JP5220564B2 - 放送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放送装置に関し、特に周波数チャンネルに割り当てた放送信号を放送する放送装置に関する。
テレビジョン放送システム等の放送システムにおいては、放送局から電磁波として信号が送信される。テレビジョン放送受像装置は、放送局から送信された信号を受信し、受信した信号から画像情報、音声情報等を取得する。放送局が送信する信号については、放送局が放送圏とする地域に存在するテレビジョン放送受像装置において所定の品質の情報が得られるよう、送信電力、所望信号対妨害波比等の規定が定められている。しかしながら、放送局がその規定を満足する信号を送信したとしても、放送圏内において電磁波の障害物等が存在すると、テレビジョン放送受像装置において受信される信号の電界強度が不十分となり、放送圏内において所定の品質の情報が得られない地域が生じる。そこで、このような品質劣化地域を減少させるため、放送局から送信された信号を受信し、増幅して送信する中継を行う中継装置が放送圏内に設置される。
例えば、中継装置は、受信アンテナによって、複数のチャンネルによって形成されたアナログ変調信号を受信し、受信した信号を分波器に出力する。分波器は、受信した信号をチャンネル単位に分離する。すなわち、分波器は、所望のチャンネル以外の周波数帯域の信号を減衰させた信号を出力する。分波器は、複数の信号を複数のチャンネル帯域内増幅部に出力する。チャンネル帯域内増幅部のそれぞれは、チャンネル単位の信号を増幅した後、中間周波数帯域の信号に変換する。また、所望のチャンネル以外の信号を減衰させる帯域制限を行った後、中間周波数での増幅を行い、再び放送周波数帯域に変換してから、増幅する。増幅された複数の信号は、合波器に出力される。合波器は、複数の信号を合成する。合波器によって合成した信号は、送信アンテナを介して電磁波として送信される。
このような中継装置は、受信した信号を複数のチャンネルに分離し、それぞれのチャンネルの周波数帯域に対し個別に帯域制限および増幅等を行う。これは、互いに異なった複数のチャンネル周波数帯域のアナログ変調信号が互いに影響し合って発生する相互変調による妨害波、あるいは、各チャンネル周波数帯域に近い周波数帯域に重畳するノイズによって発生する妨害波をできるだけ低減させるためである(例えば、特許文献1、2参照)。一般的に、異なった放送局や中継装置から送信される信号間の干渉を低減するために、複数の周波数帯域が使用される。しかしながら、テレビジョン放送システムでは、ひとつの周波数帯域だけが繰り返し使用されることもある(例えば、非特許文献1参照)。
特開2000−324036号公報 特開2007−288572号公報 亀山渉、花村剛、「デジタル放送教科書(上)」、インプレス、2004年10月、p.51−52
放送事業者以外の団体等にとって、自主番組を放送したいという要望がある。例えば、商店街やショッピングセンター等の限られたエリアにおいて、店舗の広告のような番組を放送したいという要望である。ディジタルテレビジョン放送に対応した受像装置をユーザが既に所有している場合、自主番組がディジタルテレビジョン放送に対応していれば、追加の投資がなくても、ユーザは自主番組を視聴できる。一方、放送のエリアを拡大するためには、放送装置や中継装置が複数設置されるべきである。放送装置や中継装置の構成を簡易にしながらも、互いの干渉を低減するためには、複数の周波数帯域を使用しながら、送信電力をある程度低減することが有効である。一方、災害情報などの緊急情報を配信する際には、自主番組を放送する場合よりもエリアの拡大が要求される。その結果、干渉が増加するおそれがある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成にて干渉を低減しながらも、所定の場合にエリアを拡大する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の放送装置は、複数の周波数チャンネルのうち、他の放送装置にて使用されている周波数チャンネルに関する情報を記憶する記憶部と、記憶部において記憶した情報に対応した周波数チャンネルとの干渉が小さくなるような周波数チャンネルを選択する選択部と、選択部において選択した周波数チャンネルにてコンテンツデータを放送する放送部とを備える。選択部は、周波数チャンネルの選択基準切替の指示を受けつけると、記憶部において記憶した情報に対応した周波数チャンネルも追加して選択し、放送部は、選択部において選択した周波数チャンネルと、選択部において追加して選択した周波数チャンネルとから、他の放送装置との間でタイミングを同期させながら、同一内容のコンテンツデータを放送する。
この態様によると、通常の場合に、他の放送装置にて使用されている周波数チャンネルとの干渉が小さくなるような周波数チャンネルを使用し、所定の場合に、他の放送装置にて使用されている周波数チャンネルも追加して、かつ他の放送装置との間でタイミングを同期させながら、同一内容のコンテンツデータを放送するので、簡易な構成にて干渉を低減しながらも、所定の場合にエリアを拡大できる。
