JP3119763B2 - デジタル放送波送信方式及びそれに用いる受信機 - Google Patents

デジタル放送波送信方式及びそれに用いる受信機

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JP3119763B2
JP3119763B2 JP05124203A JP12420393A JP3119763B2 JP 3119763 B2 JP3119763 B2 JP 3119763B2 JP 05124203 A JP05124203 A JP 05124203A JP 12420393 A JP12420393 A JP 12420393A JP 3119763 B2 JP3119763 B2 JP 3119763B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル放送波送信方
式及びそれに用いる受信機に係り、特に、広範囲に移動
する車等の移動体において音声や映像やデータ等の信号
を受信するのに用いて好適な、デジタル放送波送信方式
及びそれに用いる受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】車等の移動体において音声や映像やデー
タ等の放送波信号を受信する場合、放送波の多重反射に
より生ずる信号減衰などを補正するため、放送信号をデ
ジタル信号に符号化し、低い伝送速度の複数の信号に分
散し多数の搬送波に直交周波数多重し伝送するデジタル
放送波送受信システムが、アイ・イー・イー トランザ
クション オン コンスーマ エレクトロニクス;第3
8巻,3号(1989年3月)493頁〜503頁(IE
EE TRANSACTION ON CONSUMER ELECTRONICS Vol.35 No.3
493P〜503P(1989.8) )に報告されている。この多数の
搬送波を直交周波数多重し伝送するデジタル放送波送受
信システムでは、広範囲な共通放送サービスを想定し、
車等の移動体において音声や映像やデータ等の信号を受
信する場合、各放送送信機間の距離を一定の位置関係に
配置するとともに複数の放送送信機からの搬送波信号等
の同期をとり、大部分の受信点(受信位置)では信号が
合成される空間ダイバーシティ効果を得るようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のデジタ
ル放送波送受信システム等では、特定地域に対する放送
と広範囲な共通放送サービスとの整合性、すなわち、信
号多重方法や周波数帯域の地域間の有効利用、あるいは
地域間を移動している際の適切な放送受信形態について
は、十分考慮されていなかった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、広範囲な共通放送サービスと
特定範囲の地域放送サービス放送との送受信が可能で、
しかも地域間を移動している際も適切な受信動作を可能
とする、デジタル放送波送信方式及びそれに用いる受信
機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるデジタル放
送波送信方式は、上記した目的を達成するため、衛星あ
るいは地上等の共通放送送信機からの広範囲な共通放送
サービスを目的としたプログラム内容の番組の放送信号
(デジタル符号化信号)と、地上あるいは海上等の送信
機からの特定範囲の地域放送サービスを目的とした番組
の放送信号(デジタル符号化信号)とを、各特定地域範
囲内をそれぞれ送信対象とする複数の送信機によって、
各送信機間で搬送波信号の同期がとられるようにしつ
つ、周波数多重あるいは時間分割多重化するとともに、
共通/地域両放送信号の特定信号期間に、共通放送信号
と地域放送信号の放送信号の搬送波レベル等の受信品質
を比較する比較符号と、共通放送信号と地域放送信号の
識別符号、及び特定地域識別符号とを付加し送信するよ
うにされる。
【0006】また、上記したデジタル放送波送信方式に
よる放送波を受信するための受信機には、前記特定信号
期間内の共通放送信号と地域放送信号の放送信号の搬送
波レベル等の受信品質の相対的な比較を行なう比較手段
を設け、比較手段からの相対的な比較信号を基に、受信
放送波のデジタル復調回路あるいは復号化回路のしきい
値を可変して最適な受信状態に設定するとともに、現在
受信している特定範囲の地域放送信号波の信号復元品質
が一定レベル以下に低下する等して、比較手段からの相
対的な比較信号が特定のしきい値レベルあるいは符号化
範囲を超えたときは、これを視聴者に告知する手段、あ
