JP2008124665A - 中継装置およびそれを利用した放送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】チャンネルの構成を自由に設定しながら、中継を実行したい。
【解決手段】受信フィルタ12、受信増幅部14は、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を受信する。FFT部70は、受信したOFDM信号に対して、フーリエ変換処理を一括して実行することによって、複数のサブキャリア信号を生成する。変更部72は、生成した複数のサブキャリア信号に対して、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら、配置を変更する。IFFT部74は、変更した複数のサブキャリア信号に対して、逆フーリエ変換処理を実行することによって、新たなOFDM信号を生成する。送信増幅部24、送信フィルタ26は、生成した新たなOFDM信号を送信する。
【選択図】図1
【解決手段】受信フィルタ12、受信増幅部14は、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を受信する。FFT部70は、受信したOFDM信号に対して、フーリエ変換処理を一括して実行することによって、複数のサブキャリア信号を生成する。変更部72は、生成した複数のサブキャリア信号に対して、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら、配置を変更する。IFFT部74は、変更した複数のサブキャリア信号に対して、逆フーリエ変換処理を実行することによって、新たなOFDM信号を生成する。送信増幅部24、送信フィルタ26は、生成した新たなOFDM信号を送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、中継技術に関し、特に複数のチャンネルによって形成されたOFDM信号を中継する中継装置およびそれを利用した放送システムに関する。
テレビジョン放送システム等の放送システムにおいては、放送局から電磁波として信号が送信される。受信機は、放送局から送信された信号を受信し、受信した信号から画像情報、音声情報等を取得する。放送局が送信する信号については、放送局が放送圏とする地域に存在する受信機において所定の品質の情報が得られるよう、送信電力、所望信号対妨害波比等の規定が定められている。しかしながら、放送局がその規定を満足する信号を送信したとしても、放送圏内において電磁波の障害物等が存在すると、受信機において受信される信号の電界強度が不十分となり、放送圏内において所定の品質の情報が得られない地域が生じる。そこで、このような品質劣化地域を減少させるため、放送局から送信された信号を受信し、増幅して送信する中継を行う中継装置が放送圏内に設置される(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−45728号公報
このような中継装置は、一般的に受信アンテナによって、周波数多重された複数のチャンネルを受信する。このような中継装置をさまざまなエリアに設置するためには、中継装置の構成が簡易である方が望ましい。例えば、中継装置は、受信した信号を増幅した後に送信するように構成される。しかしながら、当該構成によれば、中継装置にて受信した信号と、中継装置から送信される信号との間においてチャンネルの構成が異なる場合に対応できない。つまり、チャンネルの構成の自由度が低くなってしまう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、チャンネルの構成を自由に設定しながら、中継を実行する中継技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の中継装置は、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を受信する受信部と、受信部において受信したOFDM信号に対して、フーリエ変換処理を一括して実行することによって、複数のサブキャリア信号を生成する第1変換部と、第1変換部において生成した複数のサブキャリア信号に対して、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら、配置を変更する変更部と、変更部において変更した複数のサブキャリア信号に対して、逆フーリエ変換処理を実行することによって、新たなOFDM信号を生成する第2変換部と、第2変換部において生成した新たなOFDM信号を送信する送信部と、を備える。
この態様によると、OFDM信号を複数のサブキャリア信号に変更した後に、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら配置を変更するので、チャンネルの構成を自由に設定できる。
本発明の別の態様もまた、中継装置である。この装置は、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を受信する受信部と、受信部において受信したOFDM信号に対して、フーリエ変換処理をチャンネル単位に実行することによって、複数のサブキャリア信号を生成する第1変換部と、第1変換部において生成した複数のサブキャリア信号に対して、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら、配置を変更する変更部と、変更部において変更した複数のサブキャリア信号に対して、逆フーリエ変換処理を実行することによって、新たなOFDM信号を生成する第2変換部と、第2変換部において生成した新たなOFDM信号を送信する送信部と、を備える。
