JP5215219B2 - 車両用緩衝器 - Google Patents
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Description
また、フリーピストンのスカート部が上方に延びているため、フリーピストンのストローク量を確保するために全長が長くなってしまう。
請求項5に記載した発明は、前記ブローピストン(41)の開口端(40)近傍の外周面(41a)に前記ブローピストン(41)と前記サブタンク(6)の周壁間をシールするシール材(47)を設け、該シール材(47)は通常時は前記サブタンクオイル室(52)側に位置して前記ブロー孔(48)を前記サブタンクオイル室(52)と遮断し、緩衝器収縮時には前記ブローピストン(41)と共に摺動し所定圧に達したときには前記ブロー孔(48)に至り前記ブロー孔(48)を前記サブタンクオイル室(52)と連通させることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、通常時において前記フリーピストン(50)の前記サブタンクオイル室(52)側端面と前記ブローピストン(41)の開口端(40)とが一致しているか、あるいは前記ブローピストン(41)の開口端(40)が前記フリーピストン(50)の前記サブタンクオイル室(52)側端面よりも前記サブタンクオイル室(52)側に突出していることを特徴とする。
つまり、フリーピストンによる減衰力のチューニングとブローピストンによるブローポイントのチューニングを別に設定できるため、反発性能を確保しながら、クッション性能を最適仕様にすることができるのである。
また、ブローピストンが密閉した気室を形成するため、気体の出入りによるブローピストンの圧力変動がなく、フリーピストンの付勢力の調整が容易となる。また、ブローピストンをフリーピストンのスプリングとは別の弾性部材で付勢するので、ブロータイミングの設定をフリーピストンに影響されずに容易に行うことができる。更に、フリーピストンによるクッション性能の調整が独立して可能となると共に性能向上を図ることができる。
請求項2、3に記載した発明によれば、フリーピストンが十分にストロークした後、所定のオイル圧に達したときにオイルをブローすることにしたので、全屈状態でも反発力を十分に発揮させた後にオイルをブローできる。
請求項4に記載した発明によれば、ブローピストンのストロークを小さくでき、緩衝器を小型化できる。
請求項5に記載した発明によれば、ブローピストンとシリンダー間のシール性を確保し、ブロー孔へのオイル漏れを防止し、かつシリンダー外側からサブタンクオイル室への気体の逆流を防止することができる。
請求項6に記載した発明によれば、フリーピストンの前面に気泡が溜まるのを防止できる。
請求項7に記載した発明によれば、発生した気泡をシリンダーとブローピストンの縮径部との間に貯留し、オイルをブロー孔からブローする際にオイルと一緒にシリンダー外に逃がすことができる。
請求項8に記載した発明によれば、シール材がブロー孔の形成位置に到達した際にシール材のブロー孔に対する接触圧を低下させることができる。
請求項9に記載した発明によれば、ブローピストンとフリーピストンがガイドロッドを軸にして同軸で取り付けられているため、両者が芯ずれなく摺動することができる。
図1、図2は自動二輪車の倒立式のフロントフォークとして用いられダンパ機能を備えた車両用緩衝器1を示している。
図1、図2に示すように、車両用緩衝器1は、上部に位置し車体側に固定されるアウターチューブ2とアウターチューブ2内にダストシール29d、オイルシール29oを介して下側から挿入され、アウターチューブ2に対してスプリング3を介して伸び方向に付勢されるスライドパイプ4とを備えている。
サブタンク6の取付開口部7内には後述するキャップ9が固定されている。サブタンク6の下端開口部10にはサブタンク6に連設する取付筒11が設けられ、この取付筒11の内壁に筒状のシリンダー12がアウターチューブ2の下端部に至る範囲に取り付けられている。したがって、サブタンク6はシリンダー12の上部側に位置することになる。
尚、シリンダー12の外壁にはオイルロックカラー19に支持されスライドパイプ4との間に設けたスプリング3を固定するスプリング固定ブラケット15が設けられている。
このフリーピストン50によってサブタンク6内が圧側減衰バルブ20側のサブタンクオイル室52と圧側減衰バルブ20の背後であるブローピストン41内のサブタンク気室53とに区画されている。
また、車両用緩衝器1の通常時、つまりフリーピストン50がストロークをしていない状態においては、フリーピストン50のサブタンクオイル室52側端面とブローピストン41の開口端40とが一致している。尚、ブローピストン41の開口端40よりもフリーピストン50のサブタンクオイル室52側端面がサブタンクオイル室52側に突出していてもよい。
そして、圧側減衰バルブ20の外周面であって、Oリング16よりもサブタンク6側には戻り透孔22に連通する戻り連通孔25が形成され、圧側減衰バルブ20の外周面であって、Oリング16よりもシリンダー12側には受け入れ透孔21に連通する受け入れ連通孔26が形成されている。
そして、ガイドロッド39の内部に設けたアジャストロッド37の先端部がリークパイプ60の内径との間に隙間63を形成し、この隙間63を調整すべくアジャスト部35の調整具34を回動させてアジャストロッド37を進退動させ、シリンダー12からサブタンクオイル室52へ流通するオイルの量を調整し車両用緩衝器1の減衰力を調整する。
フリーピストン50のボス部57の内周壁には、ガイドロッド39に対する摺動面に第一シール部材54が、フリーピストン50の基部56の外周面にはブローピストン41の内周壁41bに対する摺接面に第二シール部材55が各々設けられている。これらは第一シール部材54、第二シール部材55はOリングで構成されている。
そして、フリーピストン70を付勢する加圧スプリング51のバネ定数よりも、ブローピストン72を付勢するスプリング71のバネ定数の方が大きく設定されている。
そして、フリーピストン70内には圧側減衰バルブ20側に付勢されたブローピストン72が設けられている。尚、Sはスプリング押さえを示す。
尚、参考例においては、フリーピストン70とブローピストン72を予め組み付けできるため、両者を別々に組み付ける場合に比較して作業が行い易い。
4 スライドパイプ
6 サブタンク
6a 内周壁
12 シリンダー
13 ロッドパイプ(ピストンロッド)
14 ピストン
20 圧側減衰バルブ
39 ガイドロッド
40 開口端
41 ブローピストン
41a 外周壁(外周面)
41b 内周壁(内壁)
42 底壁
43 弾性部材(第二弾性部材)
45 縮径部
46 気泡溜まり部
47 Oリング(シール材)
48 ブロー孔
50 フリーピストン
51 加圧スプリング(第一弾性部材)
52 サブタンクオイル室
53 サブタンク気室
68 アウターチューブ気室
Claims (9)
- アウターチューブ(2)と該アウターチューブ(2)内に挿入され該アウターチューブ(2)に対して伸び方向に付勢されるスライドパイプ(4)とを設け、前記アウターチューブ(2)側の内部にシリンダー(12)を設けると共に前記スライドパイプ(4)側の内部に前記シリンダー(12)内を往復動するピストン(14)を支持し、前記シリンダー(12)の上部側に前記ピストン(14)の縮退動作によるピストンロッド(13)容積分のオイルを収容するサブタンク(6)をオイルの流通抵抗を与える圧側減衰バルブ(20)を介して区画形成し、前記サブタンク(6)内に、第一弾性部材(51)により前記圧側減衰バルブ(20)側に付勢したフリーピストン(50)を設け、前記サブタンク(6)内に第二弾性部材(43)により付勢したブローピストン(41)を設け、前記フリーピストン(50)によって前記サブタンク(6)内を前記圧側減衰バルブ(20)側のサブタンクオイル室(52)と前記圧側減衰バルブ(20)の背後のサブタンク気室(53)とに区画し、前記フリーピストン(50)はサブタンクオイル室(52)内の圧力が上昇したとき前記第一弾性部材(51)に抗して摺動して圧力上昇を吸収し、前記ブローピストン(41)は前記サブタンクオイル室(52)内の圧力が予め設定した所定値を超えたときに前記第二弾性部材(43)に抗して後退し前記サブタンクオイル室(52)を開口させて前記サブタンクオイル室(52)外にオイルをブロー可能に構成した車両用緩衝器において、前記ブローピストン(41)は開口端(40)を前記スライドパイプ(4)側に向けた有底筒状に形成され、底壁の背後に設けた前記第二弾性部材(43)を介して付勢された状態で前記サブタンク(6)内に摺動可能に設けられ、前記フリーピストン(50)は、前記ブローピストン(41)内で前記第一弾性部材(51)を介して付勢された状態で前記ブローピストン(41)内壁(41b)に摺動可能に設けられ、前記フリーピストン(50)によって前記圧側減衰バルブ(20)側のサブタンクオイル室(52)と前記フリーピストン(50)背後の前記サブタンク気室(53)とに区画し、前記サブタンク(6)の周壁にブロー孔(48)を設け、前記フリーピストン(50)が前記サブタンクオイル室(52)に流入するオイルにより前記第一弾性部材(51)に抗して後退すると共に所定のオイル圧力に至った場合に前記ブローピストン(41)が前記第二弾性部材(43)に抗して摺動し、前記サブタンクオイル室(52)のオイルを前記ブロー孔(48)から前記アウターチューブ(2)と前記サブタンク(6)との間のアウターチューブ気室(68)にブロー可能に構成したことを特徴とする車両用緩衝器。
- 前記フリーピストン(50)を付勢する前記第一弾性部材(51)の弾性定数よりも、前記ブローピストン(41)を付勢する第二弾性部材(43)の弾性定数を大きく設定したことを特徴とする請求項1記載の車両用緩衝器。
- 前記ブローピストン(41)は前記サブタンクオイル室(52)のオイル圧増加により前記フリーピストン(50)が所定のストローク位置になったときに前記第二弾性部材(43)に抗して後退し前記サブタンクオイル室(52)を開口させてオイルを前記サブタンクオイル室(52)外にブロー可能に構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用緩衝器。
- 前記ブロー孔(48)を前記ブローピストン(41)の開口端(40)近傍に設け、通常時は前記ブローピストン(41)によって前記ブロー孔(48)を閉塞し、緩衝器収縮時には前記ブローピストン(41)が摺動し所定圧になると前記ブロー孔(48)を開放することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用緩衝器。
- 前記ブローピストン(41)の開口端(40)近傍の外周面(41a)に前記ブローピストン(41)と前記サブタンク(6)の周壁間をシールするシール材(47)を設け、該シール材(47)は通常時は前記サブタンクオイル室(52)側に位置して前記ブロー孔(48)を前記サブタンクオイル室(52)と遮断し、緩衝器収縮時には前記ブローピストン(41)と共に摺動し所定圧に達したときには前記ブロー孔(48)に至り前記ブロー孔(48)を前記サブタンクオイル室(52)と連通させることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用緩衝器。
- 通常時において前記フリーピストン(50)の前記サブタンクオイル室(52)側端面と前記ブローピストン(41)の開口端(40)とが一致しているか、あるいは前記ブローピストン(41)の開口端(40)が前記フリーピストン(50)の前記サブタンクオイル室(52)側端面よりも前記サブタンクオイル室(52)側に突出していることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両用緩衝器。
- 前記ブローピストン(41)の開口端(40)の外周部に縮径部(45)を設け、前記サブタンク(6)との間に気泡溜まり部(46)を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6記載の何れか一項に記載の車両用緩衝器。
- 前記サブタンク(6)の内周壁(6a)は、前記ブロー孔(48)の形成部位の内径が一段低く形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の車両用緩衝器。
- 前記ブローピストン(41)と前記フリーピストン(50)はガイドロッド(39)を軸にして同軸で取り付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の車両用緩衝器。
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