るいは他の地域放送信号波または共通放送信号波の受信
に自動的に切り換える手段を設ける。
【0007】
【作用】複数の送信機では、デジタル符号化した共通放
送信号と地域放送信号とを、それぞれ共通の基準信号を
基に同期をとりながら多重化処理し、適宜同期信号を基
準にして、送信機から送出される放送波のうち地域放送
信号に割り当てた時間スロットあるいは搬送波周波数ス
ロットに、地域放送信号を重畳して送信する。そして、
その地域を走行している車などの移動体に搭載された受
信機では、地域放送信号の識別符号及び特定地域識別符
号などの付加信号を検知することによって、容易に地域
特有の放送信号を受信できる。
【0008】また、地域放送信号は特定の範囲のみをサ
ービスエリアとし周波数の有効利用を図っているため、
地域放送信号を受信していて、当該特定地域を離脱する
場合、または他の地域から入域する場合などは、共通地
域の放送信号の搬送波信号レベルは一定以上あるが、地
域放送信号の搬送波は低いレベルとなる。この状態をレ
ベル比較手段によって、放送波に付加されたレベル比較
符号を基準に相対的なレベル比較を行なうことにより検
知可能で、ある範囲の地域放送信号の搬送波レベル低下
に対しては、デジタル復調回路あるいは復号化回路のし
きい値を可変して、最適な受信状態に設定する。
【0009】さらにまた、現在受信している特定範囲の
地域放送信号波の信号復元品質が一定レベル以下に低下
する等して、レベル比較手段からの相対的な比較信号が
特定のしきい値レベルあるいは符号化範囲を超えたとき
は、これを視聴者に告知する手段、あるいは他の地域放
送信号波または共通放送信号波受信に自動的に切り換え
る手段を設けているので、視聴者が地域間を移動してい
る際にも適切な受信動作ができるデジタル放送波送受信
システムが構築できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図1〜図9に示した実施例に
よって説明する。図1は、本発明の第1実施例に係る送
受信システムの概略を示すブロック図である。同図にお
いて、1は地上/海上等に設けられた(もしくは衛星に
搭載された)共通放送信号送信所(共通放送信号送信
機)、2は地上/海上等に設けられた地域Aの放送信号
送信機(以下、送信機2と称す)、3は地上/海上等に
設けられた地域Bの放送信号送信機(以下、送信機3と
称す)、200は車等の移動体に搭載された受信機であ
る。各送信機2,3は、共通放送信号源10−A,10
−B、地域放送信号源20−A,20−B、信号多重化
回路40−A,40−B、送信回路70−A,70−
B、送信アンテナ70−A,70−Bをそれぞれ具備し
ており、図1では説明を簡略化するため地域A,Bの送
信機2,3の2つのみが示されているが、実際には、各
特定地域を放送対象エリア(サービスエリア)とする各
地域の送信機は多数が設けられるようになっている。そ
して、共通放送信号送信所1からの広範囲な共通放送サ
ービス放送信号は、多数の各特定地域の送信機に送出さ
れる(図1では送信機2,3に送出される)。送信機2
では、共通放送信号源10−Aと地域放送信号源20−
Aからの信号を、共通放送信号送信所1から送出されて
くる基準信号(図示せず)を基に、共通放送信号と地域
放送信号を周波数多重しており、また、送信機3では同
様に、共通放送信号源10−Bと地域放送信号源20−
Bからの信号を、共通放送信号送信所1から送出されて
くる同一基準信号(図示せず)を基に、共通放送信号と
地域放送信号を周波数多重している。受信機200で
は、送信機2及び/または3からの周波数多重された放
送波を、受信アンテナ201によって受信する。
【0011】ここで、受信機200は、送信機2,3か
らの共通放送信号波と地域放送信号A,Bとが受信可能
である。共通放送信号は、両方の送信機2,3から同期
して同一周波数で伝送しており、送信機2,3間の距離
が基本シンボル期間より十分小さく選定してあるので、
送信機2,3の間に受信機200がある場合には、受信
アンテナ201では両方の信号が合成される空間ダイバ
ーシティ効果を得るように構成されている。
【0012】図2は、本発明の第1実施例に係る特定地
域を放送対象エリアとする送信機の構成を示すブロック
図で、前記図1の送信機2または3がこれに相当する。
同図において、15−1は共通放送信号送信所1から送
出されてくる共通放送信号の入力端子、15−2は共通
放送信号送信所1から送出されてくる基準信号の入力端
子、10−1〜10−4(10)はデジタル符号化され
