JP2015106863A - 外部インターフェース回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部インターフェース回路の高周波領域における伝送特性の低下を抑える。【解決手段】本発明に係る外部インターフェース回路(2,4)は、一端が外部端子(INP、INN、OUTP、OUTN)に接続される第1伝送線路(22,23、42、43)と、前記第1伝送線路の他端に接続される内部回路(26、27、46)と、一端が前記第1伝送線路の他端に接続される第2伝送線路(24、25、44、45)と、第1直流電圧が供給される第1固定ノード(VCC)と前記第2伝送線路の他端との間に接続される終端抵抗(Rti1,Rti2,Rto1,Rto2)と、を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、外部インターフェース回路に関し、特に、高周波用の外部入力インターフェース回路および外部出力インターフェース回路に関する。
高周波信号を扱う高周波用の集積回路(IC:Integrated Circuit)では、外部と信号をやり取りするための外部インターフェース回路におけるインピーダンス整合(インピーダンスマッチング)が重要である。例えば、高周波用ICでは、接続される外部伝送路の特性インピーダンスが50Ωの場合、外部伝送路から信号を入力する外部入力インターフェース回路や外部伝送路に信号を出力する外部出力インターフェース回路の特性インピーダンスも50Ωに合わせる必要がある。例えば、非特許文献1に、従来の高周波用ICにおける外部入力インターフェース回路および外部出力インターフェース回路の構成が開示されている。
B.Jalali and S.J.Pearton , "Inp HBTs:Growth, Processing, and Applications" Artech House Publishers pp. 288-299.
本発明者らが検討した結果、従来の外部入力インターフェース回路および外部出力インターフェース回路では、以下に示す問題があることが明らかとされた。
図7は、本発明者らが先立って検討した外部入力インターフェース回路を示す図である。また、図8は、本発明者らが先立って検討した外部出力インターフェース回路を示す図である。
図7に示される外部入力インターフェース回路5は、例えば、50Ωの終端抵抗Rti1,Rti2と、伝送路52、53と、エミッタフォロア回路54、55を含み、エミッタフォロア回路54、55の入力ノードNIPX、NINXが伝送線路52、53を介して入力端子INP、INNに接続される。また、図8に示される外部出力インターフェース回路6は、例えば、差動入力回路64および終端抵抗Rto1,Rto2から成るCML(Current mode logic)回路と、伝送路62、63とを含み、CML回路の2つの出力ノードが伝送線路62、63を介して外部出力端子OUTP、OUTNに夫々接続される。
外部入力インターフェース回路5の入力段回路50は、例えば図9に示される等価回路で表すことができる。同様に、外部出力インターフェース回路6の出力段回路60は、例えば図10に示される等価回路で表すことができる。
外部入力インターフェース回路5の入力段回路50は、図9に示されるように、エミッタフォロア回路の入力ノードNIPX、NINXに存在する寄生の容量Csiが終端抵抗Rtiと並列に接続された構成となる。その結果、入力信号の周波数が高くなると、外部入力インターフェース回路5の入力インピーダンス(特性インピーダンス)が50Ωよりも低下してしまう。同様に、図10に示されるように、外部出力インターフェース回路6の出力段回路60は、CML回路の出力ノードNOPX、NONXに存在する寄生の容量Csoが終端抵抗Rtoと並列に接続された構成となる。その結果、出力信号の周波数が高くなると、外部出力インターフェース回路6の出力インピーダンス(特性インピーダンス)が50Ωよりも低下してしまう。このように、外部入力インターフェース回路5および外部出力インターフェース回路6では、高周波領域において特性インピーダンスが50Ωからずれるため、高周波領域においてインピーダンスの不整合が起こり、反射特性が劣化する虞がある。特に、大振幅の信号を出力する外部出力インターフェース回路の場合、トランジスタQ3、Q4のトランジスタサイズが大きいため、寄生の容量Cso(出力トランジスタのコレクタ側に見える寄生容量)が大きくなり、高周波領域での反射特性の劣化が顕著となる。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、外部インターフェース回路の高周波領域における伝送特性の低下を抑えることを目的とする。
