JP2019161393A - フィードフォワードイコライザ及びフィードフォワードイコライザの高周波特性改善方法 - Google Patents

フィードフォワードイコライザ及びフィードフォワードイコライザの高周波特性改善方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高周波領域でのゲインの落ち込みを改善する。【解決手段】フィードフォワードイコライザは、エミッタフォロワ回路12と差動回路13との組み合わせにより1単位のセル11を構成する。遅延量に応じて複数のセル11が多段接続されるサブタップ3は、メインタップ2に並列接続される。最終段のセル11は、係数設定により利得調整可能な重み付け回路として機能する。前記フィードフォワードイコライザは、複数のセル11間の伝送線路23における差動回路13の出力側およびエミッタフォロワ回路12の入力側の50Ω終端抵抗を25Ω終端抵抗22にまとめている。【選択図】図2

Description

本発明は、入力信号の歪みを補償する高周波領域で使用可能なフィードフォワードイコライザ及びフィードフォワードイコライザの高周波特性改善方法に関する。
従来、入力信号の歪みを補償するフィルタ回路として、例えば特許文献1に開示されるフィードフォワードイコライザが知られている。特許文献1のフィードフォワードイコライザは、n個の遅延器と、n個の重み付け回路とを有し、入力信号に対して各遅延器に所望の遅延を与え、さらに各重み付け回路で所望の重み値(フィルタ値)を与えた後、これらの信号を加算して出力することで入力信号の歪みを補償している。
また、下記特許文献2には、差動増幅部の差動利得の周波数特性を補償する差動増幅回路が開示されている。
ところで、近年では、携帯端末やクラウドコンピューティングの普及により、データ通信量は増加の一途をたどり伝送速度も高速化が著しくなっている。また、高速データ伝送に関する国際規格は、電気インターフェース、光インターフェースとともに従来のNRZ伝送からPAM4伝送へと変化している。
そのため、この種のPAM伝送において、例えば56Gや64GbaudのPAM信号の伝送に対応したBERテストソリューションでは、28GHzや32GHzといった周波数帯の補償が求められている。しかも、補償が求められる周波数帯域は、年々高域にシストしてきており、今後112Gや128GbaudのPAM伝送向けに、56Gや64GHz帯の補償を求められる可能性がある。
特許第5157907号公報 特許第5906818号公報
ところで、上述した特許文献1や特許文献2を含む従来の回路では、数GHzオーダーの周波数領域で使用していたため、28GHzや32GHzといった数十GHz帯でのゲインの落ち込みを気にする必要がなかった。
しかしながら、近年におけるPAM伝送の測定系では数十GHz帯の高周波の信号を補償することが求められるが、特許文献1や特許文献2を含む従来の回路では、高周波領域での補償が不足しており、PAM伝送の測定系で要求される数十GHz帯の高周波信号を補償することができなかった。その結果、例えば56Gや64GbaudのPAM伝送において、誤り率測定装置の受信側の誤り率測定器では、高速ボーレートのPAM信号を受信した際の伝送歪みに対する補償ができず、BER(誤り率)測定ができなかった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、高周波領域でのゲインの落ち込みを改善することができるフィードフォワードイコライザ及びこれを用いた高周波特性改善方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載されたフィードフォワードイコライザは、エミッタフォロワ回路12と差動回路13との組み合わせにより1単位のセル11を構成し、遅延量に応じて複数のセルが多段接続されるサブタップ3がメインタップ2に並列接続され、最終段のセルが係数設定により利得調整可能な重み付け回路として機能するフィードフォワードイコライザ1であって、
前記複数のセル間の伝送線路23における前記差動回路の出力側および前記エミッタフォロワ回路の入力側の50Ω終端抵抗21を25Ω終端抵抗22にまとめることを特徴とする。
請求項2に記載されたフィードフォワードイコライザは、請求項1のフィードフォワードイコライザにおいて、
前記複数のセル11間における前記差動回路13の出力と前記エミッタフォロワ回路12の入力との間の伝送線路23が高インピーダンスであることを特徴とする。
請求項3に記載されたフィードフォワードイコライザは、請求項2のフィードフォワードイコライザにおいて、
