本発明による実施形態の撮像装置における撮像素子とその周囲の構成を模式的に示す概略断面図である。 本発明による実施形態の撮像装置における撮像装置における撮像素子とその周囲の構成を模式的に示す一部切欠斜視面図である。 本発明による実施形態の撮像装置における撮像素子周りの円筒形磁石と撮像素子背面の円盤磁石とを用いた場合における、撮像素子周りの磁界分布のシミュレーションを示す線図である。 本発明による実施形態の撮像装置における撮像素子周りの円筒形磁石と撮像素子背面の円盤磁石とを用いた場合における、撮像素子周りの磁力線を示す線図である。 本発明による他の実施形態の撮像装置における撮像素子とその周囲の構成を模式的に示す概略断面図である。 本発明による他の実施形態の撮像装置における撮像素子とその周囲の構成を模式的に示す概略断面図である。 本発明による他の実施形態の撮像装置における撮像素子とその周囲の構成を模式的に示す概略断面図である。 本発明による他の実施形態の撮像装置における撮像素子とその周囲の構成を模式的に示す概略断面図である。 本発明による他の実施形態の撮像装置における撮像素子とその周囲の構成を模式的に示す概略断面図である。 本発明による実施形態の撮像装置における光入射側から撮像素子の光電変換膜を見た様子を示す概略正面図である。
4 真空空間
5 磁石部
5b 第2の磁石部
10 撮像素子
11 光電変換膜
12 透光性導電膜
13 透光性基板
15 メッシュ電極
20 電子放出源アレイ
22 Y走査ドライバ
23 X走査ドライバ
24 電子放出源アレイチップ
25 サポート
26 コントローラ
30 素子基板
31 電子放出源
33 下部電極
34 電子供給層
35 絶縁体層
36 上部電極
36a ブリッジ部
37 炭素層
77 素子分離膜
74 ゲート絶縁膜
75 ゲート電極
72 ソース電極
76 ドレイン電極
70 層間絶縁膜
71 コンタクトホール
80 拡大開口空間
91 電子放出部
以下に本発明の実施形態の撮像装置を図面を参照しつつ説明する。なお、実施形態は例示に過ぎずこれらに本発明は制限されないことはいうまでもない。
[撮像装置の撮像素子]
図3、図4及び図5を参照して、撮像装置の撮像素子の一例を説明する。この撮像素子は、光軸(Z方向)に垂直な平面(XY平面)に複数の電子放出源が配列された電子放出源アレイ20と、光軸上に空間を隔てて電子放出源アレイ20に対向して配置された光電変換膜11を有する透光性基板13と、を含み、電子放出源を点順次走査して電子を光電変換膜11へ放出して、透光性基板13からの光入射により光電変換膜11上に投影された光学像に対応した電気信号として出力するものである。
図3は、円筒形の撮像素子10の断面図である。図4は、撮像素子10の電子放出源アレイ20及びこれを駆動するY走査ドライバ22、X走査ドライバ23を含む電子放出源アレイチップ24と、素子全体を制御するコントローラ26の構成を示すブロック図である。図5は、アクティブ駆動型電子放出源アレイを説明するために、シリコン素子基板30に形成された電子放出源アレイチップの電子放出源31の部分を拡大して模式的に示す拡大部分断面図である。
図3に示す撮像素子10において、真空4の内部空間に面した光電変換膜11は透光性導電膜12上に形成され、透光性導電膜12はガラスなどの透光性基板13上に予め形成されている。
光電変換膜11は撮影すべき物体からの光を受光する受光部であり、アモルファス・セレン(Se)を主成分として構成されているが、他の材料、例えば、シリコン(Si)や、酸化鉛(PbO)、セレン化カドミウム(CdSe)、砒化ガリウム(GaAs)等の化合物半導体などを用いることもできる。
透光性導電膜12は、酸化スズ(SnO2)、ITO(酸化インジウムスズ)、Se−As−Te、などで形成することができる。透光性導電膜12には、後述するように、透光性基板13に設けられた接続端子T1を介して所定の正電圧が印加される。