放送部は、選択部において選択した周波数チャンネルにてコンテンツデータを放送している場合の送信電力よりも、選択部において選択した周波数チャンネルと、選択部において追加して選択した周波数チャンネルとから、コンテンツデータを放送している場合の送信電力を大きくしてもよい。この場合、所定の場合に、それまでよりも送信電力を大きくするので、エリアを拡大できる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、簡易な構成にて干渉を低減しながらも、所定の場合にエリアを拡大できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、ディジタルテレビジョン放送に対応した信号(以下、「放送信号」という)を送信する放送システムに関する。放送信号では、複数の無線チャンネルに対して周波数多重がなされている。また、各無線チャンネルは、複数のセグメントによって形成されている。なお、ひとつの無線チャンネルに含まれたひとつのセグメントは、1セグメント放送として使用される。つまり、当該セグメントを受信するだけでも、番組が視聴される。放送事業者以外の団体等が放送信号を送信することによって自主番組を放送する場合に、放送エリアを拡大するために、複数の放送装置が設置される。このような放送システムを利用して、災害情報などの緊急情報を放送する際に、放送エリアのさらなる拡大が要求される。これに対応するために、次の処理が実行される。
本発明の実施例に係る複数の放送装置のそれぞれは、互いの干渉を低減するために、異なる無線チャンネルやセグメントを使用して、自主番組を放送する。以下では、無線チャンネルとセグメントとの組合せを「周波数チャンネル」という。そのため、複数の放送装置のそれぞれは、互いに異なった周波数チャンネルを使用する。また、各放送装置は、他の放送装置にて使用されている周波数チャンネルに関する情報も記憶する。このような状況下において、緊急情報を放送する際、各放送装置は、他の放送装置にて使用されている周波数チャンネルも使用する。つまり、複数の放送装置のそれぞれは、複数の周波数チャンネルを共通して使用して、同一の緊急情報を放送する。その際、放送装置は、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号に同期するようなタイミングを生成し、緊急情報の送信タイミングを制御する。つまり、各放送装置は、他の放送装置との間で送信タイミングを同期させて、緊急情報を放送する。
なお、デジタルラジオ放送に対して、ひとつのセグメント成分を3つのセグメント成分と読み替えることによって、本実施例はデジタルラジオ放送に適用される。さらに、セグメントの概念を有するシステムに対して、少なくともひとつのセグメント成分であって、かつ復調可能な数のセグメント成分を抽出することによって、本実施例は当該システムに適用される。以下では、説明を明瞭にするためのこれらの変形例の説明を省略する。
図1は、本発明の実施例に係る放送システム100の構成を示す。放送システム100は、放送装置10と総称される第1放送装置10a、第2放送装置10b、第N放送装置10n、制御装置12を含む。
放送装置10は、自主番組が含まれた放送信号を生成する。ここで、放送信号とは、ディジタルテレビジョン放送に対応した信号である。また、ディジタルテレビジョン放送とは、例えば、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)、DVB(Digital Video Broadcasting)にて規定されたシステムである。ISDB−Tでは、複数の無線チャンネルに対して周波数分割多重がなされている。
また、各無線チャンネルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号によって形成されており、かつ複数のセグメントによって形成されている。具体的には、429KHz幅のセグメントが13個含まれている。13個のセグメントのうち、ひとつはワンセグメント放送用に予約されている。ワンセグメント放送用に予約されたセグメントは、中央のセグメントであり、セグメント番号「0」であるとする。なお、前述のごとく、以下では、セグメントおよび無線チャンネルを「周波数チャンネル」と総称する。また、放送信号の変調多値数は、可変に規定されている。例えば、13個のセグメントを使用する場合に、変調方式として64QAMが使用され、ワンセグメント放送を使用する場合に、変調方式としてQPSKが使用されている。
各放送装置10には、互いの間における干渉が低減されるような周波数チャンネルが割り当てられている。ここでは、説明を簡易にするために、各放送装置10に対して互いに異なった周波数チャンネルが割り当てられているとする。放送装置10は、自らに割り当てられた周波数チャンネルを使用して放送信号を送信する。また、放送装置10は、他の放送装置10において使用されている周波数チャンネルが示されたテーブルを保持する。さらに、各放送装置10は、制御装置12から緊急情報を受けつける。緊急情報とは、災害情報のように迅速にかつ広く通知すべき情報である。放送装置10は、緊急情報を受けつけると、他の放送装置10において割り当てられた周波数チャンネルも追加して使用することによって、緊急情報が含まれた放送信号を送信する。つまり、緊急情報は、複数の周波数チャンネルから並列に送信される。
ここで、各放送装置10での送信タイミングは同期されている。また、緊急情報を送信する際に、放送装置10は、自主番組を送信する場合よりも送信電力を増加する。図示しない受像装置は、放送装置10からの放送信号を受信することによって、自主番組や緊急情報を再生する。制御装置12は、複数の放送装置10と所定のネットワークにて接続されている。制御装置12は、外部から、緊急情報の入力を受けつけると、ネットワークを介して、複数の放送装置10へ緊急情報を送信する。
図2は、放送装置10の構成を示す。放送装置10は、生成部30、無線部60、制御部40、記憶部42、GPS受信部96を含む。また、生成部30は、データ受付部32、変調部34、IFFT部36、直交変調部38を含み、制御部40は、同期部94、周波数設定部90、選択部62、電力設定部92、入力部64を含む。図1のごとく、放送システム100には、複数の放送装置10が含まれる。