この態様によると、チャンネル単位のフーリエ変換によって、OFDM信号を複数のサブキャリア信号に変更した後に、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら配置を変更するので、チャンネルの構成を自由に設定できる。
変更部は、配置の変更を実行する際に、複数のグループへの分割を実行し、第2変換部は、逆フーリエ変換をグループ単位に実行するとともに、周波数変換をグループ単位に実行することによって、新たなOFDM信号を生成してもよい。この場合、グループ単位に周波数変換を実行するので、チャンネル構成の設定の自由度をさらに向上できる。
本発明のさらに別の態様は、放送システムである。この放送システムは、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を送信する送信装置と、送信装置から受信したOFDM信号をもとに、新たなOFDM信号を生成し、生成した新たなOFDM信号を送信する中継装置とを備える。送信装置は、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を生成する際に、逆フーリエ変換処理のタイミングを揃え、中継装置は、受信したOFDM信号からクロックを抽出し、新たなOFDM信号を生成する際に、抽出したクロックを使用する。
この態様によると、チャンネル単位のOFDM信号のそれぞれにおける逆フーリエ変換処理のウインドウタイミングを合わせながら、チャンネル単位のOFDM信号を周波数多重するので、単一のウインドウタイミングを提供できる。
本発明のさらに別の態様もまた、放送システムである。この放送システムは、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を送信する送信装置と、送信装置から受信したOFDM信号をもとに、新たなOFDM信号を生成し、生成した新たなOFDM信号を送信する中継装置とを備える。送信装置は、チャンネル単位のOFDM信号を合成することによって、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を生成する際に、チャンネル単位のOFDM信号のそれぞれにおける逆フーリエ変換処理のウインドウタイミングを合わせ、中継装置は、受信したOFDM信号に対して、フーリエ変換処理を一括して実行することによって、複数のサブキャリア信号を生成する手段と、生成した複数のサブキャリア信号に対して、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら、配置を変更する手段と、配置を変更した複数のサブキャリア信号に対して、逆フーリエ変換処理を実行することによって、新たなOFDM信号を生成する手段とを含む。
この態様によると、チャンネル単位のOFDM信号のそれぞれにおける逆フーリエ変換処理のウインドウタイミングを合わせながら、チャンネル単位のOFDM信号を周波数多重するので、単一のウインドウタイミングを提供できる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、チャンネルの構成を自由に設定しながら、中継を実行できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、地上波ディジタルテレビジョン放送システムでの中継装置に関する。なお、地上波ディジタルテレビジョン放送システムは、単一周波数ネットワーク(以下、「SFN」という)に対応する場合もあれば、複数周波数ネットワーク(以下、「MFN」という)に対応する場合もあるが、ここでは、説明の明瞭化のために前者を説明の対象にする。なお、SFNとは、受信した信号の周波数帯と送信する信号の周波数帯とが同一である場合であり、MFNとは、受信した信号の周波数帯と送信する信号の周波数帯とが異なる場合である。中継装置は、周波数多重された複数のチャンネルが含まれた信号を受信し、受信した信号を増幅した後に送信する。
以上の状況において、中継装置で受信した信号におけるチャンネルの構成と、中継装置から送信すべき信号におけるチャンネルの構成とが異なる場合に対応するために、本実施例に係る中継装置は、以下のように構成されている。なお、各チャンネルは、OFDM信号、つまり複数のサブキャリアにて形成されている。中継装置は、受信した信号に対してFFTを一括して実行することによって、複数のサブキャリアのそれぞれに対応した信号(以下、ひとつのサブキャリアに対応した信号を「サブキャリア信号」という)に変換する。中継装置は、ひとつのチャンネルに含まれる複数のサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら、サブキャリア信号の配置を変更する。当該変更は、中継装置から送信される信号におけるチャンネルの構成に相当する。さらに、中継装置は、配置を変更したサブキャリア信号に対してIFFTを実行した後に、送信を実行する。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、時間領域の信号をOFDM信号と示し、周波数領域の信号を複数のサブキャリア信号と示す。