本発明に係る外部インターフェース回路は、一端が外部端子に接続される第1伝送線路と、前記第1伝送線路の他端に接続される内部回路と、一端が前記第1伝送線路の他端に接続される第2伝送線路と、第1直流電圧が供給される第1固定電位ノードと前記第2伝送線路の他端との間に接続される終端抵抗と、を有することを特徴とする。
上記外部インターフェース回路において、前記第1および第2伝送線路のインピーダンスが、前記終端抵抗の抵抗値よりも大きくしてもよい。
上記外部インターフェース回路において、前記第1伝送線路と前記第2伝送線路は、線路長が等しくなるように形成されてもよい。
上記外部インターフェース回路において、前記外部端子は、外部から信号が入力される外部入力端子であって、前記内部回路は、前記第1固定電位ノードと前記第1直流電圧よりも低い第2直流電圧が供給される第2固定電位ノードとの間に接続され、前記第1伝送線路の他端から入力した信号に基づいて動作するエミッタフォロア回路またはソースフォロア回路を含んで構成してもよい。
上記外部インターフェース回路において、前記外部端子は、信号を出力する第1外部出力端子および第2外部出力端子であって、前記第1伝送線路、前記第2伝送線路、および前記終端抵抗は、前記第1外部出力端子と前記第2外部出力端子の夫々に対応して設けられ、前記内部回路は、入力した2つの信号の差分に応じた差動信号を出力する差動入力回路を含み、前記差動入力回路の一方の出力端子が、前記第1外部出力端子に接続された前記第1伝送線路の他端に接続され、前記差動入力回路の他方の出力端子が、前記第2外部出力端子に接続された前記第1伝送線路の他端に接続されるように構成してもよい。
以上説明したことにより、本発明によれば、第1伝送線路と内部回路とが接続されるノードに寄生容量が存在する場合であっても、外部端子から見た外部インターフェース回路の特性インピーダンスの高周波領域における低下を抑えることが可能となるので、外部インターフェース回路の高周波領域における伝送特性の低下を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
≪高周波用半導体装置の概要≫
図1は、本発明の一実施の形態に係る外部インターフェース回路を備えた半導体装置を例示する図である。
≪高周波用半導体装置の概要≫
図1は、本発明の一実施の形態に係る外部インターフェース回路を備えた半導体装置を例示する図である。
図1に示される半導体装置1は、特に制限されないが、例えば、公知のヘテロ結合バイポーラトランジスタ(HBT:Heterojunction Bipolar Transistor)の製造プロセスによって1個のGaAs、GaP、InP等のIII−V族化合物半導体のような化合物半導体基板に、各種の回路素子が形成されたモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC:monolithic microwave integrated circuit)である。
具体的に、半導体装置1は、複数の外部端子と、外部インターフェース回路としての外部入力インターフェース回路2および外部出力インターフェース回路4と、信号処理回路3とを備える。同図には、上記複数の外部端子の一例として、信号を入力するための外部入力端子INP、INNと、信号を外部に出力するための外部出力端子OUTP、OUTNとが、代表的に示されている。外部入力端子INP、INNおよび外部出力端子OUTP、OUTNは、例えば、半導体基板に形成された電極(PAD)である。
外部入力インターフェース回路2は、外部の伝送路から外部入力端子INP、INNに供給された信号を入力し、信号処理回路3に与える。信号処理回路3は、例えば、高周波信号を入力して各種の信号処理を行う高周波(RF:Radio Frequency)回路である。例えば、信号処理回路3は、外部入力インターフェース回路2から供給された信号に基づいて各種の信号処理を行い、信号処理結果に係る信号のうち外部に出力すべき信号を外部出力インターフェース回路4に供給する。外部出力インターフェース回路4は、信号処理回路3から供給された信号を出力端子OUTP、OUTNに出力する。
≪外部入力インターフェース回路の構成≫
外部入力端子INP、INNは、例えば、差動信号を入力する差動入力端子対であり、外部入力端子INP、INNから夫々供給された信号は、外部入力インターフェース回路2を介して差動信号として信号処理回路3に入力される。