透光性基板13は、撮像素子10が撮像する波長の光を透過する材料で形成されていればよい。例えば、可視光による撮像を行う場合には可視光を透過するガラス等の材料で形成され、紫外光による撮像の場合には紫外光を透過するサファイア、石英ガラス等の材料で形成されている。また、X線による撮像の場合には、X線を透過する材料、例えば、ベリリウム(Be)、シリコン(Si)、窒化ホウ素(BN)、酸化アルミニウム(Al23)等で形成されていればよい。
光電変換膜11の透光性導電膜12側には、透光性導電膜12から光電変換膜11への正孔注入を阻止するためのCeO2などの正孔注入阻止層を設け、さらに、真空空間側には、光電変換膜11への電子注入を阻止するためのSb23などの電子注入素子層を設けることができる。
真空空間のメッシュ電極15には、複数の貫通開口が設けられており、公知の金属材料、合金、半導体材料等で形成されている。メッシュ電極15には接続端子(図示せず)を介して所定の正電圧が印加される。メッシュ電極は、電子加速及び余剰電子回収のために設けられる中間電極である。これにより、電子ビームの方向性を良くして解像度を改善することができる。
電子放出源アレイチップ24については、後に詳述するが、電子放出源を駆動するMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタのゲート電極はX走査ドライバ(水平走査回路)に接続され、ソース電極はY走査ドライバ22(垂直走査回路)に接続され、点順次走査がなされる。Y走査ドライバ及びX走査ドライバは電子放出源アレイチップ24上に電子放出源アレイと一体に、1チップとして構成され、ガラスハウジング10A内にサポート25上に設けられている。電子放出源アレイチップ24の駆動に必要な信号や電圧などはガラスハウジング10Aに設けられた接続端子(図示せず)を介して供給される。
これら電子放出源アレイチップ24と透光性基板13は、真空空間4を挾み略平行に配置され、フリットガラスまたはインジウムメタルによってシールされた透光性基板13とガラスハウジング10A内に真空封入されている。
図4に示すように、電子放出源31の複数が基板平面(XY平面)にマトリクス状に配置され電子放出源アレイ20を構成している。電子放出源アレイ20及びこれを駆動するY走査ドライバ22、X走査ドライバ23を含む電子放出源アレイチップ24として1チップとして構成されている。なお、コントローラ26や、後述するその他の回路が当該チップ上に設けられていてもよい。
チップ上面に形成されている電子放出源アレイ20は、Siウェハ上に形成した駆動回路LSI上に電子放出源アレイを直接積層して一体化したアクティブ駆動型電界放出アレイ(FEA:Field Emitter Array)として構成され、点順次スキャンがなされる撮像動作の高速駆動(例えば、1つの電子放出源31の駆動パルス幅が数10ns)に対応することができる。電子放出源アレイ20は、Y方向(垂直方向)及びX方向(水平方向)にそれぞれnライン及びmラインの走査駆動線(以下、走査ラインという。)に接続されたn行及びm列(画素数はn×m)からなるマトリクス配列の複数の電子放出源31から構成されている。
また、電子放出源アレイ20の電子放出源31の数は、例えば、1920×1080個であり、1つの電子放出源31のサイズは20×20μm2である。1電子放出源31の表面部には、電子放出のための開口部である電子放出部91が設けられている。例えば、1電子放出源31の8×8μm2の領域には、電子放出源の直径が約1μmである電子放出部91(1μmφ)が3×3 個形成されている。1つの電子放出部91からは、例えば、数マイクロアンペア(μA)の電子流が放出される(放出電流密度は、約4A/cm2)。なお、本実施例において示す数値は単なる例示に過ぎず、撮像素子が用いられる装置、撮像素子の解像度、感度等に応じて、適宜変更して適用することが可能である。