図1は、本発明の実施例に係る中継装置100の構成を示す。中継装置100は、受信アンテナ10、受信フィルタ12、受信増幅部14、周波数変換器16、局部発振器46、A/D変換器40、FFT部70、変更部72、設定部38、IFFT部74、D/A変換器44、周波数変換器22、送信増幅部24、送信フィルタ26、送信アンテナ28を含む。
受信アンテナ10は、複数のチャンネルによって形成されたOFDM信号を受信する。複数のチャンネルは周波数多重されている。また、実施例に係る放送システムは、ISDB−T(Terrestrial Integrated Services Digital Broadcasting)方式に対応しているとする。ここで、ひとつのチャンネルは、5617サブキャリアにて構成されており、8192ポイントのIFFTを使用している。また、OFDM信号には、8チャンネルが周波数多重されているものとする。そのため、受信アンテナ10において受信したOFDM信号は、65536サブキャリアにて構成されている。受信アンテナ10は、受信したOFDM信号を受信フィルタ12に出力する。受信フィルタ12は、受信アンテナ10において受信したOFDM信号に対して、複数のチャンネル全体の帯域外の部分を減衰させる。受信増幅部14は、受信フィルタ12からのOFDM信号を増幅する。
周波数変換器16は、受信増幅部14からの放送周波数帯域のOFDM信号に対して周波数変換を実行することによって、ベースバンドのOFDM信号を生成し、生成したOFDM信号をA/D変換器40に出力する。周波数変換器16には、受信増幅部14からの放送周波数帯域のOFDM信号の他、局部発振器46からの局部発振器信号も入力される。また、周波数変換器16は、局部発振器信号をもとに、放送周波数帯域のOFDM信号に対して直交検波を実行する。ここで、周波数変換器16は、ベースバンドのOFDM信号を生成する際に、受信したOFDM信号に対して、キャリア同期、サンプルクロック同期、シンボルクロック同期を実行してもよい。その際、OFDM信号からクロックが抽出される。また、抽出されたクロックは、送信の際に利用されてもよい。
なお、周波数変換器16は、放送周波数帯域のOFDM信号を中間周波数帯域のOFDM信号に変換した後に、ベースバンドのOFDM信号を生成してもよい。ここで、局部発振器46からの局部発振器信号をL1とすると、周波数変換器16は、放送周波数帯域のOFDM信号に局部発振器信号L1を乗じて放送周波数帯域のOFDM信号を中間周波数帯域のOFDM信号に変換する。具体的には、局部発振器信号L1の周波数をfosc1とし、放送周波数帯域を周波数f1から周波数f2までの周波数帯域とすれば、中間周波数帯域は、周波数f1−fosc1から周波数f2−fosc1までの周波数帯域となる。ただし、ここではfosc1<f1<f2の関係があるものとする。なお、周波数変換器16による処理によって、周波数f1+fosc1から周波数f2+fosc1までの周波数帯域に不要なイメージ信号が発生するが、このイメージ信号は図示しないフィルタによって減衰される。アッパーローカルについても同様の処理がなされるので、ここでは説明を省略する。
A/D変換器40は、ベースバンドのOFDM信号をデジタル信号に変換し、FFT部70に出力する。FFT部70は、A/D変換器40からのOFDM信号に対して、FFTを一括して実行することによって、複数のサブキャリア信号を生成する。前述のごとく、OFDM信号は、65536サブキャリアにて形成されているので、FFT部70は、ひとつのOFDMシンボルに対して、65536ポイント以上のFFTを実行する。その結果、複数のチャンネルを含むように、複数のサブキャリア信号が出力される。
なお、IFFTサンプル周波数は、次のように示される。
521(MHz)/63=8.126984(MHz)
また、サブキャリアの間隔は、次のように示される。
8126.984(kHz)/8192=0.992063(kHz)
そのため、6MHzの帯域に含まれるサブキャリアの数は、次のように示される。
6000(kHz)/0.992063(kHz)=6048
その結果、6MHzの帯域に含まれるサブキャリアの数が整数にて示されるので、FFT部70は、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号に対して、一括したFFTを実行できる。
521(MHz)/63=8.126984(MHz)
また、サブキャリアの間隔は、次のように示される。
8126.984(kHz)/8192=0.992063(kHz)
そのため、6MHzの帯域に含まれるサブキャリアの数は、次のように示される。
6000(kHz)/0.992063(kHz)=6048
その結果、6MHzの帯域に含まれるサブキャリアの数が整数にて示されるので、FFT部70は、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号に対して、一括したFFTを実行できる。
設定部38は、中継装置100において受信したOFDM信号におけるチャンネルの配置(以下、「変更前配置」という)と、中継装置100から送信すべきOFDM信号におけるチャンネルの配置(以下、「変更後配置」という)との関係を予め記憶し、変更部72に対して、当該関係を指示する。ここで、設定部38は、関係をテーブルの形式にて記憶する。また、テーブルは、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら、変更前配置と変更後配置との関係を記憶する。