外部入力端子INP、INNは、例えば、差動信号を入力する差動入力端子対であり、外部入力端子INP、INNから夫々供給された信号は、外部入力インターフェース回路2を介して差動信号として信号処理回路3に入力される。
図2に外部入力インターフェース回路2の内部構成を例示する。
図2に示されるように、外部入力インターフェース回路2は、入力段回路20、21と内部回路26、27とを備える。
図2に示されるように、外部入力インターフェース回路2は、入力段回路20、21と内部回路26、27とを備える。
入力段回路20と入力段回路21とは共に、同様の回路構成を有する。具体的には、入力段回路20は、伝送線路22、24と終端抵抗Rti1とを備える。伝送線路22は、一端が外部入力端子INPに接続され、他端がノードNIPに接続される。伝送線路24は、一端がノードNIPに接続され、他端が終端抵抗Rti1に接続される。終端抵抗Rti1は、電源電圧VCCが供給される第1固定電位ノードと伝送線路24の他端との間に接続される。なお、参照符号VCCは、電源電圧のみならず、当該電源電圧が供給される第1固定電源ノードをも表すものとする。同様に、入力段回路21は、伝送線路23、25と終端抵抗Rti2とを備える。伝送線路23は、一端が外部入力端子INNに接続され、他端がノードNINに接続される。伝送線路25は、一端がノードNINに接続され、他端が終端抵抗Rti2に接続される。終端抵抗Rti2は、第1固定電位ノードVCCと伝送線路25の他端との間に接続される。
本実施の形態において、伝送線路とは、高周波信号(例えば周波数1GHz以上の信号)を伝送するための配線を言い、特に、伝搬する信号の波長に対して無視できない長さの配線長を有する配線を言う。伝送線路22〜25は、例えばヘビサイドの電信方程式(telegraphic equation)により、分布定数回路で表すことができる。伝送線路22〜25は、例えば、マイクロストリップ線路や薄型マイクロストリップ線路、コプレーナ線路等で形成される。
終端抵抗Rti1、Rti2の抵抗値は、外部インターフェース回路2に接続される外部の伝送路の特性インピーダンスに応じて決定される。特に制限されないが、本実施の形態では、終端抵抗Rti1、Rti2を50Ωとする。
内部回路26と内部回路27とは共に、同様の回路構成を有する。具体的には、内部回路26は、第1固定電位ノードVCCと電源電圧VCCよりも低い直流電圧VEEが供給される第2固定電位ノードとの間に接続されて伝送線路22の他端(ノードNIP)から入力した信号に基づいて動作するエミッタフォロア回路を含む。なお、参照符号VEEは、直流電圧のみならず、当該直流電圧が供給される第2固定電位ノードをも表すものとする。上記エミッタフォロア回路は、例えば、トランジスタQ1と定電流源I1とから構成される。トランジスタQ1は、コレクタ電極が第1固定電位ノードVCCに接続され、ベース電極がノードNIPに接続され、エミッタ電極がノードN01に接続される。定電流源I1は、一端がノードN01に接続されると共に他端が第2固定電位ノードVEEに接続され、ノードN01側から第2固定電位ノードVEE側に定電流を流す。
内部回路27は、内部回路26と同様に、第1固定電位ノードVCCと第2固定電位ノードVEEとの間に接続され、伝送線路23の他端(ノードNIN)から入力した信号に基づいて動作するエミッタフォロア回路を含む。当該エミッタフォロア回路は、例えば、トランジスタQ2と定電流源I2とから構成される。トランジスタQ2はコレクタ電極が第1固定電位ノードVCCに接続され、ベース電極がノードNINに接続され、エミッタ電極がノードN02に接続される。定電流源I2は、一端がノードN02に接続されると共に他端が第2固定電位ノードVEEに接続され、ノードN02側から第2固定電位ノードVEE側に定電流を流す。
特に制限されないが、トランジスタQ1、Q2は、例えばHBTの製造プロセスで形成されたバイポーラトランジスタである。定電流源I1、I2は、例えば、電源電圧や温度等に依存し難い定電流源回路によって生成された電流をコピーして出力するカレントミラー回路等である。
ここで、外部入力インターフェース回路2における入力段回路20、21の構成について更に詳細に説明する。なお、上述したように、入力段回路20と入力段回路21とは共に同様の回路構成を有するため、以下では代表的に入力段回路20について説明し、入力段回路21については説明を省略する。
図3に、外部入力インターフェース回路2の入力段回路20の等価回路を示す。