データ受付部32は、放送システム100において放送すべき自主番組を受けつける。データ受付部32は、図示しない記憶部に接続され、記憶部に記憶された自主番組を読み取る。ここで、自主番組は、動画像データであり、かつデジタルデータとして形成されている。なお、このような動画像データやデジタルデータには公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。また、図示しない記憶部は、記憶部42であってもよい。データ受付部32は、自主番組を変調部34へ出力する。
変調部34は、データ受付部32から自主番組を受けつける。変調部34は、自主番組に対応したデータを変調する。変調部34は、変調に使用すべき変調方式として、QPSKや16QAM、64QAMを使用する。なお、変調部34は、制御部40からの指示に応じて使用すべき変調式を選択してもよいが、ここでは説明を省略する。変調部34は、変調結果をIFFT部36へ逐次出力する。IFFT部36は、変調部34からの変調結果を受けつける。IFFT部36は、変調結果を周波数領域のサブキャリアに配置させることによって、周波数領域のOFDM信号を生成する。また、IFFT部36は、周波数領域のOFDM信号に対してIFFTを実行することによって、時間領域のOFDM信号を生成する。ここで、周波数領域のOFDM信号および時間領域のOFDM信号は、ディジタルテレビジョン放送において定められたOFDM信号に相当する。変調部34は、時間領域のOFDM信号を直交変調部38へ逐次出力する。
直交変調部38は、変調部34からの時間領域のOFDM信号を直交変調することによって、中間周波数の信号(以下、「中間信号」という)を生成する。中間信号は、放送信号と周波数帯が異なるだけで、同一の信号形式を有する。つまり、中間信号は、放送信号へ周波数変換する前の信号といえる。直交変調部38は、中間信号を無線部60へ出力する。無線部60は、直交変調部38からの中間信号を受けつける。無線部60は、中間信号を周波数変換することによって、放送信号を生成する。また、無線部60は、放送信号を増幅した後に、アンテナから放送信号を送信する。ここで、無線部60には、図示しないミキサ、局部発振部、PA(Power Amplifier)が含まれる。
記憶部42は、複数の周波数チャンネルのうち、図示しない他の放送装置10にて使用されている周波数チャンネルに関する情報をテーブルとして記憶する。また、当該テーブルには、本放送装置10が使用すべき周波数チャンネルに関する情報も含まれる。図3は、記憶部42に記憶されたテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、放送装置名欄200、無線チャンネル番号欄202、セグメント番号欄204が含まれる。放送装置名欄200には、他の放送装置10の名称や識別番号が含まれる。また、無線チャンネル番号欄202とセグメント番号欄204には、放送装置10に対応した無線チャンネルの番号とセグメントの番号とが含まれる。前述のごとく、無線チャンネルとセグメントとの組合せが周波数チャンネルに相当する。また、図3に示されたテーブルは、他の放送装置10における記憶部42にも同様に記憶されている。つまり、複数の放送装置10において、共通のテーブルが記憶されている。
ここでは、無線チャンネルの番号とセグメントの番号とを説明する。図4は、テーブルにおける無線チャンネルとセグメントとを示す。図の横軸が周波数を示しており、図の左側が低周波数側に相当し、図の右側が高周波数側に相当する。無線チャンネル300と総称される第1無線チャンネル300a、第2無線チャンネル300b、第M無線チャンネル300mが示されている。前述ごとく、各無線チャンネル300は、周波数領域のOFDM信号として規定されている。また、ひとつのOFDM信号は、前述のごとく、13個のセグメントに分割されており、セグメント番号が、低周波数側から順番に、「11」、「9」、「7」、・・・、「10」、「12」のように付与されている。図2に戻る。
選択部62は、記憶部42において記憶したテーブルを参照することによって、本放送装置10に割り当てられた周波数チャンネルを選択する。具体的に説明すると、選択部62は、本放送装置10の名称を予め把握しており、本放送装置10の名称をテーブルから検出する。また、選択部62は、検出した本放送装置10の名称に対する周波数チャンネルを抽出する。前述のごとく、複数の放送装置10の周波数チャンネルは、互いの干渉が小さくなるように定められているので、選択部62の処理は、他の放送装置10に割り当てられた周波数チャンネルとの干渉が小さくなるような周波数チャンネルを選択することに相当する。選択部62は、選択した周波数チャンネルに関する情報を周波数設定部90へ出力する。
周波数設定部90は、選択部62から、周波数チャンネルに関する情報を受けつける。周波数設定部90は、情報に対応した周波数チャンネルを使用するように、生成部30や無線部60を制御する。例えば、周波数チャンネルが使用されるように、周波数設定部90は、無線部60における局部発振部の発振周波数を制御する。また、周波数設定部90は、周波数チャンネルに対応したセグメントを使用するように、IFFT部36を制御するとともに、無線部60における局部発振部を制御してもよい。その結果、無線部60は、選択部62において選択した周波数チャンネルにて、自主番組が含まれた放送信号を放送する。その際、無線部60のPAには、所定の増幅率が設定される。
