JP5217150B2 - 樹脂組成物およびその用途 - Google Patents
樹脂組成物およびその用途 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5217150B2 JP5217150B2 JP2006294260A JP2006294260A JP5217150B2 JP 5217150 B2 JP5217150 B2 JP 5217150B2 JP 2006294260 A JP2006294260 A JP 2006294260A JP 2006294260 A JP2006294260 A JP 2006294260A JP 5217150 B2 JP5217150 B2 JP 5217150B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- film
- resin composition
- formula
- cyclic olefin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 0 CC(BN(C(*1(C(N2C(C)(C)C)=O)C2=O)=O)C1=O)(C)C Chemical compound CC(BN(C(*1(C(N2C(C)(C)C)=O)C2=O)=O)C1=O)(C)C 0.000 description 5
- KHBCEJIYBVXXNN-UHFFFAOYSA-N CC(CC1C2)(C2C2C1C1C=CC2C1)C(Oc(cc1)ccc1-c1ccccc1)=O Chemical compound CC(CC1C2)(C2C2C1C1C=CC2C1)C(Oc(cc1)ccc1-c1ccccc1)=O KHBCEJIYBVXXNN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- XCZSPZZFNSHJKV-UHFFFAOYSA-N CC(CC1C2)(C2C2C1C1C=CC2C1)C(Oc1ccccc1)=O Chemical compound CC(CC1C2)(C2C2C1C1C=CC2C1)C(Oc1ccccc1)=O XCZSPZZFNSHJKV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- RZLPAUZPDIJJKU-UHFFFAOYSA-N CC1(CC2)C3C(C)(C4)C=CC4C3C2C1 Chemical compound CC1(CC2)C3C(C)(C4)C=CC4C3C2C1 RZLPAUZPDIJJKU-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- BVNDRMIWLRTDFY-UHFFFAOYSA-N FC(C(C(CC12)C3C1C1C=CC3C1)(C(F)(F)F)C2(C(F)(F)F)C(F)(F)F)(F)F Chemical compound FC(C(C(CC12)C3C1C1C=CC3C1)(C(F)(F)F)C2(C(F)(F)F)C(F)(F)F)(F)F BVNDRMIWLRTDFY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- BAHVWPHSDDEAPM-UHFFFAOYSA-N O=C(c(ccc(-c(cc1C(N2c(cc3)ccc3Oc3ccccc3)=O)ccc1C2=O)c1)c1C1=O)N1c(cc1)ccc1Oc1ccccc1 Chemical compound O=C(c(ccc(-c(cc1C(N2c(cc3)ccc3Oc3ccccc3)=O)ccc1C2=O)c1)c1C1=O)N1c(cc1)ccc1Oc1ccccc1 BAHVWPHSDDEAPM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
Description
(A)下記式(1)で表される構造単位を有する環状オレフィン系樹脂と、
(B)下記式(2−1)で表される構造単位を有する重合体(以下、「重合体(2−1)」ともいう)、および、下記式(2−2)または下記式(2−3)で表される化合物(以下、それぞれ「化合物(2−2)」、「化合物(2−3)」ともいう)よりなる群から選ばれる一種以上のイミド結合含有化合物と
を含有することを特徴としている。
ある。R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、およびR10は、それぞれ独立に
水素原子;ハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、窒素原子、またはケイ素原子を含む連結基を有しても良い置換または非置換の炭素数1〜30の炭化水素基;または極性基を表す。R7とR8、またはR9とR10とは一体化して2価の炭化水素基を形成しても良く、R7またはR8とR9またはR10とは相互に結合して、それぞれが結合している炭素原子と共に炭素環または複素環(これらの炭素環または複素環は単環構造でも良いし、他の環が縮合して多環構造を形成しても良い。)を形成しても良い。)
本発明の樹脂組成物では、環状オレフィン系樹脂(A)が、前記式(1)で表される構造単位のうち、式(1)中のXが−CH2CH2−で表される基である構造単位を90%以上含むことが好ましい。
本明細書において、複屈折との用語は通常の意味で用いられる。また、複屈折の値(これを、Δnとする)とは、重合体から成形されたフィルムを一軸または二軸延伸し、重合体分子鎖を一方向に配向させた延伸フィルムにおいて、延伸方向(二軸延伸においては延伸倍率の大きい方向)をx軸、これに対して面内垂直方向をy軸とし、x軸方向の屈折率をnx、Y軸方向の屈折率をnyとして、下記式:
Δn=nx−ny
で定義される正ないし負の値であり、その絶対値は入射光の波長によって異なる。
次に、位相差(Retardation、これをReとする)とは、下記式:
Re=Δn×d (式中、dは、透過光の光路長(nm)であり、通常、上記延伸フィルムの厚さである。)
で定義される正〜負の値であり、その絶対値は入射光の波長によって異なる。
本発明の樹脂組成物は、特定の環状オレフィン系樹脂(A)と、イミド結合含有化合物(B)とを必須の成分として含有する。本発明の樹脂組成物は、環状オレフィン系樹脂(A)およびイミド結合含有化合物(B)のみから構成されていてもよいし、さらにこれら以外の成分を含有していてもよい。