前記25Ω終端抵抗22を前記差動回路13の出力側又は前記エミッタフォロワ回路12の入力側に寄せて接続することを特徴とする。
請求項4に記載されたフィードフォワードイコライザの高周波特性改善方法は、エミッタフォロワ回路12と差動回路13との組み合わせにより1単位のセル11を構成し、遅延量に応じて複数のセルが多段接続されるサブタップ3がメインタップ2に並列接続され、最終段のセルが係数設定により利得調整可能な重み付け回路として機能するフィードフォワードイコライザ1を用いた高周波特性の改善方法であって、
前記複数のセル間の伝送線路23における前記差動回路の出力側および前記エミッタフォロワ回路の入力側の50Ω終端抵抗21を25Ω終端抵抗22にまとめるステップを含むことを特徴とする。
請求項5に記載されたフィードフォワードイコライザの高周波特性改善方法は、請求項4のフィードフォワードイコライザを用いた高周波特性の改善方法において、
前記複数のセル11間における前記差動回路13の出力と前記エミッタフォロワ回路12の入力との間の伝送線路23を高インピーダンスにするステップを含むことを特徴とする。
請求項6に記載されたフィードフォワードイコライザの高周波特性改善方法は、請求項5のフィードフォワードイコライザを用いた高周波特性の改善方法において、
前記25Ω終端抵抗22を前記差動回路13の出力側又は前記エミッタフォロワ回路12の入力側に寄せて接続するステップを含むことを特徴とする。
本発明によれば、従来よりも高周波領域でのゲインの落ち込みを改善して入力信号の歪みを補償することができる。
本発明に係るフィードフォワードイコライザの基本構成を示す図である。 図1のフィードフォワードイコライザにおけるメインタップとサブタップの内部構成を示す図である。 図2の各セルの回路構成の一例を示す図である。 本発明に係るフィードフォワードイコライザのサブタップの比較例として、伝送線路の線路インピーダンスを例えば33.83Ωの低インピーダンスとし、50Ω終端抵抗で終端した場合の差動回路とエミッタフォロワ回路との接続構成と周波数特性を示す図である。 本発明に係るフィードフォワードイコライザのサブタップにおいて、伝送線路の線路インピーダンスを例えば33.83Ωの低インピーダンスとし、50Ω終端抵抗を25Ω終端抵抗にまとめた場合の差動回路とエミッタフォロワ回路との接続構成と周波数特性の一例を示す図である。 本発明に係るフィードフォワードイコライザのサブタップにおいて、伝送線路の線路インピーダンスを例えば33.83Ωの低インピーダンスとし、25Ω終端抵抗を差動回路の出力側に寄せた場合の差動回路とエミッタフォロワ回路との接続構成周波数特性の一例を示す図である。 本発明に係るフィードフォワードイコライザのサブタップにおいて、伝送線路の線路インピーダンスを例えば33.83Ωの低インピーダンスとし、25Ω終端抵抗をエミッタフォロワ回路の入力側に寄せた場合の差動回路とエミッタフォロワ回路との接続構成と周波数特性の一例を示す図である。 本発明に係るフィードフォワードイコライザのサブタップにおいて、伝送線路の線路インピーダンスを例えば120Ωの高インピーダンスとし、25Ω終端抵抗を差動回路の出力側に寄せた場合の差動回路とエミッタフォロワ回路との接続構成と周波数特性の一例を示す図である。 本発明に係るフィードフォワードイコライザのサブタップにおいて、伝送線路の線路インピーダンスを例えば120Ωの高インピーダンスとし、25Ω終端抵抗をエミッタフォロワの入力側に寄せた場合の差動回路とエミッタフォロワ回路との接続構成と周波数特性の一例を示す図である。 本発明に係るフィードフォワードイコライザの比較例としての調整前の周波数特性の一例を示す図である。 本発明に係るフィードフォワードイコライザの調整後の周波数特性の一例を示す図である。 本発明に係るフィードフォワードイコライザが採用される誤り率測定装置の概略構成を示す図である。 本発明に係るフィードフォワードイコライザの高周波特性の改善方法の概略を示すフローチャート図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
[フィードフォワードイコライザの基本構成について]
まず、伝送媒体の分散や損失によって生じる入力信号の波形歪みを電気的に補償するフィードフォワードイコライザ(FFE:Feed Forward Equalizer)の基本構成について図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、フィードフォワードイコライザ1は、メインタップ2、サブタップ3、加算器4を備えて概略構成される。なお、図1では、2タップ構成のシンプルな回路について図示している。