図2は、設定部38に記憶されたテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、識別記号欄220、入力チャンネル欄222、出力チャンネル欄224が含まれる。識別記号欄220では、チャンネルのそれぞれに対応づけられる放送局が示される。これは、OFDM信号によって番組が配信される放送局に相当する。ここでは、放送局が、識別記号「A」から「H」によって示される。入力チャンネル欄222は、中継装置100に受信されるOFDM信号において、識別記号によって示された放送局が配置されるチャンネルを示す。入力チャンネル欄222が、前述の変更前配置に相当する。ここでは、チャンネル「1」から「8」が規定されているが、チャンネル「1」が最も周波数の低いチャンネルに相当し、チャンネル「8」が最も周波数の高いチャンネルに相当する。図示のごとく、中継装置100に受信されるOFDM信号において、識別記号「A」の放送局から配信される番組が、チャンネル「1」に配置されている。
出力チャンネル欄224は、中継装置100から送信すべきOFDM信号において、識別記号によって示された放送局が配置されるチャンネルを示す。出力チャンネル欄224が、前述の変更後配置に相当する。図示のごとく、中継装置100から送信すべきOFDM信号において、識別記号「A」の放送局から配信される番組が、チャンネル「8」に配置されている。その結果、識別記号「A」の放送局から配信される番組は、中継装置100において、チャンネル「1」からチャンネル「8」に変更される。前述のごとく、SFNを対象としているので、入力チャンネル欄222でのチャンネル「1」と出力チャンネル欄224でのチャンネル「1」とは、同一の周波数帯に相当する。なお、設定部38は、図示しないインターフェイスを有し、当該インターフェイスを介して、ユーザから関係の変更を受けつけるので、関係の柔軟な変更が可能になる。図1に戻る。
変更部72は、設定部38からの指示にしたがって、FFT部70からの複数のサブキャリア信号に対して、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら、配置を変更する。つまり、変更部72は、変更前配置から変更後配置への変更を実行する。このような変更は、サブキャリア信号の順番を入れ替えることによって実現される。図3(a)−(b)は、変更部72における変更動作の概略を示す。図3(a)は、変更前配置がなされたOFDM信号を示す。横軸が周波数を示しており、低周波数側から第1チャンネル200、第2チャンネル202、第3チャンネル204、第8チャンネル214の順にチャンネルが配置されている。
ここで、第1チャンネル200から第8チャンネル214は、前述のチャンネル「1」から「8」にそれぞれ対応する。また、図2と同様に、識別記号「A」の放送局が第1チャンネル200に配置され、それ以外の放送局も同様に配置される。図3(b)は、変更後配置がなされたOFDM信号を示す。図3(b)に示されたチャンネル自体の配置は、図3(a)と同様である。また、変更後配置は、図2に示されたテーブルにしたがってなされているものとする。そのため、識別記号「D」の放送局が第1チャンネル200に配置されている。図1に戻る。
IFFT部74は、変更部72において変更後配置へ変更した複数のサブキャリア信号に対して、IFFTを実行することによって、新たなOFDM信号を生成する。IFFTのポイント数は、FFT部70でのFFTのポイント数と同一である。なお、前述のFFT部70、IFFT部74は、ガードインターバルの除去、付加をそれぞれ実行する。
D/A変換器44は、IFFT部74からの新たなOFDM信号をアナログ信号に変換し周波数変換器22に入力する。周波数変換器22は、周波数変換器16においてなされた処理と逆の処理を実行することによって、ベースバンドのOFDM信号を放送周波数帯域のOFDM信号に変換し、送信増幅部24に入力する。なお、周波数変換器22によって変換された放送周波数帯域のOFDM信号は、受信アンテナ10において入力された放送周波数帯域のOFDM信号に回り込んでしまう。そのため、中継装置100には、図示しない回り込みキャンセラが備えられていてもよい。ここで、回り込みキャンセラは公知の技術によって実現されるので、説明を省略する。
送信増幅部24は、放送周波数帯域のOFDM信号を増幅し、送信フィルタ26に入力する。送信フィルタ26は、入力されたOFDM信号の放送周波数帯域外に含まれるイメージ信号、送信増幅部24の非線形性による高調波成分信号等を減衰し、送信アンテナ28に入力する。送信アンテナ28は、入力されたOFDM信号を電磁波として送信する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた通信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
以上の構成による中継装置100の動作を説明する。受信アンテナ10、受信フィルタ12、受信増幅部14は、周波数多重された複数のチャンネルのOFDM信号を受信する。
