JP5217728B2 - 増幅器 - Google Patents

増幅器 Download PDF

Info

Publication number
JP5217728B2
JP5217728B2 JP2008190977A JP2008190977A JP5217728B2 JP 5217728 B2 JP5217728 B2 JP 5217728B2 JP 2008190977 A JP2008190977 A JP 2008190977A JP 2008190977 A JP2008190977 A JP 2008190977A JP 5217728 B2 JP5217728 B2 JP 5217728B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
common
amplifier
source
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008190977A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010028739A (ja
Inventor
雄介 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2008190977A priority Critical patent/JP5217728B2/ja
Publication of JP2010028739A publication Critical patent/JP2010028739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5217728B2 publication Critical patent/JP5217728B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

本発明は、カスコード型トランジスタを有する増幅器に関する。
情報通信の高度化により、増幅器に対して、年々、利得特性及び出力特性の向上の要求が増加している。そこで、増幅器の利得特性の向上を実現するため、増幅器を構成するトランジスタとして、それまで使用されてきたソース接地トランジスタに替わって、カスコード型トランジスタが採用されている(特許文献1参照。)。なお、カスコード型トランジスタは、ソース接地トランジスタとゲート接地トランジスタとが直列に接続されて構成されたものである。
一方、1個のカスコード型トランジスタだけから増幅器を構成したのでは、充分な出力特性を得ることができない場合がある。そこで、高出力特性を実現するためには、カスコード型トランジスタを複数合成する必要がある(特許文献2参照。)。
しかしながら、複数のカスコード型トランジスタにより増幅器を構成する場合、並列に接続されたカスコード型トランジスタのゲート端子又はドレイン端子間の干渉によって、発振現象を引き起こすループ回路ができる可能性がある。そのようなループ回路ができると、増幅器の安定動作が期待できない。
従って、単に、複数のカスコード型トランジスタを並列に接続するだけでは、増幅器の出力特性の向上を実現することができない。
特開2007−060458号公報 特開2003−298370号公報
そこで、本発明の目的は、高出力特性及び高利得特性を有するとともに、安定動作性を有する増幅器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の一側面によれば、複数のカスコードトランジスタと、隣接するカスコードトランジスタ間に配置された抵抗素子と、を具備する増幅器が提供される。カスコードトランジスタはソース接地トランジスタとゲート接地トランジスタとが直列に接続されて構成されていることを特徴とする。また、抵抗素子は、ソース接地トランジスタとゲート接地トランジスタとが接続されている接続ノード間を接続していることを特徴とする。
本発明によれば、複数のカスコードトランジスタから構成されており、安定動作する増幅器の提供が可能になる。その結果、利得特性及び出力特性が向上した増幅器を提供することが可能となる。
以下に、本発明の実施例1及び2について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、実施例1及び2により本発明は限定されない。なお、本実例において、同一の符号を用いた構成要素は同じ機能を果たすので、一度説明したものについて説明を省略する場合がある。
図1は、実施例1に係る増幅器及び信号源回路の回路図を示す図である。増幅器10は、並列に配置されたN個のカスコードトランジスタ11、インピーダンス整合回路21、インピーダンス整合回路22、容量33、容量34、容量35、(N−1)個の抵抗素子61、抵抗素子62、抵抗素子63、電圧電源15、インダクタンス91、及び、グランド7を具備する。信号源回路20は、抵抗素子64、信号源8、及び、グランド7を具備する。その結果、増幅器10は、信号源回路20から出力される高周波信号を、増幅し、その出力端子より増幅した高周波信号を出力する。