Y走査ドライバ22及びX走査ドライバ23はコントローラ26からの垂直同期信号(V-Sync)、水平同期信号(H-Sync)、クロック信号(CLK)等の制御信号に基づいて点順次走査及び電子放出源31の駆動を行う。すなわち、Y方向に走査ライン(Yj,j=1,2,..,n)を順次走査し、ある1つの走査ライン(Ykとする)の選択時にX方向に走査ライン(Xi,i=1,2,..,m)を順次走査して当該走査ライン(Yk)上の各電子放出源31を選択駆動することによって点順次走査を実行する。そして、電子を放出させる電子放出源31のスイッチングはMOSトランジスタのドレイン電位、すなわち、電子放出源31の各電子放出源31の下部電極の電位を走査ラインで制御することによって行われる。
図5は、アクティブ駆動される電子放出源アレイにおける電子放出源31とそのスイッチングのためMOSトランジスタを説明する図であって、電子放出源アレイチップ24(図4)の電子放出源31の部分を拡大してある。シリコン素子基板30に形成された電子放出源アレイの電子放出源31は、MOSトランジスタアレイからなる駆動回路やこれを駆動制御するY走査ドライバ及びX走査ドライバとを素子基板30に形成した後、その上部に形成されている。
上部電極36は、例えばY走査ドライバに接続され、それぞれに所定信号が印加される。下部電極33は例えばX走査ドライバに接続され、垂直方向走査パルスに同期してそれぞれに所定信号が印加される。下部電極33並び上部電極36の交点が電子放出部91の配置に対応するので、実施形態の撮像素子においては、下部電極及び上部電極36により電子放出部91が順次駆動され、放出電子で近接した光電変換膜領域を走査して、光電変換膜に結像された画像から光電変換された映像信号を得る。
図5に示すように、電子放出源31は、下部電極33、電子供給層34、絶縁体層35、例えばタングステン(W)からなる上部電極36、炭素層37の積層構造からなるMIS(Metal Insulator Semiconductor)型の電子放出源である。電子放出源アレイ20の上部電極36はラインごと共通になっており、下部電極33および電子供給層34を分割して各電子放出源31を電気的に分離している。電子供給層34まで絶縁体層35及び上部電極36を貫通する凹部91が電子放出部である。
シリコン素子基板30には複数のMOSFETでは、シリコン素子基板30中に素子分離膜77が形成されており、これら素子分離膜77間のシリコン素子基板30上にゲート絶縁膜74とポリシリコンからなるゲート電極75とが形成されている。また、ゲート電極75と素子分離膜77とをマスクとしてシリコン素子基板30に不純物を導入しこれを活性化することで、ソース電極72とドレイン電極76とが自己整合的に形成されている。下部電極33は、層間絶縁膜70を貫通しているコンタクトホール71内のタングステンなどの金属を介してドレイン電極76へ導通している。下部電極33ごとに電子放出源31が分離独立して、形成されている。下部電極33上に、電子供給層34、絶縁体層35及び上部電極36が順に積層されて、凹部として電子放出部91が形成され炭素層37で覆われている。電子放出源31の間は電子供給層34のエッチングにより除去された拡大開口空間80で分離されている。電子供給層34は下部電極33と同様に電子放出源31毎に分離独立しているが、上部電極36のブリッジ部36aが、空間上に架設され、隣接する電子放出源31を電気的に接続している。電子放出部91の上部電極36の上に炭素層37が成膜されている。
[撮像装置の構成及び動作]
次に、撮像装置の動作について説明する。
図3に示す撮像素子10において、外部からの光が透光性基板13と透光性導電膜12を経て光電変換膜11に入射すると、透光性導電膜12近傍の膜内部に入射光量に応じた電子・正孔対が生成される。このうち正孔は透光性導電膜12を介して光電変換膜11に印加された強い電界によって加速され、光電変換膜11を構成する原子と次々衝突して新たな電子・正孔対を生み出す。このように、アバランシェ増倍された正孔が光電変換膜11の電子放出源アレイ20に対向する側(透光性導電膜12の反対側)に蓄積され、入射光像に対応した正孔パターンが形成される。その正孔パターンと電子放出源アレイ20から放出された電子とが結合する際の電流が入射光像に応じた映像信号として透光性導電膜12から検出される。