FFT部70は、受信したOFDM信号に対してFFTを実行することによって複数のサブキャリア信号を生成する。変更部72は、設定部38に記憶されたテーブルにしたがって、ひとつのチャンネルに含まれる複数のサブキャリア信号をひとつの単位として、変更前配置を変更後配置に変更する。IFFT部74は、配置が変更された複数のサブキャリア信号に対して、IFFTを実行することによって新たなOFDM信号を生成する。送信増幅部24、送信フィルタ26、送信アンテナ28は、新たなOFDM信号を送信する。
FFT部70は、受信したOFDM信号に対してFFTを実行することによって複数のサブキャリア信号を生成する。変更部72は、設定部38に記憶されたテーブルにしたがって、ひとつのチャンネルに含まれる複数のサブキャリア信号をひとつの単位として、変更前配置を変更後配置に変更する。IFFT部74は、配置が変更された複数のサブキャリア信号に対して、IFFTを実行することによって新たなOFDM信号を生成する。送信増幅部24、送信フィルタ26、送信アンテナ28は、新たなOFDM信号を送信する。
以下、変形例を説明する。実施例に係る中継装置100は、SFNを対象にしている。変形例に係る中継装置100は、MFNや、SFNとMFNが混在した場合を対象にする。図4は、本発明の変形例に係る中継装置100の構成を示す。中継装置100は、図1の中継装置100における変更部72、IFFT部74の代わりに、変更部76と総称される第1変更部76a、第2変更部76b、IFFT部78と総称される第1IFFT部78a、第2IFFT部78bを含み、さらにD/A変換器44と総称される第1D/A変換器44a、第2D/A変換器44b、周波数変換器80、局部発振器82、合成部84、局部発振器86を含む。
変更部76は、実施例と同様に、FFT部70からの複数のサブキャリア信号に対して、変更前配置を変更後配置に変更する。特に、変形例での変更前配置は、実施例と同一でもよい。しかしながら、変形例での変更後配置は、実施例とは異なる。具体的には、変更後配置が占有する帯域は、変更前配置が占有する帯域である8チャンネルの帯域幅とは異なり、2倍の16チャンネルの帯域幅になる。なお、OFDM信号に含まれるチャンネル数は、前述のごとく、8チャンネルであるので、変更後配置では、必ずしも使用されるチャンネルが連続しない。つまり、16チャンネルのうちの8チャンネルが使用される。
ここで、第1変更部76aは、16チャンネルのうち、低い方の8チャンネル(以下、「低域グループ」という)における変更後配置への変更を実行し、第2変更部76bは、高い方の8チャンネル(以下、「高域グループ」という)における変更後配置への変更を実行する。なお、低域グループと高域グループは、連続した周波数帯域でなくてもよく、離散した周波数帯域であってもよい。このように、変更部76は、配置の変更を実行する際に、複数のグループへの分割を実行する。なお、グループは、ふたつに限定されるものではなく、3つ以上であってもよい。その際、グループの数に応じて複数の変更部76等が設けられる。
設定部38は、変更部76での変更に対応して、グループごとに、変更前配置と変更後配置との関係をテーブルに記憶する。IFFT部78は、IFFTをグループ単位に実行する。周波数変換器80は、局部発振器82からの局部発振器信号によって、第2IFFT部78bからのOFDM信号に対して、周波数変換を実行する。ここでの周波数変換は、低域グループと高域グループとの間の周波数差が生じるようになされる。D/A変換器44は、実施例と同様に、デジタル信号をアナログ信号に変換し、合成部84は、ふたつのアナログ信号を合成する。つまり、周波数変換器80から合成部84は、周波数変換をグループ単位に実行することによって、新たなOFDM信号を生成する。周波数変換器22は、実施例と同様に周波数変換を実行するが、MFNに対応するために、局部発振器46から発振される局部発振器信号の周波数と、局部発振器86から発振される局部発振器信号の周波数とが異なっている。
別の変形例を説明する。これまでは、OFDM信号に対してFFT部70がFFTを一括して実行していた。なお、図示しない送信装置においては、一般的に、チャンネル単位にIFFTが実行された後に、IFFTの結果が周波数多重されることによって、OFDM信号が生成されている。この場合、チャンネル単位に実行されるIFFTにおいて、ウインドウタイミングが互いに異なっている場合がある。そのような場合に生成されたOFDM信号に対して中継装置100がFFTを実行する際に、最適なウインドウタイミングは、ひとつではないこともある。これに対応するように、別の変形例に係る中継装置100は構成される。
図5は、本発明の別の変形例に係る中継装置100の構成を示す。中継装置100は、図1におけるFFT部70の代わりに、FFT部88と総称される第1FFT部88a、第2FFT部88b、第8FFT部88hを含む。A/D変換器40までは、図1と同様に動作する。
FFT部88は、OFDM信号に対して、FFTをチャンネル単位に実行することによって、複数のサブキャリア信号を生成する。つまり、第1FFT部88aは、第1チャンネル200に対するFFTを実行し、第1チャンネル200に含まれるべき複数のサブキャリア信号を生成する。第2FFT部88bから第8FFT部88hも同様の処理を実行する。変更部72は、第1FFT部88aから第8FFT部88hのそれぞれにおいて生成された複数のマルチキャリア信号を集約した後に、変更前配置から変更後配置への変更を実行する。これに続く処理は、実施例と同様であるので、説明を省略する。なお、別の変形例は、前述の変形例に組み合わされてもよい。