カスコードトランジスタ11は、ソース接地トランジスタ51、ゲート接地トランジスタ41、容量31、及び、グランド7を具備する。カスコードトランジスタ11は、ソース接地トランジスタ51のゲートとグランド7間の信号を増幅して、ゲート接地トランジスタ41のドレインとグランド7間の信号を出力する。
カスコードトランジスタ11と、隣接するカスコードトランジスタ11とは、抵抗素子61で接続されている。具体的には、一方のカスコードトランジスタ11のソース接地トランジスタ51のドレインと、ゲート接地トランジスタ41のソースとの接続点と、他方のカスコードトランジスタ11の同様な接続点間を抵抗素子61が接続している。
カスコードトランジスタ11のゲート接地トランジスタ41のゲートは、隣接するカスコードトランジスタ11のゲート接地トランジスタ41のゲートと、抵抗素子62を介して接続している。ゲート接地トランジスタ41のゲートは、容量31を介してグランド7に接続している。
並列に接続された、複数のカスコードトランジスタ11のゲート接地トランジスタ41のソースはインピーダンス整合回路22に接続している。
並列に接続された、複数のカスコードトランジスタ11のソース接地トランジスタ51のゲートはインピーダンス整合回路21に接続している。ソース接地トランジスタ51のソースはグランド7に接続している。
インピーダンス整合回路21は、信号源回路20の出力インピーダンスと、カスコードトランジスタ11の入力インピーダンスとを整合させるための回路である。インピーダンス整合回路21は、インダクタンス、容量、抵抗素子を組み合わせることにより実現することができる。インピーダンス整合回路21によって、信号源回路20から増幅器10に対して供給される電力が最大となる。
容量33は、信号源回路20の出力線に対して直列に接続し、容量34及びインダクタンス91は、信号源回路20の出力線と、グランド7間に直列に接続している。容量33、34、及び、インダクタンス91により、信号源回路20と、ソース接地トランジスタ51のゲートと、を接続する線の電位を維持する。
インピーダンス整合回路22は、N個のカスコードトランジスタの出力インピーダンスと、増幅器10によって駆動される負荷の入力インピーダンスとを整合させるための回路である。インピーダンス整合回路22によって、増幅器10から負荷に対して供給される電力が最大となる。
容量35と、増幅器10の出力線は直列に接続される。抵抗64及び電圧源15は、増幅器10の出力線及びグランド7の間に直列に接続する。容量35、抵抗素子64及び電圧源15は、信号源回路20の出力と、ソース接地トランジスタ51のゲートと、を接続する線の電位を維持する。
信号電源回路20は、信号源8及び抵抗素子64が、信号電源回路20の出力線とグランド7間に直列に接続されることによって、形成されている。
増幅器10は複数のカスコードトランジスタ11より構成されており、増幅器10は高利得特性及び高出力特性を有する。また、カスコードトランジスタ11間が抵抗素子61により接続されているため、増幅器10は安定的に動作する。
図2に示されている回路図は、増幅器10の動作の安定性について、シミュレーションするためのものである。
図2Aに示す回路図は、カスコードトランジスタ11の入力ポート間の安定性をシミュレーションするためのものである。そこで、図2Aに示すシミュレーション回路は、並列に配置された2個のカスコードトランジスタ11、ゲート接地トランジスタ41のソースとソース接地トランジスタ51のドレインとの接続点間を接続する抵抗素子61、ゲート接地トランジスタ41のゲート間を接続する抵抗素子62から構成されている。なお、Z0は特性インピーダンス(例えば、50Ω)を示す。一方のソース接地トランジスタ51のゲートは特性インピーダンスZ0を介して入力ポート1へ接続している。他方のソース接地トランジスタ51のゲートは特性インピーダンスZ0を介して入力ポート2へ接続している。ソース接地トランジスタ51のソースはグランド7へ接続している。ゲート接地トランジスタ41のゲートは容量31を介してグランド7へ接続している。一方のゲート接地トランジスタ41のドレインは出力ポート2に接続している。他方のゲート接地トランジスタ41のドレインは出力ポート4に接続している。上記より、図2Aのシミュレーション回路は、図1の増幅器10において、隣接するカスコードトランジスタを2個抜き出したものであることがわかる。