同図に示されるように、入力段回路20の等価回路は、伝送線路22および伝送線路24が直列に接続され、容量Csiが伝送線路24の一端(ノードNIP)とコモンノード(例えば第1固定電位ノードVCC)との間に接続され、終端抵抗Rti1が伝送線路24の他端(ノードNIPと反対側の端子)と上記コモンノードとの間に接続された回路として表すことができる。ここで、容量Csiは、ノードNIPに接続される寄生容量であり、主にトランジスタQ1のベース・コレクタ間の浮遊容量から成る。
同図に示されるように、入力段回路20の等価回路は、伝送線路22および伝送線路24が直列に接続され、容量Csiが伝送線路24の一端(ノードNIP)とコモンノード(例えば第1固定電位ノードVCC)との間に接続され、終端抵抗Rti1が伝送線路24の他端(ノードNIPと反対側の端子)と上記コモンノードとの間に接続された回路として表すことができる。ここで、容量Csiは、ノードNIPに接続される寄生容量であり、主にトランジスタQ1のベース・コレクタ間の浮遊容量から成る。
前述したように、図7の外部入力インターフェース回路5では、入力段回路50は、等価的に終端抵抗Rti1と寄生の容量Csiとが並列に接続された回路となる。その結果、容量Csiによって外部入力インターフェース回路の特性インピーダンスが高周波領域において低下し、伝送特性が劣化する。これに対し、本実施の形態に係る外部入力インターフェース回路2における入力段回路20は、ノードNIPと終端抵抗Rti1との間に伝送線路24が挿入された構成とされる。これにより、入力段回路20は、図3に示されるように、等価的に終端抵抗Rti1と容量Csiとが伝送線路24を挟んで接続された構成となるので、伝送線路22および伝送線路24によって、寄生の容量Csiに起因する高周波領域での特性インピーダンスの低下を補償することが可能となる。以下、このことについて詳細に説明する。
例えば、伝送線路22と伝送線路24の線路長(配線長)が等しい場合を考える。例えば、外部入力端子INPから終端抵抗Rti1の一端(第1固定電位ノードVCCと反対側の端子)までの線路長をlinとしたとき、伝送線路22の線路長はlin/2であり、伝送線路24の線路長はlin/2である。ここで、伝送線路22と伝送線路24の線路長が等しい場合とは、伝送線路22と伝送線路24の線路長が一致する場合のみならず、一方の線路長が他方の線路長のプラスマイナス10%程度の誤差の範囲内にある場合も含むものとする。
上記の場合において、外部入力端子INPから見た外部入力インターフェース回路2の入力インピーダンス(特性インピーダンスZ0_in)は、伝送線路22、24が無損失(R=0、G=0)であるとすると、例えば、下記(式1)で表すことができる。
ここで、Lline_iは、入力段回路20の分布定数回路としての単位長あたりのインダクタンス(伝送線路22の単位長あたりのインダクタンス)を表す。また、Cline_iは入力段回路20の分布定数回路としての単位長あたりの容量(伝送線路22、24の単位長あたりの容量)を表す。また、“Csi/lin”は、入力段回路20の分布定数回路としての単位長あたりの寄生容量(容量Csiの単位長あたりの容量)を表す。
上記のように伝送線路22と伝送線路24の線路長を等しくした場合、特性インピーダンスZ0_inを所望の値にするためには、上記(式1)に基づいて、LlineおよびClineの値を決定すればよい。具体的には、伝送線路22と伝送線路24の夫々の特性インピーダンスが終端抵抗Rti1よりも大きくなるように、伝送線路22および24の配線パターンを形成すれば、高周波領域においても、特性インピーダンスZ0_inを上記所望の値に近づけることが可能となる。例えば、終端抵抗Rti1を50Ωとした場合、伝送線路22と伝送線路24の夫々の特性インピーダンスを50Ωよりも大きくなるように設計すれば、高周波領域においても特性インピーダンスZ0_inを50Ωに近づけることができる。
≪外部出力インターフェース回路の構成≫
図4に、外部出力インターフェース回路4の内部構成を例示する。
外部出力端子OUTP、OUTNは、例えば差動信号を出力する差動出力端子対である。例えば、信号処理回路3は、上述したように、外部入力インターフェース回路2を介して入力された信号に基づいて信号処理を行い、当該信号処理の結果に応じた信号のうち一部の信号を差動信号として出力する。信号処理回路3から出力された差動信号は、内部回路46および外部出力インターフェース回路4によって増幅され、外部出力端子OUTP、OUTNから夫々出力される。
図4に、外部出力インターフェース回路4の内部構成を例示する。
外部出力端子OUTP、OUTNは、例えば差動信号を出力する差動出力端子対である。例えば、信号処理回路3は、上述したように、外部入力インターフェース回路2を介して入力された信号に基づいて信号処理を行い、当該信号処理の結果に応じた信号のうち一部の信号を差動信号として出力する。信号処理回路3から出力された差動信号は、内部回路46および外部出力インターフェース回路4によって増幅され、外部出力端子OUTP、OUTNから夫々出力される。