本発明で用いる環状オレフィン系樹脂(A)は、前記式(1)で表される構造単位を有する樹脂またはその組成物である。本発明において、環状オレフィン系樹脂(A)は、前記式(1)で表される単一の構造単位からなる重合体であってもよく、前記式(1)で表される2種以上の構造単位からなる共重合体または混合物であってもよく、前記式(1)で表される構造単位とその他の構造単位とを有する共重合体であってもよい。また、環状オレフィン系樹脂(A)は、上述の重合体の他に酸化防止剤、光安定剤、UV吸収剤等の
各種添加剤を含有していてもよい。
原子、硫黄原子、窒素原子もしくはケイ素原子を含む連結基を有してもよい、置換もしくは非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;または極性基について説明する。
炭素原子数1〜30の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基等のアルケニル基;エチリデン基、プロピリデン基等のアルキリデン基;フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基等の芳香族基等が挙げられる。これらの基中の炭素原子に結合した水素原子は、例えば、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、フェニルスルホニル基、シアノ基等で置換されていてもよい。
−)、スルホニルオキシ基(−SO2−O−)、エーテル結合(−O−)、チオエーテル
結合(−S−)、イミノ基(−NH−)、アミド結合(−NHCO−)、シロキサン結合(−Si(R)2O−)(式中、Rはメチル基、エチル基等のアルキル基である);或い
はこれらの2種以上が組み合わさって連なったものが挙げられる。
らの炭素環または複素環は単環構造でもよいし、他の環が縮合して多環構造を形成してもよい。)を形成してもよい。
ンプル濃度0.7〜0.8wt%、注入量;70μL、測定温度;40℃、検出器;RI(40℃)、標準物質;東ソー(株)製TSKスタンダードポリスチレン))で求めた数平均分子量(Mn)が、通常、1000〜50万、好ましくは2000〜30万、更に好ましくは5000〜30万であり、重量平均分子量(Mw)は、通常、5000〜200万、好ましくは1万〜100万、更に好ましくは3万〜50万である。また、ウッベローデ型粘度計を用いて、クロロホルム中、試料濃度0.5g/dL、温度30℃で測定した対数粘度が0.4〜0.
8dL/gであることが好ましい。
であるか、或いは、重量平均分子量(Mw)が5000未満であると、環状オレフィン系樹脂(A)を含む樹脂組成物から得られる成形物の強度が著しく低下する場合がある。一方、対数粘度(ηinh) が0.81以上であるか、数平均分子量(Mn)が50万以上であるか、或いは、重量平均分子量(Mw)が200万以上であると、環状オレフィン系樹脂(A)の溶融粘度または溶液粘度が高くなりすぎて、環状オレフィン系樹脂(A)を含む樹脂組成物から所望の成形品を得ることが困難になる場合がある。
・単量体
本発明に係る環状オレフィン系樹脂(A)は、下記一般式(1’)で表される環状オレフィン系の単量体を、必要に応じて他の単量体とともに、開環(共)重合して調製することができる。
にa、b、c、dは、それぞれ式(1)で定義の通り)
このような環状オレフィン系の単量体の具体例としては、たとえば、以下のものを挙げることができる。
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
セン
セン
ン
ドデセン
ドデセン
]−3−ドデセン
−ドデセン
−ドデセン
]−3−ドデセン
]−3−ドデセン
−3−ドデセン
3−ドデセン
−ドデセン
−ドデセン
デセン
.17,10]−3−ドデセン
セン
イコセン
本発明に係る環状オレフィン系樹脂(A)を製造するのに好適に用いることのできる、開環重合用の触媒としては、例えば、
(I)Olefin Metathesis and Metathesis Polymerization(K.J.IVIN, J.C.MOL, Academic Press 1997)に記載されている触媒が好ましく用いられる。このような触媒としては
、例えば、(a)W、Mo、Re、VおよびTiの化合物から選ばれた少なくとも1種と、(b)アルカリ金属元素(例えば、Li、Na、K)、アルカリ土類金属元素(例えば、Mg、Ca)、第12族元素(例えば、Zn、Cd、Hg)、第13族元素(例えば、B、Al)、第14族元素(例えば、Si、Sn、Pd)等の化合物であって、少なくとも1つの当該元素−炭素結合または当該元素−水素結合を有するものから選ばれた少なくとも1種との組み合わせからなるメタセシス触媒が挙げられる。該触媒の活性を高めるために、後述の(c)添加剤が添加されたものであってもよい。
Cl3、TiCl4等の特開平1−240517号公報に記載の化合物を挙げることができる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
ン、LiH等の特開平1−240517号公報に記載の化合物を挙げることができる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
シス触媒に上記(c)添加剤を添加する場合、(a)成分と(c)成分との割合は、「(c):(a)」のモル比が、通常0.005:1〜15:1、好ましくは0.05:1〜7:1の範囲である。
(II)周期表第4族〜第8族の遷移金属−カルベン錯体やメタラシクロブタン錯体等からなるメタセシス触媒を用いることができる。
Bu)2、Ru(=CHCH=CPh2)(PPh3)2Cl2、Ru(=CHPh2)[P(C6H11)3]2Cl2等が挙げられる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
・分子量調節剤