図2Bに示す回路図は、並列に配置されたカスコードトランジスタ11の出力ポート間の安定性をシミュレーションするためのものである。そこで、図2Bに示すシミュレーション回路は、2個のカスコードトランジスタ11、ゲート接地トランジスタ41のソースとソース接地トランジスタ51のドレインとの接続点間を接続する抵抗素子61、ゲート接地トランジスタ41のゲート間を接続する抵抗素子62から構成されている。なお、Z0は特性インピーダンス(例えば、50Ω)を示す。一方のソース接地トランジスタ51のゲートは入力ポート1へ接続している。他方のソース接地トランジスタ51のゲートは入力ポート2へ接続している。ソース接地トランジスタ51のソースはグランド7へ接続している。ゲート接地トランジスタ41のゲートは容量31を介してグランド7へ接続している。一方のゲート接地トランジスタ41のドレインは特性インピーダンスZ0を介して出力ポート2に接続している。他方のゲート接地トランジスタ41のドレインは特性インピーダンスZ0を介して出力ポート4に接続している。上記より、図2Bのシミュレーション回路は、図1の増幅器10において、隣接するカスコードトランジスタを2個抜き出したものであることがわかる。
図3によって、図2Aに示したシミュレーション回路をおいて、シミュレーションによって求めた、入力ポート1、3を入力とした回路特性が示されている。
図3A、図3B、図3Cは入力ポート1、3に対するK値を周波数に対してプロットしたグラフを示す。図3Aは、周波数は0から20GHzまで、K値は0から5まで範囲において、シミュレーション回路中の抵抗素子61が0ohmである場合のシミュレーション結果を示す。図3Bは、同様な範囲において、抵抗素子61が4ohmである場合のシミュレーション結果を示す。図3Cは、同様な範囲において、抵抗素子61が開放状態である場合のシミュレーション結果を示す。図3A乃至図3Cに示すグラフによれば、抵抗素子61が0ohmの時、及び、開放状態においては、K値が1以下となる周波数領域があり、カスコードトランジスタ間の干渉が大きく、シミュレーション回路の動作が安定していないことを示す。一方、抵抗素子61が4ohmの時にはK値が1以下となる周波数領域がなく、シミュレーション回路の動作が安定していることを示す。
ここで、入力ポート1と入力ポート3間の信号伝達特性を表す、Sパラメータ(S-parameters)をS12、S21とし、MAG(Maximum Available Gain:最大有能利得)とすると、下記のようにK値は表される。
K=(MGA×|S12|/|S21|−1)/2
従って、入力ポート1から入力ポート3への信号伝達特性S21がS12より大きくなって、K値が1以下となることは、カスコードトランジスタの不安定性が大きくなることを意味する。
図3D、図3E、図3Fは入力ポート1、3に対する、SパラメータをMGAで除した値を周波数に対してプロットしたグラフを示す。上記のグラフにおいて、周波数は0から20GHzまでの範囲であり、SパラメータをMGAで除した値は20から−30までの範囲である。シミュレーション回路中の抵抗素子61は、図3D、図3E、図3Fに対応し、0ohm、4ohm、開放状態である。なお、Sパラメータにおいて、S12、S22は信号伝達特性を示し、S11、S22は反射特性を示す。また、K値を求めるにあたっては、図3D、図3E、図3Fで示すSパラメータを使用した。
図4によって、図2Bに示したシミュレーション回路をおいて、シミュレーションによって求めた、出力ポート2、4を入力とした回路特性が示されている。
図4A、図4B、図4Cは出力ポート2、4に対するK値を周波数に対してプロットしたグラフを示す。図4Aは、周波数は0から20GHzまで、K値は0から5まで範囲において、シミュレーション回路中の抵抗素子61が0ohmである場合のシミュレーション結果を示す。図4Bは、同様な範囲において、抵抗素子61が4ohmである場合のシミュレーション結果を示す。図4Cは、同様な範囲において、抵抗素子61が開放状態である場合のシミュレーション結果を示す。図4A乃至図4Cに示すグラフによれば、抵抗素子61が0ohmの時においては、K値が1以下となる周波数領域があり、カスコードトランジスタ間の干渉が大きく、シミュレーション回路の動作が安定していないことを示す。一方、抵抗素子61が4ohmの時、及び、開放状態の時にはK値が1以下となる周波数領域がなく、シミュレーション回路の動作が安定していることを示す。
図4D、図4E、図4Fは出力ポート2、4に対する、SパラメータをMGAで除した値を周波数に対してプロットしたグラフを示す。上記のグラフにおいて、周波数は0から20GHzまでの範囲であり、SパラメータをMGAで除した値は20から−30までの範囲である。シミュレーション回路中の抵抗素子61は、図4D、図4E、図4Fに対応し、0ohm、4ohm、開放状態である。なお、Sパラメータにおいて、S12、S21は信号伝達特性を示し、S11、S22は反射特性を示す。また、K値を求めるにあたっては、図4D、図4E、図4Fで示すSパラメータを使用した。
図5によって、図2Aのシミュレーション回路に対して、入力ポート1、3に対するK値、及び、図2Bのシミュレーション回路に対して、出力ポート2、4に対するK値を抵抗素子61の抵抗値に対してプロットしたグラフを示す。
図5のグラフにおいて、抵抗値は、X軸で示され、0ohmから15ohmまでの範囲であり、K値は、Y軸で示され、0から2.5までの範囲である。