図1のフィードフォワードイコライザ1では、メインタップ2の振幅を0.0dB(x1.00)とする。また、サブタップ3は、メインタップ2に対してΔT={1/(2*Fpeaking)}だけ遅延させた成分を分岐・生成する。なお、Fpeakingは、補償させたい周波数に設定されるピーク周波数である。
このフィードフォワードイコライザ1では、入力側増幅器4にて増幅された信号がサブタップ3に入力されると、振幅をxdB減衰させた後、正負を反転させ、マイナスの成分とする。そして、加算器4において、サブタップ3のマイナス成分をメインタップ2に足し合わせる。なお、メインタップ2とサブタップ3の分岐部分の前段と後段に配置された入力側増幅器4と出力側増幅器5により振幅を調整する。
[メインタップとサブタップの構成について]
次に、図1のフィードフォワードイコライザ1におけるメインタップ2とサブタップ3の構成について図2および図3を参照しながら説明する。
図2に示すように、メインタップ2は、正相信号と、正相信号の位相が反転した逆相信号とを入力差動信号とし、サブタップ3に対するメインタップ2の振幅が比例関係になるように調整するセル11を有する。
図2に示すように、サブタップ3は、メインタップ2の入力と出力との間に並列接続されるもので、所定の遅延量に応じた段数(図2では6段)のセル11が互いに近接した状態で伝送線路23を介して多段接続(カスケード接続)して構成される。
各セル11は、エミッタフォロワ回路(EF:Emitter Follower)12と差動回路(CML:Current Mode Logic)13を備える。
エミッタフォロワ回路12と差動回路13は、図3に示すように、トランジスタ回路の組み合わせで構成される。図3の回路では、エミッタフォロワ回路12のトランジスタTr1,Tr2と差動回路13のトランジスタTr3,Tr4のサイズと、抵抗R5,R6,R7の抵抗値を調整してゲインを設定する。また、差動回路13のトランジスタTr3,Tr4に負帰還抵抗R8,R9を接続し、抵抗値を調整することにより、線形に使用できる入力電圧レベルの範囲を設定する。
なお、抵抗R1,R2,R3,R4は終端抵抗である。また、最終段のセル11のエミッタフォロワ回路12と差動回路13は、メインタップ2とサブタップ3の重み付けの量を定めるための重み付け回路として機能する。
[高周波特性の改善方法について]
次に、本実施の形態のフィードフォワードイコライザ1における高周波特性の改善方法について図4〜図11を参照しながら説明する。なお、図4〜図9において、Lは伝送線路の長さ、Wは伝送線路の幅、Z0は伝送線路の線路インピーダンス、TDは遅延量である。
本実施の形態のフィードフォワードイコライザ1では、高周波領域でのゲインの落ち込みを改善するため、下記(1),(2)による高周波特性の改善方法をサブタップ3に採用している。
(1)エミッタフォロワ回路12の入力側および差動回路13の出力側の50Ω終端抵抗を25Ω終端抵抗にまとめる。例えば図4に示すエミッタフォロワ回路12の入力側および差動回路13の出力側の50Ω終端抵抗21は、図2に示すように、それぞれ25Ω終端抵抗22にまとめられる。
(2)各セル11間を接続する伝送線路を高インピーダンスにして、25Ω終端抵抗を差動回路13の出力側またはエミッタフォロワ回路12の入力側に寄せる。例えば図2の伝送線路23を低インピーダンス(33.83Ω)から高インピーダンス(120Ω)に変更し、25Ω終端抵抗22を差動回路13の出力側またはエミッタフォロワ回路12の入力側に寄せる。
さらに説明すると、本実施の形態のフィードフォワードイコライザ1は、各セル11の入出力間において、エミッタフォロワ回路12と差動回路13との間を接続する伝送線路23の距離が例えば数十μmと短く設計されており、回路の両端に配置されている50Ω終端抵抗21を並列と見なし、25Ω終端抵抗22にまとめることができる。
ここで、図4は本実施の形態のサブタップ3の比較例として、伝送線路23の線路インピーダンスを例えば33.83Ωの低インピーダンスとし、50Ω終端抵抗21で終端した場合の差動回路13とエミッタフォロワ回路12との接続構成と周波数特性の一例を示す図、図5は本実施の形態のサブタップ3において、伝送線路23の線路インピーダンスを例えば33.83Ωの低インピーダンスとし、25Ω終端抵抗22にまとめた場合の差動回路13とエミッタフォロワ回路12との接続構成と周波数特性の一例を示す図である。
