JP4594802B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、高湿の環境下に置かれるガスセンサに関するものである。
一般に、固体高分子膜型燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側を燃料極と酸素極で挟み込んで膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly、膜電極複合体)を形成し、この膜電極接合体を一対のセパレータで挟んでなる単セルを複数積層して一つの燃料電池スタックを構成している。そして、燃料極には、燃料として水素が供給され、酸素極には酸化剤として空気が供給されて、燃料極で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過して酸素極まで移動し、水素イオンと酸素が電気化学反応を起こして発電する。
このような固体高分子膜型燃料電池においては、従来、燃料電池の酸素極側の排出系に水素検出器(ガスセンサ)を備え、この水素検出器によって燃料極側の水素が固体高分子電解質膜を通じて酸素極側に漏洩したことを検知する技術が知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、水素検出器の水素取込口(気体取込部)を鉛直方向における下方に向けた状態とし、その水素検出器を排気管の上壁に設けることで、比重の軽い水素を良好に水素検出器内に取り込むことができる構造となっている。また、このような技術では、水素取込口に撥水フィルタを設けることで、水素検出器内に高湿のガスが入る前にそのガス中の水滴を撥水フィルタで除去して、水素検出器内の検出素子に水滴が付着するのを防止することも考えられている。
特開2003−294675号公報(段落0008〜0010、図4)
しかしながら、前記した技術では、高湿のガス中に含まれている水蒸気が未だ水滴となっていない状態においては、その水蒸気は撥水フィルタを通過するため、このように水蒸気が水素検出器内に入った後に内部の温度が下がると、水蒸気が液化し、この液化した水(以下、結露水という)が撥水フィルタ上に溜まってしまうという問題があった。そして、このように撥水フィルタ上に水が溜まると、撥水フィルタが目詰まりしてしまうため、その後ガスを水素検出器内に取り込み難くなり、センシングに影響を及ぼす可能性があった。
そこで、本発明では、撥水フィルタなどによって水の浸入を抑制しながらガスのみを積極的に取り込むように構成されるガス通流部の目詰まりを抑制することができるガスセンサを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、発明は、気体中に含まれる被検出ガスを検出するガス検出素子と、鉛直方向に延びる周壁部と底壁部とを有し、内部のガス検出室の上方で前記ガス検出素子を収容する有底筒状の素子収容部と、前記周壁部の上流側に前記ガス検出素子を向くように設けられると共に、前記素子収容部内の前記ガス検出素子に向けて前記気体を取り込む気体取込部と、前記底壁部の下流側で前記素子収容部内外を連通すると共に出口が下方に向かって開口し、当該素子収容部内の水を排出する排出パイプと、を備え、前記気体が流通する気体流路内に前記気体取込部を臨ませた状態で、前記気体流路の壁に設けられ、前記ガス検出素子よりも下流であって前記周壁部の下流側の内周面は、前記気体取込部からの気体が吹き付けられる吹付面を構成し、前記排出パイプの入口は、前記吹付面の下方に配置され、前記排出パイプの出口は、前記気体流路に配置され、前記底壁部の底壁面は、前記排出パイプに水が集まるように当該排出パイプに近づくにつれて下方に傾斜しているガスセンサであって、前記気体流路の内壁面に、前記排出パイプの出口と対向するように形成され、前記排出パイプとでオリフィスを構成する肉盛部を備えることを特徴とするガスセンサである。
このようなガスセンサによれば、気体取込部から素子収容部内に気体が取り込まれた後、素子収容部の内部温度が低下して、気体の一部が液化して結露水が生成したとしても、この結露水が素子収容部内外を連通する排水路を通って、素子収容部の外に排出される。
したがって、例えば気体取込部が撥水フィルタを備えて構成された場合であっても、結露水が気体取込部(撥水フィルタ上)に溜まることがなく、気体取込部の目詰まりを抑制することができる。そして、このように気体取込部の目詰まりが抑制されることで、被検出ガスの検出精度を向上させることができると共に、ガスセンサの寿命の向上を安価に達成することができる。