放送装置10が自主番組を放送している場合において、入力部64は、図示しない制御装置12から、緊急情報を受けつけた場合、制御部40は、周波数チャンネルの選択基準を切りかえる。つまり、緊急情報は、周波数チャンネルの選択基準切替の指示ともいえる。入力部64は、同期部94、選択部62、電力設定部92へ緊急情報を出力するとともに、図示しない信号線を介してデータ受付部32へも緊急情報を出力する。選択部62は、入力部64から緊急情報を受けつけると、これまで選択していた周波数チャンネルに、記憶部42において記憶したテーブルに示された他の放送装置10に対応した周波数チャンネルも追加して選択する。つまり、選択部62は、複数の放送装置10のそれぞれに対して割り当てられた周波数チャンネルを選択する。選択部62は、予め選択した周波数チャンネルに関する情報と、新たに追加して選択した周波数チャンネルに関する情報とを周波数設定部90へ出力する。
データ受付部32が緊急情報を受けつけると、データ受付部32、変調部34、IFFT部36、直交変調部38は、前述の処理を繰り返し実行することによって、緊急情報が含まれた中間信号を生成する。周波数設定部90は、選択部62からの情報にしたがって、予め選択した周波数チャンネルと、新たに追加して選択した周波数チャンネルとを使用するように、生成部30や無線部60を制御する。つまり、周波数設定部90は、生成部30や無線部60に対して複数の周波数チャンネルを使用させる。なお、各周波数チャンネルには、同一の緊急情報が配置される。これは、複数の周波数チャンネルのそれぞれに対して、同一の緊急情報を含んだ中間信号が生成されることに相当する。
GPS受信部96は、図示しないGPS衛星からの信号を受信することによって、1秒パルス(1PPS)信号を生成する。なお、GPS受信部96として公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。同期部94は、入力部64からの情報を受けつけると、GPS受信部96から1PPS信号を入力して、1PPS信号に同期するように生成部30の動作を制御する。つまり、生成部30において生成される中間信号は、1PPS信号のタイミングに同期させられる。なお、他の放送装置10においても同様な処理がなされているので、複数の放送装置10において生成される中間信号は、間接的に互いに同期しているといえる。つまり、同期部94は、他の放送装置10との間で、中間信号や放送信号の送信タイミングを同期させるといえる。
電力設定部92は、入力部64からの情報を受けつけると、それまで使用していた増幅率よりも大きな値の増幅率の使用を決定し、決定した増幅率を無線部60のPAに設定する。無線部60は、他の放送装置10との間でタイミングが同期された中間信号を放送信号へ変換し、変換した放送信号を増幅して、アンテナから送信する。ここで、無線部60は、既に選択していた周波数チャンネルと、新たに追加して選択した周波数チャンネルとから、同一内容の緊急情報を放送する。また、無線部60は、自主番組が含まれた放送信号を放送している場合の送信電力よりも、緊急情報が含まれた放送信号を放送している場合の送信電力を大きくする。
図5は、放送システム100に形成されるエリアを示す。エリア310は、自主番組を放送している放送装置10によって形成される。ここで、第1エリア310aは、第1放送装置10aによって形成され、第2エリア310bは、第2放送装置10bによって形成され、第Nエリア310nは、第N放送装置10nによって形成される。例えば、図示しない受像装置は、第1エリア310aに進入することによって、第1放送装置10aからの自主番組を受信できる。また、第1エリア310aと第2エリア310bとが重複したエリアにおいて、受像装置は、第1放送装置10aからの自主番組と、第2放送装置10bからの自主番組とを受信できる。
その際、第1放送装置10aに割り当てられた周波数チャンネルにて、第1放送装置10aからの自主番組が受信され、第2放送装置10bに割り当てられた周波数チャンネルにて、第2放送装置10bからの自主番組が受信される。一方、拡大エリア312は、緊急情報を放送している放送装置10によって形成される。ここで、第1拡大エリア312aは、第1放送装置10aによって形成され、第2拡大エリア312bは、第2放送装置10bによって形成され、第N拡大エリア312nは、第N放送装置10nによって形成される。
前述のごとく、放送装置10は、自主番組を放送する際の送信電力よりも、緊急情報を放送する際の送信電力を大きくするので、拡大エリア312は、エリア310よりも広くなっている。また、各周波数チャンネルにおいて同一内容の緊急情報が放送されているので、受像装置は、周波数チャンネルの設定を変更することなく、複数の拡大エリア312において緊急情報を受信できる。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
以上の構成による放送システム100の動作を説明する。複数の放送装置10のそれぞれは、自主番組が含まれた放送信号を生成する。放送装置10は、割り当てられた周波数チャンネルにて、放送信号を送信する。ここで、周波数チャンネルとして、他の放送装置10において使用されていない周波数チャンネルが割り当てられる。一方、複数の放送装置10のそれぞれは、制御装置12から緊急情報を受けつけると、緊急情報が含まれた放送信号を生成する。ここで、放送信号は、1PPS信号に同期するように生成される。また、他の放送装置10において使用されている周波数チャンネルも追加して使用しながら、複数の周波数チャンネルにて放送信号を送信する。その際、放送装置10は、自主番組を放送していた場合の送信電力よりも、送信電力を大きくする。