図6は、撮像装置における撮像素子10とその周囲の構成を模式的に示す断面図である。図7は、撮像装置における撮像素子10とその周囲の構成を模式的に示す一部切欠斜視面図である。
撮像装置は、光軸上の撮像素子10の周囲を囲む円筒形の磁石部5を含む。撮像素子を囲む円筒形の磁石部5は複数の環状の永久磁石である磁石(光入射側磁石環M1と基板側磁石環M2)で構成されており磁力線が光軸と平行に配向するように配置されている。また、光入射側磁石環M1と基板側磁石環M2は同一方向に極性を持つように配置している。さらに、磁石環M1、M2間には緩衝部B1が設けられてある。緩衝部B1はアルミニウム、真鍮、樹脂など非磁性体材料もしくは間隙であり、非磁性体材料であれば、光入射側磁石環M1と基板側磁石環M2の固定用部材としてもても構わない。
さらに、撮像素子の背面側には磁石部5とは逆の極性になるように配置された、環状であって緩衝部B2を備えた第2の磁石部5bが設けられてある。かかる第2の緩衝部B2は単なる貫通開口であるが、当該開口に充填したアルミニウム、真鍮、樹脂など非磁性体材料であってもよい。第2の磁石部5bは、その対称軸が光軸上に同軸となるように、光軸上の光入射側の反対側に電子放出源アレイ20から空間を隔てて配置されかつ、電子放出源アレイ20と対向する円盤形の第2の永久磁石を用いることができる。
図8に、2つの磁石環の間にアルミニウム緩衝部B1を有する円筒形磁石部5と撮像素子10の背面の開口を有する第2の円盤磁石部5bとを用いた実施形態における、磁界分布のシミュレーションの実行結果(強さ)を示す。この実施形態では、円筒形磁石部5のアルミニウム緩衝部B1の入射側から見て奥側に撮像素子10が配置される点線内の磁界強さが図1に示した従来のもよりも均一であることがわかる。
図9は、図8に示す実施形態の撮像装置における撮像素子周りの磁力線を示す。
図6〜図9に示すように、緩衝部B1を有する磁石部5は、光電変換膜11と電子放出源アレイ20の間の空間において透光性基板13及び電子放出源アレイ20の主面それぞれに直交する方向の磁界を形成する、すなわち、磁力線が光軸方向に配向することが判る。図6〜図9から明らかなように、緩衝部B1すなわち間隙又は非磁性体が光電変換膜11よりも光軸上の光入射側に設けられていることによって、磁力線が光軸方向に配向することが判る。
また、図8と同様の分布を得るための実施形態の撮像装置の好適な部材の寸法範囲は、図6に示すように、円筒形磁石部5の環内径(半径)R1が10〜35mm及び環外径(半径)R2が20〜40mm、円筒形磁石部5の環長Lが15〜25mm、円筒形磁石部5の環厚Tが5〜10mm、緩衝部B1の環位置が環長の1/2、撮像素子位置(光電変換膜11の位置)Pが円筒形磁石部5の環入射端面から10〜20mmである。なお、撮像素子サイズは光学1/2インチ(6.4mm×4.8mm)〜光学1インチ(12.7mm×9.525mm)であり、磁石部の保磁力は500〜1500kA/mである。なお、撮像素子サイズのインチ数は図15に示すように光電変換膜11の矩形有効受光面の対角線長(破線)を示す。その結果、従来の磁石(図1)に比べて、この実施形態の磁石部5の内径で56/90の減少と、その光軸方向の長さを340/488の減少を達成し、装置全体の小型化を可能とした。