具体的に、外部出力インターフェース回路4は、図4に示されるように、内部回路46と出力段回路40、41とを備える。
内部回路46は、信号処理回路3から入力された2つの信号の差分に応じた差動信号を出力する差動入力回路を含む。上記差動入力回路は、例えば、2つのトランジスタQ3,Q4と定電流源I3とから構成される。トランジスタQ3およびトランジスタQ4は、エミッタ電極が共通に接続される。トランジスタQ3のコレクタ電極はノードNOPに接続され、トランジスタQ4のコレクタ電極はノードNONに接続される。信号処理回路から出力された差動信号のうち一方の信号がトランジスタQ3のベース電極に入力され、他方の信号がトランジスタQ4のベース電極に入力される。定電流源I3は、一端がトランジスタQ3、Q4の共通のエミッタ電極に接続され、他端が第2固定電位ノードVEEに接続され、トランジスタQ3、Q4のエミッタ電極側から第2固定電位ノードVEE側に定電流を流す。このような構成により、トランジスタQ3、Q4および定電流源Iから構成される差動入力回路は、トランジスタQ3、Q4のベース電極に入力された2つの信号の差分に応じた差動電流をトランジスタQ3、Q4のコレクタ電極から夫々出力する。
上記差動入力回路の出力端子(ノードNON、NOP)は、出力段回路40、41に夫々接続される。出力段回路40と出力段回路41とは共に、同様の回路構成を有する。具体的には、出力段回路40は、伝送線路42、44と終端抵抗Rto1とを備える。伝送線路42は、一端が外部出力端子OUTPに接続され、他端がノードNOPに接続される。伝送線路44は、一端がノードNOPに接続され、他端が終端抵抗Rto1に接続される。終端抵抗Rto1は、第1固定電位ノードVCCと伝送線路44の他端との間に接続される。同様に、出力段回路41は、伝送線路43、45と終端抵抗Rto2とを備える。伝送線路43は、一端が外部出力端子OUTNに接続され、他端がノードNONに接続される。伝送線路45は、一端がノードNONに接続され、他端が終端抵抗Rto2に接続される。終端抵抗Rto2は、第1固定電位ノードVCCと伝送線路45の他端との間に接続される。伝送線路42〜45は、伝送線路22〜25と同様に、マイクロストリップ線路等で形成される。
また、伝送線路42と伝送線路44とが接続されるノードNOPにトランジスタQ3のコレクタ電極が接続され、伝送線路43と伝送線路45とが接続されるノードNONにトランジスタQ4のコレクタ電極が接続される。
上記のように出力段回路40、41と内部回路46(差動入力回路)とが接続されることにより、一つのCML回路が構成され、外部出力端子OUTP、OUTNから差動信号が出力される。
ここで、外部出力インターフェース回路4における出力段回路40、41の構成について更に詳細に説明する。なお、上述したように、出力段回路40と出力段回路41とは同様の回路構成を有するため、以下では代表的に出力段回路40について説明し、出力段回路41については説明を省略する。
図5に、外部出力インターフェース回路4の出力段回路40の等価回路を示す。
同図に示されるように、出力段回路40の等価回路は、伝送線路42および伝送線路44が直列に接続され、容量Csoが伝送線路44の一端(ノードNOP)とコモンノード(例えば第1固定電位ノードVCC)との間に接続され、終端抵抗Rto1が伝送線路44の他端(ノードNOPと反対側の端子)とコモンノードとの間に接続された回路として表すことができる。ここで、容量Csoは、ノードNOPに形成される寄生容量であり、主にトランジスタQ3のベース・コレクタ間の浮遊容量から成る。なお、図示はしないが、出力段回路41も、出力段回路40と同様の等価回路となる。
同図に示されるように、出力段回路40の等価回路は、伝送線路42および伝送線路44が直列に接続され、容量Csoが伝送線路44の一端(ノードNOP)とコモンノード(例えば第1固定電位ノードVCC)との間に接続され、終端抵抗Rto1が伝送線路44の他端(ノードNOPと反対側の端子)とコモンノードとの間に接続された回路として表すことができる。ここで、容量Csoは、ノードNOPに形成される寄生容量であり、主にトランジスタQ3のベース・コレクタ間の浮遊容量から成る。なお、図示はしないが、出力段回路41も、出力段回路40と同様の等価回路となる。