本発明に係る環状オレフィン系樹脂(A)の分子量の調節は、重合温度、触媒の種類、溶媒の種類等を調整することによっても行うことができるが、分子量調節剤を開環共重合の反応系に共存させることにより調節することが好ましい。分子量調節剤としては、例えば、エチレン、プロペン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等のα−オレフィン類およびスチレンが好ましく、これらのうち、1−ブテンおよび1−ヘキセンが特に好ましい。これらの分子量調節剤は、1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。この分子量調節剤の使用量は、全単量体1モル当り、通常、0.005〜0.6モル、好ましくは0.02〜0.5モルである。
開環重合反応において用いられる溶媒(即ち、単量体、開環重合触媒、分子量調節剤等を溶解する溶媒)としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等のアルカン類;シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、デカリン、ノルボルナン等のシクロアルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン等の芳香族炭化水素;クロロブタン、ブロムヘキサン、塩化メチレン、ジクロロエタン、ヘキサメチレンジブロミド、クロロベンゼン、クロロホルム、テトラクロロエチレン等のハロゲン化アルカン、ハロゲン化アリール等の化合物;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸iso−ブチル、プロピオン酸メチル等の飽和カルボン酸エステル類;ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類が挙げられ、これらの中では芳香族炭化水素が好ましい。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。この開環重合反応用溶媒の使用量は、「溶媒:全単量体」の重量比が、通常、1:1〜10:1となる量であり、好ましくは1:1〜5:1となる量であるのが望ましい。
開環重合反応を行う際の反応開始温度としては通常40〜160℃、好ましくは45〜150℃、特に好ましくは50〜140℃である。
.1〜8時間、特に好ましくは0.1〜6時間である。
・水素添加
本発明に係る環状オレフィン系樹脂(A)は、前記式(1)で表される構造単位を有し、この式(1)中のXは、−CH=CH−または−CH2CH2−を表し、複数存在するXは同一でも異なっていてもよい。すなわち本発明で使用する環状オレフィン系樹脂(A)は、これを形成し得る環状オレフィン系単量体を(共)重合した(共)重合体であってもよく、さらに水素添加したものであってもよい。環状オレフィン系単量体を(共)重合しただけの(共)重合体は、Xが−CH=CH−で表されるオレフィン性不飽和基の状態であるが、耐熱安定性の観点から、このような不飽和基が水素添加されて、前記Xが−CH2CH2−で表される基に転換された基であることが好ましく、構造単位(1)中のXの合計(2種以上の式(1)で表される構造単位を有する樹脂にあってはそれらが各々有する
Xの合計)を100mol%として、通常80mol%以上、好ましくは85mol%以上、より好ましくは90mol%以上、特に好ましくは95mol%以上が、−CH2C
H2−であることが望ましい。Xが−CH2CH2−である割合が高いほど、すなわち(共
)重合体の水素転化率が高いほど、安定な(共)重合体となり、熱による着色や劣化が抑制されるため好ましい。ただし、本発明でいう水素添加物とは、開環(共)重合により生じる前記オレフィン性不飽和基が水素添加されたものであって、単量体構造に由来するベンゼン環などの芳香環骨格中の環内共役二重結合は、実質的に水素添加されていないものであることが好ましい。
本発明で用いられるイミド結合含有化合物(B)は、重合体(2−1)、化合物(2−2)および化合物(2−3)よりなる群から選ばれる一種以上を含有する。
合反応、化合物(2−2)はテトラカルボン酸二無水物とモノアミンとの縮合反応、化合物(2−3)はジアミンと環状ジカルボン酸無水物との縮合反応によってそれぞれ合成することができる。
重合体(2−1)は、テトラカルボン酸二無水物とジアミンとを反応させてポリアミック酸を合成し、該ポリアミック酸をイミド化処理することにより得られる。以下、このような構造を形成し得るテトラカルボン酸二無水物およびジアミンについて例示する。
テトラカルボン酸二無水物としては、たとえば、1,2,3,4−シクロブタンテトラカ
ルボン酸二無水物、1,2−ジメチル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,3−ジメチル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,3
−ジクロロ−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−テトラメチル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸二
無水物、3,3’,4,4’−ジシクロヘキシルテトラカルボン酸二無水物、2,3,5−ト
リカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物、2,3,5,6−ノルボルナンテトラカルボン酸二無水物、3,5,6−トリカルボキシノルボルナン−2−酢酸二無水物、2,3,4,
5−テトラヒドロフランテトラカルボン酸二無水物、4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物、4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオン、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラル)−
3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸二無水物、ビシクロ[2,2,2
]−オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、スピロ[2,5−ジ
オキソテトラヒドロフラン−3,6’−ビシクロ[2.3.1]ヘプタン−3−オキサ−2,4−ジオン]、ブタンテトラカルボン酸二無水物、
ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水
物、3,3’,4,4’−ビフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水