この撮像装置において、電子放出源アレイ20と垂直方向の磁力線を持つような空間を複数の磁石環Mによって形成することで、電子放出源アレイ20から広がりを持って放出された電子ビームは、ローレンツ力により磁力線に巻き付くように螺旋を描きながら光電変換膜11に到達する。なお、光電変換膜11と電子放出源アレイ20の中間に配置したメッシュ電極15に電圧を印加し、電子の速度を調整することで、光電変換膜11に到達する電子ビームの直径を制御することが可能である。また、集束点はメッシュ電極15の電圧により複数点形成することが可能である。
以上のように上記撮像装置によれば、筒型の光入射側磁石環M1と基板側磁石環M2の間に非磁性体または間隙からなる緩衝部B1を配置した磁石部5の空洞中央付近に撮像素子10を配置して、2つの磁石環の中間付近の磁力を低減し、水平方向の磁界の均一性を向上させ、第2の磁石部5bの中央に穴(緩衝部B2)を設けることで、撮像素子10付近の磁力線が電子放出源アレイ垂直方向と平行になるようにしてある。
このように、本実施形態では、磁石部5においては、複数の磁石Mのそれぞれの磁極が光軸に平行な方向に順方向となるようにかつ接触しないように、光軸に平行に配置される。そして、磁石部5の複数の磁石Mは、各々がその対称軸に沿った空洞を画定し、透光性基板及び電子放出源アレイを空洞内の中央に収納する光軸上に同軸に整列されるのである。
上記のような構成をとることで、電子放出源31からの電子ビームを面内バラつき無く、拡散しようとする磁力線を空洞の中心部へ導き、その中央付近に配置してある撮像素子10近傍の磁界を均一にし、磁力線が電子放出源アレイ20と垂直方向になるように集束させることが可能となる。
[他の実施形態の撮像装置]
上記実施形態では、磁石部5を2つの磁石環を磁極を揃え重ねたが、図10に示すように、さらに例えば7つの磁石環Mを磁極を揃え重ねて磁石部5を構成することもでき、多くの磁石環がそれぞれの磁極が光軸に平行な方向に順方向となるようにすれば、同様の効果が得られる。複数のリング状磁石Mと非磁性体Bを交互に積層することでも、同様な効果を得ることができるのである。
また、図11に示すように、他の実施形態の撮像装置において、磁石部5の複数例えば7個の磁石環M(例えばそれぞれ光軸方向厚さ2mm)の7個を緩衝部B(光軸方向厚さ1mm)と交互に積層して、その内径(例えば光入射側からの磁石環の内側半分径を順にR11、R12、R13、R14、R15として、R11=13mm、R12=15mm、R13=20mm、R14=25mm、R15=30mm)をそれぞれ異なるように構成としてもよい。
さらに、図12に示すように、他の実施形態の撮像装置において、磁石部5を例えば7個の磁石環M(例えばそれぞれ光軸方向厚さ2mm)の7個を緩衝部B(光軸方向厚さ1mm)で交互に積層して、その外径(例えば光入射側からの磁石環の内側半分径を順にR21、R22、R23、R24として、R21=40mm、R22=39mm、R23=38mm、R24=37mm)をそれぞれ異なるように構成としてもよい。
また、図13に示すように、他の実施形態の撮像装置において、複数の円筒形の磁石環を一つの構造体とし、同軸として内外径に変化をつけることでも同様な効果を得ることもできる。すなわち、電子放出源アレイの形状に合わせて、磁石部5を形成することも可能である。
また、図14に示すように、他の実施形態の撮像装置において、光入射側から磁石環Mの厚み(例えば光入射側からの磁石環の厚みを順にL1、L2、L3、L4、L5、L6として、L1=1mm、L2=2mm、L3=3mm、L4=4mm、L5=3mm、L6=1mm)を変化させ、複数のリング状磁石Mと非磁性体B(光軸方向厚さ1mm)を交互に積層することでも、同様な効果を得ることができる。すなわち、他の実施形態の撮像装置において、磁石部5の複数の磁石環は、磁石の厚さがそれぞれ異なる磁石としてもよい。
さらには、磁石の内外形に変化をもたせるだけでなく、磁力の強度の異なる種類の磁石を配置することにより同様な効果を得ることが可能である。すなわち、他の実施形態の撮像装置において、磁石部5の複数の磁石環は、保磁力がそれぞれ異なる磁石としてもよい。