同図に示されるように、出力段回路40は、前述の入力段回路20と同様に、等価的に終端抵抗Rto1と容量Csoとが伝送線路44を挟んで接続された回路となるので、伝送線路42および伝送線路44を調整することで、寄生成分の容量Csoによる高周波側のインピーダンスの低下を補償することが可能となる。
例えば、出力段回路40の伝送線路42および伝送線路44の線路長(配線長)を等しくした場合、外部出力インターフェース回路4の出力インピーダンス(特性インピーダンスZ0_out)は、前述の外部入力インターフェース回路2の特性インピーダンスZo_inと同様に、下記(式2)で表すことができる。
ここで、loutは、外部出力端子OUTPから終端抵抗Rto1の一端(第1固定電位ノードVCCと反対側の端子)までの線路長であり、伝送線路42の線路長をlout/2とし、伝送線路44の線路長をlout/2としている。また、Lline_oは、出力段回路40の分布定数回路としての単位長あたりのインダクタンス(伝送線路42、44の単位長あたりのインダクタンス)を表す。また、Cline_oは出力段回路40の分布定数回路としての単位長あたりの容量(伝送線路42の単位長あたりの容量)を表す。また、“Cso/lout”は、出力段回路40の分布定数回路としての単位長あたりの寄生容量(容量Csoの単位長あたりの容量)を表す。
伝送線路42と伝送線路44の線路長を等しくした場合、外部出力インターフェース回路4の特性インピーダンスZ0_outは、外部入力インターフェース回路2の特性インピーダンスZo_inと同様に、上記(式2)に基づいて設計することができる。例えば、伝送線路42および伝送線路44の夫々の特性インピーダンスが終端抵抗Rto1よりも大きくなるように伝送線路42および44の配線パターンを形成すれば、高周波領域においても特性インピーダンスZ0_outを所望の値に近づけることが可能となる。
以上説明したように、外部入力インターフェース回路2および外部出力インターフェース回路4によれば、寄生成分の容量Csi、Csoによる高周波側のインピーダンスの低下を補償することが可能となるので、高周波領域での伝送特性の劣化を抑えることが可能となる。図6に、上記の効果の一例を示す。
図6は、本発明の一実施の形態に係る外部出力インターフェース回路4の出力反射損失の特性を例示する図である。同図において、縦軸は出力反射損失(出力リターンロス)を示し、横軸は信号の周波数を示す。また、参照符号101は、前述の図8に示した外部出力インターフェース回路6の出力反射損失の特性を示す。また、参照符号102は、本実施の形態に係る外部出力インターフェース回路4において、伝送線路42、44の線路長を夫々lout/2とし、特性インピーダンスZ0_outが50Ωになるように調整した場合の出力反射損失の特性を示す。
図6から理解されるように、本実施の形態に係る外部出力インターフェース回路4によれば、伝送線路44を設けない外部出力インターフェース回路6に比べて、高周波領域においても反射損失を低く抑えることができる。なお、図示はしないが、外部入力インターフェース回路2によっても、同様に、高周波領域における反射損失を低く抑えることができる。
以上、本発明によれば、外部インターフェース回路における内部回路の入力ノード(例えばノードNIP)または出力ノード(例えばノードNOP)に伝送線路を介して終端抵抗を接続したので、外部インターフェース回路の特性インピーダンスの高周波領域における低下を抑えることが可能となる。これにより、外部端子に接続される外部の伝送路と外部インターフェース回路との間のインピーダンスの整合状態を高周波領域においても保つことが可能となり、広帯域にわたって良好な伝送特性(例えば反射特性)を得ることができる。
また、上述したように、外部入力インターフェース回路2において、伝送線路22と伝送線路24(伝送線路23と伝送線路25)の特性インピーダンスZ0_inを終端抵抗Rti1(Rti2)の抵抗値よりも大きくすることで、高周波領域においても、特性インピーダンスZ0_inを終端抵抗Rti1(Rti2)の値に近づけることが可能となる。また、外部出力インターフェース回路4においても、伝送線路42と伝送線路44(伝送線路43と伝送線路45)の特性インピーダンスZ0_outを終端抵抗Rto1(Rto2)の抵抗値よりも大きくすることで、上記と同様の作用および効果を奏する。
更に、上述したように、外部入力インターフェース回路2において伝送線路22と伝送線路24(伝送線路23と伝送線路25)の線路長が等しくなるように形成することで、上記(式1)を用いて特性インピーダンスZ0_inを所望の値(例えば50Ω)に設計することができ、設計が容易となる。また、外部出力インターフェース回路4においても、伝送線路42と伝送線路44(伝送線路43と伝送線路45)の線路長が等しくなるように形成することで、上記(式2)を用いて、特性インピーダンスZ0_outを所望の値に設計することできる。