物、3,3’,4,4’−ビフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジメチルジフェニルシランテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−テトラフェ
ニルシランテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−フランテトラカルボン酸二無水物
、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホン二無水物、4,4’
−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルプロパン二無水物、3,3’,4,4’−イソプロピリデンジフタル酸二無水物、3,3’,4,4’−パーフルオロイソプロピ
リデンジフタル酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
ビス(フタル酸)フェニルホスフィンオキサイド二無水物、p−フェニレン−ビス(トリフェニルフタル酸)二無水物、m−フェニレン−ビス(トリフェニルフタル酸)二無水物、ビス(トリフェニルフタル酸)−4,4’−ジフェニルエーテル二無水物、ビス(トリ
フェニルフタル酸)−4,4’−ジフェニルメタン二無水物、エチレングリコール−ビス
(アンヒドロトリメリテート)、プロピレングリコール−ビス(アンヒドロトリメリテート)、1,4−ブタンジオール−ビス(アンヒドロトリメリテート)、1,6−ヘキサンジオール−ビス(アンヒドロトリメリテート)、1,8−オクタンジオール−ビス(アンヒ
ドロトリメリテート)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン−ビス(アン
ヒドロトリメリテート)などが挙げられる。
3,3’,4,4’−ジシクロヘキシルテトラカルボン酸二無水物、2,3,5−トリカルボ
キシシクロペンチル酢酸二無水物、2,3,5,6−ノルボルナンテトラカルボン酸二無水物、2,3,4,5−テトラヒドロフランテトラカルボン酸二無水物、4−(2,5−ジ
オキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物、4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオン、5−(2,5−ジオキソテトラ
ヒドロフラル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸二無水物、ビ
シクロ[2,2,2]−オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ス
ピロ[2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3,6’−ビシクロ[2.3.1]ヘプタン−3−オキサ−2,4−ジオン]、ブタンテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルプロパン二無水物、3,3’,4,4’−イソプロピリデンジフ
タル酸二無水物、3,3’,4,4’−パーフルオロイソプロピリデンジフタル酸二無水物
、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物である。
・ジアミン
ジアミンとしては、たとえば、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ビフェニル、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルエタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノベンズアニリド、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、1,5−ジアミノナフタレン、5−アミノ−1−(4’−アミノフェニル)−1,3,3−トリメチルインダン、6−アミノ−1−(4’−アミノフェニル)−1,3,3−トリメチルインダン、3,4’−ジアミノジフェニル
エーテル、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノン、4,
4’−ジアミノベンゾフェノン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル
]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプ
ロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]
スルホン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)−10−ヒドロアントラセン、2,7−ジアミノフルオレン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、4,4’−メチレン−ビス(2−クロロアニリ
ン)、2,2’,5,5’−テトラクロロ−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジク
ロロ−4,4’−ジアミノ−5,5’−ジメトキシビフェニル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−(p−フェニレンイソプロピリデン)ビスアニリ
ン、4,4’−(m−フェニレンイソプロピリデン)ビスアニリン、2,2’−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、4,4’−ジアミノ−2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ビフェニル、4,4’−ジ
アミノ−2,2’−ジメチルビフェニル、4,4’−ビス[(4−アミノ−2−トリフルオロメチル)フェノキシ]−オクタフルオロビフェニル、1,1−メタキシリレンジアミン
、1,3−プロパンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレン
ジアミン、4,4−ジアミノヘプタメチレンジアミン、1,4−シクロヘキサンジアミン、イソホロンジアミン、テトラヒドロジシクロペンタジエニレンジアミン、ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダニレンジメチレンジアミン、トリシクロ[6.2.1.02,7]−ウン
デシレンジメチルジアミン、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)、2,3−ジアミノピリジン、2,6−ジアミノピリジン、3,4−ジアミノピリジン、2,4−ジア
ミノピリミジン、5,6−ジアミノ−2,3−ジシアノピラジン、5,6−ジアミノ−2,4−ジヒドロキシピリミジン、2,4−ジアミノ−6−ジメチルアミノ−1,3,5−トリア
ジン、1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン、2,4−ジアミノ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−メトキシ−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ジアミノ−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−メチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−1,3,5−トリアジン、4,6−ジアミノ−2−ビニル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−5−フェニルチアゾール、2,6−ジアミノプリン、5,6−ジアミノ−1,3−ジメチルウラシル、3,5−ジアミノ−1,2,4−
トリアゾール、6,9−ジアミノ−2−エトキシアクリジンラクテート、3,8−ジアミノ−6−フェニルフェナントリジン、1,4−ジアミノピペラジン、3,6−ジアミノアクリジン、ビス(4−アミノフェニル)フェニルアミン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)ヘキサフルオロプロパン、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビシクロヘキシル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビシクロヘキシル、2,2’−ジトリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビシクロヘキシル、3,3’−ジトリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビシクロヘキシルおよび下記一般式(i)もしくは(ii)で表される化合物、
下記式(iii)で表されるモノ置換フェニレンジアミン類、
−および−CO−から選ばれる2価の有機基を示し、R18は、ステロイド骨格を有する1価の有機基、トリフルオロメチル基もしくはフルオロ基を有する1価の有機基、または炭素数6〜30のアルキル基を示す。)
下記式(iv)で表されるジアミノオルガノシロキサン、
下記式(v)〜(ix)で表される化合物などを挙げることができる。
上記ジアミン化合物は、単独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。これらのうち、ビフェニル骨格を有するジアミン、p−フェニレンジアミン、4,4’−ジア
ミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、1,5−ジアミノナフタレン、2,7−ジアミノフルオレン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、2,2−
ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、9,9−ビス(4−アミノフ
ェニル)フルオレン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフ
ルオロプロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、4,4’−(p−フェニレンジイソプロピリデン
)ビスアニリン、4,4’−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ビスアニリン、4,4’−ジアミノ−2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ビフェニル、4,4’−ジアミノ−2,2’−ジメチルビフェニル、1,4−シクロヘキサンジアミン、4,4’−メチレンビ
ス(シクロヘキシルアミン)、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4
’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)ヘキサフルオロプロパン、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビシクロヘキシル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビシクロヘキシル、2,2’−ジトリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビシクロヘキシル、3,3’−ジトリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビシクロヘキシル、上記式(v)〜(ix)で表される(B)成分,6
−ジアミノピリジン、3,4−ジアミノピリジン、2,4−ジアミノピリミジン、3,6−
ジアミノアクリジン、上記式(i)で表される化合物のうち下記式(i−1)で表される
化合物、上記式(ii)で表される化合物のうち下記式(ii−1)で表される化合物および上記式(iii)で表される化合物のうち下記式(iii−1)〜(iii−6)で表される
化合物が好ましい。
テトラカルボン酸無水物とジアミンとの反応は、テトラカルボン酸無水物とジアミンとを、ジアミンに含まれるアミノ基1当量に対して、テトラカルボン酸無水物に含まれる酸無水物基が0.2〜2当量となる割合で用いて、有機溶媒中において、通常0〜150℃、好ましくは0〜100℃の温度条件下で行われる。