また、このようなガスセンサによれば、気体取込部が、気体の流通する気体流路の上流側を向いていることにより、気体が素子収容部内に取り込まれやすくなる。そして、素子収容部内に取り込まれた気体が素子収容部の吹付面に吹き付けられることにより、この吹付面の近傍の圧力が高くなると共に、結露水がこの内面近傍に押し集められやすくなる。
次いで、排出路が前記圧力が高くなる吹付面の近傍に位置していることにより、前記押し集められた結露水が、排出路を通って素子収容部外に排出されやすくなる。
さらに、このようなガスセンサによれば、素子収容部の内面が排出路に水が集まるように傾斜していることにより、素子収容部内の結露水が、自重により排水路に集まりやすくなり、結露水を好適に排水できる。
さらにまた、このようなガスセンサによれば、負圧発生手段を備えたことで、排出路の出口付近における気体の流速は高められ、出口付近に負圧が発生する。そうすると、この負圧によって、排出路を介して、素子収容部内の結露水が吸引されやすくなり、結露水を積極的に排出できる。
また、前記ガスセンサにおいて、前記排出パイプは、下流側に向かって折れ曲がっていることが好ましい。
また、前記ガスセンサにおいて、平断面視において、前記排出パイプ及び前記肉盛部を挟むように配置された一対のガイドを備え、前記一対のガイドの間隔は、前記排出パイプ及び前記肉盛部に近づくにつれて狭くなっていることが好ましい。
また、前記ガスセンサにおいて、前記気体は燃料電池から排出されるオフガスであって、前記気体流路は前記オフガスが流通するオフガス流路であることが好ましい。
本発明によれば、撥水フィルタなどによって水の浸入を抑制しながらガスのみを積極的に取り込むように構成されるガス通流部の目詰まりを抑制することができるガスセンサを提供することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本実施形態に係る水素センサを備えた燃料電池システムを示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る水素センサ(ガスセンサ)1は、燃料電池2から排出される空気オフガス中の水素を検出するために、燃料電池システムS内に組み込まれている。以下に、この燃料電池システムSについて簡単に説明した後、水素センサ1の詳細について説明することとする。
燃料電池システムSは、燃料電池2と、燃料極(アノード)側の入口側配管3および出口側配管5と、酸素極(カソード)側の入口側配管4および出口側配管6を主に備えている。
燃料電池2は、例えば陽イオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜を燃料極と酸素極で挟持した電解質膜電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる単セル(図示略)を多数組積層して構成されたスタックからなる。
この燃料電池2では、例えば高圧の水素タンク等を備える水素供給装置(図示略)から燃料極側の入口側配管3を介して燃料として水素が燃料極に供給されるとともに、コンプレッサ21により酸素極側の入口側配管4を介して酸化剤として空気が酸素極に供給される。燃料極の触媒電極上では、触媒反応により水素がイオン化され、生成された水素イオンが適度に加湿された固体高分子電解質膜を拡散・通過して酸素極まで移動する。そして、この間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。また、酸素極には酸素を含む空気が供給されているために、この酸素極において、水素イオン、電子および酸素が、酸素極の触媒の作用により電気化学的に反応して水が生成される。
そして、燃料極側の出口側配管5および酸素極側の出口側配管(流路)6から未反応の反応ガス(例えば、水素や空気等)を含むいわゆるオフガスが排出される。
ここで、未反応の水素を含む水素オフガス(アノードオフガス)は、燃料電池2の燃料極側の出口側配管5から水素循環配管22に排出され、エゼクタ23を介して燃料極側の入口側配管3に戻され、再び燃料電池2の燃料極に供給されるようになっている。
一方、反応済みの空気中に水分を多量に含んだ空気オフガス(カソードオフガス)は、希釈器26および出口側配管6を介して大気中へ排出される。