さらに別の変形例を説明する。さらに別の変形例は、別の変形例と同様に、送信装置において、チャンネル単位に実行されるIFFTでのウインドウタイミングが互いに異なっている場合を考慮する。しかしながら、さらに別の変形例は、別の変形例と異なって、送信装置に関する。
図6は、本発明のさらに別の変形例に係る送信装置150の構成を示す。送信装置150は、変調部120と総称される第1変調部120a、第2変調部120b、第8変調部120h、IFFT部122と総称される第1IFFT部122a、第2IFFT部122b、第8IFFT部122h、調節部124、D/A変換器126、周波数変換器128、局部発振器130、送信増幅器132、送信フィルタ134、送信アンテナ136を含む。
変調部120は、送信すべきデータ、つまり番組に対して、変調を実行する。変調は公知の技術によって実行されればよいので、ここでは、説明を省略する。なお、第1変調部120aから第8変調部120hは、第1チャンネル200から第8チャンネル214のそれぞれに対応づけられている。IFFT部122は、変調部120からの信号に対してIFFTを実行する。また、IFFT部122は、IFFTの実行結果を調節部124に出力するとともに、IFFTのウインドウタイミングの先頭を調節部124に通知する。
調節部124は、第1IFFT部122aから第8IFFT部122hのそれぞれより受けつけたIFFTの実行結果を周波数多重する。つまり、図3(a)に示されるように、複数のIFFTの実行結果が、第1チャンネル200から第8チャンネル214のごとく、周波数軸上に配置される。さらに、調節部124は、第1IFFT部122aから第8IFFT部122hのそれぞれよりウインドウタイミングの先頭を受けつけ、IFFTの実行結果を周波数多重する際に、それぞれのウインドウタイミングを合わせる。
例えば、調節部124は、複数のウインドウタイミングの先頭のうち、最も遅いウインドウタイミングの先頭に合うように、他のウインドウタイミングを遅延させる。つまり、調節部124は、チャンネル単位のOFDM信号を合成することによって、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を生成する際に、チャンネル単位のOFDM信号のそれぞれにおけるIFFTのウインドウタイミングを合わせる。
D/A変換器126は、調節部124からのOFDM信号をアナログ信号に変換し周波数変換器128に入力する。周波数変換器128は、局部発振器130からの局部発振器信号によって、D/A変換器126からのOFDM信号を放送周波数帯域へ周波数変換する。送信増幅器132は、放送周波数帯域のOFDM信号を増幅し、送信フィルタ134に入力する。送信フィルタ134は、入力されたOFDM信号の放送周波数帯域外に含まれるイメージ信号、送信増幅器132の非線形性による高調波成分信号等を減衰し、送信アンテナ136に入力する。送信アンテナ136は、入力されたOFDM信号を電磁波として送信する。以上の構成によって示される送信装置150に対応した中継装置は、図1や図4のごとく示される。
さらに別の変形例を説明する。これまで、設定部38は、変更前配置から変更後配置への変更を実行している。さらに別の変形例では、変更の処理に加えて、中継する必要ないチャンネルを減衰させる機能を有する。なお、変更の処理は、これまでと同様になされればよいので、ここでは説明を省略する。そのため、さらに別の変形例に係る中継装置100は、図1の中継装置100、図4の中継装置100、図5の中継装置100と同様のタイプである。
変更部72あるいは変更部76には、図示しないデジタルフィルタが含まれており、デジタルフィルタでは、複数のタップが直列に接続されている。設定部38は、複数のタップのそれぞれに対応したタップ係数を設定する。ここで、設定部38による動作の概要を説明する。なお、デジタルフィルタにおけるタップ係数は、時間領域にて規定されているが、ここでは、説明の簡易化のために、図7(a)−(e)を使用しながら周波数領域の特性として説明する。図7(a)−(e)は、設定部38による周波数特性の導出の概要を示す。
設定部38は、中継すべき放送局のチャンネル番号を特定してから、タップ係数を算出する。ここで、チャンネルに対応した周波数は、「チャンネル番号」にて規定されているものとする。例えば、周波数の低いチャンネルに対して、小さいチャンネル番号が割り当てられ、周波数の高いチャンネルに対して、大きいチャンネル番号が割り当てられる。図7(a)では、「チャンネル番号」が第1チャンネル200から第6チャンネル210によって示される。ここで、第1チャンネル200から第6チャンネル210は、別の送信装置や中継装置から出力された信号に相当する。また、第1チャンネル200、第2チャンネル202、第4チャンネル206、第6チャンネル210が中継すべき放送局のチャンネル番号として予め規定されているものとする。また、第3チャンネル204、第5チャンネル208は、中継装置100の設置時において中継すべき放送局のチャンネル番号として規定されていたが、その後、何らかの理由によって中継すべきでない放送局のチャンネル番号に変更に変更されたものとする。
設定部38は、次の(1)から(8)に示す処理にしたがいタップ係数を算出し、後述のデジタルフィルタに入力する。