上記いずれの実施形態について、撮像素子10周囲の筒形磁石部5は円筒形や円盤に限らず、撮像素子10の撮像エリアに即して、長方形や正方形の矩形断面形状とすることができ、開口部も同様に矩形としても、上記実施形態と同様な効果を奏する。また、上記いずれの実施形態について、図には示さないが上記撮像装置は周囲に漏えい磁界を減少させるための防磁機構を備えている。
上記いずれの実施形態について、電子放出源アレイとして、電子供給層まで絶縁体層及び上部電極を貫通する凹部に炭素層を被覆した電子放出部の複数をマトリクス配置したものを説明しているが、本発明はこれには限定されず、いわゆる、Spindt型電子放出源マトリックスアレイなど、他の平面タイプの電子放出源アレイを用いた撮像装置に適用できる。
上記実施形態において撮像装置について説明したが、本発明における電子放出源アレイの電子走行部の磁束の均一性向上構造は、平面型の表示デバイスや描画装置として応用することができる。

Claims (8)

  1. 光軸に垂直な平面に複数の電子放出源が配列された電子放出源アレイと、前記光軸上に空間を隔てて前記電子放出源アレイに対向して配置された光電変換膜を有する透光性基板と、を含み、前記電子放出源を点順次走査して電子を前記光電変換膜へ放出して、前記透光性基板からの光入射により前記光電変換膜上に投影された光学像に対応した電気信号として出力する撮像装置であって、
    前記空間において前記透光性基板及び電子放出源アレイの主面それぞれに直交する方向の磁界を形成する第1の磁石部を有し、前記第1の磁石部は、それぞれの磁極が前記光軸に平行な方向に順方向となりかつ、それぞれが接触しないように、前記光軸に平行に配置された複数の磁石からなること、並びに、
    第2の磁石部を更に有し、前記第2の磁石部は、その対称軸が前記光軸上に同軸となるように、前記光軸上の光入射側の反対側に前記電子放出源アレイから空間を隔てて配置されかつ、前記電子放出源アレイと対向する円盤形の第2の永久磁石であり、前記第2の永久磁石は前記光軸上に同軸となる開口を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の磁石部の前記複数の磁石は、各々がその対称軸に沿った空洞を画定し、前記透光性基板及び前記電子放出源アレイを前記空洞内の中央に収納する前記光軸上に同軸に整列された筒型の複数の永久磁石であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記第1の磁石部の前記複数の磁石において、互いに隣り合う同士の間に間隙又は非磁性体が設けられていることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記間隙又は非磁性体は前記光電変換膜よりも前記光入射側に設けられていることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記第1の磁石部の前記複数の磁石は、保磁力がそれぞれ異なる磁石であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1記載の撮像装置。
  6. 前記第1の磁石部の前記複数の磁石は、磁石の内径がそれぞれ異なる磁石であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1記載の撮像装置。
  7. 前記第1の磁石部の前記複数の磁石は、磁石の外径がそれぞれ異なる磁石であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1記載の撮像装置。
  8. 前記第1の磁石部の前記複数の磁石は、磁石の厚さがそれぞれ異なる磁石であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1記載の撮像装置。
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