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、ヘキサメチルホスホトリアミドなどの非プロトン系極性溶媒;m−クレゾール、キシレノール、フェノール、ハロゲン化フェノールなどのフェノール系溶媒、酢酸等のカルボン酸系溶媒などを用いることができる。
化合物(2−2)は、テトラカルボン酸二無水物とモノアミンとを反応させてアミック酸化合物を合成し、該アミック酸をイミド化処理することにより得られる。このような構造を形成し得るテトラカルボン酸二無水物としては、重合体(2−1)を形成し得るテトラカルボン酸二無水物として例示したものと同じものを挙げることができる。また、モノアミンとしては重合体(2−1)を形成し得るジアミンとして例示したものと同様の骨格でアミノ基が1つであるものを挙げることができる。
化合物(2−3)は、ジアミンと環状ジカルボン酸無水物とを反応させてアミック酸化合物を合成し、該アミック酸化合物をイミド化処理することにより得られる。このような構造を形成し得るジアミンとしては重合体(2−1)を形成し得るジアミンとして例示し
たものと同じものを挙げることができる。また、環状ジカルボン酸無水物としては重合体(2−1)を形成し得るテトラカルボン酸二無水物として例示したものと同様の骨格でカルボン酸無水物基が1つであるものを挙げることができる。このような化合物(2−3)を製造する条件としては重合体(2−1)の製造条件として例示した溶媒、温度、脱水剤、触媒等を使用することができるが、ジアミンに含まれるアミノ基1当量に対して、ジカルボン酸無水物に含まれる酸無水物基が0.5〜1.5当量となる割合で用いることが好ましい。
メチルピロリドン中、試料濃度0.5g/dL、温度30℃で測定した対数粘度は、通常
0.01〜1.00、好ましくは0.01〜0.90、より好ましくは0.01〜0.80である。溶液粘度が上述の範囲内であることにより、位相差値やその波長分散のコントロール性を保持し、尚且つ環状オレフィン系樹脂(A)との高い相溶性を確保することができる。
本発明に係る樹脂組成物は、上述した環状オレフィン系樹脂(A)と、イミド結合含有化合物(B)とを含有する。
本発明の樹脂組成物は、押出し成形および射出成型などの溶融成形、溶液流延法(キャスト法)による成形のいずれによっても好適に所望の形状に成形することができる。
−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、ペンタエリスリトール・テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドキシフェニル)プロピオネート]、4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−3−メ
チルフェノール)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、オクタデシル・3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3,3’,3”,5,5’,5”−ヘキサ−t−ブチル−a,a’,a”−(メシチレン−2,4,6−トリイル)トリ−p−クレゾール等のフェノール系、ヒドロキノン系酸化防止剤;トリス(4−メトキシ−3,5−ジフェニル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト等のリン系
酸化防止剤が挙げられる。これらの酸化防止剤の1種または2種以上を添加することにより、開環共重合体の耐酸化劣化性を向上することができる。また、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−メ
チレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−[(2H−ベンゾトリ
アゾール−2−イル)フェノール]]等の紫外線吸収剤を添加することによって耐光性を
向上することもできる。更に、加工性を向上させる目的で滑剤等の添加剤を添加することもできる。これらの添加剤は、1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
本発明の樹脂組成物は、環状オレフィン系樹脂(A)の上述した式(1)における置換基R1〜R10の構造・種類、イミド結合含有化合物(B)の骨格および置換基の構造・種
類、共重合組成比、ならびに成分(A)、(B)の混合比などを設定することにより、得られるフィルムなどの成形品の複屈折の絶対値や位相差の波長依存性を調製することができる。また、本発明の樹脂組成物が、樹脂成分として、成分(A)、(B)以外の公知の環状オレフィン系樹脂等を含むことによっても、得られる樹脂組成物から成形された重合体フィルム等の複屈折の値の正負、複屈折の絶対値や位相差の波長依存性を調整することができる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下において、「部」及び「%」は、特に断りのない限り「重量部」および「重量%」を意味する。また、室温とは25℃である。
・ガラス転移温度(Tg)
示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ社製、商品名:DSC6200)を用いて、日本工業規格K7121に従って補外ガラス転移開始温度を求めた。以下、単にガラス転移温度(Tg)という。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(東ソー(株)製HLC-8220GPC、カラム;東
ソー(株)製ガードカラムHXL-H、TSK gel G7000HXL、TSK gel GMHXL2本、TSK gel G2000HXLを順次連結、溶媒;テトラヒドロフラン、流速;1mL/min、サンプル濃度0.7〜0.8wt%、注入量;70μL、測定温度;40℃、検出器;RI(40℃)、標準物質;東ソー(株)製TSKスタンダードポリスチレン)を用い、重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)を測定した。なお、前記Mnは数平均分子量である。