(1)設定部38は、中継すべき放送局のチャンネル番号、および中継すべきでない放送局のチャンネル番号をそれぞれ区別して特定する。前述のごとく、図7(a)の例では、第1チャンネル200等が中継すべきチャンネルとして特定され、第3チャンネル204等が中継すべきでないチャンネルとして特定される。
(2)設定部38は、中継すべきでない放送局のチャンネル番号に対応するチャンネル周波数帯域の信号を減衰させる帯域除去特性関数を算出する。図7(a)のように構成されたチャンネルの場合、帯域除去特性関数は図7(b)のように示される。
(1)設定部38は、中継すべき放送局のチャンネル番号、および中継すべきでない放送局のチャンネル番号をそれぞれ区別して特定する。前述のごとく、図7(a)の例では、第1チャンネル200等が中継すべきチャンネルとして特定され、第3チャンネル204等が中継すべきでないチャンネルとして特定される。
(2)設定部38は、中継すべきでない放送局のチャンネル番号に対応するチャンネル周波数帯域の信号を減衰させる帯域除去特性関数を算出する。図7(a)のように構成されたチャンネルの場合、帯域除去特性関数は図7(b)のように示される。
(3)設定部38は、抽出すべきチャンネルの信号のうち、チャンネル周波数帯域が最も低域にあるものを検索する。
(4)設定部38は、検索したチャンネル番号に対応するチャンネル周波数帯域の低域端をカットオフ周波数とする高域通過特性を表す関数を算出する。この関数は、周波数領域表現の関数であるものとし、以下、高域通過特性関数とする。図7(a)の例では、チャンネル周波数帯域が最も低域にあるチャンネルは、第1チャンネル200であり、高域通過特性関数は図7(c)のように示される。
(5)設定部38は、抽出すべきチャンネルの信号のうち、抽出すべきチャンネル周波数帯域が最も高域にあるものを検索する。
(4)設定部38は、検索したチャンネル番号に対応するチャンネル周波数帯域の低域端をカットオフ周波数とする高域通過特性を表す関数を算出する。この関数は、周波数領域表現の関数であるものとし、以下、高域通過特性関数とする。図7(a)の例では、チャンネル周波数帯域が最も低域にあるチャンネルは、第1チャンネル200であり、高域通過特性関数は図7(c)のように示される。
(5)設定部38は、抽出すべきチャンネルの信号のうち、抽出すべきチャンネル周波数帯域が最も高域にあるものを検索する。
(6)設定部38は、検索したチャンネル番号に対応するチャンネル周波数帯域の高域端をカットオフ周波数とする低域通過特性を表す関数を算出する。この関数は、周波数領域表現の関数であるものとし、以下、低域通過特性関数とする。図7(a)の例では、チャンネル周波数帯域が最も高域にある地上波ディジタルテレビジョン放送システムのチャンネルは第6チャンネル210であり、低域通過特性関数は図7(d)のように示される。
(7)設定部38は、帯域除去特性関数、高域通過特性関数、および低域通過特性関数を乗じた特性関数を算出する。図7(a)の例では、算出される特性関数は図7(e)のように示される。
(8)設定部38は、特性関数に逆フーリエ変換を施して時間領域表現の特性関数を算出し、これを離散化することでタップ係数を算出し、デジタルフィルタに出力する。以上の構成とは別に、設定部38は、それぞれのチャンネルに対応した帯域通過フィルタを組み合わせることによって、タップ係数を算出してもよい。
(7)設定部38は、帯域除去特性関数、高域通過特性関数、および低域通過特性関数を乗じた特性関数を算出する。図7(a)の例では、算出される特性関数は図7(e)のように示される。
(8)設定部38は、特性関数に逆フーリエ変換を施して時間領域表現の特性関数を算出し、これを離散化することでタップ係数を算出し、デジタルフィルタに出力する。以上の構成とは別に、設定部38は、それぞれのチャンネルに対応した帯域通過フィルタを組み合わせることによって、タップ係数を算出してもよい。
図8は、設定部38の構成を示す。設定部38は、メモリ60と総称される第1メモリ60a、第2メモリ60b、第3メモリ60c、第Nメモリ60n、スイッチ62と総称される第1スイッチ62a、第2スイッチ62b、第3スイッチ62c、第Nスイッチ62n、合成部50、変換部52を含む。
メモリ60は、それぞれのチャンネルを抽出するための周波数特性を記憶する。ここで、第1メモリ60aは、図7(a)の第1チャンネル200を抽出するための周波数特性を記憶する。第1メモリ60a以外のメモリ60についても同様であり、ひとつのメモリ60には、ひとつのチャンネルを抽出するための周波数特性が記憶される。
決定部36から抽出すべきチャンネルに関する情報、すなわち決定部36によって特定されたチャンネルに関する情報が入力されると、スイッチ62は、対応したチャンネルをオンにする。これにより、オンされたチャンネルを抽出するための周波数特性が出力される。合成部50は、スイッチ62によって選択された周波数特性を合成する。変換部52は、合成した周波数特性に対して、周波数領域から時間領域への変換を実行する。変換には、例えば、逆フーリエ変換が使用される。以上の変換によって、変換部52は、タップ係数を生成する。変換部52は、生成したタップ係数をデジタルフィルタに出力する。デジタルフィルタは、受けつけたタップ係数を設定する。なお、メモリ60は、各チャンネルの周波数特性に対応した時間領域のタップ係数を記憶し、決定部36は、所望のチャンネルに対応したタップ係数を組み合わせてもよい。その際、変換部52は、不要になる。なお、さらに別の変形例において、変更部72は、サブキャリア信号単位にレベル等化が実行されてもよく、パイロット信号を利用した等化判定処理が実行されてもよい。