た共通放送信号源、20はデジタル符号化された地域放
送信号源、30−1〜30−5は、デジタル符号化され
た信号に同期信号,データの制御情報,比較信号,放送
識別符号などを付加多重して複数のフレーム構成の信号
とし、さらにQAM変調(直交周波数振幅多重変調)な
どを行う符号化回路、45は共通放送信号と地域放送信
号の比較用の比較信号(符号)生成回路、50−1〜5
0−5は符号化回路30−1〜30−5からの信号を時
系列的に並べ替え多重化信号処理を行なう多重化回路、
55は多重化回路50−1〜50−5の時系列信号を周
波数多重変換する周波数多重変換回路(IFT変換回
路)、61は周波数多重変換回路55からの虚数部信号
(Im.)のみの信号をディジタル−アナログ(D/
A)信号変換する信号処理回路、62は周波数多重変調
回路55からの実数部信号(Re.)のみの信号をディ
ジタル−アナログ(D/A)信号変換する信号処理回
路、63は搬送波信号源、64,65は掛け算回路、6
7は合成回路、68は搬送波周波数信号の90°移相
器、71は送信回路70の高周波信号増幅回路(送信信
号増幅回路)、80は送信アンテナである。
【0013】次に、図2の動作を説明する。共通放送信
号発信所1からは広範囲な放送サービスを行う複数(本
実施例では説明の便宜上、4プログラムとしているがプ
ログラム数は任意である)のプログラムからなる広域放
送信号(共通放送信号)が伝送されてくる。入力端子1
5−1に入力された共通放送信号は、4系統の共通信号
源10−1〜10−4に分配される。地域特有のプラグ
ラムに基づく地域放送信号源20と共通放送信号源10
−1〜10−4は、ともに音声や映像信号を離散的なデ
ジタルデータに符号化した信号であり、符号化回路30
−1〜30−5においては、デジタル符号化されている
信号に、同期信号,データの制御情報,比較信号生成回
路45からの比較信号,放送識別符号などを付加多重し
て、並列出力される複数のフレーム構成の信号とし、さ
らにQAM変調(直交周波数振幅多重変調)などを行
う。また、入力端子15−2への共通放送信号発信所1
からの基準信号を基に、符号化回路30(30−1〜3
0−5),多重化回路50(50−1〜50−5),周
波数多重変換回路55などの信号処理用の同期クロック
タイミングや、搬送波信号源63の周波数などが制御決
定される。さらに、多重化回路50−1〜50−5によ
って、符号化回路30でフレーム構成(図7に1例を示
すが、詳細については後述する)の信号に変調変換され
た信号を時系列的に並べ替え、その後、周波数多重変変
換回路55で周波数ドメインの信号に周波数多重変換
し、変換信号の虚数部信号(Im.)及び実数部信号
(Re.)のディジタル−アナログ(D/A)信号変換
を信号処理回路61,62でそれぞれ行なう。信号処理
回路61,62の出力は、掛け算回路64,65におい
て、90°移相器68で直交位相関係となった搬送波信
号源63の搬送波信号とそれぞれ掛け算処理後、その各
出力を合成回路68で合成する直交変調動作を行い、O
FDM変調(直交周波数多重変調:Orthogonal Frequen
cy Multiplexing Modulation)した放送信号とするよう
になっている。その後、合成回路68の出力は高周波信
号増幅回路71で増幅後、送信アンテナ80から、共通
放送信号と地域放送信号とを多重化した放送信号として
出力される。これら信号のOFDM変調動作は、主に周
波数多重変換回路55での逆フーリエ変換(IFT:In
verse FastFourier Transform)動作によって行なって
いる。
【0014】ここで例えば、共通放送信号源10−1の
信号は、多重化回路50−1で5ラインの信号列に変換
しており、図2に示した例では全体で5*5=25の信
号列に変換される。そして、これら信号列を符合変調す
る1シンボルの長さ(Ts)をすべて等しくしてすると
共に、規則的に周波数多重変換回路(IFT変換回路)
55の入力端子に再配分して、IFT変換後の周波数配
列間隔(1/Ts)を等しくし、等間隔で複数の搬送波
に周波数多重化状態となるように変換している。これに
より、IFT変換信号出力は、等周波数間隔で互いに原
理的に干渉の無い直交関係の多数の周波数信号群となる
ようにされている。
【0015】図3はこの周波数多重の様子を模式的に示
したもので、同図でCHAは前記送信機2からの送信信
号であり、CHBは前記送信機3からの送信信号であ
る。f1,f2,……,f25は多重信号搬送波であ
り、また、CH1,CH2,CH3,CH4は共通放送