なお、例えば、外部入力インターフェース回路2において伝送線路22と伝送線路24(伝送線路23と伝送線路25)の線路長を相違させた場合であっても、高周波領域における反射特性の低下を抑えることは可能である。しかしながら、特性インピーダンスZ0_inが上記(式1)で表される特性からずれる可能性があるので、設計の高精度化および容易化の点から、伝送線路22と伝送線路24の線路長を等しくすることが望ましい。伝送線路42と伝送線路44についても同様である。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、半導体装置1がHBTの製造プロセスによって形成される場合を例示したが、その他の半導体製造プロセスによって形成されてもよい。例えば、半導体装置1をCMOSプロセスによって形成し、トランジスタQ1〜Q4を例えばMOSFETとしてもよい。この場合、外部入力インターフェース回路2において、内部回路26は、トランジスタQ1と定電流源I1とによってソースフォロア回路を構成し、内部回路27は、トランジスタQ2と定電流源I2とによってソースフォロア回路を構成する。これによれば、エミッタフォロア回路で構成した場合と同様の作用および効果を奏する。また、トランジスタQ1〜Q4は、HEMT(High Electron Mobility Transistor)であってもよい。
更に、上記実施の形態では、外部入力インターフェース回路2および外部出力インターフェース回路4の特性インピーダンスZ0_in,Z0_outを50Ωにする場合を例示したが、これに限られない。例えば、特性インピーダンスZ0_in,Z0_outを75Ωとした場合であっても、上記と同様の作用および効果を奏する。
1…半導体装置、2…外部入力インターフェース回路、3…信号処理回路、4…外部出力インターフェース回路、INP、INN…外部入力端子、OUTP、OUTN…外部出力端子、20、21…入力段回路、26、27、46…内部回路、Q1〜Q4…トランジスタ、I1〜I3…定電流源、N01、N02、NIP、NIN、NOP、NON…ノード、Rti1,Rti2,Rto1,Rto2…終端抵抗、Csi,Cso…容量、22〜25、42〜45…伝送線路。
Claims (5)
- 一端が外部端子に接続される第1伝送線路と、
前記第1伝送線路の他端に接続される内部回路と、
一端が前記第1伝送線路の他端と接続される第2伝送線路と、
第1直流電圧が供給される第1固定電位ノードと前記第2伝送線路の他端との間に接続される終端抵抗と、
を有することを特徴とする外部インターフェース回路。 - 請求項1に記載の外部インターフェース回路において、
前記第1及び第2伝送線路のインピーダンスが、前記終端抵抗の抵抗値よりも大きい
ことを特徴とする外部インターフェース回路。 - 請求項2に記載の外部インターフェース回路において、
前記第1伝送線路と前記第2伝送線路は、線路長が等しくなるように形成された
ことを特徴とする外部インターフェース回路。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の外部インターフェース回路において、
前記外部端子は、外部から信号が入力される外部入力端子であって、
前記内部回路は、
前記第1固定電位ノードと前記第1直流電圧よりも低い第2直流電圧が供給される第2固定電位ノードとの間に接続され、前記第1伝送線路の他端から入力した信号に基づいて動作するエミッタフォロア回路またはソースフォロア回路を含む、
ことを特徴とする外部インターフェース回路。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の外部インターフェース回路において、
前記外部端子は、信号を出力する第1外部出力端子および第2外部出力端子であって、
前記第1伝送線路、前記第2伝送線路、および前記終端抵抗は、前記第1外部出力端子と前記第2外部出力端子の夫々に対応して設けられ、
前記内部回路は、入力した2つの信号の差分に応じた差動信号を出力する差動入力回路を含み、
前記差動入力回路の一方の出力端子が、前記第1外部出力端子に接続された前記第1伝送線路の他端に接続され、
前記差動入力回路の他方の出力端子が、前記第2外部出力端子に接続された前記第1伝送線路の他端に接続される
ことを特徴とする外部インターフェース回路。
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