出力ポート2、4に対するK値は、抵抗値が0ohmのときに、0.4であり、抵抗値が2.5ohm程度になると、K値は1を超える。その後、出力ポート2、4に対するK値は、単調に増加し、抵抗値10ohm程度でK値は2.4となる。
入力ポート1、3に対するK値は、抵抗値が0ohmのときに、0.6であり、抵抗値の増加とともに、緩やかに増加する。そして、抵抗値が3.5ohm程度になると、K値は1を超え、抵抗値が4.0ohm程度になると、最大値1.2程度となる。さらに抵抗値が増加すると、K値は単調に減少し、抵抗値が5.0ohm程度になると、K値は1以下となる。そして、抵抗値が10ohm程度になると、K値は0.6となる。
上記より、入力ポート1、3に対するK値、及び、出力ポート2、4に対するK値の双方が、1を超える範囲は、抵抗値3.5ohm程度から抵抗値5.0ohm程度である。
従って、図2A及び図2Bのシミュレーション回路が安定に動作するには、カスコードトランジスタを接続する抵抗素子61の抵抗値が、3.5ohm程度から5.0ohm程度の範囲にあることが望ましい。そして、そのような抵抗値の範囲であれば、図1の増幅器10も安定に動作することになる。上記のシミュレーション回路は増幅器10の一部を抜き出したものだからである。
なお、カスコードトランジスタを構成するゲート接地トランジスタ41及びソース接地トランジスタ51の特性の変化や、カスコードトランジスタに寄生する容量、インダクタンス、抵抗の増減によって、増幅器が安定動作する抵抗素子61の抵抗値の範囲は異なる。しかし、その場合においても、図1の増幅器10において、隣接する2個のカスコードトランジスタ11を抜き出して形成した回路について、シミュレーションを行い、K値が1を超えるように、抵抗素子61の抵抗値の範囲を適宜変更すれば、増幅器10の安定動作が確保できることはいうまでもない。さらに、「K値が1を超えるように」を現実の回路動作に置き換えると、隣接する2個のカスコードトランジスタ11を抜き出して形成した回路において、カスコードトランジスタ間を接続する抵抗によって、発振が発生しないように、抵抗素子61の抵抗値の範囲とすることである。その結果、増幅器10の安定動作が確保できる。
図6によって、図2A又は図2Bのシミュレーション回路に対して、ソース接地トランジスタ51のドレインとゲート接地トランジスタ41のソースとの接続ノード間のアイソレーションをプロットしたグラフを示す。
図6Aのグラフは、抵抗素子61を開放状態としたときのアイソレーションをプロットしたグラフであり、また、グラフのX軸は0から20GHzまでの範囲の周波数を表し、さらに、Y軸は−20から0(db)までのアイソレーションを表す。
図6Aのグラフによれば、周波数が低い領域(0から8GHz程度までの領域)では、接続ノード間のアイソレーションは−8から−6(db)となり、アイソレーションが保たれている。しかし、周波数が中程度の領域(10から16GHz程度までの領域)では、アイソレーションは−4から−2(db)となり、アイソレーションの程度が低い状態となっている。ただし、周波数が高い領域(16から20GHzまでの領域)では、アイソレーションの程度は−6から−8(db)と回復している。
図6Bのグラフは、抵抗素子61が0ohmであるときのアイソレーションをプロットしたグラフであり、また、グラフのX軸は0から20GHzまでの範囲の周波数を表し、さらに、Y軸は−20から0(db)までのアイソレーションを表す。
図6Bのグラフによれば、周波数の全領域でアイソレーションは0(db)であり、接続ノード間のアイソレーションが保たれていないことを示す。
図6Cのグラフは、抵抗素子61が4ohmであるときのアイソレーションをプロットしたグラフである。また、グラフのX軸は、0から20GHzまでの範囲の周波数を表し、Y軸は−20から0(db)までのアイソレーションを表す。
図6Cのグラフによれば、周波数の全領域でアイソレーションは−6から−8(db)となっており、アイソレーションが保たれていることを示す。
従って、図6A、B、Cのグラフによれば、抵抗素子61が開放状態であるときよりも、抵抗素子61が4ohm程度であるほうが、カスコードトランジスタの接続ノード間のアイソレーションが良好であることがわかる。
以上より、実施例1の増幅器10は、複数のカスコードトランジスタと、隣接するカスコードトランジスタ間に配置された抵抗素子61と、を具備する。そして、カスコードトランジスタ11はソース接地トランジスタ51とゲート接地トランジスタ41とが直列に接続されて構成されていることを特徴とする。また、抵抗素子61は、ソース接地トランジスタ51とゲート接地トランジスタ41とが接続されている接続ノード間を接続していることを特徴とする。抵抗素子61の抵抗値の範囲は、隣接する2個のカスコードトランジスタ11を抜き出して形成した回路において、カスコードトランジスタ間を接続する抵抗によって、発振が発生しないような、抵抗値の範囲である。