のプログラムに、CH0A,CH0Bは地域放送信号に
それぞれ相当する。同図に示すように、CHAとCHB
の搬送波周波数は等しくその周波数間隔も一定になって
いる。例えば、CH2は、f2,f7,f12,f1
7,f22の等間隔の互いに直交関係にある5つの搬送
波周波数に分けて伝送している。
【0016】図4は本発明の1実施例に係る移動体に搭
載された受信機の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、117は可変利得増幅器、116は分配器、1
14,115は周波数変換器、120は局部発振信号
源、124は90°移相器、112,113はA/D変
換器、121は基準信号発振器、122はPLL周波数
制御回路、118はキャリア再生回路、119はタイム
ベース回路、123は制御回路、111はフーリエ変換
(FFT:Fast Fourier Transform)回路、124−
1,124−2は復号回路、125−1,125−2は
デコード回路、130は比較回路、140は表示操作回
路、141はモード切り換えスイッチ、142は地域放
送受信表示器、160はRF利得制御信号レベル調整回
路、150は切り換え回路、190は信号処理回路、1
95は受信復元信号の出力端子である。
【0017】図4に示した受信機では、受信アンテナ2
01からの放送信号を可変利得増幅器117で高周波増
幅し、希望選択チャンネルに対応した制御回路123か
らの制御信号により、PLL周波数制御回路122で局
部発振信号源120の発振周波数を所定の周波数に設定
すると共に、この発振信号を用い周波数変換器114,
115で直交周波数変換する。その後、この信号をA/
D変換器112,113で離散的なデジタルデータに変
換し、これをFFT変換回路111でフーリエ変換を行
なって、図2の送信機の周波数多重変換回路55での逆
フーリエ変換した信号を元の信号に変換する。
【0018】このとき、受信機では特定の周波数間隔の
搬送波信号のみを選択し、時間系列の信号に変換する。
図3に示した例で言えば、地域放送信号CH0Aまたは
Bの搬送波信号(f1,f6,f11,f16,f2
1)と、共通放送信号の1つのプログラムに対応した搬
送波信号(例えばCH2であれば、f2,f7,f1
2,f17,f22)信号のみをFFT変換(パーシャ
ルFFT変換:周波数間引き形FFT変換)した信号
を、復号回路124−1と復号回路124−2とにそれ
ぞれ出力するようになっている。この希望選択プログラ
ムに応じたパーシャルFFT変換を行うため、各信号の
フレーム構成(図7)のヘッダに同期信号を付加してお
り、この同期ヘッダ部の無変調の同期信号等を用い、キ
ャリア再生回路118からの信号や、デコード回路12
5−1,125−2のデコードした後の制御符号等(図
示せず)を参照して、タイムベース回路119の信号同
期補正を行い、この補正された基準同期信号を用い制御
回路123からの希望選択プログラムに応じたFFTの
タイミングスロットの設定を行っている。
【0019】斯様な希望選択プログラムに応じて補正さ
れたタイミングスロットを用いて、フーリエ変換回路
(FFT変換回路)111でパーシャルFFT変換した
それぞれの信号は、復号回路124−1と復号回路12
4−2で、QAM復調等の信号復調を行うとともに、同
期ヘッダ信号,比較信号などを除き、もとのデジタル符
号化放送信号に復号される。さらに、データの制御符
号,識別符号などのデータをもとに、デコード回路12
5−1,125−2で音声や映像信号の圧縮符号デコー
ド動作をそれぞれ行わせ、その後、デコード回路125
−1または125−2の出力は切り換え回路150を介
して択一的に信号処理回路190に送出され、この信号
処理回路190において音声や映像信号に復元して、受
信復元信号として出力端子195から出力される。
【0020】ここで、比較回路130には、FFT変換
回路111でフーリエ変換した共通放送信号と地域放送
信号とに対応した変換信号がそれぞれ入力されており、
復号回路124−2にて検知したフレーム同期信号を基
準にした比較信号期間において、比較回路130は、共
通放送信号と地域放送信号との放送信号の搬送波レベル
等の受信品質に相当する信号振幅等を比較して、相対的
な比較信号を出力する。このとき、図1に示した本実施
例のデジタル放送波送受信システムにおいては、受信機
200が送信機2あるいは3のどちらかに近い場合に
は、地域放送信号と共通放送信号の受信レベルはほぼ等
しく、両方の放送はほぼ同じ受信品質が得られるが、受
信機200が送信機から離れ、送信機からの受信レベル