開環重合体のトルエン乃至塩化メチレン溶液(濃度:25%)を平滑なガラス板上にキャストし、乾燥後、厚さ100μm、残留溶媒0.5〜0.8%の無色透明なフィルムを得た。このフィルムのガラス転移温度(Tg)よりも5〜10℃高い温度で、1.2〜2.0倍に一軸延伸した。この延伸フィルムの位相差および複屈折の値を、レターデーション測定器(王子計測機器製、商品名:KOBRA21DH)を用いて測定した。
ウッベローデ型粘度計を用いて、クロロホルム中、試料濃度0.5g/dL、温度30
℃で測定した。
合成例1(環状オレフィン系樹脂(A)の合成例)
単量体として下記式(1a)に示す8−メトキシカルボニル−8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン 50g、分子量調節剤として1−へキ
セン 3.6g、およびトルエン 100gを窒素置換した反応容器に仕込み、80℃に加熱した。これにトリエチルアルミニウム(0.6mol/L)のトルエン溶液 0.09mL、およびメタノール変性WCl6トルエン溶液(0.025モル/L) 0.29mlを加え、80℃で3時間反応させることにより開環重合体を得た。次いで、水素添加反
応触媒であるRuHCl(CO)[P(C6H5)3]3を0.02g添加し、水素ガス圧を9〜10MPaとし、160〜165℃の温度で、3時間反応させた。反応終了後、得られた生成物を多量のメタノール中で沈殿させることにより水素添加物を得た[ガラス転移温度(Tg)=167℃、重量平均分子量(Mw)=5.6x104、分子量分布(Mw
/Mn)=3.2、収量45g(収率90%)]。NMR測定により求めたこの水素添加物の水素添加率は99.0%以上であった。以後、得られた開環重合体水素添加物を重合体1bとする。
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物5gとp-フェノキシアニリン 6.3gとを酢酸100mLに溶解し、135℃にて8時間反応させた後、多量のメタノールで洗浄精製し、真空乾燥機で乾燥することにより下記式(2a)で表される白色固体のイミド結合含有化合物2aを得た。重量平均分子量(Mw)=410であった。
合成例1で得た環状オレフィン系開環重合体1b 3gと、合成例2で得たイミド化合
物2a 0.075gとを、塩化メチレン50gに溶解し、平滑な硝子製浴槽にキャスト
した。このフィルムを浴槽から剥離後、100℃の真空乾燥機で12時間乾燥して厚さ140μmのフィルムを得た。
ぞれ波長480、550、および750nmにおける位相差を表す。
合成例1で得た環状オレフィン系開環重合体1b 3gと、合成例2で得たイミド化合
物2a 0.15gとを、塩化メチレン50gに溶解し、平滑な硝子製浴槽にキャストし
た。このフィルムを浴槽から剥離後、100℃の真空乾燥機で12時間乾燥して厚さ140μmのフィルムを得た。
合成例1で得た環状オレフィン系開環重合体1b 3gを、塩化メチレン50gに溶解
し、平滑な硝子製浴槽にキャストした。このフィルムを浴槽から剥離後、100℃の真空乾燥機で12時間乾燥して厚さ135μmのフィルムを得た。
Claims (7)
- (A)下記式(1)で表される構造単位を有する環状オレフィン系樹脂と、
(B)下記式(2−2)または下記式(2−3)で表される化合物よりなる群から選ばれる一種以上のイミド結合含有化合物と
を含有することを特徴とする光学フィルム用樹脂組成物。
- 環状オレフィン系樹脂(A)が、前記式(1)で表される構造単位のうち、式(1)中のXが−CH2CH2−で表される基である構造単位を90モル%以上含むことを特徴とする請求項1に記載の光学フィルム用樹脂組成物。
- 環状オレフィン系樹脂(A)とイミド結合含有化合物(B)との割合((A)/(B))が、重量比で、99/1〜50/50の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の光学フィルム用樹脂組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルム用樹脂組成物をキャスト法または押出し法により製膜して得られることを特徴とするフィルム。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルム用樹脂組成物をキャスト法または押出し法により製膜し、加熱延伸して得られることを特徴とする延伸フィルム。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルム用樹脂組成物からなる延伸フィルムを含むことを特徴とする偏光板。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルム用樹脂組成物からなる延伸フィルムを含むことを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006294260A JP5217150B2 (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 樹脂組成物およびその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006294260A JP5217150B2 (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 樹脂組成物およびその用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008111024A JP2008111024A (ja) | 2008-05-15 |
JP5217150B2 true JP5217150B2 (ja) | 2013-06-19 |
Family
ID=39443728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006294260A Active JP5217150B2 (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 樹脂組成物およびその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5217150B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5728921B2 (ja) * | 2010-12-10 | 2015-06-03 | コニカミノルタ株式会社 | 光学フィルム、及びそれを用いた偏光板、液晶表示装置 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04136062A (ja) * | 1990-09-28 | 1992-05-11 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