さらに、燃料電池2の燃料極側の出口側配管5にはパージ弁24を介して水素排出配管25が接続され、この水素排出配管25には希釈器26が接続されている。そして、水素オフガスは、パージ弁24を介して水素排出配管25に排出可能とされ、さらに、水素排出配管25を通って希釈器26に導入可能とされている。
希釈器26は、水素排出配管25から取り込んだ水素オフガスを、燃料電池2から排出された空気オフガスによって適宜の倍率で希釈し、希釈ガスとして排出することができるように構成されている。
そして、この希釈器26の下流には、ガス接触燃焼式の水素センサ1が配置されており、これにより希釈ガスの水素濃度が監視されるようになっている。ここで、この水素センサ1は、空気オフガスの流通方向が水平方向となるように配置された出口側配管6の鉛直方向上部に配置されている。
≪水素センサの構成≫
続いて、図2から図4を参照して水素センサ1の詳細について説明する。参照する図面において、図2は、本実施形態に係る水素センサの側断面図である。図3は、図2に示す水素センサのX1−X1断面図である。図4は、図3に示す水素センサのX2−X2断面図である。
図2に示すように、水素センサ1は、ケース30と、ガス検出素子60と、ヒータ70と、素子収容部Bと、気体取込部80と、負圧発生手段とを主に備えている。
<ケース>
ケース30は、その外形が直方体形状を呈し、内蔵する制御基板(図示しない)を保護するためのものである。ケース30は、例えばポリフェニレンサルファイド製であって、長手方向両端部にフランジ部31を備えている。フランジ部31にはカラー32が取り付けられており、このカラー32内にボルト33が挿入されることで、フランジ部31は、酸素極側の出口側配管(流路)6に設けられた取付座(壁)6aに締結されて固定されるようになっている。
そして、ケース30の下端面には、前記制御基板に接続されるガス検出素子60とヒータ70とが設けられるとともに、これらを収容するための素子収容部Bが下方へ突出するように設けられている。
<ガス検出素子>
ガス検出素子60は、前記希釈ガス(気体)中に含まれる水素(被検出ガス)を検出するものであり、具体的には図3に示すように、検出素子61と温度補償素子62との対により構成されている。検出素子61は、周知の素子であって、電気抵抗に対する温度係数が高い白金等を含む金属線のコイルが、触媒を坦持したアルミナ等の坦体で被覆されて形成されている。触媒は、水素に対して活性な貴金属などからなる。温度補償素子62は、水素に対して不活性とされ、例えば検出素子61と同等のコイルの表面が、アルミナ等の坦体で被覆されて形成されている。
そして、水素が触媒に接触した際に生じる反応熱により、検出素子61が高温になると、検出素子61と温度補償素子62の抵抗値に差が生じるので、この差から水素濃度を検出することができるようになっている。なお、雰囲気温度による電気抵抗値の変化は、温度補償素子62を利用することにより相殺される。
<ヒータ>
ヒータ70は、後記する第2素子収容部50内(以下、この内部空間を「第2収容室50a」ともいう。)を加熱するものであり、これによりガス検出素子60において結露が生じるのが抑制されている。
<素子収容部>
素子収容部Bは、図2に示すように、ガス検出素子60およびヒータ70を二重に取り囲んで収容するケースであって、外側の第1素子収容部40(特許請求の範囲における素子収容部に相当)と、その内側の第2素子収容部50とを備えて構成されている。
[第1素子収容部]
第1素子収容部40は、ケース30の下面に突設された略有底円筒体であり、出口側配管6に形成された貫通孔6cに嵌合すると共に、出口側配管6の内面6bから突出して出口側配管6内に露出している。
さらに説明すると、第1素子収容部40は、周壁41と、底壁42と、出口側配管6上流側の傾斜壁43と、底壁42の下流側に形成されると共に排出路44aを有する排出パイプ44とを有している。周壁41の外周面には周方向に溝41aが形成されており、溝41aにはリング状のシール部材35が装着され、シール部材35によって周壁41と貫通孔6cとの気密性が維持されている。
傾斜壁43は、周壁41の上流側部分と底壁42との間に位置する傾斜した部分であり、傾斜壁43と出口側配管6内を流通する希釈ガスの流通方向とのなす角度は鋭角となっている。すなわち、傾斜壁43は出口側配管6内の上流側(出口側配管6内の流路の上流側)を向いている。また、傾斜壁43は開口43aを有しており、開口43aは出口側配管6の上流側を向いている。そして、この開口43aに後記する気体取込部80が設けられており、気体取込部80は出口側配管6内の希釈ガス流路(気体流路)に臨んだ状態となっている。