そうすると、実施例1の増幅器10は、複数のカスコードトランジスタから構成されており、それぞれのカスコードトランジスタは安定動作する。その結果、利得特性及び出力特性が向上した増幅器を提供することが可能となる。
実施例2は、実施例1の増幅器10の製造方法に関する。そして、増幅器10を構成する、並列に配置されたカスコードトランジスタ11は、GaN層上に形成されたHEMTにより構成されている。
図7は、増幅器10を構成する、並列に配置された複数のカスコードトランジスタ11の内、2個分のカスコードトランジスタの平面的なレイアウトを示す。
図7の平面図において、カスコードトランジスタ11は、ソース接地トランジスタ51、ソース接地トランジスタ51のドレイン領域117とゲート接地トランジスタ41のソース領域136と抵抗素子150(図1の抵抗素子61に該当)の一方の端とを接続する配線130、ソース接地トランジスタ51のソース領域116と接続する配線110、ゲート接地トランジスタ41、ゲート接地トランジスタ41のドレイン領域137に接続する配線160から構成されている。従って、抵抗素子150は2個のカスコードトランジタ11双方と接続している。また、配線160は、図7では孤立した電極であるが、すべての配線160に接続する電極又はボンディングワイヤ等により、1箇所の信号端子に接続する。さらに、配線110は、グランド7に接続している。
ソース接地トランジスタ51は、活性領域115と、ゲート電極120と、活性領域115内のソース領域116と、活性領域115内にあって、ゲート電極120を挟んで、ソース領域116と隣接するドレイン領域117と、から構成されている。なお、2個のカスコードトランジスタ11のゲート電極120双方は、カスコードトランジスタ11間にある信号入力部121と接続している。
ゲート接地トランジスタ41は、活性領域135と、ゲート電極140と、活性領域135内のソース領域136と、活性領域135内にあって、ゲート電極140を挟んで、ソース領域136と隣接するドレイン領域137と、から構成されている。
本発明によれば、複数のカスコードトランジスタから構成されており、安定動作する増幅器の提供が可能になる。その結果、利得特性及び出力特性が向上した増幅器を提供することが可能となる。
図1は、実施例1に係る増幅器及び信号源回路の回路図を示す図である。 図2A、図2Bは増幅器10の動作の安定性について、シミュレーションするための回路図を示す。 図3A乃至図3Fは、シミュレーションによって求めた、入力ポート1、3を入力とした回路特性が示されている。 図4A乃至図4Fは、シミュレーションによって求めた、出力ポート2、4を入力とした回路特性が示されている。 図5は、入力ポート1、3に対するK値、及び、出力ポート2、4に対するK値を抵抗素子61の抵抗値に対してプロットしたグラフを示す。 図6A、図6B、図6Cは、ソース接地トランジスタ51のドレインとゲート接地トランジスタ41のソースとの接続ノード間のアイソレーションをプロットしたグラフを示す。 図7は、増幅器10を構成する複数のカスコードトランジスタ11の内、2個分のカスコードトランジスタの平面的なレイアウトを示す。
符号の説明
7 グランド
8 信号源
10 増幅器
11 カスコードトランジスタ
15 電圧電源
20 信号源回路
21、22 インピーダンス整合回路
31、33、34、35 容量
41 ゲート接地トランジスタ
51 ソース接地トランジスタ
61、62、63、150 抵抗素子
91 インダクタンス
110、130、160 配線
116、136 ソース領域
117、137 ドレイン領域
120、140 ゲート電極
121 信号入力部
150 抵抗素子

Claims (5)

  1. 並列に配置された、同相動作する複数のカスコードトランジスタと、
    隣接する前記カスコードトランジスタ同士を接続する抵抗素子と、
    を具備することを特徴とする増幅器。
  2. 前記カスコードトランジスタは、
    ソース接地トランジスタと、
    前記ソース接地トランジスタに直列接続されているゲート接地トランジスタと、
    を具備することを特徴とする請求項1記載の増幅器。
  3. 前記抵抗素子は、前記ソース接地トランジスタと前記ゲート接地トランジスタとが接続されている接続ノード間を接続していることを特徴とする請求項2記載の増幅器。
  4. 前記抵抗素子の抵抗値は、隣接する前記カスコードトランジスタ間において、発振が発生しない範囲の抵抗値であることを特徴とする請求項1から請求項3までの内の一つに記載された増幅器。
  5. 入力端子と、
    第1端子に接続するインピーダンスと、第2端子に接続するインピーダンスとを整合させる第1の整合回路と、
    第3端子に接続するインピーダンスと、第4端子に接続するインピーダンスとを整合させる第2の整合回路と、
    出力端子と、を備え、
    前記入力端子は前記第1の整合回路の前記第1端子と接続し、複数の前記カスコードトランジスタの前記ソース接地トランジスタのゲート電極は、前記第2端子と接続しており、