次に、変形例を説明する。変形例は、実施例と同様に、自主番組を放送しながら、緊急番組も放送する放送システムに関する。変形例では、実施例に加えて、コストの増加の抑制、設置の自由度の向上、放送エリア拡大に対する要求に対応するために、次の処理が実行される。本発明の変形例に係る放送システムは、放送装置と中継装置とによって構成される。放送装置と中継装置とは、例えば、無線LAN(Local Area Network)システムのような通信システムによって接続される。以下では、通信システムにおいて規定された信号を「通信信号」と呼ぶ。放送装置は、中間信号を生成した後に、中間信号を通信信号に格納し、通信信号を送信する。
中継装置は、放送装置からの通信信号を受信し、通信信号から中間信号を抽出する。また、中継装置は、中間信号を放送信号へ周波数変換し、放送信号を送信する。テレビジョン放送受像装置は、中継装置からの放送信号を受信する。このような構成において、エリアを拡大するために、複数の中継装置が備えられる。ここで、複数の中継装置のそれぞれから送信される放送信号では、互いの干渉を低減するために、互いに異なった周波数チャンネルが使用される。一方、緊急情報を放送する際、中継装置は、他の中継装置において使用されている周波数チャンネルも追加して使用する。
図6は、本発明の変形例に係る放送システム100の構成を示す。放送システム100は、放送装置10、中継装置14と総称される第1中継装置14a、第2中継装置14b、第N中継装置14n、受像装置16と総称される第1受像装置16a、第2受像装置16b、第M受像装置16mを含む。放送装置10は、放送装置用アンテナ22を含み、中継装置14は、中継装置通信用アンテナ24と総称される第1中継装置通信用アンテナ24a、第2中継装置通信用アンテナ24b、第N中継装置通信用アンテナ24n、中継装置送信用アンテナ26と総称される第1中継装置送信用アンテナ26a、第2中継装置送信用アンテナ26b、第N中継装置送信用アンテナ26nを含み、受像装置16は、受像装置用アンテナ28と総称される第1受像装置用アンテナ28a、第2受像装置用アンテナ28b、第M受像装置用アンテナ28mを含む。
放送装置10は、自主番組が含まれた中間信号を生成する。放送装置10は、中間信号をアナログ/デジタル変換することによってデジタル信号を生成する。ここで、放送装置10は、各中継装置14へ独立の自主番組を送信するので、中継装置14ごとにデジタル信号を生成する。さらに、放送装置10は、各中継装置14にて使用される周波数チャンネルが互いに干渉しないように、各中継装置14に対する周波数チャンネルを規定し、それを図3のようなテーブルに含める。なお、テーブルには、図3のテーブルにおける放送装置名欄200の代わりに、中継装置名欄が配置される。ここで、中継装置名欄には、中継装置14の名称や識別番号が含まれる。放送装置10は、テーブルおよびデジタル信号を通信信号に格納する。放送装置10は、放送装置用アンテナ22から通信信号を送信する。
中継装置14は、例えば、放送装置10からの通信信号を受信できるような位置に配置されている。中継装置14は、中継装置通信用アンテナ24を介して、放送装置10からの通信信号を受信する。中継装置14は、通信信号から、テーブルおよびデジタル信号を抽出し、デジタル信号をアナログ信号にデジタル/アナログ変換することによって中間信号を生成する。また、中継装置14は、テーブルに含まれた周波数チャンネルに関する情報をもとに局部発振信号の周波数を設定し、中間信号を周波数変換することによって、放送信号を生成する。中継装置14は、中継装置送信用アンテナ26を介して、放送信号を送信する。なお、テーブルには、他の中継装置14に対する情報も含まれているので、中継装置14は、テーブルの中から、自らに関する情報を選択する。
受像装置16は、所定の中継装置14からの放送信号を受信できる位置に配置されている。受像装置16は、受像装置用アンテナ28を介して、中継装置14からの放送信号を受信する。受像装置16は、放送信号のうち、所定の周波数チャンネル成分を復調することによって、所定の周波数チャンネル成分に含まれた番組を再生する。また、受像装置16は、図示しないモニタに番組を表示する。仮に、受像装置16が、図示しない放送事業者の放送局からの放送信号を直接受信できる位置に配置されていれば、受像装置16は、当該放送信号を受信し、放送信号に含まれた番組を再生できる。
図7は、放送装置10の構成を示す。放送装置10は、生成部30と総称される第1生成部30a、第2生成部30b、第N生成部30n、AD変換部132と総称される第1AD変換部132a、第2AD変換部132b、第NAD変換部132n、シリアル/IP変換部134と総称される第1シリアル/IP変換部134a、第2シリアル/IP変換部134b、第Nシリアル/IP変換部134n、通信部54、放送装置用アンテナ22、制御部40、記憶部42、入力部44を含む。また、生成部30は、データ受付部32、変調部34、IFFT部36、直交変調部38を含み、制御部40は、テーブル出力部46、緊急信号生成部50を含む。
複数の生成部30は、図6に示された複数の中継装置14にそれぞれ対応付けられるように設けられる。また、各生成部30に対応したデータ受付部32は、互いに異なった自主番組を受けつける。生成部30の処理は、図2と同様であるので、ここでは説明を省略する。AD変換部132は、直交変調部38から中間信号を受けつけ、中間信号をアナログ/デジタル変換することによって、前述のデジタル信号を生成する。ここで、AD変換部132における量子化数は予め設定されているものとする。
シリアル/IP変換部134は、AD変換部132からデジタル信号を受けつける。後述の通信部54にて通信に使用すべき信号は、IP(Internet Protocol)パケット形式を有している。IPパケットには、公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。シリアル/IP変換部134は、デジタル信号をIPパケットに格納する。以下では、デジタル信号が含まれたIPパケットを「通信信号」という。シリアル/IP変換部134は、通信信号を通信部54へ出力する。