図4および図5において、10MHzの利得から−3dB低下するカットオフ周波数で比較すると、50Ω終端抵抗21よりも25Ω終端抵抗22にまとめた場合の方が高周波領域のゲインが伸びていることが分かる。
次に、図6は伝送線路23の線路インピーダンスを例えば33.83Ωの低インピーダンスとし、25Ω終端抵抗22を差動回路13の出力側に寄せた場合の差動回路13とエミッタフォロワ回路12との接続構成と周波数特性の一例を示す図、図7は伝送線路23の線路インピーダンスを例えば33.83Ωの低インピーダンスとし、25Ω終端抵抗22をエミッタフォロワ12の入力側に寄せた場合の差動回路13とエミッタフォロワ回路12との接続構成と周波数特性の一例を示す図である。
図6および図7に示すように、25Ω終端抵抗22を差動回路13の出力側に寄せた場合と、25Ω終端抵抗22をエミッタフォロワ回路12の入力側に寄せた場合でAC特性を比較すると、例えば33.83Ωのように、伝送線路23の線路インピーダンスが低い場合は、25Ω終端抵抗22の配置によるAC特性の変化があまり見られないことが分かる。
次に、図8は本実施の形態のフィードフォワードイコライザ1のサブタップ3において、伝送線路23の線路インピーダンスを例えば120Ωの高インピーダンスとし、25Ω終端抵抗22を差動回路13の出力側に寄せた場合の差動回路13とエミッタフォロワ回路12との接続構成と周波数特性の一例を示す図、図9は本実施の形態のフィードフォワードイコライザ1のサブタップ3において、伝送線路23の線路インピーダンスを例えば120Ωの高インピーダンスとし、25Ω終端抵抗22をエミッタフォロワ回路12の入力側に寄せた場合の差動回路13とエミッタフォロワ回路12との接続構成と周波数特性の一例を示す図である。
伝送線路23の線路インピーダンスを例えば33.83Ωから120Ωに変更した場合の25Ω終端抵抗22の配置によるAC特性の変化を調べたところ、伝送線路23の線路インピーダンスが高い方が高周波領域のゲインが伸びることが分かる。すなわち、図6と図8、図7と図9をそれぞれ比較すると、伝送線路23の線路インピーダンスを33.83Ωから120Ωに変更した場合の方が高周波領域のゲインが伸びるという結果が得られた。
また、伝送線路23の線路インピーダンスが高インピーダンスの場合、図8および図9に示すように、25Ω終端抵抗22をエミッタフォロワ回路12の入力側に寄せた場合よりも差動回路13の出力側に寄せた場合の方が高周波領域のゲインが伸びていることが分かる。
以上の結果から、(1),(2)の高周波特性の改善方法として、図8に示す調整をサブタップ3に採用したときが最も効果的であることが分かる。さらに説明すると、図4に示すサブタップ3の調整前では、10MHz(低周波)に対して−3dB落ちるところのカットオフ周波数が約62.2GHzであり、30GHz程度を境として、高周波領域のゲインが落ちている。これに対し、図8に示すサブタップ3の調整後では、図4のサブタップ3の調整前のAC特性を比較すると、調整により−3dBのカットオフ周波数を+24.5GHz程度高域に伸ばすことができ、高周波領域でのゲインの落ち込みが改善されていることが分かる。
なお、伝送線路23の線路インピーダンスを高インピーダンスにする方法としては、(A)許容電流量を考慮した上で伝送線路23の線路幅を極力狭くする方法、(B)マイクロストリップ線路からコプレーナ線路に変更し、伝送線路23とGNDパターン間を離す方法が考えられる。
次に、図10は本実施の形態のフィードフォワードイコライザ1の比較例としての調整前の周波数特性の一例を示す図、図11は本実施の形態のフィードフォワードイコライザ1の調整後の周波数特性の一例を示す図である。
図10および図11に示すように、サブタップ3の調整前と調整後のAC特性比較として、10MHzから−3dBのカットオフ周波数で比較すると、サブタップ3の調整前よりもサブタップ3の調整後の方が+4.8GHz程、高域のゲインが伸びるという結果が得られた。
以上説明したように、(1),(2)による高周波特性の改善方法をサブタップ3に採用することができる。具体的には、図13に示すように、まず、複数のセル11間の伝送線路23における差動回路(CML)13の出力側とエミッタフォロワ回路(EF)12の入力側の50Ω終端抵抗を25Ω終端抵抗にまとめる(ST1)。次に、複数のセル11間における差動回路13の出力とエミッタフォロワ回路12の入力との間の伝送線路23を高インピーダンスにする(ST2)。さらに、25Ω終端抵抗を差動回路13の出力側又はエミッタフォロワ回路12の入力側に寄せて接続する(ST3)。このように、終端抵抗と伝送線路の配置関係を調整することで、高周波領域でのゲインの落ち込みを改善することができた。