ここで、「出口側配管6内の上流側を向いている」とは、傾斜壁43の外面の法線ベクトル、および、開口43aの法線ベクトルが、出口側配管6の長手方向に対して直交する方向(輪切り断面方向)よりも、出口側配管6の上流側を向いていることを意味する。言い換えると、出口側配管6の上流側から水素センサ1に光を照射したとき、傾斜壁43の外面および開口43aが照らされて「陽」となることを意味する。
一方、周壁41の下流側部分の内面は吹付面41bとなっており、気体取込部80から取り込まれた希釈ガスが、吹付面41bに吹き付けられるようになっている(図2、矢印A3参照)。これにより、第1収容室40a内において、吹付面41b付近の圧力が高くなるようになっている。
底壁42は、その下流側に位置する排出パイプ44の排出路44aに、結露水が集まるように傾斜している。言い換えると、底壁42の内面である内底面42aは、結露水が排出路44aに集まるように傾いている。
排出パイプ44は、排出路44aを有し、第1素子収容部40内の結露水を、出口側配管6内に排出するための中空体である。すなわち、排出路44aを介して、第1素子収容部40内外は連通している。排出パイプ44は、底壁42の下流側であって、吹付面41bの近傍に位置している。
排出路44aには、結露水などの液体状の水を通すことが可能な程度のメッシュで形成された防爆フィルタ45が設けられており、防爆性が確保されている。
さらに、排出パイプ44は、希釈ガスの流れ方向の下流側へ向かって折れ曲がるように形成されており、排出路44aから第1収容室40aに希釈ガスが入ってくることが抑制されている。
[第2素子収容部]
第2素子収容部50は、ガス検出素子60およびヒータ70を収容する第2収容室50aを有する有底円筒体であって、第1素子収容部40の内側に配置されている。第2素子収容部50の底壁には、開口50bが形成されている。そして、防爆フィルタ52が、開口50bを塞ぐように設けられており、防爆性が確保されている。防爆フィルタ52は、防爆フィルタ45と同様に、液体状の水を通すことが可能な程度のメッシュで形成されているため、第2収容室50a内に結露水が溜まることはない。
なお、後記するように、撥水フィルタ81の内側に防爆フィルタを重ねる構成とした場合、防爆フィルタ52を省略してもよい。
<気体取込部>
気体取込部80は、図2に示すように、第1素子収容部40における傾斜壁43に形成された開口43aと、開口43aを塞ぐように設けられた撥水フィルタ81とを備えて構成されている。そして、気体取込部80は、出口側配管6内の上流側(出口側配管6内の流路の上流側)を向いている。これにより、気体状の希釈ガスを第1収容室40aに取り込みつつ、湿潤の希釈ガス中に含まれる液体状の水が、撥水フィルタ81ではじかれて、第1収容室40a内に浸入しないようになっている(図2、矢印A1参照)。また、防爆性を高めるべく、撥水フィルタ81の内側に防爆フィルタを重ねる構成としてもよい。
<負圧発生手段>
負圧(低圧)発生手段は、排出路44aの出口44b付近における希釈ガスの流速を高めて、出口44b付近に負圧(低圧)を発生させる手段である。本実施形態に係る負圧発生手段は、肉盛部91と、一対のガイド92、92(図4参照)とを備えて構成されている。
肉盛部91(流路断面積減少手段)は、出口44bと対向する出口側配管6の内面6bに突出して設けられている。これにより、出口44b付近における出口側配管6に流路断面積が小さくなり、出口44b付近における希釈ガスの流速が高められ、出口44b付近に負圧が発生しやすくなっている。
一対のガイド92、92(気体誘導手段)は、出口44b付近により多くの希釈ガスを導くために、図4に示すように、希釈ガスの流れに沿って内面6bに立設された一対の細長の板状体である。一対のガイド92、92は、平断面視において略「ハ」の字形を呈するように、希釈ガスの流れの下流側に向けて、ガイド92、92の間隔が狭くなっていると共に、その間隔が狭くなった部分で、排出パイプ44の出口44bおよび肉盛部91を挟んでいる。これにより、出口44b付近により多くの希釈ガスが導かれ、出口44b付近に負圧が発生しやすくなっている。
したがって、肉盛部91、一対のガイド92、92によって、出口44b付近にオリフィスC(絞り流路)が形成されている。