通信部54は、無線LANシステムに対応した通信機能を有する。なお、無線LANシステムとして公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。通信部54は、放送装置用アンテナ22を介して、無線LANシステムの通信機能を有した図示しない中継装置14との通信を実行する。通信部54は、シリアル/IP変換部134から通信信号を受けつけ、放送装置用アンテナ22を介して通信信号を中継装置14へ送信する。ここで、各中継装置14に対してIPアドレスが付与されており、通信部54は、通信信号を送信すべき中継装置14に対応したIPアドレスを通信信号に付与する。つまり、通信部54は、通信信号を送信すべき中継装置14を宛先として、当該通信信号をユニキャスト送信する。
記憶部42は、前述のごとく、図3に示されたようなテーブルを記憶する。ここで、テーブルでは、図3における放送装置名欄200の代わりに、中継装置名欄が配置される。また、中継装置名欄には、中継装置14の名称や識別番号が含まれる。つまり、テーブルでは、各中継装置14に対する周波数チャンネルが示される。テーブル出力部46は、記憶部42に記憶されたテーブルを抽出し、通信部54へ出力する。通信部54は、テーブルが含まれた通信信号を生成し、通信信号をブロードキャスト送信する。
入力部44は、所定のインターフェイスを有し、インターフェイスを介して外部からの緊急情報を受けつける。例えば、入力部44におけるインターフェイスは、ネットワークとの接続機能であり、入力部44は、ネットワークを介して図1の制御装置12からの緊急情報を受けつける。あるいは、入力部44におけるインターフェイスは、ボタン等であり、ボタン等を介してユーザからの緊急情報の入力を受けつけてもよい。入力部44は、緊急情報を緊急信号生成部50へ出力する。緊急信号生成部50は、緊急信号生成部50は、入力部44からの緊急情報を受けつけると、緊急情報が含まれた信号(以下、「緊急信号」という)を生成し、緊急信号を通信部54へ出力する。なお、緊急信号には、前述のテーブルが含まれてもよい。通信部54は、緊急信号が含まれた通信信号を生成し、通信信号をブロードキャスト送信する。以下では、緊急情報と緊急信号とを区別せず似使用する。
図8は、中継装置14の構成を示す。中継装置14は、中継装置通信用アンテナ24、中継装置送信用アンテナ26、通信部80、IP/シリアル変換部160、信号変換部162、パラメータ設定部164、制御部86、GPS受信部96を含む。また、信号変換部162は、DA変換部166、周波数変換器116、送信増幅部118、送信用BPF120、局部発振部122を含み、パラメータ設定部164は、同期部94、周波数設定部90、電力設定部92、抽出部170を含む。図6のごとく、放送システム100には、複数の中継装置14が含まれている。
通信部80は、図示しない通信部54と同様に、無線LANシステムに対応した通信機能を有する。通信部80は、中継装置通信用アンテナ24を介して、図示しない放送装置10との通信を実行する。通信部54は、中継装置通信用アンテナ24を介して放送装置10からの通信信号を受信する。ここで、通信信号には、テーブルが格納されていたり、緊急信号が格納されていたりすることもある。通信部80は、受信した通信信号を復調した後、IP/シリアル変換部160へ出力する。
IP/シリアル変換部160は、図示しないシリアル/IP変換部134とは逆の動作を実行する。IP/シリアル変換部160は、通信部80から、復調された通信信号を受けつける。ここで、通信信号には、デジタル信号、テーブル、緊急信号が含まれうるIPパケットに相当する。IP/シリアル変換部160は、通信信号から、デジタル信号、テーブル、緊急信号を抽出する。IP/シリアル変換部160は、抽出したデジタル信号(以下、これも「デジタル信号」という)をDA変換部166へ出力し、抽出したテーブルおよび緊急信号をパラメータ設定部164へ出力する。
DA変換部166は、IP/シリアル変換部160からのデジタル信号を受けつける。DA変換部166は、予め設定された量子化数をもとに、デジタル信号をデジタル/アナログ変換することによって、中間信号を生成する。DA変換部166は、中間信号を周波数変換器116へ出力する。抽出部170は、IP/シリアル変換部160からのテーブルや緊急信号を受けつける。抽出部170は、それらの中からテーブルを抽出して、テーブルを周波数設定部90へ出力する。
周波数設定部90は、抽出部170からのテーブルを受けつける。周波数設定部90は、受けつけたテーブルから本中継装置14に対応した周波数チャンネルに関する情報を抽出する。周波数設定部90は、周波数チャンネルに対応するように、局部発振部122に対して、局部発振信号の周波数を設定する。局部発振部122は、周波数設定部90による設定に応じた周波数の局部発振信号を周波数変換器116へ出力する。周波数変換器116は、局部発振部122から局部発振信号を入力するとともに、DA変換部166から中間信号を入力する。周波数変換器116は、中間信号に対して、中間周波数帯域から放送周波数帯域へ周波数変換することによって放送信号を生成する。周波数変換器116は、放送信号を送信増幅部118へ出力する。
送信増幅部118は、予め定められた増幅率によって、周波数変換器116からの放送信号を増幅し、送信用BPF120へ出力する。送信用BPF120は、受けつけた放送信号の放送周波数帯域外に含まれるイメージ信号等を減衰し、中継装置送信用アンテナ26から放送信号を電磁波として送信する。なお、送信用BPF120は、周波数設定部90からの指示に応じて通過帯域を設定する。ここで、送信用BPF120は、前述のようなチューナブルフィルタでなくてもよい。その際、局部発振部122をふたつ設けたダブルコンバージョンの構成とされ、さらにLPFも設けられる。