が低くなった場合は、共通放送信号は前述したように空
間ダイバーシティ効果により一定受信品質の得られる信
号レベルを確保できるが、地域放送信号は相対的にレベ
ルが低くなる。
【0021】例えば、特定地域から受信機200が離脱
移動する場合には、図5に示すように、相対的に地域放
送信号の変換信号出力レベルが低下するので、QAM復
調などを行う場合は復調誤差が大きくなり、符号誤り率
が大きくなる。これを避けるため本実施例では、前記比
較期間で、共通/地域両放送信号の搬送波レベル比較等
を行ない、データ情報や受信搬送波全体の移動走行に伴
うレベル変動に左右されない、相対的な搬送波レベル等
の比較を行なうことができるようにしている。そして、
このような比較回路130からの比較信号を用い、復号
回路124−1の復調回路部分に入力する変換信号の信
号レベルを増幅するか、あるいは、復調後のデジタル信
号復号化のしきい値を下げる等して、比較回路130か
らの比較信号に対応して最適な受信状態となるように可
変制御し、これによって、ある特定地域範囲内を送信対
象(サービスエリア)とする送信機がカバーするエリア
の周辺でも、より良い受信品質の地域放送信号の受信を
可能としている。
【0022】また本実施例においては、連続して比較信
号が一定レベル以下となる、あるいは特定の符号パター
ンにおける符号誤りが一定以上になったことを比較回路
130で検知して、これを制御回路123に入力するよ
うになし、これによって制御回路123は、受信品質の
低下を表示操作回路140の地域放送受信表示器142
の表示部(図3ではA,B)を点滅させることにより表
示させ、視聴者に地域放送が受信不能となったことを告
知するようにしている。さらにまた、この際モード切り
換えスイッチ141が自動に切り替わっていれば、一定
時間以上の地域放送の受信不能の告知期間後に、自動的
に他の地域放送の受信を行うか、あるいはまた、切り換
え回路150で共通放送の受信に切り換えて、より連続
的な放送受信を可能とするように構成されている。
【0023】なお、RF利得制御信号レベル調整回路1
60には、比較回路130からの比較信号が入力されて
おり、地域放送信号の共通放送信号に対する相対的な受
信品質が低下したときには、A/D変換器112,11
3に入力する信号レベルを増加する等して、A/D変換
器のダイナミックレンジを超えない範囲で微調整してよ
り良い受信信号品質を得るようにしている。
【0024】ここで、以上の本実施例の説明では、地域
放送信号の受信品質が低下する場合について述べたが、
場合によっては、共通放送信号の方が受信品質が悪くな
ることが想定され、その場合には、比較回路130から
の比較信号を基に、復号回路124−2の復調回路部分
に入力する変換信号の信号レベルを増幅するか、あるい
は復調後のデジタル信号復号化のしきい値を下げる等し
て、比較回路130からの比較信号に対応して最適な受
信状態となるように可変制御し、共通放送信号の受信品
質についても向上補正を行なうように構成されている。
【0025】以下、本実施例についてより詳細に説明す
る。図6は本実施例の地域放送信号変調多重化の1例を
示しており、送信機の符号化回路からの出力信号を表わ
している。同図に示すように基本的に信号が互いに直交
した8QAM信号となるようにしており、図6の(a)
には符号化の状況を、図6の(b)には図1の地域放送
信号A,Bに重畳する比較信号の符号パターンの状態を
示している。
【0026】また、図7は本実施例のデジタル放送波送
受信システムの時系列的な放送信号のフレーム構成例を
示したもので、多重化周波数配列は図3と同じにしてあ
る。図7に示すように、共通放送信号の各基本フレーム
は、受信機の同期を取るための同期ヘッダ部300と、
レベル比較信号部301と、フレームがどの放送信号の
どの信号部分にあたるかなどの識別符号や信号データ列
の信号データ列の誤り検出符号からなる符号制御部30
2と、送信符号データ配列等のデータ情報部303と、
放送データ信号部304とから構成されている。地域放
送信号のフレーム信号は、同一搬送波周波数に地域放送
A,Bの放送信号を多重化しており、同期ヘッダ部40
0と、レベル比較信号部401と、符号制御部(A)4
02,符号制御部(B)412と、データ情報部(A)
403,データ情報部(B)413と、放送データ信号
部(A)404,放送データ信号部(B)414とから
構成されている。共通放送信号の基本フレームのレベル
比較信号部301には、図6の(a)に示す比較信号と
同じ信号が変調符号化されており、図4の比較回路13