このように肉盛部91および一対のガイド92、92を備える負圧発生手段によって、出口44b付近において負圧が発生しやすいため、この出口44b付近における負圧により、第1収容室40a内の結露水が吸引されて、排出路44aを介して、出口側配管6内に排出されやすくなっている(図2、矢印A5参照)。
ちなみに、素子収容部B自体が出口側配管6の内面6bから突出することで、その部分における出口側配管6の断面積が小さくなっていることからも、出口44bの下方を流れる希釈ガスの流速が速くなり、負圧の発生が促進されている。
≪水素センサの作用≫
次に、このような水素センサ1の作用について説明する。
図2に示すように、出口側配管6内を流れる希釈ガスは、気体取込部80の撥水フィルタ81を通過して(矢印A1参照)、第1収容室40a内に取り込まれる。このように取り込まれた希釈ガスの一部は、防爆フィルタ52を通過して(矢印A2参照)、第2収容室50a内に入り、ガス検出素子60によって、その水素濃度が検出される。その他、第1収容室40aに取り込まれた希釈ガスの一部は、第1収容室40a内をそのまま下流側に向かって流れ、下流側の周壁41の内面である吹付面41bに吹き付けられる(矢印A3参照)。これにより、第1収容室40a内において、吹付面41bの近傍の圧力が高くなる。
このように気体取込部80から第1収容室40a内に希釈ガスを取り込んだ後に、第1収容室40aの温度が低下した場合、希釈ガスの一部の水蒸気が液化して、結露水が生成し、生成した結露水が内底面42aに付くことになる。
このとき、内底面42aは、前記したように排出路44aに向かって水が集まるように傾斜しているため、結露水がその自重により内底面42a上を排出路44aに向かって流れて(矢印A4参照)、排出路44aの近傍に集まる。
このように排出路44aの近傍に集まった結露水は、吹付面41bの近傍の高くなった圧力によって、排出路44aに押し出され、出口44bから出口側配管6内に排出される(矢印A5参照)。
一方、気体取込部80から取り込まれなかった希釈ガスの一部は、出口側配管6内を下流側に向かって流通する。この流通において、肉盛部91および一対のガイド92、92によって、排出パイプ44の出口44b付近を流通する希釈ガスの流速V1は、水素センサ1の上流側の希釈ガスの流速V2より高くなる(V1>V2)。これにより、出口44b付近に負圧が発生し、この負圧によって、第1収容室40a内の結露水が吸引され、出口側配管6内に排出される(矢印A5参照)。
≪水素センサの効果≫
以上によれば、本実施形態において、次のような効果を得ることができる。
第1素子収容部40には排出路44aを有する排出パイプ44が設けられているため、第1素子収容部40内の結露水を出口側配管6内に良好に排水できる。そのため、気体取込部80(撥水フィルタ81)の目詰まりを抑制することができる。また、このように気体取込部80の目詰まりが抑制されることで、水素の検出精度を向上させることができるとともに、水素センサ1の寿命の向上を安価に達成することができる。さらに、より良好なセンシングを行うことが可能となる。
気体取込部80が出口側配管6の上流側を向くように構成されているため、希釈ガスを第1収容室40a内に好適に取り込むことができる。そして、排出パイプ44は、第1収容室40a内に取り込まれた希釈ガスが吹き付けられる吹付面41bの近傍に設けられているため、吹き付けられることにより高くなった圧力を利用して、結露水を排出できる。
第1素子収容部40における底壁42の内底面42aが傾斜しているため、排出路44aに結露水を集めることができる。
肉盛部91および一対のガイド92、92によって、出口44b付近に負圧を発生させて、第1素子収容部40内の結露水を吸引排出できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば以下のような変更をすることができる。
前記した実施形態では、水素センサ1は、肉盛部91およびガイド92、92からなる負圧発生手段を備える構成としたが、図5に示すように、これらを備えない構成であってもよい。
前記した実施形態では、排出パイプ44によって、第1素子収容部40内の結露水が、出口側配管6内に排出される構成としたが、その他に例えば、図6に示すように、排出パイプ44に代えて、排出路46aを有する排出パイプ46を設けて、排出路46aを介して結露水を大気中に排水する構成としてもよい。この場合、排出パイプ46の集面にシール部材46bを設け、排出パイプ46と出口側配管6との気密性を確保することが好ましい。