    前記出力端子は前記第2の整合回路の前記第3端子と接続し、複数の前記カスコードトランジスタの前記ゲート接地トランジスタのソース電極は、前記第2端子と接続していることを特徴とする請求項2から請求項4までの内の一つに記載された増幅器。
JP2008190977A 2008-07-24 2008-07-24 増幅器 Active JP5217728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008190977A JP5217728B2 (ja) 2008-07-24 2008-07-24 増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008190977A JP5217728B2 (ja) 2008-07-24 2008-07-24 増幅器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010028739A JP2010028739A (ja) 2010-02-04
JP5217728B2 true JP5217728B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=41734094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008190977A Active JP5217728B2 (ja) 2008-07-24 2008-07-24 増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5217728B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5808699B2 (ja) 2012-03-05 2015-11-10 ルネサスエレクトロニクス株式会社 高周波増幅器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62183416U (ja) * 1986-05-12 1987-11-20
JPH0526814Y2 (ja) * 1987-12-22 1993-07-07
JPH10294627A (ja) * 1997-04-21 1998-11-04 Hitachi Ltd Agc回路及び送信装置
JP4751002B2 (ja) * 2001-07-11 2011-08-17 富士通株式会社 カスコード型分布増幅器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010028739A (ja) 2010-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10164579B2 (en) Distributed amplifier
JP5267407B2 (ja) 増幅回路及び通信装置
CN206211952U (zh) 宽带功率放大器及其有源匹配电路
CN204190707U (zh) 一种基于pcb工艺的超宽带微波低噪声放大器
JP6272102B2 (ja) カスコード増幅器
CN105356855A (zh) 一种可调的分布式放大器电路
JP5217728B2 (ja) 増幅器
KR101590605B1 (ko) 무선 송수신기용 선형 전력증폭기
JPH10190379A (ja) 複数周波数帯域高効率線形電力増幅器
JP6837602B2 (ja) 分布型増幅器
CN116032221A (zh) 一种低噪声共源共栅放大器及微波系统
JP6943193B2 (ja) 伝送線路、整合回路および増幅回路
JP6332097B2 (ja) 電力増幅器
JP4712546B2 (ja) マイクロ波増幅器
JP6532618B2 (ja) 高周波回路及び高周波電力増幅器
KR101560522B1 (ko) 고주파 접지 구조와 전력 증폭기를 가지는 전자 회로 장치
JP6452315B2 (ja) 増幅器
JP2015106863A (ja) 外部インターフェース回路
JP6516928B2 (ja) 分布型増幅器及び多段増幅器
KR100977476B1 (ko) 고주파 전력 증폭기
JP6678827B2 (ja) 高周波増幅器
Deferm et al. W-band differential power amplifier design in 45 nm low power CMOS
JP2013034090A (ja) 増幅器
JP4153898B2 (ja) 高周波電力増幅器モジュール
JP6381429B2 (ja) 高周波増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5217728

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150