本発明の実施例によれば、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号に対して、FFTを一括して実行することによって、複数のサブキャリア信号に変更するので、処理を簡易に実行できる。また、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら配置を変更するので、チャンネルの構成を自由に設定できる。また、サブキャリア信号の配置の変更は、サブキャリア信号の順番を入れ変えることによって実現されるので、処理を簡易に実行できる。また、テーブルの内容を変更すれば、変更後配置も変更されるので、システムの変更にも柔軟に対応できる。また、グループ単位に周波数変換を実行するので、チャンネル構成の設定の自由度をさらに向上できる。また、グループ単位に周波数変換を実行するので、MFNにも対応できる。
また、チャンネル単位のFFTによって、OFDM信号を複数のサブキャリア信号に変更した後に、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら配置を変更するので、送信側におけるIFFTのウインドウタイミングが異なっていても、OFDM信号を受信できる。また、チャンネル単位のFFTによって、OFDM信号を複数のサブキャリア信号に変更した後に、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら配置を変更するので、チャンネルの構成を自由に設定できる。また、チャンネル単位のOFDM信号のそれぞれにおけるIFFTのウインドウタイミングを合わせながら、チャンネル単位のOFDM信号を周波数多重するので、単一のウインドウタイミングを提供できる。また、単一のウインドウタイミングを提供するので、受信側に対して、一括したFFTの実行を可能にさせることができる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 受信アンテナ、 12 受信フィルタ、 14 受信増幅部、 16 周波数変換器、 22 周波数変換器、 24 送信増幅部、 26 送信フィルタ、 28 送信アンテナ、 38 設定部、 40 A/D変換器、 44 D/A変換器、 46 局部発振器、 70 FFT部、 72 変更部、 74 IFFT部、 100 中継装置。
Claims (4)
- 複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を受信する受信部と、
前記受信部において受信したOFDM信号に対して、フーリエ変換処理を一括して実行することによって、複数のサブキャリア信号を生成する第1変換部と、
前記第1変換部において生成した複数のサブキャリア信号に対して、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら、配置を変更する変更部と、
前記変更部において変更した複数のサブキャリア信号に対して、逆フーリエ変換処理を実行することによって、新たなOFDM信号を生成する第2変換部と、
前記第2変換部において生成した新たなOFDM信号を送信する送信部と、
を備えることを特徴とする中継装置。 - 複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を受信する受信部と、
前記受信部において受信したOFDM信号に対して、フーリエ変換処理をチャンネル単位に実行することによって、複数のサブキャリア信号を生成する第1変換部と、
前記第1変換部において生成した複数のサブキャリア信号に対して、ひとつのチャンネルに含まれるサブキャリア信号をひとつのまとまりにしながら、配置を変更する変更部と、
前記変更部において変更した複数のサブキャリア信号に対して、逆フーリエ変換処理を実行することによって、新たなOFDM信号を生成する第2変換部と、
前記第2変換部において生成した新たなOFDM信号を送信する送信部と、
を備えることを特徴とする中継装置。 - 前記変更部は、配置の変更を実行する際に、複数のグループへの分割を実行し、
前記第2変換部は、逆フーリエ変換をグループ単位に実行するとともに、周波数変換をグループ単位に実行することによって、新たなOFDM信号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の中継装置。 - 複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を送信する送信装置と、
前記送信装置から受信したOFDM信号をもとに、新たなOFDM信号を生成し、生成した新たなOFDM信号を送信する中継装置とを備え、
前記送信装置は、複数のチャンネルが周波数多重されたOFDM信号を生成する際に、逆フーリエ変換処理のタイミングを揃え、
前記中継装置は、受信したOFDM信号からクロックを抽出し、新たなOFDM信号を生成する際に、抽出したクロックを使用することを特徴とする放送システム。
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