前記した実施形態では、被検出ガスを水素としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、一酸化炭素、硫化水素など他のガスであってもよい。さらに、前記実施形態では、ガスセンサとして接触燃焼式のガスセンサを採用したが、本発明はガス検出室を備えるガスセンサであればどのようなものでもよく、例えば、半導体式のガスセンサなど、他の方式のガスセンサであってもよい。
前記した実施形態では、排出路44aを有する排出パイプ44が第1素子収容部40の下流側に位置し、内底面42aが排出路44aに向かって傾斜している構成としたが、その他に例えば、第1素子収容部40の内面をロート状(すり鉢状)に形成し、排出パイプを前記ロート状の内面の最底部に設ける構成としてもよい。
前記した実施形態では、傾斜壁43に気体取込部80が設けられた構成としたが、気体取込部80は出口側配管6の上流側を向いていればよく、その他に例えば、底壁42に気体取込部を設ける構成としてもよい。
前記した実施形態では、第1素子収容部40および第2素子収容部50が、略有底円筒体であるしたが、その形状はこれに限定されず、例えば楕円状や多角形状など、どのような形状であってもよい。
本実施形態に係る水素センサを備えた燃料電池システムを示す概略構成図である。 本実施形態に係る水素センサの側断面図である。 図2に示す水素センサのX1−X1断面図である。 図3に示す水素センサのX2−X2断面図である。 変形例に係る水素センサの側断面図である。 変形例に係る水素センサの側断面図である。
符号の説明
1 水素センサ(ガスセンサ)
40 第1素子収容部
40a 第1収容室
41 周壁
41b 吹付面
42 底壁
42a 内底面
43 傾斜壁
43a 開口
44 排出パイプ
44a 排出路
44b 出口
50 第2素子収容部
50a 第2収容室
60 ガス検出素子
61 検出素子
62 温度補償素子
70 ヒータ
80 気体取込部
81 撥水フィルタ
91 肉盛部(負圧発生手段)
92 ガイド(負圧発生手段)
B 素子収容部
C オリフィス
S 燃料電池システム

Claims (4)

  1. 気体中に含まれる被検出ガスを検出するガス検出素子と、
    鉛直方向に延びる周壁部と底壁部とを有し、内部のガス検出室の上方で前記ガス検出素子を収容する有底筒状の素子収容部と、
    前記周壁部の上流側に前記ガス検出素子を向くように設けられると共に、前記素子収容部内の前記ガス検出素子に向けて前記気体を取り込む気体取込部と、
    前記底壁部の下流側で前記素子収容部内外を連通すると共に出口が下方に向かって開口し、当該素子収容部内の水を排出する排出パイプと、
    を備え、
    前記気体が流通する気体流路内に前記気体取込部を臨ませた状態で、前記気体流路の壁に設けられ
    前記ガス検出素子よりも下流であって前記周壁部の下流側の内周面は、前記気体取込部からの気体が吹き付けられる吹付面を構成し、
    前記排出パイプの入口は、前記吹付面の下方に配置され、
    前記排出パイプの出口は、前記気体流路に配置され、
    前記底壁部の底壁面は、前記排出パイプに水が集まるように当該排出パイプに近づくにつれて下方に傾斜しているガスセンサであって、
    前記気体流路の内壁面に、前記排出パイプの出口と対向するように形成され、前記排出パイプとでオリフィスを構成する肉盛部を備える
    とを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記排出パイプは、下流側に向かって折れ曲がっている
    ことを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 平断面視において、前記排出パイプ及び前記肉盛部を挟むように配置された一対のガイドを備え、
    前記一対のガイドの間隔は、前記排出パイプ及び前記肉盛部に近づくにつれて狭くなっている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガスセンサ。
  4. 前記気体は燃料電池から排出されるオフガスであって、
    前記気体流路は前記オフガスが流通するオフガス流路である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のガスセンサ。
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