抽出部170は、IP/シリアル変換部160から、緊急信号を受けつけることがある。抽出部170は、緊急信号を受けつけた場合に、同期部94、周波数設定部90、電力設定部92へ緊急情報を出力する。周波数設定部90は、前述の選択部62と同様に緊急情報を受けつけると、これまで選択していた周波数チャンネルに、テーブルに示された他の放送装置10に対応した周波数チャンネルも追加して選択する。周波数設定部90は、予め選択した周波数チャンネルと、新たに追加して選択した周波数チャンネルとを使用するように、信号変換部162を制御する。GPS受信部96および同期部94は、前述の説明と同様に緊急情報を受けつけると、1PPS信号に同期するように信号変換部162の動作を制御する。つまり、信号変換部162において生成される放送信号は、1PPS信号のタイミングに同期させられる。
電力設定部92も、前述の説明と同様に緊急情報を受けつけると、それまで使用していた増幅率よりも大きな値の増幅率の使用を決定し、決定した増幅率を送信増幅部118に設定する。信号変換部162は、他の放送装置10との間でタイミングが同期された中間信号を放送信号へ変換し、変換した放送信号を増幅して、中継装置送信用アンテナ26から送信する。その際、中間信号および送信信号には、緊急信号が含まれている。制御部86は、中継装置14全体の動作を制御する。
以上の構成による放送システム100の動作を説明する。生成部30、AD変換部132、シリアル/IP変換部134、通信部54は、各中継装置14に対応した自主番組が含まれた通信信号を生成する。また、通信部54は、テーブルが含まれた通信信号や、緊急信号が含まれた通信信号をブロードキャスト送信する。中継装置14の通信部80は、放送装置10からの通信信号を受信し、IP/シリアル変換部160は、通信信号からデジタル信号を抽出する。DA変換部166は、デジタル信号をデジタル/アナログ変換することによって中間信号を生成する。抽出部170は、テーブルを抽出する。周波数設定部90は、テーブルに含まれた周波数をもとに、局部発振部122からの局部発振信号の周波数を設定する。
周波数変換器116は、局部発振部122からの局部発振信号を使用しながら、中間信号を周波数変換することによって、放送信号を生成する。中継装置送信用アンテナ26は、放送信号を送信する。受像装置16は、中継装置14からの放送信号を受信し、放送信号に含まれた番組を再生する。このような状況において、中継装置14の抽出部170が緊急信号を抽出した場合、中継装置14は、緊急情報が含まれた放送信号を生成する。ここで、放送信号は、1PPS信号に同期するように生成される。また、他の中継装置14において使用されている周波数チャンネルも追加して使用しながら、複数の周波数チャンネルにて放送信号を送信する。その際、中継装置14は、自主番組を放送していた場合の送信電力よりも、送信電力を大きくする。
本発明の実施例によれば、自主番組を放送する場合に、他の放送装置にて使用されている周波数チャンネルとの干渉が小さくなるような周波数チャンネルを使用するので、簡易な構成にて干渉を低減できる。また、緊急情報を放送する場合に、他の放送装置にて使用されている周波数チャンネルも追加して使用し、かつ他の放送装置との間で送信タイミングを同期させながら、同一内容の緊急情報を放送するので、簡易な構成にて干渉を低減できる。また、緊急情報を放送する場合に、他の放送装置にて使用されている周波数チャンネルも追加して使用し、かつ他の放送装置との間で送信タイミングを同期させながら、同一内容の緊急情報を放送するので、エリアを拡大できる。また、自主番組を放送するの送信電力よりも、緊急情報を放送する場合の送信電力を大きくするので、エリアを拡大できる。
放送装置と中継装置との間において、無線LANシステムを使用するので、中継装置からの送信電力を低くできる。また、中継装置からの送信電力を低くするので、干渉の発生を抑制できる。また、干渉の発生が抑制されるので、中継装置の設置の自由度を高くできる。また、放送装置と中継装置との間において、無線LANシステムを使用するので、エリアを拡大できる。また、放送装置と中継装置との間において、無線LANシステムを使用するので、中継装置の設置の自由度を高くしながら、エリアを拡大できる。また、中継装置において、放送信号に関する変調機能が省略されるので、中継装置の処理を簡易にできる。また、放送装置から中継装置へテーブルを送信し、テーブルにしたがって中継装置は動作するので、中継装置における処理を簡易にできる。また、中継装置の処理が簡易にされるので、コストを低減できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、自主番組が放送の対象とされ、自主番組が放送信号、中間信号、通信信号に含まれる。しかしながらこれに限らず例えば、放送事業者による番組が放送の対象とされてもよい。その際、放送事業者による番組が、放送信号、中間信号、通信信号に含まれる。本変形例によれば、さまざまな情報の放送に本発明を適用できる。
本発明の実施例において、周波数チャンネルの選択基準を切りかえる場合が、緊急情報を放送する場合としている。しかしながらこれに限らず例えば、周波数チャンネルの選択基準を切りかえる場合が、広く通知すべき情報を放送する場合であってもよい。本変形例によれば、さまざまな情報の放送に本発明を適用できる。