0では、地域放送信号のA,B両方の共通放送に対する
相対的な比較信号を得ている。また、復号回路124−
1では地域放送信号のA,B復号信号が得られており、
受信機200が地域放送放送Aと地域放送放送Bのサー
ビスエリアを移動して、一方の放送の受信品質が劣化し
た場合も、比較回路130からの比較信号や受信信号誤
り率などの受信品質に応じて、良好な受信状態の地域放
送信号に切り換え受信できるようにしている。これによ
り、地域特有の放送信号の受信が容易になるという効果
がある。
【0027】図8は、本発明の第2実施例による放送信
号のフレーム構成(地域放送信号A,Bが受信できる地
点での放送信号)を示したもので、本第2実施例では、
地域放送信号A,Bを時分割多重するようにしている。
地域放送信号のフレーム信号は、同期ヘッダ部500
と、レベル比較信号部501−A,レベル比較信号部5
01−Bと、符号制御部502−A,符号制御部502
−Bと、データ情報部503−A,データ情報部503
−Bと、放送データ信号部504−A,放送データ信号
部504−B等とから構成している。図9には、本第2
実施例の地域放送信号A,Bを送信する送信機2
(A),3(B)からの送信信号を示しており、各送信
機から近い地点では、一方の地域放送しか受信できない
が、両方の地域放送が受信できる地域では、希望の地域
放送を他の地域放送信号からの影響を少なく受信でき、
しかも共通放送信号との受信品質の相対的比較信号によ
り、受信品質の向上補正が可能であり、更に地域間を移
動している際に一方の放送の受信品質が劣化した場合に
は、比較回路130からの比較信号や受信信号誤り率な
どの受信品質に応じて、良好な受信状態の地域放送信号
に切り換え受信可能としている。これにより地域特有の
放送信号受信が容易になるという効果がある。
【0028】なお、上述した各実施例では2系統のみの
地域放送受信についてのみ述べたが、複数の地域放送受
信においても同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による複数の
プログラムを多重化して伝送するデジタル放送波送信方
式をとることにより、共通放送サービスに加え、特定地
域に対する地域放送をも容易に付加送信することがで
き、周波数帯域の地域間の共有などの有効利用を図るこ
とができる。しかも、共通/地域の両方送信号に受信品
質を比較する比較符号(信号)と、共通放送信号と地域
放送信号の識別符号及び特定地域識別符号とを付加して
いるので、地域間を移動中の放送受信に際しても、この
相対的な比較符号(信号)を用いて受信品質を比較する
ことが容易となり、その信号に基づく受信品質の向上補
正と、受信品質劣化時の自動プログラム切り換えなどが
行なえるので、より広範囲な共通放送サービスと特定範
囲の地域放送サービス放送との送受信が可能で、かつ、
地域間を移動している際にも適切な受信動作ができるデ
ジタル放送波送受信システムが構築できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る送受信システムの概
略を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る特定地域を放送対象
エリアとする送信機の構成を示すブロックである。
【図3】図3の送信機による周波数多重化状態の1例を
示す説明図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る移動体に搭載される
受信機の構成を示すブロック図である。
【図5】図4の受信機におけるレベル比較期間の信号の
1例を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施例による地域放送信号変調多
重化の1例を示す説明図である。
【図7】本発明の第1実施例による放送信号の信号多重
化の1例を示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施例による放送信号の信号多重
化の1例を示す説明図である。
【図9】本発明の第2実施例による地域放送信号の信号