[応用例]
本実施の形態のフィードフォワードイコライザ1は、図12に示すように、誤り率測定装置31に適用することができる。誤り率測定装置31は、図12に示すように、測定対象物Wに入力される既知のパターン信号(例えばPAM信号)を発生するパターン発生器32と、パターン発生器32からのパターン信号の入力に伴って測定対象物Wから折り返されるパターン信号を受信して誤り率を測定する誤り率測定器33とを備える。そして、誤り率測定装置31の受信側の誤り率測定器33の前段に本実施の形態のフィードフォワードイコライザ1を接続する。これにより、56Gや64GbaudのPAM信号の伝送に対応したBERテストソリューションにおいて、28GHzや32GHzといった周波数帯の補償を実現することができる。
このように、本実施の形態によれば、(1),(2)による高周波特性の改善方法をサブタップ3に採用することにより、数十GHz帯のゲインの落ち込みが減少し、フィードフォワードイコライザの各タップ成分の演算可能な周波数領域が高域に伸び、高周波領域での補償に対応した回路を実現することができる。
また、本実施の形態を誤り率測定装置の受信側の誤り率測定器に採用すれば、高速ビットレートのNRZ信号や高速ボーレートのPAM信号を受信した際、伝送歪みに対する補償が可能となる。これにより、伝送歪みが測定結果に与える誤差をなくし、より正確な誤り率の測定を行なうことができる。
以上、本発明に係るフィードフォワードイコライザ及びフィードフォワードイコライザの高周波特性改善方法の最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1 フィードフォワードイコライザ
2 メインタップ
3 サブタップ
4 加算器
11 セル
12 エミッタフォロワ回路(EL)
13 差動回路(CML)
21 50Ω終端抵抗
22 25Ω終端抵抗
23 伝送線路
31 誤り率測定装置
32 パターン発生器
33 誤り率測定器
W 測定対象物

Claims (6)

  1. エミッタフォロワ回路(12)と差動回路(13)との組み合わせにより1単位のセル(11)を構成し、遅延量に応じて複数のセルが多段接続されるサブタップ(3)がメインタップ(2)に並列接続され、最終段のセルが係数設定により利得調整可能な重み付け回路として機能するフィードフォワードイコライザ(1)であって、
    前記複数のセル間の伝送線路(23)における前記差動回路の出力側および前記エミッタフォロワ回路の入力側の50Ω終端抵抗(21)を25Ω終端抵抗(22)にまとめることを特徴とするフィードフォワードイコライザ。
  2. 前記複数のセル(11)間における前記差動回路(13)の出力と前記エミッタフォロワ回路(12)の入力との間の伝送線路(23)が高インピーダンスであることを特徴とする請求項1記載のフィードフォワードイコライザ。
  3. 前記25Ω終端抵抗(22)を前記差動回路(13)の出力側又は前記エミッタフォロワ回路(12)の入力側に寄せて接続することを特徴とする請求項2記載のフィードフォワードイコライザ。
  4. エミッタフォロワ回路(12)と差動回路(13)との組み合わせにより1単位のセル(11)を構成し、遅延量に応じて複数のセルが多段接続されるサブタップ(3)がメインタップ(2)に並列接続され、最終段のセルが係数設定により利得調整可能な重み付け回路として機能するフィードフォワードイコライザ(1)の高周波特性の改善方法であって、
    前記複数のセル間の伝送線路(23)における前記差動回路の出力側および前記エミッタフォロワ回路の入力側の50Ω終端抵抗(21)を25Ω終端抵抗(22)にまとめるステップを含むことを特徴とするフィードフォワードイコライザの高周波特性の改善方法。
  5. 前記複数のセル(11)間における前記差動回路(13)の出力と前記エミッタフォロワ回路(12)の入力との間の伝送線路(23)を高インピーダンスにするステップを含むことを特徴とする請求項4記載のフィードフォワードイコライザの高周波特性の改善方法。
  6. 前記25Ω終端抵抗(22)を前記差動回路(13)の出力側又は前記エミッタフォロワ回路(12)の入力側に寄せて接続するステップを含むことを特徴とする請求項5記載のフィードフォワードイコライザの高周波特性の改善方法。
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