JPH11258802A (ja) * | 1998-03-16 | 1999-09-24 | Fuji Photo Film Co Ltd | ネガ型レジスト組成物 |
CN100584890C (zh) * | 2003-07-24 | 2010-01-27 | 可乐丽股份有限公司 | 氧吸收体及其制造方法以及使用该吸收体的包装材料 |
JP2005113026A (ja) * | 2003-10-08 | 2005-04-28 | Sekisui Chem Co Ltd | 熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂組成物及び熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂フィルム |
JP2006091310A (ja) * | 2004-09-22 | 2006-04-06 | Jsr Corp | 光学フィルム、偏光板および液晶ディスプレイ |
JP2006065224A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Jsr Corp | 光学フィルム、偏光板および液晶ディスプレイ |
JP4530276B2 (ja) * | 2005-01-31 | 2010-08-25 | 日東電工株式会社 | 偏光素子、液晶パネルおよび液晶表示装置 |
JP4856995B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2012-01-18 | 富士フイルム株式会社 | 光学樹脂フィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
-
2006
- 2006-10-30 JP JP2006294260A patent/JP5217150B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008111024A (ja) | 2008-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5135799B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物、光学フィルムおよび延伸フィルム | |
KR20190109453A (ko) | 광학 필름 및 광학 필름의 제조 방법 | |
KR20090116797A (ko) | 광학 필름 | |
KR20070074588A (ko) | 열가소성 수지 조성물, 광학 필름 및 위상차 필름 | |
JP2007224270A (ja) | 透明複合体およびその製造方法 | |
KR100726920B1 (ko) | 노르보르넨계 유도체, 노르보르넨계 개환 (공)중합체 및상기 개환 (공)중합체의 제조 방법 | |
JP5391514B2 (ja) | 環状オレフィン系共重合体およびその製造方法ならびに用途 | |
US20060189771A1 (en) | Ring-opened polynorbornenes | |
JP4356528B2 (ja) | ノルボルネン系開環(共)重合体およびその製造方法 | |
JP5217150B2 (ja) | 樹脂組成物およびその用途 | |
JP2006065224A (ja) | 光学フィルム、偏光板および液晶ディスプレイ | |
JPWO2008108199A1 (ja) | 位相差フィルム、その製造方法および偏光板 | |
JP2009067936A (ja) | ポリアミック酸及びイミド化重合体 | |
JP5304244B2 (ja) | 環状オレフィン系開環共重合体およびその用途 | |
JP4356527B2 (ja) | ノルボルネン系開環(共)重合体、その製造方法および成形品 | |
JP2008231318A (ja) | 樹脂組成物、光学フィルム、位相差フィルムおよび液晶表示装置 | |
JP4148107B2 (ja) | ノルボルネン系開環重合体 | |
JP5494718B2 (ja) | 環状オレフィン系共重合体およびその用途 | |
JP4395732B2 (ja) | ノルボルネン系開環重合体 | |
JP4356532B2 (ja) | ノルボルネン系開環重合体の製造方法、およびその成形品の位相差の波長分散性の調整方法 | |
KR20190109114A (ko) | 플라스틱 적층 필름 및 이를 이용한 플렉서블 디스플레이 | |
KR102562762B1 (ko) | 폴리아미드이미드 공중합체 및 이를 이용한 고분자 수지 필름 | |
JP2007204731A (ja) | 環状オレフィン系開環共重合体、環状オレフィン系開環共重合体からなる光学部品、フィルムおよびその用途 | |
JP4193672B2 (ja) | ノルボルネン系樹脂及びその製造方法 | |
JP5011596B2 (ja) | 新規ジアミン化合物、それを使用して製造されるポリアミック酸及びイミド化重合体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090618 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110725 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120403 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120524 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130218 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5217150 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |