JP5214906B2 - 燃料電池システム - Google Patents
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Description
請求項3に係る発明は、前記排出ガス配管の下側に、前記排出ガス配管の排出口のみを露出させるアンダーカバーが設けられていることを特徴とする。
図1は、燃料電池スタックの概略斜視図である。燃料電池スタック1は、単位燃料電池(以下「単位セル」という。)10を多数積層して電気的に直列接続し、その両側にエンドプレート90A,90Bを配置し、図示しないタイロッドで締結して構成されている。
また、アノード側セパレータ30Aは、シール材70Cを介して、隣接するカソード側セパレータ30Bに密着されている。これにより、両セパレータ30A,30Bの間に冷媒流路32が形成されている。
図1に示すように、燃料ガス供給用連通孔91の一方端部は、エンドプレート90Aに形成された燃料ガス流入口91Aにより開口され、燃料ガス供給用連通孔91の他方端部は、エンドプレート90Bにより閉塞されている。
また、冷媒排出口16が相互に連結されて冷媒排出用連通孔96が形成され、その一方端部が冷媒流出口96Aにより開口されている。
図4は、燃料電池システムの概略構成を示すブロック図である。上述した燃料電池スタック(以下「燃料電池」という。)1は、水素ガス等の燃料ガスと空気等の酸化剤ガスとの電気化学反応により発電を行うものである。そこで、燃料電池1の燃料ガス供給用連通孔(燃料ガス流路51の入口側)には燃料ガス供給配管113が連結され、その上流端部には水素タンク130が接続されている。また、燃料電池1の酸化剤ガス供給用連通孔(酸化剤ガス流路52の入口側)には酸化剤ガス供給配管121が連結され、その上流端部にはエアコンプレッサ102が接続されている。なお、燃料電池1のアノードオフガス排出用連通孔(燃料ガス流路51の出口側)にはアノードオフガス排出配管112が連結され、カソードオフガス排出用連通孔(酸化剤ガス流路52の出口側)にはカソードオフガス排出配管122が連結されている。
サイレンサ150の下流側に延設された排出ガス配管214には、水素ガス濃度センサ204が設置されている。
図5は水素ガス濃度センサの説明図であり、図5(a)は平面図であり、図5(b)は図5(a)のA−A線における側面断面図である。
図5(a)に示す水素ガス濃度センサ204は、例えばガス接触燃焼式の水素ガス濃度センサとされ、直方形状のケース221を備えている。ケース221は、フランジ部222のカラー223内にボルト224を挿入して、排出ガス配管214に設けられた取付座225に締め付け固定されている。
図5(a)に示すように、一対のピン233の先端には検出素子231が架設され、他の一対のピン233の先端には温度補償素子232が架設されている。これらのピン233は、検出素子231および温度補償素子232に対する通電部として機能する。検出素子231および温度補償素子232は、所定間隔を置いて平行に配置され、ベース234から同じ高さに配置されている。
そして、予め設定された閾値を超える濃度の水素ガスが、この水素ガス濃度センサ204によって検出された場合には、制御装置110により燃料ガスの供給を遮断するなどの措置が採られるようになっている。
なお水素ガス濃度センサ204をサイレンサ150の上流側に設置すると、サイレンサ150の容積が邪魔になり、湿度の低い外気の流通が困難になって、水素ガス濃度センサ204の周辺の湿度を下げるのに長時間を要することになる。これに対して、水素ガス濃度センサ204をサイレンサ150の下流側に設置することで、水素ガス濃度センサ204の周辺の湿度を短時間で低下させることができる。
屈曲部215に排出ガスが衝突して排出ガスの流速が変化するので、その上流端部に水素ガス濃度センサ204を配置することにより、排出ガスと水素ガス濃度センサ204との接触機会を増加させることができる。したがって、水素ガス濃度センサ204により水素ガスを確実に検出することができる。また、排出口216から排出ガス配管214に異物が侵入した場合でも、その異物を屈曲部215で食い止めて、異物が水素ガス濃度センサ204に到達するのを防止することが可能になる。したがって、水素ガス濃度センサ204を保護することができる。
水素ガス濃度センサ204を排出ガス配管の下流側(排出口216に近い位置)に設置すれば、湿度の低い外気の流通が容易になり、水素ガス濃度センサ204の周辺の湿度を短時間で低下させることができる。逆に、水素ガス濃度センサ204を排出ガス配管の上流側(排出口216から遠い位置)に設置すれば、外乱因子(環境空気の流れ等)の影響を受けることなく、排出ガスに含まれる水素ガスの濃度を正確に測定することができる。排出口216から水素ガス濃度センサ204までの距離Lを上記範囲とすることにより、これらのバランスをとることができる。
排出ガス配管214で発生した結露水は排出ガス配管214の下部を流れるので、上記構成とすることにより、水素ガス濃度センサへの水分の付着を防止することができる。また、比重の軽い水素ガスは排出ガス配管214の上部を流れるので、水素ガス濃度センサ204により水素ガスを確実に検出することができる。
このアンダーカバー218により、水素ガス濃度センサ204の露出を防止することで、石はね等の外乱因子の影響が水素ガス濃度センサ204に及ぶのを防止することが可能になり、水素ガス濃度センサ204の故障を防止することができる。
例えば、上記実施形態では流路断面積増大部としてサイレンサを採用したが、排出ガス配管の流路断面積を増加させるものであれば、サイレンサ以外を採用してもよい。また燃料電池における反応ガス流路や冷媒流路の形状は、上述した実施形態に限られるものではなく、任意の形状とすることが可能である。
Claims (3)
- カソードガスおよびアノードガスを供給して発電を行う燃料電池と、
前記燃料電池から排出されたカソードオフガスおよびアノードオフガスを混合希釈する希釈装置と、
前記希釈装置から排出された排出ガスが流通する排出ガス配管と、
前記排出ガス配管に設置された、前記排出ガス中の特定ガスの濃度を検出する特定ガス濃度センサと、
を備えた燃料電池システムにおいて、
前記希釈装置と前記特定ガス濃度センサとの間に、前記排出ガス配管よりも流路断面積が大きく、前記排出ガスに含まれる水分を結露させる流路断面積増大部を有し、
前記特定ガス濃度センサは、前記流路断面積増大部の下流側に配置されており、
前記流路断面積増大部は、前記排出ガスの排出音を低減させるサイレンサであり、
前記排出ガス配管に屈曲部が形成され、
前記特定ガス濃度センサは、前記屈曲部の上流側に設置されていることを特徴とする燃料電池システム。 - 前記特定ガス濃度センサは、前記排出ガス配管の上部に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記排出ガス配管の下側に、前記排出ガス配管の排出口のみを露出させるアンダーカバーが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。
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