本発明の実施例において、放送装置10と中継装置14との間の通信システムが、無線LANシステムであるとしている。しかしながらこれに限らず例えば、通信システムが有線LANシステムであってもよい。本変形例によれば、通信システムの伝送品質を向上できる。また、有線LANシステムの伝送速度が高速である場合、放送システム100に収容する中継装置14の数を増加できる。
本発明の実施例において、放送装置10は、複数の中継装置14に関する情報がまとめられたテーブルを複数の中継装置14へ報知している。しかしながらこれに限らず例えば、放送装置10は、各中継装置14に対して、テーブルをそれぞれ作成し、テーブルに対応した中継装置14のみへ当該テーブルをユニキャスト送信してもよい。その際、テーブルの宛先は、当該テーブルに対応した中継装置14のIPアドレスとされる。本変形例によれば、中継装置14は、テーブルから、自らに対応した情報を抽出しなくてもよいので、中継装置14の処理量を低減できる。
本発明の実施例において、放送装置10における複数の生成部30は、複数の中継装置14にそれぞれ対応付けられるように、つまり1対1で対応付けられるように設けられる。しかしながらこれに限らず例えば、複数の中継装置14に対して、ひとつの生成部30が設けられてもよい。その際、当該複数の中継装置14に対して、放送装置10は通信信号をマルチキャスト送信する。本変形例によれば、複数の中継装置14から同一の番組を送信する場合に、通信信号のトラヒックを低減できる。
本発明の実施例において、放送システム100に含まれた複数の放送装置10のそれぞれは、制御装置12から緊急情報を受けつけると、互いの放送装置10において使用されている周波数チャンネルを追加して、緊急情報が含まれた放送信号を送信している。しかしながらこれに限らず例えば、放送システム100に含まれた一部の放送装置10だけが、緊急情報が含まれた放送信号を送信してもよい。制御装置12からの緊急情報には、緊急情報を送信したいエリアに関する情報が含まれる。ここで、エリアに関する情報は、緯度経度の範囲にて示される。放送装置10は、GPS受信部96にて取得した位置情報が、緊急情報を送信したいエリアに含まれていれば、周波数チャンネルの増加、送信電力の増加を伴って、緊急情報が含まれた放送信号を送信する。ここで、周波数チャンネルの増加には、当該エリアに含まれた放送装置10にて使用されている周波数チャンネルが対象とされる。本変形例によれば、緊急情報を送信すべきエリアを柔軟に設定できる。
本発明の実施例において、放送システム100に含まれた複数の放送装置10のそれぞれに対して、共通の緊急情報が送信されている。しかしながらこれに限らず例えば、各放送装置10を複数のグループに分類し、グループごとに、異なった内容の緊急情報が送信されてもよい。具体的には、災害発生地点近傍のエリアに含まれた放送装置10は、災害発生による避難方向が示された緊急情報を放送し、他の放送装置10は、災害発生を知らせるための注意喚起の緊急情報を放送してもよい。本変形例によれば、グループに応じた内容の緊急情報を送信できる。
本発明の実施例において、各放送装置10は、他の放送装置10にて使用されている周波数チャンネルを管理している。しかしながらこれに限らず例えば、制御装置12が、複数の放送装置10にて使用されている周波数チャンネルを管理し、緊急情報を送信する際に、周波数チャンネルに関する情報を複数の放送装置10へ送信してもよい。本変形例によれば、制御装置12が一元的に周波数チャンネルを管理するので、情報の更新等を容易にできる。
本発明の実施例に係る放送システムの構成を示す図である。 図1の放送装置の構成を示す図である。 図2の記憶部に記憶されたテーブルのデータ構造を示す図である。 図3のテーブルにおける無線チャンネルとセグメントとを示す図である。 図1の放送システムに形成されるエリアを示す図である。 本発明の変形例に係る放送システムの構成を示す図である。 図6の放送装置の構成を示す図である。 図6の中継装置の構成を示す図である。
符号の説明
10 放送装置、 12 制御装置、 30 生成部、 40 制御部、 42 記憶部、 46 テーブル出力部、 60 無線部、 62 選択部、 64 入力部、 90 周波数設定部、 92 電力設定部、 94 同期部、 96 GPS受信部、 100 放送システム。

Claims (2)

  1. 複数の周波数チャンネルのうち、他の放送装置にて使用されている周波数チャンネルに関する情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部において記憶した情報に対応した周波数チャンネルとの干渉が小さくなるような周波数チャンネルを選択する選択部と、
    前記選択部において選択した周波数チャンネルにてコンテンツデータを放送する放送部とを備え、
    前記選択部は、周波数チャンネルの選択基準切替の指示を受けつけると、前記記憶部において記憶した情報に対応した周波数チャンネルも追加して選択し、
    前記放送部は、前記選択部において選択した周波数チャンネルと、前記選択部において追加して選択した周波数チャンネルとから、他の放送装置との間でタイミングを同期させながら、同一内容のコンテンツデータを放送することを特徴とする放送装置。
  2. 前記放送部は、前記選択部において選択した周波数チャンネルにてコンテンツデータを放送している場合の送信電力よりも、前記選択部において選択した周波数チャンネルと、前記選択部において追加して選択した周波数チャンネルとから、コンテンツデータを放送している場合の送信電力を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の放送装置。
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