多重化の1例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 共通放送信号送信所 2,3 放送信号送信機 10 共通放送信号源 20 地域放送信号源 30 符号化回路 40 信号多重化回路 45 比較信号生成回路 50 多重化回路 55 周波数多重変換回路 70 送信回路 80 送信アンテナ 111 フーリエ変換回路 119 タイムベース回路 124 復号回路 125 デコード回路 130 比較回路 150 切り換え回路 190 信号処理回路 195 受信信号の出力端子 200 受信機 201 受信アンテナ 300,400,500 同期ヘッダ部 301,401,501 レベル比較信号部 302,402,412,502 符号制御部 304,404,414,504 放送データ信号部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田坂 和弘 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 AV機器事業部内 (72)発明者 新藤 知 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 新川 敬郎 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 高嶋 忠男 神奈川県座間市広野台2丁目4991番地 株式会社ザナヴィ・インフォマティクス 内 (56)参考文献 特開 平3−205924(JP,A) 特開 平4−257124(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/16 H04H 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広範囲な共通放送サービスを目的とした
    プログラム内容の番組の共通放送信号を生成する共通放
    送信号源と、 特定範囲の地域放送サービスを目的とした番組の地域放
    送信号を生成する地域放送信号源と、 これらの放送信号源からの信号の一部あるいは全部をそ
    れぞれデジタル符号化して搬送波信号に多重化する信号
    多重化回路と、 多重化された搬送波信号を送信する送信回路とを、 それぞれ含む複数の放送送信機より、それぞれ、前記共
    通放送信号と前記地域放送信号とを送信するようにして
    なるデジタル放送波送信方式であって、 前記複数の放送送信機それぞれの放送信号の特定信号期
    間に重畳する信号として、少なくとも、 この放送信号を受信する受信機において、前記共通放送
    信号と前記地域放送信号の受信品質を比較判定すること
    により良好な受信状態に設定することを可能とするため
    の比較信号と、 前記共通放送信号と前記地域放送信号の識別信号と、 特定地域識別信号とを、 付加し送信することを特徴とするデジタル放送波送信方
    式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記広範囲な共通放送サービスを目的としたプログラム
    内容の番組の前記共通放送信号は、衛星搭載送信機など
    の共通放送信号送信機に基づく地上あるいは海上に設置
    された各特定地域範囲内の放送送信機からの送信信号
    あり、 前記特定範囲の地域放送サービスを目的とした番組の
    記地域放送信号は、地上あるいは海上に設置された前記
    各特定地域範囲内の放送送信機固有の地域放送信号源に
    よる送信信号であることを特徴とするデジタル放送波送
    信方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の送信方式の放
    送波を受信する受信機であって、 該受信機には、前記特定信号期間内で前記共通放送信号
    と前記地域放送信号の放送信号の搬送波レベル等の受信
    品質の相対的な比較を行なう比較手段を設け、該比較手
    段からの相対的な比較信号を基に、受信放送波のデジタ
    ル復調回路あるいは復号化回路のしきい値を可変して、
    最適な受信状態に設定するようにしてなることを特徴と
    するデジタル放送波の受信機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、 現在受信している特定範囲の前記地域放送信号波の信号
    復元品質が一定レベル以下に低下する等して、前記比較
    手段からの相対的な比較信号が特定のしきい値レベルあ
    るいは符号化範囲を超えたときは、これを視聴者に告知
    する手段、あるいは、他の前記地域放送信号波または前
    記共通放送信号波の受信に自動的に切り換える手段を設
    けてなることを特徴とするデジタル放